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57巻S‐A(総会号)/NKRP‐02(会長あいさつ)

研究要旨 研究背景研究目的 意義研究手法結果 考察結論 展望 研究のタイトル 研究要旨 ( 概要 ) あなたの研究の全体像を文章で表現してみよう 乳酸菌を用いてハンドソープの殺菌力を上げる条件を調べる手を洗う時に どのくらいの時間をかければよいのかということと よく薄めて使うことがあるので薄めても効

Transcription:

76 近畿中国四国農業研究センター研究報告 第6号 2007 用いた TSB培地にて28 で24時間液体振とう培養 最終的に三種の抗生物質に対する耐性変異株である した供試菌株 幼植物試験で根の伸長を促進または H3R株 D23R株及びSW3R株を得た ここで H3 抑制した菌株 の培養液100mL 1 108cfu ml 1 D23 SW3株を用いた理由としては 抗生物質耐性 を水耕液に添加した 1容器あたり8株ずつ 第1 変異株が得られたためである 図に示したように 1/2濃度の Hoagland 水耕液を H3R株 D23R株及びSW3R株を用い 2 の水耕 1mLと5cm 5cmのろ紙を縦に四つ折りしたもの 栽培試験と同様にホウレンソウを3週間栽培した を入れた試験管内で無菌的に育苗したホウレンソウ 栽培後の根に定着している接種菌の菌密度を上記3 幼苗を定植した ホウレンソウの収穫期までガラス 種の抗生物質を含むP1培地を用い希釈平板法により 温室内で約3週間栽培した 対照として菌無接種の 計数した 根面 根内の菌密度は 根を摩砕して得 TSB 培地100mL添加区を設けた 本試験は2反復 られた根摩砕液を希釈平板法により計数した 根内 で行った 対照区の草丈が25cm前後になったとき の菌密度の測定は 根を0.5gFW当たり30mLの にホウレンソウの地上部重量及び根重を調査した 1g L 1過酸化水素水中に15秒浸漬する表面殺菌を行 ホウレンソウの地上部重と根重の対照との比から った後 0.01Mリン酸緩衝液 ph7.0 で洗浄し 以 それぞれ相対生育率を算出した 後根面 根内の菌密度計測の場合と同様の操作を行 った 測定は3反復で行った 5 蛍光性 Pseudomonas 菌株の培養ろ液によるホ ウレンソウ根の生育反応 試験方法の概要を第2図に示した TSB 培地を 用い 供試菌株としてH3 D23およびSW3株を用い た 供試菌株をそれぞれ25 で24時間液体振とう培 養した その培養液を10,000rpmで1分間遠心後 上澄を採取し 0.2μmのメンブランフィルターを用 いて除菌ろ過した そのろ液 原液 またはTSB 培 地により10 100,000倍に希釈したろ液1mLを1/10 第1図 水耕栽培による生物検定法 濃度の園試処方水耕液150mLに添加し 1 で示し た染色バットを用いた幼植物試験を行った 対照と 4 接種菌株のホウレンソウ根面 根内における生 して菌株を培養していないTSB培地のろ液1mLを同 息部位 選抜した菌株のホウレンソウ根面 根内における 1ml 定着性を調べるために まず選抜菌株の抗生物質耐 1ml 1ml 䊶䊶䊶䊶䊶 性変異株を作出し 変異株の接種 回収により定着 性を評価した 抗生物質耐性菌株作出には 相野ら の方法4 に準じ 抗生物質 ストレプトマイシン 䈱 㙃䉐ᶧ 200mg L 1 アンピシリン 100mg L 1 ナリジキ シン酸 50mg L 1 を添加したP1培地37 を用いて 1ml TSB 9ml 1/10 1ml TSB 9ml 1/100 1ml 作出した TSB培地で液体振とう培養 28 24時 間 したH3株 D23株及びSW3株のそれぞれの培養 菌液を各抗生物質添加培地上に塗抹し 28 で培養 して 生じたコロニーを分離した それぞれの抗生 物質に対して得られた自然薬剤耐性変異株につい て さらに相互の抗生物質間で菌液接種を繰り返し 150ml 150ml ᨴ 䊋䉾䊃 4ᣣ 㐳 ቯ 㙃 ࠈ ᶧ ߩ ᬌ ቯ ᴺ 第2図 培養ろ液の生物検定法

5 0 5 1) 2) 3) 4) 5) 6)

