1. はじめにこの規格は ( 一社 ) カーテンウォール防火開口部協会が所管する国土交通大臣認定防火設備において主構成材料として使用される耐熱板ガラスの品質について ( 一社 ) カーテンウォール防火開口部協会, 板硝子協会, ガラスブロック工業会の共通の規格として定めたものである 2. 適用

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こおがすえたけ
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1 一般社団法人カーテンウォール防火開口部協会板硝子協会ガラスブロック工業会耐熱板ガラス品質規格制定平成 7 年 9 月 1 日改定平成 30 年 9 月 1 日一般社団法人カーテンウォール防火開口部協会板硝子協会ガラスブロック工業会

2 1. はじめにこの規格は ( 一社 ) カーテンウォール防火開口部協会が所管する国土交通大臣認定防火設備において主構成材料として使用される耐熱板ガラスの品質について ( 一社 ) カーテンウォール防火開口部協会, 板硝子協会, ガラスブロック工業会の共通の規格として定めたものである 2. 適用範囲この規格は ( 一社 ) カーテンウォール防火開口部協会が所管する国土交通大臣認定防火設備において主構成材料として使用される耐熱板ガラスについて規定する耐熱板ガラスとは網が入っていない単板ガラスで指定性能評価機関の評価業務方法書による試験方法で 2 0 分以上の遮炎性能を有するガラスであり低膨張防火ガラス耐熱強化ガラス耐熱結晶化ガラスの 3 種類がある適用範囲となる防火設備を下表に示す防火戸の認定番号防火設備 EB-9101~EB-9108 防火設備 EB-9111~EB-9117 防火設備 EB-9121~EB-9124 防火設備 EB-9131~EB-9133 防火設備 EB-9141 複合防火設備 CAS-0259~0261 構造方法または建築材料の名称アルミニウム合金はめ殺し窓 ~ アルミニウム合金製引き自動ドアアルミニウム合金はめ殺し窓 ~ アルミニウム合金製開き窓 ( ドア含む ) 木質系はめ殺し窓 ~ 木質系開き窓耐熱板ガラス入り鋼製はめ殺し窓 ~ 耐熱板ガラス入り鋼製引き自動ドア木質系開き戸耐熱板ガラス入木質系開き戸 ~ 耐熱板ガラス入鋼製開き戸木質系開き戸耐熱板ガラス入鋼製引き自動ドア 3. 耐熱板ガラスの種類耐熱板ガラスの種類は次の通りである (a) 低膨張防火ガラス素板の種別 : 硼珪酸ガラス ( 建築用板ガラスとして通常使用されているソーダ石灰ガラスに対しソーダ, 石灰を減らし主に硼酸を用いたガラス ) 二次処理 : 素板ガラスを原寸切断後熱処理をして防火用に使用できるようにした特長 : 一般の建築用板ガラスに比べ青みが少なく高透明であるまたフロート製法による一般の建築用板ガラスに比べて2 倍以上の曲げ強度があり万が一割れた際は一般の建築用板ガラスと同様の割れ方をする (b) 耐熱強化ガラス素板の種別 : ソーダ石灰ガラス ( 建築用板ガラスとして通常使用されているガラス ) 二次処理 : 素板ガラスを原寸切断してエッジに特殊研磨を施した後に特殊な強化処理をして耐熱強度を高め防火用に使用できるようにした特長 : フロート製法又はロールアウト製法による一般の建築用板ガラスに比べて約 5 倍の曲げ強度があり万が一割れても細かく粒状に破砕する ( 強度破砕形状ともに JIS R 3206 強化ガラスを満足している ) また品質管理手法として関連規格 JIS R 3223 耐熱強化ガラスがある - 1 -

