家政_07紀要47_自然&工学century

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1 東京家政学院大学紀要 第 号 00 年 食用カキを対象として 薩田 岡村 清明 清水 佳美 山本 美穂 悠夏 中村 彩子 柴田 真理子 佐川 純子 前場 山中 秋山 真由美 久美子 佐裕里 9 市販されている食用カキ 広島産 宮城産 の安全性について細菌学的に検討し 次のような 成績が得られた 生産地の異なる両地域のから食中毒の病因物質である腸炎ビブリオ Vibrio parahaemolyticus や黄色ブドウ菌 Staphylococcus aureus などの検出が認められた そのに 糞便汚染の指標である糞便性大腸菌 Escherichia coli などの検出が認められたことなどは 購 入後の保存方法を誤ると食中毒や健康被害を引き起こす可能性を強く示唆するものである キーワード 食用カキ 腸炎ビブリオ 黄色ブドウ菌 糞便性大腸菌 大腸菌群 Ⅰ はじめに 狂牛病の問題から派生した食肉の偽装表示事件 は ) 衛生法に抵触 または違反などによっても 市販 消費者の市販飲食物に対する大きな不安と されている各種の飲食物の清潔 安全性に対する ともに いわゆる JAS 法の改正や食品衛生法の 信頼性の低下を著しく加速させることとなった 改正へと発展し 生鮮食品の原産地表示が必要と 近年 冬季になると全国的に高齢者 抵抗力の なった ) すなわち 原産地を偽って表示したこ 減弱した が入所している老人福祉施設や老人病 とが消費者の市販飲食物に対する安全性や安心に 院などで嘔吐や下痢を主症状とする患者の発生が 対する信頼を一気に失うこととなったのである みられている 特に一室内に 人の高齢者 また 中国から輸入された冷凍ほうれん草の が在室しているところでは 複数の患者発生がみ 残留農薬問題や 000 平成 年 月にか られることもある その場合さらに病的症状が進 けて大手乳業メーカーの加工乳による黄色ブド 展し 複数の死亡者が確認されたこともある 死 ウ菌の産生した毒素による大型食中毒事件の発 因調査の結果によると死亡者の多くからノロウイ ) さらに 00 平成 9 年 月に入って大手 ルスが分離定されることがほとんどである こ 菓子メーカーの消費期限切れ原料使用による食品 のノロウイルスはウイルス性食中毒の病因物質と 生 家政学部家政学科 東京家政学院大学家政学部家政学科 00 年度卒業 現 魚喜 00 年度卒業 現 市立静岡病院 00 年度卒業 現 川崎市 00 年度卒業 現 知久 00 年度卒業 現 京はやしや 99 年度卒業 現 服部栄養専門学校 00 年度卒業 現 シェソング ブラウ 00 年度卒業 現 グレープストーン 9 00 年度卒業 現 厚木市 - -

2 して重要である またその場合の原因食品の大部 測定し さらに各別の平均菌量 標準偏差 分が カキ の生食または加熱不充分な喫食であ を求め その差を統計学的 welch の t 検定 る に比較検討した 大腸菌群の検出について そこで著者らは 現在スーパーマーケットで市 販されている容器包装された食用カキ 広島産と 大腸菌群の検出は原液および各希釈液 ml を 宮城産 に着目し その安全性について細菌学的 BGLB 培地 栄研 に接種し で 時間培 方向から比較検討したので報告する 養した 培養後の判定は BGLB 培地のダーラム 管内にガスの産生が認められた場合を大腸菌群陽 Ⅱ 性と判定した 検討および検討方法 検討について さらに それぞれ陽性を示した培地から一般 本検討は 某スーパーマーケットで市販さ 細菌は普通寒天平板培地 栄研 へ 大腸菌群は れている広島産と宮城産のカキ 生食用 加熱調 EMB 寒天平板培地 栄研 へそれぞれ 白金耳 理用 である 広島産生食用カキ 以下Aと 量を塗抹し で 時間培養した する その浸漬水 以下Bとする 広島 培養後の各平板培地に形成されたコロニーの 産加熱調理用カキ 以下Cとする その 大きさ 形状 色調などの性状から代表的な集 浸漬水 以下Dとする 宮城産生食用カキ 落を鉤菌し 普通寒天斜面培地に塗沫し で 以下Eとする その浸漬水 以下F 時間培養した その後の菌株は定試験まで とする 宮城産加熱調理用カキ 以下Gと 冷蔵庫に保管した する その浸漬水 以下Hとする を対 定試験について 象とした また いずれのも各検討日ごとに 分離細菌の定試験は次の方法で実施した ま 配送先店頭に陳列された直後のものを購入し 検 ず グラム染色 Hucker の変法 による染色性 討開始まで冷蔵庫に保存した なお 本検討 や菌型を顕微鏡下で観察するとともに チトク 数はA Bが ずつ C Dが ずつ E ローム オキシターゼ試験による腸内細菌と非腸 Fが ずつ G Hが 9 ずつの合計広 内細菌の鑑別 TSI 寒天培地 ( 栄研 ) を利用して 