山形創造 NPO 支援ネットワーク情報誌 第 37 号 2011.3.31 2011 年 1 月蔵王山の樹氷モンスター 撮影 : 渡辺洋一氏 目次 表紙 東日本大震災 センター被災者支援 1 2 NPO 事例集作成 22 年度の教育ファーム NPO 適職ガイド読本作成 5 かほく一緒に頑張り隊 活動報告 主な事業概要 中間支援組織連絡会強化事業 3 やまがた力を高める講座会計 庶務お知らせ後書き 5 5 6
東日本大震災活動と報告 山形県 NPO 支援センター被災者支援 ( 県体育館へ避難してきた被災者の方々と ) 山形県 NPO 支援センターでは 県体育館に避難してきた方々に 少しでも気分転換や健康を維持していただく事が出来るように 入居団体が協力して 百目鬼 ( どめき ) 温泉への送り迎え 被災家族の子供達と遊ぶ そして さくら カフェ では 専門の指圧師によるマッサージ 春の食べ物を作ってカフェパーティー 海外の衣裳展示などのボランティアを行っています 今回の震災で 各団体が活発な支援活動を行っていますが 当 NPO 支援センターとしても 入居 9 団体の協働による近隣の県体育館避難所の支援に動き出しました マッサージボランティア 百目鬼温泉 入浴 ( ニューヨーク ) 号 具体的には 週 2 回の 温泉送迎サービス 毎週水曜日の さくらカフェ 避難所の子どもの 遊ばせボランティア の主に 3 つです 温泉送迎は山形市西部の百目鬼 ( どめき ) 温泉に三菱自動車から山形県に提供された電気自動車を 1 台と マイカーの計 2 台の車両で山形福祉移動サービスさんのご協力で実施しています ( 結城健司スタッフ ) さくらティー お料理教室 Page 2
目指せ! 河北町方式を! かほく一緒に頑張り隊 活動報告 三月十一日の東日本大震災発生以来 私は 河北町区長会の一人として役場や 社会福祉協議会の皆さんと種々議論しながら宮城県からの避難者受入れと石巻市 ( 河北町という同じ字を書く我が町と友 山形創造 NPO 支援ネットワーク : 理事阿部孝記 好都市の交流がある ) への災害ボランティア派遣のアドバイス役として関わってきました 千川原さんが発する種々の情報が 今回大変参考になり 助かりました ( 福島原発事故からの避難者との関わり方 避難所運営の団体との関わり等 ) 現代の情報伝達のスピィーディさや 情報の共有化には あらためて凄い! と感じました 私達は 原則日帰りのボランティア活動は 町のマイクロバス ( 二十名 ) での送迎方式を かほく一緒に頑張り隊 と名づけ 防災元年 災害ボランティア元年と位置づけて取組んできました 社協の方が これまで千川原さんから防災の研修を受けてきたが身に付かなかった 今回 被災地に社協や役場職員を派遣することにより防災のプロを育てるチャンスだ! と話している事を 町の幹部にも伝えてきました ボランティア派遣の第一陣として県立谷地高校生と一緒に行って来ましたが 彼らは凄いメッセージを発し 見事に変身しましたね 最後に 被災者のお年寄りの方が 本当に助けて頂き有り難うございました 石巻市では八月一日 二日は花火大会があります 是非お出で下さい! と言って一人一人の生徒と握手する場面に 涙をこらえることが出来ない思いでした 生徒達が 帰りのバスを降りた時に ボランティアに参加して良かった! という言葉に これで多くの町民がボランティアに手を挙げてくれることを確信しました 知り合いの七十歳を過ぎた方から 阿部さん! 約束の三回行って来たよ! と話されたのには 頭が下がる思いです 我が町では 毎日災害ボランティアに出掛けています ( 二十代 ~ 七十代の男 女 ) 多くの皆さん! 出来る事をやりましょう! 被災地は人手が足りません! 私は この大震災で多くの震災孤児が出るという報道に あしなが育英会の支援活動を今こそ再開しなければ! と心に誓っています それというのも 平成九年にあしなが育英会本部の方の訪問を受け あしなが P ウォーク 10 に NTT さんも参加して欲しいという依頼を受けて NTT 現役と OB が参加してきましたが ここ数年前に NTT グールプでは支援活動を止めた様です 何とか支援活動の再開に向けて頑張りたいと思っています Page 3
NPO 活動事例調査事業 事業概要 平成 22 年度山形県中間支援機能強化事業 ( 平成 22 年 10 月 ~ 平成 23 年 3 月 ) 県内の NPO や市民活動団体等の多様化かつ高度化する支援ニーズに対応するため 村山 最上 置賜 庄内を代表する中間支援組織のネットワーク ( 連絡会 ) を設立し 地域性や独自性を考慮した支援体制を整備し 情報交換と相互支援をもとに全県を網羅した広域的支援の構築を目指す 当法人は連絡会の事務局を担当 これまで 3 回の連絡会と 2 回のセミナーを開催した Web 評価 提言 をテーマとし 具体的な実施に向け討議を継続している 東日本大震災に関して連絡会のメーリングリストも重要な情報交換のツールとして活用されている 来年度も幅広く連携し 様々な活動に活かしいていきたい ( 鈴木幸子スタッフ ) この事例集は山形県のホームページに掲載されています 下記の URL をご参照下さい http://www.pref.yamagata.jp/ou/seikatsukankyo/050001/ ykemminkatsudou/npozireisyuu/npo.zireisyuu.html 製本された 山形県 NPO 団体活動事例集 