複 式 学 級 おけ 国 語 学 習 で 読 解 力 高 め 学 習 指 導 法 関 す 研 究 ~ 書 くこと 取 り 入 れて~ 大 豊 町 立 大 豊 小 学 校 教 諭 西 村 三 知 現 在 国 語 教 育 で 読 解 力 総 合 的 高 めことが 求 められており 複 式 学 級 が 多 い 高 知 県 でも 同 様 であ 学 習 場 面 での 課 題 が 多 い 複 式 学 級 だが 複 式 学 級 おけ 学 習 指 導 の 良 さ 生 かした 研 究 が 重 要 であ 読 解 力 高 めため 書 くこと 効 果 的 間 接 指 導 の 場 で 取 り 入 れ 児 童 が1 思 考 途 切 れさせことなく 学 習 でき2 主 体 的 自 分 の 考 え 書 け 3 書 いたこともと 交 流 し 合 い 読 み 深 めことのでき 学 習 指 導 研 究 し 検 証 授 業 行 っ た その 結 果 書 く 内 容 や 書 き 方 など 具 体 的 指 示 すと 学 習 内 容 が 深 まり 学 習 の 流 れがスム ーズな 書 いたことが 次 つながり 役 立 ったと 思 え 課 題 積 極 的 取 り 組 むことが 明 らかなった キーワード: 読 解 力 書 くこと ノート 指 導 間 接 指 導 学 習 課 題 1 じめ 平 成 15 年 実 施 された PISA 調 査 で わが 国 の 子 どもたち 読 解 力 関 す 問 題 特 書 かれ た 情 報 から 推 論 して 意 味 理 解 す テキスト 解 釈 や 書 かれた 情 報 自 らの 知 識 や 経 験 位 置 づ け 熟 考 評 価 そしてテキスト 基 づいて 意 見 論 ず 自 由 記 述 式 の 問 題 苦 手 としていこ とが 明 らかなった また 平 成 13 年 度 小 中 学 校 教 育 課 程 実 施 状 況 調 査 おいても 相 手 や 目 的 な ど 応 じ 自 分 の 考 え 明 確 して 書 く 力 が 十 分 身 付 いていない と 指 摘 されてい これら2 つの 調 査 から 自 分 の 考 え 明 確 し 相 手 や 目 的 意 図 踏 まえて 内 容 新 た 構 成 しながら 文 章 書 くことが 不 十 分 であという 課 題 が 明 らかなった 平 成 15 年 度 小 中 学 校 教 育 課 程 実 施 状 況 調 査 でも 同 じような 課 題 が 出 された 一 方 現 行 の 学 習 指 導 要 領 で 子 どもたち 生 き 力 育 む ことが 求 められており 知 識 や 技 能 加 え 学 ぶ 意 欲 や 主 体 的 問 題 解 決 しようとす 確 かな 学 力 身 付 けさせたいことが 示 されてい このような 現 状 から 学 習 指 導 要 領 のねらいとすと ころ 一 層 徹 底 すことが 重 要 であり 特 国 語 教 育 おいて 読 解 力 総 合 的 高 めていくこ とが 求 められてい 表 1 高 知 県 の 現 状 ( 複 式 学 級 併 設 校 ) 高 知 県 全 国 的 も 複 式 学 級 の 多 い 平 成 19 年 度 公 立 小 学 校 おけ 複 式 学 級 併 設 校 県 であり 県 内 の 公 立 小 学 校 の 約 38.1 所 管 地 域 学 校 数 学 級 数 パーセント 複 式 学 級 が 併 設 されてい 安 芸 11 21 ( 表 1) 複 式 学 級 おいても 同 様 東 部 教 育 事 務 所 香 美 2 5 生 き 力 や 確 かな 学 力 読 解 力 身 付 けさせことが 求 められてい 土 長 南 国 10 19 しかし 学 級 の 複 雑 化 や 複 式 学 級 中 部 教 育 事 務 所 吾 川 9 13 おけ 学 習 指 導 の 難 しさ 等 多 くの 課 題 高 岡 24 43 があも 関 わらず 複 式 学 級 おけ 西 部 教 育 事 務 所 37 63 学 習 指 導 法 の 先 行 研 究 あまり 多 くな 高 知 市 4 9 い 状 況 であ 従 って 複 式 学 級 で 読 解 合 計 97 173 力 高 め 学 習 指 導 法 考 察 すこと 意 義 あことと 考 えられ 2 研 究 目 的 読 解 力 の 向 上 内 容 正 確 読 み 取 ことが 前 提 であり 児 童 がどのよう 読 み 取 り 解 釈 し 評 価 したかという 思 考 過 程 明 確 す 必 要 があ 1
