分 2 階に移動する 走らない 作品にさわらない ) を伝える 作品を鑑賞する まよっているいる子には この絵はどんな 10 この絵はこんな言葉がぴった 感じがする? などと質問して 興味をもた 分 りかも せる 鑑賞マナーに気を配る 第 1 展示室に集まる 形容詞ゲームの詳しい説明をする 形容詞ゲ

Transcription

1 1. 題材名 図画工作科学習指導案 鑑賞 ピッタリな絵は ど ~ れ? 協力 第 6 学年 1 組指導鈴木世喜子青梅市立第七小学校教諭場所青梅市立美術館 2. ねらい 地域の美術館を訪ね 見ることの楽しさを知る 形容詞ゲームを楽しみながら 作品を見る目を養う 友だちと話し合う中で 新しい見方を学ぶ 3. 題材と児童の実態一昨年度から 地域の美術館を活用した鑑賞教育の研究を進めている 本校の 6 年生も一昨年の 5 年生に続き 青梅市立美術館を訪問する機会に恵まれた 子どものとき美的情緒的環境に身をおくことにより 感性や情操 そして造形作品を愛好する態度を育てることはとても大切なことである 今回は 形容詞ゲームを取り入れることで 楽しみながら知らず知らずのうちに作品をよく見つめるだろうと期待できる 本題材ではあえてくじ引きとして作品との偶然の出会いを大切にしたい また 鑑賞カードに なぜそう思うのか を書き入れることにより その理由を自分自身にはっきりさせなければならなくなる 今回の友達と話し合う中で 自分と違う見方の発見もあるだろう それぞれの感性に触れ合い 作品に対する感じ方の違いや 自分の気付かなかった作品のよさに気付いてほしい 第七小学校の6 年生で 今まで青梅市立美術館に来たことのある児童は 36 名中 わずか1 名だった 6 年生は明るく 素直な児童たちである 図工の授業でもものづくりによく熱中し 根気よく取り組んでいる 学級での話し合い活動では 多くの児童が自分の意見を積極的に発言できる 今回の授業では 作品の鑑賞や活動を通して 子どもたちが心を開き 作者の思いを自分なりに感じ取ることが出来たらと思う そのことが自分の姿を見つめなおし 他人や作品を認めるよい機会となるであろう 4. 準備 ( 児童 ) 筆記用具 下敷き ( 教師 ) 形容詞カード 鑑賞カード コルクボード 画びょう 5. 学習の流れ 学習内容 支援 留意点 1 階ホールに集まる 学芸員さんの紹介 5 本時の活動を知る 美術館での注意点( 大きな声でしゃべらない 図工 -1

2 分 2 階に移動する 走らない 作品にさわらない ) を伝える 作品を鑑賞する まよっているいる子には この絵はどんな 10 この絵はこんな言葉がぴった 感じがする? などと質問して 興味をもた 分 りかも せる 鑑賞マナーに気を配る 第 1 展示室に集まる 形容詞ゲームの詳しい説明をする 形容詞ゲームの説明を聞く 1くじを引くように 形容詞カードを引く 何が出るかな? 2 鑑賞カードをもらって 自分が引いた言葉に合う作品を探す ( コルクボードが置い 5 てある作品に限る ) 分 3 作品が決まったら 鑑賞カードになぜこの作品を選んだか 作品のどのあたりを見てそう思ったか等 理由を書き込む 4 形容詞カードは 名前を書いて コルクボードに貼る 後で絵の周りに集まって 選んだ理由などを話し合うことを伝える 形容詞ゲーム開始 作品を決められない子や鑑賞カードに記入で ぴったりなのはどれかなぁ? きない子に声かけをする 15 鑑賞カードに書き込む 早く終わった子には 他の作品を見ていて 分 ここに が描いてあるから もいいけれど 呼んだらすぐ集まれるところ 選びました にいてね 等声かけをする 形容詞カードに名前を書いて コルクボードに貼る 同じ作品を選んだグループご 教師が司会をする とに 作品の前で選んだ理由 自由に話せる雰囲気を作る を話し合う まずは 選んだ理由から発表させ 次第に作 15 描かれている物 色 タッチ 品のテーマに迫っていく 分 等を 詳しく見ていく中から すべての意見を肯定的に受け取り さらに掘 作品に込められたテーマを探 り下げて聞いていく る なるべく全員が発言できるようにする 友だちと意見の交換をする中で 自分の考えを深める 5 感想発表 分 まとめ これからも 色んな作品を見て 作者が何 を言いたいか 考えてみてね 図工 -2

3 6. 評価関心 意欲 態度 鑑賞を楽しんでいる 積極的に話し合いに参加している おたがいの意見を尊重することができる 鑑賞の能力 自分の引いた形容詞に合う作品を見つけ ることができる < 参考 > 形容詞カードの例 あつい 6 年名前 図工 -3

