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CAMKK1 Calcium/calmodulindependent protein kinase kinase カルシウム カルモジュリンの結合により活性化し CaM Kinase I, IV をリン酸化することによってその活性を向上させ 様々な

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博第265号

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平成24年7月x日

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前立腺癌は男性特有の癌で 米国においては癌死亡者数の第 2 位 ( 約 20%) を占めてい ます 日本でも前立腺癌の罹患率 死亡者数は急激に上昇しており 現在は重篤な男性悪性腫瘍疾患の1つとなって図 1 います 図 1 初期段階の前立腺癌は男性ホルモン ( アンドロゲン ) に反応し増殖します そ


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難病 です これまでの研究により この病気の原因には免疫を担当する細胞 腸内細菌などに加えて 腸上皮 が密接に関わり 腸上皮 が本来持つ機能や炎症への応答が大事な役割を担っていることが分かっています また 腸上皮 が適切な再生を全うすることが治療を行う上で極めて重要であることも分かっています しかし

別紙 < 研究の背景と経緯 > 自閉症は 全人口の約 2% が罹患する非常に頻度の高い神経発達障害です 近年 クロマチンリモデ リング因子 ( 5) である CHD8 が自閉症の原因遺伝子として同定され 大変注目を集めています ( 図 1) 本研究グループは これまでに CHD8 遺伝子変異を持つ

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様式)

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Ⅰ. ヒトの遺伝情報に関する次の記述を読み, ~ に答えなさい 個体の形成や生命活動を営むのに必要な ( a ) は, 真核生物の細胞では主に核 の中で染色体を形成している 通常, ₁ 個の体細胞には同じ大きさと形の染色体が 一対ずつあり, この対になっている染色体を ( b ) といい, 片方の染

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結果 この CRE サイトには転写因子 c-jun, ATF2 が結合することが明らかになった また これら の転写因子は炎症性サイトカイン TNFα で刺激したヒト正常肝細胞でも活性化し YTHDC2 の転写 に寄与していることが示唆された ( 参考論文 (A), 1; Tanabe et al.

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統合失調症モデルマウスを用いた解析で新たな統合失調症病態シグナルを同定-統合失調症における新たな予防法・治療法開発への手がかり-

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SGK Serine/threonineprotein kinase SGK1 01158 30739933 30139931 AGC グループに分類されるセリンスレオニンキナーゼ 血清 糖質コルチコイド 電解質コルチコイド 浸透圧ショック等によって誘導され 細胞の生存 神経細胞の興奮性 腎臓でのナトリウムの排出などに関与する イオンチャネルやトランスポーターの制御を通して血圧やグルコース取り込み 心筋再分極 記憶形成に関与する 糖尿病性の腎障害において発現亢進しナトリウム輸送を活性化する 乳がん細胞株における糖質コルチコイドの抗アポトーシス作用を担う / 80 Truncated protein Nterminal GST Active mutant [S422D] 69 kda NP_005618.2 61431(end) SGK2 Serine/threonineprotein kinase SGK2 01159 30439943 30839941 AGC グループに分類されるセリンスレオニンキナーゼ イオンチャネルやトランスポーターの制御 細胞の生存 増殖の制御に関与する 腎細管において SGK2 はアクアポリン 2 の局在する遠位側にはなく 近位側にて Na/H エクスチェンジャー 3 と共局在してその活性を制御する このことによって SGK1 とは異なる様式で腎臓におけるナトリウム輸送を制御している事が示唆されている / 80 Fulllength Nterminal GST Active mutant [S356D] 68 kda NP_733794.1 1367(end) SGK3(SGKL) Serine/threonineprotein kinase SGK3 01160 30139953 30539951 AGC グループに分類されるセリンスレオニンキナーゼ イオンチャネルやトランスポーターの制御 細胞の生存 増殖の制御 腎細管におけるリン酸の輸送 骨密度の制御に関与する マウスモデルにおいて 成長中毛嚢の内根鞘にて発現し 毛の発生に必要であることが報告されている 乳がん細胞においてエストロゲンによって誘導される / 80 Truncated protein Nterminal GST Active mutant [S486D] 1, 70 kda NP_037389.4 119496(end) CAMK Group: Ca2+/calmodulindependent protein kinase カルシウム / カルモジュリン複合体が結合することによって活性化するキナーゼを中心とする群 品名 メーカーコード コード No. 容量希望納入価格 ( 円 ) AMPKα 1/ β 1/ γ 1(PRKAA1/B1/G1) 5'AMPactivated protein kinase 02113 30580263 30980261 CAMK グループに分類されるセリンスレオニンキナーゼ α β γ 鎖からなる 細胞内の ATP レベルの減少に対し ATP 消費を抑え エネルギーの恒常性を保つためのセンサーとして機能していると考えられている 5 'AMP によって活性化され 合成酵素の活性調節によってタンパク質 炭水化物 脂質の合成を抑制する グルコーストランスポーターの細胞表面への移動により 筋細胞へのグルコース取り込みを促進する 転写酵素やヒストンの調節により エネルギー代謝に関わる遺伝子の発現を制御する また生体内時計の調節や タウのリン酸化も担う / 80 Fulllength NP_006242.4 Nterminal GST 1550(end) 90 kda 43

