インドネシアで市販されている製材の強度性能 北海道大学農学部森林科学科木材工学研究室 4 年 松下智史

Size: px
Start display at page:

Download "インドネシアで市販されている製材の強度性能 北海道大学農学部森林科学科木材工学研究室 4 年 松下智史"

Transcription

1 インドネシアで市販されている製材の強度性能 北海道大学農学部森林科学科木材工学研究室 4 年 松下智史

2 目次 1, 諸言 P.1 2, 供試材と試験方法 P.1 ~ P.12 供試材 P.1 ~ P.5 測定項目 手順 P.5 ~ P.6 試験方法 1) 縦振動試験 P.6 ~ P.7 2) ねじり試験 P.7 3) 静的曲げ破壊試験 P.8 ~ P.9 4) 縦圧縮試験 P.9 ~ P.10 5) せん断試験 P.11 6) 部分圧縮試験 P.12 3, 結果と考察 P.13 ~ P.28 試験結果 P.13 ~ P15 各種試験結果の考察 1) 縦振動試験 P.15 2) ねじり試験 P.16 3) 静的曲げ破壊試験 P.17 ~ P.18 4) 縦圧縮試験 P.19 ~ P.20 5) せん断試験 P.20 ~ P.21 6) 部分圧縮試験 P.22 ~ P.23 ヤング率の比較 P.23 ~ P.25 国内樹種との比較 P.25 ~ P.26 熱帯産樹種との比較 P.27 ~ P.28 4, 結論 P.29 参考文献 P.30

3 1 諸言インドネシアは東南アジア南部に位置し, 熱帯雨林気候に区分される数多の島々からなる国家である その高温多雨な気候によって広大な天然林を保有し, それを伐採することで大量の木材を生産してきた インドネシア国外に出回っている木材としてはメランティ ( ラワン材と呼ばれるものに大体相当 ) やアガチスなどがあり, 日本で耳にすることも多い このような樹木については, チークなど以前から有用広葉樹として知られる樹木や, ユーカリ, アカシアなど近年注目されている早生樹とともに研究が進んでいる これらは既に植林もされており, 材の生産は人工林基盤にシフトしている 一方で, インドネシア国内で家具材や建材として流通しているのは上記の樹木のようには研究の進んでいない郷土樹種である 現地の人々は経験的にそれぞれの木材を利用し, その生産も未だ天然林に依存している そこで本研究の目的は, インドネシアカリマンタンで市販されていた板材を使用し, インドネシア国内で流通している木材の強度性能を考察することとする 木材の強度を調べるとき, ヤング率をその指標として用いることが多い ヤング率と強度の間には高い相関があり, 普通ヤング率の高い木材ほど強度が大きい 本実験では実際に使用されることの多い曲げ破壊試験だけでなく, 縦振動試験, ひずみゲージを用いた縦圧縮試験と 3 つの異なる方法からヤング率を求める 縦振動試験は非常に簡単にヤング率を測定することができ, 縦圧縮試験は材長の短い試験体を使用するため, 円板状の試料からでも試験を行うことができる それぞれの実験から求めたヤング率の比較をすることで, 各種試験からのヤング率測定, 特に円板試料からひずみゲージを用いた精度のよいヤング率測定の可能性を探ることも目的とする 2 供試材と試験方法 供試材インドネシア中央カリマンタン, パランカラヤにて既に製材の状態で市販されていた板材を 12 樹種 20 枚 ( 針葉樹 2 樹種 2 枚, 広葉樹 10 樹種 18 枚 ) 購入した それぞれの板材についての情報は Table 1 に記した なお, 樹種名については地域ごとに異なる呼び名が多数存在するため, 販売されていた名称を現地名として載せておく また,White melanti,red melanti に関してはフタバガキ科 Shorea 属の木材を見た目で区別した呼び名であり樹種名ではない Kahui,Benuas も Red melanti に含まれるが, 現地では完全に区別されて売られていたため別々にしておいた

4 Table 1 供試材の概要 樹種名 ( 現地名 ) 学名 針 / 広 用途 記号 板数 試験体数 Pilau Agathis dammara 針 建具材 箱材 将棋盤など Ad 1 7 Alau Dacrydium pectinatum 針 家具 床板 調度品など Dp 1 6 Ramin Gonystylus bancanus 広 家具 内装材など Gb 1 6 Katiau Madhuca mottleyana 広 建具材 家具 調度品など Mm 1 6 Rangas Gluta renghas 広 家具 内装材 構造材 枕木など Gr 1 6 Belanti Mezzettia parviflora 広 Mp 1 7 Kahui Shorea balangean 広 枕木 構造材 橋梁など Sb 5 21 Benuas Shorea laeviforia 広 枕木 構造材 橋梁など Sl 3 21 Tumih Combretocarpus rotundatus 広 建材 枕木 燃料など Cr 2 8 Ulin Eusideroxylon zwageri 広 枕木 海中坑木 橋梁 ウッドデッキなど Ez 1 6 White melanti Shorea(Anthoshorea) spp. 広 家具 合板 造作材など WM 1 7 Red melanti Shorea(Rubroshorea) spp. 広 家具 合板 建材など RM 2 14 左 Ad 右 Dp ( 上 ) 左から Sl-1 Sl-2 Sl-3 ( 下 ) 左から Sb-3 Sb-4 Sb-5

5 ( 上 ) 左から Ez Mm Gb ( 下 ) 左から Gr Mp

6 ( 上 ) 左から Cr-1 Cr-2 ( 中 )Wm ( 下 ) 左から Rm-1 Rm-2

7 試験方法測定項目 気乾密度(WD) 動的ヤング率(Ed) せん断弾性係数(G) 曲げヤング率(Eb) 曲げ強さ(MOR) 含水率 縦圧縮ヤング率(Ec) 縦圧縮強さ(CS) せん断強さ 5% 部分圧縮強さ (LBS5%) 部分圧縮比例限度(LBSp) Ed は縦振動試験,G はねじり試験 ( 小泉ら 1997), それ以外の項目は JIS Z2101 に従って測定し た 手順 1, それぞれの板材から 2cm 2cm 30cm の小試験体を, 繊維方向が長辺になるようにとれる限り製作した 厚さが 2cm に満たない板材から製作した試験体は可能な限り 2cm に近い寸法をとった 製作した試験体は, 含水率が一定になるまで室内に放置して乾燥させ, 寸法 ( 材背, 材幅, 材長 ) を測り記録した 2, それぞれの供試材ごとに, 試験体を製作したあまり材の一部をカットし, 寸法を測った後にオーブンに入れ絶乾状態にした 2,3 日放置した後オーブンから取り出して秤量し, それぞれの供試材の気乾密度 (WD) を算出した 3, 製作した試験体に縦振動試験を行い, 動的ヤング率 (Ed) を測定した 4, 続いてねじり試験によってせん断弾性係数 (G) を計測した 5, 試験体それぞれに静的曲げ破壊試験を行い, 曲げヤング率 (Eb) と曲げ強さ (MOR) を測定した 6, 静的曲げ破壊試験終了後, 試験体の非破壊部分から縦圧縮試験体 ( 長さ 4 cm ), せん断試験体 ( 長さ 3 cm ), 部分圧縮試験体 ( 長さ 6 cm ) を木取った 破壊形態によっては 3 つ全ての試験体を作成できないこともあった 7, それぞれの試験体で 6 を実行した後, あまりの一部を秤量し記録した後, オーブンに入れた 2, 3 日放置して絶乾状態にした後, オーブンから取り出してもう一度秤量し含水率 (u) を求めた 8, 縦圧縮試験体にひずみゲージを貼り付け縦圧縮試験を行い, 縦圧縮ヤング率 (Ec) と縦圧縮強さ (CS) を求めた 9, せん断試験体の隅を切り取って椅子型にし, 椅子型せん断試験でせん断強さ (SS) を計測した 10, 部分圧縮試験体を用いて部分圧縮試験を行い,5% 部分圧縮強さ (LBS5%) と部分圧縮比例限度 (LBSp) を求めた

8 Figure 1 実験手順 (1) 縦振動試験試験体を材軸方向からハンマーで叩き, 材中を伝わる縦波を逆側に設置したマイクロホンでキャッチする キャッチした縦波をリオン社製 FFT アナライザーで解析して試験体の固有振動数を求め, 下記の式でヤング率を計算する 縦振動試験は動的試験の一種であり木材中を伝わる縦波によって瞬間的に強度を測るため, 木材の粘性流動を無視する 従って, 求める動的ヤング率は値が大きくなる

9 Ed = 4l 2 fr 2 ρ Ed : 動的ヤング率 (GPa) ρ: 密度 (kg/m 3 ) fr : 固有振動数 (s -1 ) l : 材長 (m) (2) ねじり試験 試験体の一方の下に円筒状のものを挟んで捻れるようにし, 逆側を固定する 捻れるようにした方 に回転力が加わるように重りを吊り下げて試験体の変位を測定し, せん断弾性係数を求める 変位計 Figure 2 ねじり試験

10 (3) 静的曲げ破壊試験実験方法が比較的簡単で, 実際に木材が使用される場面では曲げ応力を受ける場合が多いことから, 基本的な強度試験として用いられる 本実験では森試験機オルゼン型 2tf 容量万能試験機を使用し, 中央一点集中載荷法でヤング率を測定する 一点集中載荷法では, 曲げ成分だけでなくせん断成分の力も含まれてしまうため, ヤング率は若干低い値となる 軸方向が水平になるよう, 支点上に試験体を渡して置く この時, 二支点間の距離が試験体の高さの 14 倍以上になるようにし, 柾目面が上を向くようにする ( 辺長を 20mm 20mm とれなかった試験体については垂直方向を 20mm とする ) 垂直方向よりロードセルをゆっくりと下ろしていき, 試験体中央に荷重をかける 荷重と変位をデータロガーに記録し, そこから曲げヤング率と曲げ強さを求める 変位計 データロガー ロードセル h = 20 b L = 280 Figure 3 曲げ試験

11 Eb = PL 3 / 48Iδ MOR = Mmax / Z = (PmaxL / 4)*(6 / bh 2 ) = 3PmaxL / 2bh 2 I = bh 3 / 12 矩形断面梁の断面二次モーメント (mm 4 ) Z = bh 2 / 6 矩形断面梁の断面係数 (mm 3 ) Eb : 曲げヤング率 (GPa), P : 荷重 (kn),l : 荷重スパン (mm),δ: 変位 (mm), b : 材幅 (mm),h : 材背 (mm) Figure 4 は変位を横軸, 荷重を縦軸にとったものである Pmax は最大荷重を意味する 曲げヤング率を計算する際には, この曲線の直線域での傾き (P /δ) を求める 0.1Pmax,0.4Pmax はそれぞれ最大荷重の 0.1 倍, 0.4 倍を表す ( 通常は 0.1Pmax から 0.4Pmax までで計算をする ) しかし 0.1Pmax~0.4Pmax の間が直線ではなかった場合, 別の区間の傾きを求める Figure 4 荷重変位曲線 (4) 縦圧縮試験曲げ破壊試験終了後, 非破壊部分から材長 40mm の縦圧縮試験体を切り出し, ひずみゲージを貼る ひずみゲージは木材用のものを,20mm 40mm とれている向かい合った二面のそれぞれ中央に接着剤で貼り付ける 接着剤が乾くまで一日以上放置する 貼り付けたひずみゲージの先にはんだをつけ, 導線が接続しやすいようにする ( 下図 ) Figure 5 縦圧縮試験体

12 はんだ付けまで終えたら, 試験体を試験機 ( 東京衡機 10tf 容量油圧式万能試験機 ) に木口面を上に向けてセットし, ひずみゲージの先をデータロガーに接続する 試験は一定の荷重速度で負荷し, 1~2 分で破壊に至るようにする データロガーに荷重とひずみを記録し, 縦圧縮ヤング率と縦圧縮強さを求める データロガー Figure 6 縦圧縮試験 Ec = 2P / (ε1 +ε2)bh CS = Pmax / bh Ec : 縦圧縮ヤング率 (MPa) P : 荷重 (kn) ε1,ε2 : ひずみ b : 材幅 (mm) h : 材背 (mm)

13 (5) せん断試験曲げ破壊試験終了後, 非破壊部分から材長 30mm のせん断試験体を切り出す 切り出した試験体を下図のようにさらにカットし, 椅子型せん断試験体を作製する 厚さの足りなかった供試材の場合,20mm の辺を半分に切り落とすようにする 作製した試験体を治具にしっかり固定, 治具ごと試験機 ( 東京衡機 10tf 容量油圧式万能試験機 ) にセットして縦圧縮試験と同じようにゆっくり荷重をかける せん断破壊が起こったら試験機を止め, 最大荷重からせん断強さを求める P 左図のように, カットした部分がはみ出すようにして固定し, はみ出た部分へ荷重をかける 一定の荷重速度で負荷し,1~2 分で破壊が起こるようにする せん断力は斜線の面にかかる 柾目面にせん断力がかかるようにする SS = Pmax / A = Pmax / 20b Figure 7 せん断試験 SS : せん断強さ (MPa) Pmax : 最大荷重 (kn) A : せん断面積 (mm 2 ) b : 材幅 (mm)

