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1 平成 23 年度授業力向上研修 ( 小 中 ) 実践のまとめ (2 学年保健体育 ) 平成 23 年 10 月 18 日第 5 校時指導者上越市立直江津東中学校教諭高井瑞樹 1 単元名球技 バレーボールバレーボール 2 単元の目標 (1) 安全に留意し 仲間と協力しながら バレーボールの楽しさや喜びを求めて 進んで学習に取り組むとともに 勝敗に対する公正な態度をとることができる ( 運動への関心 意欲 態度 ) (2) 個人やチームの課題を見つけ その解決方法や練習方法 作戦を考え 工夫することができる ( 運動についての思考 判断 ) (3) パス サーブ スパイクなどの基本的な個人技能を身に付ける ( 運動の技能 ) (4) ルールやマナー 簡単な審判法を理解する ( 運動や安全についての知識 理解 ) 3 単元と生徒 (1) 単元についてバレーボールは ネットを挟んで2つに分かれたチームが 3 回以内のパスを有効に活用し 状況判断しながら 集団対集団での攻防を繰り返し 相手コートにいかにボールを落とすかを競い合う種目である また 練習やゲームを通して 個人的技能や集団的技能を高めることができるとともに 体力の向上を図ることができる 自らの責任を果たしたり 互いに助け合ったりするなど 社会生活に必要な態度を培うこともできる これらの特性から 生徒一人一人がもっている力を生かして 互いに教え合い 支え合いながら 自発的 自主的に学習を進めることや 技能や体力の向上に応じたゲームの質的な高まりに楽しさや 喜びを味わうことができる種目でもある また 見るスポーツ としても楽しまれているとともに ソフトバレーボールなど誰もができるスポーツとして レクリエーション等でも広く親しまれている (2) 生徒の実態この学年は 1 年時のバレーボールの授業では 個人技能のオーバーハンドパス アンダーハンドパスのみの学習で留まっている そのため ゲームに関する知識や集団技能は学習していない クラスの76% が運動部に所属 ( バレーボール部所属 1 名 ) していて運動に対して比較的 興味の高いクラスである しかし 保健体育への興味 関心は高い生徒と低い生徒に二分させている 特に女子の授業に対する意欲は低い傾向にある ゲーム性のある活動には意欲的に取り組むことができるものの 説明の時間では 集中して話を聞けなくなることが多い また 基礎的な技能の反復練習に対しても同様のことが言える そのため 基礎基本の定着がないままでのゲームの繰り返しとなり 自己中心的なプレーが多く出たり 一部の生徒だけが楽しむプレーとなってしまい 途中で活動への意欲を失う生徒が多数出てしまうことがある - 1 -

2 4 単元展開の構想 (1) 研究テーマ 心と体を一体一体としてとらえとしてとらえ 生涯にわたるにわたる豊かなかなスポーツライフスポーツライフの基礎基礎を培う授業授業の工夫工夫 (2) テーマ設定の意図仲間と協力して課題を解決したり 運動の特性を楽しんだりする経験が 生涯にわたって豊かなスポーツライフの基礎を培うことになると考えている どの生徒も積極的にゲームに参加できる 心と体が解放された楽しい授業にするために 集団で助け合いながら技能の向上を図る 集団のあたたかい関わり を育成したい (3) 研究テーマに迫るために 1 生徒同士の関わり合いの育成 個人的技能の習得が遅れ気味の生徒や 恐怖感や苦手意識をもっている生徒も 意欲的にゲームに参加できるようにあたたかい生徒同士の関わり合いを育てていく 話し合い活動の工夫 グループ編成 ( 等質 異質男女別 男女混合 ) 目的をもった話し合い活動 礼儀や挨拶を重視したフェアプレーの徹底 2 教材の工夫生徒から見たバレーボールの特性や生徒の実態を踏まえたうえで ラリーと三段攻撃を楽しむキャッチバレー を取り入れる キャッチバレーというのは 一つ目のパスであるセッターへのレシーブを 手でキャッチしてもよいことにしたものである 通常のバレーボールでは レシーブ は単にボールを落とさないことと同時に セッターにパスをするという目的をもつ この二つの目的を一瞬のレシーブという動作で行うため なかなか成功せず ラリーの継続や三段攻撃まで発展しない そこでキャッチバレーを導入することにした この一瞬のレシーブを 手でボールを保持することに変えると 二つの目的を一瞬の動作で行う必要はなくなり 相手からのボールを落とさずキャッチすること に集中でき セッターの位置を確認し パスすることができる これにより 得点プレイを中心とする攻撃の準備と実行や 攻防のせめぎ合いが可能となり 戦術的な成功の局面が多くみられることが期待できる また ゲーム状況において生じる課題を合理的に解決していくための個人や集団の動き方 ( 戦術 ) も習得しやすくなる それが作戦を立てて行うゲームに発展し 生徒に物事に対して 常に前向きに考える姿勢を身に付けさせることができるのでないかと考える 3 学び方の工夫 オリエンテーションについて 目標を確認し バレーボールの特性を理解させ 生徒の興味 関心を高める - 2 -