88 近畿中国四国農業研究センター研究報告 最大容水量の50 になるように かん水を行った 第6号 2007 第3表 土壌水分が一定の場合のH3R菌株の ホウレンソウ根への移動 同様にプラスチックチューブを使用せずポット上面 全体からのかん水区も設けた 上方からのかん水区 をTop 中ほどからのかん水区をCenter 下方から のかん水区をBottom及びポット上面全体からのか ん水区をCont.とした 2週間 気温28 湿度70 明暗12時間の人工 ND 検出限界 ND 1.82 FW 新鮮重 A B Cは根箱における根の位置を示す A 0-10cm B 10-20cm C 20-37cm 気象器内で栽培した 栽培後に ポットから根を取 り出し 根を滅菌水で洗浄した後にP1培地 カナマ 第4表 かん水量が一定の場合のH3R菌株の ホウレンソウ根への移動 イシン 50mg kg 1含有 に静置して 28 で20時間 培養した 培養後に1-デカナールを添加し 3 で 検討した撮影条件を用い CCDカメラで撮影した 測定は3反復で行った 䊖䉡䊧䊮䉸䉡 ሶ ND 検出限界 ND 2.39 FW 新鮮重 A B Cは根箱における根の位置を示す A 0-10cm B 10-20cm C 20-37cm శᕈ䉲䊠䊷䊄䊝䊅䉴 第5表 かん水量が一定の場合のH3R菌株の根箱中の 䊖䉡䊧䊮䉸䉡 土壌への移動 㪌㫄㪣 䊒䊤䉴䉼䉾䉪䉼䊠䊷䊑 䊘䉾䊃㩿 ᓘ㪈㪇㪺㫄㪀 䊒䊤䉴䉼䉾䉪䉼䊠䊷䊑䉕 䊘䉾䊃䈮Ꮕ䈚ㄟ䉃㪅 㪈㪄䊂䉦䊅䊷䊦 㪉ㅳ㑆 ἠ 䈲䊒䊤䉴䉼䉾䉪䉼䊠䊷䊑䉕 䈚䈩ⴕ䈉 㪧㪈 䋨䉦䊅䊙䉟䉲䊮 㪌㪇㫇㫇㫄 䋩 㪚㪚㪛䉦䊜䊤䈪 ᓇ 㪈㪎 ND 検出限界 ND 1.39 DW 乾物重 A Cは根箱における土壌の位置を示す A 0-10cm C 20-37cm 䈎 䉖 䈮 䉋 䉎 శ ᕈ 第17図 かん水位置による蛍光性 Pseudomonasの 䈱 ቯ 㛎 根定着試験 量の根箱と同程度の5.95 log cfu g 1 FW-root 検出 2 結 果 された しかし B C部分の根からは検出限界以下 1 根箱試験 であった これに対して かん水量が10 100mL 根箱試験における接種菌株の根及び土壌への移動 day 1の場合は A B C部分のいずれの根から の結果を第3表に示した 土壌水分が一定となるよ も5.51 6.17 log cfu g 1 FW-rootの接種菌株が検出 うに霧吹きを用いてかん水した場合 根箱内で上方 され 根先端の菌密度は 株元と同程度であった から下方への水の流れが少ない は 根箱の水分含 同様に 第5表に示したように かん水量が1 量が最大容水量の30 80 と土壌水分の多少に関わ ml day 1の場合以外はC部分の土壌から接種菌株 らず ホウレンソウの株元であるA部分の根からは が検出された さらに かん水量が10mL及び50mL 1 FW-root day 1の場合はA C部分の土壌の接種菌密度は概 と同程度であった これに対して B部分の根から ね同程度であり かん水量の多い100mL day 1の場 は 80 の多水分条件以外では接種菌株は検出され 合はA部分の菌密度は低めで C部分の菌密度が高 なかった 根の先端であるC部分の根からは どの かった 多量のかん水により接種菌が根箱下部に移 水分条件の根箱からも接種菌株が検出されなかった 送されたものと思われる 接種菌株の菌密度は6.14 6.58 log cfu g 第4表に示したように 根箱上方から かん水量 を一定にした場合 根箱内で 上方から下方への水 の流れがある 1mL day 1 とかん水量が少ない場 合は 根の株元であるA部分の根からは他のかん水 2 生物発光遺伝子の蛍光性 Pseudomonas への導 入 生物発光遺伝子のH3株及びHS1株への導入に接合

Center Bottom Cont.

