資 料 2-2 国 連 気 候 変 動 枠 組 条 約 第 21 回 締 約 国 会 議 (COP21) 関 連 資 料 国 連 気 候 変 動 枠 組 条 約 第 21 回 締 約 国 会 議 (COP21) 京 都 議 定 書 第 11 回 締 約 国 会 合 (CMP11) 等 ( 概 要 と 評 価 )... 1 安 倍 総 理 によるCOP21 首 脳 会 合 出 席 ( 概 要 )... 5 COP21における 各 国 の 首 脳 級 ステートメント... 7 COP21 閣 僚 級 セッション 丸 川 環 境 大 臣 ステートメント... 9 国 連 気 候 変 動 枠 組 条 約 第 二 十 一 回 締 約 国 会 議 の 合 意 に 関 する 内 閣 総 理 大 臣 の 談 話... 13
国 連 気 候 変 動 枠 組 条 約 第 21 回 締 約 国 会 議 (COP21) 京 都 議 定 書 第 11 回 締 約 国 会 合 (CMP11) 等 ( 概 要 と 評 価 ) 平 成 27 年 12 月 13 日 日 本 政 府 代 表 団 1. 全 体 の 概 要 と 評 価 (1)11 月 30 日 から12 月 13 日 まで フランス パリにおいて 国 連 気 候 変 動 枠 組 条 約 第 21 回 締 約 国 会 議 (COP21) 京 都 議 定 書 第 11 回 締 約 国 会 合 (CMP11) 等 が 行 われた 我 が 国 からは 丸 川 環 境 大 臣 木 原 外 務 副 大 臣 星 野 経 済 産 業 大 臣 政 務 官 鬼 木 環 境 大 臣 政 務 官 外 務 経 済 産 業 環 境 財 務 文 部 科 学 農 林 水 産 国 土 交 通 各 省 関 係 者 が 出 席 した なお 11 月 30 日 には オランド 仏 大 統 領 の 主 催 により 首 脳 会 合 が 開 催 され 安 倍 総 理 他 が 出 席 した (2) 強 化 された 行 動 のためのダーバン プラットフォーム 特 別 作 業 部 会 (ADP) における 事 務 レベルの 交 渉 を 経 て 12 月 6 日 以 降 閣 僚 間 でさらに 協 議 を 重 ね た 結 果 最 終 的 に12 月 12 日 に 新 たな 法 的 枠 組 みである パリ 協 定 が 採 択 された 我 が 国 としては すべての 国 が 参 加 し 公 平 かつ 実 効 的 な 枠 組 みとな る パリ 協 定 が 採 択 されたことを 高 く 評 価 する 2. 日 本 政 府 の 対 応 (1) パリ 協 定 について 我 が 国 は 丸 川 環 境 大 臣 木 原 外 務 副 大 臣 を 筆 頭 に 積 極 的 に 会 合 に 参 加 し 新 たな 枠 組 みは 全 ての 国 が 参 加 する 公 平 かつ 実 効 的 なものであるべきとの 立 場 を 発 信 するとともに 具 体 的 なテキスト 案 を 提 案 するなど 議 論 に 貢 献 した (2) 丸 川 環 境 大 臣 が 閣 僚 級 ステートメントにおいて 日 本 代 表 として 演 説 した すべての 国 が 参 加 する 法 的 合 意 をできる 限 り 実 効 性 あるものとすることを 改 め て 強 調 し 長 期 目 標 の 設 定 や 目 標 の 提 出 見 直 しのサイクル レビューの 仕 組 みを 法 的 合 意 に 位 置 付 けることを 主 張 した またできるだけ 早 期 に 地 球 温 暖 化 対 策 計 画 を 策 定 し 排 出 削 減 への 取 組 を 着 実 に 実 行 していくこと 先 日 決 定 した 適 応 計 画 に 基 づき 具 体 的 な 適 応 策 を 実 行 していくこと 2020 年 に 官 民 あわせて 年 間 約 1 兆 3 千 億 円 の 気 候 変 動 関 連 の 途 上 国 支 援 を 行 うこと 革 新 的 技 術 開 発 を 強 化 していくこと 等 を 発 表 した こうした 発 言 を 通 じ パリ 協 定 の 合 意 を 後 押 しした 1
