IF 利用の手引きの概要 日本病院薬剤師会 1. 医薬品インタビューフォーム作成の経緯当該医薬品について製薬企業の医薬情報担当者 ( 以下 MR と略す ) 等にインタビューし 当該医薬品の評価を行うのに必要な医薬品情報源として使われていたインタビューフォームを 昭和 63 年日本病院薬剤師会 (

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添付文書情報 の検索方法 1. 検索条件を設定の上 検索実行 ボタンをクリックすると検索します 検索結果として 右フレームに該当する医療用医薬品の販売名の一覧が 販売名の昇順で表示されます 2. 右のフレームで参照したい販売名をクリックすると 新しいタブで該当する医療用医薬品の添付文書情報が表示され

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亜鉛華軟膏「ホエイ」

Ⅰ. 改訂内容 ( 部変更 ) ペルサンチン 錠 12.5 改 訂 後 改 訂 前 (1) 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合, 本剤の作用が増強され, 副作用が発現するおそれがあるので, 併用しないこと ( 過量投与 の項参照) 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合, 本

使用上の注意 1. 慎重投与 ( 次の患者には慎重に投与すること ) 1 2X X 重要な基本的注意 1TNF 2TNF TNF 3 X - CT X 4TNFB HBsHBcHBs B B B B 5 6TNF 7 8dsDNA d

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葉酸とビタミンQ&A_201607改訂_ indd

医薬品の添付文書等を調べる場合 最後に 検索 をクリック ( 下部の 検索 ボタンでも可 ) 特定の文書 ( 添付文書以外の文書 ) の記載内容から調べる場合 検索 をクリック ( 下部の 検索 ボタンでも可 ) 最後に 調べたい医薬品の名称を入力 ( 名称の一部のみの入力でも検索可能

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2000年7月作成(新様式第1版)

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オクノベル錠 150 mg オクノベル錠 300 mg オクノベル内用懸濁液 6% 2.1 第 2 部目次 ノーベルファーマ株式会社

2003年7月作成(改訂第2版)

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2005年5月作成(改訂第3版)

記載データ一覧 品目名 製造販売業者 BE 品質再評価 1 マグミット錠 250mg 協和化学工業 2 酸化マグネシウム錠 250mg TX みらいファーマ 3 酸化マグネシウム錠 250mg モチダ 持田製薬販売 # 4 酸化マグネシウム錠 250mg マイラン マイラン製薬 # 5 酸化マグネシ

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2003年9月改訂(新様式第1版)       

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年  月改訂(第 版)

モビコール 配合内用剤に係る 医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 販売名 モビコール 配合内用剤 有効成分 マクロゴール4000 塩化ナトリウム 炭酸水素ナトリウム 塩化カリウム 製造販売業者 EA ファーマ株式会社 薬効分類 提出年月 平成 30 年 10 月 1.1. 安全

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1)~ 2) 3) 近位筋脱力 CK(CPK) 高値 炎症を伴わない筋線維の壊死 抗 HMG-CoA 還元酵素 (HMGCR) 抗体陽性等を特徴とする免疫性壊死性ミオパチーがあらわれ 投与中止後も持続する例が報告されているので 患者の状態を十分に観察すること なお 免疫抑制剤投与により改善がみられた

より詳細な情報を望まれる場合は 担当の医師または薬剤師におたずねください また 患者向医薬品ガイド 医療専門家向けの 添付文書情報 が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています

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用法 用量 発作性夜間ヘモグロビン尿症における溶血抑制 mg mg mg mg kg 30kg 40kg 20kg 30kg 10kg 20kg 5kg 10kg 1900mg mg mg mg

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IF 利 用 の 手 引 きの 概 要 日 本 病 院 薬 剤 師 会 1. 医 薬 品 インタビューフォーム 作 成 の 経 緯 当 該 医 薬 品 について 製 薬 企 業 の 医 薬 情 報 担 当 者 ( 以 下 MRと 略 す) 等 にインタ ビューし 当 該 医 薬 品 の 評 価 を

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塩化カリウム「フソー」

食欲不振 全身倦怠感 皮膚や白目が黄色くなる [ 肝機能障害 黄疸 ] 尿量減少 全身のむくみ 倦怠感 [ 急性腎不全 ] 激しい上腹部の痛み 腰背部の痛み 吐き気 [ 急性膵炎 ] 発熱 から咳 呼吸困難 [ 間質性肺炎 ] 排便の停止 腹痛 腹部膨満感 [ 腸閉塞 ] 手足の筋肉の痛み こわばり