島産が 宮城産が の総計 糖分解能試験などの結果から 定試験用の日水 である なお 検討時期は食用カキが市販されて 製の ID キット (NF- EB-0) を選択し その いる 月初めから 月末の約 ヶ月間である 使用方法に従って実施した 検討方法について A C E Gの各 0 g を無菌的に採取し Ⅲ 90 ml の滅菌生理的食塩水とともに滅菌済みスト 結果 一般細菌について マフィルターバックに投入し 分間ストマッ 各別にみた一般細菌量の検出状況は表 カーにかけて磨砕した乳剤を原液とした この原 広島産 表 宮城産 に示す通りである 表 液を必要に応じて滅菌生理的食塩水で 0 倍段階 の広島産でみるとAは 0 を中心に分布 希釈した なおB D F Hの各浸漬水は し その平均菌量は 0. SD:0. を示してい そのものを原液とした る 以下様にみると B も 0 を中心に分 一般細菌の検出について 布し その平均菌量は 00. SD:0.0 を C は 00 0 を中心に分布し その平均菌量は 一般細菌の検出は原液および各希釈液 ml を ハートインフュージョンブイヨン培地 日水 に 00.9 SD:. を D は 0 を中心に分布し 接種し で 時間培養した 培養後の判定 その平均菌量は 0. SD:0.9 をそれぞれ示し はハートインフュージョンブイヨン培地に混濁が ている 認められた場合を細菌陽性と判定した 各と も細菌陽性と認められた希釈倍数をもって菌量を - -

3 薩田 清明 他 表1 各別にみた一般細菌量の比較について 広島産 た 菌量 <00 00 平均菌量 SD 表3 各別にみた大腸菌群量の比較について 広島産 菌量 < A B 0 C D 平均菌量 SD A B C D A 生食用カキ B Aの浸漬水 C 加熱用カキ D Cの浸漬水 は数 SD 標準偏差 次に表 の宮城産でみると E F A 生食用カキ B Aの浸漬水 C 加熱用カキ D Cの浸漬水 は数 SD 標準偏差 G はいずれも 0 を中心に分布し その平均 菌量はそれぞれ 0. SD: SD:0. 次に表 で広島産の各別に平均菌量をみる 0. SD:0. を 示 し て い る 一 方 試 料 H は と Aは <00 以下を中心に分布し その平 00 0 を中心に分布し その平均菌量は 00. 均菌量は 00. SD:0. を 以下様にみる と B も <00 以下を中心に分布し その平均 SD:0.0 を示している 菌量は 00.0 SD:0. を Cは <00 00 表2 各別にみた一般細菌量の比較について 宮城産 を中心に分布し その平均菌量は 00.0 SD:0. 菌量 <00 00 を Dは <00 を中心に分布し その平均菌 E F 平均菌量 SD 量は 00.0 SD:0. をそれぞれ示している さ. G 9 H 9 0 ら に 表 の 宮 城 産 で み る と 各 試 料 別 の 平 均 菌 量 は 試 料 E が 00.00(SD:0.00) を 試 料 F は (SD:0.) を Gは 00.0(SD:0.) をそ れぞれ示している しかしHからは全く認め E 生食用カキ F Eの浸漬水 G 加熱用カキ H Gの浸漬水 は数 SD 標準偏差 られなかった 表4 各別にみた大腸菌群量の比較について 宮城産 さらに 各間の平均菌量の差を統計学的に 菌量 <00 00 比較検討してみた それによると表 の広島産の BとDの間では 後者の方が有意 t. p 0.0 に平均菌量の多いことが認めら れた また表 の宮城産でみるとEとF FとGの間では いずれもFの方が 有意 t.9 t. p 0.0 に平 平均菌量 SD E F G H E 生食用カキ F Eの浸漬水 G 加熱用カキ H Gの浸漬水 は数 SD 標準偏差 均菌量の少ないことが認められた 0 大腸菌群について 各別に大腸菌群の検出状況は表 広島 さらに 各間の平均菌量の差を統計学的に 産 宮城産 に示す通りである まず表 で 比較検討してみたが広島産 宮城産ともに間 広島産の各別に大腸菌群の検出率をみると試 の平均菌量に差 t は認めら 料Aは % に Bは約 % に Cは約 れなかった % に はD約 にそれぞれ認められた 一方表 で宮城産の大腸菌群の検出率は E グラム染色について 各別に各平板培地から分離された細菌の生 F G では を示したが 化学的性状は表 広島産 表 宮城産 に示 Hからは大腸菌群の検出は全く認められなかっ す通りである 表 で広島産についてみると - -