AMPKα 2/ β 1/ γ 1(PRKAA2/B1/G1) 5'AMPactivated protein kinase 02114 30280273 30680271 CAMK グループに分類されるセリンスレオニンキナーゼ α β γ 鎖からなる 細胞内の ATP レベルの減少に対し ATP 消費を抑え エネルギーの恒常性を保つためのセンサーとして機能していると考えられている 5 'AMP によって活性化され 合成酵素の活性調節によってタンパク質 炭水化物 脂質の合成を抑制する グルコーストランスポーターの細胞表面への移動により 筋細胞へのグルコース取り込みを促進する 転写酵素やヒストンの調節により エネルギー代謝に関わる遺伝子の発現を制御する また生体内時計の調節や タウのリン酸化も担う / 80 Fulllength NP_006243.2 Nterminal GST 1552(end) 89 kda AMPKα 1/β2/γ1(PRKAA1/B2/G1) AMPactivated, alpha 1 catalytic subunit 02147 38602151 38202153 AMPK 複合体のサブタイプの一つ AMPK beta 1 サブユニットが肝臓で強く発現するのに対し beta 2 サブユニットは骨格筋で強く発現する / 80 1, Fulllength Nterminal GST 90 kda NP_006242.4 1550(end) AMPKα2/β2/γ1(PRKAA2/B2/G1) AMPactivated, alpha 2 catalytic subunit 02148 38302161 38902163 同上 / 80 1, Fulllength Nterminal GST 89 kda NP_006243.2 1552(end) BRSK1 Serine/threonineprotein kinase BRSK1 02115 30980283 30380281 CAMK グループに分類されるセリンスレオニンキナーゼ 広く発現するが脳と精巣で発現レベルが高い チューブリンや微小管付随タンパクをリン酸化することによって 神経細胞の極性制御 中心体の複製に関与する 神経細胞においてはシナプス小胞に局在し伝達物質放出に関わる BRSK1/2 の二重ノックアウトマウス個体は前頭葉が小さく自発的動きを見せずに生後 2 時間で死亡し そのニューロンではしばしば軸索と樹状突起の区別が困難である / 80 Fulllength Nterminal GST 112 kda NP_115806.1 1778(end) 44

BRSK2 Serine/threonineprotein kinase BRSK2 02116 30680293 30080291 CAMK グループに分類されるセリンスレオニンキナーゼ 広く発現するが脳と精巣で発現レベルが高い チューブリンや微小管付随タンパクをリン酸化することによって 神経細胞の極性制御 中心体の複製に関与する 神経細胞においてはシナプス小胞に局在し伝達物質放出に関わる BRSK1/2 の二重ノックアウトマウス個体は前頭葉が小さく自発的動きを見せずに生後 2 時間で死亡し そのニューロンではしばしば軸索と樹状突起の区別が困難である / 80 Fulllength Nterminal GST 102 kda ABA17261.1 1674(end) CaMK1α (CAMK1) Calcium/calmodulindependent protein kinase type 1 02104 30239983 30639981 CAMK グループに分類されるセリンスレオニンキナーゼ 細胞質に局在しカルシウム カルモジュリンの結合 CaMKK によるリン酸化により活性化される カルシウムの細胞内流入に伴い 転写因子の活性化などの様々な反応を誘導する 神経細胞では NMDA 受容体経由のカルシウム流入等により活性化し 樹状突起の伸長やシナプス長期増強 (LTP) の発現に寄与する シナプス後部にて複合体を形成し Rac1 を通してスパインやシナプスの構造変化を促進する / 80 Fulllength Nterminal GST 68 kda NM_003656 1370(end) CaMK1β (PNCK) Calcium/calmodulindependent protein kinase type 1subunit beta 02105 30939993 30339991 CAMK グループに分類されるセリンスレオニンキナーゼ カルシウム カルモジュリンの結合 CaMKK によるリン酸化により活性化される 核内に局在するスプライシングバリアントが報告されている In vitro において CREB1, Synapsin I をリン酸化する マウスにおいて 妊娠後期の乳腺で発現量が上昇する事 ヒト乳がん細胞株でも正常乳腺細胞に比べて過剰発現されている事が観察されている / 80 Fulllength Nterminal GST 1, 66 kda Q6P2M8 1343(end) CaMK1δ (CAMK1D) Calcium/calmodulindependent protein kinase type 1subunit beta 02106 30940003 30340001 CAMK グループに分類されるセリンスレオニンキナーゼ 細胞質に局在しカルシウム カルモジュリンの結合 CaMKK によるリン酸化により活性化される CREB を介した遺伝子発現 顆粒球におけるカルシウム反応や海馬における樹状突起伸長を制御し 好中球におけるサイトカインによる細胞増殖や respiratory burst に必要とされる 広く発現し 多形核白血球 ( 好酸性 / 好中性顆粒球 ) で強い発現が見られる / 80 Fulllength Nterminal GST 67 kda NP_065130.1 1357(end) 45

