イ全国の学校に対して 文科省が問題作成についての不手際をお詫びする文書を出すべ きだと考えますが いかがですか 質問 3 適切な取組の推進を求める通知 (H ) についてア 調査実施前に授業時間を使って集中的に過去の調査問題を練習させ 本来実施すべき学習が十分に実施できない 数値データの

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目 次 1 学力調査の概要 1 2 内容別調査結果の概要 (1) 内容別正答率 2 (2) 分類 区分別正答率 小学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 3 小学校算数 A( 知識 ) 算数 B( 活用 ) 5 中学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 7 中学校数学 A( 知識 )

(6) 調査結果の取扱いに関する配慮事項調査結果については 調査の目的を達成するため 自らの教育及び教育施策の改善 各児童生徒の全般的な学習状況の改善等につなげることが重要であることに留意し 適切に取り扱うものとする 調査結果の公表に関しては 教育委員会や学校が 保護者や地域住民に対して説明責任を果

ホームページ掲載資料 平成 30 年度 全国学力 学習状況調査結果 ( 上尾市立小 中学校概要 ) 平成 30 年 4 月 17 日実施 上尾市教育委員会

(2) 国語 B 算数数学 B 知識 技能等を実生活の様々な場面に活用する力や 様々な課題解決のための構想を立て実践し 評価 改善する力などに関わる主として 活用 に関する問題です (3) 児童生徒質問紙児童生徒の生活習慣や意識等に関する調査です 3 平成 20 年度全国学力 学習状況調査の結果 (

H

p.1~2◇◇Ⅰ調査の概要、Ⅱ公表について、Ⅲ_1教科に対する調査の結果_0821_2改訂

3 調査結果 1 平成 30 年度大分県学力定着状況調査 学年 小学校 5 年生 教科 国語 算数 理科 項目 知識 活用 知識 活用 知識 活用 大分県平均正答率 大分県偏差値

国語の授業で目的に応じて資料を読み, 自分の考えを 話したり, 書いたりしている

学習指導要領の領域等の平均正答率をみると 各教科のすべての領域でほぼ同じ値か わずかに低い値を示しています 国語では A 問題のすべての領域で 全国の平均正答率をわずかながら低い値を示しています このことから 基礎知識をしっかりと定着させるための日常的な学習活動が必要です 家庭学習が形式的になってい

小学校の結果は 国語 B 算数 A で全国平均正答率を上回っており 改善傾向が見られる しかし 国語 A 算数 B では依然として全国平均正答率を下回っており 課題が残る 中学校の結果は 国語 B 以外の教科で全国平均正答率を上回った ア平成 26 年度全国学力 学習状況調査における宇部市の平均正答

H30全国HP

平成 30 年度全国学力 学習状況調査 北見市の結果等の概要 Ⅰ 調査の概要 1 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析するとともに教育施策の成果と課題を検証し その改善を図り 学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等

1. 調査結果の概況 (1) の児童 ( 小学校 ) の状況 < 国語 A> 今年度より, ( 公立 ) と市町村立の平均正答率は整数値で表示となりました < 国語 B> 4 国語 A 平均正答率 5 国語 B 平均正答率 ( 公立 ) 74.8 ( 公立 ) 57.5 ( 公立 ) 74 ( 公立

平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果の概要 ( 和歌山県海草地方 ) 1 調査の概要 (1) 調査日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) (2) 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し

Taro-① 平成30年度全国学力・学習状況調査の結果の概要について

平成 30 年度全国学力 学習状況調査の結果について ( 速報 ) 1. 調査の概要 実施日平成 30 年 4 月 17 日 ( 火 ) 調査内容 1 教科に関する調査 ( 国語 A 国語 B 算数 数学 A 算数 数学 B 理科 (3 年に 1 回 )) A 問題 : 主として知識に関する問題 B

①H28公表資料p.1~2

2 生活習慣や学習環境等に関する質問紙調査 児童生徒に対する調査 学校意欲 学習方法 学習環境 生活の諸側面等に関する調査 学校に対する調査 指導方法に関する取組や人的 物的な教育条件の整備の状況等に関する調査 2

