講演内容報告の冒頭で夜久 は 虚 性 疾患に対する冠 再建術には冠動脈バイパス術 (CABG) と経 的冠動脈インターベンション (PCI) があるが 対 させて考えるのではなく 各々の持ち味を活かして症例を選択することが臨床的に 事である CABG が優れている があれば その理論的背景を内 機能

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1 PartⅠ 虚 性 疾患 その 2 外科療法 (CABG) の良さを再考する 講演内容 (2016 年 9 収録 加筆の上 2017 年 1 掲載 ) 京都府 医科 学 学院 医学研究科 臓 管外科学教授夜久均 講演内容 我が国における 臓 管外科 術の実施状況多枝病変における CABG のエビデンス 3 枝病変における CABG のエビデンス左主幹部病変における CABG のエビデンス DM 合併例では CABG に軍配 PCI と内 機能障害 ITA を使った CABG で内 機能が改善まとめ

2 講演内容報告の冒頭で夜久 は 虚 性 疾患に対する冠 再建術には冠動脈バイパス術 (CABG) と経 的冠動脈インターベンション (PCI) があるが 対 させて考えるのではなく 各々の持ち味を活かして症例を選択することが臨床的に 事である CABG が優れている があれば その理論的背景を内 機能の から再考したい と述べた 我が国における 臓 管外科 術の実施状況 まず同 は 本胸部外科学会が毎年まとめている我が国における 臓 管外科 術 (CadiovascularSurgery) の施 状況 (1986 年 2014 年 ) を紹介した ( 図 ) 図 本胸部外科学会が集計した我が国における 臓 管外科 術症例数の年次推移 CommiteeforScientificAffairs,TheJapaneaseAssociationforThoracicSurgery.GenThoracCardiovascSurg2016;64: 同学会調査によると 2014 年度の 臓 管 術は 66,453 例だった (578 管系施設に質問状を送り 97.1% にあたる 561 施設が回答 ) そのうち先天性 疾患 (Congenital) は 9,269 例 ( 前年度より 1.0% 減少 ) だった 成 の 臓病 術は 弁膜疾患 (Valve)21,939 例 胸部 動脈瘤 (Aneurysm)17,498 例 その他 (Other) が 2,118 例 ( 各々前年度より 0.8% 11.0% 13.2% 増加 ) 虚 性 疾患 (IHD) 15,629 例 ( 前年度より 5.6% 減少 ) だった 2004 年と べると この 10 年間で成 の 臓病 術は IHD を除いて増加している ( 弁膜疾患は 73.8% 胸部 動脈瘤は 114.5% その他は 56.5% 各々増加 虚 性 疾患は 26.5% の減少 ) なお IHD15,629 例のうち CABG のみは 14,454 例で それ以外は 筋梗塞 (MI) 合併症 ( 梗塞部位切除術 / 室瘤切除術 虚 性僧帽弁逆流など ) に対する 術と同時施 の CABG 同報告によれば 弁膜疾患 胸部 動脈瘤の 術数には同時に CABG を施 した症例が含まれており これらも考慮すると 2014 年度の CABG は 20,991 例となっている 夜久 は 体外循環 ( 肺 ) 使 のオフポンプ CABG と体外循環使 のオンポンプ CABG についても 及 2004 年には全 CABG の半数を越えて 60.3% となったオフポンプ CABG は その後 現在に るまで 60% を上回る率を維持している (2013 年 63.8% 2014 年 62.3%) 海外諸国と べてオフポンプ CABG 実施率が いのは我が国の特徴であり 本はオフポンプ CABG 国だ と夜久 多枝病変における CABG のエビデンス 続いて同 は 多枝病変に対する CABG 群と PCI 群を 較した成績を幾つか紹介した BARI 試験を含む 10 の無作為化試験のメタ解析 (7,812 例 ) では 5 年後の死亡率 死亡率 +MI 発症率 ( 無調整 ) ともに両群間で有意差はなかった (HlatkyMAetal.Lancet2009) 多枝病変には 2 枝病変も ってくるので 無作為化試験における 