14 (6) 部分圧縮試験曲げ破壊試験終了後, 非破壊部分から材長 60mm の部分圧縮試験体を切り出す 試験機の上に柾目面を上にして横たえ ( 厚さの足りなかった供試材は 20mm ある辺が高さ方向になるように置く ), 試験体中央部に辺長と同じ幅 20mm 直六面体の加圧鋼板をのせる 東京衡機 10tf 容量油圧式万能試験機で一定の変形速度になるよう鋼板に荷重を加え,1~2 分で辺長の 5%(1mm) の変形に達するように試験を行う 荷重と変位をデータロガーに記録し, そこから部分圧縮比例限度と 5% 部分圧縮強さを求める LBSp = Pp / A = Pp / 20b LBS5% = P5% / A = P5% / 20b LBSp : 部分圧縮比例限 (MPa) LBS5% : 5% 部分圧縮強さ (MPa) Pp : 比例限度荷重 (kn) P5% : 辺長の 5% 変形時荷重 (kn) A : 圧縮断面積 (mm 2 ) b : 材幅 (mm) Figure 8 部分圧縮試験

15 3, 試験結果と考察 それぞれの供試材の測定結果について算術平均値 (Ave.), 標準偏差 (S.D.), 変動係数 (C.V.) を算出して Table 2,Table 3 に記載した また,Table 4 には複数枚供試材のある樹種 (Kahui,Benuas, Tumih,Rm) の結果をまとめた 含水率については曲げ破壊試験の終了後, せん断試験体, 縦圧縮試験体, 部分圧縮試験体を作製した残り部位を使用して測定した Table 2 供試材ごと試験結果 樹種 気乾密度 WD (kg/m 3 ) 動的ヤング率 E d (Gpa) せん断弾性係数 G 曲げヤング率 E b (Gpa) 曲げ強さ MOR 含水率 u (%) 縦圧縮ヤング率 E c (Gpa) 縦圧縮強さ CS せん断強さ SS 部分圧縮比例限度 LBS p 5% 部分圧縮強さ LBS 5% 比強度 針葉樹 Ad n Ave S.D C.V Dp n Ave S.D C.V 広葉樹 Gb n Ave S.D C.V Mm n Ave S.D C.V Gr n Ave S.D C.V Mp n Ave S.D C.V Sb-1 n Ave S.D C.V Sb-2 n Ave S.D C.V Sb-3 n Ave S.D C.V Sb-4 n Ave S.D C.V Sb-5 n Ave S.D C.V n : 試験体数 Ave. : 算術平均値 S.D. : 標準偏差 C.V. : 変動係数

16 Table 3 供試材ごと試験結果 ( 続き ) 樹種 気乾密度 WD (kg/m 3 ) 動的ヤング率 E d (Gpa) せん断弾性係数 G 曲げヤング率 E b (Gpa) 曲げ強さ MOR 含水率 u (%) n : 試験体数 Ave. : 算術平均値 S.D. : 標準偏差 C.V. : 変動係数 縦圧縮ヤング率 E c (Gpa) 縦圧縮強さ CS せん断強さ SS 部分圧縮比例限度 LBS p 5% 部分圧縮強さ LBS 5% Sl-1 n Ave S.D C.V Sl-2 n Ave S.D C.V Sl-3 n Ave S.D C.V Cr-1 n Ave S.D C.V Cr-2 n Ave S.D C.V Ez n Ave S.D C.V Wm n Ave S.D C.V Rm-1 n Ave S.D C.V Rm-2 n Ave S.D C.V 比強度 Table 4 供試材多数の樹種まとめ 樹種 気乾密度 WD (kg/m 3 ) 動的ヤング率 E d (Gpa) せん断弾性係数 G 曲げヤング率 E b (Gpa) 曲げ強さ MOR 含水率 u (%) n : 試験体数 Ave. : 算術平均値 S.D. : 標準偏差 C.V. : 変動係数 縦圧縮ヤング率 E c (Gpa) 縦圧縮強さ CS せん断強さ SS 部分圧縮比例限度 LBS p 5% 部分圧縮強さ LBS 5% 比強度 Sb n Ave S.D C.V Sl n Ave S.D C.V Cr n Ave S.D C.V Rm n Ave S.D C.V

17 気乾密度は文献値と同じような値を示したが, 曲げヤング率, 曲げ強さ, 縦圧縮強さ, せん断強さに関しては強さの関係性は同じであったものの, ほとんどの樹種で文献値より大きな値を示した 文献値は生材や含水率が高い材での値が多かったのでそれも理由にあるかもしれない その中で Ulin だけは文献値を下回る数値を示した 各種試験結果の考察 1) 縦振動試験 Figure 9 は気乾密度を横軸に, 動的ヤング率を縦軸にとったものである 全てが直線上に並ぶわけではないが,Benuas や Tumih など WD が大きいほど Ed も大きくなっており, この二つの間には正の相関があると考えられる しかし Kahui の一部や Ulin は直線の下の方に大きく外れており, WD が比較的大きいにも関わらず Ed は小さくなっている 密度が大きいが強度が小さいという場合, 試験体に節などの欠点が多く含まれていたり, 繊維傾斜が大きい材であったりということが考えられる 実際,Ulin の板材は, 他の板に比べて薄く繊維性が悪かったため目切れも多かった Kahui や Rm の一部の試験体にも繊維傾斜の大きい部分はみられた また, 入手できる供試材の大きさにも限りがあったため, 多少の欠点が含まれていても試験体として利用したということも関係しているかもしれない 以上のような理由でこれらの供試材は Ed/WD の値が低かったのではないか Figure 9 気乾密度と動的ヤング率

18 2) ねじり試験 Figure 10 に, 気乾密度 (WD) とねじり試験によって得られたせん断弾性係数 (G) の関係を示す WD と G の間にははっきりと正の相関がみられ,WD の大きい供試材ほど G の値が大きかった Kahui は他の樹種よりも WD に対して G が小さいが,Kahui の中でも正の相関がみられることから樹種としてせん断力に弱いのかもしれない Figure 11 は G を横軸に,Ed を縦軸にとったものである どちらも WD と正の相関があるので, 基本的には G が大きければ Ed も大きくなる Kahui は G の値が小さかったため Ed / G が大きくなっている Ulin は Ed に比べて G の値が非常に大きい G はヤング率と異なり, 材に繊維傾斜があったとき大きな値を示すことがあり, 繊維傾斜の大きかった試験体では Ed の値が小さくなり,G は大きくなったと考えられる Figure 10 気乾密度とせん断弾性係数 Figure 11 せん断弾性係数と動的ヤング率

19 3) 曲げ破壊試験 Figure 12 は横軸に気乾密度 (WD), 縦軸に曲げヤング率 (Eb) をとったものである WD の大きい材ほど Eb の値が大きくこの 2 つの間には正の相関がある 図を見ていると, それぞれの供試材の位置が Ed / WD の図とほとんど同じであることに気付くと思うが,Figure 13 からも分かる通り Ed と Eb はかなり高い相関を示した Pilau,Alau,Katiau,Rangas,Benuas の一部などがきれいに直線状に並んでいるのも,WD に対して Ulin のヤング率が小さいことも同じであり,Ed を調べることでかなり高い精度で Eb を推定することが可能であると言える Figure 12 気乾密度と曲げヤング率 Figure 13 動的ヤング率と曲げヤング率

20 曲げヤング率と曲げ強さ曲げヤング率 (Eb) と曲げ強さ (MOR) の間には正の相関が認められた よって WD と MOR の間にも正の相関があるといえる 他の試験体から離れた下の方に点がある Rmや Rangas の数試験体は加圧途中に突然バキッと大きな音を立て脆性破壊が起こった そのため MOR は小さくなっている 同じ板から切り出した試験体同士は大体近くに固まっているが Ulin はばらばらで, 他のものに比べて材が均質でないようである 実際, 使用した Ulin の板は最も薄く, 繊維傾斜も大きかったためその影響が出ている可能性がある Figure 14 曲げヤング率と曲げ強さ 破壊形態 左 Wm 右 Rm-2( 脆性破壊あり )

21 4) 縦圧縮試験 Figure 15 より縦圧縮ヤング率 (Ec) と曲げヤング率 (Eb) の間には正の相関があるといえる 実際には図に書き込んである直線よりも, 傾きの大きい直線になると考えられる そうなると Tumih-1(Cr の右 4 つ ) は Ec の値が Eb に比べて大きくなる Tumih-1 からとれた試験体全てで Ec が大きいので, 材の密度分布に偏りがあって, 曲げ試験で応力が集中する中央部分よりも縦圧縮試験体の WD が大きかったかもしれない Figure 16 はヤング率を求める際に描いた Kahui-3-2 の荷重変位曲線だが, 曲げ試験でのグラフに比べ縦圧縮試験のグラフは始まりが立ち上がっており, 丸みを帯びているのがわかる 縦圧縮試験のグラフはこのように少しいびつなことが多く, 直線域が確認できない試験体もみられた グラフの傾きからヤング率を求める方法をとったため,Ec には使用したグラフ範囲による影響が出ている可能性もある Figure 15 縦圧縮ヤング率と曲げヤング率 Figure 16 曲げ試験の荷重変位曲線 ( 左 ) と縦圧縮試験時の荷重変位曲線 ( 右 ) (Kahui-3-2)

22 曲げヤング率と縦圧縮強さ曲げヤング率 (Eb) と縦圧縮強さ (CS) も正の相関を示した Pilau は他の樹種よりも CS/Eb が小さく, 曲げ破壊よりも縦圧縮破壊に弱い材なのかもしれない 図の右方には Kahui の一部 (Kahui-1, 2) で CS/Eb の値が小さいのも確認できる Kahui-1,2 では縦圧縮ヤング率を測定していないが, これも供試材の密度分布に偏りがあり縦圧縮試験体に低密度の部位が使われた可能性がある Ulin の一部など CS/Eb の値が大きいものは逆に高密度の部位が使われたり, 曲げ破壊試験体の繊維性が悪かったことなどが理由として考えられる Figure 15 曲げヤング率と縦圧縮強さ 5) せん断試験静的ヤング率とせん断強さ Figure 16 をみても, 曲げヤング率 (Eb) とせん断強さ (SS) の間には相関らしきものがみられなかった 供試材が複数枚あった樹種についても,SS の値は Eb の大きさと関係なく比較的一定であり,SS と Eb は関係性を持たないのかもしれない 椅子型せん断試験では, せん断面の一部に応力集中が起こってしまうこと, せん断面上部に割裂を起こすような力が働いてしまうことなどの問題点が考えられ, そういった要素が組み合わさってバラバラな分布になってしまった可能性がある Figure 17 はせん断弾性係数 (G) と SS をグラフにしたもので,R 2 値は 0.38 と低いものの右肩あがりで正の相関があるように思う こちらもせん断試験時にせん断応力以外の要素が影響してしまった可能性はあるが, 同じ供試材では固まって分布していることから, 試験体中央部になるねじり試験の計測範囲と端の方からとるせん断試験体で繊維性が異なっていたということも考えられる

23 Figure 16 曲げヤング率とせん断強さ Figure 17 せん断弾性係数とせん断強さ

24 6) 部分圧縮試験 5% 部分圧縮強さ (LBS5%) と部分圧縮比例限度 (LBSp) は非常に高い相関を示した (Figure 18) 本実験ではブリネル硬さ試験は行っていないが,5% 部分圧縮強さとブリネル硬度は高い相関関係にあり, ブリネル硬度は 5% 部分圧縮強さの大体 1.25 倍の値をとるとされている (2008 寺西 ) Figure 19 をみると,WD と LBS の間にも正の相関が認められる Ulin は他の樹種に比べ, Eb の値は小さかったが LBS の値が顕著に大きく, 特に部分圧縮に強い樹種だと考えられる Kahui は全体的に直線の下側に外れており, こちらは WD に対し LBS が小さい樹種であると言える Eb と LBS5% の関係も Figure 20 に示したが,WD が大きくなれば Eb も大きくなるということで, 当然 LBS5% も大きくなっている しかし, 樹種間のばらつきが大きく縦の範囲が広くなった Figure 18 5% 部分圧縮強さと部分圧縮比例限度 Figure 19 気乾密度と 5% 部分圧縮強さ

25 Figure 20 曲げヤング率と 5% 部分圧縮強さ ヤング率の比較 Figure 21 に曲げヤング率 Eb, 縦圧縮ヤング率 Ec, 動的ヤング率 Ed それぞれの値を棒グラフで示した 標準偏差はグラフに書き入れてある ほとんどの樹種で Eb < Ec < Ed という結果になった 縦圧縮試験は動的試験で, 木材中を伝わる縦波によって瞬間的に強度を測定するため, 粘性流動を含まず値は大きくなる 曲げ試験, 縦圧縮試験は静的試験であるため粘性流動を含むのは共通しているが, 曲げ試験は一点集中載荷法をとっているため, 曲げ応力以外にせん断応力も含み, 値は小さくなる 本実験の試験結果はこれらのことと合致している Figure 21 各ヤング率の比較