3 学習カードの活用法や評価について説明し 学習の見通しをもたせる 授業での約束 チームやペアの決定 個人の役割を明確にし 円滑な授業を促す ゲームを中心とした授業展開による個人的技能や集団的技能の習得 ゲームを楽しむための最低限の技能の習得を保障するためのドリルゲームの設定 戦術的技能の気づきを促す指導の工夫 学習効果を確認するためのゲームの設定 (4) 研究テーマ達成にかかわる評価単元終了後の学習カードの自己評価欄のみとりから バレーボールを楽しむことができた おおむね楽しむことができた という生徒の合計が学級全体の 70% を超えることで達成されたと判断する 楽しむ とは ただ笑って活動するということだけではなく 時間が早く過ぎた 達成感 満足感 充実感が得られた などの状態 であることを生徒に理解させておく必要がある 5 単元の評価規準観単元の評価規準点関 バレーボールの運動の特性に興味をもち 心練習やゲームを楽しめている 意 チームで協力し 自分の役割を果たしてい欲る 態 ルールに従い 公正な態度で練習やゲーム度に取り組んでいる 自分や他人の健康状態 用具 練習場の安全に留意して学習している 思 今の自分やチームに適した課題が明確であ考り 課題設定が的確である 作戦を立てたり 課題解決のための意見や判助言をしたり 積極的に話し合いをしてい断る 運 ゲームを楽しむための最低限の個人的技能動を習得している の技能 具体的な評価規準 バレーボールに関心をもち 楽しさを味わおうとする姿勢が観察や学習カードから見受けられる 自分の役割を理解し果たしている チーム活動において 教え合ったり励まし合ったりしている 公正な態度でゲームに取り組んでいる 安全に留意して 練習や用具の準備ができる 学習カードへの記載で個人やチームの目標設定 課題が適切なものである 技能を高めるために 教え合ったり励まし合ったりしている オーバーハンドパス アンダーハンドパスの技術を身につけている 相手コートにサーブを入れることができる - 3 -

4 知識 理解 バレーボールの特性やルール 技術 戦術を理解し 知識を身につけている 競技や審判の方法を理解し 身につけている 学習カードに 学んだことをまとめ 記載している 試合でのルールやマナーを理解して ゲームに取り組んでいる 6 指導計画 ( 全 8 時間本時 2/8) 時数 学習内容 学習活動 主な評価の観点と方法 1 オリエンテーション既習内容の確認スキルテスト試しのゲーム 種目の特性を理解する 基本的なルールを理解する 既習内容のオーバーハンドパスとアンダーハンドパスのポイントを整理する バレーボールの特性に関心をもち 進んで学習しようとする 学習に見通しをもち 目指す姿のイメージを抱いている パス & キャッチのドリル ( 対人 ) 三段攻撃を意識したパス & キャッチのドリルスパイクのドリルつなぎ ラリー回数を競うゲーム三段攻撃練習 構えの姿勢から移動してパスをする 向かってくるボールに対してパス ( キャッチ ) を使い分ける ボールにへそを向ける プレーを促す 声かけ をする ジャンプしてボールを打つ 助走からジャンプをしてボールを打つ レシーブ ( キャッチ ) トス スパイクの流れを身につける 教え合い 協力し合いながら 意欲的に練習やゲームに取り組もうとする パス スパイクの基本技能を身につけている 活動の中で 自分やチームの課題を明確にし その解決に取り組んでいる ルールを守り 楽しく安全に活動しようとする 三段攻撃に必要な個人や集団の動きを理解している 7 ゲーム キャッチバレーのルールの確認 チームの特徴を効果的に活かし をする た作戦を立てている 8 チームの特徴を生かした作戦を 自分の役割や相手の攻撃に応じ 考える たプレーをしている 試合終了後 振り返りを行い 自分やチームの出来栄えを振り 良かった点 改善点を整理する 返り 次時への意欲につなげてい る - 4 -

