参考資料3-9③ 海洋開発分科会

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えりかわしあし
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1 第 4 期科学技術基本計画に向けた海洋科学技術の重要事項について ( 参考資料 ) 平成 21 年 9 月 15 日

2 目次 1. 世界の海洋科学技術政策の比較 1 2. 世界の海洋分野の研究開発動向 2.1 日米欧の政府海洋関係研究開発予算の推移欧米の公募型研究資金制度の事例欧米の主要海洋研究機関の比較 4 3. 日本における研究費等の動向 3.1 日本の研究開発費における海洋開発分野の動向政府の科学技術関係経費における海洋分野と他分野との比較日本の海洋分野の研究開発における民間投資等の動向 7 ( 参考 ) 科学技術指標の国際比較 8

3 1. 世界の海洋科学技術政策の比較米国の先んじての海洋科学技術への集中投資 EU 及び中国における海洋投資への積極化基本法基本計画海洋科学技術公表資料プログラム等その他予算等米国 Ocean Act2000 An Ocean blue print for the 21 st century (2004) U.S. Ocean Action plan (2004) Charting the Course for Ocean Science in the United States for the Next Decade (2007) EU Towards a future Maritime Policy for the Union(2006) European Strategy for Marine and Maritime Research (2008) 第 6 次フレームワークフロクラム (2002~2006) 第 7 次フレームワークフロクラム (2007~2013) FP6 においては約 250 のプロジェクトに対し 6 億 1200 万ユーロの支援実績 FP7 において海洋に特化した研究資金 The Ocean of Tomorrow を 2009 年度より公募中国国家ハイテク研究開発発展計画 (863 計画 ) (1986) 国家中長期科学技術発展計画 (2006) 第 11 次 5 ヵ年海洋科学技術発展規格綱要 (2006) 2008 年 2 月全国海洋科学技術大会にて海洋科学技術分野への投資の大幅な拡大を発表 7,000m 級有人探査船の開発等世界一の技術水準に向けて研究開発に注力日本海洋基本法科学技術基本法海洋基本計画 (2008) 第 3 期科学技術基本計画 (2006) 21 世紀初頭における日本の海洋政策 ( 科学技術学術審議会答申 )(2002) 海洋エネルキー鉱物資源開発計画 (2009) 第 3 期科学技術基本計画分野別推進戦略 (2008) 海洋政策研究財団資料各国 HP 等を参考に海洋地球課作成 1

4 2.1 日米欧の政府海洋関係研究開発予算の推移米国の海洋地球科学技術関係予算は日本の4~5 倍の投資額 ( 軍事研究予算を含む ) である米国及びEUにおいては 2000 年以降大幅に予算額が増加しており特にEUでは約 2 倍に増加一方日本の予算額は2001 年以降一定で推移しており海洋投資としては今一歩のところ 3000 ( 億円 ) US (including NAVY) EU-27 EU US JP Only for civil rerated OECD Main Science and Technology Indicators/ EUROSTAT の社会経済目標分類に基づく Exploration and exploitation of the earth 関係予算を計上 US は軍事研究予算が政府研究開発投資全体の約 55% に及ぶため本指標においては US NAVY の関係予算を追加計上したものを別途追加なお US NAVY については basic research 及び applied research( 出典 : AAAS report ) として分類されている額を計上している IMF 為替レートに基づき各国予算を円で換算日本は科学技術関係経費のうち ( 独 )JAMSTEC ( 独 ) 防災科研地震調査研究 ( 文科省 ) 南極地域観測事業気象研究所の R&D 予算を集計し OECD に報告している海洋科学技術関連経費とは集計の仕方が異なることに留意 ( 海洋科学技術関連経費はエネルギー資源生物資源に係る R&D 等の予算を含むため上記額よりも大きい ) 2

