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利用者基本情報 基本情報 作成担当者 : 相談日年月日 ( ) 来 所 電話 その他 ( ) 初回 再来 ( 前 / ) 本人の現況在宅 入院又は入所中 ( ) フリガナ 本人氏名 男 女 M T S 年月日生 ( ) 歳 Tel ( ) 住 所 Fax ( ) 日常生活 障害高齢者の日常生活自立度

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広島体育学研究 第 41 巻平成 27 年 3 月 Ⅰ. 諸言 1. 超高齢社会と介護予防事業現在わが国では, 急速に高齢化が進み 2010 年には平均寿命が男性 歳, 女性 歳に達した それと並行するように少子化の進行も著しく,2012 年には人口全体に占める 65 歳以上

平成 27 年度全国体力 運動能力 運動習慣等調査愛媛県の結果概要 ( 公立学校 ) 調査期間 : 調査対象 : 平成 27 年 4 月 ~7 月小学校第 5 学年 ( 悉皆 ) 中学校第 2 学年 ( 悉皆 ) 男子 5,909 人男子 5,922 人 女子 5,808 人女子 5,763 人 本


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2. 転倒危険者を察知する ナースの直感 の分析研究の説明書 研究実施説明書もの忘れ外来に通院されている 患者様を対象に 転倒を察知する看護師の洞察力に関する研究のご説明を開始いたします 転倒は太ももの付け根 ( 大腿骨頸部 ) 骨折 手首の骨折の 80% 以上の原因です 大腿骨頸部骨折も手首の骨折

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体重 身長 BMI 血圧 脈拍 ニーズ 自覚症状 日常生活活動能力等 2 準備すべきもの身長計 体重計 血圧計 筆記用具 休憩用の椅子 水分補給用のドリンク カメラ ビデオカメラ ストップウォッチ 握力計 ポール 色つきテープ 距離を測るためのオドメーターやメジャー等 バインダー 評価用紙 スケジュ

 

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目次 症状日誌について記入例症状日誌症状日誌症状日誌 1 2 ページ 3~6 ページ 7~16ページ 17~26ページ 27~36ページ

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ランニング ( 床反力 ) m / 分足足部にかかる負担部にかかる負担膝にかかる負担 運動不足解消に 久しぶりにランニングしたら膝が痛くなった そんな人にも脚全体の負担が軽い自転車で 筋力が向上するのかを調査してみました ロコモティブシンドローム という言葉をご存知ですか? 筋肉の衰えや

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2) 各質問項目における留意点 導入質問 留意点 A B もの忘れが多いと感じますか 1 年前と比べてもの忘れが増えたと感じますか 導入の質問家族や介護者から見て, 対象者の もの忘れ が現在多いと感じるかどうか ( 目立つかどうか ), その程度を確認する. 対象者本人の回答で評価する. 導入の質

別紙 1-2 移乗介助 ロボット技術を用いて介助者による抱え上げ動作のパワーアシストを行う非装着型の機器 移乗開始から終了まで 介助者が一人で使用することができる ベッドと車いすの間の移乗に用いることができる ( ベッドと車いすの間の移乗における使い勝手は ステージゲート審査での評価対象となる点に留

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2. 飼育施設について Q9. 猫舎は主にどこにありますか? ( はあてはまるものすべて ) 1. 人が住む建物の中にある 2. 人が住む家とは別の建物の中にある Q10. 猫舎には 外の光が入るような窓などがありますか? ( は 1 つ ) 1. はい 2. いいえ Q11. 猫舎内の温度を調整す

Q8. 犬の飼育管理を何人で行っていますか? ( 人数を記入 ) ( ) 人 2. 飼育施設について Q9. 犬舎は主にどこにありますか? ( はあてはまるものすべて ) 1. 人が住む建物の中にある 2. 人が住む家とは別の建物の中にある Q10. 犬舎には 外の光が入るような窓などがありますか?

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11 平成 21 年度介護予防事業実施状況について 平成 22 年 7 月 大阪市健康福祉局健康づくり担当

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各論第 3 章介護保険 保健福祉サービスの充実

このような現状を踏まえると これからの介護予防は 機能回復訓練などの高齢者本人へのアプローチだけではなく 生活環境の調整や 地域の中に生きがい 役割を持って生活できるような居場所と出番づくりなど 高齢者本人を取り巻く環境へのアプローチも含めた バランスのとれたアプローチが重要である このような効果的

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3.ごみの減量方法.PDF

リハビリテーションマネジメント加算 計画の進捗状況を定期的に評価し 必要に応じ見直しを実施 ( 初回評価は約 2 週間以内 その後は約 3 月毎に実施 ) 介護支援専門員を通じ その他サービス事業者に 利用者の日常生活の留意点や介護の工夫等の情報を伝達 利用者の興味 関心 身体の状況 家屋の状況 家

