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平成14年度研究報告

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前立腺癌は男性特有の癌で 米国においては癌死亡者数の第 2 位 ( 約 20%) を占めてい ます 日本でも前立腺癌の罹患率 死亡者数は急激に上昇しており 現在は重篤な男性悪性腫瘍疾患の1つとなって図 1 います 図 1 初期段階の前立腺癌は男性ホルモン ( アンドロゲン ) に反応し増殖します そ

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ルグリセロールと脂肪酸に分解され吸収される それらは腸上皮細胞に吸収されたのちに再び中性脂肪へと生合成されカイロミクロンとなる DGAT1 は腸管で脂質の再合成 吸収に関与していることから DGAT1 KO マウスで認められているフェノタイプが腸 DGAT1 欠如に由来していることが考えられる 実際

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Concept -02-

周期的に活性化する 色素幹細胞は毛包幹細胞と同様にバルジ サブバルジ領域に局在し 周期的に活性化して分化した色素細胞を毛母に供給し それにより毛が着色する しかし ゲノムストレスが加わるとこのシステムは破たんする 我々の研究室では 加齢に伴い色素幹細胞が枯渇すると白髪を発症すること また 5Gy の

2015 年度 SFC 研究所プロジェクト補助 和食に特徴的な植物性 動物性蛋白質の健康予防効果 研究成果報告書 平成 28 年 2 月 29 日 研究代表者 : 渡辺光博 ( 政策 メディア研究科教授 ) 1

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マキベリーエキス Ver.1.OTK 眼病予防 抗炎症 抗酸化 抗糖尿病 動脈硬化予防 育毛 抗光老化素材 マキベリーエキス MAQUI BERRY EXTRACT 1. はじめに マキベリーは 南米チリ パタゴニア地方 原産のホルトノキ科植物マキ (Aristotelia chilensis, 別名チリアン ワインベリー) の果実であり アントシアニ ンを豊富に含む濃紫色のベリーです 図 1 チリ南部の先住民族マプチェ族 図 2 は古くから野生のマキベリーの生ジュースや発酵ジュースを作り 滋養強 壮 健康増進のために飲用していました マプチェ族はインカ人やスペイン人 などの他民族に侵略されることはありませんでしたが その理由はマキベリー ジュースを飲むことで強靭な身体を作ることができ 侵略をはねのけることが できたからだと伝えられています マキベリーの効能として滋養強壮 健胃 鎮痛 解熱 できもの のどの痛み 下痢 出産 潰瘍 痔疾に有効であると 伝えられています 現代でもマプチェ族によって野生のマキベリーが収穫されています マキベ リーにはアントシアニンが豊富に含まれており 抗酸化作用が非常に強いこと が判明しました 抗酸化作用の強いフルーツを スーパーフルーツ と呼びま すが マキベリーはスーパーフルーツの中でも最も強い抗酸化活性を示します 第 4 章 図 1. マキベリー 図 2. マプチェ族 -1-

オリザ油化 ( 株 ) は これまで知られていなかったマキベリーエキスの眼病予防作用 ( 第 3 章 ) 育毛作用 ( 第 8 章 ) 肌の光老化抑制作用 ( 第 9 章 ) を世界で初めて発見しました 特にマキベリーエキスはビルベリー ( ブルーベリー ) カシスなどの既存のアイケア素材よりも優れた視神経保護作用を示しました マキベリーエキスに含まれる有効成分はアントシアニン類であり その中でも抗酸化作用の強いデルフィニジンが多く含まれています ( 第 2 章 ) マキベリーはビルベリーやカシスよりもデルフィニジンが多いため 眼病予防作用をはじめ優れた健康機能を示します (Glu) (Glu) (Xyl) 図 3. マキベリーに特有のアントシアニンの 1 つ デルフィニジン-3-サンブビオシド-5-グルコシド (Delphinidin-3-sambubioside-5-glucoside) ビルベリー カシスに次ぐ 次世代のアイケア 育毛 抗光老化 素材として マキベリーエキスをご提案いたします - 2 -

目次 1. はじめに 2. マキベリーエキスの有効成分 3. 眼病予防作用 4. 抗酸化作用 5. 抗炎症作用 6. 抗糖尿病作用 7. 動脈硬化予防作用 8. 育毛作用 9. 肌の光老化抑制作用 10. 生体吸収性 11. 安定性 12. 栄養成分 13. 安全性 14. 推奨摂取量 15. 応用例 16. 荷姿 17. 保存方法 18. 表示例規格書 p.1 p.4 p.7 p.12 p.18 p.20 p.21 p.22 p.25 p.26 p.27 p.29 p.30 p.31 p.32 p.32 p.32 p.33 p.34-3 -