2.2 欧米の公募型研究資金制度の事例米国において海洋分野に特化した資金配分制度は多大な貢献 EU においても海洋分野に特化した資金配分制度が創設される米国 SEA GRANT 米国シーグラントプログラムの構成 States シーグラントは 1966 年成立のNational Sea GrantCollege and Program Actに基づき成立した

5 2.2 欧米の公募型研究資金制度の事例米国において海洋分野に特化した資金配分制度は多大な貢献 EU においても海洋分野に特化した資金配分制度が創設される米国 SEA GRANT 米国シーグラントプログラムの構成 States シーグラントは 1966 年成立のNational Sea GrantCollege and Program Actに基づき成立した海に関わる大学への補助金を供与するプログラム NOAA( 米国海洋大気局 ) が管理を実施研究教育アウトリーチの3 分野から構成研究のテーマとしては生態系研究水産養殖沿岸資源管理などグラントの規模は年間約 100 億円程度 ( うち30% 程度は企業とのマッチングファンド形式により補助 2006 年現在 ) EU The Ocean of Tomorrow NOAA Sea Grant HP より海洋地球課作成 32 Universitybased programs National Sea Grant Review Panel Industry 300 partner Institutions Sea Grant Funding By NOAA Matrix * NOAAからのシーグラント資金配分分野 FY 生息環境修復 22% 漁業管理 16% 外来種対策 12% 24% 生態系研究水産養殖 18% 3% 海岸資源管理 17% サンゴ礁 EU では 2007 年 ~2013 年にかけて第 7 次フレームワークリサーチプログラム (FP7) を実施 ( 総額 500 億ユーロ規模 ) The Ocean of Tomorrow は人間の活動による海洋環境への影響が増大していることに対し新規に環境と海洋生態系への影響についての研究資金として設定 2009 年 7 月より 3 テーマに対し 5 分野から公募 ( 総額 34 百万ユーロ ) 食料農業漁業ハイオ分野エネルキー分野環境 ( 含気候変動 ) 分野運輸 ( 含航空 ) 分野社会経済学人文科学分野北極圏における気候変動が経済と環境の双方に及ぼす広範な影響 (11 百万ユーロ ) 人間と自然が海洋生物に及ぼす影響及びその結果が輸送漁業観光などの経済に及ぼす影響 (12.5 百万ユーロ ) 海底下の地層に貯留される炭素 (CO2) が海洋の生態系に及ぼす影響 (10.5 百万ユーロ ) 1 EU the ocean of tomorrow ハンフレットより抜粋 3

6 2.3 欧米の主要海洋研究開発機関の比較主要海洋研究開発機関への米国や EU の大規模投資の中で日本はいかに立ち向かっていくか諸外国の海洋研究機関予算等比較機関名国名年間予算 ( 参考 ) 注 1) 日本円換算 ( 百万円 ) 人員数データの出典フランス国立海洋研究所 (IFREMER) フランス 214,410,162 (2007 年 ) 1,328 名 ( 常勤 2007 年 ) 33,662 短期契約ポスドク等も含めると1,526 名 Annual Report 2007 ( institut/rapport.htm) アルフレッドウェゲナー極域海洋研究所ドイツ 99,544,000 (2006 年 ) 15, 名 (2006 年 ) Report 2006/2007 ( rint_products/brochures/report _ /) サウザンプトン海洋研究所英国 41,064,000 (2007 年 ) 9, 名 (2007 年 ) 学生も含めると 1,319 名 NOCS review ( ocs/literature.php) カリフォルニア大学サンディエゴ校スクリップス海洋研究所米国 $162,835,262 (2007 年 ) 19,052 1,957 名 (2007 年 ) ボランティア学生等含む Annual Report ( 2008_SIO_AR.pdf) ウッズホール海洋研究所 (WHOI) 米国 $158,200,000 (2007 年 ) 913 名 (2007 年 ) 2007 Annual Report 外部予算による人員 ( 客員研 18,509 ( 究員ポスドクなど ) も含めると pid=10036) 1,389 名海洋大気庁 (NOAA) 米国 $3,684,000,000 (2007 年度 ) $1,909,465,000 ( うち沿岸海洋関係予算 2007 年 ) 431, ,407 12,066 名 (2008 年 ) NEDO 海外レポート No.996 FY 2009 Blue Book FEDERAL OCEAN AND COASTAL ACTIVITIES REPORT TO THE U.S.CONGRESS 海洋研究開発機構 (JAMSTEC) 日本 \38,000,125,000 (2007 年度予算国庫支出金 ) 38,000 1,048 名 (2007 年度末 ) 東京大学海洋研究所日本 \655,450,000 (2007 年度予算運営費交付金 ( 人件費を除く )) 名 (2009 年度 ) 学生を含む東京大学海洋研究所 ANNUAL REPORT 各国の会計年度フランスドイツ :1 月 ~12 月日本英国 :4 月 ~3 月米国 : 前年 10 月 ~9 月日本円換算レート注 1) 各年度 4 月第 1 週におけるレートにて日本円に換算 2007 年 4 月第 1 週 1 ドル =117 円 1 ユーロ = 157 円 1 ポンド = 234 円 2006 年 4 月第 1 週 1 ドル =118 円各国公表資料より海洋地球課作成 4

