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資料 10 笑顔で3年生の質問に答える児童 資料 11 探検場所で話し合う児童 なるべく細い道を 行ってみたいな (2年生 ここは細くて 迷いやすい道が 多いよ 3年生 のグループを作った その後 学び合いが (2) 個性を生かした異年齢とのかかわらせ方 生まれやすいように さらに1つのグルー 自分たちで探る活動を充分体験させた後 プの中で3 6人の少人数グループを構成 に もっと知りたい という願いを満た し 3年生1人と1 2名の2年生が一緒 すために 総合学習で校区の歴史を学習し に探検できるようにした た3年生と 共に学ぼうという学習過程へ とつないだ 一緒に探検するグループの友達の名前を 覚え 3年生から探検ルートや時間につい 1回目と2回目の探検は クラスの友達 て教えてもらい 持って行くものを話し合 が好きな場所を紹介していくという計画を う時間を設定した それぞれが自己決定し 立てて探検した この探検で校区の様子が た場所に少人数で探検することを通して 大体分かり おもしろいところや楽しいと 資料 10のように楽しく対話し 自己表現 ころがたくさんあるな ということに気 をする姿が多く生まれた 付き 他にも楽しい場所があるかな 知り (イ) 対話を生み出す課題の設定 たいな という願いをもつことができた 2年生と3年生それぞれの学びが高まり そこで 校区のことを詳しく学習している 協同性を育てることができるようにするた 3年生に教えてもらおう と呼びかけ めに グループそれぞれに 3年生もまだ 3年生という異年齢とかかわる活動を取り 体験していない活動を取り入れたり 協力 入れていった して活動できるような課題を設定したりし (3) 学びの質をとらえた見取り た 校区の道が迷路のように入り組んでい 子どもの言葉 活動 振り返りカードな ることを体験するグループには グループ どから子どもの学びを見取り 学びの質を に分かれて違う道を通り またこの道まで とらえていった もどってこよう という課題を投げかけ ア 町探検グループ た 神社を探検するグループは 宮司さん A児 思考 判断 から説明をしていただきながら絵馬殿の絵 学びの質 を見て回った 鳴き砂を体験するグループ 学びの質 は この海岸の中でどこが一番よく鳴くの か グループでさがしてみよう という 課題に取り組んだ このように 互いの学 感性 イメージ スキル 技能 びを共有できる課題設定のもとで 資料 11のように 自分の願いを伝えながら話し 図 5 A児の学びの質の見取り 図 5のように 学びの質をとらえてみる 合い 探検する姿が見られた 幼 生 10
資料 12 3年生の案内で進む児童 思考 判断 学びの質 学びの質 感性 イメージ 図 6 スキル 技能 B児の学びの質の見取り こま と A児は対象をしっかり観察することが 3年生が探検場所の紹介の時に見せた狛 いぬ できるが 自分の思いや感じたことはあま 犬の写真に興味をもち 狛犬の違いを知り り表現しようとはしない子どもであった たい というめあてをもって探検に出か 3年生から探検場所の紹介を聞いて ど けた うして町にはどろぼうが入らないといわれ 神社に着いて 資料 13のように実際に るのかそのわけを知りたい というめあ 狛犬の前に立つと この2つの狛犬はどこ てをもって探検に出かけた が違うか分かる と3年生に質問された 資料 12のように3年生から ぼくの家 2つを見比べる間 3年生は黙って待って を教えるね と案内してもらっている途 いた 口が違う こっちは開いていてこ 中で 別の道を選んで通っていたグループ っちは閉じてる と答えると3年生がほ に出会い わっ どうして会うの と驚 めてくれてうれしそうに笑っていた それ いて声をあげて笑っていた 同じグループ からは 狛犬を見つけるたびにオスとメス のD児が これならどろぼうも迷うね の違いを確認しながら 3年生と一緒に狛 と言うと うん 本当だね とうなず 犬の数を数えて歩いた き また 探検の途中で見つけた石を拾っ 探検の途中で 青色の狛犬がいるのを見 て ほら とってもきれいでしょ と友 つけると わあっ 青いのもある と走 達と拾った石を見せ合って喜んでいた り寄り しばらくながめた後 また色のつ このようにA児は この探検で様々なこ いていない狛犬のところへと戻りながら何 とに驚いたり感動したりしながら 実感を 度も見比べていた 神社には6匹も狛犬 伴った活動をすることができた がいたよ 赤と青の狛犬もいたよ と帰 探検後の振り返りカードには 進めば ってきてから友達に報告していた 進むほど分かれ道があって 本当に迷路み また 町探検グループの児童から 鯨小 たいだなと思いました 本当に迷路で楽し 学校って 鯨を町の人たちが捕まえて そ かったです 階段を上っていくと神社があ 資料 13 って そこから見える景色はすごかったで す と教えてもらって分かったことだけ でなく 自分が体験して感じたことをたく イ 神社探検グループ B児 図 6のようにB児は感性 イメージ スキル 技能 思考 判断とも比較的高い 子どもであった 幼 生 11 ]G@4*:? (?>= さん書いていた 狛犬の違いを見比べる児童
れを売ったお金で建てたから 鯨小学校っ ウ 海岸グループ ていうんだって と聞き 絵馬殿に鯨を C児 思考 判断 捕まえているところの絵があったよ だか ら鯨の絵があったんだ と絵馬殿の絵と 学びの質 鯨小学校の説明を結びつけて考えることが 学びの質 できた 感性 イメージ スキル 技能 3年生から 資料 14 15のように手の 洗い方や神殿でのお参りの仕方を丁寧に教 図 7 C児の学びの質の見取り えてもらったことが心に残ったようだ 帰 C児は図 7のように 感性 イメージ ってきてからすぐ お参りの仕方を教えて は高いが 対象とうまく関わりそこから物 もらったよ こうするって と教師の前 事を考えることがうまくできず これまで でやってみせてくれた また 神社で3年 の学習では 意欲はあるがどう活動してよ 生から水引の花をつんでもらい きれいや いかわからなかったり めあてにそった活 ろ ほら とみんなに見せていた その 動ができなかったりする子どもであった 後 家に帰ってその花を大切に飾ったと話 3年生との探検では 鳴き砂をとても楽 してくれて 探検を通してできた3年生と しみにしていた 海岸につくと 3年生か のつながりを感じた ら教えてもらった通りに足でやっていたが このようにB児は 3年生が教えてくれ 鳴かずに 鳴かないなあ とあきらめか ることを興味をもって聞き 活動を豊かに けていた その時 3年生が来て もっと 広げていくことができた 力を入れて つま先でするよ と声をか 資料 14 けた 教えてもらって3年生や友達がして 手の洗い方を教えてもらう児童 いるのをしばらく見て C児は こう とまたやり始めた すると キュッキュッ キュッ と鳴り あ 先生 鳴った と とても喜んで教師に伝えにきた その後は 資料 16のように早足で歩いてみたりゆっ くり歩いてみたりして砂が鳴くのを楽しん で活動を続けていた 活動後 C児は3年生から 砂を持って 帰ったら と言われ 袋に砂を入れて大 資料 15 事に持ち帰ってきて 友達に見せながらそ お参りの仕方を教えてもらう児童 の砂の手触りを一緒に楽しんだり 砂を広 資料 16 ここで もう一回 礼を するん だよ 何回礼を するのかが 難しいね 幼 生 12 鳴き砂を楽しむ児童
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