展 覧 会 搬 入 マニュアル 2011.8.7 文 責 : 高 瀬 屋 侑 生 2012.4.15 加 筆 : 野 崎 由 佳 Ⅰ 趣 旨 最 低 限 の 搬 入 の 流 れを 皆 さんに 知 ってもらうためのマニュアルです 搬 入 方 法 はギャラリーによります 一 例 として 参 考 にしていただけたら 幸 いです ( 特 にギャラリー 北 野 さんでの 搬 入 はギャラリー 主 さんが 絵 の 配 置 を 考 えてくれるので 絵 をもっていくだけで 以 下 の 作 業 はまったく 必 要 ありません) Ⅱ 必 要 なモノ ( 搬 入 セットとしてまとめています どこにあるのか 展 覧 会 前 に 確 認 すること) 虫 ピン ガムテープ ビニール 紐 ( 絵 の 高 さを 均 等 に 揃 えるための 目 印 として) バール or 金 槌 (ハンマー 兼 釘 抜 きとしてキャプションを 貼 る 際 に 役 立 つ) キャプション はさみ 軍 手 画 鋲 かメンディングテープ ガムテープ(キャプションを 貼 るのに 使 います) 腹 式 呼 吸 と 大 きな 声!(ないと 部 員 が 不 安 になります) これに 展 覧 会 幹 事 が 作 ったキャプション 出 品 作 品 リストが 必 要 となるので 必 ず 持 ってく ること それと 開 催 期 間 中 にアンケートとアンケート 記 載 のためのバインダー あいさつ 文 展 覧 会 DM 芳 名 録 筆 ペン 画 廊 番 心 得 プリントアウト 画 廊 番 シフト 表 お 茶 やお 茶 請 けのお 菓 子 合 評 帳 ( 作 品 が 並 んでいる 順 にノートに 出 品 者 と 題 名 を 書 いたノート)が 必 要 となり ますので 搬 入 当 日 一 緒 に 持 ってくること ちなみに 今 年 から 芳 名 録 とアンケートは 幹 事 団 の 方 で 準 備 するので 幹 事 は 準 備 する 必 要 はない 展 覧 会 前 に 総 務 等 から 受 け 取 ること
Ⅲ 搬 入 前 の 注 意 幹 事 はもちろんのこと 出 品 者 も 展 覧 会 での 最 低 限 のマナーが 書 いてあるのできちんと 目 を 通 すこと また 幹 事 は 搬 入 一 週 間 前 ほどに 搬 入 のお 知 らせとともに 以 下 のことを ML 等 で 周 知 しておくこと 自 分 の 作 品 の 搬 入 は 自 分 で 責 任 を 持 って 行 うこと o 授 業 やその 他 の 予 定 でどうしても 都 合 がつかない 場 合 は 代 理 をたてる 代 理 が 見 つからない 場 合 は 幹 事 に 相 談 すること o どちらにしても 必 ず 搬 入 時 に 画 廊 に 作 品 を 届 けること 作 品 は 渇 いた 状 態 で 出 すこと ギャラリーの 壁 や 他 の 人 の 作 品 をを 汚 さないため 油 絵 を 描 いている 人 は 注 意 作 品 は 必 ず 額 装 すること o キャンバス( 油 絵 アクリルなど) : 額 に 入 れるかキャンパス 周 縁 に 水 張 りテープや 製 本 テープを 貼 りキャンバスの 釘 を 見 えないようにし 後 ろに 釘 などで 紐 を 貼 ってつりさげられる 状 態 にすること o キャンバス 以 外 の 平 面 作 品 : 額 に 入 れて 後 ろの 紐 を 結 んでつりさげられ るようにすること o 額 は BOX にあるものを 使 用 しても 良 い 搬 出 の 際 ごっちゃになる 可 能 性 があるので 作 品 の 裏 には 名 前 を 書 いておく Ⅳ 搬 入 マニュアル 1 下 準 備 2 並 べる 作 品 の 順 番 を 決 める 3 絵 の 間 隔 を 決 める 4 絵 を 吊 るす ( 立 体 作 品 を 展 示 する) 5 照 明 を 調 節 する 6キャプションを 張 り 付 ける 7その 他 以 下 この 流 れに 沿 って 説 明 していきます 手 順 1. 下 準 備
