213 年 6 月 1 日 (No.17) 厳しい環境下の韓国自動車産業 上席主任研究員向山英彦 韓国自動車メーカーは 国内市場では輸入車のシェアが上昇する一方 米国市場では 212 年末以降の急速な円安 ウォン高の影響により販売が伸び悩むなど 厳しい環境に置かれている 上昇を続ける輸入車のシェア韓

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1 Vol.13 No 年 6 月 1 日 アジア マンスリー (ASIA MONTHLY) トピックス 1. 厳しい環境下の韓国自動車産業 ( 向山英彦 ) 1 2. 中長期的な拡大が期待される南アジアの域内貿易 ( 熊谷章太郎 ) 3 各国 地域の経済動向 1. 韓 国顕在化し始めた円安 ウォン高の影響 5 2. 台 湾足踏みする景気回復 6 3. タ イ内需鈍化のなかでバーツは 16 年ぶりの高水準 7. インドネシア製造業の競争力強化が課題 8 5. イ ン ド金融政策は緩和に転換 9 6. 中 国景気対策の追加実施には慎重 1 アジア諸国の主要経済指標 11

2 213 年 6 月 1 日 (No.17) 厳しい環境下の韓国自動車産業 上席主任研究員向山英彦 韓国自動車メーカーは 国内市場では輸入車のシェアが上昇する一方 米国市場では 212 年末以降の急速な円安 ウォン高の影響により販売が伸び悩むなど 厳しい環境に置かれている 上昇を続ける輸入車のシェア韓国国内では自動車販売が伸び悩むなかで 輸入 < 韓国の自動車販売台数 > 輸入車車のシェアが上昇傾向にある 18 国産車輸入車シェア ( 右目盛 ) 輸入車の市場規模は依然として小さいものの 着 16 1 実に拡大して 211 年に初めて 1 万台に乗った 年は韓国車の国内販売台数が前年比 2.% となった 1 8 のに対して 輸入車の販売台数は 2.6% 増の 13 万 台となり 国内の自動車販売全体に占めるシェア 2 は 8.5% となった 自動車に対する個別消費税引き下げ措置 (12 年 ( 年 ) ( 注 )213 年は1~ 月月実施 ) が 12 年末で終了したため 12 年秋以降増 ( 資料 ) 国産車はKorea Automobile Manufacturers Association 輸入車はKorea Automobile Importers and Distributors Association 勢が強まった自動車販売台数が 13 年入り後再び伸び悩み 1~ 月は+.%( 前年同期比 以下同じ ) にとどまった 他方 輸入車の販売は+2.9% と安定的に伸びており 全体に占めるシェアは 9.8% へ上昇した ( 右上図 ) 近年 欧州車なかでもドイツ車のシェア上昇が顕著になっており VW グループ (Audi を含む ) は 7 年の 16.% から 12 年に 25.6% BMW は 1.3% から 21.5% へ上昇した 11 年以降欧州車のシェアが上昇している要因に 1 韓国と EU の FTA 発効後 大型車に対する関税率が引き下げられたこと (8% から 5.6% へ ) 2 欧州の景気が悪化したため 欧州車メーカーが高級車ニーズのある韓国市場での販売に力を入れたこと 32~3 歳代の若年富裕層 ( 医者 弁護士などの専門職 ) を中心に 欧州車に対する人気が上昇したことなどがある 欧州車の攻勢と東日本大震災の影響により 日本車のシェアは 1 年から 11 年にかけて著しく低下した 巻き返しを図るためにとられた戦略が 韓国政府が締結した FTA の活用である 韓米 FTA の発効 (12 年 3 月 15 日 ) に伴い 米国製乗用車に対する関税率が 8% から % に引き下げられた結果 日本から輸出するよりも関税面で有利になる上 それまでの 超円高 による価格競争力の低下を回避する狙いもあった トヨタ自動車は 11 年 11 月 ミニバンのシエナを皮切りに 12 年より新型カムリ ( 旧型は日本から輸出していた ) 11 月にヴェンザ (SUV とセダンの融合 ) を米国から韓国に輸出した この戦略が功を奏し 新型カムリは 12 年に輸入車売上ランキング 2 位になったほか 同年の カー オブ ザ イアー に選定された 輸入車のシェア上昇に伴い 現代自動車グループ ( 起亜自動車を含む ) は値引きや 輸入車キラー の投入を迫られている これまで 同グループは圧倒的なシェアに支えられた価格支配力によって大きな利益を確保し それを研究開発や海外事業展開 広告宣伝などに振り向けてきたとすれば 輸入車のプレゼンスの拡大はそれを難しくさせることになる 陰りがみえる米国での販売 12 年 12 月 26 日 日本で安倍政権が誕生した 大胆な金融政策として 2% のインフレターゲ ( 万台 )

