ム 労 働 法 (2014 年 ) (b) 女 性 の 職 業 生 活 における 活 躍 の 推 進 に 関 する 法 律 (2015 年 ) (c) 児 童 買 春, 児 童 ポルノに 係 る 行 為 等 の 規 制 及 び 処 罰 並 びに 児 童 の 保 護 等 に 関 する 法 律 (201



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2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1

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(4) 武 力 攻 撃 原 子 力 災 害 合 同 対 策 協 議 会 との 連 携 1 市 は 国 の 現 地 対 策 本 部 長 が 運 営 する 武 力 攻 撃 原 子 力 災 害 合 同 対 策 協 議 会 に 職 員 を 派 遣 するなど 同 協 議 会 と 必 要 な 連 携 を 図 る

18 国立高等専門学校機構

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為 が 行 われるおそれがある 場 合 に 都 道 府 県 公 安 委 員 会 がその 指 定 暴 力 団 等 を 特 定 抗 争 指 定 暴 力 団 等 として 指 定 し その 所 属 する 指 定 暴 力 団 員 が 警 戒 区 域 内 において 暴 力 団 の 事 務 所 を 新 たに 設

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●幼児教育振興法案

 

私立大学等研究設備整備費等補助金(私立大学等

m07 北見工業大学 様式①

公表表紙

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2 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 平 成 22 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 平 均 給 与

ていることから それに 先 行 する 形 で 下 請 業 者 についても 対 策 を 講 じることとしまし た 本 県 としましては それまでの 間 に 未 加 入 の 建 設 業 者 に 加 入 していただきますよう 28 年 4 月 から 実 施 することとしました 問 6 公 共 工 事 の

16 日本学生支援機構


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(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 き 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている

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定款


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2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 23 年 4 月 1 日 現 在 ) ( 単 位 : ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 8 級 1 号 給 の 給 料 月 額 135,6 161,7 222,9 261,9 289,2 32,6 366,2 41

東久留米市訓令乙第   号

根 本 確 根 本 確 民 主 率 運 民 主 率 運 確 施 保 障 確 施 保 障 自 治 本 旨 現 資 自 治 本 旨 現 資 挙 管 挙 管 代 表 監 査 教 育 代 表 監 査 教 育 警 視 総 監 道 府 県 警 察 本 部 市 町 村 警 視 総 監 道 府 県 警 察 本 部

住み慣れたこの町で最期まで 安心して暮らすために

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平 均 賃 金 を 支 払 わなければならない この 予 告 日 数 は 平 均 賃 金 を 支 払 った 日 数 分 短 縮 される( 労 基 法 20 条 ) 3 試 用 期 間 中 の 労 働 者 であっても 14 日 を 超 えて 雇 用 された 場 合 は 上 記 2の 予 告 の 手 続

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職 員 の 初 任 給 等 の 状 況 () 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び の 状 況 ( 年 4 月 日 現 在 ) 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 ( ベース) 44. 歳 6,4, 歳,44 4,7 7,6 4. 歳 7,

第2分野 男女共同参画の視点に立った社会制度・慣行の見直し、意識の改革

一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 3 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 級 級 3 級 4 級 5 級 6 級 単 位 : ( ) 7 級 1 号 給 の 給 料 月 額 137, 163,7 4,9 31,4 71, 33,3 359,7 最 高 号 給 の 給 料 月 額

就 学 前 教 育 保 育 の 実 施 状 況 ( 平 成 23 年 度 ) 3 歳 以 上 児 の 多 く(4 歳 以 上 児 はほとんど)が 保 育 所 又 は 幼 稚 園 に 入 所 3 歳 未 満 児 (0~2 歳 児 )で 保 育 所 に 入 所 している 割 合 は 約 2 割 就 学

(2) 勤 続 5 年 を 超 え 10 年 までの 期 間 については 勤 続 期 間 1 年 につき 本 俸 月 額 の100 分 の140 (3) 勤 続 10 年 を 超 え 20 年 までの 期 間 については 勤 続 期 間 1 年 につき 本 俸 月 額 の100 分 の180 (4)

(2) 地 域 の 実 情 に 応 じた 子 ども 子 育 て 支 援 の 充 実 保 育 の 必 要 な 子 どものいる 家 庭 だけでなく 地 域 の 実 情 に 応 じた 子 ども 子 育 て 支 援 の 充 実 のために 利 用 者 支 援 事 業 や 地 域 子 育 て 支 援 事 業 な

Microsoft Word - 福祉医療費給付要綱

頸 がん 予 防 措 置 の 実 施 の 推 進 のために 講 ずる 具 体 的 な 施 策 等 について 定 めることにより 子 宮 頸 がんの 確 実 な 予 防 を 図 ることを 目 的 とする ( 定 義 ) 第 二 条 この 法 律 において 子 宮 頸 がん 予 防 措 置 とは 子 宮

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 (24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 1 号 給 の 給 料 月 額 135,6 185,8 222,9 261,9 289,2 32,6 最 高 号 給 の 給 料 月 額 243,7 37,8 35

●電力自由化推進法案

(4) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 国 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている.

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2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 23 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 号 給 の 給 料 月 額 最 高 号 給 の 給 料 月 額 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 ( 単 位 : ) 6 級 7 級 8 級 135, , ,900 2

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職 員 退 職 手 当 支 給 規 程 平 成 15 年 10 月 1 日 規 程 第 号 改 正 平 成 17 年 1 月 31 日 規 程 第 17-1 号 改 正 平 成 20 年 12 月 22 日 規 程 第 号 改 正 平 成 22 年 3 月 18 日 規 程

退職手当とは

社 会 保 障 税 一 体 改 革 ( 年 金 分 野 )の 経 緯 社 会 保 障 税 一 体 改 革 大 綱 (2 月 17 日 閣 議 決 定 ) 国 年 法 等 改 正 法 案 (2 月 10 日 提 出 ) 法 案 を 提 出 する または 法 案 提 出 を 検 討 する と された 事

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川越市幼稚園就園奨励費補助金交付要綱

発 覚 理 由 違 反 態 様 在 日 期 間 違 反 期 間 婚 姻 期 間 夫 婦 間 の 子 刑 事 処 分 等 1 出 頭 申 告 不 法 残 留 約 13 年 9 月 約 9 年 11 月 約 1 年 10 月 2 出 頭 申 告 不 法 入 国 約 4 年 2 月 約 4 年 2 月 約

平 成 34 年 4 月 1 日 から 平 成 37 年 3 月 31 日 まで 64 歳 第 2 章 労 働 契 約 ( 再 雇 用 希 望 の 申 出 ) 第 3 条 再 雇 用 職 員 として 継 続 して 雇 用 されることを 希 望 する 者 は 定 年 退 職 日 の3か 月 前 まで

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3 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 (24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 平 均 給 与 月 額

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2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 22 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 号 給 の 給 料 月 額 ( 単 位 : ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 135, , , , , ,600

いう )は 警 告 をしたときは 速 やかに その 内 容 及 び 日 時 を 当 該 警 告 を 求 める 旨 の 申 出 をした 者 に 通 知 しなければならないこととされ また 警 告 をし なかったときは 速 やかに その 旨 及 び 理 由 を 当 該 警 告 を 求 める 旨 の 申

った 場 合 など 監 事 の 任 務 懈 怠 の 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 減 算 する (8) 役 員 の 法 人 に 対 する 特 段 の 貢 献 が 認 められる 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 加 算 することができる

●労働基準法等の一部を改正する法律案

    平成11年度余市町私立幼稚園就園奨励費補助金交付要綱

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 (24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 号 級 の 給 料 月 額 最 高 号 級 の 給 料 月 額 1 級 ( 単 位 : ) 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 8 級 9 級 1 級 135,6 185,8 222,9 261,

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別紙3

国立研究開発法人土木研究所の役職員の報酬・給与等について

3 職 員 の 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び の 状 況 (24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 ( ベース) 43.7 歳 32, , ,321

技 能 労 務 職 公 務 員 民 間 参 考 区 分 平 均 年 齢 職 員 数 平 均 給 与 月 額 平 均 給 与 月 額 平 均 給 料 月 額 (A) ( 国 ベース) 平 均 年 齢 平 均 給 与 月 額 対 応 する 民 間 の 類 似 職 種 東 庄 町 51.3 歳 18 77

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第 4 条 (1) 使 用 者 は 2 年 を 超 えない 範 囲 内 で( 期 間 制 勤 労 契 約 の 反 復 更 新 等 の 場 合 は その 継 続 勤 労 した 総 期 間 が2 年 を 超 えない 範 囲 内 で) 期 間 制 勤 労 者 を 使 用 することができる ただ し 次 の

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国 家 公 務 員 の 年 金 払 い 退 職 給 付 の 創 設 について 検 討 を 進 めるものとする 平 成 19 年 法 案 をベースに 一 元 化 の 具 体 的 内 容 について 検 討 する 関 係 省 庁 間 で 調 整 の 上 平 成 24 年 通 常 国 会 への 法 案 提

(4) ラスパイレス 指 数 の 状 況 ( 各 年 4 月 1 日 現 在 ) (H25.4.1) (H25.4.1) (H25.7.1) (H25.7.1) (H25.4.1) (H25.7.1)

波佐見町の給与・定員管理等について

共 通 認 識 1 官 民 較 差 調 整 後 は 退 職 給 付 全 体 でみて 民 間 企 業 の 事 業 主 負 担 と 均 衡 する 水 準 で あれば 最 終 的 な 税 負 担 は 変 わらず 公 務 員 を 優 遇 するものとはならないものであ ること 2 民 間 の 実 態 を 考

