3. 住宅税制 消費税率の引上げに伴う一時の税負担の増加による影響を平準化し 及び緩和する観 点から 住宅税利について以下のとおり所要の措置を講じます 住宅ローン減税を平成 26 年 1 月 1 日から平成 29 年末まで 4 年間延長し その期間のうち平成 26 年 4 月 1 日から平成 29

Similar documents
注 1 認定住宅とは 認定長期優良住宅及び認定低炭素住宅をいう 注 2 平成 26 年 4 月から平成 29 年 12 月までの欄の金額は 認定住宅の対価の額又は費用の額に含まれる消費税等の税率が 8% 又は 10% である場合の金額であり それ以外の場合における借入限度額は 3,000 万円とする

法人会の税制改正に関する提言の主な実現事項 ( 速報版 ) 本年 1 月 29 日に 平成 25 年度税制改正大綱 が閣議決定されました 平成 25 年度税制改正では 成長と富の創出 の実現に向けた税制上の措置が講じられるともに 社会保障と税の一体改革 を着実に実施するため 所得税 資産税についても

未成年者控除 障害者控除の見直し 未成年者控除 障害者控除 6 万円 20 歳に達するまでの年数 6 万円 ( 特別障害者 :12 万円 ) 85 歳に達するまでの年数 10 万円 20 歳に達するまでの年数 10 万円 ( 特別障害者 :20 万円 ) 85 歳に達するまでの年数 小規模宅地等につ

住宅取得等資金の贈与に係る贈与税の非課税制度の改正

1 個人所得課税 現行の所得税の税率構造に加えて 課税所得 4,000 万円超について 45% の税率を設けます 日本版 ISA を創設します ( 最大 500 万円の少額上場株式等の非課税投資を可能とする措置 ) 金融所得課税の一体化を拡充します ( 公社債等の利子及び譲渡損失と上場株式等に係る所

平成 25 年度 税制改正 個人所得課税 3 所得税の最高税率の見直し 日本版 ISA の創設及び金融所得課税の一体化の拡充 住宅税制 復興支援のための税制上の措置 資産課税 8 相続税の基礎控除の引下げ及び税率構造の見直し等 贈与税の見直し 教育資金の一括贈与に係る贈与税の非課税措置の創設 事業承

平成 25 年度 税制改正 個人所得課税 3 所得税の最高税率の見直し 日本版 ISA の創設及び金融所得課税の一体化の拡充 住宅税制 復興支援のための税制上の措置 資産課税 8 相続税の基礎控除の引下げ及び税率構造の見直し等 贈与税の見直し 教育資金の一括贈与に係る贈与税の非課税措置の創設 事業承

平成 25 年度税制改正解説相続税 ~ 基礎控除の引き下げ 税率構造の見直し等 法定相続人の数と基礎控除法定相続人の数と基礎控除 法定相続人の数 1 人 2 人 3 人 4 人 5 人 60,000 千円 70,000 千円 80,000 千円 90,000 千円 100,000 千円 36,000

Microsoft Word - 第53号 相続税、贈与税に関する税制改正大綱の内容

スライド 1

給与所得控除額の改正前後の比較 改正前 改正後 給与等の収入金額給与所得控除額給与等の収入金額給与所得控除額 180 万円以下 収入金額 40% 65 万円に満たない場合は 65 万円 180 万円以下 収入金額 40%-10 万円 55 万円に満たない場合は 55 万円 180 万円超 360 万

[2] 税率構造の見直し 相続税の税率構造が現行の6 段階から8 段階に変更されるとともに 最高税率が 50% から 55% に引き上げられることとなりました ただし 各法定相続人の取得金額が2 億円以下の場合の税率は と変わりありません この改正は 平成 27 年 1 月 1 日以後に相続または遺

(1) 相続税の納税猶予制度の概要 項目 納税猶予対象資産 ( 特定事業用資産 ) 納税猶予額 被相続人の要件 内容 被相続人の事業 ( 不動産貸付事業等を除く ) の用に供されていた次の資産 1 土地 ( 面積 400 m2までの部分に限る ) 2 建物 ( 床面積 800 m2までの部分に限る