2. マキベリーエキスの有効成分 マキベリーエキスには抗酸化成分であるアントシアニン類が多く含まれています アントシアニン類の中でも特に抗酸化活性の強いデルフィニジン類がカシスやビルベリー ( ブルーベリーの 1 種 ) よりも多く含まれています ( 図 4) マキベリー 82.3 17.7 デルフィニジン カシス 1) 54.7 44.8 シアニジンペオニジン ビルベリー 1) 41.4 28.5 12.9 13.5 ペチュニジンマルビジン 黒米 96 0% 20% 40% 60% 80% 100% 図 4. 各種ベリーのアントシアニン組成 名称 R 1 R 2 デルフィニジン OH OH ペチュニジン OMe OH マルビジン OMe OMe 名称 R 3 シアニジン OH ペオニジン OMe 図 5. アントシアニン類の構造 デルフィニジンはアントシアニン類の中でもフェノール性水酸基 (-OH) の数が多く 抗酸化作用 ( 第 4 章 ) をはじめとする健康機能性が強いことが知られています 1) Marja P K et al, J Sci Food Agric, 83, 1403-11 (2003) - 4 -

マキベリーエキスのアントシアニンを分析した結果 特徴的な 8 種類のアントシアニンが確認されました ( 図 6) 2 6 1 3 4 5 7 8 ピーク No. 成分 1 デルフィニジン -3-samb-5-glu 2 デルフィニジン -3,5-glu 3 シアニジン -3-samb-5-glu 4 シアニジン -3,5-glu マキベリーエキス中の組成 (%) ピーク No. 成分 22.0 5 デルフィニジン 3-samb 34.8 6 デルフィニジン -3-glu 7.6 7 シアニジン -3-samb 4.8 8 シアニジン -3-glu マキベリーエキス中の組成 (%) 6.3 19.2 2.3 3.0 samb: サンブビオシド, glu: グルコシド 図 6. マキベリーエキスの HPLC クロマトグラム - 5 -

ピーク No.1: R=OH: デルフィニジン-3-サンブビオシド-5-グルコシドピーク No. 3: R=H: シアニジン-3-サンブビオシド-5-グルコシド ピーク No.2: R=OH: デルフィニジン-3,5-グルコシドピーク No. 4: R=H: シアニジン-3,5-グルコシド ピーク No. 5: R=OH: デルフィニジン-3-サンブビオシドピーク No. 7: R=H: シアニジン-3-サンブビオシド ピーク No. 6: R=OH: デルフィニジン-3-グルコシドピーク No. 8: R=H: シアニジン-3-グルコシド 図 7. マキベリーエキスに含まれるアントシアニンの構造 - 6 -

細胞生存率(%)マキベリーエキス Ver.1.OTK 3. 眼病予防作用 ( 岐阜薬科大学 原英彰教授との共同研究 ) 加齢黄斑変性症は 加齢に伴い眼の網膜にある黄斑部が変性を起こす疾患であり 視力低下 視野の欠落 失明につながる疾患です 欧米 ( アメリカ ) では成人中途失明原因の第一位の疾患です 日本においても第四位の疾患であり 近年増加傾向にあります 一方, 網膜色素変性症は 遺伝性の疾患であり 長期間をかけて網膜の視細胞が退行変性していき 主に進行性夜盲 視野狭窄 羞明 ( 強い光を受けた際に 不快感や眼の痛みなどを生じる症状 ) が認められ 日本における成人中途失明原因の第三位の疾患です これらの疾患には 有効な治療法が無いため 予防や症状の進行を抑えることが重要であると考えられます 両疾患ともに強い光による視細胞へのダメージが症状の進行に深く関与することが示唆されています 視細胞に対する光障害抑制作用 可視光を照射した視細胞 ( マウス由来視細胞 ;661W) におけるマキベリーエキス (MBE) の作用を評価した結果 マキベリーエキスは 1 µg/ml の低濃度で有意に光障害抑制作用が認められました ( 図 8) 更に, 光障害によるアポトーシス抑制作用も認められました ( 図 9,10) ## * ** ** 対象 溶媒 µg/ml マキベリーエキス 光照射 図 8. マキベリーエキスの光障害抑制作用溶媒 : 細胞培養培地 Mean±SE, n=6, ## p < 0.01 vs control, * p < 0.05, ** p < 0.01 versus vehicle. - 7 -

マキベリーエキス Ver.1.OTK コントロール 正常 マキベリーエキスなし マキベリーエキス 10 µg/ml 光照射 図 9.マキベリーエキスの光障害誘発アポトーシス抑制作用 赤い点がアポトーシスを起こした細胞 マキベリーエキスと添加した場合 光照射に よるアポトーシス細胞の増加が抑制された 死細胞率 対細胞全数 PI positive cells (% of total cell numbers) 16 ## 14 12 10 ** 8 6 4 ** 2 0 対象 C 溶媒 V 1 3 10 10 マキベリーエキス 光照射 図 10. マキベリーエキスの光障害誘発アポトーシス抑制作用 溶媒 細胞培養培地 Mean±SE, n=6, ## p < 0.01 vs control, ** p < 0.01 versus vehicle. -8- µg/ml

