2013 年 4 月 8 日 ver 改訂 JCOG 効果 安全性評価委員会承認 4 月 8 日発効 2013 年 8 月 2 日 ver 改訂 JCOG 効果 安全性評価委員会承認 8 月 2 日発効 2014 年 8 月 13 日 ver. 1.1 改訂 JCOG 効果

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がん化学(放射線)療法レジメン申請書

Japan Clinical Oncology Group( 日本臨床腫瘍研究グループ ) リンパ腫グループ 日本医療研究開発機構委託研究開発費革新的がん医療実用化研究事業 臨床試験と全国患者実態把握による indolent ATL に対する標準治療の開発研究 国立がん研究センター研究開発費 29-

佐賀県肺がん地域連携パス様式 1 ( 臨床情報台帳 1) 患者様情報 氏名 性別 男性 女性 生年月日 住所 M T S H 西暦 電話番号 年月日 ( ) - 氏名 ( キーパーソンに ) 続柄居住地電話番号備考 ( ) - 家族構成 ( ) - ( ) - ( ) - ( ) - 担当医情報 医

がん化学 ( 放射線 ) 療法レジメン申請書 記載不備がある場合は審査対象になりません * は記入不要です 申請期日 2013/6/17 受付番号 診療科名 脳神経外科 がん腫 ( コード ) 診療科長名 申請医師名 レジメン登録ナンバー 登録申請日 審査区分 ( 下記をチェックしてください ) 登

Japan Study Group for Cell Therapy and Transplantation(JSCT) 造血器腫瘍分科会 JSCT NHL04 びまん性大細胞型 B 細胞性リンパ腫に対する Rituximab を併用した Biweekly CHOP 療法および大量化学療法 + 自家

33 NCCN Guidelines Version NCCN Clinical Practice Guidelines in Oncology (NCCN Guidelines ) (NCCN 腫瘍学臨床診療ガイドライン ) 非ホジキンリンパ腫 2015 年第 2 版 NCCN.or

Microsoft PowerPoint - 印刷用 DR.松浦寛 K-net配布資料.ppt [互換モード]

がん登録実務について

4DCTを用いたITV(internal target volume)の検討

リンパ腫グループ:リンパ腫治療開発マップ

がん化学(放射線)療法レジメン申請書

日本内科学会雑誌第96巻第4号

JCOG0907 ver 概要 0.1. シェーマ allo-hsct 実施 増悪まで無治療経過観察 ドナー獲得 allo-hsct 非実施 後治療自由で経過観察 ATL 20 歳以上 65 歳以下 登録 導入化学療法最大 6 コース 無治療経過観察 (1 年 ) 増悪まで無治療経過観察

第 1 回改訂 (2005/2/3 承認 ): 適格規準の病理組織学的悪性度に FNCLCC system の Grade 2 を追加した 対象年齢上限を 60 歳から 65 歳に引き上げた MRI 撮影施設を追加した 第 2 回改訂 (2005/7/5 承認 ): 新規参加施設における放射線治療の

スライド 1

「             」  説明および同意書

配偶子凍結終了時 妊孕能温存施設より直接 妊孕能温存支援施設 ( がん治療施設 ) へ連絡がん治療担当医の先生へ妊孕能温存施設より妊孕能温存治療の終了報告 治療内容をご連絡します 次回がん治療の為の患者受診日が未定の場合は受診日を御指示下さい 原疾患治療期間中 妊孕能温存施設より患者の方々へ連絡 定

れない場合は 次のコホートに進む 第 3 コホートで被験者を追加した結果 G47Δ に起因する grade 3 以上の有害事象が 6 例中 1 例以下の場合 6.0x10 9 pfu を最大用量とする ある用量で 2 人以上に G47Δ に起因する grade 3 以上の有害事象が見られた場合には

頭頚部がん1部[ ].indd

8 整形外科 骨肉腫 9 脳神経外科 8 0 皮膚科 皮膚腫瘍 初発中枢神経系原発悪性リンパ腫 神経膠腫 脳腫瘍 膠芽腫 頭蓋内原発胚細胞腫 膠芽腫 小児神経膠腫 /4 別紙 5( 臨床試験 治験 )

