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第 2 学年 理科学習指導案 平成 29 年 1 月 1 7 日 ( 火 ) 場所理科室 1 単元名電流とその利用 イ電流と磁界 ( イ ) 磁界中の電流が受ける力 2 単元について ( 1 ) 生徒観略 ( 2 ) 単元観生徒は 小学校第 3 学年で 磁石の性質 第 4 学年で 電気の働き 第 5

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理科学習指導案指導者海田町立海田西中学校教諭石川幸宏 1 日時平成 30 年 2 月 21 日 ( 水 ) 第 4 校時 2 学年第 1 学年 2 組 ( 男子 19 名女子 18 名 37 名 ) 3 場所海田西中学校第 2 理科室 4 単元名身のまわりの現象 ~ 力の世界 ~ 5 単元について

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1. 単元名 運動とエネルギー 3 章エネルギーと仕事 南中学校第 3 学年理科学習指導案 平成 26 年 10 月 16 日 ( 木 ) 第 5 校時 3 年生徒数 3 名場所理科室授業者 2. 単元について (1) 単元観本単元は 運動の規則性やエネルギーの基礎を 身のまわりの物体の運動などの観

(3) 指導観本単元の指導に当たっては, はじめに力の合力 分力に関する作図法を習得させるとともに, その力に関する知識を押さえ, 記録タイマー等の基本的な実験操作を習得させながら実験を行い, その結果を根拠に, 力と速さ, 運動の法則を考察させたい また,ICT を活用してイメージをもたせたり,

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Microsoft Word - 中学校数学(福島).doc

3 単元の目標 (1) 電流と電圧との関係及び電流の働きに関する事物 現象に進んでかかわり それらを科学的に探究するとともに 事象を日常生活とのかかわりでみようとする 自然事象への関心 意欲 態度 (2) 電流と電圧との関係及び電流の働きに関する事物 現象の中に問題を見いだし 目的意識をもって観察

授業では, 課題を解決するための情報を集める前に, どのような方法だと必要な情報を集めることができるのかを考えています 58.8% 41.2% 授業では, 調べたことなどを, 図, グラフ, 表などにまとめています 73.5% 26.5% 授業では, 情報を比べたり ( 比較 ), 仲間分けしたり

第 2 学年 5 組理科学習指導案 日時平成 26 年 12 月 12 日 ( 金 ) 場所城北中学校授業者酒井佑太 1 単元名電気の世界 2 単元について (1) 教材観今日の私たちの日常生活において 電気製品はなくてはならないものであり 電気についての基礎的な知識は必要不可欠である しかし 実際

Microsoft Word - 社会科

第 4 学年算数科指導案 平成 28 年 11 月 2 日 ( 水 ) 第 5 校時場所 4 年 2 組男子 22 名女子 10 名指導者垣見遥 ともなって変わる量 思考力 判断力 表現力の育成 ~ 児童の考えを引きだす算数的活動の工夫 ~ 1 単元名 ともなって変わる量 2 単元の目標 ともなって

能を習得したり活用したりすることの必要性について確認する グラフをかく力やグラフを読み取る力を身に付けさせるとともに, 一次関数を学ぶことに対する意欲を高めたい 小単元全体を通して主体的に学ぶ意欲を高め, 自分の考えを説明したいという気持ちにさせた上で, 目的や方法等を明確にした意図のあるペアやグル

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国語科学習指導案様式(案)

けて考察し, 自分の考えを表現している 3 電磁石の極の変化と電流の向きとを関係付けて考え, 自分の考えを表現している 指導計画 ( 全 10 時間 ) 第 1 次 電磁石のはたらき (2 時間 ) 知 1, 思 1 第 2 次 電磁石の強さが変わる条件 (4 時間 ) 思 2, 技 1, 知 2

での生活では, 理科の学習という意識が薄くなっている 理科の学習が自分の生活に役に立っていると 感じている児童は多いが, 便利にしてくれると感じている児童は少ない このことから理科で学習した 内容が, 生活の中で生かされていることを実感できるような指導を行っていきたい ( 学習活動への意識に関するこ

