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1 平成 29 年度関東地域マッチングフォーラム イネ縞葉枯病の克服に向けて - 最新防除技術と生産現場の取り組み - 講演要旨集 平成 29 年 12 月 6 日 ( 水 ) 11:30~17:20 ソニックシティホール 4 階国際会議室 ( 埼玉県さいたま市大宮区桜木町 1-7-5) 主催 農林水産省大臣官房政策課技術政策室 国立研究開発法人農業 食品産業技術総合研究機構中央農業研究センター 後援 全国農業協同組合連合会 農薬工業会 日本植物防疫協会 茨城県 埼玉県 兵庫県 福岡県

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21 福岡県におけるイネ縞葉枯病の克服 ~ 薬剤防除による産地一体の取組み ~ JA 福岡京築國永卓利 ( くにながたくのり ) イネ縞葉枯病多発圃場

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25 福岡県におけるイネ縞葉枯病の克服 ~ 薬剤防除による産地一体の取組み ~ イネ縞葉枯病多発圃場 現在の京築管内のほ場状況 産地全体で縞葉枯病防除に結果

26 当時の発生状況 椿市 鋤崎 苅田町 二崎片島大橋文久 行橋市 長井 宮原 松田 黒田稗田中川上田大久保 徳永 高崎 下原 木山 光富 大熊 下高屋 崎山 みやこ町木井馬場 発生程度 色 甚多中 伊良原 少

27 当時の発生状況 ( 多発ほ場の様子 ) 激発ほ場 ずりこみ症状 穂の出すくみ症状 ひこばえの黄化 産地全体での縞葉枯病防除の取り組みが不可欠 発生地域 (JA 市町 普及指導センター 生産者 ) 一体となっての取組み

28 展示ほ試験で効果の高い箱施薬剤を選定 (H21) 縞葉枯病発病株率調査 1 30 行橋市文久 (5 月 26 日移植 ) 25 (%) アドマイヤー水和剤プリンス粒剤アクタラ粒剤スタークル粒剤メガフレア粒剤プリンスアドマイヤー粒剤プリンスチェス粒剤 0 6 月 12 日 16 日 26 日 7 月 6 日 16 日 26 日 8 月 6 日 プリンスアドマイヤー箱粒剤 プリンスチェス箱粒剤が高い効果 移植時期別の被害発生状況 100% 75% 50% 25% 0% 嵐プリンスアドマイヤー箱粒剤 5/ 中 5/ 下 6/ 上 少中多甚 100% 75% 50% 25% 0% 嵐プリンス箱粒剤 10 5/ 中 5/ 下 6/ 上 少中多甚 移植時期が早いほど被害が大きい 移植時期を遅らせ被害回避

29 稲刈り株すき込み状況の実態調査 (JA 普及センター ) JA 営農センター夢つくし再生株すき込み管内名状況 行橋 苅田 行橋 :6 割 状況 入覚等営農組織のある地域についてはほぼ終了している また それ以外でも通常耕起していない地区についても再生株すき込みを実施している地区も見られる ただ 本田において本病発生が多かった稗田 前田地区のすき込みが遅れている 苅田 :6 割 地区によりすき込み実施の差が大きい 二崎地区ですき込みされていないが 感染株も少ない 今後プラウによるすき込み予定 仲津 3~4 割 組織の麦作付予定ほ場は進んでいるが その他地区は遅れている 豊津 9 割以上 夢つくし再生株の面積でいうと 9 割以上すき込み完了と見られる 未実施のほ場が多少目につく地区が見られるが 面積的には少ない 国分 綾野等ほぼ終了 犀川 8 割 ~9 割 堆肥 土改材 除草剤散布予定等がややおくれ その他はすき込み進んでいる 勝山 8 割 ~9 割 一部組織がない地区ですき残しがあるが かなりすすんでいる 上田 上久保等ほぼ終了 当面の取組 未実施地区における農事組合長への呼びかけ すき込み状況調査 :11 月末 ~12 月上旬 次年度水稲防除対策 : 農薬選定等 調査をもとに刈り株すき込みの促進 刈り株すき込みの状況 本田防除 穂ぞろい期防除の徹底 冬季座談会 ( 稲作ごよみ 対策の説明 ) 稲作技術情報の作成 配布 (JA 市町 普及センターが担当 ) 本田防除の徹底 効果高い箱施薬剤記載 縞葉枯病防除対策 ( 刈り株すき込み ) 記載

30 縞葉枯病の対策啓発パンフ 広報 防災無線による発信 発病調査 展示ほ試験の結果をもとに資料づくり JA 市町 県 ( 普及指導センターなど ) の関係機関が連携して対策情報を生産者に周知 まとめ ヒメトビウンカなどウンカ類に効果の高いピメトロジン ( チェス ) 箱粒剤の使用や収穫後の稲刈り株 ( ひこばえ ) の速やかなすき込みなど総合的な対策の励行 継続実施 京築地域の発生面積 保毒虫率ともに激減 ( 普及センター 防除所調べ ) 産地一体の取組の成果