細胞率(胞全数細胞生存率(%マキベリーエキス Ver.1.OTK マキベリーエキスに特徴的に含まれるデルフィニジン -3,5- グルコシドおよびデルフィニジン -3- サンブビオシド -5- グルコシドについて 視細胞における光障害抑制作用を評価したところ 両成分ともに光障害抑制作用 アポトーシス抑制作用を示しました ( 図 11) このことから両成分がマキベリーエキスの有効成分であると確認されました %対細## 死** 対細細** 胞全数)死)%胞率(## ** ** ** ** 対照溶媒 μm 対照溶媒 デルフィニジン -3,5-Glu デルフィニジン -3-Samb-5-Glu μm 光照射光照射 図 11. デルフィニジンの光障害誘発アポトーシス抑制作用溶媒 : 細胞培養培地 Mean±SE, n=6, ## p < 0.01 vs control, ** p < 0.01 versus vehicle. マキベリーは各種ベリー類のエキスの中でも最も強い視細胞保護作用を示しました ( 図 12) P < 0.01 P < 0.01 P < 0.01 P < 0.01 対照 V 溶媒 )C カシス マキベリー ビルベリー 光照射 ( 各エキスのアントシアニン含量を 20% に統一しての比較データ ) 図 12. 各種ベリーエキスの視細胞保護作用の比較 溶媒 : 細胞培養培地 - 9 -

視細胞に光照射を行うと細胞内の活性酸素 (ROS) が増加 ( 酸化ストレスが発生 ) し ストレス応答性分子の p38 タンパクの発現が上昇し 細胞死 ( アポトーシス ) を引き起こします ( 図 13) マキベリーエキスおよびその有効成分のデルフィニジンは 光照射による細胞内の ROS の産生を抑制し ( 図 14,15) さらに p38 タンパクの増加を抑制する ( 図 16) ことで細胞死 ( アポトーシス ) を防ぎます 光照射 ROS の産生 ( 酸化ストレス ) マキベリーエキス ROS production (% of control) ( デルフィニジン ) 活性酸素産生率(%)500 400 300 200 100 0 ## ** ** ** 対照 C 溶媒 V 1 3 10 µg/ml p38 タンパクリン酸化 細胞死 ( アポトーシス ) 図 13. 光照射によるアポトーシスの誘導機構とマキベリーエキスの抑制作用 マキベリーエキス MBE ( アントシアニン 35 %) Light 光照射 図 14. マキベリーエキスの光照射細胞内の活性酸素生成抑制作用 Mean±SE, n=6, ## p < 0.01 vs control, ** p < 0.01 versus vehicle. 溶媒 : 細胞培養培地 - 10 -

活性酸素産生率(%)ROS production (% of control) 500 400 300 200 100 0 ## ** ** ** 活性酸素産生率(%)ROS production (% of control) 600 500 400 300 200 100 0 対照 C 溶媒 V 1.5 4.5 15 µm 対照 C 溶媒 V 1.5 4.5 15 µm デルフィニジン Delphinidin 3, -3,5-glu 5-diglu デルフィニジン Delphinidin 3-sambu-5-glu -3-samb,5-glu ## ** ** ** 光照射 Light 光照射 Light 図 15. デルフィニジンの光照射細胞内の活性酸素生成抑制作用 Mean±SE, n=6, ## p < 0.01 vs control, ** p < 0.01 versus vehicle.) 溶媒 : 細胞培養培地 ## * 対照 溶媒 μg/ml マキベリーエキス ( アントシアニン 35%) 光照射 図 16. マキベリーエキスの光照射細胞内の p38 タンパク発現抑制作用 溶媒 : 細胞培養培地 Mean±SE, n=6, ## p < 0.01 vs control, ** p < 0.01 versus vehicle. - 11 -

4. 抗酸化作用 (1)ORAC 値 マキベリーについて抗酸化活性の指標である ORAC (Oxygen Radical Absorbance Capacity) 値を測定した結果 非常に強い抗酸化活性を有することが分かりました マキベリーはフルーツの中でも非常に抗酸化活性が高く オレンジの 13 倍 カシスの 3.5 倍 野生種ブルーベリーの 2.9 倍の ORAC 値を示しました ( 図 17) ノニレモンマンゴスチンアサイーザクロブルーベリーラズベリーカシスクランベリー 野生種ブルーベリー マキベリー 2) 8 14 25 40 45 47 51 80 91 96 282 0 100 200 300 ORAC 値 (µmol TE/g) 図 17. 各種フルーツ ( 生 ) の ORAC 値マキベリー以外は文献値 3) を引用 2) Brunswick Laboratories (USA) 3) USDA Database for the Oxygen Radical Absorbance Capacity (ORAC) of Selected Foods, Release 2-12 -

マキベリーエキス -P35 の ORAC 値は 26,000 µmol TE/g 以上を示しました 表 1. マキベリーエキス -P35 の ORAC 測定値 活性酸素種 活性値 (µmol TE/g) ペルオキシラジカル 4,611 ヒドロキシラジカル 14,372 ペルオキシナイトライト 835 スーパーオキシドアニオン 5,699 一重項酸素 1,245 Total ORAC 26,762 4) 4) Brunswick Laboratories (USA) (2) 試験管内 (in vitro ) 各種抗酸化作用 1 スーパーオキシドアニオンラジカル消去活性 マキベリーエキスに多く含まれるデルフィニジンはアントシアニン類の中でも 特に優れた抗酸化作用を示します デルフィニジンは活性酸素の一種スーパーオキシドアニオンラジカルの消去活性が最も強い (IC 50 が最も低い ) ことが確認されています ( 図 18) 100 グルコシドガラクトシドアラビノシド IC 50 (µm) 10 1 0.1 Del Pet Mal 4 Me Cya Peo Pel (+) catechin Del 図 18. 各種アントシアニンのスーパーオキシドアニオンラジカル消去活性 Del: デルフィニジン Pet: ペチュニジン Mal: マルビジン Cya: シアニジン Peo: ペオニジン Pel: ぺラルゴニジン 4 -Me Del: 4 -メチルデルフィニジン 5) - 13 -