5 7 本時の計画 (2/8) (1) ねらい バレーボールの楽しさの一つである三段攻撃の基礎を身につける 1 回目のパス レシーブ 2 回目のトスをコントロールできる スパイクの基礎を身につける (2) 展開の構想 1 教材の工夫 キャッチバレー でのゲームを想定し 三段攻撃につなげる課題を学習内容に導入する 2 学び方の工夫 活動に入る前に 本時の課題を明確にし まとめで自己の振り返りができるように促す工夫をする 活動に入る前に 本時の活動内容を端的に説明し 活動の見通しをもたせる 3 生徒同士の関わり合いの育成 生徒同士の話し合いの場を設定し 自分では気づきにくい部分をアドバイスし合い 技能の 向上を図るとともに あたたかい関わり合いを育てていく (3) 展開 時間 ( 分 ) 学習活動 導入 用具や活動場所の準 10 分 備 教師の働きかけ ( ) 予想される反応 (*) 評価 ( ) 支援 ( ) 自主的な活動を促す Warm-up ランニング 準備体操 怪我のないようしっかりと Warm-up を させる 自主的に Warm-up を することができる ( 関 意 態 ) 集合 整列 あいさつ 点呼 体育委員を中心にすばやい集団行動を 心がけさせる 本時の説明 課題の確認を行う 三段攻撃につなげるためにはどんな役割が必要かを考えさせる 安全面に留意するよう声かけを行う - 5 -

6 展開 30 分 本時の課題 バレーボールの楽しさの一つである三段攻撃の基礎を身につけよう 1 回目のパス レシーブ 2 回目のトスをコントロールできるようになる 活動内容の説明 [ 全体 ] 説明は要点を絞り 端的に行う 周囲の安全を確認しながら練習するように指示する 本時の課題を理解し 意欲的に活動しているか ( 関 意 態 ) 技術を身につけようと集中して活動しているか ( 関 意 態 ) 技術のポイントを考えながら練習しているか ( 思 判 ) パス練習 1 直上アンダー オーバーの切り返し ( 練習 ) 2 直上アンダー オーバーの切り返し ( 記録測定 ) 3 対人パス 4 三角パス [ パス練習 ] 巡視しながら オーバーパスの手の形の確認 アンダーパスのボールを捕える部位の確認をする オーバー アンダーともに膝の屈伸を意識させる 対人パスの高いボール 低いボールの判断 ボールの落下点に素早く入ることを意識させる 相手を動かさないことを意識して行わせる 三角パスでは 体の向き換えをして隣の人にパスを出す 三角形の位置でボールを捕えているか ( 技 ) 手首の位置でボールをレシーブできているか ( 技 ) オーバー アンダーパスを使い分けている ( 技 ) 直上パスの基本を生かそうとしているか ( 思 判 ) コントロールしたパス レシーブができているか ( 技 ) スパイク練習 1ボールスマッシュ (2 人組 ) 2ワンバウンドトスのスパイク [ スパイク練習 ] アタックは 手を開き 肘を肩より高く上げる ボールの上から手首のスナップを効かせて打つ ジャンプの頂点で打つ 肘を肩より高く上げ ているか - 6 -

7 トスにタイミングを合わせ ジャンプしてスパイクを打てるようになる まとめ 7 分 スパイク練習レフトからのスパイク 用具の片づけ 本時の振り返り学習カードの記入 [ スパイク練習 ] セッターが手でトスを上げたボールをスパイクする 3 歩助走からジャンプし 力強くボールをたたく スパイク練習の際は 打つ人とレシーブ ( ボール拾い ) に分けて交代しながら行わせる レシーブはキャッチバレーに向けて キャッチによるレシーブとする 自主的な活動を促す 今日できたこと できなかったこと を振り返り 自己評価を記入させる 互いに協力しながら 教え合い 学び合いながら学習できているか ( 思 判 ) 本時の課題を反省できているか ( 思 判 ) 集合 整列 あいさ つ 体育委員を中心にすばやい集団行動を 心がけさせる (4) 評価 ペア グループ内での学び合い 教え合いを通して 協力して学習課題の達成を図れたか 基本的技能を身につけることにより 三段攻撃を行うことができたか 学習カードを活用し 課題を明確にもつとともに その解決に向けての方法などを考えることができたか 安全に留意し ルールやマナーを守って楽しく活動できたか - 7 -