31 ご清聴ありがとうございました

32 J ) a 0 i 3b4 P3Bb ass4 3 S4

33 農研機構で開発したイネ縞葉枯病抵抗性品種 農研機構次世代作物開発研究センター 稲研究領域長山口誠之 農研機構 は国立研究開発法人農業 食品産業技術総合研究機構のコミュニケーションネームです 農研機構の縞葉枯病抵抗性品種 稲と麦の二毛作地帯 市場性が高い晩植栽培用品種 縞葉枯病が問題となっている地域 抵抗性品種 1. 多収で業務用に向く品種 ほしみのり (2013 年 ) ほしじるし (2011 年 ) ミルキースター (2009 年 ) 2. 食味が良い主食用品種 コシヒカリ近中四 SBL1 号 (2012 年 ) いなほっこり (2017 年 )

34 ほしみのり の特性 -1 多収の良食味品種 熟期は 朝の光 よりやや早い 晩植栽培で 朝の光 より 24% 多収 玄米千粒重は 朝の光 よりやや重い ほしみのり 朝の光 晩植栽培における ほしみのり の特性 品種名 出穂期 ( 月. 日 ) 稈長 (cm) 玄米重 (kg/10a) 同左比率 (%) 玄米千粒重 (g) ほしみのり 朝の光 (100) 22.1 コシヒカリ 茨城県つくばみらい市 (2007~2012 年 ) 移植期:6 月下旬 ほしみのり の特性 -2 縞葉枯病抵抗性で いもち病抵抗性 ( 穂いもち ) は やや弱い 白葉枯病抵抗性は 中程度 高温耐性は やや弱い 玄米品質は 朝の光 並 食味は 外観 味 粘り 総合とも コシヒカリ 並の良食味 ほしみのり 朝の光

35 ほしじるし の特性 -1 多収の良食味品種 熟期は 月の光 に近い 晩植栽培で 月の光 より 18% 多収 玄米千粒重は 月の光 よりやや重い 月の光 ほしじるし 晩植栽培における ほしじるし の特性 品種名 出穂期 ( 月. 日 ) 稈長 (cm) 玄米重 (kg/10a) 同左比率 (%) 玄米千粒重 (g) ほしじるし 月の光 (100) 22.3 茨城県つくばみらい市 (2008~2009 年 ) 移植期 :6 月下旬 ほしじるし の特性 -2 縞葉枯病抵抗性で いもち病抵抗性 ( 穂いもち ) は 弱い 白葉枯病抵抗性は やや弱い 高温耐性は 中程度 玄米品質は 月の光 よりやや劣る 食味は コシヒカリ に近い良食味 茨城県 栃木県で産地品種銘柄 ( 選択銘柄 ) に指定 ほしじるし 月の光

36 ミルキースター の特性 -1 多収の低アミロース米品種 熟期は ミルキークイーン と同じ 晩植栽培で ミルキークイーン より 17% 多収 玄米千粒重は ミルキークイーン と同じ 晩植栽培における ミルキースター の特性 品種名 出穂期 ( 月. 日 ) 稈長 (cm) 玄米重 (kg/10a) ミルキークイーン 同左比率 (%) ミルキースター 玄米千粒重 (g) ミルキースター ミルキークイーン (100) 20.3 ミルキープリンセス 茨城県つくばみらい市 (2003~2008 年 ) 移植期:6 月下旬 ミルキースター の特性 -2 縞葉枯病抵抗性で いもち病抵抗性 ( 穂いもち ) は やや強い 白葉枯病抵抗性は やや弱い 高温耐性は 中程度 玄米品質は ミルキークイーン 並 晩植でのアミロース含有率は 9.2%( ミルキークイーンは 9.3%) 食味は 粘りが強く ミルキークイーン 並の良食味 ミルキー ミルキー ミルキー スター プリンセス クイーン

37 品種の種子の入手先 農研機構 のウェブサイト 品種 特許 育成品種の種苗入手先リスト キーワード検索 に品種名を入れて検索 ( 平成 29 年 6 月 20 日現在 ) ほしみのり :1 件ほしじるし :3 件ミルキースター :4 件 業務用米品種 あきだわら に 縞葉枯病抵抗性を付与したものも開発中

38 縞葉枯病 いもち病に抵抗性の同質遺伝子系統 コシヒカリ近中四 SBL1 号 (2012 年 ) コシヒカリ 中国 40 号 (Stva Stvb Pi34) 中国 IL1 号 (Stvb Pi34) 中系 IL9 (Stva) 中国 IL2 号 (Stva Stvb Pi34) コシヒカリ近中四 SBL1 号 (Stva Stvb Pi34) コシヒカリによる戻し交配 :6 回 Stvb Pi34 ( 約 4Mb) コシヒカリ コシヒカリ近中四 SBL1 号 Stva ( 約 3Mb) コシヒカリ中国 40 号 ( 約 98% がコシヒカリ ) コシヒカリ 準同質遺伝子系統の育成

