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1 沖縄水海研セ事報 69, 15-22(2008) ソデイカの垂直分布について ( ソデイカ漁場形成要因に関する調査 ) * 山本隆司 Vertical Distribution of Diamond Squid (Thysanoteuthis rhombus) in Okinawa Waters Takashi YAMAMOTO * ソデイカの旗流し立縄漁具を, 縄長 400m~700m まで 50m 間隔で 7 種類 2 本づつ準備し,1 日当たり 5~8 本使用して操業した. 立縄の下端には深度計を取り付けデータのサンプリング間隔を 1 分又は 1 秒とした. 操業の結果, ソデイカは深海散乱層 (DSL, 小エビ, ハダカイワシ等の小魚等のマイクロネクトンが生息する水深帯, 沖縄海区漁場では概ね水深 400m から 500m で魚群探知機の反応として見られる ) の水深帯の中又はその下方で良く釣獲された. また,CTD 観測で水深 550m~750 m に光量子センサーの反応層を観測したが, この層とソデイカ釣獲水深との関係は認められなかった. 今回観測した光量子センサーの反応層は日周鉛直移動を行わなかった. 目的ソデイカの水平分布については, 海面高度偏差図を用いて漁場が特定できないかを検討し, 冷水渦と冷水渦の間でかつ暖水渦と暖水渦の間に囲まれた場所で漁場が形成されることを明らかにした ( 山本ほか,2008). 今年度は, 昼間におけるソデイカの生息場所, 特に生息水深 ( 漁場 ) と DSL との関係を調べる目的で, 釣獲水深の把握しやすい旗流し立縄漁法による漁獲試験を実施した. 同時にメカジキの釣獲の可能性を探るため, ソデイカ針の下にまぐろ針を 3 本付けた. 材料及び方法操業は, 漁業調査船 図南丸 (176 トン, 1200HP, 外間船長外 13 名 ) により行い, 旗流し漁具は 旗に浮玉を 2 つ, 立縄には直径 1.06mm のステンレスワイヤーを用い 400m,450m,500m,550m,600m,650m,700m の7 種類 2 本づつを準備した. 立縄の下端には深度計を取り付け, その下にソデイカ用の擬餌針 3 本, その下にまぐろ針 3 本を付け一番下におもり (2~3kg, 第 1 次と第 2 次調査時 ) 又はおもり付き擬餌針を付けた ( 第 3 次 ~ 第 5 次調査時 ). 漁具の構成図を図 1 に示した. 操業は 1 日当たり 5~8 本を使用し, 夜明けから投縄作業を開始し, 予定の旗数を投縄後, 最初の旗に戻って揚縄してはエサを付けすぐに投縄した. まぐろ針には餌としてムロアジを 1 尾まる掛けとした. メモリー式深度計は, アレック電子製 (MDS-MkV/D と Compact-TD) を使用し, サンプリング間隔は第 2 次調査 までは 1 分, 第 3 次調査以降は 1 秒に設定した. ソデイカの釣獲水深の推定は, 深度計のデータからソデイカが喰い付いたポイントの水深を読み取り, 上から 1 番目のソデイカ針であれば 7m を,2 番目のソデイカ針であれば 13m を,3 番目のソデイカ針であれば 19m を, 一番下のおもり付きソデイカ針であれば 76m をそれぞれ加算した. 擬餌針の水深帯は, 深度計データから 1 日の操業の内で 1 番浅くなった擬餌針の水深と 1 番深くなった擬餌針の水深を推定した.DSL の水深帯は, タイムラプスビデオで録画した魚探映像からソデイカの漁獲のあった操業時間帯の水深を読み取った. 図 1 ソデイカ旗流し漁具図 * ymmototk@pref.okinawa.lg.jp -15-

