1 生命保険料控除が改組され『介護医療保険料控除』が新設されました

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所得控除 基礎控除 配偶者控除などの下記の表に記載されたものをいいます それぞれ一定の要件を満たしている場合は 課税所得金額を計算する際に それぞれの控除が受けられます 個人の県民税 個人の市町村民税 12

所得控除 基礎控除 配偶者控除などの下記の表に記載されたものをいいます それぞれ一定の要件を満たしている場合は 課税所得金額を計算する際に それぞれの控除が受けられます 個人の県民税 個人の市町村民税 12

注 1 認定住宅とは 認定長期優良住宅及び認定低炭素住宅をいう 注 2 平成 26 年 4 月から平成 29 年 12 月までの欄の金額は 認定住宅の対価の額又は費用の額に含まれる消費税等の税率が 8% 又は 10% である場合の金額であり それ以外の場合における借入限度額は 3,000 万円とする

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1: とは 居住者の配偶者でその居住者と生計を一にするもの ( 青色事業専従者等に該当する者を除く ) のうち 合計所得金額 ( 2) が 38 万円以下である者 2: 合計所得金額とは 総所得金額 ( 3) と分離短期譲渡所得 分離長期譲渡所得 申告分離課税の上場株式等に係る配当所得の金額 申告分

以下本人の給与収入速報 平成 29 年度税制改正解説所得課税 ~ 配偶者控除及び配偶者特別控除の見直し 2 配偶者の給与収入が 万円超 15 万円以下の場合の改正案の控除額及び改正前後の影響について 配偶者特別控除 配偶者の給与収入 万円超 15 万円 15 万円以上 11 万円 11 万円以上 1


平成18年度地方税制改正(案)について

イ税務署へ確定申告書を提出し 所得税の住宅ローン控除の適用を受けている 退職所得 山林所得がある方 所得税の平均課税の適用を受けている方は 住宅ローン控除申告書を提出することにより控除額が大きくなる場合があります 申告書を提出される方は3 月 15 日 ( 月 ) までに申告してください 申告しなけ

[Q1] 復興特別所得税の源泉徴収はいつから行う必要があるのですか 平成 25 年 1 月 1 日から平成 49 年 12 月 31 日までの間に生ずる所得について源泉所得税を徴収する際 復興特別所得税を併せて源泉徴収しなければなりません ( 復興財源確保法第 28 条 ) [Q2] 誰が復興特別所

給与所得控除額の改正前後の比較 改正前 改正後 給与等の収入金額給与所得控除額給与等の収入金額給与所得控除額 180 万円以下 収入金額 40% 65 万円に満たない場合は 65 万円 180 万円以下 収入金額 40%-10 万円 55 万円に満たない場合は 55 万円 180 万円超 360 万

税法実務コース 所得税 学習スケジュール 回数 学 習 テ ー マ 内 容 第 1 章 テーマ1 所得税の仕組みテーマ2 所得税額の計算テーマ3 非課税所得 所得税の仕組み 税額計算 所得税が課税されないものについて学習します テーマ1 各種所得金額の計算の概要テーマ2 利子所得テーマ3 配当所得

投資法人の資本の払戻 し直前の税務上の資本 金等の額 投資法人の資本の払戻し 直前の発行済投資口総数 投資法人の資本の払戻し総額 * 一定割合 = 投資法人の税務上の前期末純資産価額 ( 注 3) ( 小数第 3 位未満を切上げ ) ( 注 2) 譲渡収入の金額 = 資本の払戻し額 -みなし配当金額

(2) 源泉分離課税制度源泉分離課税制度とは 他の所得と全く分離して 所得を支払う者 ( 銀行 証券会社等 ) がその所得の支払の際に 一定の税率で所得税を源泉徴収し それだけで所得税の納税が完結するものです 1 対象となる所得代表的なものとして 預金等の利子所得 定期積金の給付補てん金等があります

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株式等の譲渡(前年からの繰越損失を譲渡所得及び配当所得等から控除)編

