座談会 Round Table Discussion 末梢動脈疾患におけるこれからの脂質低下療法を考える PAD に対しては, 脚の病変部分だけでなく, 冠動脈疾患や脳血管障害の予防を見据えた治療対策を常に考慮しておく必要があります 中村正人 ( 座長 ) 東邦大学医療センター大橋病院循環器内科教授

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ACS患者の最適な脂質低下療法を考える

(2) レパーサ皮下注 140mgシリンジ及び同 140mgペン 1 本製剤については 最適使用推進ガイドラインに従い 有効性及び安全性に関する情報が十分蓄積するまでの間 本製剤の恩恵を強く受けることが期待される患者に対して使用するとともに 副作用が発現した際に必要な対応をとることが可能な一定の要件

談会提供 : サノフィ株式会社 これからの日本人の脂質代謝異常症の治療戦略を考える ~ 家族性高コレステロール血症を見逃さないために ~ ROUND TABLE DISCUSSION 座席者東京女子医科大学医学部循環器内科講師出座長 寺本民生先生帝京大学臨床研究センターセンター長 Alberico

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恩賜第 42 回社会福祉法人財団済生会中央治験審査委員会 会議の記録の概要 開催日時 平成 28 年 1 月 13 日 ( 水 )15:30~17:17 開催場所 出席委員名 東京都港区三田 三田国際ビル 21 階 社会福祉法人 恩賜財団済生会本部事務局中会議室 豊島

冠動脈イメージングと脂質低下療法

わが国における糖尿病と合併症発症の病態と実態糖尿病では 高血糖状態が慢性的に継続するため 細小血管が障害され 腎臓 網膜 神経などの臓器に障害が起こります 糖尿病性の腎症 網膜症 神経障害の3つを 糖尿病の三大合併症といいます 糖尿病腎症は進行すると腎不全に至り 透析を余儀なくされますが 糖尿病腎症

複製 転載禁止 The Japan Diabetes Society, 2016 糖尿病診療ガイドライン 2016 CQ ステートメント 推奨グレード一覧 1. 糖尿病診断の指針 CQ なし 2. 糖尿病治療の目標と指針 CQ なし 3. 食事療法 CQ3-2 食事療法の実践にあたっての管理栄養士に

1 ししつ脂質 いじょうしょう へ 高脂血症から 脂質脂質異常症 医療法人将優会クリニックうしたに 理事長 院長牛谷義秀 脂質異常症とは 血液中に含まれる LDL( 悪玉 ) コレステロールと中性脂肪中性脂肪のどちらか一方 あるいは両方が過剰の状態 または HDL( 善玉 ) コレステロールが少ない

ただ太っているだけではメタボリックシンドロームとは呼びません 脂肪細胞はアディポネクチンなどの善玉因子と TNF-αや IL-6 などという悪玉因子を分泌します 内臓肥満になる と 内臓の脂肪細胞から悪玉因子がたくさんでてきてしまい インスリン抵抗性につながり高血糖をもたらします さらに脂質異常症

ータについては Table 3 に示した 両製剤とも投与後血漿中ロスバスタチン濃度が上昇し 試験製剤で 4.7±.7 時間 標準製剤で 4.6±1. 時間に Tmaxに達した また Cmaxは試験製剤で 6.3±3.13 標準製剤で 6.8±2.49 であった AUCt は試験製剤で 62.24±2

肥満者の多くが複数の危険因子を持っている 肥満のみ約 20% いずれか 1 疾患有病約 47% 肥満のみ 糖尿病 いずれか 2 疾患有病約 28% 3 疾患すべて有病約 5% 高脂血症 高血圧症 厚生労働省保健指導における学習教材集 (H14 糖尿病実態調査の再集計 ) より

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症例報告書の記入における注意点 1 必須ではない項目 データ 斜線を引くこと 未取得 / 未測定の項目 2 血圧平均値 小数点以下は切り捨てとする 3 治験薬服薬状況 前回来院 今回来院までの服薬状況を記載する服薬無しの場合は 1 日投与量を 0 錠 とし 0 錠となった日付を特定すること < 演習