7 3.1 日本の研究開発費における海洋開発分野の動向日本全体の海洋開発関係研究費は戦略重点分野である情報通信ライフサイエンス等の分野と比較して圧倒的に規模が小さい海洋分野の研究費は毎年 1000 億未満で推移またその多くが大学や公的機関等への国からの投資による ( 億円 ) 特定目的別研究費 (H19 年度 ) ( 億円 ) 海洋開発分野研究費総額及び組織別割合推移海洋開発宇宙開発エネルギーナノテクノロジー物質材料環境情報通信ライフサイエンス全組織の総計値 FY2003 FY2004 FY2005 FY2006 FY2007 企業等については資本金 1 億円以上の会社及び特殊法人独立行政法人 ( 産業関連表において活動主体が産業に分類されているもの ) を対象大学等公的機関非営利団体企業等 JAMSTEC は公的機関に含まれる総務省科学技術研究調査報告書より海洋地球課作成 5

8 3.2 政府の科学技術関係経費における海洋分野と他分野との比較科学技術関係経費のうち海洋分野の占める割合は 3% 程度と低水準エネルギー情報通信やライフサイエンス等の政策課題対応型研究開発投資と比較して海洋分野の研究開発投資は少ない海洋基本計画等海洋の必要性が高まる中政府投資における海洋分野の一層の拡充を図る必要がある (%) 政策課題対応型研究開発予算のうち科学技術関係経費総額に占める比率 ( 当初予算ヘース ) FY2004 FY2005 FY2006 FY2007 FY2008 FY2009 総合科学技術会議資料を元に海洋地球課作成海洋と宇宙以外の 5 分野は政策課題対応型研究開発として分類されている予算のみ計上宇宙分野について宇宙開発予算海洋分野については 2007 年度までは海洋科学技術関連経費 2008 年度以降は海洋関連予算のうち海洋を知る部分を合計した値であり集計範囲が広くなっているライフ情報環境ナノ材料エネルギー宇宙海洋 6

9 3.3 日本の海洋分野の研究開発における民間投資等の動向他分野と比較し民間投資の比率が海洋開発は圧倒的に低い国立大学等の特定目的別内部使用研究費大学等における研究投資も他の重点分野と比較し低い海洋分野の民間投資は他分野に比べマイナス傾向特定目的別研究費 (H19 年度 ) 組織別割合海洋開発宇宙開発エネルギーナノテクノロジー物質材料環境企業等非営利団体公的機関大学等 (%) 年度からの各分野の民間投資伸び率情報通信ライフサイエンス 0% 20% 40% 60% 80% 100% 総務省科学技術研究調査報告書より海洋地球課作成海洋ライフ情報通信環境

