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m07 北見工業大学 様式①

平成24年度 業務概況書

平成25年度 独立行政法人日本学生支援機構の役職員の報酬・給与等について

(1) 率 等 一 覧 ( 平 成 26 年 度 ) 目 課 客 体 及 び 納 義 務 者 課 標 準 及 び 率 法 内 に 住 所 を 有 する ( 均 等 割 所 得 割 ) 内 に 事 務 所 事 業 所 又 は 家 屋 敷 を 有 する で 内 に 住 所 を 有 し ないもの( 均 等

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公表表紙

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(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 き 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 役 名 法 人 の 長 理 事 理 事 ( 非 常 勤 ) 平 成 25 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 16,936 10,654 4,36

一般競争入札について

第 40 回 中 央 近 代 化 基 金 補 完 融 資 推 薦 申 込 み 公 募 要 綱 1 公 募 推 薦 総 枠 30 億 円 一 般 物 流 効 率 化 促 進 中 小 企 業 高 度 化 資 金 貸 付 対 象 事 業 の 合 計 枠 2 公 募 期 間 平 成 28 年 6 月 20

第5回法人課税ディスカッショングループ 法D5-4

目 次 高 山 市 連 結 財 務 諸 表 について 1 連 結 貸 借 対 照 表 2 連 結 行 政 コスト 計 算 書 4 連 結 純 資 産 変 動 計 算 書 6 連 結 資 金 収 支 計 算 書 7

平成16年年金制度改正 ~年金の昔・今・未来を考える~

技 能 労 務 職 公 務 員 民 間 参 考 区 分 平 均 年 齢 職 員 数 平 均 給 与 月 額 平 均 給 与 月 額 平 均 給 料 月 額 (A) ( 国 ベース) 平 均 年 齢 平 均 給 与 月 額 対 応 する 民 間 の 類 似 職 種 東 庄 町 51.3 歳 18 77

1 特 別 会 計 財 務 書 類 の 検 査 特 別 会 計 に 関 する 法 律 ( 平 成 19 年 法 律 第 23 号 以 下 法 という ) 第 19 条 第 1 項 の 規 定 に 基 づき 所 管 大 臣 は 毎 会 計 年 度 その 管 理 する 特 別 会 計 について 資 産

その 他 事 業 推 進 体 制 平 成 20 年 3 月 26 日 に 石 垣 島 国 営 土 地 改 良 事 業 推 進 協 議 会 を 設 立 し 事 業 を 推 進 ( 構 成 : 石 垣 市 石 垣 市 議 会 石 垣 島 土 地 改 良 区 石 垣 市 農 業 委 員 会 沖 縄 県 農

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1

スライド 1

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総合評価点算定基準(簡易型建築・電気・管工事)

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公 的 年 金 制 度 について 制 度 の 持 続 可 能 性 を 高 め 将 来 の 世 代 の 給 付 水 準 の 確 保 等 を 図 るため 持 続 可 能 な 社 会 保 障 制 度 の 確 立 を 図 るための 改 革 の 推 進 に 関 する 法 律 に 基 づく 社 会 経 済 情

貸 借 対 照 表 内 訳 表 212 年 3 月 31 日 現 在 公 益 財 団 法 人 神 奈 川 県 公 園 協 会 科 目 公 益 目 的 事 業 会 計 収 益 事 業 等 会 計 法 人 会 計 内 部 取 引 消 去 合 計 Ⅰ 資 産 の 部 1. 流 動 資 産 現 金 預 金

は し が き

長崎市民間建築物耐震化推進事業の概要

第 3 四 半 期 運 用 状 況 の 概 要 第 3 四 半 期 末 の 運 用 資 産 額 は 2,976 億 円 となりました 第 3 四 半 期 の 修 正 総 合 収 益 率 ( 期 間 率 )は +1.79%となりました なお 実 現 収 益 率 は +0.67%です 第 3 四 半 期

1 ガス 供 給 業 を 行 う 法 人 の 事 業 税 の 課 税 について ガス 供 給 業 を 行 う 法 人 は 収 入 金 額 を 課 税 標 準 として 収 入 割 の 申 告 となります ( 法 72 条 の2 72 条 の 12 第 2 号 ) ガス 供 給 業 とその 他 の 事


平成24年度税制改正要望 公募結果 153. 不動産取得税

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などは 別 の 事 業 所 とせず その 高 等 学 校 に 含 めて 調 査 した 5 調 査 事 項 単 独 事 業 所 調 査 票 全 産 業 共 通 事 項 ( 単 独 事 業 所 ) ア 名 称 及 び 電 話 番 号 イ 所 在 地 ウ 経 営 組 織 ( 協 同 組 合 においては 協

平 成 27 年 度 第 3 四 半 期 運 用 状 況 の 概 要 第 3 四 半 期 の 運 用 資 産 額 は 2 兆 4,339 億 円 となりました 第 3 四 半 期 の 修 正 総 合 収 益 率 ( 期 間 率 )は +2.05%となりました 実 現 収 益 率 は +1.19%です

事 業 概 要 利 用 時 間 休 館 日 使 用 方 法 使 用 料 施 設 を 取 り 巻 く 状 況 や 課 題 < 松 山 駅 前 駐 輪 場 > JR 松 山 駅 を 利 用 する 人 の 自 転 車 原 付 を 収 容 する 施 設 として 設 置 され 有 料 駐 輪 場 の 利 用

