先行研究のサマリー



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(4) 武 力 攻 撃 原 子 力 災 害 合 同 対 策 協 議 会 との 連 携 1 市 は 国 の 現 地 対 策 本 部 長 が 運 営 する 武 力 攻 撃 原 子 力 災 害 合 同 対 策 協 議 会 に 職 員 を 派 遣 するなど 同 協 議 会 と 必 要 な 連 携 を 図 る

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●労働基準法等の一部を改正する法律案

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003-00個人の健康増進・疾病予防の推進のための所得控除制度の創設(個別要望事項:HP掲載用)

東 京 電 力 ホールディングス 株 式 会 社 労 働 環 境 改 善 2016/9/29 在 分 野 名 括 り 5 内 容 これまで1ヶ 月 の 動 きと 今 後 1ヶ 月 の 予 定 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 備 考 員 の 確 保 状 況 と 地 元 雇 用 率 の 実

第 7 条 職 員 の 給 与 に 関 する 規 程 ( 以 下 給 与 規 程 という ) 第 21 条 第 1 項 に 規 定 す るそれぞれの 基 準 日 に 育 児 休 業 している 職 員 のうち 基 準 日 以 前 6 月 以 内 の 期 間 にお いて 在 職 した 期 間 がある 職

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Microsoft Word - 通達(参考).doc

Microsoft Word - 目次.doc

- 1 - 総 控 負 傷 疾 病 療 養 産 産 女 性 責 帰 べ 由 試 ~ 8 契 約 契 約 完 了 ほ 契 約 超 締 結 専 門 的 知 識 技 術 験 専 門 的 知 識 高 大 臣 専 門 的 知 識 高 専 門 的 知 識 締 結 契 約 満 歳 締 結 契 約 契 約 係 始

17 外 国 人 看 護 師 候 補 者 就 労 研 修 支 援 18 看 護 職 員 の 就 労 環 境 改 善 運 動 推 進 特 別 20 歯 科 医 療 安 全 管 理 体 制 推 進 特 別 21 在 宅 歯 科 医 療 連 携 室 整 備 22 地 域 災 害 拠 点 病

臨 床 研 究 事 案 に 関 する 主 な 報 道 概 要 ディオバン 事 案 白 血 病 治 療 薬 タシグナ 事 案 (SIGN 試 験 ) ノバルティス 社 の 高 血 圧 症 治 療 薬 ディオバンに 係 る 臨 床 研 究 において データ 操 作 等 があり 研 究 結 果 の 信 頼

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平成25年度 独立行政法人日本学生支援機構の役職員の報酬・給与等について

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1

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認 し 通 常 の 立 入 検 査 に 際 しても 許 可 内 容 が 遵 守 されていることを 確 認 するこ と 2 学 校 薬 剤 師 業 務 の 兼 任 学 校 薬 剤 師 の 業 務 を 兼 任 する 場 合 の 取 扱 いは 次 のとおりとする (1) 許 可 要 件 1 薬 局 等 の

平 成 34 年 4 月 1 日 から 平 成 37 年 3 月 31 日 まで 64 歳 第 2 章 労 働 契 約 ( 再 雇 用 希 望 の 申 出 ) 第 3 条 再 雇 用 職 員 として 継 続 して 雇 用 されることを 希 望 する 者 は 定 年 退 職 日 の3か 月 前 まで

伊勢崎市職員職場復帰支援制度

3 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 (23 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 平 均 給 与 月 額

 

18 国立高等専門学校機構

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目次

セルフメディケーション推進のための一般用医薬品等に関する所得控除制度の創設(個別要望事項:HP掲載用)

①表紙

国立研究開発法人土木研究所の役職員の報酬・給与等について

横浜市障害者ガイドヘルプ事業実施要綱

5 民 間 事 業 者 における 取 扱 いについて( 概 要 資 料 P.17~19) 6 法 人 番 号 について( 概 要 資 料 P.4) (3) 社 会 保 障 税 番 号 制 度 のスケジュールについて( 概 要 資 料 P.20) 1 平 成 27 年 10 月 から( 施 行 日 は

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平成16年年金制度改正 ~年金の昔・今・未来を考える~

目 次 1. 社 会 保 障 分 野 でできること 1 1 高 額 医 療 高 額 介 護 合 算 制 度 の 改 善 2 保 険 証 機 能 の 一 元 化 3 自 己 診 療 情 報 の 活 用 4 給 付 可 能 サービスの 行 政 側 からの 通 知 2. 年 金 分 野 でできること 5

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H28記入説明書(納付金・調整金)8

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Microsoft Word - (課×県・指定)【頭紙】「精神障害者保健福祉手帳の診断書の記入に当たって留意すべき事項について」等の一部改正について.rtf