浦嶋 PGPR 利用法の開発 第21図 93 有機物施用が菌密度におよぼす影響 細菌 放線菌 糸状菌 かったため 比増殖速度が算出できなかった 蛍光性Pseudomonas H3R株 の結果から 微少熱量計は微生物の増殖に対してス トレスとなる塩類集積のような要因を解析可能と判 3 考 察 断された 第20図において ベタインの場合は 塩 蛍光性 Pseudomonas の根定着にとって 根面及 類集積土壌におけるH3株の増殖抑制が緩和されて び根圏における増殖速度は 根圏定着の菌株間の競 いる 植物を高塩類条件で栽培した場合に 浸透圧 合を決める重要な特性である 52 64 根圏環境で増 殖速度が高い菌株が優先して根に定着できる 塩類集積土壌において炭素源があるにもかかわら ず 塩類非耐性菌株であるH3株の増殖が抑制され ることが微少熱量計を用いて解析可能であった こ 調節のために細胞質にベタインが蓄積されることは 知られており 蛍光性 Pseudomonas の場合にも ベタインが浸透圧調節に関与しているために 塩類 集積土壌での増殖抑制が緩和されたと推察した 土壌中の養分含量 塩類濃度 と蛍光性 Pseudomonas

HS23 HS23

BLAST 522 H3 1.15% 522 Pseudomonas fluva 2.68% 522 Pseudomonas staminae 3.45% 522 Pseudomonas fluorescens G bt 3.83% 522 Pseudomonas agarici 4.02% 522 Pseudomonas fuscovaginae 4.41% 522 Pseudomonas putida 4.41% 522 Pseudomonas asplenii 4.60% 522 Pseudomonas fluorescens A bt 4.60% 522 Pseudomonas mucidolens 4.60% 522 Pseudomonas synxantha Pseudomonas fluorescens A (bt) Pseudomonas mucidolens Pseudomonas synxantha H Pseudomonas fulva Pseudomonas straminae Pseudomonas agarici Pseudomonas fluorescens G (bt) Pseudomonas fuscovaginae Pseudomonas putida Pseudomonas asplenii Bacillus subtilis subtillis TGGAGAGTTTGATCCTGGCTCAGATTGAACGCTGGCGGCAGGCCTAACACATGCAAGTC GAGCGGATGAAGGGAGCTTGCTCCTGAATTCAGCGGCGGACGGGTGAGTAATGCCTAG GAATCTGCCTGGTAGTGGGGGACAACGTTTCGAAAGGAACGCTAATACCGCATACGTCC TACGGGAGAAAGCAGGGGACCTTCGGGCCTTGCGCTATCAGATGAGCCTAGGTCGGATT AGCTAGTTGGTGrGGTAATGGCTCACCAAGGCGACGATCCGTAACTGGTCTGAGAGGAT GATCAGTCACACTGGAACTGAGACACGGTCCAGACTCCTACGGGAGGCAGCAGTGGGG AATATTGGACAATGGGCGAAAGCCTGATCCAGCCATGCCGCGTGTGTGAAGAAGGTCTT CGGATTGTAAAGCACTTTAAGTTGGGAGGAAGGGTTGTAGATTAATACTCTGCAATTTT GACGTTACCGACAGAATAAGCACCGGCTAACTCTGTGCCAGCAGCCGCGGTA

