目次 第 1 本書面の目的 4 第 2 南スーダンの情勢 4 1 UNMISS 軍司令官代理の情勢認識 4 2 国連調査団による警告 4 3 国際人権団体の報告 5 4 国連人権理事会での報告 5 5 国連事務総長の寄稿 5 6 武器の蔓延 5 7 政府軍兵士による住民虐殺 5 8 国連事務総長特別

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れにMINUSTAH 軍事部門司令部において行われる企画及び調整の分野並びに我が国のMINUSTAHに対する協力を円滑かつ効果的に行うための連絡調整の分野における国際平和協力業務を行わしめるとともに 自衛隊の部隊等により ハイチ地震の被災者の支援等の分野における国際平和協力業務を実施することとする

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カフェ 南スーダン PKO 駆け付け警護とは戦争すること 2015 年 11 月 29 日 リブ イン ピース

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テロ対策海上阻止活動に対する補給支援活動の実施に関する特別措置法案要綱

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性暴力をふるうことと 戦争犯罪となりうる軍事作戦としての意図的なレイプと 境界 線はどこにあるのでしょうか 人間の安全保障に対するこれら2つのアプローチは 両方とも人間を中心としたものであり 対立的というより補完的なものです しかし 広義 の概念は貧困からジェノサイドまで全てを含んでいるため あまり

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自衛隊・米軍報道を検証する(討論)

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撃のリスクが 全ての地域と加盟国に影響する可能性があることに懸念を表明し 民間航空に対するテロ攻撃について深刻な懸念を表明しそしてそのような攻撃を強く非難し 民間航空が 外国人テロ戦闘員による輸送手段として用いられる可能性があることにまた懸念を表明し そして 1944 年 12 月 7 日にシカゴで

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保護する責任 により みだりな軍事介入からも守られる 保護する責任( 以下 RtoP) では 軍事的 もしくは人道的介入の誤用 濫用を防ぐために次の三点に注意する 1. RtoP が人道的犯罪を防ぎこれに対応する広範な仕組みであることを理解しつつ 軍事介入は当該主権国家が人民を保護できていないことが

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平和維持活動業績資料を含む 平和維持活動の有効性に関する資料が 明快で十分に特定された達成条件に基づいて 派遣団の活動の分析と評価を改善するために用いられることを確保するという事務総長への安保理の要請を想起し 派遣団が その職務権限を効果的に実行するために必要とされる技能と柔軟性を保持するような M

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現状では法制度を工夫しても 違憲の疑いが強い

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各府省からの第 1 次回答 1. 災害対策は 災害対策基本法に規定されているとおり 基礎的な地方公共団体である市町村による第一義的な応急対応と 市町村を包括する広域的な地方公共団体である都道府県による関係機関間の総合調整を前提としている を活用してもなお対応できず 人命又は財産の保護のため必要がある

CV-22 オスプレイの横田飛行場への配備について CV-22 の配備について 平成 30 年 9 月 19 日北関東防衛局 スケジュール 米側からは 5 機のCV-22を本年 10 月 1 日に配備し 残り5 機については 具体的な配備の計画は未定ですが 2024 年頃までに10 機の配備を行う予

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過去の暴力団の典型的な活動は 伝統的な資金源とされる覚醒剤の密売 みかじめ料の徴収などでしたが 平成 4 年の暴力団対策法の施行後の取り締まりの強化により 暴力団の資金活動は巧妙化していきました 暴力団自らは表に出ることなく 企業活動を仮装するなどして資金活動を行っており 暴力団関係企業と知らずに取

News Release 2014 年 3 月 24 日 伊丹市と新関西国際空港株式会社が 伊丹市域におけるまちづくりの推進 について合意 伊丹市と新関西国際空港株式会社は 伊丹市域の生活環境の改善 地域コミュニティの再生等を図るためのまちづくりを連携して推進するため 2014 年 3 月 24 日

的に進めた欧州諸国や日本の企業に対する警告だと考えられる これは トランプ政権が本気であり どれだけアグレッシブにイランに対する制裁を履行しよう としているのかを見せつける一種の 脅し だと考えるべきである 5 月 13 日にはジョン ボルトン大統領補佐官が 欧州企業は米国の制裁に直面する可能性が

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平成 28 年 ( ワ ) 第 2407 号自衛隊南スーダン PKO 派遣差止等請求事件 原告 被告 平和子 国 準備書面 1 2017( 平成 29) 年 2 月 17 日 札幌地方裁判所民事第 1 部合議係御中 原告代理人 弁護士佐藤博文 外 1

目次 第 1 本書面の目的 4 第 2 南スーダンの情勢 4 1 UNMISS 軍司令官代理の情勢認識 4 2 国連調査団による警告 4 3 国際人権団体の報告 5 4 国連人権理事会での報告 5 5 国連事務総長の寄稿 5 6 武器の蔓延 5 7 政府軍兵士による住民虐殺 5 8 国連事務総長特別顧問声明 6 9 安保理による報道声明 6 10 小括 7 第 3 国連等の対応 7 1 1 年延長の安保理決議 7 2 南スーダン制裁決議案 7 3 小括 8 第 4 日報等の隠蔽 8 1 日報等の隠蔽と発覚の経緯 8 2 公表時の隠蔽 9 3 公表後の隠蔽 10 第 5 日報等の内容 10 1 南スーダン派遣施設隊日々報告第 1635 号 ( 平成 28 年 7 月 7 日 ) 10 2 南スーダン派遣施設隊日々報告第 1636 号 ( 平成 28 年 7 月 8 日 ) 13 3 南スーダン派遣施設隊日々報告第 1637 号 ( 平成 28 年 7 月 9 日 ) 16 2

4 南スーダン派遣施設隊日々報告第 1638 号 ( 平成 28 年 7 月 10 日 ) 19 5 南スーダン派遣施設隊日々報告第 1639 号 ( 平成 28 年 7 月 11 日 ) 22 6 南スーダン派遣施設隊日々報告第 1640 号 ( 平成 28 年 7 月 12 日 ) 25 7 モーニングレポート ( 平成 28 年 7 月 8 日 ( 金 )) 中央即応集団 司令部 28 8 モーニングレポート ( 平成 28 年 7 月 11 日 ( 月 )) 中央即応集 団司令部 28 9 モーニングレポート ( 平成 28 年 7 月 12 日 ( 火 )) 中央即応集 団司令部 33 10 モーニングレポート ( 平成 28 年 7 月 13 日 ( 水 )) 中央即応集 団司令部 34 11 日報等からわかること 35 12 その他の報道について 37 第 5 まとめ 37 3

第 1 本書面の目的本書面では 本件提訴後の南スーダンの最新情勢 とりわけ紛争の実態と南スーダンPKOの活動を巡る変化について論じ 南スーダンが武力紛争状態であること PKO 参加 5 原則を満たしていないことを明らかにする 第 2 南スーダンの情勢 1 UNMISS 軍司令官代理の情勢認識 UNMISS 軍司令官代理は2016( 平成 28) 年 11 月末に 南スーダンのキール大統領派とマシャール前副大統領派の対立について 和平合意が維持されているとは言えない とし 陸上自衛隊が活動するジュバの治安状況は 予測不可能で非常に不安定 との情勢認識を述べた 同司令官代理は 2015 年 8 月の和平合意後も キール大統領派とマシャール前副大統領派による散発的な戦闘が繰り返され 武装勢力がジュバに侵入して治安部隊を攻撃するといった戦闘の可能性を排除できない と述べたうえ 両派による7 月の大規模戦闘についても 7 月も平穏に見えたが 戦闘が突然始まった と不安定で危険な治安情勢への認識を示した (2016 年 11 月 26 日 朝日新聞朝刊 ) 2 国連調査団による警告同年 11 月に南スーダン各地を10 日間かけて回った国連調査団の調査によると 政府軍 ( キール大統領派 ) も反政府軍 ( マシャール前副大統領派 ) のいずれもが 子どもを盛んに徴兵し 兵力増強をしていると指摘した 同調査団は 乾期 (11 月 ~3 月 ) が始まり ( 各地で移動が容易になり ) 戦闘激化が予想される と警告したうえ 民族間の暴力と緊張は前代未聞の状況だ と危機的状況を訴えた (2016 年 12 月 2 日 しんぶん赤旗 ) また 同調査団は 各地で集団強姦や村の焼き打ちが行われ 民族浄化が進んでいる との声明を出し 国連人権理事会の米国代表も 南スーダ 4