そこで 複 式 学 級 おけ 国 語 科 学 習 指 導 で 児 童 の 読 解 力 高 めため 間 接 指 導 時 書 くこと 取 り 入 れ その 効 果 性 ついて 検 証 すことした 児 童 の 課 題 解 決 へ 向 けての 学 習 活 動 間 接 指 導 と 直 接 指 導 とのつながりスムーズすため 目 的 意 識 がもて 書 く 活 動 取 り 入 れ その 際 何 どのよう 書 くのか 明 確 すことよって 読 む 方 法 書 く 方 法 身 付 けさせ など 読 解 力 向 上 つなが 書 くこと 取 り 入 れた 具 体 的 な 学 習 活 動 や 指 導 方 法 ついて 研 究 し 検 証 す 3 研 究 内 容 (1) 求 められてい 読 解 力 と ア PISA 調 査 おけ 読 解 力 PISA 調 査 おけ 読 解 力 の 定 義 自 らの 目 標 達 成 し 自 らの 知 識 と 可 能 性 発 達 さ せ 効 果 的 参 加 すため 書 かれたテキスト 理 解 し 利 用 し 熟 考 す 能 力 であ こ のこと 学 習 指 導 要 領 がねらいとしてい 生 き 力 確 かな 学 力 と 同 じ 方 向 性 あこ とから 文 部 科 学 省 から 次 のような 読 解 力 向 上 プログラムの 重 点 目 標 が 出 され これ 沿 った 授 業 改 善 が 求 められてい テキスト 理 解 評 価 しながら 読 む 力 高 め 取 組 の 充 実 テキスト 基 づいて 自 分 の 考 え 書 く 力 高 め 取 組 の 充 実 様 々な 文 章 や 資 料 読 む 機 会 や 自 分 の 意 見 述 べたり 書 いたりす 機 会 の 充 実 イ 国 語 科 おけ 読 解 力 国 立 教 育 政 策 研 究 所 で 国 語 科 おけ 読 解 力 次 のよう 定 義 してい 狭 義 の 読 解 力 と1 意 味 理 解 す2 書 かれていことが 分 か3その 主 題 どんなことで どのような 意 図 で 書 かれたか 解 釈 す 力 であ 広 義 の 読 解 力 この 力 加 えて 読 んで 自 分 の 考 えたこ と 表 現 す 力 まで 読 解 力 として 示 してい また 白 石 氏 (2005) 読 解 力 と 読 む 方 法 書 く 方 法 という 方 法 の 技 術 ( 言 語 技 能 ) の 習 得 目 指 し さらその 方 法 他 へ 生 かすことのでき 力 他 へ 転 移 でき 力 であと 捉 え 文 章 理 解 解 釈 すことで 人 の 考 え 方 認 識 ふれ 自 分 の 考 えもち 表 現 すため 文 章 いか 正 確 読 み 取 かが 重 要 であ としてい このよう 読 解 力 と 読 んで 理 解 すだけでなく 自 分 の 考 え 表 現 すことまでと 捉 えられてい (2) 複 式 学 級 おけ 学 習 指 導 ア 実 態 調 査 本 研 究 で 県 内 複 式 学 級 併 設 校 97 校 複 式 学 級 担 任 169 名 アンケート 調 査 実 施 した こ の 調 査 の 結 果 集 計 分 析 すことで 複 式 学 級 おけ 国 語 学 習 で 読 解 力 高 めための 効 果 的 な 学 習 指 導 方 法 探 究 したいと 考 え 8つの 質 問 と 記 述 式 の 質 問 行 った 質 問 項 目 1 複 式 学 級 担 任 経 験 年 数 2 学 年 の 組 み 合 わせ3 教 科 の 指 導 形 態 4 個 人 の 意 見 全 体 広 めため 使 ってい 教 具 5 複 式 学 級 おけ 学 習 指 導 の 課 題 6 間 接 指 導 時 取 り 入 れてい 学 習 方 法 7ノート 書 かせてい 内 容 及 び 書 き 方 のルールと 工 夫 8ノート 指 導 の 課 題 点 などであ イ 調 査 結 果 県 内 公 立 小 学 校 の 複 式 学 級 併 設 校 97 校 中 82 校 から 回 答 提 出 があり 回 収 率 84.5% グラフ1 学 年 別 指 導 すうえでの 課 題 2
