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資 料 1-1 災 害 時 に 女 性 ( 男 性 )が 直 面 する 困 難 と 男 女 共 同 参 画 による 対 策 報 告 者 浅 野 幸 子 早 稲 田 大 学 地 域 社 会 と 危 機 管 理 研 究 所 客 員 研 究 員 東 京 女 学 館 大 学 非 常 勤 講 師 別 添 資 料 1-2 いくつかの 自 治 体 の 計 画 ガイドラインの 紹 介 資 料 1-3 現 場 に 学 ぶ 女 性 と 多 様 なニーズに 配 慮 した 災 害 支 援 事 例 集 資 料 1-4 国 自 治 体 の 防 災 計 画 に 対 する 提 言 1 ( 資 料 は3 点 とも 東 日 本 大 震 災 女 性 支 援 ネットワーク 作 成 )

避 難 生 活 の 現 実 被 災 者 が 置 かれがちな 状 況 ( 誰 でも どの 立 場 になるかはわからない ) 災 害 発 生 自 宅 を 失 う 自 宅 が 残 る 自 宅 は 当 分 住 めない 自 宅 だと 恐 い 情 報 が 欲 しい 直 後 ~ 2 3 日 指 定 避 難 所 へ 行 く ( 小 中 高 校 市 民 会 館 体 育 館 等 ) 妊 産 婦 乳 幼 児 障 害 者 要 援 護 の 高 齢 者 外 国 人 含 む 多 少 の 食 料 備 蓄 があっても 当 日 か 翌 日 にはすぐ 尽 きる 持 ち 寄 る 指 定 外 の 施 設 へ 行 く ( 集 会 所 ガレージ 事 業 所 など) 妊 産 婦 乳 幼 児 障 害 者 要 援 護 の 高 齢 者 外 国 人 含 む 互 いに 食 料 や 水 を 持 ち 寄 って 過 ごす 自 宅 にとどまる 親 族 知 人 宅 に 身 を 寄 せる ( 在 宅 避 難 ) 妊 産 婦 乳 幼 児 障 害 者 要 援 護 の 高 齢 者 外 国 人 含 む 備 蓄 した 食 料 や 水 のほか ある もので 過 ごす そ の 後 プライバシー 無 し 不 衛 生 周 囲 に 迷 惑 で 避 難 所 に 居 られない 避 難 所 を 出 る が 支 援 無 し 食 料 や 生 活 物 資 情 報 が 近 隣 で 手 に 入 らない 避 難 所 にもらいに いくが 断 られるかも 公 的 な 食 料 生 活 物 資 の 支 援 被 災 者 支 援 関 連 情 報 ボランティ アの 支 援 も 限 界 が 劣 悪 な 条 件 の 避 難 所 環 境 在 宅 避 難 生 活 で 亡 くなる 人 も 多 い( 関 連 死 ) 2

男 女 の 差 異 と 災 害 との 関 係 社 会 的 に 作 られてきた 性 差 / 差 異 (Gender) 災 害 時 に 増 大 するケア 役 割 が 主 に 女 性 に 重 くのしかかる ( 家 庭 でも 避 難 所 でも) 災 害 対 策 本 部 や 避 難 所 運 営 責 任 者 に 女 性 がいないか 少 なく 女 性 や 子 育 て 介 護 ニーズにうまく 対 応 できない ( 父 子 家 庭 老 々 介 護 の 夫 災 害 救 援 に 関 わる 仕 事 に 就 く 人 も 困 難 に) ジェンダーに 起 因 する 暴 力 の 発 生 とその 助 長 (DV 性 暴 力 など) 男 性 が 疲 弊 していても 休 まずに 救 援 活 動 や 事 業 復 旧 に 従 事 過 労 死 も 招 く など 意 識 や 関 係 性 体 制 を 変 えていく ことで 被 害 軽 減 解 決 をする ( 注 ) 明 快 な 仕 分 け が 難 し い 項 目 も 多 い 生 物 学 的 な 性 差 生 理 用 品 が 必 要 プライバシーの 確 保 避 難 所 に 授 乳 場 所 が 必 要 妊 産 婦 の 支 援 と 配 慮 性 暴 力 への 対 応 など 必 要 な 対 策 対 応 を 確 実 に 実 施 する ジェンダー 構 造 と 意 識 が 対 策 支 援 の メニューや 質 に 影 響! 立 世 国 て 界 連 て で い は 国 る 際 こ 赤 災 れ 十 害 を 字 支 前 は 援 提 じ の に め 国 し 際 て 国 基 際 準 体 的 の 制 な 内 支 災 容 援 害 も を 救 同 組 援 様 み の 3

