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1 資料 3 横浜スマートシティプロジェクト (YSCP) 全体会議 Yokohama Smart City Project (YSCP)General Meeting 実証最終成果まとめ ( 概要編 ) 2015 年 3 月 24 日

2 横浜スマートシティプロジェクト (YSCP) 目次 1. 実証プロジェクト成果 1-1. 総論 1-2. プロジェクト一覧 1-3. プロジェクト成果一覧 1-4. 各プロジェクトの実証拠点 1-5. 各プロジェクト報告 2. 事業総括 Copyright 2015 Yokohama Smart City Project

3 横浜スマートシティプロジェクト (YSCP) 1. 実証プロジェクト成果 3 Copyright 2015 Yokohama Smart City Project

4 1-1. 総論実証事業の全体像 ( 横浜市 +34 社 15 プロジェクトの連携 ) 導 実績 / 標 HEMS(4,230 軒 /4,000 軒 ), PV(37MW/27MW), EV(2,300 台 /2,000 台 ) CO2 排出削減量 (39 千トン /30 千トン ), CO2 削減率 (29%/25%) 需給調整用蓄電池 ( 東芝 日立 明電舎 NEC) 需要家側蓄電池 ( ソニーエナシ ー テ ハ イス シャーフ ) 蓄電池 SCADA FEMS ( 明電舎 住友電工 ) FEMS 蓄電池 SCADA ( 東芝 東京電力 ) 集配信システム ( 日立 東芝 ) CEMS ( 東芝 アクセンチュア ) 統合 BEMS ( 東芝 ) 戸建 HEMS ( ハ ナソニック ) CEMS 集合住宅 HEMS ( 東京カ ス NTT-F NTT ト コモ ) HEMS カーウィンク ステ ータセンター ( 日産自動車 ) マンション HEMS (JX 日鉱日石エネルキ ー 三井不動産レシ テ ンシャル 東芝 ) マンション HEMS ( 大京アステーシ ) 戸建 HEMS ( 三井不動産レシ テ ンシャル 東芝 ) 充電ステーション (JX 日鉱日石エネルキ ー 東工大 ) スマート BEMS ( 東芝 大成建設 ) BEMS オフィスビル BEMS ( 東芝 丸紅 三菱地所 三井不動産 ) スマート BEMS ( 清水建設 ) スマート BEMS ( 明電舎 NEC) スマート BEMS ( 日揮, 日揮情報システム ) EV 充放電 EV ( 日産自動車 日立 オリックス オリックス自動車 ) 4 Copyright 2015 Yokohama Smart City Project

5 指標1-1. 総論目標指標達成状況と全体スケジュール H24 年度半ばを 処に CEMS を中 とした地域エネルギーマネジメントシステムを技術的に確 し デマンドレスポンス (DR) などの運 モデルの確 した H25,H26 年度には 各種 DR 実証を実施し効果を検証した YSCP 2010(H22 年度 ) 2011 (H23 年度 ) 2012 (H24 年度 ) 住宅用 PV 31.0MW ( 目標 :27MW) 6.8MW 19.1MW 目標達成 HEMS 導入戸数 ( 目標 :4,000 戸 ) 66 戸 995 戸 2,640 戸 EV 導入台数 ( 目標 :2,000 台 ) 427 台 1,104 台 1,859 台 2013 (H25 年度 ) 36.9MW 4,230 戸 目標達成 2,294 台 目標達成 2014(H26 年度 ) CEMS 蓄電池 SCADA BEMS 需給予測 DR 実証 OpenADR2.0b 実証 短周期需給調整実証 日間運用実証 OpenADR2.0b PTR 方式実証 CCP 方式実証実証蓄熱蓄電連携最適制御 コジェネ蓄電池複合エネマネ実証 HEMS 設計 開発 検証 社会実証社会実証 ( 需要抑制 ) ( 加入促進効果検証 ) 余剰吸収実証 ADR 実証 エネルギー住戸間融通実証 家庭内エネルギー利用最適制御スマートメータ Bルートアダプタ設置 EV 充放電 EVシステム実証 エコ充電スタンド+EVシェア実証 5 Copyright 2015 Yokohama Smart City Project

6 1-2. プロジェクト一覧 WG 名称 WG 推進担当個別プロジェクト名称推進企業 PM ( 株 ) 東芝 PM 横浜スマートシティプロジェクトプロジェクト マネージャー ( 株 ) 東芝 CEMS ( 株 ) 東芝 CEMS1 地域エネルギーマネジメントシステム (CEMS) 開発及び実証 ( 株 ) 東芝アクセンチュア ( 株 ) CEMS2 蓄電池 SCADA 実証 ( 株 ) 東芝 ( 株 ) 日立製作所東京電力 ( 株 ) シャープ ( 株 ) ソニーエナジー デバイス ( 株 ) ( 株 ) 明電舎日本電気 ( 株 ) HEMS ( 株 ) 東芝 HEMS1 畜エネを用いたデマンドサイドマネジメントと CEMS-HEMS 連携を検証 パナソニック ( 株 ) HEMS2 3 エリアにおける戸建住宅向け HEMS の実証 ( 株 ) 東芝 HEMS3 マンション向けエネルギーマネジメントシステムの実証 ( 株 ) 東芝 JX 日鉱日石エネルギー ( 株 ) 三井不動産レジデンシャル ( 株 ) HEMS4 集合住宅における燃料電池 蓄電池を組み合わせたエネルギーマネージメント 東京ガス ( 株 ) ( 株 )NTT ファシリティーズ ( 株 ) エヌ ティ ティ ドコモ HEMS5 家庭向けサービスの利用を通じた既築集合住宅におけるエネルギーマネジメントの実証 ( 株 ) 大京アステージ 6 Copyright 2015 Yokohama Smart City Project

