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診療行為コード

Microsoft Word - サンドールP点眼液_08_201606_IF2013.docx

デュアック 配 合 ゲル に 係 る 医 薬 品 リスク 管 理 計 画 書 (RMP)の 概 要 販 売 名 デュアック 配 合 ゲル 有 効 成 分 クリンダマイシンリン 酸 エステ ル 水 和 物 / 過 酸 化 ベンゾイル 製 造 販 売 業 者 株 式 会 社 ポーラファルマ 薬 効 分

●電力自由化推進法案

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平成25年度 独立行政法人日本学生支援機構の役職員の報酬・給与等について

独立行政法人国立病院機構

Ⅶ 東 海 地 震 に 関 して 注 意 情 報 発 表 時 及 び 警 戒 宣 言 発 令 時 の 対 応 大 規 模 地 震 対 策 特 別 措 置 法 第 6 条 の 規 定 に 基 づき 本 県 の 東 海 地 震 に 係 る 地 震 防 災 対 策 強 化 地 域 において 東 海 地 震

○医療用医薬品の使用上の注意記載要領について

為 が 行 われるおそれがある 場 合 に 都 道 府 県 公 安 委 員 会 がその 指 定 暴 力 団 等 を 特 定 抗 争 指 定 暴 力 団 等 として 指 定 し その 所 属 する 指 定 暴 力 団 員 が 警 戒 区 域 内 において 暴 力 団 の 事 務 所 を 新 たに 設

独立行政法人国立病院機構呉医療センター医療機器安全管理規程

ラノビス注250㎎・1000㎎ IF

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岡山県警察用航空機の運用等に関する訓令

1 総 合 設 計 一 定 規 模 以 上 の 敷 地 面 積 及 び 一 定 割 合 以 上 の 空 地 を 有 する 建 築 計 画 について 特 定 行 政 庁 の 許 可 により 容 積 率 斜 線 制 限 などの 制 限 を 緩 和 する 制 度 である 建 築 敷 地 の 共 同 化 や

( 医 療 機 器 の 性 能 及 び 機 能 ) 第 3 条 医 療 機 器 は 製 造 販 売 業 者 等 の 意 図 する 性 能 を 発 揮 できなければならず 医 療 機 器 としての 機 能 を 発 揮 できるよう 設 計 製 造 及 び 包 装 されなければならない 要 求 項 目 を

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スライド 1

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3 薬 局 サービス 等 (1) 健 康 サポート 薬 局 である 旨 の 表 示 健 康 サポート 薬 局 である 旨 を 表 示 している 場 合 健 康 サポート 薬 局 とは かかりつけ 薬 剤 師 薬 局 としての 基 本 的 な 機 能 に 加 えて 積 極 的 な 健 康 サポート 機

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製 造 業 者 は 製 造 販 売 業 者 の 管 理 監 督 の 下 適 切 な 品 質 管 理 を 行 い 製 品 を 製 造 します なお 製 造 業 は 製 造 に 特 化 した 許 可 となっており 製 造 業 の 許 可 のみでは 製 品 を 市 場 に 出 荷 することはできま せん

全設健発第     号

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2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1

頸 がん 予 防 措 置 の 実 施 の 推 進 のために 講 ずる 具 体 的 な 施 策 等 について 定 めることにより 子 宮 頸 がんの 確 実 な 予 防 を 図 ることを 目 的 とする ( 定 義 ) 第 二 条 この 法 律 において 子 宮 頸 がん 予 防 措 置 とは 子 宮

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接 支 払 制 度 を 活 用 するか 意 思 を 確 認 する 確 認 に 当 たっては 次 の 各 号 に 掲 げる 事 項 について 書 面 により 世 帯 主 の 合 意 を 得 て 代 理 契 約 を 締 結 するものとする (1) 医 療 機 関 等 が 本 市 に 対 し 世 帯 主

Microsoft Word - 目次.doc

私立大学等研究設備整備費等補助金(私立大学等

第 3 四 半 期 運 用 状 況 の 概 要 第 3 四 半 期 末 の 運 用 資 産 額 は 2,976 億 円 となりました 第 3 四 半 期 の 修 正 総 合 収 益 率 ( 期 間 率 )は +1.79%となりました なお 実 現 収 益 率 は +0.67%です 第 3 四 半 期

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 22 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 号 給 の 給 料 月 額 ( 単 位 : ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 135, , , , , ,600

公 営 企 業 職 員 の 状 況 1 水 道 事 業 1 職 員 給 与 費 の 状 況 ア 決 算 区 分 総 費 用 純 利 益 職 員 給 与 費 総 費 用 に 占 める ( 参 考 ) 職 員 給 与 費 比 率 22 年 度 の 総 費 用 に 占 A B B/A める 職 員 給 与

平 成 27 年 11 月 ~ 平 成 28 年 4 月 に 公 開 の 対 象 となった 専 門 協 議 等 における 各 専 門 委 員 等 の 寄 附 金 契 約 金 等 の 受 取 状 況 審 査 ( 別 紙 ) 専 門 協 議 等 の 件 数 専 門 委 員 数 500 万 円 超 の 受

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Microsoft Word - (課×県・指定)【頭紙】「精神障害者保健福祉手帳の診断書の記入に当たって留意すべき事項について」等の一部改正について.rtf

4 参 加 資 格 要 件 本 提 案 への 参 加 予 定 者 は 以 下 の 条 件 を 全 て 満 たすこと 1 地 方 自 治 法 施 行 令 ( 昭 和 22 年 政 令 第 16 号 ) 第 167 条 の4 第 1 項 各 号 の 規 定 に 該 当 しない 者 であること 2 会 社

職 員 の 初 任 給 等 の 状 況 () 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び の 状 況 ( 年 4 月 日 現 在 ) 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 ( ベース) 44. 歳 6,4, 歳,44 4,7 7,6 4. 歳 7,

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 役 名 法 人 の 長 理 事 理 事 ( 非 常 勤 ) 平 成 25 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 16,936 10,654 4,36

公表表紙

は 固 定 流 動 及 び 繰 延 に 区 分 することとし 減 価 償 却 を 行 うべき 固 定 の 取 得 又 は 改 良 に 充 てるための 補 助 金 等 の 交 付 を 受 けた 場 合 にお いては その 交 付 を 受 けた 金 額 に 相 当 する 額 を 長 期 前 受 金 とし

3 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 (23 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 平 均 給 与 月 額

の 提 供 状 況 等 を 総 合 的 に 勘 案 し 土 地 及 び 家 屋 に 係 る 固 定 資 産 税 及 び 都 市 計 画 税 を 減 額 せずに 平 成 24 年 度 分 の 固 定 資 産 税 及 び 都 市 計 画 税 を 課 税 することが 適 当 と 市 町 村 長 が 認 め

その 他 事 業 推 進 体 制 平 成 20 年 3 月 26 日 に 石 垣 島 国 営 土 地 改 良 事 業 推 進 協 議 会 を 設 立 し 事 業 を 推 進 ( 構 成 : 石 垣 市 石 垣 市 議 会 石 垣 島 土 地 改 良 区 石 垣 市 農 業 委 員 会 沖 縄 県 農

預 金 を 確 保 しつつ 資 金 調 達 手 段 も 確 保 する 収 益 性 を 示 す 指 標 として 営 業 利 益 率 を 採 用 し 営 業 利 益 率 の 目 安 となる 数 値 を 公 表 する 株 主 の 皆 様 への 還 元 については 持 続 的 な 成 長 による 配 当 可

(4) 武 力 攻 撃 原 子 力 災 害 合 同 対 策 協 議 会 との 連 携 1 市 は 国 の 現 地 対 策 本 部 長 が 運 営 する 武 力 攻 撃 原 子 力 災 害 合 同 対 策 協 議 会 に 職 員 を 派 遣 するなど 同 協 議 会 と 必 要 な 連 携 を 図 る

〔自 衛 隊〕

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大学病院治験受託手順書

セルフメディケーション推進のための一般用医薬品等に関する所得控除制度の創設(個別要望事項:HP掲載用)

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有 料 老 ホーム ( ) ( 主 として 要 介 護 状 態 にある を 入 居 させるも のに 限 る ) 第 29 条 ( 届 出 等 ) 第 二 十 九 条 有 料 老 ホーム( 老 を 入 居 させ 入 浴 排 せつ 若 しくは 食 事 の 介 護 食 事 の 提 供 又 はその 他 の

