要旨161226

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1 様式第 1 号 論文内容要旨 Construction and applications of exon-trapping gene-targeting vectors with a novel strategy for negative selection 高効率ヒト遺伝子ターゲティングシステムを用いた DNA 組換え機構の解析 学位申請者氏名 : 斎藤慎太主研究指導教員 : 足立典隆教授副研究指導教員 : 山本敏文教授内山英穂教授

2 1. 序遺伝子ターゲティング法は 薬剤耐性遺伝子などのマーカー遺伝子の両端に標的遺伝子と相同な塩基配列 ( 相同領域またはアームとよぶ ) をもたせたターゲティングベクターと標的遺伝子との間で起こる相同組換え (Homologous recombination; HR) を利用して 遺伝子を改変する手法である この技術は遺伝子の機能解析を行う上で非常に有用な手法であり 将来的には遺伝子治療への応用が期待されている しかし この手法はヒト細胞において非常に低効率である この主な原因は 細胞に導入したターゲティングベクターが標的遺伝子座に HR によって組込まれるターゲット挿入 (Targeted integration; TI) の頻度が非常に低いことに加え 染色体 DNA 上の無作為な位置に挿 入されるランダム挿入 (Random integration; RI) が TI に比べて 1 倍以上高い頻度で起こってしまうことにある ( 図 1) そのため ヒト細胞で遺伝子ターゲティングを効率的に行うためには DNA の組換え頻度 特に RI 頻度 Homologous recombination Drug R GENE X GENE X 5 Arm Drug R 3 Arm Targeting vector Non-homologous end-joining (NHEJ) Non-homologous recombination GENE X GENE X NHEJ-independent pathway をいかにして制御するかが大き Infrequent Frequent な課題である Targeted Integration Random Integration 一般的には 薬剤耐性遺伝子の上流にプロモーターを付加したターゲティングベクタ ー ( 従来型 )( 図 2) が用いられているが このベクターがゲノム中に挿入されたクロー ンのほとんどが薬剤耐性を獲得してしまうため RI 頻度が高くなる こうした RI 頻度 を抑制する手法として 遺伝子の上流に独自のプロモ ーターを付加しないターゲティングベクターを用い たプロモーターレス法がある この手法では ゲノム 中の遺伝子座のエクソンにインフレームで薬剤耐性 遺伝子が挿入されなければ 細胞は薬剤耐性を獲得で きないため RI 頻度を抑制することができる しかしながら プロモーターレス法には 標的部位を制限されるという難点がある こ うしたプロモーターレス法の欠点を解消するために考案されたのがエクソントラップ 法である ( 図 2) エクソントラップ型ベクターを使用すれば RI 頻度を抑制すること ができ 標的部位の制限を受けずに遺伝子ターゲティングを行うことができるが ヒト 細胞での有効性は十分に検討されていない また ベクターの構築に手間がかかるとい う問題点もある 5 arm Promoter Drug R pa 3 arm 5 arm SA IRES Drug R pa 3 arm 5 arm SA 2A Drug R pa 3 arm 1