7 1-2. プロジェクト一覧 WG 名称 WG 推進担当個別プロジェクト名称推進企業 BEMS ( 株 ) 明電舎 BEMS1 ビル群管理センター ( 統合 BEMS) の開発と実証 BEMS2 a. スマート BEMS の開発と実証 b. スマート蓄熱 蓄電等により調整余力を備えることでエネルギー利用の全体最適化を目指したスマート BEMS 導入実証事業 ( 株 ) 東芝 MM42 開発特定目的会社 (100% 丸紅 ( 株 ) 出資 ) 三井不動産 ( 株 ) 三菱地所 ( 株 ) ( 株 ) 東芝大成建設 ( 株 ) BEMS3 定置用大型リチウムイオン蓄電システムを活用した EMS ( 株 ) 明電舎日本電気 ( 株 ) BEMS4 スマート & コンパクトコミュニティの核となる大型商用施設向け蓄電池システムの EMS 開発 日揮 ( 株 ) 日揮情報システム ( 株 ) BEMS5 MM21-46 地区新築テナントビルによる CEMS 連携 BEMS 実証事業 FEMS1 レドックスフロー蓄電池を活用したスマート FEMS 実証検証 EV 日産自動車 ( 株 ) EV1 1. 車輌からの放電技術を用いた EV ソーラ電力充電システム EV 予約 / 配車システムを利用したエネルギーマネジメントシステムの開発と実証 2.EV を利用したデマンドレスポンス対応実証試験 清水建設 ( 株 ) ( 株 ) 明電舎住友電気工業 ( 株 ) 日産自動車 ( 株 ) ( 株 ) 日立製作所オリックス ( 株 ) オリックス自動車 ( 株 ) EV2 次世代サービスステーションにおける蓄電 充電統合システムの研究開発 JX 日鉱日石エネルギー ( 株 ) 日本電気 ( 株 ) 国立大学法人東京工業大学 7 Copyright 2015 Yokohama Smart City Project

8 1-3. プロジェクト成果一覧 プロジェクト / 参加企業実証概要これまでの取り組みと成果今後の事業展開と方向性 CEMS1 ( 株 ) 東芝アクセンチュア ( 株 ) CEMS2 ( 株 ) 東芝 ( 株 ) 日立製作所東京電力 ( 株 ) シャープ ( 株 ) ソニーエナジー デバイス ( 株 ) ( 株 ) 明電舎日本電気 ( 株 ) HEMS1 パナソニック ( 株 ) HEMS2 ( 株 ) 東芝 HEMS3 ( 株 ) 東芝 JX 日鉱日石エネルギー ( 株 ) 三井不動産レジデンシャル ( 株 ) 家庭部門 3,500 世帯 ビル部門 10 拠点 EV 充電スタンド等を対象とした DR 実証 標準インターフェイス OpenADR2.0b 対応 仮想的に複数蓄電池を統合管理 短周期需給調整機能 蓄エネと HEMS による家庭内エネルギー利用の最適制御 見える化機能 DR ADR などによる省エネ行動促進 電力消費量削減家庭部門最大 15.2% ビル部門最大 22.8% 需要予測精度の誤差 5% 以下 OpenADR2.0b による電力 DRAS から CEMS- 統合 BEMS- 各拠点まで一気通貫試験実施 蓄電池 SCADA システム開発 蓄電池システム開発 蓄電池 - 蓄電池 SCADA 間インターフェイスの標準化提案 電力削減 14.2% 太陽光自家消費率 75.0% 節電要請での電力削減夏 14.5%/ 冬 7.6%( 全て平均値 ) 太陽電池と蓄電池の協調制御 地産地消や逆潮ピーク制御 見える化 DR 創蓄最適化機能 の開発 コールセンター オペレーションセンター 監視センター の運用 ADR 実証試験実施 最大 16.6% の節電効果 集合住宅での省エネ DR 制御 集合住宅向けMEMSの開発 CO2 削減効果平均 21.3% DRによるCO2 削減率夏季平均 13.1% 冬季平均 10.4% CO2 削減 蓄電池における充放電の平準化等の改善 日本及び 北米 欧州 アジアへ展開 系統安定化に向けた蓄電池の活用 再生可能エネルギー導入高比率の国への蓄電池導入 インターフェイス標準化推進により海外展開 ハウスメーカー マンションデベロッパーなど 新築住宅の標準仕様製品の導入展開 住宅メーカーやマンションデベロッパー 電気 ガスなどのエネルギー事業者と連携 新築住宅へ HEMS 導入展開 次世代環境配慮住宅 スマートコミュニティ の供給推進 8 Copyright 2015 Yokohama Smart City Project

9 1-3. プロジェクト成果一覧 プロジェクト / 参加企業実証概要これまでの取り組みと成果今後の事業展開と方向性 HEMS4 東京ガス ( 株 ) ( 株 )NTT ファシリティーズ ( 株 ) エヌ ティ ティ ドコモ HEMS5 ( 株 ) 大京アステージ BEMS1 ( 株 ) 東芝 MM42 開発特定目的会社三井不動産 ( 株 ) 三菱地所 ( 株 ) BEMS2 ( 株 ) 東芝大成建設 ( 株 ) BEMS3 ( 株 ) 明電舎日本電気 ( 株 ) BEMS4 日揮 ( 株 ) 日揮情報システム ( 株 ) エネルギーの住戸間融通 居住者の行動変化促進 蓄電池シェアリングシステム開発 電力データを利用した Web サイトの構築 家庭向けサービスの開発 PTR 方式による DR ( フェーズ 1) CCP 方式による DR ( フェーズ 2) 蓄熱と蓄電 コジェネ 複数熱源の協調連携によるエネルギー最適化と DR 余力最大化 コジェネと蓄電池を組合せ 適切なエネルギー運用 定置用大型リチウムイオン蓄電池システムを開発 需給予測による運転計画策定 人とエネルギーの調和システム 開発 住棟全体の省エネ約 30% HEMS による追加的省エネ 7% 蓄電池の可用性向上および長寿命化確認 見える化サイトの作成 警備 割引 清掃 物販等のサービスと連携 PTR 方式最大ピークカット 22% ( フェーズ 1) CCP 方式削減目標に対する拠点毎平均 9 割超削減 ( フェーズ 2) 熱源 電源システム最適運用 室内環境制御技術の構築 PTR 方式 : 冬期 22.9%, 夏期 28.7% CCP 方式 : 冬期 23.2%, 夏期 23.3% 従来制御方式によりエネルギー効率向上 受電電力抑制平均 25~30% 程度 大型商用施設向け BEMS 開発 ピークシフト / カット効果夏季最大 15.5 % 冬季最大 9.9 % ハイブリッド蓄電システム開発 今年度から集合住宅へ燃料電池導入開始 エネルギー負荷小規模物件へ展開 管理組合とマンション居住者へサービス展開 ネガワットアグリゲータ スマート BEMS の特徴を生かした水平展開 熱需要のある国内 海外の事業所 病院 ホテルなどが重点ターゲット 国内外の商業施設 工場 病院等拠点 再生可能エネルギー導入事業拠点 国内外都市インフラ開発案件 注 ) PTR::Peak Time Rebate ピーク時間帯リベート CCP:Capcity Commitment Program コミット型ピークタイムリベート 9 Copyright 2015 Yokohama Smart City Project