第1学年 理科学習指導案

理科学習指導案

理科学習指導案指導者海田町立海田西中学校教諭柚中朗 1 日時平成 30 年 1 月 24 日 ( 水 ) 2 学年第 2 学年 1 組 ( 男子 14 名女子 18 名計 32 名 ) 3 単元名天気とその変化 ~ 大気の動きと日本の天気 ~ 4 単元について (1) 単元観本単元は, 学習指導要領

4. 題材の評価規準 題材の評価規準 については, B 日常の食事と調理の基礎 (2),(3), D 身近な消費生活 と環境 (1) の 評価規準に盛り込むべき事項 及び 評価規準の設定例 を参考に設定して いる 家庭生活への関心 意欲 態度 お弁当作りに関心をもち, おか 生活を創意工夫する能力

彩の国埼玉県 埼玉県のマスコット コバトン 科学的な見方や考え方を養う理科の授業 小学校理科の観察 実験で大切なことは? 県立総合教育センターでの 学校間の接続に関する調査研究 の意識調査では 埼玉県内の児童生徒の多くは 理科が好きな理由として 観察 実験などの活動があること を一番にあげています

座標軸の入ったワークシートで整理して, 次の単元 もっとすばらしい自分へ~ 自分向上プロジェクト~ につなげていく 整理 分析 協同的な学習について児童がスクラップした新聞記事の人物や, 身近な地域の人を定期的に紹介し合う場を設けることで, 自分が知らなかった様々な かがやいている人 がいることを知

第 5 学年 社会科学習指導案 1 単元名自動車をつくる工業 2 目標 我が国の自動車工業の様子に関心を持って意欲的に調べ, 働く人々の工夫や努力によって国民生活を支える我が国の工業生産の役割や発展について考えようとしている ( 社会的事象への関心 意欲 態度 ) 我が国の自動車工業について調べた事

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Microsoft PowerPoint - H29小学校理科

知識・技能を活用して、考えさせる授業モデルの研究

7 3. 単元の指導計画 (7 時間扱い ) 時 学習内容 授業のねらい 物質の溶解と水溶液の均一性 コーヒーシュガーが水に溶ける様子を観察し, 色の様子からコーヒーシュガーの拡散と水溶液の均一性を理解する ( 観 実 ) コーヒーシュガーと食塩の溶解 物質の溶解と水溶液の均一性 2 物質が目に見え

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知識・技能を活用して、考えさせる授業モデルの研究

小学校理科の観察,実験の手引き 第3学年A(1) 物と重さ

Taro-小学校第5学年国語科「ゆる

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画像, 映像などの気象情報や天気と1 日の気温の変化の仕方に興味 関心をもち, 自ら気象情報を収集して天気を予想したり天気の観測をしたりしようとしている 気象情報を活用して, 天気の変化を予想することができる 1 日の気温の変化の仕方を適切に測り, 記録することができる 天気の変化は気象情報を用いて

Microsoft Word - ④「図形の拡大と縮小」指導案

英語科学習指導案 京都教育大学附属桃山中学校 指導者 : 津田優子 1. 指導日時平成 30 年 2 月 2 日 ( 金 ) 公開授業 Ⅱ(10:45~11:35) 2. 指導学級 ( 場所 ) 第 2 学年 3 組 ( 男子 20 名女子 17 名計 37 名 ) 3. 場所京都教育大学附属桃山中

第4学年算数科学習指導案

【大竹市】玖波小学校 算数「垂直・平行と四角形」(4年)HP

単元への意識 運動やエネルギーの学習が好きですか とてもそうである :2 人そうである :3 人あまりそうではない :6 人そうではない :0 人 運動やエネルギーの実験が好きですか とてもそうである :1 人そうである :8 人あまりそうではない :1 人そうではない :0 人 運動やエネルギーの

上体おこし長座体前屈反復横跳持久走三年女子 上体おこし長座体前屈反復横跳持久走三年男子 力ンド力ンド幅跳び幅跳び保健体育科学習指導案 指導者三和中学校小浦麻美日時平成 23 年 9 月 30 日 ( 金 ) 第 5 校時 ( 三良坂中学校体育館 ) 学年三和中学校第 3 学年 23 名 ( 男子 9

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教師の持つ指導ポイント 評価規準 中国地方の送電線網の図を利用し, 発電所からの電力を消費地に届けていることを示す その際, 送電の途中では, 電線の抵抗のために電線が発熱して電気エネルギーが損失することを, 本単元の内容をもとに考察させる ( 自然事象への関心 意欲 態度 ) エネルギーは変換の際