4 表5 各から分離された菌株の性状について 広島産 性状 分離 株数 染色株 生 A B 食 用 加 C D 0 熱 用 合計 グラム 染 色 これらのうちEから % の 9 菌株 F チトクローム オキシターゼ 染 色 性 菌 性 陽性菌 菌 陽性菌 陰性菌 菌 陰性菌 Hから 菌株の合計 00 菌株が分離された から約 9% の 菌株 Gから 0% の 菌株 Hから 0% の 菌株の合計 00 菌株中 9% の 9 菌株について様に検討した 陽性菌 菌 陽性菌 陰性菌 0 菌 陰性菌 染色性についてみると 9 菌株中グラム陽性 陽性菌 菌 陽性菌 陰性菌 菌 陰性菌 9 菌が 菌株の約 に対し 陰性菌は 菌株 陽性菌 9 菌 陽性菌 9 陰性菌 9 菌 陰性菌 9 の約 にそれぞれ認められた さらに菌型に ついてみると 9 菌株中菌が 菌株の約 9 に 陽性菌. 菌. 陽性菌. 対して 菌は 倍も多い 菌株の約 9 にそ 陰性菌. 菌. 陰性菌 9.9 れぞれ認められた A カキ本体 B 浸漬水 C カキ本体 D 浸漬水 1 陽性菌とは非腸内細菌 陰性菌とは腸内細菌を示す は チトクローム オキシターゼ試験について さらに チトクローム オキシターゼ試験の結 Aから 菌株 B から 菌株 Cか 果を表 の広島産についてみると 菌株中陽 ら 菌株 Dから 菌株の合計 0 菌株が 性を示す非腸内細菌が 菌株の約 に対し 分離された これらのうちAから約 % の 陰性を示す腸内細菌は 9 菌株の約 にそれぞ 菌株 Bから約 の 菌株 Cから れ認められた さらに表 の宮城産についてみる 約 % の 菌株 Dから 0 の 菌株の と 9 菌株中陽性を示す非腸内細菌は 菌株の 合計 0 菌株中の約 の 菌株についてグラ 約 に対し 陰性を示す腸内細菌は 菌株の ム染色 糖分解能などの生化学的性状を検討した 約 にそれぞれ認められた まず 分離株の染色性についてみると 菌 株中グラム陽性菌が 菌株の約 に対し 陰 ID 試験について 以のグラム染色やチトクローム オキシター 性菌は 菌株の約 にそれぞれ認められた ゼ試験による腸内細菌の鑑別および TSI 寒天培地 次に顕微鏡下で菌型についてみると 菌株中 による糖分解能試験の成績などから ID プレート 菌が 菌株の約 に対して 菌は約 倍 を選択し 広島産からの 菌株 宮城産からの も多い 菌株の約 9 にそれぞれ認められた 0 菌株を対象に ID 試験による定を実施し 次 一方表 で宮城産についてみると Eから のような菌種名を明らかにすることができた そ 0 菌株 Fから 菌株 Gから 菌株 の結果は表 広島産 表 宮城産 に示す通 表6 各から分離された菌株の性状について 宮城産 性状 分離 株数 染色株 生 食 用 E F 加 熱 用 G H 合計 グラム 染 色 染 色 性 菌 性 りである 表 で広島産から分離定された菌種について チトクローム オキシターゼ みると 最も多く明らかにされた菌種は河川水 陽性菌 菌 9 陽性菌 や土壌中に存在し 水棲動物の腸内から検出さ 陰性菌 0 菌 0 陰性菌 れる Aeromonas hydrophlia が 菌株で 本菌は旧 陽性菌 菌 9 陽性菌 くは食中毒細菌の一つでもある 次いで多く 陰性菌 菌 陰性菌 陽性菌 菌 陽性菌 定されたのは Serratia marcescens で 本菌は腸内 陰性菌 菌 陰性菌 細菌科に属し水 土壌 食品に広く分布してい 陽性菌 0 菌 陽性菌 る またわが国特有の食中毒病因物質である腸炎 陰性菌 菌 0 陰性菌 0 ビブリオ Vibrio parahaemolyticus が 菌株 さ 陽性菌. 菌 9. 陽性菌. らに土壌や河川水などの自然界に分布がみられ 陰性菌. 菌. 陰性菌.9 E カキ本体 F 浸漬水 G カキ本体 H 浸漬水 1 陽性菌とは非腸内細菌 陰性菌とは腸内細菌を示す る Pseudomonas cepacia が 菌株などである 一 は 方大腸菌群を構成する Enterobacter sakazakii が 菌株および Enterobacter cloacae が 菌株などで - -

5 薩田 清明 ある 他 腔や皮膚に常在する非腸内細菌の白色ブドウ菌 Staphylococcus epidermidis などが 菌株ずつ分 表7 定された菌種名について 広島産 菌 種 名 離定された 菌 株 数 Aeromonas hydrophila Serratia marcescens Enterobacter sakazakii 当研究室では永年にわたり各種の飲食物を対象 Vibrio parahaemolyticus として その安全性について食品衛生学的見地か Pseudomonas cepacia Klebsilla ozaenage Staphylococcus gallinarum に豆腐 ),),) レトルト食品 ),),9) ミネラルウォー Staphylococcus xylosus ター 0),),) 厚焼き卵とアイスクリーム ),),) Salmonella BG III 野菜サラダ ),),) サンドイッチ 9) カット野 Providencia rettgeri Vibrio mimicus Enterobacter cloacae Staphylococcus