目次 1 草津市英語教育推進計画について 1 (1) 計画策定の趣旨 1 (2) 計画の位置付け 1 (3) 計画の期間 1 2 これまでの草津市英語教育の取組 成果 課題 1 (1) これまでの取組 1 (2) 成果 2 (3) 課題 5 3 草津市が目指す英語教育 8 4 英語教育推進目標と施策

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2 教科に関する調査の結果 ( 各教科での % ) (1) 小学校 国語 4 年生 5 年生 6 年生 狭山市埼玉県狭山市埼玉県狭山市埼玉県 平領均域正等答別率 話すこと 聞くこと 書くこと

3 調査結果 1 平成 30 年度大分県学力定着状況調査 学年 小学校 5 年生 教科 国語 算数 理科 項目 知識 活用 知識 活用 知識 活用 大分県平均正答率 大分県偏差値

(1) 体育・保健体育の授業を改善するために

領域別正答率 Zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz んんんんんんんんんんんんん 小学校 中学校ともに 国語 A B 算数( 数学 )A B のほとんどの領域において 奈良県 全国を上回っています 小学校国語 書く B において 奈良県 全国を大きく上回っています しかし 質問紙調査では 自分

平成16年度小学校及び中学校教育課程研究協議会報告書

学習指導要領の領域等の平均正答率をみると 各教科のすべての領域でほぼ同じ値か わずかに低い値を示しています 国語では A 問題のすべての領域で 全国の平均正答率をわずかながら低い値を示しています このことから 基礎知識をしっかりと定着させるための日常的な学習活動が必要です 家庭学習が形式的になってい

小学生の英語学習に関する調査

24 京都教育大学教育実践研究紀要 第17号 内容 発達段階に応じてどのように充実を図るかが重要であるとされ CAN-DOの形で指標形式が示されてい る そこでは ヨーロッパ言語共通参照枠 CEFR の日本版であるCEFR-Jを参考に 系統だった指導と学習 評価 筆記テストのみならず スピーチ イン

英語教育改善プラン

(2) 学習指導要領の領域別の平均正答率 1 小学校国語 A (%) 学習指導要領の領域 領 域 話すこと 聞くこと 66.6(69.2) 77.0(79.2) 書くこと 61.8(60.6) 69.3(72.8) 読むこと 69.9(70.2) 77.4(78.5) 伝統的な言語文化等 78.3(

教育 学びのイノベーション事業 ( 平成 23~25 年度 ) 総務省と連携し 一人一台の情報端末や電子黒板 無線 LAN 等が整備された環境の下で 教科指導や特別支援教育において ICT を効果的に活用して 子供たちが主体的に学習する 新たな学び を創造する実証研究を実施 小学校 (10 校 )

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2 教科に関する調査の結果 (1) 平均正答率 % 小学校 中学校 4 年生 5 年生 6 年生 1 年生 2 年生 3 年生 国語算数 数学英語 狭山市 埼玉県 狭山市 61.4

小学校の結果は 国語 B 算数 A で全国平均正答率を上回っており 改善傾向が見られる しかし 国語 A 算数 B では依然として全国平均正答率を下回っており 課題が残る 中学校の結果は 国語 B 以外の教科で全国平均正答率を上回った ア平成 26 年度全国学力 学習状況調査における宇部市の平均正答

市中学校の状況及び体力向上策 ( 学校数 : 校 生徒数 :13,836 名 ) を とした時の数値 (T 得点 ) をレーダーチャートで表示 [ ] [ ] ハンドボール ハンドボール投げ投げ H29 市中学校 H29 m 走 m 走 表中の 網掛け 数値は 平均と同等または上回っているもの 付き

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国語の授業で目的に応じて資料を読み, 自分の考えを 話したり, 書いたりしている

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小学校英語活動における教員の意識調査 2. アンケート調査の概要目的小学校の担任教員の英語活動指導に対する現状を把握すると同時に 2 年間でどのように教員の意識が変化したかを明らかにする実施時期第 1 回目平成 25 年 7 月第 2 回目平成 25 年 7 月対象者兵庫県神戸市の公立小学校学級担任

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領域別レーダーチャート 教科の領域別に全国を 100 とした場合の全道及び根室市の状況をレーダーチャートで示したもの 小学校 : 国語 小学校 : 算数 国語 A( 話すこと 国語 B( 読むこと ) 聞くこと ) 国語 A( 書くこと

結果からの考察 中学校 高校の英語の授業では音声指導や文法指導などが多く 話す 書く を含めた言語活動がまだ十分に行われていないという課題が明らかになりました 中高生の英語によるコミュニケーション能力の向上のためには 従来の文法中心の指導からの脱却が求められます 英語教員の多くは 英語で表現する機会

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p.1~2◇◇Ⅰ調査の概要、Ⅱ公表について、Ⅲ_1教科に対する調査の結果_0821_2改訂

Taro-① 平成30年度全国学力・学習状況調査の結果の概要について

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①H28公表資料p.1~2

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英語教育の在り方に関する有識者会議について < 委員一覧 50 音順 ( 平成 26 年 2 月 26 日現在 )> 座長 副座長 石鍋浩大津由紀雄佐々木正文髙木展郎多田幸雄藤村徹 松川禮子松本茂三木谷浩史安河内哲也 吉田研作 足立区立蒲原 ( かばら ) 中学校校長明海大学外国語学部教授東京都立町