(3)さらに 丸 川 環 境 大 臣 及 び 木 原 外 務 副 大 臣 は 会 合 期 間 中 に COP21 議 長 国 フランス 米 国 中 国 インド 南 アフリカなどの 主 要 国 の 閣 僚 や 潘 基 文 国 連 事 務 総 長 など 国 際 機 関 の 長 等 合 計 14の 国 国 際 機 関 と 会 談 を 行 い 新 た な 枠 組 みのあるべき 姿 それぞれの 主 張 や 合 意 に 向 けて 協 調 していくことの 重 要 性 を 確 認 した また 丸 川 環 境 大 臣 は リマ パリ アクション アジェン ダ(LPAA)の 都 市 地 域 をテーマにした 公 式 イベント 等 に 登 壇 し 日 本 とアジ アの 都 市 間 連 携 の 取 組 等 をアピールした 星 野 経 済 産 業 大 臣 政 務 官 は LPAA の イノベーションをテーマにした 公 式 イベント 等 に 登 壇 し イノベーションの 重 要 性 を 強 調 することで COP21 後 も 見 据 えた 温 暖 化 問 題 解 決 に 向 けた 議 論 をリー ドできるよう 主 張 した 鬼 木 環 境 大 臣 政 務 官 は OECD 玉 木 事 務 次 長 GEF 石 井 CEO 兼 議 長 などと 会 談 し 新 たな 枠 組 みの 方 向 性 等 国 際 機 関 の 見 解 も 聴 取 しつ つ 意 見 交 換 を 行 った (4) 二 国 間 クレジット 制 度 (JCM)に 署 名 した16か 国 が 一 堂 に 会 する 第 3 回 JCM パートナー 国 会 合 を 開 催 し JCM の 進 捗 を 歓 迎 し 引 き 続 き 協 力 して JCM を 実 施 していくこと 等 が 表 明 された また 丸 川 環 境 大 臣 とパヘ 比 環 境 天 然 資 源 大 臣 との 間 で 両 国 間 の JCM の 構 築 に 向 けて 覚 書 への 署 名 を 行 った ま た 我 が 国 を 含 む18か 国 が 国 際 的 な 市 場 メカニズムの 活 用 について 協 力 して いく 意 思 を 示 す 炭 素 市 場 に 関 する 閣 僚 宣 言 に 加 わった (5) 丸 川 環 境 大 臣 と 仏 ロワイヤルエコロジー 持 続 可 能 開 発 エネルギー 大 臣 との 間 で 両 国 間 の 友 好 関 係 の 強 化 と 国 際 及 び 国 内 レベルにおける 低 炭 素 社 会 の 構 築 を 目 指 した 環 境 協 力 の 覚 書 への 署 名 を 行 った (6) 日 本 政 府 として ジャパン パビリオン と 題 するイベントスペースを 設 置 し 国 各 種 機 関 組 織 研 究 者 等 の 取 組 の 紹 介 や 議 論 を 行 うイベントを 多 数 開 催 し 気 候 変 動 対 策 に 関 する 我 が 国 の 貢 献 等 について 紹 介 した (7) 東 アジア 地 域 の 低 炭 素 成 長 の 方 向 性 について 議 論 する 第 4 回 東 アジア 低 炭 素 成 長 パートナーシップ 対 話 を 公 式 サイドイベントとして 開 催 した 同 イベントに 合 わせて 第 3 回 までの 成 果 を 踏 まえた 提 言 集 を 発 表 し 低 炭 素 成 長 の 優 良 事 例 をベトナム カンボジア マレーシア 日 本 から 紹 介 した 3. 今 次 会 合 の 成 果 (1) パリ 協 定 の 採 択 新 たな 法 的 枠 組 みとなる パリ 協 定 を 含 む COP 決 定 が 採 択 された パリ 2