3 (c) 耐熱結晶化ガラス素板の種別 : リチウムアルミナ珪酸系組成のガラス二次処理 : 素板ガラスを再加熱処理してガラス全体に微細結晶を均一に析出させ熱による膨張をほとんどなくして熱衝撃強度を高め防火用に使用できるようにした特長 : 一般の建築用板ガラスと同様に切断加工が容易にできる 4. 規格対象品が備えるべき防火設備としての実績と防火性能この規格で取り扱う板ガラスは防火設備として次の (1) の実績があり防火性能に関して (2) の性能を有しているものとする (1) 指定性能評価機関においてアルミニウム合金製の枠を用いた仕様で防火性能試験を受け合格しているか防火設備 ( 防火戸 ) または特定防火設備の個別認定の取得実績があることを原則とする (2) 国土交通大臣認定防火設備において認定されたアルミニウム製建具との組み合わせによって ( 一社 ) カーテンウォール防火開口部協会と協議の上指定性能評価機関により定められた防火設備の試験を受け合格することまたはそれと同等以上の性能を有していること 5. 板厚の種類及び使用可能最大寸法とバリエーション (1) 板厚の種類及び使用可能最大寸法板厚の種類と使用可能最大寸法を下表に示す耐熱板ガラスの種類板厚 ( 呼称厚さ ) の種類使用可能最大寸法 ( 見付寸法 ) (a) 低膨張防火ガラス 5 ミリ, 6.5 ミリ, 7.5 ミリ, 10 ミリ, 12 ミリ (b) 耐熱強化ガラス 3 ミリ,4 ミリ,5 ミリ, 6 ミリ, 6.5 ミリ, 8 ミリ, 10 ミリ, 12 ミリ 10 ヘーシ表を参照 (c) 耐熱結晶化ガラス 5 ミリ, 6.5 ミリ, 8 ミリ, 10 ミリ本表に記述された使用可能最大寸法は ( 一社 ) カーテンウォール防火開口部協会が所管する国土交通大臣認定防火設備上使用することが可能な最大寸法を示したものであるガラスの種類によっては生産していない寸法もあるので詳細は各製造会社に確認する必要がある (2) バリエーションバリエーションとして次の 7 タイプがある透明タイプ ---- 耐熱板ガラスとして最も基本的なタイプでありバリエーションの基本となるもの熱線吸収タイプ -- 透明タイプのガラス素地に微量な金属元素を加えるなどして日射吸収率を上げ日射熱除去率を高めたもの - 2 -

4 熱線反射タイプ-- 透明タイプの表面に金属の薄膜を付着させて日射反射率を上げ日射熱除去率を高めたもの及び熱線吸収タイプの品種の表面に金属の薄膜を付着させて日射反射率を上げ日射熱除去率を高めたものセラミック印刷タイプ - 透明タイプのガラスの表面にセラミック塗料を塗布し焼付け印刷したものエッチングタイプ - 透明タイプのガラスの表面にエッチング加工 (= フロストタペストリー加工 ) を施したもの型板タイプ ---- 表面に型模様を施したもの無機膜コーティングタイプ - 透明タイプのガラスの室内側表面に無機膜を湿式コーティングしたもの日射熱除去率とは1-η(JIS R3106に規定する夏の日射熱取得率 ) で表される値を示すなお上記 5. 記載の各耐熱板ガラスを組入れた ( 一社 ) カーテンウォール防火開口部協会が所管する国土交通大臣認定防火設備の各防火戸標準仕様書記載の合わせガラス複層ガラスを使用可能とする 6. 板厚, 寸法の許容差各耐熱板ガラスの製造会社が責任をもって定めこの品質規格に掲載するものとする (1) 板厚の許容差耐熱板ガラスの種類別の板厚の許容差を下表に示す耐熱板ガラスの種類呼称厚さ許容差 (a) 低膨張防火ガラス 5 ミリ +0.5mm -0.3mm 6.5 ミリ, 7.5 ミリ, 10 ミリ ±0.6 mm 12 ミリ ±0.8mm 4 ミリ ±0.4mm 型板タイプ 5 ミリ ±0.4mm 6 ミリ ±0.5mm (b) 耐熱強化ガラス 8 ミリ ±0.6mm (c) 耐熱結晶化ガラス前頁 (2) ハリエーションにある型板タイプを除くもの型板タイプ透明タイプ 3ミリ, 4ミリ,5ミリ, 6ミリ, 6.5ミリ ±0.3m 8 ミリ, 10ミリ ±0.6 mm 12ミリ ±0.8mm 5ミリ ±0.5mm 6.5 ミリ, 8ミリ, 10ミリ ±0.6 mm 5ミリ ±0.5mm 6.5 ミリ, 8 ミリ, 10 ミリ ±0.6 mm - 3 -

