操作上の注意 1. 測定試料の性質 採取方法 (1) 検体は で 24 時間 2~8 では 5 日間まで保存が可能である (2) 必ず泥状便或いは水様性便を検体として使用すること 固形便は検体として不適切である (3) 検体採取時 検体を滅菌綿棒に完全に吸収させる必要はない 操作方法 3

Similar documents
DNA/RNA調製法 実験ガイド

Clostridium difficile 毒素遺伝子検査を踏まえた検査アルゴリズム

遺伝子検査の基礎知識

リアルタイムPCRの基礎知識

糖尿病診療における早期からの厳格な血糖コントロールの重要性

■リアルタイムPCR実践編

緑膿菌 Pseudomonas aeruginosa グラム陰性桿菌 ブドウ糖非発酵 緑色色素産生 水まわりなど生活環境中に広く常在 腸内に常在する人も30%くらい ペニシリンやセファゾリンなどの第一世代セフェム 薬に自然耐性 テトラサイクリン系やマクロライド系抗生物質など の抗菌薬にも耐性を示す傾

遺伝子検査の基礎知識

豚丹毒 ( アジュバント加 ) 不活化ワクチン ( シード ) 平成 23 年 2 月 8 日 ( 告示第 358 号 ) 新規追加 1 定義シードロット規格に適合した豚丹毒菌の培養菌液を不活化し アルミニウムゲルアジュバントを添加したワクチンである 2 製法 2.1 製造用株 名称豚丹

Microsoft Word - H30eqa麻疹風疹実施手順書(案)v13日付記載.docx

Microsoft Word - FMB_Text(PCR) _ver3.doc

本日の講演内容 1. PMDA コンパニオン診断薬 WG 2. 本邦におけるコンパニオン診断薬の規制 3. 遺伝子パネルを用いた NGS コンパニオン診断システム 1 2 規制上の取扱い 評価の考え方 2

しょうゆの食塩分測定方法 ( モール法 ) 手順書 1. 適用範囲 この手順書は 日本農林規格に定めるしょうゆに適用する 2. 測定方法の概要 試料に水を加え 指示薬としてクロム酸カリウム溶液を加え 0.02 mol/l 硝酸銀溶液で滴定し 滴定終点までに消費した硝酸銀溶液の量から塩化ナトリウム含有

4. 加熱食肉製品 ( 乾燥食肉製品 非加熱食肉製品及び特定加熱食肉製品以外の食肉製品をいう 以下同じ ) のうち 容器包装に入れた後加熱殺菌したものは 次の規格に適合するものでなければならない a 大腸菌群陰性でなければならない b クロストリジウム属菌が 検体 1gにつき 1,000 以下でなけ

大学院博士課程共通科目ベーシックプログラム

改訂履歴 登録 発行 年月日 文書番号 ( 改訂番号 ) 改訂内容 改訂理由 年月日 エンドトキシン簡便法 2 / 9 日本核医学会

体外診断用医薬品 この添付文書をよく読んでから使用してください *2018 年 2 月改訂 ( 第 2 版 ) 製造販売承認番号 : 22900EZX 年 3 月作成 ( 第 1 版 ) ROS1 融合遺伝子検出キット OncoGuide AmoyDx R

医療機器添付文書の手引書第 5 版 第 3 章第 3 節 < テンプレート > についての補足解説 1. パルスオキシメータ (WG2 6.1から6.4) テンプレートを利用する場合 以下 5 点の解説を参照すること パルスオキシメータ ( 本体 ) 6.2 パルスオキシメータ ( 一体

第3類危険物の物質別詳細 練習問題

MLPA 法 Q&A 集

A6/25 アンモニウム ( インドフェノールブルー法 ) 測定範囲 : 0.20~8.00 mg/l NH 4-N 0.26~10.30 mg/l NH ~8.00 mg/l NH 3-N 0.24~9.73 mg/l NH 3 結果は mmol/l 単位でも表示できます 1. 試料の

1. 測定原理 弱酸性溶液中で 遊離塩素はジエチル p フェニレンジアミンと反応して赤紫色の色素を形成し これを光学的に測定します 本法は EPA330.5 および US Standard Methods 4500-Cl₂ G EN ISO7393 に準拠しています 2. アプリケーション サンプル