ン政府が ( 首都ジュバのある ) 中央エクアトリア州で一般市民を狙った大規模攻撃を準備しているとの信頼できる情報がある とも指摘している (2 016 年 12 月 3 日 北海道新聞朝刊 ) 3 国際人権団体の報告国際人権団体の同年 11 月末の報告によると 主要都市イェイでは 政府軍兵士による殺人やレイプ 反政府勢力による拉致などが多発し 数十万人が逃げ出した (2016 年 12 月 13 日 朝日新聞朝刊 ) 4 国連人権理事会での報告同年 12 月 14 日 国連人権理事会で 南スーダンの人権問題担当の専門家委員会の委員長が 南スーダンは全面的な民族間の内戦に陥る危機に直面している 国内の幾つかの地域で民族浄化が進んでいる と 武力紛争を伴う民族間における危機的な対立が激化していることを指摘した (2016 年 12 月 16 日 しんぶん赤旗 ) 5 国連事務総長の寄稿国連事務総長は12 月 16 日付のニューズウィーク誌に寄稿し 南スーダンについて 残虐行為がジェノサイド ( 民族大虐殺 ) に発展する危険性が現実としてある 雨期が終わり 紛争当事者らが新たな暴力の連鎖を始める準備をして いると警告をした (2016 年 12 月 18 日 北海道新聞朝刊 ) 6 武器の蔓延南スーダンは 武装勢力が乱立する国と接していることから 各国から武器が流入しており 国内には自衛手段として武器を所持している住民も多く 武器が蔓延している 12 月上旬 西部ワウでは 多数派ディンカ民族による少数民族へのヘイトスピーチが行われ 国連職員は 職員でも国連施設外に出られない状況 と話した (2016 年 12 月 25 日 朝日新聞朝刊 ) 7 政府軍兵士による住民虐殺政府軍と反政府勢力の戦闘により 南部イエイの治安が悪化し 多くの 5

住民が難民となり隣国のウガンダに流入している 南スーダンが内戦状態に陥った2016 年 7 月以降 1 日平均 2000 人以上が流れ込んでいる 南スーダンからウガンダに逃げてきた少数派民族は 多数派民族ディンカの政府軍兵士が 少数派民族の家に火をつけている 抵抗した兄が政府軍兵士に殺され 怖くなって逃げてきた 政府軍兵士に見つかると女性はレイプされる 養母は抵抗したため ナイフで首を切り落とされた 政府軍に見つかると 少数派民族の男性は殺される などと話している (2017 年 1 月 31 日 朝日新聞朝刊 ) 8 国連事務総長特別顧問声明国連の事務総長特別顧問は 2017 年 2 月 7 日 南スーダン情勢について ( 民族間の ) 大虐殺が発生するリスクが常に存在している と警告する声明を出した 1 月だけで隣国ウガンダに5 万 2000 人超が逃れており 多くの避難民が市民の殺害や性暴力 家屋の破壊 財産の収奪などを証言しているという (2017 年 2 月 9 日 朝日新聞朝刊 ) 同特別顧問は 陸上自衛他が活動するジュバの南約 110キロにある中央エクアトリア州カジョ ケジ周辺の状況について懸念を表明した すなわち 政府軍の制限により PKO 部隊などの 移動が滞っている ほか 隣国との国境を越えて逃げようとする人々に対しても 政府軍が妨害している と指摘した (2017 年 2 月 9 日 毎日新聞朝刊 ) 9 安保理による報道声明国連安全保障理事会は 報道機関向けの声明を発表し 南スーダンで続く戦闘を強く非難した その中で 民間人に対する攻撃を 最も強い言葉 で非難し 民間人の殺害や性的暴力 住宅の破壊 民族間の暴力等が報告されていることに 深刻な懸念を改めて表明した 民間人の攻撃は戦争犯罪であり 関与した者は制裁の対象となると警告もしている (2017 年 2 月 14 日 しんぶん赤旗 ) また 南スーダン政府がUNMISSの活動を阻害していることも指摘 6

している さらに 南スーダン政府と国連とが締結している 兵力地位協定 に違反した行動を取っていることに深く失望したと表明している 兵力地位協定は 国連とPKO 受け入れ国が必ず締結しているもので これが受け入れ同意の根拠となっているものであるが 南スーダン政府はこれまで繰り返して兵力地位協定に反する行動を取り続けたため 安保理はこれまでも同様の非難をしていた 10 小括このような現地の情勢からすると PKO 参加 5 原則のうち1 紛争当事者間の停戦の合意など崩れ去っており ジェノサイドすら起こりかねない内戦状態 戦闘状態であることは明らかである また 南スーダン政府においてPKO 受け入れ同意の根拠である 兵力地位協定 に違反した行動をとっていることから 2 紛争当事者が国連と日本に対してPKO 参加の同意を与えているとも言えない 第 3 国連等の対応 1 1 年延長の安保理決議 2016 年 12 月 16 日 国連安全保障理事会は UNMISSの任期を2017 年 12 月 15 日まで1 年延長する決議を全会一致で採択した この中で 南スーダンの安定を損なう当事者に対する制裁措置を警告し 武器禁輸を含めた 適切な処置 を検討することが明記された (2016 年 12 月 18 日 北海道新聞朝刊 ) 2 南スーダン制裁決議案国連安全保障理事会で 米国が自ら配布した武器禁輸などの対南スーダン制裁決議案について 日本政府に賛同を強く求めた 米国は 南スーダンの混乱がジェノサイド ( 集団殺害 ) などに発展することを懸念したものである (2016 年 12 月 21 日 朝日新聞朝刊 ) これに対して 日本政府は 難色を示した (2016 年 12 月 19 日 北海道新聞朝刊 ) 7

その後 制裁決議案への対応を巡り 日本政府は 制裁により国連と南スーダン政府との対立が深まり 首都ジュバで国連平和維持活動 (PKO) に参加する陸上自衛隊のリスクが高まると判断 し 反対する方向で調整に入ったものの 米国国連大使に 理解できない と批判されていた (2 016 年 12 月 21 日 北海道新聞夕刊 ) 米国国連大使は 一部で既に虐殺が始まっている ラジオでは復讐を誓う声明が流れている 2か月間で家々や学校 商店など少なくとも1900の構造物が破壊された 政府軍は少なくとも4 千人の部隊を移動させており ( 少数派民族を狙った ) 大規模な戦闘はすぐに始められる と大量虐殺への危機感を表していた (2 016 年 12 月 25 日 朝日新聞朝刊 ) 結局 日本政府は制裁決議案に対して棄権し 同決議案は安全保障理事会において否決された (2016 年 12 月 24 日 北海道新聞朝刊 毎日新聞朝刊 ) 3 小括南スーダンの安定を損なう当事者に対する制裁措置は否決されたものの UNMISSは 政府軍及び反政府軍のいずれに対しても 任期を延長した1 年については 武力を用いた対応を含めてより強硬な態度で臨まざるを得ないのであり 3 中立性の厳守もできない 第 4 日報等の隠蔽 1 日報等の隠蔽と発覚の経緯フリージャーナリストが2016 年 9 月 30 日に 7 月 7 日 ~12 日の日報 日々報告 を情報公開請求したところ 防衛省は 12 月 2 日に すでに廃棄しており 保有していなかったことから 文書不存在につき不開示 と決定した (2017 年 2 月 10 日 北海道新聞朝刊及び朝日新聞朝刊 ) 同省の規則では 文書の保存期間基準は3 年間であるが 例外的に 随時発生し短期に目的を終えるもの などは廃棄が可能として 日報は 上官に報告しており 使用目的を終えた ことを理由に廃棄してい 8