2 積 極 的 な 接 種 勧 奨 の 差 し 控 え 国 は 平 成 25 年 4 月 から 定 期 接 種 化 したが ワクチン 接 種 との 関 連 を 否 定 できない 持 続 的 な 痛 みなどの 症 状 が 接 種 後 に 見 られたことから 平 成 25 年 6 月 定 期 接 種 と

m07 北見工業大学 様式①

ていることから それに 先 行 する 形 で 下 請 業 者 についても 対 策 を 講 じることとしまし た 本 県 としましては それまでの 間 に 未 加 入 の 建 設 業 者 に 加 入 していただきますよう 28 年 4 月 から 実 施 することとしました 問 6 公 共 工 事 の


1 リーダーシップと 意 思 決 定 1-1 事 業 所 が 目 指 していることの 実 現 に 向 けて 一 丸 となっている 評 価 項 目 事 業 所 が 目 指 していること( 理 念 基 本 方 針 )を 明 確 化 周 知 している 1. 事 業 所 が 目 指 していること

大学病院治験受託手順書

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( 別 紙 ) 以 下 法 とあるのは 改 正 法 第 5 条 の 規 定 による 改 正 後 の 健 康 保 険 法 を 指 す ( 施 行 期 日 は 平 成 28 年 4 月 1 日 ) 1. 標 準 報 酬 月 額 の 等 級 区 分 の 追 加 について 問 1 法 改 正 により 追 加

3 薬 局 サービス 等 (1) 健 康 サポート 薬 局 である 旨 の 表 示 健 康 サポート 薬 局 である 旨 を 表 示 している 場 合 健 康 サポート 薬 局 とは かかりつけ 薬 剤 師 薬 局 としての 基 本 的 な 機 能 に 加 えて 積 極 的 な 健 康 サポート 機

(2) 地 域 の 実 情 に 応 じた 子 ども 子 育 て 支 援 の 充 実 保 育 の 必 要 な 子 どものいる 家 庭 だけでなく 地 域 の 実 情 に 応 じた 子 ども 子 育 て 支 援 の 充 実 のために 利 用 者 支 援 事 業 や 地 域 子 育 て 支 援 事 業 な

公表表紙

16 日本学生支援機構

(2) 職 員 の 初 任 給 の 状 況 ( 平 成 17 年 4 月 1 日 現 在 ) 初 任 給 2 年 後 の 給 料 初 任 給 2 年 後 の 給 料 一 般 行 政 職 技 能 労 務 職 大 学 卒 171,1 151,5 19,2 164,7 17,7 184,4 中 学 卒 1


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(1) 児 童 福 祉 施 設 等 の 職 員 が 出 産 する 場 合 ( 以 下 産 休 の 場 合 という ) 次 のア 又 はイに 掲 げる 期 間 ア その 職 員 の 出 産 予 定 日 の6 週 間 多 胎 妊 娠 の 場 合 は14 週 間 前 の 日 から 産 後 8 週 間 を

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●電力自由化推進法案

独立行政法人国立病院機構

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 役 名 法 人 の 長 理 事 理 事 ( 非 常 勤 ) 平 成 25 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 16,936 10,654 4,36

平 均 賃 金 を 支 払 わなければならない この 予 告 日 数 は 平 均 賃 金 を 支 払 った 日 数 分 短 縮 される( 労 基 法 20 条 ) 3 試 用 期 間 中 の 労 働 者 であっても 14 日 を 超 えて 雇 用 された 場 合 は 上 記 2の 予 告 の 手 続

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いう )は 警 告 をしたときは 速 やかに その 内 容 及 び 日 時 を 当 該 警 告 を 求 める 旨 の 申 出 をした 者 に 通 知 しなければならないこととされ また 警 告 をし なかったときは 速 やかに その 旨 及 び 理 由 を 当 該 警 告 を 求 める 旨 の 申

定款

Microsoft Word - 公表用答申422号.doc

目 次 事 例 法 別 5 法 別 5 70 歳 以 上 ( 患 者 負 担 割 ) 誕 生 が 昭 和 9 年 月 以 降 の 者 3 法 別 5 70 歳 以 上 ( 患 者 負 担 割 ) 特 例 措 置 対 象 者 法 別 歳 以 上 ( 患 者 負 担 割 ) 特 例 措 置

公 的 年 金 制 度 について 制 度 の 持 続 可 能 性 を 高 め 将 来 の 世 代 の 給 付 水 準 の 確 保 等 を 図 るため 持 続 可 能 な 社 会 保 障 制 度 の 確 立 を 図 るための 改 革 の 推 進 に 関 する 法 律 に 基 づく 社 会 経 済 情

子 育 てをサポート サポートする 休 暇 等 制 度 1 出 産 前 後 の 休 暇 休 暇 等 名 称 妊 娠 出 産 後 通 院 休 暇 ( 特 別 休 暇 ) 妊 娠 中 の 職 員 及 び 出 産 後 1 年 以 内 の 職 員 が 保 健 指 導 又 は 健 康 審 査 を 受 ける 場