arlettae 一般的にみてわが国の食中毒は 9 月を中心 Kluyvera cryocrescens Klebsiella pneumoniae する夏季に発生することが多い しかし冬季にも 定 不 合 IV ら細菌学的に検討を継続実施している これまで 菜 0),),) シュークリーム ),) 串ダンゴ ) 食用カキ ) などの成績を報告してきた 乳幼児下痢症や急性胃腸炎などの食中毒症状を呈 能 する患者の多いことが指摘されていた そしてそ 計 考察 の病原体としてノーウォークウイルス 旧くは小 次に表 で宮城産から分離定された菌種につ 型形ウイルス SRSV : Small round structuned いてみると 最も多く明らかにされた菌種は食中 virus の可能性が強く疑われていた 特に急性胃 毒細菌である Vibrio parahaemolyticus が 9 菌株 腸炎患者ではカキの喫食が疑われる事例 ),) や Serratia marcescens と口腔内や気道に常在し 時 輸入二枚貝による例 9),0),),) もみられたが こ には下痢性腸炎を起こす可能性を持つ腸内細菌 の当時では本ウイルスが食中毒の病因物質である で あ る Klebsiella pneumoniae が 菌 株 ず つ 定 と認定されていなかった された さらに食中毒細菌である Staphylocoocus その後 本ウイルスが食中毒の病因物質とし 大腸菌群を構成し aureus 黄色ブドウ菌 て追加認定されたのは 99 平成 9 年であり 糞便汚染の指標細菌である Echerichia coli 人の鼻 かつ食中毒統計に掲載されるようになったのは 表 99 平成 0 年からである またこの小型 定さけた菌種名について 宮城産 菌 種 名 形ウイルスは 00 平成 の食品衛生法の一 菌 株 数 Vibrio parahaemolyticus 9 Salmonella BG III 部改正により ノロウイルス と命名された ) さらに このウイルスがカキによる食中毒の病因 Serratia marcescens 物質として注目されるようになったのは 99 平 Klebsiella pneumoniae 成 年ころからである Citrobacter freundii Aeromonas hydrophila Kluyvera cryocrescens Hafnia alvei ヒトからヒトへの感染による胃腸炎の集団発生例 Klebsilla ozaenage 事例 を施設別に分類した その結果をみ ると最も多かったのは高齢者施設で 件の 0.% 一方 吉澄は 00 平成 年 月から 00 平 成 年 月にかけて北海道でノロウイルスの Echerichia coli Staphylococcus xylosus Staphylococcus aureus Staphylococcus epidermidis 社会福祉施設が 件の.% 医療機関が 件 の 9.% 小学校と宿泊施設がそれぞれ 件ずつ 0 の.% その他 スポーツ大会 集会など が 合 定 不 計 能 である 次いで保育所 幼稚園が 件の.% - -

6 件の.% であった ) このように本ウイルス たり大腸菌群最確数が 0 以下である という基 のヒトからヒトへの感染流行例の多くは高齢者や 準に合格した海域で養殖されているカキを 生食 保育園など比較的抵抗力の弱いヒト集団での発生 用 として採取することが認められている が多い 採取後の 生カキのむき身処理 については食 ) 一方 99 平成 0 00 平成 年ま 品衛生法の許可対象範囲外であることから 県に での 年間における本ウイルスによる食中毒事 よる カキ処理に関する取締り条例 で保健所の 件の発生状況をみると 年間の平均事件数は 食品衛生監視員による衛生指導を実施している 件 年平均 % 平均患者数は, 人 年平 その主な内容はシーズン前の施設の検査 従事者 均.% を示している このように近年本ウイ の衛生講習会 シーズン中は食品衛生法に基づく ルスによる食中毒事件数および患者数の発生状況 製品の収去検査 表示の確認 施設の衛生管理状 は著しい増加の傾向を示している その主な原因 況などについて監視 指導を実施している 食品はカキ 二枚貝 であり 病因物質はノロウ 生カキの袋詰め加工業は 食品衛生法 の魚介 イルスである 類販売業の許可が必要なことから 県の 食品衛 カキは 海のミルク と称されるほど栄養価が 生法施行条例 食品衛生法施行細則 で規定さ 高く 冬季に最も多く賞味される魚介類の一つで れた施設基準 管理運営基準に基づいて監視 指 ある このようにノロウイルスによる食中毒事件 導を実施している の頻発時期とその食中毒の原因食品 カキ が最 食品衛生法により容器包装されている食品を販 も消費 生産 される時期とがよく一致している 売するときは 見やすい位置に必要事項を表示す 