情 報 通 信 機 器 等 に 係 る 繰 越 税 額 控 除 限 度 超 過 額 の 計 算 上 控 除 される 金 額 に 関 する 明 細 書 ( 付 表 ) 政 党 等 寄 附 金 特 別 控 除 額 の 計 算 明 細 書 国 庫 補 助 金 等 の 総 収 入 金 額 不 算 入 に 関

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2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 (24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 号 級 の 給 料 月 額 最 高 号 級 の 給 料 月 額 1 級 ( 単 位 : ) 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 8 級 9 級 1 級 135,6 185,8 222,9 261,

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3 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 (23 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 平 均 給 与 月 額

Microsoft Word - 労働移動受入奨励金支給要領(270701改正)

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 概 要 国 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている 総 合 的

経 常 収 支 差 引 額 の 状 況 平 成 22 年 度 平 成 21 年 度 対 前 年 度 比 較 経 常 収 支 差 引 額 4,154 億 円 5,234 億 円 1,080 億 円 改 善 赤 字 組 合 の 赤 字 総 額 4,836 億 円 5,636 億 円 800 億 円 減

事 業 税 の 外 形 標 準 課 税 事 業 税 は 都 道 府 県 が 所 得 ( 利 益 )に 対 して 課 税 します 1. 個 人 事 業 税 業 種 区 分 税 率 ( 標 準 税 率 ) 第 1 種 事 業 ( 物 品 販 売 業 製 造 業 金 銭 貸 付 業 飲 食 店 業 不 動

1_2013BS(0414)

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(4) ラスパイレス 指 数 の 状 況 ( 各 年 4 月 1 日 現 在 ) ( 例 ) ( 例 ) 15 (H2) (H2) (H24) (H24) (H25.4.1) (H25.4.1) (H24) (H24)

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 現 況 ( 平 成 22 1 号 給 の 給 料 月 額 137,9 188,9 226,7 266,4 294,3 最 高 号 給 の 給 料 月 額 247,9 314,9 362,8 399,9 415,1 ( 注 ) 給 料 月 額 は 給 与 抑 制

平 成 27 年 11 月 ~ 平 成 28 年 4 月 に 公 開 の 対 象 となった 専 門 協 議 等 における 各 専 門 委 員 等 の 寄 附 金 契 約 金 等 の 受 取 状 況 審 査 ( 別 紙 ) 専 門 協 議 等 の 件 数 専 門 委 員 数 500 万 円 超 の 受

入 札 参 加 者 は 入 札 の 執 行 完 了 に 至 るまではいつでも 入 札 を 辞 退 することができ これを 理 由 として 以 降 の 指 名 等 において 不 利 益 な 取 扱 いを 受 けることはない 12 入 札 保 証 金 免 除 13 契 約 保 証 金 免 除 14 入

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 2 年 月 1 日 現 在 ) 1 号 給 の 給 料 月 額 最 高 号 給 の 給 料 月 額 ( 注 ) 給 料 月 額 は 給 与 抑 制 措 置 を 行 う 前 のものです ( 単 位 : ) 3 職 員 の 平 均 給 与 月

平成17年度高知県県産材利用推進事業費補助金交付要綱

4. その 他 (1) 期 中 における 重 要 な 子 会 社 の 異 動 ( 連 結 範 囲 の 変 更 を 伴 う 特 定 子 会 社 の 異 動 ) 無 新 規 社 ( 社 名 ) 除 外 社 ( 社 名 ) (2) 簡 便 な 会 計 処 理 及 び 四 半 期 連 結 財 務 諸 表 の

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セルフメディケーション推進のための一般用医薬品等に関する所得控除制度の創設(個別要望事項:HP掲載用)

別紙3

(5) 給 与 改 定 の 状 況 事 委 員 会 の 設 置 なし 1 月 例 給 事 委 員 会 の 勧 告 民 間 給 与 公 務 員 給 与 較 差 勧 告 A B A-B ( 改 定 率 ) 給 与 改 定 率 ( 参 考 ) 国 の 改 定 率 24 年 度 円 円 円 円 ( ) 改

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平 成 24 年 4 月 1 日 から 平 成 25 年 3 月 31 日 まで 公 益 目 的 事 業 科 目 公 1 公 2 公 3 公 4 法 人 会 計 合 計 共 通 小 計 苦 情 相 談 解 決 研 修 情 報 提 供 保 証 宅 建 取 引 健 全 育 成 Ⅰ. 一 般 正 味 財

ていることから それに 先 行 する 形 で 下 請 業 者 についても 対 策 を 講 じることとしまし た 本 県 としましては それまでの 間 に 未 加 入 の 建 設 業 者 に 加 入 していただきますよう 28 年 4 月 から 実 施 することとしました 問 6 公 共 工 事 の

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4. 農 業 所 得 減 少 の 要 因 農 産 物 生 産 量 の 減 少 米 の 消 費 量 減 少 輸 入 品 との 競 合 農 家 戸 数 の 減 少 高 齢 化 販 売 価 格 の 低 下 価 格 支 持 政 策 の 縮 小 廃 止 ウルグアイラウンド 輸 入 価 格 の 低 下 円 高

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2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 24 年 4 月 1 日 現 在 ) ( 単 位 : 円 ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 1 号 給 の 給 料 月 額 135, , , , , ,600 最

第316回取締役会議案

18 国立高等専門学校機構

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(2) 職 員 の 初 任 給 の 状 況 ( 平 成 17 年 4 月 1 日 現 在 ) 初 任 給 2 年 後 の 給 料 初 任 給 2 年 後 の 給 料 一 般 行 政 職 技 能 労 務 職 大 学 卒 171,1 151,5 19,2 164,7 17,7 184,4 中 学 卒 1