解禁日時新聞平成 30 年 8 月 1 日朝刊テレビ ラジオ インターネット平成 30 年 7 月 31 日午後 5 時以降 報道資料 年月日 平成 30 年 7 月 31 日 ( 火 ) 担当課 学校教育課 担当者 義務教育係 垣内 宏志 富倉 勇 TEL 直通 内線 5

平成 29 年度全国学力 学習状況調査 北見市の結果等の概要 Ⅰ 調査の概要 1 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析するとともに教育施策の成果と課題を検証し その改善を図り 学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等

2 教科に関する調査の結果 ( 各教科での % ) (1) 小学校 国語 4 年生 5 年生 6 年生 狭山市埼玉県狭山市埼玉県狭山市埼玉県 平領均域正等答別率 話すこと 聞くこと 書くこと

今年度は 創立 125 周年 です 平成 29 年度 12 月号杉並区立杉並第三小学校 杉並区高円寺南 TEL FAX 杉三小の子

平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果の概要 ( 和歌山県和歌山市 ) 1 調査の概要 (1) 調査日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) (2) 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し

2 全国 埼玉県 狭山市の平均正答率 ( 教科に関する調査の結果 ) ( 単位 %) (1) 小学校第 6 学年 教科ごとの区分 教科 狭山市 埼玉県 全国 国語 A 国語 B 算数 A 算数 B 学習指導要領の

(2) 国語科 国語 A 国語 A においては 平均正答率が平均を上回っている 国語 A の正答数の分布では 平均に比べ 中位層が薄く 上位層 下位層が厚い傾向が見られる 漢字を読む 漢字を書く 設問において 平均正答率が平均を下回っている 国語 B 国語 B においては 平均正答率が平均を上回って

(2) 学習指導要領の領域別の平均正答率 1 小学校国語 A (%) 学習指導要領の領域 領 域 話すこと 聞くこと 66.6(69.2) 77.0(79.2) 書くこと 61.8(60.6) 69.3(72.8) 読むこと 69.9(70.2) 77.4(78.5) 伝統的な言語文化等 78.3(

2 教科に関する調査の結果 (1) 平均正答率 % 小学校 中学校 4 年生 5 年生 6 年生 1 年生 2 年生 3 年生 国語算数 数学英語 狭山市 埼玉県 狭山市 61.4

領域別正答率 Zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz んんんんんんんんんんんんん 小学校 中学校ともに 国語 A B 算数( 数学 )A B のほとんどの領域において 奈良県 全国を上回っています 小学校国語 書く B において 奈良県 全国を大きく上回っています しかし 質問紙調査では 自分

調査の概要 1 目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し その改善を図るとともに そのような取組を通じて 教育に関する継続的な検証改善サイクルを確立する また 学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の

調査実施概況 小学校 ( 都道府県 ( 指定都市除く )) 教育委員会数 ( 1) 学校数児童数 ( 2) 全体 実施数 調査対象者在籍学校数 実施数国語 A 国語 B 主体的 対話的で深い学びに関する状況 ( 3) 算数 A 算数 B 質問紙 平均正答率 13~15 問 国語

の間で動いています 今年度は特に中学校の数学 A 区分 ( 知識 に関する問題 ) の平均正答率が全 国の平均正答率より 2.4 ポイント上回り 高い正答率となっています <H9 年度からの平均正答率の経年変化を表すグラフ > * 平成 22 年度は抽出調査のためデータがありません 平

平成 28 年度全国学力 学習状況調査の結果伊達市教育委員会〇平成 28 年 4 月 19 日 ( 火 ) に実施した平成 28 年度全国学力 学習状況調査の北海道における参加状況は 下記のとおりである 北海道 伊達市 ( 星の丘小 中学校を除く ) 学校数 児童生徒数 学校数 児童生徒数 小学校

1

2 生活習慣や学習環境等に関する質問紙調査 児童生徒に対する調査 学校意欲 学習方法 学習環境 生活の諸側面等に関する調査 学校に対する調査 指導方法に関する取組や人的 物的な教育条件の整備の状況等に関する調査 2

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調査の概要 1 目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し その改善を図るとともに 学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等に役立てる さらに そのような取組を通じて 教育に関する継続的な検証改善サイ

町全体の状況を把握 分析するとともに 平均正答率については 全国 全道との比較を数値以外の文言で表現します また 質問紙調査の結果や 課題解決に向けた学力向上の取組を示します (3) 学校ごとの公表小規模校において個人が特定される恐れのあることから 学校ごとの結果公表はしません (4) 北海道版結果