8 8 実践を振り返って (1) 単元を通した生徒の様子バレーボールの魅力は ラリーを楽しむ スパイクを打つ爽快感を味わう という競技特性を楽しめることである この単元では これらの経験をもとに生涯にわたるスポーツライフの基礎を培うことをねらい 学習を進めてきた 右のグラフは 各授業における 意欲 協力 技能 の自己評価が よくできた だいたいできた の肯定的評価をした生徒の割合である 単元が進むにつれて どの項目も徐々に高まっている 授業においては ゲーム性のあるドリル練習を中心に単元を進めてきた 生徒の実態によるところもあると考えられるが 単元前半のオーバーハンドパスやアンダーハンドパスの練習では 意欲に欠ける場面も見られた しかし スパイクの練習では 9 割近い生徒が生き生きと活動する姿が見られた キャッチバレー のゲームでは 慣れないルールの中で行うこともあり 最初は戸惑いも見られたが 回数をこなすごとにゲームに流れが生まれてきた 生徒の技能レベルからすると 通常のバレーボールのルールではスパイクまでつなげることは難しいという集団でも キャッチバレー を取り入れることでスパイクまでつなげることができた また ラリーも続くことで活気のある授業となった 単元終了後の学習カードの自己評価欄のみとりから バレーボールを楽しむことができた おおむね楽しむことができた という生徒の割合は 79% であった (2) 考察 1 生徒同士の関わり合いの育成グループは 教師主導で編成した 男子は生徒の人間関係をベースに できる限り技術レベルに差が生じないように2グループ編成した 女子については 生徒の人間関係のみの考慮で 技術レベルを考慮できない 2グループの編成になってしまった その結果 話し合い活動では事前に話し合うポイントを提示してからの話し合いであったため 目的をもって話し合うことができた 男子は技術の高い生徒が各グループに1~2 人ずついたので 効果的なアドバイスをしあうことができた しかし 女子については 技術レベルに能力差があるため 技術に課題のあるグループは効果的なアドバイスをすることが少なかった そのため 教師が入り アドバイスをすることで対応した - 8 -

9 ボールを受けるために 声の出し方 ボールに対する体の向きを提示した ボールを受ける前の声かけが重要であることを説明し 声の出し方は オーライ! ハイ! オッケー! ( 名前 ) 任せた ナイス ドンマイ など前向きな言葉とし 活動中は積極的に声をかけていくことを指示をした 活動が盛り上がるようになり ボールもつながるようになった 意欲を高める1つの手段として有効であった 2 教材の工夫 1 年時に オーバーハンドパスやアンダーハンドパスのみの基本技能の学習に留まっている また これまでの生徒の運動技能の様子から サーブやスパイクをセッターに正確に返すことができる技術をもった生徒は少なく ゲームの中でラリーを続けたり スパイクを打つところまでつなぐことは難しいクラスであると判断した そのため 生徒の実態を踏まえ バレーボールの特性を感じることのできる キャッチバレー の導入は有効であったと感じる ゲームの中でラリーを続けたり スパイクを打ったりすることができるため 生徒の意欲も高まり 単元終盤では自然と互いを認め合い 励まし合う言葉がかけられるようになった また レシーブに自信のもてない生徒もキャッチしてよいことで 積極的にボールに関わろうとする姿勢が見られた 課題としては キャッチバレー を取り入れたことで ラリーを続けること 三段攻撃を使うことはできたが 戦術的技能まで発展させることができなかった 3 学び方の工夫オリエンテーションの段階で バレーボールの魅力の一つである三段攻撃をゲームの中で使おう という目標を提示した そのため 授業のさまざまな場面で 三段攻撃 という言葉を使い 生徒に意識付けをした オーバーハンドパスやアンダーハンドパスの練習でも スパイカーが打ちやすいトスを上げるために必要な技術であること を理解させることで生徒の関心を高めることができたと感じる 学習カードについては 1 時間ごとのカードを利用した カードの内容は 自己評価を各項目 ( 意欲 協力 技能向上など ) について5 段階で記入するものと 相互評価で 印象に残っている仲間のプレー や 心に残っている友だちからの言葉 など仲間との関わりの中で感じたことを記入するものの2 項目で行った 相互評価の項目を取り入れたことで 生徒が互いのプレーや仲間からのアドバイスに着目するようになった これまでの学習カードは自己評価がメインとなったカードであり 感想や反省の記入欄には自分のことのみの記述をする生徒が多かった 今回 相互評価の記入欄を設定したことで 仲間のプレーに目を向けたり 仲間に対しアドバイスをすることができる - 9 -