10 1-3. プロジェクト成果一覧 プロジェクト / 参加企業実証概要これまでの取り組みと成果今後の事業展開と方向性 BEMS5 清水建設 ( 株 ) FEMS1 ( 株 ) 明電舎住友電気工業 ( 株 ) EV1 日産自動車 ( 株 ) ( 株 ) 日立製作所オリックス ( 株 ) オリックス自動車 ( 株 ) EV2 JX 日鉱日石エネルギー ( 株 ) 日本電気 ( 株 ) 国立大学法人東京工業大学 HEMS 社会実証国立大学法人京都大学横浜市 ( 株 ) 東芝パナソニック ( 株 ) 東京電力 ( 株 ) アクセンチュア ( 株 ) 自動制御およびテナントによる節電制御 完全自立型の事業所 構築に必要な要素技術の実証 充放電対応 EV システム開発 EV を活用した電力需給調整 蓄電 充電統合システム (BCIS) の開発 BCIS の波及効果評価 大都市地域での需要ピークカット効果を実証 (H25 年度 ) 変動型電気料金への誘導策による加入促進効果を検証 (H26 年度 ) テナント参加型デマンドレスポンスシステム構築 CGS とレドックスフロー蓄電池の統合最適計画 制御 DR 実証 (PTR CCP) 削減率 28% 充放電 EV システムにより 太陽光発電自家消費率 25% 向上 CO2 削減 25% EV シェアリング実証により 太陽光発電利用率約 30% CO2 削減 15% 通常の急速充電と同等時間で 2 台同時充電可能 波及効果解析により 急速充電需要の模擬可能 ピークカット効果最大 15.2% (H25 年度 ) 加入促進策の効果情報提供により 2 倍情報提供 + 特典付与により 3 倍 情報提供 + 特典付与でのネットピークカット効果平均 14.9% テナントオフィスビル 自社ビル 多棟を有する企業 教育施設や研究開発施設 電源の信頼性が求められる事業所 再生可能エネルギー発電所 H24 年に Leaf to Home 発表 V2H システムの商品化可能性検討 サービスステーションやコンビニエンスストア等のロードサイドの拠点 - 10 Copyright 2015 Yokohama Smart City Project

11 1-4. 各プロジェクトの実証拠点 プロジェクト 実証拠点 CEMS1 CEMS2 HEMS1 HEMS2 HEMS3 HEMS4 HEMS5 BEMS1 BEMS2 BEMS3 BEMS4 BEMS5 FEMS1 EV1 EV2 HEMS 社会実証 ( 株 ) 東芝運用センター 東京電力 ( 株 ) 綱島変電所隣地 横浜市内戸建住宅 横浜市内戸建住宅 マンション JX 日鉱日石エネルギー ( 株 ) 汐見台アパート 港北区マンション 東京ガス ( 株 ) 磯子社宅 ( 株 )NTT ドコモ社宅 ライオンズマンション等 4 棟 みなとみらいグランドセントラルタワー 横浜三井ビルディング 横浜ランドマークタワー マークイズみなとみらい 大成建設 ( 株 ) 技術センター 横浜ワールドポーターズ イトーヨーカドー横浜別所店 横浜アイマークプレイス 住友電気工業 ( 株 ) 横浜製作所 パークホームズ大倉山 ( 共有部 ) JX 日鉱日石エネルギー ( 株 ) 磯子社員寮 東京ガス ( 株 ) 磯子スマートハウス ( 株 )NTT ドコモ横浜市内集合住宅 ( 株 ) 大京アステージライオンズマンション等 4 棟 大成建設 ( 株 ) 技術センター 横浜ワールドポーターズ イトーヨーカドー横浜別所店 横浜アイマークプレイス 住友電気工業 ( 株 ) 横浜製作所 観環居 みなとみらい馬車道駅付近 旭区 栄区の戸建住宅 神奈川区新子安 横浜市内全域 11 Copyright 2015 Yokohama Smart City Project

12 横浜スマートシティプロジェクト (YSCP) 1-5. 各プロジェクト報告 12 Copyright 2015 Yokohama Smart City Project

13 CEMS1 地域エネマネの中心的役割を担った CEMS 実証概要 主な成果 CEMS 標準機能開発 需要予測 デマンドレスポンス 標準インターフェース (OpenADR2.0b) 見える化画面などを特徴とする国内最大規模のCEMSを開発した 需要予測の精度向上 報告者 :( 株 ) 東芝主務岡山仁 デマンドレスポンス実証実験 4 年間の実証全体をとおして デマンドレスポンス機能により中心的な役割を果たしてきた インターフェース標準化 (OpenADR2.0b 対応 ) OpenADR アライアンスの最新規格 OpenADR2.0b に準拠した通信ソフトを実装した 需要実績との相関が強い気象方法を特定することで 需要予測と需要実績の誤差を 5% 以内に 抑えることが可能となった 想定される展開先 課題 想定される展開先 日本だけでなく 北米 欧州 アジアにも展開する (2015 年商用化 ) 事業展開に向けた課題 CEMS 事業者の事業性に課題がある HEMS BEMS 蓄電池等が普及していかないとCEMSも普及しづらい 顧客メリット 地域全体の最適制御 CO2 削減 再生エネルギーの活用 13 Copyright 2015 Yokohama Smart City Project

14 CEMS2 蓄電池 SCADA による仮想電源の実現 実証概要 主な成果 北米 PJM 市場の周波数調整 (FR) 指令値で一カ月以上 LFC 連続試験実施 蓄電池 SCADAの仮想電源機能と需給調整用蓄電池が実践的な周波数制御に適用可能なことを検証 蓄電池余力だけでピークシフト PV 余剰電力対策のDR 計画 97% 以上実現 系統へ導入の蓄電池の余裕のみ利用して ( 需要家に電力利用制約を強いることなく ) 導入量 1MWあたり100kW 2.3 時間分のDRに応えられることを実証 系統緊急時に需給調整用蓄電池が瞬動予備力供給を実証 水火力発電機が起動後出力する迄の期間を仮想電源機能により需給調整用蓄電池の高レート出力で高速対応を実証 想定される展開先 課題 報告者 :( 株 ) 東芝主務磯谷泰知 需給調整用蓄電池群を仮想電源としたLFC( 周波数制御 ) 機能の実証 多くの蓄電池の余力だけを仮想電源として電力利用制約不要のDR 実証 多数の需要家側蓄電池と需給調整用蓄電池の余力だけを使った仮想電源によりDR 実証 需給調整用蓄電池群を仮想電源とした瞬動予備力機能の実証 電源脱落時等の系統周波数低下対策用に水火力発電機が起動して出力する迄蓄電池仮想電源での対応を実証 米国カルフォルニアを中心に再生可能エネルギー (RE) の大量導入計画推進中で 蓄電池技術応用の系統安定化ニーズが強い 欧州は RE 導入が先行しており ドイツをはじめ RE 導入比率の高い国々において 蓄電池技術応用の系統安定化ニーズが強い LFC 調整力不足等の系統安定化市場成熟前に実績を積むことが重要 DR の原資を経年火力発電機撤去後の維持費で賄うビジネスモデルの確立 蓄電池 SCADA の概念 顧客メリット 多数の蓄電池を 1 つの電源として扱い 運 コスト低減 系統安定化の実現により RE 導 可能量の増加 IEA による蓄電貯蔵必要量予測風力発電の出力変動を定格の 15% と見込むと 2050 年には 189GW の蓄電可能量が必要となる 14 Copyright 2015 Yokohama Smart City Project