ニトロ化阻害率(%マキベリーエキス Ver.1.OTK 2 ペルオキシナイトライト消去活性 同様に活性酸素の一種ペルオキシナイトライトに対する消去活性もデルフィニジンが最も強い ( ニトロ化阻害率が高い ) ことが判明しています ( 図 19) グルコシドガラクトシドアラビノシド 30 20 10 0 Del Pet Mal 4 Me Cya Peo Pel (+) catechin Del )5) 図 19. 各種アントシアニンのペルオキシナイトライト消去活性 Del: デルフィニジン Pet: ペチュニジン Mal: マルビジン Cya: シアニジン Peo: ペオニジン Pel: ぺラルゴニジン 4 -Me Del: 4 -メチルデルフィニジン 3 脂質過酸化抑制作用試験管内 (in vitro) 試験において デルフィニジンがリポソーム ( 人工脂質二重膜 ( 細胞膜 ) モデル ) の過酸化を抑制することが確認されました 3) アントシアニン類は鉄 (2 価 ) イオンによる脂質の過酸化を強く抑制し 特にデルフィニジンが強い抗酸化作用を示しました ( 図 20) シアニジン-3-アラビノシド Trolox 当量 抗酸化能シアニジン-3-ルチノシドシアニジン-3-ガラクドシドシアニジン-3-グルコシドデルフィニジン-3-ルチノシド 図 20. 各種アントシアニンのリポソーム脂質過酸化抑制作用 Fe (II): 鉄 2 価イオンによる脂質過酸化 UV: 紫外線による脂質過酸化 AAPH: ラジカル発生剤 6) - 14 -

4 過酸化水素による生体脂質過酸化反応の抑制作用 活性酸素の一種 過酸化水素 (H 2 O 2 ) により生体脂質 ( ラット脳ホモジネート ) の過酸化反応を誘発し それに対するアントシアニン類の抑制作用を調べた結果 デルフィニジンが最も強い (ID 50 が最も低い ) 抑制作用を示しました ( 図 21) ID 50 : 0.7 µm ID 50 : 3.5 µm ID 50 : 85 µm 図 21. 各種アントシアニンの生体脂質過酸化抑制作用 7) - 15 -

5 低密度リポタンパク質 (LDL) 過酸化抑制作用 in vitro 試験において デルフィニジンおよびシアニジンが LDL の過酸化 ( ヘキサナール形成 ) を抑制することが確認されました ( 図 22) デルフィニジンのほうがシアニジンよりも作用が強い傾向が認められます 酸化 LDL は動脈硬化の発症に関連が深く LDL の酸化抑制は動脈硬化の予防に重要であると考えられています 120 率(%)ヘキ 100 サナー80 ル形 60 2.5 um µm 20 成 um 阻 40 10 µm 害 25 um µm 0 20 Del Del 3 glu Del 3 rut Cya Cya 3 glu Cya 3 rut 図 22. 各種アントシアニンの生体脂質過酸化抑制作用文献 8) より改変 Del: デルフィニジン Cya: シアニジン glu: グルコシド rut: ルチノシド 5) M. M. Rahman et. al., Free Radic Res, 40(9), 993-1002 (2006) 6) J. Gabrielska et. al., Z Naturforsch, 60C, 399-407 (2005) 7) Y. Noda et. al., J Agric Food Chem, 50, 166-171 (2002) 8) M. P. Kahkonen et. al., J Agric Food Chem, 51, 628-633 (2003) - 16 -

(3) 紫外線 (UV) 照射した皮膚角化細胞に対する抗酸化作用 皮膚に紫外線 ( 特に UV-B) が当たると 紅斑 炎症 色素沈着 光老化 ( しわ しみ たるみ ) 発がんなどが引き起こされます UV 照射により細胞内に活性酸素が発生し 細胞内の DNA や脂質の過酸化が進み細胞死 ( アポトーシス ) に至ります デルフィニジンは UV 照射したヒト皮膚角化細胞 (HaCaT) に対して抗酸化作用を発揮し ほぼ濃度依存的に細胞死を抑制することが確認されました ( 図 23) 図 23. デルフィニジンの UV 照射誘発細胞死抑制作用 9) UV 照射した皮膚角化細胞内では 活性酸素による脂質の過酸化反応が認められますが デルフィニジンを添加することで脂質の過酸化が抑制されました ( 図 24) 図 24. デルフィニジンの UV 照射誘発脂質過酸化抑制作用 9) 9) F. Afaq et. al., J Invest Dermatol, 127, 222-232 (2006) - 17 -