10 ( 参考 ) 科学技術指標の国際比較 6 我が国の研究費総額は米国に次ぐ水準一方研究費総額のうち政府負担割合は欧米諸国と比べ低水準注 ) 1. 韓国を除き各国と国名も人文社会科学を含日本米国 EU-27 ドイツフランス英国中国韓国む項目 (07 年度 ) (07 年度 ) (06 年度 ) (06 年度 ) (06 年度 ) (06 年度 ) (06 年度 ) (06 年度 ) 2. 邦貨への換算は国際通貨基金 (IMF) 為国内総生産 ( GDP ) 516 兆円 1,618 兆円 1,704 兆円 339 兆円 264 兆円 279 兆円 308 兆円 103 兆円替レート ( 年平均 ) による人口 1.3 億人 3.0 億人 4.9 億人 0.8 億人 0.6 億人 0.6 億人 13.1 億人 0.5 億人 3. 米国及びフランスの研究費は暫定値研究費総額 18.9 兆円 43.4 兆円 31.3 兆円 8.6 兆円 5.5 兆円 5.0 兆円 4.4 兆円 3.3 兆円 EU-27の研究費は推計値である対 GDP 比 3.67% 2.68% 1.84% 2.54% 2.10% 1.78% 1.42% 3.23% 4. 研究費政府負担額は地方政府分も含むうち自然科学のみ 17.6 兆円研究費民間負担額対 GDP 比 3.40% は政府と外国以外を民間とした政府負担額 3.3 兆円 12.0 兆円 10.7 兆円 2.4 兆円 2.1 兆円 1.6 兆円 1.1 兆円 0.8 兆円 6. 民間における研究政府負担割合 17.4% 27.7% 34.2% 27.8% 38.4% 31.9% 24.7% 23.1% 者数は非営利団体の研究者を含めている 7. 日本の研究費につ対 GDP 比 0.64% 0.74% 0.63% 0.70% 0.81% 0.57% 0.35% 0.74% いては 4 月 1 日から3 民間負担額 15.6 兆円 31.4 兆円 18.0 兆円 5.9 兆円 3.0 兆円 2.5 兆円 3.0 兆円 2.6 兆円月 31 日までの数値である民間負担割合 82.2% 72.3% 57.4% 68.4% 54.6% 51.1% 69.1% 76.6% 8. 日本の研究者数は 2008 年 3 月 31 日現在研究者数 1 2 (99 年 ) (98 年 ) の数値また 1の大学の値はOECDが研 ( 単位 : 万人 ) 究活動への専従者換民間算した値を使用しているので国際比較可 (69.3%) (59.5%) (82.0%) (57.9%) (61.2%) (55.7%) (59.8%) (63.5%) (78.8%) 2は総務省科学技政府研究機関術研究調査報告から出典 ( ただし大学の (4.7%) (4.0%) (3.8%) (13.4%) (14.8%) (12.1%) (9.1%) (17.2%) (7.0%) 値はヘッドカウントなの大学でこの値を各国の値と比較することは出来 (26.0%) (36.5%) (14.8%) (36.3%) (23.9%) (32.2%) (31.1%) (19.3%) (14.2%) ない ) 8 文部科学省作成

学術研究助成の在り方について（研究費部会「審議のまとめ（その1）」）　3／5（参考資料5ー11～5ー23）

学術研究助成の在り方について（研究費部会「審議のまとめ（その1）」）　3／5（参考資料5ー11～5ー23） 11. 競争的資金予算額の推移競争的資金全体に占める科研費の割合は直近を除き約 5~4 割の水準で推移文部科学省作成 12. 我が国の競争的資金制度の状況 ( 平成 20 年度現在 ) 平成 20(2008) 年度現在 44 制度が競争的資金に位置付けられていた平成 18(2006) 年以降文部科学省では海洋や原子力等の分野特化型の制度人文社会科学を対象とした制度の拡充が進展平成