目 次 第 1 章 災 害 廃 棄 物 処 理 実 行 計 画 策 定 の 趣 旨 1 計 画 の 目 的 1 2 計 画 の 位 置 づけと 内 容 1 3 計 画 の 期 間 1 4 計 画 の 見 直 し 1 第 2 章 被 害 状 況 と 災 害 廃 棄 物 の 量 1 被 害 状 況 2

平 成 28 年 4 月 熊 本 地 震 に 係 る 熊 本 市 災 害 廃 棄 物 処 理 実 行 計 画 平 成 28 年 6 月 14 日 ( 第 1 版 ) 熊 本 市 1

目 次 第 1 章 災 害 廃 棄 物 処 理 実 行 計 画 策 定 の 趣 旨 1 計 画 の 目 的 1 2 計 画 の 位 置 づけと 内 容 1 3 計 画 の 期 間 1 4 計 画 の 見 直 し 1 第 2 章 被 害 状 況 と 災 害 廃 棄 物 の 量 1 被 害 状 況 2 2 災 害 廃 棄 物 の 量 4 第 3 章 災 害 廃 棄 物 処 理 の 基 本 方 針 1 基 本 的 な 考 え 方 5 2 処 理 期 間 6 3 処 理 の 推 進 体 制 6 第 4 章 災 害 廃 棄 物 の 処 理 方 法 1 災 害 廃 棄 物 の 処 理 フロー 7 2 災 害 廃 棄 物 の 集 積 8 3 災 害 廃 棄 物 の 選 別 12 4 災 害 廃 棄 物 の 処 理 処 分 13 5 進 捗 管 理 14 6 その 他 14 2

第 1 章 災 害 廃 棄 物 処 理 実 行 計 画 策 定 の 趣 旨 1 計 画 の 目 的 平 成 28 年 4 月 14 日 21 時 26 分 に 起 きた 地 震 ( 前 震 ) 及 び 同 月 16 日 1 時 25 分 に 起 きた 地 震 ( 本 震 ) 等 ( 以 下 熊 本 地 震 という )により 熊 本 市 において 家 屋 の 倒 壊 等 大 きな 被 害 が 生 じた この 熊 本 地 震 により 発 生 した 多 量 の 片 づけガレキとともに 今 後 は 損 壊 家 屋 等 の 解 体 撤 去 に 伴 う 膨 大 な 量 の 解 体 ガレキが 発 生 することが 見 込 まれている 今 後 の 復 旧 復 興 に 向 け 片 付 けガレキ 及 び 解 体 ガレキ(これらを 総 称 して 災 害 廃 棄 物 という ) を 適 正 かつ 円 滑 迅 速 に 処 理 することが 不 可 欠 であり その 実 施 に 関 する 具 体 的 な 計 画 を 熊 本 市 災 害 廃 棄 物 処 理 実 行 計 画 ( 以 下 計 画 という )として 策 定 するものである 2 計 画 の 位 置 づけと 内 容 本 計 画 は 計 画 を 策 定 した 時 点 で 判 明 している 災 害 廃 棄 物 の 発 生 見 込 み 量 ( 推 計 値 )を 基 に 廃 棄 物 の 処 理 及 び 清 掃 に 関 する 法 律 ( 昭 和 45 年 法 律 第 137 号 以 下 廃 棄 物 処 理 法 という ) 第 6 条 第 1 項 に 規 定 する 一 般 廃 棄 物 処 理 計 画 として 策 定 するものである また 計 画 では 熊 本 市 地 域 防 災 計 画 ( 平 成 27 年 度 改 訂 版 熊 本 市 防 災 会 議 )で 示 した 災 害 廃 棄 物 処 理 に 関 する 内 容 を 前 提 に 災 害 廃 棄 物 の 処 理 を 進 めるための 具 体 的 な 方 法 やスケジュール 等 を 定 めるものとする 3 計 画 の 期 間 計 画 策 定 以 降 熊 本 地 震 及 び 余 震 に 伴 い 発 生 した 災 害 廃 棄 物 の 処 理 が 完 了 するまでの 期 間 とする 4 計 画 の 見 直 し 計 画 策 定 後 災 害 廃 棄 物 の 処 理 を 行 う 各 過 程 において 災 害 廃 棄 物 の 量 及 び 質 に 係 る 精 査 を 行 う こととし 災 害 廃 棄 物 の 発 生 状 況 や 処 理 状 況 処 理 体 制 等 について 変 更 等 があった 場 合 には 適 宜 計 画 の 見 直 しを 行 い 適 切 かつ 円 滑 迅 速 な 処 理 の 実 現 を 図 る 1

