資 料 4 SDGs に 関 する 国 際 的 議 論 に SDGs ポスト2015 開 発 アジェンダに 関 する 向 けた 課 議 題 論 と 状 展 況 望 第 1 回 持 続 可 能 な 開 発 目 標 (SDGs)に 関 するワーキング グループ 2014 年 6 月 20 日 ( 金 ) 9:30 ~ 12:00 航 空 会 館
SDGsに 関 する 国 連 オープン ワーキング グループ (OWG) 2
国 連 持 続 可 能 な 開 発 会 議 (UNCSD) 2012 年 6 月 20 日 -22 日 於 :ブラジル リオデジャネイロ 1992 年 地 球 サミット(リオ) 2002 年 ヨハネスブルグサミット 188カ 国 及 び3オブザーバー(EU パレスチナ バチカン)から98 名 の 首 脳 及 び 多 数 の 閣 僚 級 が 参 加 ( 我 が 国 からは 玄 葉 外 務 大 臣 が 参 加 ) 各 国 政 府 関 係 者 国 際 機 関 企 業 及 び 市 民 社 会 等 全 体 で 約 3 万 人 が 参 加 成 果 文 書 我 々の 望 む 未 来 ( 全 283パラ 49ページ)を 採 択 持 続 可 能 な 開 発 のための 制 度 的 枠 組 1 国 連 環 境 計 画 (UNEP)の 強 化 全 国 連 加 盟 国 が 参 加 する 国 連 環 境 総 会 (UNEA)の 開 催 2 国 連 持 続 可 能 な 開 発 委 員 会 (CSD)をハイレベル 政 治 フォーラム(HLPF)に 発 展 的 改 組 持 続 可 能 な 開 発 目 標 (SDGs) 1 持 続 可 能 な 開 発 の3つの 側 面 ( 経 済 社 会 環 境 )に 統 合 的 に 対 応 し 先 進 国 途 上 国 を 対 象 とした 普 遍 的 な 目 標 2SDGsの 策 定 プロセスについて 政 府 間 交 渉 プロセスの 立 ち 上 げや 専 門 家 で 構 成 されるオープンワーキン ググループ(OWG)の 設 置 に 合 意 した 2013 年 1 月 に 設 置 され 2014 年 2 月 までに8 度 開 催 2014 年 3 月 から7 月 にかけてさらに5 回 開 催 予 定 32015 年 に 目 標 期 限 が 来 るミレニアム 開 発 目 標 (MDGs)の 後 継 (ポストMDGs)と 整 合 的 に 統 合 されるべ き 4 国 連 総 会 の 下 に 政 府 間 会 合 を 設 置 し 2014 年 までに 持 続 可 能 な 資 金 戦 略 を 検 討 することに 合 意 201 3 年 6 月 に 設 置 され 8 月 に 第 1 回 会 合 を 開 催
<ミレニアム 開 発 目 標 (MDGs)> MDG7: 環 境 の 持 続 可 能 性 確 保 具 体 的 目 標 1. 持 続 可 能 な 開 発 の 原 則 を 各 国 の 政 策 やプ ログラムに 反 映 させ 環 境 資 源 の 喪 失 を 阻 止 し 回 復 を 図 る 2. 生 物 多 様 性 の 損 失 を 抑 え 2010 年 まで に 損 失 率 の 大 幅 な 引 き 下 げを 達 成 する 3. 2015 年 までに 安 全 な 飲 料 水 と 基 礎 的 な 衛 生 施 設 を 持 続 可 能 な 形 で 利 用 できない 人 々の 割 合 を 半 減 させる 課 題 途 上 国 対 象 型 MDG7は 明 確 な 定 量 的 目 標 ではない 他 のMDGs に 比 べ 森 林 問 題 や 水 問 題 CO2 排 出 等 の 課 題 に 対 する 進 捗 は 芳 しいも のではないとの 評 価 グローバル 目 標 と 国 家 目 標 の 関 係 性 MDGs からSDGsへ 2015 < 持 続 可 能 な 開 発 目 標 (SDGs)> これまでの 議 論 リオ+20プロセスでコロンビア ペルーによる 提 案 リオ+20の 成 果 多 くの 国 機 関 市 民 社 会 が 支 持 2015 年 以 降 の 開 発 目 標 と 統 合 持 続 可 能 な 開 発 の3つの 側 面 ( 経 済 社 会 環 境 )に 統 合 的 に 対 応 先 進 国 途 上 国 を 対 象 とする 普 遍 的 目 標 新 たな 課 題 (エネルギー 防 災 等 )も 検 討 論 点 MDGsとの 関 係 性 主 要 原 則 普 遍 性 共 通 だが 差 異 のある 責 任 原 則 対 象 課 題 分 野 (エネルギー 新 技 術 等 ) 測 定 手 段 指 標 実 施 手 段 ( 資 金 能 力 開 発 技 術 移 転 等 ) ガバナンス これらの 全 体 的 動 向 を 把 握 し 地 球 システム 変 動 に 対 応 した 多 角 的 視 点 分 野 横 断 による 検 討 が 必 要 4
持 続 可 能 な 開 発 目 標 (SDGs)とは? 策 定 の 趣 旨 持 続 可 能 な 開 発 に 対 して 焦 点 を 絞 り 一 貫 性 のある 行 動 を 追 求 持 続 可 能 な 開 発 に 貢 献 し また 国 連 システム 全 体 における 持 続 可 能 な 開 発 の 実 施 及 び 主 流 化 の 原 動 力 の 役 割 を 果 たす 内 容 持 続 可 能 な 開 発 の3つの 側 面 ( 経 済 社 会 環 境 )に 統 合 的 に 対 応 先 進 国 途 上 国 すべての 国 を 対 象 とする 普 遍 的 目 標 行 動 志 向 型 簡 潔 かつ 野 心 的 な 目 標 限 られた 数 の 目 標 2015 年 以 降 の 国 連 開 発 アジェンダに 統 合 されるもの 公 開 作 業 部 会 (OWG)の 設 置 全 てのステークホルダーへ 開 かれたSDGsに 関 する 包 括 的 且 つ 透 明 な 政 府 間 交 渉 プロセス 5つの 地 域 グループを 通 じて 加 盟 諸 国 から 指 名 される30 名 の 専 門 家 で 構 成 ( 日 本 は3か 国 で1 議 席 を 分 け 合 っている ) 国 連 総 会 に SDGsの 提 案 を 盛 り 込 んだ 報 告 書 を 提 出 参 照 :リオ+20 成 果 文 書 パラ245 251
