犬猫経絡・経穴講座

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1 犬猫経絡 経穴講座 国際中獣医学院日本校 / 進修課程 石野孝

2 経絡と経穴 ( ツボ )

3 12 経絡の循環ルート

4 ツボの主治と作用 主治 : そのツボの持っている治療効果の高いもの 作用 : そのツボが経絡に対してどのように調整的に働くかを表したもの 例えば 神門 前肢少陰心経 主治 : 心部痛 心煩 ( イライラ ) 不眠 驚悸 ( 驚きやすい ) 作用 : 寧心安神 ( こころを安らがせる ) 足三里 後肢陽明胃経 主治 : 胃痛 嘔吐 消化不良 下痢 眩暈 疲労 作用 : 健脾和胃 ( 脾胃を健やかにし和ませる ) 通経活絡 ( 経絡に活力を与え気血の通りをよくする )

5 兪穴 背兪穴のこと すべて膀胱経に属す 臓腑の治療に用いる 特定穴 ( 特定の働きを持ったツボ ) 原穴 各経脈を代表とするツボ ( 計 12) 原気不足に用いる 絡穴 慢性病の治療に用いる 郄穴 急性病の治療に用いる 墓穴 胸腹部に散在し 臓腑の気が集まる

6 奇穴 経外奇穴の 簡称で 経穴 ( 正穴 ) 以 外の腧穴のこと 奇穴 阿是穴 阿是穴 いわゆる ああ そこだ という体 表の圧痛点 過敏点

7 前肢三陽経 前肢陽明大腸経 前肢少陽三焦経 前肢太陽小腸経

8 前肢三陰経 前肢太陰肺経 前肢厥陰心包経 前肢少陰心経

9 後肢三陰経 後肢太陰脾経 後肢少陰腎経 後肢少陰腎経

10 後肢三陽経 後肢陽明胃経 後肢少陽胆経 後肢太陽膀胱経

11 頭部を走行する経絡

12 腹部 / 背部を走行する経絡

13 1. 前肢太陰肺経 (LU) 走行 胸部から始まり 前肢の内側を下り 前肢第 1 指内側末端で終わる 主治 呼吸器系疾患 肩 前肢内側の痛み 知覚 運動障害 代表的なツボ 中府 雲門 尺沢 孔最 列缺 太淵 少商

14 位置 肩関節内側の陥凹部 第一肋間の高さ 中府 (LU1) 肺の募穴 作用 清宣肺気 :( 肺の宣発機能を高める ) 主治 肺気痛 咳嗽 肩部捻挫 前肢跛行 麻痺など胸 肺および前肢疾患 操作 毫鍼を用いて 内後方に向かって刺入する

15 宣発 肺の機能 宣発と粛降を復習しましょう 宣発 ( せんぱつ ) とは 上へま たは外へ動かす作用 粛降 粛降 ( しゅくこう ) とは 下へま たは内へ動かす作用

16 位置 中府の頭外側 ( 斜め上 ) 第一肋間の高さ 肩甲骨と腹部正中線の中間にとる 作用 宣調肺気 ( 肺気を宣発機能を高め体調を整える ) 雲門 (LU2) 主治 咳嗽 喘息 四肢の冷え 操作 毫鍼を用いて内後方に直刺

17 位置 肘窩屈曲線 ( 肘のひだ ) 上腕二頭筋腱の外側 ( 橈側 ) 作用 清泄肺熱 : 肺熱をとり肺の働きを伸びやかにする 尺沢 (LU5) 肺経の合穴 粛降肺気 : 体内深く清気を採り入れ肺気を充実 主治 咳嗽 喀血 呼吸困難 心肺積熱 熱性病 中暑 胸腕痛 前肢跛行 リウマチ様関節炎 操作 毫鍼を用いて直刺

18 位置 尺沢と太淵を結ぶ線上で 尺沢からみて 2/5. 孔最 (LU6) 肺経の郄穴 作用 理気潤肺 : 気の流れを良くし肺を潤す : 清熱止血 : 熱を下げ炎症や出血を防ぐ 主治 咳嗽 胸痛 気喘 咳血 咽頭腫痛 胸 上腕 肘の疼痛 前肢跛行 操作 遠位から近位に向かって あるいは近位から遠位に向かって斜刺

19 位置 尺沢と太淵を結ぶ線上で 尺沢 (LU5) からみて 7/8 列缺 (LU7) 肺経の絡穴 作用 宣肺疏風 : 肺の宣散作用を高め風の邪気を分散させる 通経活絡 : 経絡に活力を与え気血の流れをよくする 主治 頚部硬直および疼痛 顔面神経麻痺 咳嗽 咽頭部腫脹 疼痛 開口不全 操作 直刺または斜刺

20 位置 手根屈曲線 ( 手首のひだ ) の内側 ( 橈側側 ) で 橈骨手根関節の内側にある陥凹部 太淵 (LU9) 作用 祛風清肺: 風寒 ( 風と寒さにより体表や肺の機能が犯される ) を除去する 肺経の原穴 止咳化痰 : 咳を止め痰を出す 主治 咳嗽 呼吸器系疾患 喀血 咽頭部痛 前肢跛行 操作 直刺または斜刺

21 位置 第 1 指 : の内側 ( 橈側 ) 爪甲角から内側すぐのところ 作用 清熱 : 身体内部の熱を冷ます 少商 (LU11) 利咽 : のど ( 咽喉 ) の調子を整える 回陽救逆 : 上逆を防ぎ陽気を回復させる 肺経の井穴 主治 掌部位の腫脹 疼痛 咽頭部腫痛 咳嗽 気喘 発熱 嘔吐 昏迷 癲狂 癲癇 操作 直刺 mm 点刺して出血させてもよい 刺鍼時には疼痛伴う

22 2. 前肢陽明大腸経 (LI) 走行 前肢第 2 指の内側末端から始まり 前腕頭側を上がっていく 肘からは外側を上り, 肩頸部を通って 反対側の外側に終わる 主治 消化器系疾患 顔面 ( 特に鼻 歯 喉 ) の問題 経脈上 ( 頸部 肩 前腕橈側 上腕外側 ) の問題 主なツボ 商陽, 三間 合谷 陽谿 遍歴 温溜 手三里 曲池 臂臑 肩髃 迎香

23 位置 第 2 指の内側 ( 橈側 ) 爪甲角から内側すぐのところ 作用 泄熱消腫 : 熱をとり腫脹を抑える 商陽 (LI1) 開竅醒神 : 脳竅を開き意識をはっきりさせる 大腸経の井穴 主治 歯痛 咽喉の腫脹 手指の麻痺 熱性病 昏迷 前肢跛行 感冒 中暑 中毒 腹痛 操作 直刺 mm 点刺して出血させてもよい 刺鍼時には疼痛伴う

24 位置 第二中手骨の内側で 中手指節関節の近位にある陥凹部 作用 三間 (LI3) 大腸経の兪穴 散風 : 風の邪気を散ずる 行気 : 胃腸の機能を高め 気 ( 体のエネルギーの源 ) の流れを改善して腹部の張った痛みをとる 清熱 : 身体内部の熱を冷ます 主治 歯痛 目痛 咽喉部腫脹 手指および手背部の発赤 腫脹 操作 直刺または斜刺 灸も可

25 位置 第一 第二中手骨の間で 第二中手骨の内側 ( 橈側 ) 縁の中点 作用 鎮痛安神 : 痛みを止め精神安定を図る 合谷 (LI4) 大腸経の原穴 通経活絡 : 胃経の経絡の流れを良くする 疏風解表 : 身体内部の熱を冷ます 主治 頭痛 頚部痛 結膜炎 鼻出血 鼻詰まり 歯痛 顔面の腫脹 咽喉の腫痛 牙関緊急 口眼の歪み 熱性病 腹痛 便秘 上肢の疼痛 操作 直刺または内方に向かって斜刺

26 位置 橈骨手根関節の背側の内側にある陥凹部 陽谿 (LI5) 大腸経の経穴 作用 清熱散風 : 熱を冷まし風邪を散ずる 主治 頭痛 耳鳴り 咽喉腫痛 歯痛 目の充血 精神不安 手関節痛 操作 直刺または斜刺

27 位置 陽谿と曲池を結んだ線上で 陽溪からみて 1/4 偏歴 (LI6) 大腸経の絡穴 作用 清熱疏肺 : 熱を冷まし肺を侵す邪気を分散 通調水道 : 三焦の通りがよくなるよう調える 主治 視力障害 鼻出血 排尿困難 肩 上腕部 肘部 前腕部の疼痛 操作 直刺または斜刺 灸も可

28 位置 陽溪と曲池を結んだ線上の中点 温溜 (LI7) 大腸経の郄穴 作用 清熱解毒: 身体内部の熱を下げ毒を排除調理腸胃 : 胃腸を調えて機能の回復を図る 主治 流涎 歯痛 目の充血 腫れ 喘息 腹痛 操作 直刺または斜刺

29 位置 陽溪と曲池を結んだ線上で 曲池からみて 1/6 作用 袪風通絡 : 経絡の流れをよくし風邪を除去する 手三里 (LI10) 調理腸胃 : 胃腸を調えて機能の回復を図る 主治 腹痛 下痢 歯痛 頬の腫脹 肩 腕の疼痛 橈神経麻痺 前肢リウマチ 脾胃虚弱 腰痛 操作 直刺または斜刺

30 位置 肘窩屈曲線も外端の陥凹部 作用 袪風解表 : 表裏 経絡 臓腑に停滞した外風を除去し体表を解く 曲池 (LI11) 大腸経の合穴 清熱利湿 : 熱を冷まし体内の余分な水分を排出させること 調和気血 : 気血を調える 主治 咽頭腫痛 歯痛 結膜炎 瘰癧 風疹 上肢不遂 腹痛 吐瀉 熱性病 肘関節疾患 眼病 皮膚疾患 操作 直刺または斜刺

31 位置 曲池と肩髃を結んだ線上で 肩髃からみて 1/3 作用 袪湿通絡 : 湿邪を払い 経絡の通りをよくする 臂臑 (LI14) 清熱明目 : 熱を冷まし目をスッキリさせる 主治 肩 上腕痛 肩関節痛 瘰癧 眼疾患 咳嗽 喀血 嗜眠 操作 直刺または斜刺

32 位置 肩甲骨肩峰の陥凹部 作用 疏風活絡 : 風の邪気を分散させ経絡の流れを活発にする 通利関節 : 関節の動きをよくする 肩髃 (LI15) 調和気血 : 気血を調える 主治 肩 上腕痛 風疹 瘰癧 肩関節痛 肩部および前肢のリウマチおよび麻痺 操作 直刺または斜刺

33 位置 鼻孔背外側で 有毛部と無毛部の境界線上でとる 作用 散風清熱 : 風を散じ熱を冷ます 迎香 (LI20) 宣通鼻竅 : 肺気を宣ろめ鼻の通りをよくする 主治 鼻閉塞 顔面掻痒 顔面腫脹 腹痛 中暑 感冒 咳嗽 眩暈 熱性病 鼻炎 顔面神経麻痺 操作 刺鍼は疼痛を伴うので 指圧やマッサージ

34 後肢陽明胃経 (ST) 走行 目の下から始まり そのまま下がり 口唇の縁に沿って耳の前に進む 頸部 胸 腹部へと尾側に進み 大腿の前外側を下がる 膝からは外側を下り 後肢第二趾の外側末端で終わる 主治 消化器疾患 顔面 ( 特に鼻 歯 喉など ) の問題 主なツボ 承泣 四白 頬車 下関 乳中 乳根 天枢 髀関 伏兎 陰市 梁丘 犢鼻 足三里 上巨虚 豊隆 解谿 衝陽 内庭 厲兌