5 (2) 寸法の許容差耐熱板ガラスの種類別の一辺の長さの許容差を下表に示す一辺の長さの許容差耐熱板ガラスの種類呼称厚さ一辺の長さが 1000mm 以下一辺の長さが 1000mm を越え 2000mm 以下一辺の長さが 2000mm を越え 3000mm 以下 (a) 低膨張防火ガラス 5 ミリ ±2mm 6.5 ミリ, 7.5 ミリ 10 ミリ, 12 ミリ +2mm -3mm ±3mm ±4mm (b) 耐熱強化ガラス 3 ミリ,4 ミリ, 5 ミリ, 6 ミリ,6.5 ミリ + 1mm -2 mm 8 ミリ, 10 ミリ 12 ミリ +2mm -3mm ±3mm ±4mm (c) 耐熱結晶化ガラス 5 ミリ ±2mm ±3mm ±3mm 6.5 ミリ, 8 ミリ 10 ミリ +2mm -3mm ±3mm ±4mm 但し ( 一社 ) カーテンウォール防火開口部協会が所管する国土交通大臣認定防火設備の各防火戸標準仕様書記載によるガラスのかかりしろが確保されるものとする - 4 -

6 7. 耐風圧強度耐風圧強度の計算方法は以下の通りとする (1) 使用するガラスの見付け面積耐風圧強度使用するガラスの見付け面積は平成 12 年建設省告示第 1458 号により以下の通りとする 1 枚のガラスの見付け面積はそのガラスの種類構成及び板厚に応じて次の式によって許容耐力が設計風圧力を上回るように計算した数値以下とする尚当計算は剛性の大きいサッシにガラスを 4 辺単純支持した場合に適用できるこの適用範囲以外については各製造会社が個別に対応するものとする 1 単板ガラス合わせガラスの場合 (300 k 1 k 2 ) t 2 P= ( t+ ) A 4 A : ガラスの見付け面積 ( m2 ) P : ガラスの許容耐力 (N/ m2またはp a) t : ガラスの呼び厚さ ( ミリ ) ( 合わせガラスにあっては中間膜を除いたそれぞれのガラスの呼び厚さの合計厚さ ) k 1 : ガラスの種類に応じて別表 1 2に掲げる数値 k 2 : ガラスの構成に応じて別表 3に掲げる数値合わせガラスの k 1 は構成するそれぞれのガラスの合計厚さに対応した単板ガラスの数値とする構成するそれぞれのガラスの k 1 の数値が異なっている場合には最も小さい数値の k 1 を合わせガラスの k 1 とするなお本計算式が適用できる合わせガラスは PVB あるいは PVB と等価な中間膜によって構成された合わせガラスとする 2 複層ガラスの場合複層ガラスの場合は構成するガラスそれぞれについて計算をおこない小さい方の数値をその複層ガラスの許容耐力とする ( 計算式の添字 1,2 は構成するそれぞれのガラスを示す ) P=min[P 1,P 2 ] (300 k 1 k 21) t 1 2 P1= ( t 1 + ) A 4 (300 k 1 k 22 ) t 2 2 P2= ( t 2 + ) A 4 A : ガラスの見付け面積 P : ガラスの許容耐力 (N/ m2またはpa) t 1,t 2 : 構成するそれぞれのガラスの呼び厚さ k 1 : ガラスの種類に応じて別表 1 2に掲げる数値 ( 強度係数 ) k 21,k 22 : ガラスの構成に応じて別表 3に掲げる数値 ( 構成係数 ) k 21,k 22 の算定において t 2 /t 1 または t 1 /t 2 が 2.0 を超える場合は 2.0 として計算する - 5 -