39 コシヒカリ近中四 SBL1 号 の主要特性 西日本農研における試験結果 品種名 ( 早期栽培 ) (2010~2012 年 ) 出穂期稈長穂長穂数倒伏玄米重比率品質千粒重玄米長玄米幅玄米厚食味 ( 月日 ) (cm) (cm) ( 本 /m 2 ) (0-5) (kg/a) (%) (1-9) (g) (mm) (mm) (mm) ( コシ基準 ) コシヒカリ近中四 SBL1 号 コシヒカリ ( 普通期栽培 ) (2010~2016 年 ) コシヒカリ近中四 SBL1 号 中やや強抵抗性 コシヒカリ 弱弱罹病性 注 1) 倒伏 :0( 無 )~5( 甚 ) の 6 段階評価 2) 品質 :1( 上上 )~9( 下下 ) の 9 段階評価 3) 玄米長 玄米幅 玄米厚はサタケの穀粒判別器 (RGQI20B) による測定 (1000 粒 ) 4) 食味の数値はコシヒカリを 0 としたときの -3( 極悪い )~+3( 極良い ) の 7 段階で評価した総合評価のスコアの平均値 5) 葉いもち 穂いもちは抵抗性の階級区分 葉いもち 穂いもち 縞葉枯病 縞葉枯病抵抗性検定試験 (1) 西日本農研における検定試験結果 病徴型の階級毎の個体数 : コシヒカリ近中四 SBL1 号 : コシヒカリ A B Bt Cr C D 無病徴 幼苗検定法による縞葉枯病抵抗性検定 ( 西日本農業研究センター 2011 年 ) 保毒虫接種 ( 鷲尾ら (1968) 中国農試報 A16: ) による検定 A B Bt Cr C D は病徴型の階級 (A: 著しい病徴 ~D: 極軽微な病徴 ) 鷲尾ら (1968)( 中国農試報 A16: ) より

40 縞葉枯病抵抗性検定試験 (2) 岐阜県の検定圃場における検定試験結果 100 罹病株率 (%) 検定圃場における縞葉枯病抵抗性検定 ( 岐阜県農業技術センター 2011 年 ) ヒメトビウンカ保毒虫率は 8.3% ( 岐阜県病害虫防除所調査 ) 罹病株率 (%) = 罹病株数 / 植付け株数 100 コシヒカリ近中四 SBL1 号 まとめ * コシヒカリ近中四 SBL1 号 は 縞葉枯病抵抗性遺伝子 (Stva Stvb) といもち病抵抗性遺伝子 (Pi34) を導入して育成した コシヒカリ 同質遺伝子系統です * 縞葉枯病に抵抗性で いもち病にも コシヒカリ より強くなっています * 米飯食味等その他の特性は コシヒカリ 並です * 栽培適地は近畿 中国 四国地方と関東 東海 九州の一部の コシヒカリ 栽培地域の縞葉枯病 いもち病発生地帯です 現在の所 試験研究目的でのみ栽培可能です

41 National Agriculture and Food Research Organization 農業 食品産業技術総合研究機構 縞葉枯病抵抗性で 良質良食味の水稲新品種 いなほっこり ( 中国 209 号 ) 西日本農業研究センター 水田作研究領域出田収 農研機構 は国立研究開発法人農業 食品産業技術総合研究機構のコミュニケーションネームです いなほっこり の開発 (2005~2016) 葵の風 コシヒカリ ハツシモ 南海 102 号 収 5336 ( 北陸 160 号 ) 収 5208 ( あわみのり ) 越南 148 号 北陸 148 号 ( どんとこい ) 関東 184 号 中国 151 号 北陸 182 号 越南 176 号 ( イクヒカリ ) 中国 186 号 [ 良質良食味 縞葉枯病抵抗性 ] いなほっこり中系 2826 ( 中国 190 号 ) [ 良質良食味 ]

42 いなほっこり の主要特性 品種名 出穂期 ( 月日 ) 成熟期 ( 月日 ) 稈長 (cm) 玄米千粒重 (g) 精玄米重 (kg/a) 同左比率 (%) 玄米品質 (1~9) 食味 注 ) 試験期間 ::2012~2016 年 移植日 6 月 2 日 注 ) 玄米品質は 1~3: 品位 1 等級相当 4~6: 品位 2 等級相当 7~8: 品位 3 等級相当 9: 規格外として評価 葉いもち 穂いもち 縞葉枯病 ( 群馬県 早植 ) いなほっこり 上中 中 やや強抵抗性 朝の光 (100) 5.4 中上 中 強 抵抗性 ゴロピカリ 上中やや弱 中 抵抗性 いなほっこり 朝の光 ゴロピカリ いなほっこり 朝の光 まとめ 出穂 成熟は 朝の光 ゴロピカリ 並 収量は 朝の光 ゴロピカリ と同等以上 玄米の外観品質は 朝の光 ゴロピカリ より良好 食味は ゴロピカリ 並の良食味 縞葉枯病に抵抗性 朝の光 からの品種転換がしやすい 種子許諾先 : 群馬県米麦大豆振興協会

43 いなほっこり の普及計画 ( 群馬県 ) 2017 年度に奨励 ( 認定 ) 品種採用米麦二毛作地帯を中心に 朝の光 に替えて普及 N 作付け面積 ( 計画 ) 2019 年度 100ha 2020 年度 200ha 北毛地域 中毛地域 沼田市 みどり市桐生市渋川市桐生市 西毛地域 安中市 高崎市 前橋市 伊勢崎市 太田市 東毛地域 富岡市 藤岡市 館林市 注 ) は普及見込み地帯を示す ご清聴ありがとうございました 群馬県農業技術センター 岐阜県農業技術センター 試験協力 データ提供 22

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45 平成 29 年度関東地域マッチングフォーラム イネ縞葉枯病の克服に向けて最新防除技術と生産現場の取り組み 平成 29 年 12 月 6 日 イネ縞葉枯病抵抗性品種 彩のかがやき を活用した JA ほくさいの取組み 営農部 部長 木 元 啓 レジュメ 1. 彩のかがやき の紹介 2. 埼玉県産米のブランド化へのあゆみ 3.JAほくさいの概況と米づくり 4.JAほくさいの取組み (1) 彩のかがやき 導入への道のり (2) 栽培指針について (3) 栽培を支えた技術 (4) PR 及び販売について 5. まとめ JAほくさいの米づくり改革