社 会 保 障 税 一 体 改 革 ( 年 金 分 野 )の 経 緯 社 会 保 障 税 一 体 改 革 大 綱 (2 月 17 日 閣 議 決 定 ) 国 年 法 等 改 正 法 案 (2 月 10 日 提 出 ) 法 案 を 提 出 する または 法 案 提 出 を 検 討 する と された 事

有 料 老 ホーム ( ) ( 主 として 要 介 護 状 態 にある を 入 居 させるも のに 限 る ) 第 29 条 ( 届 出 等 ) 第 二 十 九 条 有 料 老 ホーム( 老 を 入 居 させ 入 浴 排 せつ 若 しくは 食 事 の 介 護 食 事 の 提 供 又 はその 他 の

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住み慣れたこの町で最期まで 安心して暮らすために

1

Ⅶ 東 海 地 震 に 関 して 注 意 情 報 発 表 時 及 び 警 戒 宣 言 発 令 時 の 対 応 大 規 模 地 震 対 策 特 別 措 置 法 第 6 条 の 規 定 に 基 づき 本 県 の 東 海 地 震 に 係 る 地 震 防 災 対 策 強 化 地 域 において 東 海 地 震

2 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 平 成 22 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 平 均 給 与

2 前 項 前 段 の 規 定 にかかわらず 年 俸 制 教 職 員 から 申 し 出 があった 場 合 においては 労 使 協 定 に 基 づき その 者 に 対 する 給 与 の 全 額 又 は 一 部 を 年 俸 制 教 職 員 が 希 望 する 金 融 機 関 等 の 本 人 名 義 の 口

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為 が 行 われるおそれがある 場 合 に 都 道 府 県 公 安 委 員 会 がその 指 定 暴 力 団 等 を 特 定 抗 争 指 定 暴 力 団 等 として 指 定 し その 所 属 する 指 定 暴 力 団 員 が 警 戒 区 域 内 において 暴 力 団 の 事 務 所 を 新 たに 設

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社会保険の加入に関する下請指導ガイドラインの改訂等について

3 保 険 料 ( 掛 金 )を 納 めていること 原 則 として 初 診 日 月 前 々 月 まで 国 民 年 金 加 入 期 間 全 体 うち 3 分 2 以 上 きち んと 納 めている( 保 険 料 免 除 期 間 も 含 む)ことが 必 要 です 現 在 は 特 例 として 初 診 日 が

技 能 労 務 職 公 務 員 民 間 参 考 区 分 平 均 年 齢 職 員 数 平 均 給 与 月 額 平 均 給 与 月 額 平 均 給 料 月 額 (A) ( 国 ベース) 平 均 年 齢 平 均 給 与 月 額 対 応 する 民 間 の 類 似 職 種 東 庄 町 51.3 歳 18 77

職員退職手当規程

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キ 短 時 間 労 働 者 の 雇 用 管 理 の 改 善 等 に 関 する 法 律 ( 平 成 5 年 法 律 第 76 号 ) ク 労 働 契 約 法 ( 平 成 19 年 法 律 第 128 号 ) ケ 健 康 保 険 法 ( 大 正 11 年 法 律 第 70 号 ) コ 厚 生 年 金 保

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老発第    第 号

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 22 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 号 給 の 給 料 月 額 ( 単 位 : ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 135, , , , , ,600

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平成24年度 福島県患者調査の概況(厚生労働省大臣官房統計情報部人口動態・保健社会統計課 保健統計室:H )

(5 ) 当 該 指 定 居 宅 介 護 事 業 所 の 新 規 に 採 用 し た 全 て の 居 宅 介 護 従 業 者 に 対 し 熟 練 し た 居 宅 介 護 従 業 者 の 同 行 に よ る 研 修 を 実 施 し て い る こ と (6 ) 当 該 指 定 居 宅 介 護 事 業

2 条 ) ア 育 児 休 業 の 対 象 とならない 職 員 ( 法 第 2 条 及 び 条 例 第 2 条 関 係 ) (ア) 臨 時 的 に 任 用 される 職 員 (イ) 育 児 休 業 に 係 る 期 間 を 任 期 と 定 めて 採 用 された 職 員 (ウ) 勤 務 延 長 職 員 (

(4) 運 転 する 学 校 職 員 が 交 通 事 故 を 起 こし 若 しくは 交 通 法 規 に 違 反 したことにより 刑 法 ( 明 治 40 年 法 律 第 45 号 ) 若 しくは 道 路 交 通 法 に 基 づく 刑 罰 を 科 せられてから1 年 を 経 過 していない 場 合 同

