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Taro-小学校第5学年国語科「ゆる

解答類型

Taro-6学習指導案(事例①小学校

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3 題材の目標 (1) (2) 4 題材の評価規準 ( 指導要録の四つの観点 ( 生活や技術への関心 意欲 態度 ) から題材の学習を通して目指す生徒の姿を示します ) 文章の語尾は 評価規準の作成, 評価方法の工夫改善のための参考資料 ( 中学校技術 家庭 ) 平成 23 年 11 月 ( 国立教

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知識・技能を活用して、考えさせる授業モデルの研究

<ICTの活用 > 第 3 時でデジタルカメラを使い子ども達の制作途中の作品を撮影し, 大型テレビを活用して提示する 道具の使い方の工夫を分かりやすく示したり, 作品の面白さを紹介したりすることで 自分の作品にも取り入れてみたい という活動への意欲付けになると考える 2 題材の目標 粘土を切ったりけ

4 本単元と情報リテラシーの関わり 課題設定担任による 説明会におけるデモンストレーションを見ることを通して 本単元を貫く言語活動としての これぞ和の文化! おすすめの 和の文化 を調べて説明会を開こう を知り 見通しを持たせ学校司書による関連図書紹介を通して 和の文化への関心を高め 進んで調べよう

Taro-12事例08.jtd

国語科学習指導案様式(案)

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Taro-【HP用】指導案.jtd

た, 導入で扱うイメージキャラクターについて, デザインやネーミングの意図, 理由について疑問や関心を持つことにより, より北広島町に興味を持つことが可能となる その他, 調べる際に新聞記事を利用することにより, 記事をスクラップすることができる 記録性 に優れ, 疑問を解決するための手立て, 情報

けて考察し, 自分の考えを表現している 3 電磁石の極の変化と電流の向きとを関係付けて考え, 自分の考えを表現している 指導計画 ( 全 10 時間 ) 第 1 次 電磁石のはたらき (2 時間 ) 知 1, 思 1 第 2 次 電磁石の強さが変わる条件 (4 時間 ) 思 2, 技 1, 知 2

Microsoft Word - 小学校第6学年国語科「鳥獣戯画を読む」

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4. 題材の評価規準 題材の評価規準 については, B 日常の食事と調理の基礎 (2),(3), D 身近な消費生活 と環境 (1) の 評価規準に盛り込むべき事項 及び 評価規準の設定例 を参考に設定して いる 家庭生活への関心 意欲 態度 お弁当作りに関心をもち, おか 生活を創意工夫する能力

作品の情景をよりわかりやすく伝える手だてともなる 指導にあたって 1 では まず 俳句は17 音で作ることや季語を入れることと言ったきまりをおさえる そして 教科書の例を読み 想像した情景や作者の思いを想像し 良いと思うところ 工夫されていると思うところを発表できるようにする 2 の俳句を作る場面で

平成 年度佐賀県教育センタープロジェクト研究小 中学校校内研究の在り方研究委員会 2 研究の実際 (4) 校内研究の推進 充実のための方策の実施 実践 3 教科の枠を越えた協議を目指した授業研究会 C 中学校における実践 C 中学校は 昨年度までの付箋を用いた協議の場においては 意見を出

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第 4 学年算数科学習指導案 平成 23 年 10 月 17 日 ( 月 ) 授業者川口雄 1 単元名 面積 2 児童の実態中条小学校の4 年生 (36 名 ) では算数において習熟度別学習を行っている 今回授業を行うのは算数が得意な どんどんコース の26 名である 課題に対して意欲的に取り組むこ

中学校第 3 学年社会科 ( 公民的分野 ) 単元名 よりよい社会をめざして 1 本単元で人権教育を進めるにあたって 本単元は 持続可能な社会を形成するという観点から 私たちがよりよい社会を築いていくために解決すべき課題を設けて探究し 自分の考えをまとめさせ これらの課題を考え続けていく態度を育てる