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3. 安全性本治験において治験薬が投与された 48 例中 1 例 (14 件 ) に有害事象が認められた いずれの有害事象も治験薬との関連性は あり と判定されたが いずれも軽度 で処置の必要はなく 追跡検査で回復を確認した また 死亡 その他の重篤な有害事象が認められなか ったことから 安全性に問

試験デザイン :n=152 試験開始前に第 VIII 因子製剤による出血時止血療法を受けていた患者群を 以下のい ずれかの群に 2:2:1 でランダム化 A 群 (n=36) (n=35) C 群 (n=18) ヘムライブラ 3 mg/kg を週 1 回 4 週間定期投与し その後 1.5 mg/k

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2.0 概要 治験情報 : 治験依頼者名 : 武田薬品工業株式会社 (TPC) 大阪市中央区道修町四丁目 1 番 1 号 治験課題名 : びらん性食道炎の患者を対象にした TAK-438 の 20 mg を 1 日 1 回経口投与したときの有効性及び安全性を 1 日 1 回経口投与

03 【資料1】急性期の診療提供体制構築に向けた考え方(案)_final

日経メディカルの和訳の図を見ても 以下の表を見ても CHA2DS2-VASc スコアが 2 点以上で 抗凝固療法が推奨され 1 点以上で抗凝固療法を考慮することになっている ( 参考文献 1 より引用 ) まあ 素直に CHA2DS2-VASc スコアに従ってもいいのだが 最も大事なのは脳梗塞リスク

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CQ1: 急性痛風性関節炎の発作 ( 痛風発作 ) に対して第一番目に使用されるお薬 ( 第一選択薬と言います ) としてコルヒチン ステロイド NSAIDs( 消炎鎮痛剤 ) があります しかし どれが最適かについては明らかではないので 検討することが必要と考えられます そこで 急性痛風性関節炎の

リハビリテーションを受けること 以下 リハビリ 理想 病院でも自宅でも 自分が納得できる 期間や時間のリハビリを受けたい 現実: 現実: リ ビリが受けられる期間や時間は制度で リハビリが受けられる期間や時間は制度で 決 決められています いつ どこで どのように いつ どこで どのように リハビリ

( 様式甲 5) 学位論文内容の要旨 論文提出者氏名 論文審査担当者 主査 教授 花房俊昭 宮村昌利 副査副査 教授教授 朝 日 通 雄 勝 間 田 敬 弘 副査 教授 森田大 主論文題名 Effects of Acarbose on the Acceleration of Postprandial


( 様式甲 5) 氏 名 渡辺綾子 ( ふりがな ) ( わたなべあやこ ) 学 位 の 種 類 博士 ( 医学 ) 学位授与番号 甲 第 号 学位審査年月日 平成 27 年 7 月 8 日 学位授与の要件 学位規則第 4 条第 1 項該当 学位論文題名 Fibrates protect again

心疾患患による死亡亡数等 平成 28 年において 全国国で約 20 万人が心疾疾患を原因として死亡しており 死死亡数全体の 15.2% を占占め 死亡順順位の第 2 位であります このうち本県の死亡死亡数は 1,324 人となっています 本県県の死亡率 ( 人口 10 万対 ) は 概概ね全国より高

使用上の注意 1. 慎重投与 ( 次の患者には慎重に投与すること ) 1 2X X 重要な基本的注意 1TNF 2TNF TNF 3 X - CT X 4TNFB HBsHBcHBs B B B B 5 6TNF 7 8dsDNA d

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資料 3 1 医療上の必要性に係る基準 への該当性に関する専門作業班 (WG) の評価 < 代謝 その他 WG> 目次 <その他分野 ( 消化器官用薬 解毒剤 その他 )> 小児分野 医療上の必要性の基準に該当すると考えられた品目 との関係本邦における適応外薬ミコフェノール酸モフェチル ( 要望番号