症例報告書の記入における注意点 1 必須ではない項目 データ 斜線を引くこと 未取得 / 未測定の項目 2 血圧平均値 小数点以下は切り捨てとする 3 治験薬服薬状況 前回来院 今回来院までの服薬状況を記載する服薬無しの場合は 1 日投与量を 0 錠 とし 0 錠となった日付を特定すること < 演習

70 頭頸部放射線療法 放射線化学療法

第71巻5・6号(12月号)/投稿規定・目次・表2・奥付・背

1. ストーマ外来 の問い合わせ窓口 1 ストーマ外来が設定されている ( はい / ) 上記外来の名称 対象となるストーマの種類 7 ストーマ外来の説明が掲載されているページのと は 手入力せずにホームページからコピーしてください 他施設でがんの診療を受けている または 診療を受けていた患者さんを

がん化学(放射線)療法レジメン申請書

JCOG0910総括報告書

手術を支持する根拠とされていた また 非治癒因子が 1 つである患者が減量手術の良い対象と報告された しかしながら それらの報告には PS が良く合併症が少なく腫瘍量が少ない患者に好んで減量手術が行われている selection bias が明らかに存在し 化学療法単独でも か月の予後が

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2 対象疾患と病期初期放射線治療にもかかわらず再増大または進行する膠芽腫の患者 東京大学医学部附属病院の受診患者 ( 紹介患者を含む ) の中で本試験を希望し 臨床研究プロトコルに詳述の選択基準を全て満たし かつ除外基準のいずれにも該当しない者を対象とする 3 試験のデザイン本試験は無作為化を行わな

最終解析と総括報告書

【座長】先進医療総括報告書(旧告示B53金大131)

ける発展が必要です 子宮癌肉腫の診断は主に手術進行期を決定するための子宮摘出によって得られた組織切片の病理評価に基づいて行い 組織学的にはいわゆる癌腫と肉腫の2 成分で構成されています (2 近年 子宮癌肉腫は癌腫成分が肉腫成分へ分化した結果 組織学的に2 面性をみる とみなす報告があります (1,

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NCCN2010.xls

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密封小線源治療 子宮頸癌 体癌 膣癌 食道癌など 放射線治療科 放射免疫療法 ( ゼヴァリン ) 低悪性度 B 細胞リンパ腫マントル細胞リンパ腫 血液 腫瘍内科 放射線内用療法 ( ストロンチウム -89) 有痛性の転移性骨腫瘍放射線治療科 ( ヨード -131) 甲状腺がん 研究所 滋賀県立総合病

最終解析と総括報告書

PowerPoint プレゼンテーション

5. 乳がん 当該疾患の診療を担当している診療科名と 専門 乳房切除 乳房温存 乳房再建 冷凍凝固摘出術 1 乳腺 内分泌外科 ( 外科 ) 形成外科 2 2 あり あり なし あり なし なし あり なし なし あり なし なし 6. 脳腫瘍 当該疾患の診療を担当している診療科名と 専

10 年相対生存率 全患者 相対生存率 (%) (Period 法 ) Key Point 1 の相対生存率は 1998 年以降やや向上した 日本で

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原発不明がん はじめに がんが最初に発生した場所を 原発部位 その病巣を 原発巣 と呼びます また 原発巣のがん細胞が リンパの流れや血液の流れを介して別の場所に生着した結果つくられる病巣を 転移巣 と呼びます 通常は がんがどこから発生しているのかがはっきりしている場合が多いので その原発部位によ

70% の患者は 20 歳未満で 30 歳以上の患者はまれです 症状は 病巣部位の間欠的な痛みや腫れが特徴です 間欠的な痛みの場合や 骨盤などに発症し かなり大きくならないと触れにくい場合は 診断が遅れることがあります 時に発熱を伴うこともあります 胸部に発症するとがん性胸水を伴う胸膜浸潤を合併する

診療科 血液内科 ( 専門医取得コース ) 到達目標 血液悪性腫瘍 出血性疾患 凝固異常症の診断から治療管理を含めた血液疾患一般臨床を豊富に経験し 血液専門医取得を目指す 研修日数 週 4 日 6 ヶ月 ~12 ヶ月 期間定員対象評価実技診療知識 1 年若干名専門医取得前の医師業務内容やサマリの確認