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 き 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている

認 し 通 常 の 立 入 検 査 に 際 しても 許 可 内 容 が 遵 守 されていることを 確 認 するこ と 2 学 校 薬 剤 師 業 務 の 兼 任 学 校 薬 剤 師 の 業 務 を 兼 任 する 場 合 の 取 扱 いは 次 のとおりとする (1) 許 可 要 件 1 薬 局 等 の

PowerPoint プレゼンテーション

続 に 基 づく 一 般 競 争 ( 指 名 競 争 ) 参 加 資 格 の 再 認 定 を 受 けていること ) c) 会 社 更 生 法 に 基 づき 更 生 手 続 開 始 の 申 立 てがなされている 者 又 は 民 事 再 生 法 に 基 づき 再 生 手 続 開 始 の 申 立 てがなさ

こうした 経 緯 を 踏 まえ 当 該 製 剤 の 供 給 が 安 定 するまでの 間 は これら 2 疾 患 の 適 応 が 認 められていない 下 記 2 の 免 疫 グロブリン 3 製 剤 が 使 用 された 場 合 であっても 診 療 報 酬 の 審 査 にあたり 柔 軟 な 対 応 がなさ

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(別紙3)保険会社向けの総合的な監督指針の一部を改正する(案)

第 節 ○○計画

KINGSOFT Office 2016 動 作 環 境 対 応 日 本 語 版 版 共 通 利 用 上 記 動 作 以 上 以 上 空 容 量 以 上 他 接 続 環 境 推 奨 必 要 2

平成24年度 業務概況書

平成16年年金制度改正 ~年金の昔・今・未来を考える~

定款

003-00個人の健康増進・疾病予防の推進のための所得控除制度の創設(個別要望事項:HP掲載用)

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公 的 年 金 制 度 について 制 度 の 持 続 可 能 性 を 高 め 将 来 の 世 代 の 給 付 水 準 の 確 保 等 を 図 るため 持 続 可 能 な 社 会 保 障 制 度 の 確 立 を 図 るための 改 革 の 推 進 に 関 する 法 律 に 基 づく 社 会 経 済 情

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17 外 国 人 看 護 師 候 補 者 就 労 研 修 支 援 18 看 護 職 員 の 就 労 環 境 改 善 運 動 推 進 特 別 20 歯 科 医 療 安 全 管 理 体 制 推 進 特 別 21 在 宅 歯 科 医 療 連 携 室 整 備 22 地 域 災 害 拠 点 病

(5) 事 業 者 等 自 転 車 及 び 自 動 車 の 製 造 輸 入 販 売 又 は 修 理 を 業 として 行 っている 者 及 びそ れらの 者 の 団 体 並 びにその 他 の 事 業 者 をいう (6) 所 有 者 等 自 動 車 の 所 有 権 占 有 権 若 しくは 使 用 権 を

第2回 制度設計専門会合 事務局提出資料

学校教育法等の一部を改正する法律の施行に伴う文部科学省関係省令の整備に関する省令等について(通知)

第 節 ○○計画

18 国立高等専門学校機構

臨 床 研 究 事 案 に 関 する 主 な 報 道 概 要 ディオバン 事 案 白 血 病 治 療 薬 タシグナ 事 案 (SIGN 試 験 ) ノバルティス 社 の 高 血 圧 症 治 療 薬 ディオバンに 係 る 臨 床 研 究 において データ 操 作 等 があり 研 究 結 果 の 信 頼

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(6) Qualification for participating in the tendering procedu

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福 山 市 では, 福 山 市 民 の 安 全 に 関 する 条 例 ( 平 成 10 年 条 例 第 12 号 )に 基 づき, 安 全 で 住 みよい 地 域 社 会 の 形 成 を 推 進 しています また, 各 地 域 では, 防 犯 を 始 め 様 々な 安 心 安 全 活 動 に 熱 心

第 1 条 適 用 範 囲 本 業 務 方 法 書 は 以 下 の 性 能 評 価 に 適 用 する (1) 建 築 基 準 法 施 行 令 ( 以 下 令 という ) 第 20 条 の7 第 1 項 第 二 号 表 及 び 令 第 20 条 の 8 第 2 項 の 認 定 に 係 る 性 能 評

(4) ラスパイレス 指 数 の 状 況 H H H5.4.1 ( 参 考 値 ) 97.1 H H H H5.4.1 H H5.4.1 ( 参 考

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別紙3

2 職 員 の 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び の 状 況 (26 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 静 岡 県 国 類 似 団 体 2 技 能 労 務 職 区 41.8 歳 42.6 歳 43.5


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Transcription:

2016 年 4 月 改 訂 ( 第 5 版 ) 日 本 標 準 商 品 分 類 番 号 871319 医 薬 品 イ ン タ ビ ュ ー フ ォ ー ム 日 本 病 院 薬 剤 師 会 の IF 記 載 要 領 2008 に 準 拠 して 作 成 散 瞳 剤 <トロピカミド フェニレフリン 塩 酸 塩 > 製 剤 剤 形 点 眼 剤 製 剤 の 規 制 区 分 規 格 含 量 一 般 名 製 造 販 売 承 認 年 月 日 薬 価 基 準 収 載 発 売 年 月 日 開 発 製 造 販 売 ( 輸 入 ) 提 携 販 売 会 社 名 1mL 中 にトロピカミド 5 mg フェニレフリン 塩 酸 塩 5 mg を 含 有 和 名 :トロピカミド(JAN) フェニレフリン 塩 酸 塩 (JAN) 洋 名 :Tropicamide(JAN) Phenylephrine Hydrochloride(JAN) 製 造 承 認 年 月 日 :1990 年 3 月 8 日 薬 価 基 準 収 載 年 月 日 :1990 年 7 月 13 日 発 売 年 月 日 :1990 年 7 月 13 日 製 造 販 売 元 :わかもと 製 薬 株 式 会 社 医 薬 情 報 担 当 者 の 連 絡 先 問 い 合 わ せ 窓 口 わかもと 製 薬 株 式 会 社 医 薬 学 術 部 TEL 03-3279-0379 FAX 03-3279-1272 医 療 関 係 者 向 けホームページ URL http://www.wakamoto-pharm.co.jp 本 IF は 2016 年 4 月 改 訂 の 添 付 文 書 の 記 載 に 基 づき 作 成 した 最 新 の 添 付 文 書 情 報 は 医 薬 品 医 療 機 器 情 報 提 供 ホームページ http://www. pmda.go.jp/safety/info-services/drugs/0001.html にてご 確 認 ください

