日本の約束草案:2030年目標の概要と課題

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1 vol 社会動向レポート 環境エネルギー第 2 部リサーチアナリスト中村悠一郎 2015 年 7 月 17 日 日本は2030 年までの温室効果ガス排出削減目標とその対策 施策を定めた約束草案を国連に提出した 本稿では約束草案の概要と課題を整理し その達成に向けた幅広い温暖化対策を進めていくうえで 温暖化防止に向けた国民の意識向上や行動実践が重要であることを述べる はじめに京都議定書の定める第一約束期間 (2008 年 ~ 2012 年 ) の終了から3 年が経過し 世界は地球温暖化対策に向けて次なるステージへと歩みを進めようとしている 2050 年に世界全体で温室効果ガス排出量を40% から70% 削減するというIPCC (1) の目標に向け 2020 年以降の取組みと将来の削減目標について 各国が約束草案を提出した 日本においても2015 年 7 月 17 日に約束草案を提出し 地球温暖化に対する日本の姿勢を世界に示した (2) 東北地方太平洋沖地震とそれに伴う福島第一原子力発電所における事故を経験し 世界でも特異な状況に置かれている日本において 今 2030 年に向けた約束草案は特に世界から注目されるものである 本稿では約束草案の概要と課題を整理し その達成に向けた幅広い温暖化対策を進めていくうえで 温暖化防止に向けた国民の意識向上や行動実践が重要であることを述べる 年目標概説 (1)2030 年目標 : 日本と主要国の比較日本の約束草案において 温室効果ガス排出量を2030 年度に2013 年度比 -26%(2005 年度比 -25.4%) とすることが明記された これは技術的制約 コスト面の課題などを十分に考慮しつつ セクターごとの対策 施策や技術を積み上げた 実現可能 かつ 透明性 具体性の高い目標であるとしている 2012 年に閣議決定された第四次環境基本計画における 2050 年に温室効果ガス排出量を 80% 削減するという目標に対し この2030 年目標の水準を当てはめてみると図表 1のように示すことができる 2013 年度時点で日本の温室効果ガス排出量は年間約 14 億 t-co2であるが それを2030 年には約 10 億 t-co2にまで 2050 年には約 3 億 t-co2にまで削減するという目標である 2030 年以降の削減速度の加速が顕著であるが 約束草案ではこの経路から外れない目標を定めているとしている なお 第四次環境基本計画では削減の基準年が示されていないが 図表 1では2005 年を基準年として描いている 1

2 図表 2は日本 アメリカ EU 中国 ロシア カナダそれぞれの約束草案における温室効果ガス排出量の削減率について 基準年ごとに示したものである 各年の排出量の違いに連動して削減率も変化するが 各国とも基本的には削減率の大きな年を基準年としていることがわかる ( 表中下線部 ) そのため 図表 2のように各国の削減率を単純比較することは難しい そこで 図表 3 4では各国の実質 GDP あたり温室効果ガス排出量 (kg-co2 /2005 年基 準 US$) と人口 1 人あたり温室効果ガス排出量 (t-co2 / 人 ) のそれぞれについて 目標の水準を比較して示す どちらの指標からも 日本が他国と比して決して遜色ない目標を定めていることがわかる ここまでで日本の約束草案の概観を確認した 次節では目標の内訳と具体的な取組みについて確認する 図表 1 温室効果ガス総排出量の実績と 2030 年目標 2050 年目標 100 万 t-co % % 年 ( 資料 ) 国立環境研究所 (2015) より筆者作成 純排出量 (LULUCF 含む ) 図表 2 各国における基準年ごとの温室効果ガス排出量削減率の比較 1990 年比 2005 年比 2013 年比 日本 -18% -25.4% -26% アメリカ ( 注 1) -14 ~ -16% -26 ~ -28% -18 ~ -21% EU -40% -35% -24% ロシア -25 ~ -30% -10% / ( 注 3) カナダ -13% -30% -29% 中国 ( 注 2) -71 ~ -81% -60 ~ -65% / ( 注 3) ( 注 1) アメリカは2025 年を目標年としている ( 注 2) 中国はGDPあたりCO 2 排出量を目標指標としている ( 注 3) 斜線部は現時点でデータが存在しないことを意味する ( 資料 ) 国立環境研究所 (2014) World Bank (2015) 各国の 温室効果ガス排出インベントリ報告書 (NIR) (2015) より筆者作成 2