SDGsに 関 するOWG(オープンワーキンググループ) 開 催 状 況 (テーマ 別 セッション) OWG 日 時 場 所 テーマ 1 2013/3/14-15, NY 1アジェンダ 策 定 2 総 論 2 2013/4/17-19, NY 1SDGsの 概 念 2 貧 困 撲 滅 3 2013/5/22-24, NY 1 食 料 安 全 保 障 と 栄 養 2 持 続 可 能 な 農 業 3 砂 漠 化 土 地 劣 化 4 水 と 衛 生 4 2013/6/17-19, NY 1 雇 用 2 社 会 的 保 護 3 若 年 層 4 教 育 と 文 化 5 人 口 5 2013/11/25-27, NY 1 持 続 的 包 摂 的 な 経 済 成 長 2マクロ 経 済 政 策 3インフラ 整 備 4エネルギー 6 2013/12/9-13, NY 1 実 施 手 段 2 持 続 可 能 な 開 発 のためのグローバル パート ナーシップ 3 特 別 な 状 況 下 の 国 のニーズ 4LDCs/LLDCs /SIDS/アフリカ 等 5 人 権 6グローバル ガバナンス 7 2014/1/6-10, NY 1 持 続 可 能 な 都 市 居 住 2 持 続 可 能 な 消 費 と 生 産 2 気 候 変 動 3 防 災 8 2014/2/3-7, NY 1 海 洋 2 森 林 生 物 多 様 性 3 公 平 性 (7ジェンダー 含 む) 4 紛 争 予 防 平 和 構 築 法 とガバナンス
SDGsに 関 するOWG(オープンワーキンググループ) 開 催 状 況 予 定 ( 第 二 ラウンド) OWG 日 時 場 所 テーマ 9 2014/3/3-5, NY フォーカス 分 野 文 書 のレビュー 修 正 点 の 示 唆 10 2014/3/31-4/4, NY フォーカス 分 野 文 書 の 各 クラスターに 関 する 議 論 11 2014/5/5-9, NY フォーカス 分 野 文 書 修 正 版 に 基 づく 協 議 12 2014/6/16-20, NY SDGs 及 びターゲットに 関 する 協 議 SDGs ターゲット 案 の 作 成 13 2014/7/14-18, NY SDGs 及 びターゲットに 関 する 協 議 SDGs ターゲットに 関 する 報 告 書 の 合 意 採 択
環 境 省 における 対 応 状 況 < 環 境 省 における 検 討 の 場 > 環 境 研 究 総 合 推 進 費 持 続 可 能 な 開 発 目 標 とガバナンスに 関 する 総 合 的 研 究 ( 平 成 25 年 度 ~27 年 度 研 究 代 表 者 : 東 工 大 蟹 江 准 教 授 ) 平 成 25 年 7 月 25~27 日 プロジェクト 全 体 会 合 平 成 26 年 1 月 17 日 シンポジウム 国 内 ワーキング グループ( 非 公 開 ) 委 員 : 森 秀 行 氏 平 石 尹 彦 氏 蟹 江 憲 史 氏 平 成 25 年 度 に3 回 開 催 <OWG 対 応 > OWG4 で 環 境 研 究 総 合 推 進 費 によるサイドイベント 開 催 ( 平 成 25 年 6 月 ) OWG8で 生 物 多 様 性 関 係 サイドイベント 開 催 ( 平 成 26 年 2 月 )
SDGs 及 びポスト2015 年 開 発 アジェンダプロセス(2014 年 6 月 20 日 時 点 ) 2013 2014 2015 SDGs Process Sep. (NY) 68th UNGA 3 5 Mar. 5 9 May 31 Mar. 4 Apr OWG (NY) 16 20 Jun. 14 18 Jul. Expert Group Expert Group Meeting on Science and SDGs (Mar. 2013 ~) Technical Support Team 16 29 Sep. (NY) 69th UNGA Sep. (NY) 70th UNGA Post MDGs Process UN SG High Level Panel (Jul. 2012 May 2013) Consultations by theme/country Jul. UNSG s Report Expert Committee on a Sustainable Development Financing Strategy Integrating Post MDGs and SDGs process Approval by UNGA Others 出 典 :POST-2015 事 務 局 IGES 加 筆 23 27 Jun. (Nairobi) 1st UNEP UN Environmental Assembly 30 Jun. 8Jul. (NY) High Level Political Forum on Sustainable Development 1 2 Jul. (NY) The Role of Partnerships and their Contribution to the Post 2015 Development Agenda 1 Sep. (NY) High level Stock Taking Event on Post 2015 Agenda 4 8 Nov. (Okayama, Japan) Stakeholder Meetings, World Conference on ESD 1 12 Dec. (Peru) UNFCCC COP 20/CMP 10 10 12 Nov. (Nagoya, Japan) World Conference on ESD 14 18 Mar. (Sendai, Japan) 3rd World Conference on Disaster Risk Reduction 30 Nov. 11 Dec. (Paris) UNFCCC COP 21/CMP 11 12 17 Apr. (Daegu Gyeongbuk, Korea) 7 th World Water Forum 3
SDGs OWGゼロドラフト (2014 年 6 月 2 日 時 点 ) ポスト2015 年 開 発 アジェンダにおける 持 続 可 能 な 開 発 に 関 する 序 論 ならびに 提 案 目 標 およびターゲット 2030 年 達 成 目 標 案 : 1. あらゆる 場 所 のあらゆる 形 態 の 貧 困 の 撲 滅 2. 飢 餓 の 撲 滅 食 糧 安 全 保 障 およびすべての 人 々の 十 分 な 栄 養 摂 取 の 実 現 持 続 可 能 な 農 業 の 促 進 3. あらゆる 年 齢 のすべての 人 々の 健 康 的 な 生 活 の 実 現 4. すべての 人 々への 公 平 かつ 包 括 的 な 質 の 高 い 教 育 および 生 涯 学 習 の 機 会 の 提 供 5. あらゆる 場 所 におけるジェンダー 平 等 ならびに 女 性 および 女 子 のエンパワーメントの 実 現 6. 持 続 可 能 な 世 界 に 向 けた すべての 人 々の 水 と 衛 生 の 確 保 7. すべての 人 々の 安 価 かつ 持 続 可 能 で 信 頼 できる 現 代 的 なエネルギーサービスへのアクセスの 確 保 8. 