妻のパート アルバイト収入にかかる税金は? パート アルバイト収入にかかる税金について説明します 平成 27 年中のパート収入 市県民税 ( 均等割 ) 93 万円以下かからない 93 万円超 100 万円以下かかる 妻に対して税金が市県民税 ( 所得割 ) かからない 所得税 かからない 夫の所得税 市県民税 夫が配偶者控除を 受けられる 夫が配偶者特別控除を 100 万円超 103 万円以下かかるかかる 103 万円超 141 万円未満受けられるかかるかかるかかる受けられない 141 万円以上受けられない 妻がパートで働いている場合の税金 1 収入が 93 万円を超えると市県民税 ( 均等割 )5,800 円が課税される 2 収入が 103 万円までは夫の配偶者控除の対象となる 3 収入が 103 万円を超えると 本人の所得税が発生し 夫が 配偶者控除 を受けられなくなり 妻の収入に応じて 配偶者特別控除 が適用される 4 収入が 141 万円から配偶者特別控除も受けられなくなります 〇配偶者控除と配偶者特別控除の関係 配偶者特別控除が受けられるのは 本人の合計所得金額が 1,000 万円以下で 配偶者の合計所得が 38 万円超 76 万円以下の人です 社会保険 扶養手当 等は会社によって異なりますので 詳しくは勤務先にお合わせください ( 単位 : 万円 ) 配偶者配偶者特配偶者のパート収入控除額別控除額 控除額の合計額 33 万円 配偶者控除配偶者特別控除配偶者の除所得 38 万円 76 万円 ( 給与収入 103 万円 )( 給与収入 141 万円 ) 103 万円以下 33-103 万円超 110 万円未満 - 33 110 万円以上 115 万円未満 - 31 115 万円以上 120 万円未満 - 26 120 万円以上 125 万円未満 - 21 125 万円以上 130 万円未満 - 16 130 万円以上 135 万円未満 - 11 135 万円以上 140 万円未満 - 6 140 万円以上 141 万円未満 - 3 141 万円以上 - - 配偶者にパート以外の収入がある場合は 配偶者の全ての収入にかかる所得額を計算してから 配偶者特別控除 の額を計算します なお 次の場合は 配偶者特別控除 を受けることはできません 本人の合計所得が 1,000 万円を超えるとき 配偶者が 事業専従者のとき 23
退職金についての市県民税はどうなるの? 私は平成 28 年 4 月に退職しました 勤続 30 年で退職金は 2,100 万円ですがこの退職 金に対する市県民税はいくらですか 通常の市県民税の課税は前年中の所得に対し翌年課税されるしくみになっていますが 退職金に対する課税については 他の所得と分離して退職金が支払われるときに課税されることになっています 税額の計算方法は次のとおりです 税額 =( 退職金額 - 退職所得控除額 ) 1/2 ( 市民税 6% 県民税 4%) ( 百円未満切り捨て ) 勤続年数 (1 年未満は切り上げ ) 20 年以下のとき 40 万円 勤続年数 退職所得控除額 (80 万円に満たない場合は 80 万円 ) 障害者になっ たことによる 20 年を超えるとき 800 万円 +70 万円 ( 勤続年数 -20 年 ) 退職の場合は 100 万円加算 勤続年数 5 年以下の法人役員等に平成 25 年 1 月 1 日以降支払われる退職金については 2 分の 1 を乗じる措置が廃止されました あなたの場合ですが まず 退職所得控除額 は 勤続 30 年ですので 800 万円 +70 万円 (30 年 -20 年 )= 1,500 万円 となり 退職金の 2,100 万円から この 1,500 万円を差し引いた後の 600 万円が 税額計算の基準となります この金額を上記の方法で計算しますと 平成 28 年中の退職の場合 300,000 円 ( 市民税 180,000 円 県民税 120,000 円 ) が市県民税の税額となります このように退職金は 長年の勤労の対価であることなどから 他の所得と分離して課税されるなど軽い負担ですむように配慮されています 24
退職した年の翌年にも市県民税の納税通知書が送られてきたが? 私は平成 27 年 12 月に退職して今は働いていません ところが平成 28 年の 6 月になって市県民税の納税通知書が送られてきました でも 退職の時に退職金から市県民税を天引きされましたし 平成 28 年の 1 月にも市県民税の納税通知書が来たので支払っています なぜ 今ごろまた納税通知書が送られてくるのですか 平成 28 年 6 月にお送りしたのは 平成 28 年度分の市県民税の納税通知書です 市県民税の課税は前年中の所得に対し翌年課税されるしくみになっています ですからあなたの場合も平成 27 年中にもらっておられた給与所得の金額をもとにして平成 28 年度の市県民税が課税されたものです これは今年無収入であったとしても課税されるもので間違いではありません 次に これまでに納付いただいた市県民税は何に対するものか ご説明します まず 退職金から天引きされた市県民税は その退職金だけに対するもので 退職金の支払い時に天引きされることになっているものです また 平成 28 年 1 月にお送りした納税通知書は 5 月まで給与から天引きされるはずだった平成 27 年度分の市県民税で あなたが退職されたために給与から天引きできなくなった分を直接支払っていただくものですので 今回お送りした平成 28 年度分の納税通知書とは別の年度のものです ( 19 ページ 納税の方法 参照 ) 25