第 2 章 被 害 状 況 と 災 害 廃 棄 物 の 量 1 被 害 状 況 (1) 市 内 の 概 要 熊 本 市 は 九 州 の 中 央 熊 本 県 の 西 北 部 東 経 130 度 42 分 北 緯 32 度 48 分 の 位 置 にある 地 勢 は 金 峰 山 を 主 峰 とする 複 式 火 山 帯 と これに 連 なる 立 田 山 等 の 台 地 からなり 東 部 は 阿 蘇 外 輪 火 山 群 によってできた 丘 陵 地 帯 南 部 は 白 川 の 三 角 州 で 形 成 された 低 平 野 からなっている 面 積 390. 32km2 人 口 739,015 人 315,99 3 世 帯 ( 平 成 27 年 4 月 1 日 時 点 )で サービス 産 業 が 中 心 の 都 市 である そのほか IC 産 業 の 集 積 全 国 でも 高 い 生 産 性 を 誇 る 都 市 型 農 業 水 産 業 など 各 種 産 業 が 展 開 されている なお 廃 棄 物 の 年 間 排 出 量 ( 平 成 26 年 度 実 績 )は 一 般 廃 棄 物 は 約 23.6 万 t 産 業 廃 棄 物 は 約 68.1 万 tである (2) 県 内 の 被 害 の 状 況 今 回 の 地 震 による 住 家 への 被 害 の 状 況 は 平 成 28 年 6 月 1 日 現 在 全 壊 6,90 5 棟 半 壊 19,87 7 棟 一 部 損 壊 91,946 棟 の 合 計 118, 728 棟 となっており 市 町 村 ごとの 被 害 状 況 は 図 2-1のとおりと なっています 図 2-1 熊 本 県 内 の 被 害 状 況 ( 資 料 提 供 : 熊 本 県 ) 2

(3) 被 害 状 況 の 概 要 熊 本 市 の 地 震 による 被 害 は 市 内 全 域 にわたる 地 震 による 施 設 等 への 被 害 状 況 は 図 2-2 及 び 表 2-1のとおり 甚 大 なものとなっている 図 2-2 平 成 28 年 熊 本 地 震 による 被 害 の 状 況 ( 発 災 直 後 に 撮 影 したもの) 倒 壊 事 業 所 倒 壊 民 家 店 舗 牛 舎 表 2-1 地 震 による 熊 本 市 の 被 害 状 況 ( 平 成 28 年 6 月 1 日 時 点 ) 区 分 戸 数 備 考 全 壊 大 規 模 半 壊 半 壊 一 部 損 壊 2,951 棟 2,776 棟 9,600 棟 63,437 棟 調 査 継 続 中 ( 戸 数 には 納 屋 を 含 み 事 業 所 等 を 除 く ) 合 計 78,764 棟 3