強 力 かつ 包 括 的 で 持 続 可 能 な 経 済 成 長 およびすべての 人 々のディーセント ワーク( 適 切 な 雇 用 )の 促 進 9. 持 続 可 能 な 産 業 化 の 促 進 10. 各 国 内 および 各 国 間 の 不 平 等 の 是 正 11. 包 括 的 かつ 安 全 で 持 続 可 能 な 都 市 および 人 間 居 住 の 構 築 12. 持 続 可 能 な 生 産 消 費 形 態 の 促 進 13. 気 候 変 動 に 対 応 するためのあらゆるレベルにおける 行 動 の 促 進 14. 海 洋 資 源 および 海 洋 の 保 全 および 持 続 可 能 な 利 用 の 実 現 15. 陸 域 生 態 系 の 保 護 および 回 復 あらゆる 生 物 多 様 性 の 損 失 の 阻 止 16. 平 和 で 包 括 的 な 社 会 法 の 支 配 および 有 効 かつ 有 用 な 制 度 の 実 現 17. 持 続 可 能 な 開 発 のための 実 施 手 段 およびグローバルパートナーシップの 強 化 向 上 10
考 察 1: 総 論 ( 考 えられる 論 点 ) 各 国 の 意 見 を 網 羅 的 にカバー 曖 昧 な 表 現 政 治 合 意 が 可 能 なミニマム 目 標 になりがち? 各 国 が 合 意 する 究 極 目 標 は Happiness と 推 測 されるが これを 満 たすためのよりはっきり した 目 標 の 設 定 や それらの 目 標 を 達 成 していくための 手 段 の 明 確 化 が 必 要 か 発 展 段 階 の 異 なる 国 には それぞれに 異 なる 目 標 が 設 定 されるべき? 途 上 国 では アクセス などベーシック ヒューマン ニーズ 新 興 国 では 効 率 など 資 源 の 有 効 利 用 先 進 国 では 気 候 変 動 対 策 など 地 球 規 模 の 公 共 財 に 関 することが 重 要 か 個 々の 目 標 間 には 明 確 に 相 互 関 係 が 存 在 するが これ 自 体 を 目 標 にすることは 困 難 で 相 互 関 係 は 実 施 段 階 で 対 処 することが 効 果 的? 防 災 レジリエンスに 関 し ターゲットに 組 み 込 まれているが 独 立 した 個 別 目 標 がない 災 害 のリスク 防 止 の 観 点 から 東 日 本 大 震 災 を 踏 まえた 目 標 の 提 示 が 重 要 か 他 のアジア 諸 国 にとって 重 要 な 問 題 であり また 気 候 変 動 の 適 応 とも 密 接 に 関 連? ライフスタイルを 強 調 すべき? 現 行 テキストではSCP 目 標 の1つのターゲットにのみ 記 載 3Rの 目 標 は 既 に12.5に 取 り 入 れられているが 日 本 の 経 験 を 活 かし 実 施 につながるターゲット イン ディケーターを 提 案 することが 重 要 か 日 本 のライフスタイルを 支 える 技 術 も 発 展 しており これを 国 際 的 に 展 開 することは 日 本 の 技 術 を 国 際 展 開 する 上 でも 重 要 か 教 育 の 目 標 にESDの 成 果 を 含 めてさらに 推 進 していくことが 重 要? 11
考 察 2: 各 論 教 育 目 標 案 4 : すべての 人 々への 公 平 かつ 包 括 的 な 質 の 高 い 教 育 および 生 涯 学 習 の 機 会 の 提 供 <ターゲット 案 > 4.1 2030 年 までに すべての 子 どもが 男 女 の 区 別 なく 適 切 かつ 有 効 な 学 習 成 果 をもたらす 自 由 かつ 公 平 で 質 の 高 い 初 等 教 育 および 中 等 教 育 を 修 了 できるようにする 4.2 2030 年 までに すべての 人 々の 安 価 で 質 の 高 い 高 等 教 育 および 生 涯 学 習 への 平 等 なアクセスを 確 保 する 4.3 2030 年 までに 包 括 的 かつ 質 の 高 い 就 学 前 教 育 およびその 他 の 早 期 幼 児 開 発 プログラムにアクセスおよび 修 了 できる 子 どもの 割 合 をx% 増 加 させる 4.4 2030 年 までに すべての 若 者 が 読 み 書 き 能 力 および 基 本 的 計 算 能 力 を 身 に 付 けられるようにし 成 人 の 読 み 書 き 能 力 および 基 本 的 計 算 能 力 をx% 増 加 させる 4.5 2030 年 までに 職 業 訓 練 情 報 通 信 技 術 (ICT) 技 術 的 工 学 的 科 学 的 スキルなど 雇 用 に 必 要 なスキルを 備 えた 若 者 と 成 人 ( 男 女 ともに)の 割 合 をx% 増 加 させる 4.6 2030 年 までに 障 害 者 や 先 住 民 など 社 会 的 底 辺 層 や 脆 弱 な 立 場 にある 人 々が 労 働 市 場 のニーズに 合 わせた 包 括 的 な 教 育 スキ ル 開 発 職 業 訓 練 にアクセスできるようにする 4.7 2030 年 までに 持 続 可 能 な 開 発 のための 教 育 持 続 可 能 な 開 発 への 文 化 の 貢 献 についての 啓 発 といった 教 育 カリキュラムおよび 研 修 プログラムにおける 関 連 知 識 とスキルを 統 合 する 4.8 2030 年 までに すべての 学 校 およびその 他 教 育 機 関 が 安 全 かつ 健 全 で 差 別 的 でない 包 括 的 な 学 習 環 境 をすべての 人 々に 提 供 で きるようにする 4.9 2030 年 までに 教 師 への 研 修 を 促 進 することで 指 導 の 質 を 強 化 する アクセスなどの 量 から 質 包 括 性 (inclusiveness)へという 大 きな 流 れ 2014 年 11 月 に 持 続 発 展 教 育 (ESD)に 関 するユネスコ 世 界 会 議 ( 名 古 屋 )を 開 催 予 定 12