3 213 年 6 月 1 日 (No.17) ットの設定 その実現に向けた無制限な金融緩和 <ウォンの対ドル 円レート ( 月末値 )> (1ドル 1 円 = ) を打ち出したことにより 急激な円安 ドル高が 1,6 進んだ 他方 ウォンがドルに対して上昇したため 11 年 1 月に 1 円 =1,5 ウォン台で推移していたウォン 円レートは 12 月に 1,2 ウォ 1,5 1, 1,3 対円 ン台 13 年 1 月に 1,1 ウォン台 5 月には 1, 1,2 対ドル ウォン台へ上昇した ( 右上図 ) 短期間に円安 ウォン高が進んだため 輸出産業を中心に企業業績への影響を懸念する声が相 1,1 1, 9 8 次いだ 13 年に入り米国での販売が伸び悩み始 28/1 7 9/1 7 1/1 7 11/1 7 12/1 7 13/1 ( 年 / 月 ) めたことに加え ( 右中図 ) ウォン高によって現 ( 資料 ) 韓国銀行 Economic Statistics System 代自動車では 1~3 月期の営業利益が前年同期比 1.7% 起亜自の営業利益は 35.1% となった < 現代自動車の米国での販売台数 > ( 万台 ) ちなみに 現代自動車グループの米国でのシェアは 1 2 月の 7% 台から 3 月 8.1% 月 8.6% へ上昇したが 12 年通年のシェア (8.7%) を下回っている 現代自動車は海外生産を進めているものの 国内生産比率が日本企業と比較して高いのが特徴 2 1 である 米国では 12 年 現地生産現地販売 ( エ ラントラ ソナタ ) が 3 万 9 千台 韓国から輸出されたのが 35 万 1 千台となっている このた ( 注 ) 販売台数は現地生産と輸出双方を含む ( 資料 ) 現代自動車ホームページ 報道発表 ( 月 ) め 米国での販売は為替レート変動の影響を受けやすくなっている 他方 中国とインドでは基本的に現地で販売される車は現地で生産している 月の中国での 販売は前年同月比 +23.5% と 堅調を維持している 今後の課題 現代自動車グループがこれまで国内生産を重視してきた理由には 1FTA( 自由貿易協定 ) によって近い将来関税が撤廃されること 2ウォン安のメリットを利用できること 3 各国 地 域で販売台数の少ない車種を国内で集中生産するメリットがあること 工場周辺に集積する部 品企業に支えられた効率的な生産ができること などが考えられる 韓国の工場が輸出生産拠点として機能し続けていくにはコスト競争力の強化が欠かせないが 1 急激な円安 ウォン高 2 賃金の上昇圧力 ( 経済民主化 の一環として非正規労働者の処遇 改善を求める動きが広がる可能性 ) 3 電力料金の値上げなど 経営を取り巻く環境が厳しくな ることが予想される さらに 蔚山工場で長年行われてきた徹夜勤務体制を見直して 13 年 3 月 日より昼夜連続 2 交代制が実施されるようになった 交代勤務体制は蔚山 牙山 華城 全州 光州など現代 起亜自動車の生産工場労働者 5 万人を対象に等しく適用される ウォン高が進めば海外生産比率を引き上げるという選択肢もあるが そうすれば国内の雇用環 境を悪化させ 財閥に対する風当たりを強くしかねないというジレンマに陥る この点を考える と 国内の生産性を引き上げて国内の生産能力を維持していくことが当面の課題となってこよう 厳しい環境のなかでどう対応するのか 現代自動車グループの真価が問われることになる 2

4 213 年 6 月 1 日 (No.17) 中長期的な拡大が期待される南アジアの域内貿易 研究員熊谷章太郎 南アジアの域内貿易はこれまで小規模にとどまっていたが 今後 インドの周辺国向け輸出を中心に大きく拡大すると見込まれる 南アジアにおける多国籍企業の事業展開わが国にとってアジアビジネスの重要な拠点である中国やタイは 急速な高齢化や賃金上昇に直面している このため 生産拠点及び消費市場として有望な新たなアジア新興国を模索する動きが強まっている 南アジアについてみると 関心は域内随一の経済規模を持つインドに集中している もっとも 豊富な人口を抱えるバングラデシュやパキスタン 人口規模は小さいものの一人当たり GDP が耐久財消費の普及し始める目安とされる 2, ドルを超え かつ内戦終結を受けて政治的な安定を取り戻したスリランカなどにも潜在的な成長期待がある そのため インドに進出した企業や現地地場企業を中心に インド周辺国への事業展開に対する関心も高まってくると見込まれる インドから周辺国への事業展開としては 大きく分けて 1 周辺国にも生産 販売拠点を設置する 2インドからの輸出を軸に事業を展開する の2つが考えられる 両者にはそれぞれメリット デメリットがあるものの 各国への工場 生産設備の投資費用などを踏まえると 当面はインドからの輸出が軸になる可能性が高い インドの周辺国向け輸出と南アジアの貿易構造そこで 近年のインドから周辺国 ( バングラデシュ パキスタン スリランカ ) への輸出動向を見てみると 金額では 2 年から増加傾向が続いている しかし 貿易全体に対する比率は インドにとっても周辺国にとっても低く EU や ASEAN とは対照的な姿になっている 南アジア各国の域内貿易依存度が低い要因としては 1 歴史的 政治的な対立関係に起因する関税 非関税障壁があること 2 欧米などの主要輸出先と比べて経済規模が小さく 南アジア各国で財の輸出入構造に一定の類似性がみられること 3 域内の道路 鉄道 港湾 空港などの物流インフラが整備されていないこと などが挙げられる ( 億ドル ) バングラデシュ向け パキスタン向け スリランカ向け ( 資料 )GTA <インドの周辺国向け輸出 > ( 年 ( ) ) スリランカパキスタンインドバングラデシュ オランダスペインフランスドイツイタリア英国 シンガポールマレーシアタイインドネシアフィリピンベトナム < 域内輸出入比率 (211 年 )> 輸出輸入 ( 資料 ) 各国統計局 ( 注 ) 南アジアは カ国からの EU 各国は EU 域内からの ASEAN 各国は ASEAN 各国からの輸出入比率 < 平均関税率と関税障壁 非関税障壁の強さ (212 年 )> 平均関税率 ( 上目盛 ) 関税障壁 非関税障壁の強さ ( 下逆目盛 ) シンガポールフィリピンインドネシアマレーシアタイベトナム中国スリランカカンボジアインドバングラデシュパキスタン ( ポイント ) ( 資料 )World Economic Forum ( 注 ) 各国の関税障壁 非関税障壁の大きさを 1~7の間で評価した値 ポイントが低いほど 障壁が大きいことを示す 3