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ロペラミド塩酸塩カプセル 1mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにロペラミド塩酸塩は 腸管に選択的に作用して 腸管蠕動運動を抑制し また腸管内の水分 電解質の分泌を抑制して吸収を促進することにより下痢症に効果を示す止瀉剤である ロペミン カプセル

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クラリチンドライシロップ 1% クラリチン錠 10mg クラリチンレディタブ錠 10mg 第 1 部申請書等行政情報及び添付文書に関する情報 (7) 同種同効品一覧 シェリング プラウ株式会社

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会長 日本製薬団体連合会会長 日本一般用医薬品連合会会長 米国研究製薬 工業協会会長 欧州製薬団体連合会会長及び一般社団法人日本医薬品卸業連合 会会長あてに発出することとしているので申し添えます

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2005 年 4 月改訂 ( 第 2 版 ) 日本標準商品分類番号 医薬品インタビューフォーム日本病院薬剤師会の IF 記載要領 (1998 年 9 月 ) に準拠して作成 外皮用殺菌消毒剤 一般名 : ヨードホルム 剤形外用ガーゼ 規格 含量 一般名 製造 輸入承認年月日 薬 価 基

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フェキソフェナジン塩酸塩錠「ダイト」 インタビューフォーム

年  月改訂(第 版)

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医療用医薬品 添付文書 の記載要領 ( 案 )( 局長通知 ) 別添 1 1 医療用医薬品添付文書の記載要領について ( 平成九年四月二五日付け薬発第六〇六号厚生省薬務局長通知 ) 2 医療用医薬品の使用上の注意記載要領について ( 平成九年四月二五日薬発第六〇七号厚生省薬務局長通知 ) 1 旧 添

未承認薬 適応外薬の要望に対する企業見解 ( 別添様式 ) 1. 要望内容に関連する事項 会社名要望された医薬品要望内容 CSL ベーリング株式会社要望番号 Ⅱ-175 成分名 (10%) 人免疫グロブリン G ( 一般名 ) プリビジェン (Privigen) 販売名 未承認薬 適応 外薬の分類

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Transcription:

2014 年 4 月 ( 改訂第 11 版 ) 日本標準商品分類番号 :875200 医薬品インタビューフォーム 日本病院薬剤師会の IF 記載要領 (1998 年 9 月 ) に準拠して作成 漢方製剤 コタローしょうさいことう小柴胡湯エキス細粒 剤形細粒剤 規格 含量 一般名 ( 処方名 ) 製造 輸入承認年月日 薬 価 基 準 収 載 発 売 年 月 日 開発 製造 輸入 発売 提携 販売会社名 本剤 7.5g 中に小柴胡湯の水製乾燥エキス 5.0g を含有 和名 : 小柴胡湯洋名 : S h o s a i k o t o 製造承認年月日 :1986 年 8 月 16 日薬価基準収載年月日 :1986 年 10 月 30 日発売年月日 :1986 年 10 月 30 日 製造販売元 : 小太郎漢方製薬株式会社 医薬情報担当者の連絡先 電話番号 FAX 番号 本 IF は 2014 年 4 月改訂の添付文書の記載に基づき作成した