Pacing Rhythm NO.2

(3) 摂取する上での注意事項 ( 該当するものがあれば記載 ) 機能性関与成分と医薬品との相互作用に関する情報を国立健康 栄養研究所 健康食品 有効性 安全性データベース 城西大学食品 医薬品相互作用データベース CiNii Articles で検索しました その結果 検索した範囲内では 相互作用

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られる 糖尿病を合併した高血圧の治療の薬物治療の第一選択薬はアンジオテンシン変換酵素 (ACE) 阻害薬とアンジオテンシン II 受容体拮抗薬 (ARB) である このクラスの薬剤は単なる降圧効果のみならず 様々な臓器保護作用を有しているが ACE 阻害薬や ARB のプラセボ比較試験で糖尿病の新規

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提供 : サノフィ株式会社 座談会 Round Table Discussion 末梢動脈疾患におけるこれからの脂質低下療法を考える Round Table Discussion Taketsugu Tsuchiya Daizo Kawasaki Masato Nakamura Katsuhiko Sato 出席者 ( 発言順 / 敬称略 ) 中村正人 ( 座長 ) 東邦大学医療センター大橋病院循環器内科教授 土谷武嗣 金沢医科大学心血管カテーテル治療科准教授 川﨑大三 森之宮病院心臓血管センター循環器内科部長 佐藤勝彦 カレスサッポロ時計台記念病院循環器センター PAD LDL LDL-C PAD (2017 年 4 月 8 日収録 ) Pharma Medica Vol.35 No.8 2017 1

座談会 Round Table Discussion 末梢動脈疾患におけるこれからの脂質低下療法を考える PAD に対しては, 脚の病変部分だけでなく, 冠動脈疾患や脳血管障害の予防を見据えた治療対策を常に考慮しておく必要があります 中村正人 ( 座長 ) 東邦大学医療センター大橋病院循環器内科教授 Poly-vascular disease としての PAD に対する治療介入の重要性 中村 PAD PAD LDL-C 120 mg/dl 100 mg/dl 1 PCSK9 LDL-C PAD PAD 土谷 PAD EVT Bare nitinol stent EVT EVT 2 EVT OLIVE 3 MALE 3 PAD EVT 中村 PAD 土谷 PAD Polyvascular Disease REACH PAD 43.4 Poly-vascular disease 4 2 Poly-vascular disease 3 図 1 5 REACH 87 73 65 60 6 PAD 36 PAD PAD 患者の約半数が Poly-vascular disease 中村 20 REACH 2 Pharma Medica Vol.35 No.8 2017

p 0.0001 *3年次のイベント発症提供 : サノフィ株式会社 PAD はPoly-vascular Diseaseであり, 強力な LDL-C 低下療法を含めたリスク因子に対する積極的かつ包括的な治療介入が必要となります 土谷武嗣金沢医科大学心血管カテーテル治療科准教授 PAD Poly-vascular disease 川﨑 PAD Poly-vascular disease REACH 中村 佐藤 PAD PAD Poly-vascular disease 中村 PAD Poly-vascular disease 20 土谷 PAD Poly-vascular disease LDL-C 図 1 Poly-vascular disease 症例では心血管イベント発症率が高い (REACH レジストリー ) (%) 45 40 35 30 25 20 15 率10 5 脳 心 末梢いずれか 1つの疾患の既往患者 2 つ以上のアテローム性疾患の既往患者 p 0.0001 * 4.7 8.8 p 0.0001 * 10.5 17.9 25.5 40.5 0 * 両側検定 心血管死心筋梗塞 / 脳卒中 / 心血管死 心筋梗塞 / 脳卒中 / 心血管死 / 再入院 Alberts MJ, et al. Eur Heart J. 2009; 30: 2318-26. 5) Pharma Medica Vol.35 No.8 2017 3