考 察 3: 各 論 エネルギー 目 標 案 7 :すべての 人 々の 安 価 かつ 持 続 可 能 で 信 頼 できる 現 代 的 なエネルギーサービス へのアクセスの 確 保 7.1 2030 年 までに すべての 人 々の 持 続 可 能 かつ 現 代 的 なエネルギーサービスへの 普 遍 的 なアクセスを 確 保 する 7.2 2030 年 までに エネルギーミックスにおける 再 生 可 能 エネルギーの 割 合 を 世 界 規 模 で 倍 増 させる 7.3 2030 年 までに エネルギー 効 率 の 改 善 率 を 世 界 規 模 で 倍 増 させる 7.4 2030 年 までに クリーンエネルギー 技 術 の 割 合 を 世 界 規 模 でx% 増 加 させる 例 えば 持 続 可 能 なバイオマスを 利 用 する 先 進 的 な 調 理 用 コンロの 普 及 など 7.5 2030 年 までに 破 壊 的 な 消 費 を 奨 励 する 非 効 率 な 化 石 燃 料 の 補 助 金 を 段 階 的 に 廃 止 し 最 貧 困 層 のための 安 価 なエネルギーを 確 保 することを 目 的 としたソリューションを 提 供 する 7.6 2030 年 までに 後 発 開 発 途 上 国 において 一 人 当 たりの 一 次 エネルギー 供 給 を 倍 増 させるなどの 見 地 から 農 村 部 および 都 市 部 に 現 代 的 な 再 生 可 能 エネルギーサービスを 十 分 に 供 給 移 送 配 給 できるよう インフラを 拡 大 および 更 新 する 手 段 的 目 標? 再 エネ 目 標 の 下 に 置 かれるべきでは? 最 初 の3つの 目 標 はSustainable Energy For All (SEA)を 踏 襲 再 生 可 能 エネルギー 目 標 は 数 値 化 するべき?( 例 :WWF 提 案 45%) クリーンエネルギー 技 術 の 定 義 は? 量 から 質 への 転 換 13
考 察 4: 各 論 SCP 目 標 案 12 : 持 続 可 能 な 生 産 消 費 形 態 の 促 進 12.1 持 続 可 能 な 消 費 と 生 産 に 関 する10 年 枠 組 みプログラム(10YFP)を 期 限 を 定 めて 効 果 的 に 実 施 する 12.2 2030 年 までに 天 然 資 源 の 持 続 可 能 な 管 理 および 効 率 的 な 利 用 を 達 成 することで 生 態 系 の 環 境 収 容 力 内 で 人 間 の 福 祉 を 強 化 する 12.3 経 済 活 動 の 資 源 効 率 を 大 幅 に 改 善 し 経 済 成 長 と 環 境 悪 化 を 切 り 離 す 先 進 国 が 先 導 し 開 発 途 上 国 が 各 国 の 開 発 ニーズ 能 力 を 考 慮 の 上 類 似 のパターンを 実 施 することで すべての 国 が 対 策 を 講 じる 12.4 合 意 された 国 際 的 な 枠 組 みに 従 い 化 学 物 質 および 有 害 廃 棄 物 の 堅 固 な 管 理 を 促 進 する 2030 年 までに 化 学 物 質 および 有 害 廃 棄 物 の 大 気 水 および 土 壌 への 放 出 を 大 幅 に 削 減 する 12.5 2030 年 までに 予 防 削 減 リサイクルおよびリユースを 通 じて 一 人 当 たりの 廃 棄 物 をx% 削 減 する 12.6 2030 年 までに 小 売 および 消 費 レベルで 一 人 当 たりの 食 品 廃 棄 物 を 最 低 でも 半 減 させる 特 に 先 進 国 および 一 人 当 たりの 食 品 廃 棄 物 が 多 い 国 に 重 点 を 置 く 12.7 2030 年 までに 教 育 啓 発 製 品 サービスの 持 続 可 能 性 に 関 する 情 報 政 策 およびインセンティブなどを 通 じて 持 続 可 能 なライフスタイルの 文 化 を 創 出 する 取 り 組 みを 倍 加 させる 12.8 2020 年 までに 持 続 可 能 な 消 費 および 循 環 型 経 済 を 実 現 し 促 進 するような 経 済 的 なインセンティブおよび 科 学 的 技 術 的 能 力 を 創 出 する 12.9 2030 年 までに 特 に 上 場 された 大 企 業 の 中 で 企 業 の 社 会 的 責 任 および 環 境 に 対 する 責 任 に 関 する 報 告 書 ( 全 体 報 告 書 を 含 む)を 作 成 する 企 業 数 をx% 増 加 させる 12.10 2030 年 までに 各 自 のビジネスにおいて 中 小 零 細 企 業 の 状 況 や 能 力 のニーズに 配 慮 した 持 続 可 能 なサプライ チェーンなど 持 続 可 能 な 開 発 の 原 則 を 取 り 入 れた 民 間 セクターの 事 業 者 のシェアを 増 加 させる 12.11 2030 年 までに 競 争 的 かつ 透 明 性 が 高 い 調 達 プロセスなどを 通 じて 公 的 調 達 における 持 続 可 能 な 製 品 および サービスのシェアを 増 加 させる 循 環 利 用 率 のターゲットも 設 定 するべきか 最 終 処 分 量 の 記 載 がなくても 目 標 案 の12.5でよいか グローバルなデータが 取 れないと 意 味 がない 12.3 類 似 のパターン(similar pattern) 先 進 国 の 失 敗 を 繰 り 返 しても( 先 進 国 の 後 をついてくればいい)と 解 釈 される 恐 れあり? 12.5 各 国 に 合 わせたターゲットを 設 定 する 方 がいいか 数 値 目 標 を 交 渉 するべきか 気 候 変 動 の 二 の 舞? 14
考 察 5: 各 論 気 候 変 動 目 標 案 13 : 気 候 変 動 に 対 応 するためのあらゆるレベルにおける 行 動 の 促 進 / 国 連 気 候 変 動 枠 組 条 約 (UNFCCC)の 第 21 回 締 約 国 会 議 (COP21)における 成 果 に 基 づいた 気 候 変 動 目 標 の 策 定 13.1 国 際 協 定 に 従 い 世 界 の 平 均 気 温 の 上 昇 をx 以 内 の 上 昇 にとどめる 13.2 すべての 脆 弱 国 において 気 象 現 象 に 起 因 する 災 害 に 対 するレジリエン スおよび 適 応 力 を 構 築 する 13.3 20xx 年 までに 気 候 変 動 適 応 緩 和 戦 略 を 開 発 計 画 および 貧 困 削 減 戦 略 に 統 合 する 13.4 20xx 年 までに 低 炭 素 ソリューションに 対 する 投 資 のための 手 段 およびイ ンセンティブをすべての 関 連 セクターに 導 入 する 13.5 気 候 変 動 の 影 響 緩 和 および 早 期 警 告 に 関 する 教 育 啓 発 人 的 能 力 お よび 制 度 能 力 を 改 善 する 気 候 変 動 交 渉 の 負 の 遺 産 をどうポジティブな 交 渉 に 切 り 替 えるか エネルギー 森 林 等 他 の 目 標 で 対 処? 気 候 変 動 枠 組 交 渉 との 関 係 NAMAとの 関 係 等 COP21は 2015 年 12 月 に 開 催 予 定 気 候 変 動 交 渉 を 先 取 りするのか 15