IF 利用の手引きの概要 日本病院薬剤師会 1. 医薬品インタビューフォーム作成の経緯当該医薬品について製薬企業の医薬情報担当者 ( 以下 MR と略す ) 等にインタビューし 当該医薬品の評価を行うのに必要な医薬品情報源として使われていたインタビューフォームを 昭和 63 年日本病院薬剤師会 ( 以下 日病薬と略す ) 学術第 2 小委員会が 医薬品インタビューフォーム ( 以下 IF と略す ) として位置付けを明確化し その記載様式を策定した そして 平成 10 年日病薬学術第 3 小委員会によって新たな位置付けと IF 記載要領が策定された 2. IF とは IF は 医療用医薬品添付文書等の情報を補完し 薬剤師等の医療従事者にとって日常業務に必要な医薬品の適正使用や評価のための情報あるいは薬剤情報提供の裏付けとなる情報等が集約された総合的な医薬品解説書として 日本病院薬剤師会が記載要領を策定し 薬剤師等のために当該医薬品の製薬企業に作成及び提供を依頼している学術資料 と位置付けられる しかし 薬事法の規制や製薬企業の機密等に関わる情報 製薬企業の製剤意図に反した情報及び薬剤師自らが評価 判断 提供すべき事項等は IF の記載事項とはならない 3. IF の様式 作成 発行規格は A4 判 横書きとし 原則として 9 ポイント以上の字体で記載し 印刷は一色刷りとする 表紙の記載項目は統一し 原則として製剤の投与経路別ごとに作成する IF は日病薬が策定した IF 記載要領 に従って記載するが 本 IF 記載要領は 平成 11 年 1 月以降に承認された新医薬品から適用となり 既発売品については IF 記載要領 による作成 提供が強制されるものではない また 再審査及び再評価 ( 臨床試験実施による ) がなされた時点ならびに適応症の拡大等がなされ 記載内容が大きく異なる場合には IF が改訂 発行される 4. IF の利用にあたって IF 策定の原点を踏まえ MR へのインタビュー 自己調査のデータを加えて I F の内容を充実させ IF の利用性を高めておく必要がある MR 等へのインタビューで調査 補足する項目として 開発の経緯 製剤的特徴 薬理作用 臨床成績 非臨床試験等の項目が挙げられる また 随時改訂される使用上の注意等に関する事項に関しては 当該医薬品の製薬企業の協力のもと 医療用医薬品添付文書 お知らせ文書 緊急安全性情報 Drug Safety Update ( 医薬品安全対策情報 ) 等により 薬剤師等自らが加筆 整備する そのための参考として 表紙下段に IF 作成の基となった添付文書の作成又は改訂年月を記載している なお 適正使用や安全確保の点から記載されている 臨床成績 や 主な外国での発売状況 に関する項目等には承認外の用法 用量 効能 効果が記載されている場合があり その取扱いには慎重を要する

目 次 Ⅰ. 概要に関する項目 1 Ⅱ. 名称に関する項目 2 Ⅲ. 有効成分に関する項目 3 Ⅳ. 製剤に関する項目 5 Ⅴ. 治療に関する項目 8 Ⅵ. 薬効薬理に関する項目 10 Ⅶ. 薬物動態に関する項目 11 Ⅷ. 安全性 ( 使用上の注意等 ) に関する項目 13 Ⅸ. 非臨床試験に関する項目 18 Ⅹ. 取扱い上の注意等に関する項目 19 Ⅺ. 文献 21 Ⅻ. 参考資料 22 XIII. 備考 23

Ⅰ. 概要に関する項目 1. 開発の経緯小柴胡湯は しょうかんろん傷寒論 きんきようりゃく金匱要略 に煎薬としての 処方が記載されており その後多くの成書に記載されて いる 近年になって 煎薬の不便さや 服薬時の不快な味やに おいを解消するため エキス製剤化がなされてきた 2. 製品の特徴および有用性本剤の効能 効果は 1. 体力中等度で上腹部がはって苦しく 舌苔を生じ 口中不快 食欲不振 時により微熱 悪心などのあるものの次の諸症 : 諸種の急性熱性病 肺炎 気管支炎 気管支喘息 感冒 リンパ腺炎 慢性胃腸障害 産後回復不全 2. 慢性肝炎における肝機能障害の改善 である 1

Ⅱ. 名称に関する項目 1. 販売名 (1) 和名コタロー小柴胡湯エキス細粒 (2) 洋名なし (3) 名称の由来原典記載の名称である 2. 一般名 (1) 和名 ( 命名法 ) 小柴胡湯 (2) 洋名 ( 命名法 ) Shosaikoto 3. 構造式または示性式該当しない [ 参考 ] 本剤の有効成分は特定できないが 配合生薬のサイコ由来のサイコサポニン類 ショウキョウ由来のギンゲロール オウゴン由来のバイカリン ニンジン由来のギンセノシド類 カンゾウ由来のグリチルリチン酸等が含有されている 4. 分子式および分子量該当しない [ 参考 ] 上記の本剤の含有成分の分子式および分子量 5. 化学名 ( 命名法 ) 該当しない サイコサポニン d(c42h68o13:780.99) [6]- ギンゲロール (C17H26O4:294.38) バイカリン (C21H18O11:446.37) ギンセノシド Rb1(C54H92O23:1109.31) グリチルリチン酸 (C42H62O16:822.94) 6. 慣用名 別名 略号 記号番号 : 記号番号 7. CAS 登録番号該当しない 2

