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先発品とのの相違の一覧 エダラボン点滴静注 30mg 杏林 エダラボン点滴静注 30mg 杏林 脳梗塞急性期に伴う神経症候 日常生活動作障害 機能障害の改善 通常 成人に 1 回 1 管 ( エダラボンとして 30mg) を適当量の生理食塩液等で用時希釈し 30 分かけて 1 日朝夕 2 回の点滴静

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タペンタ 錠 25mg タペンタ 錠 50mg タペンタ 錠 100mg に係る 販売名 タペンタ 錠 25mg タペンタ 錠 50mg 医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 有効成分 タペンタ 錠 100mg 製造販売業者 ヤンセンファーマ株式会社 薬効分類 821 提出年月 平成 30 年

未承認薬 適応外薬の要望に対する企業見解 ( 別添様式 ) 1. 要望内容に関連する事項 会社名要望された医薬品要望内容 CSL ベーリング株式会社要望番号 Ⅱ-175 成分名 (10%) 人免疫グロブリン G ( 一般名 ) プリビジェン (Privigen) 販売名 未承認薬 適応 外薬の分類

相互作用DB

DRAFT#9 2011

これまでの検討経緯 2014 年 6 月 E17 EWG 設立 2014 年 11 月第 1 回対面会合 ( リスボン ) 2015 年 6 月第 2 回対面会合 ( 福岡 ) 2015 年 12 月第 3 回対面会合 ( ジャクソンビル ) 2016 年 5 月 -6 月 エクスパートによるサイン

ータについては Table 3 に示した 両製剤とも投与後血漿中ロスバスタチン濃度が上昇し 試験製剤で 4.7±.7 時間 標準製剤で 4.6±1. 時間に Tmaxに達した また Cmaxは試験製剤で 6.3±3.13 標準製剤で 6.8±2.49 であった AUCt は試験製剤で 62.24±2

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審査結果 平成 26 年 2 月 7 日 [ 販売名 ] 1 ヘプタバックス-Ⅱ 2 ビームゲン 同注 0.25mL 同注 0.5mL [ 一般名 ] 組換え沈降 B 型肝炎ワクチン ( 酵母由来 ) [ 申請者名 ] 1 MSD 株式会社 2 一般財団法人化学及血清療法研究所 [ 申請年月日 ]

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医薬品の添付文書等を調べる場合 最後に 検索 をクリック ( 下部の 検索 ボタンでも可 ) 特定の文書 ( 添付文書以外の文書 ) の記載内容から調べる場合 検索 をクリック ( 下部の 検索 ボタンでも可 ) 最後に 調べたい医薬品の名称を入力 ( 名称の一部のみの入力でも検索可能

201601

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3. 安全性本治験において治験薬が投与された 48 例中 1 例 (14 件 ) に有害事象が認められた いずれの有害事象も治験薬との関連性は あり と判定されたが いずれも軽度 で処置の必要はなく 追跡検査で回復を確認した また 死亡 その他の重篤な有害事象が認められなか ったことから 安全性に問

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(別添様式)

緒言

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Microsoft Word - JAID_JSC 2014 正誤表_ 原稿

発 再燃を繰り返す逆流性食道炎の維持療法を除く ) においては 通常 8 週間まで 十二指腸潰瘍においては 通常 6 週間まで 非びらん性胃食道逆流症においては 通常 4 週間までと限定されていることから 使用にあたっては十分留意すること 2 本製剤は 既に薬価収載後 1 年以上を経過している ネキ

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あった AUCtはで ± ng hr/ml で ± ng hr/ml であった 2. バイオアベイラビリティの比較およびの薬物動態パラメータにおける分散分析の結果を Table 4 に示した また 得られた AUCtおよび Cmaxについてとの対数値

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DRAFT#9 2011

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医療用医薬品最新品質情報集 ( ブルーブック ) 初版有効成分リトドリン塩酸塩 品目名 ( 製造販売業者 ) 後発医薬品 品目名 ( 製造販売業者 ) 先発医薬品 効能 効果用法 用量添加物 1) 解離定数 (25 ) 1) 溶解度 (37 ) 1 ウテロン錠 5mg サンド 2

抗菌薬の殺菌作用抗菌薬の殺菌作用には濃度依存性と時間依存性の 2 種類があり 抗菌薬の効果および用法 用量の設定に大きな影響を与えます 濃度依存性タイプでは 濃度を高めると濃度依存的に殺菌作用を示します 濃度依存性タイプの抗菌薬としては キノロン系薬やアミノ配糖体系薬が挙げられます 一方 時間依存性

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用法 用量 発作性夜間ヘモグロビン尿症における溶血抑制 mg mg mg mg kg 30kg 40kg 20kg 30kg 10kg 20kg 5kg 10kg 1900mg mg mg mg

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改訂後 ⑴ 依存性連用により薬物依存を生じることがあるので 観察を十分に行い 用量及び使用期間に注意し慎重に投与すること また 連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止により 痙攣発作 せん妄 振戦 不眠 不安 幻覚 妄想等の離脱症状があらわれることがあるので 投与を中止する場合には 徐々に