2 災 害 廃 棄 物 の 量 熊 本 地 震 に 伴 って 発 生 した 片 づけガレキや 今 後 損 壊 家 屋 等 の 解 体 撤 去 等 に 伴 って 発 生 が 見 込 まれる 解 体 ガレキの 量 は 6 月 1 日 時 点 の 情 報 を 基 に 推 計 すると 合 計 81 万 トン また し 尿 については 最 大 4 月 23 日 時 点 で 市 内 の 避 難 所 を 中 心 に 仮 設 トイレが 34 基 設 置 さ れ 市 内 の 処 理 施 設 にて 適 切 に 処 理 されている 今 後 損 壊 家 屋 等 の 解 体 撤 去 の 状 況 等 を 踏 まえ 災 害 廃 棄 物 処 理 の 各 過 程 において 災 害 廃 棄 物 の 量 及 び 質 に 係 る 精 査 を 行 うこととしており 災 害 廃 棄 物 の 推 計 量 について 変 動 しうる ことに 留 意 表 2-2 種 類 別 災 害 廃 棄 物 の 量 ( 平 成 28 年 6 月 1 日 時 点 ) 種 類 発 生 量 ( 推 計 ) 備 考 コンクリート 類 501,000t セメント 瓦 含 む 木 くず 173,000t 家 具 類 含 む 瓦 くず 13.000t 焼 き 瓦 金 属 くず 30,000t 混 合 ガレキ 53,000t 石 膏 ボード 等 その 他 42,000t 畳 家 電 4 品 目 処 理 困 難 物 等 合 計 812,000t 事 業 所 等 は 除 く 熊 本 市 の1 年 間 の 廃 棄 物 の 年 間 排 出 量 ( 平 成 26 年 度 実 績 )は 一 般 廃 棄 物 は 約 23.6 万 t 産 業 廃 棄 物 は 約 68.1 万 t 4

第 3 章 災 害 廃 棄 物 処 理 の 基 本 方 針 1 基 本 的 な 考 え 方 (1) 計 画 的 かつ 迅 速 な 処 理 大 量 に 発 生 する 災 害 廃 棄 物 の 処 理 に 対 応 するため 災 害 廃 棄 物 の 仮 置 場 の 適 正 な 配 置 管 理 のほ か 既 存 の 廃 棄 物 処 理 施 設 等 の 適 切 な 活 用 により 災 害 廃 棄 物 の 処 理 を 計 画 的 かつ 効 率 的 に 進 める また 生 活 衛 生 の 確 保 地 域 の 復 旧 復 興 を 念 頭 に 置 き 時 々 刻 々 変 化 する 状 況 に 柔 軟 に 対 応 しつ つ 災 害 廃 棄 物 の 処 理 を 行 うこととし 状 況 に 応 じて 県 外 で 広 域 処 理 を 行 うことも 念 頭 に 置 き 加 速 度 的 に 処 理 を 進 めることを 目 指 す (2) 環 境 に 配 慮 した 処 理 災 害 廃 棄 物 の 処 理 にあたっては 環 境 への 配 慮 を 十 分 に 行 う 具 体 的 には 損 壊 家 屋 等 の 解 体 撤 去 や 仮 置 場 等 でのアスベスト 飛 散 防 止 対 策 重 金 属 類 等 による 土 壌 や 水 質 汚 染 対 策 など 適 時 適 切 に 管 理 し 対 処 する また 災 害 廃 棄 物 の 処 理 に 当 たっては 可 能 な 限 り 再 生 利 用 を 進 めることとし 処 理 の 効 率 化 を 図 りつつ 焼 却 や 埋 立 処 分 による 最 終 処 分 量 の 減 量 化 を 図 る その 際 再 生 した 資 源 を 可 能 な 限 り 地 域 の 復 旧 復 興 に 活 用 することとし 国 県 事 業 者 と 連 携 し 復 興 事 業 等 の 公 共 事 業 における 再 生 資 源 の 利 用 先 の 確 保 に 努 める (3) 地 域 経 済 復 興 への 寄 与 熊 本 地 震 からの 復 旧 復 興 には 地 域 経 済 の 活 性 化 が 不 可 欠 である 災 害 廃 棄 物 の 処 理 に 当 たっ ては 熊 本 県 とも 連 携 しつつ 県 内 の 既 存 施 設 や 業 者 を 活 用 し 地 域 の 復 興 と 地 元 雇 用 に 配 慮 する (4) 安 全 性 の 確 保 震 災 時 の 廃 棄 物 処 理 業 務 は 廃 棄 物 の 量 及 び 組 成 の 違 い 危 険 物 の 混 入 等 通 常 の 業 務 と 異 なる ことが 想 定 されるため 作 業 の 安 全 性 の 確 保 を 十 分 に 図 る (5) 最 少 のコストで 最 大 の 効 果 災 害 廃 棄 物 の 処 理 に 要 する 費 用 については 最 少 の 経 費 で 最 大 の 効 果 を 挙 げるよう 合 理 的 な 取 組 を 図 る 5