する 婦 人 相 談 所 その 他 適 切 な 施 設 による 支 援 の 明 記 禁 止 命 令 等 をすることが できる 公 安 委 員 会 等 の 拡 大 等 の 措 置 が 講 じられたものである 第 2 改 正 法 の 概 要 1 電 子 メールを 送 信 する 行 為 の 規 制 ( 法

2 特 別 給 人 事 委 員 会 の 勧 告 区 分 民 間 の 支 給 割 公 務 員 の 支 給 格 差 勧 告 年 間 支 給 数 合 A 数 B A-B ( 改 定 数 ) 年 度 ( 注 ) 民 間 の 支 給 割 合 は 民 間 事 業 所 で 支 払 われた 賞 与 等 の 特 別

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Microsoft Word - 【溶け込み】【修正】第2章~第4章

03 平成28年度文部科学省税制改正要望事項

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第 7 条 職 員 の 給 与 に 関 する 規 程 ( 以 下 給 与 規 程 という ) 第 21 条 第 1 項 に 規 定 す るそれぞれの 基 準 日 に 育 児 休 業 している 職 員 のうち 基 準 日 以 前 6 月 以 内 の 期 間 にお いて 在 職 した 期 間 がある 職

2 前 項 前 段 の 規 定 にかかわらず 年 俸 制 教 職 員 から 申 し 出 があった 場 合 においては 労 使 協 定 に 基 づき その 者 に 対 する 給 与 の 全 額 又 は 一 部 を 年 俸 制 教 職 員 が 希 望 する 金 融 機 関 等 の 本 人 名 義 の 口

要 な 指 示 をさせることができる ( 検 査 ) 第 8 条 甲 は 乙 の 業 務 にかかる 契 約 履 行 状 況 について 作 業 完 了 後 10 日 以 内 に 検 査 を 行 うものとする ( 発 生 した 著 作 権 等 の 帰 属 ) 第 9 条 業 務 によって 甲 が 乙 に

預 金 を 確 保 しつつ 資 金 調 達 手 段 も 確 保 する 収 益 性 を 示 す 指 標 として 営 業 利 益 率 を 採 用 し 営 業 利 益 率 の 目 安 となる 数 値 を 公 表 する 株 主 の 皆 様 への 還 元 については 持 続 的 な 成 長 による 配 当 可

公 的 年 金 制 度 について 制 度 の 持 続 可 能 性 を 高 め 将 来 の 世 代 の 給 付 水 準 の 確 保 等 を 図 るため 持 続 可 能 な 社 会 保 障 制 度 の 確 立 を 図 るための 改 革 の 推 進 に 関 する 法 律 に 基 づく 社 会 経 済 情

(4) 運 転 する 学 校 職 員 が 交 通 事 故 を 起 こし 若 しくは 交 通 法 規 に 違 反 したことにより 刑 法 ( 明 治 40 年 法 律 第 45 号 ) 若 しくは 道 路 交 通 法 に 基 づく 刑 罰 を 科 せられてから1 年 を 経 過 していない 場 合 同

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は 共 有 名 義 )で 所 有 権 保 存 登 記 又 は 所 有 権 移 転 登 記 を された も の で あ る こと (3) 居 室 便 所 台 所 及 び 風 呂 を 備 え 居 住 の ために 使 用 す る 部 分 の 延 べ 床 面 積 が 5 0 平 方 メ ー ト ル 以 上

(4) ラスパイレス 指 数 の 状 況 ( 各 年 4 月 1 日 現 在 ) ( 例 ) ( 例 ) 15 (H2) (H2) (H24) (H24) (H25.4.1) (H25.4.1) (H24) (H24)

(5) 事 業 者 等 自 転 車 及 び 自 動 車 の 製 造 輸 入 販 売 又 は 修 理 を 業 として 行 っている 者 及 びそ れらの 者 の 団 体 並 びにその 他 の 事 業 者 をいう (6) 所 有 者 等 自 動 車 の 所 有 権 占 有 権 若 しくは 使 用 権 を

tokutei2-7.xls

技 能 労 務 職 平 均 年 齢 歳,7 平 均 給 料 月 額 歳 7,,8, 歳,9,57, 7,7 7,9 9,5 - (8,85) (5,) 類 似 団 体 5. 歳 9,8 9, 85, ( 注 ) 平 均 給 料 月 額 とは 平 成 5 年 月 日 現 在 における

Transcription:

( 仮 訳 ) CEDAW/C/JPN/CO/7-8 配 付 : 一 般 2016 年 3 月 7 日 原 文 : 英 語 先 行 未 編 集 版 女 性 差 別 撤 廃 委 員 会 第 7 回 及 び 第 8 回 報 告 に 関 する 総 括 所 見 1 委 員 会 は,2016 年 2 月 16 日 に,その 第 1375 及 び1376 回 会 合 にお いて, 日 本 の 第 7 回 及 び 第 8 回 報 告 (CEDAW/C/JPN/7-8)を 審 議 した (CEDAW/C/SR.1375,1376 を 参 照 ) 委 員 会 からの 課 題 と 質 問 のリストは CEDAW/C/JPN/Q/7-8 に, 日 本 の 回 答 は CEDAW/C/JPN/Q/7-8/Add.1 にある はじめに 2 委 員 会 は, 締 約 国 が, 第 7 回 及 び 第 8 回 報 告 を 提 出 したことに 感 謝 する 委 員 会 はまた, 会 期 前 の 作 業 部 会 によって 列 挙 された 課 題 と 質 問 のリストに 対 する 締 約 国 の 書 面 での 回 答 に 感 謝 する 委 員 会 は, 締 約 国 代 表 団 の 口 頭 での 発 表 及 び 対 話 の 間 に 委 員 会 により 発 せられた 口 頭 での 質 問 に 対 応 して 行 われたさらなる 説 明 を 歓 迎 する 3 委 員 会 は 杉 山 晋 輔 外 務 審 議 官 を 団 長 とした 大 代 表 団 を 賞 賛 する 代 表 団 は, 法 務 省, 外 務 省, 文 部 科 学 省, 厚 生 労 働 省, 内 閣 府, 警 察 庁 及 び 在 ジュネーブ 国 際 機 関 日 本 政 府 代 表 部 を 含 む 様 々な 府 省 庁 と 政 府 機 関 の 代 表 で 構 成 されていた 肯 定 的 側 面 4 委 員 会 は,2009 年 の 締 約 国 の 第 6 回 定 期 報 告 (CEDAW/C/JPN/6)の 審 議 以 降 に 達 成 された 立 法 上 の 改 革 による 進 歩, 特 に 以 下 の 制 定 を 歓 迎 する (a) 女 性 が 大 半 を 占 めるパートタイム 労 働 者 の 待 遇 改 善 のための 改 正 パートタイ 1

ム 労 働 法 (2014 年 ) (b) 女 性 の 職 業 生 活 における 活 躍 の 推 進 に 関 する 法 律 (2015 年 ) (c) 児 童 買 春, 児 童 ポルノに 係 る 行 為 等 の 規 制 及 び 処 罰 並 びに 児 童 の 保 護 等 に 関 する 法 律 (2014 年 ) (d) 改 正 ストーカー 行 為 等 の 規 制 等 に 関 する 法 律 (2013 年 ) (e) 子 ども 子 育 て 支 援 法 (2012 年 ) 5 委 員 会 は, 女 性 に 対 する 差 別 を 撤 廃 し, 女 性 の 権 利 を 推 進 することを 加 速 する ことを 目 指 した 政 策 枠 組 みを 改 善 するための 締 約 国 の 努 力 を 歓 迎 する 例 えば 以 下 の 採 択 などである (a) 人 身 取 引 対 策 行 動 計 画 (2014 年 ) (b) 日 本 再 興 戦 略 (2013 年 ) (c) 第 3 次 男 女 共 同 参 画 基 本 計 画 (2010 年 ) 及 び 第 4 次 男 女 共 同 参 画 基 本 計 画 (2015 年 ) 6 委 員 会 は, 締 約 国 が 前 回 の 定 期 報 告 の 審 議 以 降 に 以 下 の 国 際 文 書 を 批 准 したこ とを 歓 迎 する (a) 障 害 者 の 権 利 に 関 する 条 約 (2014 年 ) (b) 強 制 失 踪 防 止 条 約 ( 強 制 失 踪 からのすべての 者 の 保 護 に 関 する 国 際 条 約 )(2 009 年 ) 主 な 懸 念 及 び 勧 告 領 域 国 会 7 委 員 会 は, 条 約 の 完 全 な 履 行 を 確 実 にするために, 立 法 府 が 極 めて 重 要 な 役 割 を 果 たすことを 強 調 する(2010 年 第 45 会 期 に 採 択 された 条 約 と 国 会 議 員 と の 関 係 についてのステートメント 参 照 ) 委 員 会 は 国 会 に 対 して, 国 会 の 権 限 に 沿 って, 今 から 次 回 の 定 期 報 告 までの 期 間 に, 今 回 の 総 括 所 見 の 履 行 について 必 要 な 措 置 を 取 るよう 求 める 条 約 の 法 的 地 位, 可 視 性 及 び 選 択 議 定 書 の 批 准 8 委 員 会 は, 締 約 国 は 日 本 国 憲 法 98 条 2 項 において, 締 結 され, 公 布 された 条 約 が 国 内 法 の 一 部 として 法 的 効 果 があることに 留 意 する しかし, 条 約 が 完 全 に 国 内 法 化 されているわけではなく,2014 年 3 月 28 日 に 東 京 高 等 裁 判 所 が, 2

