78 ヨ ③ 塗 臨 曇 飾嫉 欝湾 轟紬 曾寧鞭 SENoorl Jtftf VVtSBTgNRK角SUSUMUBONE き箋 L T 6m 図2 骨シンチグラム 左腸骨 恥骨 坐骨と右肩甲骨の異常高集積像 讐詐 ガ禰 驚 パ 瞬 猶 砲eOcan NE E3 遥 シ 預 く 薩 ぺ 乏 1 誌蟄



Similar documents
80 診断され 安静時痛に対し消炎鎮痛剤の坐薬の投 の鑑別診断について考察する 与を連日受けていた しかし 7月になり痔痛がさ 症 例 らに増強したため当科を紹介された 初診時 左 症例1 26歳 女性 1994年12月より左下腿痛 下腿中央前内側部に軽度の腫脹と圧痛があり 単 が出現し 1995年


10038 W36-1 ワークショップ 36 関節リウマチの病因 病態 2 4 月 27 日 ( 金 ) 15:10-16:10 1 第 5 会場ホール棟 5 階 ホール B5(2) P2-203 ポスタービューイング 2 多発性筋炎 皮膚筋炎 2 4 月 27 日 ( 金 ) 12:4

がん登録実務について


1 8 ぜ 表2 入院時検査成績 2 諺齢 APTT ALP 1471U I Fib 274 LDH 2971U 1 AT3 FDP alb 4 2 BUN 16 Cr K4 O Cl g dl O DLST 許 皇磯 二 図1 入院時胸骨骨髄像 低形成で 異常細胞は認め

094.原発性硬化性胆管炎[診断基準]

33 NCCN Guidelines Version NCCN Clinical Practice Guidelines in Oncology (NCCN Guidelines ) (NCCN 腫瘍学臨床診療ガイドライン ) 非ホジキンリンパ腫 2015 年第 2 版 NCCN.or

情報提供の例

10,000 L 30,000 50,000 L 30,000 50,000 L 図 1 白血球増加の主な初期対応 表 1 好中球増加 ( 好中球 >8,000/μL) の疾患 1 CML 2 / G CSF 太字は頻度の高い疾患 32

ヒト慢性根尖性歯周炎のbasic fibroblast growth factor とそのreceptor

佐賀県肺がん地域連携パス様式 1 ( 臨床情報台帳 1) 患者様情報 氏名 性別 男性 女性 生年月日 住所 M T S H 西暦 電話番号 年月日 ( ) - 氏名 ( キーパーソンに ) 続柄居住地電話番号備考 ( ) - 家族構成 ( ) - ( ) - ( ) - ( ) - 担当医情報 医

研究協力施設における検討例 病理解剖症例 80 代男性 東京逓信病院症例 1 検討の概要ルギローシスとして矛盾しない ( 図 1) 臨床診断 慢性壊死性肺アスペルギルス症 臨床経過概要 30 年前より糖尿病で当院通院 12 年前に狭心症で CABG 施行 2 年前にも肺炎で入院したが 1 年前に慢性


検体採取 患者の検査前準備 検体採取のタイミング 記号 添加物 ( キャップ色等 ) 採取材料 採取量 測定材料 F 凝固促進剤 + 血清分離剤 ( 青 細 ) 血液 3 ml 血清 H 凝固促進剤 + 血清分離剤 ( ピンク ) 血液 6 ml 血清 I 凝固促進剤 + 血清分離剤 ( 茶色 )

を優先する場合もあります レントゲン検査や細胞診は 麻酔をかけずに実施でき 検査結果も当日わかりますので 初診時に実施しますが 組織生検は麻酔が必要なことと 検査結果が出るまで数日を要すること 骨腫瘍の場合には正確性に欠けることなどから 治療方針の決定に必要がない場合には省略されることも多い検査です

