1 基本的な整備内容 道路標識 専用通行帯 (327 の 4) の設置 ( 架空標識の場合の例 ) 自 転 車 ピクトグラム ( 自転車マーク等 ) の設置 始点部および中間部 道路標示 専用通行帯 (109 の 6) の設置 ( 過度な表示は行わない ) 専 用 道路標示 車両通行帯 (109)

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スライド 1

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資料 -2 国道 24 号烏丸通 歩行者 自転車通行安全協議会 国道 24 号烏丸通の概要 平成 30 年 3 月 国土交通省近畿地方整備局京都国道事務所

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堺市新金岡地区の自転車通行環境整備のアンケート 交通量調査結果について 堺市新金岡地区において 歩行者 自転車利用者が安心して通行できる安全なまちづく り を目指し 自転車通行環境の整備を行いました 自転車通行環境モデル地区において 平成 22 年 ~ 平成 23 年に自転車道 歩道の視覚 分離の整

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第 2 章横断面の構成 2-1 総則 道路の横断面の基本的な考え方 必要とされる交通機能や空間機能に応じて, 構成要素の組合せ と 総幅員 総幅員 双方の観点から検討 必要とされる道路の機能の設定 通行機能 交通機能アクセス機能 滞留機能 環境空間 防災空間 空間機能 収容空間 市街地形成 横断面構

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例 : 止まれ 文字表示等 (4) 直接的に交通の安全と円滑に寄与するものではないが 災害発生時の緊急交通路の確保等 交通管理上 必要性の極めて高い場合例 : 災害対策基本法に基づく交通規制の予告看板等 (5) その他交通の安全と円滑のために必要と認められる場合 3 法定外表示等の運用 (1) 統一

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速度規制の目的と現状 警察庁交通局 1


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(第14回協議会100630)

バリアフリー化に対応した歩道の構造基準『歩道における段差及び勾配等に関する基準』

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昨年9月、IOC総会において、東京が2020年のオリンピック・パラリンピック競技大会の開催都市に決定し、日本中が歓喜の渦に包まれた

次第 1. 開会 2. 成立宣言 3. 要綱改正 4. 議題 (1) 平成 28 年度供用箇所の運用状況について (2) 平成 29 年度の事業展開について (3) レンタサイクルについて ( 調査 研究状況報告 ) (4) 藤沢市自転車走行空間のあり方の改定について 5. 閉会 2

生活道路対策

資料 -1 道路構造令等の条例案および技術基準案の検討 たかさわゆうすけおがわかずやひらぎしじゅん高澤雄介 小川和也 平岸純 ( 株 ) 国土開発センター設計事業部設計 1 部 ( 石川県白山市八束穂 3-7) 地域主権一括法案の制定により道路構造や標識の大きさ等については 各自治


の整備を推進し 自転車本来の走行性能の発揮を求める自転車利用者には歩道以外の場所を通行するよう促すとともに 車道を通行することが危険な場合等当該利用者が歩道を通行することがやむを得ない場合には 歩行者優先というルールの遵守を徹底させることが必要である また 制動装置不良自転車運転を始めとする悪質 危

1

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目次 1 1. 奈良市中心部の道路交通環境 1) 広域的な自転車利用ネットワーク P2 2) 幹線道路の交通状況 ( 交通量 ) P3 3) 幹線道路の交通状況 ( 混雑状況 ) P4 2. 自転車事故の分析結果 1) 道路種別別 ( 国道 県道 市道 ) 自転車事故発生状況 P5 2) 自動車交通

【論文】


図 2 国道 246 号の自転車ナビライン整備区間 写真 1 バス専用通行帯内に設置された自転車ナビライン 2 点目は 現在発表されている整備計画 ( 図 1) を見ると 整備区間が都内のあちらこちらにちらばっており しかも細切れ状態でネットワークになっていない点です さらに各所の距離も1 2 km

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自転車の活用の推進に関する指標 ( 案 ) 目標施策将来目指すべき水準 目標 1 自転車交通の役割拡大による良好な都市環境の形成 1. 自転車通行空間の計画的な整備推進 自転車活用推進計画を策定した地 0 団体 (2017 年度 ) 200 団体 (2020 年度 ) 900 団体以上 ( 概ね10