CaMK2α (CAMK2A) Calcium/calmodulindependent protein kinase type II subunit alpha 02109 30780223 30180221 CAMK グループに分類されるセリンスレオニンキナーゼ α β γ δ の 4 つのサブタイプを持つ 環状に会合した 6 量体がふたつ集まった 12 量体として存在し カルシウム カルモジュリンの結合によって活性化する 複合体内で自己リン酸化し 一定期間活性を保つ分子スイッチとして機能する γ δ サブユニットは発生初期 成体期ともに発現し 様々な組織に発現する 心筋 骨格筋における機能が比較的よく研究されており 骨格筋においては運動時に活性が上昇する 心筋においては Na/Ca チャネル トランスポーターなどの細胞内輸送を制御しカルシウム動態 興奮収縮連関に関与している / 80 Fulllength NP_741960.1 Nterminal GST 1478(end) 81 kda CaMK2β (CAMK2B) Calcium/calmodulindependent protein kinase type II subunit beta 02110 30480233 30880231 同上 / 80 Fulllength Nterminal GST 83 kda NP_742078.1(iso5) 1503 CaMK2γ (CAMK2G) Calcium/calmodulindependent protein kinase type II subunit gamma 02112 30880253 30280251 同上 / 80 Fulllength Nterminal GST 85 kda NP_751910.1 1518(end) CaMK2δ (CAMK2D) Calcium/calmodulindependent protein kinase type II subunit delta 02111 30180243 30580241 同上 δ サブユニットは各種心疾患に関与し 不整脈などにおいて発現の向上が見られる / 80 Fulllength NP_742113.1 Nterminal GST 1478 81 kda 46

CaMK4 Calcium/calmodulindependent protein kinase type IV 02108 30080213 30480211 CAMK グループに分類されるセリンスレオニンキナーゼ α β γ δ の 4 つのサブタイプを持つ カルシウム カルモジュリンの結合 CaMKK によるリン酸化により活性化され 活性型は主に核に局在する ホスファターゼ PP2A と複合体を形成するため 活性化されている時間が短い 転写因子の活性制御により 免疫反応 炎症 記憶に関与する 胸腺における T リンパ球の成熟過程で CD4 + /CD8 + 二重陽性細胞のポジティブセレクションを制御する CD4 記憶 T 細胞において T 細胞受容体のシグナリングに必須である 海馬においては CREB1 のリン酸化により 記憶形成や長期増強に貢献する 卵巣がん細胞で発現が認められる / 80 Fulllength NP_001735.1 Nterminal GST 1473(end) 78 kda CHK1(CHEK1) Serine/threonineprotein kinase CHK1 02117 30980303 30380301 CAMK グループに分類されるセリンスレオニンキナーゼ 細胞周期チェックポイントにおいて DNA 損傷や複製未完了の DNA に反応して細胞周期の停止 DNA 修復の活性化を行うのに必要 複製ストレスへの応答は ATR キナーゼ DNA 損傷への応答は ATM キナーゼからのシグナルに依存する CDC25 ホスファターゼをリン酸化して抑制することを通して 各種 CDK キナーゼを抑制し細胞周期を停止する 様々なターゲットを活性化し DNA 修復を促進する 胃 結腸 子宮内膜腫瘍において変異が見られる / 80 Fulllength NP_001265.1 Nterminal GST 1476(end) 81 kda CHK2(CHEK2) Serine/threonineprotein kinase CHK2 02162 30480593 30880591 CAMK グループに分類されるセリンスレオニンキナーゼ 細胞周期チェックポイントにおいて DNA 損傷による ATM キナーゼからのシグナルに反応して細胞周期の停止 DNA 修復の活性化等を行うのに必要 CDC25 ホスファターゼをリン酸化して抑制することを通して 各種 CDK キナーゼを抑制し細胞周期を停止する 様々なターゲットを活性化し DNA 修復を促進する p53 をリン酸化しアポトーシスを制御する リ フラウメニ症候群を含むがんの原因となる家族性の変異が知られている / 80 Fulllength Nterminal GST 88 kda NP_009125.1 1543(end) DAPK1 Deathassociated protein kinase 1 02134 30280413 30680411 CAMK グループに分類されるカルモジュリン依存性セリンスレオニンキナーゼ 細胞死の誘導を行うがん抑制遺伝子として知られ p53 の活性化を通してアポトーシスを Beclin1 のリン酸化を通してオートファジーを誘導する Tropomyosin を介したストレスファイバー形成誘導 JNK MAP キナーゼ経路を介した酸化ストレス応答 脳虚血時の神経細胞死等の様々な応答を制御する いくつかのがんにおいて発現減少がみられる てんかんにおいて発現亢進が見られ 神経細胞死との関連の可能性がある / 80 Catalytic domain NP_004929.1 Nterminal GST 1289 60 kda 47