条 約 は 直 接 適 用 可 能 または 自 動 執 行 性 があると 認 めないと 判 断 したことを 委 員 会 は 懸 念 している 委 員 会 はまた 下 記 について 懸 念 する (a) 締 約 国 の 認 知 度 向 上 のための 努 力 にもかかわらず, 条 約 の 規 定 が 国 内 で 充 分 には 知 られていないこと (b) 締 約 国 によって 選 択 議 定 書 の 批 准 する 具 体 的 な 時 間 的 枠 組 みについての 情 報 が 示 されなかったこと (c) 委 員 会 の 前 回 の 勧 告 (CEDAW/C/JPN/CO/6)が 締 約 国 によって 完 全 には 履 行 さ れなかったこと 9 委 員 会 は, 締 約 国 に 対 して 下 記 を 要 求 する (a) 本 条 約 の 条 文 を 完 全 に 国 内 法 化 すること (b) 政 府 官 僚, 国 会 議 員, 法 律 専 門 家, 法 執 行 官 ( 訳 注 警 察 官 等 ) 及 び 地 域 の 指 導 者 を 含 む 締 約 国 の 関 係 者 の 間 で, 本 条 約 及 び 委 員 会 一 般 勧 告 並 びに 女 性 の 人 権 についての 認 識 を 向 上 させるために 既 存 のプログラムを 強 化 すること (c) 選 択 議 定 書 を 批 准 することを 検 討 し, 選 択 議 定 書 における 先 例 について 法 律 専 門 家 と 法 執 行 官 ( 訳 注 警 察 官 等 )を 研 修 すること (d) 明 確 な 目 標 と 指 標 とともに, 今 回 の 総 括 所 見 の 履 行 についての 国 内 行 動 計 画 の 採 用 を 検 討 すること 女 性 差 別 の 定 義 10 委 員 会 は, 本 条 約 の 第 1 条 に 沿 って, 公 的 及 び 私 的 な 領 域 での, 直 接 的 及 び 間 接 的 差 別 を 網 羅 する, 女 性 差 別 についての 包 括 的 な 定 義 がないことを 引 き 続 き 懸 念 する 委 員 会 は,そのような 定 義 の 欠 如 が 締 約 国 の 条 約 の 完 全 な 適 用 の 妨 げ となっていることを 想 起 する 11 委 員 会 は, 前 回 の 勧 告 事 項 (CEDAW/C/JPN/CO/6,para.22)を 繰 り 返 すとと もに, 女 性 が 人 生 のすべての 領 域 おける 直 接 的 及 び 間 接 的 差 別 から 確 実 に 保 護 さ れるよう, 本 条 約 1 条 に 沿 って, 立 法 において, 至 急, 女 性 に 対 する 差 別 につい ての 包 括 的 な 定 義 を 採 用 するよう 締 約 国 に 要 求 する 差 別 的 な 法 及 び 法 的 保 護 の 不 足 12 当 委 員 会 は, 既 存 の 差 別 的 規 定 に 関 する 従 前 の 勧 告 が 対 応 されていないこと を 残 念 に 思 う 特 に 以 下 の 点 を 懸 念 する (a) 民 法 が 婚 姻 適 齢 について 女 性 と 男 性 とで,それぞれ16 歳 及 び18 歳 と 異 な 3

る 差 別 的 規 定 を 維 持 していること (b) 再 婚 禁 止 期 間 を6か 月 から100 日 まで 短 縮 した 最 高 裁 判 所 の 決 定 はなされ たが, 民 法 が 離 婚 後 の 特 定 の 期 間 において 女 性 にのみ 再 婚 を 禁 止 していること (c) 2015 年 12 月 16 日 に, 最 高 裁 判 所 が, 婚 姻 した 夫 婦 が 同 一 の 氏 を 使 用 することを 義 務 付 ける 民 法 750 条 の 合 憲 性 を 支 持 したこと,これによって, しばしば 女 性 が 夫 の 姓 を 名 のるよう 事 実 上 強 いられること (d) 相 続 における 婚 外 子 を 差 別 する 規 定 の 文 言 が2013 年 12 月 に 削 除 された が, 出 生 届 における 差 別 的 記 載 に 関 する 戸 籍 法 の 規 定 を 含 む 様 々な 差 別 的 規 定 が 維 持 されていること (e) 頻 繁 に 嫌 がらせや 汚 名, 暴 力 の 対 象 となる 様 々なマイノリティ 集 団 に 属 する 女 性 に 対 する 交 差 的 ( 多 層 的 ) 差 別 を 射 程 に 入 れた 包 括 的 な 差 別 禁 止 法 がない こと 13 当 委 員 会 は, 従 来 の 勧 告 (CEDAW/C/JPN/CO/5 及 び CEDAW/C/JPN/CO/6)を 繰 り 返 し, 締 約 国 が 遅 滞 なく 以 下 の 措 置 をとるよう 促 す (a) 男 性 と 同 一 の 婚 姻 適 齢 となるよう 女 性 の 婚 姻 適 齢 を18 歳 に 引 き 上 げるよ う 改 正 すること また, 女 性 が 婚 姻 前 の 姓 を 使 用 し 続 けられるよう 婚 姻 したカ ップルの 氏 の 選 択 に 関 する 規 定 を 改 定 すること さらに 離 婚 後 女 性 に 対 するい かなる 待 婚 期 間 も 廃 止 すること (b) 婚 外 子 の 地 位 に 関 するすべての 差 別 的 な 規 定 を 廃 止 し, 法 が 社 会 的 汚 名 及 び 差 別 から 婚 外 子 とその 母 を 保 護 することを 確 実 にすること (c) 締 約 国 の 中 核 的 義 務 についての 一 般 的 勧 告 28に 沿 って, 様 々なマイノリテ ィ 集 団 に 属 する 女 性 に 対 する 複 合 差 別 交 差 的 ( 多 層 的 ) 差 別 を 禁 止 する 包 括 的 な 差 別 禁 止 法 を 制 定 し, 彼 女 らを 嫌 がらせや 暴 力 から 保 護 すること 国 内 人 権 機 関 14 委 員 会 は, 締 約 国 が, 人 権 の 促 進 と 保 護 のための 国 内 人 権 機 関 の 地 位 につい ての 原 則 (パリ 原 則 )に 従 って, 複 合 差 別 からの 保 護 を 含 む, 女 性 の 人 権 の 推 進 と 保 護 のための 広 い 権 限 を 伴 った, 独 立 した 国 内 人 権 機 関 を 設 立 していないことに 懸 念 を 繰 り 返 して 述 べる 15 委 員 会 は, 締 約 国 が, 明 確 な 時 間 的 枠 内 をもって,パリ 原 則 (1993 年 1 2 月 20 日 総 会 決 議 48/134 )に 従 って, 独 立 の 国 内 人 権 機 関 を 設 置 し, かつ,その 権 限 が 女 性 の 権 利 とジェンダー 平 等 に 確 実 に 対 応 できるようにすべき 4

とした 前 回 の 勧 告 (CEDAW/C/JPN/CO/6,para.24)を 繰 り 返 して 述 べる 女 性 の 地 位 向 上 のための 国 内 本 部 機 構 16 委 員 会 は, 内 閣 府 設 置 法 が, 女 性 の 地 位 向 上 のための 国 内 本 部 機 構 の 長 と して 男 女 共 同 参 画 担 当 大 臣 に 授 与 された 任 務 を 明 確 化 しているという 締 約 国 から の 情 報 に 留 意 する しかし, 男 女 共 同 参 画 会 議 及 び 男 女 共 同 参 画 推 進 連 携 会 議 の 役 割 が 明 確 に 定 義 されていないことを 懸 念 する また, 委 員 会 は,その 明 確 性 の 欠 如 が,ジェンダー 予 算 を 含 む 政 策 の 調 整 及 び 履 行 に 影 響 を 及 ぼすことを 懸 念 す る 17 委 員 会 は, 締 約 国 が,ジェンダー 主 流 化 やジェンダー 予 算 を 含 む 活 動 を 効 果 的 に 着 手 できるよう, 各 部 門 の 役 割 を 明 確 にすることによって, 女 性 の 地 位 向 上 のための 国 内 本 部 機 構 を 引 き 続 き 強 化 することを 勧 告 する 暫 定 的 特 別 措 置 18 委 員 会 は, 男 女 間 の 事 実 上 の 平 等 を 加 速 するために, 第 3 次 及 び 第 4 次 男 女 共 同 参 画 基 本 計 画 に 数 値 目 標 を 導 入 した 締 約 国 の 努 力 に 留 意 する しかし, 委 員 会 は, 民 族 及 びその 他 のマイノリティ 女 性 を 含 む, 女 性 の 公 的 及 び 民 間 企 業 にお ける 意 思 決 定 の 場,また 特 に 国 会 をはじめとする 政 治 的 分 野 に 女 性 の 代 表 が 少 な いことを 解 消 するためにクォータ 制 を 含 む 制 定 法 による 暫 定 的 特 別 措 置 が 存 在 し ないことを 懸 念 する 委 員 会 は, 締 約 国 が 制 定 法 によるクォータ 制 よりも,むし ろより 効 果 が 少 ない 自 発 的 な 取 組 や, 公 共 調 達 のための 入 札 過 程 における 業 者 評 価 の 加 算 等 のインセンティブ 等 の 他 の 誘 因 を 引 き 続 き 利 用 していることを 特 に 懸 念 する 19 委 員 会 は, 前 回 の 勧 告 (CEDAW/C/JPN/CO/6, para. 28)を 繰 り 返 し 述 べるとと もに, 本 条 約 のすべての 分 野 において, 女 性 と 男 性 の 実 質 的 な 平 等 の 実 現 を 加 速 させるため, 特 に 民 族 及 びその 他 のマイノリティ 女 性, 先 住 民 族 女 性 並 びに 障 害 を 持 つ 女 性 の 権 利 を 強 化 するため, 必 要 不 可 欠 な 戦 略 として, 本 条 約 4 条 (1) 及 び 暫 定 的 特 別 措 置 についての 一 般 的 勧 告 25(2004 年 )に 従 って, 締 約 国 がク ォータ 制 を 含 む 制 定 法 による 暫 定 的 特 別 措 置 の 利 用 を 検 討 するよう 求 める 固 定 的 な 性 別 役 割 分 担 及 び 有 害 な 実 践 20 委 員 会 は, 家 族 及 び 社 会 における 女 性 と 男 性 の 役 割 と 責 任 についての,しつ 5