ると説明していた また 次の部隊への引き継ぎ事項をまとめた文書に 日報の内容が一定程度反映されており 日報は電子データを含めて残っていないと説明していた (2017 年 2 月 7 日 北海道新聞朝刊 ) これに対して 元公文書管理担当大臣の河野太郎衆議院議員が 12 月 22 日に防衛省担当者に対して 電子データすら残していないのはおかしい と再調査を求めた 防衛省は 放っておくと大変なことになると騒ぎになった とのことで 改めて調査を行ったところ 4 日後の26 日には電子データが残っていたことが判明したという (2017 年 2 月 10 日 朝日新聞朝刊 ) にもかかわらず防衛省は 南スーダン国連平和維持活動派遣部隊の日報の存在を12 月 26 日に把握しながら 2017 年 2 月 6 日まで保管をしていたことを明らかにしなかった どこまで黒塗りにして どこまで開示するかの調整に時間がかかった との理由で 1か月以上 その存在を伏せていたという (2017 年 2 月 9 日 北海道新聞夕刊 ) 稲田防衛大臣への報告ですら 存在把握から1か月遅れの2017 年 1 月 27 日であった (2017 年 2 月 9 日 朝日新聞夕刊 2017 年 2 月 10 日 日本経済新聞朝刊 ) このように防衛省は 情報開示請求に対して 廃棄した と回答していた日報について 一転して省内で保管していたことを認めたのであるが 回答当時 一部の職員は保管を知りながら申し出なかったという (201 7 年 2 月 8 日 読売新聞朝刊 ) 以上の経緯からして 防衛省内からですら 隠蔽と言われても仕方ない との声があがっているように (2017 年 2 月 7 日 北海道新聞朝刊 ) 派遣に反対する世論の高まりを恐れた防衛省が意図的に隠した可能性が高い 2 公表時の隠蔽防衛省は 陸自派遣部隊が作る日報 日々報告 の2016 年 7 月 11 日 12 日付のほか 日報をもとに上級部隊の陸自中央即応集団 (CRF) 9

が作成する モーニングレポート も公表した ただ 派遣部隊の警備態勢に関する記述や他国軍からの情報の部分は黒塗りにされた (2017 年 2 月 8 日 朝日新聞朝刊 ) もっとも 黒塗りの部分が真に派遣部隊の警備態勢に関する記述や他国軍からの情報の部分に限られているのか不明であり 1で述べた発覚に至る経緯からして 不都合な事実について広範に黒塗りにしてしまっている可能性も高い 3 公表後の隠蔽首都ジュバの情勢について 安倍首相らが 散発事案 と国会答弁等で示した表現が 日報では 戦闘 と記載されている (2017 年 2 月 8 日 しんぶん赤旗朝刊 ) これを受けて 防衛省制服組トップの河野克俊統合幕僚長は 戦闘 という表現について 隊員に対して よく意味を理解して使いように指示した (2017 年 2 月 10 日 北海道新聞朝刊 ) これは 日報を作成する現場の隊員に対して 戦闘 という表現を使わないようにとの指示であり 今後作成される日報においては 言葉の言い換えが行われ 現地の実態に即さない表現で日報が作成される可能性が高まる このように防衛省は 現地の情勢について あくまでも隠蔽しようとしているといって過言ではない 第 5 日報等の内容公表された日報等は 陸上自衛隊第 7 師団 ( 千歳 ) 中心の第 10 次隊が活動していた2016 年 7 月に関するものである かかる日報等には 以下のような記述がある 1 南スーダン派遣施設隊日々報告第 1635 号 ( 平成 28 年 7 月 7 日 ) (1) 情勢アジュバ市内 (4 頁 ) 10

ジュバ市内 特にPOCサイト ( 文民保護サイト 代理人注記 ) を含むUNハウス ( 国連南スーダン派遣団 =UNMISS 司令部所在地 代理人注記 ) 周辺では 射撃事案 経済の悪化に伴う治安事象 窃盗事案等が度々発生しており 巻き込まれに注意が必要 宿営地周辺での射撃事案に伴う流れ弾への巻き込まれに注意が必要 また 市内の緊張の高まりによるSPLA( 政府軍 代理人注記 ) 及び大統領警護隊からのハラスメント及び建国 5 周年に伴う市民の動向に注視が必要イ活動に及ぼす影響 (4 頁 ) 宿営地周辺における射撃による流れ弾等に注意が必要 (2) 本日の活動成果 (5 頁 ) 隊は 現地の情勢変化 UNMISSからの指図及びCRF( 陸上自衛隊中央即応集団 代理人注記 ) の指揮により施設整地等 文民保護に資する活動主体に実施するとともに UN 施設強化 整備 UN 施設外における活動等 人道支援実施のための環境作りの活動を実施する この際 UNMISS 主催の南スーダン建国 5 周年記念行事 ( スポーツ交流 ) に参加するとともに 記念行事会場の天幕構築支援を実施し 信頼関係の醸成を図る (3) 情勢 (5/7)(25 頁 別紙第 3-5) アジュバ市内の情勢 9 日の独立記念日又は治安状況の悪化に関連した武器検索が市内で実施されているものと思料され SOFA( 兵力地位協定 代理人注記 ) 違反への対応には注意が必要 イ評価ジュバ市内において経済の悪化に伴う治安事象及び窃盗事案等が度々発生しており 巻き込まれに注意が必要 また POCサイト周辺での射撃事案に伴う流れ弾への巻き込まれ等に注意が必要であるとともに 市内の緊張の高まりによるSPLA 及び大統領警護隊からのハラスメントに注意が必要 11

(4) 患者受信状況 ( 別紙第 4) 受診患者計 11 名 (7 月 6 日 1800c~7 月 7 日 1800c) ア隊本部 3 名疾患名 ( 黒塗り 代理人注記 ) イ本部付隊 3 名疾患名 ( 黒塗り 代理人注記 ) ウ第 1 施設小隊 2 名疾患名 ( 黒塗り 代理人注記 ) エ第 2 施設小隊 2 名疾患名 ( 黒塗り 代理人注記 ) オ第 3 施設小隊 1 名疾患名 ( 黒塗り 代理人注記 ) (5) 総括 (34 頁 別紙第 6) ア情勢 ( 事象 ) ( ア ) 宿営地周辺より射撃音を確認 (6/1,14,20,23,30) ( イ ) ジュバ市街地におけるハラスメントの発生 (6/13,14,18) ( ウ ) UNハウス周辺において 射撃事案が発生 (6/5,13,14,29,7/2) ( エ ) 市内において武器検索の兆候 (7/6) イ情勢 ( 評価 ) 宿営地周辺及び市街地における射撃による流れ弾 ハラスメント等に注意が必要である (6) 7 月 8 日施設活動等実施に関する南スーダン派遣施設隊行動命令 (3 6 頁 別紙第 7-1) ア隊は 現地の情勢変化 UNMISSからの指図及びCRFの指揮により施設整地等 文民保護に資する活動主体に実施するとともに UN 施設強化 整備 UN 施設外における活動等 人道支援実施のための環境作りの活動を実施する この際 UNMISS 主催の南スーダン建国 5 周年記念行事 ( 文化紹介 フードフェスティバル ) に参加し UNMISS 参加各国との信頼関係の醸成を図る 12

イ警備レベル ( 黒塗り 代理人注記 ) (7) 予想シナリオと我に及ぼす影響 (59 頁 ) 関係悪化モデルアジュバの内戦状態に伴うUN 活動の停止イ武力衝突 ( 黒塗り 代理人注記 ) に伴う 活動の制限 2 南スーダン派遣施設隊日々報告第 1636 号 ( 平成 28 年 7 月 8 日 ) (1) 情勢アジュバ市内 (4 頁 ) ジュバ市内でのSPLA( 政府軍 代理人注記 ) とiO( 前副大統領派 代理人注記 ) との抗争が生起したことから 宿営地周辺での射撃事案に伴う流れ弾への巻き込まれ 市内の緊張の高まりによるSPLA 及び大統領警護隊からのハラスメント及び建国 5 周年に伴う市民の動向に注視が必要加えて ジュバ市内 特にPOCサイトを含むUNハウス周辺では 射撃事案 経済の悪化に伴う治安事象 窃盗事案等が度々発生しており 巻き込まれに注意が必要 イ活動に及ぼす影響 (4 頁 ) 宿営地周辺における射撃による流れ弾等に注意が必要 (2) 本日の活動成果 (5 頁 ) 隊は 人道支援実施のための環境作りの活動及び各種整備を実施し 装備品等の稼働率の維持 向上を図る 状況により UNMISSの警戒レベルの態勢に基づき 所要の対応を実施する (3) 明日の活動予定 (7 頁 ) 隊は 人道支援実施のための環境作りの活動及び各種整備を実施し 装備品等の稼働率の維持 向上を図る 状況により UNMISSの警戒レベルの態勢に基づき 所要の対応を実施する (4) 情勢 (5/10)(22 頁 別紙 3-5) ア 7 日 2000 頃から約 15 分間 30 発以上の発砲音を南西方向から 13