存率の点で CABG は PCI を凌駕できないというのが我々外科医の認識である ( 夜久 ) なお 10 試験中 6 試験がバルーン 管形成術 4 試験がベアメタルステント ( 薬剤 塗布 属ステント :BMS) だった ( 両 技間で死亡率に有意差なし ) 登録試験 ( リアルワールド ) では CABG 群が PCI 群より有意に優れる結果になってくるという そのデータとして同 は New York'sCardiacRegistry(CABG 群約 3.7 万例 3 枝病変 69% PCI 群約 2.2 万例 3 枝病変 20%) におけるベースラインで調整した 3 年 存率 ASCERT 試験 (CABG 群約 8.6 万例 3 枝病変 80% PCI 群約 10 万 3 千例 3 枝病変 32% 65 歳以上 追跡期間の中央値 2.67 年 ) における propensityscore( 傾向スコア : 介 の影響を算出スコアから評価し無作為化試験のように背景因 を揃える ) で調整後の 4 年 存率などを した NewYork'sCardiacRegistry では 2 枝病変 3 枝病変ともに左前下 枝 (LAD) 近位部病変の有無にかかわらず CABG 群で 3 年 存率が

3 有意に優れていた (HannanELetal.NEnglJMed2005) ASCERT 試験における調整後の 4 年 存率も CABG 群で有意に優れていた (WeintraubWSetal.NEnglJMed2012) なお ASCERT 試験における PCI 群の内訳は 薬剤溶出性ステント (DES)78% BMS 16% バルーン 管形成術 6% 我国の CREDO-Kyoto 試験 (CABG 群 1,708 例 3 枝病変 83% PCI 群 3,712 例 3 枝病変 38% いずれも初回施 例 左主幹部病変を除く ) では 約 3.5 年の追跡後 ベースラインの背景因 無調整では 存率に両群間で有意差はなかったが (p=0.26) 調整後では CABG 群で 存率に良い傾向 (p=0.06) が得られた (KimuraTetal.Circulation2008) PCI 群は BMS85% DES はなく アテレクトミー ( アテローム切除術 ) などが われていた CABG 群では内胸動脈 (internalthoracicartery:ita) グラフトが 95% オフポンプ CABG が 43% 3 枝病変における CABG のエビデンス 続いて同 は SYNTAX 試験を取り上げた 同試験は 左主幹部病変および 3 枝病変を有する 1,800 例 ( 欧州 17 カ国 1,555 例 国 245 例 ) を対象に 再建術 (CABG 群 897 例 PCI 群 903 例 ) の予後を 較したもので 1 年後の主要評価項 ( 主要有害 脳 管イベント :MACCE) は CABG 群で有意に優れていたことが報告されている (SerruyPWetal.NEnglJMed2009) なお PCI には DES( パクリタキセル溶出性ステント ) を使 オフポンプ CABG15.0% 同 によると SYNTAX 試験における 3 枝病変の 5 年後の成績 (CABG 群 549 例 PCI 群 546 例 ) では MACCE だけでなく総死亡 MI 総死亡 + 脳卒中 +MI 再 再建術ともに CABG 群で有意に優れていた 従来 CABG の弱点とされていた脳卒中には両群間で差がなかったことにも同 は注 している またこれらの評価項 は SYNTAX スコア ( 冠動脈病変の形態と重症度をスコアにより客観的に評価 ) が 中等度 (23 32) 度 (33 以上 ) では やはり CABG 群で有意に優れていた (HeadSJetal.EurHeartJ2014) 左主幹部病変における CABG のエビデンス 夜久 によれば左主幹部病変の成績は かなり PCI 優位に傾いている という 韓国から報告された PRECOMBAT 試験では 2 年間の追跡で CABG 群 (300 例 ) と PCI( シロリムス溶出性ステント ) 群 (300 例 ) の間で MACCE に差はなく PCI 群の CABG 群に対する統計的に有意差を持って 劣性が達成されている (ParkSJetal.NEnglJMed2011) この成績をみても 