代 議 員 会 決 議 内 容 についてお 知 らせします さる3 月 4 日 当 基 金 の 代 議 員 会 を 開 催 し 次 の 議 案 が 審 議 され 可 決 承 認 されました 第 1 号 議 案 : 財 政 再 計 算 について ( 概 要 ) 確 定 給 付 企 業 年 金 法 第

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26補正リース実施要領一部改正

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3 職 員 の 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 及 び の 状 況 ( 平 成 24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 ( ベース) ,9 47,78 369,884 崎 県 , , ,

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目 次 初 任 給 賃 上 げ 別 平 均 賃 金 退 職 金 役 員 報 酬 諸 手 当 の 実 態 年 の 初 任 給 賃 上 げはどうなるか 1 (1) 2015 年 賃 上 げ( 定 昇 含 む) 平 均 額 予 定 1 (2) 2015 年 初 任 給 平 均 額 ( 予 定

続 に 基 づく 一 般 競 争 ( 指 名 競 争 ) 参 加 資 格 の 再 認 定 を 受 けていること ) c) 会 社 更 生 法 に 基 づき 更 生 手 続 開 始 の 申 立 てがなされている 者 又 は 民 事 再 生 法 に 基 づき 再 生 手 続 開 始 の 申 立 てがなさ

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 ( 単 位 : ) 6 級 7 級 8 級 1 号 給 の 給 料 月 額 135,6 185,8 222,9 261,9 289,2 32,6 366,2 41

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 22 年 4 月 1 日 現 在 ) ( 単 位 : ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 1 号 給 の 給 料 月 額 最 高 号 給 の 給 料 月 額 135,6 243,7 185,8 222,9 261,9

Transcription:

調 査 報 告 ウィーン リトアニア 投 資 環 境 について バルト 三 国 は 2004 年 5 月 にEU 加 盟 を 果 たし 近 年 は 経 済 も 好 調 で 今 後 の 発 展 が 期 待 されてお り 日 本 政 府 も2006 年 5 月 に 外 相 がリトアニアを 訪 問 するなど 同 国 との 関 係 強 化 に 努 めている そんな 中 ジェトロ 主 催 のリトアニア 投 資 環 境 視 察 セミナーが2007 年 4 月 2~24 日 に 開 催 された 今 回 は そちらに 参 加 して 得 られた 知 見 を 報 告 する なお 本 報 告 における 図 および 表 は 特 に 出 展 を 記 載 していないものを 除 きすべて 配 布 資 料 を 参 照 にしている 1 リトアニア 概 況 1.1 基 本 事 項 面 積 :6 万 5,00km 2 ( 日 本 の 約 17%) 人 口 :40 万,25 人 (2006 年 初 ) 首 都 :ヴィルニス( 人 口 54 万 1,795 人 総 人 口 の 約 16%) 民 族 構 成 :リトアニア 人 (8.4%) ポーランド 人 (6.7%) ロシア 人 (6.%) 言 語 :リトアニア 語 宗 教 :カトリック クライペダ ( 経 済 特 区 Yazaki Wiring Technologies 社 ) パネヴェジス ( 市 役 所 AURIDA 社 ) ヴィルニス (EKSPLA 社 ) 1 図 1 リトアニア 概 略 図 と 今 回 の 訪 問 都 市 および 団 体 企 業 リトアニアは 東 ヨーロッパ 平 原 の 西 端 にあるため 国 土 は 平 坦 で 最 高 地 点 の 海 抜 は29.6メート ルである 国 土 の70%が 農 地 28%は 森 林 である 今 回 のミッションでは ヴィルニス~クライ 1 http://worldatlas.com/webimage/countrys/europe/ciamaps/lt.htm -1-

ペダというリトアニアを 東 西 に 横 断 し 大 平 原 の 中 をバスで 移 動 した リトアニアで 有 名 な 日 本 人 といえば 杉 原 千 畝 氏 が 有 名 である 戦 時 中 にナチス ドイツから 身 の 危 険 を 感 じたユダヤ 人 が 欧 州 を 離 れるためビザ 発 給 を 求 めて 領 事 館 前 に 集 合 した 本 省 はビ ザ 発 給 許 可 を 出 さなかったが その 指 示 に 従 わずに 命 のビザ を 発 給 して6,000 人 ものユダヤ 人 を 助 けた 人 物 である 現 在 カウナスに 記 念 館 が 建 てられている そういう 歴 史 的 背 景 もあってか リトアニア 人 の 日 本 人 に 対 する 印 象 は 悪 くないようである 1.2 経 済 概 況 旧 ソ 連 からの 独 立 後 原 料 エネルギー 供 給 不 足 や 巨 大 市 場 の 喪 失 とインフレ 対 策 の 金 融 引 き 締 めの 影 響 等 も 重 なってGDPは 大 幅 な 落 ち 込 みを 経 験 したものの 経 済 政 策 の 効 果 もあり1995 年 からはGDP 成 長 率 はプラス 成 長 を 達 成 した しかしながら 1998 年 8 月 のロシア 金 融 危 機 の 影 響 を 受 け ロシア 向 け 輸 出 が 大 幅 減 少 し1999 年 はマイナス 成 長 (-1.5%)となった これを 機 に 企 業 はドル 高 のなか 西 側 市 場 向 けに 方 針 転 換 を 図 ったものの 非 常 に 難 しい 状 態 であった 近 年 はロシア CIS 諸 国 の 経 済 回 復 にも 支 えられて 堅 調 である 2004 年 5 月 のEU 加 盟 後 も 経 済 成 長 は 順 調 に 高 い 成 長 を 続 けており( 下 図 参 照 ) 他 のバルト 諸 国 と 共 に バルトの 虎 (Baltic Tigers) と 呼 ばれている 2000 2001 2002 200 2004 2005 2006 実 質 GDP 成 長 率 (%) 4.1 6.6 6.9 10. 7. 7.6 2) 7.5 1) 一 人 あたりGDP(ユーロ) 780.1 4041.9 48.8 4762.8 5276.0 609.7 2) 6992.9 1) 消 費 者 物 価 指 数 (%) 1.4 2.0-1.0-1. 2.9.0 4.5 経 常 収 支 ( 百 万 ユーロ) -492.2-66.8-77.5-1,116.2-1,94.6-1,481.4 - 貿 易 収 支 ( 億 ユーロ) -19.4-20.6-24. -2.5-24.9-0.1-41.4 2) 財 政 収 支 対 GNP 比 (%) - - - -1. -1.5-0.5-0. 公 的 債 務 残 高 対 GNP 比 (%) - - - 21.2 19.4 18.6 18.2 失 業 率 (%) 16.4 17.4 1.8 12.4 11.4 8. 5.6 1) 暫 定 値 2) 最 終 データではない ) 1ユーロ=.4528リタスで 換 算 2 表 1 主 要 経 済 指 標 図 2 過 去 年 間 の 実 質 GDP 成 長 率 の 推 移 2 出 典 :Lithuanian Department of Statistics ハイテク 分 野 におけるリトアニアの 投 資 環 境 について( 在 デンマーク 日 本 大 使 館 発 行 ) -2-