3 vol 図表 3 実質 GDP( 将来推計値 ) あたり温室効果ガス排出量の目標 kg-co2/2005 US$ (2025 ) EU (2030 ) ( 資料 )OECD(2014) IEA(2014) World Bank(2015) ESPAS(2013) 国立環境研究所 (2014) より筆者作成 図表 4 人口 ( 将来推計値 )1 人あたり温室効果ガス排出量の目標 t-co2/ 人 (2025 ) EU (2030 ) ( 資料 ) 国立環境研究所 (2014) UN(2015) より筆者作成 (2) 目標内訳と具体的な取組み図表 5に日本国内の各部門におけるエネルギー起源 CO2 排出量の現状と目標 そして現状に対する目標の削減率を示す 本稿では 日本の温室効果ガス排出量の9 割を占めるエネルギー起源 CO2 排出量の削減対策に着目する (11) 約束草案においては部門ごとに果たす役割が大きく異なることがわかる これまでの省エネへの取組み状況を反映して 産業部門における削減目標は必ずしも大きくなく 一方で業務その他部門 家庭部門といった民生部門における削減 努力が特に要求される このような厳しい目標が定められた主な理由は 民生部門において長期的にエネルギー消費量が増加傾向にあり (12) それに伴い CO2 排出量が増大しているからである 図表 6に 図表 5の目標を達成するために各部門に求められる対策 施策を示す ここに示される対策 施策は2030 年時点での実現が予測されているものであり これらすべての積み上げにより電力 都市ガス ガソリン等のエネルギー需要を2013 年度比約 9.7% 削減できると試算された これは 対策を行わなかったシナ 3

4 リオと比して約 13% の削減に相当する (13) 図表 6に示される産業部門から運輸部門までの対策 施策を踏まえると 重要なキーワードとして ICT( 情報通信技術 ) によるエネルギー管理システム 建築物の省エネ化 次世代交通システム 国民運動を挙げることができる 図表 6に示される各種の対策 施策のうち 以下の章ではエネルギー転換部門における取組みに関係する原子力発電の利用と電力自由化 民生部門における取組みである国民運動の推進に着目し それぞれの観点から2030 年目標の論点を整理する 2. 原子力発電の利用と電力自由化 (1)2030 年に実現を目指す電源構成図表 7では2013 年度の電源構成と2030 年目標の電源構成について 発電電力量ベースで比較する 約束草案では原子力の占めるシェアを約 1.0% から約 20% に 火力全体のそれを約 88% から約 56% に 再生可能エネルギーのそれを約 11% から約 24% にしている なお 前章ではエネルギー需要が2013 年度から2030 年度にかけて約 9.7% 削減されることを述べたが エネルギー需要に占める電力の割合が増大す 図表 5 部門別エネルギー起源 CO2 排出量の現状と目標 現状に対する削減率 部門 2013 年 (2005 年度 ) (100 万 t-co 2) ( 資料 ) 地球温暖化対策推進本部 (2015) より筆者作成 2030 年度の排出量目安 (100 万 t-co 2) 対 2013 年度削減率 ( 対 2005 年度 ) 産業部門 429 (457) % (-12.3%) 業務その他部門 279 (239) % (-29.7%) 家庭部門 201 (180) % (-32.2%) 運輸部門 225 (240) % (-32.1%) エネルギー転換部門 101 (104) % (-29.8%) 図表 6 目標達成のために各部門に求められる対策 施策 ( 抜粋 ) 部門 産業部門 業務その他部門 家庭部門 運輸部門 エネルギー転換部門 対策 施策 低炭素社会実行計画の推進 工場のエネルギーマネジメントの徹底 産業 HP ( 加温 乾燥 ) の導入 高性能ボイラの導入など 35 項目建築物の省エネ化 高効率照明の導入 BEMSの活用 国民運動の推進など 16 項目住宅の省エネ化 断熱改修 高効率照明の導入 HEMSの活用 国民運動の推進など 9 項目燃費改善 次世代自動車普及 ITS ( 高度道路交通システム ) の推進 モーダルシフト カーシェアリングなど 項目多数 再生可能エネルギーの最大限の導入促進 原子力発電の活用 火力発電の高効率化 分野横断的施策 J- クレジット制度 (CO 2 排出削減 吸収量認証制度 ) その他 吸収源活動 JCM 及びその他の国際貢献 ( 資料 ) 地球温暖化対策推進本部 (2015) より筆者作成 4