こい 家 父 長 的 な 態 度 及 び 根 深 い 固 定 的 な 性 別 役 割 分 担 について 引 き 続 き 懸 念 する 委 員 会 は 特 に 次 のことを 懸 念 する (a) これらの 固 定 的 な 性 別 役 割 分 担 のしつこさは,メディア 及 び 教 科 書 に 反 映 さ れ 続 け, 教 育 的 選 択 や 女 性 と 男 性 との 間 での 家 族 的 及 び 家 庭 内 の 責 任 の 分 担 に 影 響 を 及 ぼしていること (b) メディアは,しばしば, 女 性 と 少 女 を 性 的 対 象 物 として 描 写 することを 含 め, 固 定 的 な 性 別 役 割 分 担 的 な 方 法 で 描 写 していること (c) 固 定 的 な 性 別 役 割 分 担 は, 女 性 に 対 する 性 暴 力 の 根 本 的 原 因 であり 続 け,ポ ルノグラフィ,ビデオゲーム,アニメ(マンガ 等 )が 女 性 や 少 女 に 対 する 性 暴 力 を 促 進 していること (d) 女 性, 人 種 その 他 アイヌ, 同 和 地 区, 在 日 韓 国 朝 鮮 人 及 び 移 住 女 性 等 のマ イノリティ 女 性 に 対 する 性 差 別 主 義 的 スピーチが 継 続 していること 21 委 員 会 は, 前 回 の 勧 告 (CEDAW/C/JPN/CO/6,para.30)を 繰 り 返 し 述 べ, 締 約 国 に 次 のことを 促 す (a) 女 性 と 男 性 の 伝 統 的 役 割 を 強 固 にする 社 会 的 規 範 を 変 え, 女 性 と 少 女 の 人 権 を 促 進 する 肯 定 的 な 文 化 的 伝 統 を 促 進 する 取 組 を 強 化 すること (b) 差 別 的 なジェンダーステレオタイプ( 社 会 的 文 化 的 に 形 成 された 性 別 によ る 固 定 的 な 役 割 分 担 )を 悪 化 させ, 女 性 や 少 女 に 対 する 性 暴 力 を 補 強 するポル ノグラフィ 的 な 素 材,ビデオゲーム 及 びアニメーションの 生 産 と 流 通 を 規 制 す るよう, 既 存 の 法 的 措 置 やモニタリング プログラムを 効 果 的 に 実 施 すること (c) 差 別 的 なジェンダーステレオタイプ( 社 会 的 文 化 的 に 形 成 された 性 別 によ る 固 定 的 な 役 割 分 担 )を 撤 廃 するよう, 教 科 書 や 教 材 を 見 直 すこと (d) アイヌ, 同 和 地 区, 在 日 韓 国 朝 鮮 人 及 び 移 住 女 性 等 のマイノリティ 女 性 に 対 する 攻 撃 を 含 む, 性 差 別 主 義 的 発 言 や 人 種 差 別 的 優 位 性 や 人 種 差 別 的 嫌 悪 を 煽 る 組 織 的 な 宣 伝 活 動 を 禁 止 し 制 裁 を 課 す 法 律 を 制 定 すること (e) 独 立 専 門 機 関 を 通 して,アイヌ, 部 落, 在 日 韓 国 朝 鮮 人 及 び 移 住 女 性 等 へ の 差 別 的 なジェンダーステレオタイプ( 社 会 的 文 化 的 に 形 成 された 性 別 によ る 固 定 的 な 役 割 分 担 )や 偏 見 を 根 絶 するためにとられた 措 置 の 影 響 を 定 期 的 に モニターし 評 価 すること 女 性 に 対 する 暴 力 22 委 員 会 は, 法 務 省 が,(a) 膣 性 交 にのみ 適 用 される 強 姦 罪 の 狭 い 定 義,(b) 性 犯 罪 の 低 い 法 定 刑 の 引 き 上 げ,(c) 婚 姻 関 係 における 強 姦 を 明 示 的 に 犯 罪 化 する 法 6

規 定 の 採 択 及 び (d) 性 犯 罪 を 非 親 告 罪 とすることを 含 む 様 々な 課 題 に 取 組 むため, 刑 法 を 見 直 す 検 討 会 ( 訳 注 性 犯 罪 の 罰 則 に 関 する 検 討 会 )を 設 置 したことに 留 意 する しかしながら, 委 員 会 は, 法 務 省 の 刑 法 を 見 直 す 検 討 会 が, 婚 姻 関 係 に おける 強 姦 を 明 示 的 に 犯 罪 化 する 必 要 がないと 考 えたことを 懸 念 する また, 刑 法 の 性 交 同 意 年 齢 が 依 然 として13 歳 であること 及 びかかる 法 定 強 姦 の 法 定 刑 の 下 限 がわずか3 年 の 懲 役 であることを 懸 念 する 委 員 会 はさらに 以 下 のことを 懸 念 する (a) 刑 法 に 近 親 姦 を 特 別 に 犯 罪 化 する 規 定 を 欠 くこと (b) 裁 判 所 による 緊 急 時 での 保 護 命 令 の 発 令 の 異 常 な 遅 れが 報 告 されており,そ のことによってドメスティック バイオレンスを 含 む 暴 力 の 被 害 者 がさらなる 暴 力 の 危 険 にさらされていること (c) ドメスティック バイオレンスを 含 む 暴 力 被 害 に 遭 っている 移 住 女 性, 民 族 及 びその 他 のマイノリティ 女 性, 障 害 を 持 つ 女 性 が 当 局 への 被 害 の 通 報 申 告 に 消 極 的 になっていること, 出 入 国 管 理 及 び 難 民 認 定 法 の 下 で 保 護 されるため にはその 配 偶 者 の 身 分 を 有 する 者 としての 活 動 を 行 わないで 在 留 していること につき 正 当 な 理 由 が 求 められているため, 特 に 移 住 女 性 が 在 留 資 格 取 消 の 恐 れがあるため 被 害 申 告 をしないという 情 報 があること (d) 配 偶 者 からの 暴 力 の 防 止 及 び 被 害 者 の 保 護 等 に 関 する 法 律 (DV 防 止 法 )が, あらゆる 家 族 形 態 のすべての 女 性 に 対 して 適 用 できるかについて 不 明 確 であり, そのような 事 案 で 被 害 女 性 を 保 護 する 措 置 の 発 令 に 裁 判 官 が 消 極 的 であること 23 女 性 に 対 する 暴 力 についての 本 委 員 会 一 般 的 勧 告 19(1992 年 ) 及 び 前 回 の 総 括 所 見 での 勧 告 事 項 (CEDAW/C/JPN/CO/6, para. 30)を 想 起 し, 委 員 会 は 締 約 国 に 次 の 通 り 促 す (a) 本 条 約 及 び 本 委 員 会 の 一 般 的 勧 告 19(1992 年 ),またそれについての 先 例 を 充 分 に 活 用 し, 刑 法 改 正 の 際 には, 確 実 に,ドメスティック バイオレン スや 近 親 姦 を 犯 罪 類 型 として 明 示 することを 含 め, 女 性 に 対 する 暴 力 を 包 括 的 に 位 置 づけること (b) 強 姦 の 定 義 を 拡 大 し, 性 犯 罪 を 非 親 告 罪 とするよう, 刑 法 を 速 やかに 改 正 す ること (c) 婚 姻 関 係 における 強 姦 を 明 示 的 に 犯 罪 として 規 定 するよう 修 正 し, 法 定 強 姦 ( 同 意 年 齢 未 満 の 者 に 対 する 違 法 な 性 交 )の 法 定 刑 の 下 限 を 引 き 上 げること (d) 緊 急 時 の 保 護 命 令 発 令 の 司 法 手 続 を 迅 速 化 すること (e) 女 性 と 少 女 に 対 するあらゆる 形 態 の 暴 力 の 被 害 者, 特 に 移 民 女 性 の 被 害 者 が, 7