46 1. 彩のかがやき の紹介 1 埼玉県で 祭り晴 を母 彩の夢 を父とした交配種で 晩生の品種です 祭り晴 愛知県で育成した食味の良い品種でコシヒカリの系統です 彩の夢 埼玉県で育成した病害虫に強い品種でササニシキの系統です 2 炊きあがりは ねばりがあり やわらかく さっぱりとしたお米です 3 主要病害虫である 縞葉枯病 いもち病 ツマグロヨコバイ の抵抗性をもった品種です このため 減農薬栽培が可能になりました 平成 14 年 3 月に品種登録 4 草姿は 止葉は長く立ち 葉色は淡く のげが長い のが特徴です 2. 埼玉県産米のブランド化へのあゆみ 平成 16 年度から新たなコメ政策改革がスタートし 売れる米づくり として 消費者 市場ニーズに応える形で取り組みを開始しました 平成 16 年に 彩のかがやき の本格導入を開始しました 県庁内にも 米づくり改革支援室 が設置されました ~ 県産米で単一品種で売れるブランド米として育てる ~ JA グループ 県等で構成される 埼玉うまい米推進協議会 が中心となって ブランド化に向けた体制を整えました 統一包材

47 品種のコンセプト 1 埼玉県で開発され 埼玉県で育ったブランド米 2 安全安心が徹底された消費者に信頼される米 3 味が良く 値ごろ感のある売れる米 販売促進に向けた戦略 1 県下統一の栽培指針を定め 安全 安心でおいしい米づくりに努める 2 統一包材の作成 3 量販店での店頭キャンペーンやラジオ等によるキャンペーン 3.JA ほくさいの概況 JA ほくさいのある北埼玉地域は 埼玉県の北東部 都心から 50~60km 圏に位置し 北側は利根川と渡良瀬川を境に群馬県 栃木県 茨城県に接しています 平坦で 肥沃な土壌と水に恵まれた地域です 耕地面積 12,000ha の 85% が水田で 米の作付面積は県の 25% 以上を占め 県内一の穀倉地帯となっています 平成 8 年 4 月 1 日に 10JA( 行田市 南河原村 川里村 羽生市 新郷 加須市 埼玉志多見 騎西町 北川辺町 大利根町 ) が合併し誕生しました 米の他麦や施設栽培 ( きゅうり とまと いちご なす ) 果樹 ( 梨 いちじく ) など多彩な農産物が生産されています

48 ほくさい地域の米づくり 1 作付面積は8,600haで 作型は大きく3つに分けられます 2 彩のかがやき は 管内で4,000ha 作付けられています 早植 ~ 普通栽培地帯に導入されています 平成 16 年に導入されてから 14 年間 JAほくさいの主力品種です 普通植栽培 ( 米麦二毛作 ) 地帯 1,900ha 田植時期 6 月上旬 ~6 月下旬収穫時期 10 月中旬 ~10 月下旬品種彩のかがやき (6 割 ) キヌヒカリ 彩のきずな 早期栽培地帯 1,700ha 田植時期 4 月中旬 ~5 月連休収穫時期 8 月下旬 ~9 月中旬品種コシヒカリ (9 割 ) 早植栽培地帯 5,000ha 田植時期 5 月中旬 ~6 月上旬収穫時期 9 月中旬 ~10 月中旬品種彩のかがやき (5 割強 ) コシヒカリ 彩のきずな 4.JA ほくさいの取組み 彩のかがやき を導入して ほくさいの顔となる品種 として育てるとともに 品種の集約 と ロットの拡大 を図ることを目的にしました 彩のかがやき の導入前の平成 14 年の品種構成は 早期地帯は現在と同じですが 早植 普通植地帯では中 晩生品種が主力でした 品種数が多く ロットが小さいため有利販売が難しい状況でした この時点でも当地域では早植地帯では 7 割 普通植地帯では 8 割が縞葉枯病抵抗性品種でした 普通植栽培 ( 米麦二毛作 ) 地帯早生品種キヌヒカリ 1 割中生品種あかね空 朝の光 5 割強晩生品種ゆめみのり 2 割強 赤字は縞葉枯抵抗性品種 ゆめみのり のみ埼玉県育成品種 早期栽培地帯早生品種コシヒカリ 9 割 早植栽培地帯早生品種コシヒカリ キヌヒカリ 2 割弱中生品種あかね空 朝の光 2 割強晩生品種ゆめみのり 月の光 5 割弱