座談会 Round Table Discussion 末梢動脈疾患におけるこれからの脂質低下療法を考える ESC/EAS のガイドラインでは,PADに対する LDL-C 管理目標を 70mg/dL 未満, またはベースラインから 50% 以下にすることが勧告されています 川﨑大三森之宮病院心臓血管センター循環器内科部長 国内外のガイドラインにおける LDL-C 管理目標 中村 PAD LDL-C 川﨑 PAD 2 65 7 PAD PAD 16 TASC 8 TASC HbA1c 7.0 140/90 mmhg 130/80 mmhg LDL-C 100 mg/dl 70 mg/dl 2016 ESC EAS 9 LDL-C 70 mg/dl 100 mg/dl 50 表 1 PAD CKD 10 PAD 表 1 LDL-C 管理目標 (ESC/EAS 脂質異常症に関する合同ガイドライン 2016) Recommendation 超高リスク : LDL-C 70mg/dL 未満, または脂質低下薬を使用しない状態で 70-135 mg/dl の場合には 50% 以上の低下を目指す Class I Level B 高リスク : LDL-C 100mg/dL 未満, または脂質低下薬を使用しない状態で 100-200 mg/dl の場合には 50% 以上の低下を目指す I B 軽度 ~ 中等度リスク : LDL-C 115mg/dL 未満を考慮する IIa C Catapano AL, et al. Eur Heart J. 2016; 37: 2999-3058. 9) 4 Pharma Medica Vol.35 No.8 2017

提供 : サノフィ株式会社 PAD 患者の多くが冠動脈にハイリスクなプラークを有しており, より厳格な LDL-C 低下療法が重要です 佐藤勝彦カレスサッポロ時計台記念病院循環器センター FH CKD 1 5 10 2015 PAD LDL-C 120 mg/dl 10 PAD は Poly-vascular disease であると捉えたリスク管理が必要 中村 LDL-C 土谷 PAD PAD LDL-C 中村 佐藤 PAD Poly-vascular disease PAD LDL-C 中村 川﨑 PAD LDL-C 中村 PAD LDL-C 3 PAD 冠動脈疾患の二次予防に LDL-C は the lower, the better 中村 LDL-C 佐藤 LDL-C LDL-C the lower, the better 11 LDL-C 10 20 12 LDL-C LDL-C LDL-C LDL-C Pharma Medica Vol.35 No.8 2017 5

座談会 Round Table Discussion 末梢動脈疾患におけるこれからの脂質低下療法を考える LDL-C LDL-C 13 中村 佐藤 FFR 0.75 0.85 PCI PAD ACS FH LDL-C 表 2 PCSK9 阻害薬の臨床効果と患者さんへのサポートプログラム 中村 LDL-C PCSK9 PCSK9 佐藤 ODYSSEY JAPAN PCSK9 図 2 14 FH 表 2 LDL-C 低下療法の強化を考慮すべき冠動脈疾患患者 ハイリスクプラーク プラークが大きい 大きい脂質コアがある 繊維性被膜が薄い 微小石灰化 陽性リモデリング 黄色プラーク ( 血管内視鏡 ) FFRが境界域 (0.75 ~ 0.85) でPCIを行わなかった病変 急性冠症候群 末梢動脈疾患 プラークの進展が速い疾患 糖尿病 家族性高コレステロール血症 佐藤先生ご提供 LDL-C 216 19 FH 81 FH 70 24 LDL-C 62.5 1.6 LDL-C p 0.0001 MMRM LDL-C 141.1 mg/dl 4 53.4 mg/dl LDL-C 52 PCSK9 75 mg 150 mg 2 24 LDL-C 15 mg/dl 2 中村 PAD PCSK9 川﨑 FH PAD FH 中村 土谷 PCSK9 2 PCSK9 中村 PCSK9 佐藤 LDL-C 6 Pharma Medica Vol.35 No.8 2017