考 察 6: 各 論 生 物 多 様 性 目 標 案 15 : 陸 域 生 態 系 の 保 護 および 回 復 あらゆる 生 物 多 様 性 の 損 失 の 阻 止 15.1 2020 年 までに すべての 生 物 多 様 性 の 損 失 を 阻 止 し 絶 滅 危 惧 種 を 保 護 し 絶 滅 から 守 る 15.2 2020 年 までに 悪 化 した 生 態 系 のうち 最 低 15%を 復 元 することなどにより 生 態 系 の 保 全 と 持 続 可 能 な 利 用 を 確 保 する 特 に 湿 地 に 注 意 を 向 ける 15.3 国 家 機 関 の 効 果 的 な 協 力 などにより 栽 培 植 物 飼 育 動 物 家 畜 およびその 近 縁 野 生 種 の 遺 伝 的 多 様 性 を 維 持 する 15.4 2030 年 までに あらゆる 種 類 の 森 林 および 山 地 生 態 系 の 持 続 可 能 な 管 理 を 実 施 できるようにする 15.5 2030 年 までに 開 発 途 上 国 への 十 分 なインセンティブの 提 供 などにより 世 界 規 模 で 森 林 被 覆 の 損 失 を 反 転 させ 森 林 被 覆 を 強 化 し 森 林 再 生 をx% 増 加 させる 15.6 2030 年 までに 土 地 の 劣 化 を 阻 止 および 防 止 し 砂 漠 化 および 干 ばつの 影 響 を 受 けた 土 地 を 再 生 し 土 地 生 産 性 および 土 壌 の 質 を 改 善 する 15.7 遺 伝 資 源 の 活 用 による 便 益 を 公 正 かつ 公 平 に 共 有 できるようにする 15.8 絶 滅 危 惧 種 の 密 猟 および 違 法 な 売 買 を 阻 止 し 違 法 な 野 生 生 物 製 品 の 需 要 供 給 を 断 つ 15.9 侵 略 的 外 来 種 の 導 入 を 防 止 し これによる 陸 地 生 態 系 および 海 洋 生 態 系 への 影 響 を 大 幅 に 減 少 させる 対 策 を 導 入 する 2020 年 までに 対 策 優 先 侵 入 種 を 駆 除 または 排 除 する 15.10 意 思 決 定 および 天 然 資 源 管 理 において 先 住 民 および 地 域 コミュニティの 事 前 に 十 分 な 情 報 を 与 えられた 上 で の 自 由 意 思 に 基 づく 合 意 を 確 実 に 得 るようにする また 彼 らの 伝 統 的 な 知 識 の 活 用 を 促 進 する 15.11 天 然 資 源 および 生 物 多 様 性 の 価 値 を 国 家 および 地 域 の 計 画 策 定 開 発 プロセスおよび 会 計 に 組 み 込 む 生 物 多 様 性 条 約 の 議 論 を 尊 重 し 愛 知 ターゲット ポスト 愛 知 ターゲットとの 整 合 性 を 保 つことが 重 要 愛 知 ターゲットの 達 成 年 (2020 年 )とのずれ 生 物 多 様 性 保 全 の 恩 恵 ( 遺 伝 資 源 等 )は 国 際 的 に 公 平 に 共 有 されることを 強 調 す ることが 重 要 16
考 察 7: 各 論 その 他 < 水 > 目 標 案 6: 持 続 可 能 な 世 界 に 向 けた すべての 人 々の 水 と 衛 生 の 確 保 水 は 食 糧 ( 農 業 ) エネルギー 防 災 等 に 関 連 する 重 要 な 課 題 ターゲット 案 はこれらの 相 互 関 係 に 関 する 文 言 が 少 ない 水 ガバナンスの 強 化 も 実 施 手 段 の 重 要 な 要 素 の1つ < 産 業 化 > 目 標 案 9: 持 続 可 能 な 産 業 化 の 促 進 曖 昧 な 表 現 が 多 い 生 産 性 の 向 上 (9.2) 雇 用 (9.7) 産 業 開 発 革 新 (9.8) 等 途 上 国 中 心 のターゲット 案 が 多 い 実 施 手 段 は クリーンで 環 境 に 配 慮 した 技 術 移 転 (17.31) 技 術 銀 行 能 力 開 発 (17.32) 科 学 技 術 革 新 (17.33) に 関 するターゲット 案 の3つ < 都 市 > 目 標 案 11: 包 括 的 かつ 安 全 で 持 続 可 能 な 都 市 および 人 間 居 住 の 構 築 都 市 における 環 境 影 響 の 削 減 と 環 境 の 良 質 化 に 関 するターゲット 案 は 曖 昧 (11.5) 日 本 から 低 炭 素 都 市 や 循 環 型 社 会 に 関 する 提 言 する 余 地 ありか 実 施 手 段 は 途 上 国 の 都 市 部 のインフラ 整 備 支 援 に 関 するターゲット 案 1つのみ(17.37) < 海 洋 > 目 標 案 14: 海 洋 資 源 および 海 洋 の 保 全 および 持 続 可 能 な 利 用 の 実 現 表 現 が 曖 昧 なターゲット 案 が 多 い( 海 洋 酸 化 予 防 小 規 模 漁 業 支 援 等 ) レジリエンス は 沿 岸 生 態 系 のレジリエンス 強 化 のための 統 合 的 かつ 参 加 型 沿 岸 管 理 ターゲット 案 で 言 及 (14.11) < 大 気 > 個 別 目 標 なし 大 気 汚 染 に 関 する 文 言 は 保 健 目 標 の 屋 内 外 空 気 汚 染 の 削 減 ターゲットのみ(3.9) SCP 目 標 の 化 学 物 質 有 害 廃 棄 物 の 大 気 水 土 壌 への 排 出 削 減 ターゲット(12.4) 都 市 目 標 に 入 れるべき? 17
主 要 国 ポジション1: 総 論 概 ね 合 意 : SDGsがポスト2015 年 開 発 アジェンダの 重 要 課 題 であり 貧 困 削 減 が 全 体 に 関 わる(overarching) 目 標 である SDGsを 議 論 する 上 で 分 野 間 のリンケージを 検 討 せざるを 得 な いこと SDGsで 検 討 すべき 優 先 分 野 についても 共 同 議 長 からゼ ロドラフトが 発 表 されたことにより これまでの 漠 然 とした 議 論 に 比 べてある 程 度 目 標 ターゲットが 絞 り 込 まれつ つある 主 な 論 点 : 既 存 合 意 目 標 (UNFCCCにおける 気 候 変 動 交 渉 等 )との 関 係 性 各 国 が 国 益 を 主 張 し 始 めたことにより 先 進 国 対 途 上 国 (いわ ゆる 南 北 対 立 )の 構 図 も 浮 き 彫 りに 特 に 南 北 対 立 はSCPや ガバナンスの 分 野 で 明 らかになってきており 交 渉 が 難 航 する ことが 予 想 される 新 興 国 の 登 場 により 従 来 の 先 進 国 対 途 上 国 の 南 北 対 立 の 構 図 では 把 握 しきれない 状 況 が 顕 在 化 18