確認イ 7 日 2000 頃 グデレ地区のロウクリニック ( 病院 ) 近傍でSP LAとiOの銃撃が発生 io 側の発表によると io 側の兵士を乗せた大統領警護隊が発砲し銃撃に発展 SPLA 側に5 名 SSNPS( 南スーダン国家警察 代理人注記 ) に3 名 NSS( 国家治安局 代理人注記 ) に2 名の死者 io 側に2 名の負傷者が発生している模様現在は落ち着いているが 緊張状態は継続中ウ図に 曳光 (5) 情勢 (7/10)(24 頁 別紙第 3-7) アジュバ市内の情勢 7 日 2050 頃 キール氏とマシャル氏が電話により対談 両部隊を抑制し 事態の悪化を防ぐことを確認 両勢力の末端の隊員に対する強制力については不明であるが 事態の沈静化に期待イ評価ジュバ市内において経済の悪化に伴う治安事象 窃盗事案等が度々発生しており 巻き込まれに注意が必要 また 市内の緊張の高まりによるSPLAとiOの抗争への巻き込まれ SPLA 大統領警護隊からのハラスメント及び流れ弾には注意が必要 (6) 情勢 (8/10)(25 頁 別紙第 3-8) 評価ジュバ市内においては 多数のSPLAによる武器検索が各主要な交差点等で実施されており 緊張状態が高まっている (7) 患者受診状況 (32 頁 別紙第 4) 受診患者計 7 名 (7 月 7 日 1800c~7 月 8 日 1800c) ア隊本部 1 名疾患名 ( 黒塗り 代理人注記 ) イ本部付隊 1 名疾患名 ( 黒塗り 代理人注記 ) 14

ウ施設器材小隊 3 名疾患名 ( 黒塗り 代理人注記 ) エ第 1 施設小隊 2 名疾患名 ( 黒塗り 代理人注記 ) (8) 総括 (34 頁 別紙第 6) ア情勢 ( 事象 ) ( ア ) 宿営地周辺より射撃音を確認 (6/1,14,20,23,30,7/7) ( イ ) ジュバ市街地におけるハラスメントの発生 (6/13,14,18) ( ウ ) UNハウス周辺において 射撃事案が発生 (6/5,13,14,29,7/2) ( エ ) 市内における武器検索の実施 (7/6,7,8) ( オ ) ジュバ市内におけるSPLAとSPLA-iOの衝突 (7/7) ( カ ) ( 黒塗り 代理人注記 ) (7/7) イ評価ジュバ市内においては 突発的に抗争等が生起する可能性については否定できず 巻き込まれに注意が必要であるとともに 宿営地周辺及び市街地における射撃による流れ弾 ハラスメント等に注意が必要である (9) 7 月 9 日施設活動等実施に関する南スーダン派遣施設隊行動命令 (3 6 頁 別紙第 7-1) ア隊は 人道支援実施のための環境作りの活動及び各種整備を実施し 装備品等の稼働率の維持 向上を図る 状況により 警戒レベルの態勢に基づき 所要の対応を実施する イ警備レベル ( 黒塗り 代理人注記 ) (10) 予想シナリオと我に及ぼす影響 (57 頁 ) 関係悪化モデルアジュバでの内戦状態に伴うUN 活動の停止 15

イ武力衝突 ( 黒塗り 代理人注記 ) に伴う 活動の制限 3 南スーダン派遣施設隊日々報告第 1637 号 ( 平成 28 年 7 月 9 日 ) (1) 情勢アジュバ市内 (4 頁 ) ジュバ市内でのSPLAとSPLA-iO( 前副大統領派 代理人注記 ) との抗争が生起したことから 宿営地周辺での射撃事案に伴う流れ弾への巻き込まれ 市内の緊張の高まりによるSPLA 及び大統領警護隊からのハラスメントに注視が必要加えて ジュバ市内 特にPOCサイトを含むUNハウス周辺では 両勢力対峙の兆候が確認されていることから 夕方からの一部の勢力による報復等行動による射撃事案 経済の悪化に伴う治安事象 窃盗事案等 巻き込まれに在留邦人の動向を含め注意が必要 イ活動に及ぼす影響 (4 頁 ) 宿営地周辺における射撃による流れ弾等に注意が必要 (2) 本日の活動成果 (5 頁 ) 隊は 人道支援実施のための環境作りの活動及び各種整備を実施し 装備品等の稼働率の維持 向上を図る 状況により UNMISSの警戒レベルの態勢に基づき 所要の対応を実施する (3) 明日の活動予定 (7 頁 ) 隊は 人道支援実施のための環境作りの活動及び各種整備を実施し 装備品等の稼働率の維持 向上を図る 状況により UNMISSの警戒レベルの態勢に基づき 所要の対応を実施する (4) 情勢 (1/7)(16 頁 別紙第 2-1) ア 8 日夕 ジュバにおいてSPLAとSPLA-iOとの間で戦闘が生起した模様 細部経緯は不明キール大統領及びマシャル第 1 副大統領は 事態の抑制を呼びかけている模様イ 8 日夕 ジュバにおけるSPLAとSPLA-iO 間の戦闘により 16

双方合わせて約 150 名の死傷者が発生している模様 SPLAとSPLA-iOの両指導者が衝突の回避を働きかけたものの 抗争は抑制されておらず 更なる抗争の悪化に注意が必要 (5) 情勢 (2/7)(17 頁 別紙第 2-2) ジュバにおいてSPLAとSPLA-iOとの間で戦闘が生起しており同事象の波及に注視 (6) 情勢 (4/7)(19 頁 別紙 2-4) アジュバ市内の戦闘に関する状況 ( ア ) 1727 宿営地南西方向から射撃音 ( イ ) 1737 大統領府方向から煙を確認 ( ウ ) 1742 宿営地南東方向から射撃音 ( エ ) 1855 対戦車ヘリ2 機 (Hi-24) が大統領府上空を旋回 ( オ ) 1906 ビルファムロードをSPLA 車両 10が北上 ( カ ) 1907 ビルファムロード北から南へTK( 装甲車 代理人注記 ) 1 両移動 ( キ ) 2030 曳光弾計 50 発 ~2327 宿営地南西及び北方向 ( ク ) 0333 宿営地南方向から射撃音イ評価大統領府近傍で始まった銃撃が 徐々にジュバ市南西方向 (UNハウス方向 ) へ拡大していった模様夜間においても 散発的な射撃が確認されているが 夜明けから銃撃が激化する可能性があり注意が必要 (7) 情勢 (5/7)(20 頁 別紙第 2-5) アジュバ市内の戦闘に関する状況 ( ア ) 0411 南西方向射撃音 6 発距離約 1km 以上 ( イ ) 0419 南西方向射撃音 3 発距離約 1.5km 以上 17