7 児童の実態 書くこと に関わる活動では これまでに 読書生活について考えよう の単元において アンケートを作成して自分が知りたい情報を集め それを整理して表やグラフにして表すとともに 自分の考えや感想を交えて報告書の形に表す活動を行った また 新聞を作ろう の単元では 社会科の学習と関連して ご

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座標軸の入ったワークシートで整理して, 次の単元 もっとすばらしい自分へ~ 自分向上プロジェクト~ につなげていく 整理 分析 協同的な学習について児童がスクラップした新聞記事の人物や, 身近な地域の人を定期的に紹介し合う場を設けることで, 自分が知らなかった様々な かがやいている人 がいることを知

Microsoft Word - 0表紙みどり1.doc

内容 児童 経験したことや調べたことから選んで話す 内容 ( 考え ) を分かりやすく話す はっきりした発音で声の大きさを考えて話す 丁寧な言葉を使って話す 相手の顔を見ながら話す 大事なこと

20情報【授業】

第 5 学年 社会科学習指導案 1 単元名自動車をつくる工業 2 目標 我が国の自動車工業の様子に関心を持って意欲的に調べ, 働く人々の工夫や努力によって国民生活を支える我が国の工業生産の役割や発展について考えようとしている ( 社会的事象への関心 意欲 態度 ) 我が国の自動車工業について調べた事

Taro-学級活動学習指導案.jtd

彩の国埼玉県 埼玉県のマスコット コバトン 科学的な見方や考え方を養う理科の授業 小学校理科の観察 実験で大切なことは? 県立総合教育センターでの 学校間の接続に関する調査研究 の意識調査では 埼玉県内の児童生徒の多くは 理科が好きな理由として 観察 実験などの活動があること を一番にあげています

< 自己と 事象 とのつながり> 題材との出会いの場面において, やってみたいという思いや, どのようになっているのかなどの知的欲求を刺激するように, 実際の小物や写真などを提示し, 自分の生活を豊かにする楽しい小物について具体的なイメージを完成予想図として描き表していく そうすることで, 事象 (

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Microsoft Word - 第3学年国語科学習指導案 .docx

技術 家庭科学習指導案 安芸高田市立向原中学校指導者久保田美恵 1 日時平成 26 年 11 月 10 日 ( 月 ) 第 5 校時 (14:15~15:05) 2 場所 2 年教室 3 学年 学級第 2 学年男子 11 名女子 11 名計 22 名 4 題材名 食品の選択 小題材名 加工食品の選び

上に食に関する指導の充実が求められている 食環境の乱れが社会的課題とっている今日 中学生が食生活の自立を目指した学習をすることは大切なことであるので 本時は 自分や家族の食生活の中で見付けた問題点の改善に自主的に取り組むことができるように 指導を進めることにした 指導に当たっては これまでの学習を踏

単元の目標 カレーライスを作ることに興味 関心をもち, 進んで活動する カレーライスの作り方を調べ, 作り方, 材料, 用具を発表することができる カレーライス作りの活動を通して, 食材を知ったり, 道具を使う仕事にふれたりして, 生活経験を豊かにする 人との関わりを通してコミュニケーション能力を身

第 2 学年 理科学習指導案 平成 29 年 1 月 1 7 日 ( 火 ) 場所理科室 1 単元名電流とその利用 イ電流と磁界 ( イ ) 磁界中の電流が受ける力 2 単元について ( 1 ) 生徒観略 ( 2 ) 単元観生徒は 小学校第 3 学年で 磁石の性質 第 4 学年で 電気の働き 第 5

Microsoft Word - 中学校数学(福島).doc

平成 30 年 6 月 8 日 ( 金 ) 第 5 校時 尾道市立日比崎小学校第 4 学年 2 組外国語活動 指導者 HRT 東森 千晶 JTE 片山 奈弥津 単元名 好きな曜日は何かな? ~I like Mondays.~ 本単元で育成する資質 能力 コミュニケーション能力 主体性 本時のポイント