よる感染症は これまでは多くの有効な抗菌薬がありましたが ESBL 産生菌による場合はカルバペネム系薬でないと治療困難という状況になっています CLSI 標準法さて このような薬剤耐性菌を患者検体から検出するには 微生物検査という臨床検査が不可欠です 微生物検査は 患者検体から感染症の原因となる起炎

遺伝子検査の基礎知識

針刺し切創発生時の対応

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション

2017 年 8 月 9 日放送 結核診療における QFT-3G と T-SPOT 日本赤十字社長崎原爆諫早病院副院長福島喜代康はじめに 2015 年の本邦の新登録結核患者は 18,820 人で 前年より 1,335 人減少しました 新登録結核患者数も人口 10 万対 14.4 と減少傾向にあります

医薬品タンパク質は 安全性の面からヒト型が常識です ではなぜ 肌につける化粧品用コラーゲンは ヒト型でなくても良いのでしょうか? アレルギーは皮膚から 最近の学説では 皮膚から侵入したアレルゲンが 食物アレルギー アトピー性皮膚炎 喘息 アレルギー性鼻炎などのアレルギー症状を引き起こすきっかけになる

一次サンプル採取マニュアル PM 共通 0001 Department of Clinical Laboratory, Kyoto University Hospital その他の検体検査 >> 8C. 遺伝子関連検査受託終了項目 23th May EGFR 遺伝子変異検

ISOSPIN Blood & Plasma DNA

資料 3 1 医療上の必要性に係る基準 への該当性に関する専門作業班 (WG) の評価 < 代謝 その他 WG> 目次 <その他分野 ( 消化器官用薬 解毒剤 その他 )> 小児分野 医療上の必要性の基準に該当すると考えられた品目 との関係本邦における適応外薬ミコフェノール酸モフェチル ( 要望番号

品目 1 四アルキル鉛及びこれを含有する製剤 (1) 酸化隔離法多量の次亜塩素酸塩水溶液を加えて分解させたのち 消石灰 ソーダ灰等を加えて処理し 沈殿濾過し更にセメントを加えて固化し 溶出試験を行い 溶出量が判定基準以下であることを確認して埋立処分する (2) 燃焼隔離法アフターバーナー及びスクラバ

イルスが存在しており このウイルスの存在を確認することが診断につながります ウ イルス性発疹症 についての詳細は他稿を参照していただき 今回は 局所感染疾患 と 腫瘍性疾患 のウイルス感染検査と読み方について解説します 皮膚病変におけるウイルス感染検査 ( 図 2, 表 ) 表 皮膚病変におけるウイ

パナテスト ラットβ2マイクログロブリン

耐性菌届出基準

技術論文 C. DIFF QUIK CHEK COMPLETE にてクロストリ ジウム ディフィシル抗原 グルタミン酸デヒドロゲ ナーゼ GDH 陽性 トキシン陰性を示した検体に おける BD マックス CDIFF を用いた遺伝子検査の有 用性 松浦 成美 1) 山田 明輝 1) 佐伯 裕二 1)

pdf エンドトキシン試験法

本日の内容 1. 本邦におけるコンパニオン診断システムの規制 2. NGSを用いたコンパニオン診断システム 1 規制上の取扱い 2 評価の考え方と検討課題 3. NGSを用いた遺伝子検査システムに関連した課題 2

Bacterial 16S rDNA PCR Kit

Microsoft PowerPoint - JANIS170904Cdiff-HP version

Microsoft PowerPoint - LEGEND MAX Protocol

培養細胞からの Total RNA 抽出の手順 接着細胞のプロトコル 1. プレート ( またはウエル ) より培地を除き PBSでの洗浄を行う 2. トリプシン処理を行い 全量を1.5ml 遠心チューブに移す スクレイパーを使って 細胞を掻き集める方法も有用です 3. 低速遠心 ( 例 300 g

テイカ製薬株式会社 社内資料

1 施設設備の衛生管理 1-1 食品取扱室の清掃及び保守点検 < 認証基準 > 床 内壁 天井 窓 照明器具 換気扇 手洗い設備及び排水溝の清掃手順 保守点検方法が定められていること 床及び排水溝の清掃は1 日に1 回以上 その他の清掃はそれぞれ清掃の頻度の記載があること 保守点検頻度の記載があるこ