目次 平成 25 年度税制改正の概要... 3 第 1 章個人所得税... 3 (1) 所得税の最高税率引上げ... 3 (2) 金融関係税制 上場株式等の配当 譲渡所得の軽減税率廃止 公社債等に係る利子 譲渡所得の申告分離課税 株式等に係る譲渡所得等の分離

Microsoft Word 役立つ情報_税知識_.doc

基本資料1-平成25年税制改正ポイント(表紙).pdf

企業中小企(2) 所得拡大促進税制の見直し ( 案 ) 大大企業については 前年度比 以上の賃上げを行う企業に支援を重点化した上で 給与支給総額の前年度からの増加額への支援を拡充します ( 現行制度とあわせて 1) 中小企業については 現行制度を維持しつつ 前年度比 以上の賃上げを行う企業について

平成 31 年度住宅関連税制改正の概要 ( 一社 ) 住宅生産団体連合会 平成 31 年 3 月 (1) 住宅ローン減税の拡充 ( 所得税 個人住民税 ) 消費税率 10% が適用される住宅取得等をして 2019 年 10 月 1 日から 2020 年 12 月 31 日までの間にその者の居住の用に

< F31322D89FC90B390C C18F578D8692C7985E5B315D2E6A74>

相続税・贈与税の基礎と近年の改正点

平成 31 年度 税制改正の概要 平成 30 年 12 月 復興庁

1 検査の背景 (1) 租税特別措置の趣旨及び租税特別措置を取り巻く状況租税特別措置 ( 以下 特別措置 という ) は 租税特別措置法 ( 昭和 32 年法律第 26 号 ) に基づき 特定の個人や企業の税負担を軽減することなどにより 国による特定の政策目的を実現するための特別な政策手段であるとさ

2. 中小企業のための主な優遇制度 注 : 各項目に付記している番号は 関連する参考資料です 番号に対応する資料名などは 5~6 ページに掲載していますのでご参照ください [1] 中小法人等 に適用される主な優遇制度 紙面の都合により ここでは制度の種類と それに関連する参考資料の番号を紹介していま

(0830時点)PR版

2015 年 1 月いよいよ施行! 相続税増税の影響と対策 Part 1 相続税はどう変わる? 影響は? Part 2 相続税の負担を軽減するには?

相続人の居住用または事業用の宅地については2 割または5 割評価にするという小規模宅地等の評価減の特例があるが 平成 22 年度税制改正により 原則として申告期限まで居住または事業を継続していなければ適用が認められなくなっている 今回 基礎控除額が引き下げられることと合わせ 都市部の独居老人が亡くな

<4D F736F F D20819A95BD90AC E937890C590A789FC90B392F18CBE8F918C8B89CA95F18D EE8C9A8BA689EF976C A2E646F6378>

< F2D A91B C FC90B38E9197BF>

税制改正を踏まえた生前贈与方法の検討<訂正版>

5 配偶者控除等 配偶者控除 配偶者特別控除 扶養控除及び勤労学生控除の合計所得金額の要件 について 一律 10 万円ずつ引き上げられます 6 青色申告特別控除正規の簿記の原則により記帳している者に係る控除額が 55 万円に引き下げられ 正規の簿記の原則により記帳し かつ e5tax 等により確定申

(2) 青色申告書を提出する中小企業者等 ( 平成 3 年 4 月 日以後開始する事業年度については 適用除外事業者 ( 注 4) を除く ) が 平成 30 年 4 月 日から平成 33 年 3 月 3 日までの間に開始する各事業年度において 国内雇用者に対して給与等を支給する場合に継続雇用者給与

2011年度税制改正大綱(相続・贈与税)

以下本人の給与収入速報 平成 29 年度税制改正解説所得課税 ~ 配偶者控除及び配偶者特別控除の見直し 2 配偶者の給与収入が 万円超 15 万円以下の場合の改正案の控除額及び改正前後の影響について 配偶者特別控除 配偶者の給与収入 万円超 15 万円 15 万円以上 11 万円 11 万円以上 1