IF 利 用 の 手 引 きの 概 要 - 日 本 病 院 薬 剤 師 会 - 1. 医 薬 品 インタビューフォーム 作 成 の 経 緯 医 療 用 医 薬 品 の 基 本 的 な 要 約 情 報 として 医 療 用 医 薬 品 添 付 文 書 ( 以 下 添 付 文 書 と 略 す)がある 医 療 現 場 で 医 師 薬 剤 師 等 の 医 療 従 事 者 が 日 常 業 務 に 必 要 な 医 薬 品 の 適 正 使 用 情 報 を 活 用 する 際 に は 添 付 文 書 に 記 載 された 情 報 を 裏 付 ける 更 に 詳 細 な 情 報 が 必 要 な 場 合 がある 医 療 現 場 では 当 該 医 薬 品 について 製 薬 企 業 の 医 薬 情 報 担 当 者 等 に 情 報 の 追 加 請 求 や 質 疑 をして 情 報 を 補 完 して 対 処 してきている この 際 に 必 要 な 情 報 を 網 羅 的 に 入 手 するための 情 報 リストとし てインタビューフォームが 誕 生 した 昭 和 63 年 に 日 本 病 院 薬 剤 師 会 ( 以 下 日 病 薬 と 略 す) 学 術 第 2 小 委 員 会 が 医 薬 品 インタビュ ーフォーム( 以 下 IF と 略 す)の 位 置 付 け 並 びに IF 記 載 様 式 を 策 定 した その 後 医 療 従 事 者 向 け 並 びに 患 者 向 け 医 薬 品 情 報 ニーズの 変 化 を 受 けて 平 成 10 年 9 月 に 日 病 薬 学 術 第 3 小 委 員 会 に おいて IF 記 載 要 領 の 改 訂 が 行 われた 更 に 10 年 が 経 過 した 現 在 医 薬 品 情 報 の 創 り 手 である 製 薬 企 業 使 い 手 である 医 療 現 場 の 薬 剤 師 双 方 にとって 薬 事 医 療 環 境 は 大 きく 変 化 したことを 受 けて 平 成 20 年 9 月 に 日 病 薬 医 薬 情 報 委 員 会 において 新 たな IF 記 載 要 領 が 策 定 された 2.IF とは IF は 添 付 文 書 等 の 情 報 を 補 完 し 薬 剤 師 等 の 医 療 従 事 者 にとって 日 常 業 務 に 必 要 な 医 薬 品 の 品 質 管 理 のための 情 報 処 方 設 計 のための 情 報 調 剤 のための 情 報 医 薬 品 の 適 正 使 用 のための 情 報 薬 学 的 な 患 者 ケアのための 情 報 等 が 集 約 された 総 合 的 な 個 別 の 医 薬 品 解 説 書 として 日 病 薬 が 記 載 要 領 を 策 定 し 薬 剤 師 等 のために 当 該 医 薬 品 の 製 薬 企 業 に 作 成 及 び 提 供 を 依 頼 している 学 術 資 料 と 位 置 付 けられる ただし 薬 事 法 製 薬 企 業 機 密 等 に 関 わるもの 製 薬 企 業 の 製 剤 努 力 を 無 効 にするもの 及 び 薬 剤 師 自 らが 評 価 判 断 提 供 すべき 事 項 等 は IF の 記 載 事 項 とはならない 言 い 換 えると 製 薬 企 業 から 提 供 された IF は 薬 剤 師 自 らが 評 価 判 断 臨 床 適 応 するとともに 必 要 な 補 完 をするものと いう 認 識 を 持 つことを 前 提 としている [IF の 様 式 ] 1 規 格 は A4 判 横 書 きとし 原 則 として 9 ポイント 以 上 の 字 体 ( 図 表 は 除 く)で 記 載 し 一 色 刷 りとする ただし 添 付 文 書 で 赤 枠 赤 字 を 用 いた 場 合 には 電 子 媒 体 ではこれに 従 うものとす る 2IF 記 載 要 領 に 基 づき 作 成 し 各 項 目 名 はゴシック 体 で 記 載 する 3 表 紙 の 記 載 は 統 一 し 表 紙 に 続 けて 日 病 薬 作 成 の IF 利 用 の 手 引 きの 概 要 の 全 文 を 記 載 する ものとし 2 頁 にまとめる [IF の 作 成 ] 1IF は 原 則 として 製 剤 の 投 与 経 路 別 ( 内 用 剤 注 射 剤 外 用 剤 )に 作 成 される 2IF に 記 載 する 項 目 及 び 配 列 は 日 病 薬 が 策 定 した IF 記 載 要 領 に 準 拠 する 3 添 付 文 書 の 内 容 を 補 完 するとの IF の 主 旨 に 沿 って 必 要 な 情 報 が 記 載 される 4 製 薬 企 業 の 機 密 等 に 関 するもの 製 薬 企 業 の 製 剤 努 力 を 無 効 にするもの 及 び 薬 剤 師 をはじめ 医 療 従 事 者 自 らが 評 価 判 断 提 供 すべき 事 項 については 記 載 されない 5 医 薬 品 インタビューフォーム 記 載 要 領 2008 ( 以 下 IF 記 載 要 領 2008 と 略 す)により 作 成 された IF は 電 子 媒 体 での 提 供 を 基 本 とし 必 要 に 応 じて 薬 剤 師 が 電 子 媒 体 (PDF)から 印 刷 して 使 用 する 企 業 での 製 本 は 必 須 ではない

[IF の 発 行 ] 1 IF 記 載 要 領 2008 は 平 成 21 年 4 月 以 降 に 承 認 された 新 医 薬 品 から 適 用 となる 2 上 記 以 外 の 医 薬 品 については IF 記 載 要 領 2008 による 作 成 提 供 は 強 制 されるものではない 3 使 用 上 の 注 意 の 改 訂 再 審 査 結 果 又 は 再 評 価 結 果 ( 臨 床 再 評 価 )が 公 表 された 時 点 並 びに 適 応 症 の 拡 大 等 がなされ 記 載 すべき 内 容 が 大 きく 変 わった 場 合 には IF が 改 訂 される 3.IF の 利 用 にあたって IF 記 載 要 領 2008 においては 従 来 の 主 に MR による 紙 媒 体 での 提 供 に 替 え PDF ファイル による 電 子 媒 体 での 提 供 を 基 本 としている 情 報 を 利 用 する 薬 剤 師 は 電 子 媒 体 から 印 刷 して 利 用 することが 原 則 で 医 療 機 関 での IT 環 境 によっては 必 要 に 応 じて MR に 印 刷 物 での 提 供 を 依 頼 し てもよいこととした 電 子 媒 体 の IF については 医 薬 品 医 療 機 器 総 合 機 構 の 医 薬 品 医 療 機 器 情 報 提 供 ホームページに 掲 載 場 所 が 設 定 されている 製 薬 企 業 は 医 薬 品 インタビューフォーム 作 成 の 手 引 き に 従 って 作 成 提 供 するが IF の 原 点 を 踏 まえ 医 療 現 場 に 不 足 している 情 報 や IF 作 成 時 に 記 載 し 難 い 情 報 等 については 製 薬 企 業 の MR 等 へのインタビューにより 薬 剤 師 自 らが 内 容 を 充 実 させ IF の 利 用 性 を 高 める 必 要 がある また 随 時 改 訂 される 使 用 上 の 注 意 等 に 関 する 事 項 に 関 しては IF が 改 訂 されるまでの 間 は 当 該 医 薬 品 の 製 薬 企 業 が 提 供 する 添 付 文 書 やお 知 らせ 文 書 等 あるいは 医 薬 品 医 療 機 器 情 報 配 信 サー ビス 等 により 薬 剤 師 自 らが 整 備 するとともに IF の 使 用 にあたっては 最 新 の 添 付 文 書 を 医 薬 品 医 療 機 器 情 報 提 供 ホームページで 確 認 する なお 適 正 使 用 や 安 全 性 の 確 保 の 点 から 記 載 されている 臨 床 成 績 や 主 な 外 国 での 発 売 状 況 に 関 する 項 目 等 は 承 認 事 項 に 関 わることがあり その 取 扱 いには 十 分 留 意 すべきである 4. 利 用 に 際 しての 留 意 点 IF を 薬 剤 師 等 の 日 常 業 務 において 欠 かすことができない 医 薬 品 情 報 源 として 活 用 して 頂 きた い しかし 薬 事 法 や 医 療 用 医 薬 品 プロモーションコード 等 による 規 制 により 製 薬 企 業 が 医 薬 品 情 報 として 提 供 できる 範 囲 には 自 ずと 限 界 がある IF は 日 病 薬 の 記 載 要 領 を 受 けて 当 該 医 薬 品 の 製 薬 企 業 が 作 成 提 供 するものであることから 記 載 表 現 には 制 約 を 受 けざるを 得 ないことを 認 識 しておかなければならない また 製 薬 企 業 は IF があくまでも 添 付 文 書 を 補 完 する 情 報 資 材 であり 今 後 インターネットで の 公 開 等 も 踏 まえ 薬 事 法 上 の 広 告 規 制 に 抵 触 しないよう 留 意 し 作 成 されていることを 理 解 して 情 報 を 活 用 する 必 要 がある (2008 年 9 月 )