5 vol 図表 7 発電電力量構成の比較 (2013 年度対 2030 年度 ) 億 kwh 約 億 kwh 再エネ : 約 11% 約 9397 億 kwh 水力 : 約 8.5% 石油火力 : 約 15% 再エネ : 約 24% 太陽光 : 約 7.0% 水力 : 約 9.2% 石油火力 : 約 3% LNG 火力 : 約 27% LNG 火力 : 約 43% 火力 : 約 56% 火力 : 約 88% 石炭火力 : 約 26% 石炭火力 : 約 30% 原子力 : 約 20% 原子力 : 約 1.0% ( 資料 ) 各種資料より筆者作成 ると考えられることから 発電電力量は2013 年度から2030 年度にかけて約 13% 増大すると推計された このとき 電力の排出係数は2013 年度の約 0.57kg/kWhから2030 年度の約 0.37kg/kWh へと約 35% 低減される (13) この排出係数の低減に伴い 例えば家庭 1 世帯あたりのCO2 排出量はおよそ1.0t-CO2 削減される 2013 年度の 1 世帯当たりCO2 排出量は約 5.4t-CO2であるから これは約 20% の削減に相当する (3),( 14),( 15) このように 約束草案の実現における2030 年の電源構成の重要性がわかる 次節では この電源構成の実現における課題について 原子力発電の利用と電力自由化に焦点を当て整理する (2) 電源構成の実現における課題 年目標と原子力発電の利用 2030 年目標に従えば 2030 年に原子力が賄う発電量は約 2200 億 kwhとなる 設備利用率を 70% とすると 必要な設備容量は約 3600 万 kw となる 図表 8では原子力発電所の寿命を40 年 50 年と想定するときに 各年に稼働が可能な設備容量の推移を示す 寿命を現行の規制通りに40 年とする場合 2030 年の設備容量は上述の3600 万 kwに対して約 1500 万 kw 不足し 標準的な原子炉およそ15 基分を建て替える必要がある 一方 建て替えを許容しない場合 既存の施設すべてに対して少なくとも10 年の寿命延長が必要とされる すなわち 2030 年目標の達成に向けては原子力発電所の建て替えまたは寿命の延長どちらかが必ず要求される 今まさに原子力の再稼働が認められ始めたばかりで議論の不十分な日本においては 厳格な新規制基準も相まって 2030 年目標の目指す規模の原子力の利用には困難を伴うことが予想される 年目標と電力自由化 2016 年以降 日本においても電力の小売市場全面自由化が施行される これにより 一般家庭でも自由に電力の購入先を選択できるよう 5

6 図表 8 稼働可能な原子力発電設備容量の推移 ( 寿命 40 年対寿命 50 年 ) ( 資料 ) 電力会社 HP より筆者作成 寿命 50 年 寿命 40 年 になる また 販売されている電力がどの電源に由来するか 電源構成に関して情報開示が行われる方向で議論が進んでいる (18) つまり 2016 年以降 消費者は電源構成 電力価格 追加的サービス等 様々な指標に基づいて電力の購入先を選択できるようになる さらに その結果として消費者の選択が電力供給者の行動にも影響を及ぼすことになるだろう 以下では みずほ情報総研が2015 年に実施したアンケート結果を用い 消費者の電力選択及びその影響について考察する 図表 9では 電力供給会社選択時に消費者が何を重視するかについて抜粋した結果を示す 図表 9によれば 再生可能エネルギーや環境負荷の小さな電源による電力を重視する人 原子力を利用しない電力を重視する人等 電力の購入先を選択する際に電源構成を評価の指標とする消費者は一定程度存在することが示されている しかし 75% 以上の消費者は電力価格を何よりも重視することが示されている そこで 図表 10では代表的な電源の発電単価 ( 円 / kwh) を比較する 図表 10から明らかな通り 日本における代 表的な電源の発電単価を比較するとき 発電単価の小さな電源には原子力 石炭火力 LNG 火力が該当し 太陽光や風力といった再生可能エネルギーは相対的に高い水準にあることがわかる 前節で述べた原子力の現状を踏まえると 電力価格を何よりも重視する消費者の選好を満たす電源には 石炭火力 LNG 火力といった化石燃料を消費する火力発電が残る すなわち 電力自由化市場のもとで国民の選好を電源構成に反映すると 排出係数の大きな電源が優先的に利用されることが予想できる 現時点で電力市場に参入を表明している事業者の計画においても その多くは石炭火力やLNG 火力による発電所であり (20) 上述の国民の選好を反映するような様相を呈している 特に 新規参入事業者にとっては石炭火力が最も採算性の高い電源であるため 自由化のもとでCO2 排出量の大きい石炭火力の導入が進めば 2030 年目標の達成が困難になる事態も想定される 3 国民の意識向上と行動実践の必要性ここまでで 2030 年目標が想定する電源構成の実現における2つの課題 :1) 原子力の建て 6

