Microsoft PowerPoint - 【速報版】図解・平成28年度税制改正大綱.pptx

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1 図 解 平 成 28 年 度 税 制 改 正 大 綱 税 理 士 法 人 名 南 経 営

2 平 成 28 年 度 税 制 改 正 大 綱 の 概 要 と 主 要 項 目 平 成 28 年 度 税 制 改 正 は 法 人 税 改 革 の 一 環 として 法 人 実 効 税 率 の30% 未 満 への 引 下 げ 外 形 標 準 課 税 の 拡 大 とこ れに 伴 う 課 税 ベース 拡 大 が 行 われている また 平 成 29 年 4 月 からの 消 費 税 率 10% 引 上 げ 時 の 軽 減 税 率 (8%) 導 入 に ついて 平 成 28 年 夏 の 参 議 院 議 員 選 挙 の 影 響 もあり 今 回 の 改 正 (1 年 前 倒 し)で 対 象 品 目 ( 一 定 の 飲 食 料 品 新 聞 ) やいわゆるインボイス 制 度 である 適 格 請 求 書 等 保 存 方 式 が 示 されている 実 務 上 影 響 が 大 きい 中 小 法 人 課 税 公 益 法 人 課 税 や 社 会 全 体 に 影 響 が 大 きい 配 偶 者 控 除 を 含 む 所 得 控 除 の 見 直 し は 平 成 29 年 度 税 制 改 正 以 降 に 先 送 りされている 法 人 税 改 革 法 人 実 効 税 率 の 20% 台 への 引 下 げ 法 人 事 業 税 の 税 率 引 下 げと 外 形 標 準 課 税 の 拡 大 建 物 附 属 設 備 構 築 物 の 定 額 法 一 本 化 欠 損 金 の 繰 越 控 除 制 度 のさらなる 見 直 し 生 産 性 向 上 設 備 投 資 促 進 税 制 の 適 用 期 限 廃 止 個 人 所 得 税 住 宅 土 地 税 制 医 療 費 控 除 の 特 例 措 置 (セルフメディケーションの 推 進 ) 空 き 家 に 係 る 譲 渡 所 得 の 特 別 控 除 の 特 例 の 創 設 住 宅 の 三 世 代 同 居 改 修 工 事 等 に 係 る 特 例 の 創 設 住 宅 土 地 税 制 の 適 用 期 限 延 長 法 人 税 関 連 少 額 減 価 償 却 資 産 特 例 の 延 長 交 際 費 等 の 損 金 不 算 入 制 度 の 延 長 大 法 人 の 欠 損 金 の 繰 戻 還 付 不 適 用 措 置 の 延 長 グリーン 投 資 減 税 の 見 直 し 延 長 雇 用 促 進 税 制 の 見 直 し 法 人 住 民 税 の 税 率 引 下 げと 地 方 法 人 税 の 税 率 引 上 げ 中 小 企 業 者 等 の 機 械 装 置 の 償 却 資 産 税 の 特 例 措 置 地 方 創 生 応 援 税 制 ( 企 業 版 ふるさと 納 税 )の 創 設 消 費 税 消 費 税 の 軽 減 税 率 と 適 格 請 求 書 等 保 存 方 式 の 導 入 高 額 資 産 を 取 得 等 した 場 合 の 制 限 措 置 その 他 の 改 正 項 目 車 体 課 税 納 税 環 境 整 備 国 際 課 税 2

3 あの 税 制 改 正 要 望 はどうなったのか? 当 落 区 分 主 な 各 省 庁 の 平 成 28 年 度 税 制 改 正 要 望 (8 月 末 )( Pは 大 綱 のページ 数 ) セルフメディケーション 推 進 のための 一 般 用 医 薬 品 等 に 関 する 所 得 控 除 制 度 の 創 設 所 得 税 子 育 て 支 援 に 要 する 費 用 に 係 る 税 制 措 置 の 創 設 ( 特 定 支 出 控 除 にベビーシッター 費 用 追 加 ) 金 融 所 得 課 税 の 一 体 化 (デリバティブ 取 引 預 貯 金 等 まで 拡 大 )( 今 後 の 検 討 課 題 P108) 1 非 上 場 株 式 の 評 価 方 式 に 関 する 見 直 し( 今 後 の 検 討 課 題 P109) 2 上 場 株 式 の 相 続 税 評 価 の 見 直 し 1 相 続 税 の 遺 言 控 除 2 死 亡 保 険 金 の 相 続 税 非 課 税 限 度 額 の 引 上 げ 資 産 税 個 人 事 業 者 の 事 業 用 資 産 に 係 る 事 業 承 継 時 の 負 担 軽 減 措 置 の 創 設 ( 今 後 の 検 討 課 題 P108) 三 世 代 同 居 における 相 続 税 の 小 規 模 宅 地 等 の 特 例 の 拡 大 法 人 実 効 税 率 の 引 下 げ( 法 人 税 率 の 引 下 げ) 医 療 機 関 の 設 備 投 資 に 関 する 特 例 措 置 の 創 設 ( 今 後 の 検 討 課 題 P109) 1 交 際 費 課 税 の 延 長 2 中 小 法 人 の 年 800 万 円 までの 損 金 算 入 特 例 の 延 長 法 人 税 中 小 企 業 者 等 の 少 額 減 価 償 却 資 産 の 特 例 の 延 長 ( 常 時 使 用 従 業 員 数 1,000 人 超 は 対 象 外 ) 地 方 税 雇 用 促 進 税 制 の 延 長 ( 非 正 規 雇 用 者 の 増 加 は 対 象 外 地 域 限 定 ) グリーン 投 資 減 税 の 延 長 ( 売 電 用 太 陽 光 発 電 設 備 は 適 用 期 限 廃 止 ) 地 方 創 生 応 援 税 制 ( 企 業 版 ふるさと 納 税 )の 創 設 新 たな 機 械 装 置 等 の 投 資 に 係 る 償 却 資 産 課 税 の 見 直 し 消 費 税 地 方 を 訪 れる 外 国 人 旅 行 者 向 け 消 費 税 免 税 制 度 の 拡 充 ( 一 般 物 品 の 最 低 購 入 額 5 千 円 以 上 に 等 ) その 他 1 印 紙 税 のあり 方 の 検 討 2ゴルフ 場 利 用 税 の 廃 止 3 事 業 所 税 のあり 方 の 検 討 節 税 スキームの 国 税 当 局 への 報 告 義 務 (BEPS 行 動 計 画 12 タックスプランニングの 報 告 義 務 )は 今 回 の 改 正 では 対 象 外 となっている 3

4 法 人 実 効 税 率 の 20% 台 への 引 下 げ 減 税 法 人 税 改 革 ( 法 人 税 ) 大 綱 P56-57 平 成 28 年 4 月 1 日 以 後 に 開 始 する 事 業 年 度 から 法 人 税 率 が23.4%に 引 き 下 げられる さらに 平 成 30 年 4 月 1 日 以 後 に 開 始 する 事 業 年 度 から 法 人 税 率 が23.2%に 引 き 下 げられる 結 果 として 法 人 実 効 税 率 は28 年 度 に29.97% 30 年 度 に29.74%と 目 標 の20% 台 となる < 法 人 税 率 の 推 移 ( 下 線 部 が 改 正 案 )> 12 以 外 の 普 通 法 人 例 : 資 本 金 1 億 円 超 の 株 式 会 社 2 中 小 法 人 等 例 : 資 本 金 1 億 円 以 下 の 株 式 会 社 等 医 療 法 人 公 益 一 般 法 人 NPO 法 人 3 一 定 の 公 益 法 人 等 など 例 : 社 会 福 祉 法 人 学 校 法 人 宗 教 法 人 認 定 NPO 法 人 協 同 組 合 等 H27.4.1~H 開 始 事 業 年 度 23.9% 19% H28.4.1~H 開 始 事 業 年 度 H30.4.1~ 開 始 事 業 年 度 23.9% 23.4% 23.2% 年 800 万 円 以 下 19% 特 例 15% 年 800 万 円 以 下 19% 特 例 15% ( ) 軽 減 税 率 の 特 例 15%は 平 成 29 年 3 月 31 日 以 前 開 始 事 業 年 度 まで(その 後 は 平 成 29 年 度 改 正 で 決 定 されると 考 えられる) 23.4% 19% 年 800 万 円 以 下 19% 特 例 15% 年 800 万 円 以 下 19% 特 例 15% 23.2% 19% 年 800 万 円 以 下 19% 年 800 万 円 以 下 19% 法 人 事 業 税 の 所 得 割 ( 外 形 標 準 課 税 対 象 法 人 ) 6.0% 3.6% 国 地 方 の 法 人 実 効 税 率 32.11% 29.97% 29.74% 実 務 上 のポイント 税 効 果 会 計 の 実 効 税 率 の 見 直 し 時 期 に 注 意 既 に 計 上 されている 繰 延 税 金 資 産 の 一 部 取 崩 しが 必 要 となる 非 上 場 株 式 の 株 価 評 価 の 純 資 産 価 額 の 計 算 上 控 除 される 法 人 税 等 相 当 額 ( 評 価 差 額 )の 控 除 率 ( 平 成 27 年 度 :38%)の 改 正 とその 時 期 4