37 香川県

目 次 1 学力調査の概要 1 2 内容別調査結果の概要 (1) 内容別正答率 2 (2) 分類 区分別正答率 小学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 3 小学校算数 A( 知識 ) 算数 B( 活用 ) 5 中学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 7 中学校数学 A( 知識 )

平成28年度「英語教育実施状況調査」の結果について

平成 29 年度志真志小学校の取り組み 1 研究主題 主体的に学ぶ意欲を育てる学習指導の工夫 ~ 聞くこと 話すことの体験活動を通したコミュニケーション能力の育成を目指して ~ 2 研究主題設定の理由小学校学習指導要領の外国語活動では 小学校段階での音声言語による聞くこと話すことを中心としたコミュニ

学級担任が T1 として授業を進められる環境の工夫 寿都町立寿都小学校 掲示物の工夫 教室環境の工夫 イングリッシュルーム設置の目的 学級担任によるT1の授業で 多様な学習形態で学習することにより 英語に対する児童の意欲を高めることができるようにする イングリッシュルーム活用の頻度 第 3~6 学年

英語教育改善プラン

「標準的な研修プログラム《

平成 30 年 6 月 8 日 ( 金 ) 第 5 校時 尾道市立日比崎小学校第 4 学年 2 組外国語活動 指導者 HRT 東森 千晶 JTE 片山 奈弥津 単元名 好きな曜日は何かな? ~I like Mondays.~ 本単元で育成する資質 能力 コミュニケーション能力 主体性 本時のポイント

学習意欲の向上 学習習慣の確立 改訂の趣旨 今回の学習指導要領改訂に当たって 基本的な考え方の一つに学習 意欲の向上 学習習慣の確立が明示された これは 教育基本法第 6 条第 2 項 あるいは学校教育法第 30 条第 2 項の条文にある 自ら進んで学習する意欲の重視にかかわる文言を受けるものである

目次 教員養成 研修外国語 ( 英語 ) コア カリキュラム ダイジェスト版 について p. 1 教員養成 研修外国語 ( 英語 ) コア カリキュラムの位置付けについて p. 1 小学校教員養成課程外国語 ( 英語 ) コア カリキュラム構造図 p. 2 学習項目と到達目標 p. 3 中 高等学校

1. 調査結果の概況 (1) の児童 ( 小学校 ) の状況 < 国語 A> 今年度より, ( 公立 ) と市町村立の平均正答率は整数値で表示となりました < 国語 B> 4 国語 A 平均正答率 5 国語 B 平均正答率 ( 公立 ) 74.8 ( 公立 ) 57.5 ( 公立 ) 74 ( 公立

瑞浪市調査結果概略(平成19年度全国学力・学習状況調査)

2 各教科の領域別結果および状況 小学校 国語 A 書くこと 伝統的言語文化と国語の特質に関する事項 の2 領域は おおむね満足できると考えられる 話すこと 聞くこと 読むこと の2 領域は 一部課題がある 国語 B 書くこと 読むこと の領域は 一定身についているがさらに伸ばしたい 短答式はおおむ

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平成29年度 中学校英語科教育 理論研究

平成25~27年度間

44 大分県

(2) 国語 B 算数数学 B 知識 技能等を実生活の様々な場面に活用する力や 様々な課題解決のための構想を立て実践し 評価 改善する力などに関わる主として 活用 に関する問題です (3) 児童生徒質問紙児童生徒の生活習慣や意識等に関する調査です 3 平成 20 年度全国学力 学習状況調査の結果 (

45 宮崎県

情報コーナー用

1. 研究主題 学び方を身につけ, 見通しをもって意欲的に学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における算数科授業づくりを通して ~ 2. 主題設定の理由 本校では, 平成 22 年度から平成 24 年度までの3 年間, 生き生きと学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における授業づくり通して~ を研究主題に意欲的

グローバル化に対応した英語教育改革実施計画

3. 分析と結果 公表に対する配慮事項 公表に際しては 文部科学省が定めた平成 29 年度全国学力 学習状況調査実施要領に基づき 次の点に配慮して実施します 1) 本調査は 太子町の子どもたちの学力や学習状況を把握し分析することにより 全国 大阪府の状況との関係において教育及び教育施策の成果と課題を

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調査の概要調査方法 : インターネットによる調査調査対象 : 全国のイーオンキッズ保護者様 598 名 < お子様の年齢 > 未就学児 232 名 / 小学校低学年 (1~2 年生 )155 名 / 中学年 (3~4 年生 )123 名 / 高学年 (5~6 年生 )88 名 調査実施期間 :201

町全体の状況を把握 分析するとともに 平均正答率については 全国 全道との比較を数値以外の文言で表現します また 質問紙調査の結果や 課題解決に向けた学力向上の取組を示します (3) 学校ごとの公表小規模校において個人が特定される恐れのあることから 学校ごとの結果公表はしません (4) 北海道版結果

第 9 章 外国語 第 1 教科目標, 評価の観点及びその趣旨等 1 教科目標外国語を通じて, 言語や文化に対する理解を深め, 積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度の育成を図り, 聞くこと, 話すこと, 読むこと, 書くことなどのコミュニケーション能力の基礎を養う 2 評価の観点及びその趣旨

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2 研究の歩みから 本校では平成 4 年度より道徳教育の研究を学校経営の基盤にすえ, 継続的に研究を進めてきた しかし, 児童を取り巻く社会状況の変化や, 規範意識の低下, 生命を尊重する心情を育てる必要 性などから, 自己の生き方を見つめ, 他者との関わりを深めながらたくましく生きる児童を育てる