3 ターゲティングベクター中の相同領域の長さも 効率良く遺伝子ターゲティングを行うためには考慮すべき重要な要素である アカパンカビやマウス ES 細胞などでは相同領域の長さと遺伝子ターゲティング効率に正の相関があることが報告されている 一方で 当研究室で得られた結果から ヒト細胞に従来型ターゲティングベクターを導入すると相同領域が長いほど RI 頻度が上昇することが示唆されているが エクソントラップ型ターゲティングベクターの相同領域の長さと遺伝子ターゲティング効率の関係はまだよくわかっていない Rad54 は HR 反応において Rad51 と DNA 鎖の複合体の安定化や解離に重要な役割を担っている 実際 Rad54 を欠損したニワトリやマウスの細胞では遺伝子ターゲティング効率が著しく低下することが報告されている また Rad54 を欠損したマウスの細胞では Rad54 のパラログである Rad54B がバックアップ因子として HR に機能していることが明らかとなっているが ヒト細胞の遺伝子ターゲティングにおける Rad54 と Rad54B の重要性はよくわかっていない 本研究では ヒト Nalm-6 細胞を用いて エクソントラップ型ベクターの有効性の検討を行った まず エクソントラップ型ターゲティングベクターを迅速に構築できる系の開発を行い このベクターにより遺伝子ターゲティング効率の上昇がみられるかどうかを調べた また 相同領域の長さやベクターの構造が遺伝子ターゲティング効率に与える影響を調べるため さまざまな長さの相同領域をもつベクターを構築し 組換え頻度の解析を行った さらに HR において重要な役割を担う Rad54 と Rad54B の遺伝子ターゲティングにおける役割を解析した 2. 実験方法 1) エクソントラップ型ターゲティングベクターの構築薬剤耐性マーカー遺伝子 ( ピューロマイシン ハイグロマイシン ネオマイシン耐性遺伝子 ) の 5' 上流にポリシストロン性発現を誘導するための配列 (IRES または 2A ペプチド配列 ) 3' 下流にポリA 付加シグナル配列をそれぞれ付加した このカセットを lox71 と loxp の間にサブクローニングし プロモーターレス型の薬剤耐性遺伝子エントリークローンを新たに作製した 次に 標的部位の 5' 上流と 3' 下流の DNA 断片 (5' アームおよび 3' アーム ) を attb 配列を付加したプライマーセットを用いて ゲノミック PCR により増幅した 各 DNA 断片を pdonr P4-P1R と pdonr P2R-P3 にそれぞれ BP 組換えし エントリークローンを作製した 最後に この 2 つのプラスミドと pdest R4-R3 薬剤耐性遺伝子エントリークローンの 4 つのプラスミド間で LR 組換え反応を行い エクソントラップ型ターゲティングベクターを構築した 2

4 2) 遺伝子ターゲティングアッセイターゲティングベクターを直鎖化し エレクトロポレーション法によりヒト Nalm-6 細胞野生株に導入した 選択薬剤を含む寒天培地中で 2 3 週間コロニー形成させ 薬剤耐性クローンを取得した これらのクローンからゲノム DNA を抽出し PCR およびサザンブロット解析を行い 遺伝子ターゲティングが起こったクローンを同定した 遺伝子ターゲティング効率は ( 遺伝子ターゲティングが起こったクローン数 / 解析した薬剤耐性クローン数 ) により算出し この値と薬剤耐性コロニーの出現頻度をもとに RI 頻度と TI 頻度 ( それぞれコロニー形成率により補正を行った値 ) を算出した 3) RAD54B 破壊株および RAD54/RAD54B 二重破壊株の作製 RAD54B ターゲティングベクターを直鎖化し エレクトロポレーション法によりヒト Nalm-6 細胞野生株に導入した 選択薬剤を含む寒天培地中で 2 3 週間コロニー形成させ 薬剤耐性クローンを取得した これらのクローンからゲノム DNA を抽出し PCR およびサザンブロット解析を行い RAD54B 遺伝子が破壊されたクローンを同定した ついで 作製した RAD54B 破壊株に RAD54 ターゲティングベクターを導入し 同様の手順で RAD54/RAD54B 二重破壊株を作製した 3. 結果 1) エクソントラップ型ターゲティングベクター作製系の構築 MultiSite Gateway Technology ( ライフテクノロジーズ ) をベースとした att 配列を用いた部位特異的組換えを利用することで エクソントラップ型ベクターを簡便に構築する系を確立した ( 図 2) この系を利用することで 本研究で用いたターゲティングベクターは PCR によるアームの増幅から完成までいずれも 1 日以内で作製できた att P4 att L4 Primer 5 F SA (1) Genomic PCR 5 Arm SA 3 Arm att B4 att B1 att B2 att B3 (2) BP recombination ccdb att P1 att P2 ccdb att P3 pdonr P4-P1R Km R att R4 Exon X Primer 5 R att L1 2A/IRES drug R pa att L2 Drug R entry clones ccdb pdest R4-R3 Primer 3 F att R3 5 Arm SA 3 Arm 2A/IRES drug R pa I-SceI Target locus pdonr P2R-P3 SA att R1 att L2 (3) LR recombination 5 Arm entry clone 3 Arm entry clone Km R Gene-targeting vector Primer 3 R Amp R Km R Amp R Km R att R3 Km R 3