絵 の 梱 包 材 は 邪 魔 になるので 絵 を 取 り 出 したら 倉 庫 や 裏 方 に 置 くよう 指 示 しましょう それと 並 行 して 個 人 のキャプションを 配 り 作 品 リストと 照 合 させる また 出 展 者 が 全 員 いてもほとんどの 人 が 手 持 ち 無 沙 汰 になります ですので 作 品 をもっ てきてもらったらこの 時 点 で 数 人 返 すのもあり 手 順 2. 並 べる 作 品 の 順 番 を 決 める ここでは 2 種 類 置 き 方 を 予 め 決 めておくやり 方 と 搬 入 時 にその 場 で 決 めるやり 方 を 紹 介 します (1) 置 き 方 を 予 め 決 めておくやり 方 キャプションを 募 集 する 際 に 絵 の 雰 囲 気 と サイズ と 画 材 を 聞 いておきます キャプション 情 報 が 集 まったら 自 分 の 中 で 並 べ 方 を 決 めていきます 写 メを 貰 ったり 実 際 の 作 品 の 寸 法 とギャラリーの 大 きさを 照 らし 合 わせたりしてシュミレーションす るといいです ただし 写 メに 関 しては 作 品 の 制 作 が 遅 い 人 もいるので 100% 頼 るのは 危 険 です (2) 搬 入 時 にその 場 で 決 めるやり 方 文 字 通 り 搬 入 時 に 作 品 の 雰 囲 気 を 判 断 して 並 べます 絵 の 並 べ 方 にはそれぞれデメリットがあります (1)のデメリットは 実 際 に 仕 上 がった 作 品 と 自 分 の 想 像 とのギャップが 大 きいことが 多 々 あるので 搬 入 事 前 に 考 えていた 配 置 を 変 えざるを 得 ないことがある 点 です (2)のデメリットは 時 間 がかかり それに 伴 い 搬 入 作 業 中 手 持 無 沙 汰 になる 部 員 が 増 えて しまうことです 理 想 はマニュアルに 沿 って 自 分 の 中 で 何 種 類 か 配 置 を 想 定 しておき その 場 その 場 で 柔 軟 に 決 めて 行 くことだと 思 います 手 順 補 足 : 並 べ 方 について ここでは 色 彩 グループで 並 べるやり 方 絵 にメリハリをつけるやり 方 について 書 きます 色 彩 グループで 並 べる 絵 にメリハリをつける 出 展 される 作 品 はそれこそ 十 人 十 色 で 色 ( 白 黒 色 彩 ) 大 きさ( 小 さい 絵 大 きい 絵 ) 画 材 ( 鉛 筆 水 彩 パステル 油 絵 etc) 雰 囲 気 ( 明 るい 暗 い)など 沢 山 の 要 素 が 混 ざり 合 っています そこで それぞれの 対 立 した 要 素 を 上 手 く 使 い 絵 の 置 き 方 にメ リハリを 付 けていきます
並 べ 方 例 :B5 サイズの 鉛 筆 画 四 つ 切 りサイズの 虹 色 のアクリル 画 暗 い B4 サイズ の 油 絵 入 り 口 近 くに 飾 る 絵 は 言 わば 展 覧 会 の 顔 なので これは 道 行 く 人 が 惹 かれる! と 思 う 絵 があったら 持 ってきたほうがいいです また 部 屋 の 最 奥 の 壁 の 中 央 にも 同 様 の 理 由 で 大 きく 目 立 つ 作 品 を 置 くと 良 いでしょう 同 様 に 入 り 口 にパネルを 設 置 して 奥 が あまり 見 えなくなった 場 合 奥 でもギャラリーの 外 から 見 える 位 置 に 目 立 つ 絵 を 置 く のも 一 つの 手 です また パネルは 外 と 中 両 方 に 絵 を 掛 けることができるのでスペー スを 広 げる 役 割 も 果 たします 先 に 述 べた 理 由 と 同 様 で パネルの 外 向 きの 面 にも 目 立 つ 作 品 を 置 くと 良 いでしょう それと 四 隅 ( 端 )に 置 く 絵 もできたら 鉛 筆 画 等 のモノクロ 絵 を 避 け カラフルな 絵 を 置 きましょう これは 隅 まで 目 が 行 き 届 いてお 客 さんに 満 遍 なく 見 ていただく 為 です 手 順 3. 絵 の 間 隔 を 決 める 絵 を 並 べる 順 番 を 決 めたら 今 度 は 絵 の 間 隔 を 決 めます 間 隔 は 高 さ と 横 幅 がポイン トになります 1)まず 高 さ のラインを 決 めます ビニール 紐 をギャラリーの 面 の 長 さに 切 り 地 面 に 対 して 人 の 目 線 よりちょっと 低 い 高 さ 150~160cm くらいで 水 平 に ピンと 張 りガムテープで 止 めます ギャラリーの 奥 行 きが 4m 以 上 になる 場 合 ガムテープは 1m ごとに 貼 るといいかもしれ ません 事 前 に ガムテープを 壁 に 貼 ってもいいかギャラリーさんに 確 認 しておきましょ う 2) 次 に 横 幅 を 決 めます 横 の 間 隔 についてはサイズがまちまちなので 大 体 均 等 に 並 べれば OK です 事 前 に 作 品 サイズで 並 べ 方 を 決 めていたなら その 時 予 定 していた 長 さを 参 考 にするとやりやすい です 手 順 4. 