左主幹部病変はもはや CABG の聖域ではない と夜久 しかしサブ解析では 3 枝病変を伴った左主幹部病変 右冠動脈病変を伴った左主幹部病変では CABG 群で有意に MACCE が少なかった ( 各々 P=0.01 P=0.05) とも付 している 同 は SYNTAX 試験における左主幹部病変の 5 年後の成績も紹介したが (CABG 群 348 例 PCI 群 357 例 ) MACCE 総死亡 MI 総死亡 + 脳卒中 +MI に両群間で有意差はなかったものの CABG 群では脳卒中 PCI 群では再 再建術が有意に多かった (MoriceM-Cet al.circulation2014) 3 枝病変で有意差がなかった脳卒中は 左主幹部病変では CABG 群で有意に多くなっていた と夜久 SYNTAX スコアが軽症と中等度 (0-32) では MACCE は両群でほぼ同じだったが 度 (33 以上 ) では CABG 群で有意に少なかった 続いて夜久 は 2014 欧州 臓病学会 (ESC)/ 欧州 臓 - 胸部外科学会 (EACTS) 筋 再建術ガイドライン (EurHeartJ 2O14) に話を進めた 同ガイドラインでは SYNTAX 試験の成績などに基づき 左主幹部病変で SYNTAX スコア 22 以下は PCI も CABG と同じ推奨レベル Ⅰ とされており 再度 左主幹部病変はもはや CABG の聖域とは えない と指摘 3 枝病変でも SYNTAX スコア 22 以下は PCI も CABG とやはり同じ推奨レベル Ⅰ となっている しかし 左主幹部病変で特に SYNTAX32 以上 3 枝病変では SYNTAX スコア 23 以上では CABG を PCI よりも数段 い推奨レベルに位置付けていることを指摘 (CABG の推奨レベル Ⅰ PCI の推奨レベル Ⅲ) 左主幹部病変で SYNTAX スコア 32 以上 3 枝病変では SYNTAX スコア 23 以上では 原則 CABG を うほうが良い と夜久 は強調する DM 合併例では CABG に軍配 さらに CABG の選択に強く繋がるのが糖尿病 (DM) 患者である として夜久 は 前出の Hlatky らによる 10 件の無作為化試験のメタ解析において ( 追跡期間の中央値 5.9 年 ) DM 合併例 (6,561 例 ) では CABG 群と PCI 群は死亡率に対してほぼ同じ効果だったが DM 合併例 (1,233 例 ) では CABG 群で死亡率が低下した成績を紹介した (DM 合併例と DM 合併例のベースラインでの調整後の交互作 p=0.008) 同メタ解析では BARI 試験 ( サブ解析において DM 患者では CABG 群が PCI 群より 存率を有意に改善すると初報告 :NEnglJMed1996) の患者を除外しても DM 合併例で CABG 群が有意に優れていた ( 交互作 p=0.048) DM 合併多枝疾患患者 (1,900 例 ) を対象とした FREEDOM 試験 ( 存例の追跡期間の中央値 3.8 年 ) でも 5 年後 CABG 群で総死亡 / 致死的 MI/ 致死的脳卒中 総死亡が DES( 薬剤溶出性ステント ) 群よりも有意に減少した (FarkouhMEetal.NEnglJMed2012) このうち 致死的脳卒中は PCI 群で有意に少なかった こうした両群間の差は試験開始 2 年後から認められた 同試験では 3 枝病変が CABG 群 84.5% DES 群 82.3% 同試験で使われた DES はシロリムス溶出性ステント 51% パクリタキセル溶出性ステント 43% CABG 群ではオフポンプ 18.5% 前述の左主幹部病変および 3 枝病変を対象とした SYNTAX 試験における 5 年後の成績では DM 合併例 合併例ともに MACCE 再 再建術は PCI 群で CABG 群よりも有意に 率だった SYNTAX スコアが中等度と 度では やはり DM 合併例 合併例ともに MACCE や再