5 213 年 6 月 1 日 (No.17) もっとも 南アジア域内貿易を取り巻く環境は近年大きく変わり始めている すなわち 1 26 年の SAFTA(South Asia Free Trade Area) の発足 SAFTA に先駆けたインド スリラ ンカ FTA インド パキスタン間の貿易制度のポジティブ リストからネガティブ リストへ の変更など 貿易促進に向けた取り組みが進展していること 2リーマン ショック以降 主要輸出先である欧米の景気低迷が長期化する一方 南アジアは高い成長率が続いており 今後も中長期的な高成長が続くと見込まれること 3 域内物流の軸となるインド国内において ムンバイ チェンナイ コルカタ デリーを結ぶ幹線道路やインド パキスタン バングラデシュを横断する道路の整備が進められており 中長期的な物流インフラの改善が期待されること など 域内貿易環境が大きく改善している これらを受けて 今後 域内貿易が大きく拡大すると見込まれる とりわけ 対内直接投資が大幅に増加し 産業レベルの高度化が著しいインドから 周辺国向けの輸出が輸送機械 電気機械を中心に増加すると見込まれる 実際 インドでは 2 年以降 繊維関連製品の輸出シェアが低下する一方 輸送機械 電気機械の輸出シェアの上昇傾向が続いている < 各地域 国の名目 GDPの推移 > (25=1) (IMF 予測 ) 3 インド周辺国 EU 北米 ( 資料 )IMF ( 年 ) (2 年 =1) 1, バングラデシュ 1,2 インドパキスタン 1, スリランカ < 南アジア各国の対内直接投資残高の推移 > ( 資料 )UNCTADstat ( 年 ) < インドの輸出品目構成比の推移 > 紡織用繊維及びその製品 車両 航空機 船舶及び輸送機械製品 ( 資料 )GTA ( 年 ) 域内貿易拡大の影響域内貿易の拡大は インドにとって 自国と同様 中長期的な人口増加 都市化の進展 耐久消費財の普及率の上昇が期待される周辺国需要の取り込みを通じて成長をより盤石にすると見込まれる 同時に産業構造の高度化を一段と推し進める起爆剤となるだろう 一方 周辺国にとっては 輸入の相手先が地理的に近いインドにシフトしていくことで 調達コストの低下を通じたインフレ抑制や実質消費 投資の増加につながると見込まれる また インドからの資本集約的な商品の輸入増加により 対印貿易赤字は拡大すると見込まれるものの 各国通貨のインド ルピーに対する減価は 将来的には事業コストの低下を通じてインドや先進国からの投資を招来する可能性がある わが国にとっては インドを輸出拠点とした周辺国への事業展開は 1 周辺国に新たに生産設備を設置するのと比べてコストを抑制できる 2 事業不採算時の撤退が容易である 3 欧米 ASEAN からの事業展開と比べて輸送距離が短い などのメリットがある したがって 中長期的にはインドの国内需要だけでなく 周辺国需要も睨んだインド向け対外直接投資が増加すると見込まれよう

6 213 年 6 月 1 日 (No.17) 韓国顕在化し始めた円安 ウォン高の影響 1~3 月期は前期比 +.9% 1~3 月期の実質 GDP 成長率 ( 前期比 以下同じ ) は 12 年 1~12 月期の+.3% を大幅に上回る+.9% となった 民間消費は減税効果の剥落で 1~12 月期の+.8% から.3% へ著しく減速したが 輸出が+3.2% 設備投資が+3.% と持ち直すとともに 建設投資も+2.9% へ加速した ( 右上図 ) 市場予想を上回る成長率になったのは 前二期が.%.3% の低成長だった反動によるところが大きい 実際 前年同期比は設備投資が 11.5% 建設投資が+.7% 実質 GDP 成長率が 1~12 月期と同じ+1.5% と 景気は低迷の域を脱していない 足元をみると 輸出の回復が遅れている 輸出 ( 通関ベース ) は昨年秋以降持ち直しているものの 1~ 月は前年同期比 +.5% 月は+.%( 前年同月比 以下同じ ) にとどまった とくに日本向けは昨年末以降 急速な円安 ウォン高の影響により前年水準を大幅に下回り続けている また 消費の勢いも弱い 自動車に対する個別消費税引き下げ措置が昨年末で終了したため 自動車販売台数 ( 輸入車を除く ) は伸び悩んでおり 月は+1.% であった 内外需の伸び悩みにより 製造業生産指数 ( 季調 < 韓国の実質 GDP 成長率 ( 前期比 )> 実質 GDP 成長率 民間消費 建設投資 輸出 輸入 設備投資 ( 右目盛 ) /Ⅰ Ⅲ 12/Ⅰ Ⅲ 13/Ⅰ ( 資料 ) 韓国銀行 Economic Statistics System ( 年 / 期 ) < 日本からの訪問者数 > ( 万人 ) 訪問客数 前年同月比 / /1 ( 年 / 月 ) ( 資料 ) 韓国観光公社 済 ) は 2 月の前月比 1.2% に続き 3 月も 2.5% となった 他方 消費者物価上昇率 ( 前年同月比 ) は一次産品価格の下落とウォン高が進んだ結果 12 年 11 月以降 1% 台で推移している 顕在化し始めた円安 ウォン高の影響現在懸念されているのは 昨年末以降の急速な円安 ウォン高の影響が広がり それが景気回復に水を差すことである 円安 ウォン高の影響は様々な分野で顕在化している 第 1 は 輸出と企業収益へのマイナスである 現代自動車では米国での販売が伸び悩み始めたこととウォン高により 13 年 1~3 月期の営業利益が前年同期比 1.7% となった 第 2 は 企業業績悪化懸念による株価の低迷である 日米の株価が上昇傾向にあるのと対照的に 韓国の総合株価指数 (KOSPI) は 5 月 15 日現在 12 年末水準 (1,997) を下回っている 株価の低迷は今後 消費にもマイナスに作用する可能性がある 第 3 は 日本からの観光客の減少である 昨年秋以降の領土問題をめぐる政府間関係の悪化に 円安 ウォン高効果が重なり 日本から韓国への訪問者数は 12 年 1 月以降 2 桁減が続いている ( 右下図 ) さらに 昨年急増した反動もあるが 日本からの直接投資額が 1~3 月期に前年同期比 3.9% となった 政府は補正予算を組んで景気の回復に力を入れていく方針であるが 今後の内外需の動きに十分に注意を払う必要がある 上席主任研究員向山英彦 5