協 定 においては 世 界 共 通 の 長 期 目 標 として2 目 標 のみならず1.5 への 言 及 主 要 排 出 国 を 含 むすべての 国 が 削 減 目 標 を5 年 ごとに 提 出 更 新 すること 共 通 かつ 柔 軟 な 方 法 でその 実 施 状 況 を 報 告 し レビューを 受 けること JCM を 含 む 市 場 メカニズムの 活 用 が 位 置 づけられたこと 森 林 等 の 吸 収 源 の 保 全 強 化 の 重 要 性 途 上 国 の 森 林 減 少 劣 化 からの 排 出 を 抑 制 する 仕 組 み 適 応 の 長 期 目 標 の 設 定 及 び 各 国 の 適 応 計 画 プロセスと 行 動 の 実 施 先 進 国 が 引 き 続 き 資 金 を 提 供 することと 並 んで 途 上 国 も 自 主 的 に 資 金 を 提 供 すること イノベーションの 重 要 性 が 位 置 づけられたこと 5 年 ごとに 世 界 全 体 の 状 況 を 把 握 する 仕 組 み 協 定 の 発 効 要 件 に 国 数 及 び 排 出 量 を 用 いるとしたこと 仙 台 防 災 枠 組 への 言 及 (COP 決 定 ) が 含 まれている この 中 には 日 本 の 提 案 が 取 り 入 れられたものも 多 い (2)その 他 の COP/CMP 決 定 気 候 資 金 緑 の 気 候 基 金 長 期 目 標 に 関 する2013-2015 年 レビュー 適 応 委 員 会 ワルシャワ 国 際 メカニズム 技 術 メカニズムと 条 約 の 資 金 メカニ ズムの 連 携 京 都 議 定 書 の 第 二 約 束 期 間 の 実 施 に 関 する 細 則 等 の COP/CMP 決 定 が 採 択 された (3) 次 回 COP/CMP の 予 定 COP22 は 2016 年 11 月 にモロッコ マラケシュで 開 催 されることとなっ ている ( 了 ) 3
安 倍 総 理 によるCOP21 首 脳 会 合 出 席 ( 概 要 ) 平 成 27 年 11 月 30 日 11 月 30 日 パリにおいて オランド 仏 大 統 領 の 主 催 により COP21 ( 国 連 気 候 変 動 枠 組 条 約 第 21 回 締 約 国 会 議 ) 首 脳 会 議 が 開 催 され 安 倍 総 理 が 出 席 したところ その 概 要 は 以 下 のとおりです ( 本 件 首 脳 会 合 は 2020 年 以 降 の 温 室 効 果 ガス 削 減 のための 新 たな 国 際 枠 組 み 合 意 への 機 運 を 高 めるため 議 長 国 仏 が 主 導 して 開 催 したもの オバマ 米 大 統 領 キャメロン 英 首 相 メルケル 独 首 相 習 近 平 中 国 国 家 主 席 等 約 14 0カ 国 から 首 脳 級 が 参 加 ) 1. 開 会 式 出 席 等 安 倍 総 理 は 午 前 11 時 ごろより 議 長 国 主 催 で 開 催 された 首 脳 会 合 開 会 式 に 出 席 しました この 中 では オランド 仏 大 統 領 潘 基 文 (パン ギムン) 国 連 事 務 総 長 ファビウス 仏 外 相 (COP21 議 長 )によるスピーチが 行 われ 2 目 標 達 成 のためにすべての 国 が 参 加 する 野 心 的 な 法 的 合 意 を 達 成 する 必 要 性 等 に 言 及 がありました この 後 総 理 はオランド 大 統 領 ほかCOP21 首 脳 会 合 に 出 席 していた 各 国 の 首 脳 とバイ 会 談 を 行 ったほか オランド 大 統 領 主 催 昼 食 会 に 参 加 し 気 候 変 動 をはじめとする 国 際 社 会 の 課 題 二 国 間 関 係 等 について 意 見 交 換 を 行 いま した 2. ミッション イノベーション 立 ち 上 げ 式 参 加 午 後 4 時 50 分 頃 より クリーン エネルギー 関 連 の 研 究 開 発 強 化 に 係 る 国 際 イニシアティブ ミッション イノベーション の 立 ち 上 げ 式 に 参 加 しまし た (オランド 仏 大 統 領 オバマ 米 大 統 領 