Microsoft Word - 第67号 来年からの贈与税改正と相続時精算課税を選択する際の注意点

PowerPoint プレゼンテーション

Ⅰ 法人関連税制 1 減価償却制度 2 年連続の大改正になった背景 減価償却制度については 平成 19 年度税制改正により 残存価額および償却可能限度額の取扱いが廃止される大改正が行われ 定率法はいわゆる 250% 定率法 と呼ばれる従来にない新しい計算の仕組みが採用されました そして平成 20 年

相続税の節税対策としての生前贈与 相続税 贈与税はともに相手に渡る財産の金額に対して累進的な税率により税金がかかりま す そこで 相続税の税率よりも低い税率で贈与をすれば 相続税の節税になります 下の 図で相続税と贈与税税率を確認して下さい 贈与税は 相続税に比べ 基礎控除額が低く さらに税率が高く

1. 相続税 (1) 基礎控除額の引き下げ 1) 改正の趣旨現在 ( ) の相続税の仕組みは 下図の通りです すなわち 合計課税価格から 基礎控除額を除いた課税遺産総額が相続税の計算の対象となるため 合計課税価格が基礎控除額の範囲内である場合には 相続税が課税されません その結果として 現状の相続税

(2) 父母 ( 祖父母 ) から子 ( 孫 ) への住宅取得等資金の贈不 父母 ( 祖父母 ) など直系尊属から その子 ( 孫 ) へ居住用の家屋の新築 取得または増改築のための金銭 ( 住宅取得等資金 ) を贈不した場合 表の通りの金額について贈不税が非課税となります また 贈不税の基礎控除

平成29年 住宅リフォーム税制の手引き 本編_概要

税幅を 1% ずつ小刻みに引き上げるべきであるといった意見も浮上しており 予定通り引上げが実施されるかは 不透明な状況です Q 消費税増税で住宅取得時の税負担は どのくらい増加しますか A そもそも住宅購入にかかる消費税は 土地にはかからず新築物件なら建物部分のみです 仮に図表 1の モデル のよう

平成21年度税制改正について

障財源化分とする経過措置を講ずる (4) その他所要の措置を講ずる 2 消費税率の引上げ時期の変更に伴う措置 ( 国税 ) (1) 消費税の軽減税率制度の導入時期を平成 31 年 10 月 1 日とする (2) 適格請求書等保存方式が導入されるまでの間の措置について 次の措置を講ずる 1 売上げを税

平成16年版 真島のわかる社労士

法人税 結婚 子育て資金の一括贈与に係る贈与税の非課税措置の創設教育資金贈与の見直し非上場株式等に係る贈与税 相続税の納税猶予制度の見直し法人税率の引き下げについて 個人 (20 歳以上 50 歳未満の者に限る 以下 受贈者 という ) の結婚 子育て資金の支払に充てるためにその直系尊属 ( 以下

アクタスマネジメントサービス㈱

3. 生命保険料控除の改組 1 平成 24 年 1 月 1 日以後に締結した保険契約等 ( 新契約 ) に係る生命保険料控除は 新たに介護保険料控除を設け 一般生命保険 個人年金保険のそれぞれの適用限度額を 4 万円とし 合計適用限度額が 12 万円に引き上げる 2 平成 23 年 12 月 31

< F2D E738BC794B A C8892E >

4. 平成 27 年度税制改正の概要 (1) 住宅の取得に関わる税制 登録免許税 不動産取得税 改正項目ヘ ーシ 改正内容 所有権保存登記 所有権移転登記 所有権の信託 抵当権設定の登記の軽減措置 税率の軽減措置 宅地評価土地の課税標準の軽減措置 軽減税率の適用期限を平成 27 年 3

<4D F736F F F696E74202D E93788E968BC68FB38C7090C590A789FC90B38A E >

<4D F736F F D F95BD90AC E937890C590A789FC90B D88D38CA981698AAE816A C882C781A A2E646

平成 28 年度税制改正の概要 1. 復興特区関係 * (1) 機械等に係る特別償却等の特例措置の5 年延長及び要件の緩和 * 要件緩和 : 建築物整備事業 ( テナント建物 ) の構造要件について まちなか再生計画に位置付けられた場合には 非耐火構造でも対象となるよう緩和 (2) 被災雇用者等を雇