目 次 Ⅰ. 概 要 に 関 する 項 目... 1 1. 開 発 の 経 緯... 1 2. 製 品 の 治 療 学 的 製 剤 学 的 特 性... 1 Ⅱ. 名 称 に 関 する 項 目... 2 1. 販 売 名... 2 2. 一 般 名... 2 3. 構 造 式 又 は 示 性 式... 2 4. 分 子 式 及 び 分 子 量... 3 5. 化 学 名 ( 命 名 法 )... 3 6. 慣 用 名, 別 名, 略 号, 記 号 番 号... 3 7. CAS 登 録 番 号... 3 Ⅲ. 有 効 成 分 に 関 する 項 目... 4 1. 物 理 化 学 的 性 質... 4 2. 有 効 成 分 の 各 種 条 件 下 における 安 定 性... 4 3. 有 効 成 分 の 確 認 試 験 法... 5 4. 有 効 成 分 の 定 量 法... 5 Ⅳ. 製 剤 に 関 する 項 目... 6 1. 剤 形... 6 2. 製 剤 の 組 成... 6 3. 用 時 溶 解 して 使 用 する 製 剤 の 調 整 法... 6 4. 懸 濁 剤 乳 剤 の 分 散 性 に 対 する 注 意... 6 5. 製 剤 の 各 種 条 件 下 における 安 定 性... 7 6. 溶 解 後 の 安 定 性... 7 7. 他 剤 との 配 合 変 化 ( 物 理 化 学 的 変 化 )... 7 8. 溶 出 性... 7 9. 生 物 学 的 試 験 法... 7 10. 製 剤 中 の 有 効 成 分 の 確 認 試 験 法... 7 11. 製 剤 中 の 有 効 成 分 の 定 量 法... 7 12. 力 価... 8 13. 混 入 する 可 能 性 のある 夾 雑 物... 8 14. 治 療 上 注 意 が 必 要 な 容 器 に 関 する 情 報... 8 15. 刺 激 性... 8 16. その 他... 8 Ⅴ. 治 療 に 関 する 項 目... 9 1. 効 能 又 は 効 果... 9 2. 用 法 及 び 用 量... 9 3. 臨 床 成 績... 9 Ⅵ. 薬 効 薬 理 に 関 する 項 目... 10 1. 薬 理 学 的 に 関 連 ある 化 合 物 又 は 化 合 物 群... 10 2. 薬 理 作 用... 10 Ⅶ. 薬 物 動 態 に 関 する 項 目... 11 1. 血 中 濃 度 の 推 移 測 定 法... 11 2. 薬 物 速 度 論 的 パラメータ... 11 3. 吸 収... 11 4. 分 布... 12 5. 代 謝... 12 6. 排 泄... 12

7. 透 析 等 による 除 去 率... 12 Ⅷ. 安 全 性 ( 使 用 上 の 注 意 等 )に 関 する 項 目... 13 1. 警 告 内 容 とその 理 由... 13 2. 禁 忌 内 容 とその 理 由 ( 原 則 禁 忌 を 含 む)... 13 3. 効 能 又 は 効 果 に 関 連 する 使 用 上 の 注 意 とその 理 由... 13 4. 用 法 及 び 用 量 に 関 連 する 使 用 上 の 注 意 とその 理 由... 13 5. 慎 重 投 与 内 容 とその 理 由... 13 6. 重 要 な 基 本 的 注 意 とその 理 由 及 び 処 置 方 法... 14 7. 相 互 作 用... 15 8. 副 作 用... 15 9. 高 齢 者 への 投 与... 16 10. 妊 婦, 産 婦, 授 乳 婦 等 への 投 与... 16 11. 小 児 等 への 投 与... 16 12. 臨 床 検 査 結 果 に 及 ぼす 影 響... 16 13. 過 量 投 与... 16 14. 適 用 上 の 注 意... 17 15. その 他 の 注 意... 17 16. その 他... 17 Ⅸ. 非 臨 床 試 験 に 関 する 項 目... 18 1. 薬 理 試 験... 18 2. 毒 性 試 験... 18 Ⅹ. 管 理 的 事 項 に 関 する 項 目... 19 1. 規 制 区 分... 19 2. 有 効 期 間 又 は 使 用 期 限... 19 3. 貯 法 保 存 条 件... 19 4. 薬 剤 取 扱 い 上 の 注 意 点... 19 5. 承 認 条 件 等... 19 6. 包 装... 19 7. 容 器 の 材 質... 19 8. 同 一 成 分 同 効 薬... 19 9. 国 際 誕 生 年 月 日... 19 10. 製 造 販 売 承 認 年 月 日 及 び 承 認 番 号... 19 11. 薬 価 基 準 収 載 年 月 日... 20 12. 効 能 又 は 効 果 追 加, 用 法 及 び 用 量 変 更 追 加 等 の 年 月 日 及 びその 内 容... 20 13. 再 審 査 結 果, 再 評 価 結 果 公 表 年 月 日 及 びその 内 容... 20 14. 再 審 査 期 間... 20 15. 投 薬 期 間 制 限 医 薬 品 に 関 する 情 報... 20 16. 各 種 コード... 20 17. 保 険 給 付 上 の 注 意 点... 20 ⅩⅠ. 文 献... 21 1. 引 用 文 献... 21 2. その 他 の 参 考 文 献... 21 3. 文 献 請 求 先... 21 ⅩⅡ. 参 考 資 料... 22 1. 主 な 外 国 での 発 売 状 況... 22 2. 海 外 における 臨 床 支 援 情 報... 22 ⅩⅢ. 備 考... 23

Ⅰ. 概 要 に 関 する 項 目 1. 開 発 の 経 緯 トロピカミドは 1955 年 に 開 発 されたアトロピン 類 似 の 副 交 感 神 経 遮 断 作 用 を 持 つ 散 瞳 薬 であり フェニレフリン 塩 酸 塩 はアドレナリンのパラ 位 の 水 酸 基 を 除 いた 化 合 物 で アドレナリン 類 似 の 交 感 神 経 興 奮 作 用 を 持 つ 散 瞳 薬 である しかし 各 々 単 味 の 製 剤 では 年 齢 により 散 瞳 作 用 に 差 が 認 められることや 副 作 用 の 報 告 も 多 く 問 題 となっていた 本 剤 は 副 交 感 神 経 遮 断 による 散 瞳 及 び 毛 様 筋 麻 痺 作 用 を 有 するトロピカミドと 交 感 神 経 興 奮 による 散 瞳 作 用 を 有 するフェニレフ リン 塩 酸 塩 を 配 合 した 散 瞳 剤 であり わかもと 製 薬 株 式 会 社 が 1990 年 3 月 に 承 認 を 取 得 し 1990 年 7 月 に 発 売 した 2. 製 品 の 治 療 学 的 製 剤 学 的 特 性 (1)トロピカミドとフェニレフリン 塩 酸 塩 の 相 乗 効 果 により 十 分 な 散 瞳 効 果 が 期 待 できる (2) 眼 底 の 検 査 や 眼 内 手 術 の 際 の 散 瞳 効 果 の 発 現 が 早 く 短 時 間 に 元 の 状 態 に 回 復 する (3) 本 剤 は 使 用 成 績 調 査 等 の 副 作 用 発 現 頻 度 が 明 確 となる 調 査 を 実 施 していない ( 再 審 査 対 象 外 ) 重 大 な 副 作 用 ( 頻 度 不 明 )として ショック アナフィラキシーが 報 告 されている -1-

Ⅱ. 名 称 に 関 する 項 目 1. 販 売 名 (1) 和 名 オフミック 点 眼 液 (2) 洋 名 OPHMIC OPHTHALMIC SOLUTION (3) 名 称 の 由 来 OPHTHALMIC から 命 名 2. 一 般 名 (1) 和 名 ( 命 名 法 ) トロピカミド(JAN) フェニレフリン 塩 酸 塩 (JAN) (2) 洋 名 ( 命 名 法 ) Tropicamide (JAN) Phenylephrine Hydrochloride(JAN) (3)ステム アトロピン 誘 導 体 trop 交 感 神 経 作 用 フェネチル 誘 導 体 -frine 3. 構 造 式 又 は 示 性 式 構 造 式 トロピカミド フェニレフリン 塩 酸 塩 -2-

4. 分 子 式 及 び 分 子 量 トロピカミド 分 子 式 :C 17 H 20 N 2 O 2 分 子 量 :284.35 フェニレフリン 塩 酸 塩 分 子 式 :C 9 H 13 NO 2 HCl 分 子 量 :203.67 5. 化 学 名 ( 命 名 法 ) トロピカミド (2RS)-N-Ethyl-3-hydroxy-2-phenyl-N- (pyridin-4-ylmethyl) propanamide(iupac) フェニレフリン 塩 酸 塩 (1R)-1-(3-Hydroxyphenyl)-2-methylaminoethanol monohydrochloride(iupac) 6. 慣 用 名, 別 名, 略 号, 記 号 番 号 7.CAS 登 録 番 号 トロピカミド 1508-75-4 フェニレフリン 塩 酸 塩 61-76-7-3-