また 対 象 教 員 173 人 中 144 人 から 回 答 提 出 が あり 回 収 率 83.2%であった その 結 果 か ら 複 式 学 級 の 現 状 と 担 任 が 抱 えてい 課 題 が 明 らかなった 学 年 別 指 導 すうえで 一 番 多 かった 課 題 直 接 指 導 の 指 導 時 間 が 不 足 す(103 人 ) で わたりのタイミングが 難 しい(80 人 ) という 意 見 も 多 かった また 課 題 が 理 解 できず 学 習 行 き 詰 まり 児 童 の 思 考 が 中 断 す ことがあ 課 題 が 早 く 終 わり 学 習 が 停 滞 す (112 人 ) など 間 接 指 導 時 の 課 題 関 す 問 題 が 多 くあげられたことから 間 接 指 グラフ2 間 接 指 導 時 取 り 入 れてい 学 習 方 法 導 おけ 課 題 が 重 要 であことが 明 らか なった (グラフ1) 課 題 関 す 問 題 が 多 い 間 接 指 導 時 取 り 入 れてい 学 習 方 法 として 課 題 自 力 解 決 すためのワークシート 学 習 (98 人 ) が 一 番 多 く 次 音 読 や 意 味 調 べ(90 人 ) 3 番 目 漢 字 学 習 定 着 のためのドリル 学 習 (83 人 ) だった その 他 ノート 使 った 学 習 まとめや 発 展 学 習 のためのプリント 学 習 ド リル 学 習 取 り 入 れてい (グラフ2) 学 年 や 学 級 の 状 態 教 材 よって 学 習 方 法 工 夫 すなど 書 くこと 取 り 入 れてい 教 員 が 多 いということが 明 らかなった ノート 指 導 おいてノート 書 かせこと 板 書 (221 人 ) が 最 も 多 く 次 自 分 の 意 見 や 友 だちの 意 見 対 す 自 分 の 考 え (110 人 ) 続 いて 学 習 後 の 感 想 (85 人 ) だった その 他 一 人 調 べしたことや 発 問 対 す 答 えや 理 由 など ノート 使 い 書 かせこ と 実 践 されてい 教 員 が 多 いことが 明 らか なった (グラフ3) 反 面 ノート 指 導 課 題 感 じてい 教 員 も 多 かった 中 でも 圧 倒 的 多 いの 書 く 速 さ 個 人 差 があり 時 間 配 分 が 難 しい(1 09 人 ) ということだった 書 く 時 間 差 が 出 ことよって 授 業 の 中 で 書 くこと 取 グラフ3 ノート 書 かせこと り 入 れこと 難 しいと 考 えられ また グラフ4 ノート 指 導 上 の 課 題 限 られた 授 業 の 中 でノート 書 かせ 時 間 取 のが 難 しい(40 人 ) という 意 見 もあった (グラフ4) 複 式 学 級 おけ 学 習 指 導 お いて 特 時 間 的 な 余 裕 がなく 授 業 組 み 立 てうえでノート 指 導 重 要 なポイントなってく と 考 えられ 以 上 のような 結 果 から 担 任 の 抱 えてい 課 題 多 いことが 分 かった しかし 実 際 の 授 業 で 書 くこと 取 り 入 れことで 複 式 学 級 おけ 学 習 指 導 の 良 さ 生 かした 指 導 が 3
行 われてい 間 接 指 導 時 書 くこと 取 り 入 れてい 教 員 の 工 夫 として 次 のようなことが 挙 げられ ノート 分 割 したり 書 く 場 所 決 めたりして 自 分 の 意 見 や 良 いと 思 う 友 だちの 意 見 も 書 く 自 分 の 考 え 友 だちの 考 え 付 け 足 す その 際 自 分 の 考 えが 友 だちと 異 なっていても 消 しゴム で 消 さず 加 筆 したり 別 書 いたりす 自 分 の 意 見 発 表 ボードやラミネート 板 書 いた 後 黒 板 掲 示 し 比 べたり 似 た 考 え 方 で 分 けたりしながら 話 し 合 う 学 習 リーダー 中 心 とした 話 し 合 いの 時 書 いたもの 使 う 書 いたもの 次 時 の 授 