Case  A 50 Year Old Man with Back Pain,Fatigue,Weight Loss,and Knee Sweling


70% の患者は 20 歳未満で 30 歳以上の患者はまれです 症状は 病巣部位の間欠的な痛みや腫れが特徴です 間欠的な痛みの場合や 骨盤などに発症し かなり大きくならないと触れにくい場合は 診断が遅れることがあります 時に発熱を伴うこともあります 胸部に発症するとがん性胸水を伴う胸膜浸潤を合併する

イルスが存在しており このウイルスの存在を確認することが診断につながります ウ イルス性発疹症 についての詳細は他稿を参照していただき 今回は 局所感染疾患 と 腫瘍性疾患 のウイルス感染検査と読み方について解説します 皮膚病変におけるウイルス感染検査 ( 図 2, 表 ) 表 皮膚病変におけるウイ

免疫学的検査 >> 5C. 血漿蛋白 >> 5C146. 検体採取 患者の検査前準備検体採取のタイミング記号添加物 ( キャップ色等 ) 採取材料採取量測定材料ネ丸底プレイン ( 白 ) 尿 9 ml 検体ラベル ( 単項目オーダー時 ) ホンハ ンテスト 注 外 N60

性黒色腫は本邦に比べてかなり高く たとえばオーストラリアでは悪性黒色腫の発生率は日本の 100 倍といわれており 親戚に一人は悪性黒色腫がいるくらい身近な癌といわれています このあと皮膚癌の中でも比較的発生頻度の高い基底細胞癌 有棘細胞癌 ボーエン病 悪性黒色腫について本邦の統計データを詳しく紹介し

h29c04

第2次JMARI報告書

<4D F736F F D F4390B38CE3816A90528DB88C8B89CA2E646F63>

「             」  説明および同意書

芽球性形質細胞様樹状細胞腫瘍における高頻度の 8q24 再構成 : 細胞形態,MYC 発現, 薬剤感受性との関連 Recurrent 8q24 rearrangement in blastic plasmacytoid dendritic cell neoplasm: association wit

( 様式甲 5) 学位論文内容の要旨 論文提出者氏名 論文審査担当者 主査 教授 大道正英 髙橋優子 副査副査 教授教授 岡 田 仁 克 辻 求 副査 教授 瀧内比呂也 主論文題名 Versican G1 and G3 domains are upregulated and latent trans

頭頚部がん1部[ ].indd

学位論文の内容の要旨 論文提出者氏名 佐藤雄哉 論文審査担当者 主査田中真二 副査三宅智 明石巧 論文題目 Relationship between expression of IGFBP7 and clinicopathological variables in gastric cancer (

症例報告書の記入における注意点 1 必須ではない項目 データ 斜線を引くこと 未取得 / 未測定の項目 2 血圧平均値 小数点以下は切り捨てとする 3 治験薬服薬状況 前回来院 今回来院までの服薬状況を記載する服薬無しの場合は 1 日投与量を 0 錠 とし 0 錠となった日付を特定すること < 演習


糖尿病診療における早期からの厳格な血糖コントロールの重要性

一次サンプル採取マニュアル PM 共通 0001 Department of Clinical Laboratory, Kyoto University Hospital その他の検体検査 >> 8C. 遺伝子関連検査受託終了項目 23th May EGFR 遺伝子変異検

<4D F736F F D208FBC F95B65F90528DB88C8B89CA97768E7C2E646F63>

cover

Presented by Medical*Online


診療科 血液内科 ( 専門医取得コース ) 到達目標 血液悪性腫瘍 出血性疾患 凝固異常症の診断から治療管理を含めた血液疾患一般臨床を豊富に経験し 血液専門医取得を目指す 研修日数 週 4 日 6 ヶ月 ~12 ヶ月 期間定員対象評価実技診療知識 1 年若干名専門医取得前の医師業務内容やサマリの確認

<303491E592B BC92B08AE02E786C73>

検体採取 患者の検査前準備 検体採取のタイミング 5. 免疫学的検査 >> 5G. 自己免疫関連検査 >> 5G010. 記号 添加物 ( キャップ色等 ) 採取材料 採取量 測定材料 F 凝固促進剤 + 血清分離剤 ( 青 細 ) 血液 3 ml 血清 H 凝固促進剤 + 血清分離剤 ( ピンク