普 遍 性 と 差 別 化 CBDR 普 遍 性 についてまだ 各 国 の 解 釈 はまちまち 実 際 は 大 きく 分 けて3 段 階 あると 考 えられる( 先 進 国 途 上 国 だけに 適 応 するもの 普 遍 的 に 適 応 す るもの) どの 目 標 がどの 国 に 適 応 するのか 普 遍 性 には 限 界 あり ( 例 :エネル ギー アクセスは 先 進 国 では 達 成 済 み しかし 先 進 国 も 達 成 に 責 任 を 持 つべきと 途 上 国 は 主 張 ) 先 進 国 達 成 するパーセンテージは 各 国 が 自 分 で 選 択 するべき 各 国 における 違 いに 対 応 するため 指 標 は 国 レベルで 選 択 されるべき 全 ての 国 が 持 続 可 能 な 発 展 の 達 成 に 責 任 を 持 つべき 途 上 国 SCP 目 標 などは 先 進 国 にのみ 適 用 されるべき 実 施 手 段 ターゲットは 全 ての 目 標 に 組 込 まれるべきで 知 識 資 金 が 先 進 国 から 途 上 国 に 流 れるような 目 標 とするべき (ENB OWG 11 http://www.iisd.ca/download/pdf/enb3211e.pdf より 抜 粋 )
主 要 国 ポジション2:SCP 過 去 約 10 年 間 国 際 的 な 関 心 は 特 に 先 進 国 の 消 費 過 剰 にあった アメリカなどの 多 くの 先 進 国 はSCPを 独 立 目 標 にすることに 対 して 好 意 的 ではない インドをはじめとする 途 上 国 の 多 くは 先 進 国 の 消 費 活 動 による 環 境 への 悪 影 響 に 対 し 先 進 国 が 責 任 を 取 るべきと 主 張 している こうしたインド 等 の 意 見 は 共 通 だが 差 異 ある 責 任 (CBDR) 原 則 に 言 及 することが 多 い <OWG7におけるSCPに 関 するアメリカとインドの 発 言 > アメリカ 10YFPに 代 表 されるSCP 関 連 のイニ シアティブは 支 援 するが OWGの 議 論 はエネルギーや 水 保 健 食 料 の 安 全 保 障 などに 焦 点 を 当 てるべ きである SCPを 単 独 の 目 標 として 扱 うには 疑 問 がある インド SCPは 全 ての 国 にあてはまる 普 遍 的 な 概 念 であり CBDR 原 則 に 基 づいて 先 進 国 がリードすべき 事 項 である 先 進 国 における1 人 当 たりエネルギー 消 費 量 削 減 は ポジティブな 結 果 を 生 み 出 すと 考 えられ ターゲットに 取 り 込 むべき である 先 進 国 における 受 け 入 れがたいレベル の 食 糧 廃 棄 物 もターゲットに 落 とし 込 む べき 20 Earth Negotiations Bulletin OWG-7, http://www.iisd.ca/download/pdf/enb3207e.pdf ( 平 成 25 年 度 環 境 関 連 国 際 動 向 調 査 及 び 主 要 国 際 会 議 等 支 援 業 務 報 告 書 )より 抜 粋
主 要 国 ポジション3:ガバナンス アメリカは ガバナンスは 実 施 手 段 資 金 に 関 連 するコミットメントにつながる 可 能 性 があるため 慎 重 な 姿 勢 を 見 せている 中 国 をはじめとする 途 上 国 は 資 金 調 達 技 術 移 転 能 力 形 成 等 の 実 施 手 段 に 関 して 先 進 国 からの 支 援 の 必 要 性 を 強 調 するとともに 南 南 協 力 の 重 要 性 も 主 張 SDGsは 法 的 に 拘 束 力 を 持 たず 必 ずしも 目 標 を 達 成 する 義 務 が 生 まれないため 実 施 を 担 保 するため 実 施 手 段 を 目 標 ターゲットに 盛 り 込 むべきという 意 見 も 多 い <OWG6におけるガバナンスに 関 するアメリカと 中 国 の 発 言 > アメリカ 全 ての 目 標 に 実 施 手 段 を 盛 り 込 むとい う 提 案 は 慎 重 に 考 慮 しなければならな い 実 施 手 段 は 規 範 的 (prescriptive)なも のは 避 け 時 間 が 経 過 しても 対 応 でき るようなフレキシブルなものにするべき である グローバル ガバナンスは 現 時 点 では 議 論 のフォーカスとするべきではない 中 国 これからも 南 北 協 力 がパートナーシッ プの 中 核 をなすべきであるが 南 南 協 力 も 南 北 協 力 を 補 完 するものとして 必 要 である 途 上 国 は 国 内 資 源 をより 多 く 動 員 すべきであり 連 帯 の 意 識 を 持 っ て 南 南 協 力 も 強 化 していくべきである 技 術 移 転 知 識 共 有 研 究 開 発 キャ パシティビルディングは 持 続 可 能 な 開 発 の 各 分 野 ( 食 料 農 業 水 エネル ギー 産 業 開 発 廃 棄 物 処 理 等 )で 非 常 に 重 要 な 役 割 を 持 つ 21 Earth Negotiations Bulletin OWG-6, http://www.iisd.ca/download/pdf/enb3206e.pdf ( 平 成 25 年 度 環 境 関 連 国 際 動 向 調 査 及 び 主 要 国 際 会 議 等 支 援 業 務 報 告 書 )より 抜 粋
その 他 の 主 要 プロセス 国 連 環 境 総 会 (UNEA) 持 続 可 能 な 開 発 に 関 するハイレベ ル 政 治 フォーラム(HLPF) 持 続 可 能 な 開 発 に 関 する 資 金 プロ セス 22