1 みんなに優しくスマートに!! 自転車は便利で環境にも優しい車両です ところが ルールやマナーを無視した乗り方は交通事故につながります 川崎市内では 自転車が関係する交通事故が多発しています みんなへの優しさを持って自転車を利用して 交通事故を防止しましょう 信号を守ろう! 違反すると 3 月以下

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調査 計画 設計部門 :No.15 インバウンドの道路利用調査について 斉藤秀樹 1 1 近畿地方整備局京都国道事務所管理第二課 ( 京都市下京区西洞院通塩小路下る 南不動堂町 808) 我が国において観光産業分野は成長分野として位置付けられ 国土交通省観光庁を中心としたビジットジ

道路 1 歩道 整備の基本的考え方 (1) 高齢者 障害者等を含む歩行者の安全を確保するため 歩道と車道は可能な限り分離する必要があります また 歩道の幅員は 高齢者 障害者等が安心して通行できるものとする必要があります (2) 歩道の段差は高齢者 障害者等の移動の大きなさまたげになります 通行動線

通行禁止道路 について 道路標識又は道路標示によるもの 対象にするもの 車両通行止め道路 根拠規定道路標識 道路標示 ( 例 ) 道路交通法第 8 条第 1 項 自転車及び歩行者用道路 標識 302 同法第 8 条第 1 項 標識 325 の 3 歩行者用道路 同法第 8 条第 1 項 標識 325

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自転車の 正しい 乗り方

1 見出し1

- 2 - 改正後改正前別表第一(第二条関係)別表第一(第二条関係)案内標識案内標識(略)(略)警戒標識警戒標識(略)(略)規制標識規制標識種類番号表示する意味設置場所種類番号表示する意味設置場所(略)(略)交通法第八条第一項の大型自動二輪車及び普交通法第八条第一項の大型自動二輪車及び普道路標識によ

江戸川区自転車ネットワーク計画目次 1. 計画の背景と目的 1.1 計画策定の背景 これまでの取り組みと課題 計画策定の目的 計画目標と計画期間 計画の位置付けと構成 用語の定義 6 2. 自転車環境を取り巻く現状 2.1 地勢特性および交

公共サインガイドライン策定の基本的な考え方

山地部 6,000 第 4 級 平地部 8,000 山地部 6,000 第 1 級 12,000 第 4 種 第 2 級 10,000 第 3 級 9,000 交差点の多い第 4 種の道路については, この表の設計基準交通量に 0.8を乗じた値を設計基準交通量とする 3 前項に規定する道路以外の道路

3-1 道路

Ⅱ 区の概況と自転車利用の現況 課題 1. 区の概況から見た課題 千代田区の概況 日本の中心都市として常に活発な都市活動 夜間人口約 5 万人 昼間人口約 82 万人 1 日の発生トリップ数 380 万 周辺区からの利用が増大 通勤 通学 業務 買い物 観光 リクリエーションなど多様な利用自転車利用

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目 次 1 はじめに 1 2 自転車利用に係る問題点 課題点 3 3 自転車ネットワーク計画の目標 6 4 整備路線の選定 7 5 自転車利用空間整備の基本的な考え方 10 6 ソフト施策について 14 7 計画の遂行に向けて 18

LED 道路 トンネル照明の設置に関する補完資料 Ⅰ LED 道路照明 ( 連続照明 ) の設置について 道路照明のうち連続照明の設計については 道路照明施設設置基準 同解説に基づき 性能指標 ( 規定値 ) 及び推奨値 ( 以下 性能指標等 という ) から所定の計算方法により設置間隔等を算出し

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事故及び渋滞対策の取り組み 福岡都市高速 北九州都市高速 福岡北九州高速道路公社

目次 Ⅰ 新宿区自転車ネットワーク計画について 計画の目的 計画の概要... 3 Ⅱ 自転車ネットワーク整備に向けた現状 安全 安心な通行空間の実現... 6 (1) 自転車事故の発生状況... 6 (2) 自転車通行に関する区民意識 自転車

4-2

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1 見出し1

本章では 衝突被害軽減ブレーキ 車線逸脱警報 装置 等の自動車に備えられている運転支援装置の特性 Ⅻ. 運転支援装置を 備えるトラックの 適切な運転方法 と使い方を理解した運転の重要性について整理しています 指導においては 装置を過信し 事故に至るケースがあることを理解させましょう また 運転支援装

