目 次 1-1 組合の現状 1 (1) 短期給付財政 (2) 短期給付財政安定化計画の実施体制 1-2 保健事業の実施状況 2 (1) 総括 (2) 各事業の状況 (3) 組合員啓発活動 (4) 所属所との協力体制 1-3 特定健診 特定保健指導の実施状況 医療費の分析 5 (1) 支出

Similar documents
Microsoft PowerPoint - 2.医療費プロファイル 平成25年度(長野県・・

調査の概要と対象レセプトについて本レポートは メンタルヘルスに関連する 気分 [ 感情 ] 障害 神経症性障害 ストレス関連障害及び身体表現性障害 の入院外の動向を中心に 24 年度の受診者数の推移や対前年同期比の推移を調査したものです 職場でのメンタルヘルス対策や注意喚起など 広報誌 ホームページ

(2) 傷病分類別ア入院患者入院患者を傷病分類別にみると 多い順に Ⅴ 精神及び行動の障害 千人 Ⅸ 循環器系の疾患 千人 Ⅱ 新生物 千人となっている 病院では Ⅴ 精神及び行動の障害 千人 Ⅸ 循環器系の疾患 千人 Ⅱ 新生物 147.

1 保健事業実施計画策定の背景 北海道の後期高齢者医療は 被保険者数が増加し 医療費についても増大している 全国的にも少子高齢化の進展 社会保障費の増大が見込まれる このような現状から 一層 被保険者の健康増進に資する保健事業の実施が重要となっており 国においても 保健事業実施計画 ( データヘルス

H23修正版

市原市国民健康保険 データヘルス計画書

議題1 介護納付金課税額に係る税率及び課税限度額について(諮問)

<94928E862E786477>

5. 死亡 (1) 死因順位の推移 ( 人口 10 万対 ) 順位年次 佐世保市長崎県全国 死因率死因率死因率 24 悪性新生物 悪性新生物 悪性新生物 悪性新生物 悪性新生物 悪性新生物 位 26 悪性新生物 350

スライド 1

ontents1 はじめに 1 2 組合の現状 2-1 組合員数及び被扶養者数 組合員の概況 被扶養者の概況 短期財源率 平成 26 年度短期財源率 短期財源率の推移 短期給付財政の現状 収支状況

21

h29c04

施設の種類別に年次推移をみると 入院では 病院は 8 年からほぼ横ばいであったが 20 年は減少しており 一般診療所は昭和 59 年から減少傾向にある 外来では 病院 一般診療所ともに 20 年は減少しており 歯科診療所は 14 年から増加傾向にある ( 図 1 統計表 1 2) 年齢階級別にみると

~ 第 1 章計画策定にあたって ~ 1. データヘルス計画策定の背景及び位置付けこれからの高齢者の大幅な増加が見込まれる中で 高齢者ができる限り長く自立した日常生活を送ることができるよう 被保険者の健康の保持増進の取組みを支援することが重要です また 特定健康診査の実施やレセプト等の電子化の進展



第 2 期データヘルス計画 平成 30 年 4 月

<8E9197BF325F90E096BE97708E9197BF2E786C7378>

Microsoft Word - H27年度概況.doc

目次 1. 基本事項... 1 (1) 計画策定の背景... 1 (2) データヘルス計画の位置づけ... 1 (3) 計画期間 北海道建設国民健康保険組合の特性把握... 2 (1) 被保険者の構成... 2 (2) 医療費の状況 これまでの取り組み... 6 (1

特定健康診査等実施計画 ( 第二期 ) 三重交通健康保険組合 平成 25 年 7 月

背景及び趣旨我が国は国民皆保険のもと世界最長の平均寿命や高い保健医療水準を達成してきた しかし 急速な少子高齢化や国民の意識変化などにより大きな環境変化に直面しており 医療制度を持続可能なものにするために その構造改革が急務となっている このような状況に対応するため 高齢者の医療の確保に関する法律に

Microsoft Word - 特定健康診査等実施計画2期(YNK).docx


スライド 1

第2期データヘルス計画について

対象疾患名及び ICD-10 コード等 対象疾患名 ( 診療行為 ) ICD-10 等 1 糖尿病 2 脳血管障害 3 虚血性心疾患 4 動脈閉塞 5 高血圧症 6 高尿酸血症 7 高脂血症 8 肝機能障害 9 高血圧性腎臓障害 10 人工透析 E11~E14 I61 I639 I64 I209 I

歯科中間報告(案)概要

医療費適正化計画の概要について 国民の高齢期における適切な医療の確保を図る観点から 医療費適正化を総合的かつ計画的に推進するため 国 都道府県は 医療費適正化計画を定めている 根拠法 : 高齢者の医療の確保に関する法律作成主体 : 国 都道府県計画期間 :5 年 ( 第 1 期 : 平成 20~24

特定健康診査等実施計画 ( 第 2 期 ) ベルシステム 24 健康保険組合 平成 25 年 3 月 1 日

特定健康診査等実施計画 ( 第二期 : 平成 25 年度 ~ 平成 29 年度 ) リクルート健康保険組合 平成 25 年 4 月 1

財政再計算に向けて.indd

1 基本健康診査基本健康診査は 青年期 壮年期から受診者自身が自分の健康に関心を持ち 健康づくりに取り組むきっかけとなることを目的に実施しています 心臓病や脳卒中等の生活習慣病を予防するために糖尿病 高血圧 高脂血症 高尿酸血症 内臓脂肪症候群などの基礎疾患の早期発見 生活習慣改善指導 受診指導を実

1 疾患別医療費札幌市国保の総医療費に占める入院医療費では 悪性新生物が 21.2% 循環器疾患が 18.6% となっており 循環器疾患では 虚血性心疾患が 4.5% 脳梗塞が 2.8% を占めています 外来医療費では 糖尿病が 7.8% 高血圧症が 6.6% 脂質異常症が 4.3% となっています

第三期特定健康診査等実施計画 ニチアス健康保険組合 最終更新日 : 平成 30 年 02 月 20 日

(この実施計画は「高齢者の医療の確保に関する法律」第19条の規定に基づき作成し、

特定健康診査等実施計画 ( 第 3 期 ) ベルシステム 24 健康保険組合 平成 30 年 3 月 1 日 ( 最終更新日 : 平成 30 年 7 月 27 日 )

●1予算について(基本方針)

第三期特定健康診査等実施計画 横浜ゴム健康保険組合 最終更新日 : 平成 30 年 10 月 16 日

健康保険組合に加入の皆さまへ 健康保険組合に加入の皆さまには 平素より格別のご高配を賜り 厚くお礼申し上げます 健康保険組合は 事業主と加入者が連携し 自主 自立の精神で運営を行うなかで 民間の創意工夫をもとに加入者の健康保持 増進 疾病予防に取り組んできました 最近では特定健康診査 ( 特定健診

(案)