( ウ ) 0425 南西方向機関銃らしき射撃音 15 発以上距離約 1km 以上 ( 曳光弾 2 発 ) ( エ ) 0427 南西方向射撃音継続 ( オ ) 0449 南西方向射撃音 3 発距離約 1km ( カ ) 0736 南西方向射撃音 5 発距離約 1km ( キ ) 0829 ビルファムロードをSPLA 車両 ~0955 13 両南進 2 両北進イ評価 1637 以降射撃に関する情報は報告されていないものの 両勢力のUNハウス近傍における対峙は継続されているものと見積もられ 夕闇に紛れた報復等が発生する可能性があり注意が必要 (8) 患者受診状況 (27 頁 別紙第 4) 受診患者計 2 名 (7 月 8 日 1800c~7 月 9 日 1800c) ア隊本部 1 名疾患名 ( 黒塗り 代理人注記 ) イ第 3 施設小隊 1 名疾患名 ( 黒塗り 代理人注記 ) (9) 総括 (29 頁 別紙第 6) ア情勢 ( 事象 ) ( ア ) 宿営地周辺より射撃音を確認 (6/1,14,20,23,30,7/7,8,9) ( イ ) ジュバ市街地におけるハラスメントの発生 (6/13,14,18) ( ウ ) UNハウス周辺において 射撃事案が発生 (6/5,13,14,29,7/2,8,9) ( エ ) 市内における武器検索の実施 (7/6,7,8) ( オ ) ジュバ市内におけるSPLAとSPLA-iOの衝突 (7/7,8,9) ( カ ) ( 黒塗り 代理人注記 ) (7/7) 18

イ評価ジュバ市内においては SPLAとiOによる衝突が生起しており 巻き込まれに注意が必要であるとともに 宿営地周辺及び市街地における射撃による流れ弾 ハラスメント等に注意が必要である (10) 7 月 10 日施設活動等実施に関する南スーダン派遣施設隊行動命令 (31 頁 別紙第 7-1) ア隊は 人道支援実施のための環境作りの活動及び各種整備を実施し 装備品等の稼働率の維持 向上を図る 状況により UNMISSの警戒レベルの態勢に基づき 所要の対応を実施する イ警備レベル ( 黒塗り 代理人注記 ) 宿営地警備レベル( 黒塗り 代理人注記 ) (11) 予想シナリオと我に及ぼす影響 (46 頁 ) 関係悪化モデルアジュバでの衝突激化に伴うUN 活動の停止イ武力衝突 ( 黒塗り 代理人注記 ) に伴う 活動の制限 4 南スーダン派遣施設隊日々報告第 1638 号 ( 平成 28 年 7 月 10 日 ) (1) 情勢アジュバ市内 (4 頁 ) ジュバ市内でのSPLAとSPLA-iOとの戦闘が生起したことから 宿営地周辺での射撃事案に伴う流れ弾への巻き込まれ 市内での突発的な戦闘への巻き込まれに注意が必要加えて ジュバ市内 特にPOCサイトを含むUNハウス周辺では 両勢力による戦闘が確認されていることから 朝方からの一部の勢力による報復等行動による射撃事案 経済の悪化に伴う治安事象 窃盗事案等 巻き込まれに在留邦人の動向を含め注意が必要イ活動に及ぼす影響 (4 頁 ) 宿営地周辺における射撃による流れ弾等に注意が必要 (2) 本日の活動成果 (5 頁 ) 19

隊は 人道支援実施のための環境作りの活動及び各種整備を実施し 装備品等の稼働率の維持 向上を図る 状況により UNMISSの警戒レベルの態勢に基づき 所要の対応を実施する (3) 明日の活動予定 (7 頁 ) 隊は 情勢変化に伴い ( 黒塗り 代理人注記 ) (4) 情勢 (1/6) ア 8 日夕 ジュバにおけるSPLAとSPLA-iOとの間で戦闘によりSPLA 約 90 名 SPLA-iO 約 37 名 民間人約 25 名が死亡した模様キール大統領及びマシャル第 1 副大統領は 事態の抑制を呼びかけている模様大規模な衝突は発生していないものの散発的な銃声は確認されており 今後も報復の可能性は否定できず注意が必要イ 9 日 朝 イェイにおいてSPLAの兵舎が何者かによって襲撃され SPLA 側の兵士が1 名負傷した模様 ジュバでの衝突との関連性については不明であるが 引き続き南スーダン全域への波及に注視 (5) 情勢 (2/6) ジュバにおいてSPLAとSPLA-iOによる衝突が生起しており同事象の波及に注視図において ジュバで戦闘 (6) 情勢 (4/6) アジュバ市内の戦闘に関する状況 (9 日 ) ( ア ) 9 日 2052 頃 宿営地南東方向から射撃音が観測され 以降散発的な射撃音が観測された ( イ ) 9 日 2056 頃 射撃音 1 発 ( ウ ) 9 日 2052 頃 射撃音 1 発 2123 頃 曳光弾 1 発 ( 無音 ) 20

2131 頃 曳光弾 1 発 ( 無音 ) 2308 頃 1~2km 爆発音 イ評価 2308 以降射撃に関する情報は報告されていないものの ( 黒塗り 代理人注記 ) されているものと見積もられ 引き続き注意が必要 (7) 情勢 (5/6) アジュバ市内の戦闘に関する状況 (10 日 ) ( ア ) 10 日 1106 頃日本対宿営地南側トルコビル周辺でSPL AとSPLA-iOとの銃撃戦が発生 ( 黒塗り 代理人注記 ) ( イ ) 図 UNハウス近傍での 戦闘の生起 イ評価両勢力のトンピン地区及びUNハウス近傍における戦闘は継続しており 引き続き注意が必要 (8) 総括 (28 頁 別紙第 6) ア情勢 ( 事象 ) ( ア ) 宿営地周辺より射撃音を確認 (6/1,14,20,23,30,7/7,8,9,10) ( イ ) ジュバ市街地におけるハラスメントの発生 (6/13,14,18) ( ウ ) UNハウス周辺において 射撃事案が発生 (6/5,13,14,29,7/2,8,9) ( エ ) 市内における武器検索の実施 (7/6,7,8) ( オ ) ジュバ市内におけるSPLAとSPLA-iOの衝突 (7/7,8,9) ( カ ) ( 黒塗り 代理人注記 ) (7/7) 21

イ情勢 ( 評価 ) ジュバ市街においては SPLAとSPLA-iOによる衝突が生起しており 巻き込まれに注意が必要であるとともに 宿営地周辺及び市街地における射撃による流れ弾 ハラスメント等に注意が必要である (9) 7 月 11 日施設活動等実施に関する南スーダン派遣施設隊行動命令 (30 頁 別紙第 7-1) ア隊は 情勢変化に伴い ( 黒塗り 代理人注記 ) この際 ( 黒塗り 代理人注記 ) に移行する イ警備レベル ( 黒塗り 代理人注記 ) 宿営地警備レベル( 黒塗り 代理人注記 ) (10) ジュバ市内衝突事案について (43 頁 別紙第 12) ア 0830cUNトンピン地区南西 150m 付近でSPLA 車両が何者かによって襲撃を受けた模様 じ後 砲迫含む銃撃戦に発展イ 1615cジュバ市内各所で衝突が発生し緊張状態 UNハウス地区のIDP( 国内避難民 代理人注記 ) は約 2000 名 (11) 予想シナリオと我に及ぼす影響 (46 頁 ) 関係悪化モデルアジュバでの衝突激化に伴うUN 活動の停止イ武力衝突 ( 黒塗り 代理人注記 ) に伴う 活動の制限 5 南スーダン派遣施設隊日々報告第 1639 号 ( 平成 28 年 7 月 11 日 ) (1) 情勢アジュバ市内 (4 頁 ) ジュバ市内でのSPLA( 政府軍 代理人注記 ) とSPLA-iO( 前副大統領派 代理人注記 ) との戦闘が生起したことから 宿営地周辺での射撃事案に伴う流れ弾への巻き込まれ 市内での突発的戦闘への巻き込まれに注意が必要加えて ジュバ市内 特にPOCサイト ( 文民保護サイト 代理人注記 ) を含むUNハウス ( 国連南スーダン派遣団 =UNMISS 司令部所 22