26 Figure 22 は Ec と Eb の関係を,Figure 23 は Ed と Eb の関係をそれぞれ表す これをみると,Ec と Eb,Ed と Eb にはそれぞれ正の相関が認められ, 特に Ed と Eb は非常に高い相関関係を示している Ec と Eb の値には多少ばらつきがある 曲げ試験では試験体中央部に最大応力がかかるために中央部の密度や材質が重要になるが, 材端部にはあまり力が加わらない そのため仮に欠点が存在したとしても, 材中央部でなければあまり試験結果に影響しない 縦圧縮試験の場合は, 材のどの部分にも応力がかかるため, いずれの部分に欠点が存在しても試験結果に関わってくる 供試材には限りがあったため, 完全に無欠点な小試験体ではなく, 欠点が少し含まれていた可能性もある また, 脆性材料は圧縮力には比較的強いため,Ec の方が Eb よりも大きくなったのかもしれない しかし正の相関が認められ, 縦圧縮ひずみ, 縦振動法, これら 2 つの方法でヤング率を測定することは可能であるといえる Figure 22 縦圧縮ヤング率と曲げヤング率

27 Figure 23 動的ヤング率と曲げヤング率 日本国内で使用される樹種との比較図 24 は気乾密度 WD と曲げヤング率 Eb, 図 25 は曲げヤング率 Eb と曲げ強さ MOR の関係を表しており, さらに文献に載っていた日本国内で使用される 4 樹種 ( トドマツ カラマツ シナノキ マカンバ ) の値, 国産 35 樹種の回帰直線を表示している Figure24 をみると,WD は国産樹種と同程度の分布幅であるものの, 国産樹種よりも WD に対する Eb の値の大きいものが多い 本研究の含水率と, 参考にした文献の試験体の含水率の差は 3~5% 程度であり, その差を受けたとしても大きく感じられる Figure25 では, 試験結果が国産樹種の回帰直線上にのっている Eb と MOR の関係は国産樹種と同様であり, ヤング率から強度を推定し, 国産樹種と比較することも可能である 熱帯産の材といえば交錯木理など繊維性が悪いといわれることがあるが, 実験結果は日本国内で流通している樹種に比べても比ヤング率の高いものも多く, 本研究の供試材は国産材に対して繊維性が劣るというわけではないといえる 樹種 学名 Table 5 国産樹種 4 種各種強度 気乾密度 WD (kg/m 3 ) 曲げヤング率 E b (GPa) 縦圧縮強さ CS (MPa) 曲げ強さ MOR (MPa) せん断強さ SS (MPa) 柾目面硬さ H (MPa) トドマツ Abies sachalinensis カラマツ Larix kaempferi シナノキ Tilia japonica マカンバ Betula maximowicziana ( 1)

28 Figure 24 国産樹種との比較 ( 比ヤング率 ) Figure 25 国産樹種との比較 ( 曲げ強さ / 曲げヤング率 ) ( 2)

29 他の熱帯産樹種との比較早生樹であるアカシア, ユーカリと, 銘木と云われるチークの文献値を実験結果と一緒に Figure26~27 に示した 比ヤング率, 比強度ともに, 早生樹の 2 種のほうが本実験の供試材よりも小さいように思える また, 樹種ごとに違いはあれども, アカシアやユーカリには材の割れや狂いがひどいものも多く, 建材などには適さないとされている チークは比ヤング率, 比強度ともに大きかったが, 供試材中にもそれに匹敵する強度を示すものがあった Table 6 熱帯産樹種の強度 樹種アカシアユーカリチーク 学名 Acacia auriculiformis 気乾密度 WD (kg/m 3 ) 含水率 u (%) 曲げヤング率 E b (GPa) 縦圧縮強さ CS (MPa) 曲げ強さ MOR (MPa) せん断強さ SS (MPa) Acacia decurrens Acacia leucophloea Acacia mangium Eucalyptus deglupta Eucalyptus globulus Eucalyptus platyphylla Tectona grandis ( 3, 4, 5) Figure 26 熱帯産樹種との比較 ( 比ヤング率 )

30 Figure 27 熱帯産樹種との比較 ( 比強度 ) Figure 28 熱帯産樹種との比較 ( 曲げヤング率 / 曲げ強さ )

31 4, 結論 実験結果から, 密度とヤング率, 強度などの間に国産樹種と同じような関係をみとめることができた インドネシアの郷土樹種にも大きな密度, 強度を示すものもあり, 比ヤング率もほかの地域の樹種と比べても小さくなかった 南洋材は交錯木理になっていたり繊維性が悪いといわれることもあるが, 本研究結果からは国内の樹種などと比べても繊維性が劣るわけではないということができる 曲げ試験以外 ( 縦振動試験, 縦圧縮法 ) から測定したヤング率は, 曲げ試験で測定したヤング率と相関を示しており, それら 2 つの試験方法でのヤング率測定が可能であることがいえる 本実験では市販されていた木材を使用したため, どのような樹木のどの部分なのか, といった情報はわからなかったが, 今後研究を進めていく際にはそのような観点からの考察も必要である また, 実際に使用するうえで必要になる収縮率等のデータも取るべきである

32 参考文献 ( 1) 日本木材加工技術協会 (1989) 日本の木材 ( 2) 中井孝 山井良三郎 (1982) 日本産主要 35 樹種の強度的性質林業試験場研究報告第 319 号 ( 3)TROPIX 7 The main technological characteristics of 245 tropical wood species ( 2013/2/15) ( 4) MOHD HAMAMI SAHRI, ZAIDON ASHAARI,RAZALI ABDUL KADER and ABDUL LATIF MOHMOD (1998) Physical And Mechanical Properties of Acacia mangium and Acacia auriculiformis from Different Provenances PertanikaJ. Trap. Agric. Sci. 21(2): (1998) ( 5) 農林省林業試験場木材部 (1965) 南洋材 1000 種 岩崎誠 坂志朗 藤間剛 林隆久 松村順司 村田功二 (2012) 早生樹 産業植林とその利用 小泉章夫 寺西真隆 平井卓郎 (2007) 北海道大学構内の緑化木の収縮率と強度特性 北海道大学演習林研究報告第 64 巻第 2 号 (91-104) Masataka Teranishi Akio Koizumi Takuro Hirai (2008) Evaluation of quality indexes of bending performance and hardness for hardwoods The Japan Wood Research Society : 日本木材加工技術協会 (1985) 南洋材の識別 小出智也 (2013) インドネシアで植栽された Shorea balangeran 若齢木の利用材質 北海道大学農学院修士論文 日本木材学会 (2000) 木質科学実験マニュアル

第 3 章広葉樹材の品質制御方法に関する検討 25

第 3 章広葉樹材の品質制御方法に関する検討 25 第 3 章広葉樹材の品質制御方法に関する検討 25 第 3 章広葉樹材の品質制御方法に関する検討 3.1 クリ製材品の強度性能 3.1.1 目的現行の広葉樹材 ( 無等級材 ) の基準強度は 無欠点小試験体で得られた強度に強度比を乗じることによって算出されている 強度比は針葉樹材と同じ値が使用されているが 広葉樹材の実大材による強度データがほとんどないため その妥当性については検証されていない また

More information

Microsoft PowerPoint - zairiki_3

Microsoft PowerPoint - zairiki_3 材料力学講義 (3) 応力と変形 Ⅲ ( 曲げモーメント, 垂直応力度, 曲率 ) 今回は, 曲げモーメントに関する, 断面力 - 応力度 - 変形 - 変位の関係について学びます 1 曲げモーメント 曲げモーメント M 静定力学で求めた曲げモーメントも, 仮想的に断面を切ることによって現れる内力です 軸方向力は断面に働く力 曲げモーメント M は断面力 曲げモーメントも, 一つのモーメントとして表しますが,

More information

<4D F736F F D208D5C91A297CD8A7793FC96E591E6328FCD2E646F63>

<4D F736F F D208D5C91A297CD8A7793FC96E591E6328FCD2E646F63> -1 ポイント : 材料の応力とひずみの関係を知る 断面内の応力とひずみ 本章では 建築構造で多く用いられる材料の力学的特性について学ぶ 最初に 応力とひずみの関係 次に弾性と塑性 また 弾性範囲における縦弾性係数 ( ヤング係数 ) について 建築構造用材料として代表的な鋼を例にして解説する さらに 梁理論で使用される軸方向応力と軸方向ひずみ あるいは せん断応力とせん断ひずみについて さらにポアソン比についても説明する

More information

スライド 1

スライド 1 1 木造トラスの基礎知識について第 2 回研修会木材の基礎知識についてー木材強度編ー 愛媛県林業研究センター主任研究員玉置 木材の強度特性強度とは強度に影響する因子とばらつき JASの等級区分と性能信頼性ヤング係数の測定方法について ( 実習方法 ) その他 2 木材の強度とは? 変形の起こりにくさ ヤング係数 破壊の起こりにくさ 強度 力の種類 方向によって 圧縮 引張 曲げ せん断 座屈 割裂など

More information

構造力学Ⅰ第12回

構造力学Ⅰ第12回 第 回材の座屈 (0 章 ) p.5~ ( 復習 ) モールの定理 ( 手順 ) 座屈とは 荷重により梁に生じた曲げモーメントをで除して仮想荷重と考える 座屈荷重 偏心荷重 ( 曲げと軸力 ) 断面の核 この仮想荷重に対するある点でのせん断力 たわみ角に相当する曲げモーメント たわみに相当する ( 例 ) 単純梁の支点のたわみ角 : は 図 を仮想荷重と考えたときの 点の支点反力 B は 図 を仮想荷重と考えたときのB

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 材料実験演習 第 6 回 2017.05.16 スケジュール 回 月 / 日 標題 内容 授業種別 時限 実験レポート評価 講義 演習 6,7 5 月 16 日 8 5 月 23 日 5 月 30 日 講義 曲げモーメントを受ける鉄筋コンクリート(RC) 梁の挙動その1 構造力学の基本事項その2 RC 梁の特徴演習 曲げを受ける梁の挙動 実験 鉄筋コンクリート梁の載荷実験レポート 鉄筋コンクリート梁実験レポート作成

More information

材料の力学解答集

材料の力学解答集 材料の力学 ( 第 章 ) 解答集 ------------------------------------------------------------------------------- 各種応力の計算問題 (No1) 1. 断面積 1mm の材料に 18N の引張荷重が働くとき, 断面に生じる応力はどれほどか ( 18(N/mm ) または 18(MP)) P 18( N) 18 N /

More information

強化プラスチック裏込め材の 耐荷実験 実験報告書 平成 26 年 6 月 5 日 ( 株 ) アスモ建築事務所石橋一彦建築構造研究室千葉工業大学名誉教授石橋一彦

強化プラスチック裏込め材の 耐荷実験 実験報告書 平成 26 年 6 月 5 日 ( 株 ) アスモ建築事務所石橋一彦建築構造研究室千葉工業大学名誉教授石橋一彦 強化プラスチック裏込め材の 耐荷実験 実験報告書 平成 26 年 6 月 5 日 ( 株 ) アスモ建築事務所石橋一彦建築構造研究室千葉工業大学名誉教授石橋一彦 1. 実験目的 大和建工株式会社の依頼を受け 地下建設土留め工事の矢板と腹起こしの間に施工する 強 化プラスチック製の裏込め材 の耐荷試験を行って 設計荷重を保証できることを証明する 2. 試験体 試験体の実測に基づく形状を次に示す 実験に供する試験体は3

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 材料実験演習 第 6 回 2015.05.17 スケジュール 回 月 / 日 標題 内容 授業種別 時限 講義 演習 6,7 5 月 17 日 8 5 月 24 日 5 月 31 日 9,10 6 月 7 日 11 6 月 14 日 講義 曲げモーメントを受ける鉄筋コンクリート(RC) 梁の挙動その1 構造力学の基本事項その2 RC 梁の特徴演習 曲げを受ける梁の挙動 実験 鉄筋コンクリート梁の載荷実験レポート

More information

2.2 天然乾燥及び人工乾燥方法の検討コナラについて, 天然乾燥における含水率等の推移を調査した また, 併せて人工乾燥スケジュールを検討し, それによる仕上がり状態を確認した 天然乾燥試験試験体寸法は, 調査を行った事業体からの聞き取りを基に, 角材は 65 mm角と 75 mm角,

2.2 天然乾燥及び人工乾燥方法の検討コナラについて, 天然乾燥における含水率等の推移を調査した また, 併せて人工乾燥スケジュールを検討し, それによる仕上がり状態を確認した 天然乾燥試験試験体寸法は, 調査を行った事業体からの聞き取りを基に, 角材は 65 mm角と 75 mm角, 県産広葉樹の木材加工技術の開発 - 木材の乾燥 - 皆川豊 玉川和子 *¹ 要 旨 本県で資源の充実しつつある広葉樹の利用拡大に向けて課題とされている乾燥試験に取り組んだもので, コナラの天然乾燥試験では, 木材水分計による含水率測定の結果, 当初の含水率が, 平均で 51%( 最大 67%) であったものが,2か月後には 21% まで,10 か月後には 12% まで,15 か月後には 11% まで減少した

