残された税制の課題

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1 残された税制の課題 JTI 資料 中央大学法科大学院教授 東京財団上席研究員森信茂樹 1

2 残された課題 1 法人税 当面は29% までの実効税率の引き下げ 問題はそのあと 25% 程度への引き下げ議論への対応 BEPS 関連 2 所得税 まずは配偶者控除をどうするのか 年金税制は手をつけるのか 資産性所得への課税はどうするのか 3 消費税 軽減税率の議論 インボイスの議論 4 プライマリー 2020 年黒字への対応 2

3 課題 1 法人税改革 残り 1,2 年で 29% までへの引き下げは見えてきた しかし先進諸国は法人税引き下げ競争を続けており わが国の法人税率にさらなる引き下げ圧力がかかる 20% 台半ば 具体的には 25% 程度への引き下げを目指さざるを得なくなる その場合 財源は 2 兆 5 千億円以上かかり 課税ベース拡大では対処できず 地方税 ( 法人事業税 ) の抜本的改革が必要 地方の法人 2 税は 税収が不安定で 格差の要因となっているので これを改善するチャンス 3

4 27 年度に 2.51% 28 年度に 3.29% 財務省作成資料

5 財務省資料 5 5

6 6 6

7 法人事業税の経緯 明治 11 年営業税の創設 ( 地方税 ) 明治 29 年営業税の国税移管 昭和 15 年新営業税 昭和 22 年営業税の国税移管 課税ベースは純益 昭和 23 年営業税の廃止 事業税の創設 ( 地方税 課税ベースは所得 ) 昭和 25 年シャウプ勧告による付加価値税の創設 ( 延期 ) 昭和 29 年付加価値税の廃止 事業税の恒久化 ( 課税ベースは所得 ) 平成 16 年外形標準課税の導入 平成 20 年地方法人特別税の創設 7 7 7

8 諸外国における外形標準課税の廃止 縮減の動向 企業の固定的な負担となる外形標準課税は廃止 縮減の方向 特に 賃金 を課税標準とする外形標準課税は ドイツ フランス ミシガン州ともに廃止 国 地方税目概要 ドイツ フランス アメリカ 営業税 ( 市町村税 ) 職業税 ( 地方税 ) 国土経済拠出金 ( 地方税 ) 単一事業税 1980 年 賃金課税 部分を廃止 1998 年 資本金課税 部分を廃止 かつての 所得 賃金 資本 に対する課税から 現在は所得課税のみ 2008 年法人税改革により 税率を5% 3.5% に引下げ ( 参考 : 法人税率 25% 15%) 実際の税率は 3.5% に市町村毎の賦課率 (200~490% 平均 393%) を乗じて計算 2003 年 支払給与額 に対する課税を廃止 2010 年職業税 ( 課税標準 : 土地 建物 償却資産の賃貸価値 ) そのものを廃止 2010 年国土経済拠出金 ( 企業不動産負担金 企業付加価値負担金 ) を創設 企業不動産負担金 課税標準: 不動産 ( 土地 建物 ) の賃貸価値 ( 取得価格の8%) 償却資産が除外されたため 職業税よりも製造業等の負担が軽減 税率: 自治体毎に設定 ( パリ16.52% マルセイユ32.63% 等 ) 企業付加価値負担金の課税標準 課税標準: 企業の付加価値 ( 売上高等 - 原材料費等 ) 税率:1.5%( ただし累進税率 :5,000 万 以上 1.5% ~ 50 万 未満 0%) 2007 年単一事業税 ( 課税標準 : 利益 賃金 支払利子等 ) そのものを廃止 年事業税 ( 課税標準 : 売上 法人所得 ) を代替措置として創設 8 8

9 消費税率と法人税率 消費税率の引き上げ 法人税率の引き下げ スウェーデン 1990 年に23.5% から25% 1991 年に53% から30% へ 1994 年に30% から28% へ 2009 年に28% から26.3% へ 2013 年に26.3% から22% へ ドイツ 2007 年に16% から19% 2008 年に実効税率 38.36% から 29.51% へ引下げ ( その後 小幅な変動が毎年あり 2014 年では 29.58%) 英国 2010 年に 15% から 17.5% 2011 年に 17.5% から 20% 2009 年に 30% から 28% へ 2011 年に 28% から 26% へ 2012 年に 26% から 24% へ 2013 年に 24% から 23% へ 2014 年に 23% から 21% へ 9 9 9