5 2) エクソントラップ型ターゲティングベクターの有効性の検討 エクソントラップ型ターゲティングベク ターの有効性を調べるため 薬剤耐性遺伝 子ユニットに IRES または 2A ペプチド配列を 付加した HPRT ターゲティングベクターを Nalm-6 細胞に導入し 遺伝子ターゲティン グ効率と TI 頻度 RI 頻度を算出した ( 図 4A) いずれのベクターを用いても TI 頻度に違い は見られなかっ たが エクソント ラップ型ベクタ ーを利用した際 の RI 頻度は顕著 に低下しており 従来型ベクター 用いた際の 7 倍以 上の効率 (IRES: 76%, 2 A ペプチド : 58%) で遺伝子ターゲティングを行うことができた エクソントラ ップ型ベクターの有用性をさらに検証するため さまざまな遺伝子を標的とする 16 種 類のターゲティングベクターを用いて遺伝子ターゲティングを行ったところ 12 種類 のベクターで 25% 以上の効率で相同組換え体を取得できた ( 図 4B) また IRES または 2A ペプチド配列が組換え頻度へ与える影響を調べたところ TI 頻度は IRES よりも 2A ペ プチド配列を付加したベクターの方が 高い傾向にあることがわかった また 標的遺伝子の発現レベルとターゲティ ング効率の間に相関がみられるかどう かを調べたところ IRES を付加した 際には相関は見られなかったが 2A ペプチド配列を付加した場合には標 的遺伝子の発現レベルと遺伝子ター ゲティング効率に正の相関が見られ た ( 図 5) B Gene-targeting efficiency (%) HPRT LIG4 CBX5 FANCB IRES APOBEC3G A KU7 Integration frequency (x1-6 ) 15 1 RBBP8 5 8% Promoter XRCC4 HPRT KU7 76% IRES WHSC1 FANCB Targeted Non-targeted 58% Gene-targeting efficiency (%) IRES 2A TP53BP1 2A RAD54L 2A Gene expression level RAD54B XRCC4 R 2 =.77 R 2 =.16 4

6 3) 相同領域の長さが遺伝子ターゲティングに与える影響相同領域の長さの違いが遺伝子ターゲティング効率に与える影響を調べるため LIG4 を標的とする 相同領域の長さが異なる 2 種類のエクソントラップ型ターゲティングベクターを Nalm-6 細胞野生株に導入し それぞれの遺伝子ターゲティング効率と TI 頻度 RI 頻度を比較した ( 図 6) その結果 相同領域の長いベクターを用いると RI 頻度が上昇し 遺伝子ターゲティング効率が低下することがわかった また HPRT 遺伝子座を標的とした場合も 相同領域が長いターゲティングベクターを用いると TI 頻度が上昇するだけでなく RI 頻度も上昇してしまうため 遺伝子ターゲティング効率が低くな ることがわかった A LIG4 locus Exon 1 Exon 2 Exon 3 p3.8 LIG4 IRES-Puro 1.8 kb IRES Puro R pa 2. kb p5.5 LIG4 IRES-Puro 3.5 kb IRES Puro R pa B C D Gene-targeting efficiency (%) 1 5 P =.6 Targeted integration frequency (x1-6 ) 2 1 P =.93 Random integration frequency (x1-6 ) p3.8 p5.5 p3.8 p5.5 p3.8 p P =.74 4) Rad54 と Rad54B の遺伝子ターゲティングにおける役割まず 遺伝子ターゲティングにおける Rad54 の重要性を調べるため Nalm-6 細胞野生株および RAD54 破壊株に従来型のターゲティングベクターを導入したところ Rad54 破壊株では遺伝子ターゲティング効率が約 1/2 に低下していた 次に Rad54B または Rad54 と Rad54B の両方の欠損が遺伝子ターゲティングに与える影響を調べるため Nalm-6 細胞野生株および RAD54B 破壊株 RAD54 破壊株 RAD54/RAD54B 二重破壊株に HPRT 遺伝子座を標的としたエクソントラップ型のターゲティングベクターを導入し 遺伝子ターゲティング効率と TI 頻度 RI 頻度を算出した ( 図 7) RAD54B 破壊株では TI 頻度の低下は見られず 野生株とほぼ同程度の遺伝子ターゲティグ効率を示すことがわか 5

