平成 29 年度税制改正大綱 のポイント ( 解説編 ) 本書の内容については 今後の国会審議等の動向によって変更される可能性がありますので ご参考の際には その点をお含みおきくださいますようお願い申し上げます SMBC 日興証券株式会社 ( 作成 :2017 年 1 月 ) < 作成 協力 >

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1 平成 29 年度税制改正大綱 のポイント ( 解説編 ) 本書の内容については 今後の国会審議等の動向によって変更される可能性がありますので ご参考の際には その点をお含みおきくださいますようお願い申し上げます SMBC 日興証券株式会社 ( 作成 :2017 年 1 月 ) < 作成 協力 >

2 目次 1 国外財産に関する相続税 贈与税の課税範囲の見直し取引相場のない株式の評価方法の見直し相続税の物納財産の範囲 順位の変更広大地の評価の見直し非上場株式等に係る相続税 贈与税の納税猶予制度の見直し配偶者控除及び配偶者特別控除の見直し積立 NISAの創設中小企業経営強化税制 ( 中小企業者等投資促進税制の拡充措置 ) 研究開発税制の見直し法人税申告期限の見直し 3 頁 4 頁 5 頁 6 頁 7 頁 8 頁 9 頁 10 頁 11~12 頁 13 頁 1

3 目次 2 役員給与の見直し適格分割の範囲等の見直し ( スピンオフ ) 適格合併 適格株式交換に係る対価要件の見直し少数株主の整理による完全子法人化の課税の見直しスクイーズアウトにおける株主に対するみなし配当課税の見直し所得拡大促進税制の拡充中小企業者向け租税特別措置の適用除外外国子会社合算税制の見直し 14~15 頁 16~17 頁 18 頁 19 頁 20 頁 21 頁 22 頁 23~24 頁 居住用超高層建築物 ( タワーマンション ) に係る固定資産税の計算方法の見直し 25 頁 2

4 国外財産に関する相続税 贈与税の課税範囲の見直し 国外財産に関する相続税の納税義務の範囲が見直されます ( 贈与税についても同様 ) 1 国外居住者が取得した国外財産について 被相続人等及び相続人等が相続開始前 10 年 ( 改正前 5 年 ) 以内に国内に住所を有したことがない場合に 相続税の課税対象外とされることになります 2 被相続人等及び相続人等が一定の在留資格をもって国内に一時的滞在している場合は国内財産のみが課税対象になります 3 相続人等が日本国籍を有しない国外居住者の場合 相続開始前 10 年以内に国内に住所を有していた被相続人等から相続 遺贈により取得した国外財産が課税対象に加わります (2017 年 4 月 1 日以後の相続 遺贈又は贈与により取得する財産について適用 ) 被相続人贈与者 相続人受贈者 国内に居住 改正案 : 在留資格 ( 1) による一時的滞在 ( 2) 日本国籍あり 改正案 : 10 年 ( 改正前 :5 年 ) 以内に国内に住所あり 国外に居住 左記以外 日本国籍なし 改正前 ( 枠内 ) 国内 国外財産に課税 ( 上記枠外 ) 国内財産のみに課税 国内に居住 国外に居住 改正案 : 在留資格 ( 1) による一時的滞在 ( 2) 改正案 :10 年 ( 改正前 :5 年 ) 以内に国内に住所あり 国内財産のみ国内財産のみ国内財産のみ 国内 国外財産に課税 ( 3) 上記以外国内財産のみ国内財産のみに課税 ( 1) 出入国管理及び難民認定法別表第一に定められた在留資格 ( 外交 企業内転勤 教育 留学 芸能活動等が対象 ) ( 2) 国内に住所を有している期間が相続開始前 15 年以内で合計 10 年以下の滞在をいう ( 3) 被相続人が日本国籍を有しない者で一時的滞在 ( 2) をしていた場合は国内財産のみに課税 改正案 国内 国外財産に課税 ( 変更なし ) 国内財産のみに課税 国内 国外財産に課税 ( 3) 国内財産のみに課税 ( 変更なし ) 従来は日本にいる外国人駐在者が死亡した場合には国外財産 ( 本国の自宅等 ) にも日本の相続税が課税されていましたが 改正により課税対象が国内財産のみとなります また 国外居住者が取得した国外財産について課税対象外とされる要件 ( 過去の国内住所の有無 ) の判定期間が 10 年に延長されたことにより 現在は外国に居住している被相続人 ( 贈与者 ) や相続人 ( 受贈者 ) が国内に住所を有していたことがある場合には 国内財産 国外財産を問わず課税されるケースが増えると想定されます 3

5 取引相場のない株式の評価方法の見直し 類似業種比準方式の計算について次の見直しが行われます 1 類似業種の上場会社の株価について 課税時期の属する月以前 2 年間の平均株価が選択肢として加わります 2 類似業種の上場会社の配当金額 利益金額 簿価純資産価額が連結決算を反映させたものとなります 3 配当金額 利益金額 簿価純資産価額の比重割合が改正前の 1:3:1 から 1:1:1 に変更されます 評価会社の規模区分の金額等の基準について 大会社及び中会社の適用範囲が拡大されます ( 上記の改正案は 2017 年 1 月 1 日以後の相続等により取得する財産について適用 ) 株式保有特定会社 ( 保有する株式及び出資の価額が総資産価額の 50% 以上を占める非上場会社をいう ) の判定における株式等の範囲に新株予約権付社債が加わります ( 上記の改正案は 2018 年 1 月 1 日以後の相続等により取得する財産について適用 ) 内容改正前改正案 a. 課税時期以前 3ヶ月間の各月の株価のうち最も低い株価 1 類似業種の株価 a. 課税時期以前 3ヶ月間の各月の株価のうち最も低い株価いずれか選択いずれか選択 b. 前年平均株価の選択肢追加 b. 前年平均株価 c. 課税時期の属する月以前 2 年間の平均株価 2 類似業種の配当 利益 簿価純資産価額に連結決算を反映 3 比重割合の見直し 株式保有特定会社の判定における株式等の範囲 類似業種の株価 類似業種比準方式の計算式 評価会社の配当金額 類似業種の配当金額 + 評価会社の利益金額 類似業種の利益金額 新株予約権付社債を株式及び出資の価額に含めない 評価会社の簿価純資産価額 類似業種の簿価純資産価額 斟酌率 5 3+ 大会社 0.7 中会社 0.6 小会社 0.5 類似業種の株価 評価会社の配当金額 類似業種の配当金額 + 評価会社の利益金額 類似業種の利益金額 評価会社の簿価純資産価額 類似業種の簿価純資産価額 斟酌率 連結決算を反映 3 + 新株予約権付社債を株式及び出資の価額に含める 大会社 0.7 中会社 0.6 小会社 0.5 株価に対する利益金額の影響が小さくなり 相対的に配当金額と簿価純資産価額の比重が大きくなるため 利益水準の高い会社は株価が下がることが想定される一方で 社歴が長く簿価純資産が厚い会社は株価が上がることが想定されます 4