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住宅取得等資金の贈与に係る贈与税の非課税制度の改正

改正された事項 ( 平成 23 年 12 月 2 日公布 施行 ) 増税 減税 1. 復興増税 企業関係 法人税額の 10% を 3 年間上乗せ 法人税の臨時増税 復興特別法人税の創設 1 復興特別法人税の内容 a. 納税義務者は? 法人 ( 収益事業を行うなどの人格のない社団等及び法人課税信託の引

内に 耐火建築物以外の建物についてはその購入の日以前 20 年以内に建築されたものであること 地震に対する安全上必要な構造方法に関する技術的基準又はこれに準ずるものに適合する一定の中古住宅 を 平成 17 年 4 月 1 日以降に取得した場合には 築年数に関係なく適用が受けられます (56ページ 一

株式等の譲渡(前年からの繰越損失を譲渡所得及び配当所得から控除)編

2. 改正の趣旨 背景給与所得控除 公的年金等控除から基礎控除へ 10 万円シフトすることにより 配偶者控除等の所得控除について 控除対象となる配偶者や扶養親族の適用範囲に影響を及ぼさないようにするため 各種所得控除の基準となる配偶者や扶養親族の合計所得金額が調整される 具体的には 配偶者控除 配偶

6 課税上の取扱い日本の居住者又は日本法人である投資主及び投資法人に関する課税上の一般的な取扱いは 下記のとおりです なお 税法等の改正 税務当局等による解釈 運用の変更により 以下の内容は変更されることがあります また 個々の投資主の固有の事情によっては異なる取扱いが行われることがあります (1)

各年の住宅ローン控除額の算出 所得税から控除しきれない額は住民税からも控除 当該年分の住宅ローン控除額から当該年分の所得税額 ( 住宅ローン控除の適用がないものとした場合の所得税額 ) を控除した際に 残額がある場合については 翌年度分の個人住民税において 当該残額に相当する額が 以下の控除限度額の

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所得控除 雑損控除 医療費控除 社会保険料控除等 旧生命保険料控除 旧個人年金保険料控除 ( 実質損失額 - 総所得金額等の合計額 10%) 又は ( 災害関連支出の金額 -5 万円 ) のうち いずれか多い方の金額医療費の実質負担額 -(10 万円と総所得金額等の 5% のいずれか低い金額 ) 限

株式等の譲渡(特定口座の譲渡損失と配当所得等の損益通算及び翌年以後への繰越し)編

ワコープラネット/標準テンプレート

公共債の税金について Q 公共債の利子に対する税金はどのようになっていますか? 平成 28 年 1 月 1 日以後に個人のお客様が支払いを受ける国債や地方債などの特定公社債 ( 注 1) の利子については 申告分離課税の対象となります なお 利子の支払いを受ける際に源泉徴収 ( 注 2) された税金

第11 源泉徴収票及び支払調書の提出

公共債の税金について Q 公共債の利子に対する税金はどのようになっていますか? 平成 28 年 1 月 1 日以後に個人のお客様が支払いを受ける国債や地方債などの特定公社債 ( 注 1) の利子については 申告分離課税の対象となります なお 利子の支払いを受ける際に源泉徴収 ( 注 2) された税金

2. 改正の趣旨 背景給与所得控除額の変遷 1 昭和 49 年産業構造が転換し会社員が急速に増加 ( 働き方が変化 ) する中 (1) 実際の勤務関連経費が給与所得控除を上回っても 当時は特定支出控除 ( 昭和 63 年導入 ) がなく 会社員は実際の勤務関連経費がいくら高くても実額控除できなかった

FX取引に係る確定申告について

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平成19年度分から

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第5回基礎問題小委員会 礎5-4

2. 省エネ改修工事 耐震改修工事をした場合の所得税額の特別控除に係る工事範囲の拡充 (1) 改正の趣旨 背景 新築の長期優良住宅の認定基準制度に加え 平成 28 年 2 月 増改築による長期優良住宅の認定基準が制定された 長期優良住宅であると認定されることで 税制上様々な優遇措置を受けることができ