食中毒はこのほかにはみあたらない ることが義務付けられている 生カキ 例 の場 一般にカキは内湾海域で養殖されるため陸か 合は名称 生カキ 生食用である旨の表示 生 らの生活排水による汚染を受けやすい 汚染経路 食用 消費期限 年 月 日 保存方法 0 として考えられることは 本ウイルスは食品中で 以下 加工所の所在地 加工者の氏名 採取さ は増殖できず 人の小腸粘膜内で増殖するので糞 れた海域又は湖沼 宮城県海域 について記載す 便中に排出される その後家庭下水から河川水を ることになっている なお 加熱調理用カキ の 経て海水の汚染がもたらされる 一方 カキは 場合は 生食用 を 加熱調理用 とする また 時間に約 0 リットル以または 00 リットルの 加熱調理用カキでは採取海域を表示する義務はな 海水を吸引し 海水中に含まれるプランクトン い や有機成分を摂取している 生活排水に汚染され 成分規格 カキの基準 については カキ た海域で養殖すれば糞便由来の病原微生物を摂取 g あたり一般細菌数が 0,000 以下であること し カキの中腸腺内で著しく濃縮 蓄積されるこ カキ 00 g あたり大腸菌群最確数が 0 以 カキ g あたり腸炎ビブリ とになる 特にカキは通常内臓ごと賞味されるた 下であること め 食品衛生の取扱いには十分な注意が必要で オ最確数が 00 以下であること ある に保存することの つが定められている 0 以下 そこで著者らは 容器包装された生産地の異な 次に本検討中の一般細菌数について検討し る広島産と宮城産の食用カキ 生食用と加熱調理 てみた 広島産の生カキ g あたりの一般細菌数 用 を対象に その安全性について細菌学的に比 はAが 0. を Bが 0. を Cが 較検討してみた 0.9 を Dが 0. をそれぞれ示し いずれ も 生食用 加熱調理用 生食用カキ g あたり まず 生食用カキ の採取 処理場 表示 成 の一般細菌数の基準値 0 以下を示し問 分規格などについて検討してみた 食品衛生法により生食用カキを採取する海域の 題のないことが認められた さらに宮城産につい 海水に基準が定められている カキのシーズン前 て様にみるとEは 0. を Fは 0. を に養殖海域を細菌学的に検査し 海水 00ml あ Gは 0. を Hは 0. をそれぞれ示し - -

7 薩田 清明 いずれも基準値以下で問題のないことが認められ 他 冬季とはいえ 本菌が生食用カキおよび加熱調 た 理用カキから分離定されたことは 季節的には 次に大腸菌群の検出状況について検討してみ 本菌による食中毒のシーズンとは異なるが 購入 た この大腸菌群に対する基準値は 00 g あた 後の保存方法を間違えると増殖し 食中毒を引き り大腸菌群最確数が 0 以下であること 本検 起こすことが十分考えられるので 注意しなけれ 討方法による大腸菌群の求め方は基準値の求め方 ばならないことは当然であろう と異なるので 単純に比較することはできない 次 い で 多 く 分 離 定 さ れ た の は Aeromonas しかし一般細菌数から推測してみると著しく少な hydrophlia 広島産から 菌株 宮城産から 菌 いものと考えられる また生産地別にみた大腸 株 である Hydrophlia とは 水を好む という 菌群の検出率は広島産の生食用で 中 試 意味で河川 下水や海水中に生息し カキや魚 料の に対し 宮城産では 中 の 介類から高頻度に検出される 本菌は腐敗を促進 加熱調理用では広島産の 中 9 の させる細菌でもあり またしばしば敗血症 胃腸 約 に対し 宮城産では 9 中 の約 炎 肺炎などの日和見感染を引き起こすこともあ をそれぞれ示し いずれも広島産の方が検出 る 本菌は低温で増殖し 増殖最適温度は で 率の高い傾向を示したが差は認められなかった 食品を十分に加熱することによって死滅が可能で さらに腸炎ビブリオについて検討してみた 本 ある また本菌は食中毒細菌の一つであるが こ 菌による食中毒発生の中心は夏季である 従って こ十数年間に本菌による食中毒事件の報告例はな 冬季の本検討を対象に本菌の検出状況につい い て全く検討はしなかった しかし 分離菌株の Serratia marcescens 広島産から 菌株 宮城 定試験により両生産地のカキから本菌の分離され 産から 菌株 は腸内細菌科に分類され 院内感 ていたことが認められたのである 以のような 染のほか尿路感染症 肺炎 敗血症などを起こす ことからこの成績をもって本菌の成分規格に合格 また各種の臨床材料から分離されるほかに 空気 か否かは不明である 中や水中 土壌 食品など広く自然界に分布がみ 次に分離定された主な菌種について検討して られる 食品中でもパン 牛乳 肉などの中でも みた よく増殖して血液のように赤変させることから霊 両生産地に共通して分離定された菌種は腸炎 菌とも言われている ビブリオ Vibrio