第3学年4組  理科  学習指導案

がお互いの性質を打ち消しあう また, その際, その他のイオンから塩が生じる パフォーマンス課題 硫酸に電極をさし, 電源装置で電圧を加えると電流が流れ, 電球が点灯する これに水酸化バリウム水溶液を少しずつ加えていくと水溶液は白く濁り, 電球は次第に暗くなり, やがて消える しかし, さらに加え続

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H26関ブロ美術プレ大会学習指導案(完成版)

第 6 学年 1 組理科学習指導案単元名 : 瀬野川の生き物のつながり 生き物のくらしと環境 男子 18 名女子 21 名計 39 名 単元について 指導者澄川和生 単元観本単元は, 小学校学習指導要領解説理科編第 6 学年 内容 B(3) の 動物や植物の生活を観察したり, 資料を活用したりして調

平成18年5月11日

H30全国HP

群教セ G04-03 平 集 理科 - 中 生徒が解決の見通しを持って実験方法を立案する理科授業 モデル図やグラフを使った予想の共有と タブレット端末の活用を通して 特別研修員奈良達也 Ⅰ 研究テーマ設定の理由 平成 29 年 3 月公示の新学習指導要領では 内容のイとして思考 判断

25math3

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○学部 ○○科 学習指導案

理科科学習指導案

第 4 学年算数科学習指導案 平成 23 年 10 月 17 日 ( 月 ) 授業者川口雄 1 単元名 面積 2 児童の実態中条小学校の4 年生 (36 名 ) では算数において習熟度別学習を行っている 今回授業を行うのは算数が得意な どんどんコース の26 名である 課題に対して意欲的に取り組むこ

Taro-(HP)指導案(改訂).jtd

子葉と本葉に注目すると植物の成長の変化を見ることができるという見方や, 植物は 葉 茎 根 からできていて, それらからできているものが植物であるという見方ができるようにしていく また, 学んだことを生かして科学的なものの見方を育てるために, 生活の中で口にしている野菜も取り上げて観察する活動を取り

(3) 指導観本時は 連立方程式の文章題を扱う最初の時間である 方程式の文章題は 個数と代金に関する問題 速さ 時間 道のりに関する問題 割合に関する問題 を扱う これらを解くときには図や表 線分図などを書くことが有効であることを生徒達は昨年度一次方程式の時にも経験している 一元一次方程式を利用する

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理科学習指導案(形式)

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7 本時の指導構想 (1) 本時のねらい本時は, 前時までの活動を受けて, 単元テーマ なぜ働くのだろう について, さらに考えを深めるための自己課題を設定させる () 論理の意識化を図る学習活動 に関わって 考えがいのある課題設定 学習課題を 職業調べの自己課題を設定する と設定する ( 学習課題

○数学科 2年 連立方程式

(1) 児童観本学級の児童は, 理科の学習に興味をもって取り組んでいる 特に, 観察や実験に意欲的である 昨年度は, 変える条件, 変えない条件を考えながら実験に取り組んできたことにより, 条件に目を向けて調べようとする力は育ってきている 本単元にかかわる児童の実態を把握するために, 発電, 蓄電,

技術 家庭科学習指導案 安芸高田市立向原中学校指導者久保田美恵 1 日時平成 26 年 11 月 10 日 ( 月 ) 第 5 校時 (14:15~15:05) 2 場所 2 年教室 3 学年 学級第 2 学年男子 11 名女子 11 名計 22 名 4 題材名 食品の選択 小題材名 加工食品の選び

社会科学習指導案

具体的な場面を設定し 実際に整理 整頓の計画を立てることで 実生活に繋げていくことができる よう指導していきたい また 第 3 次には環境とのかかわりについても押さえ 広い視野で考えられ るようにしていきたい 3 題材の目標 身の回りの整理 整頓に関心をもち 気持ちよく過ごそうとする 家庭生活への関

6 年 No.22 my summer vacation. 1/8 単元の目標 主な言語材料 過去の表し方に気付く 夏休みの思い出について, 楽しかったことなどを伝え合う 夏休みの思い出について, 音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や基本的な表現で書かれたものの意味が分かり, 他者に伝えるなどの目的