More information

平成 26 年度林野庁委託事業 CLT 等新たな製品 技術の開発促進事業中高層建築物等に係る技術開発の促進 (CLT 強度データの収集 ) 目 次 はじめに 1. 試験計画及び試験体の概要 1 2. 層構成が強度性能に与える影響 面外曲げ 面外せん断 面内曲げ

平成 26 年度林野庁委託事業 CLT 等新たな製品 技術の開発促進事業中高層建築物等に係る技術開発の促進 (CLT 強度データの収集 ) 目 次 はじめに 1. 試験計画及び試験体の概要 1 2. 層構成が強度性能に与える影響 面外曲げ 面外せん断 面内曲げ 平成 26 年度林野庁委託事業 CLT 等新たな製品 技術の開発促進事業のうち中高層建築物等に係る技術開発の促進 (CLT 強度データの収集 ) 成果報告書 平成 27 年 3 月 独立行政法人森林総合研究所地方独立行政法人北海道総合研究機構一般社団法人日本 CLT 協会公益社団法人日本木材加工技術協会 平成 26 年度林野庁委託事業 CLT 等新たな製品 技術の開発促進事業中高層建築物等に係る技術開発の促進

More information

Microsoft Word - 1B2011.doc

Microsoft Word - 1B2011.doc 第 14 回モールの定理 ( 単純梁の場合 ) ( モールの定理とは何か?p.11) 例題 下記に示す単純梁の C 点のたわみ角 θ C と, たわみ δ C を求めよ ただし, 部材の曲げ 剛性は材軸に沿って一様で とする C D kn B 1.5m 0.5m 1.0m 解答 1 曲げモーメント図を描く,B 点の反力を求める kn kn 4 kn 曲げモーメント図を描く knm 先に得られた曲げモーメントの値を

More information

コンクリート工学年次論文集 Vol.29

コンクリート工学年次論文集 Vol.29 論文一軸引張試験と曲げ試験から得られる HPFRCC の応力 - ひずみ関係 河合正則 *1 森山守 * 林承燦 *3 * 内田裕市 要旨 : 打設方向を変えた HPFRCC の塊から切り出した同一の断面寸法の供試体について, 一軸引張試験と曲げ試験を行ないそれぞれ引張応力 -ひずみ関係を求め比較検討した 一軸引張試験では荷重 - 変位曲線を計測して直接, 応力 -ひずみ関係を求め, 曲げ試験ではモーメント-

More information

資料 4( 第 2 回原案作成委員会 H ) 平成 25 年 6 月 25 日 2 4 製材 JAS 原案作成委員会資料 森林総合研究所加藤英雄 1. 国産樹種の強度特性値 ( 基準強度 ) に関する検討国産樹種のスギ ヒノキ カラマツについて目視等級区分の強度特性値 ( 信頼水準 75

資料 4( 第 2 回原案作成委員会 H ) 平成 25 年 6 月 25 日 2 4 製材 JAS 原案作成委員会資料 森林総合研究所加藤英雄 1. 国産樹種の強度特性値 ( 基準強度 ) に関する検討国産樹種のスギ ヒノキ カラマツについて目視等級区分の強度特性値 ( 信頼水準 75 資料 4( 第 2 回原案作成委員会 H25.6.25) 平成 25 年 6 月 25 日 2 4 製材 JAS 原案作成委員会資料 森林総合研究所加藤英雄 1. 国産樹種の強度特性値 ( 基準強度 ) に関する検討国産樹種のスギ ヒノキ カラマツについて目視等級区分の強度特性値 ( 信頼水準 75% における 95% 下側許容限界値 ) を検討するため 寸法形式 204 について得られた実験結果に基づいて樹種および目視等級ごとに

More information

<4D F736F F D208D5C91A297CD8A7793FC96E591E631308FCD2E646F63>

<4D F736F F D208D5C91A297CD8A7793FC96E591E631308FCD2E646F63> 第 1 章モールの定理による静定梁のたわみ 1-1 第 1 章モールの定理による静定梁のたわみ ポイント : モールの定理を用いて 静定梁のたわみを求める 断面力の釣合と梁の微分方程式は良く似ている 前章では 梁の微分方程式を直接積分する方法で 静定梁の断面力と変形状態を求めた 本章では 梁の微分方程式と断面力による力の釣合式が類似していることを利用して 微分方程式を直接解析的に解くのではなく 力の釣合より梁のたわみを求める方法を学ぶ

More information

水平打ち継ぎを行った RC 梁の実験 近畿大学建築学部建築学科鉄筋コンクリート第 2 研究室 福田幹夫 1. はじめに鉄筋コンクリート ( 以下 RC) 造建物のコンクリート打設施工においては 打ち継ぎを行うことが避けられない 特に 地下階の施工においては 山留め のために 腹起し や 切ばり があ

水平打ち継ぎを行った RC 梁の実験 近畿大学建築学部建築学科鉄筋コンクリート第 2 研究室 福田幹夫 1. はじめに鉄筋コンクリート ( 以下 RC) 造建物のコンクリート打設施工においては 打ち継ぎを行うことが避けられない 特に 地下階の施工においては 山留め のために 腹起し や 切ばり があ 水平打ち継ぎを行った RC 梁の実験 近畿大学建築学部建築学科鉄筋コンクリート第 2 研究室 福田幹夫 1. はじめに鉄筋コンクリート ( 以下 RC) 造建物のコンクリート打設施工においては 打ち継ぎを行うことが避けられない 特に 地下階の施工においては 山留め のために 腹起し や 切ばり があるために 高さ方向の型枠工事に制限が生じ コンクリートの水平打ち継ぎを余儀なくされる可能性が考えられる

More information

岩手県工業技術センター研究報告第 2 号 (217) 上屋内で桟積みして保管したものを用いた ( 表 1) 表 1 供試材 樹種 含水率 密度 (g/ cm3 ) 年輪巾 ブナ カエデ ケヤキ セン 供試

岩手県工業技術センター研究報告第 2 号 (217) 上屋内で桟積みして保管したものを用いた ( 表 1) 表 1 供試材 樹種 含水率 密度 (g/ cm3 ) 年輪巾 ブナ カエデ ケヤキ セン 供試 [ 研究報告 ] * コンプウッド処理木材の曲げ加工性の向上 内藤廉二 ** 有賀康弘 ** *** 浪崎安治 コンプウッドシステムによる圧縮処理時の圧縮保持時間を長くするとより小さい加工半径で曲木加工が可能となることを検証した その結果 とした場合より圧縮保持時間 3 分とした方が曲げ加工時の最小曲げ半径が小さくなることがわかった また 曲げ加工での率も高くなった キーワード : コンプウッドシステム

More information

(Microsoft Word - \221\346\202R\225\322\221\346\202Q\217\315.docx)

(Microsoft Word - \221\346\202R\225\322\221\346\202Q\217\315.docx) 第 2 章 CLT パネル工法における鋼板挿入型接合部の 耐力向上に関する研究 2.1 一般事項 試験概要 1. 試験名称 CLT パネル工法における鋼板挿入型接合部の耐力向上に関する研究 2. 試験の目的 内容 試験目的 ~ 補強用長ビスを面外方向に用いることによる割裂抑制の効果 ~ CLT パネルを用いた鋼板挿入型接合部の試験体に引張力を加えたと き 鋼板挿入部から割裂が生じることが確認され 接合部の最大耐力

More information

強化 LVL 接合板および接合ピンを用いた木質構造フレームの開発 奈良県森林技術センター中田欣作 1. はじめに集成材を用いた木質構造で一般的に用いられている金物の代わりに スギ材単板を積層熱圧した強化 LVL を接合部材として用いる接合方法を開発した この接合方法では 集成材と接合板である強化 L

強化 LVL 接合板および接合ピンを用いた木質構造フレームの開発 奈良県森林技術センター中田欣作 1. はじめに集成材を用いた木質構造で一般的に用いられている金物の代わりに スギ材単板を積層熱圧した強化 LVL を接合部材として用いる接合方法を開発した この接合方法では 集成材と接合板である強化 L 強化 LVL 接合板および接合ピンを用いた木質構造フレームの開発 奈良県森林技術センター中田欣作 1. はじめに集成材を用いた木質構造で一般的に用いられている金物の代わりに スギ材単板を積層熱圧した強化 LVL を接合部材として用いる接合方法を開発した この接合方法では 集成材と接合板である強化 LVL の同時穴あけ加工が容易に行えるため 現場での加工性と接合精度が非常に良くなる また 金物を用いたときの課題とされる火災安全性

More information

Microsoft PowerPoint - zairiki_10

Microsoft PowerPoint - zairiki_10 許容応力度設計の基礎 はりの断面設計 前回までは 今から建てようとする建築物の設計において 建物の各部材断面を適当に仮定しておいて 予想される荷重に対してラーメン構造を構造力学の力を借りていったん解き その仮定した断面が適切であるかどうかを 危険断面に生じる最大応力度と材料の許容応力度を比較することによって検討するという設計手法に根拠を置いたものでした 今日は 前回までとは異なり いくつかの制約条件から

More information

第 5 章 構造振動学 棒の振動を縦振動, 捩り振動, 曲げ振動に分けて考える. 5.1 棒の縦振動と捩り振動 まっすぐな棒の縦振動の固有振動数 f[ Hz] f = l 2pL である. ただし, L [ 単位 m] は棒の長さ, [ 2 N / m ] 3 r[ 単位 Kg / m ] E r

第 5 章 構造振動学 棒の振動を縦振動, 捩り振動, 曲げ振動に分けて考える. 5.1 棒の縦振動と捩り振動 まっすぐな棒の縦振動の固有振動数 f[ Hz] f = l 2pL である. ただし, L [ 単位 m] は棒の長さ, [ 2 N / m ] 3 r[ 単位 Kg / m ] E r 第 5 章 構造振動学 棒の振動を縦振動, 捩り振動, 曲げ振動に分けて考える 5 棒の縦振動と捩り振動 まっすぐな棒の縦振動の固有振動数 f[ Hz] f l pl である ただし, L [ 単位 m] は棒の長さ, [ N / m ] [ 単位 Kg / m ] E は (5) E 単位は棒の材料の縦弾性係数 ( ヤング率 ) は棒の材料の単位体積当りの質量である l は境界条件と振動モードによって決まる無

More information

<8D5C91A28C768E5A8F91836C C768E5A8F A2E786C73>

<8D5C91A28C768E5A8F91836C C768E5A8F A2E786C73> スカイセイフティネット構造計算書 スカイテック株式会社 1. 標準寸法 2. 設計条件 (1) 荷重 通常の使用では スカイセーフティネットに人や物は乗せないことを原則とするが 仮定の荷重としてアスファルト ルーフィング1 巻 30kgが1スパンに1 個乗ったとした場合を考える ネットの自重は12kgf/1 枚 これに単管 (2.73kgf/m) を1m 辺り2 本考える 従ってネット自重は合計で

More information

コンクリート実験演習 レポート

コンクリート実験演習 レポート . 鉄筋コンクリート (RC) 梁の耐力算定.1 断面諸元と配筋 ( 主鉄筋とスターラップ ) スターラップ :D D D 5 7 軸方向筋 ( 主筋 ) (a) 試験体 1 スターラップ :D D D 5 7 軸方向筋 ( 主筋 ) (b) 試験体 鉄筋コンクリート (RC) 梁の断面諸元と配筋 - 1 - . 載荷条件 P/ P/ L-a a = 5 = a = 5 L = V = P/ せん断力図

More information

第1章 単 位

第1章  単  位 H. Hamano,. 長柱の座屈 - 長柱の座屈 長い柱は圧縮荷重によって折れてしまう場合がある. この現象を座屈といい, 座屈するときの荷重を座屈荷重という.. 換算長 長さ の柱に荷重が作用する場合, その支持方法によって, 柱の理論上の長さ L が異なる. 長柱の計算は, この L を用いて行うと都合がよい. この L を換算長 ( あるいは有効長さという ) という. 座屈荷重は一般に,

More information

インドネシアで植栽された Shorea balangeran 若齢木の 利用材質 北海道大学大学院農学院 環境資源学専攻 修士課程 小出智也

インドネシアで植栽された Shorea balangeran 若齢木の 利用材質 北海道大学大学院農学院 環境資源学専攻 修士課程 小出智也 インドネシアで植栽された Shorea balangeran 若齢木の 利用材質 北海道大学大学院農学院 環境資源学専攻 修士課程 小出智也 目次 第 1 章緒言 第 2 章実験方法 第 1 節 第 2 節 供試木 試験方法及び試験装置 1. 理学的性質 2. 力学的性質 3. 髄から樹皮までの密度測定 4. 立木の曲げ試験第 3 章結果と考察 1. 理学的性質 2. 力学的性質 3. 軟 X 線デンシトメトリー