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Microsoft Word - 社会科

(2) -2,4,1 3 y=-x-2 をかいた ( 人 ) 4 (1) y=2x-9,y=2x,y=3x+3 (2) y=x+11 (3) 指導観校内の研究テーマが 考える力を引き出す授業のあり方 ということで, 数学科では考える力とは何かを分析し,11 項目に整理した 1 帰納的に考える力 2

第○学年 ○○科指導計画

Microsoft Word - 木工G指導案.doc

第1学年 技術・家庭科学習指導案

種類の違う木材を用意することによって意欲的に活動に取り組ませ, 材料との出会いをきっかけに表 したいものが明確になるよう工夫していきたい 本題材の指導に当たって実施したアンケートの結果は, 以下のとおりである 1 工作 をするのが好きですか 好き 100% きらい 0% 考えたりつくったりするのが楽

5 児童の実態と主題に迫るための手だて (1) 児童の実態本学級の児童は明るく 男女の仲もよい いろいろな場面で声を掛け合ったり 仕事を手伝ったりできる児童も多い 話し合い活動では 友達の意見のいいところを取り上げて考えをまとめることができたり 人の意見を聞いて自分の考えを変えることができたりする児

Microsoft Word - 数学指導案(郡市教科部会)

第14章 キャリア教育

○数学科 2年 連立方程式

1. 研究主題 学び方を身につけ, 見通しをもって意欲的に学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における算数科授業づくりを通して ~ 2. 主題設定の理由 本校では, 平成 22 年度から平成 24 年度までの3 年間, 生き生きと学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における授業づくり通して~ を研究主題に意欲的

○ ○ 科 学 習 指 導 案

○ ○ 科 学 習 指 導 案

3. ➀ 1 1 ➁ 2 ➀ ➁ /

仮説 1 導入 の工夫や 展開 において豊富な材料 技法を体験させることにより児童は 感性を働かせ 自ら学ぶことができるであろう 手立て 1 教科書を効果的に活用して 課題をわかりやすくおさえられるように工夫し 興味 関心を高め 児童が活動の見通しをもてるようにする 2 導入は 題材の最初の時間は1

表 2 家庭にミシンがあり, 家族 ( 自分を含む ) が使用している 37% 家庭にミシンはあるが, ほとんど使用していない 26% 家庭にミシンがない 37% 指導観 1 年生にとって, 中学校に入学して初めての被服製作題材である 小学校の家庭科でも布を用いた製作を行ってきているが, 授業後,

第4学年算数科学習指導案

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し, 定期的に評価することで 自己の考え を自覚する場面を意図的に設定している 本教材の学習においては, 様々な情報の中から必要な情報を取り出し, 整理 分析し, それに基づいた自分の考えを表現する活動を通して, 自己の考えの深まりや広がり を実感させることによって, 課題改善につなげたいと考えてい

(2) 計画学習課題 学習内容 時間 連立方程式とその解 二元一次方程式とその解の意味 2 連立方程式とその解の意味 ( 本時 1/2) 連立方程式の解き方 文字の消去の意味 加減法による連立方程式の解き方 5 代入法による連立方程式の解き方 連立方程式の利用 問題を解決するために 2つの文字を使っ

授業の構成要素 学び合う授業で育つ 3 つの力 資料 2 基礎 基本の力知識 理解 技能 問題解決力思考力 判断力 表現力 想像力 学ぼうとする力学習意欲 自己有用感 身に付けた知識 技能を活用したり その成果を踏まえた探究活動を行う中で学び合う授業を展開する 教師の役割 < 問題提示の工夫 > 多


課題研究の進め方 これは,10 年経験者研修講座の各教科の課題研究の研修で使っている資料をまとめたものです 課題研究の進め方 と 課題研究報告書の書き方 について, 教科を限定せずに一般的に紹介してありますので, 校内研修などにご活用ください

H26関ブロ美術プレ大会学習指導案(完成版)