7 別表 1 ガラスの種類による強度係数 k 1 ガラスの種類強度係数 k 1 網入線入磨き板ガラス 0.8 網入線入型板ガラス 0.6 フロート板ガラス熱線吸収板ガラス熱線反射ガラス呼び厚さ 8 ミリ以下ミリ超 12 ミリ以下ミリ超 20 ミリ以下ミリ超 0.75 倍強度ガラス 2.0 強化ガラス 3.5 型板ガラス 0.6 色焼付ガラス 2.0 別表 2 耐熱板ガラスの強度係数 k 1 品種呼び厚さ t( ミリ ) 強度係数 k 1 低膨張防火ガラス 5,6.5,7.5,10, 耐熱強化ガラス 3,4,5,6,6.5,8,10, 耐熱結晶化ガラス透明タイフ 5,6.5,8, 型板タイフ 5,6.5,8, 別表 3 ガラスの構成に関する係数 k 2 ガラスの構成構成係数 k 2 単板ガラス 1.0 合わせガラス 0.75 複層ガラス k 21 =0.75 {1+(t 2 /t 1 ) 3 } k 22=0.75 {1+(t 1/t 2) 3 } - 6 -

8. 出荷後の切断耐熱板ガラスの種類によって各製造会社から出荷された後に切断できるものと切断できないものがありその可否をこの規格に明示することとする耐熱板ガラスの種類 (a) 低膨張防火ガラス (b) 耐熱強化ガラス (c) 耐熱結晶化ガラス出荷後の切断の可否不可不可可能 9.

8 8. 出荷後の切断耐熱板ガラスの種類によって各製造会社から出荷された後に切断できるものと切断できないものがありその可否をこの規格に明示することとする耐熱板ガラスの種類 (a) 低膨張防火ガラス (b) 耐熱強化ガラス (c) 耐熱結晶化ガラス出荷後の切断の可否不可不可可能 9. 表示 ( 一社 ) カーテンウォール防火開口部協会が所管する国土交通大臣認定防火設備における主構成材料としてこの規格に則って使用される耐熱板ガラスは 1) 製造会社名 ( または製造会社マーク ) 2) 商品名 ( または商品マーク ) 3) 本規格適合品であることを示すマークを表示する必要がある本規格適合品であることを示すマークを下図に示す表示方法は次のいずれかの方法としガラス施工後において確認することができる適切な場所に表示することとする尚証紙の貼り付けの場合はその証紙の発行について製造会社が運用基準を定め責任をもって適切に管理することとする本規格適合品であることを示すマークの表示方法 A サンドブラストなどによる打刻 B 印刷 C 証紙の貼り付け表示するマーク 6~15mm 10~25mm - 7 -

9 10. 特記事項についてこの規格に定める事項以外に特記する事項がある場合は受渡当事者間の協定による 11. 規格の改訂この規格は必要に応じ改訂を行うその場合改訂の内容については ( 一社 ) カーテンウォール防火開口部協会, 板硝子協会, ガラスブロック工業会の三者で協議を行って定めるものとする - 8 -