5. 抗炎症作用 マウスマクロファージ細胞 (RAW264.7) を用いて アントシアニン類の抗炎症作用を評価した結果 アントシアニン類の中でも特にデルフィニジンに強い抗炎症作用が確認されました マクロファージ細胞に炎症誘発物質 (LPS) を加えると 炎症反応に関与するシクロオキシゲナーゼ -2(COX-2) タンパク質が顕著に増加しますが デルフィニジンを加えた場合 COX-2 の増加が抑制されました ( 図 25) COX-1 は多くの組織で恒常的に発現し 正常な生理機能の維持のために働いていますが デルフィニジンは COX-1 タンパクの発現に影響を与えませんでした デルフィニジンのバンドが最も薄く COX-2 の発現を強く抑制している デルフィニジンなどのアントシアニン類は COX-1 の発現に影響を与えなかった ( バンドの濃さが変わらない ) 図 25. デルフィニジンの COX-2 タンパク発現抑制作用 10) - 18 -

COX 2発現率OX 2発現率(%)(%)マキベリーエキス Ver.1.OTK 皮膚に紫外線 (UV-B) が照射されると COX-2 などの炎症性サイトカインが増加し それによって炎症促進物質プロスタグランジン E 2 (PGE 2 ) が産生され炎症反応が起こります デルフィニジンは UV-B を照射したマウス皮膚培養細胞 (JB6 P+) の COX-2 タンパクの発現と PGE 2 の産生を抑制しました ( 図 26a) さらに マウスの皮膚にデルフィニジンを塗布することで UV-B 照射による COX-2 の発現を抑制しました ( 図 26b) a) b) C図 26. デルフィニジンの COX-2 タンパク発現抑制作用 11) a): UV-B を照射したマウス皮膚培養細胞 (JB6 P+) に対する COX-2 発現抑制作用 b): UV-B を照射したマウスの皮膚 (in vivo) に対する COX-2 発現抑制作用 10) D. X. Hou et. al., Biochem Pharmacol, 70, 417-425 (2005) 11) J. Y. Kwon et. al., Carcinogenesis, 30, 1932-1940 (2009) - 19 -

6. 抗糖尿病作用 遺伝性 Ⅱ 型糖尿病モデルマウス (C57BL/6J) に高脂肪食を与えて高血糖状態を誘発した後 アントシアニンを多く含むマキベリーエキスを経口投与しました その結果 投与後 4 6 時間後の血中グルコース濃度がマキベリーエキス投与量の増加に従い減少しました ( 図 27) マキベリーエキスの特有成分であるデルフィニジン -3- サンブビオシド -5- グルコシドが活性成分であることが確認されています 図 27. マキベリーエキス投与によるマウスの空腹時血中グルコース濃度低下作用 ANC: マキベリーエキス ( アントシアニン 60% 品 ) Metformin: 糖尿病治療薬 ( 血糖降下薬 ) メトホルミン 12) ラット肝細胞 (H4IIE) を用いた試験の結果 マキベリーエキスがインシュリンの働きを助けて肝細胞における糖の合成を抑制する ( 糖合成酵素グルコース -6-フォスファターゼの発現を抑える) 1) ことが分かりました また 筋細胞 (L6) を用いた試験の結果 マキベリーエキスが筋細胞への糖の取り込みを促進する 1) ことが明らかになりました 筋肉への糖の取り込みを促進することで 糖のエネルギーへの変換を促進し血糖値を低下させると考えられます マキベリーエキスは 糖の合成抑制と消費 ( エネルギーへの変換 ) 促進という両面で抗糖尿病作用を発揮すると考えられます 12) L. E. Rojo et al. Food Chemistry, 131, 387-396 (2012) - 20 -

7. 動脈硬化予防作用 血液中の低密度リポタンパク質 (LDL) は活性酸素と反応することで酸化 LDL に変化し 血管内皮細胞に対してアポトーシス ( 細胞死 ) を引き起こし 動脈硬化症の発症 進展に関与すると考えられています ウシ大動脈内皮細胞 (BAECs) にアクチノマイシン D( アポトーシス誘導剤 ) や 7β- ヒドロキシコレステロール ( 酸化 LDL の細胞毒性成分と考えられている物質 ) を添加するとアポトーシスが誘導されますが デルフィニジンを添加することでこれらのアポトーシスを抑制することが確認されました ( 図 28) 図 28. デルフィニジンの血管内皮細胞保護 ( アポトーシス抑制 ) 作用 DMSO: ジメチルスルホキシド ( コントロール ) Act D: アクチノマイシン D 7β-OH Chol: 7β-ヒドロキシコレステロール Del: デルフィニジン 13) 13) S. Martin et al. Br J Pharmacol, 139, 1095-1102 (2003) - 21 -