資料 7-1 特殊車両の通行に関する指導取締要領の一部改正について 国土交通省関東地方整備局道路部交通対策課 1 (1) 特殊車両通行許可制度 2

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スライド 1

PowerPoint プレゼンテーション

自転車の歩道通行の安全性等に関する文献調査 元田良孝 1 宇佐美誠史 2 1 フェロー会員岩手県立大学教授総合政策学部総合政策学科 ( 岩手県滝沢市巣子 ) 2 正会員岩手県立大学助教総合政策学部総合政策学科 (

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龍ケ崎市通学路交通安全プログラム ~ 通学路の安全確保に関する取組の方針 ~ 平成 27 年 3 月 龍ケ崎市教育委員会

1 見出し1

別紙 1 ワイヤロープの今後の設置予定について H ワイヤロープの技術的検証結果 ( 第 3 回検討会 ) 土工区間については 技術的に実用化可能 中小橋については 試行設置箇所を拡大し 実用化に向けた取組みを進める 長大橋 トンネル区間については 公募選定技術の性能検証を引き続き進め

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ひっかけ問題 ( 緊急対策ゼミ ) ステップ A B C D 39.4% 学科試験パーフェクト分析から ひっかけ問題 に重点をおいた特別ゼミ! 2 段階 出題頻度 39.4% D ゼミ / 内容 *(2 段階 24.07%+ 安知 15.28%=39.4

8略都市スライド東北(郡山市)全部 [互換モード]

Microsoft PowerPoint - ○ITARDA H30年1~9月( )JTA改

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自転車に係る主な交通ルール 以下の自転車に関するルールは主に道路交通法上 普通自転車 と呼ばれる自転車について記載しています 大きさが通常の自転車より大きなもの等については必ずしも当てはまらないものがあります 以下の根拠規定として掲げているものは 特に断りのない限り 道路交通法の条文です 罰則は当該

1

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平成 25 年度第 7 回キッズ モニターアンケート 自転車の交通ルールとマナーについて 実施報告 アンケートの実施結果は以下のとおりでした キッズ モニターのみなさん ご協力ありがとうございました アンケート概要 1 実施期間平成 25 年 12 月 13 日 ~12 月 26 日 2 回答者数

 

Transcription:

第 3 整備ガイドライン 本章では 安全で快適な自転車利用環境創出ガイドライン ( 国土交通省道路局 警察庁交通 局 ) を踏まえ 自転車走行空間の整備にあたって留意する事項などについて定めます 3.1 単路部における整備の考え方 (1) 自転車専用通行帯自転車専用通行帯の整備にあたっては 交通規制に必要な道路標識や道路標示のほか 自動車ドライバーに対して自転車専用の通行帯であることが分かるよう法定外の路面表示や舗装のカラー化を行います 整備にあたっての留意事項 幅員路面表示色彩交通規制啓発活動 自転車専用通行帯の幅は 自転車の安全な通行を考慮し 1.5m 以上を確保することが望ましいが 道路の状況等によりやむを得ない場合は 1.0m 以上とする ( 幅員が 1.0m 以上 1.5m 未満となる場合は 側溝を除く舗装部分の幅員を 1.0m 以上確保することを基本とする ) 交通規制に必要な道路標示を行う場合は 安全性を確保しつつ 周辺環境との調和に配慮し 過度な表示は行わないよう努める 道路標識や道路標示に加え 法定外の路面表示として 次頁の 1 のとおりピクトグラム ( 自転車マークと通行方向を示した矢印 ) を始点部及び中間部に設置する 舗装のカラーは次頁の 2 のとおりベンガラ色とし 当面は 全面カラー化 とするが 自転車専用通行帯の利用者等への浸透状況を踏まえ ラインでのカラー化 さらには カラー化なし とすることができる 歩道における 普通自転車歩道通行可 の規制の取り扱いについては 交通状況などを踏まえ検討する 自動車ドライバーへ更なる注意喚起を促す必要がある場合には 法定外の路面表示等の追加 啓発活動の実施を検討する 京口門通りでの整備イメージ 市役所北側の通りでの整備イメージ ( 整備イメージ ) ( 整備イメージ ) 10