大阪府福祉のまちづくり条例ガイドライン平成 29 年 12 月 4-1 障がい者等の便所内の動作例 杖使用者 ( 片マヒ ) 脳血管障がいなどにより 身体の片側の機能がマヒしている場合 姿勢保持のために体を預けられる手すりが有効です 1 便器に近づき 手すりのそばに杖を置きます POINT 便器の前

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通所型サービスの例 ( 典型例として整理したもの ) 現行の通所介護相当 市場 ( 地域支援事業の外 ) で提供されるサービス Ⅰ 通所介護 Ⅱ 通所介護 Ⅲ 通所型サービス A ( 緩和したによるサービス ) Ⅳ 通所型サービス B ( 住民主体による支援 ) Ⅴ 通所型サービス C ( 短期集中


加算 栄養改善加算 ( 月 2 回を限度 ) 栄養スクリーニング加算 口腔機能向上加算 ( 月 2 回を限度 ) 5 円 重度療養管理加算 要介護 であって 別に厚生労働大が定める状態である者に対して 医学的管理のもと 通所リハビリテーションを行った場合 100 円 中重度者ケア体制加算

運動所要量見直しの観点

平成 27 年度 全国体力 運動能力 運動習慣等調査の概要 平成 28 年 3 月 四條畷市教育委員会

2. 栄養管理計画のすすめ方 給食施設における栄養管理計画は, 提供する食事を中心とした計画と, 対象者を中心とした計画があります 計画を進める際は, それぞれの施設の種類や目的に応じて,PDCA サイクルに基づき行うことが重要です 1. 食事を提供する対象者の特性の把握 ( 個人のアセスメントと栄

裁定審議会における裁定の概要 (平成23年度)

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和県監査H15港湾.PDF

Transcription:

3 運動器の機能向上 ~ 運動機能向上を目指す考え方と評価 プログラムのあり方 ~

1 介護予防での運動器の機能向上の意義と目的

グループ 平均年齢 1 年前 1 年後 筋量の変化 筋トレ週 2 回 65.2 歳 10.5 12.1 9.5% 増 筋トレ週 1 回 67.1 歳 11.7 11.5 1.7% 減 非実施 68.0 歳 10.3 9.5 8.4% 減

コラム 運動しましょう! さあ 一緒に運動しましょう

2 全高齢者を対象とする介護予防事業 ( 一般高齢者施策 )

コラム バリアフリー

3 運動器の機能向上プログラムにおける評価 1

( プログラムの遂行の結果 効果判定のために行う おおよそ開始 3 ヶ月後 )

ID 一般高齢者施策特定高齢者施策予防給付要支援 1 要支援 2 お名前 初期評価実施日月最終評価実施日月 様年齢歳 運動機能様式 1 日 日 個人基礎データ身長 (m) 体重 ( kg ) 初期評価時最終評価時 BMI 運動機能データ 血圧 初期 最終 評価項目 初期評価時 得点 最終評価時 筋力 1 握力 kg kg 柔軟性 2 長座位体前屈 cm cm 静的バランス 3 開眼片足立ち 秒 秒 歩行能力 45m 歩行 秒 秒 移動能力 5Timed up and go test 秒 秒 動的バランス 6FRテスト cm cm 得点 備考 運動機能のレーダーチャート 初期評価時最終評価時 6FR テスト 1 握力 5 4 3 2 1 0 2 長座位体前屈 5Timed up and go test 3 開眼片足立ち 45m 歩行 生活機能データ生活機能の変化チェックリスト 24 点満点中運動時間の変化 ADLテスト 36 点満点中 初期評価時 点 週 回 週 1 日 分 1 日 点 最終評価時 点回分点