年の途中で引っ越した場合の市県民税はどうなるの? 私は平成 28 年 4 月 10 日に三田市から宝塚市へ引っ越しました ところが 6 月になって三田市役所から平成 28 年度分の市県民税の納税通知書が送られてきました どうしてですか 宝塚市からも納税通知書が送られてくるのではないのですか 個人の市県民税は その年の 1 月 1 日現在にお住まいの市町村で課税されます ですからあなたの場合は 平成 28 年 1 月 1 日現在 三田市にお住まいでしたので 平成 28 年度分の市県民税は三田市で課税されることになります もちろん宝塚市から納税通知書が送られてくることはありません 26
海外へ転勤した場合の市県民税はどうなるの? わたしは A 社に勤務し三田市の独身寮に住んでいましたが 平成 27 年 10 月 1 日付で 2 年間外国に転勤することとなり 同日に出国しましたが 平成 28 年度も市県民税が課税されるのでしょうか 日本国内に居住していた人が 出国により 1 月 1 日現在において 国内に住所を有しない場合およびその人が 1 月 1 日現在において国内に事務所 事業所または家屋敷を有しない場合は 個人の市県民税の納税義務はないものとされています 但し 法施行地に住所を有しないかどうかは 実質的に判断するものとされており たまたま 1 月 1 日現在出国していた人でも その人の出国の期間 目的 出国中の居住の状況等から単に旅行にすぎないと判断される場合には 出国前に居住していたところに住所があるものとして取り扱われることとなります したがって あなたの場合は 平成 28 年 1 月 1 日現在 日本を出国しており また 2 年間の海外勤務のため 1 年以内に再び国内に居住するとは考えられませんので 国内に住所を有しないことから平成 28 年度の市県民税は課税されません なお 平成 28 年 1 月 2 日以降に国外へ転出された場合 平成 28 年度の市県民税は課税となります 27
給与所得以外の所得が 20 万円以下の場合の市県民税 ( 住民税 ) の申告は? 私は勤務のかたわら仕事関係の雑誌に原稿を書き その所得が 15 万円ほどあります 所得税の場合は 20 万円以下であれば申告不要と聞いておりますが 市県民税の申告をする必要がありますか 所得税においては 所得の発生した時点で源泉徴収を行っていることなどの理由から 給与所得以外の所得が 20 万円以下の場合には確定申告不要とされておりますが 市県民税においては このような源泉徴収制度はなく 他の所得と合算して税額が計算されることとなりますので 給与所得以外の所得がある場合には 所得の多寡にかかわらず申告しなければなりません 市県民税は給与天引きされているのに納税通知書が送られてきましたが? 私は 給与所得者で毎月会社の給料から市県民税を天引き ( 特別徴収 ) されているのに 納税通知書が送られてきました これは二重課税ではないですか たとえば 農業所得や不動産所得 株式譲渡所得など給与以外の所得がある場合は 給与所得に対する市県民税のみを特別徴収とし 残りの金額を普通徴収として納めていただく場合があります 特別徴収または普通徴収のどちらかにまとめることができますので 勤務先の給与担当者を通じてご連絡ください ただし 65 歳以上の公的年金受給者については公的年金等にかかる所得に対する市県民税は給与天引きできません 28
納税通知書に記載されている 雑所得 とは? 私は 年金生活者です 6 月に市役所から送られてきた納税通知書を見ると 年金収入とは別に 雑所得 という金額が記載されていました 私は数年前から年金収入しかないのですが 雑所得 とはなんですか 雑所得 とは 公的年金や他の所得にあてはまらない所得のことを言います たとえば 給与収入の人であれば 給与所得 事業収入の人であれば 事業所得 のように所得は 10 種類に区分されています ( 8 ページ参照 ) したがって 年金収入の人であれば所得は 雑所得 になります みなさまにお送りする納税通知書の中の課税明細では 年金以外の雑所得があれば 合算して 雑所得 として記載されますが この雑所得の中に年金に係る所得が含まれる場合には その内容が確認できるように年金収入金額を併せて記載しています 計算例 年齢が 65 歳以上で年金収入が 350 万円の場合の雑所得金額は? ( 9 ページ参照 )350 万円 75%-375,000 円 =225 万円 ( 雑所得 ) 表示例平成 28 年度市民税 県民税所得金額 ( 総所得 ) 所得の種類所得金額雑所得 2,250,000 ( 年金収入 ) 3,500,000 この場合ですと 年金収入に係るもののみであることがわかります 年金のほかに雑所得があるという意味ではありません 29
亡くなった人の市県民税はどうなるの? 私の夫は平成 28 年 3 月に死亡しましたが 昨年中に夫が得た所得に対する市県民税の納税通知書が 代表納税相続人として私の名前に併記して送られてきました 死亡した夫の市県民税も納める義務があるのでしょうか 市県民税は 毎年 1 月 1 日現在で住所のある人に対して 課税されることになっています 市県民税を納めている人 または納めなければならない人が死亡された場合でも その時点で納税義務がなくなるものではなく 相続された人に引き続き納めていただくことになります したがって あなたの場合 死亡された夫の平成 28 年度分の市県民税も納めていただくことになります なお 平成 28 年中に死亡されていますので 平成 29 年度分以降の市県民税は課税されません 30