第○学年 ○○科指導計画

Microsoft Word - 【東広島市】西条小学校 算数「かたちクイズをしよう」(1年).doc

第 2 学年 * 組保健体育科 ( 保健分野 ) 学習指導案 1 単元名生涯の各段階における健康 ( イ ) 結婚生活と健康 指導者間中大介 2 単元の目標 生涯の各段階における健康について, 課題の解決に向けての話し合いや模擬授業, ディベート形式のディスカッションなどの学習活動に意欲的に取り組む

第 学年 組 図画工作科学習指導案

5 単元の評価規準と学習活動における具体の評価規準 単元の評価規準 学習活動における具体の評価規準 ア関心 意欲 態度イ読む能力ウ知識 理解 本文の読解を通じて 科学 について改めて問い直し 新たな視点で考えようとすることができる 学習指導要領 国語総合 3- (6)- ウ -( オ ) 1 科学

理科学習指導案

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4 単元の評価規準 コミュニケーションへの関心 意欲 態度 外国語表現の能力 外国語理解の能力 言語や文化についての知識 理解 与えられた話題に対し 聞いたり読んだりした 1 比較構文の用法を理解 て, ペアで協力して積極 こと, 学んだことや経 している 的に自分の意見や考えを 験したことに基づき

★数学学習指導案最終(知的障害)

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第 1 学年国語科学習指導案 日時 平成 27 年 11 月 11 日 ( 水 ) 授業 2 場所 八幡平市立西根中学校 1 年 2 組教室 学級 1 年 2 組 ( 男子 17 名女子 13 名計 30 名 ) 授業者佐々木朋子 1 単元名いにしえの心にふれる蓬莱の玉の枝 竹取物語 から 2 単元

教科 : 産業技術基礎科目 : 形成 金属加工対象 : 第 1 学年 A 組 F 組 前半 第 1 ローテーション 金属加工 1. 金属の性質および加工について学習させる 金属の種類 2. 旋盤作業の基本的な操作を学習させる 切削加工の 機械の操作 3. 手仕上げについて学習させる 研磨の 4. 報

2年生学級活動(性に関する指導)指導案

具体的な場面を設定し 実際に整理 整頓の計画を立てることで 実生活に繋げていくことができる よう指導していきたい また 第 3 次には環境とのかかわりについても押さえ 広い視野で考えられ るようにしていきたい 3 題材の目標 身の回りの整理 整頓に関心をもち 気持ちよく過ごそうとする 家庭生活への関

Microsoft Word - 【提言2】④新聞70(最終).doc

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Microsoft Word - 6年国語「パネルディスカッションをしよう」

( ) 単元計画 ( 全 6 時間 ) 段階 主な学習活動と内容 指導上の留意点 配時 私たちが食べているものは, どこからきて 既習を想起できるように, 農業や いるか考える 水産業の学習内容を掲示しておく 給食の献立から調べた食料自給率から, 給食の献立から調べた食料自給率本つ気づいたことや疑問

英語科学習指導案 京都教育大学附属桃山中学校 指導者 : 津田優子 1. 指導日時平成 30 年 2 月 2 日 ( 金 ) 公開授業 Ⅱ(10:45~11:35) 2. 指導学級 ( 場所 ) 第 2 学年 3 組 ( 男子 20 名女子 17 名計 37 名 ) 3. 場所京都教育大学附属桃山中

いろいろな衣装を知ろう

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算数科学習指導案 指導者中野智子 1 日時平成 30 年 10 月 19 日 ( 金 ) 第 6 校時 2 学年第 6 学年 1 組男子 12 名女子 9 名計 21 名 3 単元名資料の調べ方 4 単元について (1) 単元観本単元は, 小学校学習指導要領第 6 学年の内容 [D データの活用 ]

7 本時の指導構想 (1) 本時のねらい本時は, 前時までの活動を受けて, 単元テーマ なぜ働くのだろう について, さらに考えを深めるための自己課題を設定させる () 論理の意識化を図る学習活動 に関わって 考えがいのある課題設定 学習課題を 職業調べの自己課題を設定する と設定する ( 学習課題