生活機能の変化チェック表 氏名 ( ふりがな ) 性別 生年月日年月日歳 一般高齢者施策 特定高齢者施策 予防給付 要支援 1 要支援 2 問 1 屋外を歩くこと 得点 遠くでも一人で歩いている 4 近くなら一人で歩いている 3 誰かと一緒なら歩いている 2 ほとんど歩いていない 1 問 2 自宅内を歩くこと 得点 何もつかまらずに歩いている 4 壁や家具を伝わって歩いている 3 誰かと一緒に歩いている 2 ほとんど歩いていない 1 問 3 身の回りの行為 ( 食事 入浴 洗面 トイレなど ) 得点 外出時や旅行時にも一人でしている 4 自宅内では一人でしている 3 一部助けてもらっている 2 ほとんど助けて貰っている 1 問 4 家事 ( 炊事 洗濯 掃除など ) や庭仕事 家の修理など 得点 全部している 3 一部している 2 ほとんどしていない 1 問 5 外出の回数 得点 ほぼ毎日 5 週 3 回以上 4 週 1 回以上 3 月 1 回以上 2 ほとんど外出しない 1 問 6 日中どのくらい体を動かしていますか 得点 よく動いている 4 座っていることが多い 3 時々横になっている 2 ほとんど横になっている 1 生活機能の変化チェックリスト 1~6 の合計 (24 点満点中 ) 事業者名 対象者 ID 事前モニタリング事後 * 評価 / / / / 左記の得点を記入する 問 2 から以降も同様 運動機能向上様式 2 / 3: 改善 2: 維持 1: 悪化の得点を記入問 2 から以降も同様 問 7 運動 週に 回 1 日 分 * 評価の欄 改善とは得点及び数値が高くなったもの維持とは得点及び数値が変化しなかったもの悪化とは得点及び数値が低くなったもの 数値を記入 運動習慣の回数, 時間により改善維持悪化を判断

ADL( 日常生活活動テスト ) 可能な限り問診にて行うこと 運動機能向上様式 3 氏名 生年月日 一般高齢者施策特定高齢者施策予防給付要支援 1 要支援 2 ( ふりがな ) 性別 年月日歳 各問について, 該当するものを 1 つ選び, その得点を記入してください 該当するものがない場合は,0 点としてください 事業者名 対象者 ID 問 1 休まないでどれぐらい歩けますか 得点 5~10 分程度 1 20~40 分程度 2 1 時間以上 3 問 2 休まないで, どれくらい走れますか 得点 走れない 1 3~5 分程度 2 10 分以上 3 問 3 どれくらいの幅の溝だったら, とび越えられますか 得点 できない 1 30cm 程度 2 50cm 程度 3 問 4 階段をどのようにして昇りますか 得点 手すりや壁につかまらないと昇れない 1 ゆっくりなら, 手すりや壁につかまらずに昇れる 2 サッサと楽に, 手すりや壁につかまらずに昇れる 3 問 5 正座の姿勢からどのようにして, 立ち上がれますか 得点 できない 1 手を床についてなら立ち上がれる 2 手を使わずに立ち上がれる 3 問 6 目を開けて片足で, 何秒くらい立っていられますか 得点 できない 1 10~20 秒程度 2 30 秒以上 3 問 7 バスや電車に乗ったとき, 立っていられますか 得点 立っていられない 1 吊革や手すりにつかまれば立っていられる 2 発車や停車の時以外は何にもつかまらずに立っていられる 3 問 8 立ったままで, ズボンやスカートがはけますか 得点 座らないとできない 1 何かにつかまれば立ったままできる 2 何にもつかまらないで立ったままできる 3 問 9 シャツの前ボタンを, 掛けたり外したりできますか 得点 両手でゆっくりとならできる 1 両手で素早くできる 2 片手でできる 3 問 10 布団の上げ下ろしができますか 得点 できない 1 布団や軽い布団ならできる 2 重い布団でも楽にできる 3 問 11 どれくらいの重さの荷物なら10m 運べますか 得点 できない 1 5kg 程度 2 10kg 程度 3 問 12 仰向けに寝た姿勢から手を使わないで, 上体だけを起こせますか 得点 できない 1 1~2 回程度 2 3~4 回以上 3 生活機能データ ADLテスト合計 (36 点満点中 ) 事前モニタリング事後 / / / / 左記得点を記入する 問 2 以降も同様 * 欄の記入内容 3: 改善,2: 維持,1: 悪化 ( 生活機能変化のチェック表の判断に準ずる ) 評価日 ( 年 月 日 ) *

運動機能向上様式 4

運動機能向上様式 5

コラム 噛めば噛むほどチカラ涌く?

1~11 1~9 1~8 1~7 1~6 1~5 12~23 10~19 9~17 8~15 7~13 6~11 24~35 20~29 18~26 16~23 14~20 12~17 36~47 30~39 27~35 24~31 21~27 18~23 48~ 40~ 36~ 32~ 28~ 24~

1~14.9 1~11.9 1~5.9 1~22.9 1~13.9 1~3.9 15~29.9 12~23.9 6~11.9 23~45.9 14~27.9 4~7.9 30~44.9 24~35.9 12~17.9 46~68.9 28~41.9 8~11.9 45~59.9 36~47.9 18~25.9 69~92.9 42~55.9 12~15.9 60~ 48~ 26~ 93~ 56~ 16~