業 で 使 ったり 振 り 返 り 使 ったりす できだけ 授 業 内 ノート 確 認 評 価 入 れ 意 欲 もたす 書 いたものがあと 直 接 指 導 入 った 時 グループ 学 習 や 一 人 学 びの 進 み 具 合 が 把 握 でき また 授 業 がスムーズ 進 んだ 実 践 として 次 のようなことが 挙 げられた 間 接 指 導 時 一 人 で 学 習 させ 直 接 指 導 時 子 ども 達 の 思 いや 考 え 発 表 させた 授 業 明 確 な 課 題 提 示 ができ 目 当 てがしっかりと 示 せたとき 児 童 が 理 解 できた 授 業 子 ども 同 士 で 直 接 黒 板 まとめ 分 かったこと 書 き 込 ませ 直 接 指 導 時 説 明 させ その 中 で 教 師 がポイント 絞 って 発 問 し まとめていった 授 業 間 接 指 導 で 用 いた 課 題 が 直 接 指 導 で 生 かせ 自 らが 課 題 見 つけ 意 欲 的 取 り 組 めた 授 業 各 学 年 の 学 習 の 流 れホワイトボード 書 き 児 童 提 示 した 授 業 自 ら 進 んで 課 題 解 決 す 力 が 求 められてい 間 接 指 導 時 書 くことや 一 人 学 び 話 し 合 い 活 動 取 り 入 れ また 明 確 な 課 題 提 示 して 目 的 意 識 や 見 通 しが 持 て 授 業 組 み 立 てな ど 複 式 学 級 おけ 学 習 指 導 の 良 さ 生 かした 指 導 行 うと 児 童 の 意 欲 が 向 上 し 読 解 力 高 めための 力 も 備 わのでないかと 考 えた (3) 読 解 力 高 めため 書 くこと 生 かす 授 業 アンケート 調 査 から ノート 指 導 上 の 課 題 として 挙 げられた 何 どのよう 書 かせか 分 からな い 書 く 速 さ 個 人 差 があ 書 かせ 時 間 取 のが 難 しいなど 書 くこと ついての 課 題 が 多 いことが 分 かった しかし 間 接 指 導 時 行 った 学 習 スムーズ 直 接 指 導 の 学 習 つなげた め 書 くこと 学 習 取 り 入 れこと 一 つの 方 法 であ 読 解 力 高 めため 考 えた ことや 読 み 取 ったこと 論 理 的 書 くことで 自 分 の 考 え 明 確 すこと 重 要 であり 自 主 的 な 学 びの 力 が 求 められ 複 式 学 級 での 学 習 指 導 で 必 要 不 可 欠 であ 複 式 学 級 おけ 学 習 指 導 おいても 書 かせ 方 よってより 高 い 学 習 効 果 が 期 待 されのでないだろうかと 考 えた また 書 かせことで 間 接 指 導 時 の 児 童 の 思 考 の 過 程 が 教 師 も 確 認 でき 児 童 が 自 己 評 価 相 互 評 価 す 手 段 としても 活 用 できというメリットもあ 具 体 的 な 1 時 間 の 授 業 の 流 れとして 次 のア~エ のような 流 れが 考 えられ ア 学 習 課 題 つかむ ( 直 接 指 導 ) 明 確 な 課 題 提 示 す 読 み 取 ため 何 どのよう 書 かせか 明 確 し 書 き 方 パタ ーン 化 す 箇 条 書 きす 写 真 用 いなどの 手 立 てや 方 法 具 体 的 指 示 す イ 課 題 ついての 考 えもつ ( 間 接 指 導 ) 自 分 の 考 えや 根 拠 ノート 書 く 書 く 時 間 十 分 保 障 し 全 員 の 児 童 が 書 けようす ウ 課 題 ついて 話 し 合 う ( 間 接 指 導 直 接 指 導 ) ノート 書 いた 内 容 ペアで 対 話 したりグループで 伝 え 合 ったりす 友 達 の 意 見 聞 いて 自 分 の 読 み 取 りと 比 べて 考 えたこと 考 えが 変 わったこと 思 ったこと 短 くノート 書 かせ ラミネート 板 やホワイトボード 意 見 書 き 同 じ 内 容 の 意 見 などでグループ 分 け 行 い 整 理 し ながら 全 体 で 話 し 合 う エ 学 習 のまとめす ( 間 接 指 導 ) 4