7 213 年 6 月 1 日 (No.17) 台湾足踏みする景気回復 213 年 1~3 月期は前期比でマイナス成長に 1~3 月期の実質 GDP 成長率 ( 前年同期比 以下同じ ) は前期の+3.72% を大幅に下回る+1.5%( 速 1 報値 ) となった ( 右上図 ) 輸出が+.8% 総資本形成 ( 含む在庫投資 ) が+1.6% となったのに対 5 して 民間消費が+.35% 増と伸び悩んだことと輸 入が著しく伸びたことによる ( 純輸出 の成長への寄与度は.26%) 民間消費が伸び悩んだ要因 5 には 電気料金の値上げと株式売却益に対する課税 1 強化の影響などがある 前期比成長率は.81%( 年率換算 3.21%) となり 輸出主導で続いてきた景気回復が足踏みした形となった 足元をみると 輸出 ( 通関ベース ) が 月に 1.9% となった 米国向けは+.9% になったが 3 全体の約 割を占める中国 香港向けが+.2% 2 ASEAN6 向けが+.6% と伸び悩んだほか 欧州向け 1 が 19.3%( 前年同月が比較的良かった反動も ) と 大幅に落ち込んだ ( 右下図 ) 品目別では情報通信 1 機器が 12.% になった一方 電子機器が+3.% 2 精密機器類 ( 液晶パネルを含む ) が+5.1% となった 3 小売売上指数 ( 季調済 ) は雇用環境の改善に支えられて 13 年 1 月 2 月に前年同月比プラスに転じたが 3 月は再び前年割れとなった また 3 月の製造業生産指数は 3.2% となるなど 景気回復にブレーキがかかっている 政策の重点は内需刺激に < 台湾の実質 GDP 成長率 ( 前年同期比 )> 実質 GDP 成長率民間消費総固定資本形成 ( 右目盛 ) 輸出 ( 右目盛 ) 輸入 ( 右目盛 ) /Ⅰ Ⅲ 12/Ⅰ Ⅲ 13/Ⅰ ( 年 / 期 ) ( 注 )13 年 1~3 月期の総固定資本形成は速報値段階では未発表 ( 資料 ) 行政院主計処 < 台湾の輸出動向 ( 前年同月比 )> 全体中国 香港米国欧州 211/7 12/1,2 8 13/3 ( 年 / 月 ) ( 注 )1 2 月は合計額の前年同期比 景気の先行きに関して懸念されるのは 中国 香港向け輸出の失速である これは中国の景気回復力の弱さを反映しているといえるが 化学品 金属製品 機械類の不振が続いていることには 中国国内の生産過剰が影響していると考えられる 中国では以前のような高成長が見込めない上 中国との経済関係強化を通じて台湾経済の活性化を図ってきたこれまでの政策が期待したほどの成果を上げていないため 台湾では内需の刺激に政策の重点を移している 一つは 投資の拡大である 中国における人手不足や賃金の上昇 ECFA( 両岸経済協力枠組協議 ) に基づく関税引き下げなどを背景に 中国に生産拠点を移した企業が台湾に再シフトする動きがみられたため 12 年 11 月に 投資回帰を支援する措置を導入した 今年に入り この制度を利用した投資申請の動きが広がっている もう一つは 消費の刺激である 最低賃金 ( 約 6 万人が対象 ) が従来の1カ月当たり1 万 8,78 台湾元から1 万 9,7 台湾元に引き上げられた ( 月 1 日に遡及して実施 ) 新たな成長モデルを築くことができるかどうか 今後の動きが注目されよう 上席主任研究員向山英彦 6

8 213 年 6 月 1 日 (No.17) タイ内需鈍化のなかでバーツは 16 年ぶりの高水準 内需に鈍化の傾向 213 年 1~3 月期の自動車販売台数は前年同期比 5.6% 増の 36 万 9,1 台となった ( 右上図 ) 景気 ( 台 ), < 自動車の販売台数 ( 四半期 )> 商用車刺激策として導入された 初めての自動車購入者に 35, 乗用車 対する税還付 の申請は 212 年末に締め切られたが 実際の購入は年半ばまで続き 民間消費のけん引役となる見込みである ただし 電化製品や家具などの耐久消費財の売れ 3, 25, 2, 15, 1, 行きに鈍化傾向がみられ 3 月の民間消費指数 ( 季節 5, 調整済 ) は前月比 1.1% と低下していることに注意 したい ( 右中図 ) また 月の消費者信頼指数も 7 カ月ぶりに前月比で悪化に転じた 他方 3 月の民間 ( 資料 ) タイ中央銀行統計より作成 < 民間消費指数と民間投資指数 > ( 年 / 期 ) 投資指数も同.7% となっている ( 右中図 ) ( 前月比 ) 年後半は2 兆 2, 億バーツの輸送インフラ整備 1 8 や海外直接投資が景気を下支えする展開となる見込 6 民間消費 民間投資 みである BOI( タイ投資委員会 ) が1~3 月期に認可した投資は 件数で前年同期比 5.3% 増の 356 件 金額は同 11.% 増の 1,726 億,5 万バーツとなった ( 右下図 ) なかでも 日本からの投資は 件 885 億 1,8 万バーツと それぞれ全体の 57.6% 212/ /1 51.3% を占めた 年初以降円安に転じたとはいえ タイでの生産コストは国内に比べ格段に低いため 今後も日本企業のタイ進出は続くものと予想される 16 年ぶりのバーツ高記録 < 国 地域別外国投資受け入れ状況 (BOI 認可ベース )> ( 件 1 万バーツ ) 212(1-3) 213(1-3) 件数投資額件数投資額このような内需鈍化の兆しがあるにもかかわらず 日本 131 7, ,518 海外から資金流入が続き 3 月にタイ証券市場株価指 オランダ 8 5,2 9 23,12 数は通貨危機以降初めて 1,6 ポイントを超えると 香港 6 2, ,1 マレーシア 9 1, ,131 スイス 2 1, ,827 ともに バーツも一時 16 年ぶりのバーツ高の水準とシンガポール 13 2, ,6 なる 1 ドル 28 バーツ台に突入した 米国 9 6, ,36 1~3 月期の輸出は前年同期比.3% 増の 569 億 中国 1 2, ,299 その他 57 15, ,19 6,7 万ドルで 内訳をみると輸送機器関連が前年同 合計 25 85, ,65 ( 資料 ) タイ投資委員会 (BOI) 統計 期比 16.8% 増と高い伸びを示す一方 繊維製品や農 産物加工品が それぞれ同 1.3% 増 同 1.7% と低迷した 産業界は バーツ高が輸出抑制要 因になるとの見方から政府に対策を要請し これを受けて 5 月 7 日の閣議では海外からの資金 流入抑制策が議論された タイ中央銀行は 月に 213 年も内需が牽引役となるとして 213 年の成長率見通しを.9% から 5.1% に引き上げたが 急速なバーツ高のなかで景気下振れリスクは拡大している 上席主任研究員大泉啓一郎 ( 注 ) 季節調整済 ( 民間投資は3カ月平均 ) ( 年 / 月 ) ( 資料 ) タイ中央銀行統計より作成 7