1. 貿 易 概 況 2006 年 の 最 新 データ( 最 終 ではない)によると 輸 出 額 が 前 年 比 18.% 増 の112.4 億 ユーロ 輸 入 額 が22.9% 増 の15.8 億 ユーロとなった 近 年 は 輸 出 輸 入 とも 拡 大 しているものの 貿 易 赤 字 も 拡 大 している( 下 図 参 照 ) 200 150 100 50 0-50 -100 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 200 2004 2005 2006 輸 出 0.7 7.1 7.4 1.9 41.1 49.5 55. 61.7 74.7 95.0 112.4 輸 入 44.9 58.2 62.0 5.6 60.5 70.1 79.6 85.1 99.6 125.1 15.8 貿 易 赤 字 14.2 21.1 24.6 21.7 19.4 20.6 24. 2.5 24.9 0.1 41.4 億 ユーロ 図 リトアニアにおける 貿 易 収 支 (1996-2006(2006 年 は 推 定 ), 単 位 : 億 ユーロ) 4 主 要 貿 易 相 手 国 については 輸 出 輸 入 ともロシアが 最 も 多 く 続 いてEU 諸 国 が 続 く 日 本 は 輸 出 が0.1% 輸 入 が0.%と 多 くないのが 現 状 である( 下 表 参 照 ) また 品 目 については 輸 出 入 とも 鉱 物 性 燃 料 が 最 も 多 い 輸 出 輸 入 ロシア 10.4 ロシア 27.8 ラトビア 10. ドイツ 15.2 ドイツ 9.4 ポーランド 8. フランス 7.0 ラトビア.9 エストニア 5.9 オランダ.7 ポーランド 5.5 スウェーデン.4 スウェーデン 5.0 デンマーク.0 英 国 4.7 フィンランド.0 米 国 4.7 イタリア.0 デンマーク 4. エストニア 2.8 その 他 ( 日 本 ) 2.8(0.1) その 他 ( 日 本 ) 25.9(0.) 表 2 主 要 貿 易 相 手 国 (2005, 単 位 :%) 5 4 出 典 :Lithuanian Department of Statistics 5 出 典 :Lithuanian Development Agency --

輸 出 輸 入 鉱 物 性 燃 料 27.8 鉱 物 性 燃 料 25.6 機 械 機 械 部 品 12.6 機 械 機 械 部 品 17.9 皮 革 皮 革 製 品 9. 輸 送 機 器 11.7 輸 送 機 器 8.4 化 学 産 業 製 品 7.8 化 学 産 業 製 品 7.4 ベースメタル 金 属 片 7.0 雑 品 6.1 皮 革 皮 革 製 品 5.6 木 材 木 工 品 4.7 プラスチック 製 品 5.6 食 品 加 工 品 飲 料 品 タバコ 5. 食 品 加 工 品 飲 料 品 タバ 畜 産 物 4. その 他 15.1 その 他 14.0 6 表 主 要 輸 出 入 製 品 割 合 (2005, 単 位 :%) コ.7 2.リトアニア 投 資 環 境 について リトアニア 投 資 環 境 庁 より 同 国 の 投 資 環 境 についてプレゼンテーションがあったので それに ついて 報 告 する 2.1 投 資 環 境 について リトアニアは その 戦 略 的 立 地 や 順 調 な 経 済 成 長 EUおよびNATOといった 国 際 機 関 への 加 盟 2007 年 末 のシェンゲン 協 定 2011 年 からのユーロ 導 入 等 を 考 慮 すると 欧 州 市 場 において ますます 市 場 参 加 者 になりつつある 外 国 直 接 投 資 額 は 年 々 増 加 しており 2006 年 の 第 四 半 期 時 点 で 既 に72 億 ユーロとなっており 昨 年 の54 億 ユーロを 上 回 っている なお 投 資 金 額 の 多 い 順 に ロシア(20.0%) デンマーク(16.%) スウェーデン(11.7%) ドイツ(10.5%) フィ ンランド(7.1%) エストニア(7.0%)と 続 く これを 見 ても 分 かるように 多 くのEU 諸 国 が 投 資 を 行 っており その 割 合 は7 割 を 占 めている 100 万 ユーロ 8000 7000 6000 5000 4000 000 2000 1000 0 7241 5445 4690 821 968 088 2707 292 1884 1998 1999 2000 2001 2002 200 2004 2005 2006ⅢQ 図 4 リトアニアへの 外 国 直 接 投 資 額 推 移 (1998-2006 第 四 半 期 ) また 経 済 成 長 は 順 調 であり それを 表 すかのように 例 えば Economist Intelligence Unit 6 出 典 :Lithuanian Development Agency -4-