自 分 のノート 読 み 返 したり 板 書 見 たりして 授 業 で 学 んで 分 かったこと 自 分 の 考 えが 変 わ ったこと 友 だちの 考 えの 良 かったことなど 授 業 のまとめとして 書 く 4 検 証 授 業 (1) 授 業 の 視 点 ( 検 証 方 法 ) まず 1 時 間 の 学 習 の 中 で 児 童 の 思 考 が 途 切 れない 授 業 組 み 立 て 間 接 指 導 の 学 習 から 直 接 指 導 の 学 習 スムーズつなげことができか 検 証 す 課 題 解 決 すため 児 童 が 思 考 す 過 程 で 大 切 な 言 葉 や 文 線 引 いたり 印 つけたりしながらノートやワークシート 大 切 な 言 葉 や 文 書 く 書 くこと 間 接 指 導 の 学 習 取 り 入 れ 自 分 の 考 えまとめ 時 間 とし 直 接 指 導 の 場 で 全 体 広 げ 考 え 確 認 し 再 考 す 学 習 つなげていけ 授 業 展 開 となようす そのため 間 接 指 導 時 児 童 が 何 どうすのか どこまでやれば 良 いのかが 分 かよう 明 確 な 発 問 や 指 示 出 す 次 読 み 取 ったことやそれ 対 す 自 分 の 考 え 書 く 場 設 定 すことで 自 分 の 考 え 書 くこと 意 欲 もち 思 考 深 めことや 学 習 対 す 自 己 評 価 の 手 段 となか 検 証 す 授 業 の 中 で ワークシートやノート 自 分 が 読 み 取 ったことや 自 分 の 考 え 書 く 場 設 定 し 書 く 時 間 保 障 すことで 児 童 書 こうという 意 欲 もたせ また 書 いたこともと 対 話 や 話 し 合 い すことで 自 分 の 意 見 自 信 持 たせ 友 だちの 考 えと 比 べその 違 いノートメモ 取 ことで その 内 容 から 自 己 評 価 の 手 段 へとつなげ 最 後 書 いたこともとお 互 いの 考 え 交 流 し 合 って 読 み 深 め 場 設 定 し 交 流 し 合 うことで 自 分 の 考 え 明 確 し 他 の 人 の 考 え 聞 くことで 思 考 深 めことができか 検 証 す 自 分 の 考 え 他 の 人 伝 えため まずペア 対 話 で 相 手 自 分 の 考 え 伝 えたり 相 手 の 考 え 聞 いたりす 活 動 す その 際 なぜそう 思 ったのかどうしてそう 考 えたのかなど 理 由 もでき だけ 伝 えことができようす 次 全 体 で 意 見 出 し 合 い 考 えグループ 分 けしながら 思 考 深 め 少 人 数 から 全 体 へ 交 流 の 場 広 げことで 読 み 深 めていく 学 習 感 想 振 り 返 りカー ド 感 想 発 表 書 くことで 学 習 したこと 振 り 返 り 自 分 の 考 えが 他 の 考 えよって 変 わったことや 気 がついたことなど 書 く また 本 時 の 学 習 で 習 得 した 方 法 次 の 学 習 つなげられようす (2) 授 業 の 実 際 ア 授 業 の 計 画 11 月 7 日 ~11 月 15 日 まで ( 全 6 時 間 ) 大 豊 小 学 校 3 4 年 生 3 年 (2 名 ) 4 年 (6 名 ) 単 元 名 教 材 名 3 年 段 落 ごとの 内 容 とらえながら 読 もう 道 具 使 う 動 物 たち 4 年 事 柄 のまとまりごと 要 点 とらえながら 読 もう ウミガメのま 守 イ 検 証 授 業 の 考 察 (ア) 児 童 自 らが 課 題 解 決 の 意 欲 がもて 学 習 の 目 的 がっきり 分 か 課 題 の 設 定 3 年 生 意 味 段 落 考 え 際 4つの 動 物 がどの 段 落 で 説 明 されていか 考 えさせため ノート 段 落 と 具 体 的 書 くこと 指 示 した 児 童 写 真 手 がかり 段 落 ごと 内 容 捉 えながら 読 み 写 真 使 ったことで 視 覚 的 文 章 構 成 捉 えこともできた 4 年 生 キーワード 見 つけさせ そのキーワードから 題 考 えさせたり 意 味 段 落 の 小 見 出 し 使 ったりさせた キーワードが 説 明 文 読 む 際 の 手 立 てとなり 意 見 のばらつきが 少 なく 話 題 焦 点 化 して 話 し 合 うことができた このよう 課 題 がっきり 分 かったとき 読 み 取 ったことがノートしっかり 書 け それもと 話 し 合 い 広 げていくことができてい た しかし 何 どのよう 書 かせかが 明 確 でないときや 課 題 と 学 習 段 階 ずれが 生 じた 5