More information

CLT による木造建築物の設計法の開発 ( その 3)~ 防耐火性能の評価 ~ 平成 26 年度建築研究所講演会 CLTによる木造建築物の設計法の開発 ( その 3) ~ 防耐火性能の評価 ~ 建築防火研究グループ上席研究員成瀬友宏 1 CLT による木造建築物の設計法の開発 ( その 3)~ 防耐

CLT による木造建築物の設計法の開発 ( その 3)~ 防耐火性能の評価 ~ 平成 26 年度建築研究所講演会 CLTによる木造建築物の設計法の開発 ( その 3) ~ 防耐火性能の評価 ~ 建築防火研究グループ上席研究員成瀬友宏 1 CLT による木造建築物の設計法の開発 ( その 3)~ 防耐 CLTによる木造建築物の設計法の開発 ( その 3) ~ 防耐火性能の評価 ~ 建築防火研究グループ上席研究員成瀬友宏 1 内容 Ⅰ はじめに 1) 木材 製材 集成材 CLT の特徴 テキスト p.45~5050 と燃えしろ の燃えしろを検討するにあたっての課題 1)CLT の燃えしろに関する実験的検討 壁パネルの非損傷性に関する実験的検討 等の防耐火性能に関する建築研究所のその他の取り組み Ⅳ

More information

材料強度試験 ( 曲げ試験 ) [1] 概要 実験 実習 Ⅰ の引張り試験に引続き, 曲げ試験による機械特性評価法を実施する. 材料力学で学ぶ梁 の曲げおよびたわみの基礎式の理解, 材料への理解を深めることが目的である. [2] 材料の変形抵抗変形抵抗は, 外力が付与された時の変形に対する各材料固有

材料強度試験 ( 曲げ試験 ) [1] 概要 実験 実習 Ⅰ の引張り試験に引続き, 曲げ試験による機械特性評価法を実施する. 材料力学で学ぶ梁 の曲げおよびたわみの基礎式の理解, 材料への理解を深めることが目的である. [2] 材料の変形抵抗変形抵抗は, 外力が付与された時の変形に対する各材料固有 材料強度試験 ( 曲げ試験 [] 概要 実験 実習 Ⅰ の引張り試験に引続き, 曲げ試験による機械特性評価法を実施する. 材料力学で学ぶ梁 の曲げおよびたわみの基礎式の理解, 材料への理解を深めることが目的である. [] 材料の変形抵抗変形抵抗は, 外力が付与された時の変形に対する各材料固有の抵抗値のことであり, 一般に素材の真応力 - 真塑性ひずみ曲線で表される. 多くの金属材料は加工硬化するため,

More information

Microsoft PowerPoint - 知財報告会H20kobayakawa.ppt [互換モード]

Microsoft PowerPoint - 知財報告会H20kobayakawa.ppt [互換モード] 亀裂の変形特性を考慮した数値解析による岩盤物性評価法 地球工学研究所地圏科学領域小早川博亮 1 岩盤構造物の安定性評価 ( 斜面の例 ) 代表要素 代表要素の応力ひずみ関係 変形: 弾性体の場合 :E,ν 強度: モールクーロン破壊規準 :c,φ Rock Mech. Rock Engng. (2007) 40 (4), 363 382 原位置試験 せん断試験, 平板載荷試験 原位置三軸試験 室内試験

More information

<4D F736F F D2082B982F192668E8E8CB195F18D908F D88C9A8B5A8CA4816A>

<4D F736F F D2082B982F192668E8E8CB195F18D908F D88C9A8B5A8CA4816A> 接合部性能試験報告書 目次 1. 一般事項 2 ヘ ーシ 2. 試験体の仕様 2 ヘ ーシ 3. 試験方法 5 ヘ ーシ 4. 評価方法 6 ヘ ーシ 5. 試験結果 8 ヘ ーシ 6. 評価結果 13 ヘ ーシ 平成 23 年 5 月 金物工法推進協議会 1 1. 一般事項 1) 接合金物 名称 : N 用途 : 金物工法建築物における軸組材相互の接合 補強 2) 試験依頼者 名称 : 金物工法推進協議会

More information

Microsoft PowerPoint - 01_内田 先生.pptx

Microsoft PowerPoint - 01_内田 先生.pptx 平成 24 年度 SCOPE 研究開発助成成果報告会 ( 平成 22 年度採択 ) 塩害劣化した RC スラブの一例 非破壊評価を援用した港湾コンクリート構造物の塩害劣化予測手法の開発 かぶりコンクリートのはく落 大阪大学大学院鎌田敏郎佐賀大学大学院 内田慎哉 の腐食によりコンクリート表面に発生したひび割れ ( 腐食ひび割れ ) コンクリート構造物の合理的な維持管理 ( 理想 ) 開発した手法 点検

More information

Microsoft PowerPoint - fuseitei_6

Microsoft PowerPoint - fuseitei_6 不静定力学 Ⅱ 骨組の崩壊荷重の計算 不静定力学 Ⅱ では, 最後の問題となりますが, 骨組の崩壊荷重の計算法について学びます 1 参考書 松本慎也著 よくわかる構造力学の基本, 秀和システム このスライドの説明には, 主にこの参考書の説明を引用しています 2 崩壊荷重 構造物に作用する荷重が徐々に増大すると, 構造物内に発生する応力は増加し, やがて, 構造物は荷重に耐えられなくなる そのときの荷重を崩壊荷重あるいは終局荷重という

More information

第 14 章柱同寸筋かいの接合方法と壁倍率に関する検討 510

第 14 章柱同寸筋かいの接合方法と壁倍率に関する検討 510 第 14 章柱同寸筋かいの接合方法と壁倍率に関する検討 5 14.1 検討の背景と目的 9 mm角以上の木材のたすき掛け筋かいは 施行令第 46 条第 4 項表 1においてその仕様と耐力が規定されている 既往の研究 1では 9 mm角筋かい耐力壁の壁倍率が 5. を満たさないことが報告されているが 筋かい端部の仕様が告示第 146 号の仕様と異なっている 本報では告示どおりの仕様とし 9 mm角以上の筋かいたすき掛けの基礎的なデータの取得を目的として検討を行った

More information

<4D F736F F D C082CC8BC882B08B7982D182B982F192668E8E8CB12E646F63>

<4D F736F F D C082CC8BC882B08B7982D182B982F192668E8E8CB12E646F63> 6.1 目的 6.RC 梁の曲げ及びせん断試験 RC 梁の基本特性を 梁の曲げ せん断実験を通じて学ぶ RC 梁の断面解析を行い 実験で用いる梁の曲げ及びせん断耐力 荷重変形関係を予想する 梁のモデル試験体を用いた実験を通じて 荷重と変形の関係 ひび割れの進展状況 最終破壊性状等を観察する 解析の予想と実験結果とを比較し 解析手法の精度について考察する 梁の様々な耐力 変形能力 エネルギー吸収能力について考察し

More information

問題-1.indd

問題-1.indd 科目名学科 学年 組学籍番号氏名採点結果 016 年度材料力学 Ⅲ 問題 1 1 3 次元的に外力負荷を受ける物体を考える際にデカルト直交座標 - を採る 物体 内のある点 を取り囲む微小六面体上に働く応力 が v =- 40, = 60 =- 30 v = 0 = 10 v = 60 である 図 1 の 面上にこれらの応力 の作用方向を矢印で記入し その脇にその矢印が示す応力成分を記入しなさい 図

More information

06武藤MC.PDF

06武藤MC.PDF 18 1 1. 1 2. 4 3. 11 4. 4.1 17 4.2 22 4.3 26 4.4 29 5. 31 33 34 2 3 1. (Fraxinus lanuginosa) ( 2005) 2 7 4 1.1 (Fraxinus americana) (Acer saccharum) ( ) ( )( ) ( ) (MOR) (U)5% (5%LBS) (SG) (MOE) 5 2. (

More information

PowerPoint Presentation

PowerPoint Presentation Non-linea factue mechanics き裂先端付近の塑性変形 塑性域 R 破壊進行領域応カ特異場 Ω R R Hutchinson, Rice and Rosengen 全ひずみ塑性理論に基づいた解析 現段階のひずみは 除荷がないとすると現段階の応力で一義的に決まる 単純引張り時の応カーひずみ関係 ( 構成方程式 ): ( ) ( ) n () y y y ここで α,n 定数, /

More information

Microsoft PowerPoint - ‚æ2‘Í.ppt

Microsoft PowerPoint - ‚æ2‘Í.ppt 第 2 章力学的挙動と静的強度 目的 荷重が作用した際の金属材料の力学的挙動について理解する. 2.1 応力 - ひずみ曲線 2.1.1 公称応力 / ひずみと真応力 / ひずみ 2.1.2 応力 - ひずみ曲線 2.1.3 力学的性質 ( 機械的性質 ) 2.1.4 加工硬化 2.1.5 じん性 2.1.6 指標の意味 2.2 力学的性質を求める異なる方法 2.2.1 ヤング率の測定方法 2.2.2

More information

問題 2-1 ボルト締結体の設計 (1-1) 摩擦係数の推定図 1-1 に示すボルト締結体にて, 六角穴付きボルト (M12) の締付けトルクとボルト軸力を測定した ボルトを含め材質はすべて SUS304 かそれをベースとしたオーステナイト系ステンレス鋼である 測定時, ナットと下締結体は固着させた

問題 2-1 ボルト締結体の設計 (1-1) 摩擦係数の推定図 1-1 に示すボルト締結体にて, 六角穴付きボルト (M12) の締付けトルクとボルト軸力を測定した ボルトを含め材質はすべて SUS304 かそれをベースとしたオーステナイト系ステンレス鋼である 測定時, ナットと下締結体は固着させた 問題 2-1 ボルト締結体の設計 (1-1) 摩擦係数の推定図 1-1 に示すボルト締結体にて, 六角穴付きボルト (M12) の締付けトルクとボルト軸力を測定した ボルトを含め材質はすべて SUS304 かそれをベースとしたオーステナイト系ステンレス鋼である 測定時, ナットと下締結体は固着させた 測定データを図 1-2 に示す データから, オーステナイト系ステンレス鋼どうしの摩擦係数を推定せよ

More information

<4D F736F F D2082B982F192668E8E8CB195F18D908F A836C A>

<4D F736F F D2082B982F192668E8E8CB195F18D908F A836C A> 接合部性能試験報告書 目次 1. 一般事項 2 ヘ ーシ 2. 試験体の仕様 2 ヘ ーシ 3. 試験方法 4 ヘ ーシ 4. 評価方法 5 ヘ ーシ 5. 試験結果 7 ヘ ーシ 6. 評価結果 12 ヘ ーシ 平成 23 年 5 月 金物工法推進協議会 1 1. 一般事項 1) 接合金物 名称 : PS-24 用途 : 金物工法建築物における軸組材相互の接合 補強 2) 試験依頼者 名称 : 金物工法推進協議会

More information

共同研究目次.indd

共同研究目次.indd Ⅱ 視覚障害児のための図形模写評価システムの開発 1. はじめに 視覚障害児の教育において 図形模写の技能が形状を学ぶ基礎学習として重要であり 児童は触図で示された手本 ( サンプル図 ) の図形をレーズライターで模写して形状を学習している こうした模写図形がどれだけ正確に描かれているかという評価は 現状では 指導者の主観に委ねられている このような評価では 自分の模写した図形の大きさがサンプル図と比較して大きいのか小さいのか

More information

Kumamoto University Center for Multimedia and Information Technologies Lab. 熊本大学アプリケーション実験 ~ 実環境における無線 LAN 受信電波強度を用いた位置推定手法の検討 ~ InKIAI 宮崎県美郷

Kumamoto University Center for Multimedia and Information Technologies Lab. 熊本大学アプリケーション実験 ~ 実環境における無線 LAN 受信電波強度を用いた位置推定手法の検討 ~ InKIAI 宮崎県美郷 熊本大学アプリケーション実験 ~ 実環境における無線 LAN 受信電波強度を用いた位置推定手法の検討 ~ InKIAI プロジェクト @ 宮崎県美郷町 熊本大学副島慶人川村諒 1 実験の目的 従来 信号の受信電波強度 (RSSI:RecevedSgnal StrengthIndcator) により 対象の位置を推定する手法として 無線 LAN の AP(AccessPont) から受信する信号の減衰量をもとに位置を推定する手法が多く検討されている

More information

<4D F736F F D2082B982F192668E8E8CB195F18D908F F E836D838D B816A>

<4D F736F F D2082B982F192668E8E8CB195F18D908F F E836D838D B816A> 接合部性能試験報告書 目次 1. 一般事項 2 ヘ ーシ 2. 試験体の仕様 2 ヘ ーシ 3. 試験方法 4 ヘ ーシ 4. 評価方法 5 ヘ ーシ 5. 試験結果 7 ヘ ーシ 6. 評価結果 12 ヘ ーシ 平成 23 年 5 月 金物工法推進協議会 1 1. 一般事項 1) 接合金物 名称 : WTH2 用途 : 金物工法建築物における軸組材相互の接合 補強 2) 試験依頼者 名称 : 金物工法推進協議会

