扶桑薬品工業 再審査結果のお知らせ 無水エタノール注

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減量・コース投与期間短縮の基準

クラリチンドライシロップ 1% クラリチン錠 10mg クラリチンレディタブ錠 10mg 第 1 部申請書等行政情報及び添付文書に関する情報 (7) 同種同効品一覧 シェリング プラウ株式会社

1)~ 2) 3) 近位筋脱力 CK(CPK) 高値 炎症を伴わない筋線維の壊死 抗 HMG-CoA 還元酵素 (HMGCR) 抗体陽性等を特徴とする免疫性壊死性ミオパチーがあらわれ 投与中止後も持続する例が報告されているので 患者の状態を十分に観察すること なお 免疫抑制剤投与により改善がみられた

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Ⅰ. 改訂内容 ( 部変更 ) ペルサンチン 錠 12.5 改 訂 後 改 訂 前 (1) 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合, 本剤の作用が増強され, 副作用が発現するおそれがあるので, 併用しないこと ( 過量投与 の項参照) 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合, 本

査を実施し 必要に応じ適切な措置を講ずること (2) 本品の警告 効能 効果 性能 用法 用量及び使用方法は以下のとお りであるので 特段の留意をお願いすること なお その他の使用上の注意については 添付文書を参照されたいこと 警告 1 本品投与後に重篤な有害事象の発現が認められていること 及び本品

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2. 改訂内容および改訂理由 2.1. その他の注意 [ 厚生労働省医薬食品局安全対策課事務連絡に基づく改訂 ] 改訂後 ( 下線部 : 改訂部分 ) 10. その他の注意 (1)~(3) 省略 (4) 主に 50 歳以上を対象に実施された海外の疫学調査において 選択的セロトニン再取り込み阻害剤及び

膿疱性乾癬の効能追加 ( 承認事項の 部変更承認 ) に伴う改訂 改訂内容 ( 該当部のみ抜粋 ) 警告 1.~3. 4. 関節リウマチ患者では, 本剤の治療を行う前に, 少なくとも 1 剤の抗リウマチ薬等の使用を十分勘案すること. また, 本剤についての十分な知識とリウマチ治療の経験をもつ医師が使

改訂後 ⑴ 依存性連用により薬物依存を生じることがあるので 観察を十分に行い 用量及び使用期間に注意し慎重に投与すること また 連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止により 痙攣発作 せん妄 振戦 不眠 不安 幻覚 妄想等の離脱症状があらわれることがあるので 投与を中止する場合には 徐々に

1)表紙14年v0

使用上の注意 1. 慎重投与 ( 次の患者には慎重に投与すること ) 1 2X X 重要な基本的注意 1TNF 2TNF TNF 3 X - CT X 4TNFB HBsHBcHBs B B B B 5 6TNF 7 8dsDNA d

スライド 1

添付文書情報 の検索方法 1. 検索条件を設定の上 検索実行 ボタンをクリックすると検索します 検索結果として 右フレームに該当する医療用医薬品の販売名の一覧が 販売名の昇順で表示されます 2. 右のフレームで参照したい販売名をクリックすると 新しいタブで該当する医療用医薬品の添付文書情報が表示され

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改訂のお知らせリピオドール480注10mL_130830_2.pdf

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モビコール 配合内用剤に係る 医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 販売名 モビコール 配合内用剤 有効成分 マクロゴール4000 塩化ナトリウム 炭酸水素ナトリウム 塩化カリウム 製造販売業者 EA ファーマ株式会社 薬効分類 提出年月 平成 30 年 10 月 1.1. 安全

5_使用上の注意(37薬効)Web作業用.indd

改訂後 ( 下線 : 追加記載 ) 改訂前 ( 下線 : 削除 ) 使用上の注意 1) 腎障害のある患者 [ 高い血中濃度が持続するおそれがある ]( 用法 用量に関連する使用上の注意 の項参照 ) 2)~ 4) 現行のとおり テオフィリン リトナビル 中枢神経抑制剤アルコール ( 飲酒 ) ピルシ

ヒアルロン酸ナトリウム架橋体製剤 特定使用成績調査

経皮吸収型鎮痛消炎貼付剤 外皮用インドメタシン貼付剤 1. 改訂内容改訂後 ( 下線部は追加 変更箇所 ) 4. 妊婦 産婦 授乳婦等への使用妊婦又は妊娠している可能性のある婦人に対しては治療上の有益性が危険性を上まわると判断される場合にのみ使用すること 妊婦に対する安全性は確立していない 厚生労働