とき 児 童 の 活 動 停 滞 が 見 られ 書 くこと 上 手 くつながらないことがあり また 具 体 的 な 手 立 てが 少 なかったときも 学 習 がスムーズ 流 れなかった 両 学 年 とも 間 接 指 導 時 の 課 題 指 示 ついて 何 どのようすか 明 確 出 す また どこまで 到 達 すればよいのかが 分 かよう 学 習 の 流 れ 授 業 の 初 め 黒 板 提 示 すこと で 授 業 の 流 れや 目 的 がっきり 分 かり 学 習 の 流 れがスムーズなった (イ) 書 くことよって 自 分 の 意 見 まとめたり 見 直 したりすことで 考 え 明 確 でき 児 童 とって 書 くことが 役 立 ったと 思 え 活 動 の 工 夫 3 年 生 読 み 取 ったことノート 書 かせ 際 ~ どんな 時 ~ どう 使 っ ていか という 書 き 方 提 示 した また 全 ての 時 間 この 書 き 方 継 続 して 使 ったことで 児 童 迷 わず 書 けた 段 落 ごと 小 見 出 しつけ 学 習 で 小 見 出 しの 並 び 一 目 で 見 こ とができ 文 章 構 成 考 えうえで 有 効 であり 学 習 の 流 れや 何 すのか( 目 的 )が 捉 えやすく スムーズな 活 動 ができた また ワークシート 工 夫 し 適 所 使 うこと 学 習 時 間 の 短 縮 なだけでなく 書 くとき 迷 うことなく 読 み 取 りや 思 考 すこと 時 間 有 効 使 え 書 く 意 欲 つながった 両 学 年 とも 授 業 展 開 の 中 で 考 えや 読 み 取 ったこと 書 く 際 同 時 間 接 指 導 の 設 定 したこと 同 じ 学 習 活 動 させ 授 業 の 流 れの 時 大 変 有 効 だった 教 師 が 児 童 の 活 動 しっかりと 確 認 できだけでなく つまずきもその 場 で 助 言 すことができ 児 童 も 学 習 集 中 し 書 く 意 欲 も 高 まった (ウ) 書 いたこともとお 互 いの 考 え 交 流 し 合 い 読 み 深 め 場 の 設 定 3 年 生 ノート 書 いた 意 見 二 人 で 見 せ 合 い 話 し 合 う 活 動 スムーズできていたので ラミネート 板 や 黒 板 使 うなど 視 覚 的 捉 えさせ 活 動 取 り 入 れれば 思 考 が 広 まり 教 師 の 評 価 の 際 も 役 立 ったのでないかと 考 えられ 4 年 生 ノートやラミネート 板 短 く 箇 条 書 きすこと 指 示 すことで 時 間 の 短 縮 ができ 意 見 交 流 や 話 し 合 いの 時 間 が 増 えただけでなく この 文 章 の 何 が 大 切 なのか 考 えて 書 くことができた また 友 だちの 考 えがすぐ 分 かり 話 し 合 いもスムーズでき それ 通 し て 自 分 の 考 えと 比 べ 考 えが 変 わった 児 童 もいた しかし その 変 化 ノート 書 き 加 えまで 至 らなかった 5 成 果 と 課 題 (1) 適 切 な 課 題 や 活 動 の 指 示 手 立 ての 重 要 性 検 証 授 業 おいて 特 4 年 生 の 授 業 の 中 で 課 題 が 児 童 の 思 考 と 結 びつかなかったり 指 示 や 手 立 てがあいまいだったため 児 童 の 学 習 活 動 や 思 考 明 らかな 停 滞 が 見 られ 授 業 の 流 れ 影 響 が 大 き かった このことから 適 切 な 課 題 や 具 体 的 な 活 動 の 指 示 手 立 て 児 童 の 思 考 や 活 動 大 きく 関 係 すこと 複 式 学 級 おけ 学 習 指 導 おいて 特 重 要 なことが 明 らかなった 書 く 方 法 具 体 的 指 示 し パターン 化 して 続 けこと 読 み 取 りが 