2 処 理 期 間 (1) 災 害 廃 棄 物 の 集 積 平 成 30 年 3 月 末 頃 を 目 途 に 損 壊 家 屋 等 の 解 体 撤 去 に 伴 い 発 生 した 解 体 ガレキ 等 の 全 ての 災 害 廃 棄 物 を 仮 置 場 等 に 搬 入 することを 目 指 す (2) 災 害 廃 棄 物 の 処 理 処 分 平 成 30 年 6 月 末 頃 を 目 途 に 仮 置 場 等 から 再 資 源 化 施 設 あるいは 最 終 処 分 場 へ 全 ての 災 害 廃 棄 物 の 搬 出 を 完 了 することを 目 指 す 3 処 理 の 推 進 体 制 (1) 熊 本 市 熊 本 県 が 策 定 した 平 成 28 年 熊 本 地 震 災 害 廃 棄 物 処 理 の 基 本 方 針 ( 平 成 28 年 5 月 18 日 ) 等 を 踏 まえつつ 熊 本 市 災 害 廃 棄 物 処 理 実 行 計 画 を 策 定 し 災 害 廃 棄 物 の 処 理 を 実 施 する (2) 熊 本 県 熊 本 県 災 害 廃 棄 物 処 理 対 策 会 議 等 を 通 じて 仮 置 場 の 設 置 や 災 害 廃 棄 物 の 処 理 について 市 町 村 等 との 総 合 調 整 を 行 い 具 体 的 な 処 理 方 法 を 定 めた 熊 本 県 の 災 害 廃 棄 物 の 処 理 に 係 る 実 行 計 画 を 策 定 する (3) 国 市 町 村 又 は 地 方 自 治 法 に 基 づき 事 務 委 託 を 受 けた 県 による 災 害 廃 棄 物 の 処 理 が 適 正 かつ 円 滑 迅 速 に 行 われるよう 技 術 的 支 援 財 政 的 支 援 を 行 うほか 広 域 かつ 効 率 的 な 処 理 に 向 け 県 外 の 自 治 体 や 民 間 事 業 者 の 処 理 施 設 に 係 る 情 報 提 供 等 の 支 援 を 実 施 する 6

第 4 章 災 害 廃 棄 物 の 処 理 方 法 1 災 害 廃 棄 物 の 処 理 フロー 熊 本 市 内 で 発 生 した 災 害 廃 棄 物 を 処 理 するに 当 たり 各 主 体 の 役 割 分 担 を 踏 まえ 被 災 現 場 から 再 生 利 用 先 や 最 終 処 分 場 に 搬 出 するまでの 一 連 の 流 れを 表 したものを 図 4-1に 示 す 災 害 廃 棄 物 の 処 理 に 関 する 一 連 の 工 程 において 留 意 すべき 事 項 は 以 下 のとおりである 仮 置 場 や 仮 設 処 理 施 設 に 係 る 技 術 的 な 情 報 の 整 理 ( 必 要 面 積 の 算 定 方 法 施 設 の 配 置 計 画 例 用 地 の 造 成 仮 置 場 への 搬 入 作 業 に 必 要 な 資 機 材 の 確 保 等 ) 可 能 な 範 囲 で 分 別 を 行 い 一 次 仮 置 場 ( 解 体 ガレキは 二 次 仮 置 場 )へ 搬 入 二 次 仮 置 場 で 重 機 選 別 等 を 行 い 再 生 利 用 可 能 なもの 等 は 処 理 先 へ 搬 出 混 合 廃 棄 物 は 民 間 の 既 存 の 処 理 施 設 等 へ 搬 送 処 理 困 難 物 等 について 民 間 事 業 者 の 協 力 を 得 るとともに 対 応 方 針 を 予 め 整 理 アスベストや 有 害 物 質 を 含 む 廃 棄 物 消 火 器 や 高 圧 ボンベ 等 の 危 険 物 電 気 自 動 車 やソー ラーパネル 等 の 感 電 のおそれがある 廃 棄 物 に 十 分 配 慮 しながら 撤 去 収 集 運 搬 二 次 仮 置 場 では 仮 設 の 破 砕 選 別 処 理 施 設 を 活 用 して 可 燃 物 木 くず 不 燃 物 金 属 くず 等 に 分 別 し 再 生 利 用 先 へ 搬 出 可 燃 物 は 焼 却 処 理 を 行 った 後 に 焼 却 灰 を 最 終 処 分 思 い 出 の 品 や 貴 重 品 の 取 扱 について 対 処 7