6 相続税の物納財産の範囲 順位の変更 上場株式等の物納順位が 第 2 順位から第 1 順位に変更となります (2017 年 4 月 1 日以降に発生する相続から適用となる見込み ( 大綱に明記なし )) 物納順位改正前改正案 第 1 順位 第 2 順位 1 国債 地方債 不動産 船舶 2 不動産のうち 物納劣後財産に該当するもの 3 社債 株式 証券投資信託または貸付信託の受益証券 4 株式のうち 物納劣後財産に該当するもの 1 国債 地方債 不動産 船舶 上場されている株式 社債 証券投資信託等の受益証券 投資証券等 ( ) 2 不動産のうち 物納劣後財産に該当するもの 3 上場されていない株式 社債 証券投資信託の受益証券または貸付信託の受益証券 4 株式のうち 物納劣後財産に該当するもの 第 3 順位 5 動産 5 動産 ( ) 投資証券等 : 一般的には投資法人の社員の地位 ( 投資口 ) を表示する証券等をいい 会社型投資信託 ( 注 ) と呼ばれます ( 注 ) 金融商品取引所に上場されている不動産投資信託 (REIT) などに見られます 上場株式等を納税用の財産と考えている場合に 相続後 申告期限までに上場株式等の急な価格下落があった場合 改正前 第 1 順位の財産を相続している場合 上場株式等を物納に充てることはできません そのため 下落した価格で上場株式等を換金し納税をせざるを得ないケースがあります 改正案 価格の下落した上場株式等を優先的に物納に充てることができるようになります ( 物納による納税額は相続時点の評価額となります ) 物納劣後財産に該当する不動産を物納に充てようと考えていた納税者が上場株式等を相続する場合 物納計画や遺産分割方針を見直す必要があります 5

7 広大地の評価の見直し 広大地の評価は 面積に応じて比例的に減額する評価方法から 各土地の個性に応じて形状 面積に基づき評価する方法に変更されます また 適用要件が明確化されます (2018 年 1 月 1 日以後の相続等により取得する財産について適用 ) 内容改正前改正案 評価方法 路線価 広大地補正率 ( 1) 面積 ( 面積に応じて比例的に減額する評価 ) 路線価 補正率 ( 2) 規模格差補正率 ( 3) 面積 ( 各土地の個性に応じて形状 面積に基づき評価 ) ( 1) 広大地の面積 ( 上限 5,000 m2 ) 1,000 m2 ( 注 ) 下限は 0.35 ( 2) 形状 ( 不整形 奥行 ) を考慮した補正率 ( 3) 面積を考慮した補正率 広大地とは 広大地とは下記の要件のすべてを満たす宅地をいいます 1 その地域における標準的な宅地の地積に比べて著しく地積が広大な宅地具体的には 1,000 m2以上が目安ですが 三大都市圏の市街化区域では 500 m2以上となっているところが多く 各自治体に確認する必要があります 2 都市計画法に規定する開発行為を行うこととした場合に 潰れ地が生じる宅地 ( 公共公益的施設用地の負担が必要と認められる宅地 ) 評価方法見直しの背景 現行の評価方法は 面積に応じて比例的に減額する評価方法であるため 広大地の形状によっては 実際の取引価格と相続税評価額が大きく乖離している事例が多数発生しています そこで 各土地の個性に応じて形状 面積に基づき評価する方法に見直すことにより この乖離を解消させることを目的として改正が行われます 3 マンション適地に該当しない宅地または大規模工場用地に該当しない宅地 留意点 形状の良い広大地は 改正前に比べ評価額が上がる可能性があります マンション適地や公共公益的施設用地負担の有無等 従来 判断に迷うことの多かった要件が明確化されるのであれば 評価実務がスムーズになります 6

8 非上場株式等に係る相続税 贈与税の納税猶予制度の見直し 早期にかつ計画的な事業承継を促進させるため 非上場株式等に係る相続税 贈与税の納税猶予制度 ( いわゆる事業承継税制 ) をさらに使いやすくするために以下の見直しが行われます (2017 年 1 月 1 日以後に相続もしくは遺贈または贈与により取得する財産に係る相続税または贈与税について適用するとともに 所要の経過措置も講じられる ) 改正の概要 相続時精算課税制度に係る贈与が贈与税の納税猶予制度の適用対象に加えられます この改正により 贈与税の納税猶予の適用を受けた後 認定が取り消された場合の贈与税の納税負担が緩和されます 納税猶予の取り消し事由となる雇用確保要件が緩和されます 贈与者が死亡した場合の相続税の納税猶予制度における認定相続承継会社の要件が緩和されます 内容改正前改正案 贈与税納税猶予の取扱い 適用後 5 年間の雇用確保要件 相続時精算課税は適用不可 ( 暦年課税の贈与税計算により猶予税額を算定 ) 相続時精算課税も適用可 相続開始時または贈与時の相続開始時または贈与時の常時使用従業員数 80% 以上 (1 人未満の端数切上 ) 常時使用従業員数 80% 以上 (1 人未満の端数切捨 ) ( 例 ) 従業員数 4 人の場合 4 人 80%=3.2 人 4 人 ( 例 ) 従業員数 4 人の場合 4 人 80%=3.2 人 3 人 ただし従業員数が 1 人の場合は 1 人とする 贈与者が死亡した場合の認定相続承継会社の要件 1 当該会社が中小企業者であること 2 当該会社の株式等が非上場株式等に該当すること 左記の要件を撤廃 相続時精算課税制度と併用できることから 贈与税の納税猶予制度が活用しやすくなります 雇用確保要件が緩和されたことにより 主に従業員数の少ない小規模事業者について 本制度を適用しやすくなります 7

9 85 万円以下本人の合計所得金額配偶者控除及び配偶者特別控除の見直し 配偶者特別控除の対象となる配偶者の合計所得金額の上限が 76 万円未満から 123 万円以下 ( 給与のみの場合 給与収入 141 万円未満から 201 万円以下 ) まで引き上げられます 配偶者控除及び配偶者特別控除は 本人の合計所得金額が 900 万円 ( 給与収入 1,120 万円 ) を超えると 所得金額に応じて段階的に控除額が減少し 1,000 万円 ( 給与収入 1,220 万円 ) を超えると控除額が 0 円になります (2018 年分以後の所得税 2019 年度分以後の個人住民税について適用 ) 改正案の控除額及び改正の影響 人の合計所得金額900 万円以下 900 万円超 950 万円以下 950 万円超 1,000 万円以下 1,000 万円超 控除対象配偶者 38 万円 (33 万円 ) 26 (22) 13 (11) 0 (0) 配偶者控除 38 万円以下 老人控除対象配偶者 48 万円 (38 万円 ) 32 (26) 16 (13) 0 (0) 38 万円超 85 万円以下 38 万円 (33 万円 ) 26 (22) 13 (11) 0 (0) 85 万円 90 万円 配偶者の合計所得金額 90 万円 95 万円 95 万円 100 万円 配偶者特別控除 100 万円 105 万円 105 万円 110 万円 110 万円 115 万円 36 万円 31 万円 26 万円 21 万円 16 万円 11 万円 (33 万円 ) (31 万円 ) (26 万円 ) (21 万円 ) (16 万円 ) (11 万円 ) (22) (21) (18) (14) (11) (8) (11) (11) (9) (7) (6) (4) (0) (0) (0) (0) (0) (0) 115 万円 120 万円 6 万円 (6 万円 ) 4 (4) 2 (2) 0 (0) 120 万円 万円超本3 万円 (3 万円 ) 2 (2) 1 (1) 0 (0) 0 円 (0 円 ) 0 (0) 0 (0) 0 (0) カッコ内は住民税の控除額配偶者の合計所得金額が 38 万円超 85 万円以下の場合の控除額及び改正の影響 減税 増税 変更なし 900 万円以下 900 万円超 950 万円以下 950 万円超 1,000 万円以下 38 万円超 40 万円以上 45 万円 40 万円未満 45 万円未満 50 万円 38 万円 38 万円 38 万円 (33 万円 ) (33 万円 ) (33 万円 ) (22) (22) (22) (11) (11) (11) 配偶者の合計所得金額 配偶者特別控除 50 万円 55 万円 60 万円 55 万円 60 万円 65 万円 38 万円 38 万円 38 万円 (33 万円 ) (33 万円 ) (33 万円 ) (22) (22) (22) (11) (11) (11) 65 万円 70 万円 70 万円 75 万円 38 万円 38 万円 (33 万円 ) (33 万円 ) (22) (22) (11) (11) 75 万円 76 万円以上 76 万円 38 万円 38 万円 (33 万円 ) (33 万円 ) (22) (22) (11) (11) 配偶者特別控除の拡大により パート収入を得る配偶者が 就業調整を行うことを意識しないで働くことのできる環境づくりに寄与すると考えられます ( 社会保険料の増加等により手取りが減る可能性はあります ) 8