35 位置 瞳孔直下 眼窩下縁との交点 作用 散風泄火 : 風を散じ火邪を緩やかに外へもらす 承泣 (ST1) 疎邪名目 : 肝邪を疎んじ目がよく見えるようにする 主治 結膜炎 涙目 顔面神経麻痺 緑内障 視神経萎縮 感冒 腰痛 尿崩症 操作 刺針時には 眼球を上方に押し上げ 眼窩下縁に沿って直刺マヤは斜刺 熟練者のみが行うことが望ましい

36 位置 眼窩下孔の陥凹部 作用 明目袪風 : 風邪を去り目をハッキリさせる 四白 (ST2) 主治 結膜炎 涙目 顔面神経麻痺 緑内障 視神経萎縮 感冒 腰痛 尿崩症 操作 眼窩下孔に向かって直刺または斜刺 灸は禁忌

37 位置 下顎骨角突起の吻測かつ背面 ( 前上方 ) にある陥凹部 作用 開関通絡 : 経絡の通りをよくし関節を滑らかにする 頬車 (ST6) 疏風清熱 : 風の邪気を分散させ熱を冷ます 主治 顔面神経麻痺 三叉神経痛 顔面筋痙攣 歯痛 下顎関節障害 操作 直刺または斜刺

38 位置 頬骨弓下方の陥凹部 作用 疏風清熱 : 風の邪気を分散させ熱を冷ます 下関 (ST7) 開閉正熱 : 痛みを止めて正気を開く 主治 歯痛 歯肉炎 牙関緊急 外耳炎 中耳炎 顔面神経痛 顔面神経麻痺 破傷風 眩暈 操作 直刺または斜刺

39 位置 前胸部 第 四肋間で 腹部正中 線から 4 寸外側 乳中 (ST17) 鍼灸施術は行わな い

40 位置 前胸部 第四肋間で 腹部正中線から 5 寸外側 作用 宣通肺気 : 肺の宣散作用を高める 乳根 (ST18) 活血通絡 : 経脈を通じさせ 血の流れを活発にする 主治 咳嗽 喘息 胸部苦満などの呼吸器疾患 乳腺炎 催乳作用 心胸痛 肋間神経痛 操作 直刺または斜刺 横刺

41 位置 臍の中央から 2 寸外側 作用 調理腸胃 : 胃腸を調えて機能を回復する 天枢 (ST25) 胃経の募穴 和気和営 : 気血を正常に巡らす 主治 腹痛 腹脹 腸鳴 便秘 泄瀉 痢疾 水腫 腹水 尿閉 子宮内膜炎 神志疾患 腰痛 操作 直刺 斜刺 横刺

42 位置 大腿頭外側 大腿骨大転子と犢鼻を結んだ中点 作用 強腰益腎 : 腎の働きを高め 腰を丈夫にする 伏兎 (ST32) 疏通経絡 : 経絡の気をよく通す 主治 腰 大腿部の痛み 下肢の麻痺 脚気 操作 直刺または斜刺 灸も可

43 位置 大腿頭外側 大腿骨大転子と犢鼻を結んだ線上で 犢鼻からみて 1/3 作用 温腎散寒 : 腎を温め寒邪を散ずる 陰市 (ST33) 強腰背 : 背中や腰を丈夫にする 主治 大腿痛 片麻痺 膝関節及びその周囲軟部組織の知覚 運動麻痺 操作 直刺または斜刺

44 位置 大腿頭外側 大腿骨大転子と犢鼻を結んだ線上で 犢鼻からみて 1/4 梁丘 (ST34) 胃経の郄穴 作用 通経活絡 : 胃経の経絡の流れを良くする 理気和胃 : 気を巡らして胃の不調を解消する 主治 腰 大腿部の痛み 下肢の麻痺 脚気 操作 直刺または斜刺

45 位置 膝蓋骨下縁で 膝蓋靱帯外側にある陥凹部 犢鼻 (ST35) 作用 通経活絡 : 胃経の経絡の流れを良くす 散寒止痛 : 寒邪を散じ痛みを止める 主治 膝の痛み 痺れ 後肢リウマチおよび麻痺 操作 直刺または斜刺

46 位置 犢鼻と解谿を結んだ線上で 犢鼻からみて 1/4 足三里 (ST36) 胃経の合穴 作用 健脾和胃 : 消化機能を向上させ 胃の不調を改善する 扶正培元 : 気の不足を補い 活動源の元気を補充する 通経活絡 : 胃経の経絡の流れを良くする 胃経の経絡の流れを良くする 主治 胃痛 嘔吐 腹部膨満 腸鳴 泄瀉 痢疾 便秘 浮腫 咳嗽 気喘 失眠 脾胃虚弱 後肢リウマチ 麻痺 発熱 視力障害 遺尿 蕁麻疹 操作 内下方に向かって斜刺

47 位置 犢鼻と会計を結んだ線上で 犢鼻からみて 2/5 作用 理気和中 : 脾胃の働きを活発にする 通腑化滞 : 五腑の滞りを解消 上巨虚 (ST37) 疏経調気 : 肝気を調える 清熱利湿 : 熱を冷まし体内の余分な水分を排出させること 主治 腹痛 腹部膨満感 腹鳴 泄瀉 便秘 脹痛 脚気 消化不良 脾胃虚弱 食欲不振 操作 直刺または斜刺

48 位置 犢鼻と外果を結んだ線上の中点 豊隆 (ST40) 胃経の絡穴 作用 和胃気 : 胃の気を調える化痰濁 : 痰濁 ( 湿濁 ) を引き起こす閉証を変える清神志 : 心をスッキリさせる 主治 眩暈 咳嗽 哮喘 痰 胸痛 便秘 下肢の疼痛および麻痺 気管支炎 胃腸疾患 癲癇 操作 直刺または斜刺

49 位置 前脛骨筋と長趾伸筋腱との間で 足根関節の背側中央にある陥凹部 作用 健脾化湿 : 体内の余分な水分を排出させて胃腸を丈夫にする 解谿 (ST41) 胃経の経穴 清胃化痰 : 痰を除き胃をすがすがしく 理気通絡 : 経絡の気の流れを良くする 活血止痛 : 血の流れを良くして痛みを止める 主治 足根関節痛 下肢の麻痺 癲証 眩暈 腹部膨満 便秘 顔面浮腫 操作 直刺 cm

50 位置 第二 第三中足骨の近位端の間 作用 和脾胃 : 胃腸を健全にする 衝陽 (ST42) 胃の原穴 化湿濁 : 湿濁を除く 寧神志 : 精神を安らかにする 主治 顔面のゆがみ 歯痛 発熱 後肢の萎縮 胃痛 腹部膨満 食欲不振 操作 直刺または斜刺

51 位置 第二趾の外側で 中足 4 趾節関節のすぐ遠位のところ 作用 清胃腸湿熱 : 胃腸の湿熱を冷ます 内庭 (ST44) 胃経の栄穴 理気鎮痛 : 気の流れを良くし痛みを止める 主治 歯痛 顔面痛 咽喉痛 胃痛 腹瀉 泄瀉 痢疾 便秘 趾部の疼痛 足根関節痛 後肢麻痺 中毒 熱性病 下部尿路疾患 操作 直刺または頭側方向に向かって斜刺

52 位置 第二趾外側爪甲角から外側すぐのところ 作用 和胃化痰 : 胃腸調え痰を除く 厲兌 (ST45) 胃経の井穴 清熱安神 : 熱を冷まし心を落ち着かせる 主治 顔面腫脹 歯痛 喉痛 腹部膨満 熱性病 癲狂 趾部の疼痛 感冒 中暑 中毒 便秘 腹痛 操作 直刺または斜刺 出血させてもよい

53 4. 前肢太陰脾経 (SP) 走行 後肢第一趾内側末端から始まり 内果を通り後肢内側を上がる 腹部外側を頭側に進み 胸で終わる 主治 消化器系疾患 慢性疲労 主なツボ 隱白 大都 太白 公孫 商丘 三陰交 地機 陰陵泉 血海 箕門 衝門 大包

54 位置 内果の頭側遠位 ( 前下方 ) の陥凹部 商丘 (SP5) 脾経の経穴 作用 健脾利湿 : 体内の余分な水分を排出させ胃腸を丈夫にさせる 主治 腹部膨満 便秘 泄瀉 腸鳴 足根関節部腫痛 後肢リウマチ 主治 直刺 0 または斜刺

55 位置 脛骨内側の後縁で 内果と膝関節下端を結んだ線上で 内果からみて 1/5 三陰交 (SP6) 作用 補脾胃 : 脾胃を補う 助運化 : 脾の運化機能を助ける 通経活絡 : 経絡の流れを良くする 調和気血 : 気血を調える 主治 腹痛 腸鳴 腹部膨満 泄瀉 月経痛 不妊滞産 小便不利 浮腫 陰部痛 眩暈 泌尿 生殖器系疾患 操作 直刺または斜刺 妊娠動物には禁忌

56 位置 内果と膝関節下端を結んだ線上で 膝関節下端からみて 1/3 地機 (SP8) 脾経の郄穴 作用 利脾理血 : 脾の運化を調え血の活性を図る 調血胞宮 : 子宮の血を調える 主治 膝と下腿の知覚 運動障害 婦人病 生殖器系疾患 腹脹 腹痛 下痢 腰痛 操作 直刺または斜刺

57 位置 脛骨後縁と腓腹筋の間で 脛骨内側顆の下縁にある陥凹部 陰陵泉 (SP9) 脾経の合穴 作用 健脾化湿 : 体内の余分な水分を排出させて胃腸を丈夫にする 通利三焦 : 三焦の通りをよくする 主治 腹部膨満 浮腫 黄疸 下痢 排尿困難 尿失禁 陰部痛 膝部の疼痛 操作 外側にある陽陵泉 (GB34) に向けて直刺または斜刺

58 位置 膝蓋骨内側近位 ( 斜め上 ) にある陥凹部 血海 (SP10) 作用 理血調経 : 血の流れを調整する 散風袪湿 : 風を散じ 湿をとる 主治 腹部膨満 排尿困難 繁殖器系疾患 アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患 貧血 操作 直刺または斜刺 灸も可

59 位置 衝門と膝蓋骨内側下縁を結んだ線上で 衝門からみて 2/5 作用 利水通林 : 水分を補給して淋疾を流す 箕門 (SP11) 主治 小便不利 遺尿 大腿部の腫痛 下肢の腫痛 腰部および股関節の腫痛 操作 直刺 本来は瀉血のツボであるが 血管を避けて瀉血しないで用いてもよい

60 位置 鼠径部 腸骨稜前縁の腹側にある陥凹部 作用 調理下焦 : 下焦を養生する 衝門 (SP12) 主治 下腹部痛 婦人病 生殖器系の障害 鼠経リンパ節腫脹 小便不利 操作 直刺または斜刺

61 大包 (SP21) 脾の大絡の絡穴 位置 胸部の外側 第六肋間で 肩関節と同じ高さ 作用 寛胸利脇 : 胸肋部のとり スッキリさせる 主治 胸脇痛 気喘 全身の疼痛 四肢無力 腹痛 中暑 感冒 中毒 脾経積熱 呼吸困難 前肢麻痺 操作 直刺または斜刺 灸も可 深刺しは厳禁

62 5. 前肢少陰心経 走行 腋窩中央から始まり 上腕内側を下る 肘からは外側を進み 前肢内側第五指の内側末端で終わる 主治 心疾患 精神疾患 経脈上 ( 前腕外側 上腕内側 ) の痛み 知覚 運動障害 主なツボ 極泉 少海 通里 陰郄 神門 少衝