相 談 窓 口 独 立 行 政 法 人 医 薬 品 医 療 機 器 総 合 機 構 救 済 制 度 相 談 窓 口 (フリーダイヤル) IP 電 話 等 の 方 でフリーダイヤルが 御 利 用 になれない 場 合 は ( 有 料 )を 御 利 用 くだ

接 支 払 制 度 を 活 用 するか 意 思 を 確 認 する 確 認 に 当 たっては 次 の 各 号 に 掲 げる 事 項 について 書 面 により 世 帯 主 の 合 意 を 得 て 代 理 契 約 を 締 結 するものとする (1) 医 療 機 関 等 が 本 市 に 対 し 世 帯 主

2 前 項 に 定 める 日 に 支 給 する 給 与 は 総 額 給 与 を12 分 割 した 額 ( 以 下 給 与 月 額 という ) 扶 養 手 当 住 居 手 当 通 勤 手 当 単 身 赴 任 手 当 寒 冷 地 手 当 及 び 業 績 手 当 並 びに 前 月 分 の 超 過 勤 務

Transcription:

健 診 事 後 措 置 就 業 上 の 措 置 に 関 する 医 師 の 意 見 就 業 判 定 について( 産 業 医 バージョン) 想 定 : 産 業 医 が 就 業 判 定 を 行 う 際 に 参 照 するマニュアル Ⅰ はじめに 職 場 における 健 康 診 断 の 目 的 は 健 診 結 果 を 基 に 健 康 状 態 を 評 価 し 有 所 見 者 には 受 診 勧 奨 や 保 健 指 導 を 行 うとともに その 労 働 者 が 就 業 可 能 な 健 康 状 態 なのか なんらかの 就 業 制 限 や 就 業 禁 止 などの 措 置 が 必 要 なの かについて 就 業 判 定 を 行 うことも 必 要 です 医 師 が 健 康 診 断 の 結 果 を 確 認 し 必 要 であれば 精 査 を 勧 め その 結 果 を 確 認 就 業 の 状 況 も 確 認 した 上 で 就 業 の 可 否 や 必 要 な 措 置 の 有 無 について 判 定 事 業 者 に 意 見 を 述 べ 事 業 者 はそれを 基 に 必 要 な 措 置 を 行 います ほとんどの 方 は 異 常 値 がある 場 合 でも 必 要 な 治 療 を 開 始 継 続 することにより 就 業 は 可 能 であると 思 われ ますが( 通 常 勤 務 可 ) 健 診 結 果 や 精 密 検 査 再 検 査 の 結 果 によっては 残 業 禁 止 や 出 張 の 禁 止 勤 務 部 署 の 変 更 などの 措 置 が 必 要 であると 思 われる 場 合 もあります すぐに 入 院 が 必 要 あるいは 自 宅 療 養 が 必 要 な 場 合 には 就 業 禁 止 という 場 合 もあります このマニュアルは 産 業 医 が 就 業 判 定 を 行 うための 手 順 や 必 要 な 知 見 についてまとめたものです Ⅱ 関 連 法 令 健 康 診 断 実 施 後 の 事 業 者 が 行 うべき 措 置 については 労 働 安 全 衛 生 法 において 規 定 があります ( 健 康 診 断 の 結 果 についての 医 師 等 からの 意 見 聴 取 ) 法 第 六 十 六 条 の 四 事 業 者 は ( 中 略 ) 健 康 診 断 の 結 果 ( 当 該 健 康 診 断 の 項 目 に 異 常 の 所 見 があると 診 断 された 労 働 者 に 係 るものに 限 る )に 基 づき 当 該 労 働 者 の 健 康 を 保 持 するために 必 要 な 措 置 について 厚 生 労 働 省 令 で 定 めるところにより 医 師 又 は 歯 科 医 師 の 意 見 を 聴 かなければならない ( 健 康 診 断 実 施 後 の 措 置 ) 法 第 六 十 六 条 の 五 事 業 者 は 前 条 の 規 定 による 医 師 又 は 歯 科 医 師 の 意 見 を 勘 案 し その 必 要 があると 認 めるときは 当 該 労 働 者 の 実 情 を 考 慮 して 就 業 場 所 の 変 更 作 業 の 転 換 労 働 時 間 の 短 縮 深 夜 業 の 回 数 の 減 少 等 の 措 置 を 講 ずるほか( 中 略 ) 適 切 な 措 置 を 講 じなければならない 2 厚 生 労 働 大 臣 は 前 項 の 規 定 により 事 業 者 が 講 ずべき 措 置 の 適 切 かつ 有 効 な 実 施 を 図 るため 必 要 な 指 針 を 公 表 するものとする 3 ( 略 ) ( 保 健 指 導 等 ) 法 第 六 十 六 条 の 七 事 業 者 は 第 六 十 六 条 第 一 項 の 規 定 による 健 康 診 断 ( 中 略 )の 結 果 特 に 健 康 の 保 持 に 努 める 必 要 があると 認 める 労 働 者 に 対 し 医 師 又 は 保 健 師 による 保 健 指 導 を 行 うように 努 めなければならな い 2 労 働 者 は 前 条 の 規 定 により 通 知 された 健 康 診 断 の 結 果 及 び 前 項 の 規 定 による 保 健 指 導 を 利 用 して そ の 健 康 の 保 持 に 努 めるものとする ~ 健 康 診 断 結 果 に 基 づき 事 業 者 が 講 ずべき 措 置 に 関 する 指 針 ~ 就 業 上 の 措 置 の 決 定 実 施 の 手 順 と 留 意 事 項 (1) 健 康 診 断 の 実 施 事 業 者 は ( 中 略 ) 労 働 者 に 対 し 医 師 等 による 健 康 診 断 を 実 施 し 当 該 労 働 者 ごとに 診 断 区 分 ( 異 常 なし 要 観 察 要 医 療 等 の 区 分 をいう)に 関 する 医 師 等 の 判 定 を 受 けるものとする (2) 二 次 健 康 診 断 の 受 診 勧 奨 等 ( 脳 血 管 と 心 臓 の 状 態 を 把 握 するための 労 災 二 次 健 康 診 断 ) 事 業 者 は 一 次 健 康 診 断 における 医 師 の 診 断 の 結 果 に 基 づき 二 次 健 康 診 断 の 対 象 となる 労 働 者 を 把 握 し 当 該 労 働 者 に 対 して 二 次 健 康 診 断 の 受 診 を 勧 奨 するとともに 診 断 区 分 に 関 する 医 師 の 判 定 を 受 けた 当 該 二 次 健 康 診 断 の 結 果 を 事 業 者 に 提 出 するよう 働 きかけることが 適 当 である (3) 健 康 診 断 の 結 果 についての 医 師 等 からの 意 見 の 聴 取 事 業 者 は 労 働 安 全 衛 生 法 第 66 条 の4の 規 定 に 基 づき 健 康 診 断 の 結 果 ( 当 該 健 康 診 断 の 項 目 に 異 常 の 所 見 があると 診 断 された 労 働 者 に 係 るものに 限 る )について 医 師 等 の 意 見 を 聴 かなければならない * 意 見 の 内 容 : 就 業 区 分 及 びその 内 容 作 業 環 境 管 理 及 び 作 業 管 理 についての 意 見 (4) 就 業 上 の 措 置 の 決 定 等 事 業 者 は (3)の 医 師 等 の 意 見 に 基 づいて 就 業 区 分 に 応 じた 就 業 上 の 措 置 を 決 定 する 場 合 には あらかじ め 当 該 労 働 者 の 意 見 を 聴 き 十 分 な 話 合 いを 通 じてその 労 働 者 の 了 解 が 得 られるよう 努 めることが 適 当 である 1