災 害 時 要 援 護 者 脆 弱 性 と 多 様 な 参 画 災 害 時 要 援 護 者 災 害 時 を 想 定 した 場 合 身 体 情 報 判 断 対 応 力 等 の 面 でハンディを 持 つ 人 として 設 定 具 体 的 には 高 齢 者 障 害 者 乳 幼 児 妊 産 婦 傷 病 者 外 国 人 脆 弱 性 (Vulnerability 被 災 災 害 支 援 防 災 に 関 する 国 際 的 議 論 では 基 本 の 概 念 ) 災 害 の 被 害 をみていくと そもそもの 社 会 経 済 文 化 構 造 が 被 害 の 程 度 や 拡 大 傾 向 に 深 く 関 係 することが 明 らかとなってきたことから この 概 念 が 使 われるようになった 脆 弱 な 人 々とは 災 害 の 影 響 をより 大 きく 受 けやすい 人 々であり 要 因 も 年 齢 性 別 障 害 の 有 無 階 級 や 階 層 民 族 政 治 宗 教 などと 災 害 時 要 援 護 者 よりも 幅 広 く 捉 える そして 他 の 被 災 者 同 様 に 脆 弱 な 人 々であっても 災 害 に 対 応 し 回 復 す る 能 力 を 持 っている との 考 え 方 がとられている (レジリエンス Resilience 脆 弱 性 の 対 概 念 ) 災 害 と 性 別 男 女 共 同 参 画 の 課 題 は 災 害 時 における 脆 弱 性 / 対 応 力 回 復 力 と 深 く 大 きく 結 びついている 4

災 害 時 要 援 護 者 脆 弱 性 と 多 様 な 参 画 災 害 時 要 援 護 者 と 脆 弱 性 の 関 係 ( 他 のガイドライン 等 との 相 違 整 合 性 も 考 える) すべての 被 災 者 災 害 時 要 援 護 者 避 難 支 援 ガイドライン 避 難 所 の 良 好 な 生 活 環 境 の 確 保 に 関 する 検 討 会 での 議 論 災 害 時 要 援 護 者 高 齢 者 障 害 者 妊 産 婦 傷 病 者 乳 幼 児 外 国 人 災 害 においてより 脆 弱 な 人 々 ( 同 時 に 対 応 力 回 復 力 も 持 つ) 性 別 に 起 因 する 災 害 時 の 困 難 に 直 面 する 人 たち ( 仮 称 ) 男 女 共 同 参 画 の 視 点 から の 震 災 対 応 マニュアル 担 い 手 に は そ う し た 人 た ち が 不 可 欠 な け れ ば 十 分 に 解 ら な い 当 然 の こ と 問 題 の 所 在 は 当 事 者 や そ の 支 援 者 で 多 様 な 参 画 の 重 要 性 注 上 記 の 各 マニュアル ガイドラインは 領 域 に 違 いや 重 なりがあるのと 同 時 に 防 災 災 害 のどのフェーズを 重 点 的 に 扱 っているかについても 違 いがある 5