モディ 印 首 相 ビル ゲイツ 氏 等 が 参 加 ) この 中 で オランド 仏 大 統 領 オバマ 米 大 統 領 等 より ミッション イノベーション 立 ち 上 げにあたっての 決 意 等 が 表 明 されました 安 倍 総 理 は この 直 後 に 行 われた 首 脳 会 合 におけるスピーチの 中 で 気 候 変 動 対 策 と 経 済 成 長 を 両 立 させる 鍵 としてのイノベーションの 意 義 を 強 調 しつつ 我 が 国 がこれまで 一 貫 して 取 り 組 んできたことと 軌 を 一 にするものとして 本 イ ニシアティブへの 賛 同 を 表 明 しました 5
3. 安 倍 総 理 によるスピーチ 及 び 各 国 によるスピーチ (1) 午 後 5 時 40 分 頃 より 安 倍 総 理 は 首 脳 会 合 プレナリーにおいてスピー チを 行 い この 中 で 先 般 のパリでの 同 時 多 発 テロに 関 連 し 犠 牲 者 の 方 々へ の 心 よりの 哀 悼 の 意 及 びテロに 屈 せずCOP21を 開 催 したフランス 政 府 国 民 へ 敬 意 と 連 帯 の 意 を 表 明 しつつ 1 この 地 球 は 我 々 人 類 のかけがえのないふるさとであり 今 こそ 先 進 国 途 上 国 が 共 に 参 画 する 温 室 効 果 ガス 削 減 のための 新 たな 枠 組 みを 築 くべき 時 で ある 2 今 の 各 国 の 削 減 目 標 の 総 和 では 2 目 標 の 達 成 は 困 難 との 見 方 がある パ リ 合 意 には 長 期 目 標 の 設 定 や 削 減 目 標 の 見 直 しに 関 する 共 通 プロセスの 創 設 を 盛 り 込 みたい 日 本 は 先 に 提 出 した 志 の 高 い 約 束 草 案 や 適 応 計 画 を 着 実 に 実 施 していく 3 日 本 として 今 般 途 上 国 支 援 イノベーションからなる 貢 献 策 美 しい 星 への 行 動 2.0 を 発 表 した 第 一 の 柱 である 途 上 国 支 援 については 20 20 年 に 現 在 の1.3 倍 官 民 あわせて 年 間 約 1.3 兆 円 の 気 候 変 動 対 策 支 援 を 実 施 する 今 回 の 日 本 による 増 額 分 で 年 間 1000 億 ドルとのCO P15での 約 束 を 達 成 する 道 筋 がつくと 考 える 第 二 の 柱 であるイノベーシ ョンについては 気 候 変 動 対 策 と 経 済 成 長 両 立 の 鍵 は 革 新 的 技 術 の 開 発 で ある エネルギー 環 境 イノベーション 戦 略 を 来 春 までにまとめ 集 中 す べき 有 望 分 野 を 特 定 し 研 究 開 発 を 強 化 していく 4 今 こそ 新 たな 枠 組 みへの 合 意 を 成 し 遂 げるべき 旨 等 を 表 明 しました (2)これに 前 後 して 世 界 各 国 の 首 脳 よりスピーチが 行 われ 全 ての 国 に 適 用 される 枠 組 みに 合 意 することへの 各 国 首 脳 の 強 い 意 思 が 示 されました こ の 中 で 先 進 国 側 からは 長 期 目 標 設 定 の 必 要 性 途 上 国 の 参 加 の 重 要 性 資 金 面 での 貢 献 等 についての 言 及 があり 途 上 国 側 からは 共 通 だが 差 異 あ る 責 任 の 原 則 や 先 進 国 からの 支 援 の 重 要 性 について 言 及 がありました (なお 日 本 による 途 上 国 支 援 増 額 表 明 につき 安 倍 総 理 と 二 国 間 会 談 に 臨 んだオラ ンド 仏 大 統 領 より 高 く 評 価 する 旨 発 言 がありました ) 4. 安 倍 総 理 による 議 長 代 行 この 他 安 倍 総 理 は スピーチの 直 後 歴 代 のCOP 議 長 国 ( 日 本 は199 7 年 のCOP3 議 長 国 )として 仏 議 長 国 の 要 請 に 基 づき COP21 首 脳 会 合 議 長 代 行 としての 議 事 進 行 を 行 いました ( 了 ) 6