健 康 診 断 の 保 健 指 導 事 業 者 は 労 働 者 の 自 主 的 な 健 康 管 理 を 促 進 するため 労 働 安 全 衛 生 法 第 66 条 の7 第 1 項 の 規 定 に 基 づき 一 般 健 康 診 断 の 結 果 特 に 健 康 の 保 持 に 努 める 必 要 があると 認 める 労 働 者 に 対 して 医 師 又 は 保 健 師 による 保 健 指 導 を 受 けさせるよう 努 めなければならない この 場 合 保 健 指 導 として 必 要 に 応 じ 日 常 生 活 面 での 指 導 健 康 管 理 に 関 する 情 報 の 提 供 健 康 診 断 に 基 づく 再 検 査 又 は 精 密 検 査 治 療 のための 受 診 の 勧 奨 等 を 行 うこと Ⅲ 健 康 診 断 実 施 後 の 流 れ 診 断 区 分 に 関 する 医 師 判 定 ~ 健 康 診 断 実 施 機 関 の 基 準 範 囲 により 医 師 判 定 が 行 われます 例 ) 大 きく 分 けると 異 常 なし 経 過 観 察 要 医 療 に 分 かれますが 実 施 機 関 によって 様 々な 判 定 基 準 が 存 在 します 例 ) 要 管 理 : 医 師 や 看 護 職 からの 何 らかの 関 与 ( 面 接 保 健 指 導 など)が 必 要 2