63 位置 腋窩の正中 作用 活血疏筋 : 血の流れを良くし筋を伸びやかにする 極泉 (HT1) 主治 心痛 脇痛 瘰癧 上腕 肘の腫痛 操作 後上方に向かって刺入 得気後 前肢を上下に動かす

64 位置 肘窩屈曲線の内端と上腕骨内側上顆の間にある陥凹部 少海 (HT3) 心経の合穴 作用 通心竅 : 心竅を通じさせ気の巡りをよくする 安神志 : 精神情志を安定させる 主治 心痛 肘関節部の腫痛 麻痺 瘰癧 精神的疾患 操作 直刺または斜刺

65 位置 少海と神門を結んだ線上で 神門からみて 1/8 通里 (HT5) 心経の絡穴 作用 寧血安神 : 血をゆっくり巡行させ精神を安定させる 熄風和営 : 血を調えめまい ふるえ 痙攣などの状態を改善する 主治 心悸怔忡 咽喉部の腫脹 疼痛 舌運動障害 前肢疼痛 操作 直刺または斜刺

66 位置 神門と通里結んだ線上の中点 陰郄 (HT6) 心経の郄穴 作用 寧心安神 : メンタル機能の障害によって起こる不安 不眠などの症状を和らげる 養陰固表 : 血を養い皮膚の栄養状態を改善 主治 心胸痛 動悸 不整脈 心臓疾患 ヒステリー 精神病 尺骨神経麻痺 操作 直刺または斜刺

67 位置 手根球の外側 ( 尺側 ) 近位で 尺側手根屈筋と尺側手根伸筋との間 神門 (HT7) 心の原穴 作用 寧心安神 : メンタル機能の障害によって起こる不安 不眠などの症状を和らげる 主治 心悸怔忡 咽喉部の腫脹 疼痛 舌運動障害 前肢疼痛 操作 直刺 0.5cm

68 位置 第 5 指内側爪甲角から内側すぐのところ 少衝 (HT9) 心経の井穴 作用 開竅醒神 : 脳竅を開き 意識をはっきりさせる 解熱蘇厥 : 熱と冷えをとり身体を蘇らせる 主治 心悸 心痛 胸脇痛 癲狂 熱性病 昏厥 操作 直刺または斜刺 出血させてもよい

69 5. 前肢太陽小腸経 (SI) 走行 前肢第 5 指外側末端からはじまり 前腕の外側を上る いったん肘の内側を通ったのち また外側を上る 肩 頸部を通り 耳の前で終わる 主治 顔面 ( 特に耳 ) の問題 消化器系疾患 泌尿器系疾患 主なツボ 少沢 後谿 腕骨 陽谷 養老 支正 小海 肩貞 臑兪 天宗 聴宮

70 位置 第 5 指外側爪甲角からすぐ外側のところ 少沢 (SI1) 小腸経の井穴 作用 清熱 : 身体の内部の熱を冷ます 利咽 : のど ( 咽喉 ) の調子を整える 通乳 : 母乳の出をよくする 通経活絡 : 経絡の流れを良くする 開竅 : 七竅を開き意識をはっきりさせる 主治 熱性病 昏厥 乳汁分泌減少 咽喉腫痛 結膜炎 前肢の腫痛 中暑 中毒 腹痛 咳嗽 黄疸 操作 直刺または斜刺

71 位置 第 5 中手骨の外側で 中手指関節の近位にある陥凹部 後溪 (SI3) 小腸経の兪穴 作用 散風舒筋 : 風を散じ筋肉の働きを伸びやかにする 通督脈 : 督脈の通りをよくする 寧心安神 : メンタル機能の障害によって起こる不安 不眠などの症状を和らげる 清熱利咽 : 熱を冷まし咽喉をうるおす 主治 頭 頚部のこわばり 目の充血 前肢の腫痛 熱性病 癲癇 下部尿路疾患 操作 直刺または斜刺

72 位置 手根関節の遠位で 第五中手骨近位端の外側にある陥凹部 腕骨 (SI4) 小腸の原穴 作用 散風舒筋 : 風を散じ筋肉の働きを伸びやかにする 袪湿熱 : 湿熱を取り除く 主治 熱性病 頚部 頭部のこわばり 前肢の腫痛 黄疸 胃腸炎 操作 直刺または斜刺

73 位置 尺骨茎状突起の外側にある陥凹部 作用 舒筋 : 筋肉の動きを伸びやかにする 陽谷 (SI5) 清熱 : 身体の内部の熱を冷ます 主治 尺骨神経障害 前肢関節障害 咽喉痛 偏桃体炎 歯痛 目赤 操作 直刺または斜刺

74 位置 尺骨茎状突起の近位にあり 尺骨と橈骨の間 養老 (SI6) 作用 舒筋 : 筋肉の動きを伸びやかにする 明目 : 目がよく見えるようにする 小腸経の郄穴 主治 斜頸 腰痛 顔面 五官疾患, 眼の充血 腫脹 操作 直刺または斜刺

75 位置 陽谷と小海を結んだ線上で 陽谷からみて 5/12 作用 解表清熱 : 体表の熱を冷ます 支正 (SI7) 安神志 : 精神情志を安定させる 小腸経の絡穴 主治 肘の痙攣 手指の疼痛 熱性描 癲狂 操作 直刺または斜刺 灸も可

76 位置 肘の内側で上腕骨内側と尺骨肘頭との間にある陥凹部 作用 袪風 : 風邪を追い払う 散熱 : 熱を散ずる 熱を取り去る 小海 (SI8) 活絡 : 経絡の流れを活発にする 開竅 : 七竅を開き意識をはっきりさせる 小腸経の合穴 通経鎮痛 : 経気を通し痛みを止める 主治 肩 背部の疼痛 肘の痙攣 前肢の腫痛五官疾患 歯肉痛 癲癇 操作 直刺または斜刺 灸も可

77 位置 肩甲骨後縁で 肩関節からみて 1/5 のところの陥凹部 作用 疏経活絡 : 肝の経絡を活発に巡らせる 肩貞 (SI9) 扶正袪風 : 風邪を去り正気を助ける 主治 肩 前肢痛および麻痺 五官病 操作 肩甲骨と体幹の筋肉の間を前内方に向かって刺入

78 位置 肩甲骨肩峰の尾背側 ( 後上方 ) で 肩甲棘に沿った陥凹部 作用 散風舒筋 : 風を散じ筋肉の働きを伸びやかにする 通経止痛 : 経気を通じさせ痛みを止める 臑兪 (SI10) 主治 肩関節障害 頚腕障害 肩甲痛 片麻痺 操作 直刺または斜刺

79 位置 肩甲骨後縁の中点 天宗 (SI11) 作用 舒筋散風 : 風邪を散じ筋肉の動きを伸びやかにする 疎筋利節 : 筋と関節を伸びやかにする 主治 肩 前肢痛および麻痺 気喘 操作 肩甲骨と体幹の筋肉の間を前内方に向かって刺入

80 位置 耳珠と下顎骨関節突起との間の陥凹部 作用 通経活絡 : 経絡の流れを良くする 聴宮 (SI19) 益聡開竅 : 五官の竅をすべて開き気を補充する 主治 五官病 ( 特に聴覚 ) 牙関不利 歯痛 頚部腫痛 操作 直刺

81 後肢太陽膀胱経 (BL) 走行 内眼角から始まり 額を上って頭上から後ろへ下る 頸部の後ろで二つに分かれて背骨の横を平行に走り 臀部大腿の尾側を通って膝の裏で合流する さらに 後肢の尾外側を通って 後肢第五趾外側末端で終わる 主治 泌尿器疾患 顔面 ( 特に眼や鼻 ) の問題 経脈上 ( 後頭部 後頚部 背部 腰部 後肢尾外側 ) の痛み 主なツボ 晴明 攅竹 天柱 大杼 風門 肺兪 厥陰腧 心兪 督兪 膈兪 肝兪 胆兪 脾兪 胃兪 三焦腧 腎腧 気海兪 大膓兪 關元兪 小膓兪 膀胱兪 上膠, 次膠 会陽 承扶 殷門 委陽 膏肓 志室 秩辺 承山 飛揚 崑崙 金門 京骨 束骨 足通谷 至陰

82 位置 内眼角背側 ( 目頭 ) の背側 ( 上方 ) すぐのところ 作用 明目 : 目がよく見えるようにする 睛明 (BL1) 袪風 : 風邪を追い払う 主治 結膜炎 角膜炎 肝熱による眼疾患 操作 内眼角に沿って眼を避けて 後内方に向かって刺入 cm 灸は近畿

83 位置 眉毛内端の隆起部 作用 袪風 : 風邪を追い払う 泄熱 : 熱を泄らす 主に裏熱をとることをいう 攅竹 (BL2) 明目 : 目がよく見えるようにする 主治 頭痛 眩暈 結膜炎 眼瞼痙攣 副鼻腔炎 癲癇 操作 直刺または下方 上方に向かって斜刺

84 位置 環椎 ( 第一頚椎 ) と軸椎 ( 第二頚椎 ) との間で 環椎翼の尾側縁の陥凹部 作用 散風 : 風の邪気を散ずる 清熱 : 身体の内部の熱を冷ま 天柱 (BL10) 清頭目 : 頭や目をスッキリさせる 主治 頭痛 鼻詰まり 咽喉浮腫痛 項強 肩背痛 操作 内下方に向かって斜刺 灸も可

85 位置 第一胸椎棘突起尾側で 背部正中線から 1.5 寸外側の陥凹部 作用 清熱散風 : 熱を冷まし風邪を散ずる 大杼 (BL11) 降逆舒筋 : 上がった気を下げ筋肉を伸びやかにする 主治 咳嗽 発熱 頭痛 肩甲骨部痛 頚頂部の強直 前肢疼痛 操作 内下方に向かって斜刺 灸も可

86 風門 (BL12) 位置 第二胸椎棘突起尾側で 背部正中線から 1.5 寸外側の陥凹部 作用 袪風 : 風邪を追い払う 清熱 : 身体の内部の熱を冷ます 清頭目 : 頭や目をスッキリさせる 主治 感冒 発熱 悪風 肩こり アレルギー 操作 斜刺 cm

87 位置 第 3 肋間で 背部正中線から 1.5 寸外側 胸最長筋の中点 作用 宣肺 : 肺の機能を高めること 肺兪 (BL13) 肺の背部兪穴 平喘 : 気道にたまった痰を除き 鎮咳 あえぎを鎮める働きを示す 利気 : 気をめぐらすこと 主治 肺熱咳嗽 気喘 胸 前肢疼痛および胸背部疾患 操作 内下方に向かって斜刺 灸も可

88 ところ変わればツボの位置も違うんです 犬疑難病的診療と鍼灸図譜 ( 陆刚, 范开 ) 農業出版社 2013

89 位置 第 4 肋間で 背部正中線から 1.5 寸外側 胸最長筋の中点 作用 寧心 : 心を安らかにする 厥陰兪 (BL14) 心包の背部兪穴 安神 : 精神を安定させる 寛胸 : 胸のつかえをすっきりさせる 主治 咳嗽 心痛 心悸 胸悶 嘔吐 心臓病 操作 内下方に向かって斜刺 灸も可

90 位置 第 5 肋間で 背部正中線から 1.5 寸外側 胸最長筋の中点 作用 疏通心絡 : 心経の気をよく通す 心兪 (BL15) 心の背部兪穴 調理気血 : 気血を調え養生をする 寧神安神 : 心メンタル系の栄養不足を改善し メンタル機能の障害によって起こる不安 不眠などの症状を和らげる 主治 心臓病 癲癇 不整脈 操作 内下方に向かって斜刺 灸も可