7 vol 替えまたは寿命の延長の必要性 2) 電力自由化による排出係数の大きな電源の導入拡大可能性について確認した ここで後者の課題を解決するために必要なことの1つに 国民の意識向上と行動実践が挙げられる 電力購入先の第一の選択基準として 価格ではなく電源構成や環境負荷の小ささが位置付けられれば 石炭火 力やLNG 火力といった電源は選択されなくなり 排出係数の小さな電源が選択されるようになる これは供給側の行動のみで実現することではなく 需要側たる国民の意識に変化が生じてこそ実現される このように 国民の意識が2030 年目標と一致する方向へと転換し行動が伴えば 電力自由 図表 9 電力供給会社選択時に重視する観点 ( 資料 ) みずほ情報総研 電力自由化に向けての消費者の電力小売企業 サービス選択基準に関する意識調査 (2015) より筆者作成 図表 10 代表的な電源の発電単価比較 (2014 年モデルプラント ) 円 /kwh 再生可能エネルギー ( 注 1) 石油火力は設備利用率 10% と 30% の場合の平均値 ( 注 2) 中小水力は建設費 80 万円 /kw と 100 万円 /kw の場合の平均値 ( 資料 ) 資源エネルギー庁 長期エネルギー需給見通し関連資料 (2015) より筆者作成 7

8 化はむしろ2030 年目標の実現を加速する起爆剤となりえる 国民の意識向上と行動実践による影響は電源構成のみに限ったことではなく 省エネ 低炭素型の製品 サービスの選択を通じて企業の生産や省エネ行動にも広く影響を与えることである そこで次章では 民生部門における取組みである国民運動について概説と展望を述べる 3. 国民運動の概説と展望 (1) これまでの国民運動これまでに政府が打ち出してきた国民運動には 例えば チーム マイナス6% や チャレンジ25キャンペーン がある それぞれ 2005 年 ~2009 年 2010 年 ~2014 年の5 年間ずつ実施された取組みであり これらの取組みを代表するものとして Cool Biz や Warm Biz が挙げられる 日本リサーチセンター (2006) 地球温暖化対策推進本部(2014) の調査結果に示されるように Cool Biz や Warm Biz は国民全体の認知度を高めることに成功し 国民の意識 行動に働きかけることにつながった事例といえる ( 図表 11 12) しかしながら 2005 年度と2013 年度のCO2 排出量の実績値を確認すると 図表 13に示す通り 産業部門等においては削減が実現できているにも関わらず 家庭部門と業務部門においては大幅な増大が生じており これまで以上に国民運動が重要であることが示唆される (2) 国民運動 : COOL CHOICE 未来のために今 選ぼう このような状況で 国民運動 : COOL CHOICE 未来のために今 選ぼう が2015 年 7 月にスタートした これは省エネ 低炭素化を推進する様々な技術 知恵 取組みを日々の生活で選択することを呼びかける運動である 具体的な取組み内容について 以下に例示する 1) 共通マークの使用 2) 省エネ 低炭素型の 製品 サービス 行動 等の積極的な選択に資するデータの整備 提供 3) 省エネ エコ診断ツールの提供 4) 賛同者の活動などをPRするホームページの作成 5) 運動の成果発表 共有会の開催 6) 連携キャンペーンの実施 (6 月 ~ 9 月の夏季の省エネキャンペーン 12 月の温暖化防止月間等 ) 7) 定量的目標 評価指標の設定定量的な目標 評価指標を設定したうえで 産業構造審議会 中央環境審議会の合同会合で進捗状況をフォローアップし 毎年度の PDCA サイクルを確立等上記の取組み内容のうち 多くのものはすでに過去の国民運動や例えば環境ラベルとして実施されてきた しかし 今回施行された COOL CHOICE がこれまでの取組みと異なる点は 7) に示される定量的目標 評価指標の設定と PDCA サイクルの確立を目指すことにある この取組みによって COOL CHOICE は今までの国民運動以上に成果を実現する可能性があると考えられる 例えば 地球温暖化対策推進本部 京都議定書目標達成計画の進捗状況 (2014) では 実際に Cool Biz や Warm Biz によって削減されたと見込まれるCO2 排出量を事後的にではあるが推計しており 2012 年度には両方合計で約 391 万 t-co2の削減が行われたと見ている ところが この事実を広く国民に知らしめるためのプラットフォームや この結果を次なる行動へリアルタイムにフィードバックする仕組みは 必ずしも整備されていたとはいいがたい 8