Ⅲ. 有 効 成 分 に 関 する 項 目 1. 物 理 化 学 的 性 質 (1) 外 観 性 状 トロピカミド 本 品 は 白 色 の 結 晶 性 の 粉 末 で においはなく 味 は 苦 い フェニレフリン 塩 酸 塩 本 品 は 白 色 の 結 晶 又 は 結 晶 性 の 粉 末 で においはなく 味 は 苦 い (2) 溶 解 性 トロピカミド 本 品 はエタノール(95) 又 はクロロホルムに 溶 けやすく 水 又 はジエチルエーテルに 溶 けにくく 石 油 エーテルにほとんど 溶 けない 本 品 は 希 塩 酸 に 溶 ける フェニレフリン 塩 酸 塩 本 品 は 水 に 極 めて 溶 けやすく エタノール(95)に 溶 けやすく ジエチルエーテルにほとんど 溶 け ない (3) 吸 湿 性 (4) 融 点 ( 分 解 点 ), 沸 点, 凝 固 点 トロピカミド 融 点 :96~99 フェニレフリン 塩 酸 塩 融 点 :140~145 (5) 酸 塩 基 解 離 定 数 (6) 分 配 係 数 (7)その 他 の 主 な 示 性 値 トロピカミド 吸 光 度 E 1% 1cm (255 nm) :166~180( 乾 燥 後 5 mg 2 mol/l 塩 酸 試 液 200 ml) ph: 本 品 1.0 g を 水 500 ml に 溶 かした 液 の ph は 6.5~8.0 である フェニレフリン 塩 酸 塩 旋 光 度 α 20 D:-42.0~-47.5 ( 乾 燥 後 0.5 g 水 10 ml 100 mm) ph: 本 品 1.0 g を 水 100 ml に 溶 かした 液 の ph は 4.5~5.5 である 2. 有 効 成 分 の 各 種 条 件 下 における 安 定 性 -4-

3. 有 効 成 分 の 確 認 試 験 法 トロピカミド 日 局 トロピカミド による フェニレフリン 塩 酸 塩 日 局 フェニレフリン 塩 酸 塩 による 4. 有 効 成 分 の 定 量 法 トロピカミド 日 局 トロピカミド による フェニレフリン 塩 酸 塩 日 局 フェニレフリン 塩 酸 塩 による -5-

Ⅳ. 製 剤 に 関 する 項 目 1. 剤 形 (1) 投 与 経 路 点 眼 (2) 剤 形 の 区 別, 規 格 及 び 性 状 剤 形 の 区 分 : 点 眼 剤 規 格 :1mL 中 トロピカミド 5 mg フェニレフリン 塩 酸 塩 5 mg 含 有 性 状 : 無 色 ~ 微 黄 色 澄 明 の 無 菌 製 剤 (3) 識 別 コード キャップの 色 : 濃 青 色 キャップ 天 面 : (4)pH, 浸 透 圧 比, 粘 度, 比 重, 安 定 な ph 域 等 浸 透 圧 比 :0.8~1.3( 生 理 食 塩 液 に 対 する 比 ) ph :5.0~6.0 (5) 無 菌 の 有 無 無 菌 2. 製 剤 の 組 成 (1) 有 効 成 分 ( 活 性 成 分 )の 含 量 1mL 中 トロピカミド 5 mg フェニレフリン 塩 酸 塩 5 mg 含 有 (2) 添 加 物 緩 衝 液 :ホウ 酸 クエン 酸 水 和 物 保 存 剤 :ベンザルコニウム 塩 化 物 等 張 化 剤 : 塩 化 ナトリウム ph 調 節 剤 : 塩 酸 水 酸 化 ナトリウム (3) 添 付 溶 解 後 の 組 成 及 び 容 量 3. 用 時 溶 解 して 使 用 する 製 剤 の 調 整 法 4. 懸 濁 剤 乳 剤 の 分 散 性 に 対 する 注 意 -6-

5. 製 剤 の 各 種 条 件 下 における 安 定 性 長 期 保 存 試 験 1) 試 験 項 目 : 性 状 ph 浸 透 圧 比 不 溶 性 異 物 不 溶 性 微 粒 子 定 量 保 存 条 件 保 存 期 間 保 存 形 態 結 果 25±1 60±5%RH 3 年 間 ポリプロピレン 容 器 変 化 なし 加 速 試 験 2) 試 験 項 目 : 性 状 浸 透 圧 比 紫 外 吸 収 スペクトル ph 不 溶 性 異 物 試 験 定 量 保 存 条 件 保 存 期 間 保 存 形 態 結 果 40±1 75±5%RH 6 ヵ 月 点 眼 用 プラスチック 製 容 器 変 化 なし 6. 溶 解 後 の 安 定 性 7. 他 剤 との 配 合 変 化 ( 物 理 化 学 的 変 化 ) 8. 溶 出 性 9. 生 物 学 的 試 験 法 10. 製 剤 中 の 有 効 成 分 の 確 認 試 験 法 トロピカミド 呈 色 反 応 フェニレフリン 塩 酸 塩 呈 色 反 応 11. 製 剤 中 の 有 効 成 分 の 定 量 法 液 体 クロマトグラフィー 検 出 器 : 紫 外 吸 光 光 度 計 ( 測 定 波 長 :262 nm) カ ラ ム: 内 径 約 4 mm 長 さ 15 cm のステンレス 管 に 5 μm のオクタデシルシリル 化 シリカ ゲルを 充 てんしたもの カラム 温 度 : 室 温 移 動 相 :0.01 M リン 酸 塩 緩 衝 液 (ph 7.0) アセトニトリル 混 液 (18:7)に 0.0008 M ウラリル 硫 酸 ナトリウム 及 び 0.0325 M 硫 酸 ナトリウムを 加 えた 後 リン 酸 を 加 えて ph を 7.0 に 調 整 する 流 量 :フェニレフリン 塩 酸 塩 の 保 持 時 間 が 約 4.8 分 になるように 調 整 する カラムの 選 定 : 標 準 溶 液 15μl につき 上 記 の 条 件 で 操 作 するとき フェニレフリン 塩 酸 塩 トロピ カミド 内 標 準 物 質 の 順 に 溶 出 し フェニレフリン 塩 酸 塩 とトロピカミドの 分 離 度 が 6 以 上 及 びトロピカミドと 内 標 準 物 質 の 分 離 度 が 6 以 上 のものを 用 いる -7-

12. 力 価 13. 混 入 する 可 能 性 のある 夾 雑 物 14. 治 療 上 注 意 が 必 要 な 容 器 に 関 する 情 報 15. 刺 激 性 Ⅸ-2.-(4)の 項 参 照 16.その 他 -8-

Ⅴ. 治 療 に 関 する 項 目 1. 効 能 又 は 効 果 診 断 及 び 治 療 を 目 的 とする 散 瞳 と 調 節 麻 痺 2. 用 法 及 び 用 量 散 瞳 通 常 1 回 1~2 滴 を 点 眼 するか 又 は 1 回 1 滴 を 3~5 分 おきに 2 回 点 眼 する 調 節 麻 痺 通 常 1 回 1 滴 を 3~5 分 おきに 2~3 回 点 眼 する なお 症 状 により 適 宜 増 減 する 3. 臨 床 成 績 (1) 臨 床 データパッケージ(2009 年 4 月 以 降 承 認 品 目 ) (2) 臨 床 効 果 (3) 臨 床 薬 理 試 験 : 忍 容 性 試 験 (4) 探 索 的 試 験 : 用 量 反 応 探 索 試 験 (5) 検 証 的 試 験 1) 無 作 為 化 並 行 用 量 反 応 試 験 2) 比 較 試 験 3) 安 全 性 試 験 4) 患 者 病 態 別 試 験 (6) 治 療 的 使 用 1) 使 用 成 績 調 査 特 定 使 用 成 績 調 査 ( 特 別 調 査 ) 製 造 販 売 後 臨 床 試 験 ( 市 販 後 臨 床 試 験 ) 2) 承 認 条 件 として 実 施 予 定 の 内 容 又 は 実 施 した 試 験 の 概 要 -9-