用法 用量 発作性夜間ヘモグロビン尿症における溶血抑制 mg mg mg mg kg 30kg 40kg 20kg 30kg 10kg 20kg 5kg 10kg 1900mg mg mg mg

p 13

目次 C O N T E N T S 1 下痢等の胃腸障害 下痢について 3 下痢の副作用発現状況 3 最高用量別の下痢の副作用発現状況 3 下痢の程度 4 下痢の発現時期 4 下痢の回復時期 5 下痢による投与中止時期 下痢以外の胃腸障害について 6 下痢以外の胃腸障害の副

医薬品の添付文書等を調べる場合 最後に 検索 をクリック ( 下部の 検索 ボタンでも可 ) 特定の文書 ( 添付文書以外の文書 ) の記載内容から調べる場合 検索 をクリック ( 下部の 検索 ボタンでも可 ) 最後に 調べたい医薬品の名称を入力 ( 名称の一部のみの入力でも検索可能

スライド 1

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「             」  説明および同意書

審査結果 平成 25 年 9 月 27 日 [ 販売名 ] アナフラニール錠 10 mg 同錠 25 mg [ 一般名 ] クロミプラミン塩酸塩 [ 申請者名 ] アルフレッサファーマ株式会社 [ 申請年月日 ] 平成 25 年 5 月 17 日 [ 審査結果 ] 平成 25 年 4 月 26 日開

日本医薬品安全性学会 COI 開示 筆頭発表者 : 加藤祐太 演題発表に関連し 開示すべき COI 関連の企業などはありません

糖尿病経口薬 QOL 研究会研究 1 症例報告書 新規 2 型糖尿病患者に対する経口糖尿病薬クラス別の治療効果と QOL の相関についての臨床試験 施設名医師氏名割付群記入年月日 症例登録番号 / 被験者識別コード / 1/12

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ハイゼントラ20%皮下注1g/5mL・2g/10mL・4g/20mL

タペンタ 錠 25mg タペンタ 錠 50mg タペンタ 錠 100mg に係る 販売名 タペンタ 錠 25mg タペンタ 錠 50mg 医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 有効成分 タペンタ 錠 100mg 製造販売業者 ヤンセンファーマ株式会社 薬効分類 821 提出年月 平成 30 年

110607セチリジン5-1.indd

1. 医薬品リスク管理計画を策定の上 適切に実施すること 2. 国内での治験症例が極めて限られていることから 製造販売後 一定数の症例に係るデータが集積されるまでの間は 全 症例を対象に使用成績調査を実施することにより 本剤使用患者の背景情報を把握するとともに 本剤の安全性及び有効性に関するデータを

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「ガスメット錠10mg・20mg」「ガスメットD錠10mg・20mg」使用上の注意改訂のお知らせ

改訂内容 ( 部追加 改訂 部削除 ) ビ シフロール 錠, ミラペックス LA 錠 共通 改 訂 後 改 訂 前 2. 重要な基本的注意 2. 重要な基本的注意 (5) レボドパ又はドパミン受容体作動薬の投与により 病的賭博 ( 個人的生活の崩壊等の社会的に不利な結果を招くにもかかわらず 持続的に

医薬品の適正使用に欠かせない情報です

医師主導治験 急性脊髄損傷患者に対する顆粒球コロニー刺激因子を用いたランダム化 プラセボ対照 二重盲検並行群間比較試験第 III 相試験 千葉大学大学院医学研究院整形外科 千葉大学医学部附属病院臨床試験部 1

より詳細な情報を望まれる場合は 担当の医師または薬剤師におたずねください また 患者向医薬品ガイド 医療専門家向けの 添付文書情報 が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています

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使用上の注意の改訂理由 副作用( その他の副作用 ) 妊婦, 産婦, 授乳婦等への投与 臨床検査結果に及ぼす影響 の項の改訂について ( 薬生安通知によらない改訂 ) 先発医薬品の改訂に伴い 同様の改訂を行い注意をお願いすることとしました ここでお知らせした内容は 田辺製薬販売株式会社ホームページ