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主語と述語に気を付けながら場面に合ったことばを使おう 学年 小学校 2 年生 教科 ( 授業内容 ) 国語 ( 主語と述語 ) 情報提供者 品川区立台場小学校 学習活動の分類 B. 学習指導要領に例示されてはいないが 学習指導要領に示される各教科 等の内容を指導する中で実施するもの 教材タイプ ビジ

(Taro-\202o\202R\202X\201`\202o\202S\202R.jtd)

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Transcription:

平成 25 年度基礎 基本習得のための実践研究事業 技術 家庭科 ( 技術分野 ) 公開授業 授業研究会 授業者前橋市立木瀬中学校上原和暁教諭平成 25 年 11 月 25 日 ( 月 ) 第 1 学年 材料と加工に関する技術 : ペンスタンドをつくろう ( 導入題材 ) において 正確な接合の学習を公開しました 当日は 県内各地から 50 名を超える参加者 ( 教員 大学生 ) があり 授業参観とともにワークショップ型の授業研究会が行われました 題材 1 年 ペンスタンドをつくろう ( 導入題材 ) 本時のねらい 試しの場として端材を利用した接合体験と グループでの話合いを通して 接合のコツを見出させ 正確な接合方法が分かることができるようにする 身に付けさせたい資質 能力 げんのうの使用方法に関する理解 正確に接合するためのコツの理解

授業の様子 1 1. 本時の課題を把握する 製作品の完成度を高めるために 接合のコツを見つけ出そう! 3. グループで接合のコツを話し合う 1 実物やプロジェクタの画像から 失敗例を知る 3. グループで接合のコツを話し合う 2. 試しの場として 端材を接合する 1 げんのうの打つ面を確認する 2 端材の接合例を見ることで 完成のイメージをもつ ( プロジェクタ利用 ) 3 班の半分の生徒が作業を行い 残りの生徒は作業を観察し 正しい接合方法を見つける 生徒一人一人が 実物投影機を利用して こぐち面のずれやくぎのはみ出しなどの失敗を視覚的に分かるようにしました 話合いを深めるために ワークシートを工夫したり 失敗例を一般化したりして 接合のコツについて考えやすくしました 4 ワークシートに観察から気付いたことや 自分の体験からうまくいかなかったことなどを記入する 友だちはくぎが板からはみ出てしまった 自分は打つことに夢中になり 板がずれてしまった ワークシートにおいて 観察から うまくいかなかったこと どうすればうまくいったか など 生徒が記入しやすいように工夫しました 2 自分の一押しのコツを基に グループで話し合う くぎの打ち始めで くぎが不安定だから くぎを指で押さえると くぎをまっすぐに打つことができると思う 上位 3 位までにランク 4. ランク付けした理由を考えるされた提案について なぜ上位に選んだのか 班での話合いを充各自が考えた提案その理由を考えました 実させるために 試を 各班毎にランクしの場で接合した端付けしました 材を見させたり 友だちの体験の観察なぜ この提案の方が よりよいまちづくり につながるのかな? を振り返らせたりしました