2 山本 操業期間中は 1 日 1 回正午頃に操業地点付近で Sea Bird 社製の SBE25 を用い CTD 観測を実施した ただし,St.8 と St.10 では, 機器の故障により欠測となった. 図 2~ 図 6 は R for Windows により作図した. 水深 550m~750m に見られた光量子センサーの反応層が DSL と同じように日周鉛直移動するかどうかを確認するため, 平成 20 年 4 月 21 日と 22 日に日没の前後, 夜明けの前後で CTD 観測を行った. 観測結果は,Sea Bird 社の Seasave Win32 で作図した ( 図 7~ 図 10). 結果及び考察調査は, 平成 19 年 3 月から平成 20 年 4 月まで 5 航海実施し, 操業日数は延べ 19 日であった. 図南丸による調査の実施状況を表 1 に示した. 旗流し立縄漁法による操業位置を図 2 から図 3 に, 操業結果とソデイカの推定釣獲水深, 擬餌針の水深帯及び DSL の水深帯を表 2 から表 6 に示した. 第 1 次調査は, 平成 19 年 3 月 13 日から 16 日までは ADCP と CTD 観測を実施し,17 日から 19 日まで 3 日間の操業を行った. ソデイカ 3 個体, アカイカ 4 個体, メバチ 1 尾, ヒレジロマンザイウオ 6 尾, アブラソコムツ 1 尾の漁獲があった 3 月 19 日の旗番号 1 の 2 回目操業でソデイカ針 2 本を切断したが, これは 2 個体釣獲として考察を行った. 第 2 次調査は,4 月 17 日から 21 日までの 4 日間の操業を行った ソデイカ 8 個体, アカイカ 39 個体, ヒレジロマンザイウオ 1 尾, アブラソコムツ 1 尾の漁獲があった. 第 3 次調査は, 平成 19 年 12 月 12 日から 14 日までの 3 日航海で中 1 日の操業を行った. 漁獲はソデイカ 3 個体のみであった. 第 4 次調査は, 平成 20 年 3 月 17 日から 21 日までの 5 日航海で中 3 日の操業を行った. ソデイカ 5 個体, アカイカ 23 個体, ヒレジロマンザイウオ 2 尾の漁獲があった. 第 5 次調査は, 平成 20 年 4 月 15 日から 24 日までの 10 日航海で中 8 日の操業を行った. ソデイカ 4 個体, アカイカ 129 個体, ヒレジロマンザイウオ 2 尾の漁獲があった. 第 1 次調査と第 2 次調査では, 同じ漁具を連続して 2 回ないし 3 回揚縄直後に投縄して操業したが, ソデイカが連続して漁獲された例が 4 回あった. これは, ソデイカが水塊と共に移動していることを示唆していると思われた. 水温の鉛直断面図に擬餌針の水深帯, ソデイカの釣獲水深,DSL 水深帯及び光量子センサーの反応水深を重ねて図 4 と図 5 に示した. 図 4 の第 1 次調査では, ソデイカは St.3 で 2 個体,St.2 で 3 個体の漁獲があり, いずれも DSL 水 深帯の下端から下方であった. また,St.3 では光量子セン サーの反応層の近くでの釣獲であったが,St.2 では多少離 れており光量子センサーの反応水深の上方であった. 図 5 の第 2 次調査では, ソデイカは St.4 で 5 個体,St.5 で 1 個体,St.6 で 2 個体の漁獲があった. ソデイカは DSL 水 深帯の中で釣獲されていた. 光量子センサーの反応層は, DSL 水深帯の下端付近に出現した. 水温の鉛直断面図における温度勾配や中規模渦とソデイ カの釣獲水深,DSL 水深帯及び光量子センサーの反応水深 との関係については, 不明であるが, 今後データを蓄積し て考察したい. 第 3 次調査から第 5 次調査までは, ソデイカの漁獲のあ 図 2 旗流しの操業位置 ( 第 1 次から第 2 次調査 ) 実線で囲まれた区域は米軍の訓練区域で昼間は立ち入り禁止となっている 表 1 図南丸による調査の実施状況 調査回次 調査日程 操業日数 操業地点 第 1 次調査 平成 19 年 3 月 12 日 ~3 月 20 日 3 St.1~St.3 第 2 次調査 平成 19 年 4 月 16 日 ~4 月 22 日 4 St.4~St.7 第 3 次調査 平成 19 年 12 月 12 日 ~12 月 14 日 1 St.8 第 4 次調査 平成 20 年 3 月 17 日 ~3 月 21 日 3 St.9~St.11 第 5 次調査 平成 20 年 4 月 15 日 ~4 月 24 日 8 St.12~St.19 図 3 旗流しの操業位置 ( 第 3 次から第 5 次調査 ) 実線で囲まれた区域は米軍の訓練区域で昼間は立ち入り禁止となっている -16-