中小医療機関における輸血 療法委員会の設置に向けて 長崎県合同輸血療法委員会平成 31 年 1 月 16 日

審査結果 平成 26 年 2 月 7 日 [ 販売名 ] 1 ヘプタバックス-Ⅱ 2 ビームゲン 同注 0.25mL 同注 0.5mL [ 一般名 ] 組換え沈降 B 型肝炎ワクチン ( 酵母由来 ) [ 申請者名 ] 1 MSD 株式会社 2 一般財団法人化学及血清療法研究所 [ 申請年月日 ]

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審査結果 平成 23 年 4 月 11 日 [ 販 売 名 ] ミオ MIBG-I123 注射液 [ 一 般 名 ] 3-ヨードベンジルグアニジン ( 123 I) 注射液 [ 申請者名 ] 富士フイルム RI ファーマ株式会社 [ 申請年月日 ] 平成 22 年 11 月 11 日 [ 審査結果


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資料 3 1 医療上の必要性に係る基準 への該当性に関する専門作業班 (WG) の評価 < 代謝 その他 WG> 目次 <その他分野 ( 消化器官用薬 解毒剤 その他 )> 小児分野 医療上の必要性の基準に該当すると考えられた品目 との関係本邦における適応外薬ミコフェノール酸モフェチル ( 要望番号

人間ドック結果報告書 1/5 ページ 所属 : 株式会社 ケンコウタロウ健康太郎 様 性別 / 年齢 男性 / 49 歳 生年月日 昭和 40 年 3 月 17 日 受診日 平成 26 年 5 月 2 日 受診コース 人間ドック ( 胃カメラ ) 問診項目 今回前回前々回平成 26 年 5 月 2

この薬を使う前に 確認すべきことは? 患者さんや家族の方はこの薬の効果や注意すべき点などについて十分理解できるまで説明を受けてください 説明に同意した場合に使用が開始されます 次の人は この薬を使用することはできません 過去にイストダックス点滴静注用に含まれる成分で過敏な反応を経験したことがある人

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改訂後改訂前 << 効能 効果に関連する使用上の注意 >> 関節リウマチ 1. 過去の治療において 少なくとも1 剤の抗リウマチ薬 ( 生物製剤を除く ) 等による適切な治療を行っても 疾患に起因する明らかな症状が残る場合に投与すること 2. 本剤とアバタセプト ( 遺伝子組換え ) の併用は行わな

B 型肝炎 予防接種予診票 * 接種希望の方へ : 太ワク内にご記入ください * お子さんの場合には 健康状態をよく把握している保護者がご記入ください 記入日年月日 男 ふ り が な 住 所 ける人の氏名女受 保護者の氏名 生年月日 大正昭和平成 年月日生 ( 満歳ヵ月 ) 診察前の体温度分 電話

緒言

10,000 L 30,000 50,000 L 30,000 50,000 L 図 1 白血球増加の主な初期対応 表 1 好中球増加 ( 好中球 >8,000/μL) の疾患 1 CML 2 / G CSF 太字は頻度の高い疾患 32

1. 重篤な不正出血の発現状況 ( 患者背景 ) (1) 患者背景 ( 子宮腺筋症 子宮筋腫合併例の割合 ) 重篤な不正出血発現例の多くは子宮腺筋症を合併する症例でした 重篤な不正出血を発現した 54 例中 48 例 (88.9%) は 子宮腺筋症を合併する症例でした また 子宮腺筋症 子宮筋腫のい

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鑑-H リンゼス錠他 留意事項通知の一部改正等について

タフィンラーカプセル50mg/75mg、メキニスト錠0.5mg/2mg 添付文書改訂のお知らせ

頻度 頻度 播種性血管内凝固 (DIC) での使用 前期 後期 PLT 数 大半が Plt 2.5 万 /ml 以下で使用 使用指針 血小板数が急速に 5 万 /μl 未満へと低下 出血傾向を認

BD( 寛解導入 ) 皮下注療法について お薬の名前と治療のスケジュール ( 副作用の状況を考慮して 抗がん剤の影響が強く残っていると考えられる場合は 次回の治療開始を延期することがあります ) 薬の名前作用めやすの時間 1 日目

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から (3) までの具体的な予定については添付 2 の図のとおりですので申し添 えます

レクタブル 2 mg 注腸フォーム 14 回に係る医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 販売名 レクタブル 2 mg 注腸フ 有効成分 ブデソニド ォーム14 回 製造販売業者 EA ファーマ株式会社 薬効分類 提出年月 平成 29 年 10 月 1.1. 安全性検討事項 重要な特