DAPK3 Deathassociated protein kinase 3 02136 30980423 30380421 CAMK グループに分類されるカルモジュリン依存性セリンスレオニンキナーゼ アポトーシス オートファジー 遺伝子転写 細胞骨格の再構築 細胞移動 平滑筋の収縮 細胞分裂 ( 特に細胞質分裂 ) に関与する 細胞に過剰発現させるとアポトーシスにおける形態の変化が観察される Wnt シグナリング, STAT3 転写因子を介した転写活性化 細胞分裂時のヒストン H3 リン酸化を行う / 80 Fulllength Nterminal GST 80 kda NP_001339.1 1454(end) DCAMKL1 Serine/threonineprotein kinase DCLK1 02139 30680433 30080431 CAMK グループに分類されるセリンスレオニンキナーゼ 胎児および成人の脳で主に発現し 発生期の神経細胞移動を制御するカルシウムシグナル伝達に関与している可能性がある 微小管結合タンパクであり キナーゼ活性とは独立した微小管重合活性をもつ 脳回欠損の原因となる Doublecortin と相同な配列を含み マウス脳の発生異常において遺伝的相互作用を示す / 80 Fulllength Nterminal GST 108 kda NP_004725.1 1729 DCAMKL2 Serine/threonineprotein kinase DCLK2 02140 30380443 30780441 CAMK グループに分類されるセリンスレオニンキナーゼ カルシウム カルモジュリンに対する親和性は CAMK ファミリーの他のキナーゼに比べて顕著に低い CREB コアクティベーター TORC2 のリン酸化により CRE 依存性遺伝子の発現抑制に関わる可能性が示唆されている キナーゼ活性と独立した微小管結合能をもち 過剰発現は微小管骨格の安定化をもたらす / 80 Fulllength Nterminal GST 103 kda NP_689832.1 1695(end) DRAK1(STK17A) Serine/threonineprotein kinase 17A 02137 30794731 30394733 CAMK グループに分類されるセリンスレオニンキナーゼ 胎盤 心臓 肺 骨格筋 腎臓 膵臓に発現する 細胞内では核に局在する DAPK (Deathassociated protein kinase) と類似した配列の活性部位を持つ 細胞内活性酸素分子種の制御を行い 過剰発現によりアポトーシス様の形態変化を細胞にもたらす / 80 Fulllength Nterminal GST 74 kda NP_004751.2 1414(end) 48