授業の様子 2 4. 各グループの発表から接合のコツを共有する くぎを打つときに 板をしっかりと押さえると 板がずれないと思う 授業研究会での意見 < よかった点 > げんのうの使い方の理解が深まっていた 導入での試しの場で 失敗体験をさせたことは 接合のコツを見出すことに結びついた 自分だけの体験だけでなく 友だちの体験を観察させたことがよかった 話合いの場面で 自分の考えをもたせてから話し合わせたことがよかった 教材の提示に ICT を有効に活用していた < 改善点 > 試しの場で 友だちの作業を観察するときののポイントを明確にする必要がある 試しの場をすべての工程で取り入れることは難しいので 効果的な場面を選定する必要がある 生徒の考えを更に引き出す工夫を図るとよい 発表されなかったコツや 生徒が考えつかないようなコツを提示教材等を利用して 分かりやすく補足しました 5. 本時を振り返るとともに 次時の学習への見通しをもつ 本時での学びを次時に活かすために 特に自分が取り組む接合のコツを明確にもたせました 生徒一人一人が 次の時間の接合では こぐち面がずれないように 板に目印を書いてからくぎを打とうと思う 参加者の声 組立てにおける試しの場は 設定する必要があると感じた 生徒が失敗を認めてもらえる機会はなかなかないと思う 失敗をすることで 自ら気付き学ぶことができると実感した 話合いでは 明確な視点をもつことを大切にしていきたい 教師としての姿勢( 共感 授業中の生徒指導等 ) がすばらしく 参考になった はばたく群馬の指導プランの実践を見ることができ 勉強になった 授業者の感想 授業研究会での各グループの発表を聞いて とても勉強になりました 例えば 生徒の考えを更に引き出す工夫や ワークシートの内容を吟味していくことなど これからの授業に活かしていきたいと思います そして 今後も より充実した技術分野の授業を展開していくために 自己の向上に努めていきます

提案授業について ( 技術 ) 本時のねらい 試しの場として端材を利用した接合体験と グループでの話合いを通して 接合のコツを見出させ 正確な接合方法が分かることができるようにする 身に付けさせたい資質 能力 学習活動 げんのうの使用方法に関する理解 端材の接合を体験し その後 打ち始め打ち終わりに平面 曲面を使い分ける 正確に接合するためのコツに 知 ひじと手首を使って打ち込む ついて グループで話し合う 識 材料に適したくぎの長さや太さを選択する 正確に接合するためのコツの理解 板材がずれないように接合する くぎが曲がらないように接合する 丈夫な接合を工夫する < 提案する手立て > 試しの場の設定 自分の体験だけでなく 友達の体験を観察させることで 板がずれる くぎが曲がるなどの原因に気付くことができるようにする 接合のコツを見出すための工夫 自分の体験と人の体験の観察を通して個人の考えをもたせ グループで話し合わせることで 接合のコツを見出すことができるようにする 自分の考えやグループの考えを分かりやすくまとめるためのワークシートを準備する 予想される失敗接合例の提示教材を準備する < 協議の視点 > 1 身に付けさせたい資質 能力について 2 提案する手だてについて

技術 家庭科学習指導案 (1 年 5 組 ) 平成 25 年 11 月 25 日 ( 月曜日 ) 第 5 校時 (13:35 ~ 14:25) 木工室 指導者 上原 和暁 1 題材名ペンスタンドをつくろう ( 導入題材 )( 技術分野 ) 2 考察 (1) 題材観 1 学習内容 : 学習指導要領上の位置付け A 材料と加工に関する技術 (2) ア材料の特徴と利用方法を知ること イ材料に適した加工法を知り 工具や機器を安全に使用できること 2 主な身に付けさせたい資質 能力 材料の特徴の理解 導入題材の製作を通した工具の適切な使用方法の理解 けがき 部品加工 組立て 仕上げなどの技能 3 そのために必要な指導 学習活動 木材や金属 プラスチックなどの材料の特徴を知る 教師による示範や 教科書 ワークシートを基に 各工具の正しい使用方法を知る 製作の各工程について試しの場を設定する 作業のコツについてグループで話し合う 各工程の作業の失敗例を提示して 正確な作業のコツを見出すことができるようにする 工具を正しく使用し 各工程の作業を正確に行うようにする 4 今後の学習の活用 身の回りで役立つものの製作 (2) 本題材に関わる単元に生徒の実態及び指導方針 ( 男子 14 名 女子 17 名 計 31 名 ) 1 既習の学習内容 小学校の図画工作において 木切れや板材 針金などの材料を用いて のこぎりやげんのう ペンチ 糸のこなどの工具を使って作品を製作してきた 中学校の技術において キャビネット図 等角図 第三角法による正投影図などの設計の学習をおこなってきた 2 実態及び指導方針 これまでの学習の中で 多くの生徒が何かを作り出したいと考えている しかし 現在の社会はものが溢れ 必要な物は購入すればよく 壊れたら買い換えればよいという考えが生徒の中にも浸透してしまっている そこで ものをつくることの楽しさや完成したときの喜びを実感できるように 正確な製作品をつくる事ができるようにする 様々な工具に興味 関心をもち 作業に意欲的な生徒がほとんどであるが 正しい使い方をせずに進めると失敗する恐れがあることは理解できていない また 一人一人は自分の作業に黙々と取り組む姿が見られるが 他の生徒の作業の様子を観察し 自分の作業に生かそうとすることはほとんどない そこで 各工程において 試しの場を意図的に設定し 自分の体験だけでなく 友だちの体験を観察させることで 失敗の原因を気づくことができるようにする 2 つの製作品 ( 割れがあり 接合のずれがあるものとそうでないもの ) を比較検討したときに どの生徒も完璧に作られている製作品を選択している 失敗をすると完成度が落ちることは理解している そこで いくつかの失敗例を提示し 失敗しない作業のコツを考え出し実践できるようにする グループ学習は生徒同士の学び合い 高め合いを生み出す いくつかの失敗例からその原因を考えさせ 正確に行う作業のコツを話し合う活動を取り入れることで 様々な作業のコツを考え出せるようにする 実物投影機とプロジェクターを使い 各工程の示範や失敗例などを示すことで より視覚的に各工程をとらえることができ 工具の使い方を理解できるようにする 各工具の適切かつ安全な使用方法の理解を深め 実際の作業に生かせるようにするために ワークシートを工夫する - 1 -