Ⅵ. 薬 効 薬 理 に 関 する 項 目 1. 薬 理 学 的 に 関 連 ある 化 合 物 又 は 化 合 物 群 トロピカミド: 副 交 感 神 経 遮 断 薬 (アトロピン 等 ) フェニレフリン 塩 酸 塩 : 交 感 神 経 刺 激 薬 (アドレナリン 等 ) 2. 薬 理 作 用 (1) 作 用 部 位 作 用 機 序 作 用 部 位 : 虹 彩 毛 様 体 作 用 機 序 :トロピカミドは 眼 組 織 において 副 交 感 神 経 を 遮 断 することにより 瞳 孔 括 約 筋 を 弛 緩 させ 散 瞳 作 用 を 発 揮 する また 毛 様 体 筋 を 弛 緩 させ 毛 様 筋 麻 痺 作 用 を 発 揮 する フェニレフリン 塩 酸 塩 は 眼 組 織 において 交 感 神 経 を 刺 激 することにより 瞳 孔 散 大 筋 を 収 縮 させ 散 瞳 作 用 を 発 揮 する (2) 薬 効 を 裏 付 ける 試 験 成 績 3) 散 瞳 作 用 家 兎 眼 に 本 剤 を 1 回 50 μl 点 眼 した 結 果 瞳 孔 径 は 点 眼 1 時 間 後 には 最 大 となり 24 時 間 後 に は 点 眼 前 の 状 態 に 回 復 した < 生 物 学 的 同 等 性 試 験 対 象 : 白 色 家 兎 4) > 方 法 :クロスオーバー 法 により 本 剤 及 び 標 準 製 剤 を 50 μl 点 眼 して 散 瞳 量 を 測 定 し 最 大 散 瞳 量 及 び 散 瞳 量 - 時 間 曲 線 下 面 積 (AUC 0 24 )を 求 めた 結 果 : 求 めた 最 大 散 瞳 量 及 び 散 瞳 量 - 時 間 曲 線 下 面 積 について 分 散 分 析 法 にて 統 計 解 析 を 行 っ た 結 果 有 意 な 差 は 認 められず 両 剤 の 生 物 学 的 同 等 性 が 確 認 された 最 大 散 瞳 量 (mm) AUC 0 24 (hr mm) オフミック 点 眼 液 4.0±0.50 40.9±6.01 標 準 製 剤 ( 点 眼 剤 トロピカミド 5 mg フェニレフリン 塩 酸 塩 5 mg) 4.1±0.73 42.1±5.69 (Mean±S.D., n=10) 最 大 散 瞳 量 並 びに AUC 等 のパラメータは 被 験 個 体 の 選 択 測 定 回 数 時 間 等 の 試 験 条 件 によって 異 なる 可 能 性 がある (3) 作 用 発 現 時 間 持 続 時 間 -10-

Ⅶ. 薬 物 動 態 に 関 する 項 目 1. 血 中 濃 度 の 推 移 測 定 法 (1) 治 療 上 有 効 な 血 中 濃 度 (2) 最 高 血 中 濃 度 到 達 時 間 (3) 臨 床 試 験 で 確 認 された 血 中 濃 度 (4) 中 毒 域 (5) 食 事 併 用 薬 の 影 響 (6) 母 集 団 (ポピュレーション) 解 析 により 判 明 した 薬 物 体 内 動 態 変 動 要 因 2. 薬 物 速 度 論 的 パラメータ (1)コンパートメントモデル (2) 吸 収 速 度 定 数 (3)バイオアベイラビリティ (4) 消 失 速 度 定 数 (5)クリアランス (6) 分 布 容 積 (7) 血 漿 蛋 白 結 合 率 3. 吸 収 -11-

4. 分 布 (1) 血 液 - 脳 関 門 通 過 性 (2) 血 液 - 胎 盤 関 門 透 過 性 (3) 乳 汁 中 への 移 行 性 (4) 髄 液 への 移 行 性 (5)その 他 の 組 織 への 移 行 性 5. 代 謝 (1) 代 謝 部 位 及 び 代 謝 経 路 (2) 代 謝 に 関 与 する 酵 素 (CYP450 等 )の 分 子 種 (3) 初 回 通 過 効 果 の 有 無 及 びその 割 合 (4) 代 謝 物 の 活 性 の 有 無 及 び 比 率 (5) 活 性 代 謝 物 の 速 度 論 的 パラメータ 6. 排 泄 (1) 排 泄 部 位 及 び 経 路 (2) 排 泄 率 (3) 排 泄 速 度 7. 透 析 等 による 除 去 率 -12-

Ⅷ. 安 全 性 ( 使 用 上 の 注 意 等 )に 関 する 項 目 1. 警 告 内 容 とその 理 由 2. 禁 忌 内 容 とその 理 由 ( 原 則 禁 忌 を 含 む) 禁 忌 ( 次 の 患 者 には 投 与 しないこと) 1. 緑 内 障 及 び 狭 隅 角 や 前 房 が 浅 いなどの 眼 圧 上 昇 の 素 因 のある 患 者 [ 急 性 閉 塞 隅 角 緑 内 障 の 発 作 を 起 こすことがある ] 2. 本 剤 の 成 分 に 対 し 過 敏 症 の 既 往 歴 のある 患 者 ( 解 説 ) 1. 本 剤 の 有 効 成 分 の 一 つであるトロピカミドは 副 交 感 神 経 遮 断 薬 であり 副 交 感 神 経 終 末 におい てアセチルコリンと 競 合 的 に 拮 抗 して 神 経 伝 達 を 遮 断 し 瞳 孔 括 約 筋 を 弛 緩 させることにより 散 瞳 を 生 じ また 毛 様 体 筋 の 緊 張 を 抑 制 し 調 節 麻 痺 を 示 す また フェニレフリン 塩 酸 塩 は 瞳 孔 散 大 筋 の 収 縮 により 散 瞳 を 生 じる 閉 塞 隅 角 緑 内 障 狭 隅 角 や 前 房 が 浅 いなどの 眼 圧 上 昇 の 素 因 のある 患 者 に 本 剤 を 投 与 すると 瞳 孔 括 約 筋 毛 様 体 筋 の 弛 緩 及 び 瞳 孔 散 大 筋 の 収 縮 によ って 隅 角 が 閉 塞 し シュレム 管 からの 房 水 流 出 が 妨 げられて 眼 圧 上 昇 を 引 き 起 こす とくに 散 瞳 が 持 続 すると 急 性 閉 塞 隅 角 緑 内 障 の 発 作 を 起 こすおそれがあるので これらの 患 者 には 投 与 しないこと また 開 放 隅 角 緑 内 障 の 患 者 でも 毛 様 体 筋 の 弛 緩 による 房 水 流 出 抵 抗 の 増 加 によ り 眼 圧 が 上 昇 する 場 合 があるので 投 与 しないこと 2. 本 剤 の 副 作 用 としてショック アナフィラキシー 眼 瞼 炎 眼 瞼 皮 膚 炎 そう 痒 感 等 が 報 告 さ れているため 本 剤 の 成 分 による 過 敏 症 の 既 往 歴 のある 患 者 には 投 与 しないこと 3. 効 能 又 は 効 果 に 関 連 する 使 用 上 の 注 意 とその 理 由 4. 用 法 及 び 用 量 に 関 連 する 使 用 上 の 注 意 とその 理 由 5. 慎 重 投 与 内 容 とその 理 由 慎 重 投 与 ( 次 の 患 者 には 慎 重 に 投 与 すること) (1) 小 児 [ 11. 小 児 等 への 投 与 の 項 参 照 ] (2) 高 血 圧 症 の 患 者 [フェニレフリンの 血 圧 上 昇 作 用 により 症 状 が 増 悪 するおそれがある ] (3) 動 脈 硬 化 症 の 患 者 [フェニレフリンの 血 圧 上 昇 作 用 により 症 状 が 増 悪 するおそれがある ] (4) 冠 不 全 又 は 心 不 全 などの 心 臓 疾 患 のある 患 者 [フェニレフリンのβ₁ 作 用 により 症 状 が 増 悪 するおそれがある ] (5) 糖 尿 病 の 患 者 [フェニレフリンの 糖 新 生 促 進 作 用 により 症 状 が 増 悪 するおそれがある ] (6) 甲 状 腺 機 能 亢 進 症 の 患 者 [ 甲 状 腺 機 能 亢 進 症 の 患 者 では 心 悸 亢 進 頻 脈 等 の 交 感 神 経 刺 激 症 状 がみられることがあり 本 剤 の 投 与 により 症 状 が 増 悪 するおそれがある ] ( 解 説 ) (1)トロピカミドなどの 三 級 アミンムスカリン 受 容 体 拮 抗 薬 やフェニレフリン 塩 酸 塩 は 結 膜 嚢 か ら 血 中 への 吸 収 は 極 めて 少 ないものの 鼻 涙 管 を 通 って 吸 収 の 良 好 な 粘 膜 表 面 に 達 して 全 身 に 影 響 を 及 ぼすことがある 特 に 三 級 アミンムスカリン 受 容 体 拮 抗 薬 は 小 児 で 全 身 の 副 作 用 が 起 こりやすいとされていることから 記 載 した -13-