(The Economistの 調 査 機 関 ) が 経 済 的 および 政 治 的 リストが 非 常 に 小 さい と 報 告 されてい たり 欧 州 委 員 会 でも 域 内 市 場 化 法 を 最 も 遵 守 していると 評 価 されていたり また 世 界 銀 行 が 取 りまとめたデータによると 新 規 EU 加 盟 した10ヵ 国 の 中 で 最 もビジネスを 開 始 しやすい 国 であ るとランク 付 けされている ロジスティックについては 優 れたインフラが 整 備 されており 例 えばバルト 海 最 北 の 不 凍 港 であるクライペダや 高 速 道 路 網 国 際 空 港 などが 挙 げられる また 労 働 力 については 優 秀 な 人 材 が 揃 っていると 言 え その 例 として90% 以 上 のリトアニア 人 が 母 国 語 以 外 の 言 葉 ( 英 語 ロシア 語 ポーランド 語 等 )を 話 すことができる 税 制 についても 非 常 に 事 業 化 しやすい 税 額 となっている 例 えば 法 人 税 が15%であるなど 全 体 の 税 負 担 はEUの 中 でも 最 も 低 い 部 類 に 入 る( 下 図 参 照 ) リトアニア スロバキア ラトビア エストニア アイルランド ポーランド チェコ ハンガリー EU-25 29.2 29.5 29.6 1.0 2.2 4.2 6. 8.6 40.8 0 5 10 15 20 25 0 5 40 45 図 5 リトアニアとEU 他 諸 国 との 税 負 担 比 較 ( 単 位 :%) 産 業 については GDPの 約 5%を 製 造 業 が 稼 いでおり 外 国 直 接 投 資 の40%も 製 造 業 である ( 金 額 は 億 ユーロ) しかしながら 労 働 生 産 性 に 目 を 向 けるとドイツの8 分 の1であり 生 産 性 向 上 に 向 けた 取 り 組 み( 既 存 設 備 の 更 新 等 )や 投 資 構 造 の 変 化 ( 高 付 加 価 値 分 野 への 重 点 投 資 等 )に 期 待 される リトアニアにおいて 強 みを 持 つ 産 業 として 以 下 の 分 野 が 挙 げられる バイオテクノロジー レーザー 技 術 情 報 通 信 自 動 車 部 品 エレクトロニクス 精 密 工 作 機 械 プラスチック 例 えば バイオテクノロジーでは 中 東 欧 諸 国 を 先 導 しており 約 20 社 が 市 場 を 支 配 し 製 品 の 45%を 世 界 40ヵ 国 以 上 へ 輸 出 している 同 産 業 の 全 収 入 の8 割 を 輸 出 で 賄 っており 同 分 野 での 競 争 性 が 伺 える レーザー 技 術 では 約 10 社 がレーザーおよび 光 学 部 品 や 関 連 サービスを 行 って おり その90%は 輸 出 されている その 輸 出 相 手 国 は 日 本 をはじめEU スイス 米 国 など100 ヵ 国 以 上 におよんでいる リトアニアのレーザー 関 連 企 業 は 高 エネルギーピコ 秒 レーザー (high-energy pico-second lasers)の 世 界 市 場 の 半 分 を 供 給 しており 超 高 速 パラメトリック 光 発 生 器 (ultra-fast parametric light generators)においても 世 界 市 場 を 先 導 している -5-

このように レーザー 技 術 やバイオテクノロジーといったハイテク 分 野 での 技 術 面 でのポテン シャルは 高 いものの 国 際 競 争 力 のある 分 野 が 市 場 規 模 の 小 さい 特 定 市 場 であるため GDP 全 体 に 対 するハイテク 分 野 の 寄 与 率 は 他 国 と 比 較 し 低 いものとなっている( 下 図 参 照 ) 0 25 20 15 10 5 0 ハイテク/ミディアムハイテク 製 造 業 25.9 22.1 2.4 2.2 24.5 22.6 18.5 17.4 12.8 1.7 10.4 10.4 7.6 7.9 5.9 4.4 リトアニア ポーランド EU 平 均 スロバキア フィンランド チェコ ドイツ アイルランド 図 6 ハイテクおよび 製 造 業 分 野 における 各 国 のGDP 寄 与 率 比 較 (2004 %) 7 2.2 クライペダ 自 由 経 済 区 について リトアニアには ヴィルニスとクライペダの2つの 自 由 経 済 区 があり 今 回 クライペダ 自 由 経 済 区 を 訪 問 したので 以 下 に 報 告 する 図 7 リトアニアおよびクライペダの 位 置 クライペダ 自 由 経 済 区 は クライペダ 港 湾 施 設 からわずか2km 離 れた 場 所 にある 面 積 205ヘク タールに いわゆる プラグイン のインフラが 整 備 されている 同 自 由 経 済 区 では 99 年 間 の 7 ハイテク 分 野 におけるリトアニアの 投 資 環 境 について( 在 デンマーク 日 本 大 使 館 発 行 ) -6-