特定健康診査等実施計画

(2) 事業別歳出決算額一覧表 ( 国民健康保険特別会計 )[2/7] 単位 : 千円 02 目 : 退職被保険者等療養給付費 国庫支出金 0 退職被保険者等保険給保険年金課 111,987 都支出金 0 退職被保険者等の療養の給付について 保険者が負担する診療報酬

40,000 人 36,000 人 32,000 人 被保険者 被保険者数の年間推移 [ 年齢階層別 ] ( 5 カ年比較 / 平成 24 年 ~ ) 被保険者数が多い年齢層は 25~49 歳で 中でも最も多いのは 40~44 歳の階層となっています 28,000 人 24,000 人 20,000

40,000 人 36,000 人 32,000 人 被保険者 被保険者数の年間推移 [ 年齢階層別 ] ( 5 カ年比較 / 平成 24 年 ~ ) 被保険者数が多い年齢層は 25~49 歳で 中でも最も多いのは 40~44 歳の階層となっています 28,000 人 24,000 人 20,000

平成 29 年 5 月診療分疾病分類統計について 調査の目的 この調査は 国民健康保険の疾病状況及び医療費の実態を把握することを目的に 毎年 5 月診療分を対象に行っている 調査の対象と集計方法平成 29 年 6 月に国保連合会において審査対象となった医科 歯科の診療報酬明細書 ( レセプト ) を

特定健康診査等実施計画 ( 第 3 期 ) 三菱製紙健康保険組合 平成 30 年 4 月

平成 31 年度 ( 平成 30 年分 ) 所得控除 雑損控除 納税義務者又はその者と生計同一の配偶者 その他親族が有する資産について 災害 盗難 横領によ る住宅 家財 現金の損害一定額 控除計算 A B いずれか多い方の金額 A:( 損失額 - 保険金等による補てん額 )-( 総所得金額等の合計

2 第 1 期データヘルス計画 ( 平成 27 年度 ~ 平成 29 年度 ) の要点 ⑴ 加入者の状況被保険者は 男性が約 85% と多く 年齢構成は 40 歳代 50 歳代が多い 被扶養者は 子供を除くと女性が多い ⑵ データに基づく健康課題 1 生活習慣病及び生活習慣病関連疾患が医療費に占める

Microsoft Word - クリニカルインディケーター(臨床指標).doc

特定健康診査等実施計画

芦屋市

特定健康診査等実施計画 東京スター銀行健康保険組合 平成 25 年 4 月

表 19 死亡数 ( 場所 区 ) 年次 総数 施設内 施設外 総数病院診療所老健施設助産所老人ホーム総数自宅その他 平成 23 10,380 9,363 8, , ,389 9,324 8, ,065 88

福利厚生基本計画

平成 28 年 5 月診療分疾病分類統計について 調査の目的 この調査は 国民健康保険の疾病状況及び医療費の実態を把握することを目的に 毎年 5 月診療分を対象に行っている 調査の対象と集計方法平成 28 年 6 月に国保連合会において審査対象となった医科 歯科の診療報酬明細書 ( レセプト ) を

業務名保有個人データの内容 4 福祉事業 のため必要な 情報 ⑹ 住民基本台帳ネットワーク利用関連 ⑺ 年金相談関連 ⑴ 保健事業関連 ⑵ 貸付事業関連 ⑶ 宿泊事業 氏名 性別 生年月日 住所 年金証書記号番号 住民票コード 年金種別 生存状況退職共済年金基本情報 ( 氏名 性別 生年月日 退職事

しぶや高齢者のしおり

別紙3

40,000 人 36,000 人 32,000 人 被保険者 被保険者数の年間推移 [ 年齢階層別 ] ( 5 カ年比較 / 平成 25 年 ~ ) 被保険者数が多い年齢層は 25~49 歳で 中でも最も多いのは 40~44 歳の階層となっています 28,000 人 24,000 人 20,000

40,000 人 36,000 人 32,000 人 被保険者 被保険者数の年間推移 [ 年齢階層別 ] ( 5 カ年比較 / 平成 25 年 ~ ) 被保険者数が多い年齢層は 25~49 歳で 中でも最も多いのは 40~44 歳の階層となっています 28,000 人 24,000 人 20,000

第二期データヘルス計画

40,000 人 36,000 人 32,000 人 被保険者 被保険者数の年間推移 [ 年齢階層別 ] ( 5 カ年比較 / 平成 25 年 ~ ) 被保険者数が多い年齢層は 25~49 歳で 中でも最も多いのは 40~44 歳の階層となっています 28,000 人 24,000 人 20,000

第三期 特定健康診査等実施計画 ウシオ電機健康保険組合 平成 30 年 4 月

(7)健診データの受領方法

特定健康診査等 ( 平成 30 年度 平成 35 年度 ) 背景 現状 基本的な考え方 No.1 No.2 No.3 No.4 No.5 No.6 事業所数が多く その健康課題も多岐にわたるため対策実施に当たっては事業所の協力が欠かせない 被保険者の特定健診受診率は 95% 前後であり 事業主健診は

40,000 人 36,000 人 32,000 人 被保険者 被保険者数の年間推移 [ 年齢階層別 ] ( 5 カ年比較 / 平成 25 年 ~ ) 被保険者数が多い年齢層は 25~49 歳で 中でも最も多いのは 40~44 歳の階層となっています 28,000 人 24,000 人 20,000

特定健康診査等実施計画 第二期 ( 平成 25 年度 ~ 平成 29 年度 ) 第一版 三菱鉛筆健康保険組合 平成 25 年 5 月

スライド 1


特定健康診査等実施計画

スライド 1

背景及び趣旨 我が国は国民皆保険のもと世界最長の平均寿命や高い保健医療水準を達成してきた しかし 急速な少子高齢化や国民の意識変化などにより大きな環境変化に直面しており 医療制度を持続可能なものにするために その構造改革が急務となっている このような状況に対応するため 高齢者の医療の確保に関する法律

(問)被用者保険の被扶養者に対する2年間の経過措置になる軽減額は、他の被保険者の保険料で補填すると考えてよいのか

H26年度概況_280928

標準的な健診・保健指導の在り方に関する検討会

平成 28 年度 国民健康保険疾病分類統計表 平成 28 年 6 月審査分 栃木県国民健康保険団体連合会

高額療養費制度とは 高額療養費の支給を受けるには 健康保険限度額適用認定証 記号 交付 番号 氏名 生 適用対象者 入院時の食事負担や差額ベッド代等は含みません 1 氏名 生 住所 発効 有効期限 適用区分 保 険 者 健 康 保 険 証 に記載されています に交付申請し 事前に 認 定 証 1 を

4 年齢階級別の死因山形県の平成 28 年の死因順位は 20 歳から 34 歳までの各階級において自殺が1 位となっているほか 64 歳までの各階級においても死因順位の上位にあり おおむね全国と同様の傾向が見られます < 表 7> 年齢階級別の死因順位 死亡者数 ( 山形県 ) 年齢階級 総死亡者数