10 課題 2 所得税の課題ー配偶者控除 さらには格差問題への対応 配偶者控除の見直しの落とし所は? ピケティー氏の問題提起もあり 世界的な格差論を受けてわが国でも格差と税制が話題に わが国の格差の状況を見ると 税引き前格差は拡大 若年層の格差も拡大 高齢者ほど格差が拡大という問題がある 一方わが国は 配当 株式譲渡益の税率引き上げ (14 年 ) 相続税増税 (15 年 ) を行ったばかり 当面はこれを見定める必要あり ただし金融所得の税率 20% にはさらなる引上げ余地あり 10

11 配偶者控除の見直し案 ( 政府税制調査会 11 月 7 日 ) 案 廃止 一部廃止 内容 廃止して子育て支援の拡充 所得制限をつけ子育て支援の拡充 移転的基礎控除に変更 抜本改組 移転的基礎控除 税額控除化して移転的控除 夫婦世帯を対象とした新たな控除 11

12 所得再分配調査 ( 厚生労働省 ) 12 12

13 先進諸国の格差比較 ( ジニ係数 ) OECD 統計 13 13

14 14 総務省統計局消費実態調査 ( 平成 21 年 ) より一部改変

15 あるべき再配分 が行われていない あるべき再配分現状 高い 低い 高い 低い 高齢者 高齢者 勤労者 ( 現役世代 ) 勤労者 ( 現役世代 ) 15

16 168 16

17

18 18

19 一体的税制見直しの概要 所得税 消費税 相続税 2014 年 1 月から証券優遇税制の廃止 (10% から 2 0% へ ) 2015 年 1 月から 課税所得 4,000 万円超について 45% の税率 給与所得控除について 控除の上限額が適用される給与収入 1,500 万円 ( 控除額 245 万円 ) を 2016 年より 1,200 万円 ( 控除額 230 万円 ) に 2017 年より 1,000 万円 ( 控除額 220 万円 ) に引下げ 2014 年 4 月から 8% 2017 年 4 月から 10% への引上げ 2015 年 1 月より 5,000 万円 +1,000 万円 法定相続人数 を 3,000 万円 +600 万円 法定相続人数 に引下げ 相続税の最高税率を 55% に引き上げる 19 19

20 20 課題 3 消費税軽減税率 軽減税率には以下の問題がある 1 制度執行コストの増大等制度の簡素化 経済に対する中立性 事業者の事務負担 税務執行コストが増大する 2 再分配政策としての効果高額所得者にもメリットが及ぶので再分配政策としての効果は乏しい 逆進性は変わらず 3 標準税率の一層の引上げ軽減税率による減収分だけ標準税率を高くせざるを得ない 消費税率 10% 時での導入は避けるべき 番号を活用した改良版 簡素な給付措置 での対応が望ましい 20

21 消費税増税法 ( 第 7 条 ) 一消費課税については 消費税率の引上げを踏まえて 次に定めるとおり検討すること イ低所得者に配慮する観点から 番号制度の本格的な稼動及び定着を前提に 関連する社会保障制度の見直し及び所得控除の抜本的な整理と併せて 総合合算制度 給付付き税額控除等の施策の導入について 所得の把握 資産の把握の問題 執行面での対応の可能性等を含め様々な角度から総合的に検討する ロ低所得者に配慮する観点から 複数税率の導入について 財源の問題 対象範囲の限定 中小事業者の事務負担等を含め様々な角度から総合的に検討する ハ施策の実現までの間の暫定的及び臨時的な措置として 社会保障の機能強化との関係も踏まえつつ 対象範囲 基準となる所得の考え方 財源の問題 執行面での対応の可能性等について検討を行い 簡素な給付措置を実施する 21

22 軽減税率の範囲と減収額 ( 与党税制協議会 ) ケース 1% 当たり減収額 1 全ての飲食料品 6,600 億円 2 酒類を除く 6,300 億円 3 外食を除く 4,900 億円 4 菓子類を除く 4,400 億円 5 飲料を除く 4,000 億円 6 生鮮食料( 加工食品を除く ) 1,800 億円 7 米 みそ しょうゆ 200 億円 8 精米 200 億円 22