3 題材の目標材料の特徴や加工法を知り 製作品の正確な加工 接合を考え製作できるようにする 4 指導と評価の計画 ( 全 9 時間予定 ) 生活や技術への ペンスタンドの製作や工具の使用方法に関心をもち 正確な 評 関心 意欲 態度 作業方法を考え出そうとしている 価規 生活の技能 各工程において工具を正しく使い 作業することができる 準 生活や技術についての 材料の特徴や加工法を知り 工具の正しい使い方が分かる 知識 理解 時間 主な内容 身に付けさせたい資質 能力 主な学習活動 関技知 ( 技能 知識等 ) 態能理 第 1 材料の特 正確な製作への意欲 ペンスタンドの完成品を見 ~ 徴 加工 て 製作への関心 意欲をも 3 時 法 つ 材料の特徴 加工法について 材料の特徴や加工法について の理解 知り 製作の見通しをもつ けがき さしがねの使用方法の理解と さしがねを利用して製作図面 正しく使用できる技能 を基に けがきを行う 切断 のこぎりの使用方法の理解 教科書と示範から のこぎり の正しい使用方法を知る 作業体験と 友だちとの話合いをもとに 切断のコツを見出す のこぎりを正しく使用できる 正しい使用方法で切断作業を 技能 する 第 4 部品加工 木工やすりの使用方法の理解 教科書と示範から 木工やす ~ りの正しい使用方法を知る 5 時 作業体験と 友だちとの話合 いをもとに 切削のコツを見出す 木工やすりを正しく使用でき 正しい使用方法で切削作業を る技能 する 第 6 接合 適切な釘打ちの場所の理解 板の厚みや強度面を考えて釘 ~ ( 下穴あ 打ちの場所を理解する 7 時 け ) 四つ目ぎりの使用方法の理解 教科書と示範から四つ目ぎり の正しい使用方法を知る 作業体験と 友だちとの話合いをもとに 穴あけのコツを見出す 四つ目ぎりを正しく使用でき 正しい使用方法で穴あけ作業 る技能 をする げんのうの使用方法の理解 教科書と示範から げんのう の使用方法を知る - 2 -

第 8 時 接合 正確な接合方法の理解 作業体験と 友だちとの話合 ( 本時 ) ( 釘打ち ) いをもとに 接合のコツを見 ~ 出す 9 時 正しく接合できる技能 接合のコツを実践して作業を する 仕上げ 紙やすりの使用方法の理解 教科書と示範から 仕上げの 方法を知る 正しく仕上げができる技能 紙やすりを使用して仕上げる - 3 -