49 (1) 彩のかがやき 導入への道のり 平成 15 年県内 65ha の試作の内 30ha を管内で実施しました 51 名 平成 16 年県内 1,200ha の内約 1,000ha を管内で作付しほくさいは先行して 品種誘導を図りました ( ゆめみのり の種子を回収 本品種に交換 ) 平成 17 年約 1,500ha 平成 18 年には約 2,000ha 平成 22 年には約 4,000ha と着実に作付面積を拡大し 現在に至っています 生産当初から一等米比率は 90% 以上で品質は安定していました (ha) 6,000 5,000 4,000 3,000 2,000 1, 管内以外 JAほくさい 1 等米比率 (%) 3,200 1,200 1,800 2,300 1,080 平成 15 年 16 年 17 年 18 年 彩のかがやき の作付面積(ha) と1 等米比率 (%) (%) (2) 栽培指針について 埼玉うまい米づくり推進協議会の示した指針での栽培で実施しました 1 減農薬栽培を基本とする 6 成分以内育苗時 1 成分 除草剤 2 成分 箱施薬 1 成分 本田防除 1 成分 1 成分予備 2 食味向上を基本とした栽培管理 ( 特に施肥 ) を実践する 玄米タンパク質含有率 ( 水分 15% 換算 ) 6.5% 以下 3 種子更新率 100% (JA 米の要件 ) 4 栽培履歴記帳を実施する (JA 米の要件 ) 5 登録検査機関で受検する (JA 米の要件 )

50 (3) 栽培を支えた技術 温湯消毒技術について 平成 11 年度に新技術として公表 ( 埼玉県 茨城県 長野県 ) 情報名 催芽器を改良した温湯処理器による水稲種子伝染性病害虫の防除 催芽器を改良した温湯処理器による温湯浸漬処理 (60 10~15 分間 ) は いもち病 もみ枯細菌病 イネシンガレセンチュウ防除に有効である 温湯消毒機を整備農業共済組合との連携により 彩のかがやき の必須技術として普及しました 本技術導入により 6 成分以内の栽培が可能となりました 食味への意識改革施肥技術について 栽培講習会展示ほによるあぜ道講習会適正施肥を遵守してほくさいのおいしい 彩のかがやき を作りましょう! 独自の一発肥料を普及 2 袋でおいしい 彩のかがやき を食卓へ! 食味計導入により食味コンテストの開始 (4) PR 及び販売について 各種イベントで PR を行うとともに JA 市町村の直売所の他生協 スーパー等の量販店でも販売を開始しました うち 生活クラブ生協埼玉 様や 株式会社ベルク ( スーパーマーケット ) 様にはいち早く販売に向けた協力をいただき 現在でも継続して商品を取り扱っていただいおります また学校給食にも 管内全市で利用されています 平成 20 年には台湾輸出にも挑戦しました

51 5. まとめ JA ほくさいの米づくり改革 平成 16 年当時求められていた事項は 1 米政策 売れる米づくり ( 農協の顔となる品種 品種の集約化 ) 2 消費者 実需者 うまい米 安全 安心 地産地消 3 生産現場 農薬散布の省略 減少 ( 混住化 低コスト生産 ) 埼玉県が開発した 良食味の複合抵抗性品種彩のかがやき を 温湯消毒技術 などの技術を駆使し 減農薬栽培 を組み立て 農協 県 市が一体となってブランド化を進めてきました 来年度から より需要に応じた コメ生産 が始まります 現在 埼玉県育成で新たな複合抵抗性品種 彩のきずな の導入が始まりました 今後とも JA ほくさいは 病虫害抵抗性品種を活用した 安全 安心 の米づくりで 消費者の皆さんにおいしいお米を届けていきたいと考えています

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57 収量 (kg/10 a) 発病株率 (%) 50 株あたりの幼虫数 ( 頭 ) 新規水稲育苗箱施用剤ミネクトスター顆粒水和剤 -ヒメトビウンカおよびイネ縞葉枯病に対する効果- シンジェンタジャパン ( 株 ) 1. 背景と目的 ミネクトスター顆粒水和剤に含まれるピメトロジンは,IRAC グループ 9B に属する殺虫成分として, ウンカ類の吸汁や産卵などの行動をかく乱し, 次世代の密度を低下させると考えられている ( 右図 ) 2. ヒメトビウンカおよびイネ縞葉枯病に対する防除効果試験 試験方法 (1) 試験場所 : 茨城県筑西市一本松 ( 現地農家圃場 ) (2) 対象病害虫 : ヒメトビウンカ ( 多発生 ) イネ縞葉枯病 ( 甚発生 ) (3) 供試作物 : イネ ( 品種 : コシヒカリ ) (4) 試験規模 :48 m 2 (10 m x 4.8 m)/ 区,2 反復 (5) 移植日 :2016 年 5 月 19 日 ( 機械稚苗移植 ) (6) 薬剤処理日 :5 月 19 日 ( 移植当日 ) (7) 薬剤処理方法 : 灌注剤 ; 希釈液をじょうろを用いて苗の上から処理粒剤 ; 箱あたり50 gを手で均一に苗上に処理 (8) 調査方法 : 虫数 ; 各区 100 又は50 株を叩き落し法により調査発病株率 ; 各区 300 株について発病の有無を調査収量調査 ; 各区 2ヵ所, 計 30 株の精玄米重を調査 1.8 mm 篩にて調整, 水分率 15% で補正 試験結果 ヒメトビウンカ幼虫数 : 本剤は移植 50 日後まで幼虫に対して高い防除効果を示した イネ縞葉枯病発病株率 : 本剤はイネ縞葉枯病の発病株率を無処理対比で約 50% 抑えた 収量 : 本剤の施用により, 無処理と比較して 10 a あたりの収量が約 180 kg 増加した 3. まとめ ピメトロジンの特徴 直接的な殺虫効果を示さないため, 環境変動要因が少ない室内試験では圃場における効果が反映されないことがある 即効的な殺虫効果を示さない Q1: 幼虫密度抑制効果の持続期間は? Q2: イネ縞葉枯ウイルスの伝播をどの程度抑制するか? Q3: イネ縞葉枯病による収量低下をどの程度抑制するか? 茨城県筑西市の現地水田において, 効果を検証した ピメトロジンのウンカ等に対する作用特性 イネの吸汁による薬剤の取り込み 行動阻害 ( 脚部麻痺 ) 吸汁阻害 ( 栄養不良 ) 溺死, 天敵による捕食, 餓死 次世代密度抑制 ピメトロジンの作用性に関する動画 ヒメトビウンカ幼虫数 6/19 ( 移植 31 日後 ) 7/1 ( 移植 43 日後 ) 7/8 ( 移植 50 日後 ) 7/18 ( 移植 60 日後 ) 無処理ミネクトスター A 剤 * B 剤 C 剤 D 剤 顆粒水和剤 イネ縞葉枯病発病株率 7/11( 移植 53 日後 ) 8/18( 移植 91 日後 ) 無処理ミネクトスター A 剤 * B 剤 C 剤 D 剤 顆粒水和剤 収量 無処理ミネクトスター A 剤 * B 剤 C 剤 D 剤顆粒水和剤 A 剤 * : ピメトロジン含有箱粒剤 A1: 幼穂形成期までヒメトビウンカ幼虫の密度を低く抑えた A2: イネ縞葉枯病の発病株率を低く抑えた ピメトロジンは直接的な殺虫効果を示さないが, 薬剤が取り込まれた後即効的に吸汁抑制作用を示すため, ウイルスの伝播を抑制すると考えられる A3: イネ縞葉枯病の発病を抑えることにより, 減収被害が軽減した ミネクトスター顆粒水和剤はヒメトビウンカおよびイネ縞葉枯病が多発生する圃場で高い効果を示した 防除資材として有望と考えられる 産卵抑制 ( 産卵数減少 )