2 災 害 廃 棄 物 の 集 積 (1) 仮 置 場 の 設 置 熊 本 地 震 により 発 生 した 災 害 廃 棄 物 の 処 理 を 円 滑 に 進 めるため 一 次 仮 置 場 二 次 仮 置 場 を 設 置 する 1 一 次 仮 置 場 ( 災 害 廃 棄 物 の 集 積 及 び 分 別 ) 一 次 仮 置 場 ( 約 2 万 か 所 )は 既 設 の 燃 やすごみステーション 既 設 の 埋 立 ごみステーション 及 び 自 治 会 等 からの 申 し 入 れにより 市 が 一 次 仮 置 場 と 設 定 した 駐 車 場 公 園 等 とし これらの 場 所 から 災 害 廃 棄 物 を 可 燃 物 ( 燃 やすごみ) と 不 燃 物 ( 埋 立 ごみ) に 分 別 して 収 集 し 二 次 仮 置 場 に 搬 送 する 一 次 仮 置 場 から 収 集 を 行 う 災 害 廃 棄 物 は 原 則 として 熊 本 地 震 に 伴 って 発 生 した 片 づけガレ キ に 限 定 し 損 壊 家 屋 等 の 撤 去 解 体 に 伴 い 発 生 する 解 体 ガレキ については 市 から 委 託 を 受 けた 解 体 業 者 等 が 直 接 二 次 仮 置 場 に 搬 送 を 行 う 公 費 解 体 は 家 屋 だけでなく 事 業 所 ( 大 企 業 を 除 く ) 農 業 用 施 設 ( 倉 庫 畜 舎 ) 等 も 対 象 となります 2 二 次 仮 置 場 ( 災 害 廃 棄 物 及 び 選 別 物 の 集 積 並 びに 破 砕 選 別 等 の 中 間 処 理 ) 二 次 仮 置 場 に 搬 送 された 災 害 廃 棄 物 のうち 片 づけガレキの 可 燃 物 については 市 内 の 東 部 西 部 環 境 工 場 において 焼 却 処 理 を 行 うほか 県 内 外 の 施 設 に 搬 送 し 焼 却 処 分 を 実 施 する 不 燃 物 については 扇 田 環 境 センター 民 間 処 理 施 設 において 埋 立 処 分 を 行 う これら 災 害 廃 棄 物 については 生 活 環 境 衛 生 面 への 影 響 を 最 小 限 に 抑 えるため 早 期 の 処 理 撤 去 を 目 指 す また 解 体 ガレキについては 二 次 仮 置 場 において 処 理 処 分 に 向 けて 必 要 に 応 じ 重 機 手 作 業 トロンメル 等 の 選 別 機 により 選 別 を 行 い 再 資 源 化 率 の 向 上 を 図 る 特 にコンクリートくず 瓦 家 電 4 品 目 木 くず 金 属 くず 等 については 可 能 な 限 り 再 資 源 化 を 図 ることで 焼 却 埋 立 によって 処 分 する 廃 棄 物 の 減 量 化 に 努 めることとする また 再 資 源 化 を 促 進 するため, 国 や 関 係 自 治 体 等 と 調 整 して 民 間 企 業 や 公 共 事 業 等 における 再 生 品 の 利 用 先 の 確 保 に 努 める (2) 仮 置 場 の 設 置 状 況 二 次 仮 置 き 場 については 平 成 28 年 6 月 1 日 時 点 で 熊 本 市 内 に3か 所 の 二 次 仮 置 場 を 設 置 して おり 災 害 廃 棄 物 の 発 生 処 理 の 進 捗 状 況 に 応 じて 順 次 箇 所 数 を 増 やす 8