COP21 における 各 国 の 首 脳 級 ステートメント 環 境 省 地 球 環 境 局 COP の 初 日 となる 11 月 30 日 に 約 140 か 国 の 首 脳 級 が2つの 会 場 に 分 かれてステート メントを 行 った 主 要 国 の 発 言 の 概 要 は 以 下 のとおり (1) 米 国 :オバマ 大 統 領 COP21 がターニングポイント 気 候 変 動 の 脅 威 にさらされていない 国 はなく 各 国 が 危 機 感 を 共 有 していることは 救 い 我 々は 気 候 変 動 の 脅 威 を 体 感 する 最 初 の 世 代 であると ともに それへの 対 応 を 進 めることができる 最 後 の 世 代 米 国 は クリーンエネルギーを 推 進 風 力 は3 倍 に 太 陽 光 は 20 倍 に 増 加 している 世 界 最 大 の 経 済 大 国 かつ 第 二 の 排 出 国 として 直 近 7 年 間 にわたり 再 生 可 能 エネルギー に 投 資 し 成 果 が 出 ている 火 力 発 電 所 からの CO2 排 出 量 の 制 限 など 排 出 削 減 の 取 組 を 推 進 強 い 経 済 成 長 と 環 境 保 護 は 両 立 しうる 各 国 の 目 標 の 定 期 的 な 更 新 と 透 明 性 を 高 めることが 必 要 その 国 のキャパシティにあ ったものが 求 められる 官 民 巻 き 込 んでエネルギー 革 命 を 世 界 的 に 進 める 取 組 を 午 後 に 立 ち 上 げる また LDC ファンドへの 拠 出 を 行 う (2) 中 国 : 習 近 平 国 家 主 席 2020 年 以 降 の 気 候 変 動 アクションを 強 化 する 合 意 でなければならない すべてのアクターが 参 加 する 必 要 があり 狭 量 な(narrow minded) 視 野 でゼロサムゲー ムに 興 じるのではなく win-win の 関 係 を 築 く 必 要 がある また 国 内 排 出 量 取 引 制 度 を 進 める 1000 億 ドルの 資 金 目 標 を 達 成 する 必 要 がある CBDR は 継 続 される 必 要 があり 各 国 の 事 情 に 合 わせて 努 力 する 必 要 がある 中 国 は 低 炭 素 エネルギーシステムを 作 る 仕 組 みを 作 った 発 電 所 や 交 通 からの 排 出 を 減 らす CO2 を 2030 年 にピークアウトという 目 標 を 出 しているが 可 能 な 限 り 早 く 達 成 する 南 南 協 力 基 金 に 200 億 元 拠 出 し 100 の 適 応 緩 和 プロジェクトを 途 上 国 でスタートさせ る 1000 人 の 人 材 育 成 を 行 う (3)ドイツ:メルケル 首 相 今 こそ 各 国 が 意 見 の 違 いを 超 えて 協 調 する 重 要 な 機 会 未 来 の 世 代 に 生 存 の 可 能 性 を 示 すべき 2 目 標 は 重 要 だが 島 しょ 国 にとっては2 でも 不 十 分 であることを 認 識 すべき 枠 組 みには 野 心 包 摂 性 公 平 性 法 的 拘 束 力 が 必 要 野 心 : 世 界 の 95%を 超 える 約 束 草 案 でも 2 目 標 にギャップがある さらに 意 欲 的 な 目 標 を 設 定 する 必 要 7