産 業 医 判 定 産 業 医 は 健 診 結 果 を 確 認 し 産 業 医 判 定 を 行 います 必 要 であれば 診 断 区 分 の 変 更 も 行 います 診 断 区 分 が 要 観 察 のもの 自 己 管 理 にまかせると 判 定 するか 呼 び 出 して 保 健 指 導 を 行 う ( 要 自 己 管 理 ( 受 診 不 要 )) ( 要 産 業 医 面 談 )など 診 断 区 分 が 要 受 診 以 上 のもの 自 己 管 理 で 行 うレベル 就 業 にそれほど 関 係 ないと 考 えられる 場 合 健 診 結 果 は 本 人 には 渡 っているので 基 本 的 には 自 己 管 理 で 受 診 する 受 診 状 況 の 確 認 は 必 要 ( 要 確 認 )な 場 合 がある ( 要 自 己 管 理 ( 要 受 診 )) ( 要 受 診 確 認 ( 事 業 所 管 理 ))など 保 健 指 導 が 必 要 なレベル 日 常 の 生 活 面 の 指 導 等 健 康 の 保 持 に 努 める 必 要 があると 思 われる 労 働 者 に 対 しては 医 師 又 は 保 健 師 に よる 面 談 を 受 けさせるよう 勧 奨 する ( 要 産 業 医 面 談 )または( 受 診 後 産 業 医 面 談 ) 就 業 制 限 かけるかもしれないレベル 就 業 判 定 保 留 にし 受 診 の 結 果 や 就 業 状 況 を 確 認 必 要 であれば 本 人 と 面 談 し 本 人 の 事 情 状 況 を 確 認 また 事 業 者 側 との 調 整 を 行 い 制 限 を 検 討 勤 務 を 保 留 にした 上 で ( 要 産 業 医 面 談 )または( 受 診 後 産 業 医 面 談 ) * 産 業 医 判 定 の 方 法 の 一 例 3

就 業 判 定 通 常 勤 務 可 か 就 業 に 制 限 を 加 える 必 要 があるか 休 業 が 必 要 かについての 就 業 判 定 を 行 います 就 業 制 限 を 加 える 場 合 には 受 診 の 結 果 や 就 業 状 況 を 確 認 し 本 人 の 事 情 や 状 況 を 鑑 み 事 業 者 側 との 調 整 の 後 に 制 限 に 関 する 産 業 医 としての 意 見 を 述 べます 就 業 制 限 をかける 場 合 の 類 型 ついては 以 下 のようなパターンがあります 就 業 が 疾 病 に 悪 影 響 を 与 える 恐 れがある 場 合 ( 類 型 1) 例 ) 腰 痛 保 持 者 の 重 量 物 運 搬 の 禁 止 心 不 全 や 貧 血 を 持 つ 労 働 者 の 重 筋 作 業 この 健 康 状 態 で 就 業 することが 事 故 につながる 恐 れがある 場 合 ( 類 型 2) 例 ) 一 過 性 意 識 障 害 をきたす 恐 れのある 就 業 者 の 危 険 業 務 禁 止 ( 運 転 業 務 や 危 険 作 業 場 など) 就 業 制 限 をかけることによって 受 診 行 動 を 促 したり 労 働 者 の 自 己 の 健 康 管 理 意 識 を 啓 発 する 必 要 がある 場 合 ( 類 型 3) 例 ) 高 血 圧 を 放 置 している 労 働 者 に 対 して 運 転 作 業 の 禁 止 や 残 業 禁 止 受 診 行 動 を 促 す 場 合 など 企 業 職 場 への 注 意 喚 起 を 目 的 とする 場 合 ( 類 型 4) 例 ) 過 重 労 働 が 頻 発 する 職 場 で 高 血 圧 の 管 理 が 不 十 分 な 労 働 者 に 一 律 45 時 間 以 上 の 残 業 を 禁 止 適 性 判 断 ( 類 型 5) 例 ) 健 康 上 の 理 由 や 能 力 的 な 適 性 から 業 務 を 制 限 する 場 合 ( 弱 視 者 のVDT 作 業 など) 4