平成23年度税制改正の主要項目

平成19年度市民税のしおり

(Q13) 複数の金融機関に NISA( 少額投資非課税制度 ) の非課税口座開設の申込みをしてしまいましたが ど うすればよろしいですか... 6 (Q14) 非課税適用確認書の交付を行わない旨の通知書 が送られてきましたが どうすればよろしいですか 6 ( 基準日における国内の住所を証する書類

Microsoft Word - 個人住民税について(2018~2022)

[2] 株式の場合 (1) 発行会社以外に譲渡した場合株式の譲渡による譲渡所得は 上記の 不動産の場合 と同様に 譲渡収入から取得費および譲渡費用を控除した金額とされます (2) 発行会社に譲渡した場合株式を発行会社に譲渡した場合は 一定の場合を除いて 売却価格を 資本金等の払戻し と 留保利益の分

平成21年4月 源泉所得税改正のあらまし

経 [2] 証券投資信託の償還 解約等の取扱い 平成 20 年度税制改正によって 株式投資信託等の終了 一部の解約等により交付を受ける金銭の額 ( 公募株式投資信託等は全額 公募株式投資信託等以外は一定の金額 ) は 譲渡所得等に係る収入金額とみなすこととされてきました これが平成 25 年度税制改

e. 未成年者に係る少額上場株式等の非課税口座制度 ( ジュニア NISA) 未成年者に係る少額上場株式等の非課税口座制度に基づき 証券会社等の金融商品取引業者等に開設した未成年者口座において設定した非課税管理勘定に管理されている上場株式等 ( 平成 28 年 4 月 1 日から平成 35 年 12

平成 31 年度住宅関連税制改正の概要 ( 一社 ) 住宅生産団体連合会 平成 31 年 3 月 (1) 住宅ローン減税の拡充 ( 所得税 個人住民税 ) 消費税率 10% が適用される住宅取得等をして 2019 年 10 月 1 日から 2020 年 12 月 31 日までの間にその者の居住の用に

3 平成 25 年 4 月に給与の支給規程を改訂し 平成 24 年分 10 月にまでさかのぼって実施する こととなり 平成 25 年 4 月の給与支給日に支払うこととなった平成 24 年 10 月から平成 25 年 3 月までの給与改訂差額 A 3 1 給与所得の収入金額の収入すべき時期は 契約又は

株式等の譲渡(特定口座の譲渡損失と配当所得の損益通算及び翌年以後への繰越し)編


平成29年 住宅リフォーム税制の手引き 本編_概要

上場株式等の譲渡益に係る課税 上場株式等の税金について 上場株式等の譲渡益に係る税率は以下の通りです 平成 25 年 1 月 1 日 ~ 平成 25 年 12 月 31 日 平成 26 年 1 月 1 日 ~ 平成 49 年 12 月 31 日 平成 50 年 1 月 1 日 ~ % (

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債券税制の見直し(金融所得課税の一体化)に伴う国債振替決済制度の主な変更点について

この特例は居住期間が短期間でも その家屋がその人の日常の生活状況などから 生活の本拠として居住しているものであれば適用が受けられます ただし 次のような場合には 適用はありません 1 居住用財産の特例の適用を受けるためのみの目的で入居した場合 2 自己の居住用家屋の新築期間中や改築期間中だけの仮住い

上場株式等の配当等に対する課税

法人会の税制改正に関する提言の主な実現事項 ( 速報版 ) 本年 1 月 29 日に 平成 25 年度税制改正大綱 が閣議決定されました 平成 25 年度税制改正では 成長と富の創出 の実現に向けた税制上の措置が講じられるともに 社会保障と税の一体改革 を着実に実施するため 所得税 資産税についても

所得税算出の流れ Q&A 通信の所得税の流れを詳しく教えてください 改めて以下の図版を見てください は収入から引かれる金額です 引かれる金 額の算出の計算方法をこれから解説します 1 支払金額 ( 給料 賞与 ) 2 給与所得控除後の金額 A 給与所得 所得税算出の流れ B 課税所得 D 所得税 E