関数を活用することで現実世界の課題を解決できるということを通して, 生徒に関数の有用性を実感させたい そのために, 陸上競技トラックの問題 を用いて, 現実世界の課題から関数関係を見いだし, 表 式 グラフなどを用いて数学的に処理し, 現実世界の課題を解決する ことで, 関数を用いた問題解決の理解を

とである そこで, 紫キャベツを使った料理にレモンをかけると色が変わることを取り上げたり, 湖沼の水質の中和やあくとりなどの例を用いたりして, 興味 関心を高めるようにしたい なお,1 学年の いろいろな気体の性質,2 学年の 化学変化と原子 分子 ( 化学式と化学反応式 ),3 学年の 酸 アルカ

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学年第 3 学年 2 単元名 ( 科目 ) いろいろな関数の導関数 ( 数学 Ⅲ) 3 単元の目標 三角関数 対数関数 指数関数の導関数を求めることができる 第 次導関数の意味を理解し 求めることができる 放物線 楕円 双曲線などの曲線の方程式を微分することができる 4 単元の学習計画 三角関数 対

第 2 学年 * 組保健体育科 ( 保健分野 ) 学習指導案 1 単元名生涯の各段階における健康 ( イ ) 結婚生活と健康 指導者間中大介 2 単元の目標 生涯の各段階における健康について, 課題の解決に向けての話し合いや模擬授業, ディベート形式のディスカッションなどの学習活動に意欲的に取り組む

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指導案

第6学年2組 理科学習指導案

表 2 家庭にミシンがあり, 家族 ( 自分を含む ) が使用している 37% 家庭にミシンはあるが, ほとんど使用していない 26% 家庭にミシンがない 37% 指導観 1 年生にとって, 中学校に入学して初めての被服製作題材である 小学校の家庭科でも布を用いた製作を行ってきているが, 授業後,

(Microsoft Word - \217\254_\216Z_5_\216O\214\264\216s\227\247\216O\214\264\217\254.doc)

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5 指導について (1) 単元について 3 年磁石の性質 4 年電気の働き 5 年電流の働き ( 本単元 ) 磁石に引きつけら 乾電池の数とつな 鉄心の磁化 極の変化 れる物 ぎ方 電磁石の強さ 異極と同極 光電池の働き 電気の通り道 電気を通すつなぎ方 電気を通す物 6 年電気の利用 中学 2 年

第6学年2組 理科学習指導案

数学科学習指導案 1 次方程式 ( 中学校第 1 学年 ) 神奈川県立総合教育センター < 中学校 高等学校 > 数学 理科授業づくりガイドブック 平成 22 年 3 月 問題つくりを題材として取り上げ 身近な生活の中にある数量関係を見いだし それを基に文章題を作らせる指導によって 自ら具体的な事象

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20情報【授業】

国語科学習指導案

他の単元との連関 子どもが獲得する見方や考え方 教師の持つ指導ポイント 評価規準 小学 4 年生 もののあたたまり方 小学 6 年生 電気の利用 ~ エネルギーの工場と変身と銀行 ~ 中学 1 年生 光と音 ( 光のエネルギーを利用しよう ) 中学 2 年生 電流 ( 電気とそのエネルギー ) 電流

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第 6 学年理科学習指導案 平成 28 年度 12 月 6 日 ( 火 ) 第 5 校時 場所 理科室 1 単元名変わり続ける大地 2 単元について本単元では 第 5 学年 流れる水のはたらき 第 6 学年 大地のつくり の学習を踏まえて 地球 につ内容の関連と学習の系統性いての基本的な見方や概念を

(2) 計画学習課題 学習内容 時間 連立方程式とその解 二元一次方程式とその解の意味 2 連立方程式とその解の意味 ( 本時 1/2) 連立方程式の解き方 文字の消去の意味 加減法による連立方程式の解き方 5 代入法による連立方程式の解き方 連立方程式の利用 問題を解決するために 2つの文字を使っ

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Transcription:

広島市立古田中学校理科学習指導案 広島市立古田中学校 1 日時平成 29 年 11 月 1 日 ( 水 )2 校時 9:50~10:40 2 場所広島市立古田中学校第 1 理科室 3 学年 組第 1 学年 6 組 ( 男子 15 名女子 18 名計 33 名 ) 4 単元名 音による現象 5 単元について (1) 単元観学習指導要領第 1 分野の内容 (1) 身近な物理現象ア -( ウ ) に位置付けられている本単元は 音についての観察 実験を通して 音は物体の振動によって生じ その振動が空気中などを伝わること 音の大小や高低は 発音体の振動の振幅と振動数に関係することを見いださせることがねらいである 日常生活の中で音は目には見えないが 声や楽器など生徒の身の回りにあふれている現象である 目に見えないが 太鼓や音叉を使用することで 音は空気が振動することによって伝わることを実感させることができる また モノコードを使用することで 音の大小や高低は空気を伝わる振動の振幅や振動数に関係していることを気づかせることができる単元でもある (2) 生徒観本単元について生徒は 中学校で初めて学習する 日常生活では 様々な音がありふれており なぜ音が聞こえるのか といった素朴な疑問をもちにくい そのため 生徒にとっては ものが振動することによって音が生じていることをイメージしにくい 学級の生徒は ほとんどの生徒が観察や実験の結果からどのようなことが言えるかを考えることができており 78.8% の生徒は考えや予想をもとに 観察や実験の計画を立てているなど 積極的に授業に参加しているといえる しかし 授業で学んだことを日常生活や他の学習に関連付けて考えることを課題としている これまで行った 意識調査においても 授業で学んだことを ふだんの生活で使ったり 学んだことがどのような場面で使えるのか考えたりしています (48.5%) と回答した生徒の割合は低く 学習内容を関連付けて考えることに苦手意識をもっている生徒が多い (3) 指導観本単元では 音は物質が振動しているから生じる 振動を伝える媒体として 物 ( 固体 液体 気体 ) が存在している 等 音の規則性について 身近にある音が出る道具から体感させる活動を通して気付かせる さらに 身の回りの音から 音の大小や高低についての相違点から課題を見いださせた上で 違いの原因を振動の様子と関連付けて仮説を立てさせ モノコードを使った実験によって分析 解釈させる また 仮説の設定させる場面では 活用する既習事項を明確に示し これらを関連付けたり 類似したものから推論させたりすることとする 観察 実験をする前に どうすれば調べたいことを調べることができるかを考えさせ その中で要因と要因によって生じる現象を明確にさせる さらに 分析 解釈して結果を導出する場面では 生徒が自ら設定した仮説と観察 実験の結果を照らし合わせて考察させるよう指導する

6 単元の目標音についての観察 実験を通して 音は物体の振動によって生じ その振動が空気中などを伝えることを理解し 音の大小や高低は 発音体の振動の振幅と振動数に関係することを見いだすことができる 7 単元の評価規準 自然事象への関心 意欲 態度 音の性質に関する事物 現象に進んで関わり それらを科学的に探究しようとするとともに 事物を日常生活とのかかわりで見ようとする 科学的な思考 表現 音の性質に関する事物 現象の中に問題を見いだし 目的意識をもって観察 実験などを行い 音の発生と伝わり方 音の大小 高低と発音体の振動の関係などについて自らの考えを導き 表現している 観察 実験の技能 音の性質に関する観察 実験の計画的な実施 結果の記録や整理等の仕方を身に付けている 自然事象についての知識 理解 音の発生と伝わり方や音の大小 高低と振動数の関係などについて基本的な概念を理解し 知識を身に付けている 8 指導と評価の計画 ( 全 6 時間 ) 時 1 2 3 4 5 6 学習活動 音が出ている物体の様子を観察し 音がどのように発生し 伝わるか考える 音を伝える物質と音の伝わり方について理解できる 音の伝わる速さを計算によって求めることができる 音の大小を決定している要因をつきとめることができる 振動と音の関係を調べ 音の高低と発音体の振動数の関係について 規則性を見いだすことができる 身の回りで利用されている楽器の種類や特徴について調べることができる 評 関思技知 評価規準 評価方法 音が出ている物体のようすを観察 し 音が発生するようすに興味 行動観察関心をもち どのように音が発生しているのかを考えようとしていワークシート る 音が発生しているときのようす を 物体の振動と関連付けて説明 ワークシート している 価 実験から音は空気を振動させることで 伝わっていることを理解している 花火の現象から音の進む速さを理解している 音の大きさの違いに興味をもち 調べようとする 振動と音の関係を調べる実験を行い 音の大小と振動のしかたの関係を調べることができる 振動と音の関係をモノコードを使った実験から 音の高低と発音体の振動数の関係について 規則性を見いだし表現している 身の回りで利用されている楽器に関心を持ち その特徴について調べようとしている 身近な楽器の特徴や音の出方について振動の様子と関係付けて理解している 行動観察 ワークシート 行動観察 ワークシート