参 考 資 料 ~ 健 康 診 断 各 項 目 の 考 え 方 a) 身 長 体 重 要 受 診 になることはあまりない 体 重 が 年 々 増 えている 場 合 要 保 健 指 導 ( 時 間 が 取 れる 場 合 ) 身 長 が 昨 年 に 比 べ 数 センチ 縮 んだ 脊 椎 圧 迫 骨 折 や 疾 患 による 変 形 の 可 能 性 も? 健 診 実 施 機 関 の 記 載 ミス? 本 人 か 担 当 者 へ 要 確 認 b) 聴 力 年 々 悪 化 し 未 受 診 (つまり 未 評 価 ) 騒 音 職 場 で 就 業 している 場 合 は 就 業 制 限 が 必 要 かもしれないレベル 職 場 状 況 の 確 認 や 本 人 との 面 談 が 必 要 既 往 歴 あり 症 状 固 定 一 度 受 診 したが 異 常 なし 加 齢 によると 思 われる 耳 疾 患 の 可 能 性 は 否 定 できない は 基 本 的 には 自 己 管 理 で 受 診 要 確 認 c) 胸 部 レントゲン 肺 結 核 肺 炎 肺 がん 縦 隔 腫 瘍 甲 状 腺 疾 患 肋 骨 骨 折 胆 石 基 本 的 に 自 己 管 理 で 受 診 と 考 えがちだが 病 者 の 就 業 禁 止 という 法 律 があり 伝 染 性 疾 患 は 就 業 制 限 の 対 象 となる 肺 がん 等 も 過 重 労 働 で 受 診 の 機 会 が 妨 げられている 恐 れがある 場 合 は 就 業 制 限 を 検 討 ( 類 型 3) また 自 己 管 理 に 任 せて 受 診 せず 就 業 を 続 け 病 気 が 進 行 する 場 合 には 病 者 の 就 業 禁 止 の 観 点 からも 望 ま しくない 要 確 認 d) 心 電 図 虚 血 性 心 疾 患 不 整 脈 など 失 神 や 心 臓 突 然 死 のリスクもあるので 運 転 業 務 等 業 務 に 危 険 性 が 生 じる 場 合 には 就 業 制 限 の 対 象 ( 類 型 2) 脳 心 疾 患 は 過 重 労 働 による 労 災 対 象 疾 患 であるので 就 業 状 況 によっては 時 間 外 労 働 時 間 を 制 限 したり( 類 型 1) 受 診 を 促 すために 就 業 制 限 を 検 討 する( 類 型 3) 不 整 脈 は 長 時 間 労 働 や 深 夜 業 など 過 剰 なストレスで 悪 化 することがあるので その 場 合 には 時 間 外 労 働 時 間 を 制 限 したり 配 置 転 換 を 検 討 することもある 上 記 以 外 であれば 自 己 管 理 で 受 診 要 確 認 e) 血 圧 高 血 圧 治 療 ガイドライン(2009 年 )を 参 照 基 本 的 に 自 己 管 理 で 受 診 あるいは 呼 び 出 し 面 談 して 受 診 勧 奨 保 健 指 導 を 行 う 健 診 の 医 学 判 定 はⅠ 度 高 血 圧 (140~159/90~99)を 要 観 察 Ⅱ 度 高 血 圧 (160~179/100~109)を 要 受 診 Ⅲ 度 高 血 圧 (180~/110~)を 要 治 療 にしていることが 多 い Ⅰ 度 高 血 圧 以 上 は 医 療 機 関 による 管 理 が 必 要 と 思 われる 特 定 健 康 診 査 では 正 常 高 値 血 圧 (130~139/85~89)から 指 導 介 入 心 疾 患 発 症 のリスクもあるので 運 転 業 務 高 所 作 業 等 業 務 に 危 険 性 が 生 じる 場 合 には 就 業 制 限 の 対 象 に なる( 類 型 2) 脳 心 疾 患 は 過 重 労 働 による 労 災 対 象 疾 患 であるので 就 業 状 況 によっては 時 間 外 労 働 時 間 を 制 限 したり( 類 型 1) 受 診 を 促 すために 就 業 制 限 を 検 討 する( 類 型 3) 他 の 因 子 の 重 複 具 合 にもよるが 少 なくとも 未 受 診 のⅢ 度 高 血 圧 は 就 業 判 定 保 留 か 通 院 管 理 中 でも 治 療 状 況 と 就 業 状 況 の 確 認 が 必 要 f) 糖 尿 病 糖 尿 病 治 療 ガイド2010を 参 照 基 本 的 に 自 己 管 理 で 受 診 あるいは 呼 び 出 し 面 談 して 受 診 勧 奨 保 健 指 導 健 診 の 医 療 判 定 は 要 受 診 が FBS 110 以 上 HbA1c 5.5%(JDS) 以 上 ( 予 備 群 以 上 )や FBS 126 以 上 HbA1c 6.1%(JDS) 以 上 ( 有 病 者 以 上 )と 様 々 特 定 健 康 診 査 では FBS 100 以 上 HbA1c 5.2%から 指 導 介 入 高 血 糖 や 低 血 糖 による 意 識 レベルの 低 下 がリスクとなる 運 転 業 務 高 所 作 業 等 危 険 業 務 と 糖 尿 病 との 関 5