在地 代理人注記 ) 周辺では 両勢力による戦闘が確認されていることから 朝方からの一部の勢力による報復等行動による射撃事案 経済の悪化に伴う治安事象 窃盗事案等 巻き込まれに在留邦人の動向を含め注意が必要イ活動に及ぼす影響 (4 頁 ) 宿営地周辺における射撃による流れ弾等に注意が必要 (2) 本日の活動成果 (5 頁 ) 隊は 情勢変化に伴い ( 黒塗り 代理人注記 ) に移行する (3) 明日の活動予定 (7 頁 ) 隊は 情勢変化に伴い ( 黒塗り 代理人注記 ) に移行する (4) 情勢 (1/6)( 別紙 1-5) JMEC( 合同監視評価委員会 代理人注記 ) は南スーダンの速やかな停戦を要請した模様国連安保理は今回の戦闘の責任者を裁くよう主張し 市民及び国連職員にたいして攻撃した行為は戦争犯罪であると強調今戦闘に対する国際社会からの評価及び対処は厳しいものになっているものの ( 黒塗り 代理人注記 ) ものと思料 (5) 情勢 (2/6)( 別紙 1-5) キール大統領が11 日 1800 停戦命令によりSPLA 側はセレブレーションファイアを実施 SPLA-iO 側については 統制がとれないことから 断続的な戦闘は継続するものと思料 (6) 情勢 (5/6)(20 頁 別紙 4-5) ジュバ市内の戦闘に関する状況 (11 日 ) ア 0635 以降 ビルファムストリート沿いを中心にUNトンピン ( 自衛隊宿営地所在地 代理人注記 ) 周辺 ジョン ギャラン霊廟及築一体において戦闘が生起イ SPLA 兵士が ( 黒塗り 代理人注記 ) している模様を確認 23

ウ 1730 現在も散発的な射撃が継続中エ流れ弾には注意が必要オ評価 1800 キール大統領は停戦を宣言した模様 しかし 両勢力間での抗争の可能性は継続するため 引き続き注意が必要 (7) 総括 (28 頁 別紙第 6) ア情勢 ( 事象 ) ( ア ) 宿営地周辺より射撃音を確認 (6/1,14,20,23,30,7/7,8,9,10,11) ( イ ) ジュバ市街地におけるハラスメントの発生 (6/13,14,18) ( ウ ) UNハウス周辺において 射撃事案が発生 (6/5,13,14,29,7/2,8,9,10,11) ( エ ) ジュバ市内におけるSPLAとSPLA-iOの衝突 (7/7,8,9,10,11) ( オ ) ( 黒塗り 代理人注記 ) (7/7,10,11) イ情勢 ( 評価 ) 宿営地周辺及び市街地における射撃による流れ弾 ハラスメント等に注意が必要である また UNハウス及びUNトンピンへの避難民の流入 UNハウス及びUNトンピン周辺での衝突 ( 以下略 ) 等に注意が必要 (8) 7 月 12 日施設活動等実施に関する南スーダン派遣施設隊行動命令 (30 頁 別紙第 7-1) ア隊は 情勢変化に伴い ( 黒塗り 代理人注記 ) この際 ( 黒塗り 代理人注記 ) に移行する イ警備レベル ( 黒塗り 代理人注記 ) 宿営地警備レベル( 黒塗り 代理人注記 ) 24

(9) ジュバ市内衝突事案について (43 頁 別紙第 12) ア事案の概要 ( ア ) ( 黒塗り 代理人注記 ) 近傍にて砲迫含む銃撃戦 ( イ ) ( 黒塗り 代理人注記 ) 頃 ( 黒塗り 代理人注記 ) に弾着 ( 黒塗り 代理人注記 ) が負傷 ( ウ ) ( 黒塗り 代理人注記 ) 頃 ( 黒塗り 代理人注記 ) が攻撃 ( エ ) ( 黒塗り 代理人注記 ) 激しい銃撃戦 ( オ ) ( 黒塗り 代理人注記 ) にてTK( 装甲車 代理人注記 ) 射撃含む激しい銃撃戦 ( カ ) 1310c 宿営地 5 6 時方向で激しい銃撃戦 ( キ ) 1315c 宿営地南方向距離 200トルコビル付近に砲弾落下 (10) 予想シナリオと我に及ぼす影響 (50 頁 ) 関係悪化モデルアジュバでの衝突激化に伴うUN 活動の停止イ武力衝突 ( 黒塗り 代理人注記 ) に伴う 活動の制限 6 南スーダン派遣施設隊日々報告第 1640 号 ( 平成 28 年 7 月 12 日 ) (1) 情勢アジュバ市内 (4 頁 ) ジュバ市街においては 停戦合意は履行されているものの 偶発的な戦闘の可能性は否定できず 巻き込まれに注意が必要である また UNハウス及びUNトンピンへの避難民の流入 UNハウス及びUNトンピン周辺での抗争 ( 中略 代理人注記 ) 等への巻き込まれ及びSPLAによるIDP( 国内避難民 代理人注記 ) に対する攻撃等に注意が必要イ活動に及ぼす影響 (4 頁 ) 宿営地周辺における射撃による流れ弾等に注意が必要 (2) 本日の活動成果 (5 頁 ) 隊は 情勢変化に伴い ( 黒塗り 代理人注記 ) 25

(3) 明日の活動予定 (7 頁 ) 隊は 急な情勢変化に対応しつつ 状況により宿営地内の一斉検索を実施し 各種施設 車両等の点検を実施して じ後の活動に万全を期する (4) 情勢 (1/6)(16 頁 別紙 2-1) 11 日 1500にキール大統領とマシャル副大統領による停戦合意が締結ジュバ市内に展開したSPLAとiOとの間で偶発的に抗争が生起する可能性があり 注意が必要であるとともに 今後 逐次に市内の検問が減少すると見積もられUNMISSパトロールの状況等に注視 (5) 情勢 (5/6)(20 頁 別紙第 2-5) ジュバ市内の戦闘に関する状況 (12 日 ) ア今後もUN 施設近辺で偶発的に戦闘が生起する可能性があり 流れ弾には注意が必要であるとともに 本日の ( 黒塗り 代理人注記 ) については細部不明であるが 同様の事象が今後も発生する可能性があり注意が必要イ評価 UN 施設への ( 黒塗り 代理人注記 ) 避難民の受け入れ及び ( 黒塗り 代理人注記 ) による周辺の治安状況 衛生環境の悪化又はSPL AによるUN 施設法網への攻撃には引き続き注意が必要 (6) 患者受診状況 ( 別紙第 4) 受診患者計 7 名 (7 月 11 日 1800c~7 月 12 日 1800c) ア本部付隊 3 名疾患名 ( 黒塗り 代理人注記 ) イ第 1 施設小隊 2 名疾患名 ( 黒塗り 代理人注記 ) ウ第 2 施設小隊 1 名疾患名 ( 黒塗り 代理人注記 ) エ警備小隊 1 名疾患名 ( 黒塗り 代理人注記 ) (7) 総括 (28 頁 別紙第 6) ア情勢 ( 事象 ) 26

( ア ) 宿営地周辺より射撃音を確認 (7/7,8,9,10,11,12) ( イ ) ジュバ市街地におけるハラスメントの発生 (6/13,14,18) ( ウ ) UNハウス周辺において 射撃事案が発生 (7/2,8,9,10,11,12) ( エ ) ジュバ市内におけるSPLAとiOの衝突 (7/7,8,9,10,11) ( オ ) ( 黒塗り 代理人注記 ) (7/7,10,11) イ情勢 ( 評価 ) ジュバ市街においては 停戦合意は履行されているものの 偶発的な戦闘の可能性は否定できず 巻き込まれに注意が必要である また UNハウス及びUNトンピンへの避難民の流入 UNハウス及びUNトンピン周辺での衝突 ( 以下略 ) 等に注意が必要 (8) 7 月 13 日施設活動等実施に関する南スーダン派遣施設隊行動命令 (30 頁 別紙第 7-1) ア隊は 急な情勢変化に対応しつつ 状況により宿営地内の一斉検索を実施し 各種施設 車両等の点検を実施して じ後の活動に万全を期する イ警備レベル ( 黒塗り 代理人注記 ) 宿営地警備レベル( 黒塗り 代理人注記 ) (9) ジュバ市内衝突事案について (44 頁 別紙第 12) ア事案の概要射撃の状況 1514c 5 時方向 ( 黒塗り 代理人注記 ) 射撃音以外 宿営地周辺射撃音なしイ図 27