2 調査結果 (1) 教科に関する調査結果 全体の平均正答率では, 小 5, 中 2の全ての教科で 全国的期待値 ( 参考値 ) ( 以下 全国値 という ) との5ポイント以上の有意差は見られなかった 基礎 基本 については,5ポイント以上の有意差は見られなかったものの, 小 5 中 2ともに,

平成 21 年度全国学力 学習状況調査結果の概要と分析及び改善計画 調査実施期日 平成 21 年 10 月 2 日 ( 金 ) 教務部 平成 21 年 4 月 21 日 ( 火 )AM8:50~11:50 調査実施学級数等 三次市立十日市小学校第 6 学年い ろ は に組 (95 名 ) 教科に関す

平成 25 年度学力定着状況確認問題の結果について 概要版 山口県教育庁義務教育課 平成 2 6 年 1 月 1 実施概要 (1) 目 的 児童生徒の客観的な学力状況の経年的な把握と分析を通して 課題解決に向けた 指導の工夫改善等の取組の充実を図る全県的な検証改善サイクルを確立し 県内す べての児童

愛媛県学力向上5か年計画

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平成23年度全国学力・学習状況調査問題を活用した結果の分析   資料

情報コーナー用

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( 中学校調査 ) 1 時限目 2 時限目 3 時限目 4 時限目 5 時限目 国語 A (45 分 ) 国語 B (45 分 ) 数学 A (45 分 ) 数学 B (45 分 ) 生徒質問紙 (2 分程度 ) (6) 集計児童生徒 学校数 1 集計基準児童生徒に対する調査について, 平成 29

3. 分析と結果 公表に対する配慮事項 公表に際しては 文部科学省が定めた平成 29 年度全国学力 学習状況調査実施要領に基づき 次の点に配慮して実施します 1) 本調査は 太子町の子どもたちの学力や学習状況を把握し分析することにより 全国 大阪府の状況との関係において教育及び教育施策の成果と課題を

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瑞浪市調査結果概略(平成19年度全国学力・学習状況調査)

(4) ものごとを最後までやりとげて, うれしかったことがありますか (5) 自分には, よいところがあると思いますか

小学校における県平均正答率との比較 市と県の平均正答率の差を比べると 国語 A B 算数 A B 理科のすべての教科 領域 区分で 5ポイント以上の差のものはなくなった 国語 A 市 :68.2% 県 :70.1% 差 :-1.9ポイント 国語 B 市 :49.6% 県 :53.6% 算数 A 市

国語 B 柏原 埼玉県 全国 話すこと 聞くこと 書くこと 読むこと 算数 A 柏原 埼玉県 全国 数と計算 量と測定 図形 数量関係 算数 B 柏原 埼玉県 全国

小学校国語について

資料3 平成28年度京都府学力診断テスト 質問紙調査結果 28④ 28中① 27④ 27中① 平成28年度京都府学力診断テスト小学4年質問紙調査結果 平成28年度京都府学力診断テスト中学1年質問紙調査結果 平成27年度京都府学力診断テスト小学4年質問紙調査結果 平成27年度京都府学力診断テスト中学1

第 2 章 知 徳 体 のバランスのとれた基礎 基本の徹底 基礎 基本 の定着 教育基本法 学校教育法の改正により, 教育の目標 義務教育の目標が定められるとともに, 学力の重要な三つの要素が規定された 本県では, 基礎 基本 定着状況調査や高等学校学力調査を実施することにより, 児童生徒の学力や学

フトを用いて 質問項目間の相関関係に着目し 分析することにした 2 研究目的 全国学力 学習状況調査結果の分析を通して 本県の児童生徒の国語及び算数 数学の学習 に対する関心 意欲の傾向を考察する 3 研究方法平成 25 年度全国学力 学習状況調査の児童生徒質問紙のうち 国語及び算数 数学の学習に対

国際数学・理科教育動向調査(TIMSS2015)のポイント

Microsoft Word - 全国調査分析(H30算数)

算数でも 知識 (A) 問題 活用 (B) 問題とも 全領域で全国平均を上回りました A 問題では 14 問中 12 問が全国平均を上回り うち8 問が5ポイント以上上回りました 下回った2 問は 直径と円周の長さの関係理解 と 除法で表す2 量関係の理解 でした B 問題では 10 問中 9 問が