通 報 申 告 ができるよう 奨 励 すること 及 び 女 性 に 対 する 暴 力 の 被 害 者 のために, シェルターが 利 用 可 能 であり,また, 充 分 に 備 えられるように 確 実 にすること (f) 指 導 的 立 場 にいる 職 員 の 研 修, 女 性 と 少 女 に 対 する 暴 力 のすべての 事 案 が 完 全 かつ 効 果 的 に 捜 査 され, 加 害 者 が 起 訴 され, 有 罪 を 宣 告 した 場 合 は 適 切 に 処 罰 されることを 確 実 にすること (g) 配 偶 者 からの 暴 力 の 防 止 及 び 被 害 者 の 保 護 等 に 関 する 法 律 (DV 防 止 法 )が, あらゆる 家 族 形 態 のすべての 女 性 に 対 して 適 用 できるよう 確 実 にすること 24 委 員 会 は, 締 約 国 が,( 旧 ) 優 生 保 護 法 の 下 で, 都 道 府 県 優 生 保 護 審 査 会 を 通 じて 疾 病 又 は 障 害 を 持 つ 子 どもの 出 生 を 防 止 しようとし,その 結 果, 障 がい 者 に 強 制 不 妊 手 術 を 受 けさせたことに 留 意 する 委 員 会 は, 約 16,500 件 の 強 制 不 妊 手 術 のうち70%が 女 性 に 対 するものであり, 締 約 国 が 補 償, 公 式 な 謝 罪 及 びリハビリテーション 等 の 救 済 を 提 供 する 何 らの 取 組 がなされていないことに 留 意 する 25 委 員 会 は, 締 約 国 が,( 旧 ) 優 生 保 護 法 の 下 での 女 性 の 強 制 不 妊 手 術 という 形 態 でなされた 過 去 の 侵 害 の 程 度 に 関 する 調 査 研 究 を 実 施 し, 加 害 者 を 起 訴 し, 有 罪 を 宣 告 した 場 合 は 適 切 に 処 罰 するよう 勧 告 する 委 員 会 はさらに, 締 約 国 が 強 制 不 妊 手 術 のすべての 被 害 者 に 対 し, 法 的 救 済 へアクセスするために 支 援 を 提 供 する 具 体 的 措 置 を 取 り, 補 償 及 びリハビリテーション サービスを 提 供 するよう 勧 告 する 人 身 取 引 及 び 売 買 春 による 搾 取 26 委 員 会 は, 締 約 国 による2014 年 12 月 の 人 身 取 引 対 策 行 動 計 画 策 定 及 び 人 身 取 引 対 策 推 進 会 議 の 設 置 に 留 意 する 委 員 会 は, 国 会 に 法 案 を 提 出 し, 外 国 人 技 能 実 習 制 度 を 改 善 しようとする 締 約 国 の 努 力 を 歓 迎 する しかし, 委 員 会 は, 締 約 国 が 依 然 として 労 働 及 び 性 的 搾 取 の 目 的 で 人 身 取 引 の 被 害 者, 特 に 女 性 と 少 女 の 供 給 国, 通 過 国 及 び 受 け 入 れ 国 であることをはじめ, 以 下 のことを 懸 念 する (a) 女 性 が 依 然 として 娯 楽 産 業, 特 に 売 買 春 及 び 映 像 ポルノグラフィ 製 作 におい て 性 的 搾 取 の 対 象 になっていること (b) 外 国 人 技 能 実 習 制 度 の 下 で 締 約 国 に 来 る 女 性 と 少 女 が, 依 然 として 強 制 労 働 及 び 性 的 搾 取 の 対 象 となっていること 27 委 員 会 は, 以 下 のことを 締 約 国 に 勧 告 する 8

(a) 特 に 外 国 人 技 能 実 習 制 度 の 下 で 募 集 並 びに 採 用 される 女 性 と 少 女 の 人 身 取 引 に 対 処 するために, 定 期 的 な 労 働 監 督 その 他 の 努 力 を 強 化 すること (b) 性 的 搾 取 を 防 止 するために, 成 人 用 娯 楽 を 提 供 し, 映 像 ポルノグラフィを 製 作 する 事 業 所 を 対 象 とする 監 視 及 び 監 査 プログラムを 強 化 すること (c) 地 域 の 他 の 国 々との 情 報 交 換 や 人 身 取 引 業 者 を 起 訴 するための 法 手 続 の 調 整 を 含 め, 二 国 間, 地 域 内 及 び 国 際 的 な 協 力 を 目 的 とする 努 力 を 継 続 すること (d) 次 回 定 期 報 告 で, 外 国 人 技 能 実 習 制 度 の 下 で 予 定 されている 改 善 の 実 施 につ いての 情 報 を 提 供 すること (e) 国 際 的 な 組 織 犯 罪 の 防 止 に 関 する 国 際 連 合 条 約 を 補 足 する 人 ( 特 に 女 性 及 び 児 童 )の 取 引 を 防 止 し, 抑 止 し 及 び 処 罰 するための 議 定 書 を 批 准 すること 日 本 軍 慰 安 婦 28 当 委 員 会 は, 前 回 の 総 括 所 見 (CEDAW/C/JPN/CO/6, paras. 37 and 38)を 想 起 し,また 未 解 決 の 慰 安 婦 問 題 に 関 して 他 の 国 連 人 権 機 関 が 行 った 数 多 くの 勧 告, 例 えば 人 種 差 別 撤 廃 委 員 会 (CERD/C/JPN/CO/7-9), 自 由 権 規 約 委 員 会 (CCPR/C/JPN/CO/6), 拷 問 禁 止 委 員 会 (CAT/C/JPN/CO/2), 社 会 権 規 約 委 員 会 (E/C.12/JPN/CO/3), 国 連 人 権 理 事 会 の 特 別 手 続 の 任 務 保 持 者 や 普 遍 的 定 期 審 査 [UPR] (A/HRC/22/14/Add.1, para.147-145 et seq.) の 勧 告 に 言 及 する 慰 安 婦 問 題 を 解 決 しようとする 締 約 国 の 努 力, 最 近 では2015 年 12 月 28 日 に 発 表 された 締 約 国 と 韓 国 の 間 の 二 国 間 合 意 を 通 じてのものに 注 目 しつつ, 当 委 員 会 は, 締 約 国 が 前 述 の 諸 勧 告 を 実 施 していないこと,そして, 指 摘 されて いる 違 反 は 当 該 条 約 が 締 約 国 にとって 発 効 した1985 年 より 前 に 起 こったもの であるから 慰 安 婦 問 題 は 委 員 会 の 権 限 外 であるとする 締 約 国 の 主 張 を 遺 憾 に 思 う 当 委 員 会 は 以 下 のことをさらに 遺 憾 に 思 う (a) 慰 安 婦 に 対 して 行 われた 侵 害 に 対 する 締 約 国 の 責 任 に 関 して, 近 年, 公 的 な 職 にある 者 や 指 導 的 立 場 にある 者 による 発 言 が 増 えていること,また 慰 安 婦 問 題 が 最 終 的 かつ 不 可 逆 的 に 解 決 した とする 大 韓 民 国 との 二 国 間 合 意 の 発 表 は 被 害 者 中 心 アプローチを 十 分 に 採 用 していないこと (b) 深 刻 な 人 権 侵 害 を 受 けた 慰 安 婦 には, 締 約 国 から 公 式 で 曖 昧 さのない 責 任 を 認 められることなく 死 去 した 者 がいること (c) 締 約 国 が 他 の 関 係 国 の 慰 安 婦 被 害 者 に 対 して 国 際 人 権 法 上 の 責 務 を 果 た していないこと (d) 締 約 国 が 慰 安 婦 問 題 に 関 する 教 科 書 の 記 述 を 削 除 したこと 9

29 当 委 員 会 は 前 回 の 勧 告 (CEDAW/C/JPN/CO/6, paras. 37 and 38)を 繰 り 返 し 述 べるとともに, 慰 安 婦 問 題 は, 被 害 者 に 対 する 効 果 的 な 救 済 の 不 足 が 継 続 し ている 現 状 のもとでは, 第 二 次 世 界 大 戦 中 に 締 約 国 の 軍 隊 によってなされた 侵 害 行 為 の 被 害 者 サバイバーの 権 利 に 継 続 的 に 影 響 を 与 える 深 刻 な 違 反 を 発 生 させ るものであると 考 える よって, 当 委 員 会 は,このような 違 反 を 扱 うことに 時 間 的 管 轄 による 妨 げはないと 考 え, 締 約 国 に 以 下 を 求 める (a) 指 導 的 立 場 にある 者 や 公 職 者 が 責 任 に 関 して 軽 率 な 発 言 を 止 めることを 確 実 にすること こうした 発 言 は 被 害 者 に 再 び 心 的 外 傷 を 与 える (b) 被 害 者 の 救 済 への 権 利 認 定 をし,それに 応 じて 損 害 賠 償, 名 誉 回 復, 公 式 謝 罪 とリハビリテーション サービスを 含 む 十 全 で 効 果 的 な 救 済 と 被 害 回 復 措 置 を 提 供 すること (c) 2015 年 12 月 に 大 韓 民 国 と 共 同 発 表 した 二 国 間 合 意 を 実 施 するにあた って, 締 約 国 は, 被 害 者 サバイバーの 見 解 を 十 分 に 考 慮 し, 彼 女 たちの 真 実 と 正 義 と 被 害 回 復 に 対 する 権 利 を 確 保 すること (d) 教 科 書 に 慰 安 婦 問 題 を 適 切 に 取 り 入 れ, 生 徒 及 び 学 生 や 一 般 の 人 々に 歴 史 の 事 実 が 客 観 的 に 提 供 されることを 確 保 すること (e) 次 回 の 定 期 報 告 において, 被 害 者 サバイバーの 真 実, 正 義 及 び 被 害 回 復 の 権 利 を 保 障 するために 行 われた 協 議 その 他 の 施 策 の 状 況 について 情 報 を 提 供 すること 政 治 的 及 び 公 的 活 動 への 参 加 30 当 委 員 会 は, 締 約 国 が, 数 値 目 標 や2020 年 までに 政 治 的, 公 的, 私 的 活 動 における 女 性 の 割 合 を30パーセントとするという 具 体 的 な 目 標 を 定 めた 第 3 次 及 び 第 4 次 男 女 共 同 参 画 計 画 を 採 択 することで, 政 治 的 及 び 公 的 活 動 への 女 性 の 参 加 を 推 進 しようと 努 力 していることに 留 意 する しかし, 委 員 会 は 以 下 のこ とを 引 き 続 き 懸 念 する (a) 立 法 府, 国 及 び 地 方 自 治 体 ( 市 町 村 ) 行 政 レベル 並 びに 司 法, 外 交 分 野 及 び 学 術 領 域 における 女 性 の 参 加 が 少 ないこと (b) 政 治 的 及 び 公 的 活 動 における 男 女 間 の 実 質 的 平 等 を 促 進 することを 目 指 した 法 制 上 の 暫 定 的 特 別 措 置 がないこと (c) 意 思 決 定 をする 地 位 に, 障 害 を 持 つ 女 性,あるいはアイヌ, 同 和 地 区, 在 日 韓 国 朝 鮮 人 の 女 性 といった 民 族 及 びその 他 のマイノリティ 女 性 の 割 合 が 少 な いこと 10