15 HEMS1 蓄エネと HEMS によるエネルギー最適制御 実証概要 報告者 : パナソニック ( 株 ) 主幹藤井康弘 蓄電池とHEMSによる家庭内エネルギー制御により 太陽光発電の最適利用や逆潮量低減 購入電力の低減やピーク制御等の 家庭でのデマンドサイドマネジメントの実現を検証 太陽電池 蓄電池の自動制御によるデマンドサイドマネジメント (DSM) Bルート接続 インセンティブ活用によるデマンドレスポンス (DR) HEMSとCEMSの連携による地域エネルギーマネジメント 主な成果 48 戸での DSM 実証にて電力削減 : 平均 14%/ 自家消費率 : 平均 75% を実現 エアコンや給湯機の自動制御も加えて 太陽電池や蓄電池との協調制御を実証 複数住戸を統合的に制御することで 複数住戸での地産地消や逆潮ピーク抑制を実証 約 2,100 戸へBルートを構築 DR 実証にてピークシフト効果 15% を実現 CEMSからのDRに連動した蓄電池の自動制御によるピークカットを実証 想定される展開先 課題 [ 国内 ] ハウスメーカー マンションデベロッパー 新築住宅の企画 設計段階からの標準採用仕様として導入を図る 工事会社や電材代理店のルートによる市場浸透も目指していく [ 海外 ] デベロッパーや現地企業 スマートシティ等のプロジェクトを通じてHEMSを中心とした省エネシステム導入を図る [ 課題 ] 家庭用蓄電池の普及促進 顧客メリット システム構成例 充放電制御の例 電気代削減効果 電力削減や負荷シフトに併せた電気料金プラン最適化との組合せで年間最大 10 万円程度 環境負荷低減 太陽電池の利用最大化 電力削減による省エネや省 CO 2 効果 安全安心 停電時バックアップ 15 Copyright 2015 Yokohama Smart City Project

16 HEMS2 戸建住宅向け HEMS の実証 実証概要 HEMS 機器 サーバ機能の開発 実証 見える化 DR ADR 創蓄最適 スマメ B ルート 社会実証の運用 主な成果 報告者 :( 株 ) 東芝参事税所和浩 コールセンター オペレーションセンター 監視センター の運用 戸建住宅向け蓄電池最適充放電制御 蓄電池スケジュール制御に対する電気料金収支向上 ( 冬季 ) PV 設置宅 4 円 / 日 PV,FC 設置宅 11 円 / 日 エアコン ADR 開発 ピーク時間帯のエアコンの設定温度を相対的に自動的に変更 想定される展開先 課題 想定される展開先 住宅メーカーやマンションデベロッパーないしは電気 ガスなどのエネルギー事業者 事業展開に向けた課題 初期コスト ランニングコストの低価格化家電機器連携やコンテンツの充実等のサービスの質 量の向上 顧客メリット 実証参加者の声 アンケート分析省エネ意識の向上省エネ行動の常態化 DRの浸透 16 Copyright 2015 Yokohama Smart City Project

17 HEMS3 集合住宅向け EMS の実証 実証概要 主な成果 報告者 :( 株 ) 東芝参事税所和浩 集合住宅向け MEMS の開発 実証 共用部太陽光発電予測 需要予測による蓄電池最適充放電制御 専有部 ( 各住戸 ) エアコン ADR 実証 CO2 削減効果 (H24 年度から H26 年度共用部 ) JXE 所有社宅 平均 25.3±1.7 % パークホームズ大倉山 平均 18.4±1.3 % DR 効果 (DR が行われた時間帯の共用部電力量の DR が行われない日との比較 ) JXE 所有社宅夏季平均 21.2% 冬季平均 20.2% の電力削減パークホームズ大倉山夏季平均 5.0% 冬季平均 8.2% の電力削減 所在地 : 横浜市磯子区汐見台 戸数 :16 戸建築年 : 昭和 41 年主な設備概要 : 太陽光発電 20kW 燃料電池 0.7kW x 6 台蓄電池 ( リチウムイオン電池 )30kWh MEMS 一式 HEMS 全戸エネルギー表示器一式デマンドレスポンス制御対応負荷設備 (EV 充電器 1 台 エアコン全戸 ) ADR 実証結果 ( パークホームズ大倉山 2013 夏, 冬, 2014 夏, 冬専有部エアコン消費電力 ) DR 効果 最大 23.0% 応答性 最大 29.9%(DR 開始前後の DR 効果の変化 ) 想定される展開先 課題 想定される展開先 住宅メーカーやマンションデベロッパーないしは電気 ガスなどのエネルギー事業者 事業展開に向けた課題 初期コスト ランニングコストの低価格化家電機器連携やコンテンツの充実等によるサービスの質 量の向上 所在地 : 横浜市港北区大倉山 戸数 :177 戸建築年 : 平成 24 年主な設備概要 : 太陽光発電 20kW 蓄電池 ( リチウムイオン電池 )30kWh MEMS 一式 HEMS 全戸エネルギー表示器全戸デマンドレスポンス制御対応負荷設備 (EV 充電器 1 台エアコン全戸ヒートポンプ給湯器全戸 ) 17 Copyright 2015 Yokohama Smart City Project