【表紙】


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株式等の譲渡(特定口座(源泉徴収なし)と一般口座)編

土地建物等の譲渡損失は 同じ年の他の土地建物等の譲渡益から差し引くことができます 差し引き後に残った譲渡益については 下記の < 計算式 2> の計算を行います なお 譲渡益から引ききれずに残ってしまった譲渡損失は 原則として 土地建物等の譲渡所得以外のその年の所得から差し引くこと ( 損益通算 )

~ この操作の手引きをご利用になる前に ~ この操作の手引きでは 確定申告書の作成方法を説明しています 操作を始める前に 以下の内容をご確認ください 共通の操作の手引きの確認入力方法やデータ保存 読込方法などを説明した ( 共通 )e-tax で送信するための準備編 又は ( 共通 ) 書面提出 (

Microsoft Word - 個人住民税について

スライド 1

iii. 源泉徴収選択口座への受入れ源泉徴収ありを選択した特定口座 ( 以下 源泉徴収選択口座 といいます ) が開設されている金融商品取引業者等 ( 証券会社等 ) に対して 源泉徴収選択口座内配当等受入開始届出書 を提出することにより 上場株式等の配当等を源泉徴収選択口座に受け入れることができま

49 年 12 月 31 日までの間 源泉徴収される配当等の額に係るの額に対して 2.1% の税率により復興 特別が源泉徴収されます b. 出資等減少分配に係る税務個人投資主が本投資法人から受取る利益を超える金銭の分配 ( 分割型分割及び株式分配並びに組織変更による場合を除く 以下本 1において同じ

申告者と配偶者の合計所得金額の入力フォーム 申告者 ( 給与の支払いを受ける人 ) の事業所得 雑所得 配当所得 不動産所得 その他の所得の収入金額と必要経費を入力して合計所得金額を計算します 申告者の合計所得金額が 900 万円を超えると 配偶者控除または配偶者特別控除の控除額が変動します 申告者

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平成平成 年度税制改正要望に関する基本的考え方 本年度は 東日本大震災からの復興支援を視野に入れつつ 以下の考え方を柱として 必要な税制上の措置を要望する 主な具体的要望項目 1. 東日本大震災からの復興支援 地方公共団体が委託者となる土地信託に係る登録免許税等の非課税措置 日本版レベニ

 

退職金についての市県民税はどうなるの? 私は平成 28 年 4 月に退職しました 勤続 30 年で退職金は 2,100 万円ですがこの退職 金に対する市県民税はいくらですか 通常の市県民税の課税は前年中の所得に対し翌年課税されるしくみになっていますが 退職金に対する課税については 他の所得と分離して

障財源化分とする経過措置を講ずる (4) その他所要の措置を講ずる 2 消費税率の引上げ時期の変更に伴う措置 ( 国税 ) (1) 消費税の軽減税率制度の導入時期を平成 31 年 10 月 1 日とする (2) 適格請求書等保存方式が導入されるまでの間の措置について 次の措置を講ずる 1 売上げを税

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5 事業用の車両等を売却 ( 譲渡 ) した場合の売却益 ( 譲渡益 ) 売却損 ( 譲渡損 ) については 事業所得とはならない 総合課税の譲渡所得 ( 土地 建物以外 ) の扱いになり 所有期間 (5 年超か以下か ) によって長期譲渡所得 短期譲渡所得に区分される 6 使用可能期間が1 年未満

投資信託ホームページ構成案

1 1. 課税の非対称性 問題 1 年をまたぐ同一の金融商品 ( 区分 ) 内の譲渡損益を通算できない問題 問題 2 同一商品で 異なる所得区分から損失を控除できない問題 問題 3 異なる金融商品間 および他の所得間で損失を控除できない問題

2 引き続き居住の用に供している場合 とされる場合本人が 転勤などのやむを得ない事情により 配偶者 扶養親族その他一定の親族と日常の起居を共にしないこととなった場合において その家屋等をこれらの親族が引き続きその居住の用に供しており やむを得ない事情が解消した後は 本人が共にその家屋に居住することに