国 の 防 災 基 本 計 画 での 男 女 共 同 参 画 多 様 性 配 慮 に 関 する 記 述 (2005 年 に 性 別 関 連 の 記 載 開 始 2008 年 2011 年 2012に 修 正 主 なもの) 第 1 編 総 則 作 成 : 東 日 本 大 震 災 女 性 支 援 ネットワーク 第 3 章 防 災 をめぐる 社 会 構 造 の 変 化 と 対 応 人 口 の 偏 在, 少 子 高 齢 化,グローバリゼーション, 情 報 通 信 技 術 の 発 達 等 に 伴 い 我 が 国 の 社 会 情 勢 は 大 きく 変 化 しつつある 国, 公 共 機 関 及 び 地 方 公 共 団 体 は, 社 会 情 勢 の 変 化 に 伴 う 災 害 脆 弱 性 の 高 まりについて 十 分 配 慮 しつつ 防 災 対 策 を 推 進 するものとする とりわけ, 次 に 掲 げる ような 変 化 については, 十 分 な 対 応 を 図 ることとする ( 略 ) 地 域 における 生 活 者 の 多 様 な 視 点 を 反 映 した 防 災 対 策 の 実 施 により 地 域 の 防 災 力 向 上 を 図 る ため, 地 方 防 災 会 議 の 委 員 への 任 命 など, 防 災 に 関 する 政 策 方 針 決 定 過 程 及 び 防 災 の 現 場 における 女 性 や 高 齢 者, 障 害 者 などの 参 画 を 拡 大 し, 男 女 共 同 参 画 その 他 の 多 様 な 視 点 を 取 り 入 れた 防 災 体 制 を 確 立 する 必 要 がある 第 2 編 震 災 対 策 編 第 1 章 災 害 予 防 第 3 節 国 民 の 防 災 活 動 の 促 進 2 防 災 知 識 の 普 及, 訓 練 (4) 防 災 知 識 の 普 及, 訓 練 における 災 害 時 要 援 護 者 等 への 配 慮 防 災 知 識 の 普 及, 訓 練 を 実 施 する 際, 高 齢 者, 障 害 者, 外 国 人, 乳 幼 児, 妊 産 婦 等 災 害 時 要 援 護 者 に 十 分 配 慮 し, 地 域 において 災 害 時 要 援 護 者 を 支 援 する 体 制 が 整 備 されるよう 努 めるとと もに, 被 災 時 の 男 女 のニーズの 違 い 等 男 女 双 方 の 視 点 に 十 分 配 慮 するよう 努 めるものとする 3 国 民 の 防 災 活 動 の 環 境 整 備 (1) 消 防 団, 自 主 防 災 組 織, 自 主 防 犯 組 織 の 育 成 強 化 地 方 公 共 団 体 は, 自 主 防 災 組 織 の 育 成, 強 化 を 図 り, 消 防 団 とこれらの 組 織 との 連 携 を 通 じて 地 域 コミュニティの 防 災 体 制 の 充 実 を 図 るものとする また 研 修 の 実 施 等 による 防 災 リーダーの 育 成, 多 様 な 世 代 が 参 加 できるような 環 境 の 整 備 等 により,これらの 組 織 の 日 常 化, 訓 練 の 実 施 を 促 すものとする その 際, 女 性 の 参 画 の 促 進 に 努 めるものとする 6 6