7 った RAD54 破壊株では 従来型のターゲティングベクターを用いたときのような顕著な TI 頻度の低下は見られず 約 3% の効率で遺伝子ターゲティングを行えることがわかった したがって 遺伝子ターゲティングにおける Rad54B の重要度は低いことが示唆されたが 興味深いことに RAD54/RAD54B 二重破壊株では RAD54 破壊株よりも遺伝 子ターゲティング効率が低下していた Gene-targeting efficiency (%) 1 5 Targeted integration frequency (x1-6 ) Random integration frequency (x1-6 ) 討論 本研究では まず簡便かつ迅速なエクソントラップ型ターゲティングベクター作製法 を構築した ついで その手法で作製したベクター用いて ベクターの構造や HR 因子 の欠損が DNA 組換え頻度に与える影響について解析を行った 本研究で構築したエクソントラップ型ターゲティングベクター作製系の特徴 本研究で構築したベクター作製法は プロモーターレス型の薬剤耐性遺伝子エントリ ークローンと MultiSite Gateway Technology をベースとした部位特異的組換えを利用 することで 相同領域を増幅するための PCR プライマーを入手後 1 日以内でエクソン トラップ型ターゲティングベクターを構築することができる この系では 制限酵素に よるマッピングやライゲーションステップを必要としないため 制限酵素部位の制約を 受けずに自由にベクターを設計することが可能である また より簡便なベクター構築 を可能にするために 以下の工夫を凝らしている (1) 5' アーム増幅用リバースプライ マーをエクソン上に設計することで 標的部位の上流のエクソンから薬剤耐性遺伝子へ のナチュラルなスプライシングを可能にする SA 部位を薬剤耐性遺伝子ユニットの 5' 上流に含ませることができる (2) 3' アーム増幅用フォワードプライマーに 18 塩基認 識の制限酵素である I-SceI の認識配列を付加することで ベクターの直鎖化に用いる 制限酵素の選択が容易である (3) 異なる薬剤耐性マーカー遺伝子をもつベクターを同 時に作製することができる このベクター作製法は ヒトだけでなく様々な種における ターゲティングベクターの作製に応用可能な汎用性の高い技術であると考えられる 6

8 エクソントラップ型ターゲティングベクターの有効性と IRES または 2A ペプチド配列を用いた際の組換え頻度の比較本研究で構築した系を用いて作製したエクソントラップ型ターゲティングベクターは IRES または 2A ペプチド配列のどちらを用いても相同組換え体を取得できたが 標的遺伝子の発現量レベルが低い場合には 2A ペプチド配列の方が効率良く遺伝子ターゲティングを行うことができた また遺伝子ターゲティング効率と標的遺伝子の発現レベルの相関を調べたところ 2A ペプチド配列を用いた際にのみ正の相関が見られた 2A ペプチド配列を用いた場合には複数の異なるタンパク質を等量発現させることができるのに対し IRES 配列を用いた場合には IRES 下流の遺伝子 ( 本研究における薬剤耐性遺伝子 ) の発現量が低下してしまうことが報告されている さらに IRES 配列を介した翻訳は IRES 上流の遺伝子の長さなどの mrna の構造に影響されることも報告されている そのため IRES 配列を用いた場合には 遺伝子ターゲティング効率と標的遺伝子の発現レベルの間に相関がみられなかったと考えられる 以上の結果から 2A ペプチド配列を用いたほうがより確実に遺伝子ターゲティングを行うことができると考えられる ターゲティングベクター中の相同領域の長さがターゲティング効率に及ぼす影響一般に 相同領域が長ければ長いほど遺伝子ターゲティング効率が上昇すると考えられている しかし 本研究において 相同領域の長さと遺伝子ターゲティング効率との関係を調べたところ 遺伝子ターゲティング効率は必ずしも相同領域の長さに依存せず 長い相同領域は RI 頻度の上昇に寄与している可能性があることが示唆された この原因として 5 アーム中に含まれるエクソンが影響した可能性が考えられる 本研究で使用した相同領域の長いベクターの 5 アームにはエクソン (SA 部位 ) が含まれていた 5' アーム内に含まれる SA 部位が多いと RI が起こった際にスプライシングをトラップし易くなり 薬剤耐性獲得に有利にはたらく可能性が考えられる HR 因子の欠損が遺伝子ターゲティングに与える影響相同組換えにおいて重要な役割を担っているRad54の欠損がエクソントラップ型ターゲティングベクターを用いた遺伝子ターゲティングに与える影響を調べたところ TI 頻度が野生株の約 1/5に低下していたものの 平均 3% という高効率で遺伝子ターゲティングが起こることがわかった 従来型のターゲティングベクターを用いた際には 遺伝子ターゲティング効率が著しく低下 ( 野生株の約 1/2) していたことから エクソントラップ型ベクターを用いることで Rad54の欠損による遺伝子ターゲティング効率の低下が軽減されたことが示唆される このことから エクソントラップ型ベクターはTI 頻度には影響を与えることなくRI 頻度だけを減少させた可能性がある Rad54を欠損さ 7