10 解説この解説は本文に想定した事項及びこれらに関連した事項を説明するもので品質規格の一部ではない 1. 耐熱板ガラスの種類について平成 29 年 4 月現在耐熱板ガラスとして本品質規格が適用される商品名及び製造会社を次に示す耐熱板ガラスの種類商品名製造会社低膨張防火ガラスピラン AGC 株式会社耐熱強化ガラスマイボーカパイロクリアファイアレックスオーロヴェールファイブスター AGC 株式会社日本板硝子株式会社セントラル硝子株式会社セントラル硝子株式会社サンゴバンハングラスジャパン株式会社フレームガード YKK AP 耐熱強化ガラスエムジーぼうかガーディアンジャパンリミテッド YKK AP 株式会社まねきや硝子株式会社耐熱結晶化ガラスファイアライト日本電気硝子株式会社 2. 使用可能最大寸法について本文に記述された使用可能最大寸法は ( 一社 ) カーテンウォール防火開口部協会が所管する国土交通大臣認定防火設備上使用することが可能な最大寸法を示したものであるガラスの種類によっては生産していない寸法もあるので詳細は各製造会社に確認する必要がある - 9 -

11 確認済耐熱板ガラス一覧表会社名耐熱板ガラスの種類商品名品種 ( 一社 ) カーテンウォール防火開口部協会板厚最大寸法 ( 見付寸法 ) ( ミリ ) (mm) セントラル硝子耐熱強化ガラスファイアレックス透明タイプ熱線反射タイプ ( 含高性能熱線反射タイプ ) 熱線吸収タイプ型板タイプ ( カスミ ) オーロヴェール無機膜コーティングタイプ日本板硝子耐熱強化ガラスパイロクリア透明タイプ熱線反射タイプ ( 含高性能熱線反射タイプ ) 熱線吸収タイプセラミック印刷タイプエッチングタイプ型板タイプ ( ミスト ) 型板タイプ ( カスミ ) 日本電気硝子耐熱結晶化ガラスファイアライト透明タイプ ( ハイグレードネオ ) 型板タイプ ( 梨地カスミベーシック ) AGC 低膨張防火ガラスピラン透明タイプ熱線反射タイプ ( 含高性能熱線反射タイプ ) 耐熱強化ガラスマイボーカ透明タイプ熱線反射タイプ ( 含高性能熱線反射タイプ ) 熱線吸収タイプ型板タイプ ( ミスト ) エッチングタイプサンゴバンハングラスジャパン耐熱強化ガラスファイブスター透明タイプ熱線反射タイプ ( 含高性能熱線反射タイプ ) 熱線吸収タイプ型板タイプ ( ミスト ) ガーディアンジャパンリミテッド耐熱強化ガラスフレームガード透明タイプ YKK AP 耐熱強化ガラス YKK AP 透明タイプ耐熱強化ガラスまねきや硝子耐熱強化ガラスエムジーぼうか透明タイプ型板タイプ ( ミスト )