094.原発性硬化性胆管炎[診断基準]

20(1) 重篤な肝障害の報告症例数の推移 2000 年 2 月に緊急安全性情報を発出した以後も重篤な肝障害が毎年 20 例前後報告されております ( 図 1 参照 ) また ユリノーム R 3) 錠服用患者様における肝機能検査の実施状況について調査した結果 投与開始後に一度も肝機能検査が実施されな

B 型肝炎 予防接種予診票 * 接種希望の方へ : 太ワク内にご記入ください * お子さんの場合には 健康状態をよく把握している保護者がご記入ください 記入日年月日 男 ふ り が な 住 所 ける人の氏名女受 保護者の氏名 生年月日 大正昭和平成 年月日生 ( 満歳ヵ月 ) 診察前の体温度分 電話

会長 日本製薬団体連合会会長 日本一般用医薬品連合会会長 米国研究製薬 工業協会会長 欧州製薬団体連合会会長及び一般社団法人日本医薬品卸業連合 会会長あてに発出することとしているので申し添えます

ロミプレート 患者用冊子 特発性血小板減少性紫斑病の治療を受ける患者さんへ

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第169・218回関東支部-9indd.indd

抗がん剤を受けられる皆様へ

デベルザ錠20mg 適正使用のお願い

食欲不振 全身倦怠感 皮膚や白目が黄色くなる [ 肝機能障害 黄疸 ] 尿量減少 全身のむくみ 倦怠感 [ 急性腎不全 ] 激しい上腹部の痛み 腰背部の痛み 吐き気 [ 急性膵炎 ] 発熱 から咳 呼吸困難 [ 間質性肺炎 ] 排便の停止 腹痛 腹部膨満感 [ 腸閉塞 ] 手足の筋肉の痛み こわばり

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改訂後 ( 下線部 : 追記又は変更 ) ( 重大な副作用 失神 意識喪失 (0.1% 未満注 ) ): 血圧低下に伴う一過性の意識喪失等があらわれることがあるので, 観察を十分に行い, 異常が認められた場合には, 投与を中止し適切な処置を行うこと 肝機能障害, 黄疸 ( いずれも 0.1% 未満注

患者向医薬品ガイド

プラザキサ服用上の注意 1. プラザキサは 1 日 2 回内服を守る 自分の判断で服用を中止し ないこと 2. 飲み忘れた場合は 同日中に出来るだけ早く1 回量を服用する 次の服用までに 6 時間以上あけること 3. 服用し忘れた場合でも 2 回量を一度に服用しないこと 4. 鼻血 歯肉出血 皮下出

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アビガン錠 200mg に係る 医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 販売名 アビガン錠 200mg 有効成分 ファビピラビル 製造販売業者 富士フイルム富山化学株式会社 薬効分類 提出年月 平成 30 年 10 月 1.1. 安全性検討事項 重要な特定されたリスク 頁 重要な潜在

抗Dグロブリン筋注用1000倍「ニチヤク」

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貧血 

医薬品の基礎研究から承認審査 市販後までの主なプロセス 基礎研究 非臨床試験 動物試験等 品質の評価安全性の評価有効性の評価 候補物質の合成方法等を確立 最適な剤型の設計 一定の品質を確保するための規格及び試験方法などの確立 有効期間等の設定 ( 長期安定性試験など ) 医薬品候補物質のスクリーニン

耐性菌届出基準

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医薬品の適正使用に欠かせない情報です 必ずお読みください 再審査結果 使用上の注意改訂のお知らせ 経皮的エタノール注入療法用剤 処方せん医薬品 ( 注意 医師等の処方せんにより使用すること ) 無水エタノール注 フソー このたび経皮的エタノール注入療法用剤無水エタノール注 フソー につきまして 薬事法第 14 条の 4 第 3 項の規定による再審査が終了し 再審査結果が通知されました その結果 効能 効果 及び 用法 用量 に変更はございませんでした 再審査結果に伴い 使用上の注意を下記のとおり自主改訂いたしましたので 併せてお知らせ申し上げます 平成 24 年 2 月 記 無水エタノール注 フソー ( 無水エタノール ) 1.[ 再審査結果 ] 平成 23 年 12 月 21 日付厚生労働省医薬食品局長通知薬食発 1221 第 1 号により 薬事法第 14 条第 2 項第 3 号イからハ ( 承認拒否事由 ) のいずれにも該当しないとの再審査結果が通知されました 承認内容 効能 効果 肝細胞癌における経皮的エタノール注入療法 再審査結果 効能 効果 同左 ( 変更なし ) 用法 用量 腫瘍病変毎に対して, 総注入量は腫瘍体積により決定する 患者当たり 1 日注入量は最大 10mL 以内を原則とする 総注入量が 1 日最大注入量を超える場合, 数日に分けて治療を行うが, 通常, 週 2 回の注入手技を限度とする 用法 用量 同左 ( 変更なし ) なお 製造販売後調査 ( 使用成績調査 ) における安全性及び有効性の概要については 別途作成しました 無水エタノール注 フソー - 再審査結果のまとめ - をご参照ください