苦 手 で 手 立 てが 必 要 な 児 童 への 対 策 となり 間 接 指 導 時 の 行 き 詰 まり 停 滞 防 ぐことができと 考 えられ 右 のよう 時 間 追 うごと 書 き 方 の 3 年 生 の 実 践 から パターン 複 雑 していった そうす と 書 き 方 慣 れてくのでつまずくこ 1 時 間 目 段 落 となく 書 くことができた 読 み 取 ったこ 2 時 間 目 ~ ~すとき ~ 使 う と 書 き 方 のパターンあわせこと 3 時 間 目 4 時 間 目 で 迷 わず 正 確 書 くことができ 時 間 も ~ ~どんな 時 ~どう 使 ってい 短 縮 できた ( 図 1) 6
また 最 後 の 時 間 書 いた 紹 介 文 の 中 この 書 き 方 のパターン 使 って 的 確 まとめことが できていた ( 写 真 1) よ う じ の よ う 使 っ て い サ ボ テ ン の と げ 食 べ 時 か れ 木 の 中 い 虫 キ ツ ツ キ フ ィ ン チ ほ う ち ょ う 使 っ て い 野 菜 や 肉 切 と き 人 間 か な づ ち 使 っ て い く ぎ 打 つ と き 人 間 ( 図 1) 3 年 生 の 書 き 方 ( 写 真 1) 道 具 使 う 動 物 の 紹 介 文 3 年 生 の 授 業 で 写 真 使 って 段 落 分 けし 写 真 手 がかりして 文 章 全 体 の 構 成 つかむ 授 業 展 開 すことで 説 明 文 の 文 章 構 成 視 覚 的 捉 えこと 有 効 であった また3 4 年 生 とも 学 習 のまとめとして 説 明 文 の 読 みの 力 書 くこと 生 かして 紹 介 文 書 かせた 際 写 真 使 ったこ と 言 語 化 の 手 立 てとなり 児 童 が 思 考 しやすいことが 明 らかとなった (2) 書 くこと 対 す 児 童 の 意 識 向 上 振 り 返 りシート 授 業 態 度 アンケートなどから ノート 自 分 の 考 え 書 いてそれがきちん と 言 えたので 役 立 った 何 どうすということがノート 書 けたので 楽 しかった ワー クシート 紹 介 文 書 くとき たくさん 書 けてかなりうれしかった いろいろ 意 見 が 書 けておも しろかった 紹 介 文 書 くとき 何 書 くか 分 からなかったけど 勉 強 して 説 明 が 分 かりやすく 書 けた 箇 条 書 きすのが 上 手 なった 自 分 の 意 見 が 黒 板 やラミネート 板 書 けたのが 良 かった 板 書 の 言 葉 自 分 の 考 えた 言 葉 つけ 足 して 書 いた など 書 くことが 次 の 学 習 活 動 つながり 学 習 の 中 で 役 立 つこと 実 感 すれば 児 童 が 書 くことの 価 値 認 め 書 くこと 積 極 的 取 り 組 むことが 分 かった また 書 いたもの 友 だちと 見 合 うことで 友 だちの 考 えが 分 かこと 喜 びもつなど 書 くこと の 良 さ 実 感 すことができ 書 くこと への 意 識 が 向 上 す (3) 思 考 深 めための 手 立 ての 重 要 性 自 分 の 考 えノートやワークシート 書 き 書 いたこともとペア 対 話 し 意 見 伝 え 合 ったり 話 し 合 ったりす 中 で 相 手 と の 考 えの 違 い 気 づき なぜだろうどうして だろうと 思 考 す その 考 えラミネート 板 や 発 表 ボードなど 使 って 全 体 広 げ 話 し 合 うため 書 くこと 取 り 入 れた 活 動 が 重 要 であ 授 業 の 初 めの 段 階 で 自 分 の 考 えノート 書 きペア 対 話 す その 後 ラミネート 板 使 って 全 体 考 え 広 め 話 し 合 うという 学 ( 写 真 2)ラミネート 板 使 って 習 活 動 4 年 生 で 取 り 入 れた 感 想 も ラミネート 板 マスが 大 きくて 書 きやすかったし 後 残 からいいと 思 った ラミネート 板 使 ったことで 友 だちの 意 見 が 分 かりやすかった み 7