包 括 性 :すべてのセクターを 網 羅 した 目 標 の 設 定 が 必 要 公 平 性 : 排 出 の 責 任 にかんがみて 対 応 が 必 要 独 は 再 生 可 能 エネルギー 予 算 を2 倍 に 増 やし また 1,000 億 ドル 支 援 目 標 の 達 成 にも 貢 献 法 的 拘 束 力 : 定 期 的 な 点 検 に 拘 束 性 を 持 たせ 2020 年 以 降 目 標 を5 年 おきに 見 直 し ていくことを 提 案 (4)インド:モディ 首 相 化 石 燃 料 はとりわけ 貧 者 に 対 して 必 要 開 発 途 上 国 は 発 展 のスペースを 求 めている 2030 年 までに 2005 年 比 32-35%の 温 室 効 果 ガス 削 減 を 達 成 し 40%を 炭 素 起 源 のエネ ルギーではなくする 2022 年 までに 175 ギガワットの 再 生 可 能 エネルギーを 供 給 でき るようにする 25 億 トンの 炭 素 排 出 削 減 の 取 組 を 行 うため 街 や 交 通 を 改 造 する 京 都 議 定 書 第 2 約 束 期 間 の 履 行 と 目 標 の 見 直 しなど 2020 年 までの 先 進 国 の 更 なる 努 力 を 求 める 衡 平 性 及 び 共 通 だが 差 異 ある 責 任 と 能 力 の 原 則 は 新 たな 枠 組 みにおける 緩 和 適 応 支 援 のすべての 分 野 にわたって 残 されなければならない 衡 平 性 の 原 則 は 炭 素 スペース と 関 連 付 けられるべき 適 応 とロス&ダメージが 重 要 知 的 所 有 権 の 問 題 に 対 応 途 上 国 に 支 払 可 能 でアクセス 可 能 な 技 術 の 提 供 GCF のスケールアップと 2020 年 1,000 億 ド ル 支 援 の 目 標 の 達 成 が 必 要 (5) 欧 州 委 員 会 :ユンカー 委 員 長 気 候 変 動 問 題 が 将 来 世 代 に 及 ぼすリスクを 認 識 将 来 世 代 に 安 全 で 豊 かな 社 会 を 用 意 す る 義 務 がある 今 こそ 政 治 的 な 意 思 と 行 動 を 示 すべき EU は 1990 年 以 降 GDP を 46% 増 加 させつつ 排 出 量 を 23% 削 減 2020 年 20% 削 減 目 標 をすでに 達 成 し 2030 年 40%に 引 き 上 げる 欧 州 の 都 市 や 革 新 的 な 企 業 は 低 炭 素 な 世 界 の 新 しいモデルたりえる 今 の 努 力 は 2 目 標 には 足 りない 堅 牢 で 法 的 拘 束 力 があり 長 期 的 な 目 標 や 定 期 的 な 評 価 の 仕 組 みを 備 えた 枠 組 みが 必 要 2014 年 145 億 ユーロを 途 上 国 に 支 援 した パリ 合 意 を 市 民 企 業 NGO も 参 加 する 連 帯 意 識 のあるものとすべきである (6) 英 国 キャメロン 首 相 5 年 ごとのレビュー 資 金 コミットメント 技 術 移 転 など 合 意 の 障 害 となっていると いわれるポイントは 数 々あるが なぜ 合 意 をするのが 難 しかったのかと 孫 の 世 代 に 説 明 できるだろうか 難 しくない やらねばならない 我 が 国 からは 安 倍 総 理 がステートメントを 行 い 美 しい 星 への 行 動 2.0(Actions for Cool Earth : ACE2.0)を 打 ち 出 した ( 詳 細 は 別 紙 参 照 ) 8
COP21 閣 僚 級 セッション 丸 川 環 境 大 臣 ステートメント まず この 度 の 非 道 卑 劣 極 まりないテロ 行 為 により 命 を 落 とされた 方 負 傷 された 皆 様 に 心 よりお 悔 やみを 申 し 上 げます またこうして COP21 を 開 催 し リーダーシップを 発 揮 しておられる 議 長 国 フランスの 努 力 に 心 より 敬 意 を 表 し 会 議 の 成 功 に 向 け 日 本 も 全 力 で 取 り 組 んでま いります 気 候 変 動 問 題 は 地 球 と 人 類 の 未 来 を 左 右 する 喫 緊 の 課 題 です 世 界 の 排 出 量 の 95% 以 上 をカバーする 