5 ( 参 考 ) 非 上 場 株 式 の 株 価 評 価 への 影 響 増 税 原 則 的 評 価 方 式 大 会 社 中 会 社 類 似 業 種 比 準 価 額 or 純 資 産 価 額 類 似 業 種 比 準 価 額 L+ 純 資 産 価 額 (1-L) or 純 資 産 価 額 ( )Lの 割 合 : 中 会 社 の 大 =90% 中 会 社 の 中 =75% 中 会 社 の 小 =60% 小 会 社 純 資 産 価 額 or 類 似 業 種 比 準 価 額 50%+ 純 資 産 価 額 50% 1 純 資 産 価 額 総 資 産 価 額 ( 相 続 税 評 価 額 )- 負 債 の 合 計 額 - 評 価 差 額 38% 法 人 実 効 税 率 引 下 げ によりさらに 下 がる と 見 込 まれる 発 行 済 株 式 数 2 類 似 業 種 比 準 価 額 ( ) 大 会 社 :0.7 中 会 社 :0.6 小 会 社 :0.5 経 済 産 業 省 の 税 制 改 正 要 望 で 引 下 げ が 要 望 されていた が 実 現 せず 類 似 業 種 の 株 価 配 当 類 似 業 種 の 配 当 + 利 益 類 似 業 種 3+ の 利 益 5 簿 価 純 資 産 類 似 業 種 の 簿 価 純 資 産 斟 酌 率 ( ) 1 株 あたりの 資 本 金 等 の 額 50 円 今 後 の 検 討 課 題 取 引 相 場 のない 株 式 の 評 価 については 企 業 の 組 織 形 態 が 業 種 や 規 模 上 場 非 上 場 の 別 により 多 様 であることに 留 意 しつつ 相 続 税 法 の 時 価 主 義 の 下 で 比 較 対 象 となる 上 場 会 社 の 株 価 配 当 利 益 純 資 産 という 比 準 要 素 の 適 切 なあり 方 について 早 急 に 総 合 的 な 検 討 を 行 う 5 5

6 ( 参 考 ) 非 上 場 株 式 の 株 価 評 価 見 直 しの 背 景 ( 今 後 の 検 討 課 題 ) 経 済 産 業 省 平 成 28 年 度 税 制 改 正 要 望 資 料 より 抜 粋 上 場 企 業 の 株 価 の 上 昇 に 伴 い 中 小 企 業 の 中 には 業 績 に 大 きな 変 化 のない 状 況 下 であっても 想 定 外 に 株 価 が 高 く 評 価 されることにより 円 滑 な 事 業 承 継 に 影 響 をきたす 可 能 性 が 生 じている 株 価 の 動 向 と 営 業 利 益 の 動 向 を 比 較 すると 大 企 業 であっても 営 業 利 益 は 株 価 の 伸 びに 追 いついておらず 大 企 業 と 中 小 企 業 の 間 には 業 況 に 格 差 も 見 られる 株 価 の 上 昇 により 市 場 価 格 のない 同 族 会 社 の 財 産 価 格 も 同 様 に 増 加 している 6 6

7 法 人 事 業 税 の 税 率 引 下 げと 外 形 標 準 課 税 の 拡 大 増 税 減 税 法 人 税 改 革 ( 法 人 事 業 税 ) 大 綱 P58-60 資 本 金 1 億 円 超 の 法 人 事 業 税 の 外 形 標 準 ( 付 加 価 値 割 資 本 割 )が27 年 度 改 正 による 拡 大 (26 年 度 の2 倍 )からさらに 見 直 され 28 年 度 から 26 年 度 の2.5 倍 に 拡 大 される( 結 果 として 法 人 事 業 税 全 体 の5/8に) 所 得 割 の 税 率 も 26 年 度 の1/2 (27 年 度 改 正 では26 年 度 の2/3)に 引 き 下 げられる 地 方 法 人 特 別 税 は 平 成 29 年 4 月 1 日 以 後 に 開 始 する 事 業 年 度 から 廃 止 され 法 人 事 業 税 に 復 元 される 法 人 税 制 の 諸 課 題 ( 大 綱 P5) 外 形 標 準 課 税 の 適 用 対 象 法 人 への 拡 大 分 割 基 準 や 資 本 割 の 課 税 標 準 の 見 直 し 法 人 事 業 税 の 標 準 税 率 所 得 割 ~H 開 始 事 業 年 度 <27 年 度 改 正 > H27.4.1~H 開 始 事 業 年 度 <28 年 度 改 正 > H28.4.1~ 開 始 事 業 年 度 付 加 価 値 割 0.48% 0.72% 1.2% 資 本 割 0.2% 0.3% 0.5% 年 400 万 円 以 下 3.8%(2.2%) 3.1%(1.6%) 1.9%(0.3%) 年 400 万 円 超 年 800 万 円 以 下 2.5 倍 5.5%(3.2%) 4.6%(2.3%) 2.7%(0.5%) 年 800 万 円 超 7.2%(4.3%) 6.0%(3.1%) 3.6%(0.7%) 1/2 <28 年 度 改 正 > H29.4.1~ 開 始 事 業 年 度 地 方 法 人 特 別 税 の 廃 止 により 復 元 ( 税 率 引 上 げ?) 地 方 法 人 特 別 税 の 標 準 税 率 67.4% 93.5% 414.2% 廃 止 ( 注 ) 所 得 割 の 税 率 下 段 のカッコ 内 の 率 は 地 方 法 人 特 別 税 を 除 いた 税 率 その 税 率 の 制 限 税 率 が 標 準 税 率 の2 倍 ( 現 行 ;1.2 倍 )に 引 き 上 げられる 外 形 標 準 拡 大 に 伴 う 中 堅 企 業 への 負 担 変 動 の 軽 減 措 置 ( 平 成 28 年 度 から 平 成 30 年 度 までの3 年 間 ) 付 加 価 値 額 30 億 円 以 下 負 担 増 となる 額 3/4 が 軽 減 平 成 29 年 は2/4 平 成 30 年 は1/4 付 加 価 値 額 30 億 円 超 40 億 円 以 下 負 担 増 となる 額 3/4 (40 億 円 - 付 加 価 値 額 ) 10 が 軽 減 7

8 建 物 附 属 設 備 構 築 物 の 定 額 法 一 本 化 増 税 法 人 税 改 革 ( 法 人 税 ) 大 綱 P57 減 価 償 却 について 平 成 28 年 4 月 1 日 以 後 に 取 得 をする 建 物 と 一 体 的 に 整 備 される 建 物 附 属 設 備 や 建 物 同 様 に 長 期 安 定 的 に 使 用 される 構 築 物 について 定 率 法 が 廃 止 され 償 却 方 法 が 定 額 法 に 一 本 化 される この 改 正 は 所 得 税 も 同 様 である 建 物 資 産 区 分 \ 取 得 時 期 ~H ~H ~H ~H H28.4.1~ 建 物 附 属 設 備 構 築 物 機 械 装 置 工 具 器 具 備 品 車 両 運 搬 具 船 舶 航 空 機 旧 定 額 法 or 旧 定 率 法 旧 定 額 法 旧 定 額 法 or 旧 定 率 法 定 額 法 or 250% 定 率 法 定 額 法 定 額 法 or 200% 定 率 法 無 形 固 定 資 産 旧 定 額 法 定 額 法 定 額 法 のみ 定 額 法 or 200% 定 率 法 ( 注 ) 複 数 の 償 却 方 法 がある 場 合 に 償 却 方 法 を 選 定 しなかったときは 法 人 は 旧 定 率 法 または 定 率 法 個 人 は 旧 定 額 法 または 定 額 法 が 償 却 方 法 となる < 具 体 例 > 建 物 附 属 設 備 電 気 給 排 水 衛 生 設 備 耐 用 年 数 15 年 取 得 価 額 1,000 万 円 200% 定 率 法 償 却 率 初 年 度 133 万 円 約 1/2に 定 額 法 償 却 率 初 年 度 67 万 円 実 務 上 のポイント 生 産 性 向 上 設 備 投 資 促 進 税 制 の 活 用 ( 平 成 29 年 3 月 31 日 までに 事 業 供 用 が 対 象 ) 出 典 財 務 省 資 料 8