Ⅲ. 有効成分に関する項目 1. 有効成分の規制区分該当しない 2. 物理化学的性質 (1) 外観 性状茶褐色 ~ 黄褐色の粉末で 特異なにおいがあり 味は甘苦い (2) 溶解性原薬 ( 水製乾燥エキス )2.0g は室温で 100 ml の水に混 濁する (3) 吸湿性吸湿性がある (4) 融点 ( 分解点 ) 特定できない 沸点 凝固点 (5) 酸塩基解離定数特定できない (6) 分配係数特定できない (7) その他の主な示性値原薬 ( 水製乾燥エキス ) の水溶液 (2g 100 ml) の ph は約 5.2 である 3. 有効成分の各種条件下に 原薬 ( 水製乾燥エキス ) は室温に保存した場合 吸湿 おける安定性 により外観の変化は認められるが 成分含量には変化 がなかった 4. 有効成分の確認試験法原薬 ( 水製乾燥エキス ) 中の配合生薬の確認試験法 1) サイコ : 薄層クロマトグラフィー法による確認 2) ショウキョウ : 薄層クロマトグラフィー法による確認 3) オウゴン : 薄層クロマトグラフィー法による確認 4) タイソウ : ウロペーパーによる確認 5) ニンジン : 薄層クロマトグラフィー法による確認 6) カンゾウ : 薄層クロマトグラフィー法による確認 3

5. 有効成分の定量法 1 原薬 ( 水製乾燥エキス ) 中に含まれるオウゴン由来のバイカリンを高速液体クロマトグラフィー法により定量する 2 原薬 ( 水製乾燥エキス ) 中に含まれるカンゾウ由来のグリチルリチン酸を高速液体クロマトグラフィー法により定量する 3 メタノールエキス含量原薬 ( 水製乾燥エキス ) 中に含まれるメタノール可溶成分の含有量を 日本薬局方の一般試験法の 生薬試験法 エキス含量 (1) 希エタノールエキス定量法 の方法に準じて定量する 4 70% エタノールエキス含量原薬 ( 水製乾燥エキス ) 中に含まれる 70% エタノール可溶成分の含有量を 日本薬局方の一般試験法の 生薬試験法 エキス含量 (1) 希エタノールエキス定量法 の方法により定量する 4

Ⅳ. 製剤に関する項目 1. 剤 形 (1) 剤形の区別および 本剤は茶褐色 ~ 黄褐色の細粒で 特異なにおいがあ 性状 り 味は甘苦い (2) 製剤の物性 1) 粒度分布 ふるい号数 粒度分布 30 号残留 5% 以下 30~200 号 85% 以上 200 号通過 10% 以下 2) 安息角 :43 以下 3) 嵩比重 : 約 0.73g/mL (3) 識別コード (4) ph 浸透圧比 該当しない 粘度 比重 無菌の旨および安定な ph 域等 (5) 酸価 ヨウ素価等該当しない 2. 製剤の組成 (1) 有効成分 ( 活性成分 ) 1 日量 7.5g( 分包品 :2.5g 3 包 ) 中 の含量 日局サイコ 7.0g 日局タイソウ 3.0g 日局ハンゲ 5.0g 日局ニンジン 3.0g 日局ショウキョウ 1.0g 日局カンゾウ 2.0g 日局オウゴン 3.0g 上記の生薬混合物より抽出した小柴胡湯の水製乾燥エキ ス 5.0gを含有する (2) 添加物ステアリン酸マグネシウム トウモロコシデンプン 乳糖水和物 プルラン メタケイ酸アルミン酸マグネシウム * 保存剤 安定剤 溶媒 溶解補助剤 基剤等は使用していない 3. 懸濁剤 乳剤の分散性に該当しない 対する注意 5