2.[ 使用上の注意改訂 ]( 再審査結果に伴う自主改訂 ) 無水エタノール注 フソー は臨床試験を実施していないため 副作用及び発現頻度については 文献情報をもとに記載していました このたび 製造販売後調査 ( 使用成績調査 ) により得られた情報をもとに改訂致しました 1 副作用の概要 : 使用成績調査で得られた主な副作用及びその発現頻度を追記しました 2 重大な副作用 及び の副作用 : 副作用を その発現頻度から 1% 以上 または 1% 未満 に区分し 承認時に文献で認められ 使用成績調査で認められなかった副作用は 頻度不明 としました なお AST 上昇 ALT 上昇は AST(GOT) 上昇 ALT(GPT) 上昇として表記しました 改訂箇所 ( 自主改訂 ) 改訂後 ( 下線部分 : 改訂箇所 ) 改訂前 2. 副作用本剤は承認時までに副作用発現頻度が明確となる試験を実施していない 使用成績調査で 316 例中 198 例 (62.7%) に副作用が認められている 主な副作用としては AST(GOT) 上昇 116 例 (36.7%),ALT(GPT) 上昇 96 例 (30.4%), CRP 上昇 69 例 (21.8%), 発熱 60 例 (19.0%), 腹部疼痛 53 例 (16.8%) であった ( 再審査終了時 ) 2. 副作用本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していないので, 文献に記載されている発現頻度を記載した 1) ショック (0.6%): ショックを起こすことがあるので, 観察を十分に行い, 異常が認められた場合には投与を中止し, 適切な処置を行うこと 2) 心筋梗塞 ( 頻度不明 * ): 心筋梗塞を起こすことがあるので, 観察を十分に行い, 症状があらわれた場合は適切に処置すること 1) ショック ( 頻度不明 ): ショックを起こすことがあるので, 観察を十分に行い, 異常が認められた場合には投与を中止し, 適切な処置を行うこと 2) 心筋梗塞 (0.1%): 心筋梗塞を起こすことがあるので, 観察を十分に行い, 症状があらわれた場合は適切に処置すること