表 4-1 災 害 廃 棄 物 の 二 次 仮 置 場 ( 平 成 28 年 6 月 1 日 時 点 ) 排 出 区 分 名 称 面 積 所 在 地 備 考 片 づけガレキ 解 体 ガレキ 戸 島 仮 置 場 8.2ha 東 区 戸 島 町 1489 番 地 設 置 城 南 町 仮 置 場 0.5ha 南 区 城 南 町 下 宮 地 設 置 公 有 地 4.0ha 程 度 熊 本 市 内 予 定 解 体 ガレキ 扇 田 環 境 センター 内 9.1ha 北 区 釜 尾 町 81 番 地 設 置 民 間 最 終 処 分 場 内 2.0ha 北 区 楠 野 町 1046-2 調 整 中 合 計 23.8ha - - 図 4-2 災 害 廃 棄 物 二 次 仮 置 場 位 置 図 9

(3)スケジュール 一 般 家 庭 等 で 発 生 した 片 づけガレキについては 平 成 28 年 6 月 末 まで 一 次 仮 置 場 である 既 設 の 燃 やすごみステーション 既 設 の 埋 立 ごみステーションで 回 収 することとし 同 年 7 月 上 旬 まで にステーションから 撤 去 し 東 部 西 部 環 境 工 場 等 への 搬 入 を 完 了 する 損 壊 家 屋 等 の 解 体 撤 去 で 発 生 する 解 体 ガレキについては 平 成 30 年 3 月 末 までを 目 途 に 二 次 仮 置 場 等 に 集 積 し 早 期 の 処 理 完 了 を 目 指 す 図 4-3 災 害 廃 棄 物 の 処 理 スケジュール 10

(4) 仮 置 場 の 管 理 1 警 備 災 害 廃 棄 物 の 不 法 投 棄 や 持 ち 去 り 火 災 等 の 防 止 のため 24 時 間 体 制 ( 常 駐 又 は 巡 回 )で 警 備 を 行 う 二 次 仮 置 場 や 運 搬 車 両 の 選 定 収 集 運 搬 に 関 する 計 画 の 策 定 等 において 交 通 渋 滞 が 発 生 しないよう 配 慮 する 2 火 災 対 策 24 時 間 体 制 での 目 視 による 監 視 のほか 1 日 に3 回 可 燃 物 の 内 部 の 温 度 を 計 測 し 発 酵 等 に よる 蓄 発 熱 を 監 視 する また 集 積 された 可 燃 物 の 高 さは5m 以 下 に 抑 えるとともに 必 要 に 応 じ 切 り 返 しや 置 き 換 えを 行 い 蓄 発 熱 を 防 ぐ 3 害 虫 及 び 悪 臭 対 策 仮 置 場 内 の 災 害 廃 棄 物 に 起 因 する 害 虫 及 び 悪 臭 の 発 生 を 抑 制 するため 可 燃 物 や 家 電 類 等 の 発 生 可 能 性 の 高 い 廃 棄 物 について 適 宜 消 毒 を 行 う また 必 要 に 応 じ 消 石 灰 の 散 布 等 を 行 う 4 環 境 監 視 災 害 廃 棄 物 に 起 因 する 環 境 汚 染 の 抑 制 のため 水 質 土 壌 大 気 など 仮 置 場 内 や 周 辺 環 境 の 監 視 を 行 う ア 水 質 仮 置 場 開 設 中 年 2 回 程 度 ( 夏 季 及 び 冬 季 ) 仮 置 場 表 流 水 が 流 入 する 水 路 等 で 測 定 する イ 土 壌 仮 置 場 閉 鎖 後 に 仮 置 場 内 5 点 から 採 取 した 土 壌 を 混 合 し 測 定 する ウ 大 気 ( 粉 じん) 仮 置 場 開 設 中 年 2 回 程 度 ( 夏 季 及 び 冬 季 ) 敷 地 境 界 線 の 大 気 を 測 定 するものする 特 に アスベストについては 飛 散 防 止 の 散 水 等 の 措 置 を 行 うとともに 仮 置 場 内 においては 防 塵 マスクや 防 護 帽 の 着 用 等 の 徹 底 を 図 る また 仮 置 場 管 理 者 による 作 業 場 敷 地 境 界 における モニタリングを 実 施 する 他 熊 本 市 も 敷 地 境 界 や 隣 接 住 居 周 辺 等 でのモニタリングを 実 施 する 11