別紙 1 新型インフルエンザ (1) 定義新型インフルエンザウイルスの感染による感染症である (2) 臨床的特徴咳 鼻汁又は咽頭痛等の気道の炎症に伴う症状に加えて 高熱 (38 以上 ) 熱感 全身倦怠感などがみられる また 消化器症状 ( 下痢 嘔吐 ) を伴うこともある なお 国際的連携のもとに

はじめてのリアルタイムPCR

プロトコール集 ( 研究用試薬 ) < 目次 > 免疫組織染色手順 ( 前処理なし ) p2 免疫組織染色手順 ( マイクロウェーブ前処理 ) p3 免疫組織染色手順 ( オートクレーブ前処理 ) p4 免疫組織染色手順 ( トリプシン前処理 ) p5 免疫組織染色手順 ( ギ酸処理 ) p6 免疫

目 次 1. はじめに 1 2. 組成および性状 2 3. 効能 効果 2 4. 特徴 2 5. 使用方法 2 6. 即時効果 持続効果および累積効果 3 7. 抗菌スペクトル 5 サラヤ株式会社スクラビイン S4% 液製品情報 2/ PDF

○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○

シプロフロキサシン錠 100mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにシプロフロキサシン塩酸塩は グラム陽性菌 ( ブドウ球菌 レンサ球菌など ) や緑膿菌を含むグラム陰性菌 ( 大腸菌 肺炎球菌など ) に強い抗菌力を示すように広い抗菌スペクトルを

抗菌薬の殺菌作用抗菌薬の殺菌作用には濃度依存性と時間依存性の 2 種類があり 抗菌薬の効果および用法 用量の設定に大きな影響を与えます 濃度依存性タイプでは 濃度を高めると濃度依存的に殺菌作用を示します 濃度依存性タイプの抗菌薬としては キノロン系薬やアミノ配糖体系薬が挙げられます 一方 時間依存性

Microsoft Word - 届出基準

スライド 1

Cycleave®PCR 呼吸器系感染症起因菌検出キットVer.2(製品コード CY214) 補足

<4D F736F F D2088E396F BB91A28BC EF C8EA695DB8AC78BE695AA816A C826F8AEE8F808F918EE88F878F B2E646F63>

Taro-SV02500b.jtd

食品衛生の窓

ロペラミド塩酸塩カプセル 1mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにロペラミド塩酸塩は 腸管に選択的に作用して 腸管蠕動運動を抑制し また腸管内の水分 電解質の分泌を抑制して吸収を促進することにより下痢症に効果を示す止瀉剤である ロペミン カプセル

Western BLoT Immuno Booster

BKL Kit (Blunting Kination Ligation Kit)


はじめに

本日の内容 HbA1c 測定方法別原理と特徴 HPLC 法 免疫法 酵素法 原理差による測定値の乖離要因

Microsoft PowerPoint - ELISA MAX Standard Protocol

Transcription:

使用の前に本添付文書をよく読むこと 体外診断用医薬品 2017 年 9 月作成 ( 第 1 版 ) 製造販売承認番号 :22900EZX00024000 製品番号 :GXCDIFF-JP-10 クロストリジウム ディフィシル核酸キット Xpert C.difficile セフィエド 全般的な注意 1. は体外診断用医薬品であるので それ以外の目的には使用しないこと 2. 診断は 他の関連する検査結果や臨床症状等に基づいて総合的に判断を行うこと 3. 検査の際は 必ず本添付文書の記載に従うこと 本添付文書の記載以外の使用方法については保証しない 4. 検査の際は 専用遺伝子解析装置 GeneXpert システム の添付文書及び取扱い説明書等をよく読むこと 5. 一度検査で使用した試薬カートリッジは 再使用しないこと ( 原理図 ) 形状 構造等 ( キットの構成 ) 1 キットには 以下の構成試薬及び付属品が含まれる 1. 試薬カートリッジ 構成試薬及び付属品 反応系に関与する成分 : - TOXB-F1 フォワードプライマー - TOXB-F2 フォワードプライマー - TOXB-F3 フォワードプライマー - TOXB-R1 リバースプライマー - TOXB-R2 リバースプライマー - TOXB-1 FAM プローブ - TOXB-2 FAM プローブ - TOXB-3 FAM プローブ - BINARY-F1 フォワードプライマー - BINARY-R1 リバースプライマー - BINARY CF3 プローブ - TCDC-F2 フォワードプライマー - TCDC-R2 リバースプライマー - TCDC CF4 プローブ - デオキシリボヌクレオチド三リン酸 - Taq ポリメラーゼ 2. 検体前処理試薬 成分 : チオシアン酸グアニジン他 3. 付属品 入数 10 個 2mL 10 本 - CD( 解析ソフトウェアを含む ) 1 枚 使用目的 糞便中のクロストリジウム ディフィシル DNA のうち ト キシン B バイナリートキシン及び変異型 tcdc の DNA 検出 ( クロストリジウム ディフィシル感染症及びクロストリジ ウム ディフィシル 027 型株による感染症の診断補助 ) 測定原理 は Real-time Polymerase Chain Reaction( ポリメラーゼ連 鎖反応 PCR) 法によって 糞便中に含まれるクロストリジ ウム ディフィシル DNA のうち トキシン B バイナリー トキシン及び変異型 tcdc の DNA を検出する体外診断用医薬 品である を用いた Real-time PCR による測定原理は以下のとおり 1) 検体からの核酸抽出検体中に含まれる菌体を超音波処理により粉砕し 核酸を抽出する 2) 標的 DNA の増幅核酸の中の標的 DNA に対して TaqMan プローブ ( 以下 プローブ ) 及びプライマーがそれぞれ特異的にハイブリダイズする ハイブリダイズしたプライマーに対して Taq ポリメラーゼが機能し プライマーの伸長反応が進行し 標的 DNA が増幅される 3) 標的 DNA の検出プローブはプライマー伸長反応の過程で Taq ポリメラーゼにより加水分解される この際 プローブ末端に修飾されている蛍光性物質及び消光性物質がそれぞれプローブから遊離し 互いに離れることで蛍光性物質が励起光により蛍光シグナルを発することが可能となる この蛍光シグナルを経時的に測定することで増幅した標的 DNA を測定する 4) 結果の判定蛍光測定により得られる Ct 値によるトキシン B バイナリートキシン及び変異型 tcdc の DNA の検出結果を元に自動的に判定結果が示される 1/5