んなが 何 分 かっていかが 知 れて 良 かった など 肯 定 的 な 意 見 が 多 かった ラミネート 板 書 い たことで 視 覚 的 も 見 やすく 自 己 評 価 や 相 互 評 価 が 児 童 とって 容 易 行 いやすくなったのでな いかと 考 えられ また 教 師 側 から 見 ても わたった 時 すぐ 児 童 の 考 えや 学 習 の 進 行 状 況 が 把 握 でき 指 導 がスムーズなという 利 点 があ 今 回 ラミネート 板 初 めて 使 った マス 目 つけたラミネート 板 したこと 1つのラミネート 板 体 言 止 めで 短 く 書 くよう 指 示 すことで 文 字 も 小 さくならず 見 やすく 書 くことができた ( 写 真 2) 間 接 指 導 時 おいてその 場 での 評 価 難 しいが 他 の 学 年 の 指 導 終 えてもう 一 方 の 学 年 わた った 時 書 いた 物 見 て 評 価 できこととても 有 効 であ 評 価 の 時 間 も 短 縮 でき 学 習 活 動 がス ムーズ 流 れ 自 己 評 価 や 相 互 評 価 の 際 も 授 業 での 話 し 合 いや 授 業 後 の 振 り 返 りができやすく お 互 いの 意 見 交 流 し 合 うことで 自 分 の 考 え 明 確 し 思 考 深 めことで 読 解 力 が 高 ま (4) 課 題 今 回 の 研 究 で 課 題 も 明 らかなった 1 点 目 国 語 科 おけ 読 解 力 で 求 められてい 力 の 中 で 他 転 移 す 力 や 表 現 す 力 十 分 付 けられなかったことであ 紹 介 文 的 確 書 くことができていたが 今 回 の 授 業 で 学 んだこと 生 かして 別 の 場 で 紹 介 文 書 くなど 定 着 図 学 習 や 発 展 的 な 学 習 までできなかった しかし 今 後 様 々な 場 面 で 紹 介 文 が 書 けよう 力 付 けていくため 発 展 的 な 学 習 計 画 的 取 り 入 れていくことも 重 要 であ 2 点 目 1 時 間 の 授 業 で 何 どのよう 書 かせのか 明 確 すことができず 学 習 がスムーズ 進 まなかった ことであ 課 題 明 確 し 発 問 指 示 より 具 体 的 出 すため 教 材 研 究 深 めなければならな い 6 おわり 1 年 間 通 して 読 解 力 高 めための 学 習 指 導 法 探 ため 研 究 進 めてきたが 限 られた 検 証 授 業 の 時 間 で 明 らかなったことほんの 一 部 分 であ しかし 書 くこと 取 り 入 れことで 確 実 読 解 力 が 向 上 すこと 確 信 すことができた 担 任 の 先 生 から 子 ども 達 3 学 期 行 った 説 明 文 教 材 の 授 業 意 欲 的 で キーワード 使 った 小 見 出 しづくりや 文 章 構 成 図 の 学 習 喜 んで 取 り 組 んだこと 検 証 授 業 で 学 習 したことが 土 台 となっていて 授 業 が 大 変 やりやすかったという 報 告 受 けた 今 回 の 研 究 出 発 点 子 ども 達 が 思 考 し 意 欲 的 書 き 読 解 力 高 めていけよう 今 後 も 実 践 重 ねていきたい また 今 回 明 らかできなかったことや 他 の 学 習 指 導 方 法 も 実 践 通 し て 学 んでいきたい 引 用 参 考 文 献 及 び 資 料 1) 文 部 科 学 省 (2005) 読 解 力 向 上 関 す 指 導 資 料 2) 国 立 教 育 政 策 研 究 所 (2003) (2005) 平 成 13 15 年 度 小 中 学 校 教 育 課 程 実 施 状 況 調 査 結 果 概 要 3) 全 国 国 語 授 業 研 究 会 (2005)18 19 頁 読 解 力 高 め 授 業 者 からの 提 案 東 洋 館 出 版 社 4) 石 田 佐 久 馬 責 任 編 集 (1992) 書 くこと 生 かした 説 明 文 の 授 業 東 洋 館 出 版 社 5) 全 国 国 語 授 業 研 究 会 筑 波 大 学 附 属 小 学 校 国 語 研 究 部 (2006~2007) 子 どもと 創 国 語 の 授 業 NO.16~NO.19 東 洋 館 出 版 社 8