TGGAGAGTTTGATCCTGGCTCAGATTGAACGCTGGCGGCAGGCCTAACACATGCAAGTC GAGCGGATGAmrrGAGCTTGCTCyykrATTCAGCGGCGGACGGGTGAGTAATGCCTAGGA ATCTGCCTGGTAGTGGGGGACAACGTTTCGAAAGGAACGCTAATACCGCATACGTCCTA CGGGAGAAAGCAGGGGACCTTCGGGCCTTGCGCTATCAGATGAGCCTAGGTCGGATTA GCTAGTTGGTGAGGTAATGGCTCACCAAGGCGACGATCCGTAACTGGTCTGAGAGGATG ATCAGTCACACTGGAACTGAGACACGGTCCAGACTCCTACGGGAGGCAGCAGTGGGGA ATATTGGACAATGGGCGAAAGCCTGATCCAGCCATGCCGCGTGTGTGAAGAAGGTCTTC GGATTGTAAAGCACTTTAAGTTGGGAGGAAGGGywkTArmyTAATACkyTrswrTTTTGACG TTACCGACAGAATAAGCACCGGCTAACTCTGTGCCAGCAGCCGCGGTA Pseudomonas pseudoalcaligenes pseudoalcaligenes Pseudomonas oleovorans Pseudomonas alcaligenes Pseudomonas fulva Pseudomonas straminae Pseudomonas agarici Pseudomonas fluorescens G (bt) Pseudomonas fuscovaginae Pseudomonas putida Pseudomonas asplenii Bacillus subtilis subtillis BLAST 522 D23 4.21% 522 Pseudomonas putida 4.21% 522 Pseudomonas fluorescens G bt 4.21% 522 Pseudomonas asplenii 4.21% 522 Pseudomonas fuscovaginae 4.41% 522 Pseudomonas fluva 4.41% 522 Pseudomonas agarici 5.17% 522 Pseudomonas alcaligenes 5.75% 522 Pseudomonas pseudoalcaligenes pseudoalcaligenes 5.94% 522 Pseudomonas oleovorans 5.94% 522 Pseudomonas straminae TGGAGAGTTTGATCCTGGCTCAGATTGAACGCTGGCGGCAGGCCTAACACATGCAAGTC GAGCGGATGACGGGAGCTTGCTCCCTGrTTCAGCGGCGGACGGGTGAGTAATGCCTAGG AATCTGCCTGGTAGTGGGGGACAACGTCTCGAAAGGGACGCTAATACCGCATACGTCCT ACGGGAGAAAGCAGGGGACCTTCGGGCCTTGCGCTATCAGATGAGCCTAGGTCGGATT AGCTAGTTGGTGAGGTAATGGCTCACCAAGGCGACGATCCGTAACTGGTCTGAGAGGAT GATCAGTCACACTGGAACTGAGACACGGTCCAGACTCCTACGGGAGGCAGCAGTGGGG AATATTGGACAATGGGCGAAAGCCTGATCCAGCCATGCCGCGTGTGTGAAGAAGGTCTT CGGATTGTAAAGCACTTTAAGTTGGGAGGAAGGGCATTAACCTAATACGTTAGTGTTTT GACGTTACCGACAGAATAAGCACCGGCTAACTCTGTGCCAGCAGCCGCGGTA Pseudomonas fluorescens Pseudomonas fulva Pseudomonas alcaligenes Pseudomonas oleovorans Pseudomonas pseudoalcaligenes pseudoalcaligenes Pseudomonas agarici Pseudomonas fluorescens G (bt) Pseudomonas fuscovaginae Pseudomonas putida Pseudomonas asplenii Bacillus subtilis subtillis

BLAST 522 HS1 1.34% 522 Pseudomonas fluorescens G bt 1.34% 522 Pseudomonas agarici 1.72% 522 Pseudomonas fuscovaginae 1.92% 522 Pseudomonas putida 1.92% 522 Pseudomonas asplenii 4.02% 522 Pseudomonas oleovorans 4.02% 522 Pseudomonas pseudoalcaligenes pseudoalcaligenes 4.41% 522 Pseudomonas fluva 4.41% 522 Pseudomonas fluorescens 4.60% 522 Pseudomonas alcaligenes TGGAGAGTTTGATCCTGGCTCAGATTGAACGCTGGCGGCAGGCCTAACACATGCAAGTC GAGCGGATGAAGAGAGCTTGCTCTCTGATTCAGCGGCGGACGGGTGAGTAATGCCTAG GAATCTGCCTGGTAGTGGGGGACAACGTCTCGAAAGGGACGCTAATACCGCATACGTCC TACGGGAGAAAGCAGGGGACCTTCGGGCCTTGCGCTATCAGATGAGCCTAGGTCGGATT AGCTAGTTGGTGAGGTAATGGCTCACCAAGGCGACGATCCGTAACTGGTCTGAGAGGAT GATCAGTCACACTGGAACTGAGACACGGTCCAGACTCCTACGGGAGGCAGCAGTGGGG AATATTGGACAATGGGCGAAAGCCTGATCCAGCCATGCCGCGTGTGTGAAGAAGGTCTT CGGATTGTAAAGCACTTTAAGTTGGGAGGAAGGGCAGTAAATTAATACTTTGCTGTTTT GACGTTACCGACAGAATAAGCACCGGCTAACTCTGTGCCAGCAGCCGCGGTA Pseudomonas oleovorans Pseudomonas pseudoalcaligenes pseudoalcaligenes Pseudomonas alcaligenes Pseudomonas nitroreducens Pseudomonas flavescens HS23 Pseudomonas agarici Pseudomonas fluorescens G (bt) Pseudomonas fuscovaginae Pseudomonas putida Pseudomonas asplenii Bacillus subtilis subtillis BLAST 522 HS23 2.30% 522 Pseudomonas oleovorans 2.30% 522 Pseudomonas pseudoalcaligenes pseudoalcaligenes 2.68% 522 Pseudomonas alcaligenes 3.26% 522 Pseudomonas putida 3.26% 522 Pseudomonas asplenii 3.45% 522 Pseudomonas agarici 3.45% 522 Pseudomonas fuscovaginae 3.83% 522 Pseudomonas nitroreducens 3.83% 522 Pseudomonas fluorescens G bt 3.83% 522 Pseudomonas flavescens