LKB1(STK11)/MO25α /STRAD α Serine/threonineprotein kinase STK11 02119 30680313 30080311 CAMK グループに分類されるセリンスレオニンキナーゼ AMPK ファミリーキナーゼの主要な調節因子であり エネルギーレベル低下に対する応答を促進する 代謝 p53 との相互作用による DNA 損傷応答 オートファジー アクチン骨格を通した細胞の極性制御 神経細胞の軸索伸長開始の制御に関わる 変異は胃腸ポリープを発生させる PeutzJeghers 症候群の原因となり メラノーマ 膵臓がん 精巣がんでも弧発性の変異が見られる / 80 Fulllength Nterminal GST 75 kda NP_000446.1 1433(end) MAPKAPK2 MAP kinaseactivated protein kinase 2 02142 30080453 30480451 CAMK グループに分類されるセリンスレオニンキナーゼ ストレス刺激に応答して活性化される p38 MAP キナーゼによって活性化され 炎症反応 サイトカイン産生 エンドサイトーシス 細胞移動 染色体リモデリング 転写調節に関与する MAPKAPK2 と 3 は類似した機能をもつが 2 の方が発現レベルや活性が高い mrna に結合する AUrich element 結合タンパクの調節によって TNF, IL6 などの mrna を安定化し 発現量の翻訳後調節を行う / 80 Fulllength Nterminal GST 1, 73 kda NP_116584.2 1400(end) MAPKAPK3 MAP kinaseactivated protein kinase 3 02143 30780463 30180461 同上 / 80 Fulllength Nterminal GST 70 kda NP_004626.1 1382(end) MAPKAPK5 MAP kinaseactivated protein kinase 5 02144 30480473 30880471 CAMK グループに分類されるセリンスレオニンキナーゼ ストレス刺激に対し ERK/p38 MAP キナーゼによって活性化され 細胞ストレス 炎症反応 アクチンフィラメントの再構成に関与する mtorc1 を正に制御する RHEB を抑制する事により mtor シグナリングを抑制する Atypical MAP キナーゼである ERK3/4 と相互作用を示す p53 をリン酸化する事によって HRAS による細胞老化に重要な役割を果たすがん抑制遺伝子であると考えられている / 80 Fulllength Nterminal GST 81 kda NP_003659.2 1471(end) 49

MARK1 Serine/threonineprotein kinase MARK1 02120 30380323 30780321 CAMK グループに分類されるセリンスレオニンキナーゼ 微小管結合タンパクのリン酸化により 細胞極性と微小管ダイナミクスの制御に関わる おそらく doublecortin のリン酸化により 神経細胞移動を制御する Wnt シグナリングを正に制御する MARK1 の変異は自閉症に相関している可能性があり 自閉症患者の前頭葉での過剰発現が報告されている アルツハイマー病での神経原線維濃縮体へのリン酸化タウ蓄積に関与している可能性が示唆されている / 80 Fulllength Nterminal GST 1, 116 kda AAF72103.1 1795(end) MARK2 Serine/threonineprotein kinase MARK2 02121 30080333 30480331 CAMK グループに分類されるセリンスレオニンキナーゼ 微小管結合タンパクのリン酸化により 細胞極性と微小管ダイナミクスの制御に関わる おそらく doublecortin のリン酸化により神経細胞移動を KIF13B のリン酸化により軸索形成を制御する Wnt シグナリングを正に制御する 上皮細胞の極性形成に必要であり ピロリ菌の産生する CagA 病原因子によって MARK2 が阻害される事が腸上皮細胞の極性異常 炎症 がん化の基盤にあると考えられている / 80 Fulllength Nterminal GST 110 kda NP_059672.2 1745(end) MARK3 MAP/microtubule affinityregulating kinase 3 02122 30780343 30180341 CAMK グループに分類されるセリンスレオニンキナーゼ 微小管結合タンパクのリン酸化 ヒストン脱アセチル化酵素 HDAC7 の細胞内局在制御等に関与する 足場タンパク KSR1 を負に制御する事によって MAPK 経路の活性制御に関わる 膵臓がんにおける MARK3 欠損の報告がある マウスでの遺伝子欠損は胎生致死 あるいは生まれたマウスに低代謝 低体重等の異常を引き起こす / 80 Fulllength Nterminal GST 1, 108 kda NP_002367.4 1729(end) MARK4 MAP/microtubule affinityregulating kinase 4 02123 30480353 30880351 CAMK グループに分類されるセリンスレオニンキナーゼ 肝がん細胞株から単離され MARK3 と 62% のアミノ酸同一性を示す 神経細胞前駆体で発現が見られ グリオーマでは抑制される 肝がん細胞の多くにおいて発現が亢進している事 及びそれらの細胞では β カテニンの核内集積が見られる事が観察されており 肝がんの発症に関与している可能性がある / 80 Fulllength Nterminal GST 103 kda NP_113605.2 1688(end) 50