国 の 防 災 基 本 計 画 での 男 女 共 同 参 画 多 様 性 配 慮 に 関 する 記 述 (2005 年 に 性 別 関 連 の 記 載 開 始 2008 年 2011 年 2012に 修 正 主 なもの) 消 防 庁 及 び 地 方 公 共 団 体 は, 地 域 における 消 防 防 災 の 中 核 として 重 要 な 役 割 を 果 たす 消 防 団 の 施 設 装 備 処 遇 の 改 善, 教 育 訓 練 体 制 の 充 実, 青 年 層 女 性 層 を 始 めとした 団 員 の 入 団 促 進 等 消 防 団 の 活 性 化 を 推 進 し,その 育 成 を 図 るものとする 第 2 章 災 害 応 急 対 策 第 5 節 避 難 収 容 活 動 2 避 難 場 所 (2) 避 難 場 所 の 運 営 管 理 ( 注 : 前 節 を 説 明 しやすいように 並 び 順 を 入 れ 替 えてあります) 地 方 公 共 団 体 は, 避 難 場 所 の 運 営 における 女 性 の 参 画 を 推 進 するとともに, 男 女 のニーズの 違 い 等 男 女 双 方 の 視 点 等 に 配 慮 するものとする 特 に, 女 性 専 用 の 物 干 し 場, 更 衣 室, 授 乳 室 の 設 置 や 生 理 用 品, 女 性 用 下 着 の 女 性 による 配 布, 避 難 場 所 における 安 全 性 の 確 保 など, 女 性 や 子 育 て 家 庭 のニーズに 配 慮 した 避 難 場 所 の 運 営 に 努 めるものとする 3 応 急 仮 設 住 宅 等 (3) 応 急 仮 設 住 宅 の 運 営 管 理 地 方 公 共 団 体 は, 各 応 急 仮 設 住 宅 の 適 切 な 運 営 管 理 を 行 うものとする この 際, 応 急 仮 設 住 宅 における 安 心 安 全 の 確 保, 孤 立 死 や 引 きこもりなどを 防 止 するための 心 のケア, 入 居 者 による コミュニティの 形 成 及 び 運 営 に 努 めるとともに, 女 性 の 参 画 を 推 進 し, 女 性 を 始 めとする 生 活 者 の 意 見 を 反 映 できるよう 配 慮 するものとする また, 必 要 に 応 じて, 応 急 仮 設 住 宅 における 家 庭 動 物 の 受 入 れに 配 慮 するものとする 災 害 時 要 援 護 者 の 参 画 を 促 進 するものとする 7 7

国 の 防 災 基 本 計 画 での 男 女 共 同 参 画 多 様 性 配 慮 に 関 する 記 述 (2005 年 に 性 別 関 連 の 記 載 開 始 2008 年 2011 年 2012に 修 正 主 なもの) 第 6 節 物 資 の 調 達, 供 給 活 動 被 災 者 の 生 活 の 維 持 のため 必 要 な 食 料, 飲 料 水, 燃 料, 毛 布 等 の 生 活 必 需 品 等 を 調 達 確 保 し, ニーズに 応 じて 供 給 分 配 を 行 えるよう, 関 係 機 関 は,その 備 蓄 する 物 資 資 機 材 の 供 給 に 関 し, 相 互 に 協 力 するよう 努 めるとともに, 以 下 に 掲 げる 方 針 のとおり 活 動 する なお, 被 災 地 で 求 め られる 物 資 は, 時 間 の 経 過 とともに 変 化 することを 踏 まえ, 時 宜 を 得 た 物 資 の 調 達 に 留 意 するも のとする また, 夏 季 には 扇 風 機 等, 冬 季 には 暖 房 器 具, 燃 料 等 も 含 めるなど 被 災 地 の 実 情 を 考 慮 するとともに, 災 害 時 要 援 護 者 等 のニーズや, 男 女 のニーズの 違 いに 配 慮 するものとす る 第 3 章 災 害 復 旧 復 興 第 1 節 地 域 の 復 旧 復 興 の 基 本 方 針 の 決 定 被 災 地 の 復 旧 復 興 は, 地 方 公 共 団 体 が 主 体 となって, 住 民 の 意 向 を 尊 重 しつつ 協 同 して 計 画 的 に 行 い, 国 はそれを 支 援 するものとする その 際, 男 女 共 同 参 画 の 観 点 から, 復 旧 復 興 のあ らゆる 場 組 織 に 女 性 の 参 画 を 促 進 するものとする 併 せて, 障 害 者, 高 齢 者 等 の 参 画 を 促 進 す るものとする 第 3 節 計 画 的 復 興 の 進 め 方 2 防 災 まちづくり 地 方 公 共 団 体 は, 再 度 災 害 防 止 とより 快 適 な 都 市 環 境 を 目 指 し, 住 民 の 安 全 と 環 境 保 全 等 にも 配 慮 した 防 災 まちづくりを 実 施 するものとする その 際,まちづくりは 現 在 の 住 民 のみならず 将 来 の 住 民 のためのものという 理 念 のもとに, 計 画 作 成 段 階 で 都 市 のあるべき 姿 を 明 確 にし, 将 来 に 悔 いのないまちづくりを 目 指 すこととし, 住 民 の 理 解 を 求 めるよう 努 めるものとする 併 せて, 障 害 者, 高 齢 者, 女 性 等 の 意 見 が 反 映 されるよう, 環 境 整 備 に 努 めるものとする 8 8