9 vol 図表 11 Cool Biz の認知状況 "Cool Biz" % 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% ( 資料 ) 日本リサーチセンター クールビズ に関する全国世論調査 (2006) より筆者作成 図表 12 Cool Biz と Warm Biz の実施率の推移 実施率 100.0% 90.0% 80.0% 70.0% 60.0% 50.0% 40.0% 30.0% 20.0% 10.0% 0.0% 年 Cool Biz Warm Biz ( 資料 ) 地球温暖化対策推進本部 京都議定書目標達成計画の進捗状況 (2014) より筆者作成 図表 13 部門別 CO2 排出量の比較 (2005 年度対 2013 年度 ) 部門 2005 年度 (100 万 t-co 2 ) 2013 年度 (100 万 t-co 2 ) 増減量 (100 万 t-co 2 ) 増減率 産業部門 % 業務その他部門 % 家庭部門 % 運輸部門 % エネルギー転換部門 % ( 資料 ) 国立環境研究所 (2014) より筆者作成 9

10 しかし 裏を返せば 仮に自分自身の行動が CO2 排出量の削減として成果に結びついていることをリアルタイムに実感できれば 国民の意識 行動に改革を起こすことができるかもしれない 上述の例であれば 2012 年度の総排出量約 14 億 t-co2のうち 約 0.3% に相当する分がCool Biz Warm Bizのみで削減されたことになる 確かに必ずしも大きな削減量とはいえないが それでも日々の服装をほんの少し変化させるという たったそれだけでも日本全体の排出量に対して影響を与えることができるのである それならば さらに大胆な取組みをすれば さらに大きな削減が実現できるのではないか この認識と期待が国民全体に広まれば 国民の意識 行動はより大きな加速度を持って変革していく可能性がある そしてその結果として国民の意識 行動に変化が生まれ 日々の製品 サービスや行動の選択において国民が省エネ 低炭素型の選択を行うようになることが肝要である 第 3 章で述べた電源構成に即せば 電力価格が高くても排出係数の小さな電源を選択するようになること これが国民運動に求められる成果である 省エネ 低炭素型へと変化した国民の選好は電力自由化を介して電源構成に反映され エネルギー転換部門における電力の排出係数の低減に貢献する この排出係数の低減は 各部門における電力消費に伴うCO2 排出を削減する効果を有する つまり 国民の意識 行動の改革は 自らだけでなく他の部門におけるCO2 排出の削減をも実現しうるのである また 国民の意識としてCO2 排出量や環境負荷の大きな企業の製品 サービスを選択しなくなれば 産業部門や業務部門における省エネ 低炭素化をも後押しすることにつながる このような 自らを含む 他の部門における取組みとの相乗効果を持ってCO2 排出量の削 減を実現できる その期待こそが 今 国民運動が必要とされる理由である (3) COOL CHOICE に求められること 5000 万世帯を超える全世帯に対して変革をもたらすことは決して容易ではなく これまでも様々な国民運動や対策 施策が実施されてきた しかし 上述のような国民の意識 行動改革を引き起こし かつ 約束草案の掲げる 2030 年目標を確実に達成するためには これまでの国民運動に加えて新たな取組みが必要になると考える 具体的には以下の取組みが挙げられる 国民運動の成果を客観的かつ科学的に定点観測する体制を整え それを継続的に国民へと公表すること 特に成果の大きな省エネ取組みを明らかにし 同時に 成果の小さな省エネ取組みをも明らかにすること 上記の結果から 国民がどう意識と行動を変えていくべきか分析し提言すること 国民の意識 行動に改革をもたらすキーとなりうるこれらの体制を COOL CHOICE が掲げる 7) の対策 施策では実現することが可能である COOL CHOICE が2030 年に向けた中期的な取組みになるからこそ この評価 フィードバックの体制はより一層の効果を持つものになる COOL CHOICE の具体的な取組み内容はまだ構築されていないが 2030 年に向けてこれまでより一歩先に進むためにも 具体的な中身について直ちに形作る必要がある そうして初めて 国民運動は始まるのである 4. まとめ本稿では 日本の約束草案について2030 年目標とその実現に向けた取組み内容を概説し 10