5 本時の展開 (8/9) (1) ねらい試しの場として端材を利用した接合体験と グループでの話合いを通して 接合のコツを見出させ 正確な接合方法を分かることができるようにする (2) 準備教科書 技術 家庭技術分野 ( 開隆堂 ) ワークシート 端材 げんのう 接合の失敗例作品 実物投影機 プロジェクター スクリーン (3) 展開 学習活動時間指導上の留意点及び支援 評価予想される生徒の考え ( 評価 努力を要する生徒への支援 ) 1. 本時の学習課題をつかむ 5 分 本時の学習が自分の製作品の完成度を大きく変えていくことを伝えることで 本時の学習内容に関心を 接合のコツを見つけ出そう もたせる げんのうの正しい使い方を確認する 正しい接合の見本を提示し学習課題を明確にする 2. 試しの場として 端材を接合 10 分 失敗しても大丈夫なように 導入題材で使用して する いる板の端材で作業ができるようにする ( 予想される生徒の考え ) テーブル内で半分の生徒が作業を行い 残りの生徒は作業を観察させることで 正しい接合方法を見つ くぎを打つときに げんのうの けさせる 面を気をつける 作業は一人で行うことを伝える くぎをまっすぐに打つ 自分の作業と他の人の作業の観察を通して 自分の 板がずれないようにする 作業のうまくいかなかったことや うまくいったこ ボンドがはみ出ないようにする と どうすればうまくいったか などついてワークシートで整理できるようにする 3. グループで接合のコツを話し 15 分 導入題材で使用している端材での作業と失敗例の 合う 提示をすることでより多くのコツが出るようにす ( 予想される生徒の考え ) る 失敗例を確実に理解できるように実物投影機やプ くぎを打つときに目線を近づけ ロジェクターなどのICT 機器を活用する て打つ ワークシートを活用して 失敗例の原因やその改 釘の先端を1 枚目の板から出る 善策 (= 接合のコツ ) の話合いを深めていけるよ ようにして2 枚目の板に刺して うにする から打つ グループで話し合う前に 接合のコツについての自 各板の機械処理されているこぐ 分の考えをしっかりともたせておく ち面側をそろえて接合する 失敗例の原因に着目させ 失敗しないために前もっ 板を万力ではさんで固定する てしておくべきことやすべきことを考えさせたりすることで 接合のコツを見出せるようにする 4. 各グループの発表から接合の 15 分 次時の学習で実践できるように一つ一つのコツをワ コツを共有する ークシートを活用しながら 理解を深めることがで ( 接合のコツ ) きるようにする 板をしっかりと固定する 接合のコツを共有できるように発表内容を一般化し 板の組合せが分かるように目印 て板書する を書く 生徒が考えつかなかったコツについて補足する 打ち始めはくぎをおさえるなど 接合のコツをもとに 正確な接合方法が分か < 表れてほしい生徒の意識 > る ( 観察 ワークシート ) 知識 理解 接合のコツを使って 正確な作業をしたいと思う 試しで接合した自分や友だちの作品を見させ 作品と接合のコツとの結びつきを捉えるようにさせる 5. 本時を振り返るとともに 次 5 分 次時の接合で 使用してみたいコツに印を書かせ 時の学習への見通しをもつ 数名の生徒を発表させる ワークシートに本時の自己評価をさせる - 4 -

板書計画 ペンスタンドの製作 正確に組み立てるために 接合のコツを見つけだそう 失敗例 接合のコツ 万力を使う 写真 こば面のズレ 板をしっかりと固定する クランプを使う 釘をさしておく 写真こぐち面のズレ 板の組合せが分かるように目印を書く 写真釘がはみ出る 打ち始めは釘をおさえる 写真ボンドがはみ出る うすく塗る ぞうきんでふく - 5 -