操作上の注意 1. 測定試料の性質 採取方法 (1) 検体は 20 30 で 24 時間 2~8 では 5 日間まで保存が可能である (2) 必ず泥状便或いは水様性便を検体として使用すること 固形便は検体として不適切である (3) 検体採取時 検体を滅菌綿棒に完全に吸収させる必要はない 操作方法 3. 測定 ( 操作 ) 方法 (1) 検体の採取方法に従って 適量の糞便検体を採取すること 2. 妨害物質 妨害薬剤糞便検体に潜在的に共存している可能性のある 25 種の物質の存在下で の検査における妨害物質としての影響の有無を検証したところ 次の 2 つの物質は試験で実施した濃度においての検査における反応阻害効果が確認された 酸化亜鉛 ベンゾカイン / レゾルシノール 3. 反応特異性試験特異性毒素非産生性クロストリジウム ディフィシル及び系統学的にクロストリジウム ディフィシル菌に近い細菌及び患者の腸内細菌叢に存在しうる細菌群 55 株を検体として 各 3 回の繰り返し試験を行ったところ 全てを示した 用法 用量( 操作方法 ) は専用機器により使用すること 専用機器の名称 : GeneXpert システム 1. 試薬の調製方法 (1) 試薬カートリッジ : そのまま用いる (2) 検体前処理試薬 : そのまま用いる 2. 必要な器具 機械 試料等 (1) 専用機器 (2) プリンター (3) ボルテックスミキサー (4) 検体採取用容器 (5) 検体採取用綿棒専用の滅菌綿棒 (Cepheid Sample Collection Device 或いは Cepheid Single-Use Disposable Swab) (6) 使い捨て滅菌ピペット (7) 滅菌ガーゼ 3. 測定 ( 操作 ) 方法 (1) 検体の採取方法糞便採取容器に採取済みの糞便検体を専用の滅菌綿棒にて適量を採取する ( 下図参照 ) 検体( 糞便 ) の採取 過少適量過多 1 検体を採取した綿棒を綿棒ごと検体前処理試薬の容器に挿入し 綿棒の柄の所定の部分を折って綿棒の先端綿花部分を容器内に残し 柄部を取り除く 2 検体前処理試薬の容器のふたを閉じ 10 秒間検体前処理試薬をボルテックスミキサーで撹拌混和する (3) 操作方法 1 の構成試薬である試薬カートリッジのカバーのふたを開け その検体注入口に滅菌ピペットを用いて検体前処理試薬の容器内の液体 ( 前処理済みの検体 ) をすべて注入する 2 試薬カートリッジのカバーのふたを閉じる 3 試薬カートリッジを専用機器内の所定の場所に設置する 専用機器の使用方法 操作方法については当該機器の添付文書等を参照する 4 検査を開始する なお 専用機器内では以下の工程で反応が進行する a) 熱変性 : 93 20 秒間 b) 40 サイクル :93 2 秒間 64 23 秒間 c) 蛍光測定 TOXB-1 FAM プローブ : 510~530 nm TOXB-2 FAM プローブ : 510~530 nm TOXB-3 FAM プローブ : 510~530 nm BINARY CF3 プローブ : 565~590 nm ( 励起 500 ~ 550 nm) TCDC CF4 プローブ : 606~650 nm ( 励起 555~590 nm) SPC * : 665~685 nm ( 励起 630~650 nm) * 検体処理コントロール 5 検査終了後 以下の結果表示に従って判定する 測定結果の判定法 1. 判定方法の付属品であるソフトウェアの解析アルゴリズムに基づき 自動的に解析が行われる 各標的 DNA の解析条件 (Ct 値 ) と標的 DNA の検出と判定結果及びそれぞれの解釈は 次に示すとおり 対応するプローブが以下の Ct 値の範囲にある場合に各標的 DNA は検出と判定される トキシン B:Ct 値が 5 以上 37 以下バイナリートキシン :Ct 値が 5 以上 37 以下変異型 tcdc:ct 値が 5 以上 40 以下 (1) クロストリジウム ディフィシルトキシン B に関する判定結果表示判定 Toxigenic C. diff POSITIVE トキシンB 陽性 Toxigenic C. diff NEGATIVE トキシン B (2) 検体の前処理方法検体の採取方法検体の採取方法コンタミネーションのリスクを最小限に留めるため 容器や試薬カートリッジの開け閉めは滅菌ガーゼを用いること (2) クロストリジウム ディフィシル 027 型に関する判定トキシン B バイナリートキシン及び変異型 tcdc の DNA 全てが検出された場合に 027 型陽性と判定される 結果表示判定 027 PRESUMPTIVE POSITIVE 027 型陽性 027 PRESUMPTIVE NEGATIVE 027 型 2/5