の間で動いています 今年度は特に中学校の数学 A 区分 ( 知識 に関する問題 ) の平均正答率が全 国の平均正答率より 2.4 ポイント上回り 高い正答率となっています <H9 年度からの平均正答率の経年変化を表すグラフ > * 平成 22 年度は抽出調査のためデータがありません 平

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2 調査結果 (1) 教科に関する調査結果 全体の平均正答率では, 小 5, 中 2の全ての教科で 全国的期待値 ( 参考値 ) ( 以下 全国値 という ) との5ポイント以上の有意差は見られなかった 基礎 基本 については,5ポイント以上の有意差は見られなかったものの, 小 5 中 2ともに,

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Ⅰ 小学校外国語活動の基本的な考え方 小学校ではコミュニケーションの素地を養いましょう 社会や経済のグローバル化が急速に進展し 異なる文化の共存や持続可能な発展に向けて国際協力が求められるとともに 人材育成面での国際競争も加速していることから 学校教育において外国語教育を充実することが重要な課題 小

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調査の概要調査方法 : インターネットによる調査調査対象 : 全国のイーオンキッズに通う小学生のお子様をお持ちの保護者 500 名全国の英会話教室に通っていない小学生のお子様をお持ちの保護者 500 名計 1,000 名調査実施期間 : イーオン保護者 :2017 年 4 月 1 日 ( 土 )~

平成 28 年度全国学力 学習状況調査の結果伊達市教育委員会〇平成 28 年 4 月 19 日 ( 火 ) に実施した平成 28 年度全国学力 学習状況調査の北海道における参加状況は 下記のとおりである 北海道 伊達市 ( 星の丘小 中学校を除く ) 学校数 児童生徒数 学校数 児童生徒数 小学校

「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けて

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本日 2012 年 2 月 15 日の記者説明会でのご報告内容をお送りいたします 文部科学省記者会でも配布しております 報道関係各位 2012 年 2 月 15 日 株式会社ベネッセコーポレーション代表取締役社長福島保 新教育課程に関する校長 教員調査 新教育課程に関する保護者調査 小学校授業 国語

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2016 年 8 月 19 日 報道関係各位 株式会社イーオンイーオン 中学 高校の英語教師を対象とした 中高における英語教育実態調査 2016 を実施 英会話教室を運営する株式会社イーオン ( 本社 : 東京都新宿区 代表取締役 : 三宅義和 以下 イーオン ) は 中学 高校で英語を教えている現

2 全国 埼玉県 狭山市の平均正答率 ( 教科に関する調査の結果 ) ( 単位 %) (1) 小学校第 6 学年 教科ごとの区分 教科 狭山市 埼玉県 全国 国語 A 国語 B 算数 A 算数 B 学習指導要領の

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2 生活習慣や学習環境等に関する質問紙調査 児童生徒に対する調査 学校意欲 学習方法 学習環境 生活の諸側面等に関する調査 学校に対する調査 指導方法に関する取組や人的 物的な教育条件の整備の状況等に関する調査 2

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Ⅲ 目指すべき姿 特別支援教育推進の基本方針を受けて 小中学校 高等学校 特別支援学校などそれぞれの場面で 具体的な取組において目指すべき姿のイメージを示します 1 小中学校普通学級 1 小中学校普通学級の目指すべき姿 支援体制 多様な学びの場 特別支援教室の有効活用 1チームによる支援校内委員会を

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フトを用いて 質問項目間の相関関係に着目し 分析することにした 2 研究目的 全国学力 学習状況調査結果の分析を通して 本県の児童生徒の国語及び算数 数学の学習 に対する関心 意欲の傾向を考察する 3 研究方法平成 25 年度全国学力 学習状況調査の児童生徒質問紙のうち 国語及び算数 数学の学習に対

平成 21 年度全国学力 学習状況調査結果の概要と分析及び改善計画 調査実施期日 平成 21 年 10 月 2 日 ( 金 ) 教務部 平成 21 年 4 月 21 日 ( 火 )AM8:50~11:50 調査実施学級数等 三次市立十日市小学校第 6 学年い ろ は に組 (95 名 ) 教科に関す

平成 年度佐賀県教育センタープロジェクト研究小 中学校校内研究の在り方研究委員会 2 研究の実際 (4) 校内研究の推進 充実のための方策の実施 実践 3 教科の枠を越えた協議を目指した授業研究会 C 中学校における実践 C 中学校は 昨年度までの付箋を用いた協議の場においては 意見を出

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解禁日時新聞平成 30 年 8 月 1 日朝刊テレビ ラジオ インターネット平成 30 年 7 月 31 日午後 5 時以降 報道資料 年月日 平成 30 年 7 月 31 日 ( 火 ) 担当課 学校教育課 担当者 義務教育係 垣内 宏志 富倉 勇 TEL 直通 内線 5

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草津市英語教育推進計画 平成 28 年 3 月 草津市教育委員会

目次 1 草津市英語教育推進計画について 1 (1) 計画策定の趣旨 1 (2) 計画の位置付け 1 (3) 計画の期間 1 2 これまでの草津市英語教育の取組 成果 課題 1 (1) これまでの取組 1 (2) 成果 2 (3) 課題 5 3 草津市が目指す英語教育 8 4 英語教育推進目標と施策の基本方向 9 5 施策の概要 10 6 英語教育推進に向けて 14 (1) 推進体制 14 (2) 推進方法 14