58 対象害虫に対する効果 灌注処理前日に排水する 育苗箱 20 枚分 薬剤 50 gを計量する 水 10 Lで希釈する よく撹拌する シンジェンタによる水稲用箱剤の新提案 水稲育苗箱での灌注処理で簡単 スピーディー 散布の手間を減らします 新規殺虫成分シアントラニリプロールが 水稲の主要害虫に優れた防除効果を発揮します 有効成分ピメトロジンにより ウンカ類への優れた防除効果を発揮します 飼料用米の低コスト生産に貢献 規模拡大を目指す皆様をサポートします 生産現場における灌注処理実証レポート実証 2: ジョウロを利用した灌注処理 作業概要 作業日 :2016 年 4 月 24 日 試験場所 : 三重県四日市市ハウス内育苗 ( プール育苗 ) 品種 : コシヒカリ 薬剤 : ミネクトスター顆粒水和剤 (200 倍希釈 ), ルーチンフロアブル (100 倍希釈 ) 混用 処理量 :10 L/20 箱 (0.5 L/ 箱 ) 作業の様子 苗の管理プール育苗 薬液調製 灌注処理 1 : 登録あり (2017 年 11 月現在 ) 〇 : 防除効果が確認できている ( 委託 社内試験より総合的に判定した ) ミネクトスターシアントラニリ害虫目害虫名ピメトロジン顆粒水和剤プロールチョウ目コブノメイガ 〇 フタオビコヤガ 〇 ニカメイチュウ 〇 イネツトムシ 〇 コウチュウ目イネドロオイムシ 〇 イネミズゾウムシ 〇 カメムシ目ツマグロヨコバイ 〇 〇 ウンカ類 トビイロウンカ - 〇 ヒメトビウンカ - 〇 〇 セジロウンカ - 〇 バッタ目イナゴ類 〇 過去の委託 社内試験より, どちらの有効成分もヒメトビウンカに対して効果を発揮することが分かっています ミネクトスター顆粒水和剤の薬剤処理方法 新しいタイプの殺虫剤 簡単 灌注処理! 使用方法散布水量 :500 ml/ 育苗箱使用時期 : 移植 3 日前 ~ 移植当日 溶けやすい顆粒水和タイプ 育苗箱に灌注処理する新規殺虫剤 灌注処理で簡単に散布でき 薬剤散布の手間を軽減できます スピーディーに大量の苗を簡便に処理できます 稲育苗箱数 3 20 枚 100 枚 200 枚 400 枚 薬剤量 50g 250g 500g 1,000 g 散布水量 10 L 50 L 100 L 200 L 使用にあたっては 登録ラベルの記載に従ってご使用下さい 5 育苗箱 20 枚約 60 秒で完了吐水量 :10 L/ 分 薬液の流亡はありませんでした 7 農薬登録ラベル 農薬登録番号 : 第 号 作物 稲 ( 箱育苗 ) 対象害虫 イネミズゾウムシウンカ類ツマグロヨコバイイネツトムシコブノメイガニカメイチュウイナゴ類 イネドロオイムシ 希釈倍数 200 倍 200~ 250 倍 使用にあたっては 登録ラベルの記載に従ってご使用下さい 有効成分の種類及び含有量 シアントラニリプロール :10.0% ピメトロジン :50.0% 使用液量 / 使用時期 育苗箱 (30X60X3 cm, 使用土壌約 5 L) 1 箱当たり 0.5 L 移植 3 日前 ~ 移植当日 使用方法 灌注 本剤の使用回数 シアントラニリプロールを含む農薬の総使用回数 :1 回 (2017 年 11 月現在 ) ピメトロジンを含む農薬の総使用回数 :3 回以内 ( 移植時までの処理は1 回以内 本田では2 回以内 ) トビイロウンカに対する防除効果 ( 九州現地圃場 ) 試験方法 移植日 :2016 年 6 月 17 日 稚苗機械移植 区制 :1 区 6 x 3.6 m, 2 反復 処理量 : 灌注剤 ;200 倍 500 ml/ 箱を処理箱粒剤 ;X,Y,Zは50 g/ 箱を処理 各区 20 株 合計 40 株払落し虫数 /16 9/1 9/15 8/16 9/1 9/15 8/16 9/1 9/15 8/16 9/1 9/15 作業概要 作業日 :2016 年 6 月 18 日 試験場所 : 福岡県糸島市露地育苗 品種 : 夢つくし 薬剤 : ミネクトスター顆粒水和剤 (200 倍希釈 ) 処理量 :100 L/200 箱 (0.5 L/ 箱 ) 作業の様子 無処理ミネクトスター A 箱粒剤 B 箱粒剤 生産現場における灌注処理実証レポート実証 1: 定置型動力ポンプを利用した灌注処理 薬液調製 育苗箱 200 枚分 薬剤 500 gを計量する 水 100 Lで希釈する よく撹拌する トビイロウンカの密度を長期間にわたり抑制し 坪枯れ発生を抑えた トビイロウンカ幼虫トビイロウンカ成虫 エンジン式動力ポンプ 散水用ノズル 灌注処理 1 回 各試験区の様子 ( 処理 119 日後 ) ピメトロジンは薬剤抵抗性を発達させたトビイロウンカに対して高い効果を示すため, 九州における水稲箱施用剤の中で高いシェアを占めています まとめ 使用者の声 2 品種 : ヒノヒカリ 調査方法 : 各区 20 株の払落し 対象害虫の発生状況 : 中発生 ~ 多発生 無処理 A 箱粒剤 生産現場における灌注処理実証レポート 道具灌注処理の所要時間吐水量 定置式動力ポンプ約 240 秒 (200 枚 ) 25 L/ 分 ジョウロ約 60 秒 (20 枚 ) 10 L/ 分 ミネクトスター B 箱粒剤 4 育苗箱 200 枚約 240 秒で完了吐水量 :25 L/ 分 薬液の流亡はありませんでした 育苗箱灌注により 短時間で大量の苗を処理することが可能です 本剤は 生産コスト低減や省力技術のニーズにお応えします 定置式動力ポンプ, エンジン式農業用高圧洗浄機を利用した灌注処理 スピーディーに大量の苗を簡便に処理できた 処理後の育苗箱からの薬液モレはなかった 処理中の におい は気にならなかった 灌注処理によるの苗のダメージはなかった ( 水圧によるダメージ ) ノズルは広口タイプを使用する ( 散水用ノズル ) より均一に灌注処理をするために 試し散水をして練習した方がよい ジョウロによる灌注処理 短時間で簡便に灌注処理ができた (20 箱 / 分 ) 手元にある資材で手軽に灌注処理ができた 6 8