Microsoft Word - 平成15年税制改正(2).doc

平成 22 年 12 月 7 日 資料 ( 資産課税 )

土地の譲渡に対する課税 農地に限らず 土地を売却し 譲渡益が発生すると その譲渡益に対して所得税又は法人税などが課税される 個人 ( 所得税 ) 税額 = 譲渡所得金額 15%( ) 譲渡所得金額 = 譲渡収入金額 - ( 取得費 + 譲渡費用 ) 取得後 5 年以内に土地を売却した場合の税率は30

6 課税上の取扱い日本の居住者又は日本法人である投資主及び投資法人に関する課税上の一般的な取扱いは 下記のとおりです なお 税法等の改正 税務当局等による解釈 運用の変更により 以下の内容は変更されることがあります また 個々の投資主の固有の事情によっては異なる取扱いが行われることがあります (1)

テキスト編 第 1 章相続税 贈与税とはなにか 目次 1 相続税が課税される理由 1 2 どれくらいの遺産がある場合 相続税は課税されるか 2 3 贈与税が課税される理由 3 4 相続税と贈与税の関係 4 第 2 章相続人と相続分 1 相続人と相続順位 5 2 相続の承認と放棄 14 3 相続人の相

2. 省エネ改修工事 耐震改修工事をした場合の所得税額の特別控除に係る工事範囲の拡充 (1) 改正の趣旨 背景 新築の長期優良住宅の認定基準制度に加え 平成 28 年 2 月 増改築による長期優良住宅の認定基準が制定された 長期優良住宅であると認定されることで 税制上様々な優遇措置を受けることができ

(1) 改正の内容 内容 現行制度 特例制度 納税猶予対象株式 納税猶予税額 発行済議決権株式総数の 3 分の 2 に達するまでの株式 贈与の場合 : 納税猶予対象株式に係る贈与税の全額 相続の場合 : 納税猶予対象株式に係る相続税の 80% 取得した全ての株式 贈与の場合 : 納税猶予対象株式に係

消費税率引上げを踏まえた住宅取得対策 1 住宅取得については取引価格が高額であること等から 消費税率引上げの前後における駆け込み需要及びその反動等による影響が大きいことを踏まえ 一時の税負担の増加による影響を平準化し 及び緩和するとともに 良質な住宅ストックの形成を促し響国民の豊かな住生活を確保する

<4D F736F F D2095BD90AC E C8E89FC90B3838C E646F63>

公共債の税金について Q 公共債の利子に対する税金はどのようになっていますか? 平成 28 年 1 月 1 日以後に個人のお客様が支払いを受ける国債や地方債などの特定公社債 ( 注 1) の利子については 申告分離課税の対象となります なお 利子の支払いを受ける際に源泉徴収 ( 注 2) された税金

HPのトップページ更新原稿

平成23年度税制改正の主要項目

[2] 株式の場合 (1) 発行会社以外に譲渡した場合株式の譲渡による譲渡所得は 上記の 不動産の場合 と同様に 譲渡収入から取得費および譲渡費用を控除した金額とされます (2) 発行会社に譲渡した場合株式を発行会社に譲渡した場合は 一定の場合を除いて 売却価格を 資本金等の払戻し と 留保利益の分

所令要綱

Microsoft PowerPoint - 【別添1】23税制改正の概要.pptx

13. 平成 29 年 4 月に中古住宅とその敷地を取得した場合 当該敷地の取得に係る不動産取得税の税額から 1/2 に相当する額が減額される 14. 家屋の改築により家屋の取得とみなされた場合 当該改築により増加した価格を課税標準として不動産 取得税が課税される 15. 不動産取得税は 相続 贈与

目 次 最近における相続税の課税割合 負担割合及び税収の推移 1 地価公示価格指数と基礎控除(58 年 =100) の推移 2 最近における相続税の税率構造の推移 3 小規模宅地等の課税の特例の推移 4 相続税負担の推移( 東京都区部のケース ) 5 ( 補足資料 ) 相続税の概要 6 相続税の仕組