1 草津市英語教育推進計画について (1) 計画策定の趣旨文部科学省は 平成 25 年に グローバル化に対応した英語教育改革実施計画 を発表した この計画においては 小学校中学年からの外国語活動実施 小学校高学年の教科化 中学校英語教育の高度化等が打ち出されている 平成 28 年度に学習指導要領が改訂され 移行期を経て平成 32 年度に新学習指導要領を全面的に実施する予定である 草津市では 平成 32 年度に向けて小中学校の英語教育の充実 強化を図るとともに 草津市がこれまで培ってきた英語教育の成果と課題 本市教育の強みを活かした取組を推進するための計画として 本計画を策定するものである (2) 計画の位置付けこの推進計画は 草津市教育振興基本計画 ( 第 2 期 ) および 草津市子どもが輝く学校教育充実プログラム を踏まえ 本市の英語教育の充実を目的として 学校教育分野における具体的な方策や施策を示したものである (3) 計画の期間計画期間は平成 28 年度 ~ 平成 31 年度までの4 年間とする ただし この期間中 今後の文部科学省や滋賀県の方針や施策の展開 平成 28 年度改訂予定の新学習指導要領の内容を踏まえ 必要に応じて見直しを検討するとともに 具体的な計画を作成 実施することとする 2 これまでの草津市英語教育の取組 成果 課題 (1) これまでの取組 1 中学校英語科の取組草津市では 平成元年度からALT( ネイティブの英語指導助手 ) 招致により 中学校における英語科の授業改善を図ってきた 平成 7 年度以降はA LTを2 名に増員し 全中学校に配置してきた これにより 英語科の授業で ネイティブスピーカーによる発音指導や 聞くこと 話すこと の技能に関わる指導を効果的に行い 生徒のコミュニケーション能力を育成している また 平成 22 年度からは検定事業を実施し 受検料を補助して 市立中学校の全生徒が英語検定を受検している 一人ひとりに明確な目標を持たせることで学習意欲の向上と英語の学力向上を図っている 2 小学校英語活動 外国語活動の取組平成 12 年度から開始された 総合的な学習の時間 では 国際理解教育の一環として各校が主体的に 英語活動 を行っていたが 平成 16 17 年度のモデル校での実践研究の成果を踏まえ 平成 18 年度から 草津市 1

英語活動推進事業 により 草津市小学校英語活動モデルプラン をもとにした英語活動を全小学校で実施した この事業においては 第 3 学年以上の各学年で年間 17 時間を基本として英語活動を実施するとともに 全小学校にJTE( 日本人の英語指導助手 ) を配置し 学級担任がJTEと協働して授業を行う体制を整えた 実践研究や連絡協議 研修を行い 指導方法の改善 向上 活動の充実を図った 平成 21 22 年度には 草津市英語活動モデルプラン 改訂版 を活用し 第 5 6 学年において年間各 35 時間の英語活動を先行実施するとともに 第 3 4 学年については 総合的な学習の時間 で英語活動を実施した 平成 23 年度以降 新学習指導要領実施に伴い 文部科学省発行の教材 Hi, friends!1 2 を活用し 第 5 6 学年において年間各 35 時間の外国語活動を実施している JTEについては 平成 18 年度以降 全小学校に継続して配置している 3 教職員研修の開催全小中学校の英語教育担当が所属する 草津市教職員教科等部会別研修 における英語部会 ( 中学校 ) 外国語活動部会( 小学校 ) において 授業研究会や講師による研修 各校の実践交流などを行ってきた また 小学校では外国語活動にかかる校内研修を行い 模擬授業や教材研究 指導計画立案など 各校の状況や課題に応じた研修を工夫して実施している さらに 草津市立教育研究所主催の 夏期研修講座 において 英語教育にかかる研修を開催し 小中学校の教員の指導力向上を図っている 4 草津市英語教育推進事業 の実施文部科学省 グローバル化に対応した英語教育改革実施計画 に基づき 本市の英語教育推進を目指して 平成 27 年度に事業を開始した 小中学校の英語教育推進委員による推進委員会を年 5 回開催し 各校での実践交流 6 中学校区授業交流 本計画素案の作成を行った 6 中学校区授業交流 においては 各校区が小中学校の授業を市内全体に公開するとともに 校区内教員による協議会を開催し 授業研究と小中連携を図っている (2) 成果 1 児童生徒の学習意欲の高まり 学力向上 本市で実施した 平成 27 年度草津市英語教育にかかる意識調査 ( 以 下 平成 27 年度調査 という ) においては 英語が使えるようになり たい と回答する児童生徒が 全学年 87% 以上 平均 92% に達している ( 資料 1) 本市の子どもたちの英語学習への関心の高さがうかがえる 2