教育ファーム事業 ~22 年度の教育ファームを振り返って ~ Page 22 年度の教育ファーム推進事業は 21 年度の手さぐり状態から少し脱却したものの どのような広がりをみせるのか正直不安でした 本当に参加者が必要とする意見交換会ができるのか 平日に学校の田畑に来て授業見学に集まってくれるのか などの懸念が頭をもたげました しかし 実際に事業を進めてみると 参加者が我々の想像以上に子ども達との触れ合いを楽しむ姿や 参加者同士のネットワークの広がりを確認することができました 又 日々の事務局業務においても個々の課題解決の相談を受けることも増え ネットワークの必要性をも感じてもおります 23 年度も農家せんせい同士や他セクターの 繋ぎ 役として努めていきたいと思います ( 伊藤恵理スタッフ ) 農家せんせい通信は http://arakaruto.org/usr/eriito/infonokasensei /pageu/a0001.html をご参照下さい
NPO 適職ガイド読本事業 今回の震災で NPO 団体の活躍がマスコミ等でも大きく取り上げられていますが 小回りが効き 行動も迅速な NPO は 災害支援では不可欠の存在となっています 一方 団塊の世代の退職者の増加や 雇用情勢の悪化など 職場としての NPO が注目を集めてきています そのような折 平成 23 年 3 月に職場 ( 職業 ) としての NPO を啓発する NPO 見聞録 (NPO 適職ガイド ) を発刊する機会を得ました また このガイドブックを広める為のガイダンスは計 回開催しました 今回は災害支援で炊き出しをされていた山形県環境技術専門校の受講生 16 名にガイドブックの読み合わせを行いました みなさん炊き出しの煙りで真っ黒になりながらも熱心に聞き入っている表情が印象的でした ( 結城健司スタッフ ) やまがた力を高める講座 やまがた力 ( ぢから ) を高める講座が 2011 年 3 月 9 日 ( 水 ) に山形県村山総合支庁 寒河江市との共催で寒河江市立図書館で行われました 講演内容は 変わる! NPO の税 ~ NPO への寄付が集めやすくなりました ~ 今から知っとこ NPO 会計!! ~ 会計基準がわかる ~ と題して NPO 法人会計基準策定委員会副委員長 そして NPO 法人シーズ 市民活動を支える制度をつくる会理事の脇坂誠也氏を講師として迎え 講演 解説を行っていただきました 詳しい内容は URL:http://www.arakaruto.org/usr/ksoma/NPONewAccount/pageu/A0001.html をご参照下さい 会計 庶務 私が 22 年 10 月に当法人に従事し始めてから 2 度に亘りパソコン故障があり 今年の 2 月 23 日に新しいパソコンが入り助かっております 昨年の 10 月から今年の 3 月までは午後 1 時より 5 時まで週 日の勤務でしたが 今年度から通常勤務で本格的に経理に関わる事になりました 仕訳伝票の整理を始め 昨年 月 1 日分より仕分け伝票に打ち込みを始めました こうした中で 活動事例集 教育ファーム 中間支援強化 読本 支援ネットワークと受託事業ごとに分けて経理を行い 受託事業と支援ネットワークの支出入の振り分けを行っています 仕分け伝票の多さにびっくりしますが 現在は 各部署に現金の出し入れを任し 私が週 1 回チェックをすることで 2 重チェック体制を採っております 現金出納帳と現金が合わないことも度々ありましたが すぐに原因が見つかり訂正ができました 税金を払いすぎ税務署へ還付請求を出し還付を受けたりもしました また 現在は就業規則を新しい条例の改正や NPO の特性を考慮した就業規則作成案に向けて動いています Page 5 ( 伊藤道雄スタッフ )
お知らせ山形創造 NPO 支援ネットワーク総会のご案内平成 23 年度山形創造 NPO 支援ネットワーク通常総会を下記の通り開催いたします 日時 : 平成 23 年 5 月 28 日 ( 土 ) 13:30~ 場所 : 山形県 NPO 支援センター あとがき東日本大震災が起き 日本中が悲しみに包まれました 未だに避難所での生活を余儀なくされている方々や福島原発による待避する人々が多くおられます 山形県 NPO 支援センターに入居している 9 団体も何か手助けが出来ないものかと話し合いをもち 当法人も中心となって山形県の体育館に避難してきた方々に さくらカフェ などホームペジに紹介したような活動を行っています こうした活動は 他の入居団体との連携 協力で多彩な協力を行う事が出来ました 今年度の活動には NPO 活動事例集 作成に始まり NPO 見聞録 作成など成果物として世に出す事が出来ました こうした事業を支えるのに 事務局の会計 庶務の仕事も増える中 これらの業務に従事し協力するスタッフの努力がありました ( 相馬記 ) 発行 連絡先 特定非営利活動法人山形創造 NPO 支援ネットワーク 990-0832 山形県山形市城西町 1-7-19 山形県 NPO 支援センター内 Tel 023(67)0675 Fax 023(67)0676 URL:http://www16.plala.or.jp/NPOyamagata/NpoSozoNet.html Email : mail2@yamagata-npo.ne.jp 会費振込先 郵便振込み : 郵便振込用紙口座番号 : 02230-1 85726 名義 : 山形創造 NPO 支援ネットワーク Page 6