91 位置 第 6 肋間で 背部正中線から 1.5 寸外側 胸最長筋の中点 作用 寛胸 : 胸のつかえをすっきりさせる 利気 : 気をめぐらすこと 督兪 (BL16) 降逆 : 上がった気を下げる 主治 心臓病 腹痛 胃痛 腹部膨満 操作 内下方に向かって斜刺 1-2cm 灸も可

92 位置 第 7 肋間で 背部正中線から 1.5 寸外側 胸最長筋の中点 作用 和血理血 : 血液の流れを順調にし血の流れを活発にする 膈兪 (BL17) 和胃寛胸 : 胃腸調え胸をひろげ呼吸をスムーズにする 主治 嘔吐 気喘 咳嗽 吐血 横隔膜痙攣 貧血 血液に関する疾患 横隔膜付近の疼痛 操作 内下方に向かって斜刺 1-2cm

93 位置 第 9 肋間で 背部正中線から 1.5 寸外側 胸最長筋の中点 肝兪 (BL18) 作用 疏肝利胆 : 肝気を良く巡らせ胆汁の流れを良くする 清頭明目 : 頭や目をスッキリさせる 肺の背部兪穴 主治 黄疸 脇痛 眼疾患 癲狂 吐血 脾胃虚弱 消化不良 咳嗽 操作 内下方に向かって斜刺 0.3-2cm 灸も可

94 位置 第 10 肋間で 背部正中線から 1.5 寸外側 胸最長筋の中点 胆兪 (BL19) 作用 疏肝利胆 : 肝気を良く巡らせ胆汁の流れを良くする 清頭明目 : 頭や目をスッキリさせる 胆の背部兪穴 主治 黄疸 胸脇通 脾胃虚弱 肝炎 眼科疾患 椎間板ヘルニアによる疼痛および麻痺 操作 内下方に向かって斜刺 1-2cm 灸も可

95 位置 第 10 肋間で 背部正中線から 1. 5 寸外側 胸最長筋の中点 脾兪 (BL20) 脾の背部兪穴 作用 健脾化湿 : 体内の余分な水分を排出させて胃腸を丈夫にする 主治 胃痛 腹部膨満 黄疸 嘔吐 泄瀉 痢疾 血便 脾胃虚弱 便秘 貧血 浮腫 椎間板ヘルニアによる疼痛および麻痺 操作 内下方に向かって cm 灸も可

96 位置 第 12 肋間で 背部正中線から 1.5 寸外側 胸最長筋の中点 胃兪 (BL21) 作用 健脾胃 : 脾胃を丈夫にする 調三焦 : 気が滞って溜っているのを除く 胃の背部兪穴 主治 胃脘痛 胸肋痛 腹部膨満 腸鳴 泄瀉 嘔吐脾胃虚弱 便秘 操作 毫鍼を用いて腹側に向かって斜刺 1-2cm 灸も可

97 位置 第 1 腰椎横突起末端の高さで 背部正中線から 1.5 寸外側 腰最長筋の中点 作用 調三焦 : 三焦を調える 三焦兪 (BL22) 利水道 : 三焦の水分の流をよくする 三焦の背部兪穴 主治 腹脹 腸鳴 嘔吐 泄瀉 痢疾 水腫 腰背痛小便不利 尿血 遺尿, 遺精 食欲不振 消化不良 貧血 操作 毫鍼を用いて直刺または斜刺 1-3cm 灸も可

98 位置 第 2 腰椎横突起末端の高さで 背部正中線から 1.5 寸外側 腰最長筋の中点 作用 益腎気 : 気を補充し腎の働きを高める 腎兪 (BL23) 腎の背部兪穴 利腰背 : 腰や背中の動きをよくする 主治 肝腎 膀胱等の疾患 遺精 陽痿 遺尿 発情異常 腰痛 腰膝のだるさ 水腫 気喘 腎炎 多尿 尿血 膀胱麻痺 腰 後肢リウマチ 捻挫 操作 直刺または斜刺 1-3cm 灸も可

99 位置 第 3 腰椎横突起末端の高さで 背部正中線から 1.5 寸外側 腰最長筋の中点 作用 散風 : 風の邪気を散ずる 活血 : 血の液の流れを活発にする 気海兪 (BL24) 通絡 : 経絡の気の流れを良くする 主治 頚部 腰 腿の疼痛 操作 直刺または斜刺 1-3cm 灸も可

100 位置 第4腰痛横突起末端の高さで 背 部正中線から1.5寸外側 腰最長筋の中点 大腸兪(BL25) 作用 調腸腑 大 小腸を調える 大腸の背部 兪穴 利腰腿 足や腰の動きをよくする 主治 腰背のだるさ 消化不良 便秘 下痢 胃腸疾患 操作 直刺または斜刺１ ３ｃｍ 灸も可

101 位置 第 5 腰痛横突起末端の高さで 背部正中線から 1.5 寸外側 腰最長筋の中点 関元兪 (BL26) 作用 散風活血 : 風の邪気を散じ 血の流れを良くする 培補元気 : 元気を補う 主治 後肢リウマチ 腰部捻挫 腫痛 操作 直刺または内下方に向かって斜刺

102 位置 第 6 腰痛横突起末端の高さで 背部正中線から 1.5 寸外側 腰最長筋の中点 小腸兪 (BL27) 小腸の背部兪穴 作用 調腸腑 : 大 小腸を調える 袪湿熱 : 湿熱を取り除く 主治 小腸腹脹 痢疾 遺精 尿血 股関節痛 腸炎 腰痛 操作 直刺または内下方に向かって斜刺

103 位置 第 7 腰椎横突起末端の高さで 背部正中線から 1.5 寸外側 腰最長筋の中点 膀胱兪 (BL28) 作用 強腰背 : 背中や腰を丈夫にする 膀胱の背部兪穴 調膀胱 : 膀胱の働きを調える 主治 小便不利 遺尿 頻尿 泄瀉 便秘 腰脊強痛 膀胱炎 尿液貯留 血尿 馬尾症候群 操作 直刺または内下方に向かって斜刺

104 位置 第 1 仙椎孔の中点 作用 強腰膝 : 足腰を丈夫にする 補下焦 : 下焦の働きを補う 上髎 (BL31) 通経絡 : 経絡を通じさせる 主治 腰痛 小腹痛 小便不利 便秘 発情異常 腰股リウマチ 腰の捻挫 尿閉 子宮疾患 便秘 操作 直刺 cm 灸も可

105 位置 第 2 仙椎孔の中点 作用 強腰膝 : 足腰を丈夫にする 補下焦 : 下焦の働きを補う 次髎 (BL32) 通経絡 : 経絡を通じさせる 主治 腰痛 小腹痛 小便不利 便秘 発情異常腰股リウマチ 腰の捻挫 尿閉 子宮疾患 便秘 操作 直刺 cm 灸も可

106 位置 尾の根元の外側にあ る陥凹部 会陽 (BL35) 作用 調理下焦: 下焦を養生する 主治 痢疾 便血 泄瀉 陽痿 腰腿捻挫 腰後肢リウマチ 操作 直刺 灸も可

107 位置 坐骨結節内側角と委中を結んだ線上で 坐骨結節内側角からみて 1/10 作用 利腰腿 : 足や腰の動きをよくする 消痔 : 痔疾を消去する 承扶 (BL36) 止瀉 : 下痢を止める 主治 腰 坐骨付近の疼痛 下肢麻痺 腫痛 後肢リウマチ 操作 直刺または斜刺

108 位置 承扶と委陽を結んだ 線上で 承扶からみて 1/3 殷門 (BL37) 作用 利腰腿: 足や腰の動きをよくする 主治 腰痛 下肢麻痺 後肢リウマチ 腫痛 操作 直刺 cm

109 位置 大腿二頭筋の内側 委中の外側すぐのところ 作用 舒筋 : 筋肉の動きを伸びやかにする 利三焦 : 三焦の働きをよくする 委陽 (BL39) 通水道 : 三焦の働きをよくする 主治 腰痛 下肢麻痺 後肢リウマチ 腫痛 操作 直刺 cm 灸も可

110 位置 膝窩の中心 作用 涼血泄熱 : 熱で出血しやすい状態を改善し熱を下げるすること 委中 (BL40) 膀胱経の合穴 舒筋通絡 : 経絡の気の流れを良くし 筋肉の動きを伸びやかにする 袪風湿 : 風濕の邪気を払う 利腰膝 : 腰や膝の動きをよくする 主治 腰痛 股関節痛 下肢麻痺 腹痛 下痢 消化不良 操作 直刺

111 位置 厥陰兪 (BL14) の外側 背部正中線から 3 寸外側で 肩甲骨後角部 作用 通宣理肺 : 肺気の通りをよくする 膏肓 (BL43) 益気養陰 : 元気をつけて血液の栄養を養う 主治 肺疾患 咳嗽 喘息 遺精 消化不良 慢性消耗性疾患 操作 肩甲骨ない下方に向かって斜刺 気胸に注意

112 位置 腎兪 (BL23) の外側 背部正中線から 3 寸外側 志室 (BL52) 作用 補腎健腰: 腎を補い腰を丈夫にする 主治 泌尿 生殖器系疾患 婦人病 腰痛 操作 直刺または内下方 に向かって斜刺

113 位置 大腿骨大転子背側の陥凹部 秩辺 (BL54) 作用 疏通経絡: 経絡の気をよく通す 強健腰膝 : 足腰を丈夫にする 主治 生殖器病 婦人病 腰仙神経障害 操作 直刺または斜刺

114 位置 委中と踵骨隆起を結んだ線上の中点 作用 舒筋骨 : 経絡に活力を与え筋骨の動きを伸びやかにする 承山 (BL57) 利腰腿 : 足や腰の動きをよくする 理腸療痔 : 腸を調え痔疾を治す 主治 腓腹筋の知覚 運動障害 坐骨神経痛 操作 直刺または斜刺 灸も可

115 位置 承山の一寸遠位のやや外側のところ 飛揚 (BL58) 膀胱経の絡穴 作用 疎筋通絡 : 経絡を通じさせ筋を伸びやかする 主治 腓腹筋の知覚 運動障害 後頭通 めまい 操作 直刺または斜刺 灸も可

116 位置 外果とアキレス腱との間 作用 利腰腿 : 足や腰の動きをよくする 崑崙 (BL60) 膀胱経の経穴 舒筋 : 筋肉の動きを伸びやかにする 降気逆 : 気が逆上するのを降ろす 清頭目 : 頭や目をスッキリさせる 主治 腹脹 腸鳴 嘔吐 泄瀉 痢疾 水腫 腰背痛小便不利 尿血 遺尿, 遺精 食欲不振 消化不良 貧血 操作 直刺または斜刺

117 位置 第 5 中足骨の近位端と踵骨遠位端との間にある陥凹部 金門 (BL63) 作用 舒筋 : 筋肉の動きを伸びやかにする 清神開竅 : 頭も心もスッキリさせる 膀胱経の郄穴 主治 腰痛 外果踵痛 下腿痛 操作 直刺または斜刺

118 位置 足根関節の遠位で 第 5 中足骨近位端の近位にある陥凹部 作用 袪風熱 : 熱を冷まし風邪を散ずる 京骨 (BL64) 膀胱経の兪穴 清頭目 : 頭や目をスッキリさせる 利腰膝 : 腰や膝の動きをよくする 主治 頚部 腰 腿の疼痛 操作 直刺または斜刺

119 位置 第 5 中足骨の外側で 中足趾節関節の近位にある陥凹部 束骨 (BL65) 膀胱経の兪穴 作用 袪風熱 : 熱を冷まし風邪を散ずる 利項背 : 項部 背部の血行を促す作用 主治 癲証 頚 腰 腿の疼痛 後肢リウマチ 操作 直刺または斜刺