More information

建築支保工一部1a計算書

建築支保工一部1a計算書 P7118088-(1) 型枠支保工 (1) 計算書 工事名称 (1) B1FL-3570~1FL (W1-W~WE~WF 間 ) 1 / 1 1: 条件 鉄筋コンクリートの単位重量 r 3.50 kn /m 3 (.400 t/m 3 ) 作業荷重 W 1 ( 作業荷重 :1.47kN/m + 衝撃荷重 :1.96kN/m) 3.430 kn /m (0.350 t/m ) 合板 (1mm) の許容曲げ応力度

More information

<4D F736F F D E682568FCD CC82B982F192668BAD9378>

<4D F736F F D E682568FCD CC82B982F192668BAD9378> 7. 組み合わせ応力 7.7. 応力の座標変換載荷 ( 要素 の上方右側にずれている位置での載荷を想定 図 ( この場合正 ( この場合負 応力の座標変換の知識は なぜ必要か? 例 土の二つの基本的せん断変形モード : - 三軸圧縮変形 - 単純せん断変形 一面せん断変形両者でのせん断強度の関連を理解するためには 応力の座標変換を理解する必要がある 例 粘着力のない土 ( 代表例 乾燥した砂 のせん断破壊は

More information

DURACON POM グレードシリーズ ポリアセタール (POM) TR-20 CF2001/CD3501 ミネラル強化 ポリプラスチックス株式会社

DURACON POM グレードシリーズ ポリアセタール (POM) TR-20 CF2001/CD3501 ミネラル強化 ポリプラスチックス株式会社 DURACON POM グレードシリーズ ポリアセタール (POM) TR-20 CF2001/CD3501 ミネラル強化 ポリプラスチックス株式会社 TR-20 の一般的性質 カラー ISO(JIS) 材質表示 表 1-1 一般物性 (ISO) 項目単位試験方法 ISO11469 (JIS K6999) ミネラル強化 TR-20 高剛性 低そり CF2001/CD3501 >POM-TD15< 密度

More information

実験題吊  「加速度センサーを作ってみよう《

実験題吊  「加速度センサーを作ってみよう《 加速度センサーを作ってみよう 茨城工業高等専門学校専攻科 山越好太 1. 加速度センサー? 最近話題のセンサーに 加速度センサー というものがあります これは文字通り 加速度 を測るセンサーで 主に動きの検出に使われたり 地球から受ける重力加速度を測定することで傾きを測ることなどにも使われています 最近ではゲーム機をはじめ携帯電話などにも搭載されるようになってきています 2. 加速度センサーの仕組み加速度センサーにも様々な種類があります

More information

Microsoft PowerPoint - 静定力学講義(6)

Microsoft PowerPoint - 静定力学講義(6) 静定力学講義 (6) 静定ラーメンの解き方 1 ここでは, 静定ラーメンの応力 ( 断面力 ) の求め方について学びます 1 単純ばり型ラーメン l まず, ピンとローラーで支持される単純支持ばり型のラーメン構造の断面力の求め方について説明します まず反力を求める H V l V H + = 0 H = Y V + V l = 0 V = l V Vl+ + + l l= 0 + l V = + l

More information

スライド 1

スライド 1 第 3 章 鉄筋コンクリート工学の復習 鉄筋によるコンクリートの補強 ( 圧縮 ) 鉄筋で補強したコンクリート柱の圧縮を考えてみよう 鉄筋とコンクリートの付着は十分で, コンクリートと鉄筋は全く同じように動くものとする ( 平面保持の仮定 ) l Δl 長さの柱に荷重を載荷したときの縮み量をとする 鉄筋及びコンクリートの圧縮ひずみは同じ量なのでで表す = Δl l 鉄筋及びコンクリートの応力はそれぞれの弾性定数を用いて次式で与えられる

More information

PowerPoint Presentation

PowerPoint Presentation H8 年度有限要素法 1 構造強度設計 1. 塑性崩壊 1.3 疲労設計 ( 一部修正版 ) H8-1/6 早川 (R : 夏学期の復習部分 ) 1. 塑性崩壊とその評価法 ( 極限解析 ) R 塑性崩壊 : 構造物として使用に耐えないほどの過度の塑性変形 全断面降伏 前提 : 弾完全塑性材モデル E ひずみ硬化ありひずみ硬化なし : 降伏強さ E : ヤング率 ε 図 1.3 弾完全塑性材モデルの応力

More information

<4D F736F F D208D5C91A297CD8A7793FC96E591E631318FCD2E646F63>

<4D F736F F D208D5C91A297CD8A7793FC96E591E631318FCD2E646F63> 11-1 第 11 章不静定梁のたわみ ポイント : 基本的な不静定梁のたわみ 梁部材の断面力とたわみ 本章では 不静定構造物として 最も単純でしかも最も大切な両端固定梁の応力解析を行う ここでは 梁の微分方程式を用いて解くわけであるが 前章とは異なり 不静定構造物であるため力の釣合から先に断面力を決定することができない そのため 梁のたわみ曲線と同時に断面力を求めることになる この両端固定梁のたわみ曲線や断面力分布は

More information

平成 25 年度林野庁補助事業木材利用技術整備等支援事業 CLT の普及のための総合的データの収集 蓄積および検討成果報告書 平成 26 年 3 月日本 CLT 協会

平成 25 年度林野庁補助事業木材利用技術整備等支援事業 CLT の普及のための総合的データの収集 蓄積および検討成果報告書 平成 26 年 3 月日本 CLT 協会 平成 25 年度林野庁補助事業木材利用技術整備等支援事業 CLT の普及のための総合的データの収集 蓄積および検討成果報告書 平成 26 年 3 月日本 CLT 協会 目次 はじめに... 1 第 1 章事業概要... 4 1.1 事業の内容... 4 第 2 章... 6 2.1 試験体概要... 6 2.2 面外曲げ... 11 2.3 面外曲げクリープ... 19 2.4 面内曲げ... 25

More information

コンクリート工学年次論文集 Vol.25

コンクリート工学年次論文集 Vol.25 論文圧縮力を受けるポーラスコンクリートの表面変位分布の計測とその応用 音野琢也 * 国枝稔 *2 吉田知弘 *3 *4 六郷恵哲 要旨 : ポーラスコンクリートには骨材径に依存した凹凸が存在するため, コンプレッソメータの装着が難しいこと, 圧縮力を受けるときに局所的な変形が生じている可能性があること, どの程度の検長で変位を計測するのが妥当かなど変位の計測法に様々な問題点を抱えている そこで, 本研究では圧縮力を受けるポーラスコンクリートの表面変位分布を計測し,

More information

Microsoft Word - A doc

Microsoft Word - A doc 鉄筋コンクリート梁の載荷実験 1. 目的主筋 あばら筋の異なる 3 種類の鉄筋コンクリート梁の載荷実験において RC 梁の基本原理 ( コンクリート 主筋 あばら筋の効果 ) を理解する RC 梁の亀裂発生耐力 降伏耐力 終局耐力の関係及び計算値との関係を理解する 各種耐力発生時のコンクリート表面の亀裂発生状況を理解する RC 梁の破壊性状と変形性能の関係を理解する 2. 実験概要実験方法は 4 点曲げ載荷とし

More information

Microsoft Word - 00.マニュアル表紙.docx

Microsoft Word - 00.マニュアル表紙.docx 土木用木材の使い方 (Ver.1) - 平成 24 年 6 月 - 大分県農林水産研究指導センター林業研究部 1 2 3 4 5 樹種基準強度 (N/ mm2 ) これらの基準強度の単位は N/ mm2であり 実際の強度は 圧縮 引張り せん断強度は面 6 7 許容応力度 ( 単位 :N/ mm2 ) 8 9 (N/ mm2 ) (N/ mm2 ) (kn/ mm2 ) また 等級区分しないときの

More information

本日話す内容

本日話す内容 6CAE 材料モデルの VV 山梨大学工学部土木環境工学科吉田純司 本日話す内容 1. ゴム材料の免震構造への応用 積層ゴム支承とは ゴムと鋼板を積層状に剛結 ゴム層の体積変形を制限 水平方向 鉛直方向 柔 剛 加速度の低減 構造物の支持 土木における免震 2. 高減衰積層ゴム支承の 力学特性の概要 高減衰ゴムを用いた支承の復元力特性 荷重 [kn] 15 1 5-5 -1-15 -3-2 -1 1

More information

第 2 章 構造解析 8

第 2 章 構造解析 8 第 2 章 構造解析 8 2.1. 目的 FITSAT-1 の外郭構造が, 打ち上げ時の加速度等によって発生する局所的な応力, 及び温度変化によってビスに発生する引っ張り応力に対して, 十分な強度を有することを明らかにする. 解析には SolidWorks2011 を用いた. 2.2. 適用文書 (1)JMX-2011303B: JEM 搭載用小型衛星放出機構を利用する小型衛星への構造 フラクチャコントロール計画書

More information

平成22年度事故情報収集調査結果について(概要速報)

平成22年度事故情報収集調査結果について(概要速報) Product Safety Technology Center 製品事故解析に必要な アルミニウム合金の引張強さとウェブ硬さ及びバーコル硬さとの関係について 九州支所 製品安全技術課清水寛治 説明内容 目的 アルミニウム合金の概要 硬さの測定方法 引張強さとビッカース硬さの関係 ビッカース硬さとウェブ硬さ バーコル硬さの関係 引張強さとウェブ硬さ バーコル硬さの関係 効果と活用事例 2 1. 目的

More information

Microsoft Word - 木材の塩素濃度報告110510_2.docx

Microsoft Word - 木材の塩素濃度報告110510_2.docx 木材の塩素濃度に関する報告 (2011 年 5 月 10 日 ) 北海道大学 ( 松藤, 東條, 黄, 松尾 ) 1. 木材の採取表 1に採取木材の概要を, 以下に採取場所等の写真を示す 表 1 採取木材の概要 ID 種類 種別 長さ 断面 採取場所 浸水状況 試料採取 (cm) (cm cm) 1 建材 大 225 15 11 久慈市集積場 集積場であるため不明, 被災域は長 端部 10cm, 中央

More information

土の三軸圧縮試験

土の三軸圧縮試験 J G S 5 土の三軸試験の供試体作製 設置 サンプルデータ試験年月日平成 6 年 9 月 6 日 試料番号 ( 深さ ) T- (8.~8.7m) 試験者藤代哲也 供試体を用いる試験の基準番号と名称 試料の状態 供試体の作製 土質名称 置 飽和過程圧密前(試験前供試体 No. 直径 平均直径 D i 初高さ 期平均高さ H i 状体積 V i 含水比 w i 質量 m i 態) 湿潤密度 ρ ti

More information

道路橋の耐震設計における鉄筋コンクリート橋脚の水平力 - 水平変位関係の計算例 (H24 版対応 ) ( 社 ) 日本道路協会 橋梁委員会 耐震設計小委員会 平成 24 年 5 月

道路橋の耐震設計における鉄筋コンクリート橋脚の水平力 - 水平変位関係の計算例 (H24 版対応 ) ( 社 ) 日本道路協会 橋梁委員会 耐震設計小委員会 平成 24 年 5 月 道路橋の耐震設計における鉄筋コンクリート橋脚の水平力 - 水平変位関係の計算例 (H24 版対応 ) ( 社 ) 日本道路協会 橋梁委員会 耐震設計小委員会 平成 24 年 5 月 目次 本資料の利用にあたって 1 矩形断面の橋軸方向の水平耐力及び水平変位の計算例 2 矩形断面 (D51 SD490 使用 ) 橋軸方向の水平耐力及び水平変位の計算例 8 矩形断面の橋軸直角方向の水平耐力及び水平変位の計算例

More information

テレコンバージョンレンズの原理 ( リアコンバーター ) レンズの焦点距離を伸ばす方法として テレコンバージョンレンズ ( テレコンバーター ; 略して テレコン ) を入れる方法があります これには二つのタイプがあって 一つはレンズとカメラ本体の間に入れるタイプ ( リアコンバーター ) もう一つ

テレコンバージョンレンズの原理 ( リアコンバーター ) レンズの焦点距離を伸ばす方法として テレコンバージョンレンズ ( テレコンバーター ; 略して テレコン ) を入れる方法があります これには二つのタイプがあって 一つはレンズとカメラ本体の間に入れるタイプ ( リアコンバーター ) もう一つ テレコンバージョンレンズの原理 ( リアコンバーター ) レンズの焦点距離を伸ばす方法として テレコンバージョンレンズ ( テレコンバーター ; 略して テレコン ) を入れる方法があります これには二つのタイプがあって 一つはレンズとカメラ本体の間に入れるタイプ ( リアコンバーター ) もう一つはレンズの前に取り付けるタイプ ( フロントコンバーター ) です 以前 フロントコンバーターについて書いたことがありました

More information

1. 一般事項 1) 接合金物 名称 : フラットプレートスリム合板仕様 用途 : 在来軸組工法建築物における軸組材相互の接合 補強 2) 試験依頼者 名称 : 株式会社タナカ 所在地 : 茨城県土浦市大畑 連絡先 : TEL ) 試験の目的