8. 育毛作用 育毛には 毛根の最下部にある毛乳頭細胞と毛髪の源となる毛母細胞の活性化が重要であると考えられています ( 図 29) 毛乳頭細胞の増殖を促進させることや 毛乳頭細胞から分泌される育毛促進因子 ( 毛母細胞の増殖や毛周期の成長期延長に関わる因子 :FGF-7 VEGF IGF-1) の発現を増加させることで育毛を促進することができると考えられています FGF-7 VEGF IGF-1 直接毛母細胞に働き 毛成長を促進すると考えられており 薄毛部由来の毛乳頭細胞では FGF-7の遺伝子発現量が非薄毛部に比較して約半分低下していたとの報告もある 血管内皮細胞増殖因子として 毛包周囲の毛細血管網の発達を促し 毛母細胞へ栄養を供給することで細胞分裂を支援する アポトーシス抑制作用などにより毛周期の退行期や休止期への移行を抑制している 図 29. 育毛のメカニズム - 22 -

(1) 毛乳頭細胞増殖促進作用 In vitro 試験においてマキベリーエキスの毛乳頭細胞への影響を評価した結果 マキベリーエキスの添加によって毛乳頭細胞の増殖が濃度依存的に促進されました ( 図 30) 育毛作用には 毛根の最下部にある毛乳頭細胞と毛髪の源となる毛母細胞の活性化が重要であると考えられています 図 30. マキベリーエキスの毛乳頭細胞増殖促進作用 ( ミノキシジルは陽性対照の育毛薬 ) またアントシアニンを含むビルベリーエキスやカシスエキスの細胞増殖作用を比較した結果 マキベリーエキスのみが細胞増殖 ( 育毛作用 ) を有意に促進することが示されました ( 図 31) 図 31. 各種ベリー類エキスの毛乳頭細胞増殖促進作用の比較 - 23 -

(2) 育毛因子発現促進作用 毛乳頭細胞から分泌され 毛母細胞の増殖や毛周期の成長期延長に関わる育毛促進因子 (FGF-7 VEGF IGF-1) の遺伝子発現を評価した結果 マキベリーエキス添加によって各遺伝子の有意な発現亢進が認められました ( 図 32) これらの作用は医薬成分ミノキシジルと同様の作用です a) 育毛促進因子 FGF-7 の発現促進作用 b) 育毛促進因子 VEGF の発現促進作用 c) 育毛促進因子 IGF-1 の発現促進作用 図 32. マキベリーエキスのよる各種育毛促進因子増加作用 以上の結果より マキベリーエキスの毛髪の太毛化 発毛促進効果が期待されます - 24 -

9. 肌の光老化抑制作用 肌を構成する線維芽細胞を用いた培養試験において マキベリーエキス添加によって紫外線 (UV-B) 照射による細胞障害が抑制されました ( 図 33) さらに コラーゲン分解酵素である MMP-1 の発現量は紫外線照射により増加しますが マキベリーエキスを添加することによってその発現量の増加が抑制されました ( 図 34) UV 照射線維芽細胞に対するマキベリーエキスの効果 細胞生存率 (%) 160 140 120 100 80 60 40 20 0 0 1 10 マキベリーエキス (ug/ml) 図 33. マキベリーエキスの紫外線照射による細胞障害抑制作用 紫外線照射線維芽細胞の MMP 1 発現 MMP 1発現比率 発現比率1.2 1 0.8 0.6 0.4 0.2 0 Non UV Control 10 マキベリーエキス (ug/ml) 図 34. マキベリーエキスのコラーゲン分解酵素 (MMP-1) 発現抑制作用 - 25 -

10. 生体吸収性 複数のアントシアニンを含むビルベリーエキスをラットの胃内に投与した場合の各アントシアニンの生体吸収性を評価した結果 デルフィニジンが他のアントシアニンと比べて高い吸収性を示しました ( 図 35) 1) デルフィニジンは高い生体吸収性を示す ラットア胃ン内トへシのアアニンント吸シ収アニン投与量(nmol) 率( %) 図 35. アントシアニン類の生体吸収性 Dp: デルフィニジン Cy: シアニジン Pt: ペチュニジン Pn: ぺラルゴニジン Mv: マルビジン gal: ガラクトース glc: グルコース ara: アラビノース 14) 14) S. Talavera et. al., J. Nutr. 133, 4178-4182 (2003) - 26 -

11. 安定性 (1) 熱安定性 1 エキス粉末の熱安定性マキベリーエキス -P35 のアントシアニンは 80 2 時間の加熱ではほとんど含量低下が認められませんでした 100 2 時間の加熱では 85% 程度まで含量低下が認められました ( 図 36) マキベリー粉末の熱安定性 アントシアニン残存率 120% 100% 80% 60% 40% 20% 0% 100.0% 98.5% 94.9% 92.0% 84.7% 80 100 0 0.5 1 1.5 2 2.5 加熱時間 (h) 図 36 マキベリーエキス P-35 の熱安定性 2 エキス水溶液の熱安定性マキベリーエキス -P35 の 0.2% クエン酸水溶液中のアントシアニンは 40 60 分間の加熱ではほとんど含量低下が認められませんでした 60 60 分間の加熱では 95% 程度まで 80 60 分間の加熱では 80% 程度まで含量低下が認められました マキベリーエキス 0.2% クエン酸水溶液熱安定性 アントシアニン残存率 120% 100% 80% 60% 40% 20% 0% 100.9% 95.3% 79.6% 80 60 40 0 10 20 30 40 50 60 70 加熱時間 (min) 図 37 マキベリーエキス水溶液の熱安定性 - 27 -