併せて 毎年全国で実施される 英語教育実施状況調査 において 英語検定 3 級以上相当の英語力を持つ本市中学 3 年生の割合は 平成 23 年度には31.5% であったが 平成 27 年度には63% に上昇している ( 資料 2) 全国における平成 26 年度の同割合は34.7% にとどまっており 本市中学生の顕著な学力向上が認められる また 英語検定協会による平成 26 年度成績優秀者表彰において 市立全 6 中学校が 団体賞 を受賞した 本市の中学生の努力に加えて 学校の積極的な取組が全国的に高く評価されているところである 資料 1 資料 2 英語が使えるようになりたいですか? に そう思う どちらかと言えばそう思う と回答した割合 ( 小中学校児童生徒 ) 100 90 80 70 60 50 40 30 20 10 0 92 94.2 87.9 94.9 95.5 小 5 小 6 中 1 中 2 中 3 英語検定 3 級以上相当の英語力を有する中学 3 年生の割合の推移 70 60 50 40 30 20 10 0 31.5 41.7 46 49 63 H23 H24 H25 H26 H27 平成 27 年度草津市英語教育にかかる意識調査 実施時期 : 平成 27 年 11 月対象 : 市立全 19 小中学校の小学 5 年生 ~ 中学 3 年生 各学年 1 学級の全児童生徒 市立全 19 小中学校の外国語活動 英語科担当者全員 2 授業の質の確保小学校では JTEの協力により 各校の実態に合わせた学習指導案を毎年作成 更新しており 指導資料や教材も蓄積している 平成 27 年度調査では 授業のおおよそのイメージがつかめている と回答した教員が85% 外国語活動について 児童と一緒に楽しんでいる と回答した教員が90% に達している 各校で安定した授業を実施できていることが認められる ( 資料 3 4) 中学校では 1 学級あたり月 1~2 時間 ALTとのコミュニケーション活動を行う授業が確保されている また 全中学校が 年 1 回以上授業を公開し CAN-DOリストの作成を進めるなど 主体的な取組が進んでいる 3

資料 3 資料 4 外国語活動に対する意識 おおよそのイメージはつかめている ( 小学校教員 ) 外国語活動に対する意識 児童と一緒に楽しんでいる ( 小学校教員 ) 14.9 そう思う まあそう思う 9.2 そう思う まあそう思う 85.1 そう思わない あまりそう思わない 90.8 そう思わない あまりそう思わない 3 各校の創意ある取組の推進小中学校では 校外学習で外国人のインタビュー活動や立命館大学びわこ くさつキャンパスの留学生との交流活動 ALTの訪問指導など 外国人と英語で交流する体験を主体的に実施している 他にも 学習発表会での英語を活用した発表体験 異学年との英語交流 海外との文通など様々な活動を展開している また 平成 27 年度には全小学校が 総合的な学習や特別活動において 国際理解教育と重ねながら 中学年での英語の体験的な学習活動を主体的に実施している 中学校においては 授業を英語で行う取組も積極的に展開されている 授業で歌った英語の歌を休み時間にも口ずさんだり AL Tに積極的に英語で話しかけたりする生徒や教員が見られるなど 学校生活の中に英語がなじんでおり 学校全体で積極的にコミュニケーションを図ろうとする姿勢が育まれてきている さらに 平成 21 年度以降小中学校に整備されたICT 機器は 英語教育においても活用が進んでいる 平成 25 年度以降導入されたタブレットPCについても 英語での学習発表やプレゼンテーションを行うなどの実践 学習アプリケーションソフトやコンテンツを活用した教員研修など 活用が進んでいる このように 小中学校の教員が子ども 校外学習でのインタビュー活動立命館大学の留学生との交流活動オーストラリアの子どもたちとの文通 ( クリスマスカードの交換 ) タブレットPCを活用したプレゼンテーション活動 4

たちとともに主体的 創造的な取組を積み重ねてきたこと また今後も積極 的に推進しようとしていることは これからの本市英語教育の大きな強みで ある (3) 課題 1 小学校における指導体制の拡充 強化 小学校教員については 平成 27 年度調査では 英語の指導経験が 5 年以 上ある教員が 33% を超えている一方 1 年目である教員も 23% いる ( 資 料 5) 英語への苦手意識があり 自信をもって英語の授業を実践すること が難しいと感じる教員が多い ( 資料 6 7) そのため JTE が指導計画 や学習指導案作成を担当し 授業でも主導する割合が高い現状がある 平成 32 年度に 小学 3 年生からの英語教育を実施するためには 学級担 任が授業づくりの主体となる指導体制を確立していく必要がある また 小 学 5 6 年生においては教科として英語を指導することになるため 教員の 指導力 英語力の向上を図ることが喫緊の課題である また 平成 27 年度現在 本市では外国語活動の授業には ALT の配置が ないため 学習した表現を用いた外国人とのコミュニケーション活動につい ては 各校の主体的な取組に委ねられている 今後 外国語活動において 外国人と出会う機会を充実させることも必要である 資料 5 英語活動 外国語活動の指導経験 ( 小学校教員 ) 5 年以上 5 年以上 23 33.3 4 年 3 年 19.5 2 年 20.8 3.4 1 年 ( 初めて ) 資料 6 資料 7 外国語活動に対する意識 英語が苦手である ( 小学校教員 ) 外国語活動に対する意識 自信を持って指導している ( 小学校教員 ) 3.4 そう思う まあそう思う そう思う まあそう思う 36.8 59.8 そう思わない あまりそう思わない 不明 70.2 29.8 そう思わない あまりそう思わない 5