3 ソデイカの垂直分布 表 2 旗流し操業結果 ( 第 1 次調査 ) 表 3 旗流し操業結果 ( 第 2 次調査 ) 操業年月日旗番号縄の長さ操業位置等深度計番号 (m) 操業時間 北緯 東経 漁獲状況 釣獲水深 平成 19 年 3 月 17 日 投縄 6: 揚縄 10: 無し 操業位置 投縄 10: St.1 揚縄 14: アカイカ 2 投縄 15: 擬餌針の水深帯 揚縄 19: アカイカ 1 397~536m 投縄 6: 揚縄 9: 切断 DSL の水深帯 投縄 9: ~490m 揚縄 13: 切断 投縄 13: 揚縄 16: アカイカ 投縄 6: 揚縄 9: 無し 投縄 9: 揚縄 13: 無し 投縄 13: 揚縄 16: 切断 投縄 7: 揚縄 12: アフ ラソコムツ 投縄 12: 揚縄 17: 無し 投縄 7: 揚縄 11: 無し 投縄 12: 揚縄 18: 切断 投縄 7: 揚縄 11: 無し 投縄 11: 揚縄 15: 切断 平成 19 年 3 月 18 日 投縄 7: 揚縄 11: ヒレシ ロマンサ イウオ 操業位置 投縄 11: St.2 揚縄 15: 無し 投縄 15: 擬餌針の水深帯 揚縄 17: ヒレシ ロマンサ イウオ 2 443~561m 投縄 7: 揚縄 10: 無し DSL の水深帯 投縄 11: ~505m 揚縄 14: ソデイカ 524 投縄 14: 揚縄 17: ヒレシ ロマンサ イウオ 投縄 7: 揚縄 10: ソデイカ 493 投縄 10: 揚縄 13: ソデイカ 484 投縄 14: 揚縄 16: メバチ 投縄 8: 揚縄 12: 切断 投縄 8: 揚縄 12: ヒレシ ロマンサ イウオ 2, おもり 2 投縄 12: 揚縄 15: 無し 平成 19 年 3 月 19 日 投縄 7: 揚縄 9: 無し 操業位置 投縄 9: St.3 揚縄 14: 無し, ソデイカ針 590 投縄 14: 本切れ 596 擬餌針の水深帯 揚縄 16: 無し 368~618m 投縄 7: 揚縄 10: 無し DSL の水深帯 投縄 10: ~510m 揚縄 13: 無し 投縄 13: 揚縄 16: 無し 投縄 8: 揚縄 10: 無し 投縄 10: 揚縄 13: 無し 投縄 13: 揚縄 15: 無し 投縄 8: 揚縄 10: 無し 投縄 11: 揚縄 12: 無し 投縄 12: 揚縄 15: 無し 操業年月日旗番号縄の長さ操業位置等深度計番号 (m) 操業時間 北緯 東経 漁獲状況 釣獲水深 平成 19 年 4 月 17 日 投縄 6: 揚縄 8: 無し 操業位置 投縄 9: St.4 揚縄 14: アカイカ 投縄 6: 擬餌針の水深帯 164 揚縄 9: アカイカ 2 472~624m 投縄 10: 揚縄 15: アカイカ 2 DSL の水深帯 投縄 6: ~560m 416 揚縄 10: ソデイカ 投縄 10: 揚縄 15: ソデイカ 投縄 7: 揚縄 11: ソデイカ 投縄 11: 揚縄 16: ソデイカ 2 アカイカ 投縄 7: 揚縄 12: アカイカ 1 投縄 13: 揚縄 17: アカイカ 投縄 7: 揚縄 13: アカイカ 2 投縄 14: 揚縄 17: アカイカ 3 平成 19 年 4 月 19 日 投縄 8: 揚縄 11: 無し 操業位置 投縄 11: St.5 揚縄 15: アカイカ 投縄 8: 擬餌針の水深帯 415 揚縄 12: 無し 237~578m 投縄 13: 揚縄 16: 無し DSL の水深帯 投縄 9: ~540m 413 揚縄 13: 無し投縄 13: 揚縄 16: ソデイカ 1 