上記判定のほか 以下に掲げる判定不能の結果が表示された場合は可能な限り再試験の実施を考慮すること 結果表示解釈及び考えらえる原因 SPC( 1) の結果不良 検体処理不良 又は PCR INVALID 反応阻害等の可能性がある PCC( 2) の結果不良 プローブ不良等の可能 ERROR 性がある 検査中断等により 適切な検査データが得られ NO RESULT なかった可能性がある 1 検体処理コントロール 2 プローブチェックコントロール ( 再試験の方法 ) (1) 判定不能の結果が得られてから 3 時間以内に再検査を実施する場合 新しい試薬カートリッジ ( 試薬カートリッジを再使用しないこと ) 及び新しい検体前処理試薬を使用し 以下の手順に従って再試験を実施する 1) 滅菌ピペットを用い 試薬カートリッジに残った内容物を検体注入口から新しい検体前処理試薬バイアルに移す 2) ボルテックスミキサーで混合し 検体前処理試薬の内容物全量を新しい試薬カートリッジの検体注入口に添加する 3) 試薬カートリッジの蓋を閉め 検査を開始する (2) 判定不能の結果が得られてから 3 時間以上経過後に再検査を実施する場合は 新たに糞便検体を滅菌綿棒に採取し 試験を再度実施する 2. 判定上の注意 (1) の各試薬カートリッジには SPC( 検体処理コントロール ) が含まれている SPC は B.globigii の非感染性菌胞子を含む凍結乾燥ビーズであり 検体処理が適切に行われていることを確認する また 検体中の妨害物質に起因する PCR の反応妨害の有無等を確認する SPC は検体において必ず陽性となることが期待され 規定の基準値を満たす場合に有効と判断される ( 陽性検体においては PCR 反応の競合のため 必ずしも SPC 陽性とならない場合がある ) 検体において SPC が検出されなかった場合 検査は INVALID( 無効 ) と判定される 検査結果として INVALID が表示された場合には 再検査を考慮すること (2) 各検査において PCR 反応前に専用機器により各プローブの蛍光が測定され プローブチェックが行われる ( プローブチェックコントロール PCC) PCC によって試薬の溶解状態 プローブの状態や蛍光色素の安定性 PCR 反応チューブの溶液の充填性が確認される 検査結果として ERROR が表示された場合 PCC の結果不良より検査結果が得られなかったことを意味するので 再検査を考慮すること (3) 使用者が自ら検査を中断したとき 停電等の電源トラブルにより意図せず検査が中断されたとき 判定結果として NO RESULT が表示された場合 再検査が可能な状況であれば再検査の実施を検討すること (4) 検査結果は 専用機器によって測定された蛍光シグナルによって自動的に判定され View Results ウィンドウ等において表示される 画面確認方法等の詳細については 専用機器の取扱い説明書等を参照すること (5) 判定不能結果は 検体採取が不適切であったり 指示された検体採取方法や保管方法の逸脱 操作方法の誤り 検体のコンタミや検体中の菌数が少なかったこと等により生じる可能性がある 判定不能結果を防ぐため 検査は本添付文書の記載に従い適切に行うこと (6) toxinotype V である非 027 型 (078 型に相当 ) のクロストリジウム ディフィシル分離株が 027 型陽性と報告されることがある (7) による測定結果とその判定は PCR リボタイピング試験の結果を直接提供しているものではない 従って PCR リボタイピング試験では 027 型以外の型に判定される分離株 ( 非 027 型分離株 ) の中には によって 027 型陽性と報告される分離株がある (8) 陽性検体の遺伝子量がの最小検出感度近傍の場合 再試験に伴い検体が希釈されることにより 結果が偽となることがある (9) 感染微生物にゲノム突然変異 挿入 欠失あるいは転位が存在する場合 またはクロストリジウム ディフィシル感染後 非常に早期に検査を実施した場合 偽の結果となることがある 臨床的意義 C. difficile は芽胞を形成する嫌気性のグラム陽性桿菌であり 院内感染における抗菌薬関連下痢症の主要な原因菌としての重要性が認識されている C. difficile は健常成人においても保菌者がいるが 通常は腸内細菌叢の存在により C. difficile の病原性は発現されない 1 しかしながら 抗菌薬の曝露等により腸内細菌叢が攪乱されると C. difficile が異常増殖し 毒素が産生され C. difficile 感染症を発症する 2 C. difficile 感染症の臨床症状は軽度の下痢から重度の偽膜性大腸炎まであり 重症例では致死的な経過を辿ることもある C. difficile の病原性株にはトキシン A 陽性 トキシン B 陽性株に加えて トキシン A トキシン B 陽性株が知られている 2,3 従ってトキシン B は病原性との関与においてその重要性が認識されている また 2002 年以降に北米を中心にアウトブレイクした強毒株の 027 型の C.difficile では トキシン B の産生に関与するトキシン B 遺伝子が発現している他 毒素産生の抑制遺伝子である tcdc 遺伝子に変異があり トキシン A 及びトキシン B の産生亢進が確認されている さらに第三の毒素といわれるバイナリートキシンが産生されることが報告されている 2 日本ではアウトブレイクの報告はないが いくつかの感染事例が報告されている 4 はリアルタイム PCR によりトキシン B バイナリートキシン及び変異型 tcdc の DNA を検出する体外診断用医薬品である はこれら標的 DNA の検出により C. difficile の産生する毒素 ( トキシン B) 及び 027 型の C. difficile の検出を判定するキットであり C.difficile 感染症 (027 型株による C.difficile 感染症を含む ) の診断補助を目的としている 3/5