9 せても高効率に遺伝子ターゲティングを行うことができた要因をより詳細に調べるため Rad54のパラログであるRad54Bに着目した Rad54Bは Rad54と生化学的特性がよく似ていることが報告されているが ヒト細胞における機能はよくわかっていないため いてもRad54 非依存的なHRに寄与している可能性があると考え RAD54B 破壊株を作製し組換え頻度への影響を調べた その結果 RAD54Bを単独で破壊してもターゲティング効率や組換え頻度にはほとんど影響がみられなかったが RAD54/RAD54B 二重破壊株では RAD54 破壊株よりも遺伝子ターゲティング効率が顕著に低下していた このことから Rad54BはRad54 非存在下において バックアップ因子としてHRに機能していることが示唆される また Rad54とRad54Bの両方を欠損させても遺伝子ターゲティングが可能であったことから Rad54とRad54Bに依存しないHR 経路が存在することが明らかとなった 本研究から エクソントラップ型ターゲティングベクターを用いることで HRの主要な因子として考えられていたRad54やRad54Bを欠損させても遺伝子ターゲティングが行えることが明らかとなった 遺伝子ターゲティングにおけるHRのメカニズムの詳細を解明できれば 遺伝子ターゲティングの効率化につながることが期待される 5. まとめ 1) エクソントラップ型ターゲティングベクターを簡便迅速に作製できるシステムを構築した 2) Nalm-6 細胞にエクソントラップ型ターゲティングベクターを用いることで 高効率に遺伝子ターゲティングが行えることがわかった 3) エクソントラップ型ベクターを用いた際の遺伝子ターゲティング効率は 必ずしもベクター中の相同領域の長さに依存しないことが示唆された 4) Rad54 を欠損させても遺伝子ターゲティングを行うことが可能であり RAD54 非依存的な HR 機構が存在していることが明らかになった 5) Rad54 非依存的な HR 機構の一部には Rad54B が関与していることが明らかとなった 6. 論文リスト A) 主論文 1) Saito, S., Ura, K., Kodama, M., and Adachi, N. (215). Construction and applications of exon-trapping gene-targeting vectors with a novel strategy for negative selection. BMC Res Notes 8,

10 2) Saito, S., Kurosawa, A., and Adachi, N. Mechanistic basis for increased human gene targeting: Roles of homology arms and Rad54 paralogs. (Submitted) B) 参考論文 1) Kurosawa, A., Saito, S., Mori, M., and Adachi, N. (212). Nucleofection-based gene targeting in human pre-b cells. Gene 492, ) Adachi, N., Saito, S., and Kurosawa, A. (213). Repair of accidental DNA double-strand breaks in the human genome and its relevance to vector DNA integration. Gene Technology 3, 1. 3) Kurosawa, A., Saito, S., So, S., Hashimoto, M., Iwabuchi, K., Watabe, H., and Adachi, N. (213). DNA ligase IV and Artemis act cooperatively to suppress homologous recombination in human cells: implications for DNA double-strand break repair. PLoS One 8, e ) Ishii, A., Kurosawa, A., Saito, S., and Adachi, N. (214). Analysis of the role of homology arms in gene-targeting vectors in human cells. PLoS One 9, e ) Saito, S., and Adachi, N. (216). Advances in the development of gene-targeting vectors to increase the efficiency of genetic modification. Biol Pharm Bull 39, ) Saito, S., Kurosawa, A., and Adachi, N. (216). Mutations in XRCC4 cause primordial dwarfism without causing immunodeficiency. J Hum Genet 61, ) Saito, S., Maeda, R., and Adachi, N. Role of DNA polymerase θ in double-strand break repair and foreign DNA integration. (Submitted) 7. 学会発表 1) Saito, S., Matsui, T., Kurosawa, A., Iwabuchi, K., and Adachi, N. Functional analysis of human 53BP1. The 33rd Annual Meeting of the Molecular Biology Society of Japan, Kobe (Japan), 21. 9