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60 農林水産省登録アプロードフロアブル第 号アプロード水和剤第 号 は日本農薬 の登録商標 水稲本田防除殺虫剤効きめが長く使いやすい / ヒメトビウンカ防除に優れた効果を発揮! ヒメトビウンカ 成虫幼虫 ヒメトビウンカは縞葉枯病ウイルスを媒介します ヒメトビウンカ幼虫発生消長と散布適期 ヒ幼メ虫ト発ビ生ウ消ン長カ 散布適期 散布適期 上中下上中下上中下上中下上中下時期 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 北関東の一例です 発生消長は地域によって異なる場合があります アプロードの散布適期は幼虫発生ピーク前 5 月中旬 6 月中下旬 適用病害虫および使用方法 ( 抜粋 ) アプロードフロアブル アプロード水和剤 作物名適用病害虫名希釈倍数使用液量使用時期 本剤の使用回数 使用方法 60~150l 1000 倍ツマグロヨコバイ幼虫 /10a 収穫 7 日前稲 4 回以内散布ウンカ類幼虫まで 300 倍 25l/10a 1000~ 60~150l ツマグロヨコバイ幼虫 2000 倍 /10a 収穫 7 日前稲 4 回以内散布ウンカ類幼虫まで 300 倍 25l/10a ブプロフェジンを含む農薬の総使用回数 4 回以内 ( 小包装投入は 1 回以内 ) 4 回以内 ( 小包装投入は 1 回以内 ) 使用前にはラベルをよく読んでください ラベルの記載内容以外には使用しないでください 本剤は小児の手の届くところには置かないでください 使用後の空袋 空容器等は圃場に放置せず 適切に処理してください 詳しくは製品ラベルをご確認ください 注意事項 本田の水稲に対して希釈倍数 300 倍で散布する場合は 所定量を均一に散布できる乗用型の速度連動式地上液剤少量散布装置を使用する 成虫を直接殺す作用がないので 幼虫主体の時期に散布するのが望ましい また その場合 薬剤散布後も幼虫は直ちに死亡せず 死亡までに 3~7 日を要するので十分留意する 成虫の防除を必要とする場合には 成虫に有効な薬剤と組み合わせて使用する 散布適期は 本剤の性質から害虫発生初期の比較的低密度の時期であり多発時の散布は直ちに密度を低下させることが出来ないので その場合は速効性のある薬剤と組み合わせて使用する 2014 年 12 月作成