インプラント周囲炎を惹起してから 1 ヶ月毎に 4 ヶ月間 放射線学的周囲骨レベル probing depth clinical attachment level modified gingival index を測定した 実験 2: インプラント周囲炎の進行状況の評価結紮線によってインプラント周囲

に 真菌の菌体成分を検出する血清診断法が利用されます 血清 βグルカン検査は 真菌の細胞壁の構成成分である 1,3-β-D-グルカンを検出する検査です ( 図 1) カンジダ属やアスペルギルス属 ニューモシスチスの細胞壁にはβグルカンが豊富に含まれており 血液検査でそれらの真菌症をスクリーニングする

2017 年 8 月 9 日放送 結核診療における QFT-3G と T-SPOT 日本赤十字社長崎原爆諫早病院副院長福島喜代康はじめに 2015 年の本邦の新登録結核患者は 18,820 人で 前年より 1,335 人減少しました 新登録結核患者数も人口 10 万対 14.4 と減少傾向にあります

平成14年度研究報告

995'tjö 9 月 30 日 図 2 a 初診時の 図 2 b 2 週間後の CT 図 2 化骨性筋炎 12 歳男性 1 週間前 学校でキックホールをしていて右大腿部に突然震痛を自覚する 来院時ので 大腿部の軟部組織内に不整な石反沈着を認める ( ) 0 週間後に施行された CTでは リング状石

PowerPoint プレゼンテーション

IgG4 関連疾患 IgG4 関連疾患診断基準 IgG4 関連疾患 厚生労働省 IgG4 関連疾患に関する調査研究 班 ポケットブック版にてご覧いただけます. お問い合わせフォーム IgG4 関連疾患の診断は基本的には,

IORRA32_P6_CS6.indd

能性を示した < 方法 > M-CSF RANKL VEGF-C Ds-Red それぞれの全長 cdnaを レトロウイルスを用いてHeLa 細胞に遺伝子導入した これによりM-CSFとDs-Redを発現するHeLa 細胞 (HeLa-M) RANKLと Ds-Redを発現するHeLa 細胞 (HeL

心房細動1章[ ].indd

2015 年 11 月 5 日 乳酸菌発酵果汁飲料の継続摂取がアトピー性皮膚炎症状を改善 株式会社ヤクルト本社 ( 社長根岸孝成 ) では アトピー性皮膚炎患者を対象に 乳酸菌 ラクトバチルスプランタルム YIT 0132 ( 以下 乳酸菌 LP0132) を含む発酵果汁飲料 ( 以下 乳酸菌発酵果

院内がん登録における発見経緯 来院経路 発見経緯がん発見のきっかけとなったもの 例 ) ; を受けた ; 職場の健康診断または人間ドックを受けた 他疾患で経過観察中 ; 別の病気で受診中に偶然 がん を発見した ; 解剖により がん が見つかった 来院経路 がん と診断された時に その受診をするきっ

<4D F736F F D F90D290918D64968C93E08EEEE1872E646F63>

医療関係者 Version 2.0 多発性内分泌腫瘍症 2 型と RET 遺伝子 Ⅰ. 臨床病変 エムイーエヌ 多発性内分泌腫瘍症 2 型 (multiple endocrine neoplasia type 2 : MEN2) は甲状腺髄様癌 褐色細胞腫 副甲状腺機能亢進症を発生する常染色体優性遺


腫瘍の診療の流れ この図は 腫瘍の 受診 から 経過観察 への流れです 大まかでも 流れが見えると心にゆとりが生まれます ゆとりは 医師とのコミュニケーションを後押ししてくれるでしょう あなたらしく過ごすためにお役立てください 腫瘍の疑い 体調がおかしいな と思ったまま ほうっておかないでください

<4D F736F F D208A7B8D9C89F38E EA959489FC90B3816A2E646F6378>

別紙様式 2( 第 3 条関係 ) No.1 光科学研究科光科学専攻 学籍番号 :D 学位論文要旨 氏 名 : 伊藤哲平 赤外イメージング 赤外二色性イメージングによる新規骨形態計測法の開発と慢性腎臓病の病態解析 研究背景 骨の健康指標である骨強度は 原発性骨粗鬆症や骨軟化症など骨疾患