4. 製剤の各種条件下における安定性 1) 未開封 保存条件 安定性 分包 40, 75%RH 6 カ月安定 ポリエチレン製 容 器 40, 75%RH 6 カ月安定 試験項目 : 性状 確認試験 乾燥減量 指標成分含量 メタノールエキス含量 70% エタノールエキス含量 2) 開封した場合本剤は水製乾燥エキス製剤で吸湿性が高いので 開封した場合には吸湿しないようにポリエチレン袋 空き缶等の容器に入れて保管すること 又 ぬれた手で取扱わないこと 5. 調製法および溶解後の該当しない 安定性 6. 他剤との配合変化該当資料なし ( 物理化学的変化 ) 7. 混入する可能性のある 天然の生薬を原料としているので 夾雑する可能性の 夾雑物 ある物質を特定することはできない 8. 溶出試験該当資料なし ( 細粒のため ) 9. 生物学的試験法該当資料なし 10. 製剤中の有効成分の 有効成分の確認試験法 の項目に記載した方法によ 確認試験法 り 配合生薬のサイコ ショウキョウ オウゴン タ イソウ ニンジン カンゾウを確認する 11. 製剤中の有効成分の 有効成分の定量法 の項目に記載した方法により下定量法記の含量を定量する オウゴン由来のバイカリンの含量カンゾウ由来のグリチルリチン酸の含量メタノールエキス含量 70% エタノールエキス含量 12. 力価本剤は力価表示に該当しない 13. 容器の材質ポリエチレン製ボトル または分包 ( ポリエチレン アルミ箔 ) 6

14. その他 1) 微生物試験昭和 62 年 8 月 5 日薬監第 72 号医療用漢方エキス製剤の製造管理および品質管理に関する基準 ( 漢方 GMP 日本漢方生薬製剤協会自主基準 ) より社内基準制定 細菌 一般生菌数 1.0 10 3 個 /g 未満 大腸菌群 検出せず 真菌 生 菌 数 1.0 10 2 個 /g 未満 2) 無機元素含量製剤 1 日量中の代表的無機元素の高周波誘導結合プラズマ (ICP) 分析法による実測値を示す なお カリウム (K) は炎光分析法による ( 単位 :mg/ 日 n=3) Na K Ca Mg P Fe Al Zn 3.5 98.4 29.3 14.2 11.4 0.03 13.6 < 0.01 7

Ⅴ. 治療に関する項目 1. 効能または効果 1. 体力中等度で上腹部がはって苦しく 舌苔を生じ 口中不快 食欲不振 時により微熱 悪心などのあるものの次の諸症 : 諸種の急性熱性病 肺炎 気管支炎 気管支喘息 感冒 リンパ腺炎 慢性胃腸障害 産後回復不全 2. 慢性肝炎における肝機能障害の改善 2. 用法および用量 通常 成人 1 日 7.5gを2~3 回に分割し 食前又は 食間に経口投与する なお 年齢 体重 症状により適宜増減する 3. 臨床成績 (1) 臨床効果該当資料なし (2) 臨床薬理試験 : 忍容性該当資料なし 試験 (3) 探索的試験 : 用量反応該当資料なし 検索試験 (4) 検証的試験該当資料なし 1) 無作為化平行用量反応試験 2) 比較試験 ( 二重盲検等 ) 3) 安全性試験 4) 患者 病態別試験 小児用量 小児用量は特に定められていないが 目安として Von Harnack の小児薬用量換算表に準ずると下記の ようになる 12 歳 成人用量の 2/3 [1 日 5.0g] 7.5 歳 成人用量の 1/2 [1 日 3.75g] 3 歳 成人用量の 1/3 [1 日 2.5g] 1 歳 成人用量の 1/4 [1 日 1.87g] 6 カ月 成人用量の 1/5 [1 日 1.5g] 3 カ月 成人用量の 1/6 [1 日 1.25g] 8

3. 臨床成績該当資料なし (5) 治療的使用 1) 使用成績調査 特別調査 市販後臨床試験 2) 承認条件として実施予定の内容または実施した試験の概要 9

Ⅵ. 薬効薬理に関する項目 1. 薬理学的に関連ある化特定できない 合物または化合物群 [ 参考 ] 本剤の配合生薬に含まれる化合物として サイコ由来のサイコサポニン類 ショウキョウ由来のギンゲロール オウゴン由来のバイカリン ニンジン由来のギンセノシド類 カンゾウ由来のグリチルリチン酸等が含有されている 2. 薬理作用 (1) 作用部位 作用機序該当資料なし (2) 薬効を裏付ける免疫賦活作用 1) 試験成績本剤で前処置したラット肝マクロファージにおいて 細胞質エストラジオール レセプター量を増加させた (In vitro) 10

Ⅶ. 薬物動態に関する項目 1. 血中濃度の推移 測定法 (1) 治療上有効な該当資料なし 血中濃度 (2) 最高血中濃度該当資料なし 到達時間 (3) 通常用量での該当資料なし 血中濃度 (4) 中毒症状を発現する該当資料なし 血中濃度 2. 薬物速度論的パラメータ (1) 吸収速度定数該当資料なし (2) バイオアベイラビリティ該当資料なし (3) 消失速度定数該当資料なし (4) クリアランス該当資料なし (5) 分布容積該当資料なし (6) 血漿蛋白結合率該当資料なし 3. 吸収該当資料なし 4. 分布 (1) 血液 - 脳関門通過性該当資料なし (2) 胎児への移行性該当資料なし (3) 乳汁中への移行性該当資料なし (4) 髄液への移行率該当資料なし (5) その他の組織への該当資料なし 移行性 11