0720c 戦闘は生起していないものの散発的なMG( マシンガン 代理人注記 ) 射撃音 (10) 予想シナリオと我に及ぼす影響 (50 頁 ) 関係悪化モデルアジュバでの衝突激化に伴うUN 活動の停止イ武力衝突 ( 黒塗り 代理人注記 ) に伴う 活動の制限 7 モーニングレポート ( 平成 28 年 7 月 8 日 ( 金 )) 中央即応集団司令部 (1) ジュバ市内の状況ア 7 日 2010 宿営地南西方向約 500mから射撃音約 35 発を確認イ io 報道官によると 7 日 2000 グデレロードにおいてSPL AとiOの衝突が発生し 多数のSPLA 兵士が死亡 io 側の1 名が負傷 (2) 次週の主要活動呼びレベル評価 (1/2) ア UNハウスまでの移動間 UNに対するハラスメントは否定できない イ UN 軍人を対象とした犯罪は発生していないが6/13,14,1 8に金品目的のハラスメントが発生している 8 モーニングレポート ( 平成 28 年 7 月 11 日 ( 月 )) 中央即応集団司令部 (1) ジュバ市内におけるSPLA 及びiO 間の衝突事案 (7 月 7 日 ) ア事案の概要 ( ア ) 7 月 7 日 2000 頃 ( 日本時間 8 日 0200 頃 ) ジュバ市内北西部グデレロードにおいて SPLAとiO( 計 10 名 ) の間で銃撃戦が発生 これにより SPLA 側 3 名が死亡 io 側 2 名が負傷現地情報によると 状況はiO 側が車両検問を強引に通過しよ 28

うとして これにSPLA 等が過剰反応した模様イ事案発生の原因に関する報道 現地情報等 ( ア ) SPLA/iO io 側の兵士を乗せた車両に大統領警護隊が発砲し銃撃に発展 ( イ ) 施設隊 2 科 SPLAのMP( 軍警察 代理人注記 ) NSS( 国家治安局 ) 大統領警護隊の合同チームにより実施していた検問を車両が無理やり通過しようとして銃撃が発生 (2) 7 日の銃撃事案発生に係る評価ア最近のジュバ市内におけるSPLA SPLA/iO 関連の事象 16 月 16 日 国家治安局がマシャル第 1 副大統領の車両を射撃 26 月 19 日 国家治安局がiO 司令官の車両を射撃 36 月 30 日 SPLAの兵士 1 名が強盗に撃たれて死亡 47 月 2 日 軍情報部要員 ( キール大統領派 ) がiO 将校及び警護隊員 (io 側 ) を殺害 57 月 5 日 何者かが携帯式ロケット弾を居住区に発射し 3 人が重傷 67 月 6 日 車両の没収を巡り政府側とiOの兵士が小競り合い 77 月 7 日 政府軍兵士がiO 側の車両を捜索した際 小競り合いから銃撃戦に発展イ日本時間 8 日 1500 現在のCRF 情報部評価 6 月中旬以降 ジュバ市内においてiOに対する公然とした嫌がらせとも取れるような事案が発生していた模様一方 io 側の関与情報はないものの SPLA 兵士の殺害やロケット弾により民間人が負傷する治安事象がジュバ市内で発生しており SPLAとiOとの間で相互不信 疑心暗鬼の状況が生起した可能性このような状況を踏まえると 7 日の銃撃事案は単発的に発生し 29

たものではあるが 最近の個別事象が積み重なり その中で両者にフラストレーションが溜まる中で突発的に発生した可能性本事案で 政府側には3 名の死亡者 (io 側は負傷者のみ ) が発生しており これが更なるフラストレーションを政府側にもたらすとも考えられ さらにエスカレートする可能性があり要注意 (3) ジュバ市内におけるSPLA 及びiO 間の衝突事案 (7 月 8 日以降 ) ア 8 日 1730 頃 ( 日本時間 8 日 2330) 7 日に発生した事案への処置を検討するため キール大統領 マシャル第 1 副大統領及びイッガ副大統領が大統領府で協議中 大統領府周辺で銃撃戦が発生 じ後 大統領府近傍から黒煙が上がるとともに ジュバ市内でSPLAの攻撃ヘリや戦車の動きを確認 報道によると同地域の銃撃戦で約 150 名が死亡した模様 ( 他地域の銃撃戦と合わせ 約 270 名死亡の報道情報あり ) イ 9 日 大統領府周辺における射撃音の確認数は減少するも ( 黒塗り 代理人注記 ) ウ 10 日 ( 黒塗り 代理人注記 )UNトンピン地区でも銃撃戦が発生 (4) 事案発生位置 (7 月 8 日 ) 2( 黒塗り 代理人注記 ) 射撃音 煙 3ヘリ西方へ飛行 6 対戦車ヘリ旋回 7 戦車南下 8 曳光弾 (5) 8 日に発生した主要事象ア 28 日 1730c(2339i) 大統領府方向から射撃音及び黒煙が上がっているのを確認イ 38 日 1828c(0028i) ヘリ 1がロコン方向へ飛行 30

ウ 68 日 1855c(9 日 0055i) 対戦車ヘリ 2が大統領府上空を旋回エ 78 日 1907c(9 日 0107i) 戦車 1がビルファムロードを南下オ 88 日 2030c(9 日 0230i) 宿営地南西方向で曳光弾計 50 発の射撃 (6) 9 日に発生した主要事象ア 19 日 0333c(0933i) 0333cから同実 0735cにかけ 宿営地南西方向で散発的な射撃音計 35 発イ 39 日 1204c(1804i) ビルファムロードを交換車両が北 ~ 南へ移動 (7) 10 日に発生した主要事象ア 310 日 0908c(1508i) UNトンピン地区南西 150m 付近でSPLA 車両が何者かによって襲撃を受けた模様イ 410 日 0922c(1522i) 2 機の攻撃ヘリが離陸 低空にて9 時方向へ移動ウ 610 日 1108c(1708i) トンピン地区トルコビル南側付近で小銃及び砲迫又はRPG( 対戦車発射器 代理人注記 ) の射撃音エ 710 日 1111c(1711i) トンピン地区 ウエストゲート付近で激しい戦闘確認オ 810 日 1221c(1821i) トルコビル左下に着弾 ( ランチャーと思われる ) カ 910 日 1339c(1939i) 宿営地南側方向 連続的な射撃音キ 1010 日 1743c(2343i) 31

TK( 装甲車 代理人注記 ) トルコビルに対し戦車砲を射撃 トルコビル西端に命中 (8) ジュバ市内情勢評価 (7~10 日の事象 ) ア 7 日以降 情勢は更に悪化 これまでの被害が 今後も更なる情勢の悪化に繋がるおそれ ( 今後 情勢が更に悪化した場合 最悪のケースを想定した対応についても準備を検討することが必要と思料 ) イ今回の衝突により SPLAとiOの相互不信は再燃し 衝突の火種がくすぶり続けることから ジュバ市内の情勢安定には時間を要するものと思料ウこのため ジュバ市内 (UNトンピン外) における施設隊の活動については 当面 慎重を期すことが必要 (9) ジュバ市内におけるSPLAとiO 間の衝突事案の概要ア 8 日 1729c(2329i) ジュバ市内おいて衝突事案が発生 ( 黒塗り 代理人注記 ) 同時刻 ビルファムロードで北から南へ戦車の移動を確認イ 10 日 1130c(1730i) 日本隊宿営地外西方 UNトンピン外のトルコビル一帯において SPLA 戦車 1 両を含む銃撃戦が生起 日没まで戦闘継続 (10) UNMISSトンピン地区の状況トルコビル銃撃戦 (TK 1 含む ) 9 モーニングレポート ( 平成 28 年 7 月 12 日 ( 火 )) 中央即応集団司令部 (1) ジュバ市内におけるSPLA 及びiO 間の衝突事案 (7 月 11 日 ) ア事案の概要 ( ア ) 11 日朝 クジュール山周辺において激しい銃撃戦が発生 またトンピン地区の他 複数の地区においても 射撃等が確認 ( イ ) 市内では ( 黒塗り 代理人注記 ) が行われている模様 32