parahaemolyticus 広島産から Klebsiella pneumoniae 広島産から 菌株 宮 菌株 宮城産から 9 菌株 である 本菌はわが国 城産から 菌株 は口腔内や気道に常在し肺炎 特有の食生活 魚介類の生食 からみられる代表 菌としても知られている 一方では下痢性胃腸炎 的な食中毒の病因物質である 本菌の自然界にお を起こす可能性を持つ腸内常在菌で 日和見感染 ける分布の中心は海水であり 淡水中では急速に 尿路感染などの原因の一つとしても重要である 死滅する 食塩濃度が 海水の食塩濃度 製造工程中にヒトから汚染されたものと考えられ とじ で最もよく増殖がみられる る 本菌による海水汚染はノロウイルスと様に患 次に飲食物の糞便汚染の指標細菌である大腸 者の糞便中に排出された本菌が家庭下水を経て河 菌 Escherichia coli を含む大腸菌群 Enterobacter 川水を汚染し そのまま沿岸海域を汚染する 海 cloacae, Klebsiella oxytoca, Enterobacter sakazakii 水中に流れ込んだ本菌は海底中に沈殿している有 について検討してみた 本来飲食物から大腸菌群 機物を栄養源として海水温が高くなる夏季を中心 が検出されるということは その食品がヒトや動 に増殖し新鮮な魚介類を汚染することになる 特 物の糞便に直接的 または間接的に汚染された可 に本菌は海水の温度が 0 を超えてくると分裂 能性のあることを強く意味するものである 速度が通常 0 0 分 の半分の時間で分裂し よく増殖する ),) 従って 本菌群と出所 腸管から糞便とともに 外界へ をじくする赤痢 腸チフス コレラな - -

8 どの消化器系感染症 感染症法では二類感染症 るものである の病原体を持つ健康保菌者の糞便による汚染の可 大腸菌群の検出率をみると それぞれ広島産 能性も考えなければならない すなわち飲食物に では約 に 宮城産では に 大腸菌を含む大腸菌群の存在が認められるという 認められた ことは その飲食物が消化器系感染症の感染経路 特にヒトや動物の腸管内に常在し 糞便汚染 になることである なお平成 年 月から赤痢 の指標とされる Escherichia coli 糞便性大腸 腸チフス パラチフス コレラなども食品を介し 菌 が 菌株分離定された て体内に侵入し 発症した場合には食中毒の病因 食中毒の病因物質である黄色ブドウ菌 Staphylococcus aureus も 菌株が分離定さ 物質として取り扱うことになった Pseudomonas cepacia は土壌や河川水など自然 れた 界に広く分布がみられる 本菌は生鮮食品の代表 以のごとく 一般的には冬季間に限定して賞 的な腐敗細菌で 低温で増殖するため特に生鮮食 味される食用カキから食中毒の病因物質である腸 品の貯蔵では問題となる このような細菌の増殖 炎ビブリオ Vibrio parahaemolyticus や黄色ブド を防ぐために購入後は速やかに調理し喫食するこ ウ菌の検出が認められた このことは冬季とは とである さらに抵抗性の減弱したヒトに感染し いえ 市販されている食用カキ購入後の保存方法 院内感染や日和見感染の原因細菌としても重要で を誤ると食中毒の発生を引き起こすことが十分に ある また医療器具を汚染して手術後の尿路感染 考えられる さらに糞便汚染の指標である糞便性 症を引き起こすことも指摘されている 大腸菌の Escherichia coli が認めらたことは食品 Staphylococcus epidermidis は白色ブドウ菌ま 衛生学的にみて安全性に重大な問題のあることを たは表皮ブドウ菌ともいわれ ヒトに対する病 強く示すものである 原性はない 主としてヒトの鼻腔や咽喉 毛髪 なお 本論文の内容の要旨は日本公衆衛生学会 総会 第 回 00 年 0 月 富山市 で発表した 手指 表皮に常在する細菌である Staphylococcus aureus は代表的な食中毒の病因 物質である また手指や皮膚などの化膿性疾患や 文 献 山内一也 牛海綿状脳症の現状と今後の対策 院内感染などを引き起こす細菌としても重要であ 食品衛生研究 (): (00) る 本菌による食中毒は食品中で細菌が増殖する 時に産生した毒素 エンテロトキシン によるも 並木章 改正 JAS 法下での有機農産物に係る検 のである 本毒素は熱抵抗性が強く 00 時間 査認証制度について ( 農産物流通技術研究会第 の加熱でも無毒化されない 菌体は 0 0 分の 9 回研究例会議事録食品 ( 特に農産物関連の ) 加熱で死滅する また本菌は食塩に対する抵抗 各種表示について 原産地 遺伝子組み換食 性の強いことから耐塩性菌ともいわれている 品 有機農産物 フレッシュフードシステム 9 (): 0 (000) Ⅴ 雪印食中毒事件に係る厚生省 大阪市原因究明 結論 著者らは 冬季に全国のスーパ マーケットで 合専門家会議 