(4) ものごとを最後までやり遂げて, うれしかったことがありますか (5) 難しいことでも, 失敗を恐れないで挑戦していますか

平成 22 年度全国学力 学習状況調査結果の概要と分析及び改善計画 調査実施期日 平成 22 年 4 月 20 日 ( 火 )AM8:50~11:50 平成 22 年 9 月 14 日 ( 火 ) 研究主任山口嘉子 調査実施学級数等 三次市立十日市小学校第 6 学年い ろ は に組 (105 名 )

<H19 年度からの平均正答率の経年変化を表すグラフ > * 平成 22 年度は抽出調査のためデータがありません 平成 23 年度は震災のため中止となりました 豊能町立小学校全国学力学習状況調査結果 ( 平均正答率全国を 1 として ) H19 H20 H21 H

スライド 1

1-1 小学校国語 A( 調査時間 20 分 ) 基礎的 基本的な言語活動や言語事項に関する知識 技能が身に付いているかどうかをみる問題 で 12 設問で構成されている 本町の結果は 全国の平均正答率 栃木県の平均正答率とほぼ同じであった この調査では 学習指導要領の領域等として 話すこと 聞くこと

平成 29 年度 全国学力 学習状況調査結果と対策 1 全国学力調査の結果 ( 校種 検査項目ごとの平均正答率の比較から ) (1) 小学校の結果 会津若松市 国語 A は 全国平均を上回る 国語 B はやや上回る 算数は A B ともに全国平均を上回る 昨年度の国語 A はほぼ同じ 他科目はやや下

本日 2012 年 2 月 15 日の記者説明会でのご報告内容をお送りいたします 文部科学省記者会でも配布しております 報道関係各位 2012 年 2 月 15 日 株式会社ベネッセコーポレーション代表取締役社長福島保 新教育課程に関する校長 教員調査 新教育課程に関する保護者調査 小学校授業 国語

教育と法Ⅰ(学習指導要領と教育課程の編成)

教育 学びのイノベーション事業 ( 平成 23~25 年度 ) 総務省と連携し 一人一台の情報端末や電子黒板 無線 LAN 等が整備された環境の下で 教科指導や特別支援教育において ICT を効果的に活用して 子供たちが主体的に学習する 新たな学び を創造する実証研究を実施 小学校 (10 校 )

領域別レーダーチャート 教科の領域別に全国を 100 とした場合の全道及び根室市の状況をレーダーチャートで示したもの 小学校 : 国語 小学校 : 算数 国語 A( 話すこと 国語 B( 読むこと ) 聞くこと ) 国語 A( 書くこと

依然として課題 問題例 記述式の問題について 依然として課題が見られる が見られる問題 小学 3 年国語平均正答率 46.0% 書くことが苦手 というように 漠然とした課題把 握では 課題改善はなかなか進みませんね 今後の指導 算数 数学科においては 算数 数学的用語を用いて 事実 方法 理由や根拠

平成 25 年度の全国学力 学習状況調査の下野市の全体の結果 ( 国語, 算数 数学 ) は, 小学校, 中学校ともに, すべての領域で, 全国平均正答率を上回る結果となった 小学校の全国学力調査全体結果について 小学校は国語 AB, 算数 AB ともに, 数ポイント全国平均正答率を上回っていた 小

(2) 教科の問題結果から見られる特徴 基礎的な内容を問う問題については おおむね成果が見られるが 記述式の問 題や基礎的な内容を問う問題の一部に 依然として課題が見られる 主な成果主な課題 ( は問題形式による課題 ) 国語 学年別漢字配当表に示されている漢字を 指定された箇所の正しい筆順を示すこ

3 小学校 : 教科に関する調査 1 人吉 球磨の平均正答率と比較すると 国語 A 算数 Aともに下回っている 国語 B 算数 Bは人吉 球磨と同等である 2 熊本県の平均正答率と比較すると すべてにおいて下回っている 3 全国の平均正答率と比較すると すべてにおいて下回っている (1) 小学校国語