9 本時について (1) 目標振動と音の関係をモノコードを使った実験から 音の高低と発音体の振動数の関係について 規則性を見いだすことができる (2) 本時の評価規準 観点評価規準具体的な生徒の姿 科学的な思考 表現 実験結果から音の高低が振動の回数 ( 速さ ) と関わりがあることを見いだし 表現している 弦が短いときや細い弦ではじいたとき高い音が出て 弦はたくさん ( 速く ) 振動していた また 弦が長いときや太い弦ではじいたとき低い音が出て 弦の振動は少なかった ( ゆっくりだった ) 等の説明をしている (3) 準備物モノコード 9 台 ワークシート デジタルカメラ 9 台 懐中電灯 9 個 ipad1 台 (4) 本時の学習過程 学習活動 ( 予想される生徒の考え ) 指導上の留意点評価 1 既習事項を確認する 音は物体が振動することで発生し 空気中を伝わることで聞こえる 音の大小は振幅の大きさによって決定している 本時に活用する既習事項を明確にする 音の大小と振幅の関係について図示する 2 本時の課題を把握する モノコードの音を聞き 音に高低があることを知る 導 入 モノコードの音の高低を決定している条件を調べる 弦を細くすると高い音になり 弦を太くすると低い音になる 弦を短くすると高い音になり 弦を長くすると低い音になる 弦を張ると高い音になり 弦をゆるめると低い音になる 本時のめあてを提示する 実際にモノコードを使いながら 条件を調べさせる 音の高低は何によって変わるのか実験から説明することができる

3 仮説を設定する なぜ弦の太さや長さや張り具合を変えることで 音の高さが変わるのかを考える 太いとゆっくり弦が動き 細いと速く振動するのではないか 長いとゆっくり動いて 細いと速く振動するのではないか ゆるめるゆっくり動いて 張ると速く振動するのではないか 習得した知識 技能や生活経験を根拠に要因を考えさせる 弦の振動のしかたに注目させる 考えを共有し 仮説を設定する 音が低いほどゆっくり動き 音が高いほど速く動くはずだ 展 開 4 仮説を検証する方法を考える どうすれば調べたいことを調べられるか確認する 弦の太さが音の高低を決定している変化させる条件 : 弦の太さ変化させない条件 : 弦の長さ弦の張り方 弦の長さが音の高低を決定している変化させる条件 : 弦の長さ変化させない条件 : 弦の太さ弦の張り方 要因と要因によって生じる現象を明確にさせる 弦の張り方が音の高低を決定している変化させる条件 : 弦の張り方変化させない条件 : 弦の長さ弦の太さ < 確認 > 弦が振動する速さ 5 検証実験を行い 結果を整理する 実験し 結果を整理する 弦の太さが太いほど低い音 太いほど弦がゆっくり振動している 弦の長さが長いほど低い音 長いほど弦がゆっくり振動している 弦の張りが弱いほど低い音 張り方が弱いほどゆっくり振動している デジタルカメラのスローモーション機能で弦の振動する速さを確認させる

結果を共有する 他班の結果と自分の班の結果を比較し 妥当性を検討する 結果を黒板に記入する 6 結果をもとに考察する 結果と仮説を照らし合わせ 音の高低を弦の振動のようすと関連付けてまとめる 結果と仮説が一致しているかについて検討させる 思考 表現音の高低が振動の回数 ( 速さ ) と関わりがあることを見いだし 表現している ( 行動観察 ) ( ワークシート ) 仮説通り 音が高いほど速く振動し 音が低いほどゆっくり振動した まとめ 7 学習の振り返り 身の回りにあるものを使って 音の高低と振動数の違いを確認する 振動数が多いほど高い音になり 振動数が少ないほど 低い音になる スローモーションの映像とオシロスコープを確認しながら 1 秒間に何回振動しているかを振動数ということを周知する