土 地 借 用 や 税 制 優 遇 措 置 ( 下 表 参 照 ) 建 設 に 伴 う 計 画 設 計 管 理 や 安 全 照 明 清 掃 各 種 メン テナンス 等 各 種 のサービスが 受 けられる クライペダ 自 由 経 済 区 の 場 合 リトアニアの 一 般 地 域 の 場 合 (2006 年 ) 固 定 資 産 税 なし 投 資 開 始 日 から6 年 間 法 人 税 免 除 100 万 ユーロ 以 上 の 投 資 の 場 合 は さらに10 年 間 税 負 担 50% 減 額 外 国 投 資 家 へ 支 払 われる 配 当 金 に 課 せら れる 税 金 なし 毎 年 不 動 産 価 値 の1%の 税 金 15%の 法 人 税 配 当 金 の15% 上 記 税 制 優 遇 措 置 は 中 小 企 業 は 投 資 資 本 の65% 大 企 業 は 投 資 資 本 の50%までと 規 定 されている 現 在 同 自 由 経 済 区 には6 社 が 操 業 開 始 しており 社 が 建 設 中 である 例 をあげると 自 動 車 ハーネスを 製 造 している 矢 崎 総 業 やPETプリフォームを 製 造 しているNEO Groupのような 製 造 業 デンマークのEspersenのような 水 産 加 工 業 リトアニアのSkubaのような 倉 庫 保 管 センター 等 多 岐 にわたっている 2002 年 ~2007 年 までの 実 績 として 総 投 資 額 は 億 1,500 万 ユーロであり 906 名 分 の 職 場 が 確 保 されている 2. ロジスティックについて 海 路 としては 同 国 唯 一 のクライペダ 港 が 挙 げられる 同 港 は バルト 海 における 最 北 の 不 凍 港 であり 他 のバルト 海 にある 港 湾 施 設 と 比 較 し 大 きなアドバンテージを 持 っている 同 港 より ドイツ スウェーデン デンマーク オランダ ベルギー ロシア ポーランド 英 国 等 の 各 国 8 と 定 期 的 にフェリーやローロー 船 貨 物 輸 送 船 が 発 着 している 同 国 唯 一 の 港 であるためか 取 り 扱 う 品 目 は 金 属 鉄 石 油 製 品 肥 料 木 材 コンテナ 乗 用 車 等 一 般 / 特 殊 貨 物 の 種 類 を 問 わず 取 り 扱 っている クライペダ 港 の 荷 役 量 は EU 加 盟 の2004 年 から10% 増 で 推 移 している 陸 路 については 国 際 欧 州 回 廊 が 国 土 の 南 北 2ルート 横 切 っている そして 東 西 ルートとし てはクライペダ~ヴィルニス~ミンスク(ベラルーシ) キエフ(ウクライナ)を 結 ぶNo.1XBとカ ウナス~カリーニングラード(ロシア)を 結 ぶルートNo.1Xがある 南 北 ルートとしては タリン (エストニア)~リガ(ラトビア)~パネヴェジス~カウナス~ワルシャワ(ポーランド)を 結 ぶルートNo.Ⅰと タリン(エストニア)~リガ(ラトビア)~タウラゲ(リトアニア)~カリー ニンググラード(ロシア)を 結 ぶNo.ⅠAがある 8 Roll On Roll Off Ship(ロールオンロールオフ 船 )の 略 で 船 の 中 へトレーラーが 自 走 して 乗 り 込 むことが 可 能 な 構 造 となっており クレーンを 使 わずに 直 接 貨 物 の 積 み 降 ろしができる 船 のこと ( 出 典 :http://www.blwisdom.com/word/key/10014.html) -7-

No.ⅠA:タリン(エストニア) ~リガ(ラトビア)~タウラ ゲ(リトアニア)~カリーニ ングラード(ロシア) No.Ⅰ:タリン(エストニ ア)~リガ(ラトビア) ~パネジェヴィス~ワル シャワ(ポーランド) パネジェヴィス クライペダ カウナス ヴィルニス No.ⅠX:カウナス~ カリーニングラード (ロシア) No.ⅠXB:クライペダ~~ ミンスク(ベラルーシ) ~キエフ(ウクライナ) 図 8 リトアニアを 横 切 る 国 際 欧 州 輸 送 回 廊 地 帯 今 回 は ヴィルニス~クライペダ~パネヴェジス~ヴィルニスとバスで 移 動 したが 所 々 工 事 のため 対 面 通 行 になっていたものの 片 側 2 車 線 の 高 速 道 路 網 は 問 題 ないと 感 じた 2.5 パネヴェジス 市 訪 問 報 告 パネヴェジスは バルト 海 地 方 の 主 要 都 市 であるヴィルニスとリガ(ラトビア)の 中 間 に 位 置 しリトアニアGDPの7%を 生 産 している 同 市 の 主 要 産 業 は 繊 維 自 動 車 およびトレーラー ガラス 産 業 食 品 飲 料 関 連 木 材 家 具 金 属 金 属 製 品 ゴム プラスチック 製 品 等 が 挙 げ られる リトアニアの 北 東 地 域 の 主 要 ゲートとして 地 政 学 的 にも 有 利 であること 地 場 産 業 に 歴 史 があること 現 在 パネヴェジスの 経 済 が 好 調 で 急 速 に 発 展 していることから ビジネスおよび 投 資 に 魅 力 的 な 都 市 である 同 市 北 西 部 には グリーンフィールドを 対 象 にした 工 業 地 区 があり 鉄 道 支 線 内 部 道 路 一 般 的 サービス( 税 関 輸 送 手 段 等 )が 受 容 できる 対 象 の 産 業 は 付 加 価 値 のあるロジスティッ クス エレクトロニクス メカトロニクス 産 業 自 動 車 部 品 産 業 金 属 金 属 製 品 産 業 を 挙 げて いた 今 回 の 訪 問 において 市 長 の 親 切 な 対 応 や 市 役 所 に 掲 げられる 旗 にその 日 だけ 日 本 国 旗 が 掲 げられていた 等 非 常 に 友 好 的 に 迎 えられた. 訪 問 企 業 について.1 YAZAKI Wiring Technologies Liteuva 同 社 は クライペダの 自 由 経 済 区 に 工 場 を 構 えている 2001 年 7 月 にSIEMENS 系 のBALTIJOS AUTOMOBILIU TECHNIKAに 出 資 しS-Y Wiring Technologies GmbHを 設 立 した 現 在 同 工 場 ではル ノー 向 けの 自 動 車 ワイヤーハーネスを 中 心 に 製 造 している 以 下 箇 条 書 きで 記 載 する フランスとドイツの2 箇 所 に 倉 庫 拠 点 があり 部 品 はそちらから 輸 入 して 製 造 後 はその 拠 点 -8-