イ南スーダン政府高官等の反応 11 日 キール大統領及びマシャル第 1 副大統領は それぞれ停戦を宣言ウその他中国のPKO 兵士 2 名が 砲弾に当たるなどして死亡 (2) 11 日に確認された主要事象ア 11 日 1315c(1915i) 宿営地外近傍施設 (UNトンピン外) への直射火器の弾着を確認 ( 黒塗り 代理人注記 ) イ 11 日 1933c(12 日 0133i) 宿営地南側方向で曳光弾による射撃を確認ウ 11 日 2013c(12 日 0213i) 宿営地南側 ~ 西側歩行で断続的な射撃を確認エ時間不明中国軍兵士 2 名死亡オ 11 日 キール大統領派停戦を宣言 但し 今後も両勢力間の戦闘は継続する可能性 (3) 南スーダン情勢 ( 評価 ) アジュバ市内の状況等 ( ア ) 7 日の銃撃戦を発端としたSPLAとiOの衝突は ジュバ市内全域の戦闘へと拡大 10 11 日も戦車や迫撃砲を使用した激しい戦闘がUNハウス UNトンピン周辺で確認される等 緊張は継続 ( イ ) UNハウスにおいて中国軍兵士 2 名が死亡する等 UN 兵士の巻き込まれ事案が発生しており 施設隊のUNトンピン外の行動には細心の注意が必要 ( ウ ) 現状では ( 黒塗り 代理人注記 ) また 双方にかなりの被害が発生していることから ( 黒塗り 代理人注記 ) 33

イ和平交渉への影響今回の衝突が政府 io 間の信頼関係に著しいダメージを与えたことは必至であり 今後の和平協議の見通しは不透明 (4) ジュバ市内におけるSPLAとiO 間の衝突事案の概要 8 日 1729c(2329i) ジュバ市内において衝突事案が発生 ( 黒塗り 代理人注記 ) 同時刻 ビルファムロードで北から南へ戦車の移動を確認 10 モーニングレポート ( 平成 28 年 7 月 13 日 ( 水 )) 中央即応集団司令部 (1) ジュバ市内におけるSPLA 及びiO 間の衝突事案 (7 月 12 日 ) ( 黒塗り 代理人注記 ) トルコビル ( 宿営地の隣の建物 代理人注記 ) でSPLA 兵士の存在が確認されるも 戦闘は発生していない模様 (2) 12 日に確認された主要事象ア 12 日 0635c(1235i) トルコビル付近で 武器を携行した兵士及びピックアップトラック 1 両を確認イ 12 日 戦闘は確認されてないものの 散発的な射撃は継続 ジュバ市内は全般的に11 日に比べ沈静化 (3) 南スーダン情勢 ( 評価 ) アジュバ市内の状況等 ( ア ) 11 日のキール大統領及びマシャル第 1 副大統領による停戦命令後 市内は比較的落ち着いた状況 しかしながら 7 日以降の状況から 両指導者の部隊に対するコントロールが効いているか慎重に見極める必要があり また 双方にかなりの被害が発生したことから 現在の小康状態が継続するか注視が必要 ( イ ) 10 日 11 日にかけてUNハウスにおいて中国軍兵士 2 名が死亡する等 UN 兵士の巻き込まれ事案が発生しており 施設隊のUNトンピン外の行動には細心の注意が必要 34

イ和平交渉への影響今回の衝突が政府 io 間の信頼関係に著しいダメージを与えたことは必至であり 今後の和平協議の見通しは不透明 (4) ジュバ市内におけるSPLAとiO 間の衝突事案の概要ア事案の概要 ( ア ) 8 日 1729c(2329i) ジュバ市内において衝突事案が発生 ( イ ) 9 日 2307c(10 日 0507i) まで散発的な射撃音を確認 ( ウ ) 10 日 1130c(1730i) 日本宿営地西側 UNトンピン外のトルコビル一帯において SPLA 戦車 1 両を含む銃撃戦が生起 日没まで戦闘継続イ南スーダン政府の状況 11 日 1800c 南スーダン大統領による停戦命令発令 11 日報等からわかること (1) 公表された日報等から 2016 年 7 月の段階で 政府軍 ( キール大統領派 ) も反政府軍 ( マシャール前副大統領派 ) による首都ジュバでの大規模戦闘が行われていることがわかる 7 月 8 日は 戦車が南下 対戦車ヘリが大統領府上空を旋回 えい光弾計 50 発の射撃 などの記載からわかるように 単なる散発的な衝突を遥かに超え 報告においても 戦闘 と表現せざるを得ない組織的戦闘行為が行われた これにより 8 日だけで約 270 名が死亡している 10 日と11 日の2 日間にわたり 長時間の激しい銃撃戦が繰り広げられている しかも 自衛隊宿営地の隣に建っているトルコビルにおいては ロケット弾が着弾したり 戦車による砲撃が命中するなど 内戦状態としか表しようのない事態に至っているのである 宿営地での警備レベルがそれまでよりも引き上げられ 活動内容も変 35

容を余儀なくされており 中央即応集団司令部においても 今後 情勢が更に悪化した場合 最悪のケースを想定した対応についても準備を検討することが必要と思料 する程度の状況であったのである これらの戦闘により 両派ともに甚大な被害が生じているうえ 国内避難民も多数出ている 11 日に キール大統領及びマシャル第 1 副大統領は それぞれ停戦を宣言しているが これは両派の認識では それまでは交戦状態であったのである これは PKO 参加 5 原則のうち 1 紛争当事者の間で停戦の合意が成立していることという要件を満たしていなかったということである (2) 7 月 10 日から11 日にかけては UNハウスにおいて中国軍兵士 2 名が死亡するなど PKO 部隊に被害が及んでいることが明らかになっている また 派遣された部隊に対して SPLA 及び大統領警護隊からのハラスメントが継続的にあったことが伺われる さらに10 日には 陸自派遣部隊の宿営地の隣のビル ( トルコビル ) で ビル左下に着弾 ( ランチャーと思われる ) ビルに対し戦車砲を射撃 ビル西端に命中 とあるように 自衛隊の宿営地に危険が差し迫っていることがわかる このことから PKO 参加 5 原則のうち 2 国連平和維持隊が活動する地域の属する国及び紛争当事者が当該国連平和維持隊の活動及び当該国連平和維持隊への我が国の参加に同意しているという要件も到底満たしていない (3) 以上から 現場の自衛官が戦闘行為に巻き込まれ生命の危険にさらされたことは明らかである (4) なお 日々報告及びモーニングレポートのいずれも 上記 1 及び2の要件該当性に関わる事実と思われる部分にすらマスキングが多く施されている 36

これらの部分についてのマスキングを除去すれば より一層 PKO 参加 5 原則の要件を満たさないことは明らかになる 12 その他の報道について南スーダン政府軍報道官によると マシャル派は7 月 10~11 日 空港制圧を狙い 自衛隊宿営地の隣で建設中だった9 階建てビルを占拠し ここからロケット砲などで政府郡を攻撃した 2 日間の激しい銃撃戦の末 兵士 5 人とマシャル派 23 人が死亡した 国連報告等によると 国連宿営地内の182の建物が銃弾やロケット弾を受け 中国部隊の隊員 2 人が死亡し 宿営地内にいた避難民も含め 戦闘で計数百人が死亡した 国連施設付近では大破した政府軍の戦車が放置され 迫撃砲弾で吹き飛んだ家屋もあった 施設近くでは 国際 N GOの職員が政府軍兵士に集団でレイプされた (2017 年 2 月 10 日 朝日新聞朝刊 ) 第 5 まとめ以上の南スーダンの現状からして PKO 参加 5 原則を満たしていないことは明らかである そのため 被告においては 南スーダンへのPKO 派遣は憲法違反であることを自ら認め 速やかに南スーダンから自衛隊の撤収をすべきである 被告が自ら自衛隊の撤収をさせない場合 2017 年 5 月からは北部方面隊第 5 旅団が第 12 次隊として派遣されることが決定されているのであるから 自衛隊員に犠牲者が出ないうちに 裁判所が本請求を認容することが求められる 以上 37