9 欠 損 金 の 繰 越 控 除 制 度 のさらなる 見 直 し 増 税 法 人 税 改 革 ( 法 人 税 ) 大 綱 P 大 法 人 の 控 除 限 度 額 が 27 年 度 改 正 で 平 成 27 年 度 に 所 得 金 額 の65% 平 成 29 年 度 に50%に 引 き 下 げられることと なったが 改 革 に 伴 う 企 業 経 営 への 影 響 を 平 準 化 する 観 点 から 平 成 28 年 度 に60% 平 成 29 年 度 に55%に 見 直 される 中 小 法 人 等 は 現 行 と 同 様 に 対 象 外 2 27 年 度 改 正 で 全 法 人 について 繰 越 期 間 が10 年 ( 現 行 :9 年 )に 延 長 されるが 平 成 30 年 4 月 1 日 以 後 (27 年 度 改 正 では 平 成 29 年 4 月 1 日 以 後 )に 開 始 する 事 業 年 度 において 生 ずる 欠 損 金 額 に 開 始 時 期 が1 年 延 期 される なお 帳 簿 保 存 期 間 欠 損 金 に 係 る 更 正 期 間 更 正 の 請 求 期 間 も 同 様 区 分 内 容 平 成 26 年 度 平 成 27 年 度 平 成 28 年 度 平 成 29 年 度 平 成 30 年 度 大 法 人 中 小 法 人 等 控 除 限 度 額 所 得 80% 所 得 65% 所 得 65% 所 得 60% 所 得 50% 所 得 55% 所 得 50% 繰 越 期 間 9 年 10 年 9 年 10 年 控 除 限 度 額 所 得 100% 繰 越 期 間 9 年 10 年 9 年 10 年 実 務 上 のポイント 大 法 人 は 税 効 果 会 計 への 影 響 ( 繰 延 税 金 資 産 の 一 部 取 崩 し)に 注 意 が 必 要 である 連 結 納 税 制 度 導 入 の 検 討 ( 黒 字 会 社 と 赤 字 会 社 の 所 得 通 算 による 早 期 欠 損 回 収 ) 9

10 生 産 性 向 上 設 備 投 資 促 進 税 制 の 適 用 期 限 廃 止 増 税 法 人 税 改 革 ( 法 人 税 ) 大 綱 P57 法 人 実 効 税 率 の 引 下 げに 伴 う 財 源 の 確 保 として 生 産 性 向 上 設 備 投 資 促 進 税 制 (A 類 型 B 類 型 )について 適 用 期 限 をもって 廃 止 されることが 明 確 化 される( 関 係 規 定 の 削 除 ) 所 得 税 も 同 様 A 類 型 ( 先 端 設 備 ) 最 新 加 工 機 械 出 典 経 産 省 資 料 B 類 型 ( 生 産 ラインやオペレー ションの 改 善 に 資 する 設 備 ) 配 送 センター 出 典 経 産 省 資 料 機 械 装 置 工 具 器 具 備 品 建 物 建 物 付 属 設 備 及 びソフトウェアで 最 新 モデルでかつ 生 産 性 向 上 要 件 ( 旧 モデル 比 で 年 平 均 生 産 性 1% 以 上 向 上 )を 満 たす 一 定 のもの 機 械 装 置 工 具 器 具 備 品 建 物 建 物 付 属 設 備 構 築 物 及 びソフトウェアで 一 定 金 額 以 上 のもの( 次 ページの 先 端 設 備 の 取 得 価 額 要 件 に 準 ずる)のうち 投 資 計 画 上 の 投 資 利 益 率 が15%( 中 小 企 業 者 等 は5%) 以 上 であることにつき 経 済 産 業 局 の 確 認 を 受 けたもの 適 用 期 限 と 優 遇 措 置 機 械 装 置 工 具 器 具 備 品 建 物 付 属 設 備 ソフトウェア 建 物 構 築 物 ~H 事 業 供 用 即 時 償 却 or 5% 税 額 控 除 即 時 償 却 or 3% 税 額 控 除 延 長 はなし 取 得 日 ではない ~H 事 業 供 用 50% 特 別 償 却 or 4% 税 額 控 除 25% 特 別 償 却 or 2% 税 額 控 除 H29.4.1~ 事 業 供 用 廃 止 ( 注 1) 生 産 等 設 備 とは その 法 人 の 事 業 の 用 に 直 接 供 される 減 価 償 却 資 産 で 構 成 されているものいう 本 店 寄 宿 舎 等 の 建 物 事 務 用 器 具 備 品 福 利 厚 生 施 設 等 を 除 く ( 注 2) 税 額 控 除 は 法 人 税 額 の20%を 限 度 実 務 上 のポイント 中 小 企 業 投 資 促 進 税 制 の 拡 充 措 置 については 大 綱 では 特 段 の 記 載 は ないため 平 成 29 年 度 改 正 で 延 長 の 可 否 が 判 断 されると 予 想 される 10

11 ( 参 考 )28 年 4 月 1 日 以 後 の 太 陽 光 発 電 設 備 と 設 備 投 資 減 税 グリーン 投 資 減 税 ( 環 境 投 資 促 進 税 制 ) H 以 後 取 得 分 生 産 性 向 上 設 備 投 資 促 進 税 制 (A 類 型 B 類 型 ) 業 種 の 制 限 なし= 単 独 で 設 置 する 場 合 もOK (H28.4.1~H 事 業 供 用 ) 資 産 区 分 特 別 償 却 税 額 控 除 機 械 装 置 取 得 価 額 50% 取 得 価 額 4% 電 気 事 業 者 による 再 生 可 能 エネルギー 電 気 の 調 達 に 関 する 特 別 措 置 法 の 認 定 発 電 設 備 以 外 ( 自 家 消 費 用 )は 対 象 構 築 物 取 得 価 額 25% 取 得 価 額 2% 中 小 企 業 投 資 促 進 税 制 の 拡 充 措 置 (A 類 型 B 類 型 )( 対 象 者 : 中 小 企 業 者 等 ) 1 単 独 で 設 置 する 場 合 電 気 業 で 事 業 供 用 2 指 定 事 業 の 用 ( 例 : 製 造 業 で 工 場 屋 根 に 設 置 ) に 供 する 場 合 (H28.4.1~H 事 業 供 用 ) 電 気 業 は 指 定 事 業 に 該 当 しない 資 本 金 特 別 償 却 税 額 控 除 3,00 万 円 超 1 億 円 以 下 即 時 償 却 取 得 価 額 7% (100% 償 却 可 ) 3,00 万 円 以 下 取 得 価 額 10% ( 参 考 ) 指 定 事 業 の 範 囲 製 造 業 建 設 業 農 業 林 業 漁 業 水 産 養 殖 業 鉱 業 卸 売 業 道 路 貨 物 運 送 業 倉 庫 業 港 湾 運 送 業 ガス 業 小 売 業 料 理 店 業 その 他 の 飲 食 店 業 ( 料 亭 バー ナイトクラブ その 他 これらに 類 する 事 業 は 除 く ) 一 般 旅 客 自 動 車 運 送 業 海 洋 運 輸 業 及 び 沿 海 運 輸 業 内 航 船 舶 貸 渡 業 旅 行 業 通 信 業 損 害 保 険 代 理 業 サービス 業 ( 映 画 業 通 信 業 以 外 の 情 報 通 信 業 駐 車 場 業 宿 泊 業 医 療 福 祉 業 教 育 学 習 支 援 業 自 動 車 整 備 業 機 械 家 具 等 修 理 業 その 他 の 事 業 サービス 業 廃 棄 物 処 理 業 ) 11

12 中 小 法 人 課 税 ( 法 人 税 制 の 諸 課 題 )と 少 額 減 価 償 却 資 産 特 例 1 中 小 法 人 課 税 大 綱 P5 実 態 を 丁 寧 に 検 証 しつつ 資 本 金 1 億 円 以 下 の 法 人 に 対 して 一 律 に 同 一 の 制 度 を 適 用 していることの 妥 当 性 について 検 討 資 本 金 以 外 の 指 標 を 組 み 合 わせること 等 により 法 人 の 規 模 や 活 動 実 態 等 を 的 確 に 表 す 基 準 に 見 直 すことについて 検 討 中 小 法 人 のうち7 割 が 赤 字 法 人 であって 一 部 の 黒 字 法 人 に 税 負 担 が 偏 っていることや 大 法 人 と 中 小 法 人 の 制 度 格 差 が 拡 大 しており 中 小 法 人 が 大 法 人 へ 成 長 していく 意 欲 を 損 ないかねないことを 踏 まえ 中 小 法 人 向 けの 制 度 の 全 般 に わたり 各 制 度 の 趣 旨 や 経 緯 も 勘 案 しながら 引 き 続 き 幅 広 い 観 点 から 検 討 少 額 減 価 償 却 資 産 特 例 大 綱 P72 中 小 企 業 者 等 の 少 額 減 価 償 却 資 産 (30 万 円 未 満 )の 取 得 価 額 の 損 金 算 入 の 特 例 の 適 用 期 限 が2 年 延 長 される ただし 対 象 となる 法 人 から 常 時 使 用 する 従 業 員 の 数 が1,000 人 を 超 える 法 人 が 除 かれる 所 得 税 も 同 様 適 用 時 期 平 成 30 年 3 月 31 日 まで( 現 行 : 平 成 28 年 3 月 31 日 まで)の 間 に 取 得 事 業 供 用 するもの < 改 正 後 も 少 額 減 価 償 却 資 産 特 例 が 使 えるのは?> 1 資 本 金 ( 出 資 金 )が1 億 円 以 下 の 法 人 ただし 次 の 法 人 を 除 く 1 同 一 の 大 規 模 法 人 に 発 行 済 株 式 総 数 の1/2 以 上 を 所 有 される 法 人 22 以 上 の 大 規 模 法 人 に 発 行 済 株 式 総 数 の2/3 以 上 を 所 有 される 法 人 3 常 時 使 用 する 従 業 員 の 数 が1,000 人 超 の 法 人 大 規 模 法 人 = 資 本 金 1 億 円 超 の 法 人 等 2 資 本 ( 出 資 )を 有 しない 法 人 ただし 常 時 使 用 する 従 業 員 の 数 が1,000 人 超 の 法 人 を 除 く 参 考 租 税 特 別 措 置 法 関 係 通 達 42の4(2)-3 ( 常 時 使 用 する 従 業 員 の 範 囲 ) 措 置 法 令 第 27 条 の4 第 5 項 に 規 定 する 常 時 使 用 する 従 業 員 の 数 は 常 用 である と 日 々 雇 い 入 れるものであるとを 問 わず 事 務 所 又 は 事 業 所 に 常 時 就 労 している 職 員 工 員 等 ( 役 員 を 除 く )の 総 数 によって 判 定 することに 留 意 する この 場 合 において 法 人 が 酒 造 最 盛 期 野 菜 缶 詰 瓶 詰 製 造 最 盛 期 等 に 数 か 月 程 度 の 期 間 その 労 務 に 従 事 する 者 を 使 用 するときは 当 該 従 事 する 者 の 数 を 常 時 使 用 する 従 業 員 の 数 に 含 めるものとする 12