12 3. バリエーションについて本文に記載されたバリエーションは ( 一社 ) カーテンウォール防火開口部協会が所管する国土交通大臣認定防火設備上使用することが可能なものを示したものであるガラスの種類によっては生産していないバリエーションもあるので詳細は各製造会社に確認する必要がある尚熱線吸収タイプについて防火性能を確認した試験に用いたガラスは厚さ8ミリ換算で日射熱除去率が0.47 の熱線吸収ガラスである現在日本国内で生産販売されている熱線吸収ガラスの色調にはグレーブロンズブルーグリーンがあるが日射熱除去率が最も高かったグリーンの色調のガラスを熱線吸収ガラスの代表として防火性能の確認をおこなったまた熱線反射タイプについて防火性能を確認した試験に用いたガラスは厚さ8ミリ換算で日射熱除去率が0.78 の熱線反射ガラスであるがこのガラスの反射膜はスパッタリング方式によるもので膜の種類はSS8である現在日本国内で生産販売されている熱線反射ガラスにはオンライン方式のものとオフラインのスパッタリング方式のものがあるがスパッタリング方式によってSS8 反射膜を付着させたガラスが日射熱除去率が最も高くこのガラスを熱線反射ガラスの代表として防火性能の確認をおこなったまた無機膜コーティングタイプについて防火性能を確認した試験に用いたガラスは厚さ 5ミリ換算で日射除去率が0.22 厚さ 8ミリ換算で日射熱除去率が0.25 の無機膜コーティングガラスであるがこの無機膜は湿式コーティング方式によるものである数種類ある無機膜コーティングガラスのうち日射熱除去率が最も高い製品を無機膜コーティングガラスの代表として防火性能の確認を行ったしたがって熱線吸収タイプ熱線反射タイプ無機膜コーティングタイプについては防火性能を確認したガラスの日射熱除去率同程度以下の対応が可能である日射熱除去率とは 1- η(jis R3106 に規定する夏の日射熱取得率 ) で表される値を示すセラミック印刷タイプについて防火性能を確認した試験に用いたガラスは透明タイプの素板に日射透過率が 0% であるブラック色を前面に印刷 ( 印刷範囲は端部際まで ) したものであるしたがって日射透過率が 0% 以上の印刷色つまり全印刷色の対応が可能であるまた熱線を吸収する印刷部分が多いほどガラス全体の温度レベルが高くなること印刷部分はやや強化歪が入りにくく若干耐熱強度が低くなること印刷パターンによる温度差はコンピューターシミュレーションによって推定すると試験炉内の温度分布に比較して小さくその影響は無視できる範囲であることから全面印刷の他パターン印刷の対応が可能であるエッチングタイプについて防火性能を確認した試験に用いたガラスは透明タイプの素板に耐熱強化加工前の短期許容応力が同厚のフロートガラス 25MPa(250Kgf/c m2 ) であるのに対して 9.8MPa(100Kgf/c m2 ) となるエッチング処理を全面に施した ( エッチング範囲は端部際まで ) ものであるしたがって耐熱強化加工前の短期許容応力が 9.8MPa(100Kgf/c m2 ) 以上となるエッチング処理を施したものの対応が可能であるまたエッチング加工部分は耐熱強度が低いことから全面エッチングの他パターンエッチングの対応が可能である型板タイプについては型のパターンが防火性能に大きな影響を与えると考えられるので型のパターンごとに防火性能を確認する必要があるなお耐熱結晶化ガラスは熱による膨張がほとんどなく型のパターンによって防火性能に影響がないため防火性能を確認する必要はない

13 耐熱板ガラス品質規格平成 7 年 9 月 1 日平成 9 年 4 月 17 日平成 9 年 10 月 8 日平成 10 年 7 月 13 日平成 11 年 6 月 22 日平成 12 年 5 月 30 日平成 14 年 2 月 1 日平成 14 年 9 月 1 日平成 15 年 12 月 19 日平成 17 年 4 月 1 日平成 18 年 4 月 1 日平成 19 年 4 月 1 日平成 20 年 4 月 1 日平成 21 年 11 月 1 日平成 22 年 11 月 1 日平成 24 年 3 月 30 日平成 25 年 5 月 1 日平成 27 年 7 月 2 日平成 28 年 6 月 8 日平成 28 年 7 月 25 日平成 29 年 4 月 20 日平成 29 年 11 月 1 日平成 30 年 3 月 1 日平成 30 年 9 月 1 日制定改定改定改定改定改定改定改定改定改定改定改定改定改定改定改定改定改定改定改定改定改定改定改定一般社団法人カーテンウォール防火開口部協会東京都港区愛宕 1 丁目 3 番 4 号愛宕東洋ビル 7 階 TEL FAX TEL 板硝子協会東京都港区高輪 1 丁目 3 番 13 号 NBF 高輪ビル 4 階 TEL FAX ガラスブロック工業会東京都新宿区百人町日本ガラス工業センター 3 階 TEL FAX

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document ( 別添 ) 認定番号防火設備 EB-9131 仕様の概要認定年月日平成 14 年 2 月 1 日 ( 構造材料等の説明 ) 防火性能の区分防火設備品目名耐熱板ガラス入り鋼製はめ殺し窓申請者名社団法人カーテンウォール防火開口部協会所在地電話番号東京都港区南青山 5-11-2 共同ビル ( 南青山 ) 03-3499-0634 認定番号旧乙種防火戸 ( 通 ) 第 6