18 HEMS4 集合住宅における燃料電池 蓄電池を組み合わせたエネルギーマネジメント 実証概要 集合住宅において 1 再生可能エネルギー (PV 太陽熱 ) 燃料電池 蓄電池 ( 充放電 EV 含む ) を複数戸でシェアし 2 電力 熱エネルギーの住戸間融通 3HEMS 等居住者の行動変化を促す手法を試行し 省エネ ピークカット貢献等の観点で評価した (NTT ファシリティーズ 東京ガス / 東京ガス磯子社宅にて ) 複数の蓄電池を一元管理し 複数の需要家で共同利用する 蓄電池シェアリングシステム を開発 運用し 蓄電池の可用性向上 長寿命化の観点で評価した (NTT ドコモ /NTT ドコモ社宅にて ) 主な成果 住棟全体で約 38% の CO2 削減を達成し HEMS による省エネ行動では 7% の一次エネ削減を達成燃料電池を活用したデマンドレスポンスへの対応で最大 58% の系統負荷抑制を実現 ( 東京ガス ) EV 蓄電池の充放電状況など各種フィールドデータを取得し 集合住宅における EV 急速充電器利用時のデマンド抑制効果を確認 (NTT ファシリティーズ ) 蓄電池の一元管理および共同利用を実現し 共同利用による蓄電池の可用性向上および長寿命化を確認 (NTT ドコモ ) 想定される展開先 課題 報告者 : 東京ガス ( 株 ) スマエネ推進部長菱沼祐一 燃料電池の複数戸シェアは設置スペースやエネルギー負荷が小さいマンションへの展開 蓄電池の一元管理は 蓄電池ベンダーや蓄電池の導入を進めるデベロッパやハウスメーカー マンション事業者等への展開 機器の所有権 責任分界点の整理 融通熱量の計測 ( コストダウン ) 空室リスク等の回避等 一元管理の対象とする蓄電池の規模確保 東京ガス 統合制御システム 蓄電池付き急速充電器 NTT F 中間フ ラットホーム NTT ドコモ 横浜市磯子区東京ガス磯子社宅横浜市金沢区 NTTドコモ社宅 18 Copyright 2015 Yokohama Smart City Project ICT 蓄電池ホーム 東芝 CEMS PV ホーム ICT 実証モデル 蓄電池モジュール蓄電池一元管理 蓄電池共同利用

19 HEMS5 既築マンションへの HEMS 導入によるサービス実証 実証概要 HEMS 導入により省エネをしながら サービス導入効果を検証 高度化させる 省エネ効果の実証 HEMS 導入により 各家庭で本実証前よりも省エネ効果 10% DR 効果 5% の目標を達成する サービス実証 ポータルサイトを利用したサービス導入効果を計測し 需要喚起を図る 主な成果 HEMS 導入により 省エネ目標を達成し 節電意識が向上した 2013 年夏季 冬季 2014 年夏季ともに 本実証前に比べ 目標とした省エネ効果を達成 実証を通し14.5ptの割合で節電意識が向上 継続により 常に節電を意識している が11.4pt 増加 サービス実証による需要喚起に一定の成果 各種サービスと比較し HEMS 利用によるサービス利用度の向上が見込めることが確認された 見守り セキュリティの連携を通し 省エネサービスニーズの把握 課題が確認された 清掃関連 ( エアコン清掃とモップ ) については 省エネとの関連性が薄いことを確認 想定される展開先 課題 報告者 : 大京アステージサービス営業 1 課長齋田大 管理受託物件居住者への展開サービス ( アグリゲート ) 自社ポータルサイト 管理サービスをプラットフォームとして 全ての管理受託物件顧客に対して 外部サービスと連携させることによる 省エネに限らない各種のサービスアグリゲーションを実施 HEMS EMS は更新頻度が高いため サイト閲覧頻度増大に有益 マンション共用部分へのサービス展開を通した家庭内サービス展開 ネットワーク環境の整備が必要 またサービス展開方法自体の検証が必要 警備連動はリアルタイム性が必須となる また 閾値の設定 管理が課題 一括受電 ~ CEMS C-BEMS MEMS HEMS 19 Copyright 2015 Yokohama Smart City Project HGW 共用動力用 WHM 計測ユニット 共用電灯用 WHM LOG 用 ROOTER 動力盤 電灯盤 大京アステーシ 住宅用 WHM 住宅用 GM 住宅用 WHM 住宅用 GM HEMS ユニット ガス計測ユニット HEMS ユニット ガス計測ユニット CATV 各戸分電盤 各種見える化モニター 各戸分電盤 各種見える化モニター ROOTER HGW CATVSTB ROOTER HGW CATVSTB 管理事務室 通信事業者 計測データ収集 シンテ レラハウス見守り 駆付け高効率機器セキュリティ生活関連福利厚生環境センシンク

20 BEMS1 統合 BEMS によるビル群制御 DR 効果最大化 実証概要 統合 BEMSにより 各ビルの調整余力に応じたDR 量の最適配分を行いDR 対応能力の最大化を実現するデマンドレスポンスを実証 フェーズ1: ビル部門における最大限のピークカット効果を実証 各拠点が削減した分だけ インセンティブ額が支払われるデマンドレスポンス プログラムの PTR(Peak Time Rebate) 方式を採用 フェーズ 2: 安定した目標達成効果を実証 各拠点が削減目標達成への意識を高めるため 所定のインセンティブを 削減目標達成時に支払う CCP (Capacity Commitment Program) 方式を採用 主な成果 フェーズ1:PTR 方式によるデマンドレスポンスで 最大ピークカット22% 達成 2013 年度冬季 夏季ともYSCPピークカット目標値 ( 最大 20%) を達成 2013 年度冬季実証で PTR 15 円 /kwh 以上でDRの効果が見られることを確認 フェーズ2: 削減目標に対して各拠点毎の平均で9 割超の削減を達成 CCP 方式の平均インセンティブ単価 ( 目標達成した需要家の収入 ): 円 /kwh 1kWh 削減あたりのコスト ( 電力会社が支払うコスト ): 円 /kwh も確認 想定される展開先 課題 報告者 :( 株 ) 東芝主幹松澤茂雄 ネガワットアグリゲータエネルギーソリューションセンター横浜の立ち上げ デマンドレスポンス市場の立ち上がりと連動を取りながら 大口需要家を中心に推進 デマンドレスポンスの経済効果検証 インセンティブ型 DR 実証を並行して進行中 ベースライン等のルール整備 例 ) A 拠点 B 拠点 C 拠点 統合 BEMS の概念 拠点ごとの削減目標達成率の考え方 ビル群の実績は 削減余力の大きな拠点の行動に左右されるため ビルごとの削減実績を 達成率により評価達成率 = 削減実績 削減目標 D 拠点 kwh 100kWh/200kWh 350kWh/250kWh 270kWh/300kWh 200kWh/250kWh 達成率 50% 達成率 140% 達成率 90% 達成率 80% 20 Copyright 2015 Yokohama Smart City Project