4 再建術は PCI 群で有意に 率だった なお DM 合併例の再 再建術は SYNTAX スコアが軽度でも PCI 群で有意に 率となっていた (KappeteinAPetal.EurJCardiothoracSurg2013) DM 合併例 合併例ともに CABG 群が優れるとの成績だが PCI 群との差が DM 合併例の でより顕著になっている と夜久 はコメントしている この成績を受けて ACC( 国 臓病学会 )/AHA( 国 臓協会 ) などによる 国の安定虚 性 疾患患者の診断と管理改訂ガイドライン (Circulation2014) では 複雑 2 枝病変を含んだ 3 枝病変には CABG を推奨している また同ガイドラインは DM 合併複雑多枝病変例における冠 再建術に際しては ハートチームによるアプローチが推奨されるとも述べている 前述の ESC/EACTS 筋 再建術ガイドライン でも DM 合併多枝病変では CABG を推奨しているが SYNTAX スコア 22 以下の場合には PCI を考慮すべきだとしている PCI と内 機能障害 続いて夜久 は 冠 再建術において CABG が優れた成績を す理論的背景について バイパス 管 ( グラフト ) の 管内 機能の から考察を加えた 同 によれば 管内 は分泌器官であり 管拡張物質 ( 酸化窒素 :NO プロスタサイクリン ブラジキニンなど ) と 管収縮物質 ( エンドセリン アンジオテンシン Ⅱ など ) の 良いものと悪いものとの微妙なバランスの上に 管内 機能が保たれている という しかし 酸化ストレス 板凝集 サイトカイン分泌の亢進などの侵襲が加わることにより 管収縮物質のウエイトが まると このバランスが崩れこれが動脈硬化の進展にも繋がる 冠危険因 の数が多いほど アセチルコリンに対する 管内 機能反応が低下することも知られている (DavignonJ,GanzP.Circulation2004) 糖尿病は 管平滑筋の収縮性を め 内 からの 管拡張物質の放出を抑制する 向に働く 糖尿病は 管内 機能には悪い作 をする と夜久 また 糖は 様々なカスケードを介して酸化ストレスを亢進させ 管内 機能を障害することも分かっている (DeVriese etal.brjpharmacology2000) PCI は粥状硬化病変に介 することでさらに内 機能障害を惹起させ これが炎症性細胞浸潤を促し 次的な炎症性反応の活性化が じ これが内 機能障害をさらに促進させるという (ToutouzasKetal.EurHeartJ2004) DES( シロリムス溶出性ステント ) と BMS( ベアメタルステント ; 薬剤 塗布 属ステント ) を同 患者の異なった冠動脈セグメントに植え込んで アセチルコリンを冠注して 管反応をみると (48 病変 ) どちらのステントもアセチルコリン負荷により 管収縮が じるが DES の が 管収縮の程度が かったことが報告されている (MischieANetal.CatheterizationandCardiovascularIntervention2013) これは DES のほうが内 機能障害が強いことを意味する と夜久 DES( シロリムス溶出性ステント 40 例 パクリタキセル溶出性ステント 26 例 ) 植え込み後の冠動脈内 機能と新 内膜被覆度度 ( 管内視鏡で評価 ) の関係を調べた我が国からの報告では ( 追跡期間 9 カ ) ステント遠位部での新 内膜被覆度が低い群 (33 例 ) におけるアセチルコリンによる 管収縮の強さは 良好な群 (33 例 ) よりも有意に強かった (MitsutakeYetal.JAmCollCardiolIntv2012) 新 内膜の張り具合が少ない部位では DES による内 障害が強いことが 唆される ( 夜久 ) 既に PCI を受けたことがある症例 (13 例 ) では まだ受けたたことがない症例 (31 例 ) よりも CABG によるグラフト開存率が有意差はないものの劣るとの報告があるが (KamiyaHetal.InteractiveCardiovascThoracSurg2004) こうした PCI による内 障害が関連しているのではないかと夜久 はみる また DM 合併 3 枝疾患患者に対して CABG を実施した成績では 既に PCI を受けたことがある症例 (621 例 平均 院 数 8 ) では まだ受けたことがない症例 (128 例 平均 院 数 9 ) よりも院内における総死亡や主要有害 管イベントのリスクが有意に増加し 院内における 臓突然死 臓由来の死亡 低 拍出症候群 周術期 筋梗塞も有意に増加するとの報告もあり (ThielmannMetal.JThorac