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査を実施し 必要に応じ適切な措置を講ずること (2) 本品の警告 効能 効果 性能 用法 用量及び使用方法は以下のとお りであるので 特段の留意をお願いすること なお その他の使用上の注意については 添付文書を参照されたいこと 警告 1 本品投与後に重篤な有害事象の発現が認められていること 及び本品

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薬食発第 号平成 21 年 3 月 4 日 各都道府県知事殿 厚生労働省医薬食品局長 バイオ後続品の承認申請について 医薬品の製造販売の承認申請の取扱いについては 平成 17 年 3 月 31 日付け薬食発第 号医薬食品局長通知 医薬品の承認申請について ( 以下 局

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2008年10月2日

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スライド 1

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(別添様式)

本日の内容 1. 本邦におけるコンパニオン診断システムの規制 2. NGSを用いたコンパニオン診断システム 1 規制上の取扱い 2 評価の考え方と検討課題 3. NGSを用いた遺伝子検査システムに関連した課題 2

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Transcription:

日本人と外国人の薬物動態の違いが日本における承認用量に与える影響 福永悟史, Frank Arnold, 草間真紀子, 小野俊介, 杉山雄一 東京大学大学院薬学系研究科

背景 日本で承認申請される医薬品の申請資料に 海外臨床試験データが含まれることは多い 海外臨床試験データを利用する場合 開発企業またはPMDAの審査では 民族的要因の影響が慎重に検討される 内因性民族的要因を検討する重要な指標として薬物動態がある -ICH Eでは新地域を代表する住民集団における薬物動態試験が必要とされている -ブリッジング戦略の採否に関わらず 海外臨床試験データが含まれる場合は 国内外の薬物動態試験成績に基づき民族的要因が検討されている 日本人と欧米人の薬物動態の違いは その後に実施する国内臨床試験デザイン さらには国内承認用量の決定に影響する可能性がある

目的 本研究では 国内申請資料における日本人および欧米人の薬物動態の違いの程度を AUC を指標として調査した また 薬物動態の違いと日本 米国の承認用量との関連を検討した

方法 対象医薬品 : 年 ~8 年の国内承認品目 (n=9) 除外基準 新有効成分含有医薬品 効能追加された医薬品 配合剤以外のもの治療を目的としない医薬品 ( 診断薬 ワクチン ) 外用剤( 点眼剤含む ) は除外日本人と欧米人の AUC ならびに日米の用量が入手可能な品目 収集項目 : AUC * ( 日本人 欧米人 ) 用量 * ( 日本 米国 ) 開発プロファイル ( 開発企業 ブリッジング ) 医薬品プロファイル ( 新有効成分 薬効分類 投与単位 剤形 消失経路 ) 情報源 : 申請資料概要 (CTD module ) 添付文書 インタビューフォーム 米国 Label 解析 : は日本人 AUC/ 欧米人 AUCで求め.8 以上. 以下の範囲にある場合は 日本人と欧米人における AUC は同等とみなした 日本人と欧米人におけるAUCの分布はKruskal Wallis test AUCの同等性はFisher s exact testで検定 * AUCは 原則的に日本人と欧米人で同一用量 剤形が投与された時の値を集め 用量が異なる場合は比例換算した また 体重や体表面積で換算していない値を用いた * 用量は 日本と米国それぞれにおける最大用量を用い 最大用量が明確に示されていない場合は維持用量の上限 それも利用できない場合は開始用量の上限を用いた

結果 申請資料に含まれる薬物動態試験において AUCは約 %(/9) の医薬品で 日本人と欧米人で異なっていた が を超えるものはリセドロン酸 ロスバスタチン ラベプラゾールの つのみであった ( 図 ) 薬効分類毎に の分布に違いは認められなかった * が AUC が日本人と欧米人と同等の医薬品の割合は薬効分類毎に差が認められた * ( 図 ) 抗ウイルス薬は その他の医薬品と比し AUC が同等の医薬品の割合が多かった *6 と用量比に相関は認められなかった ( 図 ~9) 新有効成分か否か ( 図 ) ブリッジングの有無( 図 ) 審査 申請区分( 図 ) 開発企業の国籍 ( 内資 / 外資 ) ( 図 6) 投与経路 ( 図 7) 投与量単位*6 ( 図 8) 遺伝多型に人種差が知られている排泄経路 ( 図 9) に分けても と用量比に関係性は認められなかった * p=.7, Kruskal Wallis test, * p=., Kruskal Wallis test, * p=., Fisher s exact test, *6 p=., Fisher s exact test

米人 ) 本人 / 欧 リセドロン酸 ( 日 医薬品数 7 8 6 7 が 同等 * である医薬品数 8 9 7 図 薬効分類別の ( 日本人 / 欧米人 ) *.8< <.