21 OpenADR2.0b 接続実証実施結果 報告者 :( 株 ) 東芝主幹松澤茂雄 国内のデマンドレスポンス通信の標準として採 された OpenADR2.0b について 早稲 学 EMS 新宿実証センターと連携して 接続検証を実施 YSCP では 2013 年度に新宿実証センターの DRAS から CEMS までの接続試験を実施 2014 年度においては 新宿実証センターの DRAS から CEMS- 統合 BEMS- 各拠点までの 気通貫の連携実証を 4 拠点で実施した 早稲 学 EMS 新宿実証センター ( 電 DRAS) CEMS 統合 BEMS 実験参加拠点 (4 拠点 ) DR 発動 ( レベル指定 ) DR 発動 ( 削減量指定 ) DR 発動 ( 削減量指定 ) 実績報告 実績報告 連の通信のやり取りをOpenADR2.0bで実現拠点名 / 企業名大成建設技術センター / 大成建設株式会社横浜ワールドポーターズ / 株式会社明電舎磯子スマートハウス / 東京ガス株式会社横浜製作所 / 住友電気工業株式会社 21 Copyright 2015 Yokohama Smart City Project

22 BEMS2 熱と電気でエネルギー利用の全体最適化を実現 実証概要 開発したスマート BEMS を導入することで 蓄熱と蓄電を連携させて十分な調整余力を備えたビル向け実証システムを構築し デマンドレスポンスを含めたエネルギー利用の全体最適化を目指す ピークシフト / ピークカット効果率目標最大 20%( ベースライン比 ) 達成 ( 実証結果 ) 主な成果 フェーズ 1:PTR 方式 : 冬期 22.9%, 夏期 28.7% フェーズ 2:CCP 方式 : 冬期 23.2%, 夏期 23.3% 想定される展開先 課題 報告者 : 大成建設 ( 株 ) 設計本部室長小林信郷 想定される展開先スマート BEMS の以下の特徴を生かし 東芝 大成建設各社で製品化 水平展開を目指す 東芝 : スマート BEMS 機能を汎用化しビルオートメーションシステムに標準搭載 製品化スマートバッテリのビル向け定置型蓄電池としてのコスト低減 多目的ユーザメリットの実現 大成建設 : 熱と電気のエネルギー最適制御で 電力ピークを削減するシステムを新規プロジェクトに展開 ZEB と一体化してビルにおける DR 対応を検討 ソーラー吸収式冷温水発生機 空冷 HP チラー 冷却塔 スマート BEMS A 棟地下 1 階 熱回収型太陽光パネル ( 単結晶タイプ ) 顧客メリット マイクロコージェネレーション (3 台 ) 潜熱蓄熱槽 東芝製新型 2 次電池 SCiB TM DC 分電盤 太陽熱集熱パネル DC 照明 スマートバッテリ 太陽光発電パネル ( 化合物タイプ ) 太陽光発電パネル ( 単結晶タイプ ) ( 株 ) 東芝大成建設 ( 株 ) T-Zone Saver A 棟 3 階 つくるためるつかうかんがえる 新築 リニューアルビル事業者や街区の再開発事業者は デマンドレスポンス制御機能を有するスマート BEMS を活用した設備システムを導入することにより 今後必須となるスマートコミュニティーへの対応が可能となり インセンティブを考慮してランニングコストを低減しつつ 環境配慮 CO 2 削減を図ることができる 22 Copyright 2015 Yokohama Smart City Project

23 BEMS3 スマート BEMS の活用によるエネルギーの統合制御 実証概要 スマートBEMSの開発 CEMS 等の上位システムに対する情報通信端末としての役割に加え DRを含む様々な状況 条件に応じて適切なエネルギー運用を実現するコントローラとしての役割を担うスマートBEMSを開発 定置用大型リチウムイオン蓄電システムの開発 EVに用いられているリチウムイオン電池技術を応用することで 低コスト 高安全性 長寿命を兼ね備えた定置用大型蓄電池システムを開発 主な成果 複合エネルギーシステムの構築 スマート BEMS および定置用大型リチウムイオン蓄電池システムを実証サイトへ導入 エネルギー利用効率の向上 スマート BEMS による統合制御によってエネルギー供給設備運転の適正化が図られ 従来制御方式に比してエネルギー利用効率が向上 DR 実証 DR 応答に伴う需要家の負担を定量的に判断した上でインセンティブとの見合いによって 最終的な反応度が自動決定されることを確認冬季 DR 実証では 平均 25~30% 程度の受電電力抑制を達成 OpenADR2.0b 対応 スマート BEMS を OpenADR2.0b 対応し 上位システムとの接続確認を実施 想定される展開先 課題 報告者 :( 株 ) 明電舎専任部長北村清之 国内 海外の事業所 病院 ホテル等 蓄電システムと CGS をパッケージング化した複合エネルギーシステムのビジネス展開 実証フィールド : 横浜ワールドポーターズ 受電電力量 2013 年 1 月 29 日 スマート BEMS DR 時間帯 17 時 ~20 時 電力抑制 時間 冬季 DR 実証結果 23 Copyright 2015 Yokohama Smart City Project

24 BEMS4 スマート & コンパクトコミュニティの核となる大型商用施設向け蓄電システムのEMS 開発報告者 : 日揮 ( 株 ) 常務執行役員保田隆 実証概要 商用施設向けエネルギー消費量 25% 削減 (2005 年度比 ) の実現 商用施設ピーク時の消費電力に対し 統合 BEMSの定めるベースラインに対して 6% のピークシフト / カットの実現 主な成果 2005 年度比で 38.6% の省エネが達成可能と試算 店舗データを活用した BEMS に基づく店舗運用改善の実施 提案 蓄電池活用 BEMS を利用した ディマンドリスポンス実証の結果 統合 BEMS の定めるベースラインに比べて 夏季最大 15.5% および冬季最大 9.9% を達成 統合 BEMS 設定 DR 実施時間帯 30 分間単位における実績 想定される展開先 課題 想定される展開先 国内外商業施設 工場 病院等拠点 再生可能エネルギー導入事業拠点 国内外都市インフラ開発案件など 展開に向けての課題 蓄電付 EMSのニーズを見極めて ターゲットエリアを選定 ( 先進国から新興国への将来展開 ) 市場調査 蓄電池活用 EMSの普及に向けた インセンティブ ( 補助金 ) 付与の制度構築 エネルギー管理を軸とした各種サービス事業創出 ( 異業種企業との連携 ) 顧客メリット 環境負荷省エネ設備導入 および BEMS 導入に伴う 省エネ ユーティリティコスト削減に貢献 レジリエンスエネルギー供給リスクの分散が可能 ( 系統電源の依存度を低減する ) エネルギーセキュリティの確保 24 Copyright 2015 Yokohama Smart City Project