< F2D819B89DF8B8E82CC8F5A91EE90C590A789FC90B38A >

Ⅰ 家計の自助努力による資産形成を支援するための税制措置 1. つみたて NISA の制度期限の延長 NISA 制度の恒久化 根拠法の制定等 1つみたて NISA について 平成 49 年までとされている投資可能期間 ( 制度期限 ) を延長することにより 来年以降に投資を開始しても投資可能期間が少

投資法人の資本の払戻 し直前の税務上の資本 金等の額 投資法人の資本の払戻し 直前の発行済投資口総数 投資法人の資本の払戻し総額 * 一定割合 = 投資法人の税務上の前期末純資産価額 ( 注 3) ( 小数第 3 位未満を切上げ ) ( 注 2) 譲渡収入の金額 = 資本の払戻し額 -みなし配当金額

各年の住宅ローン控除額の算出 所得税から控除しきれない額は住民税からも控除 当該年分の住宅ローン控除額から当該年分の所得税額 ( 住宅ローン控除の適用がないものとした場合の所得税額 ) を控除した際に 残額がある場合については 翌年度分の個人住民税において 当該残額に相当する額が 以下の控除限度額の

公共債の税金について Q 公共債の利子に対する税金はどのようになっていますか? 平成 28 年 1 月 1 日以後に個人のお客様が支払いを受ける国債や地方債などの特定公社債 ( 注 1) の利子については 申告分離課税の対象となります なお 利子の支払いを受ける際に源泉徴収 ( 注 2) された税金

土地建物等の譲渡損失は 同じ年の他の土地建物等の譲渡益から差し引くことができます 差し引き後に残った譲渡益については 下記の < 計算式 2> の計算を行います なお 譲渡益から引ききれずに残ってしまった譲渡損失は 原則として 土地建物等の譲渡所得以外のその年の所得から差し引くこと ( 損益通算 )

て 1.6 兆円程度の減税措置を講じることになります なお このうち 昨年 10 月に消費税率引上 げに伴う対応として決定した税制措置による減収額は 国 地方合わせて 1 兆円程度になります ( 参考 ) 平成 26 年度の税制改正 ( 内国税関係 ) による増減収見込額 ( 単位 : 億円 ) 改

消費税率引上げ時期の変更に伴う税制上の措置

Microsoft Word - 税制改正大綱最終版.doc

49 年 12 月 31 日までの間 源泉徴収される配当等の額に係るの額に対して 2.1% の税率により復興 特別が源泉徴収されます b. 出資等減少分配に係る税務個人投資主が本投資法人から受取る利益を超える金銭の分配 ( 分割型分割及び株式分配並びに組織変更による場合を除く 以下本 1において同じ

表 の計算式 答 合計は 0. 例 所得が 0 の場合 復興特別所得税を上乗せした 合計は 0 000万円以下 0% % 0万円 % 0万円 000万円以下 000万円以下 億円以下 700万円 億円以下 700万円 3億円以下 0% 700万円 億円以下 0% 700万円 3億円超 700万円 3

Ⅰ ワンルームマンション経営と節税 税務署 確定申告 税金還付 20 万 ~30 万円 ワンルーム家賃収入ローン元利返済サラリーマンマンション A 氏 1 戸所有月 70,000 円月 60,000 円 銀行 年 30,000 円 月 8,000 円 固定資産税 管理会社 1 ワンルームマンション投

平成20年2月

平成16年10月1日発行

第 7 章 間にその者の居住の用に供したときに 一定の要件の下で そのバリアフリー改修工事等にあてるために借り入れた住宅借入金等の年末残高 (1,000 万円を限度 ) の一定割合を5 年間所得税の額から控除できます なお 52ページの増改築に係る住宅ローン控除制度との選択適用になります 1 控除期

第32回 通常総会議案書

「個人投資家の証券投資に関する意識調査」の結果について

積立 NISA の創設 1. 改正のポイント (1) 趣旨 背景 1 家計の安定的な資産形成を支援する観点から 少額の積立 分散投資を促進するための 積立 NISA が創設される (2) 内容 1 積立 NISA は 20 歳以上の居住者等が金融機関に開設した非課税口座内に 積立 NISA 専用の累