(2) 本 剤 の 有 効 成 分 の 一 つであるフェニレフリン 塩 酸 塩 はα1 選 択 性 作 動 薬 である 高 血 圧 症 の 患 者 に 本 剤 を 投 与 すると フェニレフリンの 血 圧 上 昇 作 用 により 症 状 が 増 悪 するおそれがある ことから 記 載 した (3) 動 脈 硬 化 症 の 患 者 に 本 剤 を 投 与 すると フェニレフリンの 血 圧 上 昇 作 用 により 症 状 が 増 悪 するお それがあることから 記 載 した (4)フェニレフリンはα1 選 択 性 作 動 薬 であるが 大 量 ではβアドレナリン 受 容 体 も 活 性 化 する 冠 不 全 又 は 心 不 全 などの 心 臓 疾 患 のある 患 者 に 本 剤 を 投 与 すると 症 状 が 増 悪 するおそれがあるこ とから 記 載 した (5) 糖 尿 病 の 患 者 に 本 剤 を 投 与 すると フェニレフリンの 糖 新 生 促 進 作 用 により 症 状 が 増 悪 するおそ れがあることから 記 載 した (6) 甲 状 腺 機 能 亢 進 症 の 患 者 では 心 悸 亢 進 頻 脈 等 の 交 感 神 経 刺 激 症 状 がみられることがあり 本 剤 の 投 与 により 症 状 が 増 悪 するおそれがあることから 記 載 した 6. 重 要 な 基 本 的 注 意 とその 理 由 及 び 処 置 方 法 重 要 な 基 本 的 注 意 (1) 低 出 生 体 重 児 の 眼 底 検 査 実 施 において 徐 脈 無 呼 吸 等 が 起 こるとの 報 告 があるので 投 与 中 は 観 察 を 十 分 に 行 い 慎 重 に 投 与 すること [ 11. 小 児 等 への 投 与 の 項 参 照 ] (2) 散 瞳 又 は 調 節 麻 痺 が 起 こるので 本 剤 投 与 中 の 患 者 には 散 瞳 又 は 調 節 麻 痺 が 回 復 するまで 自 動 車 の 運 転 等 危 険 を 伴 う 機 械 の 操 作 に 従 事 させないよう 注 意 すること また サングラスを 着 用 す る 等 太 陽 光 や 強 い 光 を 直 接 見 ないよう 注 意 すること ( 解 説 ) (1) 低 出 生 体 重 児 の 眼 底 検 査 実 施 のため 本 剤 を 投 与 した 症 例 で 徐 脈 無 呼 吸 等 の 副 作 用 が 報 告 され ていることから 記 載 した (2) 本 剤 の 有 効 成 分 の 一 つであるトロピカミドは 副 交 感 神 経 遮 断 薬 であり 副 交 感 神 経 終 末 において アセチルコリンと 競 合 的 に 拮 抗 して 神 経 伝 達 を 遮 断 し 瞳 孔 括 約 筋 を 弛 緩 させることにより 散 瞳 を 生 じ また 毛 様 体 筋 の 緊 張 を 抑 制 し 調 節 麻 痺 を 示 す また フェニレフリン 塩 酸 塩 は 瞳 孔 散 大 筋 の 収 縮 により 散 瞳 を 生 じる 投 与 後 自 動 車 の 運 転 等 危 険 を 伴 う 機 械 の 操 作 を 行 うと 散 瞳 又 は 調 節 麻 痺 により 事 故 等 を 引 き 起 こすおそれがあることから 記 載 した 本 剤 投 与 後 物 がぼやけて 見 えたり 普 段 よりまぶしく 感 じられる 場 合 は 症 状 が 回 復 するまで 危 険 を 伴 う 機 械 の 操 作 を 行 わないよう 指 導 すること また サングラスを 着 用 するなど 太 陽 光 や 強 い 光 を 直 接 見 ないよう 指 導 すること -14-

7. 相 互 作 用 (1) 併 用 禁 忌 とその 理 由 (2) 併 用 注 意 とその 理 由 薬 剤 名 等 臨 床 症 状 措 置 方 法 機 序 危 険 因 子 MAO 阻 害 剤 ( 治 療 中 及 び 治 療 後 3 週 間 以 内 ) 急 激 な 血 圧 上 昇 を 起 こす おそれがある 本 剤 の 代 謝 酵 素 を 阻 害 す ることにより カテコール アミン 感 受 性 が 亢 進 する と 考 えられている 交 感 神 経 終 末 でのノルア 三 環 系 及 び 四 環 系 抗 うつ 剤 急 激 な 血 圧 上 昇 を 起 こす ドレナリン 再 取 り 込 みを (マプロチリン 塩 酸 塩 クロミプ おそれがある 阻 害 し 受 容 体 のアドレナ ラミン 塩 酸 塩 アモキサピン) リン 濃 度 を 上 昇 させる ( 解 説 ) MAO 阻 害 剤 MAO 阻 害 剤 は フェニレフリン 塩 酸 塩 の 代 謝 酵 素 を 阻 害 することにより カテコールアミン 感 受 性 を 亢 進 させると 考 えられている 従 って 併 用 により 急 激 な 血 圧 上 昇 を 起 こすおそれがある ことから 記 載 した 三 環 系 及 び 四 環 系 抗 うつ 剤 本 剤 は 三 環 系 及 び 四 環 系 抗 うつ 剤 は 交 感 神 経 終 末 でのノルアドレナリン 再 取 り 込 みを 阻 害 し 受 容 体 のアドレナリン 濃 度 を 上 昇 させるため 併 用 により 急 激 な 血 圧 上 昇 を 起 こすおそれがあるこ とから 記 載 した 8. 副 作 用 (1) 副 作 用 の 概 要 本 剤 は 使 用 成 績 調 査 等 の 副 作 用 発 現 頻 度 が 明 確 となる 調 査 を 実 施 していない ( 再 審 査 対 象 外 ) (2) 重 大 な 副 作 用 と 初 期 症 状 ショック アナフィラキシー( 頻 度 不 明 ) ショック アナフィラキシーが 起 こることがあるので 観 察 を 十 分 に 行 い 紅 斑 発 疹 呼 吸 困 難 血 圧 低 下 眼 瞼 浮 腫 等 の 症 状 が 認 められた 場 合 には 投 与 を 中 止 し 適 切 な 処 置 を 行 うこ と (3)その 他 副 作 用 過 敏 症 眼 消 化 器 その 他 頻 度 不 明 眼 瞼 炎 ( 眼 瞼 発 赤 腫 脹 等 ) 眼 瞼 皮 膚 炎 瘙 痒 感 発 疹 蕁 麻 疹 結 膜 炎 ( 結 膜 充 血 浮 腫 眼 脂 等 ) 角 膜 上 皮 障 害 眼 圧 上 昇 口 渇 悪 心 嘔 吐 顔 面 潮 紅 頻 脈 血 圧 上 昇 頭 痛 (4) 項 目 別 副 作 用 発 現 頻 度 及 び 臨 床 検 査 値 異 常 一 覧 -15-