国 の 男 女 共 同 参 画 基 本 計 画 ( 第 3 次 )14 分 野 (2010 年 12 月 閣 議 決 定 ) < 施 策 の 基 本 的 方 向 > 被 災 時 には 増 大 した 家 庭 的 責 任 が 女 性 に 集 中 することなどの 問 題 が 明 らかになってお り 防 災 ( 復 興 )の 取 組 を 進 めるに 当 たっては 男 女 のニーズの 違 いを 把 握 して 進 める 必 要 がある これら 被 災 時 や 復 興 段 階 における 女 性 をめぐる 諸 問 題 を 解 決 するため 男 女 共 同 参 画 の 視 点 を 取 り 入 れた 防 災 ( 復 興 ) 体 制 を 確 立 する < 具 体 的 施 策 > ( 一 部 抜 粋 ) 地 域 防 災 計 画 等 に 男 女 共 同 参 画 の 視 点 や 高 齢 者 外 国 人 等 の 視 点 が 反 映 されるよう 地 方 公 共 団 体 に 対 して 要 請 するなど その 推 進 を 図 る 防 災 分 野 での 固 定 的 な 性 別 役 割 分 担 意 識 を 見 直 すとともに 防 災 分 野 における 政 策 方 針 決 定 過 程 への 女 性 の 参 画 を 拡 大 する 災 害 時 における 女 性 高 齢 者 等 の 被 災 が 多 いため 防 災 施 策 の 立 案 実 施 及 び 情 報 提 供 に 当 たっては 女 性 高 齢 者 外 国 人 等 の 視 点 も 踏 まえる また 緊 急 時 における 連 絡 体 制 の 整 備 や 避 難 誘 導 等 に 関 して 平 時 からの 高 齢 者 外 国 人 等 に 対 する 知 識 の 普 及 学 習 機 会 の 拡 充 を 図 る 地 方 公 共 団 体 の 災 害 に 関 する 各 種 対 応 マニュアル 等 に 男 女 共 同 参 画 の 視 点 を 踏 まえる よう 支 援 を 行 う 男 女 の 参 画 や 災 害 や 防 災 に 関 する 知 識 の 修 得 を 進 める また 固 定 的 な 性 別 役 割 分 担 意 識 の 見 直 し 方 針 決 定 過 程 への 女 性 の 参 画 の 促 進 及 び 女 性 リーダーの 育 成 など 男 女 共 同 参 画 の 視 点 を 取 り 入 れることを 推 奨 する 9 9