改訂後 ( 下線部分 : 改訂箇所 ) (2) の副作用次のような副作用が認められた場合は必要に応じ, 減量, 投与中止等の適切な処置を行うこと 肝臓 呼吸器 血液 消化器 皮膚 1% 以上 1% 未満 * 頻度不明 血圧低下 血圧上昇 AST(GOT) 上昇,ALT(GPT) 上昇,LDH 上昇, 総ビリルビン上昇, Al-P 上昇,γ -GTP 上昇, 直接ビリルビン上昇 白血球増加, 血小板減少 嘔気, 嘔吐, 食欲不振 アルブミン低下, 血清総蛋白低下 CRP 上昇, 発熱, 腹部疼痛, 倦怠感, 酩酊感 ChE 低下,HPT 値減少 ICGR15 増加, ウロビリノーゲン陽性 咳嗽白血球減少赤血球減少, ヘマトクリット低下, 血液凝固第 Ⅷ 因子低下下痢出血性十二指腸潰瘍 血糖低下 発疹, そう痒感 尿糖陽性, 総コレステロール低下, 尿酸上昇, 血糖上昇, 尿蛋白陽性, 血清総蛋白上昇 灼熱感 *: 承認時に提出された文献で認められた副作用については頻度不明とした 改訂前 (2) の副作用次のような副作用が認められた場合は必要に応じ, 減量, 投与中止等の適切な処置を行うこと 1% 以上又は頻度不明 1% 未満血圧上昇 (20~29.6%), 血圧低下 (1~26.7%) AST 上昇 (1.2~15%), ALT 上昇 (8~37.9%), Al-P 上昇 (9.9%),LDH 上昇 (7%),γ-GTP 上昇 (1.4%),ChE 低下 (4.2%), 総ビリルビン肝臓上昇 (7.1%), 直接ビリルビン上昇 (5.7%), ウロビリノーゲン陽性 (3.1%),HPT 値減少 (3.8%),ICGR15 増加 (7.7%) 呼吸器咳嗽 (1.5%) 白血球増加 (11%), 白血球減少 (1.4%), 赤血球血液減少 (2.8%), ヘマトクリット低下 (2.8%), 血小板減少 (2.8%) 嘔気 嘔吐 (3~23.6%), 下痢 (2.8~8%), 出血性消化器十二指腸潰瘍 (3.7%), 食欲不振 (22.2%) 尿酸上昇 (1.7%), 血糖上昇 (1.5~3.4%), 血糖低下 (1.7%), 尿蛋白陽性 (1.5%), 尿糖陽性 (6.2%), 血清総蛋白上昇 (1.4%), 血清総蛋白低下 (5.6%), アルブミン低下 (7%), 総コレステロール低下 (5.6%) 皮膚発疹 そう痒感 (1.4%) 腹部疼痛 (10~16.7%), 発熱 6.7~54%), 酩酊感 ( 7 ~ 27.8 % ), 灼熱感 (27.8%), 倦怠感 (1.5%),CRP 上昇 ( 頻度不明 ) 血液凝固第 Ⅷ 因子低下 改訂後の 使用上の注意 の全文を次頁以降に掲載しました 添付文書情報は 医薬品医療機器情報提供ホームページ (URL: http://www.info.pmda.go.jp/) においてもご確認いただけます ( 掲載まで最大 2 週間かかる場合があります )

無水エタノール注 フソー の 警告 禁忌 原則禁忌 < 用法 用量に関連する使用上の注意 > 及び 使用上の注意 ( 改訂後 ) 警告 経皮的エタノール注入療法は, 緊急時に十分処置できる医療施設及び経皮的エタノール注入療法に十分な経験を持つ医師のもとで, 本療法が適切と判断される症例についてのみ実施すること ( 重要な基本的注意, 副作用, の注意 の項参照 ) 禁忌 ( 次の患者には投与しないこと ) エタノールに対し過敏症の既往歴のある患者 原則禁忌 ( 次の患者には投与しないことを原則とするが, 特に必要とする場合には慎重に投与すること ) (1) 総ビリルビン値が 3mg/dL 以上の患者又は管理困難な腹水を有する等, 重篤な肝障害を有する患者 [ 肝不全を起こす可能性がある ] (2) 重篤な出血傾向を有する患者 [ 重篤な出血を起こす可能性がある ] < 用法 用量に関連する使用上の注意 > 1. 1 日注入量が 10mL を超える場合の安全性は確立されていないので, それ以上の注入量が必要な際は, 慎重に注入すること 2. 総注入量は,4/3π(r+0.5) 3 ml (r+0.5: 腫瘍の最大径の半分 + 安全域 cm) の計算式を目安として求めること 1. 重要な基本的注意 使用上の注意 (1) 腫瘍の全体像が超音波で描出できない場合又は安全 な穿刺ルートを確保できない場合には経皮的エタノ ール注入療法を施行しないこと (2) 経皮的エタノール注入療法単独による治療は, 最大腫 瘍径 3cm 以内の病変を原則とし,3cm を超える病変に 対して治療を行う場合には, 他の治療法との併用を考 慮するなど, 慎重に実施すること (3) 腫瘍細胞が一部残存するおそれがあるので,CT 等で確 認すること (4) 経皮的エタノール注入療法に伴う以下の合併症が報 告されているため, 十分注意を払い実施すること 1) 重篤な合併症 肝癌破裂 肝表面から突出している腫瘍に対するエタノールの 注入により, 肝癌破裂が起こる可能性があるので, 注入方法, 適応に関して十分に考慮し, 異常が認め られた場合には適切に処置すること 肝梗塞 肝梗塞を起こすことがあるので, 観察を十分に行い, 症状があらわれた場合は適切に処置すること 肝不全 肝不全を起こすことがあるので, 観察を十分に行い, 症状があらわれた場合は適切に処置すること 2) の合併症症状肝内胆汁性のう胞, 肝被膜下血腫, 門脈内肝臓の血栓, 肝静脈閉塞, 閉塞性黄疸, 肝外 A-V シャント形成, 肝膿瘍胆のう, 胆管胆管気管支瘻, 胆管損傷, 胆のう炎, 胆管内出血, 胆道出血呼吸器気胸, 胸水発現, 血胸, 胸腔内出血, 呼吸困難精神神経系迷走神経反射炎症波及, 穿刺部疼痛, 腹腔内播種, 腹膜炎, 腹壁播種, リンパ節転移, 転移 ( 穿刺ルート ), 心窩部痛, 右季肋部痛, 右肩痛, 腹水発現, 皮下出血, 腹腔内出血 2. 副作用本剤は承認時までに副作用発現頻度が明確となる試験を実施していない 使用成績調査で 316 例中 198 例 (62.7%) に副作用が認 められている 主な副作用としては AST(GOT) 上昇 116 例 (36.7%),ALT(GPT) 上昇 96 例 (30.4%),CRP 上昇 69 例 (21.8%), 発熱 60 例 (19.0%), 腹部疼痛 53 例 (16.8%) であった ( 再審査終了時 ) 1) ショック (0.6%): ショックを起こすことがあるの で, 観察を十分に行い, 異常が認められた場合には投 与を中止し, 適切な処置を行うこと 2) 心筋梗塞 ( 頻度不明 * ): 心筋梗塞を起こすことがある ので, 観察を十分に行い, 症状があらわれた場合は適 切に処置すること (2) の副作用 次のような副作用が認められた場合は必要に応じ, 減量, 投与中止等の適切な処置を行うこと 1% 以上 1% 未満 * 頻度不明 血圧低下 血圧上昇