国語 B では 話すこと 聞くこと 領域において 全国及び県平均を上回っているが 他の三つの領域においては 全国及び県平均を下回っている 活用する力を育成する取組のさらなる充実が必要である 設問 1 の目的に応じて 話し合いの観点を整理する力は身についてきている 設問 3 の二つの詩を比べて読み 自

2 各教科の領域別結果および状況 小学校 国語 A 書くこと 伝統的言語文化と国語の特質に関する事項 の2 領域は おおむね満足できると考えられる 話すこと 聞くこと 読むこと の2 領域は 一部課題がある 国語 B 書くこと 読むこと の領域は 一定身についているがさらに伸ばしたい 短答式はおおむ

家庭における教育

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平成20年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果(概要)

平成 20 年度全国学力 学習状況調査回答結果集計 [ 児童質問紙 ] 松江市教育委員会 - 児童 小学校調査 質問番号 (1) 朝食を毎日食べていますか 質問事項 選択肢 その他 無回答 貴教育委員会 島根県 ( 公

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小学校においては 国語 A 国語 B 算数 A 算数 B の全ての調査において 全国平均正答率を 0.5 から 1.2 ポイント下回っている 中学校においては 国語 B で 1 ポイント下回った以外は 全国平均正答率を 0.1 から 1.4 ポイント上回って いる 文部科学省によると 全国的には 以

[2007版] 平成23年度 全国学力・学習状況調査の結果概要(01 小・・

平成 3 年度花乃井中のあゆみ 調査結果から 成果と課題 学力調査では すべての項目において平均値を上回っているが 平均値では若干下回っている教科もある 平均正答率を平均と比べると 国語 A は - ポイント 国語 B は -2.2 ポイント 数学 A は +6.9 ポイント 数学 B は +6.

(4) 学校の規則を守っていますか (5) いじめは, どんな理由があってもいけないことだと思いますか

1~2

国語 A では, 領域別, 観点別, 問題形式別に見て, どの区分においても全国平均を上回り, 高い正答率でした しかし, 設問別でみると全国および新潟県平均正答率を下回った設問が, 15 問中 1 問, 新潟県の平均正答率を下回った設問は,15 問中 1 問ありました 設問の概要関屋小新潟県全国

2 経年変化 ( 岡山平均との差の推移 ) (1) 中学校 1 年生で比較 ( 昨年度まで中学校 1 年生のみの実施のため ) 平成 26 年度平成 27 年度平成 28 年度平成 29 年度 国 数 語 学 基 礎 活 用 基 礎

(3) 将来の夢や目標を持っていますか 平成 29 年度 平成 28 年度 平成

HP用【通常版:しばりなし】H27調査結果概要

スライド 1

平成19年度全国学力・学習状況調査_調査結果のポイント

中学校 (3 年 ) 国語では A( 知識問題 ) は ほぼ全国平均なみです B( 活用問題 ) は 課題が見られます 数学では A( 知識問題 ) B( 活用問題 ) ともに 課題が見られます 国語 A( 知識に関する問題 ) 国語 B( 知識を活用する問題 ) 言語事項は ほぼ全国平均なみです

国語について (1) 結果 国語 A 国語 B ともに県 全国を下回っている 無回答率が県 全国の平均を上回っており 特 に記述式の問題で目立っている (2) 課題 話し合いの場面で 話し合いの内容のポイントをつかむことに苦手意識がある 漢字の読み取りに関しては県と同等であったが 漢字の書き取りに関

平成 30 年度全国学力 学習状況調査質問紙調査報告書 目 次 1. 調査の概要 1 2. 質問紙調査の結果 7 (1) 質問紙と学力のクロス分析及び質問紙間のクロス分析 1 主体的 対話的で深い学びの視点からの授業改善に関する取組状況 < 児童生徒質問紙と学力のクロス分析 > 8 < 学校質問紙と

M28_回答結果集計(生徒質問紙<グラフ>)(全国(地域規模別)-生徒(公立)).xlsx

. 教科に関する調査結果 調査問題は, 学習指導要領に基づき, 児童生徒が十分に身に付け, 活用できるようにしておくべきと考えられるものを, 各領域等からバランスよく出題その際, 4 年間のまとめ ( ) で指摘した課題や平成 4 年度 ~7 年度調査で見られた課題についての改善状況を把握する観点か