13 中 小 法 人 課 税 ( 法 人 税 制 の 諸 課 題 )と 少 額 減 価 償 却 資 産 特 例 2 区 分 優 遇 措 置 の 概 要 ( 出 典 : 財 務 省 資 料 を 基 に 作 成 ) 1. 軽 減 税 率 2. 貸 倒 引 当 金 3. 欠 損 金 関 係 所 得 80 万 円 以 下 の 部 分 について 税 率 19%( 法 人 税 法 ) さらに 時 限 的 に 税 率 15%( 措 置 法 ) 貸 倒 引 当 金 を 一 定 の 限 度 額 の 範 囲 内 で 損 金 算 入 可 ( 法 人 税 法 ) ( 注 ) 大 法 人 は 銀 行 保 険 会 社 等 を 除 き 不 可 1 欠 損 金 繰 越 控 除 について 所 得 金 額 の10%まで 損 金 算 入 可 ( 法 人 税 法 )( 注 1) 2 欠 損 金 繰 戻 還 付 (1 年 間 )が 可 ( 法 人 税 法 )( 注 2) ( 注 1) 大 法 人 は 一 定 の 制 限 ( 注 2) 大 法 人 は 停 止 中 ( 措 置 法 ) 4. 留 保 金 課 税 特 定 同 族 会 社 に 対 して 課 される 留 保 金 課 税 の 適 用 除 外 ( 法 人 税 法 ) 1 研 究 開 発 税 制 ( 措 置 法 ): 総 額 型 の 税 額 控 除 率 ( 注 ) 大 法 人 よりも 有 利 5. 政 策 減 税 2 所 得 拡 大 促 進 税 制 ( 措 置 法 ): 給 与 等 支 給 額 の 増 加 要 件 税 額 控 除 の 上 限 ( 注 ) 大 法 人 よりも 有 利 3 中 小 企 業 投 資 促 進 税 制 ( 措 置 法 ) 28 年 度 改 正 : 生 産 性 向 上 設 備 に 係 る 拡 充 措 置 を 存 置 ( 注 ) 生 産 性 向 上 設 備 投 資 促 進 税 制 は 縮 減 廃 止 4 商 業 サービス 業 を 営 む 中 小 企 業 者 等 の 経 営 改 善 設 備 の 特 別 償 却 税 額 控 除 ( 措 置 法 ) 5 中 小 企 業 者 等 の 少 額 減 価 償 却 資 産 の 取 得 価 額 の 損 金 算 入 の 特 例 ( 措 置 法 ) 28 年 度 改 正 : 従 業 員 1,00 人 超 の 法 人 を 除 外 注 目 参 議 院 議 員 選 挙 後 の 平 成 29 年 度 税 制 改 正 では 大 幅 な 見 直 しが 予 想 される 13

14 中 小 法 人 課 税 ( 法 人 税 制 の 諸 課 題 )と 少 額 減 価 償 却 資 産 特 例 3 出 典 財 務 省 資 料 14

15 公 益 法 人 等 課 税 ( 法 人 税 制 の 諸 課 題 ) 公 益 法 人 等 課 税 大 綱 P5 非 収 益 事 業 について 民 間 競 合 が 生 じているのではないかの 指 摘 がある 一 方 で 関 連 制 度 の 見 直 しの 動 きも 見 られており 実 効 的 な 対 応 となるかどうか 動 向 をよく 注 視 収 益 事 業 への 課 税 において 軽 減 税 率 とみなし 寄 附 制 度 がともに 適 用 されることが 過 剰 な 支 援 となっていないかといった 点 について 実 態 を 丁 寧 に 検 証 しつつ 課 税 のあり 方 について 引 き 続 き 検 討 出 典 社 会 保 障 審 議 会 福 祉 部 会 資 料 15

16 法 人 税 の 各 制 度 の 適 用 期 限 の 延 長 減 税 交 際 費 課 税 大 綱 P68 交 際 費 等 の 損 金 不 算 入 制 度 および 次 の1 2の 特 例 についてその 適 用 期 限 が2 年 延 長 される 1 支 出 交 際 費 等 の 額 のうち 飲 食 のために 支 出 する 費 用 ( 社 内 接 待 費 を 除 く)の 額 の50%が 損 金 算 入 可 能 2 中 小 法 人 は 定 額 控 除 額 ( 年 800 万 円 )の 損 金 算 入 制 度 と1の 制 度 の 選 択 適 用 適 用 時 期 平 成 30 年 3 月 31 日 まで( 現 行 : 平 成 28 年 3 月 31 日 まで)に 開 始 する 事 業 年 度 欠 損 金 の 繰 戻 還 付 大 綱 P68 中 小 企 業 者 等 以 外 の 法 人 の 欠 損 金 の 繰 戻 しによる 還 付 制 度 の 不 適 用 措 置 の 適 用 期 限 が2 年 延 長 される 適 用 時 期 平 成 30 年 3 月 31 日 まで( 現 行 : 平 成 28 年 3 月 31 日 まで)に 開 始 する 事 業 年 度 グリーン 投 資 減 税 大 綱 P68-69 グリーン 投 資 減 税 ( 環 境 関 連 投 資 促 進 税 制 )の 適 用 期 限 が 次 の 見 直 しを 行 った 上 2 年 延 長 される 所 得 税 も 同 様 1 風 力 発 電 設 備 の 即 時 償 却 は 廃 止 2 対 象 資 産 のうち 太 陽 光 発 電 設 備 を 電 気 事 業 者 による 再 生 可 能 エネルギー 電 気 の 調 達 に 関 する 特 別 措 置 法 の 認 定 発 電 設 備 以 外 のものとする 等 の 見 直 し 3 税 額 控 除 の 対 象 資 産 から 車 両 運 搬 具 が 除 外 適 用 時 期 平 成 30 年 3 月 31 日 まで( 現 行 : 平 成 28 年 3 月 31 日 まで)の 間 に 取 得 するもの 16

17 雇 用 促 進 税 制 の 見 直 し 増 税 減 税 法 人 税 関 連 ( 法 人 税 ) 大 綱 P62,69-70 対 象 となる 雇 用 増 が 有 効 求 人 倍 率 が 低 い 地 域 ( 同 意 雇 用 開 発 促 進 地 域 平 成 27 年 10 月 1 日 現 在 28 道 府 県 10 地 域 愛 知 県 東 京 都 大 阪 府 などは 対 象 外 )における 無 期 フルタイムの 雇 用 増 に 限 定 される 所 得 税 も 同 様 一 定 の 調 整 措 置 が 講 じられた 上 で 所 得 拡 大 促 進 税 制 促 進 税 制 との 併 用 が 可 能 となる 本 体 部 分 は 特 例 部 分 と 同 じ 平 成 30 年 3 月 31 日 ( 現 行 : 平 成 28 年 3 月 31 日 ) 以 前 開 始 事 業 年 度 まで2 年 延 長 される 現 行 本 体 部 分 地 方 拠 点 強 化 税 制 の 特 例 部 分 税 額 控 除 増 加 雇 用 者 数 40 万 円 対 象 事 業 所 の 増 加 雇 用 者 数 50~80 万 円 等 対 象 事 業 所 所 得 拡 大 促 進 税 制 との 併 用 の 可 否 全 事 業 所 認 定 計 画 上 の 事 業 所 全 事 業 所 の 増 加 雇 用 者 数 が 上 限 改 正 案 全 事 業 所 の 増 加 雇 用 者 数 が 上 限 税 額 控 除 対 象 事 業 所 所 得 拡 大 促 進 税 制 との 併 用 の 可 否 本 体 部 分 増 加 雇 用 者 数 ( 無 期 かつフルタイムに 限 る) 40 万 円 同 意 雇 用 開 発 促 進 地 域 の 事 業 所 調 整 ありで 地 方 拠 点 強 化 税 制 の 特 例 部 分 対 象 事 業 所 の 増 加 雇 用 者 数 50~80 万 円 等 認 定 計 画 上 の 事 業 所 調 整 ありで 17