提供 : サノフィ株式会社 図 2 アリロクマブ投与 24 週時までの LDL-C の変化率および 52 週時までの LDL-C 値の推移 ( 国内第 Ⅲ 相試験 ) 投与後 24 週時の LDL コレステロール変化率 (ITT 解析 : 主要評価項目 ) LDL コレステロール変化率 (vs ベースライン ) * p 値 (95% 信頼区間 ) * 最小二乗推定値 LDL コレステロール値の推移 (ITT 解析 : 副次評価項目 ) (mg/dl) 160 150 140 130 D120 L110 コ100 レス90 テ80 ロ70 ー60 ル50 値40 30 20 10 0 Teramoto T, et al. Circ J. 2016; 80(9): 1980-7. 承認時評価資料 14)L141.6mg/dL 141.1mg/dL アリロクマブ群 (n=143) -62.5±1.3% プラセボ群 (n=72) +1.6±1.8% p<0.0001(-68.5 ~-59.8) vs プラセボ (MMRM による解析 ) 135.6mg/dL アリロクマブ群 (143 例 ) プラセボ群 (72 例 ) 最小二乗平均値 ± 標準誤差 53.4mg/dL 投与 4 週 8 週 12 週 16 週 24 週 36 週 52 週 開始時 評価時点 目的 : 日本人患者を対象にアリロクマブの有効性と安全性を評価する 試験デザイン: ランダム化, 二重盲検, プラセボ対照, 並行群間, 多施設共同試験 対象 : 脂質低下療法でコントロール不十分な家族性高コレステロール血症ヘテロ接合体患者または心血管リスクの高い非家族性高コレステロール血症患者 216 例試験方法 : アリロクマブ群またはプラセボ群に 2:1で割り付け, 試験薬を 2 週に1 回,52 週間皮下投与 アリロクマブは 75mgから開始し, 8 週時にLDL-Cが管理目標値まで低下しない場合,12 週以降は150mgへ増量 スタチンと他の脂質低下療法は継続した 主要評価項目 : ベースラインから 24 週時までの LDL-C 変化率副次評価項目 : ベースラインから 12,24,52 週時までの各脂質パラメータ変化率と LDL-C 変化量, 変化率, 推移, その他解析計画 : 主要有効性解析集団は1つでも測定値があるすべての症例 (ITT 解析 ) とした 安全性 : 有害事象発現率は, アリロクマブ群 90.9%(130/143 例 ), プラセボ群 83.3%(60/72 例 ) 重篤な有害事象発現率は, アリロクマブ群 7.0%(10/143 例 ), プラセボ群 12.5%(9/72 例 ) で死亡例はない 投与中止に至った有害事象はアリロクマブ群 4.9%(7/143 例 ), プラセボ群 5.6%(4/72 例 ) に認められた 利益相反 : 発表者の一部はサノフィ社から報酬や研究費, 寄付講座の提供をうけているほか, 一部はサノフィ社の社員である 24 365 2 LDL-C PCSK9 中村 PAD EVT PAD Poly-vascular disease LDL-C REFERENCES 1) 日本動脈硬化学会 ( 編 ): 動脈硬化性疾患予防ガイドライン 2012 年版. 日本動脈硬化学会,2012 2)Soga Y, et al. Circ J. 2012; 76: 2697-704. 3)Iida O, et al. JACC Cardiovasc Interv. 2015; 8: 1493-502. 4)Yamazaki T, et al. Circ J. 2007; 71: 995-1003. 5)Alberts MJ, et al. Eur Heart J. 2009; 30: 2318-26. 6)Bhatt DL, et al. JAMA. 2006; 295: 180-9. 7)Pande RL, et al. Circulation. 2011; 124: 17-23. 8) 日本脈管学会 ( 編 ). 下肢閉塞性動脈硬化症の診断 治療指針 Ⅱ. 東京 : メディカルトリビューン ;2007. 9)Catapano AL, et al. Eur Heart J. 2016; 37: 2999-3058. 10) 合同研究班. 末梢閉塞性動脈疾患の治療ガイドライン (2015 年改訂版 ). 11)LaRosa JC, et al. N Engl J Med. 2005; 352: 1425-35. 12)Alagona P, Jr. Am J Manag Care. 2009; 15: S65-73. 13)Tsujita K, et al. J Am Coll Cardiol. 2015; 66: 495-507. 14)Teramoto T, et al. Circ J. 2016; 80: 1980-7. 承認時評価資料 Pharma Medica Vol.35 No.8 2017 7

2017 年 6 月作成 SAJP.ALI.17.05.1171