約 束 草 案 が 提 出 されていることは 世 界 全 体 の 取 組 の 前 進 に 向 けた 力 強 いサインです 一 方 で 2 目 標 の 達 成 には 約 束 を 超 える 更 なる 削 減 努 力 が 必 要 である ことが 指 摘 されています 世 界 の 排 出 削 減 の 観 点 から 全 ての 国 が 参 加 する 法 的 合 意 を できる 限 り 実 効 性 あるものとすることが 必 要 です パリ 合 意 においては 1 長 期 目 標 の 設 定 2 各 国 が 5 年 ごとに 排 出 削 減 目 標 を 提 出 見 直 す 共 通 サイクル 3 各 国 の 取 組 の 状 況 に 関 する 共 通 だ が 柔 軟 な 報 告 レビューの 仕 組 みなどを 位 置 づけ 継 続 的 に 削 減 に 向 け た 野 心 を 向 上 させていく 仕 組 みとすることが 必 要 です また 世 界 全 体 としての 状 況 確 認 を 法 的 合 意 に 位 置 付 けることを 支 持 します その 結 果 を 各 国 の 将 来 の 取 組 の 検 討 に 活 かしていくことが 重 要 です 我 が 国 は これまで 国 内 外 に 示 してきた 長 期 的 な 目 標 を 踏 まえた 排 出 削 減 への 取 組 を 着 実 に 実 行 していきます 我 が 国 は 2030 年 度 に 26% 削 減 という 約 束 草 案 を 提 出 しました こ の 約 束 草 案 を 着 実 に 実 施 していきます COP21 の 合 意 の 状 況 を 踏 まえ できるだけ 早 期 に 地 球 温 暖 化 対 策 計 画 を 策 定 します その 先 には 環 境 基 本 計 画 に 位 置 づけた 2050 年 の 長 期 目 標 があります 今 後 経 済 社 会 システムやライフスタイルの 変 革 を 含 め 取 り 組 んでいきます また 2012 年 から 施 行 している 地 球 温 暖 化 対 策 のための 税 を 財 源 に 省 エネルギー 対 策 及 び 再 生 可 能 エネルギーの 促 進 を 全 国 的 に 進 める 9
ほか LEDに 続 く 革 新 的 な 低 炭 素 製 品 技 術 の 開 発 普 及 に 挑 戦 しま す 対 策 の 効 果 は 現 れはじめています 我 が 国 の 温 室 効 果 ガス 排 出 量 は 震 災 前 後 から 増 加 基 調 にありましたが 2014 年 度 の 総 排 出 量 は 前 年 度 比 マ イナス3%と 減 少 に 転 じました 今 後 更 に 積 極 的 に 温 暖 化 対 策 を 進 め てまいります 我 が 国 でも 巨 大 な 台 風 の 襲 来 など かつてない 異 常 気 象 による 被 害 が 相 次 いでいます 温 暖 化 の 悪 影 響 は 先 進 国 途 上 国 の 区 別 なく 全 ての 国 に 顕 在 化 しています 我 が 国 でも 詳 細 な 影 響 評 価 を 踏 まえ 適 応 計 画 を 決 定 したところであり 今 後 本 計 画 に 基 づき 具 体 的 な 対 策 を 実 行 してい きます 安 倍 総 理 は 首 脳 会 合 において 美 しい 星 への 行 動 ( アクションズ フォ ー クール アース2.0(ACE2.0) を 表 明 しました 我 が 国 として 気 候 変 動 対 策 に 取 り 組 む 途 上 国 を 支 援 するため 2020 年 までに 現 在 の 1.3 倍 官 民 あ わせて 年 間 約 1 兆 3 千 億 円 の 気 候 変 動 関 連 の 途 上 国 支 援 を 行 います また 革 新 的 技 術 開 発 を 強 化 していくことで 気 候 変 動 に 係 る 国 際 社 会 の 取 組 を 力 強 く 下 支 えしていきます これまで 16 か 国 と 構 築 した 二 国 間 クレジット 制 度 (JCM)は