31 当 委 員 会 は 前 回 の 勧 告 (CEDAW/C/JPN/CO/6, para. 42)を 繰 り 返 し, 締 約 国 に 以 下 のことを 求 める (a) 選 出 及 び 選 任 される 地 位 における 女 性 の 完 全 かつ 平 等 な 参 加 を 促 進 するた め, 本 条 約 第 4 条 第 1 項, 暫 定 的 特 別 措 置 に 関 する 委 員 会 の 一 般 勧 告 第 25 号 (2004 年 ), 政 治 的 及 び 公 的 活 動 における 女 性 に 関 する 委 員 会 の 一 般 勧 告 第 23 号 (1997 年 )に 従 い, 制 定 法 によるクォータ 制 などのより 多 くの 暫 定 特 別 措 置 を 採 用 すること (b) 第 3 次 及 び 第 4 次 男 女 共 同 参 画 基 本 計 画 において 設 定 した,2020 年 まで に 立 法 府, 国 及 び 地 方 自 治 体 ( 市 町 村 ) 行 政 レベル 並 びに 司 法, 外 交 分 野 及 び 学 術 領 域 などあらゆるレベルにおいて, 女 性 の 割 合 を30パーセントとするとい う 目 標 の 効 果 的 な 実 施 を 確 保 すること (c) 障 害 を 持 つ 女 性,アイヌ, 同 和 地 区, 在 日 韓 国 朝 鮮 人 の 女 性 といった 民 族 及 びその 他 のマイノリティ 女 性 が, 意 思 決 定 をする 地 位 に 占 める 割 合 を 増 やす ため, 暫 定 的 特 別 措 置 を 含 む, 具 体 的 措 置 を 採 ること 教 育 32 委 員 会 は, 締 約 国 が 教 育 のすべてのレベルにおいて 女 性 と 少 女 が 平 等 にアク セスできることを 優 先 し, 初 等 中 等 教 育 における 少 女 の 参 加 が 増 加 しているこ とを 称 賛 する しかしながら, 委 員 会 は, 下 記 について 懸 念 する (a) 科 学, 技 術 工 学, 数 学 (science, technology engineering and mathematics,stem)のような 伝 統 的 に 専 ら 男 性 で 占 められていた 研 究 分 野 にお いてのみならず, 特 に 大 学 や 大 学 院 における 高 等 教 育 就 学 者 数 に 大 きなジェン ダーギャップがあること (b) 4 年 制 大 学 課 程 を 修 了 せず 高 等 教 育 の 道 を 進 む 女 性 の 割 合 が 多 く,そのこと で 労 働 市 場 において 不 利 な 立 場 に 置 かれていること (c) 教 育 機 関 における 上 級 管 理 職 及 び 組 織 的 意 思 決 定 ができる 地 位 にいる 女 性 の 参 画 が 低 く, 女 性 教 授 が 少 ないのみならず, 女 性 がより 低 い 地 位 に 集 中 してい ること (d) セクシュアル リプロダクティブ ヘルス/ライツについての 年 齢 に 応 じた 教 育 内 容 に 関 する 政 治 家 や 公 務 員 による 過 度 に 過 敏 な 反 発 (e) 特 にアイヌと 同 和 地 区 の 民 族 コミュニティの 高 齢 女 性 をはじめとする 民 族 及 びその 他 のマイノリティのコミュニティでの 識 字 率 の 低 さの 報 告 11

(f) 特 に 在 日 韓 国 朝 鮮 人 女 性 と 少 女 を 標 的 とした 学 校 におけるいじめや 人 種 主 義 的 感 情 の 表 現 に 対 する 取 組 の 情 報 の 不 足 と, 移 住 女 性 及 び 障 害 を 持 つ 女 性 の 教 育 における 状 況 の 不 足 33 委 員 会 は, 締 約 国 に 次 のことを 勧 告 する (a) 伝 統 的 に 男 性 が 占 めていた 科 目 (STEM)への 少 女 の 専 攻 を 奨 励 するため,キ ャリアガイダンス 活 動 を 強 化 すること 及 び 少 女 の 高 等 教 育 の 修 了 が 重 要 であ ることについて 教 職 員 の 間 で 認 識 を 高 めること (b) 教 育 分 野 における 上 級 管 理 職 及 び 意 思 決 定 をする 地 位 にある 女 性 の 代 表 及 び 女 性 教 授 の 人 数 を 増 やすよう, 暫 定 的 特 別 措 置 を 含 む 具 体 的 な 措 置 を 講 ずる こと (c) セクシュアル リプロダクティブ ヘルス/ライツについて, 年 齢 に 応 じた 教 育 の 内 容 及 び 提 供 に 関 する 公 衆 の 懸 念 に 対 処 し, 学 校 のカリキュラムに 体 系 的 に 組 み 込 まれるようにすること (d) アイヌ, 同 和 地 区, 在 日 韓 国 朝 鮮 人 といった 民 族 及 びその 他 のマイノリテ ィ 女 性 や 移 住 女 性 及 び 障 害 を 持 つ 女 性 と 少 女 の 教 育 へのアクセス 障 害 をすべ て 取 り 除 き, 次 回 の 政 府 報 告 において 奨 学 金 を 含 む 彼 女 らの 教 育 へのアクセス について 情 報 を 提 供 すること (e) 特 に 在 日 韓 国 朝 鮮 人 女 性 と 少 女 を 対 象 とした, 教 育 における 人 種 主 義 的 感 情 の 表 現 やいじめを 含 む 女 性 と 少 女 に 対 するすべての 形 態 の 暴 力 を 防 止, 処 罰 及 び 根 絶 する 措 置 を 強 化 すること 雇 用 34 委 員 会 は, 非 正 規 労 働 者, 民 族 及 びその 他 のマイノリティを 含 む, 雇 用 にお ける 女 性 のエンパワーメントをめざす,2015 年 の 女 性 の 職 業 生 活 における 活 躍 の 推 進 に 関 する 法 律 制 定 を 歓 迎 する しかし, 委 員 会 は 以 下 のことを 引 き 続 き 懸 念 する (a) 同 一 価 値 労 働 同 一 賃 金 の 原 則 の 実 施 が 不 十 分 なことに 一 部 起 因 する, 賃 金 の ジェンダー 格 差 の 拡 大 (b) 労 働 市 場 の 水 平 及 び 垂 直 の 職 業 分 離 が 継 続 していること,コース 別 雇 用 制 度 に 一 部 起 因 する 女 性 の 雇 用 が 低 賃 金 領 域 に 集 中 していること (c) 家 族 的 責 任 があるために 女 性 のパートタイム 労 働 への 集 中 が 継 続 しているこ と,そのことは 彼 女 たちの 年 金 給 付 にも 影 響 を 与 え, 退 職 後 の 貧 困 並 びに 引 き 続 き 報 告 されている 妊 娠 出 産 に 関 連 するハラスメントの 一 部 原 因 になってい 12