5. 代謝 (1) 代謝部位および該当資料なし 代謝経路 (2) 代謝に関与する酵素該当資料なし (CYP450 等 ) の分子種 (3) 初回通過効果の有無該当資料なし およびその割合 (4) 代謝物の活性の有無該当資料なし および比率 (5) 活性代謝物の該当資料なし 速度論的パラメータ 6. 排泄 (1) 排泄部位該当資料なし (2) 排泄率該当資料なし (3) 排泄速度該当資料なし 7. 透析等による除去率 (1) 腹膜透析該当資料なし (2) 血液透析該当資料なし (3) 直接血液灌流該当資料なし 12

Ⅷ. 安全性 ( 使用上の注意等 ) に関する項目 1. 警告内容とその理由 1. 本剤の投与により 間質性肺炎が起こり 早期に適切な処置を行わない場合 死亡等の重篤な転帰に至ることがあるので 患者の状態を十分観察し 発熱 咳嗽 呼吸困難 肺音の異常 ( 捻髪音 ) 胸部 X 線異常等があらわれた場合には ただちに本剤の投与を中止すること 2. 発熱 咳嗽 呼吸困難等があらわれた場合には 本剤の服用を中止し ただちに連絡するよう患者に対し注意を行うこと ( 重大な副作用 の項参照 ) 2. 禁忌内容とその理由 1. インターフェロン製剤を投与中の患者 ( 相互作用 の項参照 ) 2. 肝硬変 肝癌の患者 [ 間質性肺炎が起こり 死亡等の重篤な転帰に至ることがある ] 3. 慢性肝炎における肝機能障害で血小板数が 10 万 / mm 3 以下の患者 [ 肝硬変が疑われる ] 3. 効能 効果に関連する該当しない 使用上の注意とその理由 4. 用法 用量に関連する該当しない 使用上の注意とその理由 5. 慎重投与内容とその理由 1) 著しく体力の衰えている患者 [ 副作用があらわれやすくなり その症状が増強されるおそれがある ] 2) 慢性肝炎における肝機能障害で血小板数が 15 万 / mm 3 以下の患者 [ 肝硬変に移行している可 能性がある ] 6. 重要な基本的注意とその 1) 慢性肝炎における肝機能障害で小柴胡湯を投与中理由および処置方法は 血小板数の変化に注意し 血小板数の減少が認められた場合には 投与を中止すること 2) 本剤の使用にあたっては 患者の証 ( 体質 症状 ) を考慮して投与すること なお 経過を十分 13

に観察し 症状 所見の改善が認められない場合には 継続投与を避けること 2) 本剤にはカンゾウが含まれているので 血清カリウム値や血圧値等に十分留意し 異常が認められた場合には投与を中止すること 3) 他の漢方製剤等を併用する場合は 含有生薬の重複に注意すること 7. 相互作用 (1) 併用禁忌とその理由 1) 併用禁忌 ( 併用しないこと ) 薬剤名等臨床症状 措置方法機序 危険因子 インターフェロン製間質性肺炎があらわ剤れることがある インターフェロン ( 重大な副作用 α の項参照 ) インターフェロン β (2) 併用注意とその理由 2) 併用注意 ( 併用に注意すること ) 機序は不明 薬剤名等臨床症状 措置方法機序 危険因子 1カンゾウ含有製剤 2グリチルリチン酸およびその塩類を含有する製剤 3ループ系利尿剤フロセミドエタクリン酸 4チアジド系利尿剤トリクロルメチアジド 偽アルドステロン症があらわれやすくなる また 低カリウム血症の結果として ミオパチーがあらわれやすくなる ( 重大な副作用 の項参照 ) グリチルリチン酸及び利尿剤は尿細管でのカリウム排泄促進作用があるため 血清カリウム値の低下が促進されることが考えられる 14