10 ようになった 活動に入る前に 技能のポイントを絞って説明したことも 生徒が着目しやすい要 因であった 学習カードから 仲間からもらったアドバイスや励まし等で 心に残っている言葉 うまくなったね! と言われた ちゃんだって上手だよ! ( できなかったときに ) 大丈夫 次 頑張ろう! OK! いいねー! 励ましの言葉の方が生徒の心に残る 自分のプレーが認められることで次の活動への意欲につながる 印象に残っている仲間のプレー スパイクのタイミングが良かった レシーブが正確にできていた スパイクの威力がすごかった オーバーハンドパスが柔らかくできていた 着眼点を与えることで 仲間のプレーの細かい部分まで意識的に見ることができた ゲームを中心とした授業展開は生徒の実態に即していた 基本練習の反復では 集中力がとぎれてしまい ただこなすだけの練習になりがちである しかし ゲーム性のある基本練習を取り入れたことで 記録を伸ばしたい 仲間に勝ちたいという気持ちから意欲的に取り組む生徒が多く見られた (3) 課題 1 生徒の実態の正確な把握実践を通して どの生徒も積極的に活動し 心と体が解放された楽しい授業にするためには 種目の特性を楽しむ経験が必要であると感じた 技能を身につけている生徒はもとより 技能が未熟な生徒も種目の特性を楽しめるような教材の工夫が重要である そのためには 生徒の実態に即した教材であれば 生徒は高い意欲で活動することができる そこから 技能が向上し 生涯にわたった豊かなスポーツライフの基礎を培うことが可能になると考えられる 2 種目の特性に応じた声のかけ方の指導生徒同士の温かい関わり合いが授業への意欲を高めることを再確認することができた 肯定的な声かけを受けることで 自信につながり 励ましの声かけを受けることでつながりを感じることができる 日常における声のかけ方から種目に応じた声のかけ方まで具体的に提示することで 生徒は意識してその言葉を使うようになると考える 3 学習集団の実態に即した学習カードの工夫有効な学習カードの条件は以下のように考える 生徒にとって 短時間で記入できる 学習状況を振り返ることができる 学習の経過や自分の変化を実感できる 教師にとって

11 生徒の考えや思いを見取ることができる これらの条件を満たす効果的な学習カードの工夫が必要である 次の指導に生かすことができる

12 資料自己評価してみよう! 組 番名前 ( ) 自己評価表 5( よくできた ) 1( できなかった ) 1. 意欲的に授業に取り組むことができたか 友達と協力しあって取り組めたか 安全に留意して授業に取り組むことができたか ルールやマナーを守り フェアプレイの精神を大切にすることができたか 自分の課題を見つけることができたか 課題の解決方法や練習方法を考えて実行できたか 上達するために 積極的にアドバイスや意見 話し合いができたか オーバーハンドパスが上達した アンダーハンドパスが上達した 対人パス ( オーバー ) が上達した 対人パス ( アンダー ) が上達した スパイク ( ミート ) が上達した スパイク ( ジャンプのタイミング ) が上達した 相互評価 1 今回の授業で 上達したと思う友達は誰ですか? あなたが印象に残っている友達のプレーは だれのどんなプレーですか さん 3 技術的なコツなどのアドバイスをしてきくれたのは誰ですか? 4 3 以外で 友だちからもらったアドバイスや励まし等で 心に残っているのは 誰からのどんな言葉ですか? さん どんな言葉ですか?

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