10 積立 NISA の創設 2018 年から 2037 年まで 一定の公募等株式投資信託に対する投資に対し 年間 40 万円を上限として 最長 20 年間 配当及び譲渡所得等を非課税とする制度 ( 積立 NISA) が新たに創設されます 現行の NISA と同様 非課税期間中に譲渡した場合 譲渡による損失金額は譲渡所得の計算上 なかったものとみなされ 損益通算等もできません 積立 NISA は現行の NISA と毎年いずれかを選択して適用できます 積立 NISA イメージ図 概要 1 対象者 居住者等 非課税期間 2 非課税投資枠 毎年 40 万円総額 800 万円 (40 万円 20 年 ) 投 万円 年間 3 投資可能期間 2018 年から 2037 年 資 万円 20 年間 4 非課税期間 投資した年から最長 20 年間 可 万円 万円 20 年間 20 年間 5 投資対象一定の公募等株式投資信託 ( ) 能 万円 20 年間 6 非課税対象 7 譲渡損 配当所得 譲渡所得等 現行 NISA と同様 なかったものとみなされる ( 損益通算等も不可 ) 期 間 万円 20 年間 ( ) 株式投資信託でその受益権が金融商品取引所に上場等がされているもの又はその設定に係る受益権の募集が一定の公募により行われたものなど 現行 NISA よりも年間投資上限額が 40 万円と縮小されますが 投資可能期間及び非課税期間が 20 年間と長期化することで 家計の安定的な資産形成が促進されます 9

11 中小企業経営強化税制 ( 中小企業者等投資促進税制の拡充措置 ) 青色申告法人である 一定の中小企業者等 ( 1) が 生産等設備 ( 2) で一定規模以上の特定経営力向上設備等を取得し 国内にある指定事業 ( 3) の用に供した場合に 新たに取得した設備等につき特別償却又は税額控除の選択適用が認められる制度が新設されます 2017 年 3 月 31 日までの間に取得等をした一定の機械装置 工具器具備品 ソフトウェアで生産性向上設備等に該当するものについて即時償却 (100%) 又は税額控除が認められていましたが 今回の改正により 中小企業等経営強化法の認定計画に基づく制度に改組し 適用される資産の範囲が拡充され 適用期限は 2019 年 3 月 31 日までに延長されます ( 1) 中小企業者投資促進税制 商業 サービス業活性化税制の対象法人のうち 中小企業等経営強化法に定める中小企業者等に該当する法人が対象 ( 業種ごとに従業員数による判断も行われる ) ( 2) 法人の営む事業の用に直接供される減価償却資産で構成されているもので 事務用器具備品 本店 寄宿舎等に係る建物附属設備 福利厚生施設に係るもの等は対象となる設備から除かれる ( 3) 中小企業者等投資促進税制 商業 サービス業活性化税制の対象となる事業をいう ( 風営法の適用を受ける事業等は除かれる ) 適用要件 認定経営力向上計画 ( 4) に記載された 1 及び 2 の要件を満たす特定経営力向上設備等 ( 4) 人材育成 コスト管理等のマネジメントの向上や設備投資など 自社の経営力を向上するために実施する計画で主務大臣の認定を受けたもの 1 経営力強化法に規定する経営力向上設備等 ( イまたはロ ) 対象資産 イ. 生産性向上設備 (( イ ) かつ ( ロ )) ( イ ) 最新モデル要件 ( ロ ) 生産性向上要件 ( 5) ロ. 収益力強化設備 2 取得価額要件 機械装置 10 年以内に販売開始のもの 1 台又は 1 基の取得価額が 160 万円以上 工具器具備品建物附属設備 5 年以内に販売開始のもの 6 年以内に販売開始のもの 14 年以内に販売開始のもの 旧モデル比で生産性が年平均 1% 以上向上するもの ( 6) 経済産業大臣の確認を受けた投資計画に記載された設備等 年平均の投資利益率が 5% 以上となる計画 それぞれ 1 台又は 1 基の取得価額が 30 万円以上 ( 測定工具 検査工具に限る ) それぞれ 1 台又は 1 基の取得価額が 30 万円以上 ( 試験 測定機器 冷凍陳列棚など ) 一の取得価額が 60 万円以上 ( ボイラー LED 証明 空調など ) ソフトウェア 5 年以内に販売開始のもの 一の取得価額が 70 万円以上 ( 設備の稼働状況等に係る情報収集機能及び分析 指示機能を有するものに限る ) 税制措置 取得した日 特別償却 選択適用 税額控除 ( 7) ( 5) ソフトウェア及び旧モデルがない資産は生産性向上要件不要 ( 6) 生産性の指標については 単位時間当たりの生産量 精度 エネルギー効率 2017 年 4 月 1 日から 2019 年 3 月 31 日まで 取得価額 100% ( 普通償却含む ) 中小企業者等 : 取得価額 7% 特定中小企業者等 : 取得価額 10% 等に基づき判断 ( 7) 当期の法人税額の20% を上限とし 控除限度超過額は1 年間の繰越しが可能 従来の対象資産に加え 器具備品や建物附属設備が対象に加わったことにより 広く中小企業者の設備投資を後押しする効果が見込まれます ( 本制度は生産性向上設備投資促進税制とは異なり 建物は対象資産に含まれません ) 10