24 技能の統合的な言語活動を位置づけた指導サイクルの確立中学校英語科の授業においては現在 読む 聞く 活動に比べて 書く 話す 活動の割合が低い傾向がある ( 資料 9) また スピーチ ディベート プレゼンテーションなど 2つ以上の技能を統合した活動については実践が少ない 今後中学校修了段階で求められる 聞くこと 話すこと 読むこと 書くこと の4 技能を積極的に使える能力を育成するためには 2つ以上の技能を統合した活動を系統的に各単元に位置づけ 指導できるようにすることが求められる ( 資料 10) 資料 9 1 単元においてどのくらい行っていますか という問いに対する回答 ( 中学校教員 ) 英語を読む英語を聞く英語を書く英語を話す 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 よく行う時々行うあまり行わない 資料 10 英語での活動の取組状況についての回答 ( 中学校教員 ) 音読 ( 読 ) 英語での質疑応答 ( 話 聞 ) 口頭導入 ( 聞 ) ライティング ( 書 ) スピーチ ( 話 聞 ) ディクテーション ( 聞 書 ) プレゼンテーション スキット (4 技能統合 ) ディベート ディスカッション (4 技能統合 ) 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 よく行う時々行う 3 小中学校の学びの接続を図った授業改善 充実平成 27 年度調査において 小学 6 年生を5 年生と比較したとき 英語の勉強は大切だと思う 英語が使えるようになりたい と回答した割合が増える一方 英語が好き 英語の授業が好き と回答した割合は大きく減り 中学 1 年生ではさらに減少している ( 資料 11 12) 平成 27 年度 6 中学校区授業交流 の研究会においては 英語を使ってできるようになること ( 学習到達目標 ) を明確にした授業づくり 児童生徒にとって有意義な学習活動のある授業づくりについて協議してきた 今後の小学校外国語活動の教科化 中学校英語科の高度化に向けて 児童生徒が 英語でこんなことができるようになってうれしい 自分の思いや考え 6

を英語で伝え合うのは楽しい といった学びの充実感を 小中学校を通じて 持ち続けられるよう 授業改善 充実を図ることが課題である また 中学 1 年生の生徒が小学校外国語活動でもっと学習しておきたかっ たこととして 英単語を書くこと 英単語を読むこと が上位を占めた ( 資料 13) 児童の興味関心の高まりに応じた小学校での読み書きの指導 中学 1 年生での英語学習の指導支援 小中学校の学びの接続や連続性につい て 小中学校の教員が連携して検討し 実践していく必要がある 資料 11 資料 12 英語の勉強は大切だと思う 英語が好き 英語の授業が好き と 英語が使えるようになりたい 回答した割合 ( 全学年児童生徒 ) と回答した割合 ( 小学 5 6 年生 ) 100 80 90 80 70 60 英語の勉強は大切だと思う 小 5 小 6 英語が使えるようになりたい 70 60 50 40 30 20 10 0 小 5 小 6 中 1 中 2 中 3 英語が好き 英語の授業が好き 資料 13 小学校の外国語活動でもっと学習しておきたかったこと 各項目で そう思う と回答した割合 ( 中学 1 年生 ) 英単語を書くこと英単語を読むこと英語で簡単な会話をすること自分のこと 意見を言うこと自分のことや意見を言うことアルファベットを書くこと英語で話しているのを聞くこと英語の発音を練習すること アルファベットを読むこと 日本語と英語の違いを知ること 外国のことについて学ぶこと外国のことを学ぶこと 0 10 20 30 40 50 60 70 80 4 英語教育にかかる市内全体の共通理解と情報共有平成 23 年度の外国語活動実施以降 各小中学校の主体的な取組による英語教育が中心となっていたが 今後 5 年で英語教育そのものが大きく転換するため 連携や協働を図った取組が一層重要である 総合教材ポータルサイト ( たび丸ねっと ) などを活用し 各校で作成した指導計画や学習指導案 指導資料や教材を市内全体で共有する必要がある また 文部科学省の方針や施策 市としての取組について 市内全体で共通理解を確実に図ることも課題である 7

5 学校の創意ある取組の充実草津市学校教育の強みである実践的 体験的な活動 ICT 機器の活用 小中連携については 各小中学校において主体的に工夫した取組が増えてきている しかしながら 活動内容や実践状況は 学校によって様々である また 英語教育における小中連携については取り組み始めたところである 今後 本市英語教育を推進していくためには 各校の実践交流や情報交換を図りながら 小中学校の創意ある取組を一層充実させていく必要がある 3 草津市が目指す英語教育 グローバル化する社会において 草津市の子どもたちが 英語を通じて人と主体的 積極的にコミュニケーションを図り 思いや考えを生き生きと伝え合う力を育成する 現在 草津市では 英語をはじめとする外国語を日常的に使用する機会は限られている しかしながら 現在小中学校で学ぶ児童生徒が将来社会で活躍する時代には 様々な場面において 世界の国々の人々と共に活動する国際的な環境になっていることが予想される したがって 今後は 異文化理解や異文化交流とともに 外国語を用いたコミュニケーションが一層重要になると考えられる 本市英語教育では これまでの取組の成果と課題を踏まえ また 文部科学省の グローバル化に対応した英語教育改革実施計画 に基づいて 今後次のことに重点を置いて推進する Ⅰ 人と主体的 積極的に関わろうとする態度を養う小中英語教育を通して外国語や異文化への興味関心 学習意欲を持ち続けるとともに 人と主体的 積極的に関わろうとする態度を養うため 外国人と出会う機会や英語で交流する体験を通して異文化にふれ 翻って自分自身を見つめ アイデンティティを確立することを目指す また 人前で思いを英語で発表する活動を充実させ 対等な意識を持って自分から英語で話しかけたり ジェスチャー ( 身振りや手振り ) やアイコンタクト 豊かな表情や反応を工夫して思いを伝えようとする態度を身につけ 英語を通して世界とつながる喜びや言葉が通じた充実感 主体的に英語を学び続けていこうとする態度を育てる Ⅱ 英語を運用する力の基礎を養う小学 6 年生から中学 1 年生への学びの接続や 小中学校の系統性を考慮したカリキュラムのもと 聞くこと 話すこと 読むこと 書くこと の4 技能を着実に育成し 英語を運用する力の基礎を養う 小中連 8