11 2) Saito, S., Kurosawa, A., and Adachi, N. Role of human 53BP1 in DNA double-strand break repair. The 34th Annual Meeting of the Molecular Biology Society of Japan "Molecular mechanisms of replication fork recovery pathways", Yokohama (Japan), ) Saito, S., Murayama, M., Uchida, N., Kurosawa, A., and Adachi, N. Establishment of a high-efficiency gene-targeting system in human somatic cells and its application to quantitative analysis of targeted DNA integration. The 35th Annual Meeting of the Molecular Biology Society of Japan "Control of dynamics and homeostasis of genomic DNA", Fukuoka (Japan), ) Saito, S., Kurosawa, A., and Adachi, N. Development of a high-efficiency gene-targeting system in human somatic cells: genetic analysis of chromosomal DNA repair. Scientific Support Programs for Cancer Research Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas Ministry of Education, Culture, Sports, Science and Technology, Tokyo (Japan), ) Saito, S., Uchida, N., Murayama, M., Kurosawa, A., and Adachi, N. Development of a high-efficiency gene-targeting system in human somatic cells. The 36th Annual Meeting of the Molecular Biology Society of Japan, Kobe (Japan), ) Saito, S. Repair of DNA double-strand breaks in the human cells. Radiation Biology Conference, Tokyo (Japan), ) Saito, S., and Adachi, N. Development of a high-efficiency gene-targeting system in human somatic cells: mechanistic analysis of vector integration. The 38th Annual Meeting of the Molecular Biology Society of Japan, Yokohama (Japan), 著書 1) 斎藤慎太 黒沢綾 足立典隆. XRCC4 遺伝子変異を原因とする遺伝性疾患 : 免疫不全を伴わない原発性小人症 放射線生物研究 第 5 巻第 3 号 pp 年 9 月 1

12 2) 斎藤慎太 黒沢綾 足立典隆. 遺伝子改変技術の効率化を指向したターゲティング ベクターの開発 進化するゲノム編集技術 ( エヌ ティー エス ) pp 年 1 月 9. 用語集 1) 相同組換え姉妹染色分体などの同じ塩基配列をもつ DNA 分子間で起こる正確な組換え反応であり 細胞内の DNA 二本鎖切断修復に機能している この反応には Rad51 や Rad54 などが関与している 2) エクソントラップ型ターゲティングベクター従来型のターゲティングベクターと異なり マーカー遺伝子に独自のプロモーターが付加されていない代わりに 上流のエクソンからのスプライシングをトラップする SA 部位とポリシストロン性発現を誘導するための配列が付加されている この仕組みにより ベクターがエクソンまたはイントロン中に挿入された場合にのみ 薬剤耐性遺伝子の発現がオンになる 3) ポリシストロン性発現同一 mrna から複数の異なるタンパク質を発現させること 本研究では 脳心筋炎ウイルスに由来する IRES (internal ribosome entry site) 配列と Thosea asigna ウイルスに由来する 2A ペプチド配列を利用した IRES 配列は リボソームの結合部位として機能し 1 種類の mrna 上の複数の ORF を翻訳することを可能にする 一方 2A ペプチド配列を含む ORF の翻訳は 2A ペプチド配列中でペプチド結合が分断されるため 複数の異なるタンパク質が同一 mrna から発現する 11

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