120 位置 第 5 趾外側 中足趾節関節のすぐ遠位のとこと 作用 袪風熱 : 熱を冷まし風邪を散ずる 足通谷 (BL66) 利項背 : 項部 背部の血行を促す作用 膀胱経の栄穴 主治 頚部痛 癲狂 中暑 後肢リウマチ 眩暈 鼻出血 操作 直刺まはた斜刺

121 位置 第 5 趾外側爪甲角からすぐ外側のところ 作用 袪風熱 : 熱を冷まし風邪を散ずる 至陰 (BL67) 順胎産 : 胎児の生育を順調ににす 膀胱経の井穴 主治 鼻詰まり 鼻出血 癲狂 中暑 後肢リウマチ 難産 尿失禁 眼病 操作 斜刺 cm 灸も可

122 後肢少陰腎経 (KI) 走行 足底球の尾側から始まり 足根から内側に出て内果を一周した後 後肢の尾内側を上がる そのまま腹部へと通り 臍の両側を通り胸で終わる 主治 泌尿器疾患 生殖器疾患 加齢に伴う問題 主なツボ 湧泉 太谿 太鐘 水泉 照海 復溜 陰谷 商曲 幽門 兪府

123 位置 足底球の尾側 湧泉 (KI1) 腎経の井穴 作用 開竅 : 七竅を開き意識をはっきりさせる 寧神 : 安らかに落ち着く 主治 咽頭痛 泌尿器疾患 趾底腫痛 後肢リウマチ 中暑 癲癇 後肢麻痺 操作 第三中足骨と第 4 中足骨との間に向けて刺鍼

124 位置 内果とアキレス腱との間の陥凹部 作用 益腎降火 : 腎気を補充し上った熱を下げることで 火を鎮めれば炎症が消える 太谿 (KI3) 腎経の原穴 通調衝任 : 衝脈 任脈の通りを調える 主治 咽喉痛 歯痛 喀血 気喘 糖尿病 性ホルモン不調 遺精 泌尿器疾患 腰脊痛 難産 下痢 後肢麻痺 感冒 操作 直刺または斜刺 灸も可

125 位置 太谿 (KI3) の尾側で アキレス腱の付着部 作用 益腎 : 腎気を補充し上った熱を下げることで 火を鎮めれば炎症が消える 大鐘 (KI4) 通調衝任 : 衝脈 任脈の通りを調え 主治 内果腫痛 足関節障害 踵痛 泌尿 生殖器障害 婦人病 水腫 神経衰弱 操作 直刺または斜刺

126 位置 太谿 (KI3) の直下 踵骨隆起の頭側 ( 前方 ) にある陥凹部 水泉 (KI5) 腎経の郄穴 作用 通調経血 : 月水を調え流れを良くする 疎利下焦 : 下焦の流れを良くする 主治 踵痛 婦人病 泌尿 生殖器系の障害 操作 直刺または斜刺

127 位置 起立した状態で 内果遠位端の直下 ( 遠位すぐのところ ) 作用 通過清熱 : 熱を通り過ぎさせる 照海 (KI6) 利咽安神 : 咽喉をうるおし心を安らかにする 主治 足関節障害 婦人病 泌尿 生殖器系の障害 下腿内側の知覚 運動障害 操作 直刺または斜刺

128 位置 アキレス腱の頭側縁上 内果から 2 寸近位の高さ 復溜 (KI7) 腎経の経穴 作用 滋腎去湿 : 腎を補い湿を取り去る 主治 水腫 腹部膨満 下痢 腸鳴 後肢疾患 ヒトへの実験では 本穴刺針により利尿作用 腸の善導運動が促進されるとの報告あり 操作 直刺または斜刺

129 位置 膝窩屈曲線 ( 膝のひだ ) の内側で 反筋様筋腱の外側 委中 (BL40) のすぐ内側 陰谷 (KI10) 腎経の合穴 作用 理下焦 : 下焦の気を正常に巡らせ機能を回復する 除脹満 : 腹部膨満を除く 主治 陽痿 疝痛 泌尿器疾患 膝関節疾患 癲狂 子宮疾患 操作 直刺または斜刺 灸も可

130 位置 下脘 (CV10 腹部正中線上で 臍と剣状突起を結んだ線上で 臍から 2/8) の 0.5 寸外側 作用 調理腸胃 : 胃腸を調えて機能の回復を図る 商曲 (KI17) 主治 腹痛 腸鳴 便秘 下痢 婦人病 操作 直刺または斜刺

131 位置 巨闕 (CV14: 腹部正中線上で 臍と剣状突起とを結んだの剣状突起からみて 2/8) の 0.5 寸外側 作用 降逆 : 上がった気を下げる 利咽 : のど ( 咽喉 ) の調子を整える 幽門 (KI21) 和胃 : 胃気不和を治療する方法 主治 腹痛 腹部膨満 消化不良 嘔吐 下痢 尿閉 血便 操作 直刺斜刺

132 位置 前胸部 第一肋間の前縁で 腹部正中線から 2 寸外側 兪府 (KI27) 作用 利気平喘 : 気を巡らして哮喘を平癒する 主治 胸部苦悶感 咳嗽 喘息 脇痛 腋下部の腫痛 リンパ節腫大 操作 横刺または斜刺

133 前肢厥陰心包経 走行 胸から始まり 腋窩を通り前肢内側を下る 手根から手の掌側に入り掌球の尾側を通って 前肢第 3 指の内側末端で終わる 主治 心疾患 精神疾患 経絡上 ( 胸部 前肢内側 ) の痛み 知覚 運動障害 主なツボ 天池 曲沢 郄門 内関 大陵 労宮 中衝

134 位置 第 5 肋間で 乳頭の 1 寸外側 作用 開胸 : 胸を大きく開き呼吸を楽にして胸部苦悶を解く 清肺 : 肺に停留した熱を鎮める 天池 (PC1) 止咳 : 平喘 主治 咳嗽 胸部苦悶感 乳房疾患 操作 犬猫では常用されるツボではない

135 位置 肘窩屈曲線 ( 肘のひだ ) 上で 上腕二頭筋の内側 作用 清営活血 : 営血の熱を冷まし 活力を与える 曲沢 (PC3) 心包経の合穴 降逆止嘔 : 上昇した気を下げ嘔吐を止める 除煩鎮痙 : イライラを改善し震えを鎮める 主治 清営活血 嘔吐 肘の痛み 操作 直刺または斜刺 深刺禁忌

136 位置 曲沢 (PC3) と大陵 (PC7) を結んだ線上で 大陵 (PC7) からみて 2/5 郄門 (PC4) 心包経の郄穴 作用 寧心安神 : メンタル機能の障害によって起こる不安 不眠などの症状を和らげる 清営涼血 : 営血を冷ます 主治 心痛 心悸 吐血 咳血 胸痛 前肢腫痛 腹部および前肢の針麻酔のツボ 操作 直刺または斜刺

137 内関 (PC6) 心包経の絡穴 位置 曲沢 (PC3) と大陵 (PC7) を結んだ線上で 大陵 (PC7) からみて 1/6 作用 寧心安神 : メンタル機能の障害によって起こる不安 不眠などの症状を和らげる 鎮静止痛 : 興奮を鎮め痛みを止める 理気和胃 : 理気和胃 主治 心痛 心悸 胸悶 脇痛 胃痛 悪心 嘔吐 癲狂 失眠 熱性病 煩燥 肘 前腕の疼痛 腹痛 胃腸痙攣 心臓疾患 操作 毫鍼を用いて直刺または斜刺

138 位置 手根屈曲線 ( 手首のひだ ) 上で 尺側手根屈筋腱の内側 ( 橈側 ) 大陵 (PC7) 心包の原穴 作用 清心寧神 : 熱を冷まして精神を安定させる 和胃寛胸 : 胃腸調え胸をひろげ呼吸をスムーズにする 主治 心部痛 動悸 胃痛 嘔吐 癲狂 癇証 胸脇部痛 操作 直刺または斜刺

139 位置 掌球の尾側 作用 清心 : 心ををスッキリさせる 労宮 (PC8) 心包経の栄穴 安神 : 精神を安定させる 涼血 : 熱で出血しやすい状態を改善する 主治 心痛 癲狂 口内炎 口臭 嘔吐 腕関節腫痛 屈筋炎 操作 肉球の近位端から遠位端に向かって横刺する

140 位置 第 3 指の内側 ( 橈側 ) 爪甲角から内側すぐのところ 中衝 (PC9) 心包経の井穴 作用 開竅蘇厥 : 脳竅を開き人事不省を蘇らせる 清心退熱 : 熱を冷まして心を鎮める 主治 心痛 心煩 昏厥 舌の強ばりと腫痛 熱性病 中暑 掌痛 操作 直刺または斜刺 疼痛あり

141 前肢少陽三焦経 走行 前肢第 4 指外側末端より始まり 前肢外側を上って 肩 頸部毛と進む 耳の後ろを通って 吻側に進み 眉の外側で終わる 主治 顔面 ( 特に耳 目 ) の問題 水分代謝の問題 経絡上 ( 側頭部 肩 前肢外側 ) の痛み 知覚 運動障害 主なツボ 関衝 腋門 中渚 陽池 外関 支溝 会宗 三陽絡 四瀆 天井 臑会 肩髎 翳風 耳門 絲竹空

142 位置 第 4 指外側 ( 尺側 ) 爪甲角から外側すぐのところ 作用 泄熱 : 熱を泄らす 主に裏熱をとることをいう 関衝 (TE1) 三焦経の井穴 開竅 : 七竅を開き意識をはっきりさせる 利喉舌 : 咽喉を滑らかにし舌の動きをよくする 主治 結膜炎 咽喉腫痛 熱性病 心煩 感冒 指部の捻挫 中暑 中毒 腹痛 操作 浅刺し瀉血する

143 位置 第 4 指の外側で 中手指関節すぐ遠位のところ 作用 清頭目 : 頭や目をスッキリさせる 液門 (TE2) 三焦経の栄穴 利三焦 : 三焦の働きをよくする 主治 結膜炎 咽喉腫痛 指関節 疾患および前肢麻痺 中毒 中暑 感冒 食欲不振 熱性病 操作 毫鍼を用いて 近位に向かって直刺または斜刺

144 位置 第 4 中手骨の外側で 中手指節関節の近位にある陥凹部 作用 開竅益聰 : 七竅を開き全身に気を補充 中渚 (TE3) 三焦経の兪穴 清熱通絡 : 熱を冷まし経絡の通りをよくする 理気解鬱 : 気を巡らして鬱を解く 主治 結膜炎 咽喉腫痛 熱性病 前肢痛 手指部の屈伸不能 中毒 中暑 感冒 腹痛 食欲不振 操作 直刺または斜刺

145 位置 手根関節背側の中点 総指伸筋腱の頭側にある陥凹部 作用 疏風散熱 : 風の邪気を分散させ熱を散ずる 陽池 (TE4) 三焦の原穴 舒筋活絡 : 経絡に活力を与え筋肉の動きを伸びやかにする 生津 : 高熱などで引き起こされた津液消耗を治療する 解表清熱 : 体表の熱を冷ます 主治 腕部腫痛 糖尿病 感冒 五官病 消化器症状 操作 直刺または斜刺

146 位置 陽池 (TE4) と天井 (TE10) を結んだ線上で 陽池 (TE4) からみて 1/6 尺骨と橈骨の間 作用 疏風 : 風の邪気を分散させる 外関 (TE5) 三焦経の絡穴 清熱 : 身体の内部の熱を冷ます 利脇 : 季肋部 胸脇部の痞え感を解く 肝の異常亢進を抑え内風を鎮める 主治 熱性病 脇肋痛 前肢神経麻痺 リウマチ 便秘 乳汁分泌不足 感冒 操作 直刺または斜刺