ること (d) セクシュアル ハラスメントに 対 して 適 切 な 禁 止 や 制 裁 がないこと,また 締 約 国 がILOの 中 核 的 条 約 である, 雇 用 及 び 職 業 についての 差 別 待 遇 に 関 する 条 約 第 111 号 条 約 を 批 准 していないという 事 実 (e) 先 住 民 族 の 女 性,マイノリティその 他 の 女 性 ( 同 和 地 区,コリアン, 沖 縄 ), 障 害 を 持 つ 女 性 及 び 移 住 女 性 労 働 者 に 対 して, 雇 用 の 領 域 において 多 様 な 差 別 や 複 合 差 別 が 続 いていること (f) 締 約 国 における 女 性 家 事 労 働 者 の 地 位 に 関 する 情 報 がないこと 35 委 員 会 は, 締 約 国 に, 以 下 のことを 行 なうよう 強 く 要 請 する (a) 構 造 的 不 平 等 及 び 職 務 分 離 を 撤 廃 し, 同 一 価 値 労 働 同 一 賃 金 原 則 を 実 施 する ことによって 賃 金 のジェンダー 格 差 を 縮 小 するために,2015 年 の 女 性 の 職 業 生 活 における 活 躍 の 推 進 に 関 する 法 律, 労 働 基 準 法 及 び 他 の 関 連 する 法 律 の 下 での 努 力 を 強 化 すること (b) 柔 軟 な 働 き 方 の 活 用 を 推 進 し,また, 男 性 の 育 児 責 任 への 平 等 な 参 加 を 促 す ために, 育 児 のための 男 女 で 分 かち 合 って 取 得 する 両 親 休 暇 を 導 入 するための 努 力 を 強 化 すること 及 び 適 切 な 保 育 施 設 の 提 供 を 確 保 すること (c) 職 場 におけるセクシュアル ハラスメントを 抑 止 するために, 禁 止 と 適 切 な 制 裁 を 定 める 法 規 定 を 設 けること,また 妊 娠 及 び 母 であることを 理 由 とするも のも 含 め, 雇 用 における 差 別 があった 場 合 に 女 性 が 司 法 へアクセスすることを 確 保 すること (d) 労 働 法 及 びセクシュアル ハラスメントに 関 する 行 動 規 範 の 遵 守 を 確 保 する ことを 目 的 とした 労 働 監 査 を 定 期 的 に 行 うこと (e) 特 に 先 住 民 族 やマイノリティの 女 性 及 び 障 害 を 持 つ 女 性 と 移 住 女 性 労 働 者 に 関 して, 雇 用 分 野 において 調 査 を 実 施 し,ジェンダー 統 計 を 作 成 すること (f) 締 約 国 の 女 性 家 事 労 働 者 の 状 況 について 次 回 定 期 報 告 の 中 で 情 報 を 提 供 する こと (g) 雇 用 及 び 職 業 についての 差 別 待 遇 に 関 するILO 第 111 号 条 約, 家 事 労 働 者 のディーセント ワークに 関 するILO 第 189 号 条 約 (2011 年 )の 批 准 を 検 討 すること 健 康 36 委 員 会 は, 締 約 国 が2011 年 の 福 島 第 一 原 子 力 発 電 所 の 事 故 後, 放 射 能 に 関 する 健 康 上 の 懸 念 に 対 処 する 努 力 をしてきたことに 留 意 する しかし, 委 員 会 13

は, 締 約 国 の 年 間 放 射 線 量 20mSvを 下 回 る 汚 染 地 域 を 避 難 区 域 の 指 定 から 解 除 する 計 画 について, 年 間 被 爆 線 量 の 許 容 基 準 を 高 くすることにより 女 性 と 少 女 に 健 康 上 過 度 の 影 響 を 与 える 可 能 性 があり, 懸 念 を 表 明 する 37 委 員 会 は, 放 射 能 汚 染 地 域 について 避 難 区 域 の 指 定 からの 解 除 が, 女 性 は 男 性 よりも 放 射 線 に 対 する 影 響 が 大 きいことを 考 慮 して 女 性 と 少 女 に 対 する 危 険 要 因 に 関 し 国 際 的 に 受 け 入 れられている 知 見 と 一 致 したものとなるよう 勧 告 す る さらに, 委 員 会 は 締 約 国 に 対 し, 被 爆 した 女 性 や 少 女, 特 に 福 島 県 内 の 妊 婦 に 対 する 医 療 その 他 のサービスの 提 供 を 強 化 するよう 勧 告 する 38 委 員 会 は, 締 約 国 における, 十 代 の 少 女 と 女 性 の 人 工 妊 娠 中 絶 率 及 び 自 殺 率 の 高 さを 懸 念 する 委 員 会 は, 特 に 以 下 のことを 懸 念 する (a) 刑 法 第 212 条 ( 訳 注 堕 胎 罪 の 適 応 除 外 要 件 )に 関 して 定 められた 母 体 保 護 法 の 第 14 条 において, 女 性 たちは, 妊 娠 の 継 続 又 は 分 娩 が, 母 体 の 身 体 的 健 康 を 著 しく 害 するおそれのある 場 合 及 び 暴 行 もしくは 脅 迫 によって, 又 は 抵 抗 若 しくは 拒 絶 することができない 間 に 強 姦 されて 妊 娠 した 場 合 にのみ, 人 工 妊 娠 中 絶 を 受 けることができること (b) 女 性 が 人 工 妊 娠 中 絶 を 受 けるためには, 配 偶 者 の 同 意 を 得 ることが 要 件 とさ れていること (c) 締 約 国 において, 女 性 と 少 女 の 自 殺 率 が 依 然 として 高 いこと 39 女 性 と 健 康 に 関 する 一 般 勧 告 第 24 号 (1999 年 ), 北 京 宣 言 及 び 行 動 綱 領 に 則 り, 委 員 会 は 締 約 国 に 以 下 のことを 勧 告 する (a) 刑 法 及 び 母 体 保 護 法 を 改 正 し, 妊 娠 した 女 性 の 生 命 又 は 健 康 を 害 するおそれ だけでなく, 暴 力 や 脅 迫 が 行 使 されたか, 被 害 者 が 抵 抗 できたか 否 かにかかわ らず,すべての 強 姦 の 事 案, 近 親 姦 及 び 胎 児 の 重 篤 な 障 害 の 場 合 に 人 工 妊 娠 中 絶 を 合 法 化 すること,その 他 のすべての 場 合 に 人 工 妊 娠 中 絶 を 非 犯 罪 化 するこ と (b) 母 体 保 護 法 を 改 正 し, 人 工 妊 娠 中 絶 を 受 けるために, 妊 娠 した 女 性 が 配 偶 者 の 同 意 を 得 るという 要 件 を 削 除 すること 及 び 胎 児 の 重 篤 な 障 害 を 理 由 として 人 工 妊 娠 中 絶 を 求 められた 場 合 には, 妊 娠 した 女 性 の 自 由 かつ 充 分 な 情 報 にも とづく 同 意 がなされることを 確 保 すること (c) 女 性 と 少 女 の 自 殺 防 止 を 目 的 とした, 明 確 な 目 標 及 び 指 標 を 伴 った 包 括 的 計 画 を 策 定 すること 14

40 経 済 的 及 び 社 会 的 給 付 委 員 会 は, 締 結 国 が 貧 困 解 消 のために, 収 入 を 生 み 出 す 活 動 やマイクロクレジ ットへのアクセスを 通 じた 戦 略 を 展 開 していることを 評 価 する しかしながら 委 員 会 は, 報 告 書 に 見 られる 女 性 の 貧 困, 特 に 女 性 世 帯 主 世 帯, 寡 婦, 障 害 を 持 つ 女 性, 高 齢 女 性 の 貧 困 を 懸 念 する 委 員 会 は 特 に, 年 金 給 付 に 関 するジェンダー ギャップがもたらす 生 活 水 準 格 差 を 懸 念 する さらに 委 員 会 は, 災 害 弔 慰 金 の 支 給 等 に 関 する 法 律 が(a) 災 害 弔 慰 金 の 支 給 に 際 しては, 生 計 維 持 者 に 対 する 金 額 が 2 倍 である,(b) 災 害 援 護 資 金 の 貸 付 に 関 しては, 世 帯 主,それは 多 くの 場 合 男 性 であるが, 優 先 される 点 において, 男 女 間 の 所 得 格 差 を 拡 大 することを 懸 念 する 41 委 員 会 は 締 結 国 に 対 し, 貧 困 解 消 のための 努 力 及 び 持 続 的 な 発 展 を 強 化 する ことを 要 請 する 委 員 会 はさらに, 女 性 世 帯 主 世 帯, 寡 婦, 障 害 を 持 つ 女 性, 高 齢 女 性 のニーズに 対 して 締 結 国 が 特 別 な 関 心 を 向 け, 年 金 スキームをこれらの 女 性 たちの 最 低 生 活 水 準 を 保 障 するものへと 改 革 するよう 要 請 する 委 員 会 は 加 え て, 締 結 国 が 災 害 弔 慰 金 の 支 給 等 に 関 する 法 律 をジェンダー 平 等 の 視 点 を 統 合 して 改 正 することを 勧 告 する 農 山 漁 村 の 女 性 42 委 員 会 は, 締 約 国 が2015 年 に 食 料 農 業 農 村 基 本 計 画 を 策 定 したこと に 留 意 する しかし 委 員 会 は, 意 思 決 定, 特 に 政 策 策 定 過 程 への 農 山 漁 村 の 女 性 の 参 加 が 少 ないこと,また, 所 得 税 法 が 個 人 自 営 業 者 や 農 業 従 事 者 の 配 偶 者 や 家 族 の 賃 金 を 必 要 経 費 と 認 めておらず, 女 性 の 経 済 的 自 立 を 事 実 上 妨 げていること を 懸 念 する 43 委 員 会 は, 締 約 国 に 対 し, 農 山 漁 村 女 性 の 政 策 形 成 過 程 への 参 加 を 制 限 して いるあらゆる 障 害 を 取 り 除 くこと,また, 家 族 経 営 における 女 性 の 経 済 的 エンパ ワーメントを 促 進 するために, 家 族 経 営 における 女 性 の 労 働 を 認 めるよう 所 得 税 法 の 見 直 しを 検 討 することを 求 める 災 害 リスク 削 減 と 管 理 44 委 員 会 は, 締 約 国 が 災 害 リスクの 削 減 と 対 応 において 指 導 力 を 発 揮 し, 仙 台 防 災 枠 組 2015-2030 採 択 のためになした 世 界 の 努 力 に 貢 献 したことを 称 える また, 委 員 会 は, 締 約 国 がその 防 災 政 策 にジェンダーの 視 点 を 主 流 化 し, 15