18 法 人 住 民 税 の 税 率 引 下 げと 地 方 法 人 税 の 税 率 引 上 げ 法 人 税 関 連 ( 法 人 住 民 税 ) 大 綱 P61 消 費 税 率 10%の 引 上 げによる 地 域 間 の 税 源 の 偏 りを 是 正 し 財 政 力 格 差 の 縮 小 を 図 るため 法 人 住 民 税 法 人 税 割 の 税 率 が 引 き 下 げられるとともに 地 方 法 人 税 の 税 率 をその 引 下 げ 相 当 だけ 引 き 上 げられる 法 人 住 民 税 の 法 人 税 割 ~H 開 始 事 業 年 度 <26 年 度 改 正 > H ~H 開 始 事 業 年 度 <28 年 度 改 正 > H29.4.1~ 開 始 事 業 年 度 道 府 県 分 5.0%(6.0%) 3.2%(4.2%) 1.0%(2.0%) 市 町 村 民 分 12.3%(14.7%) 9.7%(12.1%) 6.0%(8.4%) 地 方 法 人 税 ( 国 税 )の 税 率 4.4%( 創 設 ) 10.3% 合 計 17.3% 17.3% 17.3% ( 注 ) 法 人 税 割 のカッコ 内 の 率 は 制 限 税 率 実 務 上 のポイント 改 正 前 後 で 税 負 担 はおおむね 同 額 となるが 地 方 法 人 税 ( 国 税 )が 拡 大 するため 次 の 場 合 には 影 響 がある 1 連 結 納 税 制 度 黒 字 会 社 と 赤 字 会 社 の 所 得 通 算 の 効 果 を 受 けるため 法 人 住 民 税 のときより 減 税 となる 場 合 がある 2 欠 損 金 の 繰 戻 し 還 付 地 方 法 人 税 部 分 も 含 むため 還 付 対 象 が 拡 大 する 3 留 保 金 課 税 地 方 法 人 税 部 分 も 対 象 となるため 増 税 となる 場 合 がある 18

19 中 小 企 業 者 等 の 機 械 装 置 の 償 却 資 産 税 の 特 例 措 置 減 税 法 人 税 関 連 ( 法 人 住 民 税 ) 大 綱 P47 ローカル アベノミクスのさらなる 浸 透 による 地 域 経 済 の 活 性 化 に 向 けて 地 域 の 中 小 企 業 による 設 備 投 資 の 促 進 を 図 るため 償 却 資 産 税 の 時 限 的 な 特 例 措 置 が 創 設 される 中 小 企 業 の 生 産 性 向 上 に 関 する 法 律 ( 仮 称 ) の 制 定 を 前 提 に 中 小 企 業 者 等 がこの 法 律 の 施 行 日 から 平 成 31 年 3 月 31 日 までの 間 において 認 定 生 産 性 向 上 計 画 ( 仮 称 )に 記 載 された 生 産 性 向 上 設 備 ( 仮 称 )のうち 一 定 の 機 械 装 置 の 取 得 をした 場 合 には その 機 械 装 置 に 係 る 償 却 資 産 税 について 課 税 標 準 を 最 初 の3 年 間 価 格 の1/2とする 措 置 が 創 設 される 中 小 企 業 の 生 産 性 向 上 に 関 する 法 律 ( 仮 称 ) は 平 成 28 年 1 月 4 日 召 集 の 第 190 回 通 常 国 会 に 提 出 される 予 定 償 却 資 産 税 は 市 町 村 財 政 を 支 える 基 幹 税 であることから 制 度 は 堅 持 される 生 産 性 向 上 設 備 ( 仮 称 ) < 要 件 > 1 新 品 で1 台 または1 基 の 取 得 価 額 が160 万 円 以 上 のもの 2 販 売 開 始 から10 年 以 内 のもの 3 旧 モデル 比 で 生 産 性 ( 単 位 時 間 当 たりの 生 産 量 精 度 エネルギー 効 率 等 )が 年 平 均 1% 以 上 向 上 するもの < 償 却 資 産 税 の 計 算 > 税 額 = 課 税 標 準 額 (1/2に) 税 率 (1.4%) 実 務 上 のポイント 生 産 性 向 上 設 備 投 資 促 進 税 制 の A 類 型 の 機 械 装 置 の 要 件 から 最 新 モデル 要 件 が 除 外 されたもの 認 定 生 産 性 向 上 計 画 ( 仮 称 ) については 今 後 の 情 報 が 注 目 される 出 典 経 産 省 資 料 19

20 地 方 創 生 応 援 税 制 ( 企 業 版 ふるさと 納 税 )の 創 設 減 税 法 人 税 関 連 ( 法 人 住 民 税 他 ) 大 綱 P62-64 地 方 公 共 団 体 が 地 方 創 生 のために 効 果 的 な 事 業 を 進 めていく 際 に 事 業 の 趣 旨 に 賛 同 する 企 業 が 寄 附 を 行 うことに より 官 民 挙 げてその 事 業 を 推 進 することができるよう 地 方 創 生 応 援 税 制 が 創 設 される 青 色 申 告 書 を 提 出 する 法 人 が 地 域 再 生 法 の 改 正 法 の 施 行 日 から 平 成 32 年 3 月 31 日 までの 間 に 認 定 地 域 再 生 計 画 に 記 載 された 地 方 創 生 推 進 寄 附 活 用 事 業 ( 仮 称 )に 関 連 する 寄 附 金 を 支 出 した 場 合 には 一 定 額 を 税 額 控 除 する 三 大 都 市 圏 にある 地 方 交 付 税 の 不 交 付 団 体 は 対 象 外 主 たる 事 務 所 の 立 地 団 体 への 寄 附 も 対 象 外 < 現 行 > 損 金 算 入 ( 約 30%) 法 人 税 + 事 業 税 住 民 税 < 地 方 創 生 応 援 税 制 ( 創 設 )> 損 金 算 入 ( 約 30%) 法 人 税 + 事 業 税 住 民 税 税 額 控 除 10% 法 人 事 業 税 税 額 控 除 20% 法 人 住 民 税 ( 法 人 税 ) 企 業 の 実 質 負 担 ( 約 70%) 企 業 の 実 質 負 担 ( 約 40%) 法 人 事 業 税 : 寄 附 額 10% 控 除 控 除 額 上 限 : 法 人 事 業 税 20% ( 地 方 法 人 特 別 税 廃 止 後 は15%) 法 人 住 民 税 : 寄 附 額 20% 控 除 ( 控 除 しきれない 分 と 寄 附 額 10%の いずれか 少 ない 金 額 を 法 人 税 で 控 除 ) 控 除 額 上 限 : 法 人 住 民 税 20% 法 人 税 5% 実 務 上 のポイント 個 人 版 のふるさと 納 税 とは 趣 旨 内 容 ともに 大 きく 異 なる 企 業 へ 見 返 り となる 便 宜 供 与 は 禁 止 される 見 込 み 地 方 拠 点 強 化 税 制 が 設 備 投 資 人 材 投 資 による 地 方 支 援 だったのに 対 して これを 補 完 する 金 銭 的 支 援 といえる 20