11 vol エネルギー転換部門における排出係数の低減と 民生部門における国民運動について課題を整理した 日本の掲げる2030 年目標は他国と比しても決して遜色なく 各部門の取組みを積み上げることで実現される根拠のある目標である 部門別にみると 業務その他部門 家庭部門といった民生部門における削減努力が特に要求される 第 2 章では 2030 年目標を下支えする電源構成について 原子力の利用と電力自由化それぞれにおける課題を整理した 原子力の利用においては 既存施設の建て替えまたは寿命の延長が必要であること 電力自由化においては 国民の選好により排出係数の大きな電源が過剰に利用される可能性が高いことが 2030 年目標の実現におけるそれぞれの課題として挙げられる 第 3 章では 過去の国民運動の成果 COOL CHOICE がこれまでの国民運動と異なる点 そして今後の国民運動に求められる取組みについて確認した これまでにも国民運動は精力的に実施されてきたが 約束草案の掲げる厳しい2030 年目標の実現のためには よりいっそうの国民運動の展開が必要であることを確認した 国民運動を成功させ 2030 年目標を達成するためには 国民運動の成果を国民に分かりやすく公表し 様々な取組みの持つ効果や貢献量の大小 効率性についても正しく示すこと そして今後の国民運動の在り方を分析し提言することが必要と考えられる この仕組みが機能し 国民の意識 行動に改革を起こすことができれば それは他の各部門との相乗効果を持って2030 年目標の実現を後押しする 約束草案の提示する新たな国民運動 COOL CHOICE には この評価 フィードバック体制を確立しうる土壌がある 具体的な内容に ついては未だ検討段階にあるが 2030 年目標の達成に向けて これまでとは異なる対策 施策について直ちに構築する必要があるだろう 注 (1) International Panel on Climate Change: 気候変動に関する政府間パネル 地球温暖化に関する科学的な研究の収集と整理を目的とする国連の機関 (2) 地球温暖化対策推進本部, 日本の約束草案. kaisai/dai30/yakusoku_souan.pdf (3) 国立環境研究所, 日本国温室効果ガスインベントリ報告書. (4) 国立環境研究所, 附属書 Ⅰ 国の温室効果ガス排出量と京都議定書達成状況 (2014 年提出版 ( 第一約束期間まとめ )). (5) World Bank, World Development Indicators. (6) 各国の 温室効果ガス排出インベントリ報告書 (NIR), inventories/national_inventories_submissions/ items/8812.php (7) OECD, Economic Outlook No 9 5, Longterm baseline projections. (8) IEA, Key World Energy Statistics. (9) ESPAS, The Global Economy in : Trends and Strategies for Europe. (10) UN, UN data. (11) 約束草案においては次の7 種類の気体 : 二酸化炭素 メタン 一酸化二窒素 ハイドロフルオロカーボン類 パーフルオロカーボン類 六フッ化硫黄 三フッ化窒素を削減の対象としている このうち 二酸化炭素は燃料や他者から供給された電気の仕様に伴うエネルギー起源二酸化炭素と 化石燃料の生産 製造 セメント等工業製品の製造等に伴う非エネルギー起源二酸化炭素に区分され 前者のみで日本の温室効果ガス排出量の90% 以上を占める (12) 資源エネルギー庁, 2015a. 平成 26 年度エネルギーに関する年次報告. (13) 資源エネルギー庁, 2015b. 長期エネルギー需給見通し関連資料. council/basic_policy_subcommittee/mitoshi/pdf/ report_02.pdf (14) 総務省, 住民基本台帳. (15) 日本エネルギー経済研究所, エネルギー 経済統計要覧. (16) 電気事業連合会, 年 5 月 23 日会見資料. s1_ pdf 11

12 (17) 資源エネルギー庁, 平成 25 年度エネルギー に関する年次報告. (18) 資源エネルギー庁, 総合資源エネルギー調査会基本政策分科会電力システム改革小委員会第 13 回資料. kihonseisaku/denryoku_system/seido_sekkei_ wg/pdf/013_06_02.pdf (19) みずほ情報総研, 電力自由化に向けての消費者の電力小売企業 サービス選択基準に関する意識調査 調査レポート. (20) Business Journal, 東京ガスの豹変何を 企んで いるのか? ( 最終閲覧日 : 2015 年 8 月 17 日 ) (21) 日本リサーチセンター, クールビズ に関する全国世論調査 (2006 年 ). (22) 地球温暖化対策推進本部, 京都議定書目標達成計画の進捗状況. kaisai/dai28/siryou.pdf (23) 環境省, 平成 19 年度事業における課題について. 9 / pdf/02.pdf 12

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