8. 副作用 (1) 副作用の概要本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していないため 発現頻度は不明である 1) 重大な副作用と 1 間質性肺炎 : 発熱 咳嗽 呼吸困難 肺音の異 初期症状 常 ( 捻髪音 ) 等があらわれた場合には 本剤の投与を中止し 速やかに胸部 X 線等の検査を実施するとともに副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと また 発熱 咳嗽 呼吸困難等があらわれた場合には 本剤の服用を中止し ただちに連絡するよう患者に対し注意を行うこと 2 偽アルドステロン症 : 低カリウム血症 血圧上昇 ナトリウム 体液の貯留 浮腫 体重増加等の偽アルドステロン症があらわれることがあるので 観察 ( 血清カリウム値の測定等 ) を十分に行い 異常が認められた場合には投与を中止し カリウム剤の投与等の適切な処置を行うこと 3 ミオパチー : 低カリウム血症の結果として ミオパチー 横紋筋融解症があらわれることがあるので 脱力感 筋力低下 筋肉痛 四肢痙攣 麻痺 CK(CPK) 上昇 血中及び尿中のミオグロビン上昇が認められた場合には投与を中止し カリウム剤の投与等の適切な処置を行うこと 4 肝機能障害 黄疸 :AST(GOT) ALT(GPT) Al P γ GTP の著しい上昇等を伴う肝機能障害 黄疸があらわれることがあるので 観察を十分に行い 異常が認められた場合には投与を中止し 適切な処置を行うこと 2) その他の副作用 注 1) 過敏症 消化器 注 2) 泌尿器 頻度不明 発疹 瘙痒 蕁麻疹等食欲不振 胃部不快感 悪心 嘔吐 腹痛 下痢 便秘等 頻尿 排尿痛 血尿 残尿感 膀胱炎等 注 1) このような症状があらわれた場合には投与を中止すること 注 2) このような症状があらわれることがあるので 観察を十分に行い 異常が認められた場合には投与を中止し 適切な処置を行うこと 15

8. 副 作 用 (2) 項目別副作用発現頻度 臨床検査値の異常があらわれることがある および臨床検査値異常 電解質代謝 : 血清カリウム値の低下 ( 副作用として ) 一覧 CK(CPK) 上昇 血中および尿中のミオグロビン上昇 肝機能障害 黄疸 :AST(GOT) ALT(GPT) Al P γ GTP の著しい上昇等 (3) 基礎疾患 合併症 該当資料なし 重症度および手術の有無等背景別の副作用発現頻度 (4) 薬物アレルギーに対す 発疹 瘙痒 蕁麻疹等があらわれることがあるので る注意および試験法 このような症状があらわれた場合には投与を中止する こと 9. 高齢者への投与一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意すること 10. 妊婦 産婦 授乳婦等へ妊娠中の投与に関する安全性は確立していないので の投与妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には 治療上の有益性が危険性を上まわると判断される場合にのみ投与すること 11. 小児等への投与小児等に対する安全性は確立していない [ 使用経験が少ない ] 12. 臨床検査結果に及ぼす添付文書に記載なし 影響 13. 過量投与添付文書に記載なし 14. 適用上の注意および薬剤 1) 咳嗽 呼吸困難等があらわれた場合にはただちに連交付時の注意 ( 患者等に絡するよう患者に対し注意を与えること 留意すべき必要事項等 ) 2) 本剤は水製乾燥エキス製剤で吸湿性が高いので 開封した場合には吸湿しないようにポリエチレン袋 空き缶等の容器に入れて保管するよう指導すること 又 ぬれた手で取扱わないよう指導すること 3) 子供の手の届かないところに保管するよう指導すること 15. その他の注意添付文書に記載なし 16

16. そ の 他 医療用漢方製剤の 使用上の注意 の記載内容については 厚生省医薬安全局長通知 ( 薬発第 607 号 ) に基づき 平成 10 年 10 月に日本漢方生薬製剤協会で業界 として統一しました 17

Ⅸ. 非臨床試験に関する項目 1. 一般薬理該当資料なし 2. 毒性 (1) 単回投与毒性試験原薬 ( 水製乾燥エキス ) の急性毒性は下表の成績であった (LD50: mg / kg ) (2) 反復投与毒性試験該当資料なし (3) 生殖発生毒性試験該当資料なし (4) その他の特殊毒性該当資料なし 動物種投与経路 LD50 BDF1 系マウス 経口 >5000 C3H 系マウス 経口 >5000 F344 系ラット 経口 >5000 一般症状 : 異常所見なし 死亡例なし ( 社内資料 ) 18