12 研究開発税制の見直し 試験研究費の範囲について 新サービス開発 (IoT ビッグデータ等 ) に要する一定の費用が対象として追加されます 増加型の廃止に伴い 総額型及び中小企業技術基盤強化の税額控除額が試験研究費の増減に応じたものに改正されます オープンイノベーション型の手続要件を企業活動の実態に合わせることで 同制度のインセンティブ効果が十分に発揮されるように見直しが行われます 試験研究費の範囲の拡張 税額控除額の見直し ( ) 図は 平成 29 年度経済産業関係税制改正について を基に一部加筆 試験研究費の範囲 製品の製造又は技術の改良など モノ作り の研究開発のために支払う費用の額 総額型の控除率総額型に投資インセンティブを組み込み 試験研究費の増減率に応じて控除額を変動させる 特に 5% 超増加の場合 高い控除率を適用する 改正前 改正案 上記に加え サービスの開発 のために要する一定の費用 ( ) を追加 一定の費用とは 次の業務に要する原材料費 人件費及び経費並びに委託費をいう 試験研究費の増加によるインセンティブがない 試験研究費の減少に伴い 控除率も減少 試験研究費の増加に伴い 控除率も増加 一定の機器又は技術を用いて大量の情報を収集 情報解析専門家による収集した情報の分析 分析結果により発見した法則を利用した新サービスの開発 新サービスの再現性の確認 新サービス開発の例 ( 参考 ) ヘルスケアサービス : 個人の健康状況を分析し 健康維持サポート情報を配信 自然災害予測サービス : ドローンにより収集した各種データを分析し 的確な自然災害予測を提供 農家支援サービス : センサーにより収集した各種データ等を分析し 農作業情報を配信 観光サービス : 人工衛星等より収集した各種データを分析し 観光情報 ( 発生頻度の低い自然現象等の情報 ) を配信 中小企業技術基盤強化従来の控除率を維持しつつ 研究開発投資が 5% 超増加した場合に控除率を上乗せする 従来部分 改正による上乗せ部分 11

13 研究開発税制の見直し ( 承前 ) 税額控除額の見直し 研究開発税制 改正前 改正案 控除税額控除限度控除税額控除限度 試験研究費の総額に係る税額控除制度 ( 総額型 ) 試験研究費 8~10% 法人税額 25% 試験研究費 控除率 6~14%( 1) 法人税額 25% 法人税額 (25%+( 試験研究費割合 ( 2)-10%) 2( 3)) 試験研究費割合 ( 2) が 10% 超の場合 恒久措置 中小企業技術基盤強化 試験研究費 12% 法人税額 25% 試験研究費 12% 法人税額 25% 法人税額 (25%+( 試験研究費割合 ( 2)-10%) 2( 3)) 法人税額 (25%+10%( 5)) 選択特別試験研究費に係る税額控除制度 特別試験研究費 30%or 20% 法人税額 5% 特別試験研究費 30%or 20% 法人税額 5% 2 年延長 ( オープンイノベーション型 ) 時限措置増加型増加試験研究費 5~30% 法人税額 10% 廃止試験研究費の (2017/3/31まで額が増加した選択適用の間に開始する場合等の税額試験研究費のうち平均売上の試験研究費のうち平均売上事業年度におい控除制度高水準型 10% 超の部分 ( 試験研究費法人税額 10% ( 6) の10% 超の部分 ( 試法人税額 10% て適用 ) 割合 -10%) 0.2 験研究費割合 -10%) 0.2 ( 1) 増減割合 ( 試験研究費増減差額 / 比較試験研究費 ) に応じて以下の控除率を適用 ( 試験研究費増減差額は 試験研究費 - 比較試験研究費 をいい 比較試験研究費は 過去 3 年間の試験研究費の平均をいう ) 1 増減割合 > 5%:9%+( 増減割合 -5%) 増減割合 5%:9%-(5%- 増減割合 ) 増減割合 <-25%:6% ( 注 )1 は今後 2 年間は14% を限度とし 以降は10% を限度とする ( 2) 試験研究費 / 平均売上 ( 下記 ( 6) 参照 ) ( 3) 下線部分は10% を限度とし 高水準型を適用する場合はなし ( 注 ) 高水準型が期限切れとなる 2 年後は適用なし ( 4) 12%+( 増加割合 -5%) 0.3 により算定 増加割合は ( 試験研究費 - 比較試験研究費 >0)/ 比較試験研究費 をいう ( 注 ) 今後 2 年間のみの適用 ( 5) 高水準型を適用する場合はなし ( 注 ) 高水準型が期限切れとなる 2 年後は適用なし ( 6) 過去 4 年間の平均売上 オープンイノベーション型の運用改善 増加割合 ( 4) が 5% 超の場合 試験研究費 12%~17%( 4) 特別試験研究費の対象となる共同研究及び委託研究に係る相手方が支出する費用で自己が負担する費目の限定 ( 原材料費 人件費 旅費 経費及び外注費 ) がなくなります 契約変更前に支出した費用でも その契約に係るものであることが明らか かつ 支出日と変更日が同一事業年度であれば 特別試験研究費の対象とされます 特別試験研究費の対象となる額の確認について 領収書等との突合が不要になります ( 2) が10% 超の場合選択試験研究費割合 AI やビッグデータ等を活用した第 4 次産業革命型のサービス開発が対象に加わることで 本税制が適用可能となる企業が増加します 12

14 法人税申告期限の見直し 企業と株主 投資家との充実した対話を促すため 法人税の申告期限の見直しが行われます ( ) 地方税の申告期限も同様に改正予定 延長の対象となる法人 以下の 2 要件を満たす法人が申告期限延長の見直しの対象となります (1) 会計監査人を置いていること ( 会社法で会計監査人の設置が必要な会社 : 資本金が 5 億円以上又は負債が 200 億円以上の会社若しくは監査等委員会設置会社 指名委員会等設置会社 ) (2) 定款等の定めにより各事業年度終了の日の翌日から 3 ヶ月以内に決算についての定時総会が招集されない常況にあると認められること 法人税申告期限の延長 <3 月決算法人 ( 連結法人以外 ) の場合 > 3/31 5/31 6/30 9/30 改正前 原則 (2 ヶ月 ) + 特例 (1 ヶ月 ) = 事業年度終了の日の翌日から 3 ヶ月以内に申告 改正案 原則 (2 ヶ月 ) + 特例 (1~4 ヶ月 )( ) = 事業年度終了の日の翌日から最大で 6 ヶ月以内に申告 申告期限 ( ) 延長月数は 税務署長が指定 会計監査人設置会社は 法人税の申告期限の延長により 株主総会設定期日が柔軟化されます 13