アカイカ 投縄 9: 揚縄 14: 無し 投縄 14: 揚縄 17: 無し 投縄 9: 揚縄 15: 無し 投縄 15: 揚縄 18: 無し 平成 19 年 4 月 20 日 投縄 6: 揚縄 8: アカイカ 2 操業位置 投縄 8: St.6 揚縄 11: アカイカ 3 投縄 11: 擬餌針の水深帯 揚縄 15: アカイカ 1 355~609m 投縄 6: 揚縄 9: アカイカ 2 DSL の水深帯 投縄 9: ~530m 揚縄 13: アカイカ 1 投縄 13: 揚縄 16: 無し 投縄 7: 揚縄 9: 無し 投縄 10: 揚縄 14: ソデイカ 投縄 14: 揚縄 17: ソデイカ 投縄 7: 揚縄 10: アカイカ 1 投縄 10: 揚縄 14: 無し 投縄 15: 揚縄 17: 無し 平成 19 年 4 月 21 日 投縄 6: 揚縄 11: アカイカ 3 操業位置 投縄 6: St 揚縄 11: アカイカ 投縄 6: 擬餌針の水深帯 415 揚縄 10: 無し 368~595m 投縄 7: 揚縄 10: アカイカ 1 DSL の水深帯 投縄 7: ~540m 163 揚縄 13: アカイカ 1, アフ ラソコムツ 1, 針切れ投縄 13: 揚縄 16: アカイカ 投縄 8: 揚縄 14: 無し 投縄 14: 揚縄 16: アカイカ 投縄 9: 揚縄 15: アカイカ 投縄 9: 揚縄 15: ヒレシ ロマンサ イウオ 1-17-

4 山本 操業年月日操業位置等 表 4 旗流し操業結果 ( 第 3 次調査 ) 旗番号 縄の長さ 深度計番号 (m) 操業時間北緯東経漁獲状況釣獲水深 平成 19 年 12 月 13 日 投縄 6: 揚縄 9: 無し 操業位置 投縄 9: St.8 揚縄 9: 無し 投縄 7: 擬餌針の水深帯 165 揚縄 9: 無し 480~673m 投縄 10: 揚縄 14: 無し DSLの水深帯 投縄 7: ~495m 413 揚縄 10: 無し 投縄 10: 揚縄 15: ソデイカ 投縄 7: 揚縄 11: 無し 投縄 11: 揚縄 16: ソデイカ 投縄 7: 揚縄 13: 無し 投縄 13: 揚縄 16: 無し 投縄 8: 揚縄 13: 無し 投縄 13: 揚縄 17: 無し 操業年月日操業位置等 表 5 旗流し操業結果 ( 第 4 次調査 ) 旗番号 縄の長さ 深度計番号 (m) 操業時間北緯東経漁獲状況釣獲水深 平成 20 年 3 月 18 日 投縄 6: 揚縄 11: 無し 操業位置投縄 11: St.9 揚縄 20: アカイカ 投縄 7: 擬餌針の水深帯 164 揚縄 19: アカイカ 1 250~626m 投縄 7: 揚縄 10: 無し DSL の水深帯投縄 10: ~540m 揚縄 18: 無し 投縄 7: 揚縄 18: 無し 投縄 8: 揚縄 17: ソテ イカ 1, アカイカ 投縄 8: 揚縄 16: 無し 投縄 8: 揚縄 16: 無し 投縄 8: 揚縄 15: 無し 投縄 9: 揚縄 15: 無し 投縄 9: 揚縄 13: ソデイカ 平成 20 年 3 月 19 日 投縄 7: 揚縄 10: アカイカ 1 操業位置 投縄 7: St 揚縄 11: アカイカ 投縄 7: 擬餌針の水深帯 152 揚縄 12: アカイカ 1 498~764m 投縄 8: 揚縄 13: アカイカ 1 DSL の水深帯 投縄 8: ~520m 151 揚縄 14: ソテ イカ 1, アカイカ 投縄 8: 揚縄 15: アカイカ 投縄 9: 揚縄 15: ソテ イカ 1, アカイカ 投縄 9: 揚縄 16: ソテ イカ 1, ヒレシ ロ 投縄 9: 揚縄 17: アカイカ 投縄 9: 揚縄 17: アカイカ 3 平成 20 年 3 月 20 日 投縄 6: 揚縄 9: アカイカ 2 操業位置 投縄 6: St 揚縄 9: 無し 投縄 7: 擬餌針の水深帯 165 揚縄 10: 無し 513~736m 投縄 7: 揚縄 10: アカイカ 1 DSL の水深帯 投縄 7: ~530m 019 揚縄 11: アカイカ 1-18-