9 213 年 6 月 1 日 (No.17) インドネシア製造業の競争力強化が課題 213 年 1~3 月期の成長率は 6.% 1~3 月期の実質 GDP 成長率は前年同期比 + 6.% となった 需要項目別の寄与度をみると 個人消費と総固定資本形成が各々 2.9% ポイント 1.% ポイントとなり 成長を牽引した また サービス輸入の減少により純輸出が 1.8% ポイントとプラスに転じたことも成長の底上げに寄与した ( 右上図 ) 供給項目別にみると 最も寄与度が大きいのは製造業 (1.5% ポイント ) で 以下 商業 ホテル (1.2% ポイント ) 運輸 通 <GDP 成長率と項目別寄与度 > 1 GDP 成長率 Q 2Q 3Q Q 1Q 2Q 3Q Q 1Q 2Q 3Q Q 1Q 個人消費 政府消費 総固定資本形成 ( 年 / 期 ) 在庫調整 誤差 純輸出 ( 資料 )CEICより作成 信 (1.% ポイント ) 金融 不動産(.8% ポイント ) の順であった 昨年 通貨危機以来初となる赤字を計上した経常収支は引き続き赤字となった模様である 中央銀行は 注意を要する問題としながらも 先行きを楽観している 赤字が旺盛な対内証券投資によってファイナンスされているほか また 中国の景気回復に伴う輸出の増加により 経常収支赤字は今後縮小に向かうと見込んでいるためである ジャカルタ総合指数は 5 月に入り 5, の大台を突破する歴史的高水準が続いており 為替も安定的に推移している 経常収支赤字は縮小するのか 1~3 月期の輸出は前年同期比 6.% の 5 億ドルと低調であった 石炭が同 5.7% の 65 億ドル パーム油が同 15.7% の 9 億ドル 天然ゴムが同 7.% の 25 億ドルとなるなど 主力輸出品が価格下落の影響で軒並み低迷した 対中輸出は同 +2.3% の 51 億ドルと伸び悩んでいる 中国の景気の足取りが鈍いこと また 世界銀行は上記のインドネシアの主力輸出品三品目の価格は 213 年から緩やかに下落すると予想していることから 中央銀行の見込み通り経常収支赤字が縮小に向かうか予断を許さない ( 億ドル ) < 経常収支と直接投資収支 > 経常収支 直接投資 1 Q1 Q2 Q3 Q Q1 Q2 Q3 Q Q1 Q2 Q3 Q Q1 Q2 Q3 Q ( 年 / 期 ) ( 資料 ) 中央銀行資料より作成 経常収支赤字は直接投資の黒字では補えない規模に拡大しており 証券投資の黒字で穴埋めする構造が定着しつつある ( 右下図 ) 流動性が高い証券投資への依存は経済の脆弱性を高める 国内外を見渡してもインドネシアが投資過剰であるという指摘は少なく 赤字拡大は内需過熱によるものではない 問題は資源や一次産品に依存した輸出構造を維持してきたことにある 内需が底堅く推移し 財政および金融政策面でも手堅い政策がとられてきたことから インドネシアの経済政策運営に対する内外の評価は高い しかし 東アジアのサプライチェーンにおけるインドネシアの役割についての議論は希薄であった 投資は順調であるが 製造業への投資は国内消費を指向したものが多く そのほかの投資はインフラやプランテーションなどの分野に偏っている この結果 東アジアにおけるインドネシア製造業の相対的競争力は低下し それが対中貿易赤字 ひいては経常収支赤字を急拡大させる原因となっている 経済成長の持続性を高めるためには 東アジアのサプライチェーンを意識した製造業の競争力強化に取り組む必要がある 主任研究員三浦有史 8