防 災 基 本 計 画 を 制 定 したことも 称 える しかし, 委 員 会 は,2011 年 の 東 日 本 大 震 災 の 後, 全 国 あるいは 地 方 レベルでも, 災 害 の 削 減 と 対 応 の 分 野 で 指 導 的 役 割 における 女 性 の 参 加 が 少 ないことを 懸 念 する 45 委 員 会 は, 締 約 国 に 対 し,あらゆる 地 域, 特 に 地 方 で, 災 害 に 関 する 意 思 決 定 及 び 復 興 過 程 での 女 性 の 参 加 を 加 速 することを 勧 告 する また 締 約 国 は, 災 害 リスクの 削 減 及 び 災 害 後 の 対 応 はもちろん,すべての 持 続 可 能 な 開 発 政 策 にジェ ンダーの 視 点 を 組 み 込 む 努 力 を 継 続 すべきである 不 利 な 立 場 にある 女 性 46 委 員 会 はアイヌ, 同 和 地 区 及 び 在 日 韓 国 朝 鮮 人 女 性 といった 先 住 民 族 及 び 民 族 マイノリティの 女 性 が, 障 害 を 持 つ 女 性,LBT 女 性 及 び 移 民 女 性 といった 他 の 女 性 たちと 同 様 に, 複 合 差 別 交 差 的 ( 多 層 的 ) 差 別 を 受 けることが 継 続 し ているという 報 告 について 懸 念 する 委 員 会 は 特 にこれらの 女 性 の 健 康, 教 育 及 び 雇 用 に 対 するアクセスが 制 限 されることが 継 続 していることを 懸 念 する 47 委 員 会 は 締 約 国 に 対 して,アイヌ, 同 和 地 区 及 び 在 日 韓 国 朝 鮮 人 女 性 とい った 先 住 民 族 及 び 民 族 マイノリティの 女 性 が, 障 害 を 持 つ 女 性,LBT 女 性, 移 住 女 性 と 同 様 に, 健 康 や 教 育 のサービス 及 び 職 場 における 彼 らの 経 験 に 加 えて, 健 康, 教 育, 公 的 生 活 へのアクセスに 影 響 する 複 合 差 別 交 差 的 ( 多 層 的 ) 差 別 の 根 絶 を 目 的 とした 努 力 を 積 極 的 に 行 うよう 求 める 婚 姻 及 び 家 族 関 係 48 委 員 会 は, 締 約 国 において, 婚 姻 解 消 時 の 財 産 の 分 配 の 基 準 となる 法 律 の 規 定 が 存 在 しないことを 懸 念 する 委 員 会 は,その 結 果 として,カップルが 同 居 し ている 間 に 蓄 積 されたいかなる 資 産 もその 名 義 のいかんにかかわらず 平 等 に 分 配 されるべきという, 繰 り 延 べられた 夫 婦 共 有 財 産 について 形 成 された 判 例 法 によ る 制 度 に 基 づいて, 財 産 の 分 与 が,カップルの 交 渉 や 合 意 により 行 われているこ とに 留 意 する 委 員 会 は, 次 の 通 り 懸 念 する (a) 財 産 分 与 についての 交 渉 や 合 意 が 法 的 規 制 の 枠 外 で 行 われるため, 男 女 間 の 力 の 不 均 衡 が 存 在 し,それゆえ 女 性 が 不 利 な 立 場 に 置 かれること (b) 報 告 によると, 法 律 が 手 続 手 段 やガイドラインを 提 供 していないために, 離 婚 する 女 性 の 多 くが, 事 業 や 職 業 上 の 資 産 を 含 む, 夫 の 経 済 的 状 況 に 関 する 必 要 な 情 報 とその 開 示 を 要 求 する 手 段 を 欠 いていること 16

(c) 協 議 離 婚 制 度 の 下, 法 律 は 子 どもの 福 祉 を 保 護 するために 監 護 や 養 育 費 に 関 する 事 項 について 司 法 的 評 価 をする 手 続 を 提 供 しておらず,その 結 果, 養 育 費 の 支 払 いについての 合 意 ができない 事 案 では 子 どもが 極 貧 状 態 に 置 かれること 49 婚 姻, 家 族 関 係 及 びその 解 消 の 経 済 的 影 響 に 関 する 委 員 会 一 般 的 勧 告 29 (2013 年 )に 沿 って, 委 員 会 は, 締 約 国 に 以 下 のとおり 勧 告 する (a) 離 婚 する 当 事 者 が 従 うことができるよう, 明 確 に 規 定 された 手 続 を 伴 う,あ らゆる 形 態 の 婚 姻 資 産 の 分 配 の 基 準 となる 包 括 的 な 規 定 を 採 用 すること (b) 離 婚 する 女 性 が 配 偶 者 の 経 済 的 状 況 について 開 示 を 求 め, 開 示 を 受 けること ができる 情 報 へのアクセスを 保 障 すること (c) 離 婚 が 当 事 者 間 の 協 議 による 場 合 に 司 法 的 な 評 価 手 続 を 提 供 できるよう, 監 護 や 養 育 費 を 規 定 する 法 律 を 見 直 すこと 及 び 養 育 費 の 支 払 いによる 経 済 的 ニ ーズの 充 足 を 含 め, 子 どもの 福 祉 が 確 実 に 保 障 されるようにすること 本 条 約 選 択 議 定 書 50 委 員 会 は, 締 約 国 に 本 条 約 の 選 択 議 定 書 の 批 准 を 奨 励 する 北 京 宣 言 及 び 行 動 綱 領 51 委 員 会 は, 締 約 国 に 対 し, 条 約 の 規 定 の 履 行 の 努 力 に, 北 京 宣 言 及 び 行 動 綱 領 を 活 用 するよう 要 請 する 持 続 可 能 な 開 発 のための2030アジェンダ 52 委 員 会 は, 持 続 可 能 な 開 発 のための2030アジェンダの 実 施 過 程 を 通 じて, 条 約 の 規 定 に 従 った, 実 質 的 な 男 女 平 等 を 実 現 するよう 求 める 周 知 普 及 53 委 員 会 は, 締 約 国 には 条 約 の 規 定 を 系 統 的 かつ 継 続 的 に 履 行 する 義 務 がある ことを 想 起 する 委 員 会 は, 締 約 国 に, 現 在 から 次 回 の 定 期 報 告 提 出 までの 間, この 総 括 所 見 及 び 勧 告 の 履 行 に 優 先 的 に 注 目 することを 強 く 要 請 する 従 って 委 員 会 は 締 約 国 の 公 用 語 で, 今 回 の 総 括 所 見 をあらゆるレベル( 国, 地 方, 市 町 村 ) の 関 係 諸 機 関,とくに 政 府, 各 府 省 庁, 衆 参 両 院, 司 法 機 関 などにタイムリーに 周 知 普 及 し,その 完 全 履 行 を 可 能 にするよう 要 請 する 委 員 会 は, 締 約 国 に 対 し, 使 用 者 団 体, 労 働 組 合, 人 権 女 性 団 体, 大 学, 研 究 機 関,メディアなどすべて の 関 係 者 と 協 力 するよう 促 す また 委 員 会 は, 今 回 の 総 括 所 見 を 適 切 な 形 で 地 域 17

レベルにも 普 及 し, 履 行 できるように 勧 告 する 加 えて 委 員 会 は, 締 約 国 に, 女 性 差 別 撤 廃 条 約, 同 条 約 選 択 議 定 書 とその 先 例 及 び 委 員 会 の 一 般 勧 告 について, すべての 関 係 者 への 周 知 普 及 を 継 続 するよう 要 請 する 他 の 条 約 の 批 准 54 委 員 会 は, 締 約 国 が9つの 主 要 な 国 際 人 権 条 約 を 厳 守 することが, 人 生 のあ らゆる 局 面 での 女 性 の 人 権 と 基 本 的 自 由 の 享 受 を 強 化 するであろうことに 留 意 する 従 って 委 員 会 は, 締 約 国 に すべての 移 住 労 働 者 及 びその 家 族 の 権 利 の 保 護 に 関 する 国 際 条 約 の 批 准 を 検 討 するよう 促 す 総 括 所 見 のフォローアップ 55 委 員 会 は, 締 約 国 に, 上 記 の13(a),21(d)と(e)に 含 まれる 勧 告 の 履 行 のためにとられた 措 置 に 関 する 情 報 を,2 年 以 内 に 書 面 にて 提 供 するよう 要 請 す る 次 回 報 告 の 準 備 56 委 員 会 は, 締 約 国 に, 第 9 回 定 期 報 告 を2020 年 3 月 に 提 出 するよう 要 請 する 57 委 員 会 は, 締 約 国 に, 共 通 中 核 文 書 と 条 約 別 文 書 を 含 む 国 際 人 権 条 約 のも とでの 報 告 に 関 する 協 調 ガイドライン (HRI/MC/2006/3 と Corr.1)に 従 うよう 要 請 する 18