に 輸 出 する 原 材 料 部 品 は フランスやスペイン チェコ ポルトガル イタリア 等 から 仕 入 れている クライペダからその 倉 庫 拠 点 への 輸 送 方 法 はトラックであり 航 空 機 や 船 舶 での 輸 送 は 極 めてまれである 常 駐 日 本 人 スタッフは0 人 である 労 働 者 の85%は 女 性 15%が 男 性 である 24 時 間 シフト 制 を 導 入 しており 女 性 も 夜 間 勤 務 を 行 う 夜 間 および 超 過 休 日 勤 務 には それぞれ 定 められた 手 当 てが 支 給 される マネージャークラスは 全 員 英 語 が 話 せる 写 真 YAZAKI Wiring Technologies Liteuva.2 AURIDA 社 同 社 は パネヴェジスに 工 場 を 構 えている 主 要 業 務 は 単 気 筒 および 二 気 筒 エアコンプレッ サーやアルミダイキャストの 設 計 製 造 を 行 っている パネヴェジスは ラトビアのリガまで120km リトアニアのクライペダまで240km ヴィルニ スまで10kmとロジスティック 面 で 有 利 な 場 所 である その 他 優 秀 な 人 材 確 保 昨 今 のリトア ニアの 経 済 成 長 等 を 同 市 での 選 定 理 由 に 挙 げていた ISO9001(2000) ISO14001(2004)は 取 得 済 みとのことであったが 工 場 内 に 白 煙 が 昇 り 床 に も 油 で 濡 れている 等 環 境 安 全 対 策 が 為 されておらず 生 産 効 率 も 悪 いように 思 えた それに 対 し 機 械 的 処 理 (mechanical treatment)ラインに 最 新 の 工 作 機 械 を 入 れて 全 自 動 のラインがあり そこの 付 近 は 工 場 内 もきれいで 人 も 少 なく 手 動 ラインとは 対 照 的 であっ た 試 しに 参 加 していた 工 作 機 械 メーカの 方 に 伺 ったところ もし 最 新 工 作 機 械 を 導 入 すれ ば 生 産 性 は 倍 以 上 あがるだろうとのこと 主 な 輸 出 先 は ロシアで(74%) ウクライナ(17.6%) カザフスタン(4.%)を 占 めてい る 同 社 の 強 みとしても 上 記 取 引 先 との 長 期 間 の 経 験 を 挙 げていた 主 要 輸 送 手 段 はトラックとのこと ロシアでは 中 古 車 市 場 も 豊 富 にあり そちらに 提 供 し ているのではないかと 思 われた 4.リトアニアにおけるハイテク 事 業 について 4.1 ハイテク 分 野 (レーザー 技 術 分 野 )の 動 向 リトアニアは 旧 ソ 連 時 代 からハイテク 関 連 の 研 究 施 設 が 集 積 する 拠 点 の1つであった 現 在 でも レーザー 技 術 やバイオテクノロジー 分 野 において 高 い 国 際 競 争 力 を 持 っている 今 回 訪 問 したEKSPLA 社 にて 報 告 されたレーザー 技 術 分 野 について 報 告 を 行 う -9-

リトアニアで 最 初 にレーザー 技 術 が 開 発 されたのは1966 年 で その 後 1987 年 に 商 業 用 のピコ 秒 パルスレーザーが 開 発 され 日 本 にも199 年 に 紹 介 されている リトアニアにおけるレーザー 産 業 は 近 年 非 常 に 発 展 しており 年 間 15%の 成 長 を 見 せている 会 社 数 は14 社 あり 従 業 員 は250 名 で 科 学 者 も150 名 在 籍 している また 年 間 の 売 上 げは2006 年 では2,000 万 ユーロに 到 達 する 見 込 みである( 下 図 参 照 ) 売 上 げを 地 域 別 にみると 当 初 日 本 が 半 分 を 占 めていたが 最 近 は10% 程 度 まで 落 ち 込 み それに 対 して 北 米 と 日 本 を 除 くアジア 地 域 が 伸 びており それぞれ20% 程 度 の 売 上 げがある 欧 州 は 約 半 分 を 占 めており 最 大 の 販 売 先 となっている( 下 図 参 照 ) 20 MEUR Lithuanian laser industry revenue 15 10 5 0 199 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 200 2004 2005 2006est 図 9 リトアニアにおけるレーザー 産 業 の 売 上 げ 推 移 (198-2006) 100% 90% 80% 欧 州 70% EUROPE 60% JAPAN 50% 40% 日 本 北 米 NORTH AMERICA ASIA 0% 20% 10% アジア 0% 199 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 200 2004 2005 図 10 リトアニアにおけるレーザー 産 業 の 売 上 げ 地 域 別 割 合 (199-2005) -10-