21 医 療 費 控 除 の 特 例 措 置 (セルフメディケーションの 推 進 ) 減 税 個 人 所 得 税 関 連 大 綱 P30-31,47 適 切 な 健 康 管 理 の 下 で 医 療 用 医 薬 品 からの 代 替 を 進 める 観 点 から 検 診 予 防 接 種 等 を 受 けている 個 人 を 対 象 と して スイッチOTC 医 薬 品 の 購 入 費 用 についてセルフメディケーション( 自 主 服 薬 ) 推 進 のための 所 得 控 除 制 度 ( 医 療 費 控 除 の 控 除 額 計 算 上 の 特 例 措 置 )が 導 入 される 医 療 費 控 除 といずれか 一 方 のみ 受 けられる( 選 択 適 用 ) あわせて 中 小 企 業 者 が 開 設 する 健 康 サポート 薬 局 の 用 に 供 する 不 動 産 に 係 る 不 動 産 取 得 税 について その 不 動 産 の 価 格 の1/6 相 当 額 を 価 格 から 控 除 する 課 税 標 準 の 特 例 措 置 が2 年 間 講 じられる 対 象 者 セルフメディケーション( 自 主 服 薬 ) 推 進 のためスイッチOTC 薬 控 除 創 設 自 己 自 己 と 生 計 を 一 にする 配 偶 者 その 他 の 親 族 ただし 次 の 検 診 等 または 予 防 接 種 ( 医 師 の 関 与 があるも のに 限 る )を 受 けていることを 要 件 とする 1 特 定 健 康 診 査 2 予 防 接 種 3 定 期 健 康 診 断 4 健 康 診 査 5がん 検 診 医 療 費 控 除 自 己 自 己 と 生 計 を 一 にする 配 偶 者 その 他 の 親 族 適 用 時 期 平 成 29 年 1 月 1 日 から 平 成 33 年 12 月 31 日 までの 各 年 ( 制 限 なし) 控 除 対 象 控 除 金 額 の 計 算 スイッチOTC 医 薬 品 の 購 入 対 価 要 指 導 医 薬 品 および 一 般 用 医 薬 品 のうち 医 療 用 から 転 用 され た 医 薬 品 ( 類 似 の 医 療 用 医 薬 品 が 医 療 保 険 給 付 の 対 象 外 のものを 除 く )をいう かぜ 薬 胃 腸 薬 鼻 炎 用 内 服 薬 水 虫 たむし 用 薬 肩 こり 腰 痛 関 節 痛 の 貼 付 薬 のうち 一 部 ( 現 在 未 確 定 ) 控 除 対 象 医 薬 品 の 合 計 額 -(1)の 金 額 -(2)の 金 額 (1) 保 険 金 などで 補 てんされる 金 額 (2)12,00 円 選 択 適 用 医 師 歯 科 医 師 による 診 療 治 療 の 対 価 治 療 療 養 に 必 要 な 医 薬 品 の 購 入 対 価 など 医 療 費 の 合 計 額 -(1)の 金 額 -(2)の 金 額 (1) 保 険 金 などで 補 てんされる 金 額 (2)10 万 円 ( 総 所 得 金 額 等 (A)<20 万 円 :A 5%) 控 除 限 度 額 最 高 で88,00 円 最 高 で20 万 円 21

22 空 き 家 に 係 る 譲 渡 所 得 の 特 別 控 除 の 特 例 の 創 設 減 税 住 宅 土 地 税 制 大 綱 P18-19 相 続 時 から3 年 を 経 過 する 日 の 属 する 年 の12 月 31 日 までに 被 相 続 人 の 居 住 用 家 屋 を 相 続 した 相 続 人 が その 家 屋 ( 耐 震 性 のない 場 合 は 耐 震 リフォーム 後 のものに 限 り その 敷 地 を 含 む )または 除 却 後 の 土 地 を 譲 渡 した 場 合 には その 家 屋 又 は 除 却 後 の 土 地 の 譲 渡 益 から3,000 万 円 を 控 除 することができる 1 居 住 用 家 屋 の 譲 渡 所 得 の3,00 万 円 特 別 控 除 の 特 例 ( 現 行 制 度 )の 対 象 1 居 住 用 家 屋 およびその 敷 地 の 譲 渡 2 災 害 により 滅 失 した 居 住 用 家 屋 の 敷 地 または 居 住 の 用 に 供 していた 家 屋 およびその 敷 地 を 居 住 の 用 に 供 されなくなった 日 から3 年 を 経 過 する 日 の 属 する 年 の12 月 31 日 までの 譲 渡 2 空 き 家 に 係 る 譲 渡 所 得 の3,00 万 円 特 別 控 除 の 特 例 ( 創 設 ) 個 人 住 宅 が 空 き 家 となった 理 由 の56.4%が 相 続 による 取 得 しかし 空 き 家 や 更 地 の 売 却 では 1 が 使 えない < 要 件 > 1 昭 和 56 年 5 月 31 日 以 前 に 建 築 された 家 屋 (マンション 等 の 区 分 所 有 建 築 物 を 除 く)であること 2 相 続 発 生 時 に 被 相 続 人 以 外 に 居 住 者 が 居 なかった こと 3 譲 渡 をした 家 屋 または 土 地 は 相 続 時 から 譲 渡 時 まで 事 業 貸 付 居 住 の 用 に 供 されていたことがないこと 4 平 成 28 年 4 月 1 日 から 平 成 31 年 3 月 31 日 までの 間 の 譲 渡 であること 5 譲 渡 価 額 が1 億 円 を 超 えないこと 被 相 続 人 の 居 住 用 家 屋 相 続 空 き 家 耐 震 リフォーム ( 耐 震 性 がある 場 合 は 不 要 ) 除 却 不 動 産 の 譲 渡 更 地 の 譲 渡 売 却 益 に 3,000 万 円 の 特 別 控 除 22

23 住 宅 の 三 世 代 同 居 改 修 工 事 等 に 係 る 特 例 の 創 設 減 税 住 宅 土 地 税 制 大 綱 P19-21 個 人 が 自 己 所 有 の 家 屋 に 三 世 代 同 居 改 修 工 事 等 をして 平 成 28 年 4 月 1 日 から 平 成 31 年 6 月 30 日 までの 間 に 居 住 の 用 に 供 したときは 次 のいずれかの 特 例 を 適 用 できる 1 ローン( 償 還 期 間 5 年 以 上 )の 年 末 残 高 1,000 万 円 以 下 の 部 分 に 一 定 の 割 合 を 乗 じた 金 額 を5 年 間 税 額 控 除 2 三 世 代 同 居 改 修 工 事 の 標 準 的 な 費 用 の 相 当 額 の10% 相 当 額 を 税 額 控 除 1 ローン 控 除 の 特 例 (5 年 間 ) 税 額 控 除 額 =ローンの 年 末 残 高 控 除 割 合 区 分 ローン 残 高 上 限 ( ) 控 除 年 控 除 割 合 イ ロ 以 外 1,00 万 円 1% 1~5 年 ロ 三 世 代 同 居 改 修 工 事 250 万 円 2% イ+ロの 合 計 でローン 残 高 の1,000 万 円 を 限 度 2 税 額 控 除 の 特 例 (その 年 のみ) 税 額 控 除 額 = 標 準 的 な 費 用 相 当 額 (250 万 円 限 度 ) 10% 標 準 的 な 費 用 相 当 額 = 部 位 ごとの 標 準 的 な 費 用 改 修 箇 所 数 等 その 年 分 の 所 得 金 額 3,000 万 円 超 は 対 象 外 < 三 世 代 同 居 改 修 工 事 とは?> 対 象 工 事 1キッチン 2 浴 室 3トイレ 4 玄 関 対 象 工 事 の 要 件 1~4のいずれかを 増 設 すること 改 修 後 1~4のうちいずれか2つ 以 上 が 複 数 になること 対 象 となる 工 事 費 用 が50 万 円 超 ( 補 助 金 控 除 後 ) 23

24 住 宅 土 地 税 制 の 適 用 期 限 延 長 減 税 < 適 用 期 限 の2 年 延 長 > 個 人 所 得 税 ( 大 綱 P21-22) 特 定 の 居 住 用 財 産 の 買 換 え 交 換 の 場 合 の 長 期 譲 渡 所 得 の 課 税 の 特 例 居 住 用 財 産 の 買 換 え 等 の 場 合 の 譲 渡 損 失 の 繰 越 控 除 等 特 定 居 住 用 財 産 の 譲 渡 損 失 の 繰 越 控 除 等 登 録 免 許 税 ( 大 綱 P45-46) 特 定 認 定 長 期 優 良 住 宅 の 所 有 権 の 保 存 登 記 等 に 対 する 登 録 免 許 税 の 税 率 の 軽 減 措 置 認 定 低 炭 素 住 宅 の 所 有 権 の 保 存 登 記 等 に 対 する 登 録 免 許 税 の 税 率 の 軽 減 措 置 特 定 の 増 改 築 等 がされた 住 宅 用 家 屋 の 所 有 権 の 移 転 登 記 に 対 する 登 録 免 許 税 の 税 率 の 軽 減 措 置 固 定 資 産 税 ( 大 綱 P51) 新 築 住 宅 に 係 る 固 定 資 産 税 の 税 額 の 減 額 措 置 新 築 の 認 定 長 期 優 良 住 宅 に 係 る 固 定 資 産 税 の 税 額 の 減 額 措 置 不 動 産 取 得 税 ( 大 綱 P52-53) 新 築 住 宅 を 宅 地 建 物 取 引 業 者 等 が 取 得 したものとみなす 日 を 住 宅 新 築 の 日 から1 年 ( 本 則 6 月 ) を 経 過 した 日 に 緩 和 する 特 例 措 置 新 築 住 宅 特 例 適 用 住 宅 用 土 地 に 係 る 不 動 産 取 得 税 の 減 額 措 置 ( 床 面 積 の2 倍 (200m2を 限 度 ))について 土 地 取 得 後 の 住 宅 新 築 までの 経 過 年 数 要 件 を 緩 和 する 特 例 措 置 新 築 の 認 定 長 期 優 良 住 宅 に 係 る 不 動 産 取 得 税 の 課 税 標 準 の 特 例 措 置 < 適 用 期 限 の1 年 延 長 > サービス 付 高 齢 者 向 け 賃 貸 住 宅 の 割 増 償 却 制 度 ( 大 綱 P70) 割 増 償 却 率 10%( 現 行 14%)( 耐 用 年 数 35 年 以 上 は14%( 現 行 20%))に 引 下 げ 24