147 位置 陽池 (TE4) と天井 (TE10) を結んだ線上で 陽池 (TE4) からみて 1/4 作用 疏三焦 : 三焦を通じさせる 支溝 (TE6) 三焦経の経穴 利胸脇 : 胸脇部の痞え感 張りを解く 通関開竅 : 関節の気血の流れを良くし 竅 ( 孔穴 ) を開き 内にこもった病気を治す 調理臓腑 : 臓腑を調え回復を図る 主治 耳鳴 構音障害 胸脇苦悶 前腕伸筋の知覚 運動障害 便秘 発熱 操作 直刺または斜刺

148 位置 支溝 (TE6) の 0.5 寸尾側 ( 尺側 ) 橈骨と尺骨の間 作用 清熱解鬱 : 熱を取り鬱を解く 会宗 (TE7) 三焦経の郄穴 疏通経気 : 経絡の気をよく通す 主治 耳鳴 前腕伸筋の知覚 運動障害 操作 直刺または斜刺

149 位置 陽池 (TE4) と天井 (TE10) を結んだ線上で 陽池 (TE4) からみて 1/3 作用 通絡 : 経絡の気の流れを良くする 開竅 : 七竅を開き意識をはっきりさせる 三陽絡 (TE8) 鎮痛 : 経絡の気の流れを良くする 主治 胸肋痛 前腕痛および麻痺 歯痛 操作 直刺または斜刺

150 位置 陽池 (TE4) と天井 (TE10) を結んだ線上で 陽池 (TE4) みて 3/5 作用 清咽喉 : 咽喉部の熱を冷ます 四瀆 (TE9) 通耳竅 : 耳の聞こえをよくする 主治 歯痛 前腕神経痛および神経麻痺 喉頭炎 作用 直刺または斜刺

151 位置 肘頭の近位すぐの陥凹部 天井 (TE10) 三焦経の合穴 作用 疏風清熱 : 風の邪気を分散させ熱を冷ます 通絡寧神 : 経絡を通じさせ精神を安寧させる 主治 脇肋痛 頚頂部 肩 肘部の痛み 癲癇 操作 直刺または斜刺

152 位置 肩甲骨肩峰と天井 (TE10) を結ぶ線上で 肩峰からみて 1/3 作用 清鬱熱 : 身体の内部の熱を冷ます 通経絡 : 経絡を通じさせる 臑会 (TE13) 利関節 : 各関節の動きをよくする 主治 肩 上腕のだるさ 前肢疼痛 リウマチ 神経麻痺 便秘 操作 直刺または斜刺

153 位置 肩甲骨肩峰の尾側の陥凹部 作用 疏風湿 : 風の邪気を散じて湿邪を除く 通経絡 : 経絡を通じさせる 肩髎 (TE14) 主治 肩 上腕の挙上不全 上腕の麻痺 肩関節の腫痛 前腕リウマチと神経麻痺 捻挫 操作 直刺または斜刺

154 位置 下顎骨と乳様突起下端との間にある陥凹部 作用 散風熱 : 風邪の熱を散じる 聰耳竅 : 耳の聞こえをよくする 翳風 (TE17) 通経絡 : 経絡を通じさせる 主治 難聴 耳痛 歯痛 頬の腫脹 牙関緊急 顔面神経麻痺 操作 直刺または斜刺

155 位置 前耳珠切痕の吻側すぐの陥凹部 作用 開竅益聰 : 七竅を開き全身に気を補充 耳門 (TE21) 疏通経絡 : 経絡の気をよく通す 主治 耳疾患 ( 難聴 外耳炎 ) 歯痛 腹痛 感冒 操作 直刺または斜刺

156 位置 外眼角 ( 目尻 ) のやや上方 眼窩の縁にある陥凹部 作用 散風止痛 : 風を散じ 痛みを止める 絲竹空 (TE23) 清頭明目 : 頭や目をスッキリさせる 主治 牙関緊急 頚部の腫脹 口の歪み 操作 毫鍼を斜刺

157 後肢少陽胆経 GB 走行 外眼角から始まり 頭部を前後往復したのち 頸部の側面を下る 体の側面を尾側へと進み 後肢外側を通り 後肢第 4 趾外側末端で終わる 主治 顔面 ( 特に目 耳 ) の問題 経脈上 ( 側頭面 体幹側面 後肢外側 ) の痛み 知覚 運動障害 主なツボ 瞳子髎 聴会 上関 風池 肩井 日月 京門 居髎 環跳 風市 膝陽関 陽陵泉 外丘 光明 陽輔 懸鐘 丘墟 足臨泣 侠谿 足竅陰

158 位置 外眼角の外側すぐのところ 作用 疏散風熱 : 風熱の邪気を散じ 肝気をよく通す 瞳子髎 (GB1) 明目止痛 : 目の痛みを止め目をハッキリさせる 主治 結膜炎 視力減退 三叉神経の疾患 操作 斜刺 0.5cm

159 位置 珠間切痕の吻側にある陥凹部 聴会 (GB2) 作用 疏経活絡 : 肝の経絡を活発に巡らせる 開竅益聰 : 七竅を開き全身に気を補充 主治 耳の疾患 歯痛 頭痛 操作 直刺または斜刺

160 位置 頬骨弓上方の陥凹部 作用 清熱散風 : 熱を冷まし風邪を散ずる 上関 (GB3) 開竅牙関 : 顎関節を開く 主治 結膜炎 視力減退 三叉神経の疾患 操作 毫鍼を直刺または斜刺

161 位置 環椎翼頭側縁の打つ側にある陥凹部 作用 去風 : 風邪を追い払う 解表 : 体の表面の邪気を除く 風池 (GB20) 清頭目 : 頭や目をスッキリさせる 利官竅 : 七竅を開きスッキリさせる 主治 失眠 視覚障害 緑内障 結膜炎 熱性病 感冒 鼻詰まり 眩暈 頚部リウマチ 中暑 操作 直刺または斜刺

162 位置 第 7 頸椎棘突起と肩峰を結んだ線上の中点 作用 理気降痰 : 気の流れを良くし痰を降ろす 肩井 (GB21) 疏経活絡 : 肝の経絡を活発に巡らせる 主治 肩関節炎 前肢挙上困難 難産 乳汁分泌不全 作用 直刺または斜刺 深刺は禁忌

163 位置 第 7 肋間で乳頭のライン上 日月 (GB24) 作用 降逆利胆 : 上がった気を下げ胆嚢の働きを良くする 胆の募穴 主治 肝臓疾患 嘔吐 胸脇部の疼痛 黄疸 操作 斜刺または横刺 1.0cm 灸も可

164 位置 第 13 肋骨の先端 京門 (GB25) 腎の募穴 作用 益腎利水 : 腎気を補充し体内水分の流をよくする 主治 腹部膨満 腹痛 下痢 腰部 側腹部痛 操作 直刺または斜刺灸も可

165 位置 大腿骨大転子頭側の陥凹部 作用 疏経活絡 : 肝の経絡を活発に巡らせる 居髎 (GB29) 強健腰腿 : 足腰を丈夫にする 主治 腰腿痛 片麻痺 操作 直刺または斜刺

166 位置 大腿骨大転子尾側の陥凹部 作用 袪風湿 : 風湿の邪気を払う 環跳 (GB30) 強腰腿 : 足腰を強化する 主治 腰腿痛 後肢麻痺 半身不随 股関節疼痛 操作 直刺または斜刺

167 位置 環跳 (GB30) と大腿骨外側上顆を結んだ線上の中点 作用 袪風湿 : 風湿の邪気を払う 風市 (GB31) 疏経絡 : 胆の経絡を巡らせる 主治 片麻痺 下肢の知覚 運動障害 アレルギー体質改善 操作 直刺または斜刺

168 位置 大腿骨外側上顆の背側のすぐのところの大きな陥凹部 作用 清肝胆 : 肝胆の熱を冷ます 膝陽関 (GB33) 疏筋絡 : 肝気を巡らせ筋を伸びやかにする 主治 膝関節の腫痛および伸張困難 後肢リウマチ 脾胃虚弱 操作 直刺または斜刺

169 位置 腓骨頭の頭側遠位 ( 前下方 ) にある小さな陥凹部 陽陵泉 (GB34) 胆経の合穴 作用 清肝胆 : 肝胆の熱を冷ます 疏筋絡 : 肝気を巡らせ筋を伸びやかにする 主治 下肢運動疾患 膝部腫脹 嘔吐 胆肝疾患 操作 直刺または斜刺 灸も可

170 位置 腓骨頭と外果を結んだ線上の中点よりやや下 外丘 (GB36) 胆経の郄穴 作用 清肝解毒 : 肝の熱を冷まし解毒する 疏経活絡 : 肝の経絡を活発に巡らせる 主治 頸部筋肉痛 胸脇苦悶 下腿の外側痛 操作 直刺または斜刺

171 位置 腓骨頭と外果を結んだ線上で 外果からみて 1/3 光明 (GB37) 胆経の絡穴 作用 通絡明目 : 経絡を通じさせハッキリ見えるようにする 活絡明目 : 経絡の流れを活発にし 視力をハッキリさせる 主治 膝痛 下腿の知覚 運動障害 眼の疾患 操作 直刺または斜刺

172 位置 腓骨頭と外果を結んだ線上で 外果からみて 1/4 作用 疏肝胆 : 肝胆の気をよく巡らす 陽輔 (GB38) 胆経の経穴 疏経絡 : 肝の経脈をよく巡らせる 主治 扁桃痛 腋下痛 腰痛 下肢外側痛 後肢麻痺 膝関節炎 眼病 操作 直刺または斜刺

173 位置 腓骨頭の頭側近位と外果頂点を結んだ線上で 外果からみて 1/5 作用 袪風湿 : 風濕の邪気を払う 利筋骨 : 筋肉 骨の動きを滑らかに 懸鍾 (GB39) 降気逆 : 気が逆上するのを降ろす 主治 片麻痺 下腿に外側痛 胸脇苦悶 操作 直刺または斜刺

174 位置 外果の頭側遠位 ( 前下方 ) で 長趾伸筋腱外側にある陥凹部 作用 清胆熱 : 胆熱を冷ます 丘墟 (GB40) 胆の原穴 利関節 : 各関節の動きをよくする 主治 頂頸部痛 膝窩の腫脹 嘔吐 下肢運動麻痺 外果の腫脹 操作 直刺または斜刺 灸も可

175 位置 第 4 第 5 中足趾節関節の近位 第 4 第 5 中足骨の離れるとこと 足臨泣 (GB41) 作用 清頭目 : 頭や目をスッキリさせる 利胸脇 : 胸脇部の痞え感 張りを解く 胆経の兪穴 主治 耳部疾患 目痛, 熱性病 感冒 中暑 便秘 腹痛 後肢痛 ショック 操作 直刺または斜刺

176 位置 第 4 趾の外側で 中足趾節関節のすぐ遠位のところ 作用 清頭目 : 頭や目をスッキリさせる 侠谿 (GB43) 胆経の栄穴 利胸脇 : 胸脇部の痞え感 張りを解く 主治 眩暈 耳部疾患 頬腫 脇肋痛 乳房腫痛 熱性病 趾関節疾患 後躯麻痺 中暑 中毒 下部尿路疾患 操作 直刺または斜刺 灸も可

177 位置 第 4 趾外側爪甲角から外側すぐのところ 足竅陰 (GB44) 胆経の井穴 作用 泄熱 : 熱を泄らす 主に裏熱をとることをいう 利脇 : 季肋部 胸脇部の痞え感を解く 肝の異常亢進を抑え内風を鎮める 通竅 : 意識をはっきりさせること 目 耳 鼻 口 二陰などの機能改善 操作 直刺または斜刺 出血させてもよい