15 役員給与の見直し 経営陣に中長期の企業価値創造を引き出すためのインセンティブを付与することができるよう 昨年に引き続き 業績に連動した報酬等の柔軟な活用を可能とする改正が行われます ( 退職給与 譲渡制限付株式 新株予約権に係る部分は 2017 年 10 月 1 日以後に支給又は交付に係る決議 ( 決議が無い場合には支給又は交付 ) をする給与について その他の部分は 2017 年 4 月 1 日以後に支給又は交付に係る決議 ( 決議が無い場合には支給又は交付 ) をする給与について適用 ) 定期同額給与 事前確定届出給与 利益連動給与の改正 内容改正前改正案 定期同額給与支給額 ( 額面 ) が毎月同額税および社会保険料の源泉徴収等後の金額 ( 手取額 ) が毎月同額であるものを追加 事前確定届出給与 利益連動給与 所定の時期に 確定額 を支給する給与 ( 届出必要 ) 所定の時期に譲渡制限付株式を支給する給与 ( 届出不要 ) 1 算定指標 利益 に関するもの 税引前利益 ROE ROA 等 2 算定の対象期間 当該事業年度 3 限度額 算定指標に基づく 確定額 4 対象法人 非同族会社 所定の時期に 確定した数 の株式 ( 1) を交付する給与を追加 ( 届出必要 ) 所定の時期に 確定した数 の新株予約権 ( 1) を交付する給与を追加 ( 一定の場合には届出不要 ) 利益その他の指標を基礎として譲渡制限が解除される数が算定される譲渡制限付株式による給与を対象から除外 1 算定指標 ( 追加 ) 株価の状況を示す指標 売上高の状況を示す指標 利益の状況を示す指標又は株価の状況を示す指標と同時使用する場合に限る 2 算定の対象期間 ( 追加 ) 当該事業年度後の事業年度 将来の所定の時点又は期間 3 限度額 ( 追加 ) 業績連動指標 ( 2) を基礎として算定される下記給与 市場価格のある株式を交付する給与で確定した数を限度とするもの 新株予約権を交付する給与で確定した数を限度とするもの 業績連動指標 ( 2) を基礎として行使できる数が算定される新株予約権による給与 4 対象法人 ( 追加 ) 同族会社のうち 非同族法人との間に完全支配関係がある法人を追加 その非同族法人において 報酬委員会における決定等の手続き及び有価証券報告書等での開示が必要 ( 1) 株式 新株予約権は 市場価格のある株式又はその取得に係るもので 役務の提供を受ける法人又はその法人の株式の 50% 超を直接又は間接に保有する法人が発行したもの ( 2) 利益の状況を示す指標又は上記表 1 2 の指標 14

16 役員給与の見直し ( 承前 ) 給与のその他の改正 内容改正前改正案 退職給与 新株予約権による給与 損金不算入額 不相当に高額な部分の金額 新株予約権による給与は損金算入 損金不算入額 ( 追加 ) 利益その他の指標 ( 勤務期間及び既に支給した給与を除く ) を基礎として算定されるもののうち 利益連動給与の損金算入要件を満たさないものは全額損金不算入 新株予約権による給与で 事前確定届出給与又は利益連動給与の損金算入要件を満たさないものは損金不算入 譲渡制限付株式 新株予約権の帰属事業年度の特例の改正 内容改正前改正案 譲渡制限付株式 新株予約権の帰属事業年度の特例 1 対象株式 役務提供を受けた内国法人 その完全親法人の株式 2 損金算入時期 譲渡制限が解除された日の属する事業年度 3 非居住者に交付した場合 給与等課税事由が生じないことから損金不算入 1 対象株式 ( 追加 ) その他の法人の株式 2 損金算入時期 譲渡制限が解除されることが確定した日の属する事業年度 3 非居住者に交付した場合 損金算入 その非居住者が居住者であったとした場合に 給与所得等が生ずることが確定した日において役務の提供を受けたこととして その事業年度の損金に算入 経営陣へのインセンティブとして 株式報酬の活用がより活発になると想定されます 15

17 適格分割の範囲等の見直し ( スピンオフ ) 特定事業や子会社を切り出して独立会社とするスピンオフを行う際に 事業継続等一定の要件を満たす場合には 譲渡損益や配当についての課税を繰り延べます (2017 年 4 月 1 日以後に開始する事業年度に適用 ) 対象となるスキーム (1) 新設分割型分割 ( 金銭等交付はなし ) 株主のうち一の者と A 社との間に支配関係 (50% 超 ) がない 一般株主甲 A 社 一般株主乙 B 事業 一般株主丙 一般株主甲 一般株主乙 一般株主丙 一般株主甲 一般株主乙 B 事業を 分割型分割 A 社 B 社 一般株主丙 改正前 株主のうち一の者と支配関係にない法人が 事業を分割して新会社に承継させた場合には 適格要件 ( 事業関連要件 ) を満たさない したがって 分割法人 A 社において譲渡損益課税 株主においてみなし配当課税及び有価証券の譲渡損益課税 改正案 新たに設けられた一定の要件を満たした場合には 課税の繰り延べ (2)100% 子法人株式の全部を分配する現物分配 一般株主甲 一般株主乙 一般株主丙 一般株主甲 一般株主乙 一般株主丙 一般株主甲 一般株主乙 一般株主丙 株主のうち一の者と A 社との間に支配関係 (50% 超 ) がない A 社 100% B 社株式の全てを現物分配 A 社 B 社 B 社 改正前 完全支配関係にない株主に現物分配した場合には 適格現物分配に該当せず 現物分配法人 A 社において譲渡損益課税及び株主において配当課税 改正案 支配関係にない株主への 100% 子法人株式の現物分配についても 新たに設けられた一定の要件を満たした場合には 課税の繰り延べ 16

18 適格分割の範囲等の見直し ( スピンオフ )( 承前 ) 改正対象となった新設分割型分割と現物分配の適格要件 ( 新たに設けられた一定の要件 ) 要件 対価 支配関係 主要資産等引継 従業者引継 事業継続 経営参画 (1) 新設分割型分割に係る改正案 ( 前頁の (1) のスキームについて ) 新設分割型分割で次の要件に該当するものは 適格分割の範囲に加える 分割に伴って 分割法人の株主の持株数に応じて分割承継法人の株式のみが交付されるものに限る 分割法人が分割前に他の者による支配関係がないものであり 分割承継法人が分割後に継続して他の者による支配関係がないことが見込まれていること 分割法人の分割事業の主要な資産及び負債が分割承継法人に移転していること 分割法人の分割事業の従業者のおおむね 80% 以上が分割承継法人の業務に従事することが見込まれていること 分割法人の分割事業が分割承継法人において引き続き行われることが見込まれていること 分割法人の役員又は重要な使用人が分割承継法人の特定役員となることが見込まれていること (2) 現物分配に係る改正案 ( 前頁の (2) のスキームについて ) 次の要件に該当する 100% 子法人株式の全部に係る現物分配を適格組織再編成の一類型とする 現物分配により現物分配法人の株主の持株数に応じて子法人株式のみが交付されるものに限る 現物分配法人が現物分配前に他の者による支配関係がないものであり 子法人が現物分配後に継続して他の者による支配関係がないことが見込まれていること 子法人の従業者のおおむね 80% 以上がその業務に引き続き従事することが見込まれていること 子法人の主要な事業が引き続き行われることが見込まれていること 子法人の特定役員の全てがその現物分配に伴って退任をするものではないこと 支配関係 (50% 超 ) がない法人での新設分割型分割 改正前では 共同事業要件 ( 事業関連要件 ) に該当せず 非適格分割として取り扱われていました ( 課税発生 ) 改正案では 新たに設けられた一定の要件を満たせば 適格分割型分割として課税が繰り延べられます 現物分配 改正前の適格現物分配の要件として 現物分配法人の株主は 現物分配法人との間に完全支配関係のある内国法人とされていました 改正案では 100% 子法人の全部を分配する現物分配で 新たに設けられた一定の要件を満たすものは課税が繰り延べられます 17