25 BEMS5 実証概要 事務所ビルでの自動制御とテナントによる DR 報告者 : 清水建設 ( 株 ) 主査大山俊雄 統合 BEMS 共用部設備と蓄電池を対象とした DR 発令時の自動節電制御の実証 主な成果 施設に関する知見に基づき対象機器選定と節電レベルを設定 Web を活用したテナント参加型節電制御システムの実証 利用者が PC から現状把握と節電設定が可能な仕組みを構築 DR 発令時に BEMS による負荷設備制御と蓄電池放電制御を実現 BEMSと中央監視の連携によるデマンド制御が実施されることを確認 DR 時間帯の蓄電池放電制御によるピークカットを確認 DR 発令時に節電協力要請表示 登録レベルに応じた節電制御を実現 節電行動実績を eco ポイントとして累積し インセンティブとして還元可能 Web 見える化 Internet BEMS EV 充放電 + 蓄電池 EV 想定される展開先 課題 想定される展開先 課題 テナントオフィスビル 自社オフィスビル 多棟からなる教育施設や研究施設など 契約電力 1,000kW 20,000m2 以上程度の施設を中心に展開を図る 節電協力に対するインセンティブの適正化 節電効果と費用削減効果の予測 対価の設定の妥当性評価が必要 顧客メリット Web システムにより テナントが簡単に節電設定可能 ( 照明と空調それぞれ 3 レベルから選択するだけ ) DR 発令時など必要な場合にのみ 設定に応じた節電制御が自動で行われるため 節電運用の負担が軽い 節電行動実績は自動的にポイント計算され インセンティブが得られることにより 従来動機づけが困難であったテナント部の制御にも協力を得られる 25 Copyright 2015 Yokohama Smart City Project

26 FEMS1 スマート FEMS による電力設備の最適運用 実証概要 報告者 : 住友電気工業 ( 株 ) 主幹辻本辰也 個別導入 運用されてきた電力設備の統合制御 従来の工場等の事業所で 各々個別に導入 運用されてきた 蓄電システム 発電機 PV を統合最適制御する事により 省エネ CO2 削減を実施 また最適制御の効果として契約電力を削減する 地域レベルのエネルギー効率化向上のため デマンドレスポンスに対応 夏季 冬季の電力需要の最大時期に CEMS や統合 BEMS とインターネットを介して接続し デマンドレスポンス実証し 電力需要をピークカットする事でエネルギー効率化を向上する システム構成図 主な成果 電力設備を統合最適計画 制御するスマート FEMS を開発 発電量予測データ並びに需要予測データに基づき CGS( ガスエンジン :6 台 ) と RF 蓄電池 (3 台の電池構成 ) を統合最適計画 制御する事により 20% 以上のピークカットと契約電力を 10% 削減 OpenADR2.0b の VEN 機能により統合 BEMS の VTN 機能と相互接続 デマンドレスポンスにおける世界標準規格である OpenADR2.0b の VEN 機能を開発し アグリゲータである統合 BEMS と CCP による実証試験を実施 スマート FEMS により全自動でデマンドレスポンスに対応出来る事を確認 想定される展開先 課題 電源の信頼性が求められる事業所 RF 蓄電池とCGS( ガス発電装置 ) を事業所等に導入し スマートFEMSにより電源の安定供給とBCP 対応を実施する システムコストの低減 本格的な普及を目指して 高品質なシステムを提供しコスト低減のため FEMS のク ラウド化を実施する しかしセキュリティに関する課題があり ユーザの納得行くソリューションの検討が必要 顧客メリット ピークカットにより契約電力削減 デマンドレスポンス発令時にも 削減量に対して最適制御 26 Copyright 2015 Yokohama Smart City Project

27 EV1 EV 蓄電池活用による太陽光発電の利用向上と電力需給調整 実証概要 太陽光発電電力を EV に蓄電し有効利用する V2H システムを開発 戸建住宅に設置し その効果を確認しました CEMS と連携可能な DR 対応した蓄電池と太陽光発電を利用した充電スタンドのエネルギーマネジメントシステムを開発し EV シェアリングでの実証試験で効果を確認しました EV を活用したデマンドレスポンスによる電力需要調整の有効性を確認しました 主な成果 報告者 : 日産自動車 ( 株 ) 中村清隆 EV の蓄電機能を活用することで 再生可能エネルギーの地産地消の促進による CO 2 削減及び電力の需給調整において高い可能性を示すことができました 1V2H: 太陽光発電の自家消費率 25% 向上 CO 2 排出量を 25% 低減しました 2 エコ充電スタンド : 太陽光発電利用率が 30% となり CO 2 を 30% 低減しました 3EV を利用した DR: 地域の電力需給調整に利用できることを確認しました V2H の構成 想定される展開先 課題 V2H エコ充電スタンド +EV シェア : 太陽光発電の自家消費ニーズが高まる時期 (2010 年代後半 ) を目標に商品化の可能性を検討します EV を利用した DR:NEDO ハワイ実証での効果定量化 (~H26) 後 電力会社等のビジネス化計画を考慮し商品化の可能性を検討します システムの低コスト化による収益性の改善 / DR 参加ユーザにメリットが還元される制度の整備等が必要です エコ充電スタンド +EV シェアの構成 顧客メリット V2H: 太陽発電自家消費率増による電気代節約 110 円 / 日 エコ充電スタンド :DR による電気代節約は平均約 180 円 / 日 27 Copyright 2015 Yokohama Smart City Project