25 消 費 税 の 軽 減 税 率 と 適 格 請 求 書 等 保 存 方 式 の 導 入 1 増 税 減 税 消 費 税 大 綱 P78-80, 平 成 29 年 4 月 1 日 から 酒 税 法 に 規 定 する 酒 類 および 外 食 サービスを 除 く 飲 食 料 品 と 定 期 購 読 契 約 が 締 結 された 週 2 回 以 上 発 行 される 新 聞 について 軽 減 税 率 8%(うち 国 税 6.24%)が 導 入 される 平 成 33 年 4 月 1 日 からいわゆるインボイス 制 度 ( 適 格 請 求 書 等 保 存 方 式 )が 導 入 されるが それまでの 経 過 措 置 として 当 面 簡 素 な 方 法 ( 区 分 記 載 請 求 書 等 保 存 方 式 )が 導 入 される 区 分 現 行 制 度 請 求 書 等 保 存 方 式 平 成 29 年 4 月 1 日 ~ 区 分 記 載 請 求 書 等 保 存 方 式 税 額 計 算 の 方 法 税 込 価 格 を 割 り 戻 して 計 算 ( 現 行 どおり) 請 求 書 発 行 義 務 免 税 事 業 者 発 行 義 務 なし 免 税 事 業 者 も 発 行 可 ( 現 行 どおり) 平 成 33 年 4 月 1 日 ~ 適 格 請 求 書 等 保 存 方 式 (インボイス 制 度 ) いずれか 選 択 1 適 格 請 求 書 の 税 額 の 積 上 げ 計 算 2 取 引 総 額 からの 割 戻 し 計 算 適 格 請 求 書 の 交 付 義 務 あり 適 格 請 求 書 の 発 行 不 可 仕 入 税 額 控 除 の 要 件 請 求 書 の 保 存 が 要 件 免 税 事 業 者 からの 控 除 可 区 分 記 載 請 求 書 の 保 存 が 要 件 免 税 事 業 者 からの 控 除 可 区 分 記 載 請 求 書 の 買 手 の 付 記 による 仕 入 税 額 控 除 可 適 格 請 求 書 の 保 存 が 要 件 免 税 事 業 者 からの 控 除 不 可 (3 年 間 80% その 後 3 年 間 50% の 控 除 を 可 能 とする 経 過 措 置 ) 売 上 税 額 計 算 の 特 例 軽 減 税 率 対 象 売 上 のみなし 計 算 ( 中 小 は4 年 中 小 以 外 は1 年 ) 仕 入 税 額 計 算 の 特 例 簡 易 課 税 ( 現 行 どおり) 1 軽 減 税 率 対 象 仕 入 のみなし 計 算 (1 年 ) 2 簡 易 課 税 の 事 後 選 択 の 特 例 (1 年 ) 25

26 消 費 税 の 軽 減 税 率 と 適 格 請 求 書 等 保 存 方 式 の 導 入 2 増 税 減 税 < 区 分 経 理 の 方 法 の 比 較 ( 出 典 : 財 務 省 資 料 ) > 適 格 請 求 書 発 行 事 業 者 は 登 録 制 度 発 行 事 業 者 はインター ネットで 氏 名 名 称 登 録 番 号 等 が 公 表 される 26

27 ( 参 考 ) 区 分 請 求 書 等 保 存 方 式 におけるみなし 計 算 < 売 上 税 額 計 算 の 特 例 ( 案 ) > 区 分 考 え 方 軽 減 税 率 対 象 売 上 割 合 1 仕 入 を 区 分 経 理 できる 小 売 卸 売 事 業 者 仕 入 れた 商 品 をそのまま 販 売 す る 小 売 卸 売 事 業 者 は 売 上 の 軽 減 対 象 割 合 は 仕 入 の 軽 減 対 象 割 合 と 概 ね 一 致 軽 減 税 率 対 象 品 目 のための 課 税 仕 入 課 税 仕 入 総 額 21 以 外 の 事 業 者 仕 入 れた 商 品 を 加 工 等 して 販 売 する 場 合 は 1の 方 法 は 不 適 切 仕 入 の 区 分 経 理 が 行 わない 事 業 者 は1を 使 えない 通 常 の 連 続 10 営 業 日 の 軽 減 対 象 売 上 通 常 の 連 続 10 営 業 日 の 総 課 税 売 上 312の 計 算 が 困 難 な 事 業 者 主 に 軽 減 税 率 対 象 費 目 の 販 売 を 行 っている 小 売 事 業 者 で 仕 入 の 区 分 経 理 も 10 日 間 の 売 上 の 区 分 経 理 も 行 えない 場 合 12いずれの 方 法 でも 税 額 の 計 算 が 全 く 行 えない メリット 課 税 仕 入 の 管 理 だけで 計 算 可 10 日 分 の 区 分 だけで 計 算 可 区 分 経 理 ができなくても 計 算 可 < 仕 入 税 額 計 算 の 特 例 ( 案 ) > 区 分 考 え 方 軽 減 税 率 対 象 仕 入 割 合 1 売 上 を 区 分 経 理 できる 小 売 卸 売 事 業 者 仕 入 れた 商 品 をそのまま 販 売 す る 小 売 卸 売 事 業 者 は 売 上 の 軽 減 対 象 割 合 は 仕 入 の 軽 減 対 象 割 合 と 概 ね 一 致 軽 減 税 率 対 象 品 目 のための 課 税 売 上 課 税 売 上 総 額 21の 計 算 が 困 難 な 事 業 者 1の 方 法 では 仕 入 税 額 の 計 算 がで きない 事 業 者 であっても 課 税 売 上 高 が5,00 万 円 以 下 なら 簡 易 課 税 制 度 を 事 後 選 択 できるようにする メリット 課 税 売 上 の 管 理 だけで 計 算 可 区 分 経 理 ができなくても 計 算 可 27

28 ( 参 考 ) 適 格 請 求 書 等 保 存 方 式 の 登 録 制 度 < 売 り 手 > 課 税 事 業 者 のみ 適 格 請 求 書 を 交 付 できる( 平 成 33 年 4 月 1 日 から 導 入 ) 適 格 請 求 書 発 行 事 業 者 として 登 録 が 必 要 ( 平 成 31 年 4 月 1 日 から 登 録 申 請 受 付 ) 発 行 事 業 者 は 氏 名 名 称 登 録 番 号 などについてインターネットを 通 じて 登 録 後 速 やかに 公 表 国 外 事 業 者 が 行 う 電 気 通 信 利 用 役 務 提 供 ( 消 費 者 向 け)における 登 録 国 外 事 業 者 制 度 と 同 様 と 考 えられる 登 録 を 受 けた 日 の 属 する 課 税 期 間 の 翌 課 税 期 間 以 後 の 課 税 期 間 については 登 録 の 取 消 しを 求 める 届 出 書 の 提 出 が 行 われない 限 り 事 業 者 免 税 点 制 度 は 適 用 されない < 買 い 手 > 適 格 請 求 書 の 保 存 を 仕 入 税 額 控 除 の 要 件 とする 免 税 事 業 者 からの 仕 入 れは 仕 入 税 額 控 除 不 可 (3 年 間 80% 控 除 後 3 年 間 50% 控 除 の 経 過 措 置 あり) 偽 りの 交 付 行 為 に 対 して 罰 則 を 設 ける 出 典 財 務 省 資 料 28

29 高 額 資 産 を 取 得 等 した 場 合 の 制 限 措 置 増 税 消 費 税 大 綱 P89-90 課 税 事 業 者 ( 本 則 )の 場 合 に 高 額 資 産 の 仕 入 れ 等 を 行 ったときは その 仕 入 等 の 日 の 属 する 課 税 期 間 から その 課 税 期 間 の 初 日 以 後 3 年 を 経 過 する 日 の 属 する 課 税 期 間 まで 免 税 事 業 者 になることや 簡 易 課 税 制 度 の 適 用 を 受 けることができなくなる 高 額 資 産 = 一 取 引 単 位 につき 支 払 対 価 が1,000 万 円 ( 税 抜 ) 以 上 の 棚 卸 資 産 調 整 対 象 固 定 資 産 自 ら 建 設 等 する 場 合 も 建 設 費 用 が1,000 万 円 ( 税 抜 ) 以 上 も 同 様 となり 建 設 等 が 完 了 した 期 の 属 する 課 税 期 間 の 初 日 以 後 3 年 を 経 過 する 日 の 属 する 課 税 期 間 までが 課 税 事 業 者 ( 本 則 )となる 適 用 時 期 平 成 28 年 4 月 1 日 以 後 に 高 額 資 産 の 仕 入 れ 等 を 行 った 場 合 ( 平 成 27 年 12 月 31 日 以 前 契 約 締 結 分 を 除 く) 課 税 事 業 者 になってから2 年 間 何 もしなければ 3 年 目 に 不 動 産 を 購 入 しても その 後 に 免 税 事 業 者 簡 易 課 税 が 適 用 可 能 なため 節 税 スキームとして 利 用 されていた 平 成 26 年 度 平 成 27 年 度 平 成 28 年 度 平 成 29 年 度 平 成 30 年 度 平 成 31 年 度 現 行 改 正 案 課 税 事 業 者 選 択 をして 2 年 間 何 もせずに 据 置 き 課 税 事 業 者 ( 本 則 ) 高 額 資 産 の 仕 入 等 多 額 の 還 付 免 税 事 業 者 or 簡 易 課 税 高 額 資 産 を 売 却 免 税 or 負 担 減 課 税 事 業 者 ( 本 則 ) 高 額 資 産 を 売 却 本 則 で 計 算 ( 改 正 の 影 響 なし) 実 務 上 のポイント 会 計 検 査 院 が 指 摘 するPFI 事 業 等 に 対 する 節 税 スキーム 封 じだが 対 象 者 は 限 定 されていないため 一 般 の 事 業 者 であっても 対 象 となると 考 えられる 29