(2) ph による色調変化 マキベリーエキス水溶液の ph による色調の変化を図 38 に示します マキベリーエキス水溶液は酸性からアルカリ性に変化するに従って 赤色から紫色 緑色 黄緑色に変化します ph 3 ph 5 ph 7 ph 9 ph 10 図 38 マキベリーエキス水溶液の ph 変化による色調変化 - 28 -

12. 栄養成分 表 2 マキベリーエキスの栄養成分 分析項目 可食部 100g 分析方法 あたりの成分 マキベリーエキス-P35 エネルギー 57 kcal 修正アトウォーター * たんぱく質 1.2 g 燃焼法 ( たんぱく質換算係数 :6.25) 脂質 0.27 g 酸分解法 糖質 5.59 g 100g ( たんぱく質 + 脂質 + 水分 + 灰分 ) ナトリウム 62.5 mg 原子吸光光度法 食塩相当量 - g ナトリウム換算値 水分 4.1 g 減圧加熱乾燥法 灰分 0.66 g 直接灰化法 食物繊維 13.6 g プロスキー法 * エネルギー換算係数 : たんぱく質 4; 脂質 9; 糖質 4; 食物繊維 2-29 -

13. 安全性 (1) 残留農薬 原料のマキベリーは野生種を採取しており 農薬は使用しておりません マキベリー原料 : 農薬 260 項目について検出せず マキベリーエキス-P35: 農薬 260 項目について検出せず 試験依頼先 : 食環境衛生研究所試験成績書発行年月日 :2012 年 5 月 9 日受付番号 :12042319-1( マキベリー原料 ) 12042319-2( マキベリーエキス-P35) (2) 急性毒性 マキベリー抽出物を絶食した雌雄マウス (ICR, 体重 20~25 g,5 週齢 ) に経口投与 (2,000 mg/kg bw) し 14 日間観察しました その結果 死亡例や体重推移の異常 ( 対照群との比較 ) は認められず, 試験終了後に行った剖検においても臓器の肉眼的異常は認められませんでした したがって, マキベリー抽出物のマウスにおける LD 50 は 2,000 mg/kg 以上です - 30 -

14. 推奨摂取量 製品訴求効果推奨摂取量 マキベリーエキス -P35 眼病予防抗酸化抗炎症抗糖尿病動脈硬化予防育毛抗光老化 30~60 mg/ 日 - 31 -

15. 応用例 食品 化粧品 利用分野訴求剤系 栄養補給食品美容食品 美容化粧品 眼病予防抗酸化抗炎症抗糖尿病動脈硬化予防育毛抗光老化 飲料 ( 清涼飲料水 ドリンクなど ) ハードおよびソフトカプセル タブレットなどキャンディー チューインガム グミ ゼリーなどパン クッキー チョコレート ウエハースなどハム ソーセージなど化粧水 ローションなどシャンプー リンス トリートメントなどパック ボディジェルなど 16. 荷姿 製品 梱包形態 梱包重量 マキベリーエキス-P35 ( 水溶性粉末 食品用途 ) 内装 : アルミ袋外装 : ダンボール包装 1 kg 5 kg 内装 : キュービーテナー 1 kg マキベリーエキス-J 外装 : 段ボール包装 5 kg ( 水溶液 食品用途 ) 20 kg マキベリーエキス-PC35 ( 水溶性粉末 化粧品用途 ) 内装 : アルミ袋外装 : ダンボール包装 1 kg 5 kg マキベリーエキス -LC ( 水溶性液体 化粧品用途 ) 内装 : キュービーテナー外装 : 段ボール包装 1 kg 5 kg 20 kg 17. 保存方法 高温多湿を避け 室温 暗所にて密封状態で保存して下さい 開封後には速やかにご利用下さい やむを得ず保存する場合は 吸湿剤などで必ず除湿して下さい - 32 -

18. 表示例 < 食品 > マキベリーエキス -P35 表示例 : マキベリー抽出物 マキベリーエキス -J 表示例 : マキベリー果汁 * 食品表示については所轄の保健所および 地方農政局に御確認下さい < 化粧品 > マキベリーエキス -PC35 INCI 名 :ARISTOTELIA CHILENSIS FRUIT EXTRACT 表示名称 : マキベリーエキス ( 申請中 ) マキベリーエキス -LC INCI 名 :WATER,BUTYLENE GLYCOL, ARISTOTELIA CHILENSIS FRUIT EXTRACT 表示名称 : 水,BG, マキベリーエキス ( 申請中 ) - 33 -