3 災 害 廃 棄 物 の 選 別 (1) 選 別 過 程 での 災 害 廃 棄 物 のバランスフロー 目 標 期 日 までに 処 理 先 の 受 入 条 件 に 応 じた 破 砕 選 別 作 業 を 実 施 し 災 害 廃 棄 物 の 処 理 を 完 了 するため 二 次 仮 置 場 から 搬 出 する 時 点 における 災 害 廃 棄 物 の 種 類 及 び 数 量 を 把 握 する 必 要 がある このため 災 害 廃 棄 物 の 処 理 の 進 捗 に 合 わせ 二 次 仮 置 場 での 選 別 作 業 の 実 績 値 等 を 基 に 各 選 別 過 程 におけるバランスフローを 今 後 精 査 していく (2) 二 次 仮 置 場 への 集 積 時 の 選 別 二 次 仮 置 場 では 概 ね 次 の 区 分 により 災 害 廃 棄 物 を 選 別 し 集 積 する 表 4-2 二 次 仮 置 場 での 選 別 区 分 区 分 品 目 具 体 例 木 くず 類 柱 梁 パレット 等 可 燃 物 畳 可 燃 性 混 合 物 衣 類 布 団 家 具 廃 プラスチック 類 等 コンクリート ブロック セメント 系 瓦 等 災 害 廃 瓦 ボード 類 焼 き 瓦 等 石 膏 ボード スレート 等 棄 物 不 燃 物 家 電 4 品 目 ガラス 陶 磁 器 くず テレビ 冷 蔵 庫 洗 濯 機 エアコン 茶 碗 コップ ガラス 等 金 属 類 鉄 骨 アルミサッシ 自 転 車 等 自 動 車 等 自 動 車 バイク 等 その 他 処 理 困 難 物 スフ リンク 入 りマットレス ガスボンベ 消 火 器 スプレ ー 缶 農 薬 廃 油 等 堆 積 物 等 土 砂 類 災 害 廃 棄 物 選 別 土 砂 等 12

(3) 処 理 に 向 けた 選 別 再 生 利 用 焼 却 埋 立 の 処 理 を 迅 速 かつ 適 正 に 進 めるため 仮 置 場 に 集 積 した 災 害 廃 棄 物 を 次 の 方 法 手 順 により 選 別 する 重 機 による 粗 選 別 作 業 員 による 手 選 別 トロンメル 等 の 選 別 機 による 機 械 選 別 ( 必 要 に 応 じて) 4 災 害 廃 棄 物 の 処 理 処 分 (1) 種 類 別 処 理 方 法 1 木 くず 類 再 生 利 用 を 基 本 とし 可 能 な 限 りパーティクルボードや 燃 料 チップへ 等 の 再 生 を 進 める 木 くずの 形 状 により 再 生 利 用 が 困 難 なものは バイオマス 発 電 等 でエネルギー 回 収 を 図 りつ つ 早 期 処 理 のために 東 部 西 部 環 境 工 場 等 の 一 般 廃 棄 物 焼 却 施 設 においても 焼 却 処 理 する 2コンクリート 類 再 生 利 用 を 基 本 とし 道 路 の 路 盤 材 等 への 再 生 を 進 める 関 係 機 関 と 連 携 し 出 来 る 限 り 復 興 事 業 など 公 共 事 業 の 資 材 としての 活 用 を 進 める 3 瓦 性 状 によって 路 盤 材 ブロック 等 への 再 生 利 用 を 進 める 再 生 利 用 に 適 さない 性 状 のものは 扇 田 環 境 センター 等 で 埋 立 処 分 する 4ガラス 陶 磁 器 類 再 生 利 用 を 基 本 とするが 形 状 により 再 生 利 用 が 困 難 なものは 扇 田 環 境 センター 等 で 埋 立 処 分 する 5 金 属 くず 類 再 生 利 用 を 基 本 とし 売 却 を 進 める 6 家 電 類 再 生 利 用 を 基 本 とし 家 電 リサイクル 法 対 象 4 品 目 (テレビ エアコン 洗 濯 機 乾 燥 機 13