9章 その他のまれな腫瘍

実地医家のための 甲状腺エコー検査マスター講座

付表 食道癌登録数 ( 自施設初回治療 癌腫 ): 施設 UICC-TNM 分類治療前ステージ別付表 食道癌登録数 ( 自施設初回治療 癌腫 原発巣切除 ): 施設 UICC-TNM 分類術後病理学的ステージ別付表 食道癌登録数 ( 自施設初回治療 癌腫 UIC

Module12.ec8

5 月 22 日 2 手関節の疾患と外傷 GIO: 手関節の疾患と外傷について学ぶ SBO: 1. 手関節の診察法を説明できる 手関節の機能解剖を説明できる 前腕遠位部骨折について説明できる 4. 手根管症候群について説明できる 5 月 29 日 2 肘関節の疾患と外傷 GIO: 肘関節の構成と外側

医療関係者 Version 2.0 RET 遺伝学的検査の実施について Ⅰ.RET 遺伝学的検査の対象 甲状腺髄様癌に対する RET 遺伝学的検査 平成 28 年 4 月より甲状腺髄様癌に対する RET 遺伝学的検査が保険収載された 診療報酬点数表によると 保険適用による RET 遺伝学的検査は 遺

4氏 すずき 名鈴木理恵 り 学位の種類博士 ( 医学 ) 学位授与年月日平成 24 年 3 月 27 日学位授与の条件学位規則第 4 条第 1 項研究科専攻東北大学大学院医学系研究科 ( 博士課程 ) 医科学専攻 学位論文題目 esterase 染色および myxovirus A 免疫組織化学染色

表 1 ARONJ の臨床症状とステージング ( 文献 1 から引用 ) 写真 4 下顎大臼歯部の舌側に骨露出を認める ( ステージ 2) 写真 5 下顎隆起部に生じた ARONJ( ステージ 1) 11

汎発性膿疱性乾癬のうちインターロイキン 36 受容体拮抗因子欠損症の病態の解明と治療法の開発について ポイント 厚生労働省の難治性疾患克服事業における臨床調査研究対象疾患 指定難病の 1 つである汎発性膿疱性乾癬のうち 尋常性乾癬を併発しないものはインターロイキン 36 1 受容体拮抗因子欠損症 (

小児神経芽腫の一例

して広く用いられてきました この Clark 分類に異を唱えたのが Bernard Ackerman であります Ackerman は 1980 年に発表した malignant melanoma: a unifying concept と題する論文において Clark らの病型分類は無意味であると

臨床神経学雑誌第48巻第1号

学位論文の内容の要旨 論文提出者氏名 小川憲人 論文審査担当者 主査田中真二 副査北川昌伸 渡邉守 論文題目 Clinical significance of platelet derived growth factor -C and -D in gastric cancer ( 論文内容の要旨 )

本文/開催および演題募集のお知らせ

婦人科63巻6号/FUJ07‐01(報告)       M

<955C8E862E657073>


表面から腫れがわかりにくいため 診断がつくまでに大きくなっていたり 麻痺が出るまで気付かれなかったりすることも少なくありません したがって 痛みがずっと続く場合には要注意です 2. 診断診断にはレントゲン撮影がもっとも役立ちます 骨肉腫では 膝や肩の関節に近い部分の骨が虫に食べられたように壊されてい

審査結果 平成 23 年 4 月 11 日 [ 販 売 名 ] ミオ MIBG-I123 注射液 [ 一 般 名 ] 3-ヨードベンジルグアニジン ( 123 I) 注射液 [ 申請者名 ] 富士フイルム RI ファーマ株式会社 [ 申請年月日 ] 平成 22 年 11 月 11 日 [ 審査結果

untitled

平成25年6月14日

1508目次.indd

付表 登録数 : 施設 部位別 総数 1 総数 口腔咽頭 食道 胃 結腸 直腸 ( 大腸 ) 肝臓 胆嚢胆管 膵臓 喉頭 肺 骨軟部 皮膚 乳房

採択演題一覧

Microsoft Word - ①【修正】B型肝炎 ワクチンにおける副反応の報告基準について

Presented by Medical*Online

Microsoft PowerPoint - VCAD定例会_tawara_100901_提出用.ppt [互換モード]