肝臓 呼吸器 血液 消化器 皮膚 AST(GOT) 上昇,ALT(GPT) 上昇,LDH 上昇, 総ビリルビン上昇, Al-P 上昇,γ -GTP 上昇, 直接ビリルビン上昇 白血球増加, 血小板減少 嘔気, 嘔吐, 食欲不振 アルブミン低下, 血清総蛋白低下 CRP 上昇, 発熱, 腹部疼痛, 倦怠感, 酩酊感 ChE 低下,HPT 値減少 ICGR15 増加, ウロビリノーゲン陽性 咳嗽白血球減少赤血球減少, ヘマトクリット低下, 血液凝固第 Ⅷ 因子低下下痢出血性十二指腸潰瘍 血糖低下 発疹, そう痒感 尿糖陽性, 総コレステロール低下, 尿酸上昇, 血糖上昇, 尿蛋白陽性, 血清総蛋白上昇 灼熱感 *: 承認時に提出された文献で認められた副作用については 6. の注意 (1) 無水エタノールは外用には刺激が強く, 殺菌力が劣ることが知られているので外用には使用しないこと (2) 本剤は引火性, 爆発性があるため, 火気 ( 電気メス使用等を含む ) には十分に注意すること (3) エタノール蒸気に大量に又は繰り返しさらされた場合, 粘膜への刺激, 頭痛等を起こすことがあるので, 蒸気の吸入に注意すること (4) 本剤に局所麻酔剤を加えて使用する場合, 腫瘍壊死効果が確認されているエタノール濃度 (90% 以上 ) で使用すること (5) アルコール能の低い患者では, 全身状態の変化に十分注意すること 2012 年 1 月改訂 ( アンダーラインは追加 変更箇所 ) 頻度不明とした 3. 妊婦, 産婦, 授乳婦等への投与 (1) 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないことが望ましい (2) 授乳婦に投与する場合には授乳を中止させること 4. 小児等への投与小児等に対する安全性は確立していない ( 使用経験がない ) 5. 適用上の注意 (1) 投与経路 : 経皮的エタノール注入療法 ( 腫瘍内注入 ) のみに使用し, の投与経路 ( 血管内, 脊髄腔内, 皮下, 筋肉内等 ) での投与を行わないこと (2) アンプルカット時 : 本剤にはアンプルカット時にガラス微小片混入の少ないクリーンカットアンプル ( ワンポイントカットアンプル ) を使用してあるが, さらに安全に使用するため, 従来どおりエタノール綿等で清拭することが望ましい (3) 使用時 : 眼に入らないよう注意すること 眼に入った場合は直ちによく水洗すること