10 213 年 6 月 1 日 (No.17) インド金融政策は緩和に転換 政策金利は 3 会合連続の引き下げ 213 年入り以降 インド中銀は金融緩和に転じて いる インドでは 景気低迷下にもかかわらずインフレ 1 9 < 政策金利の推移 > 預金準備率レポ レートリバース レポ の高止まりが続いていた そのため 景気に対する 8 配慮から 預金準備率は 212 年初頭から段階的に引 7 き下げられたものの レポ レート及びリバース 6 レポレートは 同年 月の金融政策決定会合で.5% 5 引き下げられて以降 据え置かれていた もっとも 213 年入り以降は3 会合連続で利下げ 3 が行われ 5 月の会合の結果 レポ レート及びリ バース レポレートはそれぞれ 7.25% 6.25% に引 ( 資料 )RBI ( 年 / 月 ) き下げられた < 消費者物価と卸売物価の前年比の推移 > 金融緩和に転じた背景としては まず 金融政策 18 の判断に用いられる卸売物価上昇率の鈍化が指摘で 16 卸売物価 消費者物価 きる 卸売物価上昇率は 国内景気の低迷を背景に 年 1 月以降鈍化傾向が続いており 213 年 月には前年比 +5.96% と 29 年 11 月以来となる 8 6% を下回る水準まで鈍化した 6 また 原油や金の国際価格が下落したことを受け 2 て 経常収支赤字の拡大に伴う通貨安と輸入物価上 昇圧力が和らいだことも一因となったと考えられる 一段の大幅緩和は期待薄 ( 資料 )RBI ( 年 / 月 ) 今後を展望すると 金融緩和は続くものの その ペースは鈍化すると見込まれる 卸売物価上昇率は鈍化しているものの 消費者物価上昇率は逆に高まっており 一段の緩和による低所得者層に対する悪影響が懸念される 工業部門労働者の消費者物価上昇率は 食料価格の上昇を主因に 213 年 2 月には前年比 +12% を上回る水準まで加速した 今後も SUV や排気量の高いバイクなどに対する物品税の引き上げや各種補助金の削減が物価上昇圧力として作用し続けると見込まれる 加えて 先進国を中心とした大規模な金融緩和を受けて資源価格の上昇リスクも残存している このような状況下 インド中央銀行は5 月の金融政策決定会合において 追加的な緩和余地は限られている と今後の引き下げに対して慎重な姿勢を示している 金融緩和を受けて耐久財消費や設備投資の持ち直しが期待されているものの 現在のところ 鉱工業生産指数 PMI 指数 自動車販売台数などの各種月次経済指標は低迷が続いている 年初来の金融緩和の効果は年後半にかけて徐々に現れると見込まれるものの 金融緩和ペースが鈍化すると予想されるため 景気押し上げ効果も小幅なものにとどまると見込まれる 研究員熊谷章太郎 9

11 213 年 6 月 1 日 (No.17) 中国景気対策の追加実施には慎重 力強さに欠ける内需 景気は拡大を続けているものの 212 年半ばからの回 < 小売売上高の伸び率の推移 > ( 前年同月比 ) 復の勢いは足許で鈍化している とりわけ 内需関連の全体 21 都市部指標で顕著にみられる 例えば 1~ 月の固定資産投資農村部 18 ( 除く 農村家計 ) は 前年同期比 2.6% 増であった 15 2% 超の高水準を保っているとはいえ 13 年に入り 伸び率は低下傾向をたどっている 政府が投資の急拡大に 12 対して抑制姿勢をとっているためと考えられる 9 月の小売売上高は前年同月比 12.8% 増と 3 月の実 6 211/1 7 12/1 7 13/1 績を.2% ポイント上回った ( 右上図 ) ただし 12 年が ( 年 / 月 ) ( 注 )212 年から1 月は発表されなくなり 1~2 月の伸び率を使用前年比 13~15% 程度のペースで拡大していたことを勘 ( 資料 ) 国家統計局 CEICデータベース案すれば 力強さを欠いているといえよう 実質ベースの伸び率でも 13 年入り後は 12 年後半の水準を下回っている 昨年末に出された綱紀粛正通達により 公費での高額商品の購入や宴席の開催を手控える動きが続いており 消費の拡大ペースを押し下げている その一方 輸出は堅調に推移している 月の輸出は前年同月比 1.7% 増と 3 月の実績 ( 同 1.% 増 ) を上回った 国 地域別にみると ASEAN 向けの伸びの加速 ロシアやインド向けのプラス転換 EU 米国 日本向けのマイナス幅縮小など 明るい要素が多い さらに 月中旬から 5 月上旬に開催された中国輸出入商品交易会における輸出成約額が前回 (12 年秋 ) 比 8.8% 増と 減少傾向から持ち直したことも 先行き懸念を和らげる要因となろう なお 3 月以降香港向け輸出が急増したことから 架空計上による投機資金の流入の憶測が広がっている そのため 5 月 6 日 国家外貨管理局は外貨資金の流入管理強化に関する通知を発表した 投機資金流入の抑制とともに 中国の貿易統計に対する海外の不信感を払拭する効果が期待される 習近平政権は景気浮揚より構造改革の推進を優先 < 中央政治局常務委員会会議 (/25)> 内需の回復が力強さを欠くなか 景気対策の追加実施要求は水面重点分野指摘内容下で高まっていると推測される これに対し 習近平政権は景気浮 サービス消費等の拡大 投資内需拡大プロジェクトの許認可事項の取揚より構造改革の推進を優先する姿勢を崩していない 月 25 日 消や委譲共産党中央政治局常務委員会会議が開催され 当面の経済運営が検物価 物価総水準の安定を維持討された 公式報道によると 1 内需拡大 2 物価の安定 3 産業 生産能力過剰業種における調産業転換 高度化整の推進 戦略的新興産業の発展促進転換 高度化など 8 項目を重点取り組み事項と位置付けている ( 右 ( 注 ) 提起された事項から抜粋下表 ) いずれの内容も 短期的な景気浮揚に直結するものではな ( 資料 ) 中国共産党新聞網 い むしろ 産業転換 高度化 と 内需拡大 のどちらにも 生産能力過剰業種に対する調整 ( 抑制 ) が言及されたほか 許認可権限の見直しが提起されるなど 構造改革を通じて 健全かつ長期的な成長持続を目指す方針が前面に打ち出されている 習近平国家主席を含む 7 人の政治局常務委員の間では方針の継続を確認できたが 党内の政治局委員 中央委員には地方のトップも含まれている 高成長志向とされる地方に対し 景気動向に左右されず構造改革の断行を周知徹底できるか 習近平政権のリーダーシップが問われよう 主任研究員佐野淳也 1