製品規格書製品名 マキベリーエキス -P35 食品 本品は マキベリー (Aristotelia chilensisの果実 ) から抽出した水溶性粉末である 本品は定量するとき アントシアニン類を35% 以上 デルフィニジン類を20% 以上含む 性状 濃紫色の粉末で わずかに特有なにおいがある 総アントシアニン含量 35.0% 以上 (HPLC) 総デルフィニジン含量 20.0% 以上 (HPLC) 乾燥減量 10.0% 以下 ( 衛生試験法 1 g 105 2 時間 ) 純度試験 (1) 重金属 (Pb として ) 20 ppm 以下 ( 硫化ナトリウム比色法 ) (2) ヒ素 (As 2 O 3 として ) 2 ppm 以下 ( 食品添加物公定書 第 3 法 装置 B) 一般生菌数 3 10 3 個 /g 以下 ( 衛生試験法 標準寒天培地 ) 真菌数 1 10 2 個 /g 以下 ( 衛生試験法 ポテトデキストロース寒天培地クロラムフェニコール添加 ) 大腸菌群 陰性 ( 衛生試験法 BGLB 培地 ) 組成 成分 含有量 マキベリー抽出物 100% - 34 -

製品規格書製品名 マキベリーエキス -J 食品 本品は マキベリー (Aristotelia chilensis の果実 ) の濃縮果汁である 性状 赤紫色の液体で わずかに特有なにおいがある 純度試験 (1) 重金属 (Pb として ) 20 ppm 以下 ( 硫化ナトリウム比色法 ) (2) ヒ素 (As 2 O 3 として ) 2 ppm 以下 ( 食品添加物公定書 第 3 法 装置 B) 一般生菌数 3 10 3 個 /g 以下 ( 衛生試験法 標準寒天培地 ) 真菌数 1 10 2 個 /g 以下 ( 衛生試験法 ポテトデキストロース寒天培地クロラムフェニコール添加 ) 大腸菌群 陰性 ( 衛生試験法 BGLB 培地 ) 組成 成分 含有量 マキベリー濃縮果汁 100% - 35 -

製品規格書製品名 マキベリーエキス -PC35 化粧品 本品は マキベリー (Aristotelia chilensisの果実 ) から抽出した水溶性粉末である 本品は定量するとき アントシアニン類を35% 以上 デルフィニジン類を20% 以上含む 性状 濃紫色の粉末で わずかに特有なにおいがある 総アントシアニン含量 35.0% 以上 (HPLC) 総デルフィニジン含量 20.0% 以上 (HPLC) 乾燥減量 10.0 % 以下 (1 g 105 2 時間 ) 純度試験 (1) 重金属 (Pb として ) 20 ppm 以下 ( 第 2 法 ) (2) ヒ素 (As 2 O 3 として ) 2 ppm 以下 ( 第 3 法 ) 一般生菌数 1 10 2 個 /g 以下 ( 衛生試験法 標準寒天培地 ) 真菌数 1 10 2 個 /g 以下 ( 衛生試験法 ポテトデキストロース寒天培地クロラムフェニコール添加 ) 大腸菌群 陰性 ( 衛生試験法 BGLB 培地 ) 組成 成分 含有量 マキベリーエキス 100% この規格及び試験方法において, 別に規定するものの他は, 外原規通則及び一般試験法を準用するものとする - 36 -

製品規格書製品名 マキベリーエキス -LC 化粧品 本品は マキベリー (Aristotelia chilensisの果実 ) の抽出物を含水 1,3-ブチレングリコール (BG) 水溶液に溶解して得られた水溶性液体である 性状 赤紫色の液体で わずかに特有なにおいがある 確認試験 (1) アントシアニン本品 0.1 ml にメタノール 5 ml を加え 塩酸 0.2 ml を加えて 80 で 10 分間加熱する時 赤色を呈する 純度試験 (1) 重金属 (Pb として ) 10 ppm 以下 ( 第 2 法 ) (2) ヒ素 (As 2 O 3 として ) 1 ppm 以下 ( 第 3 法 ) 一般生菌数 1 10 2 個 /g 以下 ( 衛生試験法 標準寒天培地 ) 真菌数 1 10 2 個 /g 以下 ( 衛生試験法 ポテトデキストロース寒天培地クロラムフェニコール添加 ) 大腸菌群 陰性 ( 衛生試験法 BGLB 培地 ) 組成 成分 含有量 水 90% BG 9% マキベリーエキス 1% 合計 100% この規格及び試験方法において, 別に規定するものの他は, 外原規通則及び一般試験法を準用するものとする - 37 -

商品企画から OEM 生産まで お気軽に, ご相談ください オリザ油化は, 健康に役立つ機能性をもつ食品素材の開発をめざしています 多品種の機能性食品素材を生産し, 多くの食品情報を有しております お気軽にお問い合わせください 製造発売元 : オリザ油化株式会社本社 493-8001 愛知県一宮市北方町沼田 1 番地 TEL(0586)86-5141( 代表 ) FAX(0586)86-6191 URL/http://www.oryza.co.jp/ E-mail: info@oryza.co.jp 東京営業所 101-0041 東京都千代田区神田須田町 1-24-10 大東京ビル 5F TEL (03)5209-9150 FAX (03)5209-9151 E-mail: tokyo@oryza.co.jp 本資料は, 学術的なデータ等に基づき作成しておりますが, 当該製品を配合した消費者向け製品への表現については, 健康増進法や薬事法等の関連法規に従うようご注意ください * 本書の無断複写及び, 流用は, 著作権法上の例外を除き, 禁じられています * 本カタログに記載された内容は, 都合により変更させていただくことがあります 制定日 2012 年 5 月 23 日 - 38 -

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