携を図った英語教育を通じて 小学生が 英語を学ぶのはおもしろい 中学生になったら英語をもっと学べるのが楽しみ と興味関心を持ち 中学生が 小学校の学習とつながっていてよくわかる 英語をもっと使えるようになりたい と学習意欲を高める姿を目指す Ⅲ 思いや考えを伝え合う力を育成する授業において 学んだ英語を使って自分のことを話す 学習した成果を英語で発表する 児童生徒同士が英語で意見を交流する といった活動を通して 児童生徒が英語を通じて思いや考えを伝え合う力を育成する お互いの思いや考えを理解し 共に学び合おうとする態度を養うことを目指す 本市の児童生徒が 中学卒業時には 草津市で育ったことに自信と誇りを持ち 友達や家族 地域の人々はもちろん 世界の多種多様な人々との出会いを楽しみ お互いを尊重しながらコミュニケーションを図ろうとする姿を目指して 英語教育を推進する 4 英語教育推進目標と施策の基本方向 (1) 英語教育推進目標平成 32 年度の新学習指導要領全面実施に向けて 小中学校の円滑な接続を図った 草津市の新しい英語教育を推進する (2) 施策の基本方向 基本方向 1 草津市小中一貫英語教育カリキュラム の作成 実施平成 25 年 12 月に発表された 英語教育改革実施計画 において 文部科学省は平成 32 年度に新学習指導要領の全面実施を予定している 本市では 平成 28 年度に改訂予定の新学習指導要領に基づき 小中学校の円滑な接続を図った 草津市小中一貫英語教育カリキュラム を作成し そのカリキュラムをもとにして 各校が児童生徒の実態や各校主体の取組に合わせた年間指導計画を作成する 平成 32 年度には 市内全小中学校で新しい英語教育を全面的に実施できるようにする 基本方向 2 新しい英語教育の指導体制の確立本市が取り組んできたJTE ALTの配置を継続し 小中学校の教員が指導助手と協働して授業を行う指導体制の充実を図る また 英語教育にかかる研修を充実 強化し 小中学校教員の共通理解と指導力向上を図る さらに 全国に誇れる成果を上げている ICT 機器を活用した英語教育を推進し 遠 9

隔授業やオンライン授業など先駆的な授業を小中学校で実践できるようにする これらの取組を通して 新しい英語教育を推進する指導体制を確立する 基本方向 3 英語を使ったコミュニケーション 体験活動の充実英語を実生活で用いて 英語で思いや考えを伝え合う経験を積めるようにするため ALTや地域に住む外国人と英語を用いて交流する機会を増やし 学校生活で自然に英語を使う経験を充実させる また 市内で英語を通じた交流活動や英語の学習成果を発表する取組を行い コミュニケーション能力の育成を図る また 各小中学校では立命館大学びわく くさつキャンパスの留学生との交流活動 校外学習での外国人へのインタビュー活動 外国語活動の学習発表など創意ある取組を行っているが これらを一層充実させるとともに 小中学校の英語交流 海外との交流など新しい実践が推進できるようにし 英語教育を通じて 本市教育全体の充実につなげていく 5 施策の概要 本計画期間中に取り組む諸施策について 以下の内容を基本として推進する なお 各施策は予算措置を担保するものではなく 財政負担を伴うものについては 別途予算化に向けた協議 調整を行うものとする 基本方向 1 草津市小中一貫英語教育カリキュラム の作成 実施 目標 1 草津市小中一貫英語教育カリキュラム の作成 実施 方針新学習指導要領に基づいた 小学校と中学校の円滑な接続を図った英語カリキュラムを作成し 全小中学校において平成 32 年度から本格実施できるようにする 内容 1 小中学校の授業改革小学校 学級担任が主体となった JTEとの協働授業 ( ティームティーチング ) を確立する 学習到達目標を明確にした授業を計画し コミュニケーション能力の素地を養う学習活動を展開する 教室英語( クラスルームイングリッシュ 授業で活用できる英語表現 ) を用いて 積極的に英語でコミュニケーション活動を行う 中学年からの外国語活動を段階的に実施する 高学年からは児童の興味の高まりに応じて段階的に 音声から文字へ円滑に接続する学習に取り組む 10

中学校 各校が作成したCAN-DOリストを活用し 学習到達目標を明確にした授業を計画し 聞くこと 話すこと 読むこと 書くこと の4 技能の統合を図ったコミュニケーション能力を養う学習活動を展開する 授業を英語で行うことを基本とする 2 小中学校の授業交流 連携各中学校区での授業交流を通して児童理解 生徒理解を深めるとともに 英語教育にかかる小中学校の円滑な接続について授業研究 取組の連携を図る 3 草津市小中一貫英語教育カリキュラム の作成平成 28 年度に改訂が予定されている新学習指導要領に基づき 小中学校の円滑な接続や学年の系統性を考慮した 小中一貫型の英語教育カリキュラムを作成する 平成 31 年度に試行し 平成 32 年度から全ての小中学校で全面実施できるようにする 4 指導と評価方法の改善 充実学習到達目標を設定して指導 評価方法を工夫するとともに 主体的に学ぶ意欲や態度などを含めた多面的な評価方法等の改善 充実を図る 基本方向 2 新しい英語教育の指導体制の確立 目標 2 指導体制の充実 強化 方針小中学校における英語指導助手 (JTE ALT) の配置により 授業の充実 強化を図る また 新学習指導要領の実施に向けて 指導資料や教材を整備する 内容 1ALTの配置小中学校にALTを配置し 外国人とのコミュニケーション活動を充実させる 2JTE の配置 小学校に JTE を配置し 学級担任と JTE の協働授業 ( ティーム ティーチング ) を充実させる 11