178 後肢厥陰肝経 走行 後肢第 1 趾の外側末端から始まり 後肢内側を上がる 生殖器をめぐった後 腹部を頭側に進み 胸で終わる 主治 消化器疾患 眼科疾患 情緒不安 筋肉のけいれん 経脈上 ( 後肢内側 陰部 ) の痛み 知覚 運動障害 主なツボ 大敦 行間 太鐘 中封 蠡溝 中都 膝関 曲泉 章門 期門

179 位置 第 1 趾外側爪甲角から外側すぐのところ 作用 泄熱 : 熱を泄らす 主に裏熱をとることをいう 大敦 (LR1) 肝経の井穴 調血 : 血を調える 理気 : 気を正常に巡らせ機能を回復する 解痙 : 痙攣を止める 主治 下部尿路疾患 後肢捻挫 感冒 中暑 中毒 便秘 操作 通常は欠趾である

180 位置 第 1 趾外側 中足趾節関節のすぐ遠位のところ 作用 疏肝 : 肝気を良く巡らせる 行間 (LR2) 胆経の栄穴 気を正常に巡らせ機能を回復する 清熱 : 身体の内部の熱を冷ます 鎮驚 : 不安感を解消する 主治 脇痛 腹部膨満感 結膜炎 顔面神経麻痺 排尿困難 ヘルニア 癲癇 不眠症 操作 後肢第一趾なので 用いる機会は少ない

181 位置 第 1 趾の外側で 中足趾節関節の近位にある陥凹部 作用 疏肝 : 肝気を良く巡らせる 太衝 (LR3) 胆経の兪穴 理気 : 気を正常に巡らせ機能を回復する 清熱 : 身体の内部の熱を冷ます 主治 頭痛 目のかすみ 脇痛 ヘルニア 子宮出血 下部尿路疾患 不眠症 操作 後肢第 1 趾なので 通常は使用する機会が少ない

182 位置 内果頂点の頭側で 前脛骨筋腱の内側にある陥凹部 作用 平肝 : 肝の機能亢進状態を改善すること 泄熱 : 熱を泄らす 主に裏熱をとることをいう 中封 (LR4) 清頭目 : 頭や目をスッキリさせる 理下焦 : 下焦の気を正常に巡らせ機能を回復する 胆経の経穴 疏肝理気 : 気の循環を改善して 精神的ストレスを発散させ 抑うつなどの症状を和らげること 通経活血 : 経絡を通じさせ血に活力を与える 主治 腹痛 陰部痛 排尿困難 脇肋腫痛 後肢麻痺 疼痛 操作 毫鍼を用いて直刺または斜刺

183 位置 中封 (LR4) と曲泉 (LR8) を結んだ線上で 中封 (LR4) からみて 1/3. 脛骨内側面でとる 作用 疏肝 : 肝気を良く巡らせる 蠡溝 (LR5) 肝経の絡穴 理気 : 気を正常に巡らせ機能を回復する 調経 : 経絡を調える 主治 排尿困難 下部尿路疾患 ヘルニア 後肢下腿に萎縮 麻痺 操作 直刺または斜刺 灸も可

184 位置 脛骨内側顆の頭側と内果頂点を結んだ線上で 1/2 より少し下 脛骨内側面にとる 作用 調経血 : 経絡内を巡行する血を調える 中都 (LR6) 胆経の郄穴 理下焦 : 下焦の気を正常に巡らせ機能を回復する 主治 婦人病 泌尿 生殖器系の障害 下腿内側の知覚 運動障害 操作 横刺または斜刺

185 位置 脛骨内側顆の尾側遠位 後上方 で 陰陵泉(SP9)の尾側にある陥凹部 作用 散風濕 風濕を散ずる 膝関 LR7) 利関節 各関節の動きをよくする 主治 膝関節内側の知覚 運動障害 下 腿軟弱無力 操作 毫鍼を用いて直刺または斜刺

186 位置 膝窩屈曲線 ( 膝のひだ ) の内端 作用 清湿熱 : 湿熱を冷ます治法 曲泉 (LR8) 肝経の合穴 理下焦 : 下焦の気を正常に巡らせ機能を回復する 舒筋活絡 : 経絡に活力を与え筋肉の動きを伸びやかにする 清利下焦湿 : 下焦の湿熱をとり機能を高める 主治 子宮疾患 下腹部痛 排尿困難 外陰部痛 膝関節内側の疼痛 操作 直刺または斜刺 灸も可

187 位置 第 12 肋骨の先端 章門 (LR13) 脾の募穴 作用 疏肝健脾 : 肝気を良く巡らせ脾胃を丈夫にする 活血理湿 : 体内の余分な水分を排出させ 血の流れを良くする 疏肝理気 : 気の循環を改善して 精神的ストレスを発散させ 抑うつなどの症状を和らげること 活血化瘀 : 血の循環を改善し局部の血液停滞を取り除くこと 主治 腹部膨満感 腹痛 肋間痛 嘔吐 下痢 操作 内下方に向かって斜刺または水平刺

188 位置 第 6 肋間で 乳頭のライン上 作用 疏肝調脾 : 気の流れを図り血に力を与える 期門 (LR14) 肝の募穴 理気活血 : 気の流れを図り血に力を与える 活血化瘀 : 血の循環を改善し局部の血液停滞を取り除くこと 主治 脇痛 腹部膨満感 熱性病 黄疸 結膜炎 角膜炎 脾胃虚弱 操作 内下方に向かって斜刺 c m 灸も可

189 督脈 (GV) 走行 肛門の背側から始まり 背部正中線を頭側に進み 頸部 頭頂部から鼻を下って 上唇で終わる 主治 泌尿器疾患 生殖器疾患 脊椎疾患 経脈上 ( 後頭部 体幹の背側 ) の痛み 知覚 運動障害 主なツボ 長強 腰兪 腰の百会 腰陽関 命門 懸枢 脊中 中枢 筋縮 至陽 霊台 神道 身柱 陶道 大椎 風府 百会 素髎 水溝 齦交

190 督脈 棘突起の向きに注意して刺鍼 GV3 腰陽関 GV4 命門 GV5 懸枢 GV6 脊柱 GV7 中枢 GV8 筋縮 GV9 至陽 GV10 霊台 GV11 神道 GV12 身柱 GV13 陶道 GV14 大椎 GV20 頭の百会

191 督脈の刺鍼は棘突起の向きに注意ですよ! でも 動物の姿勢にも注意をしてね

192 位置 肛門と尾根の腹側面との間にある陥凹部 作用 清熱利湿 : 熱を冷まし体内の余分な水分を排出させること 長強 (GV1) 調理下焦 : 下焦を養生する 主治 便秘 下痢 肛門脱 不妊 陽痿などの機能障害 腰脊部痛 操作 上前方に向かって直刺 電針 水針 気針 埋線 レーザー可

193 位置 背部正中線上で 仙椎と尾椎の間の陥凹部 作用 温下元 : 温めて寒性の症状を抑える 元気を回復させる 強腰膝 : 足腰を丈夫にする 腰兪 (GV2) 去湿通絡 : 湿邪を払い 経絡の通りをよくする 主治 腰脊の疼痛 後肢麻痺 ホルモン疾患 後肢リウマチ 尿閉 中暑 脾胃虚弱 作用 毫鍼を用いて直刺

194 腰の百会 腰の百会 ( 奇 ): 第 7 腰椎と第 1 仙椎の間のくぼみ本穴は 督脈ではなく 奇穴である?

195 位置 背部正中線上で 第 7 腰椎と第 1 仙椎の間の陥凹部 作用 蘇厥熄風 : 風邪を抑えて厥証を蘇えさせる 清熱開竅 : 熱を冷まし意識をはっきりさせる 腰の百会 昇陽固脱 : 陽気を発揚し慢性病を脱す 回陽固脱 : 陽気を回復させ固定した症状を脱する 平肝熄風 : 肝の機能亢進状態を改善し眩暈 ふるえ 痙攣などの状態を改善する 主治 腰部 後肢の運動器系疾患 操作 直刺

196 位置 背部正中線上で 第 4 腰椎と第 5 腰椎の棘突起間の陥凹部 作用 温下元 : 温めて寒性の症状を抑える 元気を回復させる 強腰膝 : 足腰を丈夫にする 腰陽関 (GV3) 袪寒湿 : 寒湿の邪気を取り除く 補腎気 : 腎機能を補う 利腰膝 : 腰や膝の動きをよくする 主治 腰部痛 後肢麻痺 性ホルモン失調 腰部リウマチ 破傷風 操作 直刺

197 位置 背部線上で 第 2 腰椎と第 3 腰椎の棘突起間の陥凹部 作用 培元固本 : 元気を補充し腎の納気を強化し 肺の主気作用を補助する 温陽補腎 : 温めて腎陽を補充する 疏調経気 : 経絡の気を調えてよく通す 命門 (GV4) 固精壮陽 : 体を暖め生命力を固める 強健腰膝 : 足腰を丈夫にする 主治 腰背部痛 性ホルモン失調 下痢 尿閉 腎炎 破傷風 操作 直刺

198 位置 背部正中線上で 第 1 腰椎と第 2 腰椎間の棘突起間の陥凹部 作用 温腎健脾 : 腎を温め脾胃を丈夫にする 懸枢 (GV5) 主治 腰背痛 下痢 各種出血性疾患 リウマチ 消化不良 操作 直刺

199 位置 背部正中線上で 第 11 胸椎と第 12 胸椎の棘突起間の陥凹部 作用 温腎健脾 : 腎を温め脾胃を丈夫にする 脊中 (GV6) 主治 腹脹 腹鳴 消化不良 慢性下痢 胃下垂, 腰脊痛 操作 直刺または斜刺

200 位置 背部正中線上で 第 10 胸椎と第 11 胸椎の棘突起の間の陥凹部 作用 温腎健脾 : 腎を温め脾胃を丈夫にする 中枢 (GV7) 主治 腰背痛 胃脘痛 下痢 リウマチ 運動障害 胃炎 食欲減退 操作 直刺

201 位置 背部正中線上で 第 9 胸椎と第 10 胸椎の棘突起間の陥凹部 作用 緩急止疼 : ゆっくりと痛みを止める 筋縮 (GV8) 主治 腰背痛 下痢 各種出血性疾患 リウマチ 消化不良 作用 直刺

202 位置 背部正中線上で 第 7 胸椎と第 8 腰椎の棘突起間の陥凹部 至陽 (GV9) 作用 寛胸利膈 : 胸肋部のとり スッキリさせる 健脾調中 : 胃腸を調え丈夫にする 利気寛胸 : 胸をひろげ 気の流れを良くする 主治 黄疸 咳嗽 脊痛 胸背痛 肋間痛 食欲減退 気管支炎 操作 直刺

203 位置 背部正中線上で 第 6 胸椎と第 7 胸椎の棘突起間の陥凹部 作用 清熱 : 身体の内部の熱を冷ます 散結 : できもの 塊を解消する 霊台 (GV10) 通絡 : 経絡の気の流れを良くする 主治 咳嗽 気喘 脊背痛 肩関節疼痛 胃痛 肝炎 肺炎 気管支炎 操作 直刺

204 位置 背部正中線上で 第 5 胸椎と第 6 胸椎の棘突起間の陥凹部 作用 鎮痙 : 震えを鎮める 寧神 : 安らかに落ち着く 神道 (GV11) 清熱 : 身体の内部の熱を冷ます 通絡 : 経絡の気の流れを良くする 主治 健忘 悸 脊背痛 咳嗽 心痛 気喘 感冒 操作 直刺