23 英国スターバックス 通常のものは テイクアウトはゼロ税率イートインは標準税率で値段が異なる 23

24 英国スターバックス 温めて食べるものはテイクアウトしてもホットフードとして標準税率 24

25 ドイツマクドナルド イートインの場合 ハンバーガーの価格は 2.29 ユーロ ( 税込価格 ) 税率 (SATZ) は 19% 25

26 ドイツマクドナルド テイクアウトの場合 ハンバーガーの価格は 2.29 ユーロ ( 税込価格 ) 税率 (SATZ) は 7% 26

27 27

28 簡素な給付措置 給付付き税額控除 軽減税率 簡素な給付措置 給付付き税額控除 軽減税率 (5% から 8% へ ) ( 消費税還付制度 ) (5% から 10% へ ) ( 生鮮食料品に適用 ) 対象者 住民税非課税者 ( 被扶養者も含む ) 生活保護者を除く 世帯収入 400 万円未満の世帯全員 年金受給者を除く 全員 給付額 ( 一人当たり ) 1 万円 年金受給者は 1. 5 万円 3 万円 (300 万円未満の世帯全員 ) 1.5 万円 (300 万から 400 万未満の世帯全員 ) 生鮮食料品を 7% に軽減 給付総額 3000 億円 4600 億円 5400 億円 28

29 消費税が年間収入に占める比率 (%) 低所得者の負担軽減効果比較 : 夫婦と子供二人世帯 16 消費税負担割合の比較 : 夫婦と子供二人 ( 子供が小 中学生 ) 税率 10% 軽減税率 ( 生鮮食料品 ) 給付付税額控除 未満 200 ~ ~ ~ ~ ~ 800 世帯年収階級 ( 万円 ) 800 ~ ~ 1250 ~ 以上 注 : 生鮮食料品支出は 実データから算出出所 : 全国消費実態調査を基に作成 29

30 インボイス 軽減税率を正しく実行するにはインボイスはマスト インボイスとは 1 消費税額が記載されていること 2 VAT 番号が記載されていること これにより 売り手 買い手 国の三者での税額のチェックが正しく行われる 事業者間の価格転嫁はこれにより確実に行われる 本来インボイスは手間を省くためのツール 30

31 消費税の仕組みとインボイス 売手 ( 卸売 ) 買手 ( 小売 ) 請求 販売価格 1,000 消費税 80 支払い 支払 ( 消費税 80) 仕入価格 1,000 消費税 80 販売価格 1,500 消費税 納税 80 3 控除 80 納税 120 国 31

32 課題 4 財政再建と税制 安倍総理は 消費税率 10% 延期の際に 夏まで新たな財政計画を策定することを約束 この前提としての内閣府試算では 2020 年 PB 黒字には成長ケースで 9.4 兆円不足 長期金利は不安定な状況で 財政目標の先送り 改定は経済に大きなリスクを与える可能性あり まずは歳出削減 政治家が正直に歳出削減を発言できるような雰囲気が必要 あとは受益と負担の国民的議論を 32

33 一般会計税収 歳出 公債発行額 33 33

34 利払費と金利の推移 34 34

35 35 35

36 名目成長率と名目長期金利の関係内閣府 2 月試算 経済再生ケース (15 年 2 月 )% 36

37 37 37

38 38 38

39 日 米 欧の国民負担 財政赤字比較 (2014 年 ) GDP 比 % 国民負担 (A) 租税負担 社会保障負 担 歳出 (B) 財政赤字 (A)-(B) 日本 米国 欧州ドイツ フランス 英国 スウェーデン OECD 統計より筆者作成 39 39

握の問題 執行面での対応の可能性等を含め様々な角度から総合的に検討する 複数税率の導入について 財源の問題 対象範囲の限定 中小事業者の事務負担等を含め様々な角度から総合的に検討する 施策の実現までの間の暫定的及び臨時的な措置として 簡素な給付措置を実施する つまり 低所得者対策として 給付付き税額

握の問題 執行面での対応の可能性等を含め様々な角度から総合的に検討する 複数税率の導入について 財源の問題 対象範囲の限定 中小事業者の事務負担等を含め様々な角度から総合的に検討する 施策の実現までの間の暫定的及び臨時的な措置として 簡素な給付措置を実施する つまり 低所得者対策として 給付付き税額 このページを印刷する 第 77 回 2014 年 9 月 2 日森信茂樹 [ 中央大学法科大学院教授東京財団上席研究員 ] 低所得対策の効果は軽減税率よりも 給付付き税額控除の方が圧倒的に大きい 消費税の軽減税率の問題については 与党協議会でのヒアリングがほぼ終わり 年末の最終決着に向けた駆け引きが始まる しかし 消費税率引き上げに伴う低所得者対策の議論は 軽減税率の代替案である 給付付き税額控除

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