技 術 的 には 研 究 開 発 分 野 における 高 出 力 超 短 パルス 固 体 レーザーやオプトエレクトロニクス 部 品 に 自 身 を 持 っており 研 究 開 発 分 野 におけるレーザーの 世 界 市 場 の%を 供 給 しており ピ コ 秒 パルスレーザーやパラメトリック 発 振 器 の 特 定 市 場 においては50% 以 上 のシェアがある 今 後 は 政 府 や 民 間 部 門 からの 数 千 万 ユーロ 単 位 の 投 資 を 受 けて 研 究 分 野 から 産 業 分 野 へ 拡 大 させながら 10 年 後 の2017 年 には1 億 4,000 万 ユーロ 規 模 の 市 場 に 育 てたいと 考 えている 4.2 新 投 資 インセンティブ プログラムについて 2007 年 2 月 現 在 新 投 資 インセンティブ プログラム 関 連 法 案 が 国 会 で 審 議 中 であり それに ついて 以 下 に 示 す 本 プログラムが 実 施 されると 特 にハイテク 分 野 への 投 資 が 促 進 されること が 期 待 されている 1 適 用 地 区 (9ヵ 所 ) 現 行 の 自 由 経 済 区 (ヴィルニス クライペダ)と 開 発 中 の 工 業 団 地 (7ヵ 所 ) 2 適 用 条 件 ハイテク 産 業 ( 航 空 機 宇 宙 飛 行 体 医 薬 品 電 算 通 信 機 器 光 学 精 密 医 療 機 器 等 )お よびミディアム ハイテク 産 業 ( 電 気 製 品 輸 送 機 器 医 薬 品 を 除 く 化 学 品 機 械 類 ) 研 究 開 発 や 高 付 加 価 値 商 品 の 製 造 高 学 歴 者 向 け 職 場 を 育 成 する 試 験 的 開 発 インフラの 投 資 に 対 する 公 的 支 援 であり 2,000 万 リタス( 約 600 万 ユーロ)を 超 えるグリーンフィールド 投 資 であり かつ 以 下 の 条 件 を 満 たす 案 件 であることが 条 件 である 投 資 総 額 の50%を 新 たな 科 学 技 術 設 備 に 投 資 高 等 教 育 修 了 者 20 名 以 上 を 最 低 5 年 間 雇 用 製 品 の50%を 海 外 に 輸 出 助 成 内 容 次 の6 項 目 について 投 資 額 50%の 範 囲 内 で 選 択 が 可 能 である 職 業 訓 練 補 助 金 および 再 教 育 補 助 金 ( 教 育 費 用 の 最 高 50%まで) 雇 用 促 進 (1 人 の 雇 用 につき 最 高,756ユーロまで) インフラ 開 発 補 助 金 ( 経 費 の 最 高 50%まで) 機 会 設 備 補 助 金 ( 経 費 の 最 高 5%まで) 工 業 用 施 設 取 得 建 設 に 対 する 補 助 金 ( 経 費 の 最 高 5%まで) 研 究 開 発 補 助 金 ( 経 費 の 最 高 50%まで) -11-

1 1 2 2 2 1 2 図 10 リトアニアの 自 由 経 済 区 と 工 業 団 地 5.リトアニアにおける 製 造 業 エネルギー 産 業 について 今 回 製 造 業 に 関 する 報 告 は 少 なかったものの( 第 章 の 企 業 訪 問 のみ) 開 催 されたレセプシ ョンでリトアニアの 工 業 会 の 方 をお 話 しする 機 会 を 得 たので それについて 箇 条 書 きで 報 告 する 同 工 業 会 は 産 業 機 械 だけでなく 電 気 電 子 機 器 も 合 わせて 取 り 扱 っている 製 造 業 は GDPの0%を 占 めており 化 学 産 業 が 最 も 大 きな 業 種 である ちなみに 石 油 はロシアよりパイプラインで 輸 入 しているとのことであった リトアニアでは 水 力 火 力 発 電 だけでなく 原 子 力 発 電 を 行 い 発 電 に 余 裕 があるため 他 国 に 売 電 しているとのこと ただ 原 子 力 発 電 は 老 朽 化 が 進 んでおり 閉 鎖 予 定 で 新 規 原 子 力 発 電 施 設 を 計 画 している しかしながら 閉 鎖 時 期 までに 新 規 施 設 が 稼 動 できないため 新 施 設 稼 動 までは 他 国 から 電 力 を 輸 入 する 可 能 性 があるとのこと 熱 供 給 については 中 央 集 約 型 の 熱 電 併 給 システムの 導 入 を 進 めていくとのこと 欧 州 環 境 規 制 に 関 する 対 応 状 況 については 特 にWEEE 指 令 を 挙 げて 遵 守 期 限 が2008 年 12 月 1 日 であるため 対 応 に 苦 慮 しているとのこと -12-