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5 学習到達度調査の基本的な考え方学習到達度調査では 各教科の設問ごとに 目標値 を定め 児童 生徒の 正答率 がこの 目標値 に対して -5ポイント以上から +5ポイント未満の間であった場合 目標値と同程度としている 目標値 学習指導要領に示された内容について標準的な時間をかけて学んだ場合 設問ご

4 調査結果について (1) 教科に関する調査の結果 ( 公立 ) の平均正答率を % として換算した市内の領域 観点 問題形式別正答率 グラフの途切れは, 問題が出題されなかった項目 < 小学校 > : 概要 : 課題 : 今後の学習ポイント国語 A( 基礎 ) 国語 B( 活用 ) 話すこと聞く

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文部科学大臣馳浩様 2016 年 7 月 1 日愛知県教職員労働組合協議会議長岩澤弘之 全国学力 学習状況調査 についての公開質問状 日ごろは 文部科学行政にご尽力いただきありがとうございます さる 4 月 19 日 熊本県などでの中止があったものの 小学 6 年生と中学 3 年生に対する 全国学力 学習状況調査 ( 以下 全国学力テスト とします ) が行われました 私たち愛知県教職員労働組合協議会は 毎年 全国学力テスト実施当日の子どもたちの様子や担任の感想をつかんだり 結果公表や事前対策の是非について校長を含めた教職員との対話を進めたりしてきました 今回 現場の子どもたちと教職員の願いをもとにして 以下のような公開質問状を出させていただきます なお 小学校調査を中心に取り上げて質問をします ご多用中かと思いますが 1か月以内に 下記までご回答をよろしくお願いします FAX E-mail 質問 1 熊本地震にともなう中止の報道発表 (H28.4.18) についてア 問題冊子等を配送することが困難 という理由で熊本県全域と 大分県 宮崎県 福岡県の一部で中止するとされました また 九州地方のその他については 児童生徒 住民等の安全を最優先とするという前提の下 予定通り調査を実施する とされました 熊本地震の真っ只中で どこまで被害が広がるか予測のつかない中でしたので 九州地方だけでなく全国の調査を延期すべきであったと考えますが いかがですか イ最大震度 7 をはじめとした激しい地震が続き 被害が甚大であることが予測できました 全国の調査を中止して 数十億円という調査費用を復興支援に回すべきであったと考えますが いかがですか 質問 2 適切な実施を求める通知 (H28.3.17) についてア山口県の小学校で 調査前に問題を解く順番を示したことは不適切だとされました しかし 学力調査については調査時間が足りないという根本的な問題があります とくに 小学校国語 Bは 時間が足りない上に 1 番の問題が難しくなっています 1 番で手こずっていると 後の方の解ける問題まで行き着きません 実際 後の方の問題の未解答率が高くなっていて できるのかできないのか評価できていません 問題自体が 学力把握を妨げる仕組みとなっているのです 山口県の小学校に責任を押しつけるのではなく 文科省自身が 時間内にできないような問題 しかも1 番はじめに難しい問題を出すということについて改めるべきではありませんか