MELK Maternal embryonic leucine zipper kinase 02124 30180363 30580361 CAMK グループに分類されるセリンスレオニンキナーゼ 広い基質選択性を持つ MAP3K5/ASK1 の活性化によりアポトーシスを促進する アポトーシス促進因子 BCL2L14 の抑制により乳がんの発症に関与する可能性も示唆されている 細胞周期の調節においては CDC25B ホスファターゼの中心体 紡錐体への局在を促進する 乳がん 脳腫瘍等で発現亢進が見られ 細胞株での機能阻害は細胞増殖を抑制する / 80 Truncated protein Nterminal GST 84 kda NP_055606.1 1493 E. coli MGC42105 Serine/threonineprotein kinase NIM1 02125 30880373 30280371 CAMK グループに分類されるセリンスレオニンキナーゼ WEE1 キナーゼをリン酸化 抑制する事により細胞分裂を促進する WEE1 は間期の間 細胞周期促進キナーゼである CDC2/cyclinB をリン酸化して抑制し 細胞周期の進行を妨げる役割を持つ / 80 1, Fulllength Nterminal GST 76 kda NP_699192.1 1436(end) MNK1(MKNK1) MAP kinaseinteracting serine/threonineprotein kinase 1 02145 30180483 30580481 CAMK グループに分類されるセリンスレオニンキナーゼ ERK, p38 MAP キナーゼ経路を活性化する事により 環境ストレスやサイトカインへの応答に関与する 造血におけるインターフェロン γ 等に対してタンパク質翻訳に必要な開始因子 EIF4E をリン酸化し 翻訳を促進する 三酸化ヒ素によるアポトーシス誘導 抗白血病効果を負に制御する / 80 Fulllength Nterminal GST Active mutant [T344D] 74 kda BAA19885.1 1424(end) MNK2(MKNK2) MAP kinaseinteracting serine/threonineprotein kinase 2 02146 30880493 30280491 CAMK グループに分類されるセリンスレオニンキナーゼ 環境ストレスやサイトカインへの応答に関与する インターフェロン γ 等に応答してのタンパク質の翻訳に必要な開始因子 EIF4E をリン酸化し 翻訳を促進する 三酸化ヒ素によるアポトーシス誘導 抗白血病効果を負に制御する 血清除去時の培養細胞における抗アポトーシスシグナリングに関与する / 80 Fulllength Nterminal GST Active mutant [T379D] 79 kda NP_951009.1 1465(end) 51

NuaK1 NUAK family SNF1like kinase 1 02126 30580383 30980381 CAMK グループに分類されるセリンスレオニンキナーゼ LATS1 キナーゼのリン酸化を通して細胞の老化を制御し 機能抑制は細胞分裂の増加に 発現向上は早期の細胞老化を起こす ミオシンホスファターゼ複合体の制御を通して細胞接着を制御する AKT1 によりリン酸化され ATM キナーゼを介して栄養分枯渇時の細胞生存を促進する 大腸がんにおいて過剰発現が見られる / 80 Fulllength Nterminal GST 102 kda NP_055655.1 1661(end) NuaK2 NUAK family SNF1like kinase 2 02127 30394711 30994713 CAMK グループに分類されるセリンスレオニンキナーゼ グルコース枯渇 CD95 death 受容体シグナル TNF といったストレス受容により NFκB 依存的に活性化され アポトーシスを抑制する F アクチンの G アクチンへの変換を促進し細胞の剥離を起こす 過剰発現はアポトーシス耐性を キナーゼネガティブ変異体はアポトーシス感受性を それぞれ腫瘍細胞に与える / 80 Fulllength Nterminal GST 98 kda NP_112214.1 1628(end) PASK PAS domaincontaining serine/threonineprotein kinase 02128 30280393 30680391 CAMK グループに分類されるセリンスレオニンキナーゼ 酸素 グルコース等の環境変化によって制御され エネルギー恒常性維持やタンパク翻訳に関与する グリコーゲン合成酵素 GYS1 の阻害によりグリコーゲン代謝を調節する 膵臓にてグルコース投与に対するグルカゴン分泌を制御する可能性が示唆されている 二型糖尿病患者の膵臓島細胞において発現低下が見られる / 80 Catalytic domain Nterminal GST 69 kda NP_055963.2 9491323(end) PHKG1 Phosphorylase b kinase gamma catalytic chain, skeletal muscle isoform 02152 30580523 30980521 CAMK グループに分類されるセリンスレオニンキナーゼ ホスホリラーゼ b キナーゼは α β γ δ ( カルモジュリン ) 各 4 分子からなる 16 量体として機能するカルモジュリン依存性キナーゼで γ は触媒サブユニットである グリコーゲンホスホリラーゼをリン酸化して活性化し グリコーゲン分解を制御する γ 1 は骨格筋等に発現する / 80 Fulllength Nterminal GST 1, 72 kda NP_006204.1 1387(end) 52