研究課題名 臨床研究実施計画書 研究責任者 : 独立行政法人地域医療推進機構群馬中央病院 群馬県前橋市紅雲町 1 丁目 7 番 13 号 Tel: ( 内線 )Fax: 臨床研究期間 : 年月 ~ 年月 作成日 : 年月日 ( 第 版

米国で承認された エロツズマブ という新薬について Q&A 形式でご紹介します Q&A の監修は 新潟県立がんセンター新潟病院内科臨床部長張高明先生です Q1: エロツズマブという薬が米国で承認されたと聞きましたが どのような薬ですか? エロツズマブについてエロツズマブは 患者さんで増殖しているがん

がん化学(放射線)療法レジメン申請書

腫瘍センターの稼働実績 ( 平成 29 年 8 月 ) 最終版 H28 年 8 月 H29 年 8 月 H29 年度累 H28 年 8 月 H29 年 8 月 H29 年度累 H28 年 8 月 H98 年 8 月 H29 年度累

外来在宅化学療法の実際

2. 転移するのですか? 悪性ですか? 移行上皮癌は 悪性の腫瘍です 通常はゆっくりと膀胱の内部で進行しますが リンパ節や肺 骨などにも転移します 特に リンパ節転移はよく見られますので 膀胱だけでなく リンパ節の検査も行うことが重要です また 移行上皮癌の細胞は尿中に浮遊していますので 診断材料や

JCOGプロトコールマニュアル version 2.3

1)表紙14年v0

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1 BNCT の内容 特長 Q1-1 BNCT とは? A1-1 原子炉や加速器から発生する中性子と反応しやすいホウ素薬剤をがん細胞に取り込ませ 中性子とホウ素薬剤との反応を利用して 正常細胞にあまり損傷を与えず がん細胞を選択的に破壊する治療法です この治療法は がん細胞と正常細胞が混在している悪

がん化学(放射線)療法レジメン申請書

1. ストーマ外来 の問い合わせ窓口 1 ストーマ外来が設定されている ( / ) 上記外来の名称 ストマ外来 対象となるストーマの種類 コロストーマとウロストーマ 4 大腸がん 腎がん 膀胱がん ストーマ管理 ( 腎ろう, 膀胱ろう含む ) ろう孔管理 (PEG 含む ) 尿失禁の管理 ストーマ外

1 BNCT の内容 特長 QA Q1-1 BNCT とは? A1-1 原子炉や加速器から発生する中性子と反応しやすいホウ素薬剤をがん細胞に取り込ませ 中性子とホウ素薬剤との反応を利用して 正常細胞にあまり損傷を与えず がん細胞を選択的に破壊する治療法です この治療法は がん細胞と正常細胞が混在して

スライド 1

094 小細胞肺がんとはどのような肺がんですか んの 1 つです 小細胞肺がんは, 肺がんの約 15% を占めていて, 肺がんの組 織型のなかでは 3 番目に多いものです たばことの関係が強いが 小細胞肺がんは, ほかの組織型と比べて進行が速く転移しやすいため, 手術 可能な時期に発見されることは少

JCOGプロトコールマニュアルver.3.3

博士学位申請論文内容の要旨

untitled

C 型慢性肝炎に対するテラプレビルを含む 3 剤併用療法 の有効性 安全性等について 肝炎治療戦略会議報告書平成 23 年 11 月 28 日

【1

岸和田徳洲会病院 当院では以下の研究に協力し情報を提供しております この研究は 国が定めた指針に基づき 対象となる患者さまのお一人ずつから直接同意を得るかわりに 研究の目的を含む研究の実施についての情報を公開しています 研究結果は学会等で発表されることがありますが その際も個人を特定する情報は公表し

1. はじめに ステージティーエスワンこの文書は Stage Ⅲ 治癒切除胃癌症例における TS-1 術後補助化学療法の予後 予測因子および副作用発現の危険因子についての探索的研究 (JACCRO GC-07AR) という臨床研究について説明したものです この文書と私の説明のな かで わかりにくいと