雪印乳業食中毒事件の原因究 現在市販されている食用カキ 広島産 宮城産 明調査結果について 最終報告 低脂肪乳等 に着目し その安全性について細菌学的に検討し による黄色ブドウ菌エンテロトキシン A 型食 次のような成績が得られた 中毒の原因について 食品衛生研究 (): 9 (00) わが国特有の食中毒の病因物質である腸炎ビ ブリオ Vibrio parahaemolyticus が両生産地 大谷千津子 薩田清明 高橋昌巳 細菌学的に の食用カキから分離定された このことは みた飲食物の安全性について 第一報 豆腐 購入後の保存方法を誤ると 冬季でも本菌に を対 象に 日 本 公 衆 衛 生 学 雑 誌 (0): 9 よる食中毒を引き起こす可能性を強く示唆す (99) - -

9 薩田 清明 薩田清明 黒木玉枝 柴田真理子 石井直美 今井優子 辻 9 他 政 学 院 大 学 紀 要, 自 然 科 学 工 学 系 : (00) 雅子 中島麻美 飲食物の安全 村岡範子 薩田清明 矢野知世子 飯村美和子 性に関する細菌学的研 特に豆腐を対象とし て 東京家政学院大学紀要, 自然科学 工学 牟田美紀子 細菌学的にみた飲食物の安全性に 系 9: 9 (999) ついて 第八報 アイスクリームを対象に 辻 日本公衆衛生学雑誌 9 (0): 90 (00) 雅子 薩田清明 中島麻美 細菌学的にみ た飲食物の安全性について 第二報 特に豆 中川幸子 薩田清明 藤居仁美 豊岡香奈 羽 腐を対象に 日本公衆衛生学雑誌 (0): 9 木麻里子 細菌学的にみた飲食物の安全性につ (999) いて 第九報 野菜サラダを対象に 日本 川村綾子 薩田清明 浅井康枝 細菌学的にみ 公衆衛生学雑誌 9 (0): 90 (00) 薩田清明 樋口幸子 中川幸子 木村由郁 宇 た飲食物の安全性について 第三報 レトル ト食品を対象として 日本公衆衛生学会雑誌 留野京子 藤井仁美 豊岡香奈 羽木麻里子 (0): (999) 仁張恭子 佐藤依子 鈴木理恵 飲食物の安全 長谷川祐子 薩田清明 浅井康枝 川村綾子, 竹 性に関する細菌学的研究 第 報 カップ野 内美佳 細菌学的にみた飲食物の安全性につい 菜サラダとサンドイッチを対象として 東京 て 第四報 レトルト食品を対象として 家政学院大学紀要 自然科学 工学系 : 9 日本公衆衛生学会雑誌 (0): (000) (00) 9 薩田清明 堺 由布子 佐々木玲子 浅井康枝 木村由郁 薩田清明 鈴木理恵 細菌学的にみ 川村綾子 竹内美佳 長谷川祐子 : 飲食物の安全 た飲食物の安全性について 第 報 生野菜サ 性に関する細菌学的研究, 第 報 レトルト食 ラダを対象として 日本公衆衛生学雑誌 0 (0): 品を対象として 東京家政学院大学紀要 自 (00) 然科学 工学系 0: 0 (00) 9 樋口幸子 薩田清明 宇留野京子 仁張恭子 0 薩田清明 川合由希子 山村淳子 ミネラルウォー 細菌学的にみた飲食物の安全性について 第十 ターにおける細菌学的検討 東京家政学院大学 報 サンドイッチを対象として 日本公衆衛生 紀要 自然科学 工学系 : (99) 学雑誌 0 (0): (00) 薩田清明 宮崎美紀 吉見玲子 飲食物の安全 0 石井奈緒子 薩田清明 鈴木由実子 久保田明子 性に関する細菌学的研究, 第 報 ミネラル 細菌学的にみた飲食物の安全性について 第 ウォーターを対象として 東京家政学院大学 報 カット野菜を対象として 日本公衆衛生学 紀要 自然科学 工学系 : 0 (00) 雑誌 0 (0): 9 (00) 吉見玲子 薩田清明 細菌学的にみた飲食物の 山本美穂 薩田清明 有尾優希 細菌学的にみ 安全性について 第五報 ミネラルウォーター た飲食物の安全性について 第 報 カット を対 象に 日 本 公 衆 衛 生 学 雑 誌 (0): 野菜を対象として 日本公衆衛生学雑誌 (): (00) 00 (00) 鵜飼香内子 薩田清明 石井恵子 浦田和子 薩田清明 山本美穂 柴田真理子 石井奈緒子 戸木真由美 細菌学的にみた飲食物の安全性に 久保田明子 有尾優希 鈴木由実子 蛭田栄子 ついて 第六報 厚焼き卵を対象に 日本 飲食物の安全性に関する細菌学的研究 第 報 公衆衛生学会雑誌 (0): (00) カット野菜を対象として 東京家政学院大 薩田清明 石井恵子 浦田和子 戸木真由美 鵜飼香内子 佐藤友子 矢野知世子, 吉田奈緒子 学紀要 自然科学 工学系 : (00) 山崎敬子 薩田清明 松山ゆみ子 細菌学的に 飯村美和子 村岡範子 牟田美紀子 飲食物の みた飲食物の安全性について 第 報 シュー 安全性に関する細菌学的研究, 第四報 厚焼 クリームを対象として 日本公衆衛生学雑誌 き卵とアイスクリームを対象として 東京家 (): 00 (00) - 9 -