<ライフプランニング>

Microsoft PowerPoint - ‡g‡o„´“e†iH18’Å’§›ü’³†j0403

平成16年10月1日発行

<4D F736F F D20819A95BD90AC E937892F18CBE8F EE A2E646F6378>

やさしい税金教室

Taro jtd

契約をするとき 契約書に貼る印紙税不動産取引で取り交わす契約書は 印紙税の対象となります 具体的には 不動産の売買契約書や建物の建築請負契約書 土地賃貸借契約書 ローン借入時の金銭消費貸借契約書等がこれに当たります 印紙税の額は 契約書に記載された金額によって決定されます 原則として 収入印紙を課税

事業承継関連税制について 関東経済産業局 平成 30 年 6 月 中小企業金融課

第25回税制調査会 総25-1

労働基準法が改正されます

経 [2] 証券投資信託の償還 解約等の取扱い 平成 20 年度税制改正によって 株式投資信託等の終了 一部の解約等により交付を受ける金銭の額 ( 公募株式投資信託等は全額 公募株式投資信託等以外は一定の金額 ) は 譲渡所得等に係る収入金額とみなすこととされてきました これが平成 25 年度税制改

第32回 通常総会議案書

【表紙】

Transcription:

平成 25 年度税制改正の概要 ( ポイント ) 池戸経営会計グループ 平成 25 年度の税制改正においては 昨年末の政権交代に伴い再検討されており 数年間検討が続いていた 相続税の大幅改定 及び 所得税率の引上げ が盛り込まれています 一方で 企業の設備投資や雇用拡大を促進するための新たな税制の創設や 住宅ローン減税の大幅拡充などが盛り込まれています また 安倍政権が最優先課題とする経済再生に向けた緊急経済対策に係る税制と 来年 4 月に税率 8% への引上げが予定されている消費税増税に向けた対策を重視した内容となっています Ⅰ 個人所得課税関係の改正 1. 所得税の最高税率の見直し 格差の是正及び所得再分配機能の回復の観点から 現行の所得税の税率構造に加えて 課税所得 4,000 万円超について 45% の税率を設けます < 適用期日 > 平成 27 年分の所得税から適用 2. 日本版 ISA の創設及び金融所得課税の一体化の拡充 家計の安定的な資産形成を支援するとともに 経済成長に必要な成長資金の供給を拡大しデフレ脱却を後押しする観点から 最大 500 万円の上場株式や公募の株式投資信託等への非課税投資を可能とする日本版 ISA( 非課税口座内の少額上場株式等に係る配当所得及び譲渡所得等の非課税措置 ) を創設します < 適用期日 > 平成 26 年 1 月 1 日から適用 税負担に左右されずに金融商品を選択できるよう 金融所得課税の一体化を拡充し 公社 債等の利子及び譲渡損益並びに上場株式等に係る所得等の損益通算を可能とします < 適用期日 > 平成 26 年 1 月 1 日から適用

3. 住宅税制 消費税率の引上げに伴う一時の税負担の増加による影響を平準化し 及び緩和する観 点から 住宅税利について以下のとおり所要の措置を講じます 住宅ローン減税を平成 26 年 1 月 1 日から平成 29 年末まで 4 年間延長し その期間のうち平成 26 年 4 月 1 日から平成 29 年末までに 認定住宅 ( 認定長期優良住宅 認定低炭素住宅 ) を取得した場合の最大控除額を 500 万円に それ以外の住宅を取得した場合には 400 万円にそれぞれ拡充します また 特定の増改築等 ( 省エネ改修工事 バリアフリー改修工事 ) を行った場合の住宅ローン減税について 最大控除額を 62.5 万円に拡充します 自己資金で認定住宅を取得した場合及び省エネ等の一定の住宅リフォームを行った場合 の所得税の住宅投資減税を拡充します Ⅱ 法人課税関係の改正 1. 生産等設備投資促進税制の創設 生産等設備の更新を促進して生産性の向上を図るとともに 国内における設備投資需要を喚起する観点から 生産等設備投資促進税制を創設します 具体的には 1 国内における生産等設備への年間総投資額が減価償却費を超え かつ 2 国内における生産等設備への年間総投資額が前年度と比較して 10% 超増加 した事業年度において 新たに国内において取得等をした機械 装置について 30% の特別償却又は 3% の税額控除 ( 法人税額の 20% を限度 ) ができる制度を創設します < 適用期日 > 平成 25 年 4 月 1 日から平成 27 年 3 月 31 日までの間に開始する各事業年度に適用 2. 環境関連投資促進税制の拡充等 再生可能エネルギーと省エネ設備の導入を最大限促進するため 太陽光 風力発電設備の即時償却制度を継続 (2 年延長 ) するとともに その対象設備の範囲に省エネ設備であるコージェネレーション設備を追加します 上記に併せ その他の設備の特別償却 税額控除制度について 対象設備を見直しの上 2 年延長します