日本承認用量量は米国より少少ない 用量比 6 図 と用量比 6 ( 参考 )AUC の違いが用量決定に大きな影響を与えると仮定した場合のプロット 仮想プロット 日本人 AUC は米国人より大きい

6 図 新有効成分医薬品とその他 図 ブリッジング開発の有無 用量比 その他新有効成分 その他 ブリッジング 日本承承認用量は米国国より少ない 6 用量 比 図 審査 申請区分図 6 開発企業の内資 外資 その他オーファン 優先審査 内資外資 日本人 AUC は米国人より大きい

6 図 7 投与経路図 8 投与量単位 ( 体格補正の有無 ) 6 用量比 皮下注 筋注 静注用経口投与等量 比 per body per bodyweight/surface 日本承承認用量は米国国より少ない 6 図 9 排泄経路 ( 遺伝多型の人種差 ) 遺伝多型に人種差無し 遺伝多型に人種差有り (CYPC9, C9, D6 OATP) 日本人 AUC は米国人より大きい

考察 日本人と欧米人で薬物動態が大きく異なる医薬品は少なかった 実施薬時期 場所が異なり 検体の測定時期 施設等が同じでないと考えられる試験間の比較をした医薬品が多いことも影響しているかもしれない 国内承認用量の決定には 人種差をあらわす薬物動態の違いよりも たとえば国内外の用量設定試験で得られた実際の有効性や安全性などの要素が重視されていると考えられるれる 以下の点より 開発戦略や規制要件の違いが承認用量の決定に影響を与えている可能性も考えられる ブリッジング戦略の採用の有無にかかわらず の分布に違いはなかったが ブリッジング戦略をとった医薬品の用量比はロスバスタチンを除き 又はに集中しており 用量比のばらつきは他の医薬品より小さい傾向があった 希少疾病医薬品 優先審査品目も用量比がのものが多い 抗ウイルス剤は用量比が のものが多いが 承認時には国内臨床試験データの提出が要求されないエイズ薬が / 品目あることがその一因と考えられる

参考資料 (. の医薬品 ) 医薬品名 海外承認用量国内承認用量国内用量設定試験のふり幅備考 ロスバスタチン. ~mg, 推奨開始用量は mg.mg より開始 漸次 mg まで増量可 重症患者に限り最大 mg まで増量可,.,,,, mg ブリッジング ラベプラゾール ( パリエット錠 mg). mg アモキシリン mg, クラリスロマイシンmg mg アモキシリン7mg, クラリスロ 効能追加 : 胃潰瘍又は十二指腸潰瘍 マイシン mg mg mg におけるヘリコバクター ピロリの除菌 の補助 リセドロン酸 ( アクトネル錠.mg). mg.mg,., mg ブリッジング mg/kg/day, 全身性真菌感染は アムホテリシン.9 mg/kg/day(hiv 患者のクリプトコッ カス髄膜炎は6 mg/kg/dayまで ).mg/kg/day, mg/k/daygまで増量可 ( クリプトコッカス髄膜炎は 6 mg/kg/day ブリッジング まで ) エキセメスタン ( アロマシン錠.mg). mg OD mg OD mg OD mg OD ブリッジング ロラタジン ( クラリチン錠 mg).7 mg OD mg OD 成人は年齢 症状により適宜増減 mg OD, mg BID, mg OD テリスロマイシン.7 8mg OD 6mg OD 6mg OD, 8mg OD 酢酸セトロレリクス ( セトロタイド注射用 mg).6.mg OD 又は mg.mg 又は mg ブリッジング 塩酸エルロチニブ ( タルセバ錠 mg) フォリトロピンベータ ( 遺伝子組換え ).6 ( フォリスチム注 ) フォリトロピンベータ ( 遺伝子組換え ) 6 ( フォリスチム注 7) ロサルタンカリウム ヒドロクロロチアジド配合剤 ( プレミネント錠 ) ボルテゾミブ ( ベルケイド注射用 mg).7 mg OD mg OD 7IU を 日間 反応が低い場合は 7 日間ごと 7.IU 増量可 IU 又はIUを 日間投与 そ.6 の後 7~IU を投与 7~ 6IUに増量可.8( ヒドロクロチアジド ) 通常 ロサルタン mg ヒドロクロロチアジド.mg だがそれぞれ mg mg まで増量可 IU を 7 日間 反応が低い場合は 7 日間ごと IU 増量可 IU 又はIUを 日間投与 その後 7~7IUを投与 ロサルタン mg ヒドロクロロチアジド.mg 7.7 日 回 mg/m.mg/m 週 回 週間 日 回 mg/m.mg/m 週 回 週間 IU, IU mg/.mg, mg/6.mg, mg/6.mg 視床下部 - 下垂体機能障害に伴う無排卵及び希発排卵における排卵誘発 複数卵胞発育のための調節卵巣刺激 ラベプラゾールナトリウム ( パリエット錠 mg).8 mg OD mg OD 効能追加 : 逆流性食道炎