平成16年度

投資主が受け取る配当等の額については 原則どおり配当等の額を受け取る際に20%( 所得税 )( 平成 25 年 1 月 1 日から平成 49 年 12 月 31 日までは復興特別所得税とあわせて20.42%) の税率により源泉徴収された後 総合課税の対象となります ( ロ ) 出資等減少分配に係る税

N 譲渡所得は 売却した土地や借地権 建物などの所有期間によって 長期譲渡所得 と 短期譲渡所得 に分けられ それぞれに定められた税率を乗じて税額を計算します この長期と短期の区分は 土地や借地権 建物などの場合は 売却した資産が 譲渡した年の1 月 1 日における所有期間が5 年以下のとき 短期譲

妙高市 税に関するWEBページ

やさしい税金教室

平成16年度

N 譲渡所得は 売却した土地や借地権 建物などの所有期間によって 長期譲渡所得 と 短期譲渡所得 に分けられ それぞれに定められた税率を乗じて税額を計算します この長期と短期の区分は 土地や借地権 建物などの場合は 売却した資産が 譲渡した年の1 月 1 日における所有期間が5 年以下のとき 短期譲

2018年 租税法基礎答練1回

株式等の譲渡(上場株式の譲渡損失の繰越し)編

特定口座一般口座株式等の譲渡 売却などが該当 ) による所得は 申告分離課税の対象となっており 原則として お客さまによる譲渡損益の計算や申告納税の手続きが必要です 特定口座には これらの事務負担を軽減する機能があります 特定口座の機能 上場株式等の譲渡損益の計算 管理を行います 特定口座内に保管す

PowerPoint プレゼンテーション

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妙高市 税に関するWEBページ

申告所得税関係 手続名 帳票名平成年分セルフメディケーション税制の明細書 ( 次葉 ) 特定証券投資信託に係る配当控除額の計算書 平成 年分給与所得の源泉徴収票 ( 平成 28 年以降用 ) 平成 年分特定口座年間取引報告書 ( 平成 28 年以降用 ) 平成 年分公的年金等の源泉徴収票 ( 平成

平成13年度 住民税のしおり

町・県民税は次のように計算されます

平成 28 年度市民税 県民税申告の手引き 申告書を提出しなければならない人平成 28 年 1 月 1 日現在 幸手市内に住所を有する人 (1 月 2 日以降に幸手市に転入した人は従前の住所地で申告を行ってください ) ただし 次に該当する人は この申告をする必要はありません 1 平成 27 年分の

Transcription:

平成 25 年度以後 個人町民税 県民税に関する税制改正点 生命保険料控除が改組され 介護医療保険料控除 が新設されました 平成 24 年 1 月 1 日以後に締結した保険契約分から 生命保険料控除として介護医療保険料控除 ( 介護 医療保障を対象とした契約分 ) が新設されました 旧制度 ( 平成 23 年 12 月 31 日までの保険契約分 ) 一般生命保険料控除 個人年金保険料控除 各控除額の適用限度額 :35,000 円 ( 全体の控除適用限度額 :70,000 円 ) 新制度 ( 平成 24 年 1 月 1 日からの保険契約分 ) 一般生命保険料控除 介護医療保険料控除 新設 個人年金保険料控除 各控除額の適用限度額 :28,000 円 ( 全体の控除適用限度額は 70,000 円 ) 生命保険料控除の計算方法旧制度 ( 平成 23 年 12 月 31 日までの保険契約分 ) 新制度 ( 平成 24 年 1 月 1 日からの保険契約分 ) の計算方法は以下のようになります ( 1) 一般生命保険料 個人年金保険料 介護医療保険料 ( 新制度のみ ) をそれぞれに計算し 合計したものがその年の生命保険料控除となります ( 2) 旧制度 新制度 支払保険料額支払保険料額生命保険料控除額 ( 年間 ) ( 年間 ) 生命保険料控除額 15,000 円以下 保険料額と同額 12,000 円以下 保険料額と同額 15,000 円超 40,000 保 険 料 額 12,000 円超 32,000 保 険 料 額 円以下 1/2+7,500 円 円以下 1/2+6,000 円 40,000 円超 70,000 保 険 料 額 32,000 円超 56,000 保 険 料 額 円以下 1/4+17,500 円 円以下 1/4+14,000 円 70,000 円超 35,000 円 56,000 円超 28,000 円 1 平成 25 年度 ( 所得税では平成 24 年分 ) 以後の申告であっても 旧制度の保険契約分は従来通りの控除計算となります 2 旧制度 新制度の両方の契約分を生命保険料控除として申告する場合は それぞれ旧制度と新制度の控除額を算出した後 合算したものがその年の生命保険料控除 ( 適用限度額 :70,000 円 ) です