(5) 基 礎 疾 患, 合 併 症, 重 度 度 及 び 手 術 の 有 無 等 背 景 別 の 副 作 用 発 現 頻 度 (6) 薬 物 アレルギーに 対 する 注 意 及 び 試 験 法 禁 忌 ( 次 の 患 者 には 投 与 しないこと) 本 剤 の 成 分 に 対 し 過 敏 症 の 既 往 歴 のある 患 者 ショック アナフィラキシーがあらわれた 場 合 には 投 与 を 中 止 し 適 切 な 処 置 を 行 う 過 敏 症 状 があらわれた 場 合 には 投 与 を 中 止 する 9. 高 齢 者 への 投 与 一 般 に 高 齢 者 では 生 理 機 能 が 低 下 しているので 注 意 すること 10. 妊 婦, 産 婦, 授 乳 婦 等 への 投 与 11. 小 児 等 への 投 与 小 児 に 投 与 する 場 合 には 全 身 の 副 作 用 が 起 こりやすいので 観 察 を 十 分 に 行 い 慎 重 に 投 与 するこ と 特 に 低 出 生 体 重 児 では 徐 脈 無 呼 吸 等 が 起 こるとの 報 告 があるので 観 察 を 十 分 に 行 い 異 常 が 認 められた 場 合 には 直 ちに 投 与 を 中 止 し 適 切 な 処 置 を 行 うこと なお 必 要 に 応 じて 本 剤 を 希 釈 して 使 用 することが 望 ましい ( 解 説 ) トロピカミドなどの 三 級 アミンムスカリン 受 容 体 拮 抗 薬 やフェニレフリン 塩 酸 塩 は 結 膜 嚢 から 血 中 への 吸 収 は 極 めて 少 ないものの 鼻 涙 管 を 通 って 吸 収 の 良 好 な 粘 膜 表 面 に 達 して 全 身 に 影 響 を 及 ぼすことがある 特 に 三 級 アミンムスカリン 受 容 体 拮 抗 薬 は 小 児 で 全 身 の 副 作 用 が 起 こりやすいと されていることから 記 載 した また 低 出 生 体 重 児 の 眼 底 検 査 実 施 のため 本 剤 を 投 与 した 症 例 で 徐 脈 無 呼 吸 等 の 副 作 用 が 報 告 されている 低 出 生 体 重 児 特 に 極 低 出 生 体 重 児 は 明 らかな 基 礎 疾 患 がなくても 徐 脈 痙 攣 及 び 無 呼 吸 発 作 を 起 こすことがあり 薬 剤 との 因 果 関 係 は 必 ずしも 明 らかではないが 迅 速 的 確 な 処 置 を 必 要 とする 内 容 であることから 記 載 した 従 って 小 児 に 投 与 する 場 合 は 観 察 を 十 分 に 行 い 慎 重 に 投 与 すること なお 全 身 の 副 作 用 を 防 ぐ 方 法 として 点 眼 後 目 からあふれた 液 を 直 ちに 拭 きとる 点 眼 後 1~5 分 間 閉 瞼 し 涙 嚢 部 を 圧 迫 する 本 剤 を 希 釈 して 用 いることが 望 ましいとされている 12. 臨 床 検 査 結 果 に 及 ぼす 影 響 13. 過 量 投 与 -16-

14. 適 用 上 の 注 意 (1) 投 与 経 路 点 眼 用 にのみ 使 用 すること (2) 薬 剤 交 付 時 次 のことを 患 者 へ 指 導 すること 1) 原 則 として 結 膜 嚢 内 に 点 眼 し 1~5 分 間 閉 瞼 と 共 に 涙 嚢 部 を 圧 迫 すること 2) 点 眼 のとき 容 器 の 先 端 が 直 接 目 に 触 れないように 注 意 すること 3) 点 眼 のとき 液 が 眼 瞼 皮 膚 等 についた 場 合 には すぐにふき 取 ること 15.その 他 の 注 意 液 が 変 色 したり 沈 殿 を 生 じたものを 使 用 しないこと 16.その 他 -17-

Ⅸ. 非 臨 床 試 験 に 関 する 項 目 1. 薬 理 試 験 (1) 薬 効 薬 理 試 験 ( Ⅵ. 薬 効 薬 理 に 関 する 項 目 参 照 ) (2) 副 次 的 薬 理 試 験 (3) 安 全 性 薬 理 試 験 (4)その 他 の 薬 理 試 験 2. 毒 性 試 験 (1) 単 回 投 与 毒 性 試 験 (2) 反 復 投 与 毒 性 試 験 (3) 生 殖 発 生 毒 性 試 験 (4)その 他 の 特 殊 毒 性 眼 粘 膜 刺 激 性 試 験 5) 家 兎 5 羽 にオフミック 点 眼 液 基 剤 生 理 食 塩 液 を 1 回 1 滴 30 分 間 隔 で 10 回 点 眼 し 点 眼 直 後 1 分 間 の 瞬 目 回 数 を 測 定 した 最 終 点 眼 30 分 後 に 福 井 らの 方 法 による 眼 障 害 反 応 の 判 定 基 準 に 従 い 角 膜 虹 彩 及 び 結 膜 の 障 害 度 を 観 察 した その 結 果 オフミック 点 眼 液 と 基 剤 の 瞬 目 回 数 は 基 剤 と 同 様 に 生 理 食 塩 液 群 と 比 較 し 軽 度 の 増 加 を 認 めた また オフミック 点 眼 液 の 眼 障 害 は 生 理 食 塩 液 群 と 比 較 し 角 膜 上 皮 眼 瞼 結 膜 お よび 分 泌 物 の 増 加 など 軽 い 障 害 が 認 められた -18-

Ⅹ. 管 理 的 事 項 に 関 する 項 目 1. 規 制 区 分 製 剤 : 有 効 成 分 :トロピカミド フェニレフリン 塩 酸 塩 劇 薬 2. 有 効 期 間 又 は 使 用 期 限 使 用 期 間 :3 年 ( 安 定 性 試 験 結 果 に 基 づく) 3. 貯 法 保 存 条 件 室 温 保 存 4. 薬 剤 取 扱 い 上 の 注 意 点 (1) 薬 局 での 取 り 扱 いについて (2) 薬 剤 交 付 時 の 注 意 ( 患 者 等 に 留 意 すべき 必 須 事 項 等 ) Ⅷ.14. 適 用 上 の 注 意 の 項 参 照 5. 承 認 条 件 等 6. 包 装 5 ml 10 本 7. 容 器 の 材 質 ボトル:ポリプロピレン 中 栓 :ポリエチレン キャップ:ポリプロピレン ラベル:ポリエチレンテレフタレート 8. 同 一 成 分 同 効 薬 同 一 成 分 :ミドリン P 点 眼 液 同 効 薬 :アトロピン 硫 酸 塩 水 和 物 シクロペントラート 塩 酸 塩 9. 国 際 誕 生 年 月 日 不 明 10. 製 造 販 売 承 認 年 月 日 及 び 承 認 番 号 製 造 販 売 承 認 年 月 日 :1990 年 3 月 8 日 承 認 番 号 :20200AMZ00378-19-

11. 薬 価 基 準 収 載 年 月 日 1990 年 7 月 13 日 12. 効 能 又 は 効 果 追 加, 用 法 及 び 用 量 変 更 追 加 等 の 年 月 日 及 びその 内 容 13. 再 審 査 結 果, 再 評 価 結 果 公 表 年 月 日 及 びその 内 容 14. 再 審 査 期 間 15. 投 薬 期 間 制 限 医 薬 品 に 関 する 情 報 本 剤 は 投 薬 (あるいは 投 与 ) 期 間 に 関 する 制 限 は 定 められていない 16. 各 種 コード 販 売 名 HOT(9 桁 ) 番 号 厚 生 労 働 省 薬 価 基 準 収 載 医 薬 品 コード レセプト 電 算 コード オフミック 点 眼 液 102267401 1319810Q1029 661310250 17. 保 険 給 付 上 の 注 意 点 -20-

ⅩⅠ. 文 献 1. 引 用 文 献 1) 秋 葉 清 他 (わかもと 製 薬 ):オフミック 点 眼 液 の 研 究 報 告 [ 長 期 安 定 性 試 験 ]( 社 内 資 料 ) 2) 小 熊 徹 他 (わかもと 製 薬 ):オフミック 点 眼 液 の 研 究 報 告 [ 加 速 試 験 ]( 社 内 資 料 ) 3)わかもと 製 薬 株 式 会 社 : 散 瞳 作 用 試 験 ( 社 内 資 料 ) 4) 枝 浪 謙 一 他 (わかもと 製 薬 ):オフミック 点 眼 液 の 研 究 報 告 [ 生 物 学 的 同 等 性 試 験 ]( 社 内 資 料 ) 5)わかもと 製 薬 株 式 会 社 : 眼 粘 膜 刺 激 性 試 験 ( 社 内 資 料 ) 2.その 他 の 参 考 文 献 3. 文 献 請 求 先 わかもと 製 薬 株 式 会 社 医 薬 学 術 部 103-8330 東 京 都 中 央 区 日 本 橋 本 町 二 丁 目 2 番 2 号 TEL;03-3279-0379 FAX;03-3279-1272-21-

ⅩⅡ. 参 考 資 料 1. 主 な 外 国 での 発 売 状 況 2. 海 外 における 臨 床 支 援 情 報 -22-

ⅩⅢ. 備 考 -23-