PHKG2 Phosphorylase b kinase gamma catalytic chain, testis/liver isoform 02153 30280533 30680531 γ 2 は精巣と肝臓に発現する γ 2 の機能欠損変異は糖原病 肝硬変の原因となる / 80 Fulllength Nterminal GST 74 kda NP_000285.1 1406(end) PIM1 Serine/threonineprotein kinase PIM1 02054 30539973 30939971 CAMK グループに分類されるセリンスレオニンキナーゼ 造血 生殖系列の細胞で主に発現し 細胞の生存と増殖に関わるがん原遺伝子 MYC 転写因子の安定化 アポトーシス促進因子の BAD と MAP3K5 の制御によって細胞の生存を促進する 細胞周期 G1S, G2M 期の移行に関して CDC25, CDKN1A/B の制御により進行促進する 精巣がん 造血系悪性腫瘍において発現亢進が見られ 発現レベルの定量化は有用である / 80 Fulllength Nterminal His 1, 39 kda NP_002639.1 1313(end) PIM2 Serine/threonineprotein kinase PIM2 02155 30980543 30380541 CAMK グループに分類されるセリンスレオニンキナーゼ 造血組織 精巣 腸で主に発現し 細胞の生存と増殖に関わるがん原遺伝子 MYC 転写因子の安定化 アポトーシス促進因子 BAD の制御 NFκB 経路の制御によって細胞の生存を促進する CDC25, CDKN1A/B の制御により細胞周期進行を促進する PI3KAKT 経路とパラレルに cap 依存性タンパク翻訳を促進する マウス細胞への導入によってリンパ腫を誘導する / 80 Fulllength Nterminal GST 61 kda NP_006866.2 1311(end) PIM3 Serine/threonineprotein kinase PIM3 02156 30680553 30080551 CAMK グループに分類されるセリンスレオニンキナーゼ 細胞の生存と増殖に関わるがん原遺伝子 MYC 転写因子の安定化 アポトーシス促進因子 BAD の制御 細胞周期の制御によって細胞の生存を促進する ERK1/2 MAP キナーゼの調節によりインスリン分泌を抑制する AMPK キナーゼの制御によりエネルギー代謝に関与する ウィルスベクターでの遺伝子導入により PIM1/2 と同様にマウスがんモデルを誘導する / 80 Fulllength Nterminal GST 63 kda NP_001001852.1 1326(end) 53

PKD1(PRKD1) Serine/threonineprotein kinase D1 02157 30380563 30780561 CAMK グループに分類されるセリンスレオニンキナーゼ ジアシルグリセロールによって細胞膜にリクルートされて活性化し PKC によるリン酸化を受ける PKD1, 2 は RAS, MAPK 経路を介したシグナル伝達 細胞増殖 分化 ゴルジ体からの膜輸送 神経細胞の極性形成 分泌 免疫 炎症反応 心肥大と収縮 血管新生 がんに関与する PKD1 が最もよく研究されている / 80 Fulllength Nterminal GST 129 kda NP_002733.1 1912(end) PKD2(PRKD2) Serine/threonineprotein kinase D2 02158 30080573 30480571 PKD2 は結腸上皮細胞株 NCM460 における主要サブタイプであり リゾホスファチジン酸に対して NFκB を介して IL8 の産生と炎症を誘導する / 80 Fulllength Nterminal GST 124 kda NP_057541.2 1878(end) PKD3(PRKD3) Serine/threonineprotein kinase D3 02159 30780583 30180581 同上 / 80 Fulllength Nterminal GST 127 kda NP_005804.1 1890(end) QIK(SNF1LK2) Serine/threonineprotein kinase SIK2 02129 30580403 30980401 CAMK グループに分類されるセリンスレオニンキナーゼ 脂肪組織特異的に発現し インスリンシグナリングや糖新生の制御に関わる 血中グルコース 腸ホルモンの上昇時に camp シグナリングを通して抑制され 転写コアクチベーター TORC2 を介して糖新生に関わる遺伝子転写の活性化を許す Refeeding 時のインスリン刺激に対しては受容体をリン酸化するとともに TORC2 をリン酸化し 分解を促進して糖新生遺伝子発現を抑制する / 80 Fulllength Nterminal GST 132 kda NP_056006.1 1926(end) 54