知っておきたい関節リウマチの検査 : 中央検査部医師松村洋子 そもそも 膠原病って何? 本来であれば自分を守ってくれるはずの免疫が 自分自身を攻撃するようになり 体のあちこちに炎 症を引き起こす病気の総称です 全身のあらゆる臓器に存在する血管や結合組織 ( 結合組織 : 体内の組織と組織 器官と器官

4 月 20 日 2 胃癌の内視鏡診断と治療 GIO: 胃癌の内視鏡診断と内視鏡治療について理解する SBO: 1. 胃癌の肉眼的分類を列記できる 2. 胃癌の内視鏡的診断を説明できる 3. 内視鏡治療の適応基準とその根拠を理解する 4. 内視鏡治療の方法 合併症を理解する 4 月 27 日 1 胃

<4D F736F F F696E74202D208E9589C895FA8ECB90FC A778F98985F E B8CDD8AB B83685D>

東邦大学学術リポジトリ タイトル別タイトル作成者 ( 著者 ) 公開者 Epstein Barr virus infection and var 1 in synovial tissues of rheumatoid 関節リウマチ滑膜組織における Epstein Barr ウイルス感染症と Epst

1. ストーマ外来 の問い合わせ窓口 1 ストーマ外来が設定されている ( はい / ) 上記外来の名称 対象となるストーマの種類 7 ストーマ外来の説明が掲載されているページのと は 手入力せずにホームページからコピーしてください 他施設でがんの診療を受けている または 診療を受けていた患者さんを

するものであり 分子標的治療薬の 標的 とする分子です 表 : 日本で承認されている分子標的治療薬 薬剤名 ( 商品の名称 ) 一般名 ( 国際的に用いられる名称 ) 分類 主な標的分子 対象となるがん イレッサ ゲフィニチブ 低分子 EGFR 非小細胞肺がん タルセバ エルロチニブ 低分子 EGF

1-A-01-胸部X線写真の読影.indd

検査項目情報 トータルHCG-β ( インタクトHCG+ フリー HCG-βサブユニット ) ( 緊急検査室 ) chorionic gonadotropin 連絡先 : 基本情報 ( 標準コード (JLAC10) ) 基本情報 ( 診療報酬 ) 標準コード (JLAC10)

1)表紙14年v0

負荷試験 検体採取 患者の検査前準備 検体採取のタイミング 記号 添加物 ( キャップ色等 ) 採取材料 採取量 測定材料 F 凝固促進剤 + 血清分離剤 ( 青 細 ) 血液 3 ml 血清 H 凝固促進剤 + 血清分離剤 ( ピンク ) 血液 6 ml 血清 検体ラベル ( 単項目オーダー時 )

4. 発表内容 : 1 研究の背景超高齢社会を迎えた日本では 骨粗しょう症の患者数は年々増加しつつあり 1300 万人と 推測されています 骨粗しょう症では脊椎や大腿骨を骨折しやすくなり その結果 寝たきり に至ることも多く 患者の生活の質 (QOL) を著しく低下させるため その対策が重要な課題

第58回日本臨床細胞学会 Self Assessment Slide

学位論文の内容の要旨 論文提出者氏名 松尾祐介 論文審査担当者 主査淺原弘嗣 副査関矢一郎 金井正美 論文題目 Local fibroblast proliferation but not influx is responsible for synovial hyperplasia in a mur

健康だより Vol.71(夏号)

Transcription:

78 ヨ ③ 塗 臨 曇 飾嫉 欝湾 轟紬 曾寧鞭 SENoorl Jtftf VVtSBTgNRK角SUSUMUBONE き箋 L T 6m 図2 骨シンチグラム 左腸骨 恥骨 坐骨と右肩甲骨の異常高集積像 讐詐 ガ禰 驚 パ 瞬 猶 砲eOcan NE E3 遥 シ 預 く 薩 ぺ 乏 1 誌蟄 図3 CT像 左腸骨に骨硬化像と骨融解像を認める 高値を示した ほかの血液生化学所見は正常範囲 内であった 尿検査所見 異常所見はみられなかった 単純X線撮影 左恥骨枝から腸骨にかけて広 範囲に骨硬化と骨吸収の混在した像がみられた 図1 筆無 景 血液生化学所見 入院時 ALPは7901U Lと a 黛 篭 ぷ 1 1演 輪 s 一 ほゆ パ こ轡 瀧瓶 r ボ ふ 竃病 骨シンチグラフム 左恥骨 坐骨 腸骨の片側 寛骨と右肩甲骨に高集積像がみられた 図2 図4 病理組織像 HE染色 a 異常な破骨巨細胞 強拡大 b 破骨細胞性骨吸収 中拡大 CT 左恥骨枝から腸骨にかけて 骨硬化と骨吸 収の混在した像がみられた 図3 手術所見 1998年8月 左腸骨部と左恥骨部の 骨生検をおこなった 肉眼的に明らかな骨髄炎や 多数の破骨細胞による骨吸収像と それに伴う骨 腫瘍性病変は認められなかった 形成像が認められ 骨梁は肥厚していた 図4 ま 病理組織像 左腸骨と恥骨の皮質骨や海綿骨に た 骨髄は一部 血管に富んだ線維性結合織で置

79 換され 全体としては高回転型のboneremode 経過 これらの検査結果から本例を骨Paget lingの像を示し 骨梁にはモザイクパターンが観 病と診断し 前医で経過を観察したが 平成11年 察された 図5 8月の当科受診時 ALPは6951U Lとなお高値 を示ししたため ビスフォスフォネート エチド 簸鱗 ロネート EHDP を1日量200を約6ヶ月間投与 したところ ALPは2891U Lに改善され 投与 前にくらべて半減した 表1 しかし 骨シンチ グラムではEHDP投与前と同様の高集積像がみ られ 病変部の縮小傾向はなかった 現在 ALP を示標にしてEHDP投与で加療中である 察 考 炉玩 ピ 恒誤二 幕 骨Paget病は 1877年に JamesPagetが osteitisdeformansとして詳細な報告をした骨の a turnoverが著明に充進する骨疾患である1 発生 頻度には人種差があり白人 とくにアングロサク ソン系人種諸国に多く モンゴリアン系に少ない と言われ モンゴリアン系に属する日本人ではご く稀な疾患である 本症の診断上の問題としては X線学的に骨肥 厚性ないし骨硬化性病変を示す疾患が鑑別診断の 対象となり疲労骨折 原発性あるいは転移性骨腫 瘍 慢性硬化性骨髄炎 化骨性骨髄炎 Engelmann 症 メロレオストーシスなどといった代謝性骨系 b 統疾患との鑑別を要する2 しかしこれらの中に 図5 病理組織像 HE染色 a 高回転型骨構築と骨髄組織の線維性結合組 織による置換 中拡大 b モザイクパターン 強拡大 も非定型的な病態を呈するものがあり また本症 そのものにも病期や型の相違があって 鑑別は必 ずしも容易ではない 単純X線撮影で骨硬化性病 1000 叱三三 扇始 80011 6001 ALPl EHDP200 day 摺始 400 2 ol olニー一一一 一一一一 一一1 一一一一 om noifll しマミごxxぺのトぼx NくつのxN プ 量萎 日時 aaoooooooo 一一一丁一1 NcuNNN 表1ALPの変化 ALPは2891U Lに改善され 投与前にくらべて半減した