19 適格合併 適格株式交換に係る対価要件の見直し 吸収合併又は株式交換 ( 以下 吸収合併等 といいます ) が行われた場合の適格要件のうち 対価要件が緩和されます (2017 年 10 月 1 日以後に行われる組織再編成について適用 ) 内容改正前改正案 吸収合併等の対価要件 ( 原則 ) 株式以外の資産の交付がないこと ( 例外 ) 被合併法人等の株主に剰余金の配当として交付される金銭等 合併等に伴い端株が生じた株主に交付する金銭等 合併等反対株主の買取請求に応じて交付する金銭等 ( 原則 ) 株式以外の資産の交付がないこと ( 例外 ) 被合併法人等の株主に剰余金の配当として交付される金銭等 合併等に伴い端株が生じた株主に交付する金銭等 合併等反対株主の買取請求に応じて交付する金銭等 合併法人等が被合併法人等の発行済株式の 3 分の 2 以上を保有している場合のその他の株主に対して交付する金銭等 ( 追加 ) イメージ図 株主 A 株主 A 株式交換 甲社 対価 : 金銭交付 株主 B 6,000 株 3,000 株金銭 甲社 9,000 株 改正前 対価要件を充足できず 適格株式交換に該当しない 改正案 対価要件を充足するため 適格株式交換に該当 他の適格要件を充足しているものとする 乙社 ( 発行済株式 9,000 株 ) 乙社 ( 発行済株式 9,000 株 ) 親法人が子法人の株式の 3 分の 2 以上を保有している場合 吸収合併や株式交換の際に 親法人以外のその他の株主に金銭交付を行った場合でも適格要件に該当することになります 18

20 少数株主の整理による完全子法人化の課税の見直し 2017 年 10 月 1 日以後に行われる全部取得条項付種類株式の端数処理 株式併合の端数処理及び株式売渡請求による完全子法人化は 株式交換と同様に組織再編税制の一環として位置づけられ 適格要件を満たすかどうかにより 課税関係が整理されます 対象となるスキーム例 ( 株式併合の端数処理による完全子法人化 ) 株主 甲社 その他株主 株主総会特別決議 株主 甲社 その他株主 端数処理実施後 株主 甲社 70% 乙社 30% 乙社 端株について現金交付 100% 乙社 適格要件大綱においては 企業グループ内の株式交換と同様の適格要件 と記載 適格要件 満たす 満たさない 申告区分単体連結単体連結 改正案による課税の取り扱い ( 青字が改正内容 ) 課税関係は生じない 完全子法人の連結納税の開始又は加入に伴う資産の時価評価制度の対象から除外 完全子法人の連結納税の開始又は加入前に生じた欠損金額を連結納税制度下での繰越控除の対象に加える ( 個別所得金額を上限 ) 非適格株式交換等に係る完全子法人等の有する資産の時価評価制度の対象として課税 完全子法人の連結納税の開始又は加入に伴う資産の時価評価制度の対象として課税 完全子法人の連結納税の開始又は加入前に生じた欠損金額は切り捨て 企業グループ内株式交換の適格要件 ( 概略 ) 以下の ( イ ) 又は ( ロ ) のいずれかの要件を充足 ( イ ) 株式交換前のいずれか一方の法人による支配関係が 株式交換後も継続見込み ( ロ ) 株式交換前の同一の者による支配関係が 株式交換後も継続見込み 完全子法人の株式交換直前の従業者の概ね 80% 以上が 引き続き業務に従事見込み 完全子法人の株式交換前の主要な事業が引き続き営まれる見込み 全部取得条項付種類株式の端数処理等により完全子会社となった法人は 適格要件を満たさない場合 非適格株式交換と同様 資産が時価評価の対象となります 連結納税制度を利用している状況下で 少数株主を整理し 100% 子法人化する際の課題としてあった 連結納税の開始等に伴う時価評価課税や繰越欠損金の切捨てについては 適格要件を満たすことで解消されます 19

21 スクイーズアウトにおける株主に対するみなし配当課税の見直し 自己株式の取得によるみなし配当事由が見直されます (2017 年 10 月 1 日以後に行われる自己株式の取得について適用 ) みなし配当事由となる自己株式の取得から除外されるもの 全部取得条項付種類株式導入への定款変更に反対する株主が 買取請求を行う場合の自己株式の取得 ( ) 取得対価の割当て事項を知った後に行った場合で かつ 買取請求をしなければ端株のみの交付を受ける場合に行ったものに限る 改正の影響 2015 年度税制改正において 株式併合について反対株主の買取請求による自己株式の買取りをみなし配当事由から除外する改正が行われており 全部取得条項付種類株式の活用と株式併合の課税関係を比較すると 下記のようになる 全部取得条項付種類株式 改正前 改正案 反対株主 ( 買取請求した場合 ) みなし配当 + 株式譲渡損益株式譲渡損益 (2017 年度税制改正 ) スクイース アウトされた株主 ( 端株部分の金銭を受けた場合 ) 株式譲渡損益株式譲渡損益 株式併合 改正前 改正案 反対株主 ( 買取請求した場合 ) 株式譲渡損益 (2015 年度税制改正 ) 株式譲渡損益 スクイース アウトされた株主 ( 端株部分の金銭を受けた場合 ) 株式譲渡損益株式譲渡損益 全部取得条項付種類株式の活用によりスクイーズアウトされる株主は 定款変更反対による買取請求もしくはスクイーズアウトによる端株受取のいずれかを選択するかで税法上の取扱いが異なっていましたが 改正案はいずれを選択しても税法上の取り扱いは同じとなります ( 法人株主 個人株主ともに ) 20

22 所得拡大促進税制の拡充 雇用者への給与等の支給額を一定割合以上増加させる等の要件を満たした場合の税額控除制度を 改正前の 給与等増加額の 10% から最大で 12%( 中小企業者等は 22%) まで拡充されます ( 適用時期は未定 ) 改正前 改正案 雇用者給与等支給額 1 基準雇用者給与等支給額 2 適用年度に応じた割合 適用要件 ( 適用年度に応じた割合 ) (1) 年 4 月 1 日から2016 年 3 月 31 日までの間に開始する適用年度 103% 年 4 月 1 日から2017 年 3 月 31 日までの間に開始する適用年度 104%( 中小企業者等 6 は103%) 改正なし 年 4 月 1 日から 2018 年 3 月 31 日までの間に開始する適用年度 105%( 中小企業者等は 103%) 7 控除税額 3 (2) 雇用者給与等支給額 比較雇用者給与等支給額 (3) 平均給与等支給額 4 5 > 比較平均給与等支給額 ( 雇用者給与等支給額 - 基準雇用者給与等支給額 ) 10% 改正なし (A) 平均給与等支給額 (B) 比較平均給与等支給額 102% ( 注 ) 中小企業者等については (A)>(B)( 改正なし ) ( 雇用者給与等支給額 - 基準雇用者給与等支給額 ) 10% +( 雇用者給与等支給額 - 比較雇用者給与等支給額 ) 2%( 注 ) ( 注 ) 下線部分は 雇用者給与等支給額 - 基準雇用者給与等支給額 を限度とし 上記 (3) の適用要件を満たす中小企業者等については 2% の控除割合を 12% とする ( 1) 国内雇用者 ( 法人の使用人 ( 一定の者を除く ) のうち国内の事業所に勤務する雇用者 ) に対する給与等の支給額をいう ( 2)2013 年 4 月 1 日以後開始事業年度のうち 最も古い事業年度開始日の前日を含む事業年度の雇用者給与等支給額をいう ( 3) 適用年度の前期の雇用者給与等支給額をいう ( 4) 雇用者給与等支給額 ( 一定の給与等を除く ) を 適用事業年度における給与等月別支給対象者 ( 一定の者を除く ) の数の合計数で除した金額をいう ( 5) 適用年度の前期の雇用者給与等支給額 ( 一定の給与等を除く ) を適用年度の前期の給与等月別支給対象者 ( 一定の者を除く ) の数の合計数で除した金額をいう ( 6) 資本金が 1 億円以下の法人 ( 同一の大規模法人 ( 資本金 1 億円超の法人等 ) に発行済株式等の 1/2 又は複数の大規模法人に発行済株式等の 2/3 以上を所有されている法人を除く ) ( 7) 法人税額の 10%( 中小企業者等は 20%) を限度とする 従来通りの賃上げを要件 ( 中小企業者等以外の法人は前事業年度比 2% 以上の賃上げを要件 ) としつつも 税額控除を拡充することで 企業の賃上げへのインセンティブが強化されます 21