3 総合教材ポータルサイト ( たび丸ねっと ) の活用 各校が作成した学習指導案や指導資料 教材などのデータを共有で きるようにする 目標 3 指導力 英語力向上にかかる研修の実施 方針 小学校教員や中学校英語科教員 小学校英語助手を対象に それぞれ の現状や目的に応じた研修を実施し 授業の質の向上を図る 内容 1 草津市立教育研究所と連携を図った研修の推進文部科学省の動向や新しい英語教育の方針や内容にかかる研修 学習指導計画 指導案作成やJTEやALTとの協働授業 ( ティームティーチング ) の進め方等授業改善に関わる研修 教室英語 ( クラスルームイングリッシュ 授業で活用できる英語表現 ) 等英語力向上に関わる実技研修 新しいカリキュラムへの移行 実施についての研修などを推進する 目標 4 ICT 機器を活用した授業の推進 方針 小中学校に整備された ICT 機器を活用した様々な授業を研究 開発 し アクティブラーニングによる英語学習を実現する 内容 1ICT 機器を活用した授業タブレットPCでの協働学習をはじめ スピーチやプレゼンテーション ディベート等の活動での活用を進める 2 遠隔授業システムを活用した授業遠隔授業システム ( 授業を行っている教室と遠隔地にある施設や他の学校の教室などをテレビ会議システムでリアルタイムに結んで行う授業システム ) を活用した授業を推進する 中学校区の交流 ( 小中学生の授業交流 中学校教員による小学 6 年生への出前授業 ) や大学 国際機関等からのライブ授業等を推進する 3オンライン授業の導入インターネットを利用しての外国人講師による双方向型の遠隔授業を通して 外国人との会話を体験する活動を充実させ 英語でのコミュニケーション能力向上を図る 12

基本方向 3 英語を使ったコミュニケーション 体験活動の推進 目標 5 英語を使ったコミュニケーション 体験活動の充実 方針児童生徒が外国人と過ごす機会や 英語で交流する機会を充実させ 積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度を養う また 英語を使ってのコミュニケーション体験 思いや考えを発表する活動を小中学校で推進する 内容 1ALT 配置日の活用 ALT 配置日には 休み時間や昼食時間にALTと英語で交流し 一緒に活動できるようにする 放課後には教員も英語での交流を図る 2 立命館大学びわこ くさつキャンパスの留学生との交流活動の推進草津市国際交流協会 (KIFA) と連携し 立命館大学びわこ くさつキャンパスの留学生や地域の外国人との交流活動を実施する 児童生徒がいろいろな国の人と積極的に関わる機会を持つ 3 小中学生の英語での交流 体験活動の導入児童生徒や教員が英語で交流するイベントや 英語によるプレゼンテーションの発表会など 小中学生対象の英語による体験 交流活動の導入を推進する 目標 6 学校の創意を活かした取組の推進 方針英語に親しむ環境づくりや英語で挑戦する活動など 各校の創意を活かした取組を通して 学校全体で英語教育の取組を推進できるようにする 内容 1 英語に親しむ環境づくり給食時に英語の歌の放送 1 日数分のミニ英語タイムの実施 校内掲示板に 英語コーナー の設置 英訳のついた校内の教室表示など 各校の教員や児童生徒による創意工夫を生かした取組を通して 生活で自然に英語を聞いたり話したりする環境づくりを進める 2 英語で挑戦する活動の推進 校外学習での外国人との交流 異学年との英語での交流 ( 絵本の読 13

み聞かせなど ) 学習発表会等での英語劇発表 校内スピーチコンテ ストの実施 学校 HP の英語版の掲載など 児童生徒が英語を使って 挑戦する体験活動を推進する 6 英語教育推進に向けて (1) 推進体制 草津市英語教育推進委員会 が主体となって 小中学校の英語教育を推進 する 構成員 : 委員長 ( 草津市教職員教科等部会別研修英語部会長 ) 市立小中学校の英語教育推進委員 学校教育課 推進委員は 推進委員会の方針や施策に基づいて 各校の英語教育を推進す る 各校における英語教育の計画や取組の状況 成果について 推進委員会 で報告する 推進委員は 推進委員会で得た英語教育の情報や研修内容 小中学校の取組 内容を各校の教職員に伝達し 各校の英語教育の実践に活用できるようにす る 推進委員会については 学校教育課が運営する (2) 推進方法 年間 3~5 回の推進委員会を開催し 文部科学省の動向や方針 市全体としての取組を共通理解するとともに 市の取組や情報を交流する 中学校区別授業交流を実施し 小中学校の連携した取組を推進する 必要に応じて 推進委員の代表による代表委員会を組織する 14

草津市英語教育推進計画 発行日平成 28 年 3 月発行草津市編集教育委員会事務局学校教育課 ( 市役所 6 階 ) 525-8588 滋賀県草津市草津三丁目 13 番 30 号 TEL 077-561-2430( 直通 ) FAX 077-561-2488 E-mail gakkyo@city.kusatsu.lg.jp