1. 一般事項 1) 接合金物 名称 : フラットプレートスリム合板仕様 用途 : 在来軸組工法建築物における軸組材相互の接合 補強 2) 試験依頼者 名称 : 株式会社タナカ 所在地 : 茨城県土浦市大畑 連絡先 : TEL ) 試験の目的 1. 一般事項 1) 接合金物 名称 : フラットプレートスリム合板仕様 用途 : 在来軸組工法建築物における軸組材相互の接合 補強 2) 試験依頼者 名称 : 株式会社タナカ 所在地 : 300-4111 茨城県土浦市大畑 702-1 連絡先 : TEL 029-862-1223 3) 試験の目的 当該接合金物を用いた接合部の短期基準接合耐力 ( 引張 ) を評価する 柱頭柱脚接合部 ( 中柱型

More information

接合部性能試験報告書

接合部性能試験報告書 1. 一般事項 1) 接合金物 名称 : HDCⅢ-S 用途 : 在来軸組工法建築物における軸組材相互の接合 補強 2) 試験依頼者 名称 : 株式会社タツミ 所在地 : 954-0111 新潟県見附市今町 8-3-1 連絡先 : TEL 0258-66-5515 3) 試験の目的 当該接合金物を用いた接合部の短期基準接合耐力 ( 引張 ) を評価する 耐力壁の取り付く柱の仕口 ( アンカー型 )

More information

<4D F736F F F696E74202D AD482DC82C682DF2E B8CDD8AB B83685D>

<4D F736F F F696E74202D AD482DC82C682DF2E B8CDD8AB B83685D> 力のつり合い反力 ( 集中荷重 ) V 8 V 4 X H Y V V V 8 トラス部材に生じる力 トラスの解法 4k Y 4k 4k 4k ' 4k X ' 30 E ' 30 H' 節点を引張る力節点を押す力部材に生じる力を表す矢印の向きに注意 V 0k 反力の算定 V' 0k 力のつり合いによる解法 リッターの切断法 部材 の軸力を求める k k k 引張側に仮定 3 X cos30 Y 04

More information

Microsoft PowerPoint - elast.ppt [互換モード]

Microsoft PowerPoint - elast.ppt [互換モード] 弾性力学入門 年夏学期 中島研吾 科学技術計算 Ⅰ(48-7) コンピュータ科学特別講義 Ⅰ(48-4) elast 弾性力学 弾性力学の対象 応力 弾性力学の支配方程式 elast 3 弾性力学 連続体力学 (Continuum Mechanics) 固体力学 (Solid Mechanics) の一部 弾性体 (lastic Material) を対象 弾性論 (Theor of lasticit)

More information

杭の事前打ち込み解析

杭の事前打ち込み解析 杭の事前打ち込み解析 株式会社シーズエンジニアリング はじめに杭の事前打込み解析 ( : Pile Driving Prediction) は, ハンマー打撃時の杭の挙動と地盤抵抗をシミュレートする解析方法である 打ち込み工法の妥当性を検討する方法で, 杭施工に最適なハンマー, 杭の肉厚 材質等の仕様等を決めることができる < 特徴 > 杭施工に最適なハンマーを選定することができる 杭の肉厚 材質等の仕様を選定することができる

More information

コンクリート工学年次論文集 Vol.25

コンクリート工学年次論文集 Vol.25 22 報告継手部を有する連続繊維補強材により下面増厚補強した RC はりの疲労性状 小田切芳春 *1 辻幸和 *2 岡村雄樹 *3 小林朗 *4 要旨 : 性能が低下した道路橋 RC 床版の補修 補強対策は, 非常に重要な課題である この補強工法としては, 吹付け下面増厚補強工法がある 本研究では, 補強材に炭素繊維の連続繊維補強材 ( 以下 CFRP) を使用し, 継手部を有する CFRP と継手部が無い

More information

多変量解析 ~ 重回帰分析 ~ 2006 年 4 月 21 日 ( 金 ) 南慶典

多変量解析 ~ 重回帰分析 ~ 2006 年 4 月 21 日 ( 金 ) 南慶典 多変量解析 ~ 重回帰分析 ~ 2006 年 4 月 21 日 ( 金 ) 南慶典 重回帰分析とは? 重回帰分析とは複数の説明変数から目的変数との関係性を予測 評価説明変数 ( 数量データ ) は目的変数を説明するのに有効であるか得られた関係性より未知のデータの妥当性を判断する これを重回帰分析という つまり どんなことをするのか? 1 最小 2 乗法により重回帰モデルを想定 2 自由度調整済寄与率を求め

More information

Microsoft PowerPoint 発表資料(PC) ppt [互換モード]

Microsoft PowerPoint 発表資料(PC) ppt [互換モード] 空港エプロン PC 舗装版の補強構造に関する研究 空港研究部空港施設研究室坪川将丈, 水上純一, 江崎徹 ( 現 九州地整 ), 小林雄二 ( 株 ) ピーエス三菱吉松慎哉, 青山敏幸, 野中聡 1 研究の背景 目的 東京国際空港西側旅客エプロン15 番 16 番スポットのPC 舗装部において, 雨水の混入, 繰返し荷重の作用等により泥化したグラウト材のポンピング現象が発生ング現象 ( 航空機翼程度の高さにまで達する

More information

Microsoft PowerPoint - zairiki_7

Microsoft PowerPoint - zairiki_7 許容応力度設計の基礎 曲げに対する設計 材料力学の後半は 許容応力度設計の基礎を学びます 構造設計の手法は 現在も進化を続けています 例えば 最近では限界耐力計算法という耐震設計法が登場しています 限界耐力計算法では 地震による建物の振動現象を耐震設計法の中に取り入れています しかし この設計法も 許容応力度設計法をベースにしながら 新しい概念 ( 限界設計法 ) を取り入れて発展させたものです ですから

More information

集水桝の構造計算(固定版編)V1-正規版.xls

集水桝の構造計算(固定版編)V1-正規版.xls 集水桝の構造計算 集水桝 3.0.5 3.15 横断方向断面の計算 1. 計算条件 11. 集水桝の寸法 内空幅 B = 3.000 (m) 内空奥行き L =.500 (m) 内空高さ H = 3.150 (m) 側壁厚 T = 0.300 (m) 底版厚 Tb = 0.400 (m) 1. 土質条件 土の単位体積重量 γs = 18.000 (kn/m 3 ) 土の内部摩擦角 φ = 30.000

More information

Microsoft Word - 講演会原稿

Microsoft Word - 講演会原稿 B06 CFRP 円筒の座屈試験 岡本瑞希 ( 神奈川大 学 ), 宮島侑冬 ( 神奈川大 学 ), 高野敦 ( 神奈川大 ) Mizuki Okamoto, Yuuto Miyajima, Atushi Takano (Kanagawa University) 1. 目的衛星やロケット 航空機などに軽量化のため複合材料の円筒殻が使われている 複合材料の中では CFRP(Carbon Fiber Reinforced

More information

< B795FB8C6094C28F6F97CD97E12E786477>

< B795FB8C6094C28F6F97CD97E12E786477> 長方形板の計算システム Ver3.0 適用基準 級数解法 ( 理論解析 ) 構造力学公式集( 土木学会発行 /S61.6) 板とシェルの理論( チモシェンコ ヴォアノフスキークリ ガー共著 / 長谷川節訳 ) 有限要素法解析 参考文献 マトリックス構造解析法(J.L. ミーク著, 奥村敏恵, 西野文雄, 西岡隆訳 /S50.8) 薄板構造解析( 川井忠彦, 川島矩郎, 三本木茂夫 / 培風館 S48.6)

More information

破壊の予測

破壊の予測 本日の講義内容 前提 : 微分積分 線形代数が何をしているかはうろ覚え 材料力学は勉強したけど ちょっと 弾性および塑性学は勉強したことが無い ー > ですので 解らないときは質問してください モールの応力円を理解するとともに 応力を 3 次元的に考える FM( 有限要素法 の概略 内部では何を計算しているのか? 3 物が壊れる条件を考える 特に 変形 ( 塑性変形 が発生する条件としてのミーゼス応力とはどのような応力か?

More information

パソコンシミュレータの現状

パソコンシミュレータの現状 第 2 章微分 偏微分, 写像 豊橋技術科学大学森謙一郎 2. 連続関数と微分 工学において物理現象を支配する方程式は微分方程式で表されていることが多く, 有限要素法も微分方程式を解く数値解析法であり, 定式化においては微分 積分が一般的に用いられており. 数学の基礎知識が必要になる. 図 2. に示すように, 微分は連続な関数 f() の傾きを求めることであり, 微小な に対して傾きを表し, を無限に

More information

データ解析

データ解析 データ解析 ( 前期 ) 最小二乗法 向井厚志 005 年度テキスト 0 データ解析 - 最小二乗法 - 目次 第 回 Σ の計算 第 回ヒストグラム 第 3 回平均と標準偏差 6 第 回誤差の伝播 8 第 5 回正規分布 0 第 6 回最尤性原理 第 7 回正規分布の 分布の幅 第 8 回最小二乗法 6 第 9 回最小二乗法の練習 8 第 0 回最小二乗法の推定誤差 0 第 回推定誤差の計算 第

More information

コンクリート工学年次論文集 Vol.26

コンクリート工学年次論文集 Vol.26 論文共鳴法における劣化コンクリートの動的弾性係数に関する考察 池田幸史 * 鈴木哲也 * 大津政康 *3 要旨 : 共鳴法はコンクリートの弾性係数を実験的に算定する非破壊試験法の一つである JIS 規格で動弾性係数は共鳴法の一次共振周波数から求められている 縦波振動の場合にはポアソン比の影響が無視されており, 一次元の近似式となっている そこで本研究では, 劣化コンクリートを用いて, 縦波速度に基づくポアソン比を考慮した動弾性係数を求め,

More information

<4D F736F F D2097CD8A7793FC96E582BD82ED82DD8A E6318FCD2E646F63>

<4D F736F F D2097CD8A7793FC96E582BD82ED82DD8A E6318FCD2E646F63> - 第 章たわみ角法の基本式 ポイント : たわみ角法の基本式を理解する たわみ角法の基本式を梁の微分方程式より求める 本章では たわみ角法の基本式を導くことにする 基本式の誘導法は各種あるが ここでは 梁の微分方程式を解いて基本式を求める方法を採用する この本で使用する座標系は 右手 右ネジの法則に従った座標を用いる また ひとつの部材では 図 - に示すように部材の左端の 点を原点とし 軸線を

More information

Microsoft PowerPoint - スギCLT_ダイジェスト版( ) [互換モード]

Microsoft PowerPoint - スギCLT_ダイジェスト版( ) [互換モード] スギ CLT の材料特性 床構面のせん断性能 木造の建築設計に求められる地域材による CLT ( クロス ラミネイティド ティンバー ) の品質と仕様及び部材の仕様 構造モデルの検討と実証試験平成 24 年度林野庁 木材利用技術整備等支援事業 平成 25 年度 3 月 日本 CLT 協会 はじめに 欧州開発され 北米などでも利用が広がっている CLT は 日本でも合板 集成材 LVL に次ぐ 新たな木質材料となる可能性を持つ材料である

More information

Microsoft Word - 技術資料Vol.2.docx

Microsoft Word - 技術資料Vol.2.docx 技術資料 Vol.2 Civil Engineering & Consultants 株式会社クレアテック東京都千代田区西神田 2 丁目 5-8 共和 15 番館 6 階 TEL:03-6268-9108 / FAX:03-6268-9109 http://www.createc-jp.com/ ( 株 ) クレアテック技術資料 Vol.2 P.1 解析種別キーワード解析の目的解析の概要 3 次元静的線形解析

More information

使用した装置と試料 装置 : 位相差測定装置 KOBA-W 使用ソフト : 位相差測定 Eソフト 専用治具 : 試料引張治具 試料 : 表 1の各フィルムを測定 ( 測定は室温 3 ) 表 1 実験に用いた試料 記号 材質 厚さ (μm) 光軸角 Ω( ) 備考 pc4 ポリカーボネート 6 87.