災 害 時 の 困 難 男 女 で 異 なる 被 災 経 験 共 同 作 成 : 東 日 本 大 震 災 女 性 支 援 ネットワーク 池 田 恵 子 ( 静 岡 大 学 ) 応 急 対 応 期 ( 避 難 生 活 )によく 起 こる 課 題 1. 生 活 環 境 (プライバシー 衛 生 など) 2. 安 全 安 心 ( 治 安 暴 力 など) 3. 物 資 の 不 足 と 管 理 4. 家 族 と 地 域 のケア( 介 護 子 育 て) 5. 心 身 の 健 康 復 旧 復 興 期 によく 起 こる 課 題 6. 家 族 地 域 との 関 係 における 課 題 (DVや 暴 力 の 増 加 孤 立 アルコール 依 存 など) 両 方 の 時 期 を 通 して 起 こる 課 題 7. 働 くこと 収 入 8. 意 思 決 定 への 参 画 ( 避 難 所 運 営 や 復 興 の 議 論 ) 東 日 本 大 震 災 女 性 支 援 ネットワーク 10 10

1. 生 活 環 境 (プライバシー 衛 生 ) 1 仕 切 りや 更 衣 室 がない 場 合 プライバシーが 確 保 できない 2 避 難 所 にいづらい いられない 避 難 者 ( 障 害 者 乳 児 高 齢 者 認 知 症 の 人 などと その 家 族 )がいた 2. 安 全 安 心 1 街 灯 もなく 暗 い 避 難 所 の 仮 設 トイレも 屋 外 見 知 らぬ 人 も 多 い 停 電 節 電 治 安 面 で 不 安 2 災 害 時 には 女 性 や 子 どもへの 暴 力 は 増 加 する( 世 界 的 傾 向 ) ( 支 援 を 必 要 とする 女 性 への 対 価 型 の 暴 力 安 全 面 で 課 題 のある 避 難 場 所 での 暴 力 女 性 の 専 門 支 援 者 へのハラスメントなども) 3 災 害 時 には 女 性 や 子 どもの 安 全 確 保 は 優 先 順 位 が 低 く 平 時 に 増 して 訴 えにくい 3. 物 資 の 不 足 と 管 理 災 害 時 の 困 難 1 高 齢 者 用 品 (オムツなど) 育 児 用 品 (ミルク 哺 乳 瓶 オムツなど) 女 性 用 妊 産 褥 婦 用 の 衣 服 下 着 生 理 用 品 が 不 足 2 避 難 所 のリーダーや 物 資 担 当 者 は 男 性 が 多 く 女 性 が 必 要 な 物 資 をもらいに 行 ったり 要 望 を 出 しづらい 3 在 宅 の 避 難 者 へ 物 資 や 食 糧 がいきわたらない ( 避 難 所 に 行 けない 要 援 護 者 の 家 庭 も 多 く 含 まれる) 東 日 本 大 震 災 女 性 支 援 ネットワーク 11

災 害 時 の 困 難 4. 避 難 生 活 における 固 定 的 性 別 役 割 分 担 による 負 担 1 ライフラインが 停 止 する 中 保 育 福 祉 医 療 サービスの 機 能 低 下 による 家 族 のケアの 増 大 ( 女 性 や 家 事 介 護 に 慣 れない 男 性 の 負 担 ) 2 女 性 のみが 炊 き 出 しを 担 い 疲 労 蓄 積 家 族 と 地 域 のケアの 二 重 の 負 担 の 人 も 3 避 難 所 の 責 任 者 は 大 半 が 男 性 4 仕 事 を 持 つ 女 性 は 家 族 と 仕 事 の 板 ばさみ 5 父 子 世 帯 への 支 援 は 平 時 から 少 ない 5. 心 身 の 健 康 1 慢 性 疾 患 の 悪 化 肺 炎 インフルエンザ 感 染 性 胃 腸 炎 便 秘 低 栄 養 や 不 活 発 病 介 護 者 不 足 による 褥 そう 形 成 や 悪 化 ストレスの 蓄 積 不 安 不 眠 など 2 女 性 特 有 の 症 状 ( 膀 胱 炎 外 陰 炎 など 着 替 えがしにくい 下 着 を 干 す 場 所 が ないなどのため こまめに 交 換 できない ) 3 中 高 年 の 男 性 は ストレスを 溜 め 込 みがち( 特 に 責 任 ある 立 場 の 人 ) 6. 家 族 地 域 との 関 係 における 課 題 (DVや 暴 力 の 増 加 孤 立 アルコール 依 存 など) 1 仮 設 住 宅 (みなし 仮 設 ) 復 興 住 宅 などで 新 たなコミュニティが 形 成 される 際 の 孤 立 する 人 の 問 題 過 去 の 災 害 では 男 性 がアルコール 依 存 や 孤 独 死 する 例 が 見 られている( 阪 神 淡 路 大 震 災 では 仮 設 住 宅 の 孤 独 死 の75%が 男 性 ) 2 過 去 の 例 から 復 興 期 以 降 に DV( 配 偶 者 や 恋 人 など 親 密 な 人 からの 暴 力 ) 虐 待 が 増 える 可 能 性 が 高 い 東 日 本 大 震 災 女 性 支 援 ネットワーク 12