PowerPoint プレゼンテーション

5 市町村における保険税の徴収の適正な実施 18 ページ 口座振替 口座振替の利用促進については 現状でも行っているのであれば 今までと違ってどのように取り組んでいくかしっかり考える必要があるのではないか 納期内納付の促進 取組 : 口座振替納付の促進 ( 原則化の推進等 ) 納期内納付の広報 に修


愛知県アルコール健康障害対策推進計画 の概要 Ⅰ はじめに 1 計画策定の趣旨酒類は私たちの生活に豊かさと潤いを与える一方で 多量の飲酒 未成年者や妊婦の飲酒等の不適切な飲酒は アルコール健康障害の原因となる アルコール健康障害は 本人の健康問題だけでなく 家族への深刻な影響や飲酒運転 自殺等の重大

調書のの見方 新規 新規事業の実施 現行どおり 事業をする 充実 事業の充実 強化を図る 改善 事業の見直し 改善を図る 縮小 事業規模を縮小する 廃止 事業を廃止する 2

Microsoft Word - にしはら健康21(第2次)最終(表紙、間紙入り)

厚生年金保険 給付調整経理 当期損失金は 期首厚生年金保険給付調整積立金見込額 9,747,934,574 千円から差し引くこととし 翌年度へ繰り越す厚生年金 保険給付調整積立金は 9,708,619,939 千円となる見込みである 退職等年金給 付調整経理 1 収入 14,272,264 千円 (

平成 24 年度 札幌市国民健康保険 医療費適正化計画 平成 24 年 6 月 札幌市

平成13年度税制改正(租税特別措置)要望事項(新設・拡充・延長)

<4D F736F F F696E74202D C68DDF94ED8A518ED282C982C282A282C A5F8F4390B3292E E707074>

<91E682518AFA B835E B83588C7689E62E786264>

制度 後期高齢者医療制度とは 3 資格 被保険者 4 被保険者証 保険証 5 保険料の算定 6 保険料の納付方法 7 保険料の軽減と納付相談 8 お医者さんにかかるときの自己負担割合 10 療養費 12 接骨院 整骨院 柔道整復 のかかり方 13 訪問看護療養費 移送費 13 高額療養費 14 特定

03 H22ネット(死亡).xls

高額医療貸付等規則

桜町病院対応病名小分類別 診療科別 手術数 (2017/04/ /03/31) D12 D39 Ⅳ G64 女性生殖器の性状不詳又は不明の新生物 D48 その他及び部位不明の性状不詳又は不明の新生物 Ⅲ 総数 構成比 (%) 該当無し Ⅰ 感染症及び寄生虫症 Ⅱ 新生物 C54 子宮体部

平成26年患者調査 新旧対照表(案)

☆表紙・目次 (国会議員説明会用:案なし)

高額療養費制度とは 高額療養費の支給を受けるには 高額な医療費による負担を軽くするため 医療機関や薬局の窓口でご自 身が支払う医療費が定められた上限額 を超えた場合 記号 交付 番号 氏名 生 適用対象者 入院時の食事負担や差額ベッド代等は含みません 1 健康保険限度額適用認定証 被 その超えた分の

Microsoft Word - (セット案とれ)【閣議後会見用】取組ペーパー

アレルギー疾患対策基本法 ( 平成二十六年六月二十七日法律第九十八号 ) 最終改正 : 平成二六年六月一三日法律第六七号 第一章総則 ( 第一条 第十条 ) 第二章アレルギー疾患対策基本指針等 ( 第十一条 第十三条 ) 第三章基本的施策第一節アレルギー疾患の重症化の予防及び症状の軽減 ( 第十四条

Transcription:

短期給付財政安定化計画 ( データヘルス計画 : 第 1 期 ) 福島県市町村職員共済組合

目 次 1-1 組合の現状 1 (1) 短期給付財政 (2) 短期給付財政安定化計画の実施体制 1-2 保健事業の実施状況 2 (1) 総括 (2) 各事業の状況 (3) 組合員啓発活動 (4) 所属所との協力体制 1-3 特定健診 特定保健指導の実施状況 5 1-4 医療費の分析 5 (1) 支出の基本的構造 (2) 医療費の状況 (3) 高齢者医療制度に係る拠出金等の状況 (4) その他の要因 1-5 後発医薬品の使用状況 10 (1) 平成 26 年度における使用状況 (2) 差額通知後の切替え状況 2 健康課題の抽出 10 3 事業の選定及び目標の設定 11 (1) 生活習慣病予防対策の充実 強化 (2) 生活習慣病の重症化予防 (3) 後発医薬品の使用促進 4 保健事業の実施計画 11 (1) 保健事業の対策 (2) 医療費の適正化に向けた取組等 (3) その他 5 評価 見直し 14 資料編 受診率 1 件当たり日数 1 日当たり金額 15 薬剤支給 21 病類別件数の割合 22 年齢別件数 26 病類別金額の割合 27 病類別 1 件当たり金額 28

福島県市町村職員共済組合短期給付財政安定化計画 [ データヘルス計画 : 第 1 期 ] 地方公務員等共済組合法第 112 条第 3 項に規定する地方公務員共済組合が行う健康の保持増進のために必要な事業に関する指針 ( 平成 16 年 8 月 2 日総務省告示第 641 号 ) に則り ここに平成 27 年度から29 年度までの間における 福島県市町村職員共済組合短期給付財政安定化計画 [ データヘルス計画 : 第 1 期 ] を定める 1-1 組合の現状 (1) 短期給付財政本組合の短期給付財政は 組合員数及び標準給与総額の減少に伴う掛金 負担金収入の減少 医療費や高齢者医療制度に係る拠出金負担の増加等に伴い 安定的な財政運営を行うためには 短期財源率を高水準で設定せざるを得ない状況にあり その結果 組合員の掛金及び事業主である地方公共団体の負担金の負担が高い水準になっている ( 単位 : 千円 ) 区 分 24 年度 25 年度 26 年度 27 年度推計 財源率 ( ) 90.00 94.00 94.00 94.00 給料総額 136,222,039 132,778,334 133,735,228 130,674,291 組合員数 ( 人 ) 21,936 21,815 21,829 21,840 被扶養者数 ( 人 ) 23,009 22,386 21,994 21,625 掛金 負担金 12,272,329 12,491,499 12,584,079 12,283,374 連合会交付金 103,588 140,519 85,384 81,953 高額医療交付金 67,169 82,133 115,746 144,898 その他 5,354 9,497 6,897 4,662 収入計 12,448,440 12,723,648 12,792,106 12,514,887 給付金 6,151,646 5,787,539 5,859,123 5,931,636 高齢者制度拠出金 5,861,267 5,624,133 5,149,910 5,613,136 連合会払込金拠出金 667,779 636,963 748,811 671,645 支払準備金増加額 7 19,674 11,931 14,298 その他 56,111 53,867 55,771 53,940 支出計 12,736,796 11,981,464 11,825,546 12,284,655 当期損益 288,356 742,184 966,560 230,232 介護保険関係 災害給付 育児介護休業給付関係除く - 1 -