< 臨床性能試験成績 > 1. 本邦臨床性能試験成績 1 クロストリジウム ディフィシルトキシン B の検出に関する結 果 毒素産生能確認試験 陽性 培養 トキシン B 陽性 55 1 * 4 * 60 トキシン B 2 * 6 105 113 57 7 109 173 トキシン B が陽性であった検体数 * 不一致となった 7 例については いずれも最終的にクロストリジウム ディフィシル感染症と診断されていた の偽 2 例については の検査に供した検体量の不足等が原因として考えられる 陽性一致率 :96.5% (55/57) 一致率 :95.7% (111/116) 全体一致率 :96.0% (166/173) 2 クロストリジウム ディフィシル 027 型の検出に関する結果 Ribotyping 試験 陽性 毒素産生能 培養 027 型陽性 1 0 0 1 * 2 027 型 0 56 7 108 171 1 56 7 109 173 * 不一致となった 1 例については 治療開始後に検体が採取されているため 培養法による検査で菌が検出できなかったことなどが考えられる 陽性一致率 :100% (1/1) 一致率 :99.4% (171/172) 全体一致率 :99.4% (172/173) 2. 海外臨床性能試験成績クロストリジウム ディフィシルトキシン B 及び 027 型の検出に関する結果 トキシン B 陽性 027 型 トキシン B 陽性 027 型陽性 毒素産生性 C.difficile 027 培養検査 PCR Ribotyping * 分類不能 217 0 86 2 ** 305 5 89 31 0 125 21 1 1841 0 1863 243 90 1958 2 2293 トキシン B 陽性 かつ PCR Ribotyping で非 027 型であった検体 トキシン B 陽性 かつ PCR Ribotyping で 027 型であった検体 * 培養 又は 培養陽性 かつ トキシン B の検体 **PCR Ribotyping の結果 C.difficile ではないと判定された検体 (2 例 ) 1 トキシン B 検出に関する成績陽性一致率 :93.4% (311/333) 一致率 :94.0% (1841/1958) 一致率 :93.9% (2152/2291) 陽性的中率 :72.7% (311/428) 的中率 :98.8% (1841/1863) 2027 型検出に関する成績陽性一致率 :98.9% (89/90) 一致率 :98.4% (2165/2201) 一致率 :98.4% (2254/2291) 陽性的中率 :71.2% (89/125) 的中率 :100.0% (2165/2166) 性能 1. 性能 操作方法欄記載の方法に従い 自社管理検体を用いて 感度 正確性 同時再現性試験を行った時 下述の規格に適合する (1) 感度 濃度既知の陽性管理検体を用いて検査を行うとき いずれの 結果においても トキシン B 陽性 027 型陽性と判定される (2) 正確性濃度既知の陽性管理検体及び管理検体を用いて検査を行うとき 陽性管理検体はすべてトキシン B 陽性 027 型陽性に 管理検体はすべてに判定される (3) 同時再現性濃度既知の陽性管理検体及び管理検体を用いて 3 回繰り返し検査を行うとき 陽性管理検体は全てトキシン B 陽性 027 型陽性に 管理検体はすべてに判定される 2. 最小検出感度 ( 専用機器 GeneXpert システム 使用 ) 28 コピー / アッセイ ( 自社管理検体 ) 3. 自社管理検体社内標準物質 (C.difficile 陽性株 (027 株 )) 使用上又は取り扱い上の注意 1. 取扱い上 ( 危険防止 ) の注意 (1) 検体 及び使用済みの試薬カートリッジは 感染の危険があるものとして取り扱うこと (2) 検査にあたっては 感染の危険 試薬による皮膚や粘膜への刺激を避けるため 使い捨て手袋や眼鏡 防護服等の保護具を着用すること また 検体及び試薬の取扱いの後は よく手を洗うこと (3) 化学薬品及び感染の恐れのある試薬や検体の取扱いについては 各施設の安全手順に従うこと (4) の検体前処理試薬は チオシアン酸グアニジンを含んでおり 酸との接触や加熱により有毒ガスが発生する恐れがあるため 取扱いには十分に注意すること (5) カートリッジ内の溶液は水酸化ナトリウムを含んでいるため 皮膚や眼等の粘膜に接触したり 飲み込んだりした場合 火傷等の傷害を引き起こすおそれがある また 溶液及び蒸気ともに可燃性であるため 火気を避け 取扱いに注意すること 皮膚や眼 粘膜等に接触した場合には 接触箇所に応じて石鹸や大量の水で洗い流す等の応急処置を行い また吸入による呼吸困難等が発生した場合には ただちに屋外に移動する等の処置を行った上で 医師に相談すること (6) の試薬カートリッジは 米国由来のウシ血清アルブミン (BSA) を含有している ( 製造国 : 米国 / 死亡前後に検査済み ) その他の動物性タンパクは含有せず また製造工程での混入はない 2. 使用上の注意 (1) による検査は下痢等の臨床症状を有するクロストリジウム ディフィシル感染症の疑いのある患者に限り実施すること (2) の結果は クロストリジウム ディフィシル感染治療の指針とすることを意図していない (3) は年齢 2 歳未満の患者についての使用については確立されていない (4) によるクロストリジウム ディフィシル 027 型に関する判定結果を患者管理又は治療方針の決定に適用しようとする場合は 患者の臨床症状及び参照可能なその他の検査結果についても十分に勘案し 慎重にその適用を判断すること 4/5