医療費控除の対象範囲が拡大されました 医療費控除の対象となる医療費の範囲に 介護福祉士又は認定特定行為業務従事者が診療の補 かくたん 助として行う喀痰吸引等に係る費用の自己負担分を加えることとされました ( 介護福祉士は平成 27 年 4 月 1 日から 認定特定行為業務従事者は平成 24 年 4 月 1 日から 医師の指示 看護師等との連携の下 喀痰吸引等を実施できることとされています ) 退職所得に係る個人町民税 県民税の税額控除が廃止となります 退職所得に係る個人町民税 県民税は 他の所得と分離して 退職所得の金額の区分に応じ税額が計算されますが 算出後の 10% の税額控除が 平成 25 年 1 月 1 日以後に支払われる退職所得に係る分から廃止されることとなりました 個人町民税所得割額 =( 退職金収入額 - 退職所得控除額 ) 2 分の 1 6% 0.9 個人県民税所得割額 =( 退職金収入額 - 退職所得控除額 ) 2 分の 1 4% 0.9 平成 25 年 1 月 1 日以後に支払われる退職所得から廃止 (10% 税額控除 ) 廃止 ( 参考 ) 勤続年数 20 年以下の場合 退職所得控除額 40 万円 勤続年数 ( 計算した額が 80 万円より少ないときは 80 万円 ) 20 年を超える場合 800 万円 +70 万円 ( 勤続年数 -20 年 ) さらに 勤続年数 5 年以内の法人役員等 ( 次の 1~3) に係る退職所得金額は 2 分の 1 課税の廃止です 1 法人税法第 2 条第 15 号に規定する役員 ( 法人の取締役 会計参与 監査役 理事 監事及び清算人並びにこれら以外の者で法人の経営に従事している者のうち一定のものをいいます ) 2 国会議員及び地方議会議員 3 国家公務員及び地方公務員 ( 退職手当等の収入金額 - 退職所得控除額 ) 2 分の 1 平成 25 年 1 月 1 日以後に支払われる退職所得から廃止 廃止 金融証券税制改正の概要 上場株式などの配当所得 譲渡所得に対する町県民税 ( 住民税 ) の軽減税率が延長されました ( 平成 25 年 12 月 31 日まで ) 平成 24 年中に支払を受ける上場株式などの配当所得や譲渡所得にかかる税率は 平成 23 年中と同様に 10%( 住民税 3% 所得税 7%) となります 延長期間 平成 24 年 1 月 1 日 ~ 平成 25 年 12 月 31 日 非課税口座内の少額上場株式等に係る配当所得及び譲渡所得等の非課税措置の導