Microsoft Word - 肺癌【編集用】

情報提供の例

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総括報告書 JCOG9907: 臨床病期 II 期および III 期胸部食道がんに対する 5-FU+ シスプラチン術前補助化学療法と術後補助化学療法のランダム化比較試験 2013 年 9 月 19 日作成研究事務局 : 安藤暢敏 ( 東京歯科大学市川総合病院外科 ) 研究代表者 : 安藤暢敏 ( 東

研究機関名 : 東北大学受付番号 : 研究課題名卵巣神経内分泌腫瘍の病理組織学的再分類と臨床予後への影響に関する後方視的研究実施責任者 ( 所属部局 分野等 職名 氏名 ): 東北大学病院 産婦人科 講師 徳永英樹研究期間西暦 2016 年 5 月 ( 倫理委員会承認後 ) 20

院内がん登録における発見経緯 来院経路 発見経緯がん発見のきっかけとなったもの 例 ) ; を受けた ; 職場の健康診断または人間ドックを受けた 他疾患で経過観察中 ; 別の病気で受診中に偶然 がん を発見した ; 解剖により がん が見つかった 来院経路 がん と診断された時に その受診をするきっ

( 図 1 アンケート用紙を送付しなかった理由 (n=248)) その他 4 % 住所又は両親の名前不明 1 7 % 他科にてフォロー中 3 % 音信あり 1 6% 他院にてフォロー中 28 % 3. 方法まず患者の保護者に対して郵送によるアンケート形式で病院より今後コンタクトをとることについての可

Microsoft Word - JCOG9906総括報告書081215_m KN【福田加筆】

婦人科63巻6号/FUJ07‐01(報告)       M


する 研究実施施設の環境 ( プライバシーの保護状態 ) について記載する < 実施方法 > どのような手順で研究を実施するのかを具体的に記載する アンケート等を用いる場合は 事前にそれらに要する時間を測定し 調査による患者への負担の度合いがわかるように記載する 調査手順で担当が複数名いる場合には

KCOG 提案 Intergroup study KCOG-G0902s 子宮頸部小細胞癌に対する治療法 予後についての後方視的研究 PI: 久慈志保 Dr. ( 静岡がんセンター ) KCOG-G0903 婦人科悪性腫瘍術後に行うエノキサパリンナトリウムの臨床第 Ⅱ 相試験 PI: 高橋伸卓 Dr

○○グループ:○○がん治療開発マップ

資料 3 1 医療上の必要性に係る基準 への該当性に関する専門作業班 (WG) の評価 < 代謝 その他 WG> 目次 <その他分野 ( 消化器官用薬 解毒剤 その他 )> 小児分野 医療上の必要性の基準に該当すると考えられた品目 との関係本邦における適応外薬ミコフェノール酸モフェチル ( 要望番号

Microsoft Word - ①【修正】B型肝炎 ワクチンにおける副反応の報告基準について

別紙様式第1

表紙69-5,6_v10.eps

10 年相対生存率 全患者 相対生存率 (%) (Period 法 ) Key Point 1

がんの治療

130318_CJLSG1203_●●高齢者CRFrivese

1. 研究の名称 : 芽球性形質細胞様樹状細胞腫瘍の分子病理学的研究 2. 研究組織 : 研究責任者 : 埼玉医科大学総合医療センター病理部 准教授 百瀬修二 研究実施者 : 埼玉医科大学総合医療センター病理部 教授 田丸淳一 埼玉医科大学総合医療センター血液内科 助教 田中佑加 基盤施設研究責任者

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臨床研究に関する研修会1

文責 : 中央病院倫理審査事務室 平成 30 年度第 8 回国立研究開発法人国立がん研究センター 中央病院臨床研究審査委員会会議記録の概要 開催日時 開催場所 出席委員名 ( 敬称略 五十音順 ) 1 医学 医療 2 法律 生命倫理 3 一般の立場下線は外部委員 ( 委員長 ) ( 副委員長 ) 配