国 連 環 境 総 会 (United Nations Environment Assembly) 背 景 ( 国 連 総 会 決 議 等 ) リオ+20(2012 年 6 月 ):UNEP 強 化 の 一 環 として 管 理 理 事 会 において 普 遍 的 加 盟 方 式 を 確 立 (66/288) 第 27 回 管 理 理 事 会 (2013 年 2 月 ): 管 理 理 事 会 を 全 ての 国 連 加 盟 国 が 参 加 する 国 連 総 会 (UNEA)に 変 更 2 年 に1 回 開 催 することに 合 意 (UNEP/GC.27/17) 第 67 回 国 連 総 会 (2013 年 9 月 ): 上 記 事 項 に 関 し 国 連 決 議 において 確 定 (67/251) 第 1 回 UNEA(2014 年 6 月 23 27 日 ) 環 境 状 況 環 境 ガバナンス 国 連 システム 等 について 幅 広 に 議 論 ハイレベルセグメントにおいてポスト2015 年 開 発 アジェンダを 議 論 Information Note (UNEP/EA.1/11/Rev.1)では 5つの 主 要 な 変 革 的 (transformational) 課 題 を 提 案 貧 困 で 苦 しむ 人 が 一 人 もいない 世 界 を 実 現 するための 重 要 な 基 準 として 人 々がクリーンで 健 全 かつ 生 産 的 な 環 境 にお ける 生 活 を 望 むことを 認 識 する グリーンでディーセントな 雇 用 への 投 資 ( 例 えば 再 生 可 能 エネルギー エネルギー 効 率 廃 棄 物 管 理 等 のセクターで)により 社 会 経 済 環 境 の 利 益 を 改 善 すること 地 球 の 限 りある 資 源 を 枯 渇 させることなく 長 期 的 に 人 間 の 幸 福 (human well being)を 実 現 すること 持 続 可 能 な 成 長 を 遅 らせることなく 消 費 パターンを 改 善 し 安 全 に 維 持 すること 現 在 及 び 次 世 代 のために 自 然 資 本 の 復 元 また インフラ 整 備 の 変 革 への 投 資 をレバレッジすること 参 考 : 参 考 資 料 6 国 連 環 境 計 画 (UNEP) 国 連 環 境 総 会 (UNEA) 資 料 (UNEP/EA.1/11/Rev.1) URL: http://www.unep.org/unea/en/ 23
第 1 回 UNEAにおける 我 が 国 からのインプット( 案 ) 基 本 方 針 人 間 の 安 全 保 障 の 視 点 のもと あらゆる 経 済 社 会 分 野 を 広 く 包 摂 し 持 続 可 能 性 強 靱 性 を 実 現 するための 基 礎 となるよう 実 行 していくことが 重 要 持 続 可 能 な 社 会 の3 面 : 低 炭 素 循 環 型 自 然 共 生 気 候 変 動 は 人 間 の 安 全 保 障 に 対 する 深 刻 な 脅 威 すべての 国 あらゆる 主 体 が 参 加 して 低 炭 素 で 強 靭 な 社 会 を 築 いていくべき 資 源 の 循 環 は 社 会 経 済 システムに 取 り 込 まれるべき 3Rの 推 進 に 向 け UNEP IETCを 中 心 に 活 動 中 循 環 型 社 会 の 指 標 を 設 定 し 各 種 統 計 を 用 いて 達 成 度 を 評 価 することが 極 めて 重 要 日 本 は 物 質 フローの3つの 断 面 である 入 口 循 環 出 口 を 代 表 する 指 標 として 資 源 生 産 性 循 環 利 用 率 最 終 処 分 量 を 目 標 を 設 定 する 指 標 として 定 めている 持 続 可 能 な 消 費 と 生 産 に 関 する10 年 計 画 枠 組 み において 循 環 型 社 会 推 進 のためライフスタイル 分 野 に 積 極 的 に 貢 献 本 年 10 月 持 続 可 能 な 開 発 のための 生 物 多 様 性 をテーマに 生 物 多 様 性 条 約 第 12 回 締 約 国 会 議 (COP12)を 開 催 生 物 多 様 性 の 保 全 と 持 続 可 能 な 利 用 は SDGsにおいても 重 要 な 要 素 愛 知 目 標 との 整 合 のほか 原 生 的 な 自 然 に 限 らず 農 地 や 二 次 林 など 人 が 関 わることで 管 理 維 持 されて きた 二 次 的 な 自 然 環 境 についての 考 慮 も 重 要 日 本 はSATOYAMAイニシアティブを 提 唱 自 然 災 害 に 対 する 強 靱 性 (resilience)の 確 保 やそのための 生 態 系 の 活 用 は 重 要 な 課 題 2015 年 3 月 に 仙 台 で 第 3 回 国 連 防 災 世 界 会 議 を 行 う 持 続 可 能 な 開 発 のための 教 育 (ESD) 本 年 11 月 日 本 でESDに 関 するユネスコ 世 界 会 議 を 開 催 ESDの 概 念 をSDGsに 盛 り 込 み 世 界 各 国 の 教 育 プログラムに 盛 り 込 まれるべき SDGsの 実 施 とフォローアップ ポスト2015 年 開 発 アジェンダを 単 なる 文 書 に 終 わらせるのではなく 各 国 各 国 際 機 関 各 主 体 が これに 沿 って 持 続 可 能 な 社 会 に 向 けて 行 動 し 明 確 な 指 標 により 進 捗 を 確 認 していくことが 何 よりも 重 要 24
UNEA ポスト2015 開 発 アジェンダに 関 する Information Note on Post 2015 (UNEP/EA.1/11/Rev.1) < 要 点 > ターゲットと 指 標 実 施 測 定 検 証 可 能 かつ 科 学 的 に 信 用 性 のあるもの(para. 19) 新 たな 経 済 指 標 として Inclusive Wealth Index(IWI: 包 括 的 富 指 標 )に 言 及 (para.23) 資 源 生 産 性 資 源 代 替 グリーンケミストリーは 廃 棄 物 その 他 の 環 境 悪 影 響 の 削 減 に 多 いに 寄 与 する 可 能 性 あり(para.24) 持 続 可 能 な 消 費 と 生 産 (SCP)の 重 要 性 を 強 調 特 に 製 品 サー ビスの 持 続 可 能 クリーンかつ 効 率 的 な 生 産 また 公 的 民 間 セクターにおける 資 源 生 産 性 の 向 上 が 重 要 (para. 42 43) より 良 質 の かつ 比 較 可 能 なデータ 収 集 が 不 可 欠 (para. 64 65) 参 考 : 参 考 資 料 6 国 連 環 境 計 画 (UNEP) 国 連 環 境 総 会 (UNEA) 資 料 (UNEP/EA.1/11/Rev.1) URL: http://www.unep.org/unea/en/ 25