入時期が延長されました 上場株式などの配当所得 譲渡所得に対する町県民税 ( 住民税 ) の軽減税率が 2 年延長されたことにより 非課税口座内の少額上場株式等に係る配当所得及び譲渡所得等の非課税措置の導入時期も 2 年延長となります 参考 金融所得課税の一本化の取組の中で個人株式市場への参加を促進する観点から 平成 26 年から実施される上場株式等に係る税率 20% 本則化にあわせて 次の非課税口座内の少額上場株式等に係る配当所得及び譲渡所得等の非課税措置が導入されます 非課税対象非課税口座 ( 非課税の適用を受けるための一定の手続により金融商品取引業者の営業所に設定された上場株式等の振替記載等に係る口座 ) 内の少額上場株式等の配当及び譲渡益 非課税投資額口座開設年に新規投資額で 100 万円が上限 ( 未使用枠は翌年以降繰越不可 ) 非課税投資総額最大 300 万円 ( 平成 26 年から 28 年までの各年 100 万円ずつ ) 保有期間最長 10 年間 ( 途中売却は自由だが 売却部分の枠は再利用不可 ) 口座開設数年間 1 人 1 口座 ( 毎年異なる金融機関に口座開設可 ) 開設者その年の 1 月 1 日において満 20 歳以上である者 導入時期平成 26 年から実施される上場株式等の 20% 本則税率化にあわせて導入 口座開設期間平成 26 年から 28 年までの 3 年間の各年非課税口座内上場株式等の譲渡による損失金額は 個人住民税に関する法令の規定の適用上 ないものとみなされます そのため 損益通算や譲渡損失の繰越控除の適用はありません 3 年間で最大 3 口座 300 万円まで累積投資可能 [ 非課税措置のイメージ図 ] 平成 26 年 : 平成 27 年 : 平成 28 年 : 1 年目 2 年目 3 年目 4 年目 5 年目 6 年目 7 年目 8 年目 9 年目 10 年目 11 年目 12 年目 100 万円迄 100 万円迄 100 万円迄 非課税期間最長 10 年 年間 1 人 1 口座開設可投資額は 100 万円まで 復興特別所得税が創設されました 概要 東日本大震災からの復興を図るための施策に必要な財源を確保するため 復興特別所得税 復興特別法人税 住民税が創設されました ここでは 主に復興特別所得税と住民税を説明します 復興特別所得税 所得税に対する付加税で下記適用期間に生ずる所得について 源泉所得税が徴収される場合には 復興特別所得税が併せて徴収されます 復興特別法人税 法人税額に対する付加税で平成 24 年 4 月 1 日から平成 27 年 3 月 31 日までの期間内に最初に開始する事業年度の日から同日以後 3 年を経過する

(1) 所得税 個人 法人 日までの期間内の日の属する事業年度において 課税標準法人税額の 10% を法人税と同時期に申告 納付することになります 納税義務者 課税標準 ( 基準所得金額 ) 税率 永住者全ての所得に対する所得税の額 居住者 国内源泉所得及び国外源泉所得のうち国内払非永住者のもの又は国内に送金されたものに対する所 2.1% の付加税 得税の額 非居住者 国内源泉所得に対する所得税の額 内国法人利子及び配当等に対する所得税の額 2.1% の付加税国内源泉所得のうち 利子 配当及び使用料等外国法人に対する所得税の額 (2) 住民税 個人 住民税均等割現行 4,500 円 改正後 5,500 円年額 1,000 円の引上 ( 内訳 ) 県民税均等割現行 1,500 円 改正後 2,000 円町民税均等割現行 3,000 円 改正後 3,500 円 ( 内訳 ) ( 県 ) 年額 500 円の引上 ( 町 ) 年額 500 円の引上 適用期間 所得税 ( 個人 ): 平成 25 年から平成 49 年までの各年 (25 年間 ) 所得税 ( 法人 ): 平成 25 年 1 月 1 日から平成 49 年 12 月 31 日まで (25 年間 ) 住民税 ( 個人 ): 平成 26 年度から平成 35 年度 (10 年間 ) 給与所得控除が見直されます 概要 現在の給与所得控除は 給与収入に応じて逓増的に控除額が増加していく仕組みとなっていますが 給与所得者の必要経費が収入の増加に応じて必ずしも増加するとは限られないことから 給与所得控除額に上限 (245 万円 ) が設けられます 適用期間 所得税は平成 25 年分以後 ( 平成 25 年 1 月分の源泉徴収から ) 住民税は平成 26 年度分以後 ( 平成 26 年 6 月分の徴収から ) 適用されます 適用対象者 ( 改正による影響がある人 ) 給与等 ( 俸給 給料 賃金 歳費及び賞与並びにこれらの性質を有する給与をいいます ) の収入金額が 1,500 万円を超える者 特定支出控除が見直されます 概要 平成 24 年度税制改正では 給与所得控除に上限を設けることに併せ 特定支出控除を使いやすくする観点から 特定支出の範囲が拡大され 特定支出控除の適用判定の基準が見直されます 特定支出控除とは 特定支出控除とは 給与所得者が特定支出 ( 通勤費 転居費 研修費 資格取得費 帰宅旅費の支出で一定のもの ) をした場合 その年中の特定支出の額の合計額が給与所得控除額を超