イ全国の学校に対して 文科省が問題作成についての不手際をお詫びする文書を出すべ きだと考えますが いかがですか 質問 3 適切な取組の推進を求める通知 (H28.4.28) についてア 調査実施前に授業時間を使って集中的に過去の調査問題を練習させ 本来実施すべき学習が十分に実施できない 数値データの上昇のみを目的にしているととられかねないような行き過ぎた取扱いがあれば それは本調査の趣旨 目的を損なうものであると考えております とされました もちろん このようなことで 本来の授業に支障を来すようなことはあってはならないことです では 数値データの上昇のみを目的 とせず また 集中的に過去の調査問題を練習 するのではなく 授業で練習問題として使うのならば良いのでしようか 実は この場合も 次のように 結果として数値が上昇してしまうのです 調査問題は 過去と同一の問題や過去と同じ形式の問題をいくつか含んでいます たとえば 小学校国語 Aでは 漢字の読み書きが毎年 6 問出されており そのうちの 2 問が過去と同一問題です A 問題の中で漢字が占める割合が高いのですから 過去問題を練習すると有利になります 国語 Bでは 字数制限などいくつかの条件に合わせて文章で解答する問題が多く取り入れられています たとえ内容的には正しくても字数で引っかかれば誤答とされます 授業ではこのような学習はしませんので 事前練習をしておけば 調査当日はとても有利となります 上位県と下位県との差はわずかですので たとえ 1 回であっても授業で過去問題を練習しておく学校が多ければ多いほど それが合わさって県全体の点数が上がってしまうのです つまり 問題そのものが過去問練習を奨励するものとなっているのです 文科省自身が問題作成について改めるべきであると考えますが いかがですか イ過去問練習の過熱化により 公表される数値 全国および都道府県別の平均正答数 平均正答率が不正確な数値となっています その結果 過去問練習をしない県の数値の方が正確であるにもかかわらず 順位が低いと非難を受けてしまい 結局は過去問練習へと進まざるを得なくなっているのです 果てしない事前対策の広がりとなります 文科省は 全国と都道府県別の平均正答率を公表することをやめて 過去問練習の過熱化を防ぐべきだと考えますが いかがですか ウ正確な数値を得られないだけでなく 序列化や過度な競争が生じないようにする ( 実施要領 ) に反する事態となっているのですから 全国学力テストは中止とすべきだと考えますが いかがですか 質問 4 実施要領 ( 調査の目的 ) についてア 義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 調査が行われています ところが 特別支援学級と特別支援学校の子どもについては ほとんどが対象外となっています また 学校質問紙では 特別支援学級が対象外となっています さらに 一部参加した特別支援学級と特別支援学校に対しては 通常学校の通常学級用の調査が行われます このようなことで どのようにして 義務教育の機会均等とその水準の維持向上 ができるのですか

イ 教育施策の成果と課題を検証し その改善を図る となっていますが 未だかって国の 教育施策の成果と課題を検証 した報告書は出されていません わずかに 教育振興基本計画 ( 平成 25 年 6 月 14 日閣議決定 ) の P.31 で 家庭の世帯年収と 全国学力 学習状況調査における児童の正答率の関係 が枠外に掲載されているだけです 昨年度までで 8 回もの調査をしてきたのですから 文科省として 国の 教育施策の成果と課題を検証 した結果を公表する責任があると考えますが いかがですか ウイに続いて その改善を図る ことが求められています 児童質問紙調査で 子どもたちは国語 算数の勉強は大切で 将来役に立つと考えています ところが 授業が分からなくて 国語 算数が好きになれないのです 子どもたちの勉強できるようになりたいという思いに応えて 分かりやすくて楽しい授業を行うことが求められています そのためには すべての学年での 35 人以下学級の実現と教職員の大幅増員などの教育条件を整備することが求められています また 難しすぎる学習内容と授業時間を増やした現行学習指導要領の抜本的見直しをすべきです 文科省は 教育条件を整備し 学習指導要領の抜本的な改善をする責務があると考えますが いかがですか エ 学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等に役立てる さらに そのような取組を通じて 教育に関する継続的な検証改善サイクルを確立する とされています 各学校段階における継続的な検証改善サイクルの確立 については 全国的な状況との比較による課題把握 指導改善等を行う ( 教育振興基本計画 平成 25 年 6 月 14 日閣議決定 ) となっています 全国的な状況との比較 を具体的に言うと 全国の平均正答数あるいは平均正答率との比較となります 全国の平均正答数 平均正答率は 相対的な数値であり しかも変化する数値です 過去問練習が過熱化している現状においては この数値はますます不正確な数値となっています 全国的な状況との比較 では 果てしない競争に駆り立て 過去問練習の過熱化につながるだけです 全国的な状況との比較 からは 課題把握 や 教育指導の充実や学習状況の改善 を行うことはできないと考えますが いかがですか 質問 5 実施要領 ( 教科に関する調査 ) についてア学習指導要領では 知識 技能の習得と思考力 判断力 表現力等の育成のバランスを重視すること ( 小学校学習指導要領解説総則編 ) として 知識 技能 と 活用 のバランスが重視されています ところが 実施要領では 出題内容については 実生活において不可欠であり常に活用できるようになっていることが望ましい知識 技能 様々な課題解決のための構想を立て実践評価 改善する力 というように A 問題にまで 活用 を入れるとともに B 問題では大人でもできないような 活用 を問うというきわめて難しい問題となっています 学習指導要領から外れた問題 言い換えると子どもたちが学習したこともない問題を使うことで どうして学力の把握ができるのですか イアの例をはじめとして 問題内容が不適切であること 選択式の設問が多いこと 条件をつけての記述式の設問が多いこと 配点が不公平であること テスト時間が足りないことなどから 正確な学力把握ができないと考えますが いかがですか