23 中小企業者向け租税特別措置の適用除外 中小企業者等のうち 過去 3 事業年度の平均所得金額が 15 億円を超える事業年度については 中小企業者向け租税特別措置法が適用不可となります (2019 年 4 月 1 日以後に開始する事業年度について適用 ) 主な中小企業者向け特例措置 特例区分 法人税法 租税特別措置法 特例項目 (1) 法人税率の軽減 ( 所得 800 万円以下の部分に対する税率 :19%) (2) 欠損金の控除制限 ( 所得金額のうち 一定割合を控除限度 ) (3) 欠損金の繰戻還付制度の不適用措置の除外 (4) 特定同族会社の特別税率の適用除外措置 (5) 貸倒引当金の損金算入制度の適用 (1) 法人税率の軽減 ( 所得 800 万円以下の部分に対する税率 :15%) (2) 交際費等の損金不算入制度における定額控除制度の適用 (3) 中小企業者等の少額減価償却資産の取得価額の損金算入の特例 (4) 研究開発税制 ( 中小企業技術基盤強化税制の適用 ) (5) 所得拡大促進税制 ( 税額控除額の上限等 ) (6) 投資減税制度 ( 中小企業者等が機械等を取得した場合の特別償却又は税額控除等 ) 中小企業者向け租税特別措置法の適用基準 改正前 中小企業者等に該当すること 改正案 中小企業者等に該当すること 過去 3 事業年度の平均所得金額が 15 億円以下であること 資本金が 1 億円以下であっても所得金額が高い法人は 税負担が増加する可能性があります 22

24 外国子会社合算税制の見直し 外国関係会社の所得について 改正前は外国関係会社の税負担率が 20% 以上であれば全ての所得が合算対象外とされていましたが 改正案では 外国関係会社の税負担率にかかわらず 経済実体がない受動的所得の一部を合算対象とするとともに 経済実体がある事業からの所得であれば 合算対象外とすることになります 外国子会社合算税制の概要 外国子会社合算税制 とは 外国子会社を利用した租税回避を抑制するために 一定の条件に該当する外国子会社の所得を その株主である日本の親会社や日本の居住者の所得とみなして合算し 日本で課税する制度です 改正前のイメージ 外国関係会社の税負担率 経済実体を伴わない所得であっても合算対象とならない 改正案のイメージ 外国関係会社の税負担率 30% ペーパーカンパニー等については 全ての所得を合算 制度対象とするかを決定する基準 ( トリガー税率 ) 20% 20% 2 1 実体ある事業からの所得でも一部合算対象となる ( 航空機リース等 ) 合算対象所得 経済活動基準を満たす場合には 税負担率にかかわらず 合算対象とならない 3 合算対象所得 実体ある事業からの所得 受動的所得 実体ある事業からの所得 受動的所得 ペーパーカンパニー等の所得 1 ペーパーカンパニー等で その外国関係会社の税負担率が 30% 未満である場合には 全ての所得が合算対象となります 2 1 以外のケースで 税負担率が 20% 以上である外国関係会社については 本制度の適用はありません 3 1 と 2 以外のケースについては 経済活動基準により合算対象となる所得が判定され 次のいずれかの取り扱いとなります 経済活動基準を満たさない外国関係会社については 全ての所得が合算対象とされます 経済活動基準を満たす外国関係会社については 受動的所得のみが合算対象とされます 23

25 外国子会社合算税制の見直し ( 承前 ) 用語の意義 外国関係会社 外国法人で その発行済株式等の 50% 超を日本の株主 ( 日本の親会社や日本の居住者など ) が保有しているものをいいます 経済活動基準 ( 改正前においては 適用除外基準 として規定されていた事業実体の有無を判定する基準で アンダーラインの部分が主な改正点です ) 以下の基準をいいます 1 事業基準 主たる事業が株式等 債券の保有 知的財産権の提供 又は船舶 航空機の貸付け( 航空機の貸付けで一定のものを除く ) でない 2 実体基準及び管理支配基準 本店所在地国においてその主たる事業を行うに必要と認められる固定施設を有し かつ その事業の管理 支配及び運営を自ら行っている ( 現地法令による免許を受けて保険業を営む外国関係会社について特例あり ) 3 非関連者基準 主たる事業が卸売業 銀行業 信託業 金融商品取引業 保険業 水運業又は航空運送業の場合 非関連者取引( 親会社や子会社などの関連者以外の者との取引 ) が50% 超である ( ただし 非関連者との取引にあっても その取引に係る資産 役務等が関連者に移転 提供されることがあらかじめ定まっているものは非関連者取引とならない )( 現地法令による免許を受けて保険業を営む外国関係会社について特例あり ) 4 所在地国基準 主たる事業が上記 3の事業以外の場合 その事業を本店所在地国において行っている 受動的所得 ( 改正前においては 資産性所得 として規定されていた部分合算の対象となる所得で 改正により合算対象の範囲が拡大しています ) 以下の1と2 の所得 ( 一定のものを除く ) の合計額をいいます 1 イ. 利子ロ. 配当等ハ. 有価証券の貸付けの対価ニ. 有形固定資産の貸付けの対価ホ. 無形資産等の使用料ヘ. 外国関係会社の利益の額からイ ~ ホ及びト~ ルの所得の金額並びに所得控除額 ( ) を控除した残額 所得控除額 = ( 総資産の額 + 減価償却累計額 + 人件費の額 ) 50% 2 ト. 有価証券の譲渡損益チ. デリバティブ取引損益リ. 外国為替差損益ヌ. イ~ ハ及びト~ リの所得を生ずべき資産から生ずる類似の所得 ( ヘッジ目的のものを除く ) ル. 無形資産等の譲渡損益なお 2の所得の合計額がマイナスとなる場合は 1の所得の合計額のみとなります (2 の所得の損失は1の所得と通算しません ) 過去 7 年以内開始事業年度に生じた 2の所得の合計額に欠損金額がある場合は 当期の2の所得の合計額の計算上 控除します ペーパーカンパニー等 外国関係会社のうち 以下のものをいいます 1 主たる事業を行うに必要と認められる事務所等の固定施設を有しておらず 本店所在地国においてその事業の管理 支配及び運営を自ら行っていないもの ( ペーパーカンパニー ) 2 総資産の額に対する受動的所得 ( 上記イ~ ホ及びト~ ルの所得の合計額 ) の割合が30% を超えるもの ( 総資産の額に対する有価証券 貸付金及び無形固定資産等の合計額の割合が50% 超であるものに限る )( 事実上のキャッシュボックス ) 3 租税に関する情報交換に非協力的であるとして財務大臣が指定する国又は地域に本店等を有するもの ( ブラックリスト国所在の会社 ) 24