減量・コース投与期間短縮の基準

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130724放射線治療説明書.pptx

限局性前立腺がんとは がんが前立腺内にのみ存在するものをいい 周辺組織やリンパ節への局所進展あるいは骨や肺などに遠隔転移があるものは当てはまりません がんの治療において 放射線療法は治療選択肢の1つですが 従来から行われてきた放射線外部照射では周辺臓器への障害を考えると がんを根治する ( 手術と同

ていない 委員長より委員について当事者および COI 確認を行い 臨床研究法の委員会構成要件を満たしていることが確認された 疾患専門家の技術専門員は 早期がんもしくは疑いの患者に対して プローブ型共焦点レーザー顕微内視鏡というものを使って 生体内で腫瘍 非腫瘍を鑑別する病理診断に近いことができるかと

7. 脊髄腫瘍 : 専門とするがん : グループ指定により対応しているがん : 診療を実施していないがん 別紙 に入力したが反映されています 治療の実施 ( : 実施可 / : 実施不可 ) / 昨年の ( / ) 集学的治療 標準的治療の提供体制 : : グループ指定により対応 ( 地域がん診療病

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スライド 1

Transcription:

Japan Clinical Oncology Group( 日本臨床腫瘍研究グループ ) 脳腫瘍グループ日本医療研究開発機構委託研究開発費革新的がん医療実用化研究事業 17ck0106341h0001 中枢神経系原発悪性リンパ腫に対するテモゾロミドを用いた標準治療確立に関する研究 班国立がん研究センター研究開発費 29-A-3 成人固形がんに対する標準治療確立のための基盤研究(JCOG) 班 JCOG1114C 初発中枢神経系原発悪性リンパ腫に対する照射前大量メトトレキサート療法 + 放射 線治療と照射前大量メトトレキサート療法 + テモゾロミド併用放射線治療 + テモゾロ ミド維持療法とのランダム化比較試験実施計画書 ver. 1.3 Phase III Study of High-dose Methotrexate and Whole Brain Radiotherapy With or Without Concomitant and Adjuvant Temozolomide in Patients with Primary CNS Lymphoma 略称 :PCNSL--P3 グループ代表者 : 西川亮埼玉医科大学国際医療センター脳脊髄腫瘍科 研究代表者 : 西川亮埼玉医科大学国際医療センター脳脊髄腫瘍科 350-1298 埼玉県日高市山根 1397-1 研究事務局 : 三島一彦埼玉医科大学国際医療センター脳脊髄腫瘍科 350-1298 埼玉県日高市山根 1397-1 成田善孝国立がん研究センター中央病院脳脊髄腫瘍科 104-0045 東京都中央区築地 5-1-1 申請医療機関埼玉医科大学国際医療センター 2009 年 12 月 19 日 JCOG 運営委員会プロトコールコンセプト承認 (PC906) 2012 年 7 月 6 日 JCOG プロトコール審査委員会審査承認 2013 年 2 月 20 日 ver. 1.01 改訂 JCOG 効果 安全性評価委員会承認 2 月 21 日発効

2013 年 4 月 8 日 ver. 1.02 改訂 JCOG 効果 安全性評価委員会承認 4 月 8 日発効 2013 年 8 月 2 日 ver. 1.03 改訂 JCOG 効果 安全性評価委員会承認 8 月 2 日発効 2014 年 8 月 13 日 ver. 1.1 改訂 JCOG 効果 安全性評価委員会承認 8 月 14 日発効 2017 年 5 月 24 日 ver. 1.2 改訂 JCOG 効果 安全性評価委員会承認 2017 年 7 月 13 日 ver. 1.2 改訂 先進医療技術審査部会承認日 2018 年 2 月 15 日 ver. 1.3 改訂 JCOG 効果 安全性評価委員会承認 2018 年 3 月 15 日 ver. 1.3 改訂 先進医療技術審査部会承認日 2/110