(5) は 貯蔵方法 有効期間 欄の記載に従い保存すること (6) 有効期間を過ぎた製品は使用しないこと (7) 試薬カートリッジが濡れていたり 蓋や反応チューブに破損が見られる等の異常がある場合には 使用せずに別の試薬カートリッジを用いること (8) 試薬カートリッジ及び検体前処理試薬は 同じキット内のものを組み合わせて使用すること また 同じキット内の試薬であっても 試薬の注ぎ足し等を行わないこと (9) 試薬カートリッジに検体を添加した後は 30 分以内に検査を行うこと (10) 複数の検体の検査を行う際には 先の検査で使用する試薬カートリッジの蓋のみを開け 前処理済み検体を添加後 試薬カートリッジの蓋を閉めた後に 次の試薬カートリッジの操作に移ること (11) 試薬カートリッジに検体を添加した後 落下や振盪等の衝撃を加えた場合には その試薬カートリッジは使用せずに新しい試薬カートリッジを用いて検査を行うこと (12) 試薬カートリッジの蓋は 検体添加時以外には開けないこと (13) 再検査を行う場合は 新しい試薬カートリッジや検体前処理試薬を使用すること (14) 混濁または変色が認められる検体前処理試薬は使用しないこと (15) 中の試薬を他の試薬で代用しないこと 問い合わせ先 135-0063 東京都江東区有明三丁目 5 番 7 号 TOC 有明ウエストタワー TEL: 0120-566-730 製造販売元 135-0063 東京都江東区有明三丁目 5 番 7 号 TOC 有明ウエストタワー 製造元 Cepheid 3. 廃棄上の注意 (1) 使用済みの試薬カートリッジや 残った検体等については 通常のごみ処理場等への廃棄や 焼却等を行わず 各施設の管理手順に従って 感染性廃棄物として各市町村の規制に従って廃棄すること (2) 試薬及び器具等を廃棄する場合には 医療廃棄物等に関する規定や 水質汚濁防止法等の関連規制に留意すること (3) 検体に接触した器具 試薬及び容器等は 感染の危険があるものとして オートクレーブを用いて 121 で 20 分間滅菌処理するか 3~3.5% のグルタールアルデヒドのアルカリ水溶液に 60 分以上 或いは 0.02~0.05% の次亜塩素酸ナトリウムに 5 分以上浸漬して処理すること また 検体飛散時も同様に対処すること 貯蔵方法 有効期間 貯蔵方法 :2~28 有効期間 :18 ヵ月 包装単位 10 テスト 主要文献 1. Surawicz CM et al., Guidelines for Diagnosis, Treatment, and Prevention of Clostridium difficile Infections. Am J Gastroenterol 2013; 108: 478-98 2. 神谷茂. ディフィシル菌感染症の基礎と臨床. モダンメディア.2010 ; 56: 233-241 3. A1lfa MJ et al., Characterization of a Toxin A-Negative, Toxin B-Positive Strain of Clostridium difficile Responsible for Nosocomial Outbreak of Clostridium difficile-associated Diarrhea. J. Clin. Microbiol. 2000; 38: 2706-14 4. Kato H et al., First isolation of Clostridium difficile 027 in Japan. Euro Serveill 2007; 12(1): E070111.3 5/5