平成 27 年度における短期財源率は 平成 26 年度と同率の94 で運営する事となった 平成 25 年度まで7 年連続引上げており この間の引き上げ幅は28 にも及ぶ大変厳しい状況下に置かれている 近年 支出面においては高齢者医療制度への支援金等の増加が顕著であり 一層の高齢化の進展や後期高齢者支援金の総報酬割部分の上昇などにより 平成 27 年度予算においては 支出に占めるその割合が45% を超える状況となっている また 収入面では標準報酬制の導入及び公務員給与の抑制等により増加を見込むことができない状況にある (2) 短期給付財政安定化計画の実施体制 共済組合( 事務局 ) 医療費の分析を行うとともに 診療情報 検診情報に基づいた保健事業を実施する また 所属所の安全衛生委員会等で活用するための分析データ提供を行う 福祉課福祉係保健事業の実施特定健診等の分析データの提供保険課審査係医療費の分析 所属所労働安全衛生法第 17 条第 1 項及び第 18 条第 1 項の規定により 安全衛生委員会を設置し 職員の健康障害防止のための対策と 職員の健康保持増進を図るための対策を講じる 衛生管理者協議会所属所相互の連絡を図り 所属所の職員の保健衛生等の改善を推進し 職員の福祉の向上に寄与するとともに公務の能率的運営に資することを目的に 昭和 41 年に設立され 次の事業を行う 保健衛生思想の普及労働環境衛生に関する調査研究 1-2 保健事業の実施状況 (1) 総括 ( 平成 26 年度目標 ) 全体の医療費抑制を平成 26 年度の目標とし 疾病の予防 早期発見 早期治療等を目的とした保健事業の充実を図るものとする 特に 生活習慣に起因する疾患や呼吸器系の疾患についての予防と早期発見 早期治療の啓発に努める 近年 薬剤における支払いが急激に伸びてきていることから ジェネリック医薬品差額通知を作成配 - 2 -

付し 更なるジェネリック医薬品 ( 後発医薬品 ) の利用促進の奨励に引続き努めることにより医療費の抑制を目指す また 実施する事業に対する組合員等の参加を促し 各事業の利用促進を図るとともに 事業内容と目的を広く周知し 医療費増高対策への理解を求めることとする 以上の対策により 受診率 ( 外来 ) の目標値は平成 24 年度を1.34% 下回る組合員 57.00% 被扶養者は平成 24 年度を1.63% 下回る62.00% とする ( 実施状況 ) 医療費抑制を目標として 各種会議 事業等により医療費増高対策への理解を深めるよう努めてきた また 各種保健事業においても健康管理に資する事業として順調に実施してきた 平成 26 年度受診率 ( 外来 ) は 組合員 54.55% 被扶養者 6 0.53% であり 目標値は達成した しかし 全国組合平均より依然高い状態が続いている (2) 各事業の状況 ( 平成 26 年度 ) 健康 医療等についての意識の啓発等の推進 1 各種講座の開催 ア 組合員等健康講座 1,091 千円 一般組合員 家族向け 1 回 26 人 専門講師による講演 健康保持 増進のための運動の活用方法 ジェネリ ック医薬品の知識など健康管理意識の啓発 イ メンタルヘルスセミナー 690 千円 管理職 衛生管理者向け 2 回 72 人 自殺予防から始める職場のメンタルヘルスリスクマネジメントの研修 ウ ライフプランセミナー 295 千円 生涯生活充実型 2 回 62 人 健康保持 増進 生きがいづくり 生涯生活設計の必要性を啓発 エ 衛生管理者研修会 472 千円 衛生管理者 人事担当者向け 1 回 57 人 専門医による講演及びメンタルヘルスの知識などの提供と所属所の衛生管 理活動情報の共有 オ シニアライフプラン講座 5,817 千円 退職準備型 6 回 596 人 健康保持 増進 退職後の生活設計の必要性を啓発 カ 初任者研修会 4,386 千円 新規採用者向け 3 回 175 人 健康保持 増進 メンタルヘルスの知識とストレス対処方法 救急救命法 及び共済組合事業についての研修 キ 担当課長研修 46 千円 - 3 -

健康保持 増進及び共済組合事業についての周知 2 保健冊子配布 1,613 千円 組合員の心の健康づくりを目的に1 種類を配布 3 短期給付事業の現況 230 千円 短期給付財政の収支状況 1 人当たり医療費等の診療諸率を掲載し 事業の現 況を全所属所に周知 4 衛生管理計画書 490 千円 所属所の衛生管理事業を統計し 事業実施計画に活用する 5 育児用品等配付 2,344 千円 組合員及び配偶者が出産予定のとき 育児用品又は育児参考図書を配付 6 健康優良組合員表彰 2,592 千円 組合員及び被扶養者ともに1 年間医療給付を受けなかった組合員を表彰し 健 康に対する意識の高揚を図る 7 メンタルヘルス助成 543 千円 組合員を対象としたメンタルヘルス講座 放射線に関する講習会及び研修会を 開催する所属所に対し その講師費用等の一部を助成する 8 ジェネリック医薬品の推奨 利用促進 保健事業等の効果的活用 1 特定健康診査及び特定保健指導の実施 20,178 千円 受診勧奨を積極的に行い 受診率を向上させ 組合員及び被扶養者の健康状況 や傾向を把握し 効果的な指導を行う 2 生活習慣病予防検診助成 13,057 人 50,503 千円 3 婦人がん検診助成 4,498 人 7,947 千円 4 肺がん検診助成 3,835 人 5,943 千円 5 前立腺がん検診助成 1,292 人 1,292 千円 6 脳検診助成 546 人 4,057 千円 7 人間ドック助成 3,759 人 79,669 千円 8 電話健康相談 3,131 千円 健康相談及び心の健康づくりを目的としたメンタルヘルスに関する電話相談 9 宿泊施設利用助成 24,462 千円 組合員及びその被扶養者が 健康保持等を目的として契約宿泊施設を利用し た場合に助成 10 医薬品の配布 40,143 千円 組合員に家庭用常備薬 新規組合員に家庭用常備薬と救急箱 全所属所に職場 用補充薬品を配布し 日常の疾病予防に努める 11 厚生事業助成 28,578 千円 健康保持を目的に 所属所が全組合員を対象に行った厚生事業等にかかる費 用の助成 - 4 -