災 害 時 の 困 難 7. 働 くこと 収 入 1 非 正 規 雇 用 は 女 性 が 多 く 女 性 のほうが 解 雇 のリスクが 高 い 職 場 復 帰 は 男 性 のほうが 早 い 2 母 子 世 帯 は 収 入 が 低 く 貯 蓄 額 もわずかである 場 合 が 多 く 貧 困 に 陥 りやすい 3 女 性 は 家 族 のケア 負 担 が 増 大 する 中 働 きに 出 にくい 出 勤 せねばならな い 人 の 託 児 の 問 題 4 復 興 の 緊 急 雇 用 は 男 性 向 けの 内 容 が 多 い 女 性 には 活 用 しにくい 5 父 子 家 庭 の 就 業 生 活 支 援 等 のメニューは 貧 弱 8. 意 思 決 定 への 参 画 ( 避 難 所 運 営 や 復 興 の 議 論 ) 1 女 性 や 障 害 者 外 国 人 (とその 支 援 の 経 験 のある 人 )は 避 難 所 運 営 や 復 興 の 議 論 になかなか 参 加 できない/しない 参 考 ) 元 々 自 治 会 長 に 女 性 は4.3%のみ 内 閣 府 地 方 公 共 団 体 における 男 女 共 同 参 画 社 会 の 形 成 又 は 女 性 に 関 する 施 策 の 推 進 状 況 ( 平 成 23 年 度 ) より 2 外 部 の 支 援 者 は 少 数 の 男 性 責 任 者 を 通 してしか 避 難 所 や 地 区 内 の 多 様 な 立 場 の 人 々のニーズを 直 接 知 ることができなかった 東 日 本 大 震 災 女 性 支 援 ネットワーク 13

災 害 時 の 困 難 ( 参 考 ) 東 日 本 大 震 災 で 見 られた 女 性 や 子 どもを 対 象 にした 暴 力 調 査 で 浮 かび 上 がった 暴 力 の 内 容 加 害 の 状 況 身 体 的 暴 力 言 葉 による 暴 力 精 神 的 心 理 的 な 暴 力 性 的 な 暴 力 身 体 接 触 があるわいせつ 行 為 その 他 の 性 的 な 行 為 (のぞき 盗 撮 性 器 露 出 わいせつな 本 写 真 を 見 せるなど) 性 的 な 言 葉 による 攻 撃 やいやがらせ 経 済 的 な 暴 力 ストーカー 行 為 いわゆるDV( 配 偶 者 や 恋 人 による 暴 力 )が 目 立 つ が それだけではなく 暴 力 を 受 けた 場 所 も 自 宅 以 外 に 避 難 所 や 身 を 寄 せた 先 屋 外 などさまざま その 他 加 害 者 は 配 偶 者 以 外 にも 元 配 偶 者 元 恋 人 親 義 理 の 親 息 子 娘 他 の 家 族 親 族 知 人 ボラン ティア 支 援 者 見 知 らぬ 人 その 他 ( 上 司 隣 人 同 じ 避 難 所 の 住 人 など)などがあがった ( 注 ) ただしこの 調 査 は 量 的 調 査 ではなく 事 例 調 査 ため 全 体 に 暴 力 の 発 生 が 多 かったか 少 な かったかを 示 すものではない 東 日 本 大 震 災 女 性 支 援 ネットワークの 東 日 本 大 震 災 女 性 支 援 ネットワーク 暴 力 事 例 調 査 より ( 現 在 報 告 書 作 成 中 ) 14 14