26 居住用超高層建築物 ( タワーマンション ) に係る固定資産税の計算方法の見直し 高さ 60m を超える居住用建築物 ( 居住用超高層建築物 という ) に係る固定資産税 都市計画税 不動産取得税について 階層の違いによる取引価格の傾向を反映させた課税が行われるように変更されます 高層階は増税 低層階は減税となります (2018 年度から新たに課税されることとなる居住用超高層建築物について適用 ただし 2017 年 3 月 31 日までに売買契約が締結された住戸を含む居住用超高層建築物については適用なし ) 内容改正前改正案 固定資産税等の計算方法 一棟全体の固定資産税等を計算し 各区分所有者の専有部分の床面積で按分 各住戸の税額 = 一棟の税額 各住戸の専有床面積 専有床面積の合計 一棟全体の固定資産税等を計算し 最近の取引価格の傾向を踏まえた調整を加えた各区分所有者の専有部分の床面積で按分 各住戸の税額 = 一棟の税額 各住戸の専有床面積 階層別専有床面積補正率 ( 1) 補正後の専有床面積の合計 ( 2,3,4,5) イメージ図 床面積が同じなら税額は同じ 床面積が同じ場合 高層階は税額が高く 低層階は税額が低い ( 1) 次の算式により計算した率 (%)100+( 各住戸の階数 -1) 10/39 ( 2) 居住用以外の専有部分を含む居住用超高層建築物については 床面積により按分された居住用部分についてのみ 階層別専有床面積補正率を適用する ( 3) 天井の高さや附帯設備の程度等について著しい差異がある場合には 差異に応じた補正を行う ( 4) 区分所有者全員による申し出があった場合には 当該申し出た割合により按分することも可能 ( 5) 不動産取得税についても 同様の補正率を用いて評価額の補正を行う 建物の相続税評価額は固定資産税評価額に基づき計算されますが 大綱では相続税評価額についての記載はないため 相続税に影響は及ばない見込みです ( 不動産取得税については 固定資産税と同様に階層に応じた評価額の改正があります ) いわゆる相続税のタワーマンション節税に対する改正については 今後検討される可能性があります 25

27 金融商品取引法第 37 条 ( 広告等の規制 ) にかかる留意事項 本資料は 法制度 / 税務 自社株評価 相続 / 事業承継 株主対策 / 資本政策 オファリング M&A/IPO 年金 / 保険等の諸制度に関する紹介や解説 また これに関連するスキーム等の紹介や解説 及びその効果等に関する説明 検証等を行ったものであり 金融商品の取引その他の取引の勧誘を目的とした金融商品に関する説明資料ではありません 記載の内容に従って お客様が実際にお取引をされた場合や実務を遂行された場合の手数料 報酬 費用 その他対価はお客様のご負担となります なお SMBC 日興証券株式会社 ( 以下 弊社 といいます ) がご案内する商品等へのご投資には 各商品等に所定の手数料等をご負担いただく場合があります 例えば 店舗における国内の金融商品取引所に上場する株式等 ( 売買単位未満株式を除く ) の場合は約定代金に対して最大 1.242%( ただし 最低手数料 5,400 円 ) の委託手数料をお支払いいただきます 投資信託の場合は銘柄ごとに設定された各種手数料等 ( 直接的費用として 最大 4.32% の申込手数料 最大 4.5% の換金手数料又は信託財産留保額 間接的費用として 最大年率 5.61% の信託報酬 ( 又は運用管理費用 ) 及びその他の費用等 ) をお支払いいただきます 債券 株式等を募集 売出し等又は相対取引により購入する場合は 購入対価のみをお支払いいただきます ( 債券の場合 購入対価に別途 経過利息をお支払いいただく場合があります ) また 外貨建ての商品の場合 円貨と外貨を交換 又は異なる外貨間での交換をする際には外国為替市場の動向に応じて弊社が決定した為替レートによるものとします 上記手数料等のうち 消費税が課せられるものについては 消費税分を含む料率又は金額を記載しております 本資料は 弊社が信頼できると判断した情報源から入手した情報に基づいて作成されていますが 明示 黙示に関わらず内容の正確性あるいは完全性について保証するものではありません また 別段の表示のない限り その作成時点において施行されている法令に基づき作成したものであり 将来 法令の解釈が変更されたり 制度の改正や新たな法令の施行等がなされる可能性もございます さらに 本資料に記載の内容は 一般的な事項を記載したものに過ぎないため お客様を取り巻くすべての状況に適合してその効果等が発揮されるものではありません このため 本資料に記載の内容に従って お客様が実際に取引をされた場合や実務を遂行された場合 その期待される効果等が得られないリスクもございます なお 金融商品の取引その他の取引を行っていただく場合には 株式相場 金利水準 為替相場 不動産相場 商品相場等の価格の変動等及び有価証券の発行者等の信用状況 ( 財務 経営状況を含む ) の悪化等それらに関する外部評価の変化等を直接の原因として損失が生ずるおそれ ( 元本欠損リスク ) 又は元本を超過する損失を生ずるおそれ ( 元本超過損リスク ) があります なお 信用取引又はデリバティブ取引等 ( 以下 デリバティブ取引等 といいます ) を行う場合は デリバティブ取引等の額が当該デリバティブ取引等についてお客様の差入れた委託保証金又は証拠金の額 ( 以下 委託保証金等の額 といいます ) を上回る場合があると共に 対象となる有価証券の価格又は指標等の変動により損失の額がお客様の差入れた委託保証金等の額を上回るおそれ ( 元本超過損リスク ) があります また 店頭デリバティブ取引については 弊社が表示する金融商品の売付けの価格と買付けの価格に差がある場合があります 上記の手数料等及びリスク等は商品毎に異なりますので 当該商品等の契約締結前交付書面や目論見書又はお客様向け資料等をよくお読みください なお 目論見書等のお問い合わせは弊社各部店までお願いいたします また 実際の取引等をご検討の際には 個別の提案書等をご覧いただいた上で 今後の制度改正の動きに加え 具体的な実務動向や法解釈の動き 及びお客様の個別の状況等に十分ご留意いただき 所轄の税務署や 弁護士 公認会計士 税理士等の専門家にご相談の上 お客様の最終判断をもって行っていただきますよう お願い申し上げます 商号等 : SMBC 日興証券株式会社金融商品取引業者関東財務局長 ( 金商 ) 第 2251 号加入協会 : 日本証券業協会 一般社団法人日本投資顧問業協会 一般社団法人金融先物取引業協会 一般社団法人第二種金融商品取引業協会 (2016 年 2 月 1 日現在 )

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