10 0 田辺祐子 薩田清明 仲野諭子 山本美穂 柴 野秀人 馬場俊行 中俣和幸 西尾 治 ウチ 田真理子 細菌学的にみた飲食物の安全性につ ムラサキ貝が原因で夏季発生したノーウォーク いて 第 0 報 シュークリームを対象として 様ウイルスによる事例 病原微生検出除法 : 日本公衆衛生学雑誌 (0): 90 (00) (00) 田佳奈 薩田清明 島妙子 横堀陽子 山 本美穂 市川 古田敏彦 竹内寛幸 東谷一郎 西尾 治 大 恵 金澤由香里 沼山紘子 柴 アサリの喫食を原因とするノーウォーク様ウイ 田真理子 細菌学的にみた飲食物の安全性につ ルスとA型肝炎ウイルスによる食中毒事例 病 いて 第 報 串ダンゴを対象として 日本公 原微生物検出情報 : 9 0 (00) 衆衛生学雑誌 (0): 99 (00) 古田敏彦 秋山美穂 加藤由美子 西尾 清水佳美 薩田清明 岡村悠夏 中村彩子 山 治 ノロウイルス ノーウォーク様ウイルス とA 本美穂 山中真由美 秋山久美子 佐川純子 型肝炎ウイルスに汚染されたウチムラサキ貝に 前場佐祐里 柴田真理子 細菌学的にみた飲食 よ る 食 中 毒 事 例 感 染 症 学 雑 誌 (): 9 9 物の安全性について 第 9 報 食用カキを対象 (00) として 日本公衆衛生学雑誌 (0): 99 (00) 井 薩田清明 寺田 栄 最 近 年 間 の 食 品 媒 介 ウ イ ル ス 性 胃腸炎集団発生実態調査 厚生科学研究報告 (99) 厚編 食品衛生学 第三班 第四章 食中毒と感染症について pp. 9 文書院 東京 00 吉澄志麿 ノロウイルス 遺伝子型 検出頻度 Inoue S, Yamashita S, Yamadera M, Yoshikawa はシーズンでも施設により異なる Medical N, Kato N, Okabe N. Sur veillance of viral gastroenteritis in Japan, Pediatric cases and Tribune 0 (): (00) 財団法人厚生統計協会編 国民衛生の動向 厚 outbreak incidents. J infect dis., : 0- (000 生の指標 (9) (9) (99 00) 畠山 敬 山口友美 齋藤紀行 秋山和夫 白 9 Kiyohara T, Satoh T, Yamamoto H, Totsuka A, 石廣行 小笠原久夫 宮城県における腸炎ビブ Moritugu Y. The latest seroepidemiological リオ調査 宮城県保健環境センター年報 : pattern of hepatitis A in Japan. Jpn J. Med. Sci. Biol., - (99) 0 (000) 大仲賢二 古畑勝則 井口光二 原 0 川奈緒美 野伸広 本田俊郎 吉国謙一郎 有馬忠行 湯又義勝 伊東祐治 増満弘史 中 元宣 福 山正文 Vibrio Vulnificus 感染症に関する基礎的 00.. 受付 受理

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平成 27 年 3 月 4 日農林水産省消費 安全局 平成 27 年度食品の安全性に関する有害化学物質及び有害微生物のサーベイランス モニタリング年次計画 1. 基本的な考え方食品安全行政にリスクアナリシスが導入され 科学に基づいた行政の推進が必要となっています このため 農林水産省は 食品の安全性 平成 27 年 3 月 4 日農林水産省消費 安全局 平成 27 年度食品の安全性に関する有害化学物質及び有害微生物のサーベイランス モニタリング年次計画 1. 基本的な考え方食品安全行政にリスクアナリシスが導入され 科学に基づいた行政の推進が必要となっています このため 農林水産省は 食品の安全性に関するリスク管理の標準的な作業手順を記述した 農林水産省及び厚生労働省における食品の安全性に関するリスク管理の標準手順書

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性食中毒である きのこ類による食中毒や貝毒による食虫毒は 毒素型の自然毒食中毒である ウエルシュ菌や ベロ毒素陽性の大腸菌が原因の場合には 感染毒素中間型細菌性食中毒に分類 されるべきものである 学校医が知っておくべき食中毒に関連する法律は 主に食品衛生法と感染症法 それに学校保健安全法である 食品 下痢 嘔吐 腹痛という急性胃腸炎症状は 上気道感染症状と共に 学校における急性感染症の症状として頻度が多い こういった症状が集団で発症した場合 あるいは他の症状でも 特定の食品が原因と疑われる場合に 学校医は迅速な対応が求められる そのため 学校医は食中毒や感染性胃腸炎につき 法律と臨床の二面から詳細に知っておく必要がある 一般的に思い浮かぶ食中毒についての概念は 細菌やウイルスに汚染された食品を飲食することにより起こる下痢

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