205 身柱 (GV12) 位置 背部正中線上で 第 3 胸椎と第 4 胸椎の棘突起の間の陥凹部 作用 疏風解表 : 風の邪気を分散させ体内表面の邪気を除く す 清熱通陽 : 熱を冷まし陽気の発揚を図る 疏風散寒 : 風の邪気を分散させ寒さの邪気を追い出 理気降逆 : 気の流れを良くし上昇を図る 鎮静安神 : 興奮を鎮め精神を安定させる 醒脳解痙 : 頭をスッキリさせふるえを解く 強壮 : 身体を強健にする 主治 咳嗽 気喘 腰脊痛 気管支炎 肺炎 感冒 前肢運動障害 操作 直刺

206 位置 背部正中線上で 第 1 胸椎と第 2 胸椎の棘突起間の陥凹部 作用 解表 : 体の表面の邪気を除く 陶道 (GV13) 清熱 : 身体の内部の熱を冷ます 主治 脊痛 疼痛 熱性病 前肢および肩部疼痛 リウマチ 気喘 咳嗽 腹痛 操作 直刺

207 位置 背部正中線上で 第 7 頸椎と第 1 胸椎の棘突起間の陥凹部 作用 疏風解表 : 風の邪気を分散させ体内表面の邪気を除く 清熱通陽 : 熱を冷まし陽気の発揚を図る 疏風散寒 : 風の邪気を分散させ寒さの邪気を追い出す 大椎 (GV14) 理気降逆 : 気の流れを良くし上昇を図る 鎮静安神 : 興奮を鎮め精神を安定させる 醒脳解痙 : 頭をスッキリさせふるえを解く 強壮 : 身体を強健にする 主治 感冒 咳嗽 頭頚部痛 癲癇 操作 直刺

208 風府 (GV16) 位置 大後頭孔の背部正中線上 または頭蓋骨と環椎の間の陥凹部 作用 清熱散風 : 熱を冷まし風邪を散ずる 通関開竅 : 関節の気血の流れを良くし 竅 ( 孔穴 ) を開き 内にこもった病気を治す 疎解脳府 : 脳を通じさせスッキリさせる 主治 頭痛 脊痛 咽喉腫痛 頭頚部および腹部手術の鎮痛効果が顕著である 操作 斜刺

209 位置 頭頂部 両耳の先端を結んだ線と背部正中線の交点 作用 蘇厥熄風 : 風邪を抑えて厥証を蘇えさせる 清熱開竅 : 熱を冷まし意識をはっきりさせる 頭の百会 (GV20) 昇陽固脱 : 陽気を発揚し慢性病を脱す 回陽固脱 : 陽気を回復させ固定した症状を脱する 平肝熄風 : 肝の機能亢進状態を改善し眩暈 ふるえ 痙攣などの状態を改善する 主治 腰部 後肢の運動器系疾患 操作 横刺

210 位置 外鼻孔の中点 作用 清熱 : 身体の内部の熱を冷ます 素髎 (GV25) 通竅 : 意識をはっきりさせること 目 耳 鼻 口 二陰などの機能改善 蘇厥 : 厥証を蘇えさせる 主治 昏厥 鼻詰まり 中暑 咳嗽 感冒 鼻炎 ジステンパーの初期 呼吸衰弱 ショック 操作 直刺 出血させてもよい

211 位置 上唇溝の上から 1/3 作用 清熱開竅 : 熱を冷まし意識をはっきりさせる 回陽救逆 : 上逆を防ぎ陽を回復させる 水溝 (GV26) 鎮痛寧神 : 痛みを止め 心の安寧を図る 主治 癲狂 中風昏迷 牙関緊急 顔面腫脹 腰脊痛 中暑 感冒 積熱 熱性病 気管支炎 ショック 操作 直刺

212 位置 上顎歯肉の正中線上 上唇静脈上にとる 作用 清熱 : 身体の内部の熱を冷ます 疏経 : 肝の経脈をよく巡らせる 齦交 (GV28) 寧神 : 安らかに落ち着く 主治 唇炎 歯肉炎 歯痛, 講習 操作 直刺

213 任脈 (Conception Vessel 24 穴 ) 走行 会陰から始まり 腹部正中線を頭側に進み 胸 のどを通って唇の下で終わる 主治 泌尿器疾患 生殖器疾患 消化器疾患 経脈上 ( 体幹の腹側 ) の痛み 知覚 運動障害 主なツボ 会陰 中極 関元 石門 気海 陰交 神闕 水分 下脘 中脘 上脘 巨闕 鳩尾 膻中 華蓋 承漿

214 任脈上のツボへの刺鍼原則 経絡の流れに沿って刺鍼すれば 補法 経絡の流れに逆らって刺せば 瀉法

215 位置 腹部正中線上で 肛門と外部生殖器の中点 作用 調経強腎 : 経絡を調え腎を丈夫にする 清利湿熱 : 熱を下げて湿熱をとる 会陰 (CV1) 回陽昇圧 : 擾乱を抑え精気を取り戻す 補腎固脱 : 腎を補い精気が外方に脱することを防ぐ 主治 陰部掻痒感 排尿困難 性ホルモン失調 癲狂子宮脱 操作 直刺

216 位置 腹部正中線上で 智骨結合前縁と臍を結んだ線上で 恥骨結合から 1/5 作用 助陽 : 温める力を高めること 調経 : 経絡を調える 中極 (CV3) 膀胱の募穴 利膀胱 : 小便の出をよくする 理下焦 : 下焦の気を正常に巡らせ機能を回復する 培元気 : 元気を補う 補腎調気 : 腎を補い 気を調える 操作 直刺または斜刺 横刺

217 位置 腹部正中線上で 恥骨結合と臍を結んだ線上で 恥骨結合から 2/5 作用 温腎壮陽 : 腎を温め命門の火を壮んにする 関元 (CV4) 小腸の募穴 培補元気 : 元気を補う 通調衝任 : 衝脈 任脈の通りを調える 培腎固本 : 精気を取り戻す 調経 : 経絡を調える 操作 直刺または斜刺 0 横刺 灸も可

218 位置 腹部正中線上で 恥骨結合と臍を結んだ線上で 臍から 2/5 石門 (CV5) 三焦の募穴 作用 調経止滞 : 経絡を調え気血の停滞を止める 温腎壮陽 : 腎を温め命門の火を壮んにする 主治 小便不利 腎炎 水腫 下痢 腹痛 産後の体力回復 操作 直刺または斜刺 横刺

219 位置 腹部正中線上で 恥骨結合と臍を結んだ線上で 臍から 3/10 気海 (CV6) 作用 昇陽補気 : 気を補い陽気を発揚させる 益腎固精 : 腎気を補充し精気を充実させる 調補下焦気機 : 下焦を補い気の働きを調える 補腎虚 : 腎機能を補う 益元気 : 活動源である元気を補充する 振奮陽気 : 陽気を活発にする 固精止遺 : 体を温め精をもらさないようにする 主治 子宮出血 性モルモン失調 ヘルニア 残尿感 腹痛 便秘 下痢 操作 直刺または斜刺 横刺灸も可

220 位置 腹部正中線上で 恥骨結合前縁と臍を結んだ線上で 臍から 1/5 作用 調経血 : 経絡内を巡行する血を調える 陰交 (CV7) 温下元 : 温めて寒性の症状を抑える 元気を回復させる 主治 腹部膨満感 水腫 性ホルモン失調 陰部掻痒感 産後の出血 臍周囲の腫痛 腹痛 操作 直刺または斜刺 横刺

221 位置 臍中央 作用 健運脾陽: 脾の運化機能を健全にする和胃理腸 : 胃の気を調え陽気を活発にする温陽救逆 : 陽気を温通する治法 神闕 (CV8) 開竅復蘇 : 脳竅を開き人事不省を蘇らせる 健脾和胃 : 消化機能を向上させ 胃の不調を改善する理陽止瀉 : 身体を温めて下痢を止める 主治 腹鳴 腹痛 浮腫 腹部膨満 下痢 脱肛 操作 刺鍼禁忌 間接灸

222 位置 腹部正中線上で 臍と剣状突起を結んだ線上の臍から 1/8 作用 健脾胃 : 脾胃を丈夫にする 水分 (CV9) 利水湿 : 水分の流れを良くし湿邪を排する 主治 腹痛 腸鳴 下痢 水腫 排尿困難 操作 直刺または斜刺 横刺

223 位置 腹部正中線上で 臍と剣状突起を結んだ線上の臍から 1/8 作用 健脾胃 : 脾胃を丈夫にする 下脘 (CV10) 利水湿 : 水分の流れを良くし湿邪を排する 主治 腹痛 腸鳴 下痢 水腫 排尿困難 操作 直刺または斜刺 横刺

224 位置 腹部正中線上で 臍と剣状突起を結んだ線上の臍から 1/2 作用 調理中焦 : 中焦を調えて回復を図る 中脘 (CV12) 胃の募穴 健脾化湿 : 体内の余分な水分を排出させて胃腸を丈夫にする 和胃降逆 : 気が下降できず嘔吐や吐き気 胃痛が起こったときの治療法 和胃利湿 : 脾胃を調え体内の余分な水分を排出させること 操作 直刺または斜刺 横刺

225 位置 腹部正中線上で 臍と剣状突起を結んだ線上で 剣状突起から 3/8 作用 健胃理気 : 気の流れを良くし胃を丈夫にする 上脘 (CV13) 降逆止嘔 : 上がった気を下げ嘔吐を止める 主治 胃痛 腹部膨満 嘔吐 失眠 下痢 胃寒 腹痛 咳嗽 操作 直刺または斜刺 横刺

226 位置 腹部正中線上で 臍と剣状突起を結んだ線上で 剣状突起から 2/8 作用 寛胸化痰 : 痰を除いて胸のつかえをすっきりさせる 和胃降逆 : 気が下降できず嘔吐や吐き気 胃痛が起こったときの治療法 巨闕 (CV14) 寧神安神 : 心メンタル系の栄養不足を改善し メンタル機能の障害によって起こる不安 不眠などの症状を和らげる 主治 心胸痛 嘔吐 癲狂 心悸 胃寒 下痢 腹痛 咳嗽 操作 直刺または斜刺 横刺

227 位置 腹部正中線上で 臍と剣状突起を結んだ線上で 剣状突起から 1/8 作用 和胃 : 胃気不和を治療する方法 降逆 : 上がった気を下げる 鳩尾 (CV15) 寧神 : 安らかに落ち着く 主治 心胸痛 癲狂 癲証 操作 直刺または斜刺 横刺

228 位置 腹部正中線上で 第 4 肋間と同じ高さ 作用 調理気機 : 気の運動を調える 宣肺降逆 : 肺の宣散作用を高め上った気を下げる 膻中 (CV17) 心包の募穴 寛胸化痰 : 痰を除いて胸のつかえをすっきりさせる 行気寛胸 : 気の流れを良くし胸のつかえをすっきりさせる 通乳寧神 : 精神を安らかにし母乳の出をよくする 主治 気喘 胸痛 心悸 乳汁分泌減少 肺炎 咳嗽 気管支炎 操作 直刺または斜刺 横刺

229 位置 腹部正中線上で 第 1 肋間と同じ高さ 作用 清肺止咳 : 肺の熱を持った状態を改善し咳を止める 華蓋 (CV20) 寛胸利膈 : 胸肋部のとり スッキリさせる 主治 気管支喘息 咳嗽 胸痛 操作 斜刺または横刺 灸も可

230 位置 下唇の正中で 下唇の腹側端からやや腹側にとる 作用 袪風 : 風邪を追い払う 通絡 : 経絡の気の流れを良くする 承漿 (CV24) 消腫鎮痛 : 腫れ 腫れ物を消し 痛みを止める 鎮静 : 興奮を鎮める 主治 顔面腫脹 顔面麻痺 歯肉炎 流涎 歯痛 癲狂 操作 直刺または斜刺 横刺