3. 研究開発税制の拡充 企業のイノベーションを促進する観点から 研究開発税制を拡充します 具体的には 2 年間の時限措置として 税額控除上限額を法人税額の 20% から 30% に引き上げるとともに オープンイノベーション促進の観点から 特別試験研究費の範囲を拡大します 4. 所得拡大促進税制の創設 個人所得の拡大を図る観点から 企業の労働分配 ( 給与等支給 ) を促す所得拡大促進税制を創設します 具体的には 基準年度と比較して5% 以上 給与等支給額を増加させた場合 当該支給増加額の 10% を税額控除 ( 法人税額の 10%( 中小企業等は 20%) を限度 ) できる制度を創設します < 適用期日 > 平成 25 年 4 月 1 日から平成 28 年 3 月 31 日までの間に開始する事業年度に適用 要件 以下の全てを満たすこと 1 基準年度と比較して 5% 以上給与等支給額が増加 2 給与等支給額が前事業年度を下回らないこと 3 平均給与等支給額が前事業年度を下回らないこと ( 注 ) 基準年度とは 平成 25 年 4 月 1 日以後最初に開始する事業年度の直前の事業年度をいいます 5. 雇用促進税制の拡充 雇用の一層の確保を図る観点から 雇用促進税制を拡充し 税額控除額を増加雇用者数 1 人当たり 20 万円から 40 万円に引き上げます < 適用期日 > 平成 25 年 4 月 1 日から平成 26 年 3 月 31 日までの間に開始する事業年度に適用 参考 改正前の制度の概要当期中に増加した雇用者 ( 雇用保険の一般保険者 )1 人当たり 20 万円の税額控除ができる制度 ( 法人税額の 10%( 中小企業などにあたっては 20%) を限度 ) 雇用者数が前事業年度末に比して 10% 以上及び 5 人以上 ( 中小企業等は 2 人以上 ) 増加 前事業年度及び当該事業年度中に 事業主都合による離職者がいないこと 当該事業年度における 支払給与額 が 前事業年度より 以下の算定額以上に増加していること [ 算式 ] 給与増加額 前事業年度の給与額 雇用者の増加率 30%

6. 商業 サービス業 農林水産業を営む中小企業等の支援措置の創設 地域経済を支える中小企業の活性化を図る観点から 商業 サービス業 農林水産業を営む中小企業等が経営改善のために行う店舗改修等の設備投資を行った場合 30% の特別償却又は 7% の税額控除 ( 法人税額の 20% を限度 ) ができる制度を創設します < 適用期日 > 平成 25 年 4 月 1 日から平成 27 年 3 月 31 日までの間に対象設備を取得等して指定事業の用に供した場合に適用 7. 中小法人の交際費課税の特例の拡充 中小法人の活動を支援するため 800 万円以下の交際費を全額損金算入可能とします < 適用期日 > 平成 25 年 4 月 1 日以後に開始する事業年度から適用 Ⅲ 相続税 贈与税関係の改正 1. 相続税の基礎控除の引下げ及び税率構造の見直し等 バブル後の地価の大幅下落等への対応 格差の固定化の防止等の観点から 相続税について 基礎控除を引き下げるとともに 最高税率を 55% に引き上げる等税率構造の見直しを行います < 適用期日 > 平成 27 年 1 月 1 日以後の相続 遺贈について適用 相続税の基礎控除の引下げ等と併せて 相続人の居住や事業の継続に配慮する観点から 小規模宅地等についての相続税の課税価格の計算の特例について 見直しを行います < 適用期日 > 平成 27 年 1 月 1 日 ( 居住用宅地の適用要件の緩和 柔軟化 については 平成 26 年 1 月 1 日 ) 以後の相続 遺贈について適用 基礎控除の引下げ 税率構造の見直し 課税標準 改正前 改正後 1,000 万円以下 10% 10% 1,000 万円超 3,000 万円以下 15% 15% 3,000 万円超 5,000 万円以下 20% 20% 5,000 万円超 1 億円以下 30% 30% 1 億円超 2 億円以下 40% 40% 2 億円超 3 億円以下 45% 3 億円超 6 億円以下 50% 50% 6 億円超 55%