80 変が認められた場合 臨床所見 血液生化学所見 inactivephaseの3相に大別する分類があるが などから鑑別すべき疾患が異なってくる 本症で 本症例はそのうちのactivephaseに相当した ま は99mTc骨シンチグラムでの異常高集積が認め た骨Paget病は病理組織学的にosteolytic られたことから 骨のturnoverが異常に充進する phase combinedphase osteoscleroticphaseの 何らかの病変が存在したと考えられ 単純X線写 3病期に分類される7 われわれの症例では骨形成 真やCT像からは骨Paget病や悪性骨腫瘍が考 と骨吸収の混在した像がみられ 骨梁のモザイク えられた 一方 血液生化学所見で骨型ALPのみ パターンも認められたことからcombinedphase 高値を示し ほかに異常値がみられなかったこと のものと思われた や 組織像で不規則な骨吸収と骨新生を繰り返し 合併症としては骨肉腫の発症があげられ その た結果の いわゆるモザイクパターンが認められ 発生率は0 8 10 9 までさまざまである4 骨肉 たことなどから 本例を骨Paget病と診断した 腫が合併した場合 疹痛は増大し X線撮影では 好発年齢として40歳以下ではまれといわれて いるが3 この症例は57歳で年齢的にも妥当で 骨破壊像と軟部腫瘤陰影が見られるようになると いう このような例は稀ではあるが 予後は不良 あった である また長期経過例では悪性腫瘍の発生率が 骨Paget病の発生部位を単発例と多発例に分 高くなると言われており 本症例も今後の長期の けてみると 単発例では下腿骨 骨盤 大腿骨 頭 注意深い経過観察が必要と考えている3 蓋骨などに多く 多発例では頭蓋骨 脊椎 骨盤 例中105例が多発例で 76例が単発例であったと 治療としてはカルシトニンやビスフォスフォ ネートなどのような骨吸収抑制作用のある薬剤が おもに使用されている カルシトニンは直接 破 報告している われわれの症例は左腸骨と右肩甲 骨細胞に作用し その機能を抑制したり破骨細胞 大腿骨などに多いという 吉本ら4 によれば181 骨に発生していて多発例に分類された を減少させる働きがあるといわれ 骨Paget病で 病因についてはウィルス説 自己免疫疾患説 腫 の破骨細胞機能異常充進による高骨代謝回転の正 瘍説などがあげられているが 最近では抗 Measlevirus抗体や抗RSV respiratory 常化が期待できる また ビスフォスフォネート syncytialvirus 抗体で免疫蛍光染色性が認めら あり 破骨細胞の骨界面への結合能を低下させ得 れることから Paramyxovirus 中でもMeasle る 加えて 骨代謝回転の活発な部位に吸着し 骨 virusによる病因が濃厚である5 また家族性に発 中ハイドロキシアパタイト結晶の溶解を抑制する 生することも知られており 染色体HLA 6と といわれている8 本症例では ビスフォスフォ 18qが関連しているとの報告がある6 症状としては無症状のことが多く 採血 ALP ネート エチドロネート を1日量200mgを連続 約6ヶ月間投与したところ ALPは投与前とくら X線写真 骨シンチグラフィーなどで偶然 異常 べ漸減し 最終的に当初の3分の1程度まで減少 には破骨細胞の形成抑制ならびに分化抑制作用が を指摘され発見につながることが多い おもな症 した 骨シンチグラムでの病巣の縮小傾向は確認 状は柊痛で ほかは骨格系 変形 病的骨折 神 できなかったが 骨Paget病では病勢とALPの 経筋肉系 あるいは心血管系病変を伴う重症例が 値が相関するといわれているので 今後 ALP値 見られることもある 本症例は偶然定期検診での を示標としながらEHDP治療を続行していく予 高アルカリホスファターゼ血症により発見された 定である 例であったが 無症状のものが多いことから 潜 まとめ 在性のものがかなりありそうである 単純X線像による病期分類としては 山本ら7 1 片側の腸骨と肩甲骨に発生した骨Paget による骨吸収が目立つのinitialphase 骨形成と 病の画像と組織像について報告した 肥厚を主体とするactivephase 骨硬化の著明な 2 本症にEHDPを投与した結果 高アルカ