Ⅹ. 取扱い上の注意等に関する項目 1. 有効期間または使用期限 (1) 有効期間設定されていない (2) 使用期限 5 年 / 室温なお使用期限は容器 外箱に記載 2. 貯法 保存条件室温保存漢方製剤は吸湿しやすいので 湿気を避け 直射日光の当らない涼しい場所に保管すること 特に ポリ瓶の場合はキャップを堅く締めて保管すること 3. 薬剤取扱い上の注意点 1) 開封した場合には吸湿しないようにポリエチレン袋 空き缶等の容器に入れて保管すること 2) 本剤は天然の生薬を原料としているので ロットにより色調等に異同があるが 効能その他に変わりはない 3) ぬれた手で取扱わないこと 4) 容器 外箱に記載の使用期限内に使用すること 4. 承認条件特になし 5. 包 装 ポリ瓶 :500g 分包品 :2.5g 189 包 (472.5g) 2.5g 42 包 (105g) 6. 同一成分 同効薬同一処方名薬 : 7. 国際誕生年月日不明 クラシエ小柴胡湯エキス細粒 クラシエ小柴胡湯エキス錠 三和小柴胡湯エキス細粒 東洋 小柴胡湯エキス細粒 オースギ小柴胡湯エキス G サカモト小柴胡湯エキス顆粒 JPS 小柴胡湯エキス顆粒 調剤用 太虎堂の小柴胡湯エキス顆粒 オースギ小柴胡湯エキス T 錠 ツムラ小柴胡湯エキス顆粒 ( 医療用 ) テイコク小柴胡湯エキス顆粒 本草小柴胡湯エキス顆粒 -M マツウラ小柴胡湯エキス顆粒 ジュンコウ小柴胡湯 FC エキス細粒医療用 8. 製造 輸入承認年月日製造承認年月日 :1986 年 8 月 16 日および承認番号承認番号 :(61AM) 第 3804 号 9. 薬価基準収載年月日 1986 年 10 月 30 日 19

10. 効能 効果追加 用法 効能 効果の変更用量変更追加等の年月効能 効果の 胸や脇腹が重苦しく 疲れやすくて微熱日およびその内容があったり熱感と寒感が交互にあったりして 食欲少なく 時に舌苔があり 悪心 嘔吐 咳嗽を伴うなどの症状があるもの 感冒 気管支炎 気管支喘息 肋膜炎 胃腸病 胸部疾患 肝臓病などの消耗性疾患の体力増強 腎臓病 貧血症 腺病質 が Ⅰ. 胸や脇腹が重苦しく 疲れやすくて微熱があったり熱感と寒感が交互にあったりして 食欲少なく 時に舌苔があり 悪心 嘔吐 咳嗽を伴うなどの症状があるもの 感冒 気管支炎 気管支喘息 肋膜炎 胃腸病 胸部疾患 腎臓病 貧血症 腺病質 Ⅱ. 慢性肝炎における肝機能障害の改善 に変更 (1995 年 3 月 9 日公表の再評価結果 ) 11. 再審査結果 再評価結果前項を参照 公表年月日及びその内容 12. 再審査期間該当しない 13. 長期投与の可否該当しない 14. 厚生省薬価基準収載 5200073C1030 医薬品コード 15. 保険給付上の注意該当しない 効能 効果の変更効能 効果の Ⅰ. 胸や脇腹が重苦しく 疲れやすくて微熱があったり熱感と寒感が交互にあったりして 食欲少なく 時に舌苔があり 悪心 嘔吐 咳嗽を伴うなどの症状があるもの 感冒 気管支炎 気管支喘息 肋膜炎 胃腸病 胸部疾患 腎臓病 貧血症 腺病質 Ⅱ. 慢性肝炎における肝機能障害の改善 が 1. 体力中等度で上腹部がはって苦しく 舌苔を生じ 口中不快 食欲不振 時により微熱 悪心などのあるものの次の諸症 : 諸種の急性熱性病 肺炎 気管支炎 気管支喘息 感冒 リンパ腺炎 慢性胃腸障害 産後回復不全 2. 慢性肝炎における肝機能障害の改善 に変更 (2014 年 4 月 7 日公表の再評価結果 ) 20

Ⅺ. 文献 1. 引用文献該当資料なし 2. その他の参考文献該当資料なし 21

Ⅻ. 参考資料 主な外国での発売状況 該当しない 22

XIII. 備考 その他の関連資料 該当資料なし 23