えるときは 確定申告により その超える部分の金額を給与所得控除後の金額から差し引くことができる制度をいいます (1) 特定支出の範囲の拡大 区分 現行の特定支出控除 改正後 1 資格取得費 職務に直接必要な資格 ( 弁護士 公認会計士 税理士 弁理士など一定の資格を除く ) 職の遂行に直接必要な弁護士 公認会計士 税理士 弁理士などの資格取得費を追加 を取得するための支出 2 勤務必要経費 職と関係のある図書の購入費 職場で着用する衣服の衣服費 職務に通常必要な交際費を追加 (65 万円を限度 ) (2) 特定支出控除の適用判定 計算方法の見直し 給与等の収入金額 現行の特定支出控除 改正後 1,500 万円以下 特定支出の額の合計額が給与所得控除 特定支出の額の合計額が給与所得控除額を超える場合 その超える部分の金額を控除す 額の 2 分の 1 相当額を超える場合 その超える部分の金額を控除することができる 1,500 万円超 ることができる 特定支出の額の合計額が 125 万円を超える場合 その超える部分の金額を控除することができる 適用期間 所得税は平成 25 年分以後 住民税は平成 26 年度分以後 ( 平成 26 年 6 月分の徴収から ) 適用されます 適用対象者 ( 改正による影響がある人 ) 特定支出控除の適用判定が見直され 下記に該当する者が適用対象者となります (1) 給与等の収入金額が 1,500 万円以下で 特定支出の額の合計額が給与所得控除額の 2 分の 1 相当額を超える者 (2) 給与等の収入金額が 1,500 万円超で 特定支出の額の合計額が 125 万円を超える者 その他の改正 ( 資産税関係を除く ) 認定長期優良住宅の新築等をした場合の特別控除 ( 縮減 )( 延長 ) 認定長期優良住宅 ( 耐久性に優れ 長期にわたり良好な状態で使用される住宅として所轄行政庁の認定を受けた一定の住宅をいいます ) の新築等をした場合の所得税額の特別控除について 税額控除額の上限額を 50 万円 ( 現行 100 万円 ) に引き下げたうえ 適用期限が 2 年延長 ( 平成 25 年 12 月 31 日まで ) されます 住宅借入金等を有する場合の所得税額の特別控除 ( 拡充 ) 低炭素まちづくり促進法 の制定に伴い 同法に規定する 認定省エネルギー建築物 のうち一定の住宅 ( 断熱性 気密性が高い窓や外壁を有し かつ 太陽光発電設備を装備しているなど 一定の基準を満たす省エネ性能を有する住宅をいいます ) の新築又は建築後使用されたことのない認定省エネ住宅を取得し 平成 24 年又は平成 25 年に居住の用に供した場合における当該認定省エネ住宅に係る住宅借入金等を有する場合の所得税の特別控除について 控除対象借入限度額が引き上げられています 当該年分の所得税額を控除した残額があるものについては 翌年度分の個人住民税において 当該残額に相当する額 ( 当該年分の所得税の課税総所得金額等の額に 100 分の 5 を乗じて得

た額 ( 最高 97,500 円 ) を限度 ) を減額 住宅ローン減税の拡充 居住年 控除期間 住宅借入金の年末残高の限度額 控除率 平成 24 年 10 年間 一般住宅が 3,000 万円のところ 4,000 万円に拡充 1% 平成 25 年 10 年間 一般住宅が 2,000 万円のところ 3,000 万円に拡充 1% お問い合わせ先 811-2392 福岡県糟屋郡粕屋町駕与丁 1 丁目 1 番 1 号粕屋町役場総務部税務課住民税係 092-938-2311 Fax 092-938-3150