絵 を 吊 るす 絵 は 天 井 付 近 からワイヤーで 吊 るす 方 法 が 主 流 ですが ワイヤーではなく 釘 で 固 定 できる ギャラリーもあります 可 能 なら 釘 で 止 めたほうが 楽 ですし 見 栄 えもいいです 一 度 確 認 するといいでしょう (ギャラリー F さんでは 釘 が 使 えます)
1) 釘 の 場 合 もワイヤーの 場 合 も まずは 絵 の 裏 に 張 った 紐 ( 各 自 で 用 意 した 紐 図 1の 黄 色 )の 中 心 部 分 にフックが 来 るよう 吊 るしていきます その 時 紐 の 結 び 目 は 左 右 どちらかに 寄 っていることが 望 ましいです 2)ワイヤー( 図 1の 青 )で 吊 るす 場 合 ワイヤーの 余 り 部 分 が 絵 の 下 からピロッと 出 る ので 紐 に 巻 きつけるなり 額 縁 にテープ 止 めるなりして 絵 の 裏 側 に 隠 しましょう 3) 額 縁 によっては 絵 が 前 のめりになる 場 合 があります その 時 は 画 鋲 かメンディングテ ープ ガムテープでワイヤーを 壁 面 に 押 さえるか 額 の 背 面 とワイヤーをメンディン グテープもしくはガムテープで 固 定 します 4) 吊 るし 終 わったら 目 安 として 壁 に 貼 ってあったビニール 紐 ( 図 1の 赤 )を 外 します テープ 類 は 壁 を 傷 つけないように 丁 寧 に 剥 がしてください 手 順 5.キャプション 貼 りつけ 予 め 作 っておいたキャプション( 図 1の 緑 )を 渡 し 各 自 で 虫 ピンで 固 定 します 位 置 は 絵 の 下 大 きい 絵 の 場 合 は 横 が 基 本 です この 時 にバールや 金 槌 が 必 要 になります 皆 一 斉 に 行 うので 複 数 用 意 しておくと 良 いでしょう また 画 廊 によって 虫 ピンが 使 えない 所 もあります そういう 画 廊 では メルティングテー プでキャプションを 壁 に 貼 りつける この 辺 はよくギャラリーさんに 確 認 しておくべきで しょう キャプションを 貼 るときに 金 槌 等 が 不 足 し 手 持 ち 無 沙 汰 になる 部 員 がいるので 次 に 説 明 する 手 順 6. 照 明 の 調 整 と 同 時 進 行 でもいいと 思 います 手 順 6. 照 明 の 調 整 ギャラリーに 脚 立 をお 借 りして 照 明 が 絵 にあたるように 調 節 します 熱 いので 軍 手 を 使 い ま し ょ う
以 上 が 作 品 搬 入 の 流 れです 手 順 7.その 他 搬 入 が 終 わったらゴミを 片 付 けてギャラリーの 方 に 挨 拶 をして 帰 りましょう 展 覧 会 当 日 までに 画 廊 番 諸 注 意 を 書 いたメーリングリストを 回 すのも 忘 れずに 搬 入 作 業 後 解 散 してからギャラリーの 前 に 溜 まっていると 迷 惑 です すみやかに 移 動 し ましょう 後 輩 の 教 育 も 大 切 です 搬 入 作 業 中 に 手 が 空 いている 人 がいたら 仕 事 を 見 つけて 振 って あげましょう その 場 で 絵 の 並 べ 方 を 決 める 場 合 この 配 置 どっちの 方 がいいと 思 う? と か 絵 の 高 さは 見 にくくないか 確 認 してもらうとか 具 体 的 に 指 示 してあげると 後 輩 もやり やすいと 思 います 幹 事 や 上 回 生 で 分 業 して 誰 かに 教 育 係 を 頼 み 接 客 の 仕 方 やこのマニュ アルに 書 かれている 事 を 教 えるのもいいと 思 います なかなか 難 しいのが 現 実 ですが 自 分 の 展 覧 会 までに 他 の 展 覧 会 搬 入 時 に 幹 事 の 指 揮 の 仕 方 を 観 察 するのもいいです 人 の 指 揮 を 見 るのは 非 常 に 勉 強 になります