インドネ シアにおけるセメント 工 場 への 省 エネ 設 備 導 入 やベトナムにおける 送 電 の 高 効 率 化 など 50 件 のプロジェクトを 実 施 しています 我 が 国 の 優 れた 低 炭 素 技 術 温 暖 化 対 策 をはじめ 環 境 対 策 に 関 する 知 見 と 人 材 をフルに 活 用 し 都 市 間 連 携 や 人 材 育 成 に 関 する 地 に 足 のついた 協 力 を 推 進 します 我 が 国 の 適 応 計 画 の 策 定 に 関 する 経 験 を 活 かし 途 上 国 の 適 応 計 画 策 定 や 気 候 変 動 影 響 評 価 への 支 援 を 行 うとともに 各 地 域 の 知 見 を 共 有 する 世 界 適 応 ネットワーク(GAN)など 地 域 での 情 報 や 経 験 を 共 有 するた めの 知 見 共 有 ネットワークの 強 化 の 取 組 を 進 め 気 候 変 動 に 強 靭 な 社 会 づくりに 貢 献 します 10
この COP21 は 気 候 変 動 問 題 に 世 界 が 一 致 して 立 ち 向 かう 出 発 点 です この 会 合 を 必 ず 成 功 させるとの 世 界 の 首 脳 の 意 思 に 応 えるべく 私 も 最 大 限 貢 献 することをお 約 束 します ありがとうございました 11
国 連 気 候 変 動 枠 組 条 約 第 二 十 一 回 締 約 国 会 議 の 合 意 に 関 する 内 閣 総 理 大 臣 の 談 話 平 成 二 十 七 年 十 二 月 十 三 日 国 連 気 候 変 動 枠 組 条 約 第 二 十 一 回 締 約 国 会 議 (COP21)において 京 都 議 定 書 に 代 わる 温 室 効 果 ガス 排 出 削 減 等 のための 新 たな 国 際 枠 組 みである パリ 協 定 が 採 択 されたことを 高 く 評 価 します テロに 屈 す ることなく COP21を 開 催 し 成 功 に 導 いた 議 長 国 フランスの 尽 力 に 深 甚 なる 謝 意 を 表 します かけがえのない 地 球 を 子 供 や 孫 の 世 代 に 無 事 に 引 き 渡 さなければ ならない そのためには 新 しい 枠 組 みには 全 ての 国 が 参 加 しなければ ならない これが 日 本 の 一 貫 した 主 張 でした このたび 歴 史 上 はじめて 百 九 十 余 の 国 々すべてが 参 加 する 公 平 な 合 意 が 得 られました 世 界 は 地 球 温 暖 化 という 困 難 な 問 題 の 解 決 に 向 け 新 たなスタートを 切 ります 日 本 は 26% 削 減 という 目 標 に 向 け 温 室 効 果 ガスの 計 画 的 な 削 減 に 取 り 組 まなければなりません 経 済 成 長 を 犠 牲 にせずにこれら を 達 成 していきます その 鍵 となる 環 境 エネルギー 分 野 での 革 新 的 な 技 術 開 発 を 推 進 します 日 本 の 技 術 や 経 験 を 活 かし 途 上 国 においても 気 候 変 動 対 策 を 実 施 していきます 気 候 変 動 の 影 響 は 国 内 でも 顕 在 化 し つつあります 将 来 に 備 え 今 のうちから 影 響 を 最 小 化 するよう 対 策 を 講 じていきます これらについて 内 閣 の 最 重 要 課 題 として 取 り 組 みます 気 候 変 動 問 題 は 長 期 的 な 課 題 です 我 が 国 には 自 然 と 調 和 した 暮 ら しの 伝 統 と 石 油 危 機 を 克 服 してきた 世 界 に 冠 たる 技 術 があります 気 候 変 動 問 題 への 取 組 において 国 際 社 会 で 主 導 的 な 役 割 を 果 たし 続 け られるよう これからも 官 民 で 創 意 工 夫 を 重 ね その 強 みをさらに 磨 き 上 げていきたいと 思 います 13