(3) 組合員啓発活動 女性のがん検診の受診率向上のためのパンフを配布 広報誌 共済ふくしま に健康に関する記事掲載 新規採用組合員へジェネリック希望カードを配布 (4) 所属所との協力体制 特定健診のデータ提供に関する覚書の締結を早急に行う 福島県市町村衛生管理者協議会で作成した 所属所の健康管理事業の実施状況 により所属所の状況を把握 1-3 特定健診 特定保健指導の実施状況 平成 24 年度 平成 25 年度 平成 26 年度 特定健診 対象者数 18,112 名 17,644 名 17,505 名 受診者数 12,268 名 12,163 名 11,934 名 受診率 67.7% 68.9% 68.2% 特定保健 指導 積極的支援対象者 1,383 名 1,286 名 1,314 名 積極的支援利用者 246 名 196 名 199 名 積極的支援利用割合 17.8% 15.2% 15.1% 動機付け支援対象者 904 名 916 名 875 名 動機付け支援利用者 201 名 185 名 152 名 動機付け支援利用割合 22.2% 20.2% 17.4% 1-4 医療費の分析 (1) 支出の基本的構造平成 26 年度における本組合の支出の基本的構造としては 保健給付費 45.8% 後期高齢者支援金 19.1% 前期高齢者納付金 18.3% 退職者給付拠出金 4. 0% 等となっている (2) 医療費の状況 平成 26 年度における保健給付の内訳は 組合員本人が 41.8% 家族 48.2% となっている - 5 -

平成 26 年度支出構造 前期高齢者納付金 18.3% 後期高齢者支援金 19.1% その他 7.3% 保健給付 45.8% 退職者給付拠出金 4.0% 休業 災害給付 4.6% 老人保健拠出金 0.0% 附加給付等 0.9% 保険給付内訳 高額療養費等 5.9% 現金給付 4.1% 本人医療費 41.8% 家族医療費 48.2% 平成 26 年度支出 ( 単位 : 千円 %) 保健給付内訳 ( 単位 : 千円 %) 区 分 金額 割合 区 分 金額 割合 保健給付 5,706,103 45.8 本人医療費 2,381,701 41.8 休業 災害給付 580,102 4.6 家族医療費 2,750,520 48.2 附加給付等 107,697 0.9 高額療養費等 337,767 5.9 老人保健拠出金 77 0.0 現金給付 236,115 4.1 退職者給付拠出金 501,444 4.0 計 5,706,103 100.0 前期高齢者納付金 2,273,363 18.3 後期高齢者支援金 2,375,078 19.1 その他 909,027 7.3 計 12,452,891 100.0 介護関係及び次年度繰越支払準備金を除く - 6 -

ア平成 25 年度の医療費をもとに 本組合の医療費を分析する 1 受診率組合員 被扶養者の入院 外来は下降傾向が続いている また 入院は組合員が全国平均を下回り 被扶養者は全国平均上回っているが 外来は共に全国平均を上回っている 歯科は 共に全国平均を下回っているが 上昇傾向にある 2 1 件当たり日数下降傾向にあるが 被扶養者の歯科が全国平均を上回っている 3 1 日当たり金額被扶養者の入院が全国平均を下回っているが その他は全国平均を上回る 4 薬剤支給依然として全国平均及び北東地区を上回っている イ病類別件数の割合 1 組合員消化器系などの上位三疾病が2 分の1 程度を占め 被扶養者には少ない循環器系 内分泌 栄養及び代謝疾患の割合が依然として高い 上位三疾病 消化器系消化器系では 7 割程度が歯科治療となっている 循環器系循環器系では 8 割程度が高血圧性疾患となっている 呼吸器系呼吸器系では 風邪等に関係する疾患が2 分の 1 程度を占めるが アレルギー性疾患も3 割を超える 2 被扶養者 3 割程度を占める呼吸器系に次いで 消化器系 皮膚及び皮下組織の割合が高い 上位三疾病 呼吸器系呼吸器系では 風邪等に関係する疾患が2 分の 1 程度を占めるが アレルギー性疾患も3 割を超え 喘息が最も多い 消化器系消化器系では 約 8 割が歯科治療となっている 皮膚及び皮下組織皮膚及び皮下組織では 皮膚炎及び湿疹が約 6 割を占める ウ年齢別件数組合員 被扶養者ともに 年齢を問わず歯科疾患を主とした消化器系疾患が多く 2-7 -

0 歳未満の被扶養者及び30 代の組合員では 風邪 インフルエンザ アレルギー性疾患等による呼吸器系疾患が多い 高血圧症 心臓病 糖尿病等のいわゆる生活習慣に起因する循環器系疾患及び内分泌 栄養及び代謝疾患数は 40 代の組合員及び50 代の被扶養者で顕著となり 5 0 代の組合員及び60 代の被扶養者で急増している エ病類別金額の割合 1 組合員消化器系の割合が高く 新生物 循環器系 内分泌 栄養及び代謝疾患の生活習慣病が 38.25% を占める 2 被扶養者呼吸器系に次いで 消化器系の割合が高く 生活習慣病は 15.05% を占める 精神及び行動の障害が 5.53% と上位 オ病類別一件あたりの金額 1 入院組合員は 新生物 循環器系の生活習慣病の金額が高い 被扶養者は先天奇形 筋骨格系及び結合組織の金額が高い 2 外来組合員 被扶養者共に腎尿路生殖器系の疾患 新生物が上位を占め 被扶養者は周産期に発生した病態が最も高い (3) 高齢者医療制度に係る拠出金等の状況 ( 単位 : 千円 ) 区 分 24 年度 25 年度 26 年度 27 年度推計 老人保健拠出金 38 9 26 27 退職者給付拠出金 597,231 590,630 501,444 258,329 前期高齢者納付金 2,918,823 2,626,878 2,273,363 2,941,447 後期高齢者支援金 2,345,175 2,406,616 2,375,077 2,413,333 計 5,861,267 5,624,133 5,149,910 5,613,136 (4) その他の要因 ア扶養率 ( 組合員 1 人当たり被扶養者数 ) 全国に比べ若干高い ( 平成 26 年 3 月末現在 単位 : 人 ) 本組合北海道 東北全国 1.03 1.03 1.02-8 -

イ 平均給料月額 ( 給与水準 ) 他共済に比べ若干高い ( 平成 26 年 3 月末現在 単位 : 円 ) 本組合 北海道 東北 全国 320,601 314,108 312,556 ウ 年齢構成 組合員 各世代で減少傾向にあったが 20 代と 40 代が増加傾向にある 年代別組合員数 ( 人 ) 21 年度 2,430 6,328 5,263 7,681 1,607 32 22 年度 23 年度 24 年度 2,548 2,676 2,952 6,097 5,751 5,474 5,343 5,429 5,639 7,319 6,925 6,537 1,459 29 1,345 26 1,272 26 10 代 20 代 30 代 40 代 50 代 60 代 70 歳以上 25 年度 3,343 5,179 5,836 6,163 1,234 25 0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 被扶養者 各世代で減少傾向にある 年代別被扶養者数 ( 人 ) 21 年度 7,022 7,323 3,252 1,6811,448 2,436 1,297 812 22 年度 23 年度 24 年度 6,907 6,689 6,495 7,242 7,164 7,149 3,130 2,990 2,768 1,6451,424 2,232 1,304 734 1,5981,406 2,049 1,190 679 1,5011,431 1,8931,061 588 10 歳未満 10 代 20 代 30 代 40 代 50 代 60 代 70 歳以上 25 年度 6,328 7,259 2,604 1,3941,461 1,7251,018 544 0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 30,000-9 -