質問 6 実施要領 ( 質問紙調査 ) についてア 学習意欲 学習方法 学習環境 生活の諸側面等 を調査することになっています ところが 実際の質問紙には 家の人と学校での出来事について話をしますか 自分には よいところがあると思う 人が困っているときは 進んで助けている いじめは どんな理由があってもいけないことだと思う 人の役に立つ人間になりたいと思う など プライバシーや内心に関わる質問事項が多くあります 学習意欲 学習方法 学習環境 生活の諸側面等 に該当しないと考えますが いかがですか イ文科省が 子どもに対してプライバシーや内心に関わることを調査することは 人権侵害にあたると考えますが いかがですか 質問 7 実施要領 ( 学校に対する質問紙調査 ) についてア 学校における人的 物的な教育条件の整備などに関する質問紙調査 となっているのに 人的条件についての調査項目は不十分であり 物的条件については 以前あった 施設 設備 の項目すらなくされてしまいました どうして 人的 物的な教育条件の整備について調査しないのですか イ 学校における指導方法に関する取組 を調査するとなっています 児童は熱意をもって勉強している 児童は授業中の私語が少なく 落ち着いている 児童は礼儀正しい あなた ( 校長 ) は 校内の授業をどの程度見て回っていますか などの調査は 学校における指導方法に関する取組 の範囲を逸脱していると考えられますが いかがですか ウ文科省は学校教育に介入してはならないと考えますが いかがですか 質問 8 実施要領 ( 調査実施日等 ) についてア学校にとっては また子どもたちにとっては 4 月半ばすぎは とても大切な時期です それなのに 授業時間を 4 時間も 5 時間も使って行政調査を行うことは 学校教育に重大な支障を来します やめていただけませんか 質問 9 実施要領 ( 調査結果の取扱いに関する配慮事項 ) についてア教育委員会に対して 平均正答数や平均正答率などの数値について一覧での公表やそれらの数値により順位を付した公表などは行わないこと としています 文科省が 都道府県別の平均正答数や平均正答率を公表するだけで すぐに一覧となって順位がつけられます 文科省は 率先して実施要領を遵守し 平均正答数や平均正答率などの数値について一覧での公表やそれらの数値により順位を付した公表などは行わない ために 都道府県別の平均正答数や平均正答率の公表をしてはならないと考えますが いかがですか 質問 10 実施要領 ( 保護者に対する調査 ) についてア平成 25 年度のときは 児童生徒の家庭における状況 保護者の教育に関する考え方等 を調査するとされていました ところが 実際の調査用紙には 家族構成 世帯収入 父母の年齢 父母の最終学歴 父母の職業 さらには あなたは 規則正しい生活を心が

けでいますか という質問など この目的を逸脱する内容が多くありました プライバシーの侵害もはなはだしいものであり 調査してはならないと考えますが いかがですか イ同じく 家庭状況と児童生徒の学力等の関係について分析するため に調査するとされていました 保護者にとっては我が子の成績と 自分の回答が直接比較されるのですが 調査用紙では 全国学力 学習状況調査のデータと合わせて分析し 国の教育施策に役立てる という抽象的な説明しか載せられていませんでした 説明不足であると考えますが いかがですか ウなお 平成 20 年度調査で 世帯収入の高い家庭ほど子どもは高学力である 学校外教育支出の多い家庭ほど子どもの学力は高い 保護者の子どもへの接し方や教育意識は子どもの学力と関係している 保護者の普段の行動もまた子どもの学力と関係している という結果が出ていました 保護者調査用紙にきちんと前回の結果を記述して 理解を求めるべきであったと考えますが いかがですか エ保護者の調査への協力は任意であるとされていますが 調査主体は 文部科学省 となっていて 学校を通じて保護者に届けられ 学校を通して回収されます 保護者は 行政調査であるとはとらえません 学校教育への協力を求められていると思いこんで 調査に半ば強制的に協力させられてしまいます プライバシーの侵害にあたる調査を 学校を通して行ってはならないと考えますが いかがですか 以上