12 213 年 6 月 1 日 (No.17) アジア諸国 地域の主要経済指標 1. 経済規模と所得水準 (212 年 ) 名目 GDP( 億ト ル ) 11,292,78 2,63 2,767 3,655 3,6 8,82 2,53 82,35 17,162 1,1 人口 ( 百万人 ) ,35 1, 人当りGDP( ドル ) 22,58 2,389 36,661 52,8 5,381 1, 3,633 2,12 6,82 1,28 1,592 ( 注 ) インドは 211 年度 以下 表 2~1 は年度 表 11~13 は暦年 2. 実質 GDP 成長率 ( 前年比 前年同期比 %). 211 年 年 年 1~3 月 ~6 月 ~9 月 ~12 月 年 1~3 月 ~6 月 ~9 月 ~12 月 年 1~3 月 製造業生産指数 ( 前年比 前年同月比 %) 211 年 年 年 月 月 月 月 月 月 月 月 月 年 1 月 月 月 月 ( 注 ) ベトナムは212 年 7 月から指数の算出方法が変更されたため 過去との整合性がない. 消費者物価指数 ( 前年比 前年同月比 %) 211 年 年 年 月 月 月 月 月 月 月 月 月 年 1 月 月 月 月 失業率 211 年 年 年 月 月 月 月 月 月 月 月 月 年 1 月 月 月

13 213 年 6 月 1 日 (No.17) 6. 輸出 ( 通関ベース FOB 建 1 万米ドル %) 韓国 前年比 台湾 前年比 香港 前年比 シンカ ホ ール 前年比 タイ 前年比 211 年 555, , , , , 年 57, , , , , 年 月 6, , , , , 月 6, , , , , 月 7, , , , , 月, , , , , 月 3,5-6. 2,7 -., , , 月 5, , , , , 月 7, , , , , 月 7, , , , , 月, ,76 8.9, , , 年 1 月 5, , , , , 月 2, , , , , 月 7, , , , ,77.5 月 6, ,5-1.9 マレーシア 前年比 イント ネシア 前年比 フィリヒ ン 前年比 中国 前年比 インド 前年比 ベトナム 前年比 211 年 228, , , ,898, , , 年 227, , , ,8, , , 年 月 19, , , , , , 月 18, ,83-8., , , , 月 19, ,1-16., , , , 月 18, ,91-7.6, , , , 月 17, , , , , , 月 19, ,898-9., , , , 月 2, ,32-9.6, , ,8.7 1, 月 19, , , , , , 月 18, , , , , , 年 1 月 18, , , , , , 月 16, , , , , , 月 15, , , , 月 187, ,7 8.3 ( 注 ) ベトナムとインドネシアは政府が期間累計値しか公表しないため 月次データは CEIC を採用 7. 輸入 ( 通関ベース CIF 建 1 万米ドル %) 韓国 前年比 台湾 前年比 香港 前年比 シンカ ホ ール 前年比 タイ 前年比 211 年 52, , , , , 年 519, , , , , 年 月 3, , , , , 月, , , , , 月 1, , , , , 月 1, , , , , 月 1, ,31-7.9, , , 月 2, , , , , 月 3, , , , , 月 3, ,82.1 5, , , 月 3, , , , , 年 1 月 5, , , , , 月, , , , , 月, ,26.2 3, , , 月 3, , マレーシア 前年比 イント ネシア 前年比 フィリヒ ン 前年比 中国 前年比 インド 前年比 ベトナム 前年比 211 年 187, , , ,73, , , 年 196, , , ,818, ,7. 11, 年 月 16, , , , , , 月 17, , , , , , 月 16, , , , , , 月 17, ,35.9, ,619.6, , 月 15, , , , , , 月 17, , , , , , 月 16, , ,2.3 13,6 2.3, , 月 16, , , , , , 月 16, , , , 6.2 3, , 年 1 月 17, ,5 6.2, , , , 月 1, ,313 3., , , , 月 1, , , , 月 168, , ( 注 ) ベトナムとインドネシアは政府が期間累計値しか公表しないため 月次データは CEIC を採用 12