1-5 後発医薬品の使用状況 (1) 平成 26 年度における使用状況平成 26 年 9 月 8,235 件 47.60% ( 全国平均 50.12%) 1 人当たり調剤費 2,614 円 ( 全国平均 2,298 円 ) 平成 27 年 3 月 9,853 件 48.44% ( 全国平均 51.33%) 1 人当たり調剤費 3,350 円 ( 全国平均 2,968 円 ) (2) 差額通知後の切替え状況 通知送付日 平成 27 年 1 月 13 日 通知対象者 1か月当たり500 円以上の差額が見込まれる20 歳以上の組合員及 び被扶養者 2,206 人 対象疾患 一定期間通院が続くと思われる生活習慣病などの慢性疾患 対象期間 平成 26 年 4 月 ~9 月診療分 効果測定 平成 27 年 2 月 ~3 月診療分 切替え人数 310 人 削減額 1,018,729 円 差額通知対象者(2,206 人 ) の使用状況 ( 単位 : 円 %) 26 年 4 月 ~9 月 27 年 2 月 27 年 3 月 金 額 割合 金 額 割合 金 額 割合 総薬剤費 94,395,411-14,748,500-17,174,516 - 後発医薬品額 8,056,308 8.54 1,593,360 10.80 2,133,562 12.42 切替え可能額 50,815,240 53.83 6,534,595 44.31 7,449,126 43.37 切替え不可額 35,523,863 37.63 6,620,545 44.89 7,591,828 44.21 2 健康課題の抽出 分析した結果 東日本大震災に係る一部負担金免除等による影響を否定できないが 本組合の支出構造について以下のような特徴が認められる 1 受診率では 被扶養者の歯科を除き 下降した 1 件当たり日数は 下降傾向にある 1 日あたり金額は 被扶養者の入院が全国平均を下回っているが その他は全国平均を上回る 2 薬剤支給は 上昇傾向にある 1 件当たり及び1 枚当たりの金額では 全国及び - 10 -

北東地区平均を上回っている これは 医薬分業化が進んでいることもあるが 生活習慣に起因する疾患の慢性化によるものも一因と思われる 3 病類別では 組合員 被扶養者ともに消化器系 呼吸器系の疾患が多い 消化器系では歯科が大半であるが 歯周病も3 割を占める 呼吸器系では風邪等に関係する疾患が2 分の1 程度を占めるが アレルギー性疾患も3 割を超え被扶養者では 喘息が2 割を超えている 組合員では循環器系の疾患も多い傾向にあり 生活習慣に起因する高血圧性疾患が大半を占めている 4 年齢別では 組合員 被扶養者ともに 年齢を問わず歯科疾患を主とした消化器系疾患が多く 20 歳未満の被扶養者では 風邪やインフルエンザ等による呼吸器系疾患が多い 高血圧症 心臓病 糖尿病等の生活習慣に起因する循環器系疾患及び内分泌 栄養及び代謝疾患数は 40 代の組合員及び50 代の被扶養者で顕著となり 50 代の組合員で急増している 3 事業の選定及び目標の設定 (1) 生活習慣病予防対策の充実 強化組合員の疾病分類で生活習慣病の医療費に占める割合も高いことから各種検診事業について 各種会議 広報誌等で生活習慣病の予防 疾病の早期発見 早期治療等の推進を図る (2) 生活習慣病の重症化予防 受診勧奨分析システムを導入し レセプトデータと特定健診データの突合分析を行い 特定健診で 受診勧奨基準値以上 の異常値を出しているにも関わらず医療機関で受診していない者 生活習慣病通院患者で医療機関への通院を中断している者への受診勧奨に向け その方法等を検討する (3) 後発医薬品の使用促進ジェネリック医薬品処方の啓発活動を広報誌 組合員等健康講座などで強化すると共に 新規採用組合員への ジェネリック医薬品お願いカード 配布の継続 ジェネリック医薬品差額通知を作成配付し 更なるジェネリック医薬品の利用促進を図る 4 保健事業の実施計画 (1) 保健事業の対策 ( 平成 27 年度 ) 健康 医療等についての意識の啓発等の推進 1 各種講座の開催ア組合員等健康講座予算額 1,319 千円 - 11 -

一般組合員 家族向け 1 回 専門講師による講演 健康保持 増進のための運動の活用方法 ジェネリ ック医薬品の知識など健康管理意識の啓発 イ メンタルヘルスセミナー 予算額 926 千円 管理職 衛生管理者向け2 回 自殺予防から始める職場のメンタルヘルスリスクマネジメントの研修 ウ ライフプランセミナー 予算額 603 千円 生涯生活充実型 2 回 健康保持 増進 生きがいづくり 生涯生活設計の必要性を啓発 エ 衛生管理者研修会 予算額 741 千円 衛生管理者 人事担当者向け 1 回 専門医による講演及びメンタルヘルスの知識などの提供と所属所の衛生管 理活動情報の共有 オ シニアライフプラン講座 予算額 6,393 千円 退職準備型 6 回 健康保持 増進 退職後の生活設計の必要性を啓発 カ 初任者研修会 予算額 6,007 千円 新規採用者向け 4 回 健康保持 増進 メンタルヘルスの知識とストレス対処方法 救急救命法 及び共済組合事業についての研修 キ 担当課長研修 予算額 82 千円 健康保持 増進及び共済組合事業についての周知 2 保健冊子配布 予算額 2,000 千円 組合員の心の健康づくりを目的に1 種類を配布 3 短期給付事業の現況 予算額 230 千円 短期給付財政の収支状況 1 人当たり医療費等の診療諸率を掲載し 事業の現 況を全所属所に周知 4 衛生管理計画書 予算額 530 千円 所属所の衛生管理事業を統計し 事業実施計画に活用する 5 育児用品等配付 予算額 2,275 千円 組合員及び配偶者が出産予定のとき 育児用品又は育児参考図書を配付 6 健康優良組合員表彰 予算額 2,600 千円 組合員及び被扶養者ともに1 年間医療給付を受けなかった組合員を表彰し 健 康に対する意識の高揚を図る 7 メンタルヘルス助成 予算額 2,000 千円 組合員を対象としたメンタルヘルス講座 放射線に関する講習会及び研修会を 開催する所属所に対し その講師費用等の一部を助成する 8 ジェネリック医薬品の推奨 利用促進 予算額 280 千円 - 12 -