SIK(SNF1LK) Serine/threonineprotein kinase SIK1 02131 30094721 30694723 CAMK グループに分類されるセリンスレオニンキナーゼ 細胞周期 肝細胞での糖新生 脂質新生 筋細胞発生 腫瘍抑制に関与する 細胞が接着を失った際の p53 依存的アポトーシスを誘導し腫瘍抑制因子として機能する 細胞内ナトリウムの増加に対し ナトリウム / カリウムトランスポーターの活性を亢進させる SIK1 の機能異常は乳がんを含む幾つかのがんに相関している可能性がある / 80 Fulllength Nterminal GST 112 kda NP_775490.2 1783(end) skmlck(mylk2) Myosin light chain kinase 2, skeletal/cardiac muscle 02150 30180503 30580501 CAMK グループに分類されるセリンスレオニンキナーゼ 成体の骨格筋 心筋特異的に発現し 筋肉の収縮や心臓の機能を制御する ミオシン軽鎖 N 末のセリンをリン酸化する 家族性の心肥大で変異の報告がある がんの転移において発現亢進が見られる / 80 Fulllength Nterminal GST 93 kda NP_149109.1 1596(end) smmlck(mylk) Myosin light chain kinase, smooth muscle 02151 30880513 30280511 CAMK グループに分類されるセリンスレオニンキナーゼ カルシウムカルモジュリン依存的にミオシン軽鎖をリン酸化し 筋細胞の収縮を制御する キナーゼ非依存的にもアクチン ミオシンの相互作用を調節する その他には炎症反応 アポトーシス 細胞の移動 形態 胃腸運動 気道過敏および喘息に関連する他の機能に関与する ラット高血圧モデルで発現亢進が見られ SNP が重症喘息と一部の敗血症に相関する / 80 Catalytic domain Nterminal GST 67 kda NP_444253.2 14281771 SSTK(TSSK6) Testisspecific serine/threonineprotein kinase 6 02163 30096203 30496201 CAMK グループに分類されるセリンスレオニンキナーゼ キナーゼ触媒ドメインのみから成る 伸長中の精子頭部に局在し 精子の形成と機能 減数分裂後の DNA 凝縮と染色体リモデリングに必要とされる ヒートショックタンパクとの相互作用がキナーゼ活性に必要とされる 遺伝子欠損マウスは 雌は生殖能力があるが雄は無く 精子の数 運動性の低下と形態異常が観察される / 80 Fulllength Nterminal GST 1, 57 kda NP_114426.1 1273(end) 55

STK33 Serine/threonineprotein kinase 33 02301 30796213 30196211 CAMK グループに分類されるセリンスレオニンキナーゼ 精巣で強く発現し 肺上皮細胞 肺胞マクロファージ 網膜水平細胞 胎児の各器官で発現が見られる In vitro でビメンチンをリン酸化し細胞内でも相互作用することから 中間径フィラメントの動態制御に関わっている可能性がある HSP90/CDC37 シャペロンによって安定化される 変異が最も多くのがんで見られる KRAS による細胞増殖に必要である可能性が報告されたが その機能に STK33 のキナーゼ活性は関与していない事がそのご報告されている / 80 Fulllength NP_112168.1 free 1514(end) 58 kda TSSK1 Testisspecific serine/threonineprotein kinase 1 02364 30480613 30880611 CAMK グループに分類されるセリンスレオニンキナーゼ 精巣に特異的に発現し 基質 TSKS のリン酸化を通して後期精子形成に関与する 精子形成において 鞭毛基底部における中心体由来環状構造の変換に必要とされる TSSK1/2 のノックアウトマウスでは精子形成の異常やアポトーシスが見られ 不妊となる SNP の解析より ヒトにおいても TSSK2 遺伝子が不妊と相関している可能性が示唆されている / 80 Fulllength free 1, 42 kda NP_114417.1 1367(end) TSSK2 Testisspecific serine/threonineprotein kinase 2 02165 30780603 30180601 同上 / 80 Fulllength Nterminal GST 68 kda Q96PF2 1358(end) TSSK3 Testisspecific serine/threonineprotein kinase 3 02166 30494741 30094743 CAMK グループに分類されるセリンスレオニンキナーゼ 精巣特異的に発現し その発現環境に合致して 30 でキナーゼ活性が最大となる 精子の発生と機能に関与している可能性が考えられている In vitro では PDK1 キナーゼによるリン酸化により活性が上昇し これは AGC グループのキナーゼと同じ活性化様式である / 80 1, Fulllength Nterminal GST 57kDa NP_443073.1 2268(end) 56