冷 蔵 庫 )については 可 能 な 範 囲 で 分 別 し 破 損 や 腐 食 の 程 度 を 勘 案 した 上 で 再 生 利 用 が 可 能 なものは 家 電 リサイクル 法 に 基 づき 再 生 を 進 める その 他 の 家 電 については 可 能 な 限 り 売 却 を 進 め 売 却 が 困 難 なものは 廃 棄 物 処 理 施 設 で 破 砕 し 再 生 を 進 める 7 自 動 車 自 動 車 リサイクル 法 に 基 づき 引 取 業 者 に 引 き 渡 し 再 生 を 進 める 8 可 燃 物 再 生 利 用 が 可 能 なもの( 畳 タイヤ 布 団 衣 類 等 )は 出 来 る 限 り 燃 料 等 への 再 生 を 進 め る 再 生 利 用 が 困 難 なものは 東 部 西 部 環 境 工 場 等 の 一 般 廃 棄 物 焼 却 施 設 において 焼 却 する 可 燃 物 については 特 に 仮 置 場 での 火 災 防 止 や 害 虫 悪 臭 の 発 生 防 止 など 管 理 を 徹 底 する 9 不 燃 物 ボード 類 など 再 生 利 用 が 困 難 な 不 燃 物 については 基 本 的 に 管 理 型 最 終 処 分 場 で 埋 立 処 分 す る なお 瓦 や 自 然 石 コンクリートなどの 安 定 品 目 については 安 定 型 最 終 処 分 場 で 埋 立 処 分 する 10 処 理 困 難 物 等 他 の 廃 棄 物 と 区 別 し 危 険 物 又 は 特 別 管 理 廃 棄 物 としての 取 扱 いを 行 い 各 々の 性 状 に 応 じ 焼 却 や 埋 立 処 分 等 適 切 な 処 理 を 行 う 5 進 捗 管 理 処 理 の 優 先 順 位 や 目 標 期 間 を 踏 まえた 処 理 全 体 の 進 捗 管 理 を 行 う また きめ 細 かな 進 捗 管 理 の 結 果 を 踏 まえ 適 宜 災 害 廃 棄 物 処 理 実 効 計 画 の 見 直 しを 図 りつつ 処 理 を 実 施 する 6 その 他 熊 本 地 震 では 東 部 環 境 工 場 ( 処 理 量 約 60t/ 日 )の 損 壊 による 操 業 停 止 により 市 内 で 日 常 生 活 に 伴 って 発 生 する 生 活 ごみ( 家 庭 系 ごみ 事 業 系 一 般 ごみ)についての 処 理 が 遅 滞 する 事 態 と なり これらの 生 活 ごみの 一 部 が 市 内 2か 所 の 二 次 仮 置 場 に 集 積 されている 14

このため 生 活 環 境 及 び 衛 生 面 への 影 響 が 懸 念 される 生 活 ごみへの 迅 速 な 処 理 を 実 現 するため 県 内 外 の 自 治 体 広 域 組 合 及 び 民 間 企 業 の 処 理 施 設 での 処 理 を 進 めるとともに 平 成 28 年 5 月 16 日 に 全 面 復 旧 に 至 った 東 部 環 境 工 場 等 の 市 内 の 処 理 施 設 を 活 用 し 平 成 28 年 7 月 末 までには 二 次 仮 置 場 に 蓄 積 された 生 活 ごみの 撤 去 処 理 を 完 了 する 予 定 である 15