28 EV2 次世代 SS における蓄電 充電統合システムの研究開発 実証概要 主な成果 蓄電 充電統合システムを開発 設置し 実証環境を構築した ( 右上図 ) CEMS 連携により 地域の電力逼迫時 受電電力を抑制して運用した ピークカット 85%(100kW 15kW) でも 運用可能なことを確認した ピークカット時でも従来の充電器と遜色の無い充電時間が得られた ( 右下図 ) 同時並列充電の必要条件と国内普及規模を定量的に評価した 必要な蓄電池容量と蓄電池の地域貢献能力を定量的に評価した 想定される展開先 課題 想定される展開先 報告者 :JX 日鉱日石エネルギー ( 株 ) 増永順 複数台の EV への同時 短時間充電を可能とするシステムとして EV 普及に資する社会インフラとして 蓄電 充電統合システムの開発および社会実証を実施した 実施者 : 日本電気 東京工業大学 JX 日鉱日石エネルギー SS やコンビニエンスストア等のロードサイドでの展開 運輸部門のエネルギー供給を担う石油業界やコンビニエンスストア等 課題 定置用大容量蓄電池の設置 逆潮流に関する法整備大容量蓄電池設置時の安全対策 蓄電池からの逆潮流に関する法整備 EVの普及複数台同時急速充電のニーズが高まらないと ピークカット効果が生かせない 急速充電インフラの配置指針充電器の稼働率向上のため EVステーションの適正間隔を社会で共有 充電時間の合計 ( 分 ) 顧客メリット 2 台の EV に同時充電した時の充電時間 本システム システム概要 従来の 50kW 急速充電器 系統からの受電電力 (kw) 蓄電池と組み合わせることで 系統電力受電 100kW と遜色の無い充電時間となる SS 事業者の投資負担軽減 契約電力の抑制 受電設備容量の抑制 EV ユーザーの待ち時間短縮 受電電力抑制時の充電時間の短縮 混雑時の充電待ち時間の短縮 Copyright 2015 Yokohama Smart City Project

29 CEMS と HEMS による DR 実証 報告者 :( 株 ) 東芝参事島岡厚一 都市地域での需要ピークカット 変動型電気料 への加 促進効果を実証 2013 住宅向け DR 実証 2014 住宅向け DR 実証 これまでの4 地域実証から DRの有効性が明確化 29 対象 : 約 1,900 世帯 *HEMS 単体 700 *PV 付 HEMS 1,200 * 動制御家庭 200 CPP 60- CPP 100- PV 付 HEMS 世帯 家庭での需要抑制 ピークカット効果最 15.2% 海外の実証事例から現状の契約電気料 から変わりたくないと う 頑固な現状維持バイアスの存在 DR 社会実装化の道筋を付ける為に変動料 へ誘導する加 促進効果の検証を実施 実証参加者に加 意志を確認するオプトイン 式で勧誘効果を検証 1 勧誘のみ 2 情報提供による勧誘 3 特典付与による勧誘 規模実証の成果を 横浜モデルとして世界へ発信 対象 : 約 3,500 世帯 *HEMS 単体 1,400 *PV 付 HEMS 1,900 * 動制御家庭 200 変動型電気料 への加 促進効果の検証 実証結果 勧誘 法 加 率 ネットピークカット効果 1 勧誘のみ 16.5% 9.3% 2 情報提供で勧誘 32.7% 11.2% 3 情報提供 + 特典付与で勧誘 加 促進策の効果情報提供により 2 倍情報提供 + 特典付与により 3 倍 2 倍 3 倍 52.1% 14.9% 情報提供 + 特典付与による勧誘でネットピークカット効果平均 14.9% 29 Copyright 2015 Yokohama Smart City Project

30 横浜スマートシティプロジェクト (YSCP) 3. 事業総括 プロジェクト成果と今後の取組について 30 Copyright 2015 Yokohama Smart City Project

31 プロジェクト成果 高度な EMS 及び創 蓄 再エネ技術による省エネ 低炭素化の推進各 EMS と連携したデマンドレスポンスによる電力ピークカット 蓄電池 SCADA 蓄電池の統合制御 集約可能インターフェイス 複数電池仮想集約システム インターフェース標準化を推進 短周期需給調整/ 間運 報告者 :( 株 ) 東芝参事島岡厚一 CEMS 新宿実証電力 DRAS 広域 都市型複数部 総合制御 需要予測精度 5% 達成 OpenADR2.0b 対応 (DRAS から各拠点まで 気通貫確認 ) HEMS 省エネ 動 動制御 / 蓄電池最適制御電気 熱の住 融通 ピークカット効果最 15.2% 変動型電気料 への加 促進策の効果情報提供により 2 倍情報提供 + 特典付与により 3 倍 ADR 節電効果最 16.6% 太陽電池 蓄電池の協調制御 集合住宅向け燃料電池シェアモデル確 太陽電池 + 蓄電池の協調制御 FEMS 型蓄電池活 / 再エネ活 CGS RF 蓄電池の統合最適制御 OpenADR2.0b 対応 BEMS 規模ビル群管理 / 蓄熱活 PTR 式 DR 最 ピークカット22% 達成 CCP 式 DR 各拠点平均 9 割超の削減達成 熱源 電源システム最適運 定置 型リチウムイオン蓄電システム ハイブリッド蓄電システム 実証成果 実証成果を生かし エネルギー循環都市を実現 EV-EMS 蓄電池制御による EV 充電ピーク需要カット 充放電 EV システム太陽光発電 家消費率 25% 向上 CO2 25% 削減 エコ充電スタンド +EV シェア太陽光 家発電消費率約 30% CO2 15% 削減 31 Copyright 2015 Yokohama Smart City Project

32 実証から実装に向けた公民連携の取組 報告者 : 横浜市温暖化対策統括本部長野村宜彦 横浜スマートシティプロジェクト (YSCP) の実証成果を かし エネルギー循環都市 * を実現させるため 新たな公 連携組織である横浜スマートビジネス協議会を発 ( 平成 27 年 4 予定 ) * 市域から み出すエネルギーを増やし そのエネルギーを無駄なく効率的に利 するまち エネルギー管理システムの運 やエネルギー連携に関連した新たな取組の推進 これまで培った技術 システムの国内外への展開を図る YSCP 実証 YSCP 推進協議会 YSCP 実装 横浜スマートビジネス協議会 連携企業 エネルギー供給会社 建設会社 電機メーカーなど ( 横浜スマートビジネス協議会による今後の検討 ) エネルギーソリューションセンター横浜 ( 仮称 ) YSCP 各社の協業による事業化のための組織体 電 ピークの分散 デマンドレスポンス 電 総使 量の削減など 32 省エネ 創エネの推進 防災性強化 低炭素化 安 安全な都市作り 経済活性化 スマート関連ビジネスの 律的活性化 援 市 認知度の更なる向上 1 インセンティブ型デマンドレスポンス のビジネス化 2 地域 EMS の総合化と最適エネルギー制御 3 需要家のエネルギーコスト最適化 Copyright 2015 Yokohama Smart City Project

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