自 治 体 における 先 駆 的 な 取 り 組 み 事 例 参 考 : 資 料 1 ( 作 成 : 東 日 本 大 震 災 女 性 支 援 ネットワーク 池 田 ) * 横 浜 市 地 域 防 災 計 画 震 災 対 応 編 (2012 年 改 定 ) * 神 戸 市 地 域 防 災 計 画 地 震 対 策 編 応 急 対 応 計 画 (2012 年 改 定 ) * 岐 阜 県 避 難 所 運 営 ガイドライン(2011 年 ) 港 区 地 域 防 災 計 画 ( 平 成 24 年 修 正 ) 素 案 2012 年 12 月 26 日 ~2013 年 1 月 25 日 の 期 間 でパブコメを 実 施 中 港 区 地 域 防 災 計 画 に 女 性 の 視 点 を 反 映 させる 部 会 を 港 区 防 災 会 議 下 に 設 置 女 性 の 防 災 専 門 家 も 入 って 網 羅 的 に 検 討 し まとめた 報 告 書 を 区 長 に 提 出 計 画 修 正 にあたり その 多 くが 反 映 されている パブリックコメントを 経 て2013 年 3 月 に 確 定 予 定 * 女 性 の 視 点 を 反 映 した 避 難 所 運 営 の 体 制 男 女 双 方 の 責 任 者 の 設 置 男 女 のニーズの 違 いに 立 った 運 営 女 性 小 中 学 生 も 参 画 しやすい 体 制 プライバシーの 確 保 トイレ 着 替 え 室 物 干 し 場 を 男 女 別 に 多 目 的 トイレの 設 置 に 努 める 妊 産 婦 や 育 児 中 の 父 母 への 配 慮 と 授 乳 室 キッズ スペースの 設 置 DV 児 童 虐 待 介 護 疲 れ 等 への 対 応 体 制 をつくり 避 難 所 への 保 健 師 等 による 巡 回 相 談 相 談 の 際 は 仕 切 りなどプライバシーに 配 慮 災 害 時 の 性 暴 力 などに 対 する 防 犯 対 策 と 平 時 からの 啓 発 15

港 区 地 域 防 災 計 画 ( 平 成 24 年 修 正 ) 素 案 2012 年 12 月 26 日 ~2013 年 1 月 25 日 の 期 間 でパブコメを 実 施 中 ( 続 き) 自 治 体 における 先 駆 的 な 取 り 組 み 事 例 * 区 民 避 難 所 ( 地 域 防 災 拠 点 )の 運 営 は 地 域 防 災 協 議 会 ( 町 会 自 治 会 事 業 所 等 で 構 成 )を 中 心 とした 区 民 ( 避 難 者 )が 主 体 的 に 運 営 * 男 女 共 同 参 画 の 視 点 に 立 った 避 難 所 運 営 が 行 われるよう 避 難 所 運 営 マニュアル ( 避 難 所 ごとに 作 成 )の 改 定 や 実 効 性 の 高 い 訓 練 を 実 施 * 女 性 や 災 害 時 要 援 護 者 に 配 慮 した 備 蓄 物 資 の 充 実 強 化 * 男 女 平 等 参 画 センターに 相 談 窓 口 を 設 置 * 区 民 避 難 所 は 地 域 防 災 拠 点 と 位 置 付 け 区 民 避 難 所 に 避 難 していない 被 災 者 にも 支 援 物 資 を 提 供 など 16