5 ソデイカの垂直分布 操業年月日操業位置等 表 6 旗流し操業結果 ( 第 5 次調査, その 1) 旗番号 縄の長さ 深度計番号 (m) 操業時間北緯東経漁獲状況釣獲水深 平成 20 年 4 月 16 日 投縄 6: 揚縄 9: 無し 操業位置 投縄 14: St.12 揚縄 18: アカイカ 投縄 6: 擬餌針の水深帯 413 揚縄 9: ソデイカ ~626m 投縄 14: 揚縄 18: アカイカ2 DSLの水深帯 投縄 6: ~500m 414 揚縄 10: アカイカ2 投縄 14: 揚縄 17: 無し 投縄 7: 揚縄 10: 無し 投縄 14: 揚縄 17: アカイカ 投縄 7: 揚縄 11: ヒレシ ロマンサ イウオ1 投縄 13: 揚縄 16: アカイカ1 平成 20 年 4 月 17 日 投縄 6: 揚縄 9: アカイカ2 操業位置 投縄 14: St.13 揚縄 18: アカイカ 投縄 6: 揚縄 9: アカイカ2 投縄 14: 揚縄 17: アカイカ 投縄 7: 揚縄 10: アカイカ3 投縄 13: 揚縄 17: アカイカ 投縄 7: 揚縄 11: アカイカ3 投縄 13: 揚縄 16: アカイカ 投縄 7: 揚縄 11: アカイカ3 投縄 13: 揚縄 16: アカイカ3 平成 20 年 4 月 18 日 投縄 6: 揚縄 9: 無し 操業位置 投縄 13: St.14 揚縄 16: アカイカ 投縄 6: 擬餌針の水深帯 413 揚縄 9: アカイカ3 515~761m 投縄 13: 揚縄 16: ソデイカ2 609 DSLの水深帯 投縄 6: ~520m 414 揚縄 9: アカイカ3 投縄 13: 揚縄 17: アカイカ 投縄 7: 揚縄 10: アカイカ4 投縄 13: 揚縄 17: アカイカ 投縄 7: 揚縄 10: アカイカ3 投縄 13: 揚縄 18: アカイカ2 操業年月日操業位置等 表 6 旗流し操業結果 ( 第 5 次調査, その 2) 旗番号 縄の長さ 深度計番号 (m) 操業時間北緯東経漁獲状況釣獲水深 平成 20 年 4 月 19 日 投縄 7: 揚縄 9: アカイカ1 操業位置 投縄 13: St.15 揚縄 16: 無し 投縄 7: 揚縄 10: アカイカ1 投縄 13: 揚縄 16: 無し 投縄 7: 揚縄 10: 無し 投縄 13: 揚縄 17: アカイカ 投縄 7: 揚縄 11: 無し 投縄 13: 揚縄 17: 無し 投縄 7: 揚縄 11: アカイカ1 投縄 13: 揚縄 17: 無し 平成 20 年 4 月 20 日 投縄 8: 揚縄 12: ヒレシ ロマンサ イウオ1 操業位置 投縄 8: St 揚縄 12: アカイカ 投縄 8: 擬餌針の水深帯 416 揚縄 13: アカイカ1 473~764m 投縄 9: 揚縄 13: 無し DSLの水深帯 投縄 9: ~550m 164 揚縄 14: ソデイカ 投縄 9: 揚縄 14: アカイカ 投縄 9: 揚縄 15: 無し 投縄 9: 揚縄 15: アカイカ4 平成 20 年 4 月 21 日 投縄 6: 揚縄 12: アカイカ1 操業位置 投縄 6: St 揚縄 12: アカイカ 投縄 6: 揚縄 13: アカイカ 投縄 7: 揚縄 13: アカイカ 投縄 7: 揚縄 14: アカイカ 投縄 7: 揚縄 14: アカイカ 投縄 7: 揚縄 15: アカイカ 投縄 7: 揚縄 15: 無し 平成 20 年 4 月 22 日 投縄 10: 揚縄 14: アカイカ1 操業位置 投縄 10: St 揚縄 14: アカイカ 投縄 10: 揚縄 15: アカイカ 投縄 10: 揚縄 16: アカイカ 投縄 11: 揚縄 16: アカイカ 投縄 11: 揚縄 16: アカイカ 投縄 11: 揚縄 17: アカイカ 投縄 11: 揚縄 18: アカイカ2 平成 20 年 4 月 23 日 投縄 8: 揚縄 14: アカイカ1 操業位置 投縄 8: St 揚縄 14: アカイカ 投縄 8: 揚縄 15: アカイカ 投縄 8: 揚縄 15: アカイカ 投縄 8: 揚縄 16: アカイカ 投縄 9: 揚縄 17: アカイカ 投縄 9: 揚縄 17: アカイカ 投縄 9: 揚縄 18: アカイカ4-19-