連 性 は?リスクが 高 くなるようであれば 就 業 制 限 の 対 象 になる( 類 型 2) 過 重 労 働 による 不 規 則 な 生 活 リズムは 疾 病 の 悪 化 要 因 と 考 えられるので 就 業 状 況 によっては 夜 勤 の 禁 止 や 時 間 外 労 働 時 間 を 制 限 したり( 類 型 1) 未 受 診 の 場 合 には 通 院 管 理 できるまで 就 業 制 限 を 検 討 する( 類 型 3) 他 の 因 子 の 重 複 具 合 にもよるが 少 なくとも 未 受 診 で FBS 160 以 上 HbA1c 8.0%(JDS) 以 上 (コントロ ール 不 可 群 )は 就 業 判 定 保 留 か 通 院 管 理 中 でも 治 療 状 況 の 確 認 と 就 業 状 況 の 確 認 が 必 要 g) 高 脂 血 症 ( 脂 質 異 常 症 ) 動 脈 硬 化 性 疾 患 予 防 ガイドライン 2007 年 度 版 を 参 照 ~ 日 本 動 脈 硬 化 学 会 基 本 的 に 自 己 管 理 で 受 診 あるいは 呼 び 出 し 面 談 して 受 診 勧 奨 保 健 指 導 ただし 脂 質 単 独 で 面 談 対 象 となることは 少 ない 高 血 圧 や 糖 尿 病 との 絡 みで 健 診 の 医 療 判 定 は 要 受 診 が LDL 180 以 上 が 多 い( 人 間 ドック 学 会 判 定 区 分 ) 危 険 因 子 の 数 は 自 動 判 定 では 考 慮 されない 中 リスク( 危 険 因 子 1~2)は 160 以 上 高 リスク( 危 険 因 子 3 以 上 )は 140 以 上 等 参 考 に 判 定 す る 特 定 健 康 診 査 では LDL 120 以 上 から 指 導 介 入 140 以 上 受 診 勧 奨 検 査 値 が 高 いというだけで 就 業 制 限 する 必 要 はほぼない 極 端 に 高 い 数 値 (LDL 200 以 上 など)が 長 く 続 くようであれば 動 脈 硬 化 性 疾 患 罹 患 する 可 能 性 が 高 くなっ ているため 過 重 労 働 を 避 ける 目 的 で 時 間 外 労 働 時 間 を 制 限 したり( 類 型 1) 通 院 管 理 できるまで 就 業 制 限 を 検 討 する( 類 型 3) トリグリセライドが 高 い( 500mg/dl)と 膵 炎 のリスクが 高 まるので 注 意 が 必 要 h) 肝 機 能 基 本 的 に 自 己 管 理 で 受 診 あるいは 呼 び 出 し 面 談 して 受 診 勧 奨 保 健 指 導 健 診 の 医 療 判 定 は 要 受 診 がトランスアミナーゼ 51 以 上 γgtp 101 以 上 ( 人 間 ドック 学 会 判 定 区 分 ) ウィルス 性 肝 炎 や 閉 塞 性 胆 道 疾 患 等 が 疑 われる 場 合 には 受 診 判 定 基 準 以 下 でも 受 診 勧 奨 する 想 定 疾 患 : 脂 肪 肝 (NASH 含 む) ウィルス 性 肝 炎 アルコール 性 肝 障 害 肝 硬 変 閉 塞 性 胆 道 疾 患 など 脂 肪 肝 が 最 も 多 いが 就 業 制 限 に 進 展 することはまれである 慢 性 活 動 性 肝 炎 や 肝 硬 変 では できるだけ 安 静 を 保 ち 栄 養 バランスの 良 い 食 生 活 が 大 切 であるので 深 夜 業 や 交 替 勤 務 長 時 間 残 業 を 避 ける 就 業 制 限 を 検 討 することもある( 類 型 1) 肝 障 害 を 起 こす 恐 れのある 化 学 物 質 を 取 り 扱 う 作 業 者 には 事 前 に 注 意 を 喚 起 することも 必 要 i) 貧 血 検 査 基 本 的 に 自 己 管 理 で 受 診 問 診 で 動 悸 息 切 れ 易 疲 労 感 など 自 覚 症 状 がある 場 合 には 面 談 して 受 診 勧 奨 保 健 指 導 健 診 の 医 療 判 定 は 要 受 診 がヘモグロビン 11.9 以 下 ( 男 ) 10.9 以 下 ( 女 )( 人 間 ドック 学 会 判 定 区 分 ) ヘモグロビンの 数 値 が 低 くても 貧 血 が 徐 々に 進 行 した 場 合 には 全 く 自 覚 症 状 がなく 作 業 負 担 を 感 じてい ないケースは 多 い 軽 作 業 であれば 就 業 制 限 は 不 要 だが 運 動 負 荷 の 高 い 重 筋 作 業 では 作 業 時 間 や 作 業 強 度 について 就 業 配 慮 を 検 討 する( 類 型 1) 高 度 の 貧 血 ではめまいが 出 現 することがあり 墜 落 転 落 の 可 能 性 のある 高 所 作 業 に 従 事 させるには 慎 重 を 要 する( 類 型 2) ヘモグロビンが 低 値 (7g/dl 以 下 など)で 自 覚 症 状 がある 場 合 には 軽 作 業 や 机 上 業 務 に 転 換 し 様 子 をみる 自 覚 症 状 がなくても 潜 在 的 リスクはあると 考 え 例 えばヘモグロビン 10 未 満 ( 男 ) 8 未 満 ( 女 )で 面 談 必 須 ( 就 業 判 定 保 留 )とする 等 目 安 を 作 っておくとよい 6