CardiovascSurg2007) PCI を受けたことのある症例に対する CABG 実施後早期におけるこうしたデータは 我々 臓外科医の間ではコンセンサスになっている と夜久 はいう DM 患者 (1,758 例 ) で PCI 先 例 (221 例 ) では 先 例 (1,537 例 ) と べて CABG 術中の死亡 周術期の主要有害 管イベントが有意に増加し さらには 2 年後の年齢調整 存率が有意に悪いとの報告もある (TranHAetal.JThoracCardiovascSurg2009) このように PCI 先 例における CABG は 先 例と べると 期予後が劣る可能性もある ( 夜久 ) ITA を使った CABG で内 機能が改善 現在 バイパスのグラフトとして繁 されている ITA は 神様の贈り物だ と夜久 は う というのも臨床的検討 (39 例 ) において ITA グラフト (24 本 ) は 伏在静脈グラフト (saphenousveingraft:svg:16 本 ) と べて アセチルコリン刺激後に NO 濃度が有意に増加して 管拡張が じ 154 カ 経過しても NO 分泌能が維持されており しかもグラフトで繋いだ冠動脈も拡張させることが報告されているからだ (NishiokaHetal.JThoracCardiovascSurg1998) ITA は内 機能を保持あるいは促進する効果があり NO 分泌がグラフトの下流の冠動脈にも良い影響を与えている という点に夜久 は注 する

5 グラフトが繋がった冠動脈 (native) の近位部または遠位部の初発狭窄病変の割合も ITA では SVG よりも有意に低いという幾つもの報告がある (KitamuraS.CircJ2011) これまでにみたエビデンスから この結果は容易に想像できる ( 夜久 ) 初回 CABG 患者を対象とした CoronaryArterySurgeryStudy( 観察研究 ) において ITA 群 (749 例 ) では SVG 単独群 (4,888 例 ) よりも 15 年後の 存率を有意に改善することも されている (CameronAetal.NEnglJMed1996) ITA を 本でもバイパスに使うと すべて SVG でバイパスしたよりも 15 年後の 存率が良いことが分かった この臨床試験以降 左 ITA は世界的にグラフトのゴールデンスタンダードとなり 特に重要な左前下 枝 (LAD) のバイパスに かせないものとなった と夜久 はこの試験の意義をコメントする 左右ある ITA の 側よりも両側を使 した が 存率に有意に良い影響を与えるとのメタ解析 (7 試験 15,962 例 ) の結果も報告されている (TaggartDPetal.Lancet2001) 現在 同論 の筆頭著者らにより 無作為化試験が進 中だという * 両側 ITA を左冠動脈系 ( 左 ITA を左回旋枝および右 ITA を LAD) に繋ぐ群 (187 例 ) では 左 ITA を LAD 右 ITA を右冠動脈に繋ぐ群 (311 例 ) よりも約 10 年後の 存率が有意に改善したとの報告もある 改善は 6 年後から始まったという (SchmidtSEetal.AnnThoracSurg 1997) 神様の贈り物である 2 本の ITA をより重要な左冠動脈系に繋ぐと さらにバイパスの効果が上がる と夜久 両側 ITA を左冠動脈系 (LAD と左回旋枝 ) に繋ぐと LAD と右冠動脈に繋ぐ LAD のみに繋ぐ 使 せず に べて再 CABG 回避率が まること ( 特に LAD のみ 使 せずに べて ) も報告されている (SabikJF3rd.AATSmeeting2005) 夜久 によると 現在 ITA の採取には超 波メス (HarmonicScalpel) を使った skeletonization( 周囲の静脈を剥がして ITA だけを採取 ) による 法 (HigamiTetal.AnnThoracSurg2000) が広く われている 我が国の関係施設の約 50% は 超 波メスを使った採取をしていると思われる ( 夜久 ) ITA に超 波メスをあてると 特に内 細胞が障害されていないものでは 内 依存性の 管弛緩が認められ NO 分泌が促進しているとの基礎実験での報告もある (MaruoAetal.AnnThoracSurg2000) オフポンプ CABG 群 (20 例 ) ではオンポンプ CABG 群 ( 拍動流 20 例 無拍動流 20 例 ) と べて 内 機能を維持してサイトカインによる炎症反応を抑制することを 唆するデータもある (OnoratiFetal.EurJCardiothoracSurg2010) 最後に夜久 は PCI と CABG の 技をイラストで紹介 PCI は局所 酔で済み低侵襲であるが ステントといった 体外の材料を使って病変を修正するため 病変から下流の内 機能は傷害されていることは否めない事実である CABG は全 酔で開胸しても病変には触れない しかも ITA を使うと NO が分泌され それがさらに下流にも影響して冠動脈の内 機能を保持 / 促進する可能性がある これが将来の責任病変を保護する作 に繋がると考えられる 特に DM 合併例や 度 3 枝病変などダメージの きな冠動脈に ITA を使ってバイパスすると 存率が まるとの臨床成績は こうしたことから理解できる と述べた まとめ 夜久 は講演を次のようにまとめた 表まとめ 糖尿病患者および 3 枝病変患者における内 機能は抑制されている PCI( バルーン 管形成術 BMS; ベアメタルステント DES; 薬剤溶出性ステント ) は 内 に傷害と炎症を引き起し さらには内 の損傷も引き起こす 内胸動脈は NO を分泌している可能性があり 冠動脈グラフトの内 機能を保護 / 促進する以上のことは CABG が PCI を上回る利益 ( 特に糖尿病患者 ) をもたらす理論的ベースとなる超 波メスを使って採取した両側内胸動脈を ( 特に左冠動脈系に ) 使ったオフポンプ CABG は CABG による利益をさらに増す可能性がある 討論の場でハートチームに関連して同 は 特に冠動脈疾患の場合 の前の受診患者を 分の領域で対応しようとする傾向がある その患者に最適な治療の選択肢を 循環器外科 循環器内科 コメディカルのハートチーム全体で話し合う 向にもっと進むべきだろう と述べた

6 後記 *2016 年 付けの NewEnglandJournalofMedicine 誌に この無作為化試験 (TheArterialRevascularizationTrial:ART) の中間報告 (5 年間の追跡結果 ) が掲載された これは本年 11 中旬にニューオリンズで開催された 国 臓協会学術集会 (AHA) における LateBreakingClinicalTrials で報告された ART の中間報告と同時掲載されたものである それによると ART は CABG におけるグラフトとして 側 (1 本 )ITA と両側 (2 本 )ITA の 期の予後改善効果を 較するため 2004 年にスタートした (7 カ国 28 臓外科センター ) 登録患者 (3,102 例 ) は 側 ITA 群 (LAD に使 1,554 例 ) と両側 ITA 群 ( 最も重要な左冠動脈系に使 1,548 例 ) に無作為に割り付けられた 第 次評価項 は 10 年間追跡の総死亡 今回の 5 年間追跡の中間報告では 総死亡は両側 ITA 群 8.7% 側 ITA 群 8.4%( ハザード % 信頼区間 ,P=0.77) と両群間で有意差がなかった 複合評価項 の総死亡 + 筋梗塞 + 脳卒中も両側 ITA 群 12.2% 側 ITA 群 12.7%( ハザード % 信頼区間 ,P=0.69) と両群間で有意差がなかった 胸 の創傷合併症は両側 ITA 群 3.5% 側 ITA 群 1.9%( ハザード % 信頼区間 ,P=0.005) と両側 ITA 群で有意に増加した さらに 10 年間の追跡に向けて進 中だという この中間報告について夜久 は次のようなコメントを寄せた Taggart らのこの研究は 10 年間の結果をエンドポイントとしているので 5 年の段階ではまだ結論が出せない ただこの研究で現時点で気になるのは 両側内胸動脈に割り付けられた患者の 10% 以上が実際には 側になっていること また創部感染が両側で頻度が くなっていることである 内胸静脈を胸壁に残してスケレトナイズ法で内胸動脈を採取すれば創部感染を防 できるという報告もあり どのような 法で内胸動脈採取がされているかも気になるところである

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