保健事業等の効果的活用 1 特定健康診査及び特定保健指導の実施 予算額 23,674 千円 受診勧奨を積極的に行い 受診率を向上させ 組合員及び被扶養者の健康状況 や傾向を把握し 効果的な指導を行う 2 生活習慣病予防検診助成 予算額 56,395 千円 3 婦人がん検診助成 予算額 8,854 千円 4 肺がん検診助成 予算額 6,394 千円 5 前立腺がん検診助成 予算額 1,310 千円 6 脳検診助成 予算額 4,698 千円 7 人間ドック助成 予算額 85,680 千円 8 電話健康相談 予算額 3,187 千円 健康相談及び心の健康づくりを目的としたメンタルヘルスに関する電話相談 9 宿泊施設利用助成 予算額 27,253 千円 組合員及びその被扶養者が 健康保持等を目的として契約宿泊施設を利用し た場合に助成 10 医薬品の配布 予算額 41,022 千円 組合員に家庭用常備薬 新規組合員に家庭用常備薬と救急箱 全所属所に職 場用補充薬品を配布し 日常の疾病予防に努める 11 厚生事業助成 予算額 29,039 千円 健康保持を目的に 所属所が全組合員を対象に行った厚生事業等にかかる費 用の助成 (2) 医療費の適正化に向けた取組等 1 後発医薬品の使用促進ジェネリック医薬品処方の啓発活動を広報誌 組合員等健康講座などで強化すると共に 新規採用組合員への ジェネリック医薬品お願いカード 配布の継続 ジェネリック医薬品差額通知を作成配付する 2 療養費の適正化療養費の大部分を占める柔道整復施術申請書の資格審査を引き続き実施する 3 組合員への周知医療費抑制に向けた啓発活動の一環として 組合員 被扶養者及び所属所に対し 短期給付財政安定化計画 ( データヘルス計画 ) について周知に努める 4レセプト点検 事務局職員による点検 連合会基幹システム 及び 連合会レセプト管理システム の電算処理システムを活用し 資格 給付発生原因等の項目の点検を毎月行う 民間審査機関による点検診療内容点検については 専門的な知識を有する民間審査機関に毎月委託し 点検審査体制の充実 強化を図る - 13 -

5 医療費通知医療費に対する正しい認識と共済組合の医療費支払の実情 短期経理の財政安定化についての理解を得るとともに組合員自身及びその被扶養者自身の健康管理意識の高揚と疾病予防を図るため 医療給付受給者全員に医療費支払内容を通知する 6 被扶養者の資格審査調査対象年の6 月 1 日において認定を受けている被扶養者のうち 調査時期まで引き続き認定を受けている被扶養者について 認定基準内であるかどうかを再度調査する 調査時期毎年 6 月 ~7 月調査内容月日の経過による当初認定時からの所得額の変動及び年齢等の変化による認定条件の適用状況の再確認 7 第三者加害行為による請求分の把握交通事故等の第三者行為レセプト及び公務災害の疑いのあるレセプトも毎月照合確認を実施する (3) その他 1 組合が実施する各種会議 保健講座等を通じ 組合員等の健康管理 体力づくり事業への積極的な参加を求める 2 組合員に対して 安定化計画の趣旨等の周知徹底を図り 加えて各所属所及び組合員の医療費増高対策への理解と協力を得るため 積極的に啓発 広報活動を行う 3 所属所に対し 事業主として管下職員の健康の保持増進を図るという責務を自覚してもらい かつ職員の安全衛生及び健康教育等に十分配慮を行ってもらうよう この安定化計画に基づく対策等についてより一層の協力を求める 4 特定健康診査及び特定保健指導の円滑な運営のため 保険者協議会への参加等 他の保険者との情報交換を積極的に行う 5 評価 見直し平成 27 年度に導入される レセプト管理 分析システム により 特定健康診査結果と受診状況の把握に努め 取組内容等と照合しながら検討を進めます また 計画期間中において 必要に応じて事業年度ごとに目標 事業等の見直しを行い 第 1 期の最終年度には 達成状況を評価し第 2 期において計画の見直しを図るものとします - 14 -

資料編 受診率 ( 組合員 入院 ) 1.00 0.95 0.90 0.85 0.80 0.75 0.70 0.88 0.86 0.81 0.79 0.78 0.76 0.84 0.75 0.73 0.86 0.74 0.81 0.72 福島 北東 全国 0.65 0.66 0.60 受診率 ( 組合員 外来 ) 59.00 58.00 58.04 58.34 57.00 56.00 56.78 55.59 56.35 55.98 福島 北東 55.00 54.00 54.42 55.07 54.71 54.28 54.38 54.83 55.00 54.16 54.11 全国 53.00 受診率 ( 組合員 歯科 ) 13.00 12.84 12.50 12.00 12.02 12.50 12.48 12.33 12.26 12.09 12.10 11.76 11.98 12.02 福島 北東 全国 11.50 11.62 11.58 11.47 11.00 11.20-15 -

受診率 ( 被扶養者 入院 ) 1.10 1.00 0.90 0.80 1.04 1.01 1.02 0.99 0.97 0.95 0.94 0.87 0.88 0.90 0.89 0.86 0.84 0.84 0.82 受診率 ( 被扶養者 外来 ) 68.00 64.00 63.63 60.00 56.00 60.34 58.29 56.92 60.40 57.42 56.76 60.55 57.47 57.32 59.08 58.07 61.18 56.80 56.68 52.00 受診率 ( 被扶養者 歯科 ) 14.00 13.00 12.00 11.00 11.08 11.06 10.84 11.44 11.54 11.34 11.72 11.89 11.18 12.63 11.94 11.77 12.42 12.02 11.85 10.00-16 -

1 件当たり日数 ( 組合員 入院 ) 11.00 10.87 10.50 10.00 9.50 9.00 10.09 9.89 9.68 9.84 9.76 9.58 9.85 9.54 9.66 9.50 9.34 9.33 8.50 8.58 8.57 1 件当たり日数 ( 組合員 外来 ) 1.65 1.60 1.62 1.62 1.62 1.60 1.55 1.50 1.45 1.40 1.57 1.57 1.54 1.55 1.54 1.51 1.49 1.47 1.46 1.45 1.42 1 件当たり日数 ( 組合員 歯科 ) 2.20 2.10 2.00 1.90 1.80 2.18 2.15 2.13 2.08 2.05 2.03 2.02 1.97 1.94 1.95 1.92 1.91 1.88 1.89 1.88-17 -

1 件当たり日数 ( 被扶養者 入院 ) 12.00 11.50 11.00 10.50 10.00 11.79 11.38 11.10 11.69 11.06 10.34 11.25 10.76 10.44 10.52 10.48 10.31 10.37 10.21 9.97 9.50 1 件当たり日数 ( 被扶養者 外来 ) 1.80 1.70 1.60 1.66 1.62 1.60 1.68 1.62 1.61 1.65 1.63 1.61 1.50 1.56 1.56 1.54 1.54 1.53 1 件当たり日数 ( 被扶養者 歯科 ) 2.00 1.90 1.80 1.70 1.97 1.93 1.91 1.89 1.87 1.87 1.84 1.84 1.77 1.76 1.73 1.74 1.71 1.72 1.70-18 -