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62 IRAC4E LD 50 LD50(μgg ELISA 0.01 A B 0.01 A B 0.01 A B % % % 20.8% 8.3% 4.2% abe-shintarou@zennoh.or.jp

63 イネ縞葉枯病の発生予察に使える新技術 農研機構中央農業研究センター 平江雅宏 柴卓也 黄色粘着トラップを利用した簡便な発生予察方法と簡易 ELISA 法による保毒虫検定法 研究開発の背景 イネ縞葉枯病の防除対策を行うには 媒介虫であるヒメトビウンカの発生時期とイネ縞葉枯ウイルス (RSV) 保毒虫率を把握すること ( 発生予察 ) が重要 発生予察に必要な調査をより簡易に使える技術を開発する 研究成果の内容 1 黄色粘着トラップを利用した簡便な発生予察方法 黄色粘着トラップの設置状況 成虫捕獲数 ( 頭 /20 回振り ) 成虫誘殺数 ( 頭 / 日 ) すくい取り 黄色粘着トラップ 水田ほ場小麦ほ場畦畔雑草地 0 3/1 4/1 5/1 6/1 7/1 8/1 9/1 10/1 黄色粘着トラップとすくい取りによるヒメトビウンカ成虫捕獲数の推移 (2014 年 ) すくい取りではあまり捕れない時期 (6 月 ) に 黄色粘着トラップでは成虫を効率よく捕獲できる 2 簡易 ELISA 法による迅速 簡便な RSV 保毒虫率検定 作業工程 簡便な虫検体処理 判定が容易 その他の特徴 二次抗体液と虫を一緒に入れて反応 1 検体あたりの費用は20 円程度 100~200 検体を3 時間 /1 人で可能 2 時間静置 DAS-ELISA 法より簡便 迅速 基質を添加し判定 ピンセットではさんで虫体に傷をつけてからウェルに入れる 黄色の明瞭な発色 ラテックス法より高感度 低コスト これだけ! 虫をすりつぶす必要はありません 期待される効果 ヒメトビウンカの発生時期や量を簡便に把握できる ヒメトビウンカの RSV 保毒虫率を迅速 簡便 低コストに把握できる イネ縞葉枯病の薬剤防除適期の推定や防除要否の判断の迅速 簡便化につながる 導入をオススメする対象公設試 病害虫防除所 普及指導センター

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65 6 01% % S B() L A B Bt Cr C D 2 71 B() 2 2

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68 茨城県におけるイネ縞葉枯病の発生状況 茨城県病害虫防除所藤原聡 間庭愛 市村勉 仲田道生 2017 年現在 イネ縞葉枯病は茨城県全域に発生 県西地域を中心として発病程度も深刻化 前回流行時からの発生状況の推移 時期 発生の概況 60 年代後半 ~ 多発状態 ( 前回の流行 ) 1970 年発生面積ピーク ( 作付の約 70%) 80 年代引き続き多発状態 ( 前回の流行 ) 1996~2007 年 本田での発生なし 2008 年県西地域で 12 年ぶりに発生を確認 2009~2013 年 県西地域を中心に発生面積が拡大 2014 年 ~ 80 年代と同等に面積が拡大 現況 面 80 積 ( 60 千 ha 40 ) 20 縞葉枯病推定発生面積水稲作付面積 日立市 福島県 0 '55 '57 '59 '61 '63 '65 '67 '69 '71 '73 '75 '77 '79 '81 '83 '85 '87 '89 '91 '93 '95 '97 '99 '01 '03 '05 '07 '09 '11 '13 '15 '17 イネ縞葉枯病発生推定面積と水稲作付面積の推移 埼玉県 栃木県 発病株率 (%) 8 月上旬調査 筑西市 つくば市 土浦市 水戸市 ひこばえにおける市町村内平均発病株率 (%) 9~10 月調査 :20% 以上 :10~20% :5~10% :1~5% :1% 未満 外円 ( 青色 ): 17 年内円 ( 橙色 ): 13 年 千葉県 イネ縞葉枯病の調査地点別発生株率の変化 ( 13 17) とひこばえ ( 再生稲 ) における市町村内平均発病株率 ( 17) 茨城県病害虫防除所 ( 茨城県農業総合センター病害虫防除部 ) 発生予察課発生予察課 TEL : FAX : byobo@pref.ibaraki.lg.jp

69 2,500 2,000 1,500 1,

70 /9 7/14 7/23 7/ /15 7/23 7/29

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72 7S BL 1 SL,C L W 0 12

73 ) 0 (

74 平成 29 年度関東地域マッチングフォーラム イネ縞葉枯病の克服に向けて - 最新防除技術と生産現場の取り組み - 講演要旨集 編集 発行 農研機構中央農業研究センター 茨城県つくば市観音台 発行年月 2017 年 12 月 連 絡 先 電話 :029(838)8979 FAX:029(838)8574 carc-comm@ml.affrc.go.jp 農研機構 は 国立研究開発法人農業 食品産業技術総合研究機構 のコミュニケーションネーム ( 通称 ) です