4 鑑賞カード ピッタリな絵はど ~ れ? 6 年名前 引いた言葉は です 選んだ絵の題名は です 1. なぜピッタリかというと 2. この絵を見て 他に感じたことや見付けたことは 3. 作者はどんな気持ちでこの絵をかいたのでしょう 4. この絵はあなたにどんなことを語りかけているのでしょう (4 と 5 はどちらか一つに答えてくだ さい ) 5. 作者が一番かきたかったのはどんなことだと思いますか (4 と 5 はどちらか一つに答えてくだ さい ) 図工 -4

5 どうしてもひいたカードでぴったりな絵と出会えない人へ あたたかいつめたいいやなかんじさわやかやわらかいかたいかなしいたのしい 上のことばの中から一つを選んでください そして ひいたカードのうら に選んだことばと自分の名前を鉛筆で書いて ボードにはってください 6 つの絵の中から どれを選んでもいいです 図工 -5

6 7. 授業を終えて ( 協議会の内容 ) よく自分の考えを自分のことばで述べている カードの裏の形容詞を見せて 形容詞にあった絵を探したらどうだったか 好きか嫌いで選ばず カードのことばにあった絵を選んだことにより 深く見ることができた 鑑賞カードの3と4 5のかかわりは? 3まででもよいのではないか 5 年生のときは3までやる予定だったが 6 年生になり この子たちは4 5までできると思い 付け加えた 作品によって4,5は無理かもしれない 自分の気に入った絵なら4 5( 鑑賞カード ) は書ける 感動した授業だった 美術館に来て気持ちが落ち着くという児童がいた 児童たちも教師の司会で安心してグループの話し合いに参加できた 楽しい時間だった 自分や他人の見方を考察するよい機会だったのではないか 同じ作品を選んだグループごとの話し合いについて 各グループの司会の先生方から 霧 子どもたちがいろいろ言ってくれるので 逆に教えられる思いだった 子どもたちがたくさ ん感動していた 風が吹いている カタツムリの色が強調されている 楽しそう( 親 子 夫婦 ) 花がきれい 月光 月夜 雨の後 土塀と草 暖かい- 黄色 やわらかい- 全体の雰囲気 かたい- 塀の色 ひまわりがな ぜ黒? でも ひまわりに見える 枯れているよう 風景の中の二人 子どもはいろいろな見方をしていて 自分の見方も広がった この絵が好きにな った 冷たい 明るい色を使っているのに 冷たい 真ん中の は窓? 地獄の入り口? 向 こうからこちらを見ている 学校の窓? 人だけど人じゃない 開かずの門みたい 座って みるのと立ってみるのと感じが違う 浴室の白い朝 のぞいている人 血が出ているから違う 助けを求めている 残酷な世界 外の町の様子がおかしい 隔離された世界 作者は逃げてきた感じをかきたかった 追い 立てられたんじゃ 作品 静かな二人が 明るい いやな と違う感じで話し合う もやった感じ 茶色の いやな 白い部分もあまりない 人の顔に見える ロケットみたい 明るい 作者が言いたいことは出てこなかった 崩れゆく つめたい ひろい こわい かなしい 自分の家の裏の景色にそっくり 色がない 草が枯れている 自分の人生を描いたんじゃないか いじめられたこと 未来の日本を象徴している 助けてと叫んでいるよう 心の中を表現しているよう 心象 表現 図工 -6

7 学習の成果 美術館で作品を鑑賞し 話し合いをもつことによって子どもたちが心を開き作者の思いを自分なりに感じることができ 自分の考えを自分のことばで伝えることができた 自分の好き嫌いではなく カードのことば ( 形容詞 ) にあった絵を選ぶことにより 作品を深く鑑賞することができた 形容詞ゲームを取り入れることによって楽しみながら知らず知らずのうちに作品をよく見つめることができた 鑑賞カードに なぜそう思うのか を書き入れることにより その理由を自分自身にはっきりさせることができ 意見をしっかり話すことができた 美術館の学芸員の先生方や学校の先生方の協力を得てグループごとに友達と話し合うことにより それぞれの感性に触れ 自分と違う見方の発見があった また作品に対する感じ方の違いや自分の気付かなかった作品のよさに気づくことができた 美術館での鑑賞や活動によって自分の姿を見つめなおし他人や作品を認めるよい機会となった 今後の課題 鑑賞の活動を通して子どもたちは心を開き作者の思いを自分なりに感じることができていたが そ れをことばで表現することの苦手な児童をどのような方法で表現へと導いていくかが今後の課題であ る 8. 資料 < 研究授業の様子 > 美術館での注意事項 本時の学習を知る 作品を鑑賞する 学芸員の紹介 鑑賞カードに書き込む この絵はどんな言葉がぴったりかな 図工 -7

8 形容詞ゲームの説明を聞く 何が出るかな 鑑賞カードに書き込む グループごとの話し合い 霧 土塀と草 風景の中の二人 浴室の白い朝 くずれゆく 作品 図工 -8