1 日当たり金額 ( 組合員 入院 ) 40,000 38,000 36,000 34,000 32,000 30,000 28,000 29,146 29,042 28,474 31,062 30,915 30,132 35,790 33,069 33,606 32,550 32,470 32,648 37,737 35,655 34,925 26,000 1 日当たり金額 ( 組合員 外来 ) 5,200 5,086 5,000 4,800 4,600 4,648 4,577 4,560 4,680 4,627 4,600 4,986 4,876 4,633 4,919 4,699 4,968 4,947 4,745 4,400 1 日当たり金額 ( 組合員 歯科 ) 4,800 4,600 4,400 4,200 4,361 4,182 4,429 4,214 4,642 4,509 4,316 4,709 4,703 4,387 4,657 4,460 4,417 4,000 3,988 4,027 3,800-19 -

1 日当たり金額 ( 被扶養者 入院 ) 44,000 40,000 36,000 32,000 34,372 33,549 32,333 37,852 38,667 34,958 39,952 38,456 36,537 42,218 41,772 37,438 43,696 42,034 39,737 28,000 1 日当たり金額 ( 被扶養者 外来 ) 5,000 4,800 4,600 4,400 4,504 4,504 4,490 4,483 4,482 4,356 4,713 4,621 4,553 4,748 4,621 4,601 4,778 4,775 4,683 4,200 1 日当たり金額 ( 被扶養者 歯科 ) 4,800 4,600 4,400 4,200 4,252 4,328 4,201 4,485 4,449 4,294 4,630 4,536 4,597 4,528 4,390 4,408 4,000 4,086 3,944 4,027 3,800-20 -

薬剤支給 (1 件当たり ) 6,600 6,524 6,600 6,573 6,400 6,200 6,000 5,800 6,186 6,137 5,808 6,095 6,029 5,777 6,281 5,952 6,247 5,906 6,349 5,995 5,600 薬剤支給 (1 枚当たり ) 5,400 5,200 5,000 4,800 4,600 4,400 5,279 5,110 5,179 5,129 4,954 4,964 4,805 4,744 4,714 4,769 4,713 4,623 4,612 4,507 4,438-21 -

病類別件数の割合 組合員 その他, 17.76% 皮膚及び皮下組織, 4.82% 消化器系, 24.02% 精神及び行動の障害, 5.22% 筋骨格系及び結合組織, 5.72% 眼及び付属器, 8.00% 内分泌 栄養及び代謝疾患, 8.90% 循環器系, 13.72% 呼吸器系, 11.84% 上位三疾病 1 消化器系 歯肉炎及び歯周疾患, 35.68% 胃潰瘍及び十二指腸潰瘍, 2.41% その他, 17.76% 胃炎及び十二指腸炎, 8.66% う蝕, 35.49% - 22 -

2 循環器系 その他, 8.35% その他の心疾患, 4.19% 虚血性心疾患, 4.35% 高血圧性疾患, 83.11% 3 呼吸器系 その他, 18.85% その他の急性上気道感染症, 22.22% 急性咽頭炎及び急性扁桃炎, 11.05% 喘息, 12.34% アレルギー性鼻炎, 19.00% 急性気管支炎及び急性細気管支炎, 16.54% - 23 -

被扶養者 筋骨格系及び結合組織, 4.03% その他, 21.18% 呼吸器系, 28.58% 感染症及び寄生虫症, 4.55% 循環器系, 5.21% 眼及び付属器, 7.82% 皮膚及び皮下組織, 8.71% 消化器系, 19.92% 上位三疾病 1 呼吸器系 その他, 15.80% 急性咽頭炎及び急性扁桃炎, 9.95% 喘息, 22.34% アレルギー性鼻炎, 15.86% 急性気管支炎及び急性細気管支炎, 16.58% その他の急性上気道感染症, 19.47% - 24 -

2 消化器系 う蝕, 47.73% その他, 16.62% 胃炎及び十二指腸炎, 5.24% 歯肉炎及び歯周疾患, 30.41% 3 皮膚及び皮下組織 その他の皮膚及び皮下組織の疾患, 32.78% 皮膚炎及び湿疹, 60.18% 皮膚及び皮下組織の感染症, 7.04% - 25 -

年齢別件数 組合員 80,000 70,000 件 60,000 50,000 40,000 30,000 20,000 消化器系循環器系呼吸器系内分泌 栄養及び代謝疾患眼及び付属器筋骨格系及び結合組織精神及び行動の障害皮膚及び皮下組織その他 10,000 0 10 歳代 20 歳代 30 歳代 40 歳代 50 歳代 60 歳代 70 歳以上 被扶養者 80,000 件 70,000 60,000 50,000 40,000 30,000 20,000 10,000 呼吸器系消化器系皮膚及び皮下組織眼及び付属器循環器系感染症及び寄生虫症筋骨格系及び結合組織その他 0 10 歳未満 10 歳代 20 歳代 30 歳代 40 歳代 50 歳代 60 歳代 70 歳以上 - 26 -

病類別金額の割合 組合員 その他, 23.20% 消化器系, 22.05% 呼吸器系, 5.99% 筋骨格系及び結合組織, 6.23% 新生物, 15.16% 腎尿路生殖器系の疾患, 6.28% 内分泌 栄養及び代謝疾患, 7.60% 循環器系, 13.49% 被扶養者 その他, 29.69% 呼吸器系, 17.08% 腎尿路生殖器系の疾患, 4.99% 消化器系, 16.93% 損傷 中毒及びその他の外因の影響, 5.06% 精神及び行動の障害, 5.53% 筋骨格系及び結合組織, 5.67% 新生物, 8.46% 循環器系, 6.59% - 27 -

病類別 1 件あたり金額 入院 組合員 入院 730,228 674,619 512,423 467,820 384,531 370,324 0 200,000 400,000 600,000 800,000 1,000,000 新生物 循環器系の疾患 筋骨格系及び結合組織損傷 中毒及びその他の外因の影響内分泌 栄養及び代謝疾患眼及び付属器の疾患 被扶養者 入院 749,914 719,350 649,387 641,431 545,780 450,138 0 200,000 400,000 600,000 800,000 1,000,000 先天奇形 変形及び染色体異常筋骨格系及び結合組織 新生物 循環器系の疾患 神経系の疾患 周産期に発生した病態 - 28 -

外来 組合員 外来 27,023 23,168 17,201 12,677 11,441 11,412 0 10,000 20,000 30,000 40,000 50,000 新生物 腎尿路生殖器系の疾患 先天奇形 変形及び染色体異常神経系の疾患 消化器系の疾患 内分泌 栄養及び代謝疾患 被扶養者 外来 周産期に発生した病態 24,391 48,046 24,370 19,563 17,770 11,730 0 10,000 20,000 30,000 40,000 50,000 新生物 腎尿路生殖器系の疾患 先天奇形 変形及び染色体異常内分泌 栄養及び代謝疾患精神及び行動の障害 - 29 -