1 基本的な整備内容 道路標識 専用通行帯 (327 の 4) の設置 ( 架空標識の場合の例 ) 自 転 車 ピクトグラム ( 自転車マーク等 ) の設置 始点部および中間部 道路標示 専用通行帯 (109 の 6) の設置 ( 過度な表示は行わない ) 専 用 道路標示 車両通行帯 (109) の設置 11

2 舗装のカラー化の方法 全面カラー化 ラインでのカラー化 カラー化なし 道路標示 専用通行帯 (109 の 6) 道路標示 車両通行帯 (109) ピクトグラム ( 自転車マーク等 ) 舗装のカラー化幅約 0.9m 舗装のカラー化幅約 0.3m 12

(2) 車道混在車道混在の整備にあたっては 自動車ドライバーに対して自転車が車道内で混在することを注意喚起するため 車道左側部の車線内に左側通行の進行方向を示す矢羽根型などの法定外の路面表示を設置します 整備にあたっての留意事項 幅員路面表示色彩交通規制啓発活動 自転車の通行幅を勘案し 幅員 1.0m を確保できる位置に法定外の路面表示を設置する その際 舗装部分の幅員は側溝の部分を除いて確保することを基本とし 必要に応じて 車道外側線 を撤去するものとする 法定外の路面表示は 矢羽根型路面表示とピクトグラム ( 自転車マーク等 ) を一定の間隔で連続して設置することを基本する 矢羽根型路面表示の設置間隔は 下の 1 のとおり自転車および自動車が連続的に表示されていることが認識できるよう交通状況に応じて概ね 5m~10m とし ピクトグラムは概ね 50m 間隔で設置する ただし 自動車交通量が少なく かつ自動車の通行速度が遅い路線は 比較的安全に自転車が走行できるため 次頁の 2 のとおり路面表示を概ね 50m 間隔で設置する 矢羽根型路面表示およびピクトグラムは 次頁の 3 のとおりベンガラ色を基本とする 規制速度が 50km/h の場合には 必要に応じて交通管理者と協議を行い 速度抑制の方策を検討する 歩道における 普通自転車歩道通行可 の規制の取り扱いについては 交通状況などを踏まえ検討する 自動車ドライバーに対して更なる注意喚起を促す必要がある場合には 法定外の路面表示等の追加 啓発活動の実施を検討する 1 基本的な整備内容 ピクトグラム ( 自転車マーク等 ) を設置 概ね 50m 間隔 0.75m 1.0m 矢羽根型路面表示を設置 設置間隔 5m~10m 13

2 自動車交通が少ない場合の路面表示例 参考事例 : 茅ヶ崎市 路面表示例 3 矢羽根型路面表示およびピクトグラム ( 自転車マーク等 ) の形状 矢羽根型路面表示の形状 ピクトグラムの形状 ( 参考 ) 矢羽根型路面表示の設置間隔による見え方の違い 6m 間隔の見え方 9m 間隔の見え方 14

(3) 歩道内での物理的分離歩道内での物理的分離は 歩道上の自転車と歩行者を植栽などにより適切に分離し それぞれの通行空間が分かりやすいようピクトグラムを設置するとともに 自転車の走行空間については必要に応じて舗装をカラー化します 整備にあたっての留意事項 幅員路面表示色彩その他 自転車の双方向通行を前提に 自転車と歩行者それぞれの通行空間を 2m 以上ずつ確保することを基本とする 歩道上は 歩行者優先であることに留意し 特に交差点の歩行者溜まり部における 自転車と歩行者との交錯を防止するため 自転車走行空間の起点終点部に歩行者への注意を促す路面表示等の設置を検討する 舗装のカラーはベンガラ色を基本とする 将来的な自転車道の整備の可能性について検討する 歩道 車道 道路構造イメージ 整備事例 : 国道 2 号 ( 広島南道路 ) (4) 歩道での啓発サイン設置 歩道において 自転車の通行位置や徐行を促す啓発サインを設置します なお 設置後は 徐 行を促す啓発などの取組を行います 整備にあたっての留意事項 路面 表示 その他 啓発サインの設置は 歩道の始点部の路面に表示することを基本とし 設置間隔が長い場合は中間部にも設置する 自転車交通量の多い箇所においては 必要に応じて看板タイプの啓発サインの設置を検討する 貼付方向 貼付方向 貼付方向 歩道 車道 啓発サインのイメージ 啓発サインの設置位置例 第 3 回安全で快適な自転車利用環境の創出に向けた検討委員会 ( 国土交通省 警察庁 ) ( 平成 24 年 2 月開催 ) の資料を参考に作成 15

3.2 交差点部等における整備の考え方 (1) 交差点部の考え方自転車専用通行帯や車道混在など車道において整備を行う区間の交差点部は 下記の考え方を基本としつつ 交差点形状や交通特性に応じて 個別に交通管理者との協議を行いながら安全性の高い整備を検討します 1 分離形態の連続性交差点部において歩行者 自転車 自動車の適切な分離 共存を図るため 交差点前後の自転車通行空間をできる限り連続的に確保することとし 安易に自転車通行空間を歩道へ接続しないことを基本とする 2 通行空間の直線的な接続自転車の安全性 快適性を向上させるため 自転車動線の直線性を重視し 自転車専用通行帯および車道混在のいずれの場合も 交差点部における走行空間は 自転車横断帯を撤去し直線的に接続することを基本とする これまでの通行方法 整備後の通行方法 3 交差点内の通行方法の明確化交差点における自転車の安全な通行を促すとともに 自動車利用者等に自転車動線を知らせるため 自転車の通行位置及び通行方法を明確化する路面表示を設置する 4 左折巻き込みに対する安全対策自動車から自転車を確認しやすくし 自動車による左折巻き込み事故を防止するため 交差点流入部において 自転車専用信号を設置するなど自動車とは別の信号制御を行うことを検討する なお 自転車専用通行帯の場合には 自動車の進路変更禁止規制を実施して自転車と自動車を分離するとともに 自転車の停止線を自動車よりも前出しすることを検討する 左折巻き込み事故の防止対策として 自転車専用通行帯の交通規制を交差点流入部で解除し 自転車の通行位置を示す路面表示等を設置した上で 自転車と左折する自動車を混在させて一列で通行させることも検討する 5 二段階右折時の滞留スペースの確保交差点内の通行位置を示す路面表示と歩車道境界の縁石で囲まれた範囲は 自転車が二段階右折する際の交差点内での滞留スペースとなることを周知する また 必要に応じて 歩道を切り込むことにより 交差点内に二段階右折時の自転車の滞留スペースを確保する 16

(2) 交差点部の対応例 自転車の安全性を向上させるため 交差点内および交差点流入部において道路管理者が整備す る法定外の路面表示と 交通管理者が行う既存自転車横断帯の撤去や歩行者 自転車専用信号の 見直しなどを一体的に実施するため 既存の交差点形状を踏まえ 道路管理者と交通管理者が協 議 調整を行い 安全性の高い整備を検討します 自転車専用通行帯を交差点部に直接接続させる例 5 二段階右折時の滞留スペースの確保 4 左折巻き込みに対する安全対策 進路変更禁止規制 左折自動車の動線を明確にする路面表示 自転車専用信号の設置 自転車の停止位置の前出し 自転車専用通行帯を交差点部手前で混在させる例 1 分離形態の連続性 2 通行空間の直線的な接続 3 交差点内の通行方法の明確化 4 左折巻き込みに対する安全対策 自転車の通行位置を明確化する法定表示 車道混在の交差点の例 1 分離形態の連続性 2 通行空間の直線的な接続 3 交差点内の通行方法の明確化 5 二段階右折時の滞留スペースの確保 17

細街路との交差点の例 1 分離形態の連続性 2 通行空間の直線的な接続 (3) バス停部の対応例バス停部では 自転車とバス乗降客との交錯や 自転車と停車中のバスの接触事故の危険性に留意し 注意喚起の路面表示を行った上で自転車通行空間を直線的に整備することを基本とします 自転車専用通行帯でのバス停部分の例 バス停を明確化する路面表示 バス乗車客待ちスペース 歩道 注意喚起の路面表示 バス乗車客待ちスペース 歩道 18