使用した装置と試料 装置 : 位相差測定装置 KOBA-W 使用ソフト : 位相差測定 Eソフト 専用治具 : 試料引張治具 試料 : 表 1の各フィルムを測定 ( 測定は室温 3 ) 表 1 実験に用いた試料 記号 材質 厚さ (μm) 光軸角 Ω( ) 備考 pc4 ポリカーボネート 6 87. 1.4 王子計測機器株式会社 光弾性係数に関する実験結果 はじめに高分子材料において観測される複屈折を分類すると 配向複屈折 応力複屈折および形態複屈折があります その中で形態複屈折は 樹脂中に微細な繊維状物質が配列した場合などに見られるもので 通常の高分子材料では無視できます 一方向に引張荷重を負荷する一軸伸長変形の場合に観測される複屈折は 図 1のように配向複屈折と応力複屈折の合計になります 光弾性係数は

More information

強度のメカニズム コンクリートは 骨材同士をセメントペーストで結合したものです したがって コンクリート強度は セメントペーストの接着力に支配されます セメントペーストの接着力は 水セメント比 (W/C 質量比 ) によって決められます 水セメント比が小さいほど 高濃度のセメントペーストとなり 接着

強度のメカニズム コンクリートは 骨材同士をセメントペーストで結合したものです したがって コンクリート強度は セメントペーストの接着力に支配されます セメントペーストの接着力は 水セメント比 (W/C 質量比 ) によって決められます 水セメント比が小さいほど 高濃度のセメントペーストとなり 接着 コンクリートの強度 コンクリートの最も重要な特性は強度です ここでは まず コンクリート強度の基本的特性について解説し 次に 呼び強度および配合強度がどのように設定されるか について説明します 強度のメカニズム 強度の影響要因 強度性状 構造物の強度と供試体強度 配合 ( 調合 ) 強度と呼び強度の算定 材料強度のばらつき 配合強度の設定 呼び強度の割増し 構造体強度補正値 舞鶴市および周辺部における構造体強度補正値

More information

上式を整理すると d df - N = 両辺を で割れば df d - N = (5) となる ところで

上式を整理すると d df - N = 両辺を で割れば df d - N = (5) となる ところで 長柱の座屈 断面寸法に対して非常に長い柱に圧縮荷重を加えると 初期段階においては一様圧縮変形を生ずるが ある荷重に達すると急に横方向にたわむことがある このように長柱が軸圧縮荷重を受けていて突然横方向にたわむ現象を座屈といい この現象を示す荷重を座屈荷重 cr このときの応力を座屈応力 s cr という 図 に示すように一端を鉛直な剛性壁に固定された長柱が自 図 曲げと圧縮を受けるはり + 由端に圧縮力

More information

コンクリート工学年次論文集 Vol.32

コンクリート工学年次論文集 Vol.32 論文 X 線 CT 法による硬化コンクリートの特性評価 天明敏行 *1 尾原祐三 *2 堤知明 *3 *4 村上祐治 要旨 :X 線 CT 法を用いて硬化コンクリートの特性評価を行う場合, 骨材, モルタル, 空隙などに分けて, それぞれの比率や密度の情報を把握することが有効な手段となる 特にモルタルの密度に関する情報はコンクリートの特性の指標となる水セメント比や単位セメント量などに関係が深く, コンクリートの配合を推定できる可能性が考えられる

More information

コンクリート工学年次論文集 Vol.33

コンクリート工学年次論文集 Vol.33 論文直交壁を有する円形 RC 部材のせん断破壊性状に関する実験的研究 篠田健次 *1 *2 小林將志 要旨 : 土留め壁等と一体となった柱は, せん断耐力が増加すると考えられるものの, その評価手法が確立されていないのが現状である 本研究では, 壁を有する円形 RC 柱の壁面外方向のせん断耐力の評価を目的として, 壁の設置位置を変化させて円形梁の壁直交方向への単調曲げ載荷試験を行った その結果, 壁部材を有していない場合に比べ,

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション SALOME-MECA を使用した RC 構造物の弾塑性解析 終局耐力と弾塑性有限要素法解析との比較 森村設計信高未咲 共同研究者岐阜工業高等専門学校柴田良一教授 研究背景 2011 年に起きた東北地方太平洋沖地震により多くの建築物への被害がみられた RC 構造の公共建築物で倒壊まではいかないものの大きな被害を負った報告もあるこれら公共建築物は災害時においても機能することが求められている今後発生が懸念されている大地震を控え

More information

画像類似度測定の初歩的な手法の検証

画像類似度測定の初歩的な手法の検証 画像類似度測定の初歩的な手法の検証 島根大学総合理工学部数理 情報システム学科 計算機科学講座田中研究室 S539 森瀧昌志 1 目次 第 1 章序論第 章画像間類似度測定の初歩的な手法について.1 A. 画素値の平均を用いる手法.. 画素値のヒストグラムを用いる手法.3 C. 相関係数を用いる手法.4 D. 解像度を合わせる手法.5 E. 振れ幅のヒストグラムを用いる手法.6 F. 周波数ごとの振れ幅を比較する手法第

More information

<4D F736F F D208D7E959A82A882E682D18F498BC78BC882B B BE98C60816A2E646F63>

<4D F736F F D208D7E959A82A882E682D18F498BC78BC882B B BE98C60816A2E646F63> 降伏時および終局時曲げモーメントの誘導 矩形断面 日中コンサルタント耐震解析部松原勝己. 降伏時の耐力と変形 複鉄筋の矩形断面を仮定する また コンクリートの応力ひずみ関係を非線形 放物線型 とする さらに 引張鉄筋がちょうど降伏ひずみに達しているものとし コンクリート引張応力は無視する ⅰ 圧縮縁のひずみ

More information

コンクリート工学年次論文集 Vol.29

コンクリート工学年次論文集 Vol.29 論文鉄筋腐食したコンクリート構造部材の 3 次元格子モデル解析 三木朋広 *1 久保陽平 *2 *3 二羽淳一郎 要旨 : 鉄筋腐食したコンクリート構造部材の残存構造性能を把握するため,3 次元格子モデルを用いて解析的に検討した 格子モデルは, トラス要素で構成された簡便な解析モデルである 本研究では, 鉄筋腐食の程度を, 鉄筋の断面欠損, および主鉄筋とコンクリートの付着劣化として解析に反映させた

More information

建設技術審査証明報告書(案)

建設技術審査証明報告書(案) 1 アデム HG タイプ アデム HGタイプは 高密度ポリエチレン樹脂を押出し機で細孔から押出して グリッド状に成形する際に アラミド繊維 ( テイジン テクノーラ ) を芯材として縦ストランドに挿入し 繊維補強した盛土 地盤補強用ジオグリッドである アラミド繊維 ( テイジン テクノーラ ) は高強度で クリープ変形が小さく 耐衝撃性, 耐薬品性に優れた特性を有した繊維である 補強土工法は 土と補強材の間の摩擦

More information

4. 粘土の圧密 4.1 圧密試験 沈下量 問 1 以下の問いに答えよ 1) 図中の括弧内に入る適切な語句を答えよ 2) C v( 圧密係数 ) を 圧密試験の結果から求める方法には 圧密度 U=90% の時間 t 90 から求める ( 5 ) 法と 一次圧密理論曲線を描いて作成される ( 6 )

4. 粘土の圧密 4.1 圧密試験 沈下量 問 1 以下の問いに答えよ 1) 図中の括弧内に入る適切な語句を答えよ 2) C v( 圧密係数 ) を 圧密試験の結果から求める方法には 圧密度 U=90% の時間 t 90 から求める ( 5 ) 法と 一次圧密理論曲線を描いて作成される ( 6 ) 4. 粘土の圧密 4. 圧密試験 沈下量 問 以下の問いに答えよ ) 図中の括弧内に入る適切な語句を答えよ ) ( 圧密係数 ) を 圧密試験の結果から求める方法には 圧密度 U9% の時間 9 から求める ( 5 ) 法と 一次圧密理論曲線を描いて作成される ( 6 ) と実験曲線を重ね合わせて圧密度 5% の 5 を決定する ( 6 ) 法がある ) 層厚 の粘土層がある この粘土層上の載荷重により粘土層の初期間隙比.

More information

IT1815.xls

IT1815.xls 提出番号 No.IT1815 提出先御中 ハンドホール 1800 1800 1500 - 強度計算書 - 国土交通省大臣官房官庁営繕部監修平成 5 年度版 電気設備工事監理指針 より 受領印欄 提出平成年月日 株式会社インテック 1 1. 設計条件奥行き ( 短辺方向 ) X 1800 mm 横幅 Y 1800 mm 側壁高 Z 1500 mm 部材厚 床版 t 1 180 mm 底版 t 150

More information

SPACEstJ User's Manual

SPACEstJ User's Manual 6-1 第 6 章部材の断面力計算 ポイント : 部材断面力の計算 両端の変位より両端外力を計算する 本章では 両端の変位を用いて部材両端の材端力を求め 断面内の応力との釣合より 断面力を求める方法を学ぶ ここでは 部材荷重は等分布荷重を考慮しているため 基本応力と節点荷重による断面力を重ね合わせて 実際の部材断面力を求める 6.1 はじめに キーワード 部材断面力の計算部材座標系の変位等分布荷重による基本応力

More information

本文_第56号.indd

本文_第56号.indd 1 新潟県産スギ羽柄材の天然乾燥経過 小柳正彦 要旨 : 乾燥開始時期を春期, 秋期および冬期に設定して, 新潟県産スギ羽柄材の天然乾燥試験を行った % までの乾燥に必要な期間は, 春期開始で4ヶ月程度, 秋期開始で7ヶ月程度, 冬期開始で6ヶ月程度であった 冬期開始でも高材のが低下し, のばらつきが小さくなることから, 天然乾燥は人工乾燥の前処理として有効と考えられた Ⅰ はじめに天然乾燥は人工乾燥設備が開発されるまでは木材乾燥処理の主役であった

More information

AQお知らせ181225規程改正

AQお知らせ181225規程改正 優良木質建材等認証規程類の改正について 優良木質建材等認証 (AQ) では 平成 0 年 12 月 2 日付で規程類を改正い たしました 1. 改正した規程類 (1) 優良木質建材等品質性能評価基準 2. 主な改正内容 (1) 指定薬剤の追加既存品目 C- 防腐 防蟻処理構造用集成材 - の指定薬剤としてアゾール 薬剤 (AZAAC) を追加 ( 担当 : 認証部佐野 ) 優良木質建材等品質性能評価基準

More information

接合部性能試験報告書

接合部性能試験報告書 1. 一般事項 1) 接合金物 名称 : HDCⅢ-L 用途 : 在来軸組工法建築物における軸組材相互の接合 補強 2) 試験依頼者 名称 : 株式会社タツミ 所在地 : 954-0111 新潟県見附市今町 8-3-1 連絡先 : TEL 0258-66-5515 3) 試験の目的 当該接合金物を用いた接合部の短期基準接合耐力 ( 引張 ) を評価する 耐力壁の取り付く柱の仕口 ( アンカー型 )

More information

Microsoft PowerPoint - 口頭発表_折り畳み自転車

Microsoft PowerPoint - 口頭発表_折り畳み自転車 1 公道走行を再現した振動試験による折り畳み自転車の破損状況 ~ 公道での繰り返し走行を再現した結果 ~ 2 公道走行を想定した試験用路面について 九州支所製品安全技術課清水寛治 目次 1. 折り畳み自転車のフレームはどのように破損するのか公道の走行振動を再現する自転車用ロードシミュレータについて繰り返し走行を想定した折り畳み自転車の破損部の特徴 ~ 公道による振動を繰り返し再現した結果 ~ 2.

More information

奈良県森技セ研報 No.41 (2012) 37 スギ異樹種集成材を用いた門型ラーメン架構の水平加力試験 *1 中田欣作 奥田一博 国産スギ材とカラマツおよびベイマツ材を組合せた異樹種集成材を作製し 一般住宅でのラーメン構造としての利用の可能性を検討するために これらの集成材を用いた門型ラーメン架構

奈良県森技セ研報 No.41 (2012) 37 スギ異樹種集成材を用いた門型ラーメン架構の水平加力試験 *1 中田欣作 奥田一博 国産スギ材とカラマツおよびベイマツ材を組合せた異樹種集成材を作製し 一般住宅でのラーメン構造としての利用の可能性を検討するために これらの集成材を用いた門型ラーメン架構 奈良県森技セ研報 No.41 (2012) 37 スギ異樹種集成材を用いた門型ラーメン架構の水平加力試験 *1 中田欣作 奥田一博 国産スギ材とカラマツおよびベイマツ材を組合せた異樹種集成材を作製し 一般住宅でのラーメン構造としての利用の可能性を検討するために これらの集成材を用いた門型ラーメン架構の水平加力試験および柱梁接合部および柱脚接合部のモーメント加力試験を行った 幅 120mm 厚さ300mmのカラマツ

More information

・ノンブルは、仮なので、通しセンター・ノンブル-123-の形式とする

・ノンブルは、仮なので、通しセンター・ノンブル-123-の形式とする 1. の鉛直載荷試験の区分 1.1 地盤工学会基準におけるの鉛直載荷試験 土木や建築の基礎構造として用いらている基礎の鉛直支持力性能を確認するためにの鉛直載荷試験 ( 以下 載荷試験 ) が実施されます 載荷試験は原位置試験の一つでの鉛直支持力特性を調べる試験方法です 実の 支持力を測定することから の支持力を確認するのに最も信頼性の高い方法です 以前は載荷試験と言えば載荷試験のことでした しかし

More information

コンクリート工学年次論文集 Vol.30

コンクリート工学年次論文集 Vol.30 論文超高強度繊維補強コンクリートを用いた床版の打設方法が構造性能に及ぼす影響に関する研究 一宮利通 *1 大野俊夫 *2 野口孝俊 *3 *4 南浩郎 要旨 : 東京国際空港 D 滑走路の建設工事において桟橋部着陸帯に超高強度繊維補強コンクリート (UFC) を使用したプレキャスト床版が採用される 本研究では, 平口バケットを用いて左右に移動させながら打設する方法, ならびに丸口バケットを用いて床版中央部を移動させながら打設する方法の2

More information