6 山本 図 4 ソデイカの釣獲水深と DSL 水深帯, 光量子 センサーの反応層との関係 ( 第 1 次調査 ) ( 細い縦線は擬餌針の水深帯, 太い縦線は DSL 水深帯, 黒丸はソデイカの釣獲水深, 印は光量子センサーの反応水深. 水温鉛直分布図に重ね書きした. 等温線上の数値は水温 ( ) を示す ) 図 6 ソデイカの釣獲水深と DSL 水深帯, 光量子セ ンサーの反応層との関係 ( 第 3 次 ~ 第 5 次調査 ) ( 細い縦線は擬餌針の水深帯, 太い縦線は DSL 水深帯, 黒丸はソデイカの釣獲水深, 印は光量子センサーの反応水深 ) 図 5 ソデイカの釣獲水深と DSL 水深帯, 光量子 センサーの反応層との関係 ( 第 2 次調査 ) ( 細い縦線は擬餌針の水深帯, 太い縦線は DSL 水深帯, 黒丸はソデイカの釣獲水深, 印は光量子センサーの反応水深. 水温鉛直分布図に重ね書きした. 等温線上の数値は水温 ( ) を示す ) -20-

7 ソデイカの垂直分布 図 7 CTD 観測結果 ( 平成 20 年 4 月 21 日 17:06~17:32) 図 9 CTD 観測結果 ( 平成 20 年 4 月 22 日 5:15~5:42) 図 8 CTD 観測結果 ( 平成 20 年 4 月 21 日 19:12~19:41) 図 10 CTD 観測結果 ( 平成 20 年 4 月 22 日 7:00~7:28) -21-

8 山本 った調査地点のみを水深断面図上に擬餌針の水深帯, ソデイカの釣獲水深,DSL 水深帯及び光量子センサーの反応水深を重ねて図 6に示した. ソデイカの釣獲水深は,St.9 で DSLの中であった以外は DSLの下端から下方であった. ソデイカの喰い付き直後の行動からも ( 山本,2008), ソデイカの昼間の行動は,DSL の下方に生息しているが餌を求めにDSL 内へ進入し, 餌の捕獲後は, 再びDSL の下方へ移動すると推測できる. 今回の調査では, 光量子センサーの反応水深とソデイカの釣獲水深,DSL の水深帯との関係は認められなかった. 日没前後での CTD の観測結果をみると, 日没前で DSL が水深 400m~500m に見られた平成 20 年 4 月 21 日 17 時 6 分から 32 分の間の観測 ( 図 7) では, 光量子センサーの反応層は水深 550m~640m に出現していた. 日没後 DSL が水深 200m 以浅に移動後の 19 時 12 分から 41 分の間の観測 ( 図 8) では, 光量子センサーの反応層は 540m ~590m であった. また, 夜明け前後での CTD の観測結 果をみると, 夜明け前で DSL が水深 200m 以浅に見られた平成 20 年 4 月 22 日 5 時 15 分から 42 分の間の観測 ( 図 9) では, 光量子センサーの反応層は水深 560m~590m に出現していた. 夜明け後 DSL が水深 400m~500m の深場に移動後の 7 時から 7 時 20 分の観測 ( 図 10) では, 光量子センサーの反応層は 630m~640m であった. このことから, 今回観測された水深 550m~650m に出現した光量子センサーの反応層は日周鉛直移動は行わなかった. 文献山本隆司, 島田和彦, 渡辺利明, 福田将数, 松尾和彦,2008: 沖縄島南東海域におけるソデイカの水平, 垂直分布について -どこでソデイカが良く釣れるか -. 平成 19 年度イカ類資源研究会議報告, 北海道区水産研究所山本隆司,2008: ソデイカとメバチの釣り針への喰い付き直後の行動. 沖縄県水産海洋研究センター事業報告書 69,

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