0. 概要 0.1. シェーマ 初発中枢神経系原発悪性リンパ腫年齢 :20 歳以上 70 歳以下 PS:0-3 手術または生検 一次登録 大量 MTX 療法 (HD-MTX 療法 ) MTX 3.5 g/m 2 day1, 15, 29 二次登録 : ランダム割付割付調整因子 : 施設 年齢 PS 脳実質内の腫瘍なし / あり A 群 : 放射線治療 ( 標準治療 ) B 群 : 併用放射線療法 ( 試験治療 ) 脳実質内の腫瘍なし 脳実質内の腫瘍あり 脳実質内の腫瘍なし 脳実質内の腫瘍あり 局所照射 10Gy(5fr 5 回 /w 1w) 局所照射 10Gy(5fr 5 回 /w 1w) 維持 療法 (HD-MTX 療法開始日より 2 年間 ) Day1-5 1 コース 28 日間 1 コース目 : 150 mg/m 2 /day 2 コース目以降 : 200 mg/m 2 /day 0.2. 目的初発中枢神経系原発悪性リンパ腫 (PCNSL) に対する照射前大量メトトレキサート療法 (HD-MTX 療法 )+ 0.3. 対象 テモゾロミド () 併用放射線療法 + 維持 療法が 標準治療である照射前大量メトトレキサート療法 (HD-MTX 療法 )+ 放射線治療に対して優れていることをランダム化比較試験にて検証する Primary endpoint: 全生存期間 Secondary endpoints: HD-MTX 終了後の奏効割合 放射線治療終了時の奏効割合 HD-MTX 終了後の完全奏効割合 放射線治療終了時の完全奏効割合 無増悪生存期間 有害事象発生割合 早期死亡割合 治療関連死亡発生割合 Grade 4 の非血液毒性発生割合 MMSE 非悪化割合 HD-MTX 療法の完遂割合 放射線治療の治療完遂割合 維持 療法の施行コース数 0.3.1. 一次登録適格規準 1) 手術摘出標本または生検の永久標本にて 病理組織学的にびまん性大細胞型 B 細胞リンパ腫である ことが確認されている 2) 脊髄を除く中枢神経系 ( 大脳 小脳 脳幹 ) が原発と判断される 眼内リンパ腫の有無は問わない 3/110

3) 初発時病変の単発 多発は問わない 4) 測定可能病変の有無は問わない 5) 脳脊髄液の細胞診で リンパ腫細胞陰性または疑陽性 ただし 頭蓋内圧亢進が疑われ脳脊髄液の細胞診ができない場合は 脳 MRI と全脊髄 MRI にてリンパ 腫性髄膜炎を認めないと判断されれば適格とする 6) 大脳リンパ腫症ではない 7) 摘出術または生検後 3 日以降 35 日以内である 8) 登録時の年齢が 20 歳以上 70 歳以下である 9) PS(ECOG) が 0-2 もしくは腫瘍による神経症状のみに起因する PS3 のいずれかである ( 登録時の PS はカルテに記載すること ) 10) 他のがん種 および悪性リンパ腫に対する治療としての化学療法 放射線療法いずれの既往もない ただし 前立腺癌や乳癌に対するホルモン療法の既往は 最終投与日から 5 年以上再発がない場合は 適格とする また前立腺癌 乳癌 早期声門癌に対する頭蓋外の放射線照射単独治療は 最終照射日 から 5 年以上再発がない場合 がん以外に対する定位手術的照射 (stereotactic radiosurgery:srs) 定位放射線治療 (Stereotactic Radiotherapy:SRT) の既往は適格とする 11) 頸部 胸部 腹部 骨盤および鼠径部の造影 CT で 脊髄を除く中枢神経系 ( 大脳 小脳 脳幹 ) およ び 眼内以外に病変を認めない また 全身 PET を施行した場合は中枢神経系 ( 大脳 小脳 脳幹 ) お よび眼内以外に病変を認めない ヨードアレルギーなどにより造影 CT が行えない場合は 単純 CT に加えて全身 PET 検査も必須とし 中枢神経系 ( 大脳 小脳 脳幹 ) および眼内以外に病変を認めないことを確認する 12) 主要臓器機能が保たれている 13) 試験参加について患者本人 あるいは患者本人が意識障害 認知機能障害や失語などのために説明 内容の理解 同意が困難である場合には代諾者から 文書で同意が得られる ただし説明内容の理解 同意が可能であっても神経症状によって患者本人の署名が困難である場合 患者本人の同意確認の 署名を代筆者が行ってもよい 代筆者は 配偶者および二親等以内の親族とする 0.3.2. 二次登録適格規準 1) 一次登録後 6.1.4. 大量 MTX 療法 に規定された HD-MTX 療法が少なくとも 1 コース行われている 0.4. 治療 2) HD-MTX 療法の最終投与日を day 0 として day 10 から day 21 である 3) PS(ECOG) が 0-2 もしくは腫瘍による神経症状のみに起因する PS3 のいずれかである ( 二次登録時の PS KPS もカルテに記載すること ) 4) HD-MTX 療法後における頭部造影 MRI で 脳実質内の腫瘍の有無が判明している 5) 二次登録までに行われたいずれの脳脊髄液細胞診でも陽性と診断されていない 6) 中枢神経系 ( 大脳 小脳 脳幹 ) および眼内以外に病変を認めない 7) 散瞳下の眼底検査およびスリットランプ ( 細隙灯顕微鏡 ) 検査で 眼病変の有無が判明している 8) Grade 3 以上の感染 食欲不振 Grade 2 以上の肺臓炎を認めない (CTCAE v4.0) 9) 感染を疑わせる 38 以上の発熱を有さない 10) 主要臓器機能が保たれている A 群 :HD-MTX 療法 + 放射線治療 HD-MTX 療法 一次登録後 7 日以内に HD-MTX 療法を開始する 以下のレジメンを 2 週 1 コースとして 3 コース行う 薬剤 /RT 投与量投与法投与日 (day) 1 15 29 43 MTX 3.5 g/m 2 iv 次コースは 前コース投与日を day 1 として day 15 に開始する 4/110