14 213 年 6 月 1 日 (No.17) 8. 貿易収支 (1 万米ドル ) 211 年 3,81 26,82-5,768 3,732-6,211,698 26,61-12,19 15, ,356-9,8 212 年 28,285 3,78-61,583 28,681-18,71 3,835-1,659-9,719 23,5-193, 年 月 2, ,523 3,567-2,868 2, ,553-13, 月 2,392 2,326 -,581 1,56-1,69 1, ,183-16, 月 5,169 2,617-5,762 1, ,88-1, ,656-1, 月 2, ,17 2,767-1,76 1, ,31-17, 月 1,93 3,3 -,66 2,772-1,21 2, ,259 26,8-1, 月 2,853,88-5,823 3,26 1,153 2, ,75-17,6 9 1 月 3,78 3,252-5,55 2,873-2,69 3,135-1, ,6-2, 月,2 3,395-5,686 1,552-1,5 2, ,589 19,521-18, 月 1,86,113-6,187 1,66-2,365 2, ,329 31,87-18, 年 1 月 ,52 1,55-5,87 1, ,77-2, 月 2, ,382 1,995-1,557 2, ,187-1, 月 3,289 3,23-6,33 3, ,315-5 月 2,7 2,271 18,161-1, 9. 経常収支 (1 万米ドル ) 211 年 26,55 1,23 1,138 57,37 5,889 31,858 2,7 7,125 21,7-78, 年 3,139 9,55 3,63 3,222 2,728 19,568-2,183 7, ,8 212 年 月 1,73-1,98 1,357 5 月 3,575 1,762-1,72 1,75-1,52 3,15-7, ,7-16,36 6 月 5, 月 6, 月 2,5 11,891 3,767 11, ,35-5, ,8-22,633 9 月 5,913 1,769 1,18 1 月 5, 月 6,96 15,96 1,21 1, ,92-7, ,8-32, 月 2, 年 1 月 2,332-2,237 2 月 2,713 1,568 3 月,979 1, 外貨準備 ( 年末値 月末値 金を除く 1 万米ドル ) 211 年 3, ,57 285,8 237, ,12 133,313 99,787 67,29 3,181,18 267, 年 326,968 3, , ,37 181,68 139,683 11,8 73,78 3,311, , 年 月 31,67 395,72 295,59 26,17 178, ,22 15,111 66,151 3,298, ,228 5 月 38,75 389, , ,71 171, ,79 1,88 66,352 3,26,19 26,3 6 月 31, ,235 29,957 23,383 17,689 13,75 95,775 66,19 3,2,5 263,976 7 月 311, ,18 296,272 2, ,37 136,65 95,551 69,675 3,239, ,6 8 月 313,9 39, ,187 26, , ,691 97,758 7,177 3,272,91 26,223 9 月 319,3 397,95 31, ,18 183, ,37 98,12 7,985 3,285,95 266,679 1 月 32,81 399,216 31,733 25, ,28 138,718 98,782 71,227 3,287,26 267,65 11 月 322,33,956 35,27 255, ,627 1,7 99,71 73,297 3,297, ,77 12 月 323,27 3, , ,37 181,68 139,683 11,8 73,78 3,311, , 年 1 月 325,19 6,557 3,67 258,8 181,71 138,26 97,11 7,971 3,1,61 268,533 2 月 322,61,8 3,77 259, , ,75 93,91 73,836 3,395,18 26,62 3 月 322,61 33, ,17 177,83 139,6 93,568 7,5 3,2,69 266,35 月 32,5 36,5 ( 注 ) シンカ ホ ールは金を含む 11. 為替レート ( 対米ドル 年平均 月中平均 ) 211 年 1, , , 年 1, , , 年 月 1, , ,89 5 月 1, , ,865 6 月 1, , ,89 7 月 1, , ,868 8 月 1, , ,86 9 月 1, , ,88 1 月 1, , ,85 11 月 1, , ,85 12 月 1, , , 年 1 月 1, , ,85 2 月 1, , ,9 3 月 1, , ,9 月 1, , ,935 ( 注 ) ベトナムはCEICデータベース ( 外国貿易銀行の仲値が原出所 ) 13

15 213 年 6 月 1 日 (No.17) 12. 貸出金利 ( 年平均 月中平均 %) 211 年 年 年 月 月 月 月 月 月 月 月 月 年 1 月 月 月 月 株価 ( 年末値 月末値 ) 211 年 1,826 7,72 18,3 2,66 1,25 1,531 3,822,372 2,3 15, 年 1,997 7,7 22,657 3,167 1,392 1,689,317 5,813 2,376 19, 年 月 1,982 7,52 21,9 2,979 1,228 1,571,181 5,23 2,51 17, 月 1,83 7,32 18,63 2,773 1,12 1,581 3,833 5,91 2,85 16, 月 1,85 7,296 19,1 2,878 1,172 1,599 3,956 5,26 2,33 17, 月 1,882 7,27 19,797 3,36 1,199 1,632,12 5,38 2,2 17, 月 1,95 7,397 19,83 3,25 1,227 1,66,6 5,196 2,1 17, 月 1,996 7,715 2,8 3,6 1,299 1,637,263 5,36 2,185 18, 月 1,912 7,166 21,62 3,38 1,299 1,673,35 5,25 2,166 18, 月 1,933 7,58 22,3 3,7 1,32 1,611,276 5,6 2,73 19, 月 1,997 7,7 22,657 3,167 1,392 1,689,317 5,813 2,376 19, 年 1 月 1,962 7,85 23,73 3,283 1,7 1,628,5 6,23 2,97 19, 月 2,26 7,898 23,2 3,27 1,52 1,638,796 6,721 2,76 18, 月 2,5 7,919 22,3 3,38 1,561 1,672,91 6,87 2,31 18, 月 1,96 8,9 22,737 3,368 1,598 1,718 5,3 7,71 2,28 19,5 75 ( 注 ) ベトナムは期中平均値 資料出所一覧 国名韓国台湾香港シンカ ホ ール 発行機関 資料名 備考 Bank of Korea Monthly Statistical Bulletin 貸出金利 :CD3カ月物 IMF IFS 株価 :KOSPI 指数 行政院 台湾経済論衡 貸出金利 : マネーマーケット9 日物 中華民国統計月報 株価 : 加権指数 台湾中央銀行 金融統計月報 香港特別行政区政府統計処 香港統計月刊 貸出金利 : 銀行間 3カ月物 香港対外貿易 株価 : ハンセン指数 Departments of Statistics Monthly Digest of Statistics 貸出金利 : 銀行間 3カ月物 IMF IFS 株価 :STI 指数 Bank of Thailand Monthly Bulletin 貸出金利 : 銀行間 3 カ月物 タイ マレーシア IMF IFS 株価 :SET 指数 National Statistical Office Bank Negara Malaysia Monthly Statistical Bulletin 貸出金利 : 銀行間 3カ月物 IMF IFS 株価 :KLSE 指数 Biro Pusat Statistik Indicatoe Ekonomi 貸出金利 :SBI 貸出 9 日物 イント ネシアフィリヒ ン中国インド Bank Indonesia Laporan Mingguan 株価 :JSX 指数 IMF IFS ISI Emerging Market CEIC データベース National Statistical Office 各種月次統計 貸出金利 : 財務省証券 91 日物 IMF IFS 株価 :PSE 指数 中国国家統計局 中国統計年鑑 貸出金利 : 銀行間 3カ月物 中華人民共和国海関総署 中国海関統計 株価 : 上海 A 株指数 Reserve Bank of India RBI Bulletin 貸出金利 : 銀行間 3カ月物 CMIE Monthly Review 株価 :Sensex 指数 統計総局各種月次統計貸出金利 : 銀行間 3 カ月物 ベトナム 国家銀行 各種月次統計 株価 :VN 指数 IMF IFS ISI Emerging Market CEIC データベース 1

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