30 その 他 の 改 正 項 目 1 法 人 税 攻 めの 経 営 を 促 す 役 員 給 与 等 に 係 る 税 制 の 整 備 (ROE 指 標 等 による 業 績 連 動 報 酬 や 株 式 報 酬 の 導 入 )( 大 綱 P74) 株 式 交 換 移 転 に 係 る 税 制 の 見 直 し( 役 員 継 続 要 件 親 法 人 が 取 得 する 子 法 人 株 式 の 取 得 価 額 の 調 整 計 算 等 ) 等 ( 大 綱 P74) 倉 庫 用 建 物 等 の 割 増 償 却 制 度 の 適 用 期 限 平 成 30 年 3 月 31 日 まで 延 長 ( 大 綱 P67) 海 外 投 資 等 損 失 準 備 金 制 度 の2 年 延 長 ( 大 綱 P70) 障 害 者 を 雇 用 する 場 合 の 機 械 等 の 割 増 償 却 制 度 の2 年 延 長 ( 大 綱 P70) 個 人 所 得 税 通 勤 手 当 の 非 課 税 限 度 額 の 引 上 げ( 月 15 万 円 ( 現 行 10 万 円 )まで)(28 年 1 月 1 日 ~)( 大 綱 P34) 生 命 保 険 料 地 震 保 険 料 控 除 証 明 書 寄 附 金 控 除 の 領 収 書 の 電 子 交 付 の 導 入 ( 大 綱 P34-35) 介 護 保 険 料 等 に 係 る 社 会 保 険 料 控 除 の 見 直 しの 検 討 (29 年 度 改 正 で 結 論 )( 大 綱 P) 国 立 大 学 法 人 等 の 修 学 支 援 事 業 への 個 人 からの 寄 附 への 税 額 控 除 の 導 入 ( 大 綱 P31-32) 公 益 法 人 等 への 個 人 寄 附 に 係 る 税 額 控 除 制 度 の 拡 充 (PST 要 件 の 緩 和 )( 大 綱 P31) 資 産 税 土 地 住 宅 税 制 結 婚 子 育 て 資 金 一 括 贈 与 非 課 税 制 度 に 薬 局 処 方 の 不 妊 治 療 薬 が 含 まれること 等 を 明 確 化 ( 大 綱 P45) 贈 与 税 の 配 偶 者 控 除 の 添 付 書 類 の 見 直 し( 大 綱 P55) 農 地 等 についての 相 続 税 贈 与 税 の 納 税 猶 予 の 確 定 事 由 の 見 直 し( 大 綱 P44-45) 住 宅 ローン 控 除 等 に 係 る 省 エネ 改 修 工 事 の 要 件 の 緩 和 措 置 の 適 用 期 限 到 来 廃 止 ( 大 綱 P22) 非 居 住 者 期 間 中 に 住 宅 の 取 得 増 改 築 等 を 行 った 場 合 の 住 宅 ローン 控 除 制 度 等 の 要 件 緩 和 (28 年 4 月 1 日 ~)( 大 綱 P22) 農 地 保 有 に 係 る 課 税 の 強 化 ( 耕 作 放 棄 地 は 固 定 資 産 税 1.8 倍 ) 軽 減 ( 農 地 バンクに 貸 出 しは 固 定 資 産 税 半 減 )( 大 綱 P43-44) 消 費 税 外 国 人 旅 行 者 向 け 消 費 税 免 税 制 度 の 拡 充 等 ( 大 綱 P86-87,90) 1 免 税 販 売 の 対 象 となる 最 低 購 入 金 額 の 引 下 げ(5,00 円 以 上 に 統 一 ) 2 手 続 委 託 型 輸 出 物 品 販 売 上 の 対 象 範 囲 の 見 直 し 3 輸 出 物 品 販 売 上 から 海 外 へ 直 送 する 場 合 における 免 税 手 続 きの 簡 素 化 4 購 入 者 誓 約 書 の 電 磁 的 記 録 による 提 出 保 存 5 金 白 金 の 地 金 の 免 税 対 象 外 の 明 確 化 30

31 その 他 の 改 正 項 目 2 車 体 課 税 自 動 車 取 得 税 の 平 成 29 年 3 月 31 日 廃 止 ( 大 綱 P80) 自 動 車 税 軽 自 動 車 税 における 環 境 性 能 割 ( 仮 称 )の 創 設 (29 年 4 月 1 日 ~)( 大 綱 P81-85) グリーン 化 特 例 の 見 直 し 延 長 ( 大 綱 P85-86) 納 税 環 境 整 備 国 税 のクレジットカード 納 付 の 創 設 (29 年 1 月 4 日 ~)( 大 綱 P98) 事 前 通 知 を 受 けて 修 正 申 告 を 行 う 場 合 の 加 算 税 の 見 直 し( 大 綱 P98-99) 短 期 間 に 繰 り 返 して 無 申 告 または 仮 想 隠 蔽 が 行 われた 場 合 の 加 算 税 の 加 重 措 置 の 導 入 ( 大 綱 P99) マイナンバーの 記 載 不 要 書 類 の 拡 大 ( 例 : 所 得 税 の 青 色 申 告 承 認 申 請 書 )( 大 綱 P37, ) 最 高 裁 敗 訴 判 決 を 踏 まえた 延 滞 税 額 の 計 算 期 間 の 見 直 し( 大 綱 P ) 法 人 の 分 割 等 の 無 効 判 決 が 確 定 した 場 合 における 徴 収 手 続 の 整 備 ( 大 綱 P103) 事 業 を 譲 り 受 けた 者 の 第 二 次 納 税 義 務 の 見 直 し( 大 綱 P103) 口 座 振 替 納 付 の 領 収 証 書 の 発 行 方 法 の 見 直 し( 大 綱 P103) 社 外 において 領 収 書 等 を 記 録 する 場 合 のスキャナ 保 存 の 手 続 要 件 の 見 直 し( 大 綱 P ) 小 規 模 企 業 者 が 領 収 書 等 を 記 録 する 場 合 のスキャナ 保 存 の 手 続 要 件 の 特 例 ( 大 綱 P ) (1 経 理 担 当 者 等 の 内 部 確 認 不 要 2 税 理 士 公 認 会 計 士 の 事 後 検 査 ) 国 際 課 税 BEPSプロジェクト を 踏 まえた 多 国 籍 企 業 情 報 の 報 告 等 に 係 る 制 度 の 整 備 ( 移 転 価 格 税 制 に 係 る 文 書 化 )( 大 綱 P94-95, ) 外 国 子 会 社 合 算 税 制 等 の 見 直 し( 大 綱 P95-96) 国 外 転 出 時 課 税 制 度 に 係 る 整 備 ( 大 綱 P27,35-37) 1ストックオプション( 税 制 非 適 格 適 格 ともに)を 国 外 転 出 時 課 税 の 対 象 有 価 証 券 から 除 外 2 外 国 親 会 社 等 から 付 与 された 株 式 等 を 取 得 する 権 利 の 行 使 等 に 関 する 調 書 制 度 の 拡 充 3 納 税 猶 予 の 期 限 の 満 了 に 伴 う 納 期 限 の 見 直 し 4 国 外 転 出 時 に 確 定 申 告 をしていない 場 合 等 の 取 得 価 額 の 洗 替 えの 適 用 除 外 5 国 外 転 出 の 後 に 同 一 銘 柄 の 有 価 証 券 等 を 取 得 している 場 合 の 取 扱 いの 明 確 化 6 国 外 転 出 時 課 税 により 譲 渡 損 失 が 生 じた 場 合 の 上 場 株 式 等 に 係 る 譲 渡 損 失 の 損 益 通 算 等 7NISA 口 座 内 の 上 場 株 式 等 が 国 外 転 出 時 課 税 の 対 象 となる 場 合 の 時 価 評 価 日 の 見 直 し 31