放射線治療 30 Gy( 二次登録後 10 日以内に開始 ) RT 投与量投与法投与日 (day) 1 8 15 22 RT 2.0 Gy/ fr 局所照射 10 Gy( 脳実質内の腫瘍ありの場合 : に引き続いて行う ) 薬剤 /RT 投与量 投与法 投与日 (day) 22 29 RT 2.0 Gy/ fr day X はすべて照射スケジュール変更がない場合の実施日である B 群 :HD-MTX 療法 + 併用放射線療法 + 維持 療法 HD-MTX 療法 一次登録後 7 日以内に HD-MTX 療法を開始する 以下のレジメンを 2 週 1 コースとして 3 コース行う 薬剤 /RT 投与量投与法投与日 (day ** ) 1 15 29 43 MTX 3.5 g/m 2 iv 次コースは 前コース投与日を day 1 として day 15 に開始する 併用放射線療法 30 Gy+ 併用療法 ( 二次登録後 10 日以内に開始する ) 薬剤 /RT 投与量 投与法 投与日 (day ** ) 1 8 15 22 75 mg/m 2 p.o. ----------------------------------- (RT 中連日投与 ) RT 2.0 Gy/ fr 局所照射 10 Gy+ 併用療法 ( 脳実質内の腫瘍ありの場合 : に引き続いて行う ) 薬剤 /RT 投与量 投与法 投与日 (day ** ) 22 29 75 mg/m 2 p.o. ------ (RT 中連日投与 ) RT 2.0 Gy/ fr **:day 1 は開始日とする day X はすべて照射スケジュール変更がない場合の実施日である 維持 療法 最終照射日から 28 日目以降 36 日目までに開始する 薬剤 投与量 投与法 投与日 (day) 1 8 29 100-200 mg/m 2 /day p.o. ----- (day 1-5: 28 日毎 ) 0.5. 予定登録数と研究期間予定登録患者数 : 二次登録例として各治療群 65 名 計 130 名 登録期間 :4 年 追跡期間 : 登録終了後 10 年 解析期間 1 年 総研究期間 :15 年 ただし 主たる解析は登録終了後 3 年で行う なお 一次登録終了日の 2018 年 8 月 24 日までに予定二次登録数に達しない場合も それ以降一次登録は 行わない 0.6. 問い合わせ先適格規準 治療変更規準など 臨床的判断を要するもの : 研究事務局 ( 表紙 16.6.) 登録手順 記録用紙 (CRF) 記入など :JCOG データセンター (16.16.) 有害事象報告 :JCOG 効果 安全性評価委員会事務局 (16.13.) 5/110