持 続 可 能 な 開 発 に 関 する ハイレベル 政 治 フォーラム(HLPF) 背 景 ( 国 連 総 会 決 議 等 ) リオ+20(2012 年 6 月 ): 持 続 可 能 な 開 発 委 員 会 (CSD)に 代 わり 政 府 間 のハイレベル 会 合 を 設 立 (66/288) 2013 年 7 月 :ポスト2015 年 開 発 アジェンダに 関 わる 実 施 の 定 期 的 レビューを2016 年 より 開 始 (67/290) 毎 年 8 日 間 国 連 経 済 社 会 理 事 会 (ECOSOC)のもとで 閣 僚 級 会 合 4 年 に1 度 国 連 総 会 のもとで 首 脳 級 のサミット 会 合 を 開 催 国 連 での 持 続 可 能 な 開 発 経 済 社 会 環 境 の 統 合 に 注 力 国 連 の 持 続 可 能 な 開 発 のフォローアップ 実 施 を 行 う (SDGs 持 続 可 能 な 開 発 に 関 する 資 金 技 術 移 転 などを 含 む) 第 1 回 会 合 (2013 年 9 月 ): HLPFが 国 連 総 会 及 び 国 連 経 済 社 会 理 事 会 (ECOSOC)と 協 働 し 持 続 可 能 な 開 発 のための 制 度 的 枠 組 みの 中 心 的 な 役 割 を 果 たすことを 再 確 認 (A/68/588) 第 2 回 会 合 (2014 年 6 月 30 日 ~7 月 8 日 ) テーマ:MDGsの 達 成 とSDGsを 含 む 野 心 的 なポスト2015 年 開 発 アジェンダに 向 けて 統 合 的 かつ 普 遍 的 なSDアジェンダ SDの 実 施 手 段 持 続 可 能 な 消 費 と 生 産 (SCP)など 参 考 : 参 考 資 料 7 第 2 回 HLPFプログラム URL: http://sustainabledevelopment.un.org/index.php?menu=1556 26
持 続 可 能 な 開 発 に 関 する 資 金 プロセス 2012 年 6 月 2013 年 8 月 2013 年 12 月 2014 年 3 月 2014 年 9 月 まで RIO+20: SDG 資 金 に 関 する 専 門 家 委 委 員 会 の 設 立 を 決 定 目 的 : 資 金 動 員 及 び 資 金 の 効 果 的 な 活 用 に 関 するオプションに 関 する 報 告 書 作 成 構 成 : 各 地 域 代 表 30 人 で 構 成 される 第 1 回 専 門 家 委 員 会 委 員 会 の 運 営 面 について 議 論 (ToR テーマ 別 分 科 会 委 員 会 による 広 報 及 び 協 議 等 ) 第 2 回 専 門 家 委 員 会 SDG 資 金 の 基 礎 と 要 素 (モントレー 合 意 やドーハ 宣 言 を 基 礎 とする 事 で 合 意 ) 資 金 ニーズ( 定 量 化 可 能 か 否 か 等 の 議 論 ) 結 論 出 ず 概 ね 合 意 のあった 主 要 事 項 世 界 全 体 での 貯 蓄 額 は 莫 大 だが (SDG 達 成 のためには)その 配 分 が 不 適 切 LDCs 等 におけるODAの 重 要 性 民 間 資 金 動 員 の 重 要 性 国 (LDCs SIDS 中 所 得 国 等 ) 固 有 の 課 題 も 考 慮 の 必 要 性 第 3 回 専 門 家 委 員 会 第 4 5 回 専 門 家 委 員 会 専 門 家 委 委 員 会 の 報 告 書 公 開 議 論 の 内 容 が 未 だ 公 開 されず 27
以 下 参 考 資 料 28
ミレニアム 開 発 目 標 (MDGs) 出 典 : 外 務 省 ウェブサイト http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/doukou/mdgs/about.html#goals 29
ハイレベル パネル 報 告 書 ( 抜 粋 ) 1. Leave no one behind (poverty, human rights, basic economic opportunities) 2. Sustainable Development at the Core (mobilize 3 dimensions together) 3. Transform Economies for Jobs (SCP, Youth and Women, Cities) 4. Build Peace and Effective Institutions (freedom from fear, rule of law, access to justice) 5. Forge Global Partnerships (government, climate change, trade, financial stability) Emphasizes Data Revolution 出 典 : High Level Panel on Post 2015 Development Agenda, A New Global Partnership: Eradicate Poverty and 30 Transform Economies through Sustainable Development, May 2013
持 続 可 能 な 開 発 ソリューション ネットワーク (SDSN: Sustainable Development Solutions Network) 新 たな 報 告 書 Indicators for Sustainable Development Goals を 発 表 (2014 年 5 月 22 日 ) 1. End Extreme Poverty Including Hunger: 2. Achieve Development within Planetary Boundaries: 3. Ensure Effective Learning for All Children and Youth for Life and Livelihood: 4. Achieve Gender Equality, Social Inclusion, and Human Rights for All: 5. Achieve Health and Wellbeing at All Ages: 6. Improve Agriculture Systems and Raise Rural Prosperity: 7. Empower Inclusive, Productive and Resilient Cities: 8. Curb Human Induced Climate Change and Ensure Sustainable Energy: 9. Secure Ecosystem Services and Biodiversity, and Ensure Good Management of Water and Other Natural Resources: 10.Transform Governance for Sustainable Development: 出 典 : Indicators for Sustainable Development, Sustainable Development Solutions Network, May 2014. 31