未成年者控除 障害者控除の見直し 小規模宅地等についての相続税の課税価格の計算の特例の見直し 居住用宅地の適用対象面積の見直し 居住用宅地と事業用宅地を併用する場合の限度面積の拡大 限定的に併用が認められていた居住用宅地と事業用宅地について 完全併用 ( それぞれの限 度面積 ( 居住用 :330 m2 ( 改正後 ) 事業用 :400 m2 )) に適用を拡大します ( 貸付用は除きます ) 2. 贈与税の見直し 高齢者が保有する資産の若年世代への早期移転を促進し 消費拡大を通じた経済活性化を図る観点から 贈与税の税率構造について 最高税率を相続税の最高税率に合わせる一方で 子や孫等が受贈者となる場合の贈与税の税率構造を緩和する見直しを行います 相続時精算課税制度について 贈与者の年齢要件を引下げ 受贈者に孫を加える拡充を行います < 適用期日 > 平成 27 年 1 月 1 日以後の贈与について適用 税率構造の緩和 ( 暦年課税 ) 参考 贈与税の速算表

相続時精算課税制度の対象者の見直し 3. 教育資金の一括贈与に係る贈与税の非課税措置の創設 高齢者が保有する資産を若年世代に移転させるとともに 教育 人材育成をサポートするため 子や孫に対する教育資金の一括贈与に係る贈与税について 子 孫ごとに 1,500 万円までを非課税とする措置を創設します 制度の概要 祖父母 ( 贈与者 ) が 金融機関に子 孫 ( 受贈者 ) 名義の口座等を開設し 教育資金を一括して拠出した場合 この資金について 子 孫ごとに 1,500 万円までを非課税とします 教育費の範囲は 学校などへの入学金や授業料 学校以外の塾や習い事の月謝等とし 学校以外の者に支払われるものについては 500 万円が限度となります 教育資金の使途は 金融機関が領収書等をチェックし 書類を保管します 子 孫が 30 歳に達する日に口座等は終了します ( 使い残しうあ教育資金以外の支払いに充てられた金銭があれば 贈与税が課税されます ) 平成 25 年 4 月 1 日から平成 27 年 12 月 31 日までの 3 年間の措置です 4. 事業承継税制の見直し 非上場株式等に係る相続税等の納税猶予制度 ( 事業承継税制 ) について より多くの中小企業経営者が安心して制度を活用できるよう 適用要件の緩和 負担の軽減 手続きの簡素化など 制度の使い勝手を高める抜本的な見直しを行います < 適用期日 > 所要の経過措置を講じた上で 原則として平成 27 年 1 月 1 日以後の相続又は贈与について適用

Ⅳ その他の改正 不動産譲渡契約書等に係る印紙税の税率の特例の拡充及び領収書に係る印紙税の免税点引上げ 不動産譲渡契約書及び建設工事請負契約書に係る印紙税の税率の特例措置について その定期用期限を 5 年延長した上 平成 26 年 4 月 1 日以後に作成される文書について 軽減割合及び適用範囲を拡充します 平成 26